JPH11263588A - 移動式クレーンおよびその支持方法 - Google Patents

移動式クレーンおよびその支持方法

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JPH11263588A
JPH11263588A JP6843598A JP6843598A JPH11263588A JP H11263588 A JPH11263588 A JP H11263588A JP 6843598 A JP6843598 A JP 6843598A JP 6843598 A JP6843598 A JP 6843598A JP H11263588 A JPH11263588 A JP H11263588A
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環 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助ジャッキへの過大な負荷が作用しないよ
うにして補助ジャッキの破損を防止することにより、車
体フレームの撓み変形を未然に防止することが可能な構
成を備えた移動式クレーンを提供する。 【解決手段】 車体フレーム1の側面に設けられている
アウトリガ装置4とは別に車体フレーム1の前後方向中
間位置にて伸縮可能な油圧シリンダからなる補助ジャッ
キ5を備えた移動式クレーンにおいて、上記補助ジャッ
キ5は、油圧シリンダの伸長操作によりフロートを接地
させた状態から所定の隙間を設定して上記フロートを接
地面から離間させる方向に収縮操作され、上記フロート
を接地面から離間させた状態に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンお
よびその支持方法に関し、さらに詳しくは、キャリアを
なす車体フレームの前後中間部に設けられる補助ジャッ
キ機構を用いた支持構造およびこれを用いた支持方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンには、荷吊りの際の転倒
防止のために車体側方で伸縮可能に設けられているビー
ム先端に油圧ジャッキを取り付けたアウトリガ装置が備
えられている。一方、吊り荷作業時には、上記アウトリ
ガ装置が設けられている車体フレーム車体前後方向にお
いて車体フレームに撓みが発生する虞がある。このた
め、従来では、アウトリガ装置とは別に車体フレームの
前後方向中間位置に補助ジャッキを配置し、その補助ジ
ャッキのピストンロッドを伸長させてピストンロッド先
端に有するフロートを接地させる構造がある。この構造
では、吊り荷作業を行う際に補助ジャッキを車体フレー
ムの所定箇所に配置し、例えば、ネジの回転操作によっ
てフロートを接地させていた。しかし、このような構成
では、補助ジャッキを車体フレーム下に設置する作業が
必要となるばかりでなく、フロートの接地作業が必要と
なることで吊り荷作業の際の前準備作業のための手間や
時間が多く必要となるという不具合がある。そこで、こ
のような補助ジャッキに代えて、油圧シリンダを車体フ
レーム下面に予め設けておき、ロッドの伸長操作により
フロートを接地するようにした構成が提案されている
(例えば、特開平7−267585号公報)。上記公報
には、油圧シリンダへの油路中にアキュムレータを配置
し、接地された油圧シリンダに作用する反力が油圧シリ
ンダの限界値付近となるとアキュムレータにて蓄圧し、
限界荷重値以下になった時点でアキュムレータから蓄圧
圧力を放出して油圧シリンダのフロートを接地させた状
態を維持するようにした構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
は、いずれもフロートを接地させておくことから、車体
フレームが撓むのを補助ジャッキによってのみ支えるよ
うな事態となりやすく、アウトリガ装置での車体フレー
ムの支持機能が抹殺されてしまう虞がある。このため、
補助ジャッキには過大な荷重が作用して破損する危険が
ある。
【0004】本発明の目的は、上記従来の補助ジャッキ
を設けた移動式クレーンにおける問題に鑑み、車体フレ
ームの撓み変形を一定量以上増大させることなく補助ジ
ャッキへの過大な負荷が作用しないようにして補助ジャ
ッキの破損を防止することが可能な構成を備えた移動式
