JPH11262337A - 海藻類養殖用無結節網 - Google Patents
海藻類養殖用無結節網Info
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- JPH11262337A JPH11262337A JP6642498A JP6642498A JPH11262337A JP H11262337 A JPH11262337 A JP H11262337A JP 6642498 A JP6642498 A JP 6642498A JP 6642498 A JP6642498 A JP 6642498A JP H11262337 A JPH11262337 A JP H11262337A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 海苔芽などの付着性および成育性がすぐれ
ると共に、結節締まりの問題がなく高強力で、耐久性が
良好な海藻類養殖用網を提供する。 【解決手段】 本発明の海藻類養殖用無結節網は、単
糸繊度が50〜1000デニールの原糸を少なくとも6
0重量%含有する撚糸または混撚糸からなる網糸を、結
節形態が無結節の網地となるように仕上げたことを特徴
とする。
ると共に、結節締まりの問題がなく高強力で、耐久性が
良好な海藻類養殖用網を提供する。 【解決手段】 本発明の海藻類養殖用無結節網は、単
糸繊度が50〜1000デニールの原糸を少なくとも6
0重量%含有する撚糸または混撚糸からなる網糸を、結
節形態が無結節の網地となるように仕上げたことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海苔やモズクなどの
海藻類を養殖するために使用する無結節網に関するもの
であり、さらに詳しくは、海苔芽などの付着性および成
育性がすぐれると共に、結節締まりの問題がなく高強力
で、耐久性が良好な無結節構造の海藻類養殖用網に関す
るものである。
海藻類を養殖するために使用する無結節網に関するもの
であり、さらに詳しくは、海苔芽などの付着性および成
育性がすぐれると共に、結節締まりの問題がなく高強力
で、耐久性が良好な無結節構造の海藻類養殖用網に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】海苔網やモズク養殖網などの海藻類養殖
用網に対する要求特性としては、海苔芽などの胞子の付
着性および成育性がすぐれること、高強力で耐久性が良
好であることなどが挙げられる。
用網に対する要求特性としては、海苔芽などの胞子の付
着性および成育性がすぐれること、高強力で耐久性が良
好であることなどが挙げられる。
【0003】そして、例えば浮き流し式の海苔網におい
ては、ポリビニルアルコール(ビニロン)モノフィラメ
ントとポリアミドマルチフィラメントとを混撚した網糸
を織成したものが多く使用されている。つまり、ビニロ
ンモノフィラメントが使用されるのは、海苔芽などの付
着性がすぐれているためであり、一方ポリアミドマルチ
フィラメント糸が使用されるのは、ビニロンモノフィラ
メントのみでは網糸の強力が低く、ポリアミドマルチフ
ィラメントによってその強力を補うためである。
ては、ポリビニルアルコール(ビニロン)モノフィラメ
ントとポリアミドマルチフィラメントとを混撚した網糸
を織成したものが多く使用されている。つまり、ビニロ
ンモノフィラメントが使用されるのは、海苔芽などの付
着性がすぐれているためであり、一方ポリアミドマルチ
フィラメント糸が使用されるのは、ビニロンモノフィラ
メントのみでは網糸の強力が低く、ポリアミドマルチフ
ィラメントによってその強力を補うためである。
【0004】さらに近年では、海藻類養殖用網の網地強
力をより高め、網地の耐久性を向上させることを目的と
して、上記ビニロンモノフィラメントとポリアミドマル
チフィラメントとの混撚糸の代わりに、例えば特公平7
−8188号公報および実開昭61−142878号公
報に記載されるように、ポリアミド繊維に吸湿性などを
付与することによって海苔芽などの付着性を改良し、ビ
ニロン繊維の代替を図るか、またはビニロン繊維、吸湿
性を付与したポリアミド繊維および通常のポリアミド糸
の3者を混撚することによって、ビニロン繊維の混撚比
率を下げ、網地の強力や耐久性向上を図かろうとする試
みがなされてきた。
力をより高め、網地の耐久性を向上させることを目的と
して、上記ビニロンモノフィラメントとポリアミドマル
チフィラメントとの混撚糸の代わりに、例えば特公平7
−8188号公報および実開昭61−142878号公
報に記載されるように、ポリアミド繊維に吸湿性などを
付与することによって海苔芽などの付着性を改良し、ビ
ニロン繊維の代替を図るか、またはビニロン繊維、吸湿
性を付与したポリアミド繊維および通常のポリアミド糸
の3者を混撚することによって、ビニロン繊維の混撚比
率を下げ、網地の強力や耐久性向上を図かろうとする試
みがなされてきた。
【0005】しかしながら、上記従来の改良法において
は、特にビニロン繊維や吸湿性を付与したポリアミド繊
維が単糸繊度の大きいモノフィラメントの場合に、網糸
中のモノフィラメントの比率が高くなると網地の結節が
締まりにくく、緩みやすくなるという問題があった。
は、特にビニロン繊維や吸湿性を付与したポリアミド繊
維が単糸繊度の大きいモノフィラメントの場合に、網糸
中のモノフィラメントの比率が高くなると網地の結節が
締まりにくく、緩みやすくなるという問題があった。
【0006】また、ビニロンモノフィラメントや吸湿性
を付与したポリアミドモノフィラメントの混撚比率が小
さいか、あるいは吸湿性を付与したポリアミド繊維の単
糸繊度が小さい場合には、網地の緩みの問題は発生しな
いが、強力が低下して網地が汚れやすくなるばかりか、
網が乾きにくくなるという問題があった。
