JPH11268009A - 木材の燻煙処理方法及びその装置 - Google Patents
木材の燻煙処理方法及びその装置Info
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- JPH11268009A JPH11268009A JP11406098A JP11406098A JPH11268009A JP H11268009 A JPH11268009 A JP H11268009A JP 11406098 A JP11406098 A JP 11406098A JP 11406098 A JP11406098 A JP 11406098A JP H11268009 A JPH11268009 A JP H11268009A
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Landscapes
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】木材を乾燥させるため細胞壁に変化を与えて木
材の内部の水分を除去すると共に、木材の内部応力を除
去して歩留まりを上げ、製材を容易にし、しかも、黒心
を明赤色に変えて美的外観上良好なものとすることがで
きる木材の燻煙処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】処理すべき木材が収容可能で上部が開放さ
れた燻煙処理室1と、この燻煙処理室1に併設された燃
焼室2と、燻煙処理室1とこの燃焼室2とを連通連結す
る煙道3と、燻煙処理室1の上部開放部1aを覆設する
開閉自在の蓋体4とから成り、燻煙処理室1及び蓋体4
を保温材で構成すると共に、内部を密閉可能に設け、且
つ燃焼室2内で植物系の有機燃料Fを燃焼させて熱と煙
を発生させる。
材の内部の水分を除去すると共に、木材の内部応力を除
去して歩留まりを上げ、製材を容易にし、しかも、黒心
を明赤色に変えて美的外観上良好なものとすることがで
きる木材の燻煙処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】処理すべき木材が収容可能で上部が開放さ
れた燻煙処理室1と、この燻煙処理室1に併設された燃
焼室2と、燻煙処理室1とこの燃焼室2とを連通連結す
る煙道3と、燻煙処理室1の上部開放部1aを覆設する
開閉自在の蓋体4とから成り、燻煙処理室1及び蓋体4
を保温材で構成すると共に、内部を密閉可能に設け、且
つ燃焼室2内で植物系の有機燃料Fを燃焼させて熱と煙
を発生させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材を建築用資材
等の製品として出荷する前に施される燻煙処理の方法及
びこれに使用される燻煙処理装置に関するものである。
等の製品として出荷する前に施される燻煙処理の方法及
びこれに使用される燻煙処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用資材として使用される木材
は、乾燥処理や化学剤処理等様々な前処理を施して出荷
される。これは、伐採したままの木材は水分を多量に含
んでいたり、害虫の卵等が付着していたりするので、こ
れを乾燥したり、殺卵するために必要な作業である。と
くに、乾燥処理にあっては、古来より自然乾燥によって
これを行っていた。しかしながら、この自然乾燥法は数
年間というかなりの期間を要するという難点があった。
そこで近年では、この自然乾燥の難点を解消すべく、木
材の人工乾燥に関する技術が種々開発され、実用に供さ
れるようになってきている。このような木材の乾燥装置
として、蒸気乾燥法、低温除湿法、高周波乾燥法を利用
した大掛かりな乾燥装置が知られている。
は、乾燥処理や化学剤処理等様々な前処理を施して出荷
される。これは、伐採したままの木材は水分を多量に含
んでいたり、害虫の卵等が付着していたりするので、こ
れを乾燥したり、殺卵するために必要な作業である。と
くに、乾燥処理にあっては、古来より自然乾燥によって
これを行っていた。しかしながら、この自然乾燥法は数
年間というかなりの期間を要するという難点があった。
そこで近年では、この自然乾燥の難点を解消すべく、木
