JPH11259851A - 磁気記録テープ - Google Patents

磁気記録テープ

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JPH11259851A
JPH11259851A JP6112498A JP6112498A JPH11259851A JP H11259851 A JPH11259851 A JP H11259851A JP 6112498 A JP6112498 A JP 6112498A JP 6112498 A JP6112498 A JP 6112498A JP H11259851 A JPH11259851 A JP H11259851A
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JP
Japan
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magnetic recording
back coat
magnetic
recording tape
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Application number
JP6112498A
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English (en)
Inventor
Yasushi Naoe
康司 直江
Hiroaki Takano
博昭 高野
Tatsuro Ishikawa
達郎 石川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁変換特性が高く、走行安定性が良好である
磁気記録テープを提供すること。 【解決手段】可撓性支持体の片面に磁性層を有し、その
反対面にバックコート層を有する磁気記録テープにおい
て、バックコート層の厚さが0.05〜0.5μmの範
囲内であり、かつバックコート層と支持体の間の接着強
度が80g/(8mm幅)以上であることを特徴とする
磁気記録テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁変換特性およ
び走行耐久性に優れた高密度磁気記録テープに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録テープは、録音用テープやビデ
オテープなどとして広く用いられている。そして、近年
では特に優れた電磁変換特性を有する磁気記録テープを
提供することが求められている。例えば、音楽録音再生
用オーディオテープとして使用する磁気記録テープには
高度な原音再生能力が要求されており、ビデオテープと
して使用する磁気記録テープには高い原画再生能力が求
められている。 このような優れた電磁変換特性に加え
て、磁気記録テープには良好な走行性能や走行耐久性も
要求されている。このために、バックコート層が設けら
れるベース表面に突起を設けたり、バックコート層に、
粒径0.1μm以上の粗粒子カーボンを添加して表面を
粗くすることによって走行耐久性を改善する試みがなさ
れている。しかしながら、このような方法によってバッ
クコート層の表面を粗くすると、磁気記録テープをハブ
に巻き上げて保存や処理を行うときにバックコート層と
磁性層が圧接してバックコート層の凹凸が磁性層に写っ
てしまう所謂「裏写り」が生じ、その結果、電磁変換特
性が低下してしまうという欠点があった。このような
「裏写り」の問題を解消するために、バックコート層の
表面を平滑化する試みがなされている。しかしながら、
バックコート層表面を平滑にするとVTR等の再生機の
ガイドに対する摩擦係数が大きくなり、走行安定性が低
下してしまう。そこで、摩擦係数を下げるために、バッ
クコート層に比較的多量の潤滑剤を添加する試みもなさ
れている。しかしながら、多量の潤滑剤を使用するとバ
ックコート層表面の粘着性が高まって、ガイドを汚して
しまうという別の問題を生じる。このように、電磁変換
特性が優れ、走行安定性が良好な磁気記録テープを調製
するためには、バックコート層にさらなる改良を加える
必要がある。
【0003】一方、近年では磁気記録テープに高密度で
信号を記録することが求められている。このため、出力
を高めるために最近では磁性層を薄層化する傾向にあ
る。例えば、塗布型の磁気記録テープでは、可撓性支持
体上に非磁性層と磁性層を、この順に同時重層塗布し
て、上層にあたる磁性層を薄層化する技術が実用化され
ている(特公平4−71244号公報)。また、蒸着
(ME)テープにおいても、磁性層の厚さを0.15〜
0.2μmの範囲内にすることによって、出力を高めて
いる。 薄層化の要求は、磁性層のみならず磁気記録テ
ープを構成する層全体に求められている。近年のコンピ
ューターストレージ用媒体、特にD8やDDSに代表さ
れる小型バックアップシステム用テープにおいては、高
容量化が求められていることから、テープ全体の厚さを
薄くすることが必要とされている。磁気記録テープの厚
さを薄くするために、従来は可撓性支持体を薄くした
り、塗布型磁気記録テープの可撓性支持体と磁性層の間
に設ける非磁性層を薄くすることが行われていた。しか
しながら、ある範囲以下に可撓性支持体を薄くすると走
行耐久性が低下し、非磁性層を薄くすると出力低下やエ
ラーレートの上昇、ドロップアウトの増加を招いてい
た。バックコート層は、ヘリカルスキャン記録方式を採
用しているD8やDDSなどの小型バックアップシステ
ムにおいては、良好な走行性を維持するために省略する
ことはできない。また、バックコート層を薄くすると、
非磁性層と支持体の間の接着強度が低下するために繰り
返し走行時にバックコート層が剥れてしまったり、バッ
クコート層表面の突起が磁性層に裏写りして出力が低下
してしまう。特にDDS−2やDDS−3用磁気記録テ
ープには、電磁変換特性と走行耐久性を高めるために可
撓性支持体としてアラミドベースが使用されているが、
従来から使用されているポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)など
のポリエステルベースに比べると、繰り返し走行時のエ
ッジ端面でのバックコート層の脱落や削れが顕著であ
る。さらに、可撓性支持体の幅方向のヤング率を上げる
ことによって、薄い磁気記録テープの幅方向の強度を維
持して走行耐久性を確保しているが、広幅の磁気記録テ
