JPH1125865A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JPH1125865A
JPH1125865A JP9171486A JP17148697A JPH1125865A JP H1125865 A JPH1125865 A JP H1125865A JP 9171486 A JP9171486 A JP 9171486A JP 17148697 A JP17148697 A JP 17148697A JP H1125865 A JPH1125865 A JP H1125865A
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electrode
glass layer
dielectric
dielectric glass
oxide
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JP9171486A
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Inventor
Masaki Aoki
正樹 青木
Mitsuhiro Otani
光弘 大谷
Hiroyuki Kawamura
浩幸 河村
Katsuyoshi Yamashita
勝義 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの高信頼性化を
図ることを目的とする。 【解決手段】 従来ガラス基板上に形成されてきた表示
電極やアドレス電極をガラス基板中に没設することによ
って、誘電体ガラス層を薄く形成しても絶縁耐圧を確保
し、加えて放電電圧の上昇を抑え、かつ、高輝度のプラ
ズマディスプレイパネルを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネルに関し、特にプラ
ズマディスプレイパネルの電極の配置構造の改良及び誘
電体ガラス層の材料の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ハイビジョンをはじめとする高品
位、大画面テレビへの期待が高まっている。CRTは解
像度・画質の点でプラズマディスプレイや液晶に対して
優れているが、奥行きと重量の点で40インチ以上の大
画面には向いていない。一方液晶は、消費電力が少な
く、駆動電圧も低いという優れた性能を有しているが、
画面の大きさや視野角に限界がある。これに対して、プ
ラズマディスプレイは、大画面の実現が可能であり、す
でに40インチクラスの製品が開発されている(例え
ば、機能材料1996年2月号Vol.16,No.2
7ページ)。
【0003】図6は、従来の交流型(AC型)のプラズ
マディスプレイパネルの要部斜視図を示したものであ
る。図6において51は、フロート法による硼硅酸ナト
リウム系ガラスよりなる前面ガラス基板(フロントカバ
ープレート)であり、この前面ガラス基板51上に銀電
極から成る表示電極52が存在し、この上をコンデンサ
の働きをする誘電体ガラス層53と酸化マグネシウム
(MgO)誘電体保護層54が覆っている。55は背面
ガラス基板(バックプレート)であり、この背面ガラス
基板55上にアドレス電極(銀電極)56,誘電体ガラ
ス層57が設けられ、その上に隔壁58、蛍光体層59
が設けられており、隔壁58間が放電ガスを封入する放
電空間60となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年期待されているフ
ルスペックのハイビジョンテレビの画素レベルは、画素
数が1920×1125となり、セルピッチも42イン
チクラスで、0.15mm×0.48mmで1セルの面
積は0.072mm2の細かさになる。同じ42インチ
の大きさでハイビジョンテレビを作製したとき、1画素
の面積で従来のNTSC(画素数640×480個、セ
ルピッチ0.43mm×1.29mm、1セルの面積
0.55mm2)と比較すると、1/7〜1/8の細か
さとなる。
【0005】従って、放電電極(表示電極)間距離が短
かくなるばかりでなく放電空間も狭くなるため、特に誘
電体ガラス層は、セル面積が減少するためにコンデンサ
としての同一容量を確保しようとすれば、膜厚を従来よ
りも薄くすることが必要となる。ところが、表示電極お
よびアドレス電極それぞれが前面・背面ガラス基板上に
作製されていた(図6の52,56)従来のプラズマデ
ィスプレイパネルにおいては、通常、誘電体ガラス層側
