JPH11262765A - テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法及びその再生方法 - Google Patents
テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法及びその再生方法Info
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- JPH11262765A JPH11262765A JP6551898A JP6551898A JPH11262765A JP H11262765 A JPH11262765 A JP H11262765A JP 6551898 A JP6551898 A JP 6551898A JP 6551898 A JP6551898 A JP 6551898A JP H11262765 A JPH11262765 A JP H11262765A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 TAAH含有廃液中のTAAHを低コストで
再生するとともに、TAAH再生設備の劣化を低減し、
安定してTAAH含有廃液中のTAAHの再生を行うこ
とができるTAAH含有廃液の前処理方法及びその再生
方法を提供すること。 【解決手段】 TAAHおよびフォトレジスト樹脂を含
有する廃液を中和槽2で中和処理した後、この処理液を
ポンプ4により振動型膜分離装置5に圧送して非透過成
分を分離除去し、TAAHを含有する透過液を貯槽6に
貯留する。この透過液を真空蒸発器7で濃縮・減容化し
た後、TAAHの濃縮液を電気透析法により再生する。
再生するとともに、TAAH再生設備の劣化を低減し、
安定してTAAH含有廃液中のTAAHの再生を行うこ
とができるTAAH含有廃液の前処理方法及びその再生
方法を提供すること。 【解決手段】 TAAHおよびフォトレジスト樹脂を含
有する廃液を中和槽2で中和処理した後、この処理液を
ポンプ4により振動型膜分離装置5に圧送して非透過成
分を分離除去し、TAAHを含有する透過液を貯槽6に
貯留する。この透過液を真空蒸発器7で濃縮・減容化し
た後、TAAHの濃縮液を電気透析法により再生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶、プ
リント基板等の電子部品製造工程で発生するテトラアル
キルアンモニウムハイドロオキサイド(以下「TAA
H」という)含有廃液の前処理方法及びその再生方法に
関する。
リント基板等の電子部品製造工程で発生するテトラアル
キルアンモニウムハイドロオキサイド(以下「TAA
H」という)含有廃液の前処理方法及びその再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】半導
体、液晶、プリント基板等の電子部品を製造するには、
Siウエハー等の基板上にネガ型またはポジ型のフォト
レジストの被膜を形成し、パターンマスクを通して光等
を照射し、次いで現像液により不要のフォトレジストを
溶解して現像し、さらにエッチング等の処理を行った
後、基板上の不溶性のフォトレジスト膜を剥離しなけれ
ばならない。上記現像液としては、TAAHが通常用い
られている。従って、現像工程から排出される廃液に
は、溶解したフォトレジスト樹脂とTAAHが含まれて
いる。そこで、この廃液を処理する方法の一つとして、
電気透析法によりTAAH含有廃液の処理を行う方法が
特開平7−328642号公報に開示されている。しか
し、同公報に記載された方法では、廃液中のフォトレジ
スト樹脂がカチオン膜またはアニオン膜表面での急激な
pH変化により析出する可能性があり、電気透析膜が劣
化する可能性がある。また、一般的にアニオン膜はアル
カリに対して脆いので、強アルカリ性であるTAAH含
有廃液をそのまま電気透析すると、膜の劣化が著しくな
る。さらに、廃液に含まれているTAAHの濃度が低い
ため、再生時のTAAHの濃度を高めるためには、膜面
積を大きくしなければならない。その結果、設備コスト
およびエネルギーコスト(電気消費量)が増加する。
体、液晶、プリント基板等の電子部品を製造するには、
Siウエハー等の基板上にネガ型またはポジ型のフォト
レジストの被膜を形成し、パターンマスクを通して光等
を照射し、次いで現像液により不要のフォトレジストを
溶解して現像し、さらにエッチング等の処理を行った
後、基板上の不溶性のフォトレジスト膜を剥離しなけれ