ープから所定の幅にスリットするときにバックコート層
の端面(即ち、スリットされて新たに形成される端面)
が脱落してしまうという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
では電磁変換特性と走行耐久性がともに十分に良好な磁
気記録テープを提供するには至っていなかった。特に、
磁気記録テープ全体の厚さを薄くすることが要求されて
いる今日では、バックコート層が薄いうえに電磁変換特
性と走行耐久性が良好である磁気記録テープが求められ
ているにもかかわらず、満足の行く磁気記録テープは提
供されていない。そこで、本発明は、従来技術の課題を
解決して、バックコート層が薄いうえに走行安定性が良
好で、高出力、高容量の磁気記録テープを提供すること
を目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、バックコート
層の厚さを0.05〜0.5μmの範囲内に設定し、且
つバックコート層と支持体の間の接着強度を一定の値以
上に高めることによって、電磁変換特性と走行安定性を
極めて良好にすることができることを見出し本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、可撓性支持体の
片面に磁性層を有し、その反対面にバックコート層を有
する磁気記録テープにおいて、バックコート層の厚さが
0.05〜0.5μmの範囲内であり、かつバックコー
ト層と支持体の間の接着強度が80g/(8mm幅)以
上であることを特徴とする磁気記録テープを提供するも
のである。可撓性支持体のバックコート層側の表面粗さ
(Ra)は4nm以下であるのが好ましい。また、可撓
性支持体と磁性層の間に、非磁性粉末とバインダーを含
有する非磁性層を有するのが好ましい。本発明の磁気記
録テープのバックコート層は、酸化チタン、α−酸化鉄
またはその混合物からなる粒状酸化物と、カーボンブラ
ックとを重量比60/40〜90/10で含有し、さら
に粒状酸化物とカーボンブラックの合計重量を100重
量部として10〜40重量部のバインダーを含有するの
が好ましい。また、バックコート層が、バインダーとし
てのポリウレタン樹脂を含み、このポリウレタン樹脂は
ジオールと有機ジイソシアネートとの反応生成物であっ
て、ジオールは環状構造を有する短鎖ジオールおよびエ
ーテル結合を有する長鎖ジオールを、上記ポリウレタン
樹脂の重量を基準にして、それぞれ17〜40重量%お
よび10〜50重量%含有するものからなり、かつ上記
長鎖ジオール中のエーテル結合を、上記ポリウレタン樹
脂中に1.0〜5.0モル/g含有するポリウレタン樹
脂であることが好ましい。さらに、バックコート層がカ
ーボンブラックを含み、光学透過濃度が1.2以下であ
るのが好ましい。
【0006】バックコート層の厚さを薄くすることを試
みた従来の磁気記録テープには、繰り返し走行時にバッ
クコート層が削れてしまったり、バックコート層表面の
突起が磁性層に裏写りして出力が低下してしまうという
問題があった。本発明者らは、従来の磁気記録テープの
電磁変換特性や走行安定性が悪い原因を検討した結果、
支持体とバックコート層の間の接着強度が低い点に原因
があることを見出した。すなわち、薄い層を形成するた
めには塗料を溶剤などで希釈して塗布するのが常法であ
るが、このような常法にしたがって形成した従来のバッ
クコート層は層の強度が弱く、支持体との間の接着強度
が小さく、これが原因で上記の問題を発生させていたこ
とを見い出した。本発明者らは、様々な接着強度を有す
る磁気記録テープについて検討を行ったところ、支持体
とバックコート層の間の接着強度が80g/(8mm
幅)以上であれば電磁変換特性と走行安定性がともに優
れた磁気記録テープを調製することができることを確認
した。なお、接着強度は、後述する実施例に記載される
方法にしたがって測定することができ、その調整は以下
の説明および実施例の記載に基づいて行うことができ
る。
【0007】本発明の磁気記録テープは、可撓性支持体
の一方の面に磁性層を有し、その反対面にバックコート
層を有するものを広く含む。したがって、本発明の磁気
記録テープには、磁性層やバックコート層以外の層を有
するものも含まれる。例えば、非磁性粉末を含む非磁性
層、軟磁性粉末を含む軟磁性層、第2の磁性層、クッシ
ョン層、オーバーコート層、接着層、保護層を有してい
てもよい。これらの層は、その機能を有効に発揮するこ
とができるように適切な位置に設けることができる。本
発明の磁気記録テープとして好ましいのは、可撓性支持
体と磁性層の間に、非磁性無機粉体とバインダーを含む
非磁性層を有する磁気記録テープである。層の厚さは、
磁性層を例えば0.03〜1μm、好ましくは0.05
〜0.5μm、さらに好ましくは0.05〜0.3μm
にし、非磁性層を0.5〜3μm、好ましくは0.8〜
3μmにすることができる。非磁性層の厚さは、磁性層
よりも厚いのが好ましい。また、磁性層を2層有する磁
気記録テープも好ましい。この場合は、例えば上層を
0.2〜2μm、好ましくは0.2〜1.5μmにし、
下層を0.8〜3μmにすることができる。なお、磁性
層を単独で有する場合は、通常0.1〜5μm、好まし
くは0.1〜3μm、さらに好ましくは0.1〜1.5
μmにする。また、可撓性支持体と磁性層の間に軟磁性
層を有する場合は、例えば磁性層を0.03〜1μm、
好ましくは0.05〜0.5μmにし、軟磁性層を0.
8〜3μmにすることができる。なお、磁性層について
は、上記のような強磁性粉末をバインダー中に分散含有
する、いわゆる塗布型磁性層のみならず、真空下で蒸着
またはスパッタリングにより製膜された薄膜型磁性層で
あってもよい。この薄膜磁性層の場合、その厚さは0.
05〜0.3μm、より好ましくは0.1〜0.2μm
の範囲から選定される。本発明の磁気記録テープに形成
するバックコート層の厚さは、0.05〜0.5μmの
範囲内に設定する。その中でも0.05〜0.4μmの
範囲内に設定するのが好ましく、0.05〜0.3μm
の範囲内に設定するのがより好ましい。
【0008】本発明の磁気記録テープのバックコート層
には、粒状酸化物を使用するのが好ましい。粒状酸化物
としては、酸化チタン、α−酸化鉄又はこれらの混合物
のいずれかを用いるのが好ましい。酸化チタンとα−酸
化鉄は、通常使用されるものを用いることができる。ま
た、粒子の形状は特に制限されない。球状の酸化チタン
又はα−酸化鉄を用いる場合は、粒径が0.01〜0.
