JPH05124187A - インクジエツト式記録装置および該装置におけるインク液滴制御方法ならびにインクミスト吸着方法 - Google Patents

インクジエツト式記録装置および該装置におけるインク液滴制御方法ならびにインクミスト吸着方法

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JPH05124187A
JPH05124187A JP3286564A JP28656491A JPH05124187A JP H05124187 A JPH05124187 A JP H05124187A JP 3286564 A JP3286564 A JP 3286564A JP 28656491 A JP28656491 A JP 28656491A JP H05124187 A JPH05124187 A JP H05124187A
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electrode
voltage
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Jiro Moriyama
次郎 森山
Hiroshi Koizumi
寛 小泉
Torachika Osada
虎近 長田
Toshiaki Hirozawa
稔明 広沢
Hidemi Kubota
秀美 久保田
Masami Izumizaki
昌巳 泉崎
Haruhiko Moriguchi
晴彦 森口
Hisashi Fukushima
久史 福島
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品位の記録が可能で、かつ信頼性の高い連
続記録が可能なインクジェット式記録装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明のインクジェット式記録装置は例えば
インク液滴を噴射する噴射口と該噴射口内のインクを噴
射させるエネルギー発生手段とを有するインクジェット
記録ヘッドと、前記噴射口内にインクと電気的に導通し
て設けられた第1の電極と、前記噴射口から所定の距離
だけ離間して該噴射口と対向する第2の電極と、前記第
1と第2の電極間に対し、インクが該噴射口から噴射し
始めてから噴射中に2個以上のインク液滴に分離するま
での時間中に、第1の電圧を印加し、直後に、該第1の
電圧と同極性でかつ該第1の電圧より絶対値の小さい第
2の電圧を印加する電圧制御手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置において、記録ヘッドより噴射したインク液滴または
一部を、静電気力により制御または回収して記録を行う
記録装置および該装置におけるインク液滴制御方法なら
びにインクミスト吸着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録ヘッド内のインクを被記
録媒体に向けて噴射させて、文字や画像を記録するイン
クジェット記録装置が知られている。この装置は、他の
記録装置に比べ、(1)高速記録が可能であり、(2)
カラー化が容易であり、(3)普通紙に記録が可能であ
り、(4)騒音が小さいといった多くの利点を持ってい
る。
【0003】このようなインクジェット記録装置は、少
なくとも、インクを噴射する噴射口を有した記録ヘッド
を備えている。記録ヘッドは入力された記録情報に応じ
て選択的に噴射口からインク液滴を噴射させ、記録媒体
に文字や画像を形成する。
【0004】このようなインクジェット記録装置のイン
ク噴射力として、静電気力を使用したものが特公昭36
−13768号で提案されている。
【0005】また、電気機械変換素子の動作によって噴
射したインクに、一定の電場を与えて、静電気力により
噴射したインクを加速させ、記録品位を向上させるもの
が、特開昭60−46257号で提案されている。
【0006】また、電気熱変換器と静電気力とを併用し
た記録方法の構成は特開昭62−151348号で提案
されている。
【0007】さらには、インクを電気熱変換素子によっ
て高温度にした瞬間に電場を与えて静電気力によりイン
クを噴射させる方法が特開昭62−225353号に示
されている。
【0008】また、記録ヘッドと被記録媒体との間に、
飛翔するインクに電荷を与える荷電電極と荷電したイン
クを偏向させる偏向電極とを有した記録方法などが数多
く提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電気力を使用しない記録方法では、1回の噴射動作で
噴射口から噴射したインク液滴が飛翔中に複数のインク
液滴に分離する現象があった。分離したインク液滴の
内、後部に発生しやすい比較的小さい体積のインク液滴
は、直進せず、被記録媒体に対して、比較的大きい体積
のインク液滴と異なる位置に着弾して、記録される文字
や画像の品位を悪化させていた。
【0010】また、静電気力でインクを噴射させる記録
方法や、静電気力で噴射したインクの飛翔を助ける記録
