JPH11266165A - ビタビ復号装置及びビタビ復号方法 - Google Patents

ビタビ復号装置及びビタビ復号方法

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JPH11266165A
JPH11266165A JP6884098A JP6884098A JPH11266165A JP H11266165 A JPH11266165 A JP H11266165A JP 6884098 A JP6884098 A JP 6884098A JP 6884098 A JP6884098 A JP 6884098A JP H11266165 A JPH11266165 A JP H11266165A
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JP6884098A
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Izumi Hatakeyama
泉 畠山
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はビタビ復号装置に関し、従来に比して
復号精度を向上し得ると共に復号処理を高速化し得るよ
うにする。 【解決手段】各ステートの初期パスメトリツク値を畳み
込み符号器の初期値に基づいて重み付けした値に設定す
ると共に、パスメトリツク演算がデータ列数を越えてか
ら最後の演算に達する前まではテールビツトの値によつ
て決まるステート候補の中から最尤ステートを選んでト
レースバツクし、パスメトリツク演算が最後の演算に達
したときにはテールビツトの値によつて決まる固定ステ
ートを起点ステートとして1ステツプずつトレースバツ
クしてデータ復号を行うようにしたことにより、パスメ
トリツクを正確に演算し得ると共に、トレースバツク回
数を減らすことができ、かくして従来に比して復号精度
を向上し得ると共に復号処理を高速化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図14〜図17) 発明が解決しようとする課題(図18) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図13) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明はビタビ復号装置及び
ビタビ復号方法に関し、例えばセルラー無線通信システ
ムにおいて畳み込み符号化された符号化データをビタビ
復号アルゴリズムを用いて復号する際に適用して好適な
ものである。
【0004】
【従来の技術】近年、移動体通信の分野が急速に進展し
ている。特に携帯電話システムに代表されるようなセル
ラー無線通信システムは著しく発展している。このセル
ラー無線通信システムは、通信サービスを提供するエリ
アを所望の大きさのセルに分割して当該セル内にそれぞ
れ固定局としての基地局を設置し、移動局である通信端
末装置は通信状態の最も良好であると思われる基地局と
無線通信するようになさている。
【0005】このようなセルラー無線通信システムの通
信方式としては、FDMA(Frequency Division Multi
ple Access:周波数分割多元接続)方式やTDMA(Ti
me Division Multiple Access :時分割多元接続)方
式、或いはCDMA(Code Division Multiple Access
:符号分割多元接続)方式等の種々の方式が提案され
ている。このうちCDMA方式は、その他の方式に比べ
て1セル当たりのチヤネル数いわゆるシステム容量を多
く確保し得るといつたメリツトがあり、次世代のセルラ
ー無線通信システムの方式として着目されており、実際
上、EIA/TIA(Electonic Industries Associati
on:電子機械工業会/Tele-communicationsIndustry As
sociation:通信機械工業会)によつてIS−95規格
として標準化されている。
【0006】このように通信方式としては種々の方式が
提案されているがいずれの通信方式であつたとしても、
セルラー無線通信システムにおいては、無線回線を介し
て通信することから無線伝送路において送信データに誤
りが発生する可能性がある。このためセルラー無線通信
システムにおいては、送信時、送信データに誤り訂正の
ための畳み込み符号化を行い、その結果得られる符号化
データを無線伝送路を介して送信し、受信側では受信し
た符号化データにビタビ復号を施すことにより送信され
たデータを正しく復元するようになされている。
【0007】ここでこの畳み込み符号化とビタビ復号化
について具体的に説明する。畳み込み符号化は一般に誤
り訂正符号と呼ばれており、入力される送信データに順
次畳み込み演算を施すことにより当該送信データの情報
を複数のデータに分散させるような符号化方式である。
この畳み込み符号化の符号化器は、例えば図14に示す
ように構成される。すなわち畳み込み符号化器1は、入
力される送信データS1を順次取り込んでシフトする適
当な段数のシフトレジスタ2と、当該シフトレジスタ2
の所定段のレジスタの値を排他的論理和演算することに
より畳み込み演算を行うエクスクルーシブオア回路3、
4とによつて構成され、当該エクスクルーシブオア回路
3、4の出力値C1、C2を符号化データとして出力す
るような回路である。
【0008】通常、畳み込み符号化においては、シフト
レジスタの段数を拘束長と呼び、1ビツトの入力に対し
て出力される符号化データ数の割合を符号化率と呼び、
これらのパラメータによつて畳み込み符号化特性を特定
するようになされている。この図14に示した例では、
シフトレジスタ2の段数が「3」であり、1ビツトの入
力に対して2ビツトの符号化データが出力されることか
ら畳み込み符号化特性としては拘束長が「3」、符号化
率が「1/2」ということになる。
【0009】ところで畳み込み符号化において出力され
る符号化データは、現時点でシフトレジスタに格納され
ている値と、今回入力された値とによつて決まり、規則
性を持つている。例えば図14に示した例では、現時点
でシフトレジスタ2に入力されている2ビツトの値(a
2、a3)と、今回入力された1ビツトの値(a1)に
よつて符号化データ(c1、c2)の値が決まる。ここ
でシフトレジスタ2に入力されている2ビツト(a2、
a3)で決まる4つの状態(以下、ステートと呼ぶ)を
A、B、C、Dとすると、この畳み込み符号化は図15
に示すような状態遷移図によつて表現することができ
る。この場合、各ステートから次のステートへの状態遷
移の矢印上に書いてあるのは、出力される符号化データ
(c1、c2)と、そのときに入力されたデータ(a
1)である。
【0010】このような状態遷移図で示した各ステート
A、B、C、Dから出る状態遷移の矢印を図16に示す
ように時間的に横方向に並べたものがトレリス線図であ
る。なお、この図16においては、実線が入力値「0」
の場合、点線が入力値「1」の場合をそれぞれ示してい
る。因みに、通常、各ステート間を結ぶ1つ1つの矢印
はブランチと呼ばれ、任意のステートに到達するまでの
ブランチ経路はパスと呼ばれる。
【0011】ここでこのような畳み込み符号化が施され
た符号化データを元のデータに復元するのがビタビ復号
である。ビタビ復号は最尤復号法とも呼ばれ、受信した
符号化データ系列をトレリス線図を考えながら観測し、
当該トレリス線図上において最も近いデータ列を求める
ことにより、誤り訂正を施した正しいデータを復元する
ものである。その最も近いデータ列を求める際の尺度の
1つにメトリツクと呼ばれる確からしさの指標がある。
通常、このメトリツクにはハミング距離が用いられる。
【0012】ハミング距離はデータ間の距離を示すもの
であり、一般には受信データ系列と、トレリス線図上に
おけるブランチのデータとがどれだけ異なつているかを
示すものである。例えば受信データ系列が(1、0)の
ときには、トレリス線図上のブランチ(0、0)とは1
ビツト異なつていることからこれらのデータ間のハミン
グ距離は「1」となり、そのためブランチ(0、0)に
対するメトリツクは「1」ということになる。また受信
データ系列が(1、1)のときには、トレリス線図上の
ブランチ(0、0)とは2ビツト異なつていることから
これらのデータ間のハミング距離は「2」となり、その
ためブランチ(0、0)に対するメトリツクは「2」と
いうことになる。
【0013】ビタビ復号では、受信データ系列を基に各