材の人工乾燥に関する技術が種々開発され、実用に供さ
れるようになってきている。このような木材の乾燥装置
として、蒸気乾燥法、低温除湿法、高周波乾燥法を利用
した大掛かりな乾燥装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
木材の乾燥装置にあっては、巨額な初期投資が必要であ
り、その上、熱源に利用する燃料に多大なエネルギーを
消費するという問題点があった。また、これらの装置に
よれば木材を比較的短期間に且つ能率的に乾燥すること
ができるのであるが、乾燥工程に無理が多いために、割
れたり、心材まで充分に乾燥された木材にならず、歪ん
だり捩じれたりするという欠点があった。
木材の乾燥装置にあっては、巨額な初期投資が必要であ
り、その上、熱源に利用する燃料に多大なエネルギーを
消費するという問題点があった。また、これらの装置に
よれば木材を比較的短期間に且つ能率的に乾燥すること
ができるのであるが、乾燥工程に無理が多いために、割
れたり、心材まで充分に乾燥された木材にならず、歪ん
だり捩じれたりするという欠点があった。
【0004】そのため、木材を乾燥させるために、細胞
壁に変化を与えて木材の内部の水分を除去すると共に、
木材の内部応力を除去して歩留まりを上げ、製材を容易
にし、しかも、黒心を明赤色に変えて美的外観上良好な
ものとすることができる、安価で、かつ、製作が容易な
木材の乾燥装置の開発が望まれていた。
壁に変化を与えて木材の内部の水分を除去すると共に、
木材の内部応力を除去して歩留まりを上げ、製材を容易
にし、しかも、黒心を明赤色に変えて美的外観上良好な
ものとすることができる、安価で、かつ、製作が容易な
木材の乾燥装置の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の木材の燻煙処理方法は、燻煙処理室内に収
納された被処理木材に対し、植物系の有機燃料を燃焼し
て得られる熱と煙を付与する燻煙処理方法であって、処
理室内を保温材で密閉することにより、処理室内の空気
を膨張させると共に、被処理木材に含まれる水分が蒸発
して発生する水蒸気により燻煙処理室の内圧及び湿度を
上昇させることを特徴とするものである。
に、本発明の木材の燻煙処理方法は、燻煙処理室内に収
納された被処理木材に対し、植物系の有機燃料を燃焼し
て得られる熱と煙を付与する燻煙処理方法であって、処
理室内を保温材で密閉することにより、処理室内の空気
を膨張させると共に、被処理木材に含まれる水分が蒸発
して発生する水蒸気により燻煙処理室の内圧及び湿度を
上昇させることを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に係る木材の燻煙処理装置
は、処理すべき木材が収容可能で上部が開放された燻煙
処理室と、この処理室に併設された燃焼室と、前記処理
室とこの燃焼室とを連通連結する煙道と、前記処理室の
上部開放部を覆設する開閉自在の蓋体とから成り、処理
室及び蓋体を保温材で構成すると共に、内部を密閉可能
に設け、且つ燃焼室内で植物系の有機燃料を燃焼させて
熱と煙を発生させることを特徴とするものである。
は、処理すべき木材が収容可能で上部が開放された燻煙
処理室と、この処理室に併設された燃焼室と、前記処理
室とこの燃焼室とを連通連結する煙道と、前記処理室の
上部開放部を覆設する開閉自在の蓋体とから成り、処理
室及び蓋体を保温材で構成すると共に、内部を密閉可能
に設け、且つ燃焼室内で植物系の有機燃料を燃焼させて
熱と煙を発生させることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係る木材の燻煙処理装置は、請
求項2の燻煙処理装置において、燻煙処理室及び蓋体を
保温耐熱シートで一体的に形成したことを特徴とするも
のである。
求項2の燻煙処理装置において、燻煙処理室及び蓋体を
保温耐熱シートで一体的に形成したことを特徴とするも
のである。
【0008】加えて、請求項1又は請求項2又は請求項
3記載の木材の燻煙処理方法又は装置において、被処理
木材の内部温度が80℃〜130℃の状態で保温し、被
処理木材の細胞壁に変化を与え通水性が良好になるまで
保温することを特徴とするものである。
3記載の木材の燻煙処理方法又は装置において、被処理