を付与したポリアミドモノフィラメントの混撚比率が小
さいか、あるいは吸湿性を付与したポリアミド繊維の単
糸繊度が小さい場合には、網地の緩みの問題は発生しな
いが、強力が低下して網地が汚れやすくなるばかりか、
網が乾きにくくなるという問題があった。
【0007】したがって、これらの欠点を解消した海藻
類養殖用網の実現がしきりに望まれていたのが実情であ
る。
類養殖用網の実現がしきりに望まれていたのが実情であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものであり、海苔芽などの付着性および成育
性がすぐれると共に、結節締まりの問題がなく高強力
で、耐久性が良好な海藻類養殖用網の提供を目的とする
ものである。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものであり、海苔芽などの付着性および成育
性がすぐれると共に、結節締まりの問題がなく高強力
で、耐久性が良好な海藻類養殖用網の提供を目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の海藻類養殖用無結節網は、単糸繊度が5
0〜1000デニールの原糸を少なくとも60重量%含
有する撚糸または混撚糸からなる網糸を、結節形態が無
結節の網地となるように仕上げたことを特徴とする。
めに、本発明の海藻類養殖用無結節網は、単糸繊度が5
0〜1000デニールの原糸を少なくとも60重量%含
有する撚糸または混撚糸からなる網糸を、結節形態が無
結節の網地となるように仕上げたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の本発明の海藻類養殖用無結
節網においては、網糸の撚係数Kが2000〜3500
の範囲であること、原糸のウイルヘルミ法で測定した水
との接触角が70度以下であること、原糸がポリエーテ
ルエステルアミドを0.2〜30重量%含有する合成樹
脂、特にポリアミドからなること、網糸が前記原糸のみ
からなる撚糸であることおよび網糸が前記原糸60重量
%以上と、ポリビニルアルコールモノフィラメントおよ
び/またはマルチフィラメント40重量%以下とからな
る混撚糸であることが好ましい条件であり、これらの条
件を適用することにより、さらにすぐれた効果の発現を
期待することができる。
節網においては、網糸の撚係数Kが2000〜3500
の範囲であること、原糸のウイルヘルミ法で測定した水
との接触角が70度以下であること、原糸がポリエーテ
ルエステルアミドを0.2〜30重量%含有する合成樹
脂、特にポリアミドからなること、網糸が前記原糸のみ
からなる撚糸であることおよび網糸が前記原糸60重量
%以上と、ポリビニルアルコールモノフィラメントおよ
び/またはマルチフィラメント40重量%以下とからな
る混撚糸であることが好ましい条件であり、これらの条
件を適用することにより、さらにすぐれた効果の発現を
期待することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の海藻類養殖用無
結節網について詳述する。
結節網について詳述する。
【0012】本発明において、結節形態が無結節の網地
とは、網糸に撚をかけながら網目を形成していく丸型、
またはタテ型の無結節編網機により編成されるもので、
広義に言われるラッセル網や綟子網などを除くものであ
る。
とは、網糸に撚をかけながら網目を形成していく丸型、
またはタテ型の無結節編網機により編成されるもので、
広義に言われるラッセル網や綟子網などを除くものであ
る。
【0013】海苔網には一般的に蛙又結節網が使用さ
れ、この蛙又結節網は編網速度が速く(生産性が高
い)、結節部が完全に固定されてずれにくいなどの長所
がある反面、結節部が膨らむため嵩高になるという短所
がある。また、特に単糸繊度が大きい繊維を網糸とする
場合は、糸が硬いため結節が締まりにくくなって結節部
が大きくなり、網地を取り扱っているときに結節がずれ
て変形するなどの問題がある。この傾向は、単糸繊度が
大きいほど、また単糸繊度の大きい繊維と他の繊維とを
混撚した場合に単糸繊度の大きい繊維の混合割合が高く
なるほど大きくなる。
れ、この蛙又結節網は編網速度が速く(生産性が高
い)、結節部が完全に固定されてずれにくいなどの長所
がある反面、結節部が膨らむため嵩高になるという短所
がある。また、特に単糸繊度が大きい繊維を網糸とする
場合は、糸が硬いため結節が締まりにくくなって結節部
が大きくなり、網地を取り扱っているときに結節がずれ
て変形するなどの問題がある。この傾向は、単糸繊度が
大きいほど、また単糸繊度の大きい繊維と他の繊維とを
混撚した場合に単糸繊度の大きい繊維の混合割合が高く
なるほど大きくなる。
【0014】一方、無結節網は、下撚(または中撚)を
かけながら網糸同志が交差して上撚をかけることにより
網地を形成していくため、編網速度(生産性)は遅い
が、蛙又結節網のように結節部に膨らみができないため
嵩高にならない。この特徴は単糸繊度が大きくても、単
糸繊度の大きい糸の混合割合が大きくても同様である。
また、無結節網は蛙又結節網に比べて網地の強力が高い
という特徴がある。つまり、蛙又結節網は網地が切断す
る場合に必ず結節部分から切断し、結節部の強力は原糸
素材、合糸数、ヨリ数などによって異なるが、一般的に
は結節の無い部分の強力の約50〜60%程度であるの
に対し、無結節網も網目を形成する交差部分から切断す
るが、交差部以外の部分に対する強力保持率は90%以
上であり、同じ糸使いの網地であれば、蛙又結節網に比
べて2倍近い強力を示すのである。したがって、特に単
糸繊度の大きい原糸を用いる場合には、蛙又結節網に比
べて無結節網のほうが強度的に有利である。
かけながら網糸同志が交差して上撚をかけることにより
網地を形成していくため、編網速度(生産性)は遅い
