JPH11261072A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH11261072A
JPH11261072A JP5979998A JP5979998A JPH11261072A JP H11261072 A JPH11261072 A JP H11261072A JP 5979998 A JP5979998 A JP 5979998A JP 5979998 A JP5979998 A JP 5979998A JP H11261072 A JPH11261072 A JP H11261072A
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JP
Japan
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mosfet
circuit
state
potential
power supply
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Application number
JP5979998A
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English (en)
Inventor
Shoki Asai
昭喜 浅井
Kunihiro Onoda
邦広 小野田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速動作と低消費電力を両立させることができ
る半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】シリコン単結晶基板1上にシリコン酸化膜
3,5を介してSOI層6,7が形成され、MOSFE
T20,21を構成している。MOSFET20,21
がオン状態とオフ状態の遷移を繰り返す回路動作時に完
全空乏化モードにされチャネル形成領域のSOI層6,
7が膜厚方向に全て空乏化する。MOSFET20,2
1がオン状態ないしはオフ状態を保持している回路待機
時に部分空乏化モードにされSOI層6,7において膜
厚方向に空乏化しない領域が存在する。このモードの切
り替えはバックゲート電極層4に印加する電圧によって
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板上に絶縁膜を介して形成さ
れたシリコン層(SOI層)にMOSFETを形成する
薄膜SOIデバイスは、その低寄生容量等の理由によ
り、LSIの高速・低消費電力動作を可能にする。薄膜
SOIデバイスには、MOSFETがオン状態の時に、
チャネルとなるSOI層の膜厚方向全領域に空乏層が形
成される完全空乏型デバイスと、SOI層の膜厚方向全
領域に空乏層が形成されず中性領域の存在する部分空乏
型デバイスがある。
【0003】これを、図16,17を用いて説明する。
図16,17は薄膜SOIデバイスの断面構造模式図で
あり、図16は部分空乏型デバイス、図17は完全空乏
型デバイスであり、MOSFETがオン状態の時を示し
ている。図16,17において、半導体基板としてのシ
リコン単結晶基板70上に絶縁膜としてのSiO2 膜7
1を介して単結晶半導体層であるSOI層72が形成さ
れている。また、SOI層72の上にはゲート酸化膜7
3を介してゲート電極74が形成されるとともに、SO
I層72にはソース拡散層75、ドレイン拡散層76、
チャネル形成領域77が形成され、MOSFET80を
構成している。また、ゲート電極74、ソース拡散層7
5、ドレイン拡散層76はそれぞれ、配線に接続されて
いる。
【0004】図16においては、SOI層72の膜厚T
SOI は最大空乏層幅Xdmax よりも大きく、ゲート電位
によってチャネル形成領域77に形成されている空乏層
78は、SOI層72の全領域には形成されずSOI層
72の基板70側の界面近傍に中性領域79が存在す
る。なお、最大空乏層幅Xdmax は次のように表され
る。 Xdmax =2(εS ・εO ・φB /(q・NA ))1/2 εS ;半導体の比誘電率 εO ;真空中の比誘電率 φB ;フェルミポテンシャル q;電子の電荷量 NA ;キャリア濃度 一方、図17に示す完全空乏型デバイスにおいては、S
OI層72の膜厚TSOI は最大空乏層幅Xdmax よりも
小さく、SOI層72の全領域に空乏層が形成されてい
る。
【0005】このように、完全空乏型デバイスにおいて
は、部分空乏型デバイスにおいて発生する動作時のキン
ク現象が発生せず、また、垂直方向電界の低減効果等に
より部分空乏型デバイスと比較して高速動作が可能とな
る。一方、完全空乏型デバイスのしきい値電圧VtはS
OI層72の膜厚TSOI に依存するが、部分空乏型デバ