木材の内部温度が80℃〜130℃の状態で保温し、被
処理木材の細胞壁に変化を与え通水性が良好になるまで
保温することを特徴とするものである。
【0009】本発明により処理することができる木材の
種類はとくに限定されず、針葉樹でも広葉樹でもその太
さや長さに関係なく処理することができる。とくに含水
率の高い木材や皮付の木材に対して好適である。これ
は、木材内部の組織が煮えた状態になり、細胞壁に変化
に有効だからである。また、木材及び処理室内に散水
し、処理室内部の湿度を上昇させることにより木材の急
激な乾燥を防止して小口の割れ等を防止することができ
る。
種類はとくに限定されず、針葉樹でも広葉樹でもその太
さや長さに関係なく処理することができる。とくに含水
率の高い木材や皮付の木材に対して好適である。これ
は、木材内部の組織が煮えた状態になり、細胞壁に変化
に有効だからである。また、木材及び処理室内に散水
し、処理室内部の湿度を上昇させることにより木材の急
激な乾燥を防止して小口の割れ等を防止することができ
る。
【0010】本材の細胞は、大部分が細胞壁だけの細胞
で、主成分はセルロース、ヘミセルロース及びリグニン
などで、細胞や組織の配列は、軸方向(幹軸方向)と放
射方向(髄から外方向へ)に配列されるものとがある。
これで、仮道管(通水管)や樹脂道が構成されている。
で、主成分はセルロース、ヘミセルロース及びリグニン
などで、細胞や組織の配列は、軸方向(幹軸方向)と放
射方向(髄から外方向へ)に配列されるものとがある。
これで、仮道管(通水管)や樹脂道が構成されている。
【0011】仮道管の細胞壁には、細胞内腔から一次壁
に達する穴、すなわち壁孔ができており、この壁孔の壁
の中央には、トールスという肥厚部と、そのまわりの薄
い部分マルゴがある。そして、心材化の過程などで壁孔
が一方の孔口に引き寄せられ、トールスが口孔を塞ぐこ
とがある。これを閉塞壁孔対といい、閉塞により水は通
れなくなる。この閉塞壁孔が木材を高温にした時、内部
蒸気圧の上昇及び水分の膨張により一部破壊され水の透
過性能が良くなる。このため処理後の木材は、水分移動
が急速に進み、その後の自然乾燥等により内部まで低い
含水率(20%以下)に乾燥させることができる。
に達する穴、すなわち壁孔ができており、この壁孔の壁
の中央には、トールスという肥厚部と、そのまわりの薄
い部分マルゴがある。そして、心材化の過程などで壁孔
が一方の孔口に引き寄せられ、トールスが口孔を塞ぐこ
とがある。これを閉塞壁孔対といい、閉塞により水は通
れなくなる。この閉塞壁孔が木材を高温にした時、内部
蒸気圧の上昇及び水分の膨張により一部破壊され水の透
過性能が良くなる。このため処理後の木材は、水分移動
が急速に進み、その後の自然乾燥等により内部まで低い
含水率(20%以下)に乾燥させることができる。
【0012】木材の主成分であるヘミセルロースとリグ
ニンは、材内温度が80℃以上になると軟化が始まり、
セルロースを取り巻く組織の結合が弛み、残留応力が除
去されヘミセルロースが温度の低下と水分の離脱によっ
てガラス状に戻ると、セルロースは弾発的に変化した状
態で結合、固定される。このため製材時にはつりが少な
く、乾燥後の反り、捩れなどの狂いや寸法減り等も無く
なる。また、処理した丸太や、これを製材したものに高
温で二次熱処理を行うと安定処理となり、アテ緩和の処
理もできる。アテ材は、仮道管壁の厚さがかなり厚く、
横断面の形が角張った形の正常部材に比べて丸みを帯び
ているため、材温を数回、上昇させて低下させることを
繰り返すか、かなりの長い時間で処理するとアテの応力
は緩和されるものと考えられる。
ニンは、材内温度が80℃以上になると軟化が始まり、
セルロースを取り巻く組織の結合が弛み、残留応力が除
去されヘミセルロースが温度の低下と水分の離脱によっ
てガラス状に戻ると、セルロースは弾発的に変化した状
態で結合、固定される。このため製材時にはつりが少な
く、乾燥後の反り、捩れなどの狂いや寸法減り等も無く
なる。また、処理した丸太や、これを製材したものに高
温で二次熱処理を行うと安定処理となり、アテ緩和の処
理もできる。アテ材は、仮道管壁の厚さがかなり厚く、
横断面の形が角張った形の正常部材に比べて丸みを帯び
ているため、材温を数回、上昇させて低下させることを
