JPH11260740A - 窒化ガリウム系化合物パターン形成方法および金属パターン形成方法 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物パターン形成方法および金属パターン形成方法

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JPH11260740A
JPH11260740A JP5720198A JP5720198A JPH11260740A JP H11260740 A JPH11260740 A JP H11260740A JP 5720198 A JP5720198 A JP 5720198A JP 5720198 A JP5720198 A JP 5720198A JP H11260740 A JPH11260740 A JP H11260740A
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pattern
forming
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gallium
metal
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JP5720198A
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Takeo Kaneko
丈夫 金子
Katsumi Mori
克己 森
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Seiko Epson Corp
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒化ガリウム等の金属パターン形成時におけ
る材料の利用効率を飛躍的に向上させ、省電力化を図
る。 【解決手段】 融点以上の温度下で溶解している液体ガ
リウムを含む流動体(50)を基板(100)にインクジェット
式記録ヘッド(1)方式により吐出させる工程(c)、基
板(100)上に吐出された液体ガリウム(51)を、アンモニ
アを含むガス雰囲気下で窒化させる工程(d)と、を備
える。インクジェット方式により任意のパターンの窒化
ガリウム等の金属パターンを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット式記
録ヘッドの工業的応用に係り、特に青色LED、半導体
レーザ、導波路等に用いる窒化ガリウム系化合物やその
他金属パターンを形成するために適するパターン製造技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路における薄膜の形成には蒸着法
およびリソグラフィ法を併用するのが一般的であった。
蒸着法の例として、International Symposium on Blue
Laserand Light Emitting Diodes, Chiba University,
Japan, March 5-7, 1996, pp534-537には、最近注目の
青色LED、半導体レーザ、光導波路デバイス等に使用
する窒化ガリウム系半導体のパターンを、真空蒸着法の
一種であるホットウォールエピタキシャル法で形成する
方法が開示されている。この方法によれば、最初にガリ
ウム層を基板上に形成してから窒化することで格子欠陥
が少ない結晶が製造できる旨が記載されている。また特
公平8−8217号には有機金属化合物成長法で結晶を
成長させる旨が記載されている。この方法では、サファ
イア基板を反応容器内に設置し、有機金属化合物ガスを
この反応容器内に供給しながら反応容器内の温度を所定
の高温に維持する。反応容器内では最初島状に蒸着した
窒化ガリウムから結晶が成長し、基板上に窒化ガリウム
系化合物の単結晶層が形成される。特にこの方法では基
板上に窒化ガリウム系化合物層を成長させる前にバッフ
ァ層を形成することにより結晶性を高めるものである。
【0003】上記方法により金属薄膜を形成した後、所
望の形状にパターン化するためにはリソグラフィ法等が
用いられてきた。例えば「薄膜ハンドブック」日本学術
振興会編、pp 283-299によれば、薄膜上にレジスト層を
形成して露光・現像してエッチングしたい領域のレジス
ト層を露出させてからエッチングにより薄膜をパターン
化する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記蒸着