イスのしきい値電圧VtはバルクMOSFETと同一と
なり、SOI層72の膜厚TSOI には依存しない。
【0006】従って、完全空乏型デバイスにおいては、
SOI基板製造工程のバラツキによって発生するSOI
層72の膜厚TSOI のバラツキに起因してしきい値電圧
Vtがバラツクことになる。しきい値電圧Vtのバラツ
キによってしきい値電圧Vtが低下したMOSFETに
おいては、MOSFETがオフ状態の時のリーク電流が
増加し、これは、LSIの消費電力が増加するという問
題を招く。
【0007】なお、特開平8−32068号公報におい
てトランジスタの高速動作と低リーク電流を実現させる
手法が示されているが、薄膜SOI型MOSFETにお
いてはSOI膜厚が薄いために製造工程上この膜厚制御
が難しく膜厚がバラツキ易く、この結果、しきい値電圧
Vtがバラツクことになる。このことにより半導体集積
回路装置のオフ時の消費電力の増大を招くという問題を
引き起こす。一方、部分空乏型デバイスにおいては、半
導体集積回路装置の動作時に、動作速度が低下するとい
う問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、高速動作と低消費電力を両立させることができる
半導体集積回路装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
集積回路装置は、チャネル形成領域の単結晶半導体層が
膜厚方向に全て空乏化する完全空乏化モードと、チャネ
ル形成領域の単結晶半導体層において膜厚方向に空乏化
しない領域が存在する部分空乏化モードを有し、MOS
FETがオン状態とオフ状態の遷移を繰り返す回路動作
時に完全空乏化モードにするとともに、MOSFETが
オン状態ないしはオフ状態を保持している回路待機時に
部分空乏化モードにするようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】よって、MOSFETがオン状態とオフ状
態の遷移を繰り返す回路動作の際には完全空乏化モード
にされ、チャネル形成領域の単結晶半導体層が膜厚方向
に全て空乏化される。また、MOSFETがオン状態な
いしはオフ状態を保持している回路待機の際には部分空
乏化モードにされ、チャネル形成領域の単結晶半導体層
において膜厚方向に空乏化しない領域が存在する。その
結果、回路動作時の高速動作と回路待機時の低消費電力
を両立させることができる。
【0011】また、請求項2に記載のように、MOSF
ETにおけるチャネル形成領域に対向した絶縁体層内に
対向電極が配置され、当該対向電極に印加するバイアス
電圧によって、チャネル形成領域における単結晶半導体
層内の膜厚方向への空乏化の状態を制御すると、実用上
好ましいものとなる。
【0012】さらに、請求項3に記載のように、装置の
外部から、直流電源電位と当該直流電源より電位の低い
接地電位の少なくとも二つの電位が供給され、バイアス
電圧として、直流電源電位と接地電位に設定すると、実
用上好ましいものとなる。
【0013】また、請求項4に記載のように、MOSF
ETとして、NチャネルMOSFETとPチャネルMO
SFETを具備し、NチャネルMOSFETにおいて
は、回路動作時に対して回路待機時にはバイアス電圧を
負の方向へ変化させるとともに、PチャネルMOSFE
Tにおいては、回路動作時に対して回路待機時にはバイ
アス電圧を正の方向へ変化させるようにすると、実用上
好ましいものとなる。
【0014】より詳しくは、図18に示すように、図1
6に示したものと同一のMOSFET構造であっても、
nMOSの場合はソース電位に対して「ある値」以上の
正の電位を基板70に印加することによって、チャネル
形成領域77の基板70側の空乏化していない中性領域
(図16での符号79)を空乏化させることができるた
め、完全空乏型デバイスとすることができる。pMOS
の場合にも同様に、ソース電位に対して負の電位を基板
に印加することで部分空乏型デバイスを完全空乏型デバ
イスにすることができる。
【0015】このように、nMOSおよびpMOSをそ
れぞれ独立に基板電位を設定できる電極を形成し、各M
OSFETの空乏化の状態を時間的に制御することによ
って、回路動作時と回路待機時における薄膜SOI−M
OSFETの動作モードを所望のモードに切り替えるこ
とによって、回路動作時の高速動作と回路待機時の低消
費電力を両立させることができる。
【0016】また、請求項5に記載のように、装置の外
部から、直流電源電位と当該直流電源より電位の低い接
地電位の少なくとも二つの電位が供給され、Nチャネル
MOSFETにおいては、バイアス電圧を、回路動作の
際には直流電源電位とし、回路待機の際には接地電位に
設定し、PチャネルMOSFETにおいては、バイアス