が、蛙又結節網のように結節部に膨らみができないため
嵩高にならない。この特徴は単糸繊度が大きくても、単
糸繊度の大きい糸の混合割合が大きくても同様である。
また、無結節網は蛙又結節網に比べて網地の強力が高い
という特徴がある。つまり、蛙又結節網は網地が切断す
る場合に必ず結節部分から切断し、結節部の強力は原糸
素材、合糸数、ヨリ数などによって異なるが、一般的に
は結節の無い部分の強力の約50〜60%程度であるの
に対し、無結節網も網目を形成する交差部分から切断す
るが、交差部以外の部分に対する強力保持率は90%以
上であり、同じ糸使いの網地であれば、蛙又結節網に比
べて2倍近い強力を示すのである。したがって、特に単
糸繊度の大きい原糸を用いる場合には、蛙又結節網に比
べて無結節網のほうが強度的に有利である。
【0015】本発明の無結節網を製造するに際しては、
特に網糸の撚数が重要である。一般的に海苔網などの網
地は、下撚をかけた後上撚をかけたものが使用され、蛙
又結節網の場合は上撚、下撚の撚数が少なくても結節部
が固定されるため結節部がずれることはないが、無結節
網の場合は撚数が少ないと網糸の交差部分からずれると
いう問題がある。つまり、無結節網の網目の形状保持は
網糸の撚数、特に上撚数によってなされるためである。
そして、網糸の直径が同じであれば単糸繊度の大きい原
糸を合糸した場合は、単糸繊度の小さい原糸を合糸した
ものに比べて単糸の本数が少なく、単糸と単糸の接触面
積が小さいため糸−糸間で滑りが生じやすくなる。した
がって、単糸繊度の大きい原糸を多数用いる場合は、無
結節網の上撚数を大きくしてずれにくくする必要があ
る。しかし、下撚数を一定にして上撚数を増加させる
と、上撚と下撚の撚バランスが悪くなってキンクを生じ
たり、網地を展張する場合に撚りが安定する方向に巻き
ぐせがつき、作業性が極端に低下する。
特に網糸の撚数が重要である。一般的に海苔網などの網
地は、下撚をかけた後上撚をかけたものが使用され、蛙
又結節網の場合は上撚、下撚の撚数が少なくても結節部
が固定されるため結節部がずれることはないが、無結節
網の場合は撚数が少ないと網糸の交差部分からずれると
いう問題がある。つまり、無結節網の網目の形状保持は
網糸の撚数、特に上撚数によってなされるためである。
そして、網糸の直径が同じであれば単糸繊度の大きい原
糸を合糸した場合は、単糸繊度の小さい原糸を合糸した
ものに比べて単糸の本数が少なく、単糸と単糸の接触面
積が小さいため糸−糸間で滑りが生じやすくなる。した
がって、単糸繊度の大きい原糸を多数用いる場合は、無
結節網の上撚数を大きくしてずれにくくする必要があ
る。しかし、下撚数を一定にして上撚数を増加させる
と、上撚と下撚の撚バランスが悪くなってキンクを生じ
たり、網地を展張する場合に撚りが安定する方向に巻き
ぐせがつき、作業性が極端に低下する。
【0016】無結節網における上撚と下撚の撚バランス
は、上撚/下撚の撚数比が通常0.4〜0.6程度であ
る。したがって、無結節網の場合に、網糸がずれにく
く、しかもバランスの取れた網地を編成するには、下撚
数も多くする必要がある。下撚数は網糸の太さ(直径)
によって異なるため、太さの影響を除いた撚係数で表示
するのが便利である。下撚時の撚係数Kは次式によって
示される。
は、上撚/下撚の撚数比が通常0.4〜0.6程度であ
る。したがって、無結節網の場合に、網糸がずれにく
く、しかもバランスの取れた網地を編成するには、下撚
数も多くする必要がある。下撚数は網糸の太さ(直径)
によって異なるため、太さの影響を除いた撚係数で表示
するのが便利である。下撚時の撚係数Kは次式によって
示される。
【0017】
【数1】 T:10cm当たりの下撚数 D:下撚時の合糸繊度 通常、蛙又結節網の場合は撚係数Kは1600〜200
0程度である。しかし、単糸繊度の大きい繊維を多数使
用する本発明の無結節網の撚係数Kは、2000〜35
00程度が好ましく、さらには2200〜3000が最
も好ましい。その理由は、撚係数Kが2000より低い
と、撚バランスの取れた状態での上撚数も低いため、網
地の目ずれが生じ、逆に撚係数Kが3500より高い
と、撚による網地の強力低下が大きくなりすぎるからで
ある。ここで、撚係数Kは仕上げ品の網地から求められ
るもので、無結節網が下撚、上撚の2構造から成る場合
は、下撚時を示し、無結節網が下撚、中撚、上撚の3構
造から成る場合は中撚時を示す。
0程度である。しかし、単糸繊度の大きい繊維を多数使
用する本発明の無結節網の撚係数Kは、2000〜35
00程度が好ましく、さらには2200〜3000が最
も好ましい。その理由は、撚係数Kが2000より低い
と、撚バランスの取れた状態での上撚数も低いため、網
地の目ずれが生じ、逆に撚係数Kが3500より高い
と、撚による網地の強力低下が大きくなりすぎるからで
ある。ここで、撚係数Kは仕上げ品の網地から求められ
るもので、無結節網が下撚、上撚の2構造から成る場合
は、下撚時を示し、無結節網が下撚、中撚、上撚の3構
造から成る場合は中撚時を示す。
【0018】撚係数Kは、検撚器でJIS−L1034
(漁網用ナイロンフィラメントより糸試験方法)に準
じ、試長25cmの長さでチャック間に固定し、上撚を
解撚し、上撚解撚後のチャック間長さを測定し、下撚ま
たは中撚を解撚し、この撚数を上撚解撚後のチャック間
長さで割ることにより求めることができる。
(漁網用ナイロンフィラメントより糸試験方法)に準
じ、試長25cmの長さでチャック間に固定し、上撚を
解撚し、上撚解撚後のチャック間長さを測定し、下撚ま
たは中撚を解撚し、この撚数を上撚解撚後のチャック間
長さで割ることにより求めることができる。
【0019】ところで、本発明の海藻類養殖用無結節網
においては、単糸繊度が50〜1000デニールの原糸
を用い、これを網糸中に60重量%以上含有させた撚糸