1μmであるものがバックコート層自体の膜強度を確保
するうえで好ましい。また、針状の酸化チタン又はα−
酸化鉄を用いる場合は、針状比が2〜20であるものが
適当であり、3〜10であるものがより好ましい。ま
た、長軸長が0.05〜0.3μmであり、短軸長が
0.01〜0.05μmであるものが好ましい。粒状酸
化物の表面の少なくとも一部は、別の化合物に変性さ
れ、又は別の化合物で被覆されていても良い。特に、粒
状酸化物の表面の少なくとも一部がAl2O3、Si
O2、TiO2、ZrO2、SnO2、Sb2O3およびZn
O2から選ばれた少なくとも一つの化合物、中でもAl2
O3、SiO2およびZrO2から選ばれた少なくとも一
つの化合物で被覆されているものが、バインダー中への
分散性が優れている点で好ましい。このような粒状酸化
物は酸化チタンまたはα−酸化鉄の粒子を合成してか
ら、その表面に上記の様な別の化合物が沈着または被覆
されるべく処理するか、または酸化チタンまたはα−酸
化鉄とAl2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、Sn
O2、Sb2O3およびZnO2から選ばれた少なくとも一
つの化合物を共沈させる方法によって得ることができ
る。
【0009】また、このような粒状酸化物は市販品から
入手することもできる。例えば、戸田工業(株)製のD
PN−245、DPN−250、DPN−250BX、
DPN−270BX、DPN−550BX、DPN−5
50RX、TF−100、TF−120、石原産業
(株)製のTTO−51A、TTO−51B、TTO−
51C、TTO−53B、TTO−55A、TTO−5
5B、TTO−55C、TTO−55D、TTO−55
N、TTO−55S、TTO−S−1、TTO−S−
2、TTO−M−1、TTO−M−2、TTO−D−
1、TTO−D−2、SN−100、E270、E27
1、チタン工業(株)製のSTT−4D、STT−30
D、STT−30、STT−65C、テイカ(株)製の
MT−100F、MT−100S、MT−100T、M
T−150W、MT−500B、MT−500HD、M
T−600B、日本アエロジル(株)製のTiO
2P25、昭和電工(株)製のスーパータイタニア等を挙
げることができる。
【0010】バックコート層には、耐電防止のためにカ
ーボンブラックを使用するのが好ましい。バックコート
層に使用するカーボンブラックは、磁気記録テープに通
常使用されているものを広く用いることができる。例え
ば、ゴム用ファーネスブラック、ゴム用サーマルブラッ
ク、カラー用カーボンブラック、アセチレンブラック等
を用いることができる。バックコート層の凹凸が磁性層
に写らないようにするために、カーボンブラックの粒径
は0.3μm以下にするのが好ましい。特に好ましい粒
径は、0.01〜0.1μmである。また、バックコー
ト層におけるカーボンブラックの使用量は、光学透過濃
度(マクベス社製TR−927の透過値)が1.2以下
になる範囲にするのが好ましい。粒状酸化物が球状の場
合には、カーボンブラックの粒径が0.3μm以下のも
のを使用して、裏写りのない適度な表面粗さを有するバ
ックコート層を得ることができる。また、粒状酸化物が
針状の場合には、カーボンブラックの粒径が0.1μm
以下のものを使用する方が、裏写りのない適度な表面粗
さを有するバックコート層を容易に得ることができる点
で好ましい。走向耐久性を向上させる上で、平均粒子サ
イズの異なる2種のカーボンブラックを使用することが
有利である。この場合、平均粒子サイズが0.01〜
0.04μmの範囲にある第1のカーボンブラックと平
均粒子サイズが0.05〜0.3μmの範囲にある第2
のカーボンブラックとの組み合わせが好ましい。第2の
カーボンブラックの含有量は、粒状酸化物と第1のカー
ボンブラックとの合計量を100重量部として、0.1
〜10重量部が適しており、0.3〜3重量部が好まし
い。カ−ボンブラックのpHは2〜10、含水率は0.
1〜10%、タップ密度は0.1〜1g/mlであるの
が好ましい。第1のカーボンブラックの比表面積は10
0〜500m2/g、好ましくは150〜400m2/
g、DBP吸油量は20〜400ml/100g、好ま
しくは30〜200ml/100gである。本発明に用
いられる第1カ−ボンブラックの具体例として、キャボ
ット社製BLACK PEARL S2000、同13
00、同1000、同900、同800、同880、同
700、VULCAN XC−72;三菱化学(株)製
#3050B、#3150B、#3250B、#375
0B、#3950B、#950、#650B、#970
B、#850B、MA−600;コロンビアンカ−ボン
社製CONDUCTEX SC、RAVEN8800、
同8000、同7000、同5750、同5250、同
3500、同2100、同2000、同1800、同1
500、同1255、同1250;アクゾー社製ケッチ
ェンブラックECなどを挙げることができる。また、第
2のカーバンブラックの比表面積は5〜100m2/
g、好ましくは5〜30m2/g、DBP吸油量は20
〜120ml/100g、好ましくは30〜110ml
/100gであり、例えば旭カーボン社製の#55、#
50、#30;コロンビアカーボン社製のRAVEN4
50、同430;カーンカルブ社製のサーマックスMT
等を挙げることができる。
【0011】粒状酸化物とカーボンブラックの重量比は
60/40〜90/10、より好ましくは70/30〜
80/20にする。このように、粒状酸化物をカーボン
ブラックよりも多量に含有させることによって、粉体の
分散性が良好で面が平滑なバックコート層を形成するこ
とができる。このような組成を有するバックコート層形
成用塗料は、従来のカーボンブラックを主体とするバッ
クコート形成用塗料に比べて、チキソトロピー性が高
い。このため、高濃度でエクストルージョン方式やグラ
ビア方式などの塗布を行うことが可能である。このよう
な高濃度塗料を塗布することによって、その膜厚が薄い
にもかかわらず支持体との接着強度が大きくて、力学強
度が高いバックコート層を形成することができる。ま
た、高濃度のバックコート層形成用塗料を使用すれば、
バックコート層と支持体の間に低分子ポリエステルを主
体とする下塗層を形成しても、該低分子ポリエステルが
バックコート層表面へ浸出してくるのを抑制することが
できる。このため、従来から下塗層を形成した場合の問
題点とされてきた浸出による粘着や走行不良を有効に回
避することができる。したがって、接着性下塗層を形成
することによって、バックコート層と支持体の間の接着
強度を所望の範囲に調節することが容易となる。ただ
し、下塗層は必ずしも形成する必要はない。バックコー
ト層形成用塗料のバインダーとして塩化ビニル樹脂やウ
レタン樹脂を使用してその比率を調整したり、溶剤とし
てシクロヘキサノンを主体として使用することによっ
て、可撓支持体表面との界面エネルギー差を縮小し、接
着強度を上げることもできる。本発明における支持体と
バックコート層との間の接着強度はこれらの手段を適宜
選択したり、組み合わせたりすることによって所望の範
囲に調節することができる。上記のような粒状酸化物を
カーボンブラックよりも多量に含むバックコート層形成
用塗料を用いれば、バインダーに対する無機粉体の吸着
性が良好であることから、バインダーの使用量を減らす
こともできる。バインダーの使用量は、粒状酸化物とカ
ーボンブラックの合計重量を100重量部として10〜