クレーンおよびその支持方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車体フレームの側面に設け
られているアウトリガ装置とは別に車体フレームの前後
方向中間位置にて伸縮可能な油圧シリンダからなる補助
ジャッキを備えた移動式クレーンにおいて、上記補助ジ
ャッキは、油圧シリンダの伸長操作によりフロートを接
地させた状態から所定の隙間を設定して上記フロートを
接地面から離間させる方向に収縮操作され、上記フロー
トを接地面から離間させた状態に維持されることを特徴
としている。
【0006】請求項2記載の発明は、車体フレームの側
面に設けられているアウトリガ装置とは別に車体フレー
ムの前後方向中間位置にて伸縮可能な油圧シリンダから
なる補助ジャッキを備えた移動式クレーンにおいて、上
記補助ジャッキの伸縮動作用油路を切り換え可能な方向
切り換え弁を有する補助ジャッキ張出・格納切換部と、
上記補助ジャッキのフロートを接地後所定量上昇させて
地面から離すための隙間調整部とを備え、上記隙間調整
部は、上記補助ジャッキにおけるロッドを伸長させる側
の油室に接続された油路の圧力が上記フロートの接地に
よって上昇したときに開放されるシーケンスバルブおよ
びその圧力上昇によって作動する圧力スイッチと、該圧
力スイッチによって油路を切り換え可能な隙間調整用方
向切り換え弁と、該隙間調整用方向切り換え弁の圧油吐
出側に接続されている隙間調整用シリンダと、該隙間調
整用シリンダにおけるロッドの全収縮位置および全伸長
位置をそれぞれ検知して上記補助ジャッキ張出・格納切
換部の方向切り換え弁での油路を切り換えるための信号
を出力する位置検知手段とを備え、上記隙間調整用方向
切り換え弁は、上記隙間調整用シリンダにおけるロッド
を収縮させる側の油室と上記補助ジャッキにおけるロッ
ドを収縮させる側の油室とを連通する通常態位から、上
記圧力スイッチが作動したときには上記隙間調整用シリ
ンダにおけるロッドを伸長させる側の油室と上記補助ジ
ャッキにおけるロッドを収縮させる側の油室とを連通さ
せ、上記補助ジャッキにおけるロッドを伸長させる側の
油室に接続された油路の圧油を上記シーケンスバルブを
介して上記隙間調整用シリンダにおけるロッドを伸長さ
せる側の油室に供給する調整動作態位に切り換え可能な
電磁弁で構成され、上記補助ジャッキ張出・格納切換部
の方向切り換え弁は、上記補助ジャッキにおけるロッド
を伸長させる側の油室に油圧ポンプからの圧油を供給可
能な油路を設定する伸長位置と上記隙間調整用シリンダ
におけるロッドを収縮させる側の油室に油圧ポンプから
の圧油を供給可能な油路を設定する収縮位置とに切り換
え可能な電磁弁で構成され、上記補助ジャッキ張出・格
納切換部の方向切り換え弁が上記伸長位置に切り換えら
れているとき、補助ジャッキのフロートが接地した際に
ロッドを伸長させる側の油室の圧力が上昇するのに連動
して上記圧力スイッチが作動し、上記隙間調整用方向切
り換え弁が上記調整動作態位に切り換えられて上記補助
ジャッキにおけるロッドを伸長させる側の油室への圧油
を上記隙間調整用シリンダに対して供給し、上記隙間調
整用シリンダのロッドの位置が上記位置検知手段により
検知されると、上記補助ジャッキ張出・格納切換部の方
向切り換え弁が収縮位置に切り換えられて油圧ポンプか
らの圧油を上記隙間調整用シリンダに対して供給し、上
記隙間調整用シリンダに蓄えられた圧油を上記補助ジャ
ッキにおけるロッドを収縮させる側の油室に供給し、こ
の状態が上記位置検知手段により上記隙間調整用シリン
ダのロッドが検知されるまでの間継続されて上記補助ジ
ャッキにおけるロッドを収縮させて地面からフロートを
離すことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の移動式クレーンにおいて、アウトリ
ガ装置および補助ジャッキのうちの少なくとも上記補助
ジャッキにおける伸長側の圧力を検知する圧力センサ
と、上記圧力センサが入力側に接続され、出力側には警
報装置が接続されている制御部とを備え、上記制御部
は、上記補助ジャッキにおける伸長側の圧力を検知して
補助ジャッキに作用する接地面からの反力を算出し、こ
の反力を上記補助ジャッキにおける現段階での荷重と
し、この現段階での荷重を上記補助ジャッキに予め設定
されている限界荷重と比較し、限界荷重と現段階での荷
重との差が所定範囲内でない場合に上記警報装置による
警告を行うための信号を出力することを特徴としてい
