JPH11260531A - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ

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JPH11260531A
JPH11260531A JP10314919A JP31491998A JPH11260531A JP H11260531 A JPH11260531 A JP H11260531A JP 10314919 A JP10314919 A JP 10314919A JP 31491998 A JP31491998 A JP 31491998A JP H11260531 A JPH11260531 A JP H11260531A
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JP
Japan
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insulator
resistor
center electrode
internal combustion
housing
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JP10314919A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Shimizu
俊和 清水
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗体の性能を長期間安定的に維持すること
ができ,長寿命の,内燃機関用のスパークプラグを提供
すること。 【解決手段】 絶縁碍子4の貫通孔内に抵抗体6を介在
させて,一方に中心電極2を,他方に端子電極21を配
置してなる上記絶縁碍子4と,該絶縁碍子4を保持する
ハウジング5と,該ハウジング5に設けられた接地電極
3とよりなる内燃機関用のスパークプラグ。上記抵抗体
6は,抵抗材料を溶着させてなる溶着柱状抵抗体6を用
いてなる。かつ,上記絶縁碍子4における上記中心電極
2を配置した側の碍子先端面44から,上記溶着柱状抵
抗体6における中心電極側の抵抗体先端面61までの先
端間距離をTmm,上記絶縁碍子4の碍子脚部45の長
さをKmmとしたとき,T≧1.5Kの関係を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車,コージェネレーショ
ン,ガス圧送用ポンプ等に使用する内燃機関用のスパー
クプラグに関する。
【0002】
【従来技術】コージェネレーション(ガス燃料を用いた
大型発電機),ガス圧送用ポンプ等に用いられる大型の
エンジンにおいては,例えばハウジングねじ外径が18
mm,碍子頭部の直径が14mm,中心電極の直径が
2.5mm,全体長さが115mmという,大型のスパ
ークプラグが用いられる。このような大型のスパークプ
ラグにおいては,特にメンテナンス性の向上及びプラグ
交換費用の低減等のため,長寿命プラグが強く求められ
ている。何故ならば,上記コージェネレーション,ガス
圧送用ポンプに用いる内燃機関は,自動車のごとく間欠
的に運転するものではなく,常時運転し続けるものだか
らである。
【0003】上記スパークプラグ90は,図7に示すご
とく絶縁碍子4の貫通孔41内に抵抗体69を介在させ
ている。上記絶縁碍子4は,一方に中心電極2,低融点
ガラス70,及び導電性焼結物71を,他方に端子電極
21を配置しており,上記抵抗体69は上記端子電極2
1との間に介在するスプリング23により固定されてい
る。また,該絶縁碍子4を保持するハウジング5には接
地電極3,及び内燃機関に螺着するための取付ねじ部5
1が設けられている。また,上記中心電極2と接地電極
3との間には火花ギャップGを有している。
【0004】上記スパークプラグ90の長寿命を確保す
るためには,火花放電ギャップGの拡大を抑制し,火花
放電に必要な要求電圧の上昇を抑制しなければならな
