JPH11264112A - 鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法 - Google Patents
鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法Info
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- JPH11264112A JPH11264112A JP8818498A JP8818498A JPH11264112A JP H11264112 A JPH11264112 A JP H11264112A JP 8818498 A JP8818498 A JP 8818498A JP 8818498 A JP8818498 A JP 8818498A JP H11264112 A JPH11264112 A JP H11264112A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】巨大地震に遭遇した場合であっても高架橋を走
行する車両の安全性を確実に確保する。 【解決手段】本発明に係る鉄道用高架橋1の下部構造4
は、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン構造2の面
内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置するととも
にその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介してラーメ
ン構造2の梁中央下面に連結してなる。かかる下部構造
4は、高架橋1の橋軸直交方向の固有振動数が2Hz以
上となるように構成してある。
行する車両の安全性を確実に確保する。 【解決手段】本発明に係る鉄道用高架橋1の下部構造4
は、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン構造2の面
内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置するととも
にその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介してラーメ
ン構造2の梁中央下面に連結してなる。かかる下部構造
4は、高架橋1の橋軸直交方向の固有振動数が2Hz以
上となるように構成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用軌道が
敷設される鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法に
関する。
敷設される鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両が走行する橋梁としては、河
川、海峡等を横断する狭義の橋梁のほかに市街地におい
て連続的に建設される、いわゆる高架橋がある。かかる
高架橋は、効率的な土地利用の観点から、道路上、鉄道
上あるいは河川上の空間に連続して建設されるものであ
り、高架橋下の道路あるいは鉄道が立体交差することと
なるため、交通渋滞の解消にも貢献する。
川、海峡等を横断する狭義の橋梁のほかに市街地におい
て連続的に建設される、いわゆる高架橋がある。かかる
高架橋は、効率的な土地利用の観点から、道路上、鉄道
上あるいは河川上の空間に連続して建設されるものであ
り、高架橋下の道路あるいは鉄道が立体交差することと
なるため、交通渋滞の解消にも貢献する。
【0003】ところで、かかる鉄道用高架橋の下部構造
は、通常、鉄筋コンクリートのラーメン構造として構築
されることが多いが、その設計施工の際には、地震時に
おける高架橋自体の健全性はもちろんのこと、走行車両
の安全性についても十分検討されなければならない。
は、通常、鉄筋コンクリートのラーメン構造として構築
されることが多いが、その設計施工の際には、地震時に
おける高架橋自体の健全性はもちろんのこと、走行車両
の安全性についても十分検討されなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予測し
得ないほどの巨大地震に遭遇した場合、走行車両の安全
性を確実に確保できるかどうかは、従来の高架橋では若
干の懸念があった。
得ないほどの巨大地震に遭遇した場合、走行車両の安全
性を確実に確保できるかどうかは、従来の高架橋では若
干の懸念があった。
【0005】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、巨大地震に遭遇した場合であっても高架橋を
走行する車両の安全性を確実に確保することが可能な鉄
道用高架橋の下部構造及びその設計方法を提供すること
を目的とする。
たもので、巨大地震に遭遇した場合であっても高架橋を
走行する車両の安全性を確実に確保することが可能な鉄
道用高架橋の下部構造及びその設計方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る鉄道用高架橋の下部構造は請求項1に
記載したように、橋軸直交方向に配置されたラーメン構
造と、該ラーメン構造の面内空間に配置されたブレース
材とから構成するとともに、該ブレース材を、所定のエ
ネルギー吸収部材を介して前記ラーメン構造に連結した
ものである。
め、本発明に係る鉄道用高架橋の下部構造は請求項1に
記載したように、橋軸直交方向に配置されたラーメン構
造と、該ラーメン構造の面内空間に配置されたブレース
材とから構成するとともに、該ブレース材を、所定のエ
ネルギー吸収部材を介して前記ラーメン構造に連結した
ものである。
【0007】また、本発明に係る鉄道用高架橋の下部構
造は、鉄道用高架橋の橋軸直交方向の固有振動数が2H
z以上となるように構成したものである。
造は、鉄道用高架橋の橋軸直交方向の固有振動数が2H
z以上となるように構成したものである。
【0008】また、本発明に係る鉄道用高架橋下部構造
の設計方法は請求項3に記載したように、高架橋の軌道
敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅
との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全性
に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界曲
線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて設
計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の加
振振動数を求め、前記高架橋の橋軸直交方向の固有振動
数が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配
置されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配
置され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン
構造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の
下部構造を設計するものである。
の設計方法は請求項3に記載したように、高架橋の軌道
敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅
との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全性
に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界曲
線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて設
計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の加
振振動数を求め、前記高架橋の橋軸直交方向の固有振動
数が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配
置されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配
置され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン
構造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の
下部構造を設計するものである。
【0009】請求項1に係る発明の鉄道用高架橋の下部
構造においては、橋軸直交方向に沿った地震動の揺れに
対し、ラーメン構造とブレース材との間に介在させてあ
るエネルギー吸収部材がその振動エネルギーを吸収し、
高架橋の揺れを速やかに収斂させる。一方、入力した地
震動のエネルギーは、エネルギー吸収部材の履歴減衰、
粘性減衰等の形で消費され、高架橋下部構造の主たる構
造であるラーメン構造及びブレース材は、ほとんど損傷
を受けずに健全性を維持する。そのため、地震後におい
ては、エネルギー吸収部材を新しいものに交換すること
によって、高架橋の使用を従前通り継続することができ
る。
構造においては、橋軸直交方向に沿った地震動の揺れに
対し、ラーメン構造とブレース材との間に介在させてあ
るエネルギー吸収部材がその振動エネルギーを吸収し、
高架橋の揺れを速やかに収斂させる。一方、入力した地
震動のエネルギーは、エネルギー吸収部材の履歴減衰、
粘性減衰等の形で消費され、高架橋下部構造の主たる構
造であるラーメン構造及びブレース材は、ほとんど損傷
を受けずに健全性を維持する。そのため、地震後におい
ては、エネルギー吸収部材を新しいものに交換すること
によって、高架橋の使用を従前通り継続することができ
る。
【0010】エネルギー吸収部材をどのうようにして構
築するかは任意であるが、例えば極軟鋼やスリット入り
薄鋼板で構成した履歴減衰型部材とすることができる。
ラーメン構造やブレース材をどのような材料で構成する
かも任意であり、ブレース材は例えばPC鋼線で構成す
ることもできるが、ラーメン構造を鉄筋コンクリート、
ブレース材を鉄骨で構成するのが一般的な形態である。
築するかは任意であるが、例えば極軟鋼やスリット入り
薄鋼板で構成した履歴減衰型部材とすることができる。
ラーメン構造やブレース材をどのような材料で構成する
かも任意であり、ブレース材は例えばPC鋼線で構成す
ることもできるが、ラーメン構造を鉄筋コンクリート、
ブレース材を鉄骨で構成するのが一般的な形態である。
【0011】エネルギー吸収部材をどの位置に配置する
かはブレース材の形状や配置形態との関係で適宜決めれ
ばよいが、例えば、ブレース材を逆V字状に構成し、そ
の頂点箇所とラーメン構造の梁中央下面との間に配置す
ることができる。
かはブレース材の形状や配置形態との関係で適宜決めれ
ばよいが、例えば、ブレース材を逆V字状に構成し、そ
の頂点箇所とラーメン構造の梁中央下面との間に配置す
ることができる。
【0012】ラーメン構造、ブレース材及びエネルギー
吸収部材からなる高架橋下部構造をどのように構成する
かは上述したように任意であるが、鉄道用高架橋の橋軸
直交方向の固有振動数が2Hz以上となるように構成し
たならば、高架橋の横揺れが効果的に抑制され、鉄道用
高架橋を走行する車両の走行安全性は大幅に改善され
る。なお、ラーメン構造、ブレース材等の断面について
は、振動解析や起振機を用いた加振実験等によってその
大きさを決定すればよい。
吸収部材からなる高架橋下部構造をどのように構成する
かは上述したように任意であるが、鉄道用高架橋の橋軸
直交方向の固有振動数が2Hz以上となるように構成し
たならば、高架橋の横揺れが効果的に抑制され、鉄道用
高架橋を走行する車両の走行安全性は大幅に改善され
る。なお、ラーメン構造、ブレース材等の断面について
は、振動解析や起振機を用いた加振実験等によってその
大きさを決定すればよい。
【0013】請求項3に係る発明の設計方法において
は、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振動数と
該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ごとに求
めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線領域と
を分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフを作成
する。
は、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振動数と
該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ごとに求
めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線領域と
を分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフを作成
する。
【0014】次に、かかるグラフを用いて設計上の加振
加速度に対応する走行安全限界曲線の加振振動数を求め
る。
加速度に対応する走行安全限界曲線の加振振動数を求め
る。
【0015】次に、高架橋の橋軸直交方向の固有振動数
が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配置
されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配置
され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン構
造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の下
