JPH11266828A - 改善された呈味を有する食品 - Google Patents

改善された呈味を有する食品

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JPH11266828A
JPH11266828A JP10054746A JP5474698A JPH11266828A JP H11266828 A JPH11266828 A JP H11266828A JP 10054746 A JP10054746 A JP 10054746A JP 5474698 A JP5474698 A JP 5474698A JP H11266828 A JPH11266828 A JP H11266828A
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JP
Japan
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gelatin
taste
tropomyosin
extract
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JP10054746A
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English (en)
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Motohisa Kuroda
素央 黒田
Munehiro Tatara
宗弘 多々良
Fumihiko Odajima
文彦 小田嶋
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般的な甘味料の持つ甘味に「広がり」「甘味
の伸び」を付与することが可能な、呈味改質素材を得
る。 【解決手段】トロポミオシンまたはその部分分解ペプチ
ドとゼラチンとをエキス調味料中またはアミノ酸及び/
又は糖の水溶液で加熱して得た呈味改質素材を甘味料又
は甘味料含有食品と併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物あるいは菌類
から抽出したトロポミオシンまたはその部分分解ペプチ
ドおよびゼラチンを含有する、呈味質、特に甘味質が改
善された食品に関する。
【0002】
【従来の技術】各種料理および食品の甘味付けを目的と
して、ショ糖(スクロース)、葡萄糖(グルコース)、
果糖(フルクトース)などの糖類やステビア抽出物、ア
スパラチルフェニルアラニンメチルエステルなどの甘味
料が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの甘味
料は一般的に甘味が単調であるという欠点を有してい
る。本発明は、一般的な甘味料の持つ甘味に「広がり」
「甘味の伸び」を付与することが可能な、呈味改質素材
の製造を行うためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解決につき鋭意工夫を重ねた結果、動物や菌類から抽
出して得られたトロポミオシンまたはその部分分解ペプ
チドおよびゼラチンを天然エキスや各種エキス調味料中
または糖及び/又はアミノ酸溶液中において加熱を行う
ことにより、糖類などの甘味料の甘味に「広がり」や
「甘味の伸び」を付与し、かつ甘味そのものの強度を強
めうる素材を得ることが可能であるという知見に至り、
本発明を完成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の呈味改質素材の原料とし
て用いるトロポミオシンは、種々の脊椎動物および菌類
由来のいずれのものも適用可能である。トロポミオシン
は、カルシウムイオン依存的に筋肉の収縮を調節するタ
ンパク質であり、動物の筋肉中のタンパク質の約5%を
占めることが知られている。また、動物や菌類由来のト
ロポミオシンについて、トリプシン、キモトリプシン、
パパインなどのプロテアーゼ処理や0.01N塩酸など
の希酸の処理によって部分加水分解を行って得られたペ
プチドについても、本発明に用いることが可能である。
また、上記のトロポミオシン中に存在する部分構造を参
考にして化学合成等の手法によって合成して得られたト
ロポミオシンの部分構造断片(例えば、下記に示したア
ミノ酸配列を含むポリペプチド)についても本発明に用
いることが可能である。本発明の原料に用いるゼラチン
は、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、水溶性ゼ
ラチンおよび酵素分解ゼラチンのいずれも適用可能であ
る。また、ビーフボーンエキス、ポークポーネキスなど
の畜肉の骨などを抽出したエキスにはゼラチンが多く含
まれているが、本発明にこれらのエキスを用いることも
可能である。 上記タンパクとペプチド以外で併用する
エキス調味料としては、ビーフエキス、ポークエキスや