る。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の移動式クレーンの支持方法であって、上記補助ジ
ャッキは、アウトリガ装置が接地した後にロッドを伸長
し、接地後、所定量収縮させて地面から離すことを特徴
としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、フロートの接地後、
所定の隙間を設定してフロートを地面から離間させるの
で、車体フレームの地上高さに拘わらず、所定の隙間を
形成して補助ジャッキのみで荷重を支えるような事態を
防止することができる。
【0010】請求項2記載の発明では、補助ジャッキに
おけるロッドを伸長させる状態にあるとき、ロッドに有
するフロートが接地したことによる補助ジャッキのロッ
ド伸長側油室の圧力が上昇するのを利用して圧力スイッ
チを作動させ、この圧力スイッチにより隙間調整用シリ
ンダの態位を切り換えて上記補助ジャッキにおけるロッ
ドを伸長させる側の油室の圧油を用いて隙間調整用シリ
ンダにおけるロッドを伸長させ、全伸長位置に達したこ
とを位置検知手段により検知することにより補助ジャッ
キ張出・格納切換部の方向切り換え弁を切り換えて上記
隙間調整用シリンダにおけるロッド伸長側に導入されて
いた圧油を上記補助ジャッキのロッド収縮側油室に供給
し、この状態を上記位置検知手段によって隙間調整用シ
リンダにおけるロッドの全収縮位置を検知するまで継続
することができる。このため、補助ジャッキのフロート
は、接地後、上記隙間調整用シリンダにおけるロッドが
全伸長位置から全収縮位置に達するまでのストローク分
に見合う油量により地面から離されることになるので、
車体フレームの地上高さの違いに拘わりなく一定量だけ
地面から離れた状態とされ、車体フレームが一定量撓ん
だ時点で車体フレームを支持することになり、アウトリ
ガ装置により支承されるべき荷重の全てが集中的に補助
ジャッキに作用して破損してしまうような事態を未然に
防止することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、少なくとも補助
ジャッキにおける伸長側の圧力を検知する圧力センサを
設けることで、補助ジャッキに作用する反力が限界荷重
に対して所定値以上であると過負荷状態であることが、
そして所定範囲以下であると補助ジャッキの接地面が軟
弱であったりして補助ジャッキのロッドが沈み込む状態
にあることがそれぞれ判別でき、しかもその状態を警告
することができるので、所定値以上である場合の補助ジ
ャッキの破損防止と共に補助ジャッキが沈み込むことに
よる車体フレームの撓み発生抑制とを容易に認識して対
策をとれるようにすることができる。
【0012】請求項4記載の発明では、補助ジャッキを
設ける場合には、アウトリガ装置が接地してから補助ジ
ャッキを接地し、補助ジャッキのみを地面から所定量だ
け離すようにしているので、補助ジャッキにのみ車体フ
レーム側からの荷重の全てが集中して作用することを防
止でき、アウトリガ装置での支承荷重の限界を超えた場
合にのみ補助ジャッキを加えた支承を可能にして補助ジ
ャッキの破損を未然に防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例による移動式クレーンの概
略構成を示す模式的な平面図であり、同図において車体
フレーム1には、クレーン装置を旋回可能に支持するた
めのターンテーブル2が設けられている。ターンテーブ
ル2を挟んで車体フレーム1の前後位置には、移動式ク
レーンの車幅方向に伸縮可能なビーム3が配置されてい
る。ビーム3は、基部ビーム3Aと、この基部ビーム3
Aにより伸縮可能に支持されている先端ビーム3Bとを
備えている。先端ビーム3Aの先端には、従来技術にお
いて述べたアウトリガ装置のメインジャッキに相当する
油圧ジャッキ4が、そのシリンダを固定されている。
【0014】車体フレーム1の前後方向の中間位置、本
実施例では、車体フレーム1に最も大きな荷重が作用す
るターンテーブル2の旋回中心近傍の下面に補助ジャッ
キ5が取り付けられている。
【0015】補助ジャッキ5は、図2に示す構成の油圧
制御機構によりロッドの伸縮制御が行われるようになっ
ている。図2は、補助ジャッキ5の油圧制御機構の回路
図であり、同図において、油圧制御機構は、補助ジャッ
キ5の伸縮切り換えを行う補助ジャッキ張出・格納切り
換え部(以下、便宜上、ジャッキ切り換え部という)6