繰り返すか、かなりの長い時間で処理するとアテの応力
は緩和されるものと考えられる。
【0013】含水木材に熱を与えると、主成分のヘミセ
ルロースとリグニンが軟化を始め(80℃程度より)セ
ルロースを取り巻く環境(結合)が変化し、自然に冷却
乾燥することにより固定される。すなわち、ヘミセルロ
ースとリグニンが軟化しているとき、プレスで外圧を与
えると木材繊維を傷めず変形させることは、木材の塑性
加工や成形木材を作る方法として一般的に行われてい
る。
ルロースとリグニンが軟化を始め(80℃程度より)セ
ルロースを取り巻く環境(結合)が変化し、自然に冷却
乾燥することにより固定される。すなわち、ヘミセルロ
ースとリグニンが軟化しているとき、プレスで外圧を与
えると木材繊維を傷めず変形させることは、木材の塑性
加工や成形木材を作る方法として一般的に行われてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明方法は、まず処理すべき木
材に対し、植物系の有機物を燃焼させるときに発生する
熱煙、すなわち木材の内部温度が80℃〜130℃程度
の温度になるように熱煙を付与し、処理室内で48時間
〜72時間程度保温し、被処理木材中の水分を蒸発させ
て細胞壁に変化を起こさせると共に、処理室を保温材で
密閉することにより被処理木材から発生した水蒸気によ
り処理室の内圧を上昇させ、被処理木材を加圧した状態
で燻煙処理するものである。
材に対し、植物系の有機物を燃焼させるときに発生する
熱煙、すなわち木材の内部温度が80℃〜130℃程度
の温度になるように熱煙を付与し、処理室内で48時間
〜72時間程度保温し、被処理木材中の水分を蒸発させ
て細胞壁に変化を起こさせると共に、処理室を保温材で
密閉することにより被処理木材から発生した水蒸気によ
り処理室の内圧を上昇させ、被処理木材を加圧した状態
で燻煙処理するものである。
【0015】本発明方法は例えば次のような装置により
実施することができる。以下、本発明の実施の形態を図
面に示す実施例により説明する。図1は本発明の一実施
例に係る木材の燻煙処理装置の斜視図、図2は本発明の
他の実施例に係る燻煙処理装置の一部切欠平面図、図3
は図2のC−C線断面図である。
実施することができる。以下、本発明の実施の形態を図
面に示す実施例により説明する。図1は本発明の一実施
例に係る木材の燻煙処理装置の斜視図、図2は本発明の
他の実施例に係る燻煙処理装置の一部切欠平面図、図3
は図2のC−C線断面図である。
【0016】
【実施例1】図1及び図2に示すように、本発明に係る
燻煙処理装置は、処理すべき木材Wが収容可能で上部が
開口された燻煙処理室1と、この燻煙処理室1に併設さ
れた燃焼室2と、燻煙処理室1と燃焼室2とを連通連結
する煙道3と、燻煙処理室1の上部開口1aを覆設する
開閉自在の蓋体4とから構成されている。
燻煙処理装置は、処理すべき木材Wが収容可能で上部が
開口された燻煙処理室1と、この燻煙処理室1に併設さ
れた燃焼室2と、燻煙処理室1と燃焼室2とを連通連結
する煙道3と、燻煙処理室1の上部開口1aを覆設する
開閉自在の蓋体4とから構成されている。
【0017】燻煙処理室1は、耐火コンクリート製で、
上部に開口1aを有する一対の室をもつ矩形箱状に形成
され、この上部開口1aには、同じく耐火コンクリート
製の平板状の蓋体4を開閉自在に覆設してあり、蓋体4
を閉じた状態において、燻煙処理室1内が密閉できるよ
うに、上部開口1a上縁と蓋体4との間にパッキング等
(図示せず)を介してシールすることができるようにさ
れている。また、燻煙処理室1の前方には燻煙処理室1
内に連通した煙突5が上方に向けて取付けられている。
尚、図中、8はワイヤーロープ8aを用いて蓋体4の開
閉を行うウインチ等の巻上げ機、9は巻上げ機係留用の
ポールである。
上部に開口1aを有する一対の室をもつ矩形箱状に形成
され、この上部開口1aには、同じく耐火コンクリート
製の平板状の蓋体4を開閉自在に覆設してあり、蓋体4
を閉じた状態において、燻煙処理室1内が密閉できるよ
うに、上部開口1a上縁と蓋体4との間にパッキング等
(図示せず)を介してシールすることができるようにさ
れている。また、燻煙処理室1の前方には燻煙処理室1