には電極がその厚み相当突入しているので、誘電体ガラ
ス層の電極周辺で電界が局所的に大きくなりやすく、例
えば、表示電極とアドレス電極間に信号を送る時(アド
レス放電をおこす時)などに、絶縁破壊が惹起されやす
いという絶縁耐圧の点で課題があった。
【0006】そこで本発明は、このような絶縁耐圧の課
題等を克服することによって、精細なセル構造の場合に
も信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電
体ガラス層とを配したフロントカバープレートと、第2
の電極と蛍光体層とを配したバックプレートとが対向し
てなるプラズマディスプレイパネルにおいて、前記第1
の電極が配されるフロントカバープレート部位が凹入さ
れ、当該凹部に第1の電極が没設されていることを特徴
としている。
【0008】このような構成のプラズマディスプレイと
することにより、誘電体ガラス層側への第1の電極の突
入量を少なくできるので、誘電体ガラス層の電極周辺に
おいて電界が局所的に大きくなりにくくなる。これによ
り、誘電体ガラス層の膜厚を薄く形成しても絶縁破壊さ
れにくいという効果を奏する。そして、このように誘電
体ガラス層を薄く形成することによって放電電圧を低く
すると同時に、アドレッシングの信頼性の向上を図るこ
とができ、又、パネル輝度の向上を図ることができる。
【0009】また、前記バックプレートに第2の電極を
覆う第2の誘電体ガラス層を配する場合、前記第2の電
極が配されるバックプレート部位を凹入し、当該凹部に
第2の電極を没設する構成とすることにより、更に、信
頼性の向上を図ることができる。ここで、誘電率が13
以上の誘電体ガラス層を形成すれば、放電電圧を低減す
る効果とパネル輝度を向上させる効果は一層向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔はじめに〕はじめに、本発明について概説する。まず
図6において、表示電極52の面積をS,表示電極上の
誘電体ガラス層の厚みをd,誘電体ガラス層の誘電率を
ε,誘電体ガラス層上の電荷をQとすると表示電極52
とアドレス電極56との間の静電容量Cは、下記式で
表される。
【0011】 C=εS/d 又、表示電極52とアドレス電極56との間に印加され
る電圧をV,表示電極52上の誘電体ガラス層上にたま
る電荷量Qとすると、VとQとの間には下記式の関係
がある。
【0012】 V=dQ/εS (ただし放電空間は、放電中はプラズマ状態なので導電
体となる。) 上記式,式においてdを小さくするとコンデンサー
としての静電容量Cが大きくなり、又アドレス時や表示
時の放電電圧Vが低下することになる。
【0013】つまり、誘電体ガラス層の厚さを薄くする
ことにより、同じ電圧を印加しても電荷がたくさん溜ま
るので、高容量化と放電電圧の低減を図ることができ
る。しかし、単に誘電体ガラス層の膜厚を薄くすると絶
縁耐圧が低減し、アドレスパルスや表示パルスを印加す
る時に誘電体層が絶縁破壊されやすくなってしまう。
【0014】そこで、発明者らは、フロントカバープレ
ート及びバックプレートに凹部を形成し、当該凹部に表
示電極やアドレス電極を没設させることによって、従来
のNTSC並以下の放電電圧とセルの静電容量を確保し
つつ、絶縁耐圧の向上を図った。即ち、電極をフロント
カバープレート及びバックプレートに形成された凹部に
没設させれば、誘電体ガラス層側への電極の突入量を少
なくできるので絶縁破壊が発生しにくくなる。従って、
絶縁耐圧の向上を図りながら、誘電体ガラス層を従来の
20μm程度の厚みから更に薄くすることが可能とな
る。これによって放電電圧を低くすると共に、アドレッ
シングの信頼性を向上させることが可能となり、又、パ
ネル輝度の向上を図るとこともできる。
【0015】ここで、従来用いられてきた誘電率εが約
10のPbO−B23−SiO2系,PbO−B23
SiO2−ZnO又は、PbO−B23−SiO2−Al
23系の誘電体ガラスに変え、誘電率εが13以上の誘
電体ガラスを用いれば、輝度の向上及び放電電圧を低く
する効果はより顕著になる。なお、フロントガバープレ
ート,バックプレートの凹部に電極を没設する方法とし
ては、まず、フォトレジスト法を用いて凹部を形成し、
次に、各電極をこの凹部にスクリーン印刷法で形成する
方法を挙げることができる。
【0016】〔実施の形態〕図1は、本実施の形態に係
る交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下「P