電圧を、回路動作の際には接地電位とし、回路待機の際
には直流電源電位に設定するようにすると、実用上好ま
しいものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
【0018】図1に、第1の実施形態における半導体集
積回路装置の断面構造模式図を示す。図1において、半
導体基板としてのシリコン単結晶基板1上に、多結晶シ
リコン層2とシリコン酸化膜(SiO2 膜)3とバック
ゲート電極層4とシリコン酸化膜(SiO2 膜)5を介
して、単結晶半導体層であるSOI層6,7が形成され
ている。つまり、シリコン単結晶基板1上に埋込絶縁膜
(絶縁体層)としてシリコン酸化膜3,5を介してSO
I層6,7が形成されるとともに、埋込絶縁膜3,5の
中には多結晶シリコンからなるバックゲート電極層(対
向電極)4が埋込形成されている。
【0019】また、SOI層6の上にはゲート絶縁膜と
してのゲート酸化膜8を介してゲート電極9が形成され
るとともに、SOI層6にはソース拡散層(ソース領
域)10とドレイン拡散層(ドレイン領域)11が形成
されている。さらに、SOI層6内のソース拡散層10
とドレイン拡散層11との間にはチャネル形成領域12
が形成されている。このようにしてNチャネルMOSF
ET(nMOS)20が構成されている。同様に、SO
I層7の上にはゲート絶縁膜としてのゲート酸化膜13
を介してゲート電極14が形成されるとともに、SOI
層7にはソース拡散層(ソース領域)15とドレイン拡
散層(ドレイン領域)16が形成されている。さらに、
SOI層7内のソース拡散層15とドレイン拡散層16
との間にはチャネル形成領域17が形成されている。こ
のようにしてNチャネルMOSFET(nMOS)21
が構成されている。ゲート電極9,14、ソース拡散層
10,15、ドレイン拡散層11,16はそれぞれ、配
線に接続されている。
【0020】バックゲート電極層4はシリコン酸化膜5
の一部に開口されたコンタクトホール18を介して配線
に接続されている。そして、装置の外部から直流電源電
位Vddと当該直流電源Vddより電位の低い接地電位(G
ND電位)が選択的に供給できるようになっている。こ
の供給電位にて、バイアス電圧として、直流電源電位V
ddまたは接地電位(GND電位)を設定することができ
る。
【0021】なお、図1においてはSOI層6,7およ
びゲート電極9,14上に形成される層間絶縁膜やアル
ミ電極は省略してある。また、シリコン単結晶基板1は
接地電位(GND)に配線されている。
【0022】ここで、チャネル形成領域12,17に
は、P型不純物としてボロンがその濃度NA として、例
えば5×1015〜2×1017cm-3で添加されている。
SOI層6,7の膜厚TSOI は、チャネル濃度における
最大空乏層幅をXdmaxとすると、Xdmax<TSOI <2X
dmaxの範囲に設定されている。このMOSFET20,
21は、バックゲート電極層4が接地電位(GND電
位)の時には、チャネル形成領域12,17のSOI層
6,7において膜厚方向に空乏化しない領域が存在する
部分空乏化モードとなり、このモードにおいてはMOS
FET20,21が部分空乏型デバイス(以下、Parti
ally depleted type Device を略してP.D. とい
う)として機能する。また、バックゲート電極層4に、
「ある値」を超える正の電位が印加された場合には、図
2に示すように、チャネル形成領域12,17のSOI
層6,7が膜厚方向に全て空乏化する完全空乏化モード
となり、このモードにおいてはMOSFET20,21
が完全空乏型デバイス(以下、Fully depleted type
Device を略してF.D.という)として機能する。
【0023】ここで、バックゲート電極層4に印加する
「ある値」は、NA ,TSOI およびSOI層6,7とバ
ックゲート電極層4間のシリコン酸化膜5の膜厚によっ
て決定され、NA ,TSOI およびシリコン酸化膜5の膜
厚が小さいほどその値も小さくなる。本実施形態におい
ては、「ある値」が正極性の電源電圧Vddよりも小さい
値となるよう各膜厚および濃度を設定してあり、図3の
nMOSにて示すように、バックゲート電極層4に電源
電圧Vddを印加すればF.D.とすることができるよう
になっている。
【0024】なお、図3はnMOS,pMOS両者のV
tについてのバックゲート電圧VBGの依存性を模式的に
示したものである。図3中の●印で示した点が、本実施
形態および後記第2の実施形態で使用している状態に相
当している。
【0025】今、図1を参照して、本MOSFET2
0,21からなる回路が回路機能上待機状態にある時、
つまり、MOSFET20,21がオン状態ないしはオ
フ状態を保持している回路待機の時には、部分空乏化モ