部構造を設計する。
が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配置
されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配置
され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン構
造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の下
部構造を設計する。
【0016】このようにすると、設計上の加振加速度の
範囲内では、高架橋を走行する車両の走行安全性が確実
に保証される。
範囲内では、高架橋を走行する車両の走行安全性が確実
に保証される。
【0017】高架橋の橋軸直交方向の固有振動数が上述
のグラフから求めた加振振動数以上となるように高架橋
の下部構造を設計するには、請求項2の発明と同様、ラ
ーメン構造、ブレース材等の断面を、振動解析や起振機
を用いた加振実験等によって決定する方法が考えられ
る。
のグラフから求めた加振振動数以上となるように高架橋
の下部構造を設計するには、請求項2の発明と同様、ラ
ーメン構造、ブレース材等の断面を、振動解析や起振機
を用いた加振実験等によって決定する方法が考えられ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄道用高架橋
の下部構造及びその設計方法の実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
の下部構造及びその設計方法の実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0019】(第1実施形態)図1は、下部構造4とそ
の上に架け渡された橋桁等からなる上部構造5とからな
る鉄道用高架橋1を橋軸方向から見た断面図である。同
図でわかるように、本実施形態に係る鉄道用高架橋1の
下部構造4は、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン
構造2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置
するとともにその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介
してラーメン構造2の梁中央下面に連結してなる。
の上に架け渡された橋桁等からなる上部構造5とからな
る鉄道用高架橋1を橋軸方向から見た断面図である。同
図でわかるように、本実施形態に係る鉄道用高架橋1の
下部構造4は、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン
構造2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置
するとともにその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介
してラーメン構造2の梁中央下面に連結してなる。
【0020】下部構造4は、高架橋1の橋軸直交方向の
固有振動数が2Hz以上となるように、ラーメン構造
2、ブレース材3及びエネルギー吸収部材7の断面を決
定してある。これらの断面を決定するにあたっては、た
とえば解析によって定めてもよいし、高架橋1若しくは
その実験用モデルに起振機を据え付けて加振実験を行
い、該高架橋若しくはその実験用モデルが実際に2Hz
以上で共振するように上述した各部材の断面を決定する
ようにしてもよい。
固有振動数が2Hz以上となるように、ラーメン構造
2、ブレース材3及びエネルギー吸収部材7の断面を決
定してある。これらの断面を決定するにあたっては、た
とえば解析によって定めてもよいし、高架橋1若しくは
その実験用モデルに起振機を据え付けて加振実験を行
い、該高架橋若しくはその実験用モデルが実際に2Hz
以上で共振するように上述した各部材の断面を決定する
ようにしてもよい。
【0021】なお、ブレース材3を配置することによっ
て上述の剛性を確保できるのであれば、ラーメン2の脚
部をつなぐ基礎梁6を省略してもよい。かかる基礎梁の
省略により、下部構造4の施工コストを大幅に低減する
ことが可能となる。
て上述の剛性を確保できるのであれば、ラーメン2の脚
部をつなぐ基礎梁6を省略してもよい。かかる基礎梁の
省略により、下部構造4の施工コストを大幅に低減する
ことが可能となる。
【0022】ここで、ラーメン構造2、ブレース材3及
びエネルギー吸収部材7の各断面を決定するにあたって
は、図2の復元力特性に示したように、それらが初期剛
性(同図の0〜θ1)の範囲内で変形する程度の地震を前
提とするのではなく、直下型の巨大地震に遭遇した場合
にエネルギー吸収部材7が降伏して(同図のA点以
降)、履歴減衰の形で該地震エネルギーを効率よく吸収
することができるよう、各部材の最大値が同図において
θ1とθ2との間に入ることを前提とするのがよい。
びエネルギー吸収部材7の各断面を決定するにあたって
は、図2の復元力特性に示したように、それらが初期剛
性(同図の0〜θ1)の範囲内で変形する程度の地震を前
提とするのではなく、直下型の巨大地震に遭遇した場合
にエネルギー吸収部材7が降伏して(同図のA点以
降)、履歴減衰の形で該地震エネルギーを効率よく吸収
することができるよう、各部材の最大値が同図において
θ1とθ2との間に入ることを前提とするのがよい。
【0023】すなわち、下部構造4が初期剛性よりも剛
性が低下した状態で振動することを前提として、高架橋
1の橋軸直交方向の固有振動数が2Hz以上となるよう
に該下部構造を構成する各部材の断面を決定するのがよ
い。なお、このように断面を設定しておけば、初期剛性
(図2の0〜θ1)の範囲内で変形する程度の地震に対し
ては、2Hzよりも大きな剛性が維持される。
性が低下した状態で振動することを前提として、高架橋
1の橋軸直交方向の固有振動数が2Hz以上となるよう
に該下部構造を構成する各部材の断面を決定するのがよ
い。なお、このように断面を設定しておけば、初期剛性
(図2の0〜θ1)の範囲内で変形する程度の地震に対し
ては、2Hzよりも大きな剛性が維持される。
【0024】なお、下部構造4の全体の復元力特性は、
図2でわかるように原点OからB、C、Dへと続く曲線
となるが、設計上は、原点OからC、Dへと続く復元力
特性とみなしてもよい。この場合、原点OからCに延び
る剛性P2/θ2は、巨大地震を前提とした場合の実際の
履歴挙動を考慮した等価剛性と考えることができる。
図2でわかるように原点OからB、C、Dへと続く曲線
となるが、設計上は、原点OからC、Dへと続く復元力
特性とみなしてもよい。この場合、原点OからCに延び
る剛性P2/θ2は、巨大地震を前提とした場合の実際の
履歴挙動を考慮した等価剛性と考えることができる。
【0025】本実施形態に係る鉄道用高架橋1の下部構
造4においては、鉄道用高架橋1の橋軸直交方向の固有