DP」という)の要部斜視図、図2は、図1におけるX
−X線矢視断面図、図3は、図1におけるY−Y線矢視
断面図である。なお、これらの図では便宜上セルが3つ
だけ示されているが、実際には赤(R),緑(G),青
(B)の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
【0017】このPDPは、各図に示すように前面ガラ
ス基板(フロントカバープレート)11に放電電極(表
示電極)12が没設され、その上に誘電体ガラス層13
が配されてなる前面パネル10と、背面ガラス基板(バ
ックプレート)21にアドレス電極22が没設され、そ
の上に誘電体ガラス層23,隔壁24,R,G,B各色
の蛍光体層25が配されてなる背面パネル20とを張り
合わせ、前面パネル10と背面パネル20の間に形成さ
れる放電空間30内に放電ガスが封入された構成となっ
ており、以下に示すように作製される。
【0018】前面パネル10の作製:前面パネル10
は、前面ガラス基板11に放電電極(表示電極)12を
没設し、その上を本実施の形態では誘電率εが13以上
の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘電体ガラス層13
の表面上に保護層14を形成することによって作製す
る。
【0019】放電電極12は、以下のようにして、前面
ガラス基板11に没設する。図4を用いながら説明す
る。まず、前面ガラス基板11上に厚さ5μmのフォト
レジストを塗布し、放電電極12が形成されるところだ
けをフォトレジストがなくなるように露光、現像してフ
ォトレジストを取り除き、次にその部分をフッ酸を用い
てエッチングし、ガラス基板11上に例えば5μmの深
さの凹部を形成する。
【0020】次に銀電極用ペーストをスクリーン印刷法
にて前面ガラス基板11の前記凹部に埋め込み、乾燥後
レジストのみを剥離液を用いるなどして剥離し、その後
Agを焼成することによって、第1の電極としての銀電
極(放電電極)12を形成する。このように焼成したの
ち、電極のガラス基板表面から突出した部分を研磨し
て、ガラス基板表面と電極表面とを面一にかつ平坦にす
る。
【0021】このように放電電極を前面ガラス基板11
に没設することで、誘電体ガラス層13側に放電電極1
2が突入量が極めて少ない構成となるので、上述したよ
うに誘電体ガラス層の絶縁耐圧の向上を図ることができ
る。次に、これに本実施の形態では誘電率εが13以上
の誘電体ガラス層13を形成する。
【0022】この誘電体ガラス層13の素材としては例
えば、酸化鉛(PbO),酸化硼素(B23),酸化硅
素(SiO2),酸化チタン(TiO2)及び酸化アルミ
ニウム(Al23)からなるガラス、あるいは、酸化ビ
スマス(Bi23),酸化亜鉛(ZnO),酸化硼素
(B23),酸化硅素(SiO2),酸化カルシウム
(CaO)及び酸化チタン(TiO2)からなるガラス
を用いて焼成されたガラスを用いる。
【0023】このようにTiO2が含有されている組成
のガラスは、誘電率εを13以上に調整することが容易
となる(以下の表1を参照)。TiO2の含有量が5重
量%以上になれば誘電率εは顕著に向上するが、含有量
が10重量%を越えると誘電体ガラス層の光透過率が低
下するので、TiO2の含有量が5〜10重量%のガラ
スを用いることが望ましい。
【0024】この誘電体ガラス層13は、前記各酸化物
を有機バインダと混合した誘電体ガラスペーストをスク
リーン印刷し、例えば540℃で焼成して形成される。
誘電体ガラス層の厚みは、薄いほどパネル輝度の向上と
放電電圧を低減するという効果は顕著になるので、絶縁
耐圧が低下しない範囲内であればできるだけ薄く設定す
るのが望ましい。
【0025】従って、本実施の形態では、誘電体ガラス
層13の厚みを、従来の厚み略20μmよりも薄い所定
厚み(例えば、15μm)に設定する。次に、誘電体ガ
ラス層13上にアルカリ土類の酸化物からなる保護層1
4を形成する。本実施の形態では、CVD法(熱CVD
法あるいはプラズマCVD法)を用いて、(100)面
あるいは(110)面配向の酸化マグネシウム(Mg
O)からなる保護層を形成する。CVD法による保護層
14の形成についての詳細は後述する。
【0026】背面パネル20の作製:まず、背面ガラス
基板21に前述したフォトレジスト法により凹部を形成
し、この凹部に放電電極12と同様にして第2の電極と
してのアドレス電極22を形成し、その上に前面パネル
10の場合と同様にスクリーン印刷法と焼成によって前
記PbO−B23−SiO2−TiO2−Al23系或は