時刻においてブランチのメトリツク(以下、これをブラ
ンチメトリツクと呼ぶ)を求め、このブランチメトリツ
クを基に各ステートに入力される2つのパスのメトリツ
ク(以下、これをパスメトリツクと呼ぶ)をそれぞれ求
めて確からしい方のパスを選択し、最終的に生き残つた
パスの中から最尤パスを選び出してその最尤パスを逆に
辿つて行く(以下、これをトレースバツクと呼ぶ)こと
により受信データ系列に最も近いデータ系列を算出する
ものである。
【0014】ここで例として送信データ系列(1、0、
1、0、1、0、0)を伝送する場合を考える。このよ
うな送信データ系列を、図14に示した畳み込み符号化
器1のレジスタ2を最初に(0、0、0)に設定した状
態で当該レジスタ2に入力すると、符号化データc1、
c2として(11、01、00、01、00、01、11)が得られ
る。このような符号化データを無線回線を介して伝送し
たとき、伝送路において誤りが発生したため、実際に受
信した受信データ系列が(01、00、00、01、00、01、1
1)であつたとする。
【0015】ビタビ復号においては、図17に示すよう
に、まず各ステートのパスメトリツクの初期値を均等に
「0」に設定し(図中○印内に記載されている数字がパ
スメトリツクを示す)、この状態から受信した受信デー
タ系列のデータ値と各ブランチのデータ値とのハミング
距離を求めて各ブランチメトリツクを求め、このブラン
チメトリツクと前時刻のパスメトリツクとに基づいてパ
スメトリツクを算出して確からしいパスを随時選択して
行く。例えば時刻t1において、ステートAに入力され
るブランチはステートA及びCからの2つのブランチが
ある。ステートAからのブランチのデータ値は(0、
0)であり、受信データ系列は(0、1)であることか
らこのブランチのブランチメトリツクは「1」となる。
またステートCからのブランチのデータ値は(1、1)
であることからこのブランチのブランチメトリツクも
「1」となる。この場合、ブランチメトリツクはいずれ
も「1」であるので特にパス選択は行わず、単にブラン
チメトリツク「1」をパスメトリツク「0」に加算して
得られる値「1」を次状態のステートAのパスメトリツ
クとして設定する。
【0016】同様に、時刻t1において、ステートBに
入力されるブランチはステートA及びCからの2つのブ
ランチがある。ステートAからのブランチのデータ値は
(1、1)であり、受信データ系列は(0、1)である
ことからこのブランチのブランチメトリツクは「1」と
なる。またステートCからのブランチのデータ値は
(0、0)であることからこのブランチのブランチメト
リツクも「1」となる。この場合、同様に、ブランチメ
トリツクはいずれも「1」であるので特にパス選択は行
わず、単にブランチメトリツク「1」をパスメトリツク
「0」に加算して得られる値「1」を次状態のステート
Bのパスメトリツクとして設定する。
【0017】同様に、時刻t1において、ステートCに
入力されるブランチはステートB及びDからの2つのブ
ランチがある。ステートBからのブランチのデータ値は
(0、1)であり、受信データ系列は(0、1)である
ことからこのブランチのブランチメトリツクは「0」と
なる。またステートDからのブランチのデータ値は
(1、0)であることからこのブランチのブランチメト
リツクは「2」となる。従つてこの場合には、ステート
Bからのパスを選択して(すなわちステートDからのパ
スは捨てる)、そのブランチメトリツク「0」をステー
トBのパスメトリツク「0」に加算して得られる値
「0」を次状態のステートCのパスメトリツクとして設
定する。
【0018】同様に、時刻t1において、ステートDに
入力されるブランチはステートB及びDからの2つのブ
ランチがある。ステートBからのブランチのデータ値は
(1、0)であり、受信データ系列は(0、1)である
ことからこのブランチのブランチメトリツクは「2」と
なる。またステートDからのブランチのデータ値は
(0、1)であることからこのブランチのブランチメト
リツクは「0」となる。従つてこの場合には、ステート
Dからのパスを選択して(すなわちステートBからのパ
スは捨てる)、そのブランチメトリツク「0」をステー
トDのパスメトリツク「0」に加算して得られる値
「0」を次状態のステートDのパスメトリツクとして設
定する。
【0019】以下、同様にして各時刻t2〜t7におい
て、受信した受信データを基にパスメトリツクを算出し
てパス選択を行うと、図17に示すようなトレリス線図
を形成することができる。
【0020】この図17に示すように、最終的に時刻t
7では、各ステートA、B、C及びDのパスメトリツク
としてそれぞれ「1」、「3」、「3」及び「3」が得
られる。この場合、パスメトリツクが最も小さいステー
トが最尤ステートとなるので、ステートAが最尤ステー
トとなる。従つてステートAからトレースバツクして行
くと、図中太線で示されるパスによつて正しい復号デー
タ(1、0、1、0、1、0、0)が復元される(各ブ
ランチと復号データの関係は図15を参照すると分かり
やすい)。
【0021】なお、以上説明してきたビタビアルゴリズ
ムのうち、パスメトリツクの算出によるパス選択処理及
びブランチメトリツクの加算によるパスメトリツクの算
出処理は、通常、ACS(Add Compare Select)演算と
呼ばれ、専用のACS演算回路によつて実現されるよう
になされている。また図17に示したようなトレリス線
図は、ACS演算によつてパスメトリツクを算出する度
にパスメモリと呼ばれるメモリに当該パスメトリツク及
び生き残りパスを書き込んで行くことにより形成され
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところでセルラー無線
通信システムにおいては、通常、フレームと呼ばれる所
定データ単位毎に送信データが送信されることから、畳
み込み符号化処理自体もそのフレーム単位で行われ、フ
レーム内で完結するように処理される。このようにフレ
ーム単位で完結するように畳み込み符号化された符号化
データを上述したようなビタビアルゴリズムを用いて復
号する場合には、パスメモリのメモリ長が重要な要素と
なる。なぜならビタビ復号の場合には、トレースバツク
の距離が長ければ長いほど(すなわちパスメモリのメモ
リ長が長いほど)、復号精度を向上し得るといつた特徴
があるからである。しかしながら現実的には符号化デー
タのデータ長よりもメモリ長が長いパスメモリを用いる
ことは、受信装置を小型化する上で妨げとなるので、通
常は、畳み込み符号化の拘束長の5〜6倍程度の長さの
パスメモリを用いるようになされている。
【0023】このように符号化データのデータ長に対し
てメモリ長が短いパスメモリを用いてビタビ復号するビ
タビ復号器では、図18に示すように、通常、パスメモ
リのメモリ長分だけACS演算することによつて当該パ
スメモリにパス情報(パスメトリツク及び選択されたパ
スからなる)が満状態に蓄積されると、そのパスメモリ
にある最後のステートのうち最尤ステートを起点として
トレースバツクをメモリの長さ分だけ行つて最初の送信
データD1 を復号し、当該送信データD1 が復号し得る
と、FIFO(First-In First-Out)メモリのように一
番最初に入力されたパス情報を廃棄する。次にACS演
算を1回行うと、その演算によつて得られたパス情報を
パスメモリに入力し、最後のステートのうち最尤ステー
トを起点としてトレースバツクをパスメモリ長分行つて
2番目の送信データD2 を復号する。以下、同様な処理
を繰り返して行き、パスメモリに新たなパス情報が入力
される度にパスメモリ長分のトレースバツクを行つて送
信データを復号するようになされている。なお、受信デ
ータが無くなつた後は、受信データ「00」を受信した
ものとしてパス情報を算出して同様にパスメモリ長分だ
けトレースバツクを行つて送信データを復号するように
なされている。
【0024】このようにして従来のビタビ復号器では、
パスメモリのメモリ長が符号化データのデータ長よりも
短い場合には、最後の送信データDn が復号できるまで
毎回ACS演算を行うと共に、パスメモリのメモリ長分
だけトレースバツクを行うことにより必要な復号精度を
確保するようになされている。しかしながら従来のビタ
ビ復号器では、毎回ACS演算を行うと共にパスメモリ
のメモリ長分だけトレースバツクを行わなければならな
いため処理が複雑になり、その分処理に要する時間が多
くなつて高速に受信データの復号処理を行えないといつ
た問題がある。
【0025】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して復号精度を向上し得ると共に復号処理