40重量部の範囲から選ばれ、より好ましくは20〜3
2重量部にする。このようにして形成されるバックコー
ト層の膜強度は高く、表面電気抵抗は低くなる。このよ
うな優れた機能を有するバックコート層を有するため
に、本発明の磁気記録テープは従来品に比べて走行耐久
性が良好で磁気変換特性が優れている。また、第2のカ
ーボンブラックの比表面積は5〜100m2/g、好ま
しくは5〜30m2/g、DBP吸油量は20〜120
ml/100g、好ましくは30〜110ml/100
gであり、例えば旭カーボン社製の#55、#50、#
35;コロンビアカーボン社製のRAVEN450、同
430;カーンカルブ社製のサーマックスMT等を挙げ
ることができる。
【0012】本発明のバックコート層用バインダーに
は、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹
脂等を用いることができる。好ましいバインダーは、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ニトロセ
ルロース等の繊維素系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂である。その中でも、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂を用いるの
が、バックコート層の硬度を磁性層の硬度に近くなりバ
ック写りを低減することができるため、より好ましい。
特に好ましいバインダーは、ジオールと有機ジイソシア
ネートとの反応により得られるポリウレタン樹脂であっ
て、上記ジオールとして、環状構造を有する短鎖ジオー
ルおよびエーテル結合を有する長鎖ジオールを、ポリウ
レタン樹脂を基準として、それぞれ17〜40重量%お
よび10〜50重量%含有するものからなり、かつ上記
長鎖ジオール中のエーテル結合を、ポリウレタン樹脂に
対して、1.0〜5.0モル/g含有するものである。
以下において、このポリウレタン樹脂について説明す
る。
【0013】上記短鎖ジオールは分子量が50以上50
0未満のものであり、より好ましくは100〜300で
ある。具体例として、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ビスフェ
ノールA、水素化ビスフェノールA、ビスフェノール
S、ビスフェノールP及びこれらのエチレンオキシド、
プロピレンオキシド付加物、シクロヘキサンジメタノー
ル、シクロヘキサンジオール等の芳香族又は脂環式ジオ
ールである。上記長鎖ジオールは分子量が500〜50
00のものであって、具体例として、ビスフェノールA
又は水素化ビスフェノールAの、エチレンオキシド付加
物又はプロピレンオキシド付加物であって、分子量が5
00〜5000であるものを挙げることができる。好ま
しい短鎖ジオールと長鎖ジオールは、以下の式(1)で
表されるものである。
【化1】
【0014】短鎖ジオールの場合、m及びnは短鎖ジオ
ールの分子量が50以上500未満になるように選択さ
れる。一般に0〜3である。また、長鎖ジオールの場
合、m及びnは長鎖ジオールの分子量が500〜500
0になるように選択される。一般に3〜24、好ましく
は3〜20、より好ましくは4〜15である。m及びn
が24よりも大きくなるとバックコート膜が軟化し、走
行耐久性が低下してしまう。Xは、水素原子又はメチル
基であるのが好ましく、メチル基がより好ましい。な
お、m及びnでくくられるカッコ内のXはすべて同じで
ある必要はなく、水素原子とメチル基が混在していても
よい。式(1)で表される短鎖ジオールの中で好ましい
のは、ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA、こ
れらのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物
である。長鎖ジオールとして好ましいのは、ビスフェノ
ールA又は水素化ビスフェノールAから誘導される分子
量500〜5000のジオールであり、特に好ましいの
はビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物であ
る。短鎖ジオールの含有量はポリウレタン樹脂を基準と
して17〜40重量%であり、好ましくは20〜30重
量%である。長鎖ジオールの含有量は、10〜50重量
%であり、好ましくは30〜40重量%である。長鎖ジ
オール単位のエーテル基は、ポリウレタン樹脂中に1.
0〜5.0mmol/g、より好ましくは2.0〜4.
0mmol/gで存在する。これにより粉体への吸着性
に優れ、分散性の良好なものが得られる。しかも溶剤へ
の溶解性にも優れる。
【0015】上記の短鎖ジオールと長鎖ジオールの他
に、他のジオールを併用することができる。具体的に
は、エチレングリコール、1,3−プロピレンジオー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2,2−ジメチルプロパンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチ
レングリコール等の脂肪族ジオール、N−ジエタノール
アミンのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加
物等を挙げることができる。反応させる有機ジイソシア
ネート化合物の例としては、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシレ
ン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、4,4−ジフェニルエーテルジイソシアネー
ト、2−ニトロジフェニル−4,4’−ジイソシアネー
ト、2,2’−ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシア
ネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニ
レンジイソシアネート、ナフチレン−1,4−ジイソシ
アネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、
3,3’−ジメトキシジフェニル−4,4’−ジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素化トリレンジイソシアネート、水素
化ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネート等を挙げることができる。
【0016】反応によって得られるポリウレタン樹脂は
環状構造部分を有しているため、これを用いて調製した
バックコート層の強度、ガラス転移温度及び耐久性はよ
り高くなる。さらに分岐メチルを導入すれば、溶剤への
溶解性が高まるため分散性も改善される。ポリウレタン
樹脂のTgは、−20〜150℃、好ましくは20〜1
20℃、更に好ましくは50〜100℃である。長鎖ジ
オールの環状部分が脂肪族、芳香族のいずれであって
も、塗膜Tgが50〜150℃、好ましくは70〜10
0℃、カレンダー処理温度±30℃=塗膜Tgになるよ
うに塗膜Tgを最適化し、カレンダー成形性と塗膜強度
を両立できるように、バインダー組成を調製することが
好ましい。バック層のバインダーは、通常ポリイソシア
ネート化合物(硬化剤)により硬化させられる。ポリウ
