JPH11268277A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11268277A
JPH11268277A JP7197798A JP7197798A JPH11268277A JP H11268277 A JPH11268277 A JP H11268277A JP 7197798 A JP7197798 A JP 7197798A JP 7197798 A JP7197798 A JP 7197798A JP H11268277 A JPH11268277 A JP H11268277A
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JP
Japan
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ink
nozzle
electrode
jet recording
recording apparatus
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Application number
JP7197798A
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English (en)
Inventor
Shuzo Hirahara
修三 平原
Hideyuki Nakao
英之 中尾
Teruo Murakami
照夫 村上
Yasuo Hosaka
靖夫 保坂
Kazushi Nagato
一志 永戸
Kazuhiko Higuchi
和彦 樋口
Koichi Ishii
浩一 石井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク滴の到達距離が長く、且つ着弾位置ゆ
らぎの小さい、高画質のインクジェット記録装置を提供
する。 【解決手段】 ノズル10の内部にはインク18が収容
され、ノズル10の内壁面には薄膜状の発熱抵抗体13
が取り付けられている。ノズル10の前面にはノズル板
11が取り付けられ、ノズル板11には、インク滴19
の吐出口となる開口部12が設けられている。このノズ
ル板11は、導電体で構成され、ノズル10の前方に電
界を発生させるための一方の電極としても使用される。
ノズル10の前方には円柱状のプラテン20が配置さ
れ、プラテン20の内部は、上記のノズル板11と対を
なす対向電極21となっている。記録紙25は、プラテ
ン20の外周側に密着して配置される。なお、発熱抵抗
体13の代わりに、積層圧電素子75を使用することも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
滴を飛翔させて画像を形成するインクジェット記録装置
に係り、特に、必要なときにだけインクを吐出するドロ
ップ・オン・デマンド型の装置において、粒径の小さな
インク滴を、記録紙などの記録媒体の上に安定的に着弾
させことができるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクの小滴(インク滴)を
記録紙上に飛翔させて記録ドットを形成するインクジェ
ットプリンタが知られている。このインクジェットプリ
ンタは、他の記録方法と比べて騒音が少なく、現像や定
着などの処理が不要であるという利点を有し、普通紙記
録技術として広く用いられている。
【0003】インクジェットプリンタは、静電気でイン
ク滴を飛翔させるタイプ(例えば、特公昭36−137
68号公報)が実用化されてから、現在に至るまでに、
各種々な原理に基づく様々な記録方式が提案されてき
た。それらを大きく分類すると、コンティニュアス型と
ドロップ・オン・デマンド型との二つに分けられる。
【0004】コンティニュアス型では、圧力を加えて小
さなノズルから高速の糸状のインクを噴出させ、これに
超音波などによる擾乱を加えて列状に連続するインク滴
を発生させ、個々のインク滴の飛翔方向を変調する手段
を用いて不必要なインク滴を取除くことによって、画点
のON/OFF制御を行い、画像を形成する。コンティ
ニュアス型の代表的な例として、特公昭42−8350
号公報に記載されているスウィート方式と呼ばれるもの
がある。
【0005】コンティニュアス型は、インク滴の飛翔速
度が比較的速いので(20〜60m/sec)、空気に
よる擾乱や粘性抵抗の影響を受けにくく、従って、着弾
位置のゆらぎが少なく、飛翔距離を長くとることができ