を高速化し得るビタビ復号装置及びビタビ復号方法を提
案しようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定長のデータ列の末尾に畳み込
み符号器の拘束長をkとして(k−1)ビツトの所定値
からなるテールビツトを付加し、当該テールビツトが付
加されたデータ列を畳み込み符号器のシフトレジスタの
各レジスタの初期値を所定値に設定して当該畳み込み符
号器を用いて畳み込み符号化することにより生成された
シンボル列を受信して、当該シンボル列からデータ列を
復号するようなとき、各レジスタの初期値に基づいて重
み付けしたパスメトリツク値を各ステートの初期パスメ
トリツク値として設定し、当該初期パスメトリツク値を
基準にしてシンボル列を受信する毎に順次各ステートの
パスメトリツク値を演算して生き残りパスをパスメモリ
に記憶して行き、当該パスメトリツク演算がデータ列数
に達する前まではパスメトリツク値に基づいて決定され
る最尤ステートを起点ステートとしてパスメモリ長分だ
けトレースバツクを行う毎にデータ列を1ビツトずつ復
号し、パスメトリツク演算がデータ列数を越えてからシ
ンボル列における最後の演算に達する前まではテールビ
ツトの値によつて決まるステート候補の中から最尤ステ
ートを選んで当該最尤ステートを起点ステートとしてパ
スメモリ長分だけトレースバツクを行う毎にデータ列を
1ビツトずつ復号し、パスメトリツク演算がシンボル列
における最後の演算に達したときにはテールビツトの値
によつて決まる固定ステートを起点ステートとして1ス
テツプトレースバツクする毎にデータ列を1ビツトずつ
復号するようにする。
【0027】このようにして各ステートの初期パスメト
リツク値を畳み込み符号器の初期値に基づいて重み付け
した値に設定するようにしたことにより、パスメトリツ
クを正確に演算することができる。またパスメトリツク
演算がデータ列数を越えてからシンボル列における最後
の演算に達する前まではテールビツトの値によつて決ま
るステート候補の中から最尤ステートを選んで当該最尤
ステートを起点ステートとしてトレースバツクするよう
にしたことにより、本来考えられない誤つたステートか
らトレースバツクすることを未然に回避し得る。さらに
パスメトリツク演算が最後の演算に達したときにはテー
ルビツトの値によつて決まる固定ステートを起点ステー
トとして1ステツプトレースバツクする毎にデータ列を
1ビツトずつ復号するようにしたことにより、トレース
バツク回数を減らすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0029】図1において、10は全体として本発明を
適用した例えばCDMA方式のセルラー無線通信システ
ムの通信端末装置を示し、基地局(図示せず)と無線回
線を接続することにより、当該基地局を介して例えばこ
の通信端末装置10と同様の構成を有する別の通信端末
装置と音声信号の送受信を行い得るようになされてい
る。この通信端末装置10では、通話時、マイクロフオ
ン(マイク)11によつて集音されたユーザの音声が音
声信号S10に変換されて送受話器12に送出され、当
該音声信号S10が送受話器12によつてインターフエ
イス変換されて音声コーデツク13に送出されるように
なされている。
【0030】音声コーデツク13は、伝送速度9600〔bp
s 〕に応じたデータレートで音声信号S10をデイジタ
ル化し、その結果得られる音声データD1をチヤネルコ
ーデツク14を構成するチヤネルエンコーダ15に送出
する。
【0031】チヤネルエンコーダ15は、コントローラ
16から送出される制御データD2に基づいて、音声デ
ータD2に畳み込み符号化処理を行い、その結果得られ
る符号化データにインターリーブ処理を施した後、当該
符号化データの一部をコントローラ16から受けた別の
制御情報データ(例えば送信電力を示す制御情報データ
等)D3に置換し、かくして得られた送信シンボルD4
を送信機17に送出する。
【0032】送信機17は、シンセサイザ18からキヤ
リア信号S11を受け、このキヤリア信号S11に基づ
いて送信シンボルD4に所定の変調処理を施して送信信
号を生成すると共に、その送信信号に送信帯域への周波
数変換を施すことにより送信信号S12を生成し、これ
を送受共用器19を介してアンテナ20に出力する。こ
れによりアンテナ20を介して送信信号S12が基地局
(図示せず)に向けて伝送される。
【0033】一方、基地局より送信された信号はアンテ
ナ20によつて受信され、受信信号S13として送受共
用器19を介して受信機21に入力される。なお、この
受信信号S13は送信時に通信端末装置10の送信処理
と同じような処理が施されることにより当該通信端末装
置10が送信する送信信号S12と同様のフオーマツト
を有している。受信機21は、シンセサイザ18からキ
ヤリア信号S14を受け、このキヤリア信号S14に基
づいて受信信号S13に周波数変換処理を施すことによ
りベースバンド信号を取り出すと共に、そのベースバン
ド信号に所定の復調処理を施すことによりデイジタルの
受信シンボルD6を取り出す。因みに、置換処理により
受信シンボルD6に含まれている制御情報データD7は
ここで分離され、コントローラD7に送出される。
【0034】チヤネルコーデツク14のチヤネルデコー
ダ22は、コントローラ16から出力される制御データ
D8に基づいて、まず受信シンボルD6のうち制御情報
データD7が抜き取られた部分に情報消失処理を施した
後、その受信シンボルD6にデインターリーブ処理を施
し、続いてその受信シンボルD6にビタビ復号処理を施
すことにより基地局を介して送られてくる音声データD
9を復元する。
【0035】音声コーデツク13は、チヤネルデコーダ
22から出力される音声データD9をアナログの音声信
号S15に変換し、これを送受話器12を介してスピー
カ23に出力する。これにより通話相手の通信端末装置
から送信された音声がスピーカ23から出力され、通話
相手との音声通話が確立される。
【0036】因みに、コントローラ16は、発呼時等に
通信制御データD5を生成してこれをチヤネルエンコー
ダ15及び送信機17を介して送信すると共に、基地局
から送信される通信制御データD10をチヤネルデコー
ダ22を介して受けて、これらの通信制御データD5及
びD10に基づいて呼の設定、解除及び維持を実行する
と共に、キー/デイスプレイ24のI/O制御を実行す
るようになされている。またこれに加えてコントローラ
16は、キヤリア信号S11及びS14を発生するシン
セサイザ18を制御して送信及び受信の周波数帯域を制
御するようになされている。さらにコントローラ16
は、制御情報データD7に基づいて、送信時、送信信号
S12の送信電力を制御するようになされている。
【0037】ここで図1との対応部分に同一符号を付し
た図2を用いて、チヤネルコーデツク14を構成するチ
ヤネルエンコーダ15及びチヤネルデコーダ22につい
て具体的に説明する。
【0038】まず音声コーデツク13から出力された音
声データD1はチヤネルエンコーダ15のCRCジエネ
レータ30に入力される。CRCジエネレータ30は、
コントローラ16からの制御に基づいて、まずフレーム
単位で送られてくる所定ビツトの音声データD1に所定
ビツトのCRC符号を付加して送信データD20を生成
し、これを畳み込み符号器31に出力する。畳み込み符
号器31は、コントローラ16からの制御に基づいて、
フレーム単位で送られてくる所定ビツトの送信データD
20の末尾に拘束長k−1ビツトのテールビツトを付加
した後、当該送信データD20に畳み込み演算を施すこ
とにより畳み込み符号化データでなる送信シンボルD2
1を生成し、これをインタリーバ32に出力する。
【0039】インタリーバ32は内部にメモリを有して
おり、コントローラ16からの制御に基づいて、送信シ
ンボルD21を所定の順序でそのメモリに格納すると共
に、書込み時とは異なる順序でその送信シンボルD21
をメモリから読み出すことにより順番が並び換えられた
送信シンボルD22を生成し、これを置換処理回路33
に出力する。置換処理回路33は、コントローラ16か
らの制御に基づいて、送信シンボルD22の所定ビツト
を別の制御情報データに置換し、その結果得られる送信
シンボルD4を送信機17に送出する。
【0040】一方、受信機21より出力される受信シン
ボルD6はまずチヤネルデコーダ22の消失処理回路3
5に入力される。消失処理回路35は、コントローラ1
6からの制御に基づいて、受信機21による制御情報デ