ばならない。上記現像液としては、TAAHが通常用い
られている。従って、現像工程から排出される廃液に
は、溶解したフォトレジスト樹脂とTAAHが含まれて
いる。そこで、この廃液を処理する方法の一つとして、
電気透析法によりTAAH含有廃液の処理を行う方法が
特開平7−328642号公報に開示されている。しか
し、同公報に記載された方法では、廃液中のフォトレジ
スト樹脂がカチオン膜またはアニオン膜表面での急激な
pH変化により析出する可能性があり、電気透析膜が劣
化する可能性がある。また、一般的にアニオン膜はアル
カリに対して脆いので、強アルカリ性であるTAAH含
有廃液をそのまま電気透析すると、膜の劣化が著しくな
る。さらに、廃液に含まれているTAAHの濃度が低い
ため、再生時のTAAHの濃度を高めるためには、膜面
積を大きくしなければならない。その結果、設備コスト
およびエネルギーコスト(電気消費量)が増加する。
【0003】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、TA
AH含有廃液中のTAAHを低コストで再生することが
できるとともにTAAH再生設備の劣化を低減し、安定
してTAAH含有廃液中のTAAHの再生を行うことが
できるTAAH含有廃液の前処理方法及びその再生方法
を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、TA
AH含有廃液中のTAAHを低コストで再生することが
できるとともにTAAH再生設備の劣化を低減し、安定
してTAAH含有廃液中のTAAHの再生を行うことが
できるTAAH含有廃液の前処理方法及びその再生方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のTAAH含有廃液の前処理方法は、TAAH
含有廃液を適切な酸で中和し、廃液中のフォトレジスト
樹脂を析出させる。次いで、そのTAAH含有廃液を膜
分離装置に導入して固形分(主としてフォトレジスト樹
脂)を分離・除去する。膜分離装置で固形分を除去され
たTAAH含有液を濃縮することにより、TAAH含有
液を濃縮・減容化する。このようにTAAH含有液は固
形分を含まず、中性化・減容化されているので、電気透
析装置の膜面積を増大することなく、しかも膜を劣化さ
せることなく、安定して低コストでTAAHの再生を行
うことができる。
に本発明のTAAH含有廃液の前処理方法は、TAAH
含有廃液を適切な酸で中和し、廃液中のフォトレジスト
樹脂を析出させる。次いで、そのTAAH含有廃液を膜
分離装置に導入して固形分(主としてフォトレジスト樹
脂)を分離・除去する。膜分離装置で固形分を除去され
たTAAH含有液を濃縮することにより、TAAH含有
液を濃縮・減容化する。このようにTAAH含有液は固
形分を含まず、中性化・減容化されているので、電気透
析装置の膜面積を増大することなく、しかも膜を劣化さ
せることなく、安定して低コストでTAAHの再生を行
うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の要旨は、テト
ラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドおよびフォ
トレジスト樹脂を含有する廃液を中和処理してフォトレ
ジスト樹脂を析出させた後、この処理液を加圧して透過
性膜で仕切られた膜分離装置の一方側に供給し、透過液
を他方側に透過させて一方側から非透過成分を取り出
し、他方側から取り出した透過液を貯槽に導入し、この
貯槽内の透過液を濃縮してテトラアルキルアンモニウム
ハイドロオキサイドの濃縮液を得ることを特徴とするテ
トラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液
の前処理方法を第一の発明とし、上記第一の発明におい
て、透過性膜を振動させることを特徴とするテトラアル
キルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理
方法を第二の発明とし、上記第一または第二の発明にお
いて、一方側から取り出した非透過成分を加圧して再び
膜分離装置の一方側に供給して同上処理を施す操作を繰
り返して行うことを特徴とするテトラアルキルアンモニ
ウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法を第三の
発明とし、上記第一、第二または第三の発明の方法によ