方法では、インク液滴噴射時に、インクの噴射や飛翔を
行う、または、助けるために与えたインク噴射口から被
記録媒体に向けた電場のために、インクの飛翔状態をむ
しろ乱してしまう現象が発生した。具体的には、(1)
噴射口から被記録媒体に飛翔するインクの量が前記電場
が無い時に比べ少なくなってしまい、(2)あるいは、
噴射口から飛翔したインク滴の後部であるサテライトが
飛翔途中でUターンして、噴射口付近に付着して、後の
正常なインク噴射の妨げとなる。すなわち、より具体的
には、噴射口付近に溜ったインクのため、その後のイン
クが曲がって飛翔したり、最悪時にはインクが噴射しな
くなってしまうなどの現象が発生した。
【0011】図3は、従来の静電気力を応用した従来の
インクジェット式記録系の概要を示す図である。
【0012】記録ヘッド1には多数(ここでは4個)の
ノズル10があり、各ノズルは、電気熱変換器である抵
抗体2を有している。この抵抗体2に電圧が印加される
と、インク液滴4が噴射される。共通液室22内に設け
られた第1の電極6と、被記録媒体7の後部に設けられ
た第2の電極8との間に電圧Vを与え、噴射したインク
液滴4は加速されて、被記録媒体7に着弾する。インク
液滴の飛行速度は速いほど記録された文字や画像の品位
は向上する。
【0013】図4は、図3を側面から見た図である。
【0014】図5は、図3で、特定のノズルに注目した
電圧V=0の場合のインク液滴噴射状態の模式図を示
す。インク吐出の信号入力後、時間t=10〜100μ
secでのインク液滴の吐出状態が描かれている。イン
クの噴射口21の先端x=0から、被記録媒体までの距
離dは、d=0.5mmである。t=50μsecで、
液滴の先端部である主滴と、後端部であるサテライトに
分離し、通常は、やがて、両者とも被記録媒体に付着す
る。
【0015】しかしながら、サテライトは、記録動作時
の記録ヘッド1と被記録媒体7との相対的な移動により
発生する空気流により、一定の確率で被記録媒体上の期
待されない勝手な位置に着弾したり、記録ヘッド1のノ
ズル先端面に付着したりする現象を引き起こしたりし
た。
【0016】一方、図6は、図3で、電圧V=+100
0Vすなわち、電場EがE=1000V/0.5mm=
2000V/mmでの吐出状態を示す。図6でも、やは
り、t=50μsecで、液滴が分離する。その後、主
滴は速度を増やして、被記録媒体に付着する。また、サ
テライトは、速度を減らし、さらには、反対方向である
噴射口21の方向に戻り、噴射口付近に付着する。この
結果前記(1)および(2)の現象を引き起こす。これ
らは、図5での現象に加えて、インク液滴噴射時に、イ
ンクが飛翔する空間の電場により、長く延びたインク柱
が誘電分極され、その直後に、先端部である主滴は被記
録媒体表面と逆極性の電荷を帯び、また、後端部である
サテライトは被記録媒体表面と同極性の電荷を帯びた、
それぞれ独立の液滴になったため、発生した現象である
と考えられる。
【0017】本発明は、上記の技術的課題を解決すべ
く、高品位の記録が可能で、かつ信頼性の高い連続記録
が可能なインクジェット式記録装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェット式記録装置はインク液滴を
噴射する噴射口と該噴射口内のインクを噴射させるエネ
ルギー発生手段とを有するインクジェット記録ヘッド
と、前記噴射口内にインクと電気的に導通して設けられ
た第1の電極と、前記噴射口から所定の距離だけ離間し
て該噴射口と対向する第2の電極と、前記第1と第2の
電極間に対し、インクが該噴射口から噴射し始めてから
噴射中に2個以上のインク液滴に分離するまでの時間中
に、第1の電圧を印加し、直後に、該第1の電圧と同極
性でかつ該第1の電圧より絶対値の小さい第2の電圧を
印加する電圧制御手段を含むことを特徴とする。
【0019】また、本発明のインクジェット式記録装置
はインク液滴を噴射する噴射口と該噴射口内のインクを
噴射させるエネルギー発生手段とを有するインクジェッ
ト記録ヘッドと、前記噴射口内にインクと電気的に低い
抵抗値で接触して設けられた第1の電極と、前記噴射口
から所定の距離だけ離間して該噴射口と対向する第2の
電極と、前記第1と第2の電極間に対し、インクが該噴
射口から噴射し始めてから噴射中に2個以上のインク液
滴に分離するまでの時間中に、第1の電圧を印加し、そ
の直後に、該第1の電圧と逆極性の第3の電圧を印加す
る電圧制御手段を含むことを特徴とする。
【0020】さらに、本発明のインクジェット式記録装
置はインク液滴を噴射する噴射口と該噴射口からインク
を噴射させるエネルギー発生手段とを有するインクジェ
ット記録ヘッドと、前記噴射口内にインクと電気的に導
通して設けられた第1の電極と、前記噴射口から所定の
距離だけ離間して対向する第2の電極と、前記噴射口と
前記第2の電極との間に配された第3の電極と、前記イ
ンクジェット記録ヘッドによる1回のインク液滴噴射に
対し、該噴射口から噴射されたインク液滴を噴射中また
は飛翔中に複数の液滴に分離し、かつ該複数に分離され
たインク液滴のうち、後部のインク液滴を回収する機構