ータD7の抽出処理によつて消失したデータ部分をデー
タ消失部分であることを示す消失データに置換し、その
結果得られる受信シンボルD25をデインタリーバ36
に出力する。デインタリーバ36は内部にメモリを有し
ており、コントローラ16からの制御に基づいて、受信
シンボルD25を所定の順序でそのメモリに格納すると
共に、書込み時とは異なる順序でその受信シンボルD2
5を読み出すことにより送信側で行われたデータの並び
換えを元に戻し、その結果得られる受信シンボルD26
をビタビ復号器37に出力する。
【0041】ビタビ復号器37はビタビアルゴリズムを
使用して受信シンボルD26から音声データを復号する
ものであり、コントローラ16からの制御に基づいて、
受信シンボルD26にビタビ復号処理を施すことにより
基地局を介して送られてくる音声データD27を復号
し、これを誤り検出器38に出力する。誤り検出器38
は、コントローラ16からの制御に基づいて、音声デー
タD27に付加されているCRC符号を取り出し、この
CRC符号に基づいて音声データD27の誤りを検出
し、誤りがあればその旨をコントローラ16を介して音
声コーデツク13に通知する。また誤り検出器38は、
CRC符号の取り出しによつて残つた音声データを音声
データD9として音声コーデツク13に出力する。
【0042】ここでチヤネルエンコーダ15及びチヤネ
ルデコーダ22におけるデータ処理量について図3〜図
5を用いて具体的に説明する。この通信端末装置10で
は、周期20〔ms〕の時間間隔すなわちフレームを形成
し、当該フレーム単位で各データ処理を行うようになさ
れており、これによつて最終的に9600〔bps 〕でデータ
伝送を行うようになされている。
【0043】図3及び図4に示すように、音声コーデツ
ク13からは1フレーム毎に172 ビツトの音声データD
1が出力されるようになされており、CRCジエネレー
タ30はこのフレーム当たり172 ビツトの音声データD
1に、次式、
【0044】
【数1】
【0045】に示すような生成多項式によつて生成した
12ビツトのCRC符号を付加して、1フレーム当たり18
4 ビツトの送信データD20を生成し、これを畳み込み
符号器31に出力する。
【0046】畳み込み符号器31は、まずフレーム当た
り184 ビツトの送信データD20の末尾に値「0」から
なる8ビツトのテールビツトを付加してフレーム当たり
192ビツトの送信データを生成し、この送信データに拘
束長k=9、符号化率R=1/2の畳み込み演算を行う
ことによりフレーム当たり384 シンボルの送信シンボル
D21を生成する。
【0047】インタリーバ32は、このフレーム当たり
384 シンボルの送信シンボルD21をフレーム内で完結
するように並び換え、その結果得られるフレーム当たり
384シンボルの送信シンボルD22を置換処理回路33
に出力する。置換処理回路33は、このフレーム当たり
384 シンボルの送信シンボルD22を12シンボルにつき
1シンボルの割合で別の制御情報データD3に置換し、
その結果得られるフレーム当たり384 シンボルの送信シ
ンボルD4を送信機17に出力する。この場合、1フレ
ーム(20〔ms〕)につきCRC符号及びテールビツトを
合わせた192 ビツトの情報ビツトが送信されることか
ら、9600(=192 ×1/0.02)〔bps 〕の伝送速度が実
現されることになる。
【0048】一方、図5に示すように、受信機21から
は1フレーム毎に384 シンボルの受信シンボルD6が出
力されるようになされており、消失処理回路35はこの
フレーム当たり384 シンボルの受信シンボルD6のうち
受信機21の抽出処理によつて消失した32シンボルを別
の消失データに置換し、その結果得られるフレーム当た
り384 シンボルの受信シンボルD25をデインタリーバ
36に出力する。なお、この場合、受信機21から出力
される受信シンボルD6は、1シンボルが4ビツトから
なる16値の軟判定データによつて形成されている。
【0049】デインタリーバ36は、このフレーム当た
り384 シンボルの受信シンボルD25をフレーム内で完
結するように並び換えて元の並び順に戻し、その結果得
られるフレーム当たり384 シンボルの受信シンボルD2
6をビタビ復号器37に出力する。ビタビ復号器37
は、このフレーム当たり384 シンボルの受信シンボルD
26に対してビタビアルゴリズムを使用して拘束長k=
9、符号化率R=1/2の最尤復号を行い、その結果得
られるフレーム当たり184 ビツトの音声データD27を
誤り検出器38に出力する。なお、この場合、送信時に
付加された8ビツトのテールビツトは出力されない。誤
り検出器38は、このフレーム当たり184ビツトの音声
データD27から12ビツトのCRC符号を取り出して誤
り検出を行い、その結果得られるフレーム当たり172 ビ
ツトの音声データD9を音声コーデツク13に出力す
る。
【0050】ここで上述したチヤネルエンコーダ15に
設けられる畳み込み符号器31を図6に示す。この図6
に示すように、畳み込み符号器31は、レジスタの段数
が8段からなるシフトレジスタ31Aと、当該シフトレ
ジスタの所定段の値を排他的論理和演算する第1及び第
2のエクスクルーシブオア回路31B、31Cとによつ
て構成される。この場合、第1のエクスクルーシブオア
回路31Bは、第1のレジスタに入力される値と、第
2、第3、第4及び第8のレジスタの出力値とを排他的
論理和演算することにより第1の符号化データc1を出
力し、第2のエクスクルーシブオア回路31Cは、第1
のレジスタに入力される値と、第1、第2、第3、第
5、第7及び第8のレジスタの出力値とを排他的論理和
演算することにより第2の符号化データc2を出力する
ようになされている。かくして畳み込み符号器31は送
信データD20が1ビツト入力される毎にこの符号化デ
ータc1、c2を出力することにより送信シンボルD2
1を生成するようになされている。
【0051】因みに、この場合、シフトレジスタ31A
の段数は8段であるが入力段の値も使用していることか
ら拘束長kとしては「9」になつている。また送信デー
タD20が1ビツト入力される毎に2ビツトの送信シン
ボルD21が出力されることから符号化率Rとしては
「1/2」となつている。
【0052】なお、この畳み込み符号器31では、各フ
レームの最初にシフトレジスタ31Aをリセツトするこ
とにより、当該シフトレジスタ31の各レジスタの初期
値を「0」に設定して畳み込み演算を開始するようにな
されている。また1フレーム分である184 ビツトの送信
データD20が入力し終えると、テールビツトとして拘
束長k−1ビツトすなわち8個の「0」を入力するよう
になされており、これによりフレーム当たり384 シンボ
ルの送信シンボルD21を生成するようになされてい
る。
【0053】続いて本発明を適用したビタビ復号器37
の構成及びそのビタビアルゴリズムについて具体的に説
明する。上述したように受信機21からは1シンボルが
4ビツトで表される16値軟判定データの受信シンボルD
6が出力される。この16値軟判定データは、図7に示す
ように、最上位ビツト(bit3)によつてそのシンボルの
極性(すなわちそのシンボルが示すデータ値が「0」で
あるか「1」であるか)を示し、下位3ビツト(bit2〜
bit0)によつてその極性の信頼性を示すようになされて
いる。なお、極性が「0」の場合には、下位3ビツトが
「111 」であるとき最も信頼性が高く、当該下位3ビツ
トが「000 」であるとき最も信頼性が低いことを示すよ
うになされている。また極性が「1」の場合には、下位
3ビツトが「000 」であるとき最も信頼性が高く、当該
下位3ビツトが「111 」であるとき最も信頼性が低いこ
とを示すようになされている。
【0054】因みに、この図7の最も左側に示されてい
るメトリツクBM0及びBM1は、それぞれそのシンボ
ルが極性「0」である確からしさ及び極性「1」である
確からしさを示している。この場合、メトリツクBM0
及びBM1は値「0」を最尤として16段階によつて表
現されるようになされている。従つて、例えば「0111」
でなるシンボルは極性が「0」である信頼性が最も高い
ことから、メトリツクBM0及びBM1はそれぞれ
「0」及び「F」で表現され、例えば「1000」でなるシ
ンボルは極性が「1」である信頼性が最も高いことか
ら、メトリツクBM0及びBM1はそれぞれ「F」及び
「0」によつて表現されることになる。
【0055】このような16値軟判定データからなる受信
シンボルD6は、消失処理回路35に入力され、ここで