ードが設定される。このモードでは、バックゲート電極
層4が接地電位(GND電位)に設定される。この時、
MOSFET20,21はオンないしオフ状態を保持し
たままでオン/オフ動作をしていないので、MOSFE
T20,21の動作速度は回路動作に影響を与えない。
一方、この時の本回路における消費電流はMOSFET
20,21のオフ電流によって支配され、これはMOS
FET20,21のしきい値電圧Vtに依存する。本状
態においては、MOSFET20,21はP.D.であ
るために、しきい値電圧VtはSOI層6,7の膜厚T
SOI のバラツキの影響を受けずバルク型MOSFETと
同一となり、MOSFET20,21がオフ状態の時の
リーク電流の増加が抑制され、低消費電力化が図られ
る。
【0026】一方、図2を参照して、本MOSFET2
0,21からなる回路が回路機能上動作状態にある時、
つまり、MOSFET20,21がオン状態とオフ状態
の遷移を繰り返す回路動作の時には、完全空乏化モード
が設定される。このモードでは、バックゲート電極層4
が電源電位Vddに設定される。この時、MOSFET2
0,21はオンないしオフ状態を繰り返し、MOSFE
T20,21の動作速度は回路動作に影響を与える。本
状態においては、MOSFET20,21はF.D.で
あるために高速動作を実現することができる。MOSF
ET20,21の動作時においては、消費電力は主に寄
生容量や動作周波数に依存するために、Vtバラツキに
よる影響はあまり大きくない。
【0027】また、動作速度もVtの影響を受け、図3
に示すようにVt値そのものがバックゲート電極層4の
電位VBGに依存して変化し、nMOSにおいてはソース
に対して正の電位が印加されるとVt値は減少するた
め、この効果により、さらに高速動作を実現することが
できる。
【0028】なお、図3においてバックゲート電極層4
の電位(VBG)は、nMOS,pMOSいずれにおいて
もソースの電位を基準としており、通常CMOS構成の
pMOSにおいてはソースがVdd電位となるため、VBG
=GNDにおいては実効的にはソースに対して負電位に
バイアスされることになる。
【0029】次に、このように構成した半導体集積回路
装置の製造方法を説明する。図4〜11は図1に示した
構造の製造工程を示す要部断面構造模式図であり、以
下、図4〜11を参照しながら、本構造の製造方法の一
例について簡単に説明する。
【0030】まず、図4に示すように、シリコン単結晶
基板30を用意し、シリコン単結晶基板30の表面か
ら、将来薄膜SOIデバイスを形成する領域のみを残し
て他の領域をドライエッチング等にて除去し、図に示す
ような段差31を形成する。
【0031】そして、図5に示すように、例えば基板表
面を熱酸化することによって、絶縁膜であるシリコン酸
化膜(SiO2 膜)5を形成する。さらに、図6に示す
ように、バックゲート電極となる例えば多結晶シリコン
をCVD法にて全面に堆積し、さらにホトリソグラフィ
ーとドライエッチングによって所望の領域のみ残すよう
にパターニングを行いバックゲート電極層4を形成す
る。
【0032】引き続き、図7に示すように、絶縁膜であ
るシリコン酸化膜(SiO2 膜)3を例えばCVD法に
て全面に堆積し、バックゲート電極層4の周囲をシリコ
ン酸化膜3,5で覆う。このシリコン酸化膜3,5が埋
込絶縁膜となる。
【0033】そして、図8に示すように、ウエハ接合の
ための平坦面を形成する目的で、例えばCVD法によっ
て多結晶シリコン膜2を全面に比較的厚く堆積した後
に、その表面を研磨することによって表面を平坦化す
る。
【0034】さらに、図9に示すように、もう1枚のシ
リコン単結晶基板1を用意し、このシリコン単結晶基板
1の平坦面と前述の多結晶シリコン膜2の平坦面とを貼
り合わせる。
【0035】引き続き、図10に示すように(図10は
これまでと上下が逆に描いてある)、シリコン単結晶基
板30をその裏面から研磨し、シリコン酸化膜5が露出
すると停止する。これによって、薄いSOI層6,7が
形成される。
【0036】その後、図11に示すように、SOI層
6,7に通常のMOSFET製造工程によって、MOS
FET20,21を形成するとともに、バックゲート電
極層4に配線を行うために、コンタクトホール18を形
成する。さらに、配線等を行う。その結果、図1に示す
構造を得る。
【0037】以上説明してきたように、本実施形態によ
れば、同一のMOSFET20,21においてバックゲ
ート電圧によって2つの動作モードを回路待機時と動作
時に対応して時間的に切り替えることで、MOSFET
20,21をP.D.とF.D.として、P.D.と
F.D.の特長を生かして、高速化と低消費電力化を両
立させたLSIを実現することが可能となる。
【0038】より詳しくは、MOSFET20,21が