って得たテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイ
ドの濃縮液を電気透析し、テトラアルキルアンモニウム
ハイドロオキサイドを濃縮分離することを特徴とするテ
トラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液
の再生方法を第四の発明とする。
ラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドおよびフォ
トレジスト樹脂を含有する廃液を中和処理してフォトレ
ジスト樹脂を析出させた後、この処理液を加圧して透過
性膜で仕切られた膜分離装置の一方側に供給し、透過液
を他方側に透過させて一方側から非透過成分を取り出
し、他方側から取り出した透過液を貯槽に導入し、この
貯槽内の透過液を濃縮してテトラアルキルアンモニウム
ハイドロオキサイドの濃縮液を得ることを特徴とするテ
トラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液
の前処理方法を第一の発明とし、上記第一の発明におい
て、透過性膜を振動させることを特徴とするテトラアル
キルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理
方法を第二の発明とし、上記第一または第二の発明にお
いて、一方側から取り出した非透過成分を加圧して再び
膜分離装置の一方側に供給して同上処理を施す操作を繰
り返して行うことを特徴とするテトラアルキルアンモニ
ウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法を第三の
発明とし、上記第一、第二または第三の発明の方法によ
って得たテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイ
ドの濃縮液を電気透析し、テトラアルキルアンモニウム
ハイドロオキサイドを濃縮分離することを特徴とするテ
トラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液
の再生方法を第四の発明とする。
【0006】上記のように構成される本発明によれば、
次のようにしてTAAH含有廃液の処理をしてTAAH
濃縮液を得、そのTAAH濃縮液を電気透析法により再
生することができる。TAAH含有廃液は強アルカリ性
(pH=12〜13)であり、この廃液にはTAAHで
現像を行った際に基板から溶出するフォトレジスト樹脂
が溶解している。そこで、CO2、H2SO4、HCl、
HNO3等の酸を用いて中和し、フォトレジスト樹脂を
固形分として析出する。中和により発生した固形分(濃
度1%以下)とTAAHを含んだ溶液を膜分離装置の一
方側に供給すると、透過液(TAAH含有液)は透過性
膜を透過して他方側に達し、貯槽に導入される。そのと
き透過性膜を振動させると、振動効果によって膜表面の
汚染が防止されるので好ましい。また、一方側から取り
出した非透過成分を加圧して再び膜分離装置の一方側に
供給して透過処理を行い、その透過液(TAAH含有
液)を貯槽に導入することもできる。このような処理を
繰り返して行うことにより、TAAH含有廃液中から非
透過成分(固形分=フォトレジスト樹脂)を分離する。
この透過液を蒸発器を用いて濃縮することにより、TA
AH含有液を濃縮・減容化する。
次のようにしてTAAH含有廃液の処理をしてTAAH
濃縮液を得、そのTAAH濃縮液を電気透析法により再
生することができる。TAAH含有廃液は強アルカリ性
(pH=12〜13)であり、この廃液にはTAAHで
現像を行った際に基板から溶出するフォトレジスト樹脂
が溶解している。そこで、CO2、H2SO4、HCl、
HNO3等の酸を用いて中和し、フォトレジスト樹脂を
固形分として析出する。中和により発生した固形分(濃
度1%以下)とTAAHを含んだ溶液を膜分離装置の一
方側に供給すると、透過液(TAAH含有液)は透過性
膜を透過して他方側に達し、貯槽に導入される。そのと
き透過性膜を振動させると、振動効果によって膜表面の
汚染が防止されるので好ましい。また、一方側から取り
出した非透過成分を加圧して再び膜分離装置の一方側に
供給して透過処理を行い、その透過液(TAAH含有
液)を貯槽に導入することもできる。このような処理を
繰り返して行うことにより、TAAH含有廃液中から非
透過成分(固形分=フォトレジスト樹脂)を分離する。
この透過液を蒸発器を用いて濃縮することにより、TA
AH含有液を濃縮・減容化する。