チキンエキスなどの畜肉系エキス調味料、カツオエキ
ス、サバエキス、ホタテガイエキスやアサリエキスなど
の魚介系エキス調味料および酵母エキスなどが適用可能
である。また、本発明において加熱の媒体として、上記
の天然エキス・エキス調味料の他にアミノ酸及び/又は
糖の水溶液を用いることも可能である。発明に用いるア
ミノ酸は、セリン、グリシン、ヒスチジン、アルギニ
ン、グルタミン、アスパラギン、アラニン、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、トレオニン、
システイン、シスチン、メチオニン、ヒドロキシプロリ
ン、トリプトファン、プロリン、チロシン、バリン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジンのいずれもが単独もしく
は複数の混合状態で使用可能である。また、その代用物
としてアミノ酸を多く含むエキス、例えばHAP、HV
P、酵母エキス等の各種天然エキスの使用も可能であ
る。糖は、グルコース、キシロース、ガラクトース、ラ
ムノース、フルクトース、マンノース、6−デオキシグ
ルコース、グルコサミン、ガラクトサミン等の単糖、マ
ルトース、セロビオース、トレハロース、ラクトース、
スクロース等の二糖、またはオリゴ糖のいずれもが単独
もしくは複数の混合状態で使用可能である。また、その
代用物として糖蜜、液糖のような糖含有素材、および糖
を多く含むエキス、例えば野菜エキス等の各種天然エキ
スの使用も可能である。
【0006】
【配列表1】配列番号:1 配列の長さ:45 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser-Leu-Glu-Ala-Gln-Ala-Asp-Lys-Tyr-Ser-Thr-Lys-Glu-Asp-Lys- 5 10
15 Tyr−Glu−Glu−Glu−Ile−Lys−Leu−Leu−
Glu−Glu−Lys−Leu−Lys−Glu−Ala− 20
25 30 Glu−Thr−Arg−Ala−Glu−Phe−Ala−Glu−
Arg−Ser−Val−Ala−Lys−Leu−Glu 35
40 45
【0007】
【配列表2】配列番号:2 配列の長さ:45 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser−Leu−Glu−Ala−Gln−Ala−Glu−Lys−Ty
r−Ser−Gln−Lys−Glu−Asp−Lys− 5 10 15 Tyr-Glu-Glu-Glu-Ile-Lys-Ile-Leu-Thr-Asp-Lys-Leu-Lys-Glu-Ala- 20 25 30 Glu-Thr-Arg-Ala-Glu-Phe-Ala-Glu-Arg-Ser-Val-Thr-Lys-Leu-Glu 35 40 45
【0008】本発明で使用する呈味改質素材は、具体例
として、以下に示す方法で得ることが可能である。トロ
ポミオシンまたはその部分分解ペプチドおよびゼラチン
をカツオエキスやビーフエキスなどの調味料溶液中また
はアミノ酸/糖の水溶液に溶解し、50〜120゜Cに
おいて、1〜5時間加熱を行う。 なお、このときのト
ロポミオシンまたはその部分分解ペプチドの添加濃度は
溶液に対して0.01〜10%、ゼラチンの添加濃度は
0.01〜10%である。 また、加熱時において、エ
キス調味料溶液の乾重量を5〜50%に調整して反応を
行う。 アミノ酸/糖の水溶液中で加熱を行う際には、
糖の添加濃度は0.01〜30%、アミノ酸の添加濃度
は0.01〜20%で加熱を行う。加熱後の反応液につ
いて、透析、限外濾過あるいはエタノール沈澱などの方
法を用いて、高分子画分すなわちタンパク質を中心とし
た画分の回収を行い、呈味改質素材を得、これを甘味料
或いは甘味料を含有する各種の食品素材と組み合わせ、
本発明の食品を得ることができる。 また、加熱反応後
の溶液をそのままの状態で利用し、甘味料と組み合わせ
ることにより、「甘味の広がり」や「甘味の伸び」の増
強された食品を得ることも可能である。或いは、トロポ
ミオシンまたはその部分分解ペプチドとゼラチンを甘味
料含有食品に添加し、上記条件で加熱してもよく、この
場合、エキスの添加は必須では0ないが、エキス(食品
中に含まれる場合には、別途添加しなくてもよい)の共
存下での加熱が本発明の効果を得る上では、より有効で
ある。
【0009】組み合わせる甘味料としては、蔗糖、ぶど
う糖、果糖、ソルビトール、マルチトール、マンニトー
ルなどの糖類やステビア抽出物、アスパルテーム、3、
3−ジメチルブチルフェニルアラニンメチルエステル、
アセスルフェームKなどが挙げられ、これらの甘味料に
固形分重量で0.01〜1%添加することにより、各種
甘味料が本来持っている甘味が改質され、その味に「広
がり」「甘味の伸び」を付与することが可能である。ま
た、上記のようにして得られた呈味改質素材を、市販コ
ーヒー飲料や市販ジュース類、チューインガム、キャン
ディー、ようかん等の菓子類に対して固形分重量で0.