と、隙間調整部7とを備えている。ジャッキ切り換え部
6には、図示しない油圧ポンプ(図2中、符号Pで示
す)およびタンク(図2中、符号Tで示す)に連通する
圧油入り口を有する4ポート3位置切り換え可能な伸縮
駆動用方向切り換え弁8が設けられており、この伸縮駆
動用方向切り換え弁8は、図示しない操作部からの伸長
・収縮指令により、図示態位である中立位置からロッド
の伸長させるための油路を設定する伸長位置(図2にお
いては符号、伸で示す)およびロッドを収縮させるため
の油路を設定する収縮位置(図2においては符号、縮で
示す)にそれぞれ移行可能なスプールを備えた電磁弁で
構成されている。伸縮駆動用方向切り換え弁8における
Aポートは補助ジャッキ5におけるロッドを伸長させる
側でロッドが位置していない油室(以下、伸長側5Bと
いう)に接続され、Bポートは後述する隙間調整部7に
有する隙間調整用シリンダ13においてロッドを収縮さ
せる側でロッドが位置している油室に連通する油路に接
続されている。補助ジャッキ5におけるロッドを収縮さ
せる側でロッドが位置している油室(以下、収縮側5A
という)は、後述する隙間調整部7に有する隙間調整用
方向切り換え弁12に連通している。
【0016】補助ジャッキ5における収縮側5Aおよび
伸長側5Bに連通する油路には、相対する油路の圧力を
パイロット圧として開閉可能な逆止弁9、9’が配置さ
れ、さらに伸長側5Bに連通する油路には、補助ジャッ
キ5のロッドに有するフロートが接地した際に上昇する
伸長側5Bの圧力により作動する圧力スイッチ10およ
び伸長側5Bの圧力を検出する圧力センサ11が接続さ
れている。圧力スイッチ10は、後述する隙間調整部7
に有する隙間調整用方向切り換え弁12の態位を切り換
えるためのスイッチとして設けられている。
【0017】隙間調整部7には、圧力スイッチ10によ
って態位切り換え可能な4ポート2位置切り換え可能な
隙間調整用方向切り換え弁12と、この隙間調整用方向
切り換え弁12における圧油吐出側に接続されている隙
間調整用シリンダ13と、シーケンスバルブ14とが設
けられている。隙間調整用方向切り換え弁12は、通常
態位として、図2に示すように、補助ジャッキ5におけ
る収縮側5Aと隙間調整用シリンダ13における収縮側
(ロッドが位置している側)の油室とを連通し、隙間調
整用シリンダ13におけるロッドを伸長する側でロッド
が位置していない伸長側の油室との連通が遮断されてい
る態位とされ、圧力スイッチ10がオン作動した場合に
は、補助ジャッキ5における収縮側5Aと隙間調整用シ
リンダ13における伸長側とを連通し、隙間調整用シリ
ンダ13における収縮側との連通が遮断される調整動作
態位に切り換えられるスプールを備えた電磁弁で構成さ
れている。
【0018】隙間調整用シリンダ13は、隙間調整用方
向切り換え弁12の態位切り換えによりロッド13Aの
伸縮動作が切り換えられるようになっており、ロッド1
3Aの全収縮位置および全伸長位置に対向してロッドの
位置を検出可能な位置検知手段15、16が配置されて
いる。位置検知手段15、16は、一例として、いずれ
も光源と受光部とを備えた光反射型の光学センサが用い
られ、ロッド13Aとの対向状態により変化する反射光
の受光状態を検知するようになっている。位置検知手段
15、16のうち、全収縮位置に対応する位置検知手段
15は、ロッド13Aが光路から外れた場合にオフ状態
となり、位置検知手段16はロッド13Aが光路内に入
った場合にオン状態となる。上記位置検知手段のうちの
全伸長位置に対応する位置検知手段16は、図3に示す
ように、リレーを用いた自己保持機能を有する構成とさ
れ、全収縮位置に対応する位置検知手段15は、オンし
た場合に圧力スイッチ10が作動していると、表示ラン
プ17を点灯することができる電気的な回路構成とされ
ている。つまり、図3において、伸縮駆動用方向切り換
え弁8の操作スイッチ8Aは、その操作位置によって伸
縮駆動用方向切り換え弁8の伸長側ソレノイド8A1あ
るいは収縮側ソレノイド8A2に通電することができ、
また、圧力スイッチ10は、隙間調整用方向切り換え弁
12のソレノイド12Aに通電できるようになってい
る。圧力スイッチ10と位置検知手段のうちの全収縮位
置に対応する位置検知手段15とが直列接続され、さら
に位置検知手段15の接地側には表示ランプ17が接続
されている。
【0019】シーケンスバルブ14は、補助ジャッキ5