【0007】このようにして固形分を含まず、中性・減
容化されたTAAH含有液を電気透析法により再生す
る。その結果得たTAAH濃縮液に純水あるいは新たな
TAAHを加えて濃度を調整し、電子部品用現像液とし
て再利用することができる。
容化されたTAAH含有液を電気透析法により再生す
る。その結果得たTAAH濃縮液に純水あるいは新たな
TAAHを加えて濃度を調整し、電子部品用現像液とし
て再利用することができる。
【0008】電気透析装置としては一般的に使用されて
いるものを用いることができ、次のようにして電気透析
を行い、TAAH濃縮液を再生することができる。すな
わち、陰極と陽極の間にカチオン交換膜とアニオン交換
膜が交互に並べられて複数のセルが形成された電気透析
装置にTAAH含有液を通入することにより、セルに送
られたTAAH含有液中のTAAHはテトラアルキルア
ンモニウムカチオンとヒドロニウムアニオンに解離する
ため、陰極と陽極に直流電流が印加されると、テトラア
ルキルアンモニウムカチオンはカチオン交換膜を通って
陰極側に移動するが次のアニオン交換膜で阻止され、一
方、ヒドロニウムアニオンはアニオン交換膜を通って陽
極側に移動するが次のカチオン交換膜で阻止されるた
め、あるセルではTAAHが濃縮され、このセルに隣接
するセルではTAAHが減少することになる。すなわ
ち、アニオン交換膜を陰極に面した側に持つセルは濃縮
セルとして機能し、ここでは、TAAHが濃縮されて濃
縮液となり、アニオン交換膜を陽極に面した側に持つセ
ルは脱塩セルとして機能し、ここではTAAH電解質が
減少する。
いるものを用いることができ、次のようにして電気透析
を行い、TAAH濃縮液を再生することができる。すな
わち、陰極と陽極の間にカチオン交換膜とアニオン交換
膜が交互に並べられて複数のセルが形成された電気透析
装置にTAAH含有液を通入することにより、セルに送
られたTAAH含有液中のTAAHはテトラアルキルア
ンモニウムカチオンとヒドロニウムアニオンに解離する
ため、陰極と陽極に直流電流が印加されると、テトラア
ルキルアンモニウムカチオンはカチオン交換膜を通って
陰極側に移動するが次のアニオン交換膜で阻止され、一
方、ヒドロニウムアニオンはアニオン交換膜を通って陽
極側に移動するが次のカチオン交換膜で阻止されるた
め、あるセルではTAAHが濃縮され、このセルに隣接
するセルではTAAHが減少することになる。すなわ
ち、アニオン交換膜を陰極に面した側に持つセルは濃縮
セルとして機能し、ここでは、TAAHが濃縮されて濃
縮液となり、アニオン交換膜を陽極に面した側に持つセ
ルは脱塩セルとして機能し、ここではTAAH電解質が
減少する。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明のTAAH含有廃液の処理プ
ロセスを示す図である。図1において、1はTAAH含
有廃液の貯槽、2はTAAH含有廃液を中和するための
中和槽、3は中和処理後のTAAH含有廃液の貯槽、4
はポンプ、5は中和により析出したフォトレジスト樹脂
を分離除去するための振動型膜分離装置、6は膜分離装
置5で分離された透過液を貯留する貯槽、7は貯槽6内
の透過液(TAAH含有液)から水分を蒸発させるため
の真空蒸発器である。
説明する。図1は、本発明のTAAH含有廃液の処理プ
ロセスを示す図である。図1において、1はTAAH含
有廃液の貯槽、2はTAAH含有廃液を中和するための
中和槽、3は中和処理後のTAAH含有廃液の貯槽、4
はポンプ、5は中和により析出したフォトレジスト樹脂
を分離除去するための振動型膜分離装置、6は膜分離装
置5で分離された透過液を貯留する貯槽、7は貯槽6内
の透過液(TAAH含有液)から水分を蒸発させるため
の真空蒸発器である。
【0010】図2は上記振動型膜分離装置を備えた濾過
装置の一例を示す概略構成図である。図2において、中
和処理後のTAAH含有廃液は貯槽3からポンプ4によ
り多数の透過性膜を積層したフィルターパック8(振動
型膜分離装置の本体)に圧送される。9はフィルターパ
ック8内の透過性膜に水平面内の円周方向に微小振幅
(5〜10度)の往復運動を与えるトーションバーであ
る。フィルターパック8の内部には、図3に示すよう
に、上下の透過性膜10の間に複数枚の不織布のドレイ
ンクロス11と金属板12が積層されたものが水平方向
に配置され、かつ、鉛直方向に所定間隔を隔てて多段に
設けられている。図中、上位の透過性膜10の上側が一
方側であり、下側が他方側である。この一方側に処理対