01〜1%添加することにより、各種食品が本来持って
いる甘味が改質され、その味に「広がり」「甘味の伸
び」を付与することが可能である。さらには、上記のよ
うにして得られる呈味改質素材を、日本料理、たとえ
ば、肉じゃが、筑前煮、または、ポタージュスープ、コ
ーンスープ、クリームシチューなどの洋風料理および酢
豚、中華スープなどの中華料理に添加することにより、
各種料理が本来持っている甘味が改質され、食品の味に
「広がり」「甘味の伸び」を広げることが可能である。
【0010】本発明の対象となる食品は、甘味料自体で
あってもよいし(粉末甘味料、顆粒状甘味料、液状甘味
料等)、各種飲料、菓子、チューインガム、冷菓等の加
工食品であってもよい。或いは、医療用の各種食品も本
発明の対象に含まれる。
【0011】
【実施例1】牛肉から調製したトロポミオシン0.5g
および豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)0.5gを市販
ビーフエキス調味料溶液500mlに溶解し、90゜C
において、6時間加熱を行った。 このときのエキス調
味料溶液の乾重量は、15%に調整して反応を行った。
加熱後の反応液について透析を行い、高分子画分すな
わちタンパク質を中心とした画分を1.12g得た。
このようにして得られた物質を固形分0.05%になる
ようにショ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施し
た。対照として、無添加ショ糖溶液を用いた。2種類の
溶液について、二点比較法で味覚パネル20名による官
能評価を実施した。 結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【実施例2】牛肉から調製したトロポミオシン50mg
および豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)50mgを市販
カツオエキス調味料溶液50mlに溶解し、105゜C
において、6時間加熱を行った。このときのエキス調味
料溶液の乾重量は、45%に調整して反応を行った。加
熱後の反応液について透析を行い、高分子画分すなわち
タンパク質を中心とした画分を115mg得た。このよ
うにして得られた物質を固形分0.05%になるように
ショ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施した。対照
として、無添加ショ糖溶液を用いた。 2種類の溶液に
ついて、二点比較法で味覚パネル20名による官能評価
を実施した。 結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【実施例3】実施例1で用いたウシトロポミオシン2g
を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)100mLに溶
解して、トリプシン(Sigma社製、ウシ膵臓由来)
8mgを添加して、10゜Cで30分間反応させた。反
応後の溶液についてCapcellpack−C18カ
ラム(資生堂社製、250mm×20mmi.d.)を
用いた分取HPLCにより、ペプチドの分取を行った
(0.05%トリフルオロ酢酸と40%アセトニトリル
を含む0.05%トリフルオロ酢酸の2液直線グラジェ
ントによる溶出を行った)。上記の分取を行うことによ
り、下記に示すペプチドフラグメントを52mg得た
(ペプチドフラグメントの同定は、ペプチドシークエン
サーを用いたN末端配列解析とMALDI/TOF/M
Sにより行った)。なお、このペプチドフラグメントは
ウシトロポミオシンα鎖の206−251番目に相当す
るものであった。
【0016】
【配列表3】配列番号:3 配列の長さ:46 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser-Leu-Glu-Ala-Gln-Ala-Glu-Lys-Tyr-Ser-Gln-Lys-Glu-Asp-Lys- 5 10 15 Tyr-Glu-Glu-Glu-Ile-Lys-Ile-Leu-Thr-Asp-Lys-Leu-Lys-Glu-Ala- 20 25 30 Glu-Thr-Arg-Ala-Glu-Phe-Ala-Glu-Arg-Ser-Val-Thr-Lys-Leu-Glu- 35 40 45 Lys
【0017】上記の構造を示すペプチド50mgおよび
豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)50mgを牛肉エキス
の低分子画分溶液50mlに溶解し、95゜Cにおい
て、6時間加熱を行った。 このときのエキス低分子画
分溶液の乾重量は、30%に調整して反応を行った。
加熱後の反応液について透析を行い、高分子画分すなわ