における伸長側5Bと隙間調整用方向切り換え弁12の
圧油入り口に接続されている補助ジャッキ5における収
縮側5Aの油路とを連通させることができ、補助ジャッ
キ5におけるロッドに有するフロートが接地した際の収
縮側5Bの圧力をパイロット圧として開放されるように
なっている。
【0020】本実施例は以上のような構成であるから、
アウトリガ装置の油圧シリンダが操作されてフロートが
接地した後に補助ジャッキ5が操作される。補助ジャッ
キ5は、操作スイッチ8Aにおいて伸長側が選択される
と、図3に示すように、伸長側ソレノイドが励磁され、
スプールが伸長位置に移動する。これにより、油圧ポン
プPからの圧油が伸縮駆動用方向切り換え弁8を介して
補助ジャッキ5における伸長側5Bに供給されることに
より補助ジャッキ5が伸長動作される。補助ジャッキ5
では、伸長側5Bに圧油が流れ込むことでロッドが伸長
し、そのロッドに有するフロートが接地する。このと
き、隙間調整用シリンダ13におけるロッド13Aは、
未だそれまでの状態である全収縮位置にあるので、その
位置を位置検知手段15により検知されている。
【0021】補助ジャッキ5のフロートが接地される
と、伸長側5Bでの圧力が上昇し、この圧力によって圧
力スイッチ10がオン作動される。圧力スイッチ10が
オン作動されると、隙間調整用方向切り換え弁12が通
常態位から切り換えられて調整動作態位とされ、補助ジ
ャッキ5における伸長側5Bからの圧油が隙間調整用シ
リンダ13における伸長側の油室に流れ込む。このと
き、補助ジャッキ5における伸長側5Bの圧力によりシ
ーケンスバルブ14が開放され、隙間調整用シリンダ1
3における伸長側の油室に対して補助ジャッキ5の伸長
側5Bの圧油が供給され、隙間調整用シリンダ13のロ
ッド13Aが伸長する。
【0022】圧力スイッチ10がオン作動することで隙
間調整用方向切り換え弁12の態位が切り換えられて伸
長側の油室に圧油が導入された隙間調整用シリンダ13
は、ロッド13Aを伸長させることができ、これによっ
て、図4のタイミングチャートに示すように、位置検知
手段15がオフに転じる。このとき、隙間調整用シリン
ダ13における収縮側の油室からの圧油は、伸縮駆動用
方向切り換え弁8を介してタンクに戻される。隙間調整
用シリンダ13のロッド13Aが伸長し、全伸長位置に
達すると、図4のタイミングチャートに示すように、位
置検知手段16がオンし、これに連動して伸縮駆動用方
向切り換え弁8が収縮位置側に切り換えられる。これに
より、伸縮駆動用方向切り換え弁8からの圧油は隙間調
整用シリンダ13の収縮側の油室に送り込まれてロッド
13Aを収縮させると共に、隙間調整用シリンダ13に
おける伸長側の油室からの圧油が隙間調整用方向切り換
え弁12を介して補助シリンダ5における収縮側5Aに
送り込まれるので、補助シリンダ5のロッドが収縮動作
する。
【0023】補助ジャッキ5におけるロッドの収縮動作
は、隙間調整用シリンダ13におけるロッド13Aが全
収縮位置に対応する位置検知手段15によって検知され
るまで継続される。位置検知手段15により隙間調整用
シリンダ13のロッド13Aが検知されると、図4のタ
イミングチャートに示すように、位置検知手段15がオ
ンするので、R3の接点と直列に接続されている表示ラ
ンプ17が点灯して所定量の収縮動作が完了したことを
表示する。このとき、伸縮駆動用方向切り換え弁8は、
中立態位に復帰させられるので、補助ジャッキ5は、フ
ロートが地面から所定量離れた状態を維持される。
【0024】以上のような実施例によれば、補助ジャッ
キ5のロッドを伸長して接地させてから地面との間で所
定間隔を以て補助ジャッキ5のロッド、つまりフロート
を離す際の圧油は、隙間調整用シリンダ13における伸
長側から排出される圧油を用いることができるので、油
圧ポンプ側での圧油の供給量の変化を大きくしなくて済
み、ポンプ容量が小さなものでも確実にフロートを地面
から所定量離すことが可能になる。なお、上記実施例で
は、隙間調整用シリンダ13のロッド13Aの全収縮位
置および全伸長位置に対向してロッドの位置を検出可能
な位置検知手段15,16を用いる方法を示したが、位
置検知手段を用いることなく、オペレータが手動で上記
操作を順次行ってもよいこと勿論である。
【0025】ところで、本実施例では、補助ジャッキの
フロートに作用する反力およびアウトリガ装置のフロー
トに作用する反力をそれぞれ検知し、補助ジャッキおよ