消失処理がなされる。この場合、消失処理回路35は、
受信機21の制御情報データ抽出処理によつてデータが
消失した部分を示すため、その部分のデータを「0000」
からなる消失データに置換するようになされている。
【0056】このため消失処理回路35から出力される
受信シンボルD25は、図8に示すように、意味合いと
して14値軟判定データとなる。すなわちこの場合、本
来、極性が「0」で最も信頼性が低いシンボルを表す
「0000」を消失データに割り当てたことに伴つて、極性
が「1」で最も信頼性が高いシンボルを表す「1000」が
使用できなくなり、その結果、残つた14通りの値で極性
「0」及び「1」を表現しなければならない。従つて、
消失処理回路35から出力される受信シンボルD25
は、最上位ビツト(bit3)によつて極性「0」を表現し
たとき、下位3ビツト(bit2〜bit0)が「111 」のとき
最も信頼性が高くなり、下位3ビツトが「001」のとき
最も信頼性が低くなると共に、最上位ビツトによつて極
性「1」を表現したときには、下位3ビツトが「001 」
のとき最も信頼性が高くなり、下位3ビツトが「111 」
のとき最も信頼性が低くなるように、当該消失処理回路
35において変換されるようになされている。
【0057】なお、当然のことながら、この場合には、
メトリツクBM0及びBM1も14段階で表現され、値
「0」が最も確からしさが高く、値「D」が最も確から
しさが低いことを示すようになる。因みに、情報消失デ
ータの場合には、他のデータと区別する意味合いでメト
リツクBM0及びBM1は共に値「0」に設定される。
【0058】かくしてこのように14値軟判定データから
なる受信シンボルD25はデインタリーバ36を通つた
後、受信シンボルD26としてビタビ復号器37に入力
される。
【0059】ビタビ復号器37は、図9に示すように、
ブランチメトリツク演算回路40、ACS(Add-Compar
e-Select)演算回路41、パスメトリツク記憶部42、
最尤検出器43、パス選択情報記憶部44及びデータ推
定回路45によつて構成され、デインタリーバ36から
供給される受信シンボルD26をまずブランチメトリツ
ク演算回路40に入力するようになされている。
【0060】ブランチメトリツク演算回路40は、図8
に示したような14値の軟判定データからなる受信シンボ
ルD26を受け、この受信シンボルD26の各シンボル
を構成する4ビツトの値を基に、上述したメトリツクB
M0及びBM1を各シンボル毎に求める。そしてブラン
チメトリツク演算回路40は、符号化率Rが1/2であ
ることから、そのメトリツクBM0及びBM1を基に、
受信シンボルD26の連続する2シンボルが(0、
0)、(0、1)、(1、0)及び(1、1)である確
からしさ、すなわちブランチメトリツクBM(0、
0)、BM(0、1)、BM(1、0)及びBM(1、
1)を算出する。
【0061】このブランチメトリツクの演算を具体的に
説明すると、例えば連続する2つのシンボルをA及びB
とし、そのシンボルのメトリツクBM0及びBM1をそ
れぞれBM0(A)及びBM1(A)並びにBM0
(B)及びBM1(B)とすれば、ブランチメトリツク
演算回路40は、次式、
【0062】
【数2】
【0063】に示す演算によつてその2つのシンボルA
及びBが(0、0)、(0、1)、(1、0)及び
(1、1)であるブランチメトリツクBM(0、0)、
BM(0、1)、BM(1、0)及びBM(1、1)を
算出する。
【0064】かくしてブランチメトリツク演算回路40
は、受信シンボルD26が2シンボル入力される毎に
(2)式に示す演算を行つて、その2シンボルについて
ブランチメトリツクBM(0、0)、BM(0、1)、
BM(1、0)及びBM(1、1)を算出し、これをブ
ランチデータD30としてACS演算回路41に出力す
る。
【0065】ACS演算回路41はトレリス線図に従つ
て各ステートのパスメトリツクを算出する回路である。
この場合、畳み込み符号化の拘束長kを「9」としてい
ることから、ステート数としては、次式、
【0066】
【数3】
【0067】に示すように、独立した256 個のステート
が存在する。
【0068】ACS演算回路41は、まずブランチデー
タD30として与えられるブランチメトリツクとパスメ
トリツク記憶部42からパスデータD31として読み出
された各ステートの前時刻のパスメトリツクとに基づい
て現時刻において各ステートに入力される2つのパスの
パスメトリツクを求め、そのパスメトリツクに基づいて
各ステートに入力される最尤のパスを選択し、その選択
したパスのパスメトリツクをそれぞれ各ステートの現時
刻のパスメトリツクとし、これをパスデータD32とし
てパスメトリツク記憶部42に記憶する。
【0069】ここでこの演算の具体例を説明する。256
個のステートを2桁の16進数を用いて表現すると、ステ
ート00〜ステートFFと表現することができる。この
ステートのうち例えばステート00に対しては、ステー
ト00からブランチ(0、0)を介して入力する第1の
パスaと、ステート80からブランチ(1、1)を介し
て入力する第2のパスbの2つが存在する。このとき第
1及び第2のパスa、bのパスメトリツクS00(new
)a、S00(new )bは、前時刻のステート00及
びステート80のパスメトリツクS00(old )及びS
80(old )と、ブランチ(0、0)及びブランチ
(1、1)のブランチメトリツクBM(0、0)及びB
M(1、1)によつて求められる。従つてACS演算回
路41は、ブランチデータD30で与えられるブランチ
メトリツクBM(0、0)及びBM(1、1)と、パス
データD31で与えられるパスメトリツクS00(old
)及びS80(old )とに基づいて、次式、
【0070】
【数4】
【0071】に示す演算を行つてそれぞれのパスのパス
メトリツクS00(new )a、S00(new )bを求
め、その値に基づいて、次式、
【0072】
【数5】
【0073】に示す判断を行うことにより第1及び第2
のパスa、bのうちパスメトリツクが小さい方のパスを
最尤パスとして選択する。そしてACS演算回路41
は、最尤パスとして選択したパスのパスメトリツクを現
時刻におけるステート00のパスメトリツクとする。
【0074】かくしてACS演算回路41は、このよう
な処理を各ステート毎に行つて現時刻の各ステートのパ
スメトリツクを算出し、これをパスデータD32として
パスメトリツク記憶部42に記憶する。
【0075】またこれに加えてACS演算回路41は、
現時刻の各ステートのパスメトリツクをパスデータD3
3として最尤検出器43に出力する。これにより最尤検
出器43はそのパスデータD33に基づいて現時刻にお
いて全ステートの中で最尤のステートを検出し、その最
尤ステートを示すステート番号を最尤ステート情報D3
4としてデータ推定回路45に出力する。
【0076】またこれに加えてACS演算回路41は、
各ステートに入力される2つのパスのうち選択したパス
を示すパス選択情報(このパス選択情報はパスメトリツ
クも含む)D35をパス選択情報記憶部44に出力す
る。このパス選択情報記憶部44はいわゆるパスメモリ
と呼ばれるメモリであり、各時刻のパス選択情報D35
を順次記憶して行くことにより生き残りパスを記憶して
行く。なお、このパス選択情報記憶部44の記憶段数
(すなわちパスメモリ長)としては例えば64段程度に設
定されている。
【0077】データ推定回路45は、パス選択情報記憶
部44に所定量データが蓄積されると、そのときに最尤
検出器43から出力される最尤ステート情報D34に基
づいてトレースバツクの起点となるステートを決めると
共に、パス選択情報記憶部44に読出信号S20を出力
して順次パス選択情報D36を得ることにより、その起
点ステートから順次トレースバツクを行つて生き残りパ
スを辿つて行くことにより復号データとして最尤のもの
を選択し、その最尤の復号データを音声データD27と
して出力する。
【0078】ここでこのような構成を有するビタビ復号
器37においては、大きく分けて次に説明するような3
つの処理がなされており、この3つの処理によつてビタ
ビ復号の復号特性を高精度にすると共に、処理時間を高
速にするようになされている。まず第1の処理として
は、各ステートのパスメトリツクの初期値を畳み込み特
性を考慮して重み付けすることである。図6に示した畳
み込み符号器31では、8段のシフトレジスタ31Aの
各レジスタの初期値を「0」に設定していることから、
送信データD20の先頭に拘束長k−1ビツトの「0」
を付加したのと同等である。このことを考慮すると、各