または混撚糸を網糸としたことを特徴としており、これ
は網糸の乾燥性、汚れ防止、海苔芽の付着性、および高
強力の各特性を兼ね備えさせるために重要な条件であ
る。
においては、単糸繊度が50〜1000デニールの原糸
を用い、これを網糸中に60重量%以上含有させた撚糸
または混撚糸を網糸としたことを特徴としており、これ
は網糸の乾燥性、汚れ防止、海苔芽の付着性、および高
強力の各特性を兼ね備えさせるために重要な条件であ
る。
【0020】すなわち、現行で用いられているビニロン
モノフィラメントは、海苔胞子などの付着性はきわめて
すぐれており、単糸繊度が500デニール程度である
が、引張強力、結節強力が低く、屈曲疲労性が悪いとい
う欠点がある。この理由から、ビニロンモノフィラメン
トの混撚比率を60重量%以上に高くしても、網糸の乾
燥性、汚れ防止は向上できるが、強力向上はできず網地
の耐久性はかえって低下するため好ましくない。
モノフィラメントは、海苔胞子などの付着性はきわめて
すぐれており、単糸繊度が500デニール程度である
が、引張強力、結節強力が低く、屈曲疲労性が悪いとい
う欠点がある。この理由から、ビニロンモノフィラメン
トの混撚比率を60重量%以上に高くしても、網糸の乾
燥性、汚れ防止は向上できるが、強力向上はできず網地
の耐久性はかえって低下するため好ましくない。
【0021】したがって、ビニロン繊維よりも強力の高
いモノフィラメント、またはビニロン繊維並またはそれ
以上の海苔胞子の付着性のすぐれた糸と混撚することに
より、上記網糸の乾燥性、汚れ防止性、海苔芽の付着
性、および強力などを兼ね備えた網地を得る必要があ
る。
いモノフィラメント、またはビニロン繊維並またはそれ
以上の海苔胞子の付着性のすぐれた糸と混撚することに
より、上記網糸の乾燥性、汚れ防止性、海苔芽の付着
性、および強力などを兼ね備えた網地を得る必要があ
る。
【0022】しかし、単糸繊度が1000デニールより
大きい繊維が網糸に60重量%以上混撚されると、網糸
の曲げ硬さが大きすぎて無結節網であっても網地が嵩張
り、硬くて取り扱いにくくなるため好ましくない。ま
た、単糸繊度が50デニールより小さい繊維が網糸に6
0重量%以上混撚されると、網地に海苔胞子を付けた
後、育苗時の干出工程で網糸が乾燥するのに時間がかか
りすぎることになるばかりか、海水中の汚れが網糸に付
着しやすく、海苔芽の成長を疎外する傾向となるため好
ましくない。
大きい繊維が網糸に60重量%以上混撚されると、網糸
の曲げ硬さが大きすぎて無結節網であっても網地が嵩張
り、硬くて取り扱いにくくなるため好ましくない。ま
た、単糸繊度が50デニールより小さい繊維が網糸に6
0重量%以上混撚されると、網地に海苔胞子を付けた
後、育苗時の干出工程で網糸が乾燥するのに時間がかか
りすぎることになるばかりか、海水中の汚れが網糸に付
着しやすく、海苔芽の成長を疎外する傾向となるため好
ましくない。
【0023】本発明において、単糸繊度が50〜100
0デニールの原糸は、上記網糸の柔軟性、強力、および
海苔胞子の付着性などを考慮して、適宜各種原糸と組み
合わせて混撚することができる。単糸繊度が50〜22
0デニールの原糸は100%使い、つまりそれのみから
なる撚糸として使用してもよいが、単糸繊度が220デ
ニール〜1000デニールの原糸の場合は、干出時の乾
燥が速すぎて芽焼けを起こすことがあるため、他の原糸
との混撚率を60〜70重量%程度とするのがよい。
0デニールの原糸は、上記網糸の柔軟性、強力、および
海苔胞子の付着性などを考慮して、適宜各種原糸と組み
合わせて混撚することができる。単糸繊度が50〜22
0デニールの原糸は100%使い、つまりそれのみから
なる撚糸として使用してもよいが、単糸繊度が220デ
ニール〜1000デニールの原糸の場合は、干出時の乾
燥が速すぎて芽焼けを起こすことがあるため、他の原糸
との混撚率を60〜70重量%程度とするのがよい。
【0024】これら単糸繊度が50〜1000デニール
の原糸を網糸中に60重量%以上混撚する手段として
は、例えばビニロンモノフィラメントと、ビニロンより
強力が高い他のモノフィラメントの2種類を混撚しても
良く、乾燥性を向上させるためにさらにこれにポリエス
テルモノフィラメントを加えてもよい。
の原糸を網糸中に60重量%以上混撚する手段として
は、例えばビニロンモノフィラメントと、ビニロンより
強力が高い他のモノフィラメントの2種類を混撚しても
良く、乾燥性を向上させるためにさらにこれにポリエス
テルモノフィラメントを加えてもよい。
【0025】なかでも、強力が高く、海苔胞子の付着性
のすぐれた単糸繊度400〜500デニールのモノフィ
ラメントを60〜70%程度と、従来の単糸繊度が30
デニール程度のナイロンマルチフィラメントを混撚して
網糸とすることが最も好ましい。
のすぐれた単糸繊度400〜500デニールのモノフィ
ラメントを60〜70%程度と、従来の単糸繊度が30
デニール程度のナイロンマルチフィラメントを混撚して
網糸とすることが最も好ましい。
【0026】そして、本発明の原糸、例えばモノフィラ
メントは、ウイルヘルミ法で測定した水との接触角が7
0度以下であることが望ましい。すなわち、水との接触
角の低い原糸は、海苔などの胞子の付着性がすぐれるた
めであり、さらに好ましくは繊維の表面に小さな凹凸が
多数ある原糸の使用が最も好ましい。繊維の表面に小さ
な凹凸が多数あれば、付着した海苔などの胞子が波など
の影響をうけて脱落しにくいためである。繊維表面に小
さな凹凸を付ける方法は、紡糸時に使用する口金の形状
によるものでもよいし、例えばナイロンモノフィラメン
トの場合には、透明性を得る目的で使用している結晶抑
制剤としてのエチレンビスフタルアミドを添加しないこ
とによってもよい。
メントは、ウイルヘルミ法で測定した水との接触角が7
0度以下であることが望ましい。すなわち、水との接触