内に連通した煙突5が上方に向けて取付けられている。
尚、図中、8はワイヤーロープ8aを用いて蓋体4の開
閉を行うウインチ等の巻上げ機、9は巻上げ機係留用の
ポールである。
【0018】燃焼室2も燻煙処理室1と同様に耐火コン
クリート製で、密閉された箱状に形成され燻煙処理室1
の後部近傍に設置されている。尚、燃焼室2は、耐火レ
ンガ、耐火コンクリート、粘土等による耐火造り。前記
燻煙処理室1は石、レンガ、コンクリートブロックなど
の保温材料を用い密閉構造とするものでもよい。
クリート製で、密閉された箱状に形成され燻煙処理室1
の後部近傍に設置されている。尚、燃焼室2は、耐火レ
ンガ、耐火コンクリート、粘土等による耐火造り。前記
燻煙処理室1は石、レンガ、コンクリートブロックなど
の保温材料を用い密閉構造とするものでもよい。
【0019】燻煙処理室1の側面には、側壁を数個所切
欠して矩形状の窓口6を形成し、同窓口6に開閉式の扉
7が取付けてある。また、燻煙処理室1の後端部は、2
ヶ所の円筒状の煙道3でもって燃焼室2と連通連結され
ている。この煙道3には、燻煙処理室1内に流入した煙
の燃焼室2への逆流を防止する逆止弁3aが設けられて
いる。
欠して矩形状の窓口6を形成し、同窓口6に開閉式の扉
7が取付けてある。また、燻煙処理室1の後端部は、2
ヶ所の円筒状の煙道3でもって燃焼室2と連通連結され
ている。この煙道3には、燻煙処理室1内に流入した煙
の燃焼室2への逆流を防止する逆止弁3aが設けられて
いる。
【0020】燻煙処理装置Aは、上述したように構成さ
れており、以下に燻煙処理装置Aを用いて木材を処理す
る方法について説明する。
れており、以下に燻煙処理装置Aを用いて木材を処理す
る方法について説明する。
【0021】まず、蓋体4を開き、燻煙処理室1の上部
開口1aより燻煙処理室1内部に処理すべき木材Wを丸
太のままの状態で載置する。次いで、燃焼室2内部に、
燃料Fとしての植物系の有機物を載置する。燃料として
は、鋸屑、木片、プレーナ屑、サンダー粉、バーク(樹
皮)などの木質系のものが好ましい。そして、燻煙処理
室1の蓋体4を閉じ、燃焼室2内の燃料Fを燃焼させ
る。
開口1aより燻煙処理室1内部に処理すべき木材Wを丸
太のままの状態で載置する。次いで、燃焼室2内部に、
燃料Fとしての植物系の有機物を載置する。燃料として
は、鋸屑、木片、プレーナ屑、サンダー粉、バーク(樹
皮)などの木質系のものが好ましい。そして、燻煙処理
室1の蓋体4を閉じ、燃焼室2内の燃料Fを燃焼させ
る。
【0022】燃焼室2で燃料を燃焼させることにより発
生する帯熱した煙は、煙道3を通り、燻煙処理室1内部
へ流入し、燻煙処理室1内部に載置した木材Wを加熱し
乾燥させる。燻煙処理室1内に流入した煙は、温度が低
下すると燻煙処理室1の底部を流動し、煙突5より外部
に排出される。
生する帯熱した煙は、煙道3を通り、燻煙処理室1内部
へ流入し、燻煙処理室1内部に載置した木材Wを加熱し
乾燥させる。燻煙処理室1内に流入した煙は、温度が低
下すると燻煙処理室1の底部を流動し、煙突5より外部
に排出される。
【0023】燻煙処理室1内に流入した煙は、燻煙処理
室1内の圧力を上昇させてゆくが、所定の内圧に達した
ところで煙突5に設けられた排気弁5aが開放されて外
部に排出される。
室1内の圧力を上昇させてゆくが、所定の内圧に達した
ところで煙突5に設けられた排気弁5aが開放されて外
部に排出される。
【0024】すなわち、燻煙処理室1内部の圧力が均等
になるようにされている。このため、燻煙処理室1内部
に木材を載置する際に、木材の並べ方や、木材の太さや
長さ等の制約がなく、様々な形状の木材を自由に載置す
ることができる。
になるようにされている。このため、燻煙処理室1内部
に木材を載置する際に、木材の並べ方や、木材の太さや
長さ等の制約がなく、様々な形状の木材を自由に載置す
ることができる。
【0025】上記のように構成された燻煙処理装置Aを
用いて木材を処理するには、蓋体4を開け、燻煙処理室
1の上部開口1aより燻煙処理室1内部に、上部開口1
aより燻煙処理室1に木材Wを丸太のままの状態で載置
するとともに、燃焼室2内に燃料としての鋸屑Fを収容
し、蓋体4を閉じて燻煙処理室1の上部開口1aを覆
い、燃焼室2内の鋸屑Fを燃焼させ、燃焼室2内で発生