ステートの初期パスメトリツクを予めデータ「0」が連
続入力されたときのパスメトリツクに設定しておいてそ
のパスメトリツクからスタートしてACS演算を行え
ば、パスメトリツクの値そのものを正確にすることがで
きる。この考え方に基づいて、このビタビ復号器37で
は、図10に示すように、データ「0」が連続入力され
たときの各ステートのパスメトリツクを予め演算によつ
て算出しておき、このパスメトリツクを各ステートの初
期値として設定するようになされている。
【0079】また第2の処理としては、最後のACS演
算が終了したとき(すなわち最後の受信シンボルを受信
したとき)、トレースバツクを1ステツプ行う毎にデー
タを復号するが、その際の起点ステートをACS演算に
よる最尤ステートに設定するのではなく、ステート00
に設定することである。図6に示した畳み込み符号器3
1では、送信データD20の末尾に拘束長k−1ビツト
の値「0」からなるテールビツトを付加して畳み込み演
算を行うことから、最終理想状態としてはステート00
に達するはずである。このためこのビタビ復号器37で
は、最後の受信シンボルを受信したときには、ACS演
算による最尤ステートではなく、本来取り得る理想状態
のステート00を起点としてトレースバツクを行うよう
になされている。
【0080】さらに第3の処理としては、〔最後のAC
S演算−1〕回目から〔最後のACS演算−{(k−
1)−1}〕回目までにおいても、最尤ステートを選択
する際のステート候補をテールビツトの値によつて決ま
るステートに限定することである。図6に示した畳み込
み符号器31では、送信データD20の末尾に拘束長k
−1ビツト(この実施の形態ではk=9としていること
から8ビツト)の値「0」からなるテールビツトを付加
して畳み込み演算を行うことから、〔最後のACS演算
−1〕回目から〔最後のACS演算−7〕回目までのス
テート候補は、テールビツトの値「0」によつて決まる
ステート候補に本来達するはずである。そこでこの区間
においては、その考えられるステート候補に限定して、
その中から最尤ステートを選択するようにする。この場
合、考えられるステート候補は、図11に示すように、
例えばACS演算が〔最後のACS演算−1〕回目のと
きにはステート00及び80の2つが考えられ、〔最後
のACS演算−2〕回目のときにはステート00、4
0、80及びC0の4つが考えられ、以下同様にACS
演算の回数に応じて図11に示すようなステートが考え
られる。
【0081】本発明では、ACS演算が〔最後のACS
演算−(k−2)〕回目から〔最後のACS演算−1〕
回目に相当するときには、最尤ステートを選択する際の
ステート候補をテールビツトの値によつて決まるステー
ト候補に限定し、そのステート候補の中でパスメトリツ
クが最も小さい最尤ステートをトレースバツクの起点ス
テートとして決め、その起点ステートからパスメモリ長
分のトレースバツクを行う毎に1ビツト分のデータを復
号するようになされており、これにより本来考えられな
い誤つたステートからトレースバツクすることを回避し
て、正確にデータ復号を行うようになされている。
【0082】ここでこのような第1、第2及び第3の処
理を加えたビタビ復号器37の復号アルゴリズムを図1
2及び図13に示す。この図12及び図13に示すよう
に、ビタビ復号器37では、まず始めにステツプSP1
から入つたステツプSP2において、各ステートのパス
メトリツクの初期値を図10に示した重み付けがなされ
た値に設定する。具体的には、パスメトリツク記憶部4
2に記憶しておく各ステートの初期パスメトリツクを図
10に示した値に設定する。
【0083】次のステツプSP3においては、ビタビ復
号器37は受信シンボルD26に基づいてACS演算を
行うと共に、そのACS演算に基づいてパス選択を行つ
てパス選択情報D35を記憶する。具体的には、まずブ
ランチメトリツク演算回路40が受信シンボルD26と
して入力された2つのシンボルのブランチメトリツクB
M(0、0)、BM(0、1)、BM(1、0)及びB
M(1、1)を算出する。そしてACS演算回路41が
このブランチメトリツクと、パスメトリツク記憶部42
に記憶されている前時刻のパスメトリツクとに基づいて
現時刻で考えられる各パスのパスメトリツクを算出して
各ステートの最尤パスを選択すると共に、その選択した
最尤パスのパスメトリツクをパスメトリツク記憶部42
に記憶し、さらに選択したパスを示すパス選択情報D3
5をパス選択記憶部44に記憶する。
【0084】次のステツプSP4では、ビタビ復号器3
7はACS演算回数が(パスメモリ長+k−1)回以下
であるか否か判断し、ACS演算回数がその基準値を下
回つていればステツプSP3に戻つて処理を繰り返し、
ACS演算回数がその基準値に達するとステツプSP5
に進む。なお、この判断は例えばデータ推定回路45に
よつて行われ、最尤ステート情報D34の出力回数をカ
ウントすることにより行われる。またこの実施の形態で
は、拘束長kを「9」としていることから基準値として
は(パスメモリ長+8)回となる。
【0085】次のステツプSP5では、ビタビ復号器3
7は、テールビツトを除いた畳み込みデータ数をXとす
ると(この実施の形態においてはフレーム単位で送られ
てくる184 ビツトに対して8ビツトのテールビツトを付
加していることから畳み込みデータ数Xとしては184 と
なる)、ACS演算回数が畳み込みデータ数Xを越えた
か否か判断し、越えていなければステツプSP6に進
み、越えていればステツプSP7に進む。なお、この判
断も例えばデータ推定回路45によつて行われる。因み
に、この判断は、上述した第3の処理に基づく処理であ
り、今現在行つたACS演算が〔最後のACS演算−
(k−2)〕回目以降のものに相当するか否か判断する
ための処理である。
【0086】ステツプSP6では、ビタビ復号器37は
トレースバツクの初期アドレスを最尤ステートに設定す
る。すなわちデータ推定回路45はトレースバツクの起
点ステートを最尤検出器43が検出した最尤ステートに
設定する。
【0087】次のステツプSP8では、ビタビ復号器3
7のデータ推定回路45が1時刻分前のパス選択情報D
36をパス選択情報記憶部44から読み出してトレース
バツクを1ステツプ分行う。次のステツプSP9では、
データ推定回路45はトレースバツクのステツプ回数が
パスメモリ長になつたか否か判断し、パスメモリ長にな
つていなければステツプSP10に進み、パスメモリ長
になつていればステツプSP11に進む。
【0088】ステツプSP10では、データ推定回路4
5は先程行つたトレースバツクに基づいて新たなトレー
スバツクのアドレスを作成し、ステツプSP8に戻つて
処理を繰り返す。すなわちデータ推定回路45は先程行
つたトレースバツクの終点ステートを今度は起点ステー
トに設定し、ステツプSP8に戻つて再度トレースバツ
クを行う。
【0089】一方、ステツプSP11では、データ推定
回路45はパスメモリ長分だけトレースバツクを行つた
ものと判断して、最終的に辿り着いたステートを基に受
信したデータを1ビツト分推定し、復号データとして出
力する。この処理が終えると、ビタビ復号器37はステ
ツプSP3に戻つて処理を繰り返す。
【0090】これに対してACS演算回数が畳み込みデ
ータ数Xを越えたためにステツプSP5からステツプS
P7に進んだ場合には、データ推定回路45は今現在行
つたACS演算が受信シンボルD26における最後のA
CS演算であるか否か判断し、最後のACS演算でなけ
ればステツプSP12に進み、最後のACS演算であれ
ばステツプSP13に進む。
【0091】ステツプSP12では、データ推定回路4
5はACS演算回数に応じてトレースバツクの初期アド
レスを図11に示したステート候補に限定し、その中の
最尤ステートに設定する。例えばACS演算が〔最後の
ACS演算−7〕回目であれば、データ推定回路45は
図11に示した128個のステート候補の中でパスメト
リツクが最も小さい最尤ステートを選び、その最尤ステ
ートをトレースバツク時の起点ステートに設定する。
【0092】次のステツプSP14では、データ推定回
路45が1時刻分前のパス選択情報D36をパス選択情
報記憶部44から読み出してトレースバツクを1ステツ
プ分行う。次のステツプSP15では、データ推定回路
45はトレースバツクのステツプ回数がパスメモリ長に
なつたか否か判断し、パスメモリ長になつていなければ
ステツプSP16に進み、パスメモリ長になつていれば
ステツプSP17に進む。
【0093】ステツプSP16では、データ推定回路4
5は先程行つたトレースバツクに基づいて新たなトレー