象液を供給すると、一方側の内圧は他方側より高圧(約
2〜40kg/cm2) に設定されているため、処理対
象液中の透過成分(透過液)が、図4に示すように、膜
の微小孔13を通過し、他方側へ達する。当該透過性膜
を一定量の透過液が透過してやや濃度が増加した処理液
(非透過成分)は、図3の次の段の透過性膜10の一方
側に送られ、透過液は微小孔を通過する。この透過処理
の間、図2に示すフィルターパック8内の透過性膜はト
ーションバー9の作用により、水平面内の円周方向に微
小振幅の往復運動を続けるため、透過性膜と処理対象液
の界面にはせん断力が働き、微小孔が凝集物等によって
汚染されることはなく、ポンプ4により適正な圧力を処
理対象液に加えることにより、高い透過流束を得ること
ができる。透過性膜は、透過流束10〜1000L/m
2 /hrの精密濾過膜、限外濾過膜、ナノフィルトレー
ション膜のいずれかから処理量、透過水水質、濃縮倍率
等を考慮して選択するが、TAAHが阻止されないよう
な分画を選択する必要がある。
装置の一例を示す概略構成図である。図2において、中
和処理後のTAAH含有廃液は貯槽3からポンプ4によ
り多数の透過性膜を積層したフィルターパック8(振動
型膜分離装置の本体)に圧送される。9はフィルターパ
ック8内の透過性膜に水平面内の円周方向に微小振幅
(5〜10度)の往復運動を与えるトーションバーであ
る。フィルターパック8の内部には、図3に示すよう
に、上下の透過性膜10の間に複数枚の不織布のドレイ
ンクロス11と金属板12が積層されたものが水平方向
に配置され、かつ、鉛直方向に所定間隔を隔てて多段に
設けられている。図中、上位の透過性膜10の上側が一
方側であり、下側が他方側である。この一方側に処理対
象液を供給すると、一方側の内圧は他方側より高圧(約
2〜40kg/cm2) に設定されているため、処理対
象液中の透過成分(透過液)が、図4に示すように、膜
の微小孔13を通過し、他方側へ達する。当該透過性膜
を一定量の透過液が透過してやや濃度が増加した処理液
(非透過成分)は、図3の次の段の透過性膜10の一方
側に送られ、透過液は微小孔を通過する。この透過処理
の間、図2に示すフィルターパック8内の透過性膜はト
ーションバー9の作用により、水平面内の円周方向に微
小振幅の往復運動を続けるため、透過性膜と処理対象液
の界面にはせん断力が働き、微小孔が凝集物等によって
汚染されることはなく、ポンプ4により適正な圧力を処
理対象液に加えることにより、高い透過流束を得ること
ができる。透過性膜は、透過流束10〜1000L/m
2 /hrの精密濾過膜、限外濾過膜、ナノフィルトレー
ション膜のいずれかから処理量、透過水水質、濃縮倍率
等を考慮して選択するが、TAAHが阻止されないよう
な分画を選択する必要がある。
【0011】このようにして順次透過処理が行われ、得
られた透過液は管路14を経て貯槽6に送られ、管路1
5内にある懸濁物質等の非透過成分を含有する濃縮液は
貯槽3に戻される。かくして、貯槽3内の処理対象液は
振動型膜分離装置により効率的に透過液と非透過成分
(濃縮液)に分離される。濃縮倍率は、被処理液中の初
期固形分濃度により異なるが、10〜1000倍が好ま
しい。
られた透過液は管路14を経て貯槽6に送られ、管路1
5内にある懸濁物質等の非透過成分を含有する濃縮液は
貯槽3に戻される。かくして、貯槽3内の処理対象液は
振動型膜分離装置により効率的に透過液と非透過成分
(濃縮液)に分離される。濃縮倍率は、被処理液中の初
期固形分濃度により異なるが、10〜1000倍が好ま
しい。
【0012】次に、以上のようなプロセスに従って実際
にTAAH含有廃液を処理したので、その結果について
説明する。
にTAAH含有廃液を処理したので、その結果について
説明する。
【0013】図1の貯槽1内のテトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド(以下「TMAH」という)含有
廃液1m3 (pH=12.86)を中和槽2に移して、
圧力=1kg/cm2、 温度=20℃、流量=20〜2
5NL/min.(総量3Nm3)のCO2 ガスによりpH
=6.96まで中和し、フォトレジスト樹脂を析出させ
た。中和処理後のTAAH含有廃液は、図2に示す構成
の振動型膜分離装置において透過液と非透過成分(主と
してフォトレジスト樹脂)に分離した。この場合、透過
性膜として限外濾過膜(分画分子量100000)を用
い、濾過圧力を4kg/cm2 、処理温度を20℃と
し、フィルターパック8をトーションバー9により水平