前記Bi23−ZnO−B23−SiO2−CaO−T
iO2系の誘電体ガラス層23を形成する。
【0027】そして、ガラス製の隔壁24を所定のピッ
チで固着する。そして、隔壁24に挟まれた各空間内
に、赤色(R)蛍光体,緑色(G)蛍光体,青色(B)
蛍光体の中の1つを配設することによって蛍光体層25
を形成する。各色R,G,Bの蛍光体としては、一般的
にPDPに用いられている蛍光体を用いることができる
が、ここでは次の蛍光体を用いる。
【0028】赤色蛍光体 : (YXGd1-X)BO3
Eu3+ 緑色蛍光体 : Zn2SiO4:Mn 青色蛍光体 : BaMgAl1017:Eu2+或はBa
MgAl1423:Eu2+ 前面パネル10及び背面パネル20の張り合わせによる
PDPの作製:次に、前述のようにして作製した前面パ
ネル10と背面パネル20とを封着用ガラスを用いて張
り合せると共に、隔壁24で仕切られた放電空間30内
を高真空(8×10-7Torr)に排気した後、所定の
組成の放電ガスを所定の圧力で封入することによってP
DPを作製する。
【0029】このようにして作製されたPDPは、各電
極(表示電極及びアドレス電極)が誘電体ガラス層側に
突入量が極めて少なく、図1〜図3に示すように各電極
と誘電体ガラス層との境界面は略面一の電極配置構造を
なしている。なお、本実施の形態では、PDPのセルサ
イズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合
するよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12
の電極間距離dを0.1mm以下に設定する。
【0030】また、封入する放電ガスの組成は、従来か
ら用いられているHe−Xe系であるが、Xeの含有量
を10体積%以上に、封入圧力は500〜760Tor
rに設定することで、セルの発光輝度の向上を図ってい
る。 (CVD装置による保護層14の形成について)図5
は、保護層14を形成する際に用いるCVD装置40の
概略図である。
【0031】このCVD装置40は、熱CVD及びプラ
ズマCVDの何れも行うことができるものであって、C
VD装置本体45の中には、ガラス基板47(図1にお
ける放電電極12及び誘電体ガラス層13を形成した前
面ガラス基板11)を加熱するヒータ部46が設けら
れ、CVD装置本体45内は排気装置49で減圧にする
ことができるようになっている。また、CVD装置本体
45の中にプラズマを発生させるための高周波電源48
が設置されている。
【0032】Arガスボンベ41a,41bは、キャリ
アであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
42,43を経由してCVD装置本体45に供給するも
のである。気化器42は、アルカリ土類の酸化物の原料
(ソース)となる金属キレートあるいはシクロペンタジ
エニル化合物を加熱して蓄え、Arガスボンベ41aか
らArガスを吹き込むことによって、この金属キレート
あるいはシクロペンタジエニル化合物を蒸発させてCV
D装置本体45に送り込むことができるようになってい
る。
【0033】気化器43は、アルカリ土類の酸化物の原
料(ソース)となるシクロペンタジエニル化合物を加熱
して貯え、Arガスボンベ41bからArガスを吹き込
むことによって、このシクロペンタジエニル化合物を蒸
発させてCVD装置本体45に送り込むことができるよ
うになっている。酸素ボンベ44は、反応ガスである酸
素[O2]をCVD装置本体45に供給するものであ
る。
【0034】(1) 熱CVD法 前記CVD装置40を用いて熱CVD法を行う場合、ヒ
ータ部46の上に、放電電極12が没設されその上に誘
電体ガラス層13が形成されたガラス基板47を誘電体
ガラス層13を上にして置き、所定の温度(350℃〜
400℃)に加熱すると共に、反応容器内を排気装置4
9で所定圧(数十Torr程度)に減圧する。
【0035】そして、気化器42または気化器43で、
ソースとなるアルカリ土類の金属キレートまたはシクロ
ペンタジエニル化合物を所定の温度(80℃〜125
℃)に加熱しながら、Arガスボンベ41aまたは41
bからArガスを送り込む。また、これと同時に、酸素
ボンベ44から酸素を流す。これによって、CVD装置
本体45内に送り込まれる金属キレート若しくはシクロ
ペンタジエニル化合物が酸素と反応し、ガラス基板47
の誘電体ガラス層13の表面上にアルカリ土類の酸化物
からなる保護層14が形成される。