び各アウトリガ装置の破損を防止するための構成が設け
られている。図5は、上記補助ジャッキおよびアウトリ
ガ装置の油圧制御部20の構成を説明するためのブロッ
ク図であり、同図において油圧制御部20は、マイクロ
コンピュータにより主要部が構成され、図示しないI/
Oインターフェースを介して入力側には、補助ジャッキ
5の伸長側5Bの油路内の圧力を検知する圧力センサ1
1(図2参照)、各アウトリガ装置に用いられる油圧シ
リンダのキャップ側の油室内の圧力を検知する圧力セン
サ(便宜上、纏めてアウトリガ用圧力センサと表示す
る)18が接続され、出力側には警報装置19が接続さ
れている。
【0026】油圧制御部20は、予め設定されている補
助ジャッキ5および各アウトリガ装置での支持荷重の限
界値を基準として、現段階での補助ジャッキ5および各
アウトリガ装置での圧力から現段階に作用している荷重
を算出し、算出した現段階での荷重と上記限界値とを比
較し、その差が所定範囲よりも大きい場合および小さい
場合には警告するようになっている。つまり、油圧制御
部20では、補助ジャッキ5あるいは各アウトリガ装置
のいずれかが限界荷重と現段階で作用している荷重との
差が所定範囲よりも過小な関係にある場合には、フロー
トの接地面が軟弱であってフロートが沈み込むような場
合と判断し、また、過大な関係にある場合には補助ジャ
ッキ5あるいは各アウトリガ装置が破損する危険がある
ことを判断するようになっている。
【0027】このような構成の油圧制御部20は、その
動作を説明するフローチャートに基づいて作用を説明す
ると図6に示すとおりである。図6において、圧力セン
サ11、18からのデータを取り込み(ST1)、その
データから現段階での荷重を算出する(ST2)。この
処理は、補助ジャッキ5のみでなく、各アウトリガ装置
を対象として実行され、それら各算出値が補助ジャッキ
5および各アウトリガ装置独自の限界値との差が求めら
れ、その差が所定範囲に含まれているかどうか判別され
る(ST3、ST4)。現段階の荷重と限界値との差が
所定範囲に含まれている場合には警告はされず、仮に所
定範囲を越えている場合には警報装置19によって警告
される(ST5)。これによりオペレータが警告を認識
することができるので、クレーンの転倒や補助ジャッキ
あるいはアウトリガ装置による荷重の支持不能状態に陥
るのを回避することができる。なお、現段階の荷重の算
出に関しては、吊り荷重量に加えて旋回台に作用する垂
直方向でのモーメントを得るためのパラメータである旋
回角、作業半径、ブームの起伏角度およびブームの伸縮
長等を考慮してデータ入力すること勿論である。また、
本実施例では、所定量の圧油供給態位を設定する隙間調
整部の構成として、隙間調整用方向切り換え弁および隙
間調整用シリンダを用いた構成を挙げたが、このような
構成に限らず、可変流量制御弁などの流量制御手段から
なる油圧ポンプなどの油圧源を用いて伸長時と収縮時と
で圧油の供給量を変化させて補助ジャッキのロッドの収
縮量を制御するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、請
求項1記載の発明によれば、フロートの接地後、所定の
隙間を設定してフロートを地面から離間させるので、車
体フレームの地上高さに拘わらず、所定の隙間を形成し
て補助ジャッキのみで荷重を支えるような事態を防止し
て補助ジャッキの破損が防がれ、これにより、補助ジャ
ッキの機能を有効に用いて車体フレームの撓み変形を防
止することが可能になる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、補助ジャッ
キにおけるロッドを伸長させる状態にあるとき、ロッド
に有するフロートが接地したことによる補助ジャッキの
ロッド伸長側油室の圧力が上昇するのを利用して圧力ス
イッチを作動させることで補助ジャッキにおけるロッド
伸長側油室に供給される圧油を隙間調整用シリンダに蓄
え、隙間調整用シリンダのロッドが位置検知手段により
検知された時点で、隙間調整用シリンダに蓄えられた圧
油を補助ジャッキのロッド収縮側油室に供給すると共
に、この状態を隙間調整用シリンダにおけるロッドの位
置を検知するまで継続させることができるので、補助ジ
ャッキのフロートを、接地後、上記隙間調整用シリンダ
におけるロッドが全伸長位置から全収縮位置に達するま
でのストローク分に見合う油量により地面から離すこと