る。このため、コンティニュアス型は、高精細、大画面
用のプリンタとして実績がある。しかし、マルチノズル
化した場合に各ノズルの特性を揃えることが難しいと言
われている。
【0006】一方、コンティニュアス型の様な連続噴射
式とは異なり、必要なときにだけインクを吐出するドッ
ト・オン・デマンド型では、圧力パルス型と呼ばれるタ
イプが実用化されている。特に、発熱体を用いて加熱に
より発生する蒸気の圧力でインク滴を飛翔させる方式
(例えば、特公昭56−9429号公報、特公昭61−
59911号公報)、及び圧電体を用いて機械的な圧力
パルスでインク滴を飛翔させる方式(例えば、特公昭5
3−12138号公報)が、代表的なものである。圧力
パルス型は、複数の記録ドットを並列に形成するマルチ
ノズルタイプとして実績があり、現在、広く使用されて
いる。
【0007】コンティニュアス型では、上述の様に、イ
ンクの飛翔速度が20〜60m/secと比較的高速で
あるのに対して、従来のドロップ・オン・デマンド型で
は、インク滴の飛翔速度は最高で15m/sec程度、
通常は、それ以下の値である。更に、画質の向上を図る
べく、飛び散りの無い形の良いインク滴を発生させるた
めには、飛翔速度を2〜5m/sec程度に制限する必
要があると言われている。
【0008】インクの飛翔速度が遅い場合には、空気の
流れの影響を受けて着弾位置にゆらぎが生じやすく、ま
た、飛翔中に空気の粘性抵抗によって更に減速されるの
で、飛翔距離を短く設定しなければならない。特に、高
精細な画像を形成すべく、小さなインク滴を飛翔させる
場合には、粒径が小さい程、空気抵抗の影響が大きくな
るので、インク滴の粒径が20μm程度になると、飛翔
距離を短くしても記録媒体まで到達しなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来のインクジェット記録装置の問題点を解決すべくな
されたもので、本発明の目的は、小さなインク滴を用い
ながら、長い飛翔距離を実現し且つ着弾位置のゆらぎを
小さく抑えること可能にすることによって、高画質を備
えたドロップオンデマンド型のインクジェット記録装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、ノズル内に収容されたインクに圧力を加え
てノズルからインク滴を吐出させる第一の駆動手段、及
び吐出されたインク滴に記録媒体方向に飛翔する力を更
に付与する第二の駆動手段を備えたインクジェット記録
装置であって、前記第二の駆動手段は、前記記録媒体の
背面側に配置される第一の電極と、第一の電極に対向し
て前記ノズルの前方に配置され、インク滴に静電気力を
与える第二の電極と、から構成されることを特徴とす
る。
【0011】なお、前記第二の電極を、インク滴の飛翔
方向に沿って配置された複数の電極から構成することも
できる。本発明のインクジェット記録装置によれば、第
一の駆動手段によってノズルから吐出されたインク滴
は、第二の駆動手段(即ち、互いに対向する第一の電極
及び第二の電極)よって形成される電界中で、静電気力
によって加速される。これにより、空気抵抗による減速
を抑制あるいは補償し、更には初期速度以上に増速する
ことができる。
【0012】従って、本発明によれば、小さなインク滴
を用いながら、長い飛翔距離を実現し且つ着弾位置のゆ
らぎを小さく抑えることが可能になるので、画質の向上
を図ることができる。
【0013】なお、前記第二の電極を、インク滴の飛翔
方向に沿って配置された複数の電極から構成することも
できる。また、前記第一の駆動手段として、前記ノズル
内に配置された発熱体または圧電素子を使用することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に基づくインクジェ
ット記録装置のいくつかの例を図面を用いて詳細に説明
する。 (例1)図1に、本発明に基づくインクジェット記録装
置の一例を示す。なお、図1は、インクジェット記録装
置の主要部を構成するノズル及びその周囲の断面図(ノ
ズル軸方向の断面図)である。
【0015】ノズル10の内部にはインク18が収容さ
れ、ノズル10の内壁面には薄膜状の発熱抵抗体13
(発熱体)が取り付けられている。ノズル10の前面に
はノズル板11(第二の電極)が取り付けられ、ノズル
板11には、インク滴19の吐出口となる開口部12が
設けられている。このノズル板11は、導電体で構成さ