い。上記ギャップ拡大の抑制のため,図7に示すごと
く,耐消耗性に優れた貴金属材料又はその合金材料から
なる貴金属チップ28が放電部材として使用されてい
る。
【0005】しかし,近年の大型ガスエンジンにおいて
は,特に燃費向上,排ガス低減のために燃焼効率の向
上,高圧縮,かつリンバーンによる運転が図られてい
る。そのため,スパークプラグ90に対しては要求電圧
の上昇,熱負荷及び点火エネルギーの増大等,より厳し
い使用環境が強いられることとなっている。
【0006】ところで,一般にスパークプラグにおいて
は,火花放電に起因する電波雑音を低減するために,絶
縁碍子の貫通孔内部には抵抗体が挿入されている。そし
て,該抵抗体は,その電波防止性能を充分に発揮させる
ため,火花ギャップに対しできるだけ近い位置に配さて
いる。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のス
パークプラグ90には以下のような問題がある。即ち,
スパークプラグ90は,上述のごとく大型ガスエンジン
に特有の,厳しい使用環境下で使用される。そのため,
抵抗体成分が部分的に焼損し抵抗値上昇を引き起こす。
その結果,場合によっては,エンジン失火に至ることも
ある。
【0008】例えば,現在大型ガスエンジンに採用され
ているスパークプラグ90には,抵抗体69として,予
め抵抗粉末を焼成し固めたソリッド抵抗体を使用してい
るものがある。該ソリッド抵抗体は,常温にて碍子内部
へ挿入され,スプリング23と端子電極21とにより固
定されている。
【0009】この場合,上述の厳しい使用環境下では,
上記抵抗体69の両端部に配置される導電性焼結物71
及びスプリング41との両接触部における接触抵抗が徐
々に上昇する。その結果抵抗体69が焼損し,エンジン
が失火しやすい。或いは,中心電極2と碍子の貫通孔4
1との間隙から伝わる高圧力のガスにより,シール性が
劣化しやすいという問題を生ずる。
【0010】そこで,他の抵抗体として,硼珪酸系ガラ
ス,ジルコニア,カーボンブラック等の,ガラス粉末−
セラミック粉末−カーボン系の抵抗材料を,高温炉中で
溶着し,円柱状に成形したものもある。しかし,この円
柱成形体を用いる場合でも,抵抗体が火花ギャップに近
い位置に配置された場合には,燃焼室から受ける熱によ
り長時間高温に晒されるため,抵抗値が上昇し,エンジ
ン失火に至るという問題がある。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,抵抗体の性能を長期間安定的に維持する
ことができ,長寿命の,内燃機関用のスパークプラグを
提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,絶縁碍子の貫通
孔内に抵抗体を介在させて,一方に中心電極を,他方に
端子電極を配置してなる上記絶縁碍子と,該絶縁碍子を
保持するハウジングと,該ハウジングに設けられた接地
電極とよりなり,また上記ハウジングには内燃機関に螺
着するための取付ねじ部を有し,上記中心電極と接地電
極との間には火花ギャップを有してなる内燃機関用のス
パークプラグにおいて,上記抵抗体は,抵抗材料を溶着
させてなる溶着柱状抵抗体を用いてなり,かつ,上記絶
縁碍子における上記中心電極を配置した側の碍子先端面
から,上記溶着柱状抵抗体における中心電極側の抵抗体
先端面までの先端間距離をTmm,上記絶縁碍子の碍子
脚部の長さをKmmとしたとき,T≧1.5Kの関係を
有していることを特徴とする内燃機関用のスパークプラ
グにある。
【0013】本発明において最も注目すべき点は,上記
絶縁碍子における上記碍子先端面から,上記溶着柱状抵
抗体における抵抗体先端面までの先端間距離をTmm,
上記絶縁碍子の碍子脚部の長さをKmmとしたとき,T
≧1.5Kの関係を有していることにある。
【0014】上記において,Tが1.5K未満の場合に
は,内燃機関の燃焼室内の熱が上記碍子脚部に伝わって
溶着柱状抵抗体と中心電極側ガラスシールとの接触部に