ができる。これにより、車体フレームの地上高さの違い
に拘わりなく一定量だけ地面から離れた状態とされ、車
体フレームが一定量撓んだ時点で車体フレームを支持す
ることになり、アウトリガ装置により支承されるべき荷
重の全てが集中的に補助ジャッキに作用して破損してし
まうような事態を未然に防止して車体フレームの撓み変
形の増加を防止することが可能になる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、少なくとも
補助ジャッキにおける伸長側の圧力を検知する圧力セン
サを設けることで、補助ジャッキに作用する反力が限界
荷重に対して所定値以上であると過負荷状態であること
が、そして所定範囲以下であると補助ジャッキの接地面
が軟弱であったりして補助ジャッキのロッドが沈み込む
状態にあることがそれぞれ判別でき、しかもその状態を
警告することができるので、所定値以上である場合の補
助ジャッキの破損防止と共に補助ジャッキが沈み込むこ
とによる車体フレームの撓み発生抑制とを容易に認識し
て対策をとれるようにすることができる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、補助ジャッ
キを設ける場合には、アウトリガ装置が接地してから補
助ジャッキを接地し、補助ジャッキのみを地面から所定
量だけ離すようにしているので、補助ジャッキにのみ車
体フレーム側からの荷重の全てが集中して作用すること
を防止でき、アウトリガ装置での支承荷重の限界を超え
た場合にのみ補助ジャッキを加えた支承を可能にして補
助ジャッキの破損を未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による移動式クレーンの要部構成
を説明するための模式的な平面図である。
【図2】図1に示した移動式クレーンに用いられる補助
ジャッキの油圧制御機構を説明するための油圧回路図で
ある。
【図3】図2に示した油圧制御機構に用いられる機器の
配線を説明するための図である。
【図4】図2に示した油圧制御機構に用いられる部材の
動作時期を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図1に示した移動式クレーンに用いられる油圧
制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図3に示した油圧制御部の作用を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 移動式クレーンの車体フレーム 5 補助ジャッキ 5A ロッドが内在する収縮側の油室 5B ロッドが内在しない伸長側の油室 6 補助ジャッキ張り出し・格納切り換え部 7 隙間調整部 8 方向切り換え弁 9、9’ 逆止弁 10 圧力スイッチ 11 圧力センサ 12 隙間調整用方向切り換え弁 13 隙間調整用シリンダ 13A ロッド 14 シーケンスバルブ 15 隙間調整用シリンダの全縮位置に対応する
位置検知手段 16 隙間調整用シリンダの全伸長位置に対応す
る位置検知手段 17 表示ランプ 18 アウトリガ用圧力センサ 19 警報装置 20 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの側面に設けられているア
    ウトリガ装置とは別に車体フレームの前後方向中間位置
    にて伸縮可能な油圧シリンダからなる補助ジャッキを備
    えた移動式クレーンにおいて、 上記補助ジャッキは、油圧シリンダの伸長操作によりフ
    ロートを接地させた状態から所定の隙間を設定して上記
    フロートを接地面から離間させる方向に収縮操作され、
    上記フロートを接地面から離間させた状態に維持される
    ことを特徴とする移動式クレーン。
  2. 【請求項2】 車体フレームの側面に設けられているア
    ウトリガ装置とは別に車体フレームの前後方向中間位置
    にて伸縮可能な油圧シリンダからなる補助ジャッキを備
    えた移動式クレーンにおいて、 上記補助ジャッキの伸縮動作用油路を切り換え可能な方
    向切り換え弁を有する補助ジャッキ張出・格納切換部
    と、上記補助ジャッキのフロートを接地後所定量上昇さ
    せて地面から離すための隙間調整部とを備え、 上記隙間調整部は、上記補助ジャッキにおけるロッドを