れ、電圧供給源16に接続され、ノズル10の前方に電
界を発生させるための一方の電極としても使用される。
【0016】ノズル10の前方には、円柱状のプラテン
20が配置され、プラテン20の内部は、上記のノズル
板11と対をなす対向電極21(第一の電極)となって
いる。対向電極21はアースに接続されている。記録紙
25(記録媒体)は、プラテン20の外周面に密着した
状態で保持される。
【0017】図2は、第一の駆動手段として発熱体を用
いる記録ヘッド(ノズルの集合体)の構成を示す模式図
である。基板31の上には絶縁層32が一様に設けられ
ており、その上に発熱抵抗体13、及びこの発熱抵抗体
13に電流を供給する電極34が設けられている。これ
らの発熱抵抗体13及び電極34は、一時に形成される
記録ト゛ットに対応した数だけ形成されている。更に、そ
の上に、酸化防止膜35、衝撃吸収膜36、反応防止膜
37が順に設けられている。以上によって、多層基板3
0が構成されている。
【0018】また、これとは別に、隔壁38及び上蓋3
9などからなる部材40を、上述の発熱抵抗体13等か
らなる多層基板30の上に貼り合わせ、その前面に、開
口部12が設けられたノズル板11を取り付けることに
よって、記録ヘッドが構成されている。
【0019】次に、図1を用いて、このインクジェット
記録装置での記録動作について説明する。インク18
は、インク供給孔14を介してノズル10の内部に供給
される。発熱抵抗体13に電流パルスを送ると、発熱抵
抗体13の温度が急激に上昇して、それに接するインク
が沸騰し、発熱抵抗体13上面に気泡が発生する。この
気泡が短時間に成長することにより、ノズル10内の圧
力が急激に増大して、開口部12からインク滴19が吐
出される。
【0020】このとき、ノズル板11に電圧を与えて、
ノズル10の前方に、対向電極21との間で電界を発生
させておくと、吐出されたインク滴19は、電界から受
ける静電気力によって対向電極21の方向に加速されて
飛翔し、記録紙25に到達(着弾)する。この様にし
て、記録紙25上に記録ドットが形成される。
【0021】インク滴19の吐出後、ノズル10内の気
泡が消滅すると、これに伴いインク供給孔14からイン
ク18の供給が行われ、次の吐出動作の準備が行われ
る。なお、記録の休止時間が一定値を越えるときには、
ノズル10内の目詰まり防止のために、ノズル10には
ヘッドキャップ(図示せず)が装着され、ノズル10内
で濃度が高まったインクは、ヘッドキャップへと吸い出
される。
【0022】図3は、飛翔方向に形成された電界からイ
ンク滴が受ける力について説明する図である。体積抵抗
が比較的低い、例えば106 〜107 Ωcm以下のイン
クでは、飛翔直前に接している電極(ノズル板11)か
ら電荷が注入され、図3(a)に示す様に、帯電した状
態で分離するので、電界中で力を受ける。電磁気の理論
によれば、その力の大きさfは、帯電電荷量をq、電界
強度をEとすれば、 f=q・E で示される。
【0023】一方、体積抵抗が比較的高い、例えば10
8 〜109 Ωcm以上のインクでは、誘電体としての性
質が強いので、図3(b)に示す様に、分極電荷が発生
し、電界中で力を受ける。その力の大きさfは、インク
滴の半径をr、インクの比誘電率をk、電界の傾きを∇
Eとすれば f=2πε03 {(k−1)/(k+2)}E・∇E で示される。
【0024】但し、これらの二つの力は、体積抵抗の値
で明確に分けられるものではなく、更に、排他的に存在
するものでもなく、実際には併存している。この例によ
れば、インク滴をノズルから分離させるために用いられ
る第一の駆動手段(熱エネルギーを与えて気泡の圧力を
発生させる発熱体)とは別に、ノズルから分離されて飛
翔しているインク滴に、第二の駆動手段による静電気力
によって飛翔方向への力を作用させて、インク滴が受け
る空気抵抗による減速を抑制あるいは補償し、更にはイ
ンク滴を初期速度以上に増速している。この様に、静電
気力を利用した第二の駆動手段を備えることにより、2
0μm以下の粒径が小さなインク滴であっても、長い到
達距離、且つ小さな着弾位置ゆらぎを実現することがで
きる。従って、本発明によれば、高画質の画像の形成が
可能となる。
【0025】(例2)図4に、本発明に基づくインクジ
ェット記録装置の一例を示す。なお、図1は、このイン
クジェット記録装置の主要部を構成するノズル及びその
周囲の断面図(ノズル軸方向の断面図)である。
【0026】この例では、先の例における一対の電極