角の低い原糸は、海苔などの胞子の付着性がすぐれるた
めであり、さらに好ましくは繊維の表面に小さな凹凸が
多数ある原糸の使用が最も好ましい。繊維の表面に小さ
な凹凸が多数あれば、付着した海苔などの胞子が波など
の影響をうけて脱落しにくいためである。繊維表面に小
さな凹凸を付ける方法は、紡糸時に使用する口金の形状
によるものでもよいし、例えばナイロンモノフィラメン
トの場合には、透明性を得る目的で使用している結晶抑
制剤としてのエチレンビスフタルアミドを添加しないこ
とによってもよい。
【0027】本発明でいう水との接触角とは、単糸を液
中に入れたり、液中から引き出す時に、表面張力(σ)
によって単糸に働く力を(F)、繊維の直径を(d)、
接触角を(θ)とした場合に、式F=πdσcosθに
より導かれる値である。つまり、マイクロ天秤で単糸を
液中に入れたり引き出す時の抵抗(F)を求めて、接触
角(θ)を算出するウイルヘルミ法により導かれる値で
ある。
中に入れたり、液中から引き出す時に、表面張力(σ)
によって単糸に働く力を(F)、繊維の直径を(d)、
接触角を(θ)とした場合に、式F=πdσcosθに
より導かれる値である。つまり、マイクロ天秤で単糸を
液中に入れたり引き出す時の抵抗(F)を求めて、接触
角(θ)を算出するウイルヘルミ法により導かれる値で
ある。
【0028】ウイルヘルミ法接触角は、サンプル(単
糸)を液中に入れる時の表面張力から求めた前進接触角
と、液中から引き出す時の表面張力から求めた後退接触
角があり、本発明の接触角は前進接触角で示すものであ
る。また、接触角はプレートの表面にマイクロシリンダ
ーで水滴(イオン交換水)を付着させて、エルマ光学
(株)のゴニオメーターで角度を読み取る方法でも測定
することができ、ウイルヘルミ法の前進接触角70度
は、水滴法の65度に相当するが、特に単糸直径が小さ
い場合には水滴法では測定しにくいため、ウイルヘルミ
法を用いることが好ましい。
糸)を液中に入れる時の表面張力から求めた前進接触角
と、液中から引き出す時の表面張力から求めた後退接触
角があり、本発明の接触角は前進接触角で示すものであ
る。また、接触角はプレートの表面にマイクロシリンダ
ーで水滴(イオン交換水)を付着させて、エルマ光学
(株)のゴニオメーターで角度を読み取る方法でも測定
することができ、ウイルヘルミ法の前進接触角70度
は、水滴法の65度に相当するが、特に単糸直径が小さ
い場合には水滴法では測定しにくいため、ウイルヘルミ
法を用いることが好ましい。
【0029】原糸の接触角が70度より大きい場合は、
例え原糸の表面に凹凸があったとしても、付着した海苔
胞子などが脱落しやすい傾向となるため好ましくない。
例え原糸の表面に凹凸があったとしても、付着した海苔
胞子などが脱落しやすい傾向となるため好ましくない。
【0030】かかる水との接触角が70度以下の原糸を
得る方法としては、種々の方法が挙げられる。すなわ
ち、ビニロン繊維などのようにもともと吸湿性が高く、
接触角の低い素材を用いてもよいが、例えば特公平7−
8188号公報に記載されるように、吸湿性を向上して
接触角を低下させるような物質で後加工する方法や、例
えば実開昭61−142878号公報および特開昭58
−193637号公報に記載されるように、吸湿性の高
いものをポリマーの中に練り込んで一緒に紡糸する方法
などにより得られた繊維を素材としてもよい。ただし、
吸湿性の高いものをポリマー中に練り込む際は、練り込
まれる吸湿性の高い物質が着色していないこと、また練
り込んだ後の繊維が着色していないことが必要である。
繊維が着色していると、海苔などの胞子の付着作業時に
付着状態を判定する際に胞子が見にくく、適度な数を付
着させにくくくなるため好ましくない。
得る方法としては、種々の方法が挙げられる。すなわ
ち、ビニロン繊維などのようにもともと吸湿性が高く、
接触角の低い素材を用いてもよいが、例えば特公平7−
8188号公報に記載されるように、吸湿性を向上して
接触角を低下させるような物質で後加工する方法や、例
えば実開昭61−142878号公報および特開昭58
−193637号公報に記載されるように、吸湿性の高
いものをポリマーの中に練り込んで一緒に紡糸する方法
などにより得られた繊維を素材としてもよい。ただし、
吸湿性の高いものをポリマー中に練り込む際は、練り込
まれる吸湿性の高い物質が着色していないこと、また練
り込んだ後の繊維が着色していないことが必要である。
繊維が着色していると、海苔などの胞子の付着作業時に
付着状態を判定する際に胞子が見にくく、適度な数を付
着させにくくくなるため好ましくない。
【0031】さらに、吸湿性の高いものを練り込む場合
には、原糸の強力を低下しにくくするため、練り込まれ
る吸湿性の高い物質として少量の練り込み率で効果を発
揮するものを選択することが望ましい。
には、原糸の強力を低下しにくくするため、練り込まれ
る吸湿性の高い物質として少量の練り込み率で効果を発
揮するものを選択することが望ましい。
【0032】少量の練り込み率で水との接触角を大きく
低下させ、しかも紡糸時および紡糸後に着色しにくいも
のとしては、なかでもポリエーテルエステルアミドの使
用が好ましい。
低下させ、しかも紡糸時および紡糸後に着色しにくいも
のとしては、なかでもポリエーテルエステルアミドの使
用が好ましい。
【0033】ポリエーテルエステルアミドとは、同一分
子鎖内にエーテル結合、エステル結合およびアミノ結合
を有するブロック共重合体であり、さらに詳しくはラク
タム、アミノカルボン酸およびジアミンとジカルボン酸
の塩から選ばれる1種もしくは2種以上のポリアミド形
成性成分(A)、およびジカルボン酸とポリ(アルキレ
ンオキシド)グリコールから成るポリエーテルエステル
形成性成分(B)を重縮合反応させて得られるブロック
共重合体ポリマーである。