【0036】(2) プラズマCVD法 上記構成のCVD装置40を用いて、プラズマCVDを
行う場合も、熱CVDの場合とほぼ同様に行うが、ヒー
タ部46によるガラス基板47の加熱温度は250〜3
00℃程度に、排気装置49を用いて減圧(10Tor
r程度)し、高周波電源48を駆動して、例えば、1
3.56MHzの高周波電界を印加することにより、C
VD装置本体45内にプラズマを発生させながら、アル
カリ土類の酸化物からなる保護層14を形成する。
【0037】気化器42或は気化器43から供給するソ
ース(金属キレート及びシクロペンタジエニル化合物)
の具体例としては、アルカリ土類のジピバロイルメタン
化合物[M(C111922]、アルカリ土類のアセチ
ルアセトン化合物[M(C5722]、アルカリ土類
のトリフルオロアセチルアセトン化合物[M(C5 5
322]、アルカリ土類のシクロペンタジエン化合物
[M(C552]を挙げることができる(上記化学式
で、Mはアルカリ土類の元素を表す)。
【0038】なお、本実施の形態では、アルカリ土類は
マグネシウムであって、MagnesiumDipivaloyl Methane
[Mg(C111922]、Magnesium Acetylacetone
[Mg(C5722]、Cyclopentadienyl Magnesium
[Mg(C552]、Magnesium Trifluoroacetylacet
one[Mg(C55322]を挙げることができる。
【0039】保護層14の膜厚は、耐スパッタリング性
を確保できる範囲で、2次電子放出量の向上を図るため
にできるだけ薄く形成することが望ましく、本実施の形
態では0.3μmの厚みに形成してある。以上のように
本実施の形態のPDPは、放電電圧の低減を図れるの
で、動作時にパネル各構成部位に掛かる負荷が低減され
る。しかも絶縁耐圧が向上されているので、例えば長期
に及ぶ繰り返し使用に対して、高いパネル輝度や低い放
電電圧等の優れた初期性能を維持することができ信頼性
に優れたものである。
【0040】なお、上記図面では各電極と誘電体ガラス
層との境界面は完全面一に図示しているが、これに限定
されないのは言うまでもなく、電極12及び22が誘電
体ガラス層側に僅かに突入しているような場合や、各電
極と誘電体ガラス層との境界面で誘電体ガラス層がガラ
ス基板側に突入するような場合にも前記同様の効果を奏
する。
【0041】更に、放電電極12およびアドレス電極2
2の双方を没設しなくても、放電電極12のみあるいは
アドレス電極22のみを没設する構成とすることもでき
るが、双方の電極を没設する方が、絶縁耐圧を向上させ
る効果は顕著である。また、背面パネル20側の誘電体
ガラス層23よりも、前面パネル10側の誘電体ガラス
層13の方が、輝度及び放電電圧に与える影響が大きい
ので、それら双方に誘電率εが大きなものを用いなくて
も、少なくとも前面パネル10側に誘電率εが大きな誘
電体ガラス層は配すれば、輝度向上効果及び放電電圧低
減の効果を得ることができる。
【0042】
【実施例】
〔実施例1〜12及び比較例13〕
【0043】
【表1】
【0044】表1に示した試料No.1〜6のPDP
は、前記実施の形態に基づいて放電電極及びアドレス電
極双方をガラス基板に没設し、PbO−B23−SiO
2−TiO2−Al23系からなる誘電率εが15,1
7,20,16,13,10で膜厚15μmの誘電体ガ
ラス層を有するものであって、PDPのセルサイズは、
42インチのハイビジョンテレビ用のディスプレイに合
わせて、隔壁24の高さは0.15mm、隔壁24の間
隔(セルピッチ)は0.15mmに設定し、放電電極1
2の電極間距離dは0.05mmに設定した。
【0045】そして、Xeの含有量が10体積%のHe
−Xe系の混合ガスを封入圧600Torrに封入し
た。MgO保護層14の形成方法については、試料N
o.1〜3のPDPでは保護層を熱CVD法で作製し、
試料No.4,5,6のPDPについてはプラズマCV
D法で作製した。
【0046】また、熱CVD法においてはMagnesium Di
pivaloyl Methane[Mg(C111922]を、プラズ
マCVD法においては、Cyclopentadienyl Magnesium
[Mg(C552]を、ソースとして用いた。その他
の条件としては、熱CVD法では気化器の温度125
℃、ガラス基板47の加熱温度は350℃、Arガスは
1L/分、酸素は2L/分で1分間ガラス基板47上に
流し、膜形成速度1.0μm/分に調整して、厚さ0.