(ノズル板11及び対向電極21)に加えて、中央にイ
ンク滴が通過する開口を有する複数の補助電極(この例
では3個の補助電極:41a、41b、41c)が、イ
ンク滴19の飛翔方向に沿って互いに平行に並べられて
いる。これらの各補助電極は、それぞれの電位をコント
ロールする駆動素子42に接続されている。これらの各
補助電極に、下記の様に、交番電圧を順に印加すること
によって、飛翔中のインク滴19に静電気力を作用させ
ることができる。
【0027】図5を用いて、上記の様に補助電極を配置
した場合のインク滴の加速の方法について説明する。こ
れらの各補助電極41a〜41cには、図5(a)
(b)(c)に示す様に、順番にパルス電圧が印加され
る。これによって、インク滴19を加速するための電界
の位置が時間と共に移動し、インク滴19は、図5に示
す様に、移動する電界から順に力を受けて記録紙方向へ
飛翔する。
【0028】なお、具体的には、図6に示す各種の例の
様に、複数の補助電極41a〜41cに印加する電圧を
制御する。即ち、図6(a)に示した例では、電界の位
置が時間と共に、順次、記録紙の方向へ移動する様に、
移送シフト制御された3相の電圧パルス列を駆動素子4
2から各補助電極41a〜41cに印加している。な
お、この例では、いずれの時点においても、3相の内の
いずれか1相にのみ電圧パルスが印加される様に、電圧
パルスの形状を定めている。
【0029】また、図6(b)に示した例では、上記の
方法に代わり、いずれの時点においても、3相の内の2
相に電圧パルスが印加される様に、印加電圧の制御が行
われている。
【0030】また、各補助電極に印加される電圧波形
を、必ずしも矩形パルス状とする必要はなく、例えば、
図6(c)に示す様に、位相が異なる正弦波を用いるこ
ともできる。
【0031】なお、上記の各例では、補助電極の数を3
とするとともに、各補助電極に印加される電圧パルスの
位相数を3相としているが、これに限定されるものでは
ない。例えば、補助電極の数を4とするとともに、図6
(d)に示す様に、4相の電圧パルスを使用することも
できる。
【0032】(例3)図7及び図8に、本発明に基づく
インクジェット記録装置の他の例を示す。この例では、
インク滴をノズルから分離させるために用いられる第一
の駆動手段として、上記の例における発熱体に代わっ
て、圧電素子を使用している。
【0033】図7は、このインクジェット記録装置の主
要部であるノズル及びその周囲の断面の模式図である。
インク室77の内壁の一部は、振動板74によって構成
され、この振動板74に積層圧電素子75(圧電素子)
が取り付けられている。インク室77の前面側にはノズ
ル板72(第二の電極)が取付けられ、ノズル板72に
はインク吐出用の開口部71が形成されている。ノズル
板72は、金属で構成され、一方の電極を兼ねている。
ノズル板72に対向して、平板状の対向電極80(第一
の電極)が配置されている。対向電極80の前面にはプ
ラテン79が取り付けられ、記録紙78は、このプラテ
ン79の表面に保持される。
【0034】積層圧電素子75を駆動してインクを開口
部71から吐出するとともに、ノズル板72及び対向電
極80の間に電圧を印加することによって、それらの間
に電界を発生させて、開口部71から吐出されたインク
滴19の加速を行う。なお、対向電極80は接地され、
ノズル板72には500〜1000V程度の電圧が印加
される。
【0035】図8に、上記のインクジェット記録装置の
ノズル部分の構成を示す。記録ヘッド70(ノズルの集
合体)は、開口部71が形成されたノズル板72、イン
ク室77内へのインクの供給及び排出経路を構成する基
板73、積層圧電素子75、インク室77の内壁の一部
を構成し、積層圧電素子75によって駆動される振動板
74、などから構成される。基板73及び積層圧電素子
75は、部材76によって支持されている。積層圧電素
子75の先端は、振動板74の裏面に固定されている。
【0036】積層圧電素子75に電圧信号を与えると、
積層圧電素子75が長手方向に伸縮してインク室77内
の容積を変化させて、内部のインクを加圧する。加圧さ
れたインクは、開口部71から吐出される。
【0037】この例によれば、インク滴をノズルから分
離させるために用いられる第一の駆動手段(ノズル内に
圧力パルスを発生させる圧電素子)とは別に、ノズルか
ら分離されて飛翔しているインク滴に、第二の駆動手段
による静電気力によって飛翔方向への力を作用させて、