子鎖内にエーテル結合、エステル結合およびアミノ結合
を有するブロック共重合体であり、さらに詳しくはラク
タム、アミノカルボン酸およびジアミンとジカルボン酸
の塩から選ばれる1種もしくは2種以上のポリアミド形
成性成分(A)、およびジカルボン酸とポリ(アルキレ
ンオキシド)グリコールから成るポリエーテルエステル
形成性成分(B)を重縮合反応させて得られるブロック
共重合体ポリマーである。
【0034】このポリエーテルエステルアミドの原糸形
成ポリマーに対する練り込み率は0.2〜30重量%、
さらに好ましくは1〜15重量%である。
成ポリマーに対する練り込み率は0.2〜30重量%、
さらに好ましくは1〜15重量%である。
【0035】吸湿性の高いもの、例えばポリエーテルエ
ステルアミドを練り込む原糸のベースポリマーとして
は、紡糸後の強力が高いポリアミドやポリエステルなど
が好ましく、特にナイロン6やナイロン66、ナイロン
6とナイロン66を共重合した共重合体などが好ましく
使用されるが、とりわけ原糸の強力が高く柔軟性を兼ね
備えたナイロン6とナイロン66の共重合体の使用が最
も好ましい。
ステルアミドを練り込む原糸のベースポリマーとして
は、紡糸後の強力が高いポリアミドやポリエステルなど
が好ましく、特にナイロン6やナイロン66、ナイロン
6とナイロン66を共重合した共重合体などが好ましく
使用されるが、とりわけ原糸の強力が高く柔軟性を兼ね
備えたナイロン6とナイロン66の共重合体の使用が最
も好ましい。
【0036】本発明の原糸は、例えばポリエーテルエス
テルアミドをポリアミドに添加したマスターバッチを用
い、エクストルーダー紡糸機でポリアミドと混合紡糸す
る公知の方法で得ることができるが、その製法は特に制
限されるものではない。
テルアミドをポリアミドに添加したマスターバッチを用
い、エクストルーダー紡糸機でポリアミドと混合紡糸す
る公知の方法で得ることができるが、その製法は特に制
限されるものではない。
【0037】かくして、この単糸繊度が50〜1000
デニールの原糸を少なくとも60重量%含有する撚糸ま
たは混撚糸からなる網糸を、結節形態が無結節の網地と
なるように仕上げた本発明の海藻類養殖用無結節網は、
海苔芽などの付着性および成育性がすぐれると共に、結
節締まりの問題がなく高強力で、耐久性が良好であると
いうすぐれた特性を有するものであり、これらの特性を
生かして海苔やモズクなど養殖用網として好ましく使用
することができる。
デニールの原糸を少なくとも60重量%含有する撚糸ま
たは混撚糸からなる網糸を、結節形態が無結節の網地と
なるように仕上げた本発明の海藻類養殖用無結節網は、
海苔芽などの付着性および成育性がすぐれると共に、結
節締まりの問題がなく高強力で、耐久性が良好であると
いうすぐれた特性を有するものであり、これらの特性を
生かして海苔やモズクなど養殖用網として好ましく使用
することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、本実施例中の各評価特性は次の方法によ
り測定した。
明する。なお、本実施例中の各評価特性は次の方法によ
り測定した。
【0039】[網糸繊度]長さ1mの網糸の重量から求
めた。
めた。
【0040】[網糸直径]中山電気工業(株)製の圧縮
弾性試験機を用いて初加重100g/cm2 の条件で測
定した [網糸強力]JIS−Ll034に準じて結節部または
交差部をサンブルの中央部分に含んだ状態で試験した。
また結節部の締まり程度を表す方法として結節または交
差部の大きさを拡大鏡で測定して表した。
弾性試験機を用いて初加重100g/cm2 の条件で測
定した [網糸強力]JIS−Ll034に準じて結節部または
交差部をサンブルの中央部分に含んだ状態で試験した。
また結節部の締まり程度を表す方法として結節または交
差部の大きさを拡大鏡で測定して表した。
【0041】[乾燥後含水率]長さ1mに切った網脚を
24時間水中に浸漬し、標準状態に温度湿度調節された
雰囲気内でサンプルを取り出して垂直に吊り下げ、30
分経過時の含水率で示した。含水率は次式で示す。含水
率=湿潤後の重量−乾重量/乾重量×100(%)…含
水率が高いほど乾燥時間が長いことを示す。
24時間水中に浸漬し、標準状態に温度湿度調節された
雰囲気内でサンプルを取り出して垂直に吊り下げ、30
分経過時の含水率で示した。含水率は次式で示す。含水
率=湿潤後の重量−乾重量/乾重量×100(%)…含
水率が高いほど乾燥時間が長いことを示す。
【0042】[海苔芽の付着性]17℃の人工海水中に
種貝を入れ、胞子が放出された状態で一定時間サンプル
を浸漬し、顕微鏡で倍率100倍時に1視野に付着して
いる胞子の数を数えて表した。
種貝を入れ、胞子が放出された状態で一定時間サンプル
を浸漬し、顕微鏡で倍率100倍時に1視野に付着して
いる胞子の数を数えて表した。
【0043】[結節または交差部の大きさ]網脚を90
度に広げた状態で、タテ方向の長さ(a)、ヨコ方向の
長さ(b)を測定し、中山電気工業(株)製の圧縮弾性
試験機を用いて初荷重100g/cm2 の条件で厚さ
(c)を測定し、a×b×cの値で示した。
度に広げた状態で、タテ方向の長さ(a)、ヨコ方向の
長さ(b)を測定し、中山電気工業(株)製の圧縮弾性
試験機を用いて初荷重100g/cm2 の条件で厚さ
(c)を測定し、a×b×cの値で示した。
【0044】[実施例1]単糸繊度が440デニール、
結節強度が5.1g/d、ウイルヘルミ法で測定した水
との接触角が67度で、ポリエーテルエステルアミドを
4重量%含有するナイロン6とナイロン66が95:5
の重量比からなるナイロン6/66共重合体からなるモ
ノフィラメントを原糸として用い、この原糸30本と、
450デニール15フィラメント(単糸繊度が30デニ
ール)のナイロン6マルチフィラメント糸16本とを混