おける温度が高温となり,抵抗値の上昇,抵抗体の焼
損,エンジン失火となるおそれがある。なお,Tの上限
は,雑音防止性能の点からKの3倍未満とすることが好
ましい。
【0015】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては,上記碍子先端面から抵抗体先端面ま
での先端間距離Tが,上記碍子脚部の長さKの1.5倍
以上となるように溶着柱状抵抗体を設置してある。その
ため,中心電極先端部の温度が,例えば700℃という
高温になって,その熱が上記碍子脚部に伝わっても,該
碍子脚部の先端から溶着柱状抵抗体までの上記先端間距
離Tが大きいので,溶着柱状抵抗体と中心電極との接触
部における温度は高温とならない。
【0016】即ち,燃焼室内において,上記絶縁碍子の
碍子脚部に伝わる熱は,上記碍子脚部の先端において最
も高温度である。そして,本発明においては,この碍子
脚部の碍子先端面から抵抗体先端面までの先端間距離T
を,上記碍子脚部の長さKの1.5倍以上としてある。
つまり,溶着柱状抵抗体と中心電極側ガラスシールとの
接触部は,碍子脚部の付け根よりも更に奥の方に位置し
ている。
【0017】そのため,内燃機関における高温度の燃焼
熱が,上記溶着柱状抵抗体と中心電極側ガラスシールの
接触部に直接伝わらず,この接触部の温度は低くなる。
それ故,上記接触部における接触抵抗の上昇を抑制する
ことができ,溶着柱状抵抗体と中心電極側ガラスシール
との接触状態も安定に維持でき,抵抗体の焼損,エンジ
ン失火のおそれもない。
【0018】また,本発明においては,抵抗体として,
上記のごとき溶着柱状抵抗体を用いている。そのため,
抵抗体は,高温耐火性に優れ,中心電極側ガラスシール
との接触状態も良好に維持される。更に,上記溶着柱状
抵抗体を用いることにより,燃焼ガスの圧力が高くなっ
た場合でも,気密性を保持することができ,信頼性に優
れたスパークプラグを得ることができる。即ち,上記溶
着柱状抵抗体及びそれと同時に溶着される銅ガラスによ
りシールされているので,絶縁碍子の貫通孔を気密性良
くシールすることができる。従って,本発明によれば,
抵抗体の性能を長期間安定的に維持することができ,長
寿命の,内燃機関用のスパークプラグを提供することが
できる。
【0019】次に,請求項2の発明のように,上記ハウ
ジングは,そのねじ部の直径が18mm以上,そのねじ
リーチ部は12mm以上であり,かつ上記絶縁碍子の碍
子頭部の直径は12.5mm以上,また絶縁碍子の頭部
長さは40mm以上であることが好ましい。この場合に
は,特にコージェネレーション,ガス圧送用ポンプとい
った大型ガスエンジン用のスパークプラグにおいて,本
発明の効果がより一層発揮される。
【0020】次に,請求項3の発明のように,上記溶着
柱状抵抗体は,カーボン系抵抗材料とセラミック粉末と
ガラス粉末との混合物を高温下において溶着させたもの
であることが好ましい。この場合には,上記抵抗体は更
に高温耐火性に優れ,中心電極との接触状態も良好に維
持される。なお,上記カーボン系材料としては,カーボ
ンブラック等を,セラミック粉末としては,ジルコニア
等を用いる。ガラス粉末としては,硼珪酸系ガラス等を
用いる。
【0021】次に,請求項4の発明のように,上記溶着
柱状抵抗体における碍子頭部側の碍子頭部側先端面は,
上記ハウジングにおける上記碍子頭部側のハウジング先
端部よりも中心電極側にあることが好ましい。これによ
り,上記ハウジングのシールド部分により,電界強度を
効果的に抑制できる。上記碍子頭部側先端面が上記ハウ
ジングにおける上記碍子頭部側のハウジング先端部より
も中心電極側にない場合には,上記電界強度の抑制効果
が低下し,ノイズ強度が大きくなるおそれがある。
【0022】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例1にかかる内燃機関用のスパークプ
ラグにつき,図1,図2を用いて説明する。本例のスパ