オン状態とオフ状態との遷移を繰り返す回路動作の際に
おける、少なくともMOSFET20,21のオン時
(ゲート電極9,14にしきい値電圧Vtと同じ極性で
絶対値の大きな電圧が印加される時)に完全空乏化モー
ドとするとともに、MOSFET20,21がオン状態
ないしはオフ状態を保持している回路待機の際におけ
る、少なくともMOSFET20,21のオン時(ゲー
ト電極9,14にしきい値電圧Vtと同じ極性で絶対値
の大きな電圧が印加される時)に部分空乏化モードとす
る。
【0039】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)チャネル形成領域12,17のSOI層6,7が
膜厚方向に全て空乏化する完全空乏化モードと、チャネ
ル形成領域12,17のSOI層6,7において膜厚方
向に空乏化しない領域が存在する部分空乏化モードを有
し、MOSFET20,21がオン状態とオフ状態の遷
移を繰り返す回路動作時に完全空乏化モードにするとと
もに、MOSFET20,21がオン状態ないしはオフ
状態を保持している回路待機時に部分空乏化モードにす
るようにした。その結果、回路動作時の高速動作と回路
待機時の低消費電力を両立させることができる。 (ロ)MOSFET20,21におけるチャネル形成領
域12,17に対向した絶縁体層(シリコン酸化膜3,
5)内に対向電極としてのバックゲート電極層4を配置
し、当該電極層4に印加するバイアス電圧によって、チ
ャネル形成領域12,17におけるSOI層6,7内の
膜厚方向への空乏化の状態を制御するようにしたので、
実用上好ましいものとなる。 (ハ)装置の外部から、直流電源電位Vddと当該直流電
源Vddより電位の低い接地電位(GND電位)の少なく
とも二つの電位を供給し、バイアス電圧として、直流電
源電位Vddと接地電位(GND電位)に設定するように
したので、実用上好ましいものとなる。
【0040】以下に本実施形態の応用例を説明する。以
上の説明はnMOSについて説明したが、pMOSにつ
いても極性を反転させて考えれば同様の効果を得ること
ができる。
【0041】つまり、図18に示すように、図16に示
したものと同一のMOSFET構造であっても、nMO
Sの場合はソース電位に対して「ある値」以上の正の電
位を基板に印加することによって、チャネル形成領域7
7の基板70側の空乏化していない中性領域(図16の
符号79)を空乏化させることができる。このようにし
て、完全空乏型デバイスとすることができる。また、p
MOSの場合にも同様に、ソース電位に対して負の電位
を基板に印加することで部分空乏型デバイスを完全空乏
型デバイスにすることができる。
【0042】このように、nMOSおよびpMOSをそ
れぞれ独立に基板電位を設定できる電極を形成し、図3
に示す如く、各MOSFETの空乏化の状態を時間的に
制御することによって、回路動作時と回路待機時におけ
る薄膜SOI−MOSFETの動作モードを所望のモー
ドに切り替えることによって、高速動作と低消費電力を
両立させることができる。
【0043】また、図1では、2個のnMOSを共通の
バックゲート電極(4)で同時に制御したが、MOSF
ET1個ずつについてそれぞれバックゲート電極を設け
てもよい。またさらに、多数のMOSFETについて共
通のバックゲート電極を設けてもよい。
【0044】さらに、以上の説明においては、バックゲ
ート電極(4)に印加するバイアス電圧として接地電位
(GND電位)ないしはVdd電位を直接印加している
が、薄膜SOI−MOSFETの特性を最適にするよう
なバイアス電圧として接地電位(GND電位)ないしは
Vdd電位以外の正・負の任意の極性の電圧を印加しても
よい。この際のバイアス電圧としては、LSI内部に構
成した電源回路あるいはLSI外部から供給すればよ
い。
【0045】また、印加するバイアス電圧についても、
異なる二段階の値に限定する必要はなく、回路機能上要
求される動作速度に応じて三段階以上に変化させて、そ
の中のある段階でモード(P.D.とF.D.と)の切
り替えが実施されてもよい。
【0046】さらに、図1の代わりに図12に示す構造
としてもよい。図1に示した構造と図12に示した構造
とでは、絶縁体層としての埋込絶縁膜35の表面が平坦
になっているかどうか等の各部位の平坦性や、ウエハ接
合時に平坦な面を形成するための多結晶シリコン層2の
有無等において差があるが、これらは製造方法によって
生ずる差異であって、これまで説明した機能には影響を
及ぼすことはない。
【0047】図13は図2に対応する図であり、MOS
FET(回路)が動作状態にある時の断面構造模式図で
ある。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、図1