を含むことを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明は、噴射口から被記録媒体に向けて高電
場を与え、インク液滴が噴射口から噴射し始めて、噴射
したインクが主滴とサテライトに分離するのとほぼ等し
いタイミングで、該高電場と同極性で絶対値の小さい電
場、または該高電場と逆極性の電場を与えることによ
り、主滴を加速させ、かつ、サテライトが噴射口側に戻
る現象を防止し、または、より積極的にサテライトを加
速させる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0023】[実施例1]図1は、本発明の第1の実施
例の記録装置における記録液滴の電場制御方法を行うた
めの構成図である。ヘッド本体1の電気熱変換器である
抵抗体2に配線11を通じて抵抗体駆動回路3によって
電圧Vhを与え、発生した熱エネルギーによりノズル1
0からインク滴液4が噴射し始める。図1は最上部のノ
ズルからインクが噴射し始めた瞬間を示す。噴射し始め
たインクに対してヘッド内のインク5と電気的に接触し
た第1の電極6と被記録媒体7の後部に設けられた第2
の電極8とがつくる距離dの空間に電場Eを与える。9
は電場をつくりだす電圧制御回路である。なお、被記録
媒体に向かって噴射したインク同等のインクはインク供
給チューブから補給される。
【0024】図2の(a)は抵抗体2に与える電圧信号
を、同図(b)は電圧制御回路が出力する電圧信号をそ
れぞれ示す。
【0025】電気熱変換器である抵抗体は約400Ωの
抵抗を持ち、約30Vの電圧VhがT1=10μsec
の間印加される。インク液滴はこのエネルギーで噴射し
始める。これとほぼ同時に、第1の電極6と第2の電極
8との間に、Va=1000Vの電圧を与える。印加時
間は、T2=40μsecである。電極間の距離dは、
0.5mmであり、ノズル10の先端部と第2の電極8
との空間の電場Eは、E=2000V/mmである。こ
の電場は800V/mm以上で効果的であった。
【0026】このような電場の制御を行ったところ、図
7のようなインク液滴の飛翔状態が得られた。すなわ
ち、電場の無い図5に較べて主滴はより速い噴射速度で
飛翔する。また、サテライトは、ノズル側に戻ることな
く飛翔する。
【0027】インク液滴の噴射速度は速いほど記録され
る文字や画像の品位は向上する。このため、図7のイン
ク液滴の飛翔は記録品位を向上させる。
【0028】[実施例2]電場Eがインク噴射後T2μ
sec以外のタイミングで700V/mm以下の場合で
は、従来例の説明のサテライトが戻る現象は見られなか
った。そこで、実施例1ではT2=40μsec以外の
時間をV=0Vとしていたが、この期間の電圧をVa=
350Vすなわち、電場E=700V/mmとしたもの
が図8に示される。この時、T2=40μsec以内で
はE=2000V/mmである。
【0029】電圧制御回路9の出力を図8のようにして
も実施例1とほぼ同様な効果が得られた。
【0030】[実施例3]電圧制御回路9の出力を図9
に示すように、T2=40μsec以外の時間を負の電
圧、すなわちVa=−1000Vとした。この場合は、
サテライトの飛翔速度を高める効果がある。
【0031】[実施例4]電圧制御回路9の出力を図1
0に示すように、正弦波形とした。この場合は、電圧制
御回路9の回路構成を簡単にできる利点がある。
【0032】[実施例5]電場を制御するにあたって、
図11の構成でも実施例1の効果が得られる。図11
は、ヘッド本体1を側面から見た図である。図11中に
おいては第2の電極を扇型とした。第2の電極は回転軸
Pを中心として矢印方向に回転する。この回転は、イン
ク吐出のタイミングと同期している。図11のタイミン
グでは高い電場がかかっており、第2の電極が被記録媒
体7から離れると低い電場となる。
【0033】この場合、電圧制御回路9は一定の電圧を
出力すればよい。
【0034】[実施例6]図12は、本発明の第6の実
施例を説明するための図である。ノズル10は、図12
で紙面と直交する方向に並んで配置される。
【0035】記録ヘッド1には多数のノズル10があ
り、各ノズルは、電気熱変換器である抵抗体2を有して
いる。この抵抗体2に電圧Vhが印加されると、インク
液滴4が噴射する。共通液室22内に設けられた第1の
電極6と、被記録媒体7の後部に設けられた第2の電極
8との間に電圧Vを与え、インク液滴4の先端部は加速
されて、被記録媒体7に着弾する。被記録媒体7と記録
ヘッド1とは相対的に移動する。最大のインクの噴射周
波数は、2500Hzである。
【0036】ここで、被記録媒体7に対し、第2の電極
8と反対側、すなわち、記録ヘッド1側に、第3の電極
24を設けてある。第1の電極6を基準として、第2の
電極8は第2の電圧発生回路19により+Vaが、ま
た、第3の電極24は、第3の電圧発生回路25により
電圧−Vbが印加される。
【0037】図13の(a)は抵抗体2に印加する電圧
Vhを、図13の(b)は第2の電極8に印加する電圧
+Vaを、図13の(c)は第3の電極24に印加する
電圧−Vbをそれぞれ示す図である。