ちタンパク質を中心とした画分を115mg得た。この
ようにして得られた物質を固形分0.05%になるよう
にショ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施した。対
照として、無添加ショ糖溶液を用いた。 2種類の溶液
について、二点比較法で味覚パネル20名による官能評
価を実施した。 結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【実施例4】実施例3で得られたウシトロポミオシンの
トリプシン分解物について、実施例3と同様に分取を行
い、下記に示すフラグメントを12.5mg得た(ペプ
チドフラグメントの同定は、ペプチドシークエンサーを
用いたN末端配列解析とMALDI/TOF/MSによ
り行った)。なお、このペプチドフラグメントはウシト
ロポミオシンα鎖の232−248番目に相当するもの
であった。
【0020】
【配列表4】配列番号:3 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Leu−Lys−Glu−Ala−Glu−Thr−Arg−Ala−Gl
u−Phe−Ala−Glu−Arg−Ser−Val− 5 10 15 Thr-Lys
【0021】上記の構造を示すペプチド10mgおよび
豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)10mgを牛肉エキス
の低分子画分溶液10mlに溶解し、95゜Cにおい
て、6時間加熱を行った。 このときのエキス低分子画
分溶液の乾重量は、30%に調整して反応を行った。
加熱後の反応液について透析を行い、高分子画分すなわ
ちタンパク質を中心とした画分を22mg得た。このよ
うにして得られた物質を固形分0.02%になるように
ショ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施した。対照
として、無添加ショ糖溶液を用いた。 2種類の溶液に
ついて、無添加溶液の呈味の強さを0点として−2〜2
点の5点評価法にて評価を行った。官能評価は味覚パネ
ル5名にて行った。 結果を表4に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【実施例5】実施例1で得られた物質を固形分0.05
%になるように、果糖2%溶液に添加して、官能評価を
実施した。 対照として、無添加果糖溶液を用いた。
2種類の溶液について、二点比較法で味覚パネル20名
による官能評価を実施した。結果を表5に示す。
【0024】
【表5】
【0025】
【実施例6】実施例1で得られた物質を固形分0.05
%になるように、ぶどう糖2.5%溶液に添加して、官
能評価を実施した。 対照として、無添加ぶどう糖溶液
を用いた。2種類の溶液について、二点比較法で味覚パ
ネル20名による官能評価を実施した。結果を表6に示
す。
【0026】
【表6】
【0027】
【実施例7】実施例1で得られた物質を固形分0.05
%になるように、アプパラチルフェニルアラニンメチル
エステル0.02%溶液に添加して、官能評価を実施し
た。対照として、無添加アスパラチルフェニルアラニン
メチルエステル溶液を用いた。2種類の溶液について、
二点比較法で味覚パネル20名による官能評価を実施し
た。結果を表7に示す。
【0028】
【表7】
【0029】
【実施例8】実施例1で得られた物質を固形分0.05
%になるように、市販コーンクリームスープ(クノール
食品社製、「北海道コーンクリームスープ」)に添加し
て、0官能評価を実施した。 対照として、無添加スー
プを用いた。2種類のスープについて、二点比較法で味
覚パネル20名による官能評価を実施した。結果を表8
に示す。
【0030】
【表8】
【0031】
【実施例9】牛肉から調製したトロポミオシン0.5
g、豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)0.5g、グルコ
ース1g、グルタミン酸3gを水500mlに溶解し、
90℃において、6時間加熱を行った。 加熱後の反応
液について透析を行い、高分子画分すなわちタンパク質
を中心とした画分を0.92g得た。 このようにして
得られた物質を固形分0.05%になるようにショ糖2
%水溶液に添加して官能評価を実施した。対照として、
無添加ショ糖溶液を用いた。2種類の溶液について、二
点比較法で味覚パネル20名による官能評価を実施し
た。 結果を表9に示す。
【0032】
【表9】
【0033】
【実施例10】牛肉から調製したトロポミオシン50m
g、豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)50mg及びアミ