4,15を参照して説明する。
【0048】図14,15は、nMOSとpMOSにて
CMOSを構成する半導体集積回路装置の断面構造模式
図である。基板1上に絶縁体層35を介してSOI層4
0,41およびSOI層42,43が形成され、SOI
層40,41にてNチャネルMOSFET(nMOS)
44,45が形成されるとともに、SOI層42,43
にてPチャネルMOSFET(pMOS)46,47が
形成されている。
【0049】SOI層40,41の下の絶縁体層35内
にはバックゲート電極層4aが配置されるとともに、S
OI層42,43の下の絶縁体層35内にはバックゲー
ト電極層4bが配置されている。つまり、nMOSとp
MOSにおいては、P.D.をF.D.にする際の印加
する電圧の極性が逆になるために、図14,15に示す
ようにnMOSとpMOSについて独立にそれぞれ共通
のバックゲート電極層4a,4bを設けている。
【0050】図14は本回路が待機時の状態を示してお
り、部分空乏化モードに設定される。このモードにおい
ては、nMOSに対応するバックゲート電極層4aには
接地電位(GND電位)が、pMOSに対応するバック
ゲート電極層4bにはVdd電位がそれぞれ印加される。
よって、nMOS,pMOSともにP.D.となる。こ
の時、図3に示したようにしきい値電圧Vtの絶対値は
高くなり、かつP.D.であることよりバラツキも小さ
くなり、消費電流を支配するMOSFETのオフ電流は
低く抑えられる。
【0051】図15は本回路が動作時の状態を示してお
り、完全空乏化モードに設定される。このモードにおい
ては、nMOSに対応するバックゲート電極層4aには
Vdd電位が、pMOSに対応するバックゲート電極層4
bには接地電位(GND電位)がそれぞれ印加される。
よって、nMOS、pMOSともにF.D.となる。こ
の時、図3に示すように、しきい値電圧Vtの絶対値は
低くなり、かつ、F.D.であることにより動作速度が
向上する。
【0052】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)MOSFETとして、NチャネルMOSFET4
4,45とPチャネルMOSFET46,47を具備
し、NチャネルMOSFET44,45においては、回
路動作時に対して回路待機時にはバイアス電圧を負の方
向へ変化させる(VddからGND電位に切り替える)と
ともに、PチャネルMOSFET46,47において
は、回路動作時に対して回路待機時にはバイアス電圧を
正の方向へ変化させる(GND電位からVddに切り替え
る)ようにしたので、実用上好ましいものとなる。 (ロ)より詳しくは、装置の外部から、直流電源電位V
ddと当該直流電源Vddより電位の低い接地電位(GND
電位)の少なくとも二つの電位を供給し、NチャネルM
OSFET44,45においては、バイアス電圧を、回
路動作の際には直流電源電位Vddとし、回路待機の際に
は接地電位に設定し、PチャネルMOSFET46,4
7においては、バイアス電圧を、回路動作の際には接地
電位とし、回路待機の際には直流電源電位Vddに設定す
るようにしたので、実用上好ましいものとなる。
【0053】なお、本実施形態においては、nMOS,
pMOSともにバックゲート電圧を変化させたが、いず
れか一方に対してのみバックゲート電極を設けて電圧を
印加してもよい。また、同時にバイアス電圧を印加する
のは一つのMOSFETであっても、2個以上多数のM
OSFETであってもよい。さらに、第1の実施形態同
様、バックゲート電極に印加するバイアス電圧として接
地電位(GND電位)ないしはVdd電位とは異なる電位
を印加してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態での半導体集積回路装置にお
けるMOSFETが回路上待機状態にある時の断面構造
模式図。
【図2】 MOSFETが回路上動作状態にある時の断
面構造模式図。
【図3】 Vtについてのバックゲート電圧依存性を模
式的に示した図。
【図4】 製造工程を説明するための断面図。
【図5】 製造工程を説明するための断面図。
【図6】 製造工程を説明するための断面図。
【図7】 製造工程を説明するための断面図。
【図8】 製造工程を説明するための断面図。
【図9】 製造工程を説明するための断面図。
【図10】 製造工程を説明するための断面図。
【図11】 製造工程を説明するための断面図。
【図12】 応用例における半導体集積回路装置の待機
時の断面構造模式図。
【図13】 同じく半導体集積回路装置の動作状態にあ
る時に相当する断面構造模式図。
【図14】 第2の実施形態における半導体集積回路装
置の待機時の断面構造模式図。
【図15】 同じく半導体集積回路装置の動作状態にあ
る時に相当する断面構造模式図。