振動数が2Hz以上となるように設計することによって
該高架橋の横揺れが抑制され、その上を走行する車両の
走行安全性は大幅に改善される。
造4においては、鉄道用高架橋1の橋軸直交方向の固有
振動数が2Hz以上となるように設計することによって
該高架橋の横揺れが抑制され、その上を走行する車両の
走行安全性は大幅に改善される。
【0026】図3及び図4は、本実施形態に係る鉄道用
高架橋1の下部構造4における作用効果を示した解析結
果であり、以下にその内容を説明する。
高架橋1の下部構造4における作用効果を示した解析結
果であり、以下にその内容を説明する。
【0027】まず、図3は、鉄道用高架橋1の軌道敷設
位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅との
関係を加振加速度ごとに求めて曲線群11とする一方、
各加振振動数における走行安全性が横方向変位振幅の大
きさによってどのように変化するかを調べて安全な場合
には○を、脱線する場合には×を同図中にプロットし、
次いで、○が分布する安全領域と×が分布する脱線領域
との境界部分に曲線を引いてこれを走行安全限界曲線1
2と定義し、曲線群11に重ね合わせたグラフである。
なお、走行安全性を調べるにあたり、走行速度は、10
0km/hとした。
位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅との
関係を加振加速度ごとに求めて曲線群11とする一方、
各加振振動数における走行安全性が横方向変位振幅の大
きさによってどのように変化するかを調べて安全な場合
には○を、脱線する場合には×を同図中にプロットし、
次いで、○が分布する安全領域と×が分布する脱線領域
との境界部分に曲線を引いてこれを走行安全限界曲線1
2と定義し、曲線群11に重ね合わせたグラフである。
なお、走行安全性を調べるにあたり、走行速度は、10
0km/hとした。
【0028】かかるグラフから、1Hz以下の加振振動
数では、500gal程度の加速度に対しても走行安全
性を確保することが困難であるが、1.5Hzの加振振
動数では、走行安全性を確保できる加速度の上限が約9
00galに上がり、2Hzの加振振動数では、その上
限がさらに約1400galとなることがわかる。
数では、500gal程度の加速度に対しても走行安全
性を確保することが困難であるが、1.5Hzの加振振
動数では、走行安全性を確保できる加速度の上限が約9
00galに上がり、2Hzの加振振動数では、その上
限がさらに約1400galとなることがわかる。
【0029】したがって、地表面での値が300gal
程度の比較的大きな地震を対象とするのであれば、地表
面からの増幅を考慮したとしても、高架橋の固有振動数
を1.5Hz程度に設定すれば、鉄道用高架橋1を走行
する車両の安全性は確実に確保される。
程度の比較的大きな地震を対象とするのであれば、地表
面からの増幅を考慮したとしても、高架橋の固有振動数
を1.5Hz程度に設定すれば、鉄道用高架橋1を走行
する車両の安全性は確実に確保される。
【0030】また、地表面での値が800galを上回
るような直下型の巨大地震を対象とする場合であって
も、鉄道用高架橋1の固有振動数を2Hz程度若しくは
それ以上に設定すれば、車両の走行安定性を十分に確保
できることがわかる。
るような直下型の巨大地震を対象とする場合であって
も、鉄道用高架橋1の固有振動数を2Hz程度若しくは
それ以上に設定すれば、車両の走行安定性を十分に確保
できることがわかる。
【0031】次に、図4は、高架橋の固有振動数と脱線
係数(Q/P)との関係を3種類の地盤種別についてそ
れぞれ2つの実地震波(最大加速度;300gal)を
用いて調べた解析結果を示したグラフである。ここで、
Qは走行車両の車台から軌道に加わる水平力を、Pは車
台から軌道に加わる動的な輪重を表し、Q/Pが大きい
ほど走行安定性が低い。なお、走行速度は、260km
/hとした。
係数(Q/P)との関係を3種類の地盤種別についてそ
れぞれ2つの実地震波(最大加速度;300gal)を
用いて調べた解析結果を示したグラフである。ここで、
Qは走行車両の車台から軌道に加わる水平力を、Pは車
台から軌道に加わる動的な輪重を表し、Q/Pが大きい
ほど走行安定性が低い。なお、走行速度は、260km
/hとした。
【0032】かかるグラフから、1Hz前後では脱線係
数が大きいのに対し、2Hz以上では、脱線係数が相対
的に小さく、走行安全性が向上することがわかる。
数が大きいのに対し、2Hz以上では、脱線係数が相対
的に小さく、走行安全性が向上することがわかる。
【0033】以上説明したように、本実施形態に係る鉄
道用高架橋1の下部構造4によれば、ラーメン構造2と
その面内空間に配置されエネルギー吸収部材7を介して
該ラーメン構造に連結されたブレース材3とで構成した
ので、橋軸直交方向に沿った地震動の揺れに対しては、
ラーメン構造2とブレース材3との間に介在させてある
エネルギー吸収部材7がその振動エネルギーを吸収し、
高架橋1の揺れを速やかに収斂させる。
道用高架橋1の下部構造4によれば、ラーメン構造2と
その面内空間に配置されエネルギー吸収部材7を介して
該ラーメン構造に連結されたブレース材3とで構成した
ので、橋軸直交方向に沿った地震動の揺れに対しては、
ラーメン構造2とブレース材3との間に介在させてある
エネルギー吸収部材7がその振動エネルギーを吸収し、
高架橋1の揺れを速やかに収斂させる。
【0034】一方、入力した地震動のエネルギーは、エ
ネルギー吸収部材7の履歴減衰として消費され、高架橋
1の下部構造4の主たる構造であるラーメン構造2及び
ブレース材3は、ほとんど損傷を受けずに健全性を維持
する。そのため、地震後においては、エネルギー吸収部
材7を新しいものに交換することによって、鉄道用高架
橋1の使用を従前通り継続することができる。
ネルギー吸収部材7の履歴減衰として消費され、高架橋
1の下部構造4の主たる構造であるラーメン構造2及び
ブレース材3は、ほとんど損傷を受けずに健全性を維持
する。そのため、地震後においては、エネルギー吸収部
材7を新しいものに交換することによって、鉄道用高架
橋1の使用を従前通り継続することができる。
【0035】また、本実施形態に係る鉄道用高架橋1の
下部構造4によれば、エネルギー吸収部材7の変形性能
を中心とした変位設計が可能となり、従来のように複雑
なRC変形性能に依存した設計方法よりもより合理的な
設計が可能となる。
下部構造4によれば、エネルギー吸収部材7の変形性能
を中心とした変位設計が可能となり、従来のように複雑
なRC変形性能に依存した設計方法よりもより合理的な
設計が可能となる。
【0036】また、本実施形態に係る鉄道用高架橋1の
下部構造4によれば、ブレース材3から反力をとること
によってラーメン構造2の地震による残留変形を元に戻
すことが可能となり、地震時の損傷制御を容易に行うこ
とができる。
下部構造4によれば、ブレース材3から反力をとること