した帯熱した煙が、煙道3を通り、燻煙処理室1内部へ
流入し、載置した木材Wを加熱し乾燥させることができ
る。
用いて木材を処理するには、蓋体4を開け、燻煙処理室
1の上部開口1aより燻煙処理室1内部に、上部開口1
aより燻煙処理室1に木材Wを丸太のままの状態で載置
するとともに、燃焼室2内に燃料としての鋸屑Fを収容
し、蓋体4を閉じて燻煙処理室1の上部開口1aを覆
い、燃焼室2内の鋸屑Fを燃焼させ、燃焼室2内で発生
した帯熱した煙が、煙道3を通り、燻煙処理室1内部へ
流入し、載置した木材Wを加熱し乾燥させることができ
る。
【0026】乾燥開始後約3日間は、煙突より水蒸気を
大量に含んだ白色の煙が排出され、約4日目に煙の色が
白色から黄色味を帯びた色に変化する。その時より、燃
焼室内部への燃料の供給量を少なくし、さらに、8日目
より燃料の補給を完全に中止し、その後約2日間に渡り
燻煙乾燥装置内の温度が常温になるまで放置する。
大量に含んだ白色の煙が排出され、約4日目に煙の色が
白色から黄色味を帯びた色に変化する。その時より、燃
焼室内部への燃料の供給量を少なくし、さらに、8日目
より燃料の補給を完全に中止し、その後約2日間に渡り
燻煙乾燥装置内の温度が常温になるまで放置する。
【0027】上述したようにして、燻煙処理装置Aによ
って木材を乾燥させることにより、木材内部の水の通路
である導管内の水通しが良好になり、木材内部における
水分の移動を助長し、木材内部の水分が蒸発することに
より細胞壁に変化を与え、木材の含水率をこの時点では
約50%にすることができる。
って木材を乾燥させることにより、木材内部の水の通路
である導管内の水通しが良好になり、木材内部における
水分の移動を助長し、木材内部の水分が蒸発することに
より細胞壁に変化を与え、木材の含水率をこの時点では
約50%にすることができる。
【0028】さらに、燻煙処理装置Aによる乾燥後、木
材を製材し、約1ヶ月自然乾燥することにより、木材の
含水率を約20%以下にすることができ、その際に、木
口の割れが生ずることがなく、加工の際の歩留りを向上
させることができる。また、木材の特位部に発生する圧
縮材(アテ材)も減少し、木材の内部応力が均衡して、
木材の製材加工の際に生じる反りや曲がりを減少させる
ことができる。しかも、木材の心材部分(黒心)の色素
が変色し脱色され、暗褐色から明るい赤色に変化し、美
的外観上良好なものとすることができる。
材を製材し、約1ヶ月自然乾燥することにより、木材の
含水率を約20%以下にすることができ、その際に、木
口の割れが生ずることがなく、加工の際の歩留りを向上
させることができる。また、木材の特位部に発生する圧
縮材(アテ材)も減少し、木材の内部応力が均衡して、
木材の製材加工の際に生じる反りや曲がりを減少させる
ことができる。しかも、木材の心材部分(黒心)の色素
が変色し脱色され、暗褐色から明るい赤色に変化し、美
的外観上良好なものとすることができる。
【0029】
【実施例2】図2及び図3に示すように、燻煙処理装置
Bは、上記燻煙処理装置Aの燻煙処理室1及び蓋体4と
を保温耐熱シート10で一体的に形成したものである。
尚、上記燻煙処理装置Aにおいて、蓋体4のみを保温耐
熱シート10で形成するものでも良い。燻煙処理装置B
は、木材Wを載置する載置板11に複数の煙排出孔11
aを穿設しておき、その下方に載置板11の略全面にわ
たって煙の流入スペース12を設け、この流入スペース
12と燃焼室13を連通する煙道14を複数設け、載置
板11の上部を前記保温耐熱シート10で密閉状態に被
覆するようにしたものである。この保温耐熱シート10
の密閉は載置板11の周囲に設けられた枠縁15の四隅
に滑車15を取付けておき、保温耐熱シート10の端縁
部分をワイヤーロープ17を滑車16に嵌合させた状態
で絞り込むことによって行う。
Bは、上記燻煙処理装置Aの燻煙処理室1及び蓋体4と
を保温耐熱シート10で一体的に形成したものである。
尚、上記燻煙処理装置Aにおいて、蓋体4のみを保温耐
熱シート10で形成するものでも良い。燻煙処理装置B
は、木材Wを載置する載置板11に複数の煙排出孔11
aを穿設しておき、その下方に載置板11の略全面にわ
たって煙の流入スペース12を設け、この流入スペース
12と燃焼室13を連通する煙道14を複数設け、載置