ノ酸(リジン:アルギニン=1:1に含む)2gを市販
野菜エキス調味料溶液を50mlに溶解し、105℃に
おいて、6時間加熱を行った。このときのエキス調味料
溶液の乾重量は、15%に調整して反応を行った。加熱
後の反応液について透析を行い、高分子画分すなわちタ
ンパク質を中心とした画分を135mg得た。このよう
にして得られた物質を固形分0.05%になるようにシ
ョ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施した。対照と
して、無添加ショ糖溶液を用いた。 2種類の溶液につ
いて、二点比較法で味覚パネル20名による官能評価を
実施した。 結果を表10に示す。
【0034】
【表10】
【0035】
【実施例11】実施例3で用いたペプチド50mg、豚
皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)50mg、アミノ酸(グ
ルタミン酸:リジン:アルギニン:グリシン:セリン:
タウリン=3:2:2:2:3:12に含む)1gを水
50mlに溶解し、95℃において、6時間加熱を行っ
た。 加熱後の反応液について透析を行い、高分子画分
すなわちタンパク質を中心とした画分を95mg得た。
このようにして得られた物質を固形分0.05%になる
ようにショ糖2%水溶液に添加して官能評価を実施し
た。対照として、無添加ショ糖溶液を用いた。 2種類
の溶液について、二点比較法で味覚パネル20名による
官能評価を実施した。 結果を表11に示す。
【0036】
【表11】
【0037】
【実施例12】実施例4で用いたペプチド10mgおよ
び豚皮ゼラチン(酸処理ゼラチン)10mgとキシロー
ス2gを水10mlに溶解し、95℃において、6時間
加熱を行った。 加熱後の反応液について透析を行い、
高分子画分すなわちタンパク質を中心とした画分を20
mg得た。このようにして得られた物質を固形分0.0
2%になるようにショ糖2%水溶液に添加して官能評価
を実施した。対照として、無添加ショ糖溶液を用いた。
2種類の溶液について、無添加溶液の呈味の強さを0
点として−2〜2点の5点評価法にて評価を行った。官
能評価は味覚パネル5名にて行った。 結果を表12に
示す。
【0038】
【表12】
【0039】
【実施例13】実施例9で得られた物質を固形分0.0
5%になるように、果糖2%溶液に添加して、官能評価
を実施した。 対照として、無添加果糖溶液を用いた。
2種類の溶液について、二点比較法で味覚パネル20
名による官能評価を実施した。結果を表13に示す。
【0040】
【表13】
【0041】
【実施例14】実施例9で得られた物質を固形分0.0
5%になるように、ぶどう糖2.5%溶液に添加して、
官能評価を実施した。 対照として、無添加ぶどう糖溶
液を用いた。2種類の溶液について、二点比較法で味覚
パネル20名による官能評価を実施した。結果を表14
に示す。
【0042】
【表14】
【0043】
【実施例15】実施例9で得られた物質を固形分0.0
5%になるように、アプパラチルフェニルアラニンメチ
ルエステル0.02%溶液に添加して、官能評価を実施
した。対照として、無添加アスパラチルフェニルアラニ
ンメチルエステル溶液を用いた。2種類の溶液につい
て、二点比較法で味覚パネル20名による官能評価を実
施した。結果を表15に示す。
【0044】
【表15】
【0045】
【発明の効果】以上のように示した方法により、トロポ
ミオシンおよびゼラチンを各種エキス調味料中またはア
ミノ酸及び/又は糖の水溶液中において加熱することに
よって、食品の呈味質、特に甘味質を改質しうることが
可能であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トロポミオシンまたはその部分分解ペプチ
    ドとゼラチンとからなる呈味改質素材と甘味料とを含有
    することを特徴とする改善された呈味を有する食品。
  2. 【請求項2】トロポミオシンまたはその部分分解ペプチ
    ドとゼラチンとをエキス調味料中で加熱して得た呈味改
    質素材と甘味料とを含有することを特徴とする改善され
    た呈味を有する食品。
  3. 【請求項3】トロポミオシンまたはその部分分解ペプチ
    ドとゼラチンに加えて、糖及び/又はアミノ酸を水中及
    び天然エキス中で加熱して得た呈味改質素材と甘味料と
    を含有することを特徴とする改善された呈味を有する食
    品。
JP10054746A 1998-01-22 1998-03-06 改善された呈味を有する食品 Pending JPH11266828A (ja)

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