によってラーメン構造2の地震による残留変形を元に戻
すことが可能となり、地震時の損傷制御を容易に行うこ
とができる。
【0037】また、本実施形態に係る鉄道用高架橋1の
下部構造4によれば、鉄道用高架橋1の橋軸直交方向の
固有振動数が2Hz以上となるように構成したので、直
下型巨大地震に対しても、高架橋1の横揺れを抑制して
その上を走行する車両の走行安全性を確実に確保するこ
とが可能となる。
下部構造4によれば、鉄道用高架橋1の橋軸直交方向の
固有振動数が2Hz以上となるように構成したので、直
下型巨大地震に対しても、高架橋1の横揺れを抑制して
その上を走行する車両の走行安全性を確実に確保するこ
とが可能となる。
【0038】本実施形態では、鉄道用高架橋1の上部構
造5について詳しく言及しなかったが、その構造形式は
任意であり、重厚なコンクリートスラブを用いた在来型
(ラーメン式)上部構造はもちろんのこと、中空の橋桁
を採用したもの、高欄に軽量材を使用したもの、重量の
あるバラストを使用せずに所定の弾性支承で軌道を支持
したもの、鉄道の単線分のみを支持する桁を複線、複々
線等となるように所望の本数だけ架け渡したもの(例え
ば、特願平 9-312039号明細書に記載の上部構造)も当
然に対象となる。なお、これらの上部構造のうち、在来
型を除くものは、すべて軽量化を図ることができるの
で、かかるタイプの上部構造に本発明を適用する場合に
は、下部構造4を構成する各部材の断面を低減すること
が可能となる。
造5について詳しく言及しなかったが、その構造形式は
任意であり、重厚なコンクリートスラブを用いた在来型
(ラーメン式)上部構造はもちろんのこと、中空の橋桁
を採用したもの、高欄に軽量材を使用したもの、重量の
あるバラストを使用せずに所定の弾性支承で軌道を支持
したもの、鉄道の単線分のみを支持する桁を複線、複々
線等となるように所望の本数だけ架け渡したもの(例え
ば、特願平 9-312039号明細書に記載の上部構造)も当
然に対象となる。なお、これらの上部構造のうち、在来
型を除くものは、すべて軽量化を図ることができるの
で、かかるタイプの上部構造に本発明を適用する場合に
は、下部構造4を構成する各部材の断面を低減すること
が可能となる。
【0039】また、本実施形態では、下部構造4を二層
構造としたが、これを一層構造としてもよいことは言う
までもない。
構造としたが、これを一層構造としてもよいことは言う
までもない。
【0040】また、本実施形態では、エネルギー吸収部
材として履歴減衰タイプのものを使用したが、かかるタ
イプに限定されるものではなく、粘性減衰タイプや摩擦
減衰タイプのものについても使用することが可能であ
る。
材として履歴減衰タイプのものを使用したが、かかるタ
イプに限定されるものではなく、粘性減衰タイプや摩擦
減衰タイプのものについても使用することが可能であ
る。
【0041】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【0042】図5は、本実施形態に係る鉄道用高架橋下
部構造の設計方法の手順を示したフローチャートであ
る。同図でわかるように、本実施形態に係る設計方法に
おいては、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振
動数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ご
とに求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線
領域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフ
を図3のように作成する(ステップ101)。走行安全
限界曲線については、第1実施形態で述べた考え方と同
様であるので、ここではその説明を省略する。
部構造の設計方法の手順を示したフローチャートであ
る。同図でわかるように、本実施形態に係る設計方法に
おいては、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振
動数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ご
とに求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線
領域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフ
を図3のように作成する(ステップ101)。走行安全
限界曲線については、第1実施形態で述べた考え方と同
様であるので、ここではその説明を省略する。
【0043】次に、かかるグラフを用いて設計上の加振
加速度に対応する走行安全限界曲線の加振振動数を求め
る(ステップ102)。図6のグラフは、設計上の加振
加速度が1000galである場合、その加振振動数が
約1.6Hzであることを読み取る方法を示したもので
ある。
加速度に対応する走行安全限界曲線の加振振動数を求め
る(ステップ102)。図6のグラフは、設計上の加振
加速度が1000galである場合、その加振振動数が
約1.6Hzであることを読み取る方法を示したもので
ある。
【0044】次に、高架橋の橋軸直交方向の固有振動数
がステップ102で求めた加振振動数、上述の例では
1.6Hz以上となるように高架橋の下部構造を設計す
る(ステップ103)。
がステップ102で求めた加振振動数、上述の例では
1.6Hz以上となるように高架橋の下部構造を設計す
る(ステップ103)。
【0045】ここで、高架橋の下部構造は、第1実施形
態と同様、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン構造
2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置する
とともにその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介して
ラーメン構造2の梁中央下面に連結してなり、かかる各
部材の断面を振動解析や起振機を用いた加振実験等によ
って決定する方法が考えられる。
態と同様、鉄筋コンクリートで形成されたラーメン構造
2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース材3を配置する
とともにその頂部近傍をエネルギー吸収部材7を介して
ラーメン構造2の梁中央下面に連結してなり、かかる各
部材の断面を振動解析や起振機を用いた加振実験等によ
って決定する方法が考えられる。
【0046】なお、各部材の断面を決定する際の地震規
模と剛性の考え方については、第1実施形態とほぼ同様
であるので、ここではその説明を省略する。
模と剛性の考え方については、第1実施形態とほぼ同様
であるので、ここではその説明を省略する。
【0047】このように高架橋の橋軸直交方向の固有振
動数が上述の例であれば1.6Hz以上となるように高