3μmのMgO保護層を形成した。
【0047】プラズマCVD法では、気化器の温度12
5℃、ガラス基板47の加熱温度は250℃、Arガス
は1L/分、酸素は2L/分で1分間ガラス基板47上
に流し、10Torrに減圧し、高周波電源48から1
3.56MHzの高周波電界300Wで20秒間印加し
て膜厚0.3μmのMgO保護層を形成した(膜形成速
度1.0μm/分)。
【0048】このようにして形成したMgO保護層をX
線解析で結晶面を調べたところ、全ての試料において
(100)面に配向した結晶であった。試料No.7〜
12のPDPは、誘電体ガラス層にPbO−B23−S
iO2−TiO2−Al23系に代えてBi23−ZnO
−B23−SiO2−CaO−TiO2系の誘電率εが1
8,24,20,19,20,12のものを用い、放電
ガスにXeを20体積%混合してある以外は、試料N
o.1〜6のPDPと同様の設定にしてある。なお、M
gO保護層の形成は全てプラズマCVD法で行った。
【0049】試料No.13のPDPは比較例であっ
て、電極を没設していない以外は、試料No.9のPD
Pと同様の設定にしてある。 〔実験〕 実験1;以上のようにして作製した試料No.1〜13
のPDPについて、パネル輝度を測定した。この輝度
は、各試作PDPで絶縁破壊しにくい条件である放電維
持電圧150V程度,周波数30Hz程度で放電させた
時の測定値である。前記表1に結果を併記した。
【0050】実験2;次に、試料No.1〜13のPD
Pと同様のものを20枚づつ作製し、これらを加速寿命
テストに供した。この加速寿命テストは、通常の使用条
件よりもかなり過酷な条件下で行い、放電維持電圧25
0V、周波数50KHzで4時間連続で放電した。その
後、パネル内の誘電体ガラス層等の破壊状況(パネルの
欠陥)を調べた。この結果も表1に併記した。
【0051】考察;試料No.1〜13の輝度の測定結
果では、従来のPDPのパネル輝度が400cd/m2
程度(日経エレクトロニクス 1997年 Vol.5
−5 106頁参照)であるのに比べ、優れたパネルの
輝度を示している。これより誘電体ガラス層を薄く形成
することにより、パネル輝度を向上できることが分か
る。
【0052】加速寿命テストの結果から電極をガラス基
板に没設して作製した試料No1〜12のPDPでは、
電極をガラス基板に没設していない試料No.13のP
DPと比べて、絶縁耐圧に優れていることが明らかであ
る。これらの結果から、電極を没設すれば誘電体ガラス
層を従来よりも薄い15μmに形成して輝度の向上を図
る場合でも、絶縁耐圧の向上を図ることができることが
分かる。
【0053】次に、電極をガラス基板に没設した試料N
o.1〜12のパネルを相互に比較してみると、誘電率
εが13以上の誘電体ガラス層を配した試料No.1〜
5及び試料No.7〜11のPDPにおいて、試料N
o.6や試料No.12のPDPと比べて、特に、絶縁
耐圧の向上は顕著であり、又、パネル輝度も500cd
/m2以上と一層向上している。これは、誘電率εの大
きな誘電体ガラス層を薄く形成することによって、輝度
により優れ、放電電圧もより低いPDPが得られること
を裏付けている。
【0054】なお、試料No.13のPDPで、誘電率
εが20と大きく、かつ、電極上の誘電体ガラス層の実
効的な厚みが、試料No.1〜12と比べて薄いにも関
らず輝度が低いのは、従来の電極配置で誘電体ガラス層
を薄くしてあるので、他の試作PDPと比べて絶縁破壊
しやすく、従って、輝度の測定を放電維持電圧より低い
電圧で測定せざるをえないからである。
【0055】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のプラズ
マディスプレイパネルによると、第1の電極と当該第1
の電極を覆う誘電体ガラス層とを配したフロントカバー
プレートと、第2の電極と蛍光体層とを配したバックプ
レートとが対向してなるプラズマディスプレイパネルに
おいて、前記第1の電極が配されるフロントカバープレ
ート部位が凹入され、当該凹部に第1の電極を没設する
ことにより、誘電体ガラス層を薄く形成しても絶縁耐圧
の低下を招くことないので、低い放電電圧で高輝度の、
又、アドレッシングや耐久性における信頼性が高いプラ
ズマディスプレイパネルが得られる。
【0056】また、前記バックプレートが、第2の電極
を覆う第2の誘電体ガラス層を配してなるものである場
合に、前記第2の電極が配されるバックプレート部位を
凹入し、当該凹部に第2の電極を没設する電極配置構成
をとることにより、更に、信頼性の向上を図ることがで
きる。また、前記第1の誘電体ガラス層及び第2の誘電
体ガラス層の少なくとも一方に誘電率が13以上のもの
を用いれば、放電電圧を低減する効果及びパネル輝度を
向上させる効果は顕著になる。
【0057】この誘電率13以上の誘電体ガラス層とし
ては、酸化鉛(PbO),酸化硼素(B23),酸化硅
素(SiO2),酸化チタン(TiO2),酸化アルミニ
ウム(Al23)からなるものや、酸化ビスマス(Bi
23),酸化亜鉛(ZnO),酸化硼素(B23),酸
化珪素(SiO2),酸化カルシウム(CaO),酸化