法を用いる製造方法では材料の利用効率が悪く、エネル
ギーが浪費されるという問題があった。すなわち蒸着法
では気化したガリウム等の金属を基板に蒸着させるもの
であるため、気化したガリウム分子のうちほんの一部が
使用されるに過ぎない。基板に蒸着されなかった金属は
原料に戻されない限り無駄になり、その無駄になった金
属を気化させた電力も浪費されていたのである。さらに
金属薄膜をパターン化する際にはエッチングにより金属
材料の多くの部分が除去されるため、実際に金属パター
ンとして基板上に残される材料は僅かしかない。つまり
リソグラフィ法によるパターン化では工程が多くなるば
かりか、材料の利用効率が悪かったのである。
【0005】上記問題点に鑑み、本願発明者は高精度の
印字を可能としている技術であるインクジェット方式を
使用することで、上記課題を解決しうることに想到し
た。
【0006】本発明の第1の課題は、インクジェット方
式を用いることにより、材料の利用効率を飛躍的に向上
させ、省電力化を図ることのできる窒化ガリウム系化合
物のパターン形成方法を提供することである。
【0007】本発明の第2の課題は、インクジェット方
式を用いることにより、材料の利用効率を飛躍的に向上
させ、省電力化を図ることのできる金属パターン形成方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
る発明は、窒化ガリウム系化合物のパターンを形成する
窒化ガリウム系化合物パターン形成方法であって、融点
以上の温度で溶解している液体ガリウムを含む流動体を
インクジェット方式により基板に吐出させる工程と、基
板上に吐出された液体ガリウムを、活性窒素化合物を含
むガス雰囲気下で窒化させる工程と、を備える。ここで
基板はサファイア(Al)、ニオブ酸リチウム
(LiNbO)、水晶(SiO)等の酸化物誘電体
単結晶、GaAs、InP、Si、GaN、SiC等の
半導体結晶、ガラス、石英、プラスチック等の非晶質材
料等が適用可能である。基板上の単結晶膜を形成するに
は各種のエピタキシー法(気相、液相、分子ビーム、有
機金属CVD法等)が用いられる。窒素化合物は、例え
ばアンモニアガスである。なお、GaN等の窒化ガリウ
ム系化合物の他、ZnSe系化合物、BeTe系化合
物、ZnO/MgZn1−xO等種々の材料が代替品
として適用可能である。
【0009】また上記第1の課題を解決する発明は、窒
化ガリウム系化合物のパターンを形成する窒化ガリウム
系化合物パターン形成方法であって、融点より低い温度
でガリウム粒子を含む流動体をインクジェット方式によ
り基板に吐出させる工程と、基板上に吐出されたガリウ
ム粒子に融点以上の温度を与えて液体ガリウムとし、活
性窒素化合物を含むガス雰囲気下で当該液体ガリウムを
窒化させる工程と、を備える。
【0010】ここで好ましくは基板に流動体を吐出させ
る工程では、基板付近の温度を当該流動体の融点より低
い温度に設定しておく。基板に付着した金属が融点より
低い温度でその粘度を上げるため、パターン形状を保持
しやすくなるからである。
【0011】好ましくは、本発明はさらに流動体を基板
に吐出させる工程の前に、基板にパターンに相当する溝
を形成する工程を備え、流動体を基板に吐出させる工程
では当該基板に形成された溝に流動体を吐出させる。
【0012】好ましくは、基板に溝を形成する工程は、
基板上にレジスト層を形成する工程と、基板上に形成さ
れたレジスト層をパターンに合わせて露光・現像する工
程と、露光・現像されたレジスト層をエッチングする工
程と、を備える。
【0013】好ましくは、流動体を基板に吐出させる工
程と前記活性窒素化合物を含むガス雰囲気下で窒化させ
る工程は、不活性ガス雰囲気を通して連続して行う。
【0014】好ましくは、流動体を基板に吐出させる工
程の前に、活性窒素化合物を含むガス雰囲気下で当該基
板の表面を窒化する工程をさらに備える。
【0015】好ましくは、窒化したガリウムが形成され
た基板を、さらに活性窒素化合物を含むガス雰囲気下で
ガリウムを蒸着し、窒化ガリウムの結晶を成長させる工
程を備える。
【0016】好ましくは、前記活性窒素化合物は、窒素
化合物を高温に晒す工程または窒素化合物にリモートプ
ラズマ法を適用する工程により形成される。
【0017】上記第2の課題を解決する発明は、パター
ン形成面に任意の金属でパターンを形成する金属パター
ン形成方法であって、金属に当該金属の融点以上の温度
を与えて当該金属を溶解させる工程と、溶解した液体金
属をインクジェット方式によりパターン形成面に吐出さ
せる工程と、を備える。
【0018】また上記第2の課題を解決する発明は、パ
ターン形成面に任意の金属でパターンを形成する金属パ
ターン形成方法であって、金属の融点より低い温度で当
該金属の粒子を含んだ流動体をインクジェット方式によ
りパターン形成面に吐出させる工程と、パターン形成面
に吐出された流動体のパターンに対し金属の融点以上の
温度を与えて金属の粒子を溶解させ連続した金属パター
ンを形成する工程と、を備える。
【0019】好ましくはパターン形成面に流動体を吐出
させる工程では、パターン形成面付近の温度を当該流動
体の融点より低い温度に設定しておく。パターン形成面
に付着した金属が融点より低い温度でその粘度を上げる
ため、パターン形状を保持しやすくなるからである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための最
良の形態を、図面を参照して説明する。
【0021】(実施形態1)本発明の実施形態1は液体
ガリウムを用いて窒化ガリウム系化合物層を形成するも
のである。特に液体ガリウムをインクジェット方式によ
って吐出する点に特徴がある。
【0022】まず本実施形態で液体ガリウムを吐出する
ために使用するインクジェット式記録ヘッドの構造を説
明する。図4はインクジェット式記録ヘッド1の分解斜
視図である。インクジェット式記録ヘッド1は、一般的
なインクジェット式記録ヘッドとして任意の流動体を吐
出可能に構成されていれば十分である。図4に示すよう
にインクジェット式記録ヘッド1は、ノズル11の設け
られたノズル板10、および振動板30の設けられた圧
力室基板20を、筐体25に嵌め込んで構成される。圧
力室基板20は、例えばシリコンをエッチングして形成
されキャビティ(圧力室)21、側壁22およびリザー
バ23等が形成されている。
【0023】図5にノズル板10、圧力室基板20およ
び振動板30を積層して構成されるインクジェット式記
録ヘッド1の主要部構造の斜視図一部断面図を示す。図
5に示すように、インクジェット式記録ヘッド1の主要
部は、圧力室基板20をノズル板10と振動板30で挟
み込んだ構造を備えている。ノズル板10は、圧力室基
板20と貼り合わせられたときにキャビティ21に対応
する位置に配置されるように、ノズル穴11が形成され
ている。圧力室基板20には、シリコン単結晶基板等を
エッチングすることにより、各々が圧力室として機能可
能にキャビティ21が複数設けられる。キャビティ21
間は側壁22で分離されている。各キャビティ21は、
供給口24を介して共通の流路であるリザーバ23に繋
がっている。振動板30は、例えば熱酸化膜等により構
成される。振動板30上のキャビティ21に相当する位
置には、圧電体素子40が形成されている。また、振動
板30にはインクタンク口31が設けられ、タンク26
(図1(a))から液体ガリウム50を導入可能に構成
されている。圧電体素子40は、例えばPZT素子等を
上部電極および下部電極(図示せず)とで挟んだ構造を
備える。圧電体素子40は図示しない制御回路から供給
される制御信号に対応して体積変化を生ずることが可能
に構成されている。
【0024】なお上記インクジェット式記録ヘッドは圧
電体素子に体積変化を生じさせて流動体を吐出させる構
成であったが、発熱体により流動体に熱を加えその膨張
によって液滴を吐出させるようなヘッド構成であっても
よい。
【0025】(製造方法)次に図1の製造工程断面図を
参照して、本実施形態の窒化ガリウム系化合物のパター
ン製造方法を説明する。以下の工程において基板を窒化
させる装置、インクジェット式記録ヘッドを含むパター
ン形成装置、および窒化ガリウム結晶を成長させる装置
を使用する。これらは機能が一体化された製造装置とし
て構成されていても個別化された製造装置を並行して使
用するものであってもよい。
【0026】ガリウム溶解工程(図1(a)): まず
固形のガリウムを溶解させて液体ガリウムにする。例え
ば固形ガリウム54を熱して溶解させ、液体ガリウム5
0をタンク26に貯蔵する。タンク26に貯蔵された液
体ガリウム50はインクジェット式記録ヘッド1の吐出
動作に連れて少しずつインクジェット式記録ヘッド1に
供給されていく。ガリウムの溶解からインクジェット式
記録ヘッドによる吐出までの総ての工程をこの融点(3
0℃)以上に保持しておくことが重要である。融点以下
になった場所で目詰まりが生ずることを防止するためで
ある。なお最初から液体ガリウムとして供給されている
場合にはガリウムの融点以上で保温をすれば十分であっ
て溶解工程は不要である。
【0027】基板表面窒化工程(図1(b)): 上記
工程と併行して液体ガリウムのパターンを形成する前
に、アンモニア等の窒化化合物を含むガス雰囲気下で当
該基板の表面を窒化する。窒化化合物は高温下に晒した
りリモートプラズマ法を適用したりして活性窒化化合物
にしておくことが好ましい。アルミニウムを含む基板、
例えばサファイア基板100を真空装置の中に入れ、ア
ンモニア(NH)ガスまたはモノメチルヒドラジン等
の窒化力の強い活性窒化化合物のガスを約1000℃の
雰囲気下で20分間〜40分間流す。基板上の単結晶膜
を形成するには各種のエピタキシー法(気相、液相、分
子ビーム、有機金属CVD法等)が用いられる。アンモ
ニアによりサファイア基板の表面が窒化され多結晶のA
lN層101が0.5〜5nmの厚みで形成される。こ
のAlN層101は比較的方位のそろった単結晶層であ
るため、この単結晶を種として成長するGaN結晶を均
一な方位の単結晶にすることができる。この工程により
製造されるAlN層は必須の層ではなく省略可能であ
る。例えば基板表面の結晶構造を単一化できるのであれ
ば、AlN層が無くても良好な結晶の窒化ガリウム層を
形成可能だからである。
【0028】パターン形成工程(図1(c)): 次い
で前述したインクジェット式記録ヘッド1から液体ガリ
ウム50をAlN層上に吐出して液体ガリウム50でパ
ターン51を形成する。すなわち図示しない駆動機構を
動作させてインクジェット式記録ヘッド1の基板100
に対する相対位置をパターン形成位置に調整する。そし
てインクジェット式記録ヘッド1に電圧を印加する。イ
ンクジェット式記録ヘッド1では圧電体素子40に電圧
が印加されると圧電体素子40に体積変化が生ずる。そ
の体積変化は振動板30を介してキャビティ21に伝達
される。この結果キャビティ21内に供給されていた液
体ガリウム50がノズル11から吐出される。基板10
0、AlN層101およびAlN層101のパターン形
成面付近の温度をガリウムの融点より低い温度(30℃
より低い温度)に設定しておく。融点より低い温度なの
でパターン形成面に着弾したパターン51は固まり始ま
る。ガリウムはパターンが広がることなく固定される。
【0029】窒化工程(図1(d)): 次いで再びア
ンモニアなどの窒化可能なガスを約900℃程度の温度
で5分間程度基板上に流す。この工程によりガリウムが
窒化されて窒化ガリウム(GaN)の島状の単結晶で形
成された窒化ガリウム初期層52がAlN層101上に
形成される。
【0030】結晶成長工程(図1(e)): 次いでガ
リウムを蒸着しながらアンモニア等の窒化可能なガスを
流し、GaN結晶を成長させる。約900℃で5分間程
度蒸着する。この蒸着には例えばホットウォールエピタ
キシャル法等を用いることが好ましい。このホットウォ
ールエピタキシャル法によればエピタキシャル成長がほ
とんど熱平衡に近い状態でしかも材料の損失を必要最小
限に抑えながらできる。この方法を実施するホットウォ
ールエピタキシャル装置はヘッド部、ウォール部、ソー
ス部およびリザーバ部を備えている。ヘッド部に基板1
00を配置し、ソース部に液体ガリウムを入れる。リザ
ーバ部からアンモニアガス等を供給する。ソース部から
蒸発した分子がヘッド部に移動し、ほぼ熱平衡に近い状
態で結晶成長が得られる。このときアンモニア分子によ
り窒化される。この方法によりほぼ単結晶に近い良好な
窒化ガリウム系化合物の結晶層である窒化ガリウム層5
3が得られる。例えば窒化ガリウム層53は30〜60
nmの厚みに形成できる。その厚み、結晶の幅や長さ等
のパターン形状は当該窒化ガリウム層53を使用するデ
バイスの構造に応じて調整すればよい。
【0031】なお良好な結晶成長が行える蒸着法であれ
ばホットウォールエピタキシャル法によることなく他の
蒸着法を用いてもよい。例えば同時蒸着法、フラッシュ
法、温度法、分子線蒸着法、アーク放電法、イオンプレ
ーティング法、イオンビーム蒸着法、レーザ蒸着法、M
OCVD、MBE等種々の蒸着法が適用可能である。
【0032】窒化ガリウム層53形成後は青色レーザ、
半導体レーザ、方向性結合器のような導波路等の目的と
するデバイスの構成に合わせて積層工程を継続する。例
えば青色LEDを形成するにはこの窒化ガリウム層の上
にさらにMgをドープした窒化ガリウム層を蒸着する。
【0033】従来基板に高温下でGaN層を成長させよ