架橋の下部構造を設計すれば、設計上の加振加速度の範
囲内、上述の例であれば1000galにおいては、図
6でわかるように、加振加速度が走行安全限界曲線を下
回り、高架橋の上を走行する車両の走行安全性が確保さ
れる。
動数が上述の例であれば1.6Hz以上となるように高
架橋の下部構造を設計すれば、設計上の加振加速度の範
囲内、上述の例であれば1000galにおいては、図
6でわかるように、加振加速度が走行安全限界曲線を下
回り、高架橋の上を走行する車両の走行安全性が確保さ
れる。
【0048】以上説明したように、本実施形態に係る高
架橋下部構造の設計方法によれば、高架橋の橋軸直交方
向の固有振動数が設計上の加振加速度に応じた値となる
ように高架橋下部構造を設計するようにしたので、設計
上の加速度に対応する地震に対しては、高架橋の横揺れ
を抑制してその上を走行する車両の走行安全性を確保す
ることが可能となる。
架橋下部構造の設計方法によれば、高架橋の橋軸直交方
向の固有振動数が設計上の加振加速度に応じた値となる
ように高架橋下部構造を設計するようにしたので、設計
上の加速度に対応する地震に対しては、高架橋の横揺れ
を抑制してその上を走行する車両の走行安全性を確保す
ることが可能となる。
【0049】本実施形態では、軌道面での加振加速度が
1000galの場合を例に挙げたが、かかる設計上の
加速度がもっと厳しくて例えば1500galの場合に
は、図3から明らかなように、高架橋の固有振動数を
2.2Hz程度に設定すればよいし、逆に900gal
程度でよいのであれば、1.5Hz程度に設定すればよ
い。
1000galの場合を例に挙げたが、かかる設計上の
加速度がもっと厳しくて例えば1500galの場合に
は、図3から明らかなように、高架橋の固有振動数を
2.2Hz程度に設定すればよいし、逆に900gal
程度でよいのであれば、1.5Hz程度に設定すればよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の鉄道用高架橋の下部構造によれば、橋軸直交方向に
沿った地震動の揺れに対しては、ラーメン構造とブレー
ス材との間に介在させてあるエネルギー吸収部材がその
振動エネルギーを吸収し、高架橋の揺れを速やかに収斂
させる。一方、入力した地震動のエネルギーは、エネル
ギー吸収部材の履歴減衰や粘性減衰として消費されるの
で、耐震性が著しく向上するとともに、高架橋下部構造
の主たる構造であるラーメン構造及びブレース材は、ほ
とんど損傷を受けずに健全性を維持する。そのため、地
震後においては、エネルギー吸収部材を新しいものに交
換することによって、高架橋の使用を従前通り継続する
ことができる。また、エネルギー吸収部材の変形性能を
中心とした変位設計が可能となり、従来のように複雑な
RC変形性能に依存した設計方法よりもより合理的な設
計が可能となる。さらに、ブレース材から反力をとるこ
とによってラーメン構造の地震による残留変形を元に戻
すことが可能となり、地震時の損傷制御を容易に行うこ
とができる。
明の鉄道用高架橋の下部構造によれば、橋軸直交方向に
沿った地震動の揺れに対しては、ラーメン構造とブレー
ス材との間に介在させてあるエネルギー吸収部材がその
振動エネルギーを吸収し、高架橋の揺れを速やかに収斂
させる。一方、入力した地震動のエネルギーは、エネル
ギー吸収部材の履歴減衰や粘性減衰として消費されるの
で、耐震性が著しく向上するとともに、高架橋下部構造
の主たる構造であるラーメン構造及びブレース材は、ほ
とんど損傷を受けずに健全性を維持する。そのため、地
震後においては、エネルギー吸収部材を新しいものに交
換することによって、高架橋の使用を従前通り継続する
ことができる。また、エネルギー吸収部材の変形性能を
中心とした変位設計が可能となり、従来のように複雑な
RC変形性能に依存した設計方法よりもより合理的な設
計が可能となる。さらに、ブレース材から反力をとるこ
とによってラーメン構造の地震による残留変形を元に戻
すことが可能となり、地震時の損傷制御を容易に行うこ
とができる。
【0051】また、請求項2に係る本発明の鉄道用高架
橋の下部構造によれば、直下型巨大地震に対しても、高
架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の走行安
全性を確実に確保することが可能となるという効果も奏
する。
橋の下部構造によれば、直下型巨大地震に対しても、高
架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の走行安
全性を確実に確保することが可能となるという効果も奏
する。
【0052】また、請求項3に係る本発明の鉄道用高架
橋下部構造の設計方法によれば、設計上の加速度に対応
する地震に対しては、高架橋の横揺れを抑制してその上
を走行する車両の走行安全性を確実に確保することが可
能となる。
橋下部構造の設計方法によれば、設計上の加速度に対応
する地震に対しては、高架橋の横揺れを抑制してその上
を走行する車両の走行安全性を確実に確保することが可
能となる。
【0053】
【図1】第1実施形態に係る鉄道用高架橋の下部構造を
橋軸方向から見た断面図。
橋軸方向から見た断面図。
【図2】高架橋下部構造の復元力特性を示したグラフ。
【図3】第1実施形態に係る鉄道用高架橋の下部構造の
作用効果を示したグラフ。
作用効果を示したグラフ。
【図4】同じく第1実施形態に係る鉄道用高架橋の下部
構造の作用効果を示したグラフ。
構造の作用効果を示したグラフ。
【図5】第2実施形態に係る鉄道用高架橋下部構造の設
計方法の手順を示したフローチャート。
計方法の手順を示したフローチャート。
【図6】設計上の加振加速度に対応する走行安全限界曲
線の加振振動数の求め方を示したグラフ。
線の加振振動数の求め方を示したグラフ。
1 鉄道用高架橋 2 RCラーメン 3 ブレース材 4 高架橋の下部構造 5 高架橋の上部構造 7 エネルギー吸収部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、本発明に係る鉄道用高架橋下部構造
の設計方法は請求項3に記載したように、高架橋の軌道
敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅
との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全性
に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界曲
線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて設
計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の加
振振動数を求め、前記高架橋の橋軸直交方向の固有振動
数が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配
置されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配
置され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン
構造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の
下部構造を設計するものである。また、本発明に係る鉄
道用高架橋の下部構造は請求項4に記載したように、橋
軸直交方向に配置されたラーメン構造と該ラーメン構造
の面内空間に配置され所定のエネルギー吸収部材を介し
て前記ラーメン構造に連結されたブレース材とからなる
鉄道用高架橋の下部構造であって、該鉄道用高架橋の軌
道敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振
幅との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全
性に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界
曲線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて
設計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の
加振振動数を求め、前記鉄道用高架橋の橋軸直交方向の
固有振動数が該加振振動数以上となるように設計された
ものである。
の設計方法は請求項3に記載したように、高架橋の軌道
敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振幅
との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全性
に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界曲
線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて設
計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の加
振振動数を求め、前記高架橋の橋軸直交方向の固有振動
数が該加振振動数以上となるように、橋軸直交方向に配
置されたラーメン構造と該ラーメン構造の面内空間に配
置され所定のエネルギー吸収部材を介して前記ラーメン
構造に連結されたブレース材とからなる鉄道用高架橋の
下部構造を設計するものである。また、本発明に係る鉄
道用高架橋の下部構造は請求項4に記載したように、橋
軸直交方向に配置されたラーメン構造と該ラーメン構造
の面内空間に配置され所定のエネルギー吸収部材を介し
て前記ラーメン構造に連結されたブレース材とからなる
鉄道用高架橋の下部構造であって、該鉄道用高架橋の軌
道敷設位置における加振振動数と該軌道の横方向変位振
幅との関係を加振加速度ごとに求めた曲線群に走行安全
性に関する安全領域と脱線領域とを分ける走行安全限界
曲線を重ね合わせたグラフを作成し、該グラフを用いて
設計上の加振加速度に対応する前記走行安全限界曲線の
加振振動数を求め、前記鉄道用高架橋の橋軸直交方向の
固有振動数が該加振振動数以上となるように設計された
ものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項3に係る鉄道用高架橋下部構造の設
計方法及び請求項4に係る鉄道用高架橋の下部構造にお
いては、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振動
数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ごと
に求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線領
域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフを
作成する。
計方法及び請求項4に係る鉄道用高架橋の下部構造にお
いては、まず、高架橋の軌道敷設位置における加振振動
数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ごと
に求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線領
域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフを
作成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】(第2実施形態)次に、第2実施形態に係
る鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法について説
明する。
る鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法について説
明する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】本実施形態に係る鉄道用高架橋の下部構造
は、第1実施形態と同様、鉄筋コンクリートで形成され
たラーメン構造2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース
材3を配置するとともにその頂部近傍をエネルギー吸収
部材7を介してラーメン構造2の梁中央下面に連結して
なるが、本実施形態では、かかる鉄道用高架橋の下部構
造を、図5のフローチャートに示す鉄道用高架橋下部構
造の設計方法の手順にしたがって設計してある。すなわ
ち、本実施形態に係る鉄道用高架橋の下部構造を設計す
るにあたっては、まず、高架橋の軌道敷設位置における
加振振動数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加
速度ごとに求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域
と脱線領域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせた
グラフを図3のように作成する(ステップ101)。走
行安全限界曲線については、第1実施形態で述べた考え
方と同様であるので、ここではその説明を省略する。
は、第1実施形態と同様、鉄筋コンクリートで形成され
たラーメン構造2の面内空間に逆V字状の鉄骨ブレース
材3を配置するとともにその頂部近傍をエネルギー吸収
部材7を介してラーメン構造2の梁中央下面に連結して
なるが、本実施形態では、かかる鉄道用高架橋の下部構
造を、図5のフローチャートに示す鉄道用高架橋下部構
造の設計方法の手順にしたがって設計してある。すなわ
ち、本実施形態に係る鉄道用高架橋の下部構造を設計す
るにあたっては、まず、高架橋の軌道敷設位置における