面内の円周方向に約5度の振幅ならびに周波数約60H
zで往復運動させた。この場合の透過流束は500L/
m2/hr であり、透過液の回収率は99%(100倍
濃縮)であった。その透過処理の結果、透過液へのフォ
トレジスト樹脂の混入はなく、フォトレジスト樹脂は完
全に限外濾過膜で阻止できることが分かった。次に、振
動型膜分離装置で分離した透過液を真空蒸発器7に導い
て水分を蒸発させ、約36倍に濃縮させたTMAH含有
液を得た。蒸発水中のTMAHの指標となるTOCを測
定すると、約0.6%であり、蒸発水へのTMAHの混
入は極めて少なく、約99.6%が濃縮液側に導かれた
と判断され、TMAHをロスすることなく濃縮できたこ
とが分かった。真空蒸発器7による濃縮倍率は初期TM
AH濃度によって異なるが、30〜100倍程度が好ま
しい。すなわち、本発明の処理プロセスを経ることによ
りTMAH含有廃液の量を1/30〜1/100に減容
化することができるので、引き続くTMAH再生プロセ
スの処理コストを大幅に低減することが可能である。こ
のようにして得たTMAH濃縮液を経路16を経て電気
透析装置(図示せず)に送り、TMAH濃縮液を上記電
気透析法により再生した。この電気透析装置による再生
処理において、TMAH含有液はあらかじめ中和されて
いるので、アルカリに対して脆弱であるアニオン膜が損
傷することはなく、フォトレジスト樹脂が膜面に析出す
ることもなく、TMAHは濃縮・減容化されているの
で、膜面積を小さくすることができ、設備費およびエネ
ルギーコストを大幅に低減することができた。
ムハイドロオキサイド(以下「TMAH」という)含有
廃液1m3 (pH=12.86)を中和槽2に移して、
圧力=1kg/cm2、 温度=20℃、流量=20〜2
5NL/min.(総量3Nm3)のCO2 ガスによりpH
=6.96まで中和し、フォトレジスト樹脂を析出させ
た。中和処理後のTAAH含有廃液は、図2に示す構成
の振動型膜分離装置において透過液と非透過成分(主と
してフォトレジスト樹脂)に分離した。この場合、透過
性膜として限外濾過膜(分画分子量100000)を用
い、濾過圧力を4kg/cm2 、処理温度を20℃と
し、フィルターパック8をトーションバー9により水平
面内の円周方向に約5度の振幅ならびに周波数約60H
zで往復運動させた。この場合の透過流束は500L/
m2/hr であり、透過液の回収率は99%(100倍
濃縮)であった。その透過処理の結果、透過液へのフォ
トレジスト樹脂の混入はなく、フォトレジスト樹脂は完
全に限外濾過膜で阻止できることが分かった。次に、振
動型膜分離装置で分離した透過液を真空蒸発器7に導い
て水分を蒸発させ、約36倍に濃縮させたTMAH含有
液を得た。蒸発水中のTMAHの指標となるTOCを測
定すると、約0.6%であり、蒸発水へのTMAHの混
入は極めて少なく、約99.6%が濃縮液側に導かれた
と判断され、TMAHをロスすることなく濃縮できたこ
とが分かった。真空蒸発器7による濃縮倍率は初期TM
AH濃度によって異なるが、30〜100倍程度が好ま
しい。すなわち、本発明の処理プロセスを経ることによ
りTMAH含有廃液の量を1/30〜1/100に減容
化することができるので、引き続くTMAH再生プロセ
スの処理コストを大幅に低減することが可能である。こ
のようにして得たTMAH濃縮液を経路16を経て電気
透析装置(図示せず)に送り、TMAH濃縮液を上記電
気透析法により再生した。この電気透析装置による再生
処理において、TMAH含有液はあらかじめ中和されて
いるので、アルカリに対して脆弱であるアニオン膜が損
傷することはなく、フォトレジスト樹脂が膜面に析出す
ることもなく、TMAHは濃縮・減容化されているの
で、膜面積を小さくすることができ、設備費およびエネ
ルギーコストを大幅に低減することができた。
【0014】なお、振動型膜分離装置5で分離除去され
た非透過成分(濃縮液)は経路17を経て排出し、真空
蒸発器7から蒸発した蒸発水は経路18を経て排出し、
所定の処理を施した。
た非透過成分(濃縮液)は経路17を経て排出し、真空
蒸発器7から蒸発した蒸発水は経路18を経て排出し、
所定の処理を施した。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、TAAH含有廃液中のTAAHを低コストで再生す
ることができる。また、TAAH再生設備を劣化させる
ことなく安定してTAAH含有廃液中のTAAHの再生
を行うことができる。
で、TAAH含有廃液中のTAAHを低コストで再生す