板11の上部を前記保温耐熱シート10で密閉状態に被
覆するようにしたものである。この保温耐熱シート10
の密閉は載置板11の周囲に設けられた枠縁15の四隅
に滑車15を取付けておき、保温耐熱シート10の端縁
部分をワイヤーロープ17を滑車16に嵌合させた状態
で絞り込むことによって行う。
【0030】燻煙処理装置Bの使用にあたっては、載置
板11上に処理すべき木材Wを丸太のままの状態で載置
する。次いで、保温耐熱シート10にて載置板11及び
木材Wを被覆する。そして燃焼室13内部に、燃料Fと
しての植物系の有機物を載置し、燃焼室13内の燃料F
を燃焼させる。
板11上に処理すべき木材Wを丸太のままの状態で載置
する。次いで、保温耐熱シート10にて載置板11及び
木材Wを被覆する。そして燃焼室13内部に、燃料Fと
しての植物系の有機物を載置し、燃焼室13内の燃料F
を燃焼させる。
【0031】燃焼室13で燃料を燃焼させることにより
発生する帯熱した煙は、煙道14を通り、一旦流入スペ
ース12に流入し、載置板11の煙排出孔11aを通っ
て保温耐熱シート10を膨張させると共に、燻煙処理室
1内部に載置した木材Wを加熱し乾燥させる。保温耐熱
シート10内に流入した煙は、温度が低下すると枠縁1
5に設けられた煙突18より外部に排出される。尚、図
中19は、煙が流入スペース12から燃焼室13へ逆流
することを防止する逆止弁、18aは排気弁である。
尚、燃焼室13に送風ファン等を設け、保温耐熱シート
10内に強制的に煙を送り込むようにするものでもよ
い。また、燃焼室13を別体に形成して移動式とするも
のでもよい。
発生する帯熱した煙は、煙道14を通り、一旦流入スペ
ース12に流入し、載置板11の煙排出孔11aを通っ
て保温耐熱シート10を膨張させると共に、燻煙処理室
1内部に載置した木材Wを加熱し乾燥させる。保温耐熱
シート10内に流入した煙は、温度が低下すると枠縁1
5に設けられた煙突18より外部に排出される。尚、図
中19は、煙が流入スペース12から燃焼室13へ逆流
することを防止する逆止弁、18aは排気弁である。
尚、燃焼室13に送風ファン等を設け、保温耐熱シート
10内に強制的に煙を送り込むようにするものでもよ
い。また、燃焼室13を別体に形成して移動式とするも
のでもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、以
下の優れた効果がある。 (1).木材の心割れが起こらない。 (2).木材の内部応力を除去されアテ材の緩和ができ
る。 (3).処理後の木材の寸法減りが少なく乾燥が早くな
る。 (4).木材中の樹脂が水分と共に排出されるので、製
材がし易くなる。 (5).木材の乾燥により木材の心材部分(黒心)の色
素が変色し脱色され、暗褐色から明るい赤色に変化し、
美的外観上良好なものとすることができる。 (6).植物性の有機材を燃料としているので、熱煙中
に含まれるタールにより害虫やその卵、菌子などの殺菌
効果及び処理後の木材の防虫、防カビ、防腐の効果が得
られる。
下の優れた効果がある。 (1).木材の心割れが起こらない。 (2).木材の内部応力を除去されアテ材の緩和ができ
る。 (3).処理後の木材の寸法減りが少なく乾燥が早くな
る。 (4).木材中の樹脂が水分と共に排出されるので、製
材がし易くなる。 (5).木材の乾燥により木材の心材部分(黒心)の色
素が変色し脱色され、暗褐色から明るい赤色に変化し、
美的外観上良好なものとすることができる。 (6).植物性の有機材を燃料としているので、熱煙中
に含まれるタールにより害虫やその卵、菌子などの殺菌
効果及び処理後の木材の防虫、防カビ、防腐の効果が得
られる。
【図1】本発明の一実施例に係る木材の燻煙処理装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る燻煙処理装置の一部
切欠平面図である。
切欠平面図である。
【図3】図2のC−C線断面図である。
A 燻煙処理装置 B 燻煙処理装置 W 木材 F 燃料 1 燻煙処理室 1a 上部開口 2 燃焼室 3 煙道 3a 逆止弁 4 蓋体 5 煙突 5a 排気弁 6 窓口 7 扉 8 巻上げ機 8a ワイヤーロープ 9 ポール 10 保温耐熱シート 11 載置板 11a 煙排出孔 12 煙の流入スペース 13 燃焼室 14 煙道 15 枠縁 16 滑車 17 ワイヤーロープ 18 煙突 18a 排気弁 19 逆止弁
Claims (4)
- 【請求項1】燻煙処理室内に収納された被処理木材に対
し、植物系の有機燃料を燃焼して得られる熱と煙を付与
する燻煙処理方法であって、処理室内を保温材で密閉す
ることにより、処理室内の空気を膨張させると共に、被
処理木材に含まれる水分が蒸発して発生する水蒸気によ
り燻煙処理室の内圧及び湿度を上昇させることを特徴と
する木材の燻煙処理方法。 - 【請求項2】処理すべき木材が収容可能で上部が開放さ
れた燻煙処理室と、この処理室に併設された燃焼室と、
前記処理室とこの燃焼室とを連通連結する煙道と、前記
処理室の上部開放部を覆設する開閉自在の蓋体とから成
り、処理室及び蓋体を保温材で構成すると共に、内部を
密閉可能に設け、且つ燃焼室内で植物系の有機燃料を燃
焼させて熱と煙を発生させることを特徴とする木材の燻
煙処理装置。 - 【請求項3】燻煙処理室及び蓋体を保温耐熱シートで一
体的に形成したことを特徴とする請求項2記載の木材の
燻煙処理装置。 - 【請求項4】被処理木材の内部温度が80℃〜130℃
の状態で所定時間保温し、被処理木材の細胞壁を熱によ
り変化させ通水が良好になるまで保温することを特徴と
する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の木材の燻
煙処理方法又は装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11406098A JPH11268009A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 木材の燻煙処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11406098A JPH11268009A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 木材の燻煙処理方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11268009A true JPH11268009A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14628037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11406098A Pending JPH11268009A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 木材の燻煙処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11268009A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010083096A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Makoto Kawabata | 木材処理方法 |
| JP2018020467A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 群馬県 | 木材の処理方法及び加工品 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP11406098A patent/JPH11268009A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010083096A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Makoto Kawabata | 木材処理方法 |
| JP2018020467A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 群馬県 | 木材の処理方法及び加工品 |
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