うと思っても基板にGaが付着しにくいことから結晶を
成長させることが難しかった。上記したように本実施形
態1によれば、基板付近が低温で保たれているので容易
に基板表面にGaのドロップレットが形成される。これ
にアンモニアを供給することでGaNの小さい結晶核が
多数形成させることができる。その後比較的高温にして
ガリウムガスとアンモニアガスを供給しても、結晶核が
できている場所、すなわちインクジェット方式により最
初にガリウムが付着した場所からしか結晶が成長しない
ので、パターン以外の部分に特にマスクを施さなくても
GaN層の薄膜をパターン化して成長させることができ
る。
【0034】また本実施形態ではインクジェット方式を
使用したので、大きな設備を要することなく簡単に所望
の基板上の位置に、所望の形状で窒化ガリウム層の結晶
を製造することができる。インクジェット方式では必要
な量だけ液体ガリウムを吐出するので材料の利用効率が
よい。さらにホットウォールエピタキシャル法を用いれ
ば結晶成長においても材料の利用効率を高めることがで
きる。
【0035】(実施形態2)本発明の実施形態2は基板
上に溝を形成してからパターン形成をする導波路等の製
造に適したパターン形成方法に関する。
【0036】次に図2の製造工程断面図を参照して、本
実施形態の窒化ガリウム系化合物のパターン製造方法を
説明する。以下の工程においてリソグラフィ装置、基板
を窒化させる装置、インクジェット式記録ヘッドを含む
パターン形成装置、および窒化ガリウム結晶を成長させ
る装置を使用する。これらは機能が一体化された製造装
置として構成されていても個別化された製造装置を並行
して使用するものであってもよい。インクジェット式記
録ヘッドの詳細については上記実施形態1と同様なので
説明を省略する。
【0037】レジスト層形成工程(図2(a)): レ
ジスト層塗布工程は基板100のパターン形成面にレジ
スト層102を形成する工程である。レジスト材料とし
てはポジ型でもネガ型でもよい。ポジ型レジストは露光
された部分が現像時、剥離されて無くなる。ネガ型レジ
ストではポジ型レジストの逆となる。スピンナー法、ス
プレー法等の方法を用いて均一な厚さに塗布しレジスト
層102を形成する。レジスト材料には東京応化製OF
PR−5000やクラリアント製AZ4620等の公知
のものを用いる。光には水銀ランプのg線やi線等の公
知の光源を用いる。
【0038】露光・現像工程(図2(b)): 露光・
現像工程はレジスト層102をパターン形成領域に合わ
せて露光および現像する工程である。まずレジスト層1
02の材料としてポジ型レジストを用いた場合には溝形
成領域に光を照射し、ネガ型レジストを用いた場合には
溝形成領域以外の領域に光を照射して露光する。次いで
露光されたレジスト層102を現像してパターン形成領
域以外のレジスト層のみを残す。現像処理に用いる現像
液には東京応化製NMD−W等の公知のものを用いる。
【0039】エッチング工程(図2(c)): エッチ
ング工程は基板100の現像されたレジスト層102を
マスクにしてエッチングを行い、パターン形成領域に溝
103を形成する工程である。エッチング方法として
は、例えば平行平板型反応性イオンエッチング等のドラ
イエッチングや湿式の異方性エッチング等のウェットエ
ッチングを用いる。ドライエッチングにより溝103の
エッチングとレジスト層102の除去を連続して行うこ
とも可能である。エッチングの深度はGaN層の厚みに
する。
【0040】基板表面窒化工程(図2(d)): 上記
実施形態1の基板表面窒化工程(図1(b))と同様に
してアンモニアを含むガス雰囲気下で当該基板100の
表面を窒化する。その詳細は実施形態1と同様である。
この窒化工程により溝103の内部も含めて窒化され
る。
【0041】パターン形成工程(図2(e)): 次い
で上記実施形態1(図1(c))と同様にしてインクジ
ェット式記録ヘッド1から液体ガリウム50をAlN層
上に吐出して液体ガリウム50でパターン51を形成す
る。このとき液体ガリウム50は溝103内に吐出され
るように調整する。その詳細は実施形態1と同様であ
る。特に溝103が形成されているので、液体ガリウム
50が溝103の形状に沿って充填される。特に基板付
近の温度をガリウムの融点より低い温度に設定していな
くても溝103から吐出量を調整する限り液体ガリウム
50が溝から流れ出すことがないため、パターン形成が
確実に行える。
【0042】窒化工程(図2(f)): 上記実施形態
1の窒化工程(図1(d))と同様に基板表面を窒化す