ることができる。また、TAAH再生設備を劣化させる
ことなく安定してTAAH含有廃液中のTAAHの再生
を行うことができる。
【図1】本発明のTAAH含有廃液の処理プロセスを示
す図である。
す図である。
【図2】振動型膜分離装置を備えた濾過装置の一例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図3】振動型膜分離装置の一部を示す断面図である。
【図4】振動型膜分離装置による透過処理の概念を示す
図である。
図である。
1…TAAH含有廃液の貯槽 2…中和槽 3…TAAH含有廃液(中和後)の貯槽 5…振動型膜分離装置 6…透過液の貯槽 7…真空蒸発器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田 克義 兵庫県神戸市須磨区南落合1−13−8− 282 (72)発明者 高田 一貴 兵庫県神戸市垂水区高丸7−4 B−104 (72)発明者 小西 嘉雄 兵庫県伊丹市安堂寺町3−18 (72)発明者 竹尾 由重 兵庫県神戸市須磨区菅の台1−1−79
Claims (4)
- 【請求項1】 テトラアルキルアンモニウムハイドロオ
キサイドおよびフォトレジスト樹脂を含有する廃液を中
和処理してフォトレジスト樹脂を析出させた後、この処
理液を加圧して透過性膜で仕切られた膜分離装置の一方
側に供給し、透過液を他方側に透過させて一方側から非
透過成分を取り出し、他方側から取り出した透過液を貯
槽に導入し、この貯槽内の透過液を濃縮してテトラアル
キルアンモニウムハイドロオキサイドの濃縮液を得るこ
とを特徴とするテトラアルキルアンモニウムハイドロオ
キサイド含有廃液の前処理方法。 - 【請求項2】 透過性膜を振動させることを特徴とする
請求項1記載のテトラアルキルアンモニウムハイドロオ
キサイド含有廃液の前処理方法。 - 【請求項3】 一方側から取り出した非透過成分を加圧
して再び膜分離装置の一方側に供給して同上処理を施す
操作を繰り返して行うことを特徴とする請求項1または
2記載のテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイ
ド含有廃液の前処理方法。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の方法によっ
て得たテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド
の濃縮液を電気透析し、テトラアルキルアンモニウムハ
イドロオキサイドを濃縮分離することを特徴とするテト
ラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の
再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6551898A JPH11262765A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法及びその再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6551898A JPH11262765A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法及びその再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11262765A true JPH11262765A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13289341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6551898A Pending JPH11262765A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド含有廃液の前処理方法及びその再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11262765A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-03-16 JP JP6551898A patent/JPH11262765A/ja active Pending
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