チタン(TiO2)からなるものを用いることもでき
る。
【0058】このような組成の誘電体ガラス層は、特に
酸化チタンの含有量によって誘電率が左右され、酸化チ
タンの含有量を5重量%〜10重量%とすることによっ
て、容易に誘電率を13以上に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイパネルの要部斜視図である。
【図2】前記プラズマディスプレイパネルのX−X線矢
視断面図である。
【図3】前記プラズマディスプレイパネルのY−Y線矢
視断面図である。
【図4】前面ガラス基板への電極の埋設方法を示す模式
図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプ
レイパネルを製造する際に用いるCVD装置の概略図で
ある。
【図6】従来の交流型のプラズマディスプレイパネルの
要部斜視図である。
【符号の説明】
10 前面パネル 11 前面ガラス基板 12 放電電極(表示電極) 13 誘電体ガラス層 14 保護膜 20 背面パネル 21 背面ガラス基板 22 アドレス電極 23 誘電体ガラス層 24 隔壁 25 蛍光体層 30 放電空間 40 CVD装置 41 アルゴンガスボンベ 42,43気化器 44 酸素ガスボンベ 45 CVD装置本体 46 基板加熱ヒータ 47 誘電体ガラス層が形成された前面ガラス基板 48 高周波電源 49 排気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 勝義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と当該第1の電極を覆う誘電
    体ガラス層とを配したフロントカバープレートと、第2
    の電極と蛍光体層とを配したバックプレートとが対向し
    てなるプラズマディスプレイパネルにおいて、 前記第1の電極が配されるフロントカバープレート部位
    が凹入され、当該凹部に第1の電極が没設されているこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイ。
  2. 【請求項2】 前記バックプレートには、更に、第2の
    電極を覆う第2の誘電体ガラス層が配され、 前記第2の電極が配されるバックプレート部位が凹入さ
    れ、当該凹部に第2の電極が没設されていることを特徴
    とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記第1の誘電体ガラス層及び第2の誘
    電体ガラス層の少なくとも一方は、誘電率が13以上で
    あることを特徴とする請求項1若しくは2の何れかに記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記誘電率が13以上の誘電体ガラス層
    は、 酸化鉛(PbO),酸化硼素(B23),酸化硅素(S
    iO2),酸化チタン(TiO2),酸化アルミニウム
    (Al23)からなることを特徴とする請求項3記載の
    プラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記誘電率が13以上の誘電体ガラス層
    は、 酸化ビスマス(Bi23),酸化亜鉛(ZnO),酸化
    硼素(B23),酸化珪素(SiO2),酸化カルシウ
    ム(CaO),酸化チタン(TiO2)からなることを
    特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記誘電体ガラス層は、酸化チタン(T
    iO2)を5重量%〜10重量%含有していることを特
    徴とする請求項4若しくは5の何れかに記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002308645A (ja) * 2001-04-05 2002-10-23 Asahi Glass Co Ltd 無鉛ガラス、ガラスセラミックス組成物およびガラスペースト
JP2005041734A (ja) * 2003-05-26 2005-02-17 Nippon Electric Glass Co Ltd 誘電体形成用ガラス及びプラズマディスプレーパネル用誘電体形成材料
JP2005247602A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガラス組成物及び磁気ヘッド
US6987358B2 (en) 2002-08-08 2006-01-17 Asahi Glass Company, Limited Glass for covering electrodes, colored powder for covering electrodes and plasma display device
KR101431000B1 (ko) * 2007-12-21 2014-08-19 재단법인 포항산업과학연구원 산화티타늄를 함유한 친환경 투명 유전체 및 그의 제조방법

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