    伸長させる側の油室に接続された油路の圧力が上記フロ
    ートの接地によって上昇したときに開放されるシーケン
    スバルブおよびその圧力上昇によって作動する圧力スイ
    ッチと、該圧力スイッチによって油路を切り換え可能な
    隙間調整用方向切り換え弁と、該隙間調整用方向切り換
    え弁の圧油吐出側に接続されている隙間調整用シリンダ
    と、該隙間調整用シリンダにおけるロッドの全収縮位置
    および全伸長位置をそれぞれ検知して上記補助ジャッキ
    張出・格納切換部の方向切り換え弁での油路を切り換え
    るための信号を出力する位置検知手段とを備え、 上記隙間調整用方向切り換え弁は、上記隙間調整用シリ
    ンダにおけるロッドを収縮させる側の油室と上記補助ジ
    ャッキにおけるロッドを収縮させる側の油室とを連通す
    る通常態位から、上記圧力スイッチが作動したときには
    上記隙間調整用シリンダにおけるロッドを伸長させる側
    の油室と上記補助ジャッキにおけるロッドを収縮させる
    側の油室とを連通させ、上記補助ジャッキにおけるロッ
    ドを伸長させる側の油室に接続された油路の圧油を上記
    シーケンスバルブを介して上記隙間調整用シリンダにお
    けるロッドを伸長させる側の油室に供給する調整動作態
    位に切り換え可能な電磁弁で構成され、 上記補助ジャッキ張出・格納切換部の方向切り換え弁
    は、上記補助ジャッキにおけるロッドを伸長させる側の
    油室に油圧ポンプからの圧油を供給可能な油路を設定す
    る伸長位置と上記隙間調整用シリンダにおけるロッドを
    収縮させる側の油室に油圧ポンプからの圧油を供給可能
    な油路を設定する収縮位置とに切り換え可能な電磁弁で
    構成され、 上記補助ジャッキ張出・格納切換部の方向切り換え弁が
    上記伸長位置に切り換えられているとき、補助ジャッキ
    のフロートが接地した際にロッドを伸長させる側の油室
    の圧力が上昇するのに連動して上記圧力スイッチが作動
    し、上記隙間調整用方向切り換え弁が上記調整動作態位
    に切り換えられて上記補助ジャッキにおけるロッドを伸
    長させる側の油室への圧油を上記隙間調整用シリンダに
    対して供給し、上記隙間調整用シリンダのロッドの位置
    が上記位置検知手段により検知されると、上記補助ジャ
    ッキ張出・格納切換部の方向切り換え弁が収縮位置に切
    り換えられて油圧ポンプからの圧油を上記隙間調整用シ
    リンダに対して供給し、上記隙間調整用シリンダに蓄え
    られた圧油を上記補助ジャッキにおけるロッドを収縮さ
    せる側の油室に供給し、この状態が上記位置検知手段に
    より上記隙間調整用シリンダのロッドが検知されるまで
    の間継続されて上記補助ジャッキにおけるロッドを収縮
    させて地面からフロートを離すことを特徴とする移動式
    クレーン。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の移動式クレーンに
    おいて、 アウトリガ装置および補助ジャッキのうちの少なくとも
    上記補助ジャッキにおける伸長側の圧力を検知する圧力
    センサと、 上記圧力センサが入力側に接続され、出力側には警報装
    置が接続されている制御部とを備え、 上記制御部は、上記補助ジャッキにおける伸長側の圧力
    を検知して補助ジャッキに作用する接地面からの反力を
    算出し、この反力を上記補助ジャッキにおける現段階で
    の荷重とし、この現段階での荷重を上記補助ジャッキに
    予め設定されている限界荷重と比較し、限界荷重と現段
    階での荷重との差が所定範囲内でない場合に上記警報装
    置による警告を行うための信号を出力することを特徴と
    する移動式クレーン。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の移動式クレーンの
    支持方法であって、 上記補助ジャッキは、アウトリガ装置が接地した後にロ
    ッドを伸長し、接地後、隙間調整用シリンダにより計量
    された作動油により所定量収縮させて地面から離すこと
    を特徴とする移動式クレーンの支持方法。
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