る。この処理により溝103の内部に窒化ガリウムの単
結晶からなる初期層52が形成される。
【0043】結晶成長工程(図2(g)): 上記実施
形態1の結晶成長工程(図1(e))と同様にして窒化
ガリウムの結晶を成長させる。その詳細は実施形態1と
同様である。溝103の深さに窒化ガリウムの結晶が成
長した段階でガリウムの蒸着を中止する。
【0044】以上の諸工程を経ることによりフォトリソ
グラフィ法で形成したパターンに沿って窒化ガリウムの
結晶層を形成することができる。なお本実施形態では液
体ガリウムを吐出していたが、実施形態3で後述するよ
うに固形のガリウム粒子を含んだ流動体を吐出してパタ
ーンにしてもよい。
【0045】上記したように本実施形態2によれば予め
リソグラフィ法を使用して溝を形成しておくので、イン
クジェット式記録ヘッドの吐出方向等にムラがあって
も、予め形成した溝に沿って窒化ガリウムのパターンを
形成することができる。そのため精度が要求されるパタ
ーンであっても、フォトリソグラフィ法を使用可能な製
造環境であれば高精度のパターンを、インクジェット方
式を使用して形成できる。特に本実施形態を用いれば方
向性結合器等の導波路を高精度で形成するのに適する。
【0046】(実施形態3)本発明の実施形態3は実施
形態1と異なり固形のガリウム粒子をインクジェット方
式により吐出するものである。
【0047】本実施形態においても上記実施形態1と同
様のインクジェット式記録ヘッド1を用いる。ただしイ
ンクジェット式記録ヘッド1から吐出させる流動体とし
ては液体ガリウムを用いずに固体のガリウム粒子を含む
流動体を用いる。例えば図3(a)に示すようにガリウ
ムの固形化した粒子55を溶媒56に攪拌した流動体5
7を製造し、これをインクジェット式記録ヘッドのタン
ク26に貯蔵する。粒子55の径は流動体57中で粒子
55が偏在しない程度、例えば1μm程度に調整する。
溶媒56としては、ガリウム粒子55を含んだ状態でイ
ンクジェット式記録ヘッド1から吐出可能な程度の粘
度、例えば2〜4cpを有するものであって、ガリウム
と反応しないもので構成する。例えば溶媒56としては
キシレン、エトキシエタノール等が挙げられる。
【0048】(製造方法)次に図3(b)〜(c)等の
製造工程断面図を参照して、本実施形態の窒化ガリウム
系化合物のパターン製造方法を説明する。以下の工程に
おいて基板を窒化させる装置、インクジェット式記録ヘ
ッドを含むパターン形成装置、および窒化ガリウム結晶
を成長させる装置を使用する。これらは機能が一体化さ
れた製造装置として構成されていても個別化された製造
装置を並行して使用するものであってもよい。
【0049】基板表面窒化工程(図1(a)): この
工程は上記実施形態1の表面窒化工程(図1(b))と
同様にして行う。この工程で基板100の表面にAlN
層101を形成する。
【0050】パターン形成工程(図3(b)): 次い
で上記実施形態1のパターン形成工程(図1(c))と
同様にしてインクジェット式記録ヘッド1からガリウム
粒子55を含む流動体57をAlN層上に吐出してパタ
ーン58を形成する。インクジェット式記録ヘッド1の
移動および吐出動作は上記実施形態1と同様にして行う
が、タンク26への流動体57の貯蔵から吐出までの工
程はガリウムの融点(30℃)より低い温度に維持して
おくことが必要である。ガリウムが溶解すると流動体5
7中でガリウムが偏在することになり、吐出特性に影響
を与えるからである。吐出後の基板100、AlN層1
01およびAlN層101のパターン形成面付近の雰囲
気はガリウムの融点以上であってもよい。
【0051】ガリウム溶解工程(図3(c)): 次に
AlN層101上に吐出されたパターン58に対しガリ
ウムの融点以上の温度を与えてガリウム粒子55を溶解
させ液体ガリウム59にする。ガリウム粒子55が溶解
することにより粒子が互いに連結し一つの連続したパタ
ーンが形成される。ガリウム粒子が溶解する過程で融点
付近の比較的低い温度を経る。ガリウム等の金属は基板
が融点付近の低い温度に保たれている際に付着しやす
い。このためその後高温になってもパターン形状が維持
される。
【0052】結晶成長工程(図3(d)): この工程
は上記実施形態1の結晶成長工程(図1(e))と同様
にして行う。ここで上記ガリウム溶解工程を経ずにこの
結晶成長工程を行ってもよい。結晶成長工程においてガ
リウムの融点以上の温度になるためガリウム粒子が結晶
成長の初期において溶解するからである。