【0038】抵抗値2に印加する電圧Vhは、記録ヘッ
ド1の各ノズルに対応した不図示のインク噴射信号によ
って、抵抗体駆動回路3を通して抵抗体2に印加され
る。印加時間は10μsecである。
【0039】第2の電極8に印加する電圧+Vaは、+
1000Vで、第3の電極24に印加する電圧−Vb
は、−400Vである。第1の電極と第2の電極のつく
る電場EはE=800V/mm以上で有効であった。
【0040】インク液滴4は、Vhが印加された直後に
噴射し始め、t=50μsecで先端部である主滴と、
後端部であるサテライトに分離する。この間、第1の電
極6と第2の電極8に印加された電圧+Vaによる電極
間の電場により、主滴は負に、サテライトは正に荷電す
る。その後、t=60μsec付近では、負に荷電した
主滴は飛翔速度を増して、その後、被記録媒体に着弾す
る。また、正に荷電したサテライトは負電位である第3
の電極24に引き寄せられる。すなわち、サテライトは
第3の電極24に集まる。集まったインクミストはイン
ク回収路20により回収される。
【0041】第3の電極はインクミスト回収電極であ
り、多項室で導電性の部材でできている。
【0042】また、被記録媒体と記録ヘッドとの相対移
動に対して、インク飛翔空間に微小な空気流が発生す
る。この空気流の下流側に第3の電極を設けることが有
効であった。
【0043】[実施例7]図14は、抵抗体、および、
第2と第3の電極に印加する電圧を示す本発明の第7の
実施例を示す。第1の電極6に対して、第2の電極8に
印加する電圧+Vaは抵抗体2にVhを印加してから約
50μsecの間だけ印加する。その直後第3の電極2
4に−Vbを印加する。この制御は、飛翔しているイン
ク液滴の先端部と後端部を荷電させ、後端部のみを第3
の電極24に集める最も効果的な動作である。
【0044】[実施例8]図15は、抵抗体、および、
第2と第3の電極に印加する電圧を示す本発明の第8の
実施例を示す。第1の電極6に対して、第2の電極8に
印加する電圧+Vaは常に一定の電圧である。抵抗体2
にVhを印加してから約50μsecしてから、第3の
電極24に−Vbを約40μsec印加する。
【0045】[実施例9]図16は、本発明の第9の実
施例を示すもので、第3の電極の位置を記録ヘッド1の
先端面付近に配置したものである。記録ヘッド1と相対
的に移動しながら記録する被記録媒体7との間隔を広く
したもので、実施例6とほぼ同様の効果が得られる。
【0046】[実施例10]図17は、第3の電極を可
動部材としたものである。第3の電圧発生回路が与える
第3の電極の電圧+Vaは一定の電圧である。第3の電
極は、扇型をしており、回転軸Pを中心として矢印の方
向に回転する。回転は、インク噴射のタイミングと同期
している。
【0047】噴射口21から噴射したインク液滴の後端
部は、第3の電極に付着する。第3の電極に付着したイ
ンクはインク回収路20へと回収される。
【0048】[実施例11]被記録媒体に対し記録ヘッ
ドが相対的に往復動作する場合には、噴射口からみて記
録ヘッドが往復動作する方向の両側にインクミスト吸収
用の電極を設けることにより良好な効果が得られた。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンク噴射時に、噴射口内のインクから被記録媒体に向け
た電場を与え、噴射したインク液滴が先端部である主滴
と後端部であるサテライトに分離するタイミングで (1)前記電場の大きさを小さくすることにより、主滴
を加速させ、さらに、サテライトが噴射口に戻る現象を
防止し、かつ (2)前記電場の方向を逆にすることにより、主滴を加
速させ、さらに、サテライトも加速させることができ
る。
【0050】この結果、従来に比べ、噴射したインク液
滴の被記録媒体に対する着弾位置精度を良くし、すなわ
ち、記録する文字や画像の品位を向上させることができ
る。
【0051】さらに、サテライトの戻りが無いため、高
い信頼性で長時間連続して記録することが可能となる。
【0052】また、本発明によれば、1回のインク液滴
噴射に対し、該噴射口から噴射したインク液滴が噴射中
または飛翔中に複数の液滴に分離する特性を持つ記録ヘ
ッドの記録方法において、該複数に分離したインク液滴
のうち、後部のインク液滴を回収する機構を有した記録
方法とすることにより、被記録媒体上の期待されない位
置に微小なインク液滴が着弾して記録品位を悪化させる
ことが無くなる。
【0053】また、微小なインク液滴が、記録ヘッドの
ノズル先端面に付着して以後の良好なインク噴射を妨げ
る現象がなくなり、常に良好な記録動作が行われるよう
になった。このため、記録品位が向上した。
【0054】さらに、従来から、一定時間の記録動作後
には、ワイピングと呼ばれる記録ヘッド先端面の清掃が
必要であったが、より長い時間の連続記録動作が可能と
なり、または、ワイピング動作が不用となり、総合的な
記録時間が短縮される。
【0055】なお、飛翔中のインク液滴が分離する際
に、最先端部の主滴と最後端部のサテライトの2個だけ
でなく、数個の液滴に分離する場合でも、後部のサテラ