スバツクのアドレスを作成し、ステツプSP14に戻つ
て処理を繰り返す。すなわちデータ推定回路45は先程
行つたトレースバツクの終点ステートを今度は起点ステ
ートに設定し、ステツプSP14に戻つて再度トレース
バツクを行う。
【0094】一方、ステツプSP17では、データ推定
回路45はパスメモリ長分だけトレースバツクを行つた
ものと判断して、最終的に辿り着いたステートを基に受
信したデータを1ビツト分推定し、復号データとして出
力する。この処理が終えると、ビタビ復号器37はステ
ツプSP3に戻つて処理を繰り返す。
【0095】これに対して最後のACS演算であつたた
めにステツプSP7からステツプSP13に進んだ場合
には、データ推定回路45はトレースバツクの初期アド
レスを最尤検出器43が検出した最尤ステートに設定す
るのではなく、ステート00に設定する。
【0096】次のステツプSP18では、データ推定回
路45は1時刻分前のパス選択情報D36をパス選択情
報記憶部44から読み出してトレースバツクを1ステツ
プ分行う。次のステツプSP19では、その1ステツプ
のトレースバツクで辿り着いたステートを基に受信した
データを1ビツト分推定し、復号データとして出力す
る。次のステツプSP20では、データ推定回路45は
トレースバツクのステツプ回数がパスメモリ長になつた
か否か判断し、パスメモリ長になつていなければステツ
プSP21に進み、パスメモリ長になつていれば受信し
たデータを全て復号し得たと判断してステツプSP22
に進んで処理を終了する。
【0097】ステツプSP21では、データ推定回路4
5は先程行つた1ステツプのトレースバツクに基づいて
新たなトレースバツクのアドレスを作成し、ステツプS
P18に戻つて処理を繰り返す。すなわちデータ推定回
路45は先程行つたトレースバツクの終点ステートを今
度は起点ステートに設定し、ステツプSP18に戻つて
再度トレースバツクを行う。かくしてこのようなビタビ
アルゴリズムを実行することにより、このビタビ復号器
37は受信シンボルD26から順にデータを復号するよ
うになされている。
【0098】以上の構成において、この通信端末装置1
0では、送信時、畳み込み符号器31の各レジスタの値
を「0」に設定すると共に、フレーム単位で形成された
送信データD20の末尾に値「0」からなる拘束長k−
1ビツトのテールビツトを付加して畳み込み符号化を行
い、その結果得られる送信シンボルD21をインタリー
バ32及び送信機17等を介して送信する。
【0099】一方、受信時には、このような送信処理と
同様の処理によつて生成されたシンボルを受信機21及
びデインタリーバ36等を介して受信し、その受信シン
ボルD26をビタビ復号器37に入力して受信したデー
タを復号する。この場合、ビタビ復号器37では、パス
メトリツク記憶部42に記憶しておく各ステートの初期
パスメトリツクを、畳み込み符号器31の各レジスタの
値が最初「0」であることに着目して重み付けした値に
設定し、この状態から順次ACS演算を開始してパスメ
トリツクの算出及びパス選択を行う。そしてビタビ復号
器37では、ACS演算がテールビツトを除いた畳み込
みデータ数Xに達する前までは、パスメトリツクの値が
最も小さい最尤ステートを起点としてパスメモリ長分だ
け順次トレースバツクを行つて当該パスメモリ長分のト
レースバツクが終了する度に1ビツトずつデータを復号
し、ACS演算が畳み込みデータ数Xを越えてから受信
シンボルD26における最後のACS演算に達する前ま
では(すなわちACS演算が受信シンボルD26におけ
る〔最後のACS演算−(k−2)〕回目から〔最後の
ACS演算−1〕回目に相当するとき)、テールビツト
によつて決まるステート候補(図11参照)の中で最尤
ステートを選び、その最尤ステートを起点としてパスメ
モリ長分だけ順次トレースバツクを行つて当該パスメモ
リ長分のトレースバツクが終了する度に1ビツトずつデ
ータを復号し、ACS演算が受信シンボルD26におけ
る最後のACS演算に達したときにはテールビツトによ
つて特定されるステート00を起点として1ステツプト
レースバツクする毎に1ビツトずつデータを復号する。
【0100】このようにしてこのビタビ復号器37で
は、各ステートの初期パスメトリクツク値を均等に設定
するのではなく、畳み込み符号器31の各レジスタの初
期値に基づいて重み付けした値に設定するようにしたこ
とにより、従来に比してパスメトリツクの値そのものを
正確にすることができ、より正確にデータ復号を行つて
ビタビ復号の復号特性を向上することができる。またこ
れに加えてこのビタビ復号器37では、ACS演算が畳
み込みデータ数Xを越えてから最後の演算に達する前ま
では、テールビツトの値によつて限定されるステート候
補の中から最尤ステートを選び、その最尤ステートを起
点としてトレースバツクを行うようにしたことにより、
本来考えられない誤つたステートからトレースバツクす
ることを回避して、正確にデータ復号を行うことがで
き、ビタビ復号特性をさらに向上することができる。さ
らにこれに加えてこのビタビ復号器37では、パスメト
リツク演算が受信シンボルD26における最後の演算に
なつたとき、畳み込み符号化時に付加したテールビツト
の値で決まるステート00を起点ステートとして1ステ
ツプトレースバツクを行う毎に1ビツトずつデータを復
号するようにしたことにより、従来のように毎回パスメ
モリ長分だけトレースバツクする場合に比してトレース
バツクのステツプ数を減らすことができ、復号処理を高
速化することができると共に、本来取り得る理想状態か
らトレースバツクを行うことができ、一段と精度良く復
号処理を行うことができる。
【0101】以上の構成によれば、ビタビ復号時、各ス
テートの初期パスメトリツク値を畳み込み符号器31の
各レジスタの初期値に応じて重み付けすると共に、パス
メトリツク演算が畳み込みデータ数Xを越えてから最後
の演算に達する前まではテールビツトの値によつて限定
されるステート候補の中から最尤ステートを選んでトレ
ースバツクし、さらにパスメトリツク演算が最後の演算
に達したときにはテールビツトの値によつて決まるステ
ート00を起点ステートとしてトレースバツクするよう
にしたことにより、従来に比してトレースバツクの回数
を減らすことができるので復号処理を高速に行うことが
できると共に、従来に比して復号特性を向上することが
できる。
【0102】なお上述の実施の形態においては、畳み込
み符号化時の拘束長kを「9」に設定すると共に、符号
化率Rを「1/2」に設定した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、拘束長k及び符号化率Rの値と
してはその他の値であつても良い。
【0103】また上述の実施の形態においては、図10
に示すような初期パスメトリツク値を設定した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、初期パスメトリ
ツク値として設定する値としてはこれ以外の値であつて
も良い。要は、畳み込み符号器の各レジスタの初期値に
基づいて重み付けした初期パスメトリツク値を各ステー
トの初期値として設定するようにすれば上述の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0104】また上述の実施の形態においては、パスメ
トリツク演算が畳み込みデータ数Xを越えたとき、図1
1に示すようなステート候補の中から最尤ステートを選
んでトレースバツクした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、ステート候補としてはこれ以外であつ
ても良い。要は、パスメトリツク演算が畳み込みデータ
数を越えたとき、畳み込み符号化時に付加したテールビ
ツトの値で決まるステートにステート候補を限定し、そ
のステート候補の中から最尤ステートを選んでトレース
バツクを行うようにすれば、上述の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0105】また上述の実施の形態においては、パスメ
トリツク演算が終了したときステート00を起点ステー
トとしてトレースバツクした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、起点ステートをこれ以外のステー
トに設定しても良い。要は、パスメトリツク演算が終え
たときの起点ステートをパスメトリツクの値で決まる最
尤ステートに設定するのではなく、テールビツトの値に
よつて決まる固定ステートに設定するようにすれば、上