レタン樹脂100重量部に対する硬化剤の使用量は0〜
150重量部、好ましくは0〜100重量部、更に好ま
しくは0〜50重量部である。ポリウレタン樹脂中の水
酸基の含有量は、1分子あたり3個〜20個であるのが
好ましく、より好ましくは1分子あたり4個〜5個であ
る。1分子あたり3個未満であるとポリイソシアネート
硬化剤との反応性が低下するために、塗膜強度と耐久性
が低下しやすい。また、20個より多いと、溶剤への溶
解性と分散性が低下しやすい。ポリウレタン樹脂中の水
酸基の含有量を調整するために、水酸基が3官能以上の
化合物を用いることができる。具体的には、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、無水トリメリッ
ト酸、グリセリン、ペンタエリスリトール、ヘキサント
リオール、特公平6−64726号に記載されるポリエ
ステルポリオールを原料とする2塩基酸と該化合物をグ
リコール成分として得られる3官能以上水酸基を有する
分岐ポリエステル、ポリエーテルエステルが挙げられ
る。好ましいのは3官能のものであり、4官能以上にな
ると反応過程においてゲル化しやすくなる。
【0017】ポリウレタン樹脂は、分子中に−SO
3M、−OSO3M、−COOM、−PO3MM′、−O
PO3MM′、−NRR′、−N+RR′R″COO
-(ここで、M及びM′は、各々独立に水素原子、アル
カリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウム塩であ
り、R、R′及びR″は各々独立に炭素数1〜12のア
ルキル基を示す)から選ばれた少なくとも1種の極性基
を含むことが好ましく、とくに好ましくは、−SO
3M、−OSO3Mである。これらの極性基の量は好まし
くは、1×10-5〜2×10-4eq/gであり、特に好
ましくは5×10-5〜1×10-4eq/gである。1×
10-5eq/gより少ないと粉体への吸着が不充分とな
るために分散性が低下し、2×10-4eq/gより多く
なると溶剤への溶解性が低下するので分散性が低下す
る。ポリウレタン樹脂の数平均分子量(Mn)は500
0〜100,000が好ましく、さらに好ましくは1
0,000〜50,000であり、特に好ましくは2
0,000〜40,000である。5000未満では、
塗膜の強度や耐久性が低い。また、100,000より
多いと溶剤への溶解性や分散性が低い。ポリウレタン樹
脂の環状構造は剛直性に影響し、エーテル基は柔軟性に
寄与する。上述のポリウレタン樹脂は、溶解性が高く、
慣性半径(分子の広がり)が大きく、粉体の分散性が良
好である。また、ポリウレタン樹脂自身の硬さ(高T
g、高ヤング率)と靱性(伸び)の2つの特性を兼ね備
えている。
【0018】本発明の磁気記録テープのバックコート層
には、粒状酸化物、カーボンブラック、バインダー以外
の成分を適宜含有させることができる。例えば、脂肪酸
を含有させれば、強度を維持したまま、繰り返し走行時
の摩擦係数上昇を抑制することができる。また、脂肪酸
エステルやモース硬度8以上の研磨剤を含有させること
によっても、繰り返し走行時の摩擦係数上昇を抑制し、
摺動耐久性を向上させることができる。さらに、芳香族
有機酸化合物やチタンカップリング剤を含有させて分散
性を向上させ強度を上げることによって、摩擦係数上昇
を抑制することもできる。また、有機質粉末を含有させ
て摩擦係数上昇を抑制し、写りを低減することもでき
る。添加することができる脂肪酸の例として、炭素数8
〜24の一塩基性脂肪酸を挙げることができる。中でも
炭素数8〜18の一塩基性脂肪酸が好ましい。これらの
具体例としてはラウリン酸、カプリル酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、エライジン酸等が挙げら
れる。脂肪酸の添加量は、粒状酸化物とカーボンブラッ
クの総量を100重量部としたとき、0.1〜5重量
部、好ましくは0.1〜3重量部である。
【0019】脂肪酸エステルの例として、炭素数10〜
24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、また分
岐していてもかまわない)と炭素数2〜12の一価、二
価、三価、四価、五価、六価アルコールのいずれか一つ
(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもかまわな
い)とからなるモノ脂肪酸エステルまたはジ脂肪酸エス
テルまたはトリ脂肪酸エステルなどを挙げることができ
る。これらの具体例としてはステアリン酸ブチル、ステ
アリン酸オクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸
イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、ステアリン酸ブ
トキシエチル、アンヒドロソルビタンモノステアレー
ト、アンヒドロソルビタンジステアレート、アンヒドロ
ソルビタントリステアレートが挙げられる。脂肪酸エス
テルの添加量は、粒状酸化物とカーボンブラックの総量
を100重量部としたとき、0.1〜5重量部、好まし
くは0.1〜3重量部である。モース硬度8以上の研磨
剤としては、α−アルミナ、酸化クロム、人工ダイヤモ
ンド、カーボン変性窒化硼素(CBN)等を挙げること
ができる。中でも、平均粒径が0.2μm以下であり、
粒径がバックコート層の厚み以下であるものを使用する
のが好ましい。また、バックコート層表面からの突起高
さは30nm以下にするのがバック写りを低減するため
に好ましい。本発明では、バックコート層を薄くするこ
とができるため、少量の研磨剤を添加するだけで十分な
摺動耐久性を確保することができる。芳香族有機酸化合
物としては、フェニルフォスホン酸が好ましい。その使
用量は、粒状酸化物とカーボンブラックの総量を100
重量部としたとき、0.03〜10重量部、好ましくは
0.5〜5重量部である。有機質粉末としては、アクリ
ル−スチレン共重合体系樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹
脂粉末、メラミン系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料等
を挙げることができる。本発明の磁気記録テープは、非
磁性支持体とバックコート層との間の密着性が極めて高
いため、ガラス転移温度が高いバインダーを使用した従
来の磁気記録テープに比べて繰り返し走行耐久性は向上
している。また、本発明の磁気記録テープのバックコー
ト層のガラス転移温度や厚みを調節することによって、
カッピングやコイリングを低減することも可能である。
バックコート層のガラス転移温度は60〜120℃であ
るのが好ましく、乾燥厚みは通常0.05〜0.5μm
程度にする。本発明の磁気記録テープは、高テンション
で巻き取って保存してもバックコート層が磁性層に写り
にくいため、テープの厚さを4〜9μmにすることが可
能である。
【0020】本発明の磁気記録テープの磁性層に用いら
れる強磁性粉末は、強磁性酸化鉄、コバルト含有強磁性
酸化鉄、バリウムフェライト粉末又は強磁性金属粉末等
である。強磁性粉末はSBET(BET比表面積)が40
〜80m2/g、好ましくは50〜70m2/gである。
結晶子サイズは12〜25nm、好ましくは13〜22
nmであり、特に好ましくは14〜20nmである。長
軸長は0.05〜0.25μmであり、好ましくは0.