イトが集められる効果は同様である。
【0056】また、第1の電極に対し、第2の電極と第
3の電極に印加する電圧の極性はこの2つの電圧の極性
が相異なって同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の記録装置における液滴
の電場制御方法を説明するための概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の記録装置において、
(a)抵抗体駆動回路および(b)電圧制御回路がそれ
ぞれ出力する電圧信号を示す図である。
【図3】静電気力を応用した従来のインクジェット式記
録装置の概要を示す断面図である。
【図4】静電気力を応用した従来のインクジェット式記
録装置の概要を示す側面図である。
【図5】従来のインクジェット式記録装置において電場
が無い場合のインク液滴吐出状態を示す模式図である。
【図6】従来のインクジェット式記録装置において一定
の電場が有る場合のインク液滴吐出状態を示す模式図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施例のインク液滴の飛翔を示
す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の(a)抵抗体駆動回路
および(b)電圧制御回路がそれぞれ出力する電圧信号
を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例の(a)抵抗体駆動回路
および(b)電圧制御回路がそれぞれ出力する電圧信号
を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例の(a)抵抗体駆動回
路および(b)電圧制御回路がそれぞれ出力する電圧信
号を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施例の記録装置において液
滴の電場制御方法を説明するための概略構成図である。
【図12】本発明の第6の実施例のインクジェット式記
録装置の構成を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施例の抵抗体と電極に印加
する電圧を示す図である。
【図14】本発明の第7の実施例の抵抗体と電極に印加
する電圧を示す図である。
【図15】本発明の第8の実施例の抵抗体と電極に印加
する電圧を示す図である。
【図16】本発明の第9の実施例のインクミスト回収電
極の配置図である。
【図17】本発明の第10の実施例のインクジェット式
記録装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド本体 2 抵抗体 3 抵抗体駆動回路 6 第1の電極 7 被記録媒体 8 第2の電極 9 電圧制御回路 10 ノズル 19 第2の電圧発生回路 20 インク回収路 24 第3の電極 25 第3の電圧発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/05 9012−2C B41J 3/04 103 B (72)発明者 広沢 稔明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久保田 秀美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 泉崎 昌巳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森口 晴彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 福島 久史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射口
    内のインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有する
    インクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内にインクと電気的に導通して設けられた第
    1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して該噴射口と対向
    する第2の電極と、 前記第1と第2の電極間に対し、インクが該噴射口から
    噴射し始めてから噴射中に2個以上のインク液滴に分離
    するまでの時間中に、第1の電圧を印加し、直後に、該
    第1の電圧と同極性でかつ該第1の電圧より絶対値の小
    さい第2の電圧を印加する電圧制御手段を含むことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射口
    内のインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有する
    インクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内にインクと電気的に低い抵抗値で接触して