ークプラグ10は,図1に示すごとく,絶縁碍子4と,
該絶縁碍子4を保持するハウジング5と,該ハウジング
5に設けられた接地電極3とよりなる。そして,上記絶
縁碍子4の貫通孔41内には,抵抗材料を溶着させてな
る溶着柱状抵抗体6及びその両端にそれぞれ銅ガラスを
溶着させた端子電極側ガラスシール81及び中心電極側
ガラスシール82を介在させ,一方に中心電極2を,他
方に端子電極21を配置している。また,上記ハウジン
グ5は,内燃機関のエンジンブロックに螺着するための
取付ねじ部51を有しており,上記中心電極2と接地電
極3との間には火花ギャップGを有している。
【0023】そして,図1,図2に示すごとく,上記絶
縁碍子4における上記中心電極2を配置した側の碍子先
端面44から,上記溶着柱状抵抗体6における中心電極
側の抵抗体先端面61までの先端間距離をTmm,上記
絶縁碍子4の碍子脚部45の長さをKmmとしたとき,
T≧1.5Kの関係を有している。上記碍子脚部45の
長さKは,碍子先端面44から碍子下部直線部分の端部
46までの長さである。また,上記溶着柱状抵抗体6に
おける碍子頭部側の碍子頭部側先端面62は,上記ハウ
ジング5における上記碍子頭部側のハウジング先端部5
2よりも中心電極側にある。
【0024】また,上記スパークプラグ10は通常のス
パークプラグに比べて大きい形状を有している。即ち,
本例のスパークプラグ10において,ハウジング5の取
付ねじ部51の直径は18mm,ねじリーチは20.6
mmである。また,碍子頭部42の直径は14mm,長
さは54mmである。なお,上記溶着柱状抵抗体6は,
カーボン系抵抗材料としてのカーボンブラックと,セラ
ミック粉末としてのジルコニアと,ガラス粉末としての
硼珪酸系ガラスとの混合物を870℃の高温下におい
て,直径5mm,長さ10mmの円柱状に溶着させたも
のである。また,図1に示すごとく,本例におけるスパ
ークプラグ10は,従来のスパークプラグと異なり,碍
子頭部42の外周にコルゲーションのない平坦面を有し
ている(図7と比較)。なお,絶縁碍子4とハウジング
5のかしめ部分には,該かしめ部分を封止するための,
封止材としてのリング55とタルク56を介在させてあ
る(図2)
【0025】次に作用効果につき述べる。本発明におい
ては,上記碍子先端面44から抵抗体先端面61までの
先端間距離Tが,上記碍子脚部45の長さKの1.5倍
以上の位置となるように,溶着柱状抵抗体6を設置して
ある。そのため,中心電極先端部29が700℃という
高温になって,その熱が上記碍子脚部45に伝わって
も,上記先端間距離Tが大きいので,溶着柱状抵抗体6
と中心電極2との接触部7における温度は高温とならな
い。
【0026】即ち,燃焼室内において,上記絶縁碍子4
の碍子脚部45に伝わる熱は,上記碍子脚部45先端部
において最も高温度である。本例においては,上記先端
間距離Tを,上記碍子脚部45の長さKよりも1.5倍
として,溶着柱状抵抗体6と中心電極側ガラスシール8
2との接触部7を,碍子脚部45の付け根46よりも更
に奥の方に位置している。
【0027】そのため,内燃機関における高温度の燃焼
熱が,上記溶着柱状抵抗体6と中心電極側ガラスシール
82の接触部7に直接伝わらず,この接触部7の温度は
低くなる。それ故,上記接触部7における接触抵抗の上
昇を抑制することができ,溶着柱状抵抗体6と中心電極
側ガラスシール82との接触状態も安定に維持でき,抵
抗体の焼損,エンジン失火のおそれもない。
【0028】また,本例においては,上記カーボン系抵
抗材料等を用いた上記溶着柱状抵抗体6を用いている。
そのため,抵抗体6は,高温耐火性に優れ,中心電極側
ガラスシール82との接触状態も良好に維持される。ま
た,溶着柱状抵抗体6,端子電極側ガラスシール81及
び中心電極側ガラスシール82を用いているので,絶縁
碍子4の貫通孔を気密性良くシールすることができる。
【0029】また,上記溶着柱状抵抗体6における碍子
頭部側先端面62は,上記ハウジング5における上記碍