【図16】 薄膜SOIデバイスの断面構造模式図。
【図17】 薄膜SOIデバイスの断面構造模式図。
【図18】 薄膜SOIデバイスの断面構造模式図。
【符号の説明】
1…シリコン単結晶基板、2…多結晶シリコン層、3…
シリコン酸化膜、4…バックゲート電極層、5…シリコ
ン酸化膜、6…SOI層、7…SOI層、8…ゲート酸
化膜、9…ゲート電極、10…ソース拡散層、11…ド
レイン拡散層、12…チャネル形成領域、13…ゲート
酸化膜、14…ゲート電極、15…ソース拡散層、16
…ドレイン拡散層、17…チャネル形成領域、20…N
チャネルMOSFET、21…NチャネルMOSFE
T、44…NチャネルMOSFET、45…Nチャネル
MOSFET、46…PチャネルMOSFET、47…
PチャネルMOSFET

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁体層を介して形成さ
    れた単結晶半導体層と、 前記単結晶半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成され
    たゲート電極と、 前記単結晶半導体層に形成されたソースおよびドレイン
    領域と、 前記単結晶半導体層内の前記ソース領域と前記ドレイン
    領域の間のチャネル形成領域と、を有するMOSFET
    を備えた半導体集積回路装置において、 前記チャネル形成領域の前記単結晶半導体層が膜厚方向
    に全て空乏化する完全空乏化モードと、前記チャネル形
    成領域の単結晶半導体層において膜厚方向に空乏化しな
    い領域が存在する部分空乏化モードを有し、 前記MOSFETがオン状態とオフ状態の遷移を繰り返
    す回路動作時に前記完全空乏化モードにするとともに、
    前記MOSFETがオン状態ないしはオフ状態を保持し
    ている回路待機時に前記部分空乏化モードにするように
    したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記MOSFETにおける前記チャネル
    形成領域に対向した前記絶縁体層内に対向電極が配置さ
    れ、当該対向電極に印加するバイアス電圧によって、前
    記チャネル形成領域における単結晶半導体層内の膜厚方
    向への空乏化の状態を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 装置の外部から、直流電源電位と当該直
    流電源より電位の低い接地電位の少なくとも二つの電位
    が供給され、前記バイアス電圧として、前記直流電源電
    位と前記接地電位に設定することを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記MOSFETとして、NチャネルM
    OSFETとPチャネルMOSFETを具備し、 前記NチャネルMOSFETにおいては、回路動作時に
    対して回路待機時には前記バイアス電圧を負の方向へ変
    化させるとともに、前記PチャネルMOSFETにおい
    ては、回路動作時に対して回路待機時には前記バイアス
    電圧を正の方向へ変化させるようにしたことを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 装置の外部から、直流電源電位と当該直
    流電源より電位の低い接地電位の少なくとも二つの電位
    が供給され、前記NチャネルMOSFETにおいては、
    前記バイアス電圧を、回路動作の際には前記直流電源電
    位とし、回路待機の際には前記接地電位に設定し、前記
    PチャネルMOSFETにおいては、前記バイアス電圧
    を、回路動作の際には前記接地電位とし、回路待機の際
    には前記直流電源電位に設定するようにしたことを特徴
    とする請求項4に記載の半導体集積回路装置。
JP5979998A 1998-03-11 1998-03-11 半導体集積回路装置 Pending JPH11261072A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100856013B1 (ko) 2005-10-03 2008-09-03 세이코 엡슨 가부시키가이샤 반도체 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
US7906990B2 (en) 2007-10-01 2011-03-15 Renesas Electronics Corporation Semiconductor integrated circuit device

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