インク滴が受ける空気抵抗による減速を抑制あるいは補
償し、更にはインク滴を初期速度以上に加速している。
この様に、静電気力を利用した第二の駆動手段を備える
ことにより、20μm以下の粒径が小さなインク滴であ
っても、長い到達距離、且つ小さな着弾位置ゆらぎを実
現することができる。従って、本発明によれば、高画質
の画像の実現が可能となる。
【0038】更に、この例の様に圧電素子を第一の駆動
手段として使う場合、インク滴を吐出させるために当該
圧電素子が発生すべき駆動力を小さく設定することがで
きる。従って、第一の駆動手段の負担を軽くすること、
具体的には、圧電素子の駆動電圧を低く抑えることがで
きる。この結果、圧電素子に印加する電圧波形を調整し
てノズルの内部に良く制御されたインク流れを形成する
ことが可能になるとともに、隣接する圧電素子に印加さ
れた電圧の影響を受けにくくなるので、大きさや形状ゆ
らぎの少ないインク滴の生成ができるという固有の効果
が得られる。
【0039】以上に説明した各種の例では、記録紙など
の記録媒体の背面に配置される対向電極として、プラテ
ンの形状に合わせた円筒、あるいは平板状のものが使用
されているが、対向電極の形状は、これらに限定される
わけではない。例えば、図9(a)に示す様に、対向電
極80aの形状を、ノズル列の配列方向と同じ方向に線
状にナイフエッジ状の電界を形成する様に構成すること
もできる。特に、誘電性のインクを使用する場合には、
インク滴に電界強度の勾配に比例した引力が働くので、
この様な飛翔方向に集中する形状の電界は、効果的であ
る。
【0040】また、図9(b)に示す様に、対向電極8
0bを、ドット分解能と同じ数の線状の電極をノズル列
の配列方向に対して直交する方向に配列することよって
構成してもよい。この様な形状の電極を使用すれば、速
度が遅くなったインク滴を効果的に着弾位置へ誘導する
ことが可能になる。特に、一主走査記録幅内を複数のタ
イミングに分割して記録する分割駆動方式の場合に、そ
の効果が大きい。
【0041】
【発明の効果】以上の様に、本発明に基づくインクジェ
ット記録装置によれば、ノズルからインク滴を吐出させ
るための第一の駆動手段(発熱体あるいは圧電素子)に
加えて、吐出されたインク滴に飛翔方向への静電気力を
作用させるための第二の駆動手段を備えることによっ
て、インク滴が飛翔中に受ける空気抵抗による減速を抑
制あるいは補償し、更にはインク滴を初期速度以上に増
速することができる。この結果、20μm以下の小さな
インク滴であっても、長い到達距離、且つ小さな着弾位
置ゆらぎを実現することが可能になる。従って、本発明
によれば、画質の向上を図ることができる。
【0042】なお、本発明に基づくインクジェット記録
装置によれば、ノズルから吐出されて飛翔するインク滴
を記録媒体上に着弾させるための駆動力を、全ドット共
通の第二の駆動手段に負担させることができるので、個
別のドット毎に必要となる第一の駆動手段には、インク
滴をノズルから吐出させる役割のみを分担させて、その
駆動力を小さく設定することができる。従って、第一の
駆動手段の負担を軽くすること、例えば、圧電素子の駆
動電圧を低くすることが可能になる。
【0043】特に、第一の駆動手段として圧電素子を使
用する場合には、圧電素子に印加する電圧波形を調整し
てノズルの内部に良く制御されたインク流れを形成する
ことが可能になるとともに、隣接する圧電素子に印加さ
れた電圧の影響を受けにくくなるので、大きさや形状ゆ
らぎの少ないインク滴の生成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくインクジェット記録装置の第一
の例を示す部分断面図。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置で使用さ
れる記録ヘッドの構成を示す模式図。
【図3】本発明に基づくインクジェット記録装置におい
てインク滴に作用する静電気力について説明する図、
(a)はインクの体積抵抗が比較的低い場合、(b)は
インクの体積抵抗が比較的高い場合を表す。
【図4】本発明に基づくインクジェット記録装置の第二
の例を示す部分断面図。
【図5】図4に示したインクジェット記録装置におい
て、複数の補助電極を用いてインク滴を加速する方法に
ついて説明する図、(a)〜(c)は、飛翔するインク
滴の位置と、各補助電極に印加される電圧パルスとの関
係を示す図。
【図6】図4に示したインクジェット記録装置におい
て、各補助電極に与える電圧波形を示す図、(a)〜