子頭部側のハウジング先端部52よりも中心電極側にあ
る。そのため,上記ハウジング5のシールド部分によ
り,電界強度を効果的に抑制できる。従って,本発明に
よれば,抵抗体の性能を長期間安定的に維持することが
でき,長寿命の,内燃機関用のスパークプラグを提供す
ることができる。
【0030】なお,上記スパークプラグ10の碍子頭部
42はコルゲーションの無い平坦面を有している。その
ため,上記絶縁碍子4の径方向に対する強度が向上し,
焼成時における絶縁碍子4の曲りも抑制される。
【0031】実施形態例2 本例においては,図3に示すごとく,上記先端間距離T
と,上記溶着柱状抵抗体6の中心電極側ガラスシール8
2との接触部7(図1,図2)における温度との関係を
測定した。即ち,上記碍子脚部の長さKを一定(K=7
mm)とし,Tの異なる種々の絶縁碍子を用いたスパー
クプラグについて評価を行った。その他の構造は,実施
形態例1と同様である。
【0032】評価に当っては,天然ガスを燃料とする,
40L,4サイクル,8気筒の大型ガスエンジンを使用
した。その運転条件は,エンジン回転数1800rpm
にて行った。
【0033】上記測定の結果を,図3に示す。同図よ
り,Tが大きいほど上記溶着柱状抵抗体の中心電極側ガ
ラスシール82との接触部7における温度は低いことが
分かる。
【0034】実施形態例3 本例においては,図4に示すごとく,従来のソリッド抵
抗体を内臓したスパークプラグ(自社試作品)と,本発
明にかかる溶着柱状抵抗体を内臓したスパークプラグに
おける,上記溶着柱状抵抗体と中心電極側ガラスシール
82との接触部7における,接触抵抗について比較し
た。その他の構造は,実施形態例1と同様である。
【0035】評価に当っては,実施形態例2と同じエン
ジンを使用した。その運転条件は,エンジン回転数18
00rpmにて行った。上記条件の下,運転時間に対す
る上記両スパークプラグの上記接触抵抗値変化率を測定
した。なお,上記接触抵抗値変化率とは,初期抵抗値を
0,運転後抵抗値をR1としたとき{(R1−R0)/R
0}×100の値である。上記抵抗値とは,中心電極先
端部29と端子電極21との間の抵抗値である。上記抵
抗値R0,R1を,上記両者間の抵抗値について測定する
こととしたのは,図5に示すごとく,上記接触部7の抵
抗値は,上記両者間の抵抗値を測定しても略同一の結果
が得られるためである。
【0036】上記測定の結果を,図4に示す。同図よ
り,上記両スパークプラグの上記接触抵抗値変化率に,
顕著な差があることが分かる。即ち,ソリッド抵抗体内
臓プラグにおける上記接触抵抗値変化率は,運転時間と
共に急激に上昇し,3000時間経過時には,104
となり,エンジン失火発生の可能性が出てくる。一方,
溶着柱状抵抗体内臓プラグにおける上記接触抵抗は,目
標寿命である運転時間4000時間を超えても特に上昇
していない。但し,上記目標寿命はガスエンジンメーカ
ーからの要求を基に定めた値である。
【0037】以上の結果は,以下の理由によるものと考
えられる。即ち,従来のソリッド抵抗体の場合には,該
ソリッド抵抗体と中心電極との接触は固体同士の接触で
あるため接触抵抗が大きく,微小なスパークが発生す
る。この微小なスパークにより,上記ソリッド抵抗体の
炭素成分が焼損する。そのため,上記ソリッド抵抗体の
抵抗値が更に上昇する。これに対し,上記溶着柱状抵抗
体の場合には,中心電極との接触部はガラス成分により
密着しており,接触抵抗が極めて小さい。そのため,中
心電極と溶着柱状抵抗体との間におけるスパークの発生
が抑制され,長時間にわたり接触抵抗の変化が生じな
い。
【0038】実施形態例4 本例においては,図6に示すごとく,上記スパークプラ
グの碍子先端面から抵抗体先端面までの先端間距離T
と,上記絶縁碍子の碍子脚部の長さKとの比T/Kによ
る,上記溶着柱状抵抗体と中心電極の接触部における接
触抵抗値変化率について測定した。
【0039】評価に当っては,実施形態例3と同じエン
ジン,運転条件にて行った。上記条件の下,T/K=