07〜0.2μmであり、特に好ましくは0.08〜
0.15μmである。強磁性粉末のpHは7以上が好ま
しい。強磁性金属粉末としてはFe、Ni、Fe−C
o、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe等の単
体又は合金が挙げられ、金属成分の20重量%以下の範
囲内で、アルミニウム、ケイ素、硫黄、スカンジウム、
チタン、バナジウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、イ
ットリウム、モリブデン、ロジウム、パラジウム、金、
錫、アンチモン、ホウ素、バリウム、タンタル、タング
ステン、レニウム、銀、鉛、リン、ランタン、セリウ
ム、プラセオジム、ネオジム、テルル、ビスマス等を含
ませることができる。また、強磁性金属粉末が少量の
水、水酸化物又は酸化物を含むものであってもよい。こ
れらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明で用
いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造する
ことができる。強磁性粉末の形状に特に制限はないが、
通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状及び板状のもの
などが使用される。とくに針状の強磁性粉末を使用する
ことが好ましい。本発明においては、バインダー、硬化
剤及び強磁性粉末を、通常、磁性塗料の調製の際に使用
されているメチルエチルケトン、ジオキサン、シクロヘ
キサノン、酢酸エチル等の溶剤と共に混練分散して磁性
層形成用塗料とする。混練分散は通常の方法に従って行
うことができる。磁性層形成用塗料は、上記成分以外
に、α−Al2O3、Cr2O3等の研磨剤、カーボンブラ
ック等の帯電防止剤、脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコ
ーンオイル等の潤滑剤、分散剤など通常使用されている
添加剤あるいは充填剤を含んでいてもよい。
【0021】次に本発明が多層構成を有する場合に存在
する下層非磁性層又は下層磁性層について説明する。本
発明の下層に用いられる無機粉末は、磁性粉末、非磁性
粉末を問わない。例えば非磁性粉末の場合、金属酸化
物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化
物、金属硫化物等の無機化合物や非磁性金属から選択す
ることができる。無機化合物としては、例えば酸化チタ
ン(TiO2、TiO)、α化率90〜100%のα−
アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、α−酸化鉄、
酸化クロム、酸化亜鉛、酸化すず、酸化タングステン、
酸化バナジウム、炭化ケイ素、酸化セリウム、コランダ
ム、窒化珪素、チタンカーバイト、二酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブ
デン、ゲーサイト、水酸化アルミニウムなどを単独又は
組合せで使用することができる。特に好ましいのは二酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、硫酸バリウムであり、更
に好ましいのは特開平5−182177号公報に記載の
二酸化チタン、および特開平6−60362号公報、特
開平9−170003号公報に記載のα−酸化鉄であ
る。非磁性金属としては、Cu、Ti、Zn、Al等が
挙げられる。これら非磁性粉末の平均粒径は0.005
〜2μmであるのが好ましいが、必要に応じて平均粒径
の異なる非磁性粉末を組み合わせたり、単独の非磁性粉
末でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせることも
できる。とりわけ好ましいのは、平均粒径が0.01μ
m〜0.2μmの非磁性粉末である。非磁性粉末のpH
は6〜9であるのが特に好ましい。非磁性粉末の比表面
積は1〜100m2/g、好ましくは5〜50m2/g、
更に好ましくは7〜40m2/gである。非磁性粉末の
結晶子サイズは0.01μm〜2μmであるのが好まし
い。DBPを用いた吸油量は5〜100ml/100
g、好ましくは10〜80ml/100g、更に好まし
くは20〜60ml/100gである。比重は1〜1
2、好ましくは3〜6である。形状は針状、球状、多面
体状、板状のいずれであっても良い。
【0022】軟磁性粉末としては、粒状Fe、Ni、粒
状マグネタイト、Fe−Si、Fe−Al、Fe−N
i、Fe−Co、Fe−Co−Ni、Fe−Al−Co
(センダスト)合金、Mn−Znフェライト、Ni−Z
nフェライト、Mg−Znフェライト、Mg−Mnフェ
ライト、その他、近角聡信著(「強磁性体の物理(下)
磁気特性と応用」(裳華房、1984年)、368〜3
76頁)に記載されているもの等が挙げられる。これら
の非磁性粉末や軟磁性粉末の表面はその少なくとも一部
がAl2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、SnO2、S
b2O3、ZnOで被覆されるように表面処理しておくの
が好ましい。このうち、特に良好な分散性を与えるのは
Al2O3、SiO2、TiO2、ZrO2であり、さらに
好ましいのはAl2O3、SiO2、ZrO2である。これ
らは組み合わせて使用してもよいし、単独で用いてもよ
い。また、目的に応じて共沈させた表面処理層を用いて
もよいし、先ずアルミナで被覆されるべく処理した後に
その表層をシリカで被覆されるべく処理する方法、又は
その逆の方法を採ってもよい。また、表面処理層は目的
に応じて多孔質層にしても構わないが、一般に均質で密
である方が好ましい。
【0023】下層にカ−ボンブラックを混合させること
によって、表面電気抵抗Rsを下げ、しかも所望のマイ
クロビッカース硬度を得ることができる。カ−ボンブラ
ックの平均粒径は5nm〜80nm、好ましく10〜5
0nm、さらに好ましくは10〜40nmである。具体
的には、上述のバックコート層に用いることができるカ
ーボンブラックと同じものを用いることができる。本発
明の下層にはまた、無機粉末として磁性粉末を用いるこ
ともできる。磁性粉末としては、γ−Fe2O3、Co変
性γ−Fe2O3、α−Feを主成分とする合金、CrO
2等が用いられる。下層の磁性体は、目的に応じて選定
することができ、本発明の効果は磁性体の種類には依存
しない。ただし、目的に応じて、上下層で性能を変化さ
せることは公知の通りである。例えば、長波長記録特性
を向上させるためには、下層磁性層のHcを上層磁性層
のHcより低く設定するのが望ましく、また、下層磁性
層のBrを上層磁性層のBrより高くするのが有効であ
る。それ以外にも、公知の重層構成を採ることによる利
点を付与させることができる。下層磁性層又は下層非磁
性層のバインダー、潤滑剤、分散剤、添加剤、溶剤、分
散方法その他は、上記の磁性層のものを適用できる。特
に、バインダー量、種類、添加剤、分散剤の添加量、種
類に関しては磁性層に関する公知技術が適用できる。
【0024】本発明に用いることのできる可撓性支持体
として、二軸延伸を行ったポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、芳香族ポ
リアミド、ポリベンズオキシダゾール等を挙げることが
できる。これらの非磁性支持体は、あらかじめコロナ放
電、プラズマ処理、易接着処理、熱処理などを行ったも
のであってもよい。また本発明に用いることのできる非
磁性支持体は、中心線平均表面粗さがカットオフ値0.