【0053】なお本実施形態3は上記実施形態2で説明
したように溝を形成して行う工程にももちろん適用が可
能である。つまり液体ガリウムの代わりにガリウム粒子
を含んだ流動体を吐出すればよい。
【0054】上記したように実施形態3によれば、上記
実施形態1と同様の効果を備える他、ガリウムを粒子の
まま吐出させることによってもパターンを形成可能であ
る。このためインクジェット式記録ヘッドを含めた総て
の工程をガリウムの融点以上に維持することが不可能な
場合等に有効である。
【0055】(その他の変形例)本発明は上記実施形態
によらず種々に変形して適用することが可能である。例
えば上記各実施形態ではガリウムを吐出させてパターン
を形成していたが、他の組成の金属等を吐出させてもよ
い。吐出させたい金属の融点や溶解後の粘度に応じて金
属を液体金属にして吐出させるか粒子のまま吐出させる
かを選択する。液体金属として流通させてもインクジェ
ット式記録ヘッドに悪影響を及ぼすことなく、かつイン
クジェット式記録ヘッドから吐出可能な粘度を液体金属
が保持している場合には、実施形態1と同様にして液体
金属を吐出させればよい。例えば、このような比較的低
温で吐出可能な金属としてはガリウムの他に、鉛、錫、
水銀等が挙げられる。液体金属として流通させるとイン
クジェット式記録ヘッドの構造に悪影響を与えるほど金
属の融点が高すぎる場合または液体金属になるとインク
ジェット式記録ヘッドから吐出不可能な粘度になる場合
には、実施形態3と同様にして金属粒子を溶媒に含めて
吐出させればよい。この金属によって基板にパターンを
形成する前後の処理は金属の使用目的に応じて種々に変
更して適用が可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、インクジェット方式を
用いたので、材料の利用効率を飛躍的に向上させ、製造
工程における省電力化を図ることができる。
【0057】特に本発明によれば、パターン形成面付近
を金属の融点より低い温度に保つので、パターン形成面
への金属の付着率を上げることができる。またその後に
温度を上げる処理を行っても、インクジェット方式によ
りパターンが付着した場所以外には結晶粒が存在しない
ので、パターン形成領域のみをパターン化できる。
【0058】また本発明では溝を形成しそこにパターン
を形成するので、高い精度でガリウム等の金属結晶を成
長させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のパターン形成方法を説明
する製造工程断面図である。
【図2】本発明の実施形態2のパターン形成方法を説明
する製造工程断面図である。
【図3】本発明の実施形態3のパターン形成方法を説明
する製造工程断面図である。
【図4】インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であ
る。
【図5】インクジェット式記録ヘッドの主要部の斜視図
一部断面図である。
【符号の説明】
1…インクジェット式記録ヘッド、26…タンク、50
…液体ガリウム、51、58…液体ガリウムのパター
ン、52、59…窒化ガリウム初期層、53…窒化ガリ
ウム層、55…ガリウム粒子、56…溶媒、57…ガリ
ウム粒子を含んだ流動体、58…ガリウム粒子を含んだ
パターン 100…基板 101…AlN層 102…レジスト層 103…溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 33/00 H01L 21/30 502H 502Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ガリウム系化合物のパターンを形成
    する窒化ガリウム系化合物パターン形成方法であって、 融点以上の温度で溶解している液体ガリウムを含む流動
    体をインクジェット方式により基板に吐出させる工程
    と、 前記基板上に吐出された液体ガリウムを、活性窒素化合
    物を含むガス雰囲気下で窒化させる工程と、を備えるこ
    とを特徴とする窒化ガリウム系化合物パターン形成方
    法。
  2. 【請求項2】 窒化ガリウム系化合物のパターンを形成
    する窒化ガリウム系化合物パターン形成方法であって、 融点より低い温度でガリウム粒子を含む流動体をインク
    ジェット方式により基板に吐出させる工程と、 前記基板上に吐出された流動体にガリウムの融点以上の
    温度を与えて前記ガリウム粒子を液体ガリウムとし、活