撚した編糸を、中央造機(株)製の丸型無結節編網機を
用い、下撚係数K=2200で2子に編網し、これを6
0℃の湯中で定長で3分間セットした後、風乾して上記
モノフィラメント原糸の混撚率が64.7重量%の無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に示す。
結節強度が5.1g/d、ウイルヘルミ法で測定した水
との接触角が67度で、ポリエーテルエステルアミドを
4重量%含有するナイロン6とナイロン66が95:5
の重量比からなるナイロン6/66共重合体からなるモ
ノフィラメントを原糸として用い、この原糸30本と、
450デニール15フィラメント(単糸繊度が30デニ
ール)のナイロン6マルチフィラメント糸16本とを混
撚した編糸を、中央造機(株)製の丸型無結節編網機を
用い、下撚係数K=2200で2子に編網し、これを6
0℃の湯中で定長で3分間セットした後、風乾して上記
モノフィラメント原糸の混撚率が64.7重量%の無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に示す。
【0045】[実施例2]実施例1で使用したモノフィ
ラメント原糸46本を用いた撚糸からなる編糸を、実施
例1と同様に編網、セット、風乾することにより、無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に併せて示す。
ラメント原糸46本を用いた撚糸からなる編糸を、実施
例1と同様に編網、セット、風乾することにより、無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に併せて示す。
【0046】[実施例3]実施例1で使用したモノフィ
ラメント原糸14本と、単糸繊度が500デニールのビ
ニロンモノフィラメント原糸12本と、実施例1で使用
した450デニールで単糸繊度が30デニールのナイロ
ン6マルチフィラメント糸18本とを混撚した編糸を、
実施例1と同様に編網、セット、風乾することにより、
上記モノフィラメント原糸の混撚率が60重量%の無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に併せて示す。
ラメント原糸14本と、単糸繊度が500デニールのビ
ニロンモノフィラメント原糸12本と、実施例1で使用
した450デニールで単糸繊度が30デニールのナイロ
ン6マルチフィラメント糸18本とを混撚した編糸を、
実施例1と同様に編網、セット、風乾することにより、
上記モノフィラメント原糸の混撚率が60重量%の無結
節網地を得た。この無結節網について各種性能を評価し
た結果を表1に併せて示す。
【0047】[比較例1]実施例1で使用したモノフィ
ラメント原糸15本と、単糸繊度が500デニールのビ
ニロンモノフィラメント12本と、単糸繊度が30デニ
ールのナイロン6マルチフィラメント糸18本とを混撚
した編糸を、リング撚糸機で下撚係数K=1700で下
撚した後、下撚に対する比0.48で上撚を与えて3子
の撚糸を得て、これを東洋工業(株)製の蛙又編網機で
編網し、実施例1と同様にセット、風乾することによ
り、上記モノフィラメント糸の混撚率が60.9重量%
の蛙又結節網を得た。この蛙又結節網について各種性能
を評価した結果を表1に併せて示す。
ラメント原糸15本と、単糸繊度が500デニールのビ
ニロンモノフィラメント12本と、単糸繊度が30デニ
ールのナイロン6マルチフィラメント糸18本とを混撚
した編糸を、リング撚糸機で下撚係数K=1700で下
撚した後、下撚に対する比0.48で上撚を与えて3子
の撚糸を得て、これを東洋工業(株)製の蛙又編網機で
編網し、実施例1と同様にセット、風乾することによ
り、上記モノフィラメント糸の混撚率が60.9重量%
の蛙又結節網を得た。この蛙又結節網について各種性能
を評価した結果を表1に併せて示す。
【0048】[比較例2]実施例3で使用した単糸繊度
が500デニールのビニロンモノフィラメント原糸16
本と、実施例1で使用した450デニールで単糸繊度が
30デニールのナイロン6マルチフィラメント糸28本
とを混撚した編糸を、実施例1と同様に編網、セット、
風乾することにより、上記ビニロンモノフィラメント原
糸の混撚率が38.8重量%の無結節網地を得た。この
無結節網について各種性能を評価した結果を表1に併せ
て示す。
が500デニールのビニロンモノフィラメント原糸16
本と、実施例1で使用した450デニールで単糸繊度が
30デニールのナイロン6マルチフィラメント糸28本
とを混撚した編糸を、実施例1と同様に編網、セット、
風乾することにより、上記ビニロンモノフィラメント原
糸の混撚率が38.8重量%の無結節網地を得た。この
無結節網について各種性能を評価した結果を表1に併せ
て示す。
【0049】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明の無結節網は、
従来の蛙又結節網(比較例1)およびモノフィラメント
原糸の混撚率の低い無結節網(比較例2)に比べて、強
力、乾燥後含水率、海苔芽の付着性および結節締まりが
均衡してすぐれている。
従来の蛙又結節網(比較例1)およびモノフィラメント
原糸の混撚率の低い無結節網(比較例2)に比べて、強
力、乾燥後含水率、海苔芽の付着性および結節締まりが
均衡してすぐれている。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の海藻類養
殖用無結節網は、海苔芽などの付着性および生育性がす
ぐれること、網地の強力が高いため破網しにくく耐久性
にすぐれること、網地取扱い中にずれることがないこ
と、結節がないため嵩ばりが小さいこと、網糸の乾燥性
にすぐれること、および使用中に汚れが付着しにくいこ
となどのすぐれた特性を有するものであり、これらの特