1.0,1.2,1.35,1.5,2.0のスパーク
プラグについて測定した。
【0040】上記測定の結果を,図6に示す。同図よ
り,T/Kが大きいほど,上記接触抵抗値変化率の上昇
は少ないことが分かる。そして,目標寿命である400
0時間経過時に,エンジン失火のおそれのある接触抵抗
値変化率104%未満を保つためには,T/Kが1.5
以上であれば問題ないことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,内燃機関用のスパーク
プラグの一部断面正面図。
【図2】実施形態例1にかかる,スパークプラグの溶着
柱状抵抗体付近の一部断面正面図。
【図3】実施形態例2にかかる,先端間距離Tと,溶着
柱状抵抗体の中心電極との接触部における温度との関係
を示す線図。
【図4】実施形態例3にかかる,各種抵抗体と中心電極
との接触部における,接触抵抗値変化率を示す線図。
【図5】実施形態例3にかかる,エンジン運転前と運転
後における,溶着柱状抵抗体の位置による中心電極先端
部との間の抵抗値の変化を示す線図。
【図6】実施形態例4にかかる,溶着柱状抵抗体と中心
電極との接触部における,T/Kを変化させたときの,
接触抵抗値変化率を示す線図。
【図7】従来例にかかる,内燃機関用のスパークプラグ
の一部断面正面図。
【符号の説明】
10...スパークプラグ, 2...中心電極, 29...中心電極先端部 3...接地電極, 4...絶縁碍子, 42...碍子頭部, 45...碍子脚部, 5...ハウジング, 6...溶着柱状抵抗体, 7...接触部, 81...端子電極側ガラスシール, 82...中心電極側ガラスシール,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁碍子の貫通孔内に抵抗体を介在させ
    て,一方に中心電極を,他方に端子電極を配置してなる
    上記絶縁碍子と,該絶縁碍子を保持するハウジングと,
    該ハウジングに設けられた接地電極とよりなり,また上
    記ハウジングには内燃機関に螺着するための取付ねじ部
    を有し,上記中心電極と接地電極との間には火花ギャッ
    プを有してなる内燃機関用のスパークプラグにおいて,
    上記抵抗体は,抵抗材料を溶着させてなる溶着柱状抵抗
    体を用いてなり,かつ,上記絶縁碍子における上記中心
    電極を配置した側の碍子先端面から,上記溶着柱状抵抗
    体における中心電極側の抵抗体先端面までの先端間距離
    をTmm,上記絶縁碍子の碍子脚部の長さをKmmとし
    たとき,T≧1.5Kの関係を有していることを特徴と
    する内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において,上記ハウジン
    グは,そのねじ部の直径が18mm以上,そのねじリー
    チ部は12mm以上であり,かつ上記絶縁碍子の碍子頭
    部の直径は12.5mm以上,また絶縁碍子の頭部長さ
    は40mm以上であることを特徴とする内燃機関用のス
    パークプラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記溶着柱状
    抵抗体は,カーボン系抵抗材料とセラミック粉末とガラ
    ス粉末との混合物を高温下において溶着させたものであ
    ることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記溶着柱状抵抗体における碍子頭部側の碍子頭部側先
    端面は,上記ハウジングにおける上記碍子頭部側のハウ
    ジング先端部よりも中心電極側にあることを特徴とする
    内燃機関用のスパークプラグ。
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Cited By (2)

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