25mmにおいて0.1〜20nm、好ましくは1〜1
0nmの範囲にあって、表面が優れた平滑性を有してい
るのが好ましい。また、これらの非磁性支持体は中心線
平均表面粗さが小さいだけでなく1μ以上の粗大突起が
ないことが好ましい。非磁性支持体の厚さは4〜15μ
m、好ましくは4〜9μmである。薄い場合は、バック
層の凹凸がハンドリングテンションで写りやすくなるた
め、上述のポリウレタン樹脂を最上層に使用することに
よってこれを効果的に抑制することができる。厚が7μ
m以下の場合は、PENもしくはアラミド等の芳香族ポ
リアミドを使用するのが好ましい。最も好ましいのはア
ラミドである。
【0025】本発明の磁気記録テープの製造は、例え
ば、乾燥後の層厚が上述の所定の範囲内になるように、
走行下にある非磁性支持体の表面に塗料を蒸着または塗
布してゆくことによって行うことができる。複数の磁性
塗料もしくは非磁性塗料を逐次あるいは同時に重層塗布
してもよい。磁性塗料を塗布するための塗布機として
は、エアードクターコート、ブレードコート、ロッドコ
ート、押出しコート、エアナイフコート、スクイズコー
ト、含浸コート、リバースロールコート、トランスファ
ーロールコート、グラビヤコート、キスコート、キャス
トコート、スプレイコート、スピンコート等が利用でき
る。これらについては例えば(株)総合技術センター発
行の「最新コーティング技術」(昭和58年5月31
日)を参考にできる。片面に2以上の層を有する磁気記
録テープを製造するときには、例えば以下の方法を用い
ることができる。 (1)磁性塗料の塗布で一般的に適用されるグラビア、
ロール、ブレード、エクストルージョン等の塗布装置に
よってまず下層を塗布し、下層が乾燥する前に特公平1
−46186号公報、特開昭60−238179号公
報、特開平2−265672号公報等に開示されている
支持体加圧型エクストルージョン塗布装置等を用いて、
上層を塗布する方法。 (2)特開昭63−88080号公報、特開平2−17
971号公報、特開平2−265672号公報に開示さ
れている塗料通液スリットを2個有する一つの塗布ヘッ
ド等を用いて、上下層をほぼ同時に塗布する方法。 (3)特開平2−174965号公報に開示されている
バックアップロール付きのエクストルージョン塗布装置
等を用いて、上下層をほぼ同時に塗布する方法。
【0026】バックコート層は、研磨材、帯電防止剤な
どの粒状成分とバインダーを有機溶剤に分散したバック
コート層形成用塗料を、磁性層とは反対の面に塗布する
ことによって調製することができる。上記の好ましい態
様のように、カーボンブラックよりも粒状酸化物の使用
量を多くすれば十分な分散性を確保することができるた
め、従来必要とされていたロール混練を行わずにバック
コート層形成用塗料を調製することができる。また、カ
ーボンブラック含有比率が低ければ、シクロヘキサノン
を溶剤として使用しても乾燥後の残留シクロヘキサン量
を低減することができる。塗布した磁性層は、磁性層中
に含まれる強磁性粉末を磁場配向処理した後に乾燥す
る。磁場配向処理は、当業者に周知の方法によって適宜
行うことができる。磁性層は、乾燥後にスーパーカレン
ダーロールなどを用いて表面平滑化処理する。表面平滑
化処理を行うことにより、乾燥時の溶剤の除去によって
生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向
上する。このため、電磁変換特性の高い磁気記録テープ
を得ることができる。カレンダー処理ロールとしてはエ
ポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等
の耐熱性プラスチックロールを使用する。また金属ロー
ルで処理することもできる。
【0027】本発明の磁気記録テープは、平滑性が良好
な表面を有しているのが好ましい。平滑性を良好にする
ためには、例えば上述したように特定のバインダーを選
んで形成した磁性層に上記カレンダー処理を施すのが有
効である。カレンダー処理は、カレンダーロールの温度
を60〜100℃、好ましくは70〜100℃、特に好
ましくは80〜100℃にし、圧力を100〜500k
g/cm、好ましくは200〜450kg/cm、特に
好ましくは300〜400kg/cmにして行う。得ら
れた磁気記録テープは、裁断機などを使用して所望の大
きさに裁断して使用することができる。カレンダー処理
を経た磁気記録テープは、熱処理するのが一般的であ
る。最近では、高密度磁気記録テープの直線性(オフト
ラックマージン確保)のために、熱収縮率を下げること
が重視されている。特に、狭トラック化に伴い、使用環
境下でのMD方向(長手方向)の収縮率を0.07%以
下に抑えることが求められている。熱収縮率低減手段と
して、低テンションでハンドリングしながらウエッブ状
で熱処理する方法と、バルク又はカセットに組み込んだ
場合のようにテープが積層した形態で熱処理する方法
(サーモ処理)がある。前者を用いた場合は、バック面
の凹凸が写る危険性は少ないが、熱収縮率を大きく下げ
ることはできない。アニール温度、滞在時間及びテープ
厚、ハンドリングテンションによって多少変わるが、7
0℃、48時間後の熱収縮率で0.1〜0.12%が限
界である。後者のサーモ処理は熱収縮率を大幅に改善で
きるが、バック面の凹凸がかなり写ってしまうため、磁
性層が面粗れして出力低下とノイズ増加を引き起こす。
【0028】本発明の磁気記録テープの構成を採用すれ
ば、高弾性で塑性変形の残りにくい層形成を行うことが
できるため、特に、サーモ処理を伴う磁気記録テープ
で、高出力、低ノイズの磁気記録テープを供給すること
ができる。これは、特に上述のポリウレタン樹脂を使用
した場合に顕著である。本発明の磁気記録テープの70
℃、48時間後のMD方向の熱収縮率は0.12%以下
である。この熱収縮率は、8mm巾×10cmのテープ
片の片側に0.2gの荷重をつけてつるし、70℃環境
下に48時間保存し、保存後のテープ長変化量を保存前
のテープ長(10cm)で割って求めたものである。本
発明の磁気記録テープにおいては、バックコート層の表
面を平滑にすることができるため、バックコート層の摩
擦係数を程よい大きさに設定することができる。これに
よってバックコート層と磁性層との間の層間摩擦係数が
高くなるので、磁気記録テープ作製時に高速ハンドリン
グしてもロール、スリットパンケーキ、組込リールに巻
き上げられたテープの巻姿が良好である。同様にして、
ビデオカセットレコーダー(VCR)を高速で早送りし
たり、巻戻したりした後のリール上のテープの巻姿も良
好である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を記載して、本発明をさらに具
体的に説明する。以下の実施例に記載される成分、割
合、手順等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変
更することができる。したがって、本発明の範囲は以下
の実施例に示す具体例に制限されるものではない。磁気記録テープの製造 以下に記載する方法にしたがって、支持体とバックコー
ト層の接着強度とバックコート層の厚さが異なる磁気記
録テープ1〜8を製造した。表1に記載される磁性層形
成用塗料のa成分をオープンニーダーで混練した後、サ
ンドミルを用いて分散させた。得られた分散液にb成分
を添加し、さらにc成分を加えて平均孔径1μmのフィ
ルターを用いて濾過することによって磁性層形成用塗料
を調製した。表2に記載される非磁性層形成用塗料のd
成分をオープンニーダーで混練した後、サンドミルを用
いて分散させた。得られた分散液にe成分を添加し、さ
らにf成分を加えて平均孔径1μmのフィルターを用い
て濾過することによって非磁性層形成用塗料を調製し
た。表3に記載される磁気記録テープ1〜3用のバック
コート層形成用塗料のg成分を混練した後、サンドミル
を用いて分散した。得られた分散液にh成分を添加して
平均孔径1μmのフィルターを用いて濾過することによ
って非磁性層形成用塗料を調製した。表4に記載される
磁気記録テープ4〜8用のバックコート層形成用塗料の
i成分を混練した後、サンドミルを用いて分散した。得
られた分散液にj成分を添加し、さらにk成分を加えて
平均孔径1μmのフィルターを用いて濾過することによ
って非磁性層形成用塗料を調製した。厚さ5.2μmの
ポリエチレンナフタレート支持体(磁性層側Ra:1.