述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0106】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各ステー
トの初期パスメトリツク値を畳み込み符号器の初期値に
基づいて重み付けした値に設定すると共に、パスメトリ
ツク演算がデータ列数を越えてから最後の演算に達する
前まではテールビツトの値によつて決まるステート候補
の中から最尤ステートを選んで当該最尤ステートを起点
ステートとしてトレースバツクし、パスメトリツク演算
が最後の演算に達したときにはテールビツトの値によつ
て決まる固定ステートを起点ステートとして1ステツプ
トレースバツクする毎にデータ列を1ビツトずつ復号す
るようにしたことにより、パスメトリツクを正確に演算
し得ると共に、トレースバツク回数を減らすことがで
き、かくして従来に比して復号精度を向上し得ると共に
復号処理を高速化し得るビタビ復号装置及びビタビ復号
方法を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した通信端末装置の全体構成を示
すブロツク図である。
【図2】本発明のビタビ復号器を含んだチヤネルコーデ
ツクの構成を示すブロツク図である。
【図3】チヤネルコーデツクにおける各ブロツクのデー
タ処理量の説明に供するブロツク図である。
【図4】各ブロツクにおけるデータ処理量を示す図表で
ある。
【図5】チヤネルコーデツクにおける各ブロツクのデー
タ処理量の説明に供するブロツク図である。
【図6】チヤネルコーデツクに設けられた畳み込み符号
器の構成を示すブロツク図である。
【図7】受信シンボルD6を構成する16値軟判定データ
の説明に供する図表である。
【図8】受信シンボルD25を構成する14値軟判定デー
タの説明に供する図表である。
【図9】ビタビ復号器の構成を示すブロツク図である。
【図10】各ステートの初期パスメトリツクの値を示す
図表である。
【図11】ACS演算回数が畳み込みデータ数を越えた
ときのステート候補を示す図表である。
【図12】本発明によるビタビ復号のアルゴリズムを示
すフローチヤートである。
【図13】本発明によるビタビ復号のアルゴリズムを示
すフローチヤートである。
【図14】従来のビタビ復号の説明に供する一般的な畳
み込み符号器の構成を示すブロツク図である。
【図15】畳み込み符号化における状態遷移の説明に供
する状態遷移図である。
【図16】状態遷移図を時間方向に展開したトレリス線
図である。
【図17】従来のビタビ復号のアルゴリズムの説明に供
するトレリス線図である。
【図18】従来のビタビ復号におけるトレースバツクの
説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1、31……畳み込み符号器、2、31A……シフトレ
ジスタ、3、4、31B、31C……エクスクルーシブ
オア回路、10……通信端末装置、11……マイクロフ
オン、12……送受話器、13……音声コーデツク、1
4……チヤネルコーデツク、15……チヤネルエンコー
ダ、16……コントローラ、17……送信機、18……
シンセサイザ、19……送受共用器、20……アンテ
ナ、21……受信機、22……チヤネルデコーダ、23
……スピーカ、30……CRCジエネレータ、32……
インタリーバ、33……置換処理回路、35……消失処
理回路、36……デインタリーバ、37……ビタビ復号
器、38……誤り検出器、40……ブランチメトリツク
演算回路、41……ACS演算回路、42……パスメト
リツク記憶部、43……最尤検出器、44……パス選択
情報記憶部、45……データ推定回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定長のデータ列の末尾に畳み込み符号器
    の拘束長をkとして(k−1)ビツトの所定値からなる
    テールビツトを付加し、当該テールビツトが付加された
    上記データ列を上記畳み込み符号器のシフトレジスタの
    各レジスタの初期値を所定値に設定して当該畳み込み符
    号器を用いて畳み込み符号化することにより生成された
    シンボル列を受信して、当該シンボル列から上記データ
    列を復号するビタビ復号装置において、 上記各レジスタの初期値に基づいて重み付けしたパスメ
    トリツク値を各ステートの初期パスメトリツク値として
    設定し、当該初期パスメトリツク値を基準にして上記シ
    ンボル列を受信する毎に順次各ステートのパスメトリツ
    ク値を演算して生き残りパスをパスメモリに記憶して行
    き、当該パスメトリツク演算が上記データ列数に達する
    前までは上記パスメトリツク値に基づいて決定される最
    尤ステートを起点ステートとして上記パスメモリ長分だ
    けトレースバツクを行う毎に上記データ列を1ビツトず
    つ復号し、上記パスメトリツク演算が上記データ列数を
    越えてから上記シンボル列における最後の演算に達する
    前までは上記テールビツトの値によつて決まるステート
    候補の中から最尤ステートを選んで当該最尤ステートを
    起点ステートとして上記パスメモリ長分だけトレースバ
    ツクを行う毎に上記データ列を1ビツトずつ復号し、上
    記パスメトリツク演算が上記シンボル列における最後の
    演算に達したときには上記テールビツトの値によつて決
    まる固定ステートを起点ステートとして1ステツプトレ
    ースバツクする毎に上記データ列を1ビツトずつ復号す
    る復号手段を具えることを特徴とするビタビ復号装置。
  2. 【請求項2】所定長のデータ列の末尾に畳み込み符号器
    の拘束長をkとして(k−1)ビツトの所定値からなる
    テールビツトを付加し、当該テールビツトが付加された
    上記データ列を上記畳み込み符号器のシフトレジスタの
    各レジスタの初期値を所定値に設定して当該畳み込み符
    号器を用いて畳み込み符号化することにより生成された
    シンボル列を受信して、当該シンボル列から上記データ
    列を復号するビタビ復号方法において、 上記各レジスタの初期値に基づいて重み付けしたパスメ
    トリツク値を各ステートの初期パスメトリツク値として
    設定し、当該初期パスメトリツク値を基準にして上記シ
    ンボル列を受信する毎に順次各ステートのパスメトリツ
    ク値を演算して生き残りパスをパスメモリに記憶して行
    き、当該パスメトリツク演算が上記データ列数に達する
    前までは上記パスメトリツク値に基づいて決定される最
    尤ステートを起点ステートとして上記パスメモリ長分だ
    けトレースバツクを行う毎に上記データ列を1ビツトず
    つ復号し、上記パスメトリツク演算が上記データ列数を
    越えてから上記シンボル列における最後の演算に達する
    前までは上記テールビツトの値によつて決まるステート
    候補の中から最尤ステートを選んで当該最尤ステートを
    起点ステートとして上記パスメモリ長分だけトレースバ
    ツクを行う毎に上記データ列を1ビツトずつ復号し、上
    記パスメトリツク演算が上記シンボル列における最後の
    演算に達したときには上記テールビツトの値によつて決
    まる固定ステートを起点ステートとして1ステツプトレ
    ースバツクする毎に上記データ列を1ビツトずつ復号す
    ることを特徴とするビタビ復号方法。
JP6884098A 1998-03-18 1998-03-18 ビタビ復号装置及びビタビ復号方法 Pending JPH11266165A (ja)

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US09/270,113 US6452985B1 (en) 1998-03-18 1999-03-16 Viterbi decoding apparatus and Viterbi decoding method
EP99302063A EP0944174A1 (en) 1998-03-18 1999-03-17 Viterbi decoding apparatus and Viterbi decoding method
KR1019990008981A KR19990077972A (ko) 1998-03-18 1999-03-17 비터비복호장치및복호방법

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