    設けられた第1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して該噴射口と対向
    する第2の電極と、 前記第1と第2の電極間に対し、インクが該噴射口から
    噴射し始めてから噴射中に2個以上のインク液滴に分離
    するまでの時間中に、第1の電圧を印加し、その直後
    に、該第1の電圧と逆極性の第3の電圧を印加する電圧
    制御手段を含むことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電圧による電場が800V/
    mm以上である請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2の電極間に印加される電
    圧がパルス状である請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1と第2の電極間に印加される電
    圧が正弦波状である請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2の電極間に印加される電
    圧によって発生する電場が機械的可動部によってつくら
    れる電場である請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の電圧による電場が700V/
    mm以下である請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射口
    からインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有する
    インクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内にインクと電気的に導通して設けられた第
    1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して対向する第2の
    電極と、 前記噴射口と前記第2の電極との間に配された第3の電
    極と、 前記インクジェット記録ヘッドによる1回のインク液滴
    噴射に対し、該噴射口から噴射されたインク液滴を噴射
    中または飛翔中に複数の液滴に分離し、かつ該複数に分
    離されたインク液滴のうち、後部のインク液滴を回収す
    る機構を含むことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1の電極と前記第2の電極がつく
    る実質的な電場が800V/mm以上である請求項8に
    記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電極に対する前記第2の電
    極への印加電圧と前記第3の電極への印加電圧との極性
    が異なる請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記第3の電極は多孔質で導電性の部
    材である請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第3の電極によって発生する電場
    が機械的可動部によってつくられる電場である請求項8
    に記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記エネルギー発生手段が電気熱変換
    素子である請求項1,2または8のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記エネルギー発生手段が電気機械変
    換素子である請求項1,2または8のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射
    口内のインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有す
    るインクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内にインクと電気的に導通して設けられた第
    1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して対向する第2の
    電極と、 該第1と第2の電極間に印加する電圧制御手段と、 を有するインクジェット式記録装置において、 前記電圧制御手段により前記第1と第2の電極間に対
    し、インクが該噴射口から噴射し始めてから噴射中に2
    個以上のインク液滴に分離するまでの時間中に、第1の
    電圧を印加し、その直後に、該第1の電圧と同極性でか
    つ該第1の電圧より絶対値の小さい第2の電圧を印加す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置におけるイ
    ンク液滴制御方法。
  16. 【請求項16】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射