性を生かして海苔やモズクなど養殖用網として好ましく
使用することができる。
殖用無結節網は、海苔芽などの付着性および生育性がす
ぐれること、網地の強力が高いため破網しにくく耐久性
にすぐれること、網地取扱い中にずれることがないこ
と、結節がないため嵩ばりが小さいこと、網糸の乾燥性
にすぐれること、および使用中に汚れが付着しにくいこ
となどのすぐれた特性を有するものであり、これらの特
性を生かして海苔やモズクなど養殖用網として好ましく
使用することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 単糸繊度が50〜1000デニールの
原糸を少なくとも60重量%含有する撚糸または混撚糸
からなる網糸を、結節形態が無結節の網地となるように
仕上げたことを特徴とする海藻類養殖用無結節網。 - 【請求項2】 前記網糸の撚係数Kが2000〜35
00の範囲であることを特徴とするである請求項1に記
載の海藻類養殖用無結節網。 - 【請求項3】 前記原糸のウイルヘルミ法で測定した
水との接触角が70度以下であることを特徴とする請求
項1または2に記載の海藻類養殖用無結節網。 - 【請求項4】 前記原糸がポリエーテルエステルアミ
ドを0.2〜30重量%含有する合成樹脂からなること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の海藻
類養殖用無結節網。 - 【請求項5】 前記原糸がポリエーテルエステルアミ
ドを0.2〜30重量%含有するポリアミドからなるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の海
藻類養殖用無結節網。 - 【請求項6】 前記網糸が前記原糸のみからなる撚糸
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
記載の海藻類養殖用無結節網。 - 【請求項7】 前記網糸が前記原糸60重量%以上
と、ポリアミドモノフィラメントおよび/またはマルチ
フィラメント40重量%以下とからなる混撚糸であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の海
藻類養殖用無結節網。 - 【請求項8】 前記網糸が前記原糸60重量%以上
と、ポリビニルアルコールモノフィラメントおよび/ま
たはマルチフィラメント40重量%以下とからなる混撚
糸であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
に記載の海藻類養殖用無結節網。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6642498A JPH11262337A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 海藻類養殖用無結節網 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6642498A JPH11262337A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 海藻類養殖用無結節網 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11262337A true JPH11262337A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13315406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6642498A Pending JPH11262337A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 海藻類養殖用無結節網 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11262337A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010077146A1 (en) | 2008-12-30 | 2010-07-08 | Seaweed Energy Solutions As | Carrier for growing macroalgae in a water volume, and an arrangement for suspending such carriers |
| EP3079459B1 (en) * | 2013-12-13 | 2021-04-21 | Sioen Industries NV | Carrier for cultivating algae |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP6642498A patent/JPH11262337A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010077146A1 (en) | 2008-12-30 | 2010-07-08 | Seaweed Energy Solutions As | Carrier for growing macroalgae in a water volume, and an arrangement for suspending such carriers |
| EP3079459B1 (en) * | 2013-12-13 | 2021-04-21 | Sioen Industries NV | Carrier for cultivating algae |
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