(d)は各種の電圧波形の例を示す。
【図7】本発明に基づくインクジェット記録装置の第三
の例を示す部分断面図。
【図8】図7に示したインクジェット記録装置のノズル
部の構造を示す模式図。
【図9】本発明に基づくインクジェット記録装置におい
て使用される対向電極の形状の他の例を示す図、(a)
はノズル列の配列方向にナイフエッジ状の電界を形成す
る電極の例を、(b)は主走査方向に複数の電極を配置
した例を表す。
【符号の説明】
10・・・ノズル、11・・・ノズル板(第二の電
極)、12・・・開口部、13・・・発熱抵抗体(発熱
体)、14・・・インク供給孔、16・・・電圧供給
源、18・・・インク、19・・・インク滴、20・・
・プラテン、21・・・対向電極(第一の電極)、25
・・・記録紙(記録媒体)、30・・・多層基板、31
・・・基板、32・・・絶縁層、34・・・電極(電流
供給用)、35・・・酸化防止膜、36・・・衝撃吸収
膜、37・・・反応防止膜、38・・・隔壁、39・・
・上蓋、40・・・部材、41a、41b、41c・・
・補助電極、42・・・駆動素子、70・・・記録ヘッ
ド(ノズル)、71・・・開口部、72・・・ノズル
板、73・・・基板、74・・・振動板、75・・・積
層圧電素子(圧電素子)、76・・・部材、77・・・
インク室、78・・・記録紙、79・・・プラテン、8
0・・・電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 靖夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 永戸 一志 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 樋口 和彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 石井 浩一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル内に収容されたインクに圧力を加
    えてノズルからインク滴を吐出させる第一の駆動手段、
    及び吐出されたインク滴に記録媒体方向に飛翔する力を
    更に付与する第二の駆動手段を備えたインクジェット記
    録装置であって、 前記第二の駆動手段は、 前記記録媒体の背面側に配置される第一の電極と、 第一の電極に対向して前記ノズルの前方に配置され、イ
    ンク滴に静電気力を与える第二の電極と、 から構成されることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第二の電極は、インク滴の飛翔方向
    に沿って配置された複数の電極から構成されることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の駆動手段は、前記ノズル内に
    配置された発熱体であって、インクを沸騰させてその蒸
    気の圧力によりインク滴を吐出させることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第一の駆動手段は、前記ノズル内に
    配置された圧電素子であって、圧電素子に電圧を印加し
    てインクを加圧することによりインク滴を吐出させるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112145A (ja) * 2002-12-25 2007-05-10 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び液体噴射方法
JP2008068435A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Fujifilm Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、及び画像形成装置
JP2010188581A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Hamamatsu Nano Technology Inc 吐出ヘッド
WO2014077335A1 (ja) * 2012-11-17 2014-05-22 株式会社ミマキエンジニアリング インク吐出システム

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