    性窒素化合物を含むガス雰囲気下で当該液体ガリウムを
    窒化させる工程と、を備えることを特徴とする窒化ガリ
    ウム系化合物パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板に流動体を吐出させる工程で
    は、基板付近の温度を当該流動体の融点より低い温度に
    設定しておく請求項1に記載の窒化ガリウム系化合物パ
    ターン形成方法。
  4. 【請求項4】 前記流動体を基板に吐出させる工程の前
    に、前記基板に前記パターンに相当する溝を形成する工
    程を備え、 前記流動体を基板に吐出させる工程では当該基板に形成
    された溝に前記流動体を吐出させる請求項1または請求
    項2のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物パターン
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記基板に溝を形成する工程は、 前記基板上にレジスト層を形成する工程と、前記基板上
    に形成されたレジスト層を前記パターンに合わせて露光
    ・現像する工程と、露光・現像された前記レジスト層を
    エッチングする工程と、を備える請求項4に記載の窒化
    ガリウム系化合物パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 前記流動体を基板に吐出させる工程と前
    記活性窒素化合物を含むガス雰囲気下で窒化させる工程
    は、不活性ガス雰囲気を通して連続して行う請求項1に
    記載の窒化ガリウム系化合物パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 前記流動体を基板に吐出させる工程の前
    に、活性窒素化合物を含むガス雰囲気下で当該基板の表
    面を窒化する工程をさらに備える請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物パターン形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記窒化したガリウムが形成された基板
    を、さらに活性窒素化合物を含むガス雰囲気下でガリウ
    ムを蒸着し、窒化ガリウムの結晶を成長させる工程を備
    える請求項1または請求項2のいずれかに記載の窒化ガ
    リウム系化合物パターン形成方法。
  9. 【請求項9】 前記活性窒素化合物は、窒素化合物を高
    温に晒す工程または窒素化合物にリモートプラズマ法を
    適用する工程により形成される請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載の窒化ガリウム系化合物パターン形成方
    法。
  10. 【請求項10】 前記窒素化合物は、アンモニアガスで
    ある請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の窒化ガリ
    ウム系化合物パターン形成方法。
  11. 【請求項11】 パターン形成面に任意の金属でパター
    ンを形成する金属パターン形成方法であって、 金属に当該金属の融点以上の温度を与えて当該金属を溶
    解させる工程と、 溶解した液体金属をインクジェット方式により前記パタ
    ーン形成面に吐出させる工程と、を備えることを特徴と
    する金属パターン形成方法。
  12. 【請求項12】 パターン形成面に任意の金属でパター
    ンを形成する金属パターン形成方法であって、 前記金属の融点より低い温度で当該金属の粒子を含んだ
    流動体をインクジェット方式により前記パターン形成面
    に吐出させる工程と、 前記パターン形成面に吐出された前記流動体のパターン
    に対し前記金属の融点以上の温度を与えて前記金属の粒
    子を溶解させ連続した金属パターンを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする金属パターン形成方法。
  13. 【請求項13】 前記パターン形成面に流動体を吐出さ
    せる工程では、パターン形成面付近の温度を当該流動体
    の融点より低い温度に設定しておく請求項11に記載の
    金属パターン形成方法。
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