    口内のインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有し
    たインクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内のインクと電気的に低い抵抗値で接触して
    設けられた第1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して該噴射口に対向
    する第2の電極と、 前記第1と第2の電極間に印加する電圧制御手段と、 を有するインクジェット式記録装置において、 前記電圧制御手段により前記第1と第2の電極間に対
    し、インクが該噴射口から噴射し始めてから噴射中に2
    個以上のインク液滴に分離するまでの時間中に、第1の
    電圧を印加し、その直後に、該第1の電圧と逆極性の第
    3の電圧を印加することを特徴とするインクジェット記
    録装置におけるインク液滴制御方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の電圧による電場を800V
    /mm以上とする請求項15または16に記載のインク
    ジェット記録装置におけるインク液滴制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第1と第2の電極間に印加される
    電圧をパルス状とする請求項15または16に記載のイ
    ンクジェット記録装置におけるインク液滴制御方法。
  19. 【請求項19】 前記第1と第2の電極間に印加される
    電圧を正弦波状とする請求項15または16に記載のイ
    ンクジェット記録装置におけるインク液滴制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第1と第2の電極間に印加される
    電圧によって発生する電場が機械的可動部によってつく
    られる電場である請求項15または16に記載のインク
    ジェット記録装置におけるインク液滴制御方法。
  21. 【請求項21】 前記エネルギー発生手段が電気熱変換
    素子である請求項15または16に記載のインクジェッ
    ト記録装置におけるインク液滴制御方法。
  22. 【請求項22】 前記エネルギー発生手段が電気機械変
    換素子である請求項15または16に記載のインクジェ
    ット記録装置におけるインク液滴制御方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の電圧による電場を700V
    /mm以下とする請求項15に記載のインクジェット記
    録装置におけるインク液滴制御方法。
  24. 【請求項24】 インク液滴を噴射する噴射口と該噴射
    口からインクを噴射させるエネルギー発生手段とを有す
    るインクジェット記録ヘッドと、 前記噴射口内にインクと電気的に導通して設けられた第
    1の電極と、 前記噴射口から所定の距離だけ離間して該噴射口と対向
    する第2電極と、 前記噴射口と前記第2の電極との間に配された第3の電
    極と、 を有するインクジェット式記録装置において、 前記インクジェット記録ヘッドによる1回のインク液滴
    噴射に対し、該噴射口から噴射されたインク液滴を噴射
    中または飛翔中に複数の液滴に分離し、かつ該複数に分
    離されたインク液滴のうち、後部のインク液滴を回収す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置におけるイ
    ンクミスト吸着方法。
  25. 【請求項25】 前記第1の電極と前記第2の電極がつ
    くる実質的な電場を800V/mm以上とする請求項2
    4に記載のインクジェット記録装置におけるインクミス
    ト吸着方法。
  26. 【請求項26】 前記第1の電極に対する前記第2の電
    極への印加電圧と該第3の電極への印加電圧との極性が
    異なる請求項24に記載のインクジェット記録装置にお
    けるインクミスト吸着方法。
  27. 【請求項27】 前記第3の電極は多孔質で導電性の部
    材である請求項24に記載のインクジェット記録装置に
    おけるインクミスト吸着方法。
  28. 【請求項28】 前記第3の電極によって発生する電場
    が機械的可動部によってつくられる電場である請求項2
    4に記載のインクジェット記録装置におけるインクミス
    ト吸着方法。
  29. 【請求項29】 エネルギー発生手段が電気熱変換素子
    である請求項24に記載のインクジェット記録装置にお
    けるインクミスト吸着方法。
  30. 【請求項30】 エネルギー発生手段が電気機械変換素
    子である請求項24に記載のインクジェット記録装置に
    おけるインクミスト吸着方法。
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