4nm、バックコート層側Ra:3nm)上に、調製し
た非磁性層形成用塗料を乾燥後の厚さが1.5μmにな
るように塗布し、その直後に磁性層形成用塗料を乾燥後
の厚さが0.15μmになるように塗布した。磁性層形
成用塗料が未乾燥の状態で、3000ガウスの磁石で磁
場配向を行った後、乾燥した。さらに、磁気記録テープ
3および5については、非磁性層と磁性層を形成した面
とは反対側の支持体面上に、ポリエステル(東洋紡績
(株)製FC−13S)の2%シクロヘキサノン溶液を
2ml/m2で塗布、乾燥した。その上に、バックコー
ト層形成用塗料を乾燥後の厚さが表6に記載される厚さ
になるように塗布、乾燥した(磁気記録テープ1〜3は
エクストルージョン塗布、磁気記録テープ4〜8はコイ
ルバー塗布)。その後、金属ロールを7本積み重ねたカ
レンダー装置によって、金属ロールのニップ間を6回通
してカレンダー処理を行った(速度100m/min、
線圧300kg/cm、温度90℃)。さらに、70℃
で48時間サーモ処理して、8mm幅にスリットして磁
気記録テープを製造した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】試験および測定方法 製造した磁気記録テープ1〜8のそれぞれについて、以
下の試験および測定を行った。 (1)接着強度の測定 図1に示すように、柔らかい金属板の上に両面接着テー
プを貼り、その上に各磁気記録テープのバックコート層
が両面接着テープに接するように貼りつけた。磁気記録
テープは380mm長のものを用意し、その一端から1
25mmの位置がけがき線になるようにした。磁気記録
テープを図に示すように180°折り曲げ、金属板と磁
気記録テープの自由端を引張試験機に取付けて254m
m/minで引張った(引張力は0.10N以上とし
た)。このとき、バックコート層のいずれかの部分が最
初に剥がれたときの力を記録した。 (2)出力試験 8mmビデオ用VTR FUJIX8(富士写真フイル
ム(株)製)を用いて各磁気記録テープに7MHzの信
号を記録し、再生して出力を測定した。再生出力は、磁
気記録テープ6の再生出力を0dBとしたときの相対値
として記録した。 (3)走行試験 上記FUJIX8を用いて各磁気記録テープを1000
パス走行させ、その後のガイドの状況を確認して以下の
基準にしたがって評価した。
【表5】 (4)摩擦係数の測定 SUS420J(4mmφ)に180度の角度で各磁気
記録テープを渡し、荷重20g、秒速14mmで摺動さ
せて下記のオイラーの式に従って摩擦係数を求めた。摩
擦係数は、上記FUJIX8で走行前、1000パス走
行後、5000パス走行後のそれぞれについて測定し
た。
【数1】 μ=(1/π)ln(T2/10) T2=摺動抵抗値(g) (5)バックコート層Raの測定 各磁気記録テープのバックコート層のRaを、光干渉法
により3d−MIRAUを用いて非接触で測定した。す
なわち、TOPO3D(WYKO社製)を用いて、25
0nm角の面積Raを測定し、測定波長650nmで球
面補正及び円筒補正を行った。結果 試験および測定結果は、以下の表に示すとおりであっ
た。
【0035】
【表6】
【0036】バックコート層の厚さが0.05〜0.5
μmの範囲内にあり、かつ支持体とバックコート層の間
の接着強度が80g/(8mm幅)以上である本発明の
磁気記録テープ1〜3および8は、バックコート層の摩
擦係数が低く、走行によるガイドの汚染もなくて、他の
磁気記録テープに比べて良好な特徴を示す。中でも、支
持体のバック側Raが4nm以下である磁気記録テープ
1〜3は、出力が十分に高く、バックコート層Raも適
度な範囲内にあるため極めて好ましい。一方、バックコ
ート層の厚さが上記範囲内にあっても接着強度が80g
/(8mm幅)を下回る磁気記録テープ4、5および7
は、バックコート層の摩擦係数とRaが大きくて、走行
試験結果も悪い。また、接着強度は十分に大きいが、バ
ックコート層の厚さが0.5μmを超える磁気記録テー
プ6は、バックコート層の摩擦係数が大きくて、走行試
験結果が悪い。
【発明の効果】バックコート層の厚さが0.05〜0.
5μmの範囲内にあり、かつ支持体とバックコート層の
間の接着強度が80g/(8mm幅)以上である本発明
の磁気記録テープは、電磁変換特性が高く、走行安定性
が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録テープのバックコート層と支持体の間
の接着強度測定試験の方法を図示したものである。
【符号の説明】
1: 磁気記録テープ 2: 磁気記録テープのバックコート層側 3: けがき線 4: 柔らかい金属板 5: 両面接着テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性支持体の片面に磁性層を有し、その
    反対面にバックコート層を有する磁気記録テープにおい
    て、 バックコート層の厚さが0.05〜0.5μmの範囲内
    であり、かつバックコート層と支持体の間の接着強度が
    80g/(8mm幅)以上であることを特徴とする磁気
    記録テープ。
  2. 【請求項2】該支持体のバックコート層側の表面粗さ
    (Ra)が4nm以下であることを特徴とする請求項1
    の磁気記録テープ。
  3. 【請求項3】該支持体と磁性層の間に、非磁性粉末とバ
    インダーを含有する非磁性層を有することを特徴とする
    請求項1または2の磁気記録テープ。
  4. 【請求項4】該バックコート層が、酸化チタン、α−酸
    化鉄またはその混合物からなる粒状酸化物と、カーボン
    ブラックとを重量比60/40〜90/10で含有し、
    さらに粒状酸化物とカーボンブラックの合計重量を10
    0重量部として10〜40重量部のバインダーを含有す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの磁気記録
    テープ。
  5. 【請求項5】該バックコート層がバインダーとしてのポ
    リウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂はジオール
    と有機ジイソシアネートとの反応生成物であって、該ジ
    オールは環状構造を有する短鎖ジオールおよびエーテル
    結合を有する長鎖ジオールを、該ポリウレタン樹脂に対
    して、それぞれ17〜40重量%および10〜50重量
    %含有するものからなり、かつ該長鎖ジオール中の該エ
    ーテル結合を、該ポリウレタン樹脂に対して、1.0〜
    5.0モル/g含有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかの磁気記録テープ。
  6. 【請求項6】該バックコート層がカーボンブラックを含
    み、光学透過濃度が1.2以下であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの磁気記録テープ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6821603B2 (en) 2002-06-18 2004-11-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording tape
US6835438B2 (en) 2002-06-18 2004-12-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording tape
US6875495B2 (en) 2002-05-31 2005-04-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording medium
EP1503375A3 (en) * 2003-07-31 2007-09-12 FUJIFILM Corporation Tape winding method
US7381484B2 (en) 2004-01-30 2008-06-03 Fujifilm Corporation Magnetic recording tape

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