加振振動数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加
速度ごとに求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域
と脱線領域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせた
グラフを図3のように作成する(ステップ101)。走
行安全限界曲線については、第1実施形態で述べた考え
方と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】ここで、鉄道用高架橋の下部構造を構成す
る各部材の断面については、振動解析や起振機を用いた
加振実験等によって決定する方法が考えられる。
る各部材の断面については、振動解析や起振機を用いた
加振実験等によって決定する方法が考えられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】以上説明したように、本実施形態に係る鉄
道用高架橋の下部構造及びその設計方法によれば、高架
橋の橋軸直交方向の固有振動数が設計上の加振加速度に
応じた値となるように高架橋下部構造を設計するように
したので、設計上の加速度に対応する地震に対しては、
高架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の走行
安全性を確保することが可能となる。
道用高架橋の下部構造及びその設計方法によれば、高架
橋の橋軸直交方向の固有振動数が設計上の加振加速度に
応じた値となるように高架橋下部構造を設計するように
したので、設計上の加速度に対応する地震に対しては、
高架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の走行
安全性を確保することが可能となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また、請求項3に係る鉄道用高架橋下部構
造の設計方法及び請求項4に係る鉄道用高架橋の下部構
造によれば、設計上の加速度に対応する地震に対して
は、高架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の
走行安全性を確実に確保することが可能となる。
造の設計方法及び請求項4に係る鉄道用高架橋の下部構
造によれば、設計上の加速度に対応する地震に対して
は、高架橋の横揺れを抑制してその上を走行する車両の
走行安全性を確実に確保することが可能となる。
フロントページの続き (72)発明者 涌井 一 東京都国分寺市光町2―8―38 財団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 松本 信之 東京都国分寺市光町2―8―38 財団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 曽我部 正道 東京都国分寺市光町2―8―38 財団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 在田 浩之 東京都国分寺市光町2―8―38 財団法人 鉄道総合技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 橋軸直交方向に配置されたラーメン構造
と、該ラーメン構造の面内空間に配置されたブレース材
とから構成するとともに、該ブレース材を、所定のエネ
ルギー吸収部材を介して前記ラーメン構造に連結したこ
とを特徴とする鉄道用高架橋の下部構造。 - 【請求項2】 鉄道用高架橋の橋軸直交方向の固有振動
数が2Hz以上となるように構成した請求項1記載の鉄
道用高架橋の下部構造。 - 【請求項3】 高架橋の軌道敷設位置における加振振動
数と該軌道の横方向変位振幅との関係を加振加速度ごと
に求めた曲線群に走行安全性に関する安全領域と脱線領
域とを分ける走行安全限界曲線を重ね合わせたグラフを
作成し、該グラフを用いて設計上の加振加速度に対応す
る前記走行安全限界曲線の加振振動数を求め、前記高架
橋の橋軸直交方向の固有振動数が該加振振動数以上とな
るように、橋軸直交方向に配置されたラーメン構造と該
ラーメン構造の面内空間に配置され所定のエネルギー吸
収部材を介して前記ラーメン構造に連結されたブレース
材とからなる鉄道用高架橋の下部構造を設計することを
特徴とする鉄道用高架橋下部構造の設計方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8818498A JPH11264112A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8818498A JPH11264112A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11264112A true JPH11264112A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13935829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8818498A Withdrawn JPH11264112A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 鉄道用高架橋の下部構造及びその設計方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11264112A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009146038A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Railway Technical Res Inst | 鉄道車両の脱線可能性推定方法 |
| JP2021001836A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 地震時の列車走行性の評価方法 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP8818498A patent/JPH11264112A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009146038A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Railway Technical Res Inst | 鉄道車両の脱線可能性推定方法 |
| JP2021001836A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 地震時の列車走行性の評価方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |