JPH11268633A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPH11268633A
JPH11268633A JP10071725A JP7172598A JPH11268633A JP H11268633 A JPH11268633 A JP H11268633A JP 10071725 A JP10071725 A JP 10071725A JP 7172598 A JP7172598 A JP 7172598A JP H11268633 A JPH11268633 A JP H11268633A
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JP
Japan
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valve seat
power piston
negative pressure
atmosphere
input member
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Application number
JP10071725A
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English (en)
Inventor
Kaoru Tsubouchi
坪内  薫
Akihiko Miwa
昭彦 三輪
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図った負圧式倍力装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング14と、可動壁17、20
と、パワーピストン22と、入力部材28と、大気弁座
28aと、負圧弁座22aと、大気シール部36aと負
圧シール部36bとを備えたコントロールバルブ36
と、出力ロッド53と、リアクションディスク52と、
スライダバルブ42と、アクチュエータ45とを備えた
負圧式倍力装置10において、アクチュエータ45の外
部で、スライダバルブ42とパワーピストン22との間
にスプリング43を設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負圧式倍力装置に関
し、特に、自動車に適用される負圧式倍力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の負圧式倍力装置は、特開平7−2
51733号公報に開示されるように、少なくとも1つ
の圧力空間を内部に形成するハウジングと、前記ハウジ
ング内に前記ハウジングに対して前進及び後退できるよ
うに設置されていて前記圧力空間を負圧源に連通される
前室と前記前室および大気に選択的に連通される後室と
に分割する可動壁と、前記可動壁に結合されているパワ
ーピストンと、前記パワーピストンの内部に前記パワー
ピストンに対して前進及び後退可能に配設される入力部
材と、前記パワーピストン内に配設され、前記入力部材
と一体的に前進及び後退可能なバルブプランジャと、前
記バルブプランジャに形成される大気弁座と、前記パワ
ーピストン内に配設される負圧弁座と、前記大気弁座に
当接及び離脱可能で前記大気弁座に当接することによっ
て前記変圧室と大気との連通を遮断するとともに前記大
気弁座下ら離間することによって前記変圧室を大気に連
通する大気シール部と、前記負圧弁座に当接及び離脱可
能で前記負圧弁座に当接することによって前記前室と前
記後室との連通を遮断すると共に前記負圧弁座から離間
することによって前記後室を前記前室に連津する負圧シ
ール部とを備えたコントロールバルブと、前記可動壁の
移動に伴った前記パワーピストンの前進力を装置外に出
力する出力部材と、前記パワーピストンの前進力及び前
記入力部材に加えられた入力を前記出力部材に伝達する
と共に前記出力部材からの出力に対応した大きさの反力
を前記入力部材に後退させるように付与する反動部材
と、前記入力部材の外周に配設されるとともに前記バル
ブプランジャと一体的に前進及び後退可能なプランジャ
と電力源に接続されると共に前記プランジャの外周側に
配設されるソレノイドとを備え、前記ソレノイドが電力
の供給を受けることによって前記プランジャを前方に移
動させ、前記プランジャの移動に伴う前記バルブプラン
ジャの前方への移動により前記大気弁座と前記大気シー
ル部とを離間させて前記変圧室と大気とを連通させるア
クチュエータと、前記入力部材の外周部と前記プランジ
ャの内周部との間に配設され、前記バルブプランジャを
後方へ付勢する付勢部材と、を備えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンルーム等の狭
い空間に配設される負圧式倍力装置においては、組付け
スペースの有効利用、或いは、組付け性の向上の点にお
いて、小型の装置が望まれている。しかしながら、上述
した従来の負圧式倍力装置は、アクチュエータの内部に
付勢部材が設けられいることから、アクチュエータの大
型化、ひいては、負圧式倍力装置自体の大型化を招く虞
を有している。特に、ソレノイド及びプランジャを有す
るアクチュエータにおいて、付勢部材がプランジャの内
周側に配設されるものにおいては、プランジャの径の増
大に伴ってソレノイドの巻き数も増大される必要が生じ
るため、アクチュエータの大型化の虞がより顕著となる
ものである。
【0004】本発明は、小型化を図った負圧式倍力装置
を提供することを、その技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、少なくとも1つの圧力空間を内部に形成する
ハウジングと、前記ハウジング内に前記ハウジングに対
して前進及び後退できるように設置されていて前記圧力
空間を負圧源に連通される前室と前記前室および大気に
選択的に連通される後室とに分割する可動壁と、前記可
動壁に結合されているパワーピストンと、前記パワーピ
ストンの内部に前記パワーピストンに対して前進及び後
退可能に配設される入力部材と、前記入力部材の移動に
応じて選択的に当接及び離脱する大気弁座及び大気シー
ル部と、前記入力部材の移動に応じて選択的に当接及び
離脱する負圧弁座及び負圧シール部とを備え、前記大気
弁座と前記大気シール部とが当接することによって前記
後室と大気との連通が遮断されるとともに前記大気弁座
から前記大気シール部が離間することによって前記後室
を大気に連通され、前記負圧弁座に前記負圧シール部が
当接することによって前記前室と前記後室との連通が遮
断されると共に前記負圧弁座から前記負圧シール部が離
間することによって前記後室が前記前室に連通される弁
機構と、前記可動壁の移動に伴った前記パワーピストン
の前進力を装置外に出力する出力部材と、前記入力部材
の移動とは別に、前記大気弁座と前記大気シール部とを
離間させて前記後室と大気とを連通可能とするアクチュ
エータと、前記アクチュエータの外部に配設され、前記
アクチュエータによる前記大気弁座と前記大気シール部
との離間作動を抑制する付勢部材とを備えた負圧式倍力
装置を構成した。
【0006】又、少なくとも1つの圧力空間を内部に形
成するハウジングと、前記ハウジング内に前記ハウジン
グに対して前進及び後退できるように設置されていて前
記圧力空間を負圧源に連通される前室と前記前室および
大気に選択的に連通される後室とに分割する可動壁と、
前記可動壁に結合されているパワーピストンと、前記パ
ワーピストンの内部に前記パワーピストンに対して前進
及び後退可能に配設される入力部材と、前記入力部材に
配設され、前記入力部材と一体的に前進及び後退する大
気弁座と、前記パワーピストン内に配設される負圧弁座
と、前記大気弁座に当接及び離脱可能で前記大気弁座に
当接することによって前記後室と大気との連通を遮断す
るとともに前記大気弁座から離間することによって前記
後室を大気に連通する大気シール部と、前記負圧弁座に
当接及び離脱可能で前記負圧弁座に当接することによっ
て前記前室と前記後室との連通を遮断すると共に前記負
圧弁座から離間することによって前記後室を前記前室に
連通する負圧シール部とを一体的に備えたコントロール
バルブと、前記可動壁の移動に伴った前記パワーピスト
ンの前進力を装置外に出力する出力部材と、前記パワー
ピストンに対して前進及び後退可能に配設されるととも
に前記入力部材の移動とは独立して前進及び後退可能と
され、前記コントロールバルブの前記負圧シール部に当
接することによって前記前室と前記後室との連通を遮断
する弁座部材と、前記弁座部材を後方へ移動させること
によって前記弁座部材を前記負圧シール部に当接させ且
つ前記負圧シール部を後方に移動させて前記大気シール
部を前記大気弁座から離間させ、前記後室と大気とを連
通可能とするアクチュエータと、前記弁座部材と前記パ
ワーピストンとの間に配設され、前記弁座部材を前方に
付勢する付勢部材とを備えた負圧式倍力装置を構成し
た。
【0007】好ましくは、前記付勢部材は、前記アクチ
ュエータの外部に配設されている負圧式倍力装置が望ま
しい。
【0008】好ましくは、前記アクチュエータは、前記
弁座部材と一体的に前進及び後退可能なプランジャと、
電力源に接続されるとともに電力の供給を受けることに
よって前記プランジャを後方へ吸引移動させるソレノイ
ドとを有している負圧式倍力装置が望ましい。
【0009】好ましくは、前記パワーピストンはその径
方向に延在する孔を有し、前記付勢部材は前記孔に配設
されている負圧式倍力装置が望ましい。
【0010】好ましくは、前記パワーピストンの前進力
及び前記入力部材に加えられた入力を前記出力部材に伝
達すると共に前記出力部材からの出力に対応した大きさ
の反力を前記入力部材に後退させるように付与する反力
部材を備え、前記アクチュエータの作動に伴って前記入
力部材が前記反力部材から反力を受けて後退されること
により前記大気弁座と前記大気シール部とが当接して前
記後室と大気との連通が遮断可能とされる負圧式倍力装
置が望ましい。
【0011】請求項1の負圧式倍力装置は、アクチュエ
ータによる大気弁座と大気シール部との離間作動を抑制
する付勢部材は、アクチュエータの外部に配設されてい
る。
【0012】請求項2の負圧式倍力装置は、弁座部材を
後方に付勢する付勢部材が、弁座部材とパワーピストン
との間に配設されている。
【0013】請求項3の負圧式倍力装置は、請求項2の
作用に加えて、付勢部材がアクチュエータの外部に配設
されている。
【0014】請求項4の負圧式倍力装置は、請求項3の
作用に加えて、アクチュエータは、ソレノイドが電力の
供給をうけることによってプランジャを後方に移動し、
ひいては、弁座部材を後方に移動させる。弁座部材の後
方への移動に伴って、弁機構の大気弁座と大気シール部
とが離間される。
【0015】請求項5の負圧式倍力装置は、請求項1〜
4の何れか一に記載の作用に加えて、付勢部材は、パワ
ーピストンに形成されたパワーピストンの径方向に延在
する孔に配設されている。
【0016】請求項6の負圧式倍力装置は、請求項1〜
5の何れか一に記載の作用に加えて、アクチュエータの
作動に伴って入力部材が反力部材から反力を受けて後退
されることにより、大気弁座と大気シール部とが当接し
て後室と大気との連通が遮断可能とされる。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態であるタン
デム型の車両用負圧式倍力装置10の断面図であり、図
2は図1の入力部材28部分の拡大図である。
【0019】図1において、車両用負圧式倍力装置10
は、フロントシェル11とリアシェル12及び両シェル
間の隔壁部材13とから構成されるとともにその内部に
前側圧力室及び後側圧力室を形成するハウジング14を
備える。ハウジング14内の前側圧力室には、金属製の
前側プレート15とゴム製の前側ダイアフラム16から
なる前側可動壁17が前進および後退可能に設置され、
また後側圧力室には金属製の後側プレート18とゴム製
の後側ダイアフラム19からなる後側可動壁20が前進
および後退可能に設置されている。
【0020】前側プレート15は、その中心部に、隔壁
部材13の中心部を気密的に且つ摺動可能に貫通されて
いる円筒部21を一体に有している。前側ダイアフラム
16の内周縁のビード部は前側プレート15の円筒部2
1の前端部の外周面に気密的に固定されており、前側ダ
イアフラム16の外周縁のビード部は隔壁部材13の外
周縁部と一緒にシェル11、12の外周部により気密的
に挟持されている。
【0021】後側ダイアフラム19の外周縁のビード部
は隔壁部材13の外周縁の内径側に設けられた折り返し
部とリアシェル12とにより気密的に挟持されている。
リアシェル12の中心部を気密的に且つ摺動可能に貫通
されているパワーピストン22の前方寄り部分の外周に
は、前側プレート15の円筒部21の後端と後側プレー
ト18の内周縁部が固定されると共に後側ダイアフラム
19の内周縁のビード部が気密的に固定されている。
【0022】これにより、ハウジング14内の前側圧力
室が第1前室23と第1後室24とに分割され、またハ
ウジング14内の後側圧力室が第2前室25と第2後室
26とに分割される。第1前室23は負圧源であるエン
ジンインテークマニホールド(図示省略)に連通され、
常時、負圧に保たれる。第2前室25は前側プレート1
5の円筒部21に形成された孔21aとパワーピストン
22の前端部の外周に形成された溝221とによって第
1前室23に連通され、従って第2前室25も、常時、
負圧に保たれる。
【0023】第1後室24は前側ダイヤフラム16の外
周縁のビード部の内周面に形成された溝16aと隔壁部
材13に形成された孔13a及び後側ダイアフラム19
の外周縁のビード部の外周面に形成された溝19aによ
って第2後室26に連通されている。
【0024】図1、図2に示されるように、パワーピス
トン22の内部には、入力ロッド27がパワーピストン
22に対して前進及び後退できるように設置されてい
る。この入力ロッド27はその前端のボール継手によ
り、パワーピストン22により前後方向(図2中左右方
向)に摺動自在に案内されている入力部材28に連結さ
れており、その後端でブレーキペダル31に連結されて
いる。
【0025】パワーピストン22には、パワーピストン
22に対する入力部材28の前進限位置及び後退限位置
を規定するためのキー部材29が設置されている。キー
部材22は弾性部材から形成されて可撓性を有してお
り、パワーピストン22の径方向(図2中上下方向)で
の断面が略ストレート状を呈している。このキー部材2
9はパワーピストン22に形成された半径方向孔30に
挿通されており、パワーピストン22から脱落しないよ
うにパワーピストン22に係止されている。
【0026】図3は図2のキー部材29部分の拡大図で
あり、図4は図3のパワーピストン22の一部分の側面
図であり、図5は図4のパワーピストン22の径方向の
断面図である。図1〜図5に示すように、キー部材29
は、パワーピストン22の径方向(図4、5中上下方
向)に延在する平板状のプレート部29aと、プレート
部29aの一側端部に接続される半円弧状の弧状部29
bとを一体的に有している。プレート部29aにはパワ
ーピストン22の径方向に延在するスリット29cが形
成されており、プレート部29aは弧状部29bの内部
から弧状部29bの開口側に向かって延在されている。
【0027】キー部材29の前後方向の肉圧寸法は半径
方向孔30の前後方向の寸法よりも小さくされている。
キー部材29は、プレート部29aの前面29cでもっ
て半径方向孔30を区画する周壁の一部をなすとともに
前面29cに対向する前壁223(第2対向部)に当接
可能とされ、プレート部29aの後面29dでもって半
径方向孔30を区画する周壁の一部をなすとともに後面
29dに対向する後壁224に当接可能とされ、弧状部
29bの後面29eでもってパワーピストン22の外周
部に後面29eに対向して配設された係合部222(第
3対向部)に当接可能とされている。
【0028】半径方向孔30の前後方向(図3中左右方
向)の寸法とキー部材29の前後方向の肉厚寸法との差
は、半径方向孔30の前壁223と係合部222との前
後方向寸法とキー部材29の前後方向の肉厚寸法との
差、即ち、図3中の距離Aよりも大きくされている。従
って、キー部材29は、パワーピストン22に対して図
3中に示した距離A(第1の所定量)を前後方向へ移動
可能とされている。
【0029】キー部材29は、パワーピストン22の外
周側に位置する弧状部29bの後面29eにてダンパ部
材32を介してリアシェル12(第1対向部)に当接可
能とされている。ハウジング14に対するパワーピスト
ン22の後退限位置は、半径方向孔30の前壁223が
キー部材29のプレート部29aの前面29cに当接し
且つキー部材29の弧状部29bの後面29eがリアシ
ェル12に当接した位置となる。
【0030】キー部材29のスリット29cに、スリッ
ト29cの延在方向と入力部材28の軸方向とが垂直と
なるように入力部材28が組付けられており、プレート
部29aが入力部材28の外周に形成された一対の外向
フランジ部33(第4対向部)、34(第5対向部)間
に位置される。従って、キー部材29は、両フランジ3
3、34間の距離とキー部材29の前後方向肉厚寸法と
の差の距離分(第2の所定量)を、入力部材28に対し
て前後方向に移動可能に係合されている。
【0031】パワーピストン22に対する入力部材28
の第1後退限位置は、前方フランジ部33の後面がキー
部材29のプレート部29aの前面29cに当接し且つ
キー部材29の弧状部29bの後面29eがパワーピス
トン22の係合部222に当接した位置となる。また、
パワーピストン22に対する入力部材28の前進限位置
は、後方フランジ部34の前面がキー部材29のプレー
ト部29aの後面29dに当接し且つキー部材29のプ
レート部29aの前面29cが半径方向孔30の前壁2
23に当接した位置となる。
【0032】パワーピストン22の内部には、パワーピ
ストン22に対する入力部材28の前後方向位置に応じ
て、第2後室26を第1前室23に連通すると共に大気
から遮断する出力減少作用状態と第2後室26を第1前
室23及び大気から遮断する出力保持作用状態及び第2
後室26を第1前室23から遮断すると共に大気に連通
する出力増加作用状態に切り換える弁機構35が設置さ
れている。
【0033】この弁機構35は、入力部材28の後方部
に一体的に形成されており且つ後方に向いている略環状
の大気弁座28aと、パワーピストン22に一体に形成
されており且つ後方に向いている略環状の負圧弁座22
aと、大気弁座28aに対向すると共に当接及び離脱可
能な略環状の大気シール部36aと負圧弁座22aに対
向すると共に当接及び離脱可能な略環状の負圧シール部
36bとを一体的に備えたコントロールバルブ36とか
ら構成されている。
【0034】コントロールバルブ36は、大気シール部
36aと負圧シール部36bとを一体的に備える可動部
36cと、リテーナー37によりパワーピストン22に
気密的に固定される固定部36dと、可動部36cを前
方へ付勢するバルブスプリング36eとを主たる構成部
材としている。
【0035】パワーピストン22には、弁機構35と第
1前室23とを連絡するバキューム通路38と、弁機構
35と第2後室26とを連絡するエア通路39が形成さ
れている。パワーピストン22内でコントロールバルブ
36の固定部36dの内周側空間部は、パワーピストン
22の後部開口を介して大気に連通されている。
【0036】弁機構35においては、大気弁座28aが
大気シール部36aに当接することによって第2後室2
6が大気から遮断され、大気弁座28aが大気シール部
36aから離間することによって第2後室26が大気と
連通され、負圧弁座22aが負圧シール部36bに当接
することによって第1前室23と第2後室26との連通が
遮断され、負圧弁座22aが負圧シール部から離間する
ことによって第1前室23と第2後室26とが連通され
る。
【0037】入力ロッド27に係止されたリテーナー4
0とリテーナー37との間に設置されたスプリング41
は、入力ロッド27ひいては入力部材28を後方へ付勢
し、ブレーキペダル31が踏まれていない場合、即ち、
図3に示す初期状態においては、大気弁座28aを大気
シール部36aに当接させ且つ負圧シール部36bを負
圧弁座22aから距離D分で離間させた状態に保持す
る。
【0038】パワーピストン22内で負圧弁座22aの
内周側には、略段付き筒状を呈するスライダバルブ42
(弁座部材)がパワーピストン22に対して前後方向移動
可能に配設されている。スライダバルブ42はその略環
状の後端部に形成された補助負圧弁座42aでコントロ
ールバルブ36の負圧シール部36bに当接及び離脱可
能とされており、補助負圧弁座42aと負圧シール部3
6bとが当接することによって第1前室23と第2後室
26との連通が遮断される。
【0039】スライダバルブ42はその外周部にシール
部材80を有している。スライダバルブ42は、シール
部材80を介してパワーピストン22の内周部に気密的
且つ摺動可能に当接している。
【0040】スライダバルブ42とパワーピストン22
との間にはスプリング43が配設されている。スプリン
グ43は、パワーピストン22にパワーピストン22の
径方向(図3中上下方向)に延在されているエア通路39
内に設置されており、スライダバルブ42をパワーピス
トン22に対して前方に付勢する。
【0041】図6はスプリング43の拡大図であり、図
7は図6のスプリング43の後方から見た図であり、図
8は図3のスプリング43部分の側面図である。図1〜
図8に示すように、スプリング43は略平板を湾曲させ
た形状を呈しており、パワーピストン22のエア通路3
9内に配設されている。スプリング43の前面と後面と
の間の距離は図3に示すようにBとして設定されてい
る。
【0042】スプリング43はその後面に係合突起部4
3cを有しており、前方側開口端部43aでスライダバ
ルブ42の外周部に形成された係合部42bに係合し、
その後面でエア通路39の周壁に当接し、後方側開口端
部43bでパワーピストン22のエア通路39の弁機構
35側開口周縁部に係合し、パワーピストン22の外周
部に形成された係合溝22bに係合突起部43cが組付
けられることによって、スプリング43はパワーピスト
ン22に固定されることになる。
【0043】パワーピストン22の前方部分の内部には
スライダバルブ42をスプリング43の付勢力に抗して
後退させるアクチュエータ45が設置されている。この
アクチュエータ45は、ソレノイドコイル46と、磁性
体よりなるヨーク47と、磁性体よりなるヨーク兼反動
部材収容用部材48と、磁性体よりなるプランジャ49
とによって構成されている。
【0044】ソレノイドコイル46とヨーク47、ヨー
ク兼反動部材収容用部材48はパワーピストン22に固
定されており、プランジャ49はその後面においてスラ
イダバルブ42の前端面と当接する。ソレノイドコイル
46は、リード線46aによりハウジング14の外部の
電子制御装置50と電気的に接続される。
【0045】ソレノイドコイル46が通電されない場合
(アクチュエータ45の非作動時)、スプリング43に
よってスライダバルブ42はその前端面がプランジャ4
9に当接しており、プランジャ49の前端面は、ヨーク
兼反動部材収容用部材48に対して固定の関係にあり且
つ入力部材28の前方部を摺動可能に案内する案内部材
51に当接した図2の位置に保持される。スライダバル
ブ42の補助負圧弁座42aはパワーピストン22の負
圧弁座22aよりも図3中の距離G分前側に位置する。
【0046】ソレノイドコイル46が通電された場合
(アクチュエータ45の作動時)、ヨーク47とプラン
ジャ49との間に電磁吸引力が発生し、この電磁吸引力
によりプランジャ49が後方へ移動される。プランジャ
49の後方への移動に伴ってスライダバルブ42がスプ
リング43の付勢力に抗して後退される。
【0047】スライダバルブ42の最大後退量は図3中
におけるヨーク48とプランジャ49との間の距離Eに
対応し、スライダバルブ42が後退された状態ではスラ
イダバルブ42の補助負圧弁座42aがパワーピストン
22の負圧弁座22aよりも後側に位置する。
【0048】ヨーク兼反動部材収容用部材48の内部に
おいて、案内部材51の前側にはゴムよりなる円盤状の
リアクションディスク52が設置され、このリアクショ
ンディスク52の前側にはハウジング14のフロントシ
ェル11の中心部を気密的に且つ摺動可能に貫通してい
る出力ロッド53の後端部が摺動可能に設置されてい
る。
【0049】リアクションディスク52は、周知のよう
に、パワーピストン22の前進力及び入力部材28の前
進力を出力ロッド53に伝達すると共に出力ロッド53
からの出力に対応した大きさの反力を入力部材28に後
退させるように付与するものである。
【0050】第1前室23の中心部には、パワーピスト
ン22とこれに結合された両可動壁17、20をハウジ
ング14に対して後退させるためのリターンスプリング
54が設置されている。
【0051】出力ロッド53はマスタシリンダ58のピ
ストン(図示省略)と作用的に連結されている。マスタ
シリンダ58はリザーバタンク55を備えており、マス
タシリンダ58には液圧管路を介してABS(アンチロ
ックブレーキシステム)、TRC(トラクションコント
ロール)及び制動操舵制御のアクチュエータ部56が接
続されている。
【0052】アクチュエータ部56には液圧管路を介し
て各車輪に配設されたホイールシリンダ57が夫々接続
されている。マスタシリンダ58とアクチュエータ部5
6との間の液圧管路には、液圧管路内、ひいてはマスタ
シリンダ58の圧力を検出する液圧センサ51が配設さ
れている。
【0053】図3に示す初期状態においては、スライダ
バルブ42の内周側段差部と入力部材28の前方側フラ
ンジ部33の前面との間には距離Fのクリアランスが設
けられており、リアクションディスク52の後面と入力
部材28の前面との間には距離Cのクリアランスが設け
られている。図3における各クリアランスは、G+D+
A<E<F、E<Bとして設定されている。
【0054】次に作動を説明する。図1〜図3に示す状
態は、ブレーキペダル31が踏まれておらず且つアクチ
ュエータ45が作動されていない状態であり、弁機構3
5が第2後室26を第1前室23に連通すると共に大気
から遮断する出力減少作用状態を採っている。即ち大気
弁座28aが大気シール部36aに当接し且つ負圧弁座
22a及びスライダバルブ42の補助負圧弁座42aが
負圧シール部36bから離間した状態となり、第1後室
24と第2後室26の圧力は第1前室23の圧力と同じ
圧力に低下している。
【0055】従って、両可動壁17、20とパワーピス
トン22には前進力が作用せず、パワーピストン22と
これに結合された両可動壁17、20は、リターンスプ
リング54によってハウジング14に対する後退限位
置、即ちパワーピストン22の半径方向孔30の前壁2
23がキー部材29のプレート部29aの前面29cに
当接し且つキー部材29の弧状部29bの後面29eが
リアシェル12に当接した位置に保持される。
【0056】図9は、縦軸は出力を表し、横軸は入力を
表した本実施の形態の負圧式倍力装置10の特性線図で
ある。図1〜図9に示すように、通常ブレーキ作用のた
めに運転者がブレーキペダル31を入力Fi1で踏み込
むと、入力ロッド27、ひいては入力部材28がパワー
ピストン22に対して前進される。
【0057】入力部材28の移動に伴ってコントロール
バルブ36の可動部36cがバルブスプリング36eに
より前方に付勢されて入力部材28と一体的に前進さ
れ、コントロールバルブ36の負圧シール部36bがパ
ワーピストン22の負圧弁座22aに当接してバキュー
ム通路38とエア通路39との連通を遮断し、第2後室
26を第1前室23から遮断する。つまり、弁機構35
が出力減少作用状態から出力保持作用状態に切り換わ
る。
【0058】この負圧弁座22aと負圧シール部36b
との当接時においては入力部材28はパワーピストン2
2に対して距離D分前進しており、入力部材28の前端
面とリアクションディスク52の後面との間には距離
(C−D)分の隙間が残存している。入力ロッド27及
び入力部材28が更に前進されると、入力部材28の大
気弁座28aがコントロールバルブ36の大気シール部
36aから離間されてエア通路39が大気弁座28aと
大気シール部36aとの間のクリアランスを介して大気
と連通されることにより、第2後室26が大気と連通さ
れて弁機構35が出力増加作用状態に切り換わる。
【0059】従って、大気が第2後室26に流入し、更
に第2後室26から第1後室24に流入して両後室2
4、26の圧力が上がり、第1可動壁17には第1前室
23と第1後室24との差圧により前進力が発生し、第
2可動壁20には第2前室25と第2後室26との差圧
により前進力が発生して、パワーピストン22には第1
前室23と第2後室26との間の差圧により前進力が発
生する。
【0060】これらの前進力がパワーピストン22から
アクチュエータ45のヨーク兼反動部材収容用部材4
8、案内部材51及びリアクションディスク52を介し
て出力ロッド53の伝達され、両可動壁17、20、パ
ワーピストン22及び出力ロッド53がハウジング14
に対し一体的に前進を開始し、マスタシリンダ58の作
動が開始される。
【0061】その際、パワーピストン22は入力部材2
8に対しても前進し、コントロールバルブ36の大気シ
ール部36aが大気弁座28aに接近する。また、リア
クションディスク52がパワーピストン22と出力ロッ
ド53とによって圧縮変形され、その中心部の後面と入
力部材28の前端面との間の隙間を減少するように案内
部材51の内部に進入し、入力部材28の前端面に当接
してリアクションディスク52がパワーピストン22の
前進力及び入力部材28の前進力を出力ロッド53に伝
達すると共に出力ロッド53からの出力に対応した反力
を、入力部材28に、入力部材28をパワーピストン2
2に対して後退させるよう付与するようになる。
【0062】パワーピストン22が入力部材28に対し
て前進すること及び入力部材28がリアクションディス
ク52から反力を付与されて後退されることにより、や
がて、コントロールバルブ36の大気シール部36aが
再び大気弁座28aに当接してエア通路39と大気との
連通が遮断され、両後室24、26への大気の流入が停
止される(弁機構35が出力保持作用状態に切り換わ
る)。
【0063】このときにおいて、ブレーキペダル31か
ら入力部材28に加えられている入力は図9中に示した
値Fi1であり、出力ロッド53からマスタシリンダ5
8に付与される出力は図9に示した値Fo1である。
【0064】この出力Fo1を発生して弁機構35が出
力保持作用状態を採る際に、ブレーキペダル31から入
力部材28に加えられる入力が図9の値Fi2未満の値
に増加されると、入力部材28がパワーピストン22に
対して前進し、大気弁座28aが再びコントロールバル
ブ36の大気シール部36aから離間し(弁機構35が
出力増加作用状態に切り換わる)、大気が両後室24、
26に流入して後室24、26の圧力が上昇し、可動壁
17、20とパワーピストン22の前進力が増加し、両
可動壁17、20、パワーピストン22及び出力ロッド
53がハウジング14に対して更に前進する。
【0065】また、パワーピストン22が入力部材28
に対して前進すること、及びパワーピストン22の前進
に伴ってリアクションディスク52が入力部材28に反
力を付与して入力部材28を後方に移動させることによ
り、コントロールバルブ36の大気シール部36aが大
気弁座28aに接近し、やがてコントロールバルブ36
の大気シール部36aに大気弁座28aが再び当接して
両後室24、26への大気流入が停止され(弁機構35
が出力保持作用状態に切り換わる)、両可動壁17、2
0とパワーピストン22の前進力が増加が停止する。
【0066】この弁機構35が出力保持作用状態を採る
状態において、ブレーキペダル31から入力部材28に
加えられる入力が図9の値Fi1よりも大きい値まで減
少されると、入力部材28がパワーピストン22に対し
て後退され、入力部材28の後退に伴ってコントロール
バルブ36の可動部36cがパワーピストン22に対し
て後退されて負圧シール部36bが負圧弁座22aから
離間する(弁機構35が出力減少作用状態に切り換わ
る)。
【0067】負圧弁座22aが負圧シール部36bから
離間することによってバキューム通路38が負圧弁座2
2aと負圧シール部36bとの間のクリアランス及び補
助負圧弁座42aと負圧シール部36bとの間のクリア
ランスを介してエア通路39に連通され、両後室24、
26が第1前室23に連通されて両後室24、26内の
大気が負圧源により第1前室23を介して排出され、両
後室24、26の圧力が低下する。
【0068】従って、両可動壁17、20とパワーピス
トン22との前進力が減少し、可動壁17、20、パワ
ーピストン22及び出力ロッド53がハウジング14に
対して後退する。その際、パワーピストン22は入力部
材28に対しても後退し、負圧弁座22aがコントロー
ルバルブ36の負圧シール部36bに接近し、やがて負
圧弁座22aが負圧シール部36bに当接して両後室2
4、26からの第1前室23への大気流出が停止され
(弁機構35が出力保持作用状態に切り換わる)、両可
動壁17、20とパワーピストン22の前進力の減少が
停止される。
【0069】図9に示した入力の値Fi2は、両後室2
4、26の圧力が大気圧になる入力値を示す。入力が値
Fi1から値Fi2の範囲においては、出力ロッド53
からマスタシリンダ58に加えられる出力の変化量は入
力部材28に加えられる入力の変化量より大きい。入力
に対する出力の比率は、リアクションディスク52の後
面と入力部材28の前端面との当接面積に対するリアク
ションディスク52の後面の面積の比率に一致する。
【0070】図9において、入力が値Fi2のときの出
力は値Fo2である。入力が値Fi2から更に増加され
た場合、出力が入力の増加分だけ増加する。尚、図9に
おいて、縦軸の単位長さあたりの力の変化量は横軸の単
位長さあたりの力の変化量より大きいものである。縦軸
の単位長さあたりの力の変化量と横軸の単位長さあたり
の力の変化量を一致させて描いたならば、入力が値Fi
2より大きい場合の入力−出力の相関を示す線が45度
の勾配となる。
【0071】ブレーキペダル31が踏み込まれて入力部
材28、可動壁17、20、パワーピストン22及び出
力ロッド53がハウジング14に対して前進している状
態では、キー部材29の弧状部29bの後面29eがリ
アシェル12から離間している。弁機構35が出力保持
作用状態を採る際には、キー部材29の弧状部29bの
後面29eとパワーピストン22の係合部222との間
の距離は(A+D)分に等しく、入力部材28は第1の
後退限位置に関し、パワーピストン22に対して(A+
D)分を後方に移動可能となる。
【0072】例えば負圧式倍力装置10が入力Fi3で
出力Fo4を出力して弁機構35が出力保持作用状態を
採る状態において、通常ブレーキ作用を解除するために
運転者がブレーキペダル31への入力を徐々に減少して
踏み込み操作を解除すると、入力部材28がリアクショ
ンディスク52から付与される反力とスプリング41の
付勢力とによって、パワーピストン22に対してパワー
ピストン22に対する第1の後退限位置、即ち、前方フ
ランジ部33の後面がキー部材29のプレート部29a
の前面29cに当接し且つキー部材29の弧状部29b
の後面29eがパワーピストン22の係合部222に当
接した位置に後退される。
【0073】これにより、コントロールバルブ36の可
動部36cがパワーピストン22に対して後退され、負
圧シール部36bが負圧弁座22aから距離(A+D)
分で離間され(弁機構35が出力減少作用状態に切り換
わる)、両後室24、26内の大気が負圧源により第1
前室23を介して排出され、両後室24、26の圧力低
下に応じて、両可動壁17、20、パワーピストン22
及び出力ロッド53がハウジング14に対して後退され
る。
【0074】このとき、ブレーキぺダル31ひいては入
力部材28への入力が徐々に減少されることから入力部
材28は徐々に後退し、パワーピストン22と入力部材
28とは略同じ速さで後退することになる。従って、パ
ワーピストン22の後退に伴い、入力部材28がパワー
ピストン22に対して第1後退限位置を維持した状態で
パワーピストン22と一体的に後退されることになる。
【0075】入力部材28、両可動壁17、20、パワ
ーピストン22及び出力ロッド53のハウジング14に
対する後退により、やがてキー部材29の弧状部29b
の後面29eがリアシェル12に当接し、入力部材28
のハウジング14に対する後退が停止される。
【0076】これに対し、両可動壁17、20、パワー
ピストン22及び出力ロッド53のハウジング14に対
する後退は、パワーピストン22のハウジング14に対
する後退限位置、即ちパワーピストン22の半径方向孔
30の前壁223がキー部材29のプレート部29aの
前面29cに当接し且つキー部材29の弧状部29bの
後面29eがリアシェル12に当接した位置まで継続さ
れる。
【0077】これにより、パワーピストン22の負圧弁
座22aがコントロールバルブ36の負圧シール部36
bに接近し、負圧弁座22aと負圧シール部36bとの
間に小さな隙間が存在する非作動状態になる。
【0078】負圧弁座22aと負圧シール部36bとの
間の隙間が小さいことにより、次回の作動時に弁機構3
5が出力減少作用状態から出力保持作用状態を経て出力
増加作用状態に切り換わるのに必要とされる入力部材2
8の前進量は小さく、従ってブレーキペダル31の踏み
込み時の遊びが小さく応答性が良い。
【0079】尚、リアクションディスク52は、パワー
ピストン22と出力ロッド53との間で伝達する力が減
少することにより、自己の弾性により図2に示す状態に
復元する。
【0080】例えば負圧式倍力装置10が入力Fi3で
出力Fo4を出力して弁機構35が出力保持作用状態を
採る状態において、通常ブレーキ作用の解除の際に運転
者がブレーキペダル31への入力を急激に減少して踏み
込み操作を解除する場合、入力部材28がリアクション
ディスク52から付与される反力と入力ロッド27を介
したスプリング41の付勢力とによって、先ずパワーピ
ストン22に対してパワーピストン22に対する第1の
後退限位置、即ち、前方フランジ部33の後面がキー部
材29のプレート部29aの前面29cに当接し且つキ
ー部材29の弧状部29bの後面29eがパワーピスト
ン22の係合部222に当接する位置に後退される。
【0081】従って、上述したように負圧弁座22aと
負圧大気シール部36bとが距離(A+D)分で離間さ
れ、両後室24、26内の大気が負圧源により第1前室
23を介して排出され、両後室24、26の圧力低下に
応じて、両可動壁17、20、パワーピストン22及び
出力ロッド53がハウジング14に対して後退される。
【0082】このとき、ブレーキぺダル31ひいては入
力部材28への入力は急激に減少されていることから、
パワーピストン22の後退に比して入力部材28の後退
は急速に行われることになる。従って、第1の後退限位
置にある状態から、リアクションディスク52の反力と
スプリング41の付勢力とによって入力部材28はパワ
ーピストン22の係合部222を支点としてキー部材2
9の弧状部29bに比してプレート部29aを後方に撓
ませつつ第1の後退限位置よりも後方へ後退することに
なる。
【0083】従って、入力部材28が第1後退限位置か
ら更に後退されることにより、距離(A+D)分で離間
されていた負圧弁座22aと負圧シール部36bとが更
に離間されることになる。負圧弁座22aと負圧シール
部36bとの離間量が増大されることにより、両後室2
4、26内の大気が負圧源により第1前室23を介して
迅速に排出され、両後室24、26の迅速な圧力低下に
応じて入力部材28、両可動壁17、20、パワーピス
トン22及び出力ロッド53がハウジング14に対して
迅速に後退される。
【0084】入力部材28、両可動壁17、20、パワ
ーピストン22及び出力ロッド53のハウジング14に
対する後退により、やがてキー部材29の弧状部29b
の後面29eがリアシェル12に当接し、入力部材28
のハウジング14に対する後退が停止される。
【0085】これに対し、両可動壁17、20、パワー
ピストン22及び出力ロッド53のハウジング14に対
する後退は、パワーピストン22のハウジング14に対
する後退限位置、即ちパワーピストン22の半径方向孔
30の前壁223がキー部材29のプレート部29aの
前面29cに当接し且つキー部材29の弧状部29bの
後面29eがリアシェル12に当接した位置まで継続さ
れる。
【0086】両可動壁17、20、及びパワーピストン
22の初期位置への復帰に伴ってパワーピストン22と
出力ロッド53との間で伝達する力が減少することによ
り、リアクションディスク52は自己の弾性により図2
に示す状態に復元する。リアクションディスク52によ
る入力部材28への反力付与が減少されるのに伴って、
入力部材28がキー部材29のプレート部29aの復元
力によって前方に移動される。
【0087】キー部材29のプレート部29aの初期状
態への復元及び両可動壁17、20、パワーピストン2
2、と出力ロッド53の後退に伴い、プレート部29a
の前面29cとパワーピストン22の半径方向孔30の
前壁223とが当接してパワーピストン22、ひいては
両可動壁17、20及び出力ロッド53が初期位置へと
復帰し、パワーピストン22の負圧弁座22aとコント
ロールバルブ36の負圧シール部36bとが接近して負
圧弁座22aと負圧シール部36bとの間に小さな隙間
が存在する非作動状態になる。
【0088】入力部材28の第1後退限位置からの更な
る後退に際して、キー部材29の弧状部29bに対する
プレート部29aの後方への撓み量が増大すると、プレ
ート部29aの後面29dがパワーピストン22の半径
方向孔30の後壁224に当接することになる。プレー
ト部29aが後壁224に当接するとプレート部29a
が弧状部29bに対してそれ以上後方に撓むことができ
なくなり、ひいては、入力部材28の後退が規制される
ことになる。
【0089】即ち、キー部材29の弧状部29bの後面
29eがパワーピストン22の係合部222に当接し、
前方フランジ部33の後面がキー部材29のプレート部
29aの前面29cに当接し、且つプレート部29aの
後面29dがパワーピストン22の半径方向孔30の後
壁224に当接する位置は、入力部材28のパワーピス
トン22に対する第2の後退限位置となる。
【0090】スライダバルブ42は、入力部材28とは
独立的に配設されているものであることから、入力部材
28の前進に際してスライダバルブ42が入力部材28
に作用することはない。更には、スライダバルブ42を
前方に付勢しているスプリング43も入力部材28に作
用することはない。
【0091】例えば、車両の走行中において、前方の車
両との車間距離が所定の距離よりも例えば、車両の走行
中において、前方の車両との車間距離が所定の距離より
も短くなったことを図示しない車間距離センサが検出す
ると、車間距離センサの検出結果に基づいて電子制御装
置50がアクチュエータ45を作動させる自動ブレーキ
作動が行われる。即ち、運転者によるブレーキペダル3
1、入力ロッド27及び入力部材28への操作が無い、
換言すれば入力が無い状態でアクチュエータ45が作動
されることになる。
【0092】車間距離センサからの検出結果に基づいて
電子制御装置50がソレノイドコイル46に通電する
と、プランジャ49とヨーク47との間に電磁吸引力が
発生し、プランジャ49がスライダバルブ42を介した
コイルスプリング43の付勢力に抗してパワーピストン
22に対し距離E分後退され、プランジャ49とヨーク
47とが当接する。プランジャ49の後退に伴ってスラ
イダバルブ42も距離Eだけパワーピストン22に対し
て後退される。
【0093】スライダバルブ42の後退により、スライ
ダバルブ42の補助負圧弁座42aがコントロールバル
ブ36の負圧シール部36bに当接し、バキューム通路
38とエア通路39との連通が遮断されることにより、
第1前室23と第2後室26との連通が遮断され、更
に、スライダバルブ42はコントロールバルブ36の可
動部36cをバルブスプリング36eの付勢力に抗して
後方へ移動させ、大気弁座28aを大気シール部36a
から離間させる。この時の大気弁座28aと大気シール
部36aとの離間量は(E−D−G)に等しい。
【0094】従って、大気が大気弁座28aと大気シー
ル部36aとのクリアランスとエア通路39とを介して
両後室24、26に流入し、両後室24、26の圧力が
上昇して両可動壁17、20、パワーピストン22及び
出力ロッド53がハウジング14に対して前進する。
【0095】大気弁座28aと大気シール部36aとの
離間量(E−D−G)は、キー部材29の弧状部29b
の後面29eとパワーピストン22の係合部222との
距離Aよりも大きいことから、パワーピストン22が、
ハウジング14、入力部材28、及びキー部材29に対
して前進することによって、パワーピストン22の係合
部222がキー部材29の弧状部29bの後面29eに
当接することになる。
【0096】パワーピストン22が、ハウジング14、
入力部材28、キー部材29に対して距離A分前進して
係合部222がキー部材29の後面29eに当接する際
において、パワーピストン22の前進に伴ってコントロ
ールバルブ36の大気シール部36aが入力部材の大気
弁座28aに接近する。しかしながら、前述したよう
に、大気弁座28aと大気シール部36aとの離間量
(E−D−G)は、キー部材29の弧状部29bの後面
29eとパワーピストン22の係合部222との距離A
よりも大きいことから、大気弁座28aと大気シール部
36aとは依然として(E−D−G−A)の距離でもっ
て離間している。
【0097】従って、大気が第2後室26ひいては第1
後室24に流入し続けることから、両前室23、25と
両後室24、26との圧力差が増加し、両可動壁17、
20及びパワーピストン22は更に前進する。パワーピ
ストン22の係合部222とキー部材29の弧状部29
bの後面29eとの当接後におけるパワーピストン22
の更なる前進により、キー部材29のプレート部29a
の前面29cと入力部材28の前方フランジ部33の後
面とが当接していることから、キー部材29を介して入
力部材28がパワーピストン22と一体的に前進され、
入力ロッド27もまた入力部材28の前進によって前進
される。
【0098】パワーピストン22と入力部材28とが一
体的に前進することから、入力部材28に形成されてい
る大気弁座28aとパワーピストン22と一体的に前進
しているコントロールバルブ36の大気シール部36a
とは非当接状態を維持することになる。
【0099】両可動壁17、20及びパワーピストン2
2の前進力がパワーピストン22からアクチュエータ4
5のヨーク兼反動部材収容用部材48、案内部材51及
びリアクションディスク52を介して出力ロッド53に
伝達され、両可動壁17、20、パワーピストン22及
び出力ロッド53がハウジング14に対し一体的に前進
を開始し、マスタシリンダ58の作動が開始される。
【0100】その際、リアクションディスク52がその
中心部の後面と入力部材28の前端面との間の隙間を減
少するように案内部材51の内部に進入し、入力部材2
8の前端面に当接して、出力ロッド53からの出力に対
応した反力を入力部材28に、入力部材28をパワーピ
ストン22に対して後退させるよう付与するようにな
る。
【0101】この時、入力部材28の前方フランジ部3
3の後面がキー部材29のプレート部29aの前面29
cに当接し、キー部材29の弧状部29bの後面29e
がパワーピストン22の係合部222に当接しているこ
とから、リアクションディスク52は、キー部材29を
弾性変形させつつ入力部材28を後方に移動させること
になる。
【0102】リアクションディスク52は、パワーピス
トン22の係合部222を支点としてキー部材29の弧
状部29bに比してプレート部29aを後方に撓ませ、
入力部材28を後方に移動させる。即ち、リアクション
ディスク52は、キー部材29のプレート部29aの復
元力に抗して入力部材28を後方に移動させることにな
る。
【0103】入力部材28がリアクションディスク52
から反力を付与されて後退されることにより、やがて、
コントロールバルブ36の大気シール部36aが再び大
気弁座28aに当接して両後室24、26への大気の流
入が停止される。即ち、弁機構36が出力保持作用状態
に切り換わる。
【0104】この時において、ブレーキペダル31から
入力部材28に加えられている入力は図9中に示すよう
に0であり、出力ロッド53からマスタシリンダ58に
付与される出力は図9に示した値Fo3となる。
【0105】図9に示す自動ブレーキ時の出力Fo3は
キー部材29の弾性変形に伴う復元力に依存することに
なる。即ち、キー部材29の復元力が増大されれば出力
Fo3は増大され、キー部材29の復元力が減少されれ
ば出力Fo3もまた減少される。出力値Fo3の範囲と
しては、Fo1よりも大きく、両後室24、26が大気
圧に達したことを示す出力値Fo6以下の範囲となる。
【0106】電子制御装置50はソレノイドコイル46
を非通電とする条件が成立したとき、例えば、負圧式倍
力装置10が弁機構35の出力保持作用状態において出
力Fo3を出力している状態で、車間距離センサが前方
車両との距離が所定値まで復帰したことを検出すると、
この車間距離センサの検出結果に基づいて電子制御装置
50はソレノイドコイル46を非通電とする。
【0107】これにより、スライダバルブ42とプラン
ジャ49とがコイルスプリング43によって図2に示す
位置へと復帰される。プランジャ49及びスライダバル
ブ42の初期位置への復帰に伴い、スライダバルブ42
の補助負圧弁座42aが負圧シール部36bから離間
し、第1前室23と第2後室26とがバキューム通路3
8、負圧弁座22aと負圧シール部36bとのクリアラ
ンス、補助負圧弁座42aと負圧シール部36bとのク
リアランス、及びエア通路39を介して連通される。
【0108】従って、両後室24、26内の大気が第1
後室23を介して負圧源へと流入し、両前室23、25
と両後室24、26との差圧が減少する。両前室23、
25と両後室24、26との差圧が減少することによ
り、両可動壁17、20及びパワーピストン22はリタ
ンスプリング54によって後方に付勢され、初期位置に
復帰する。
【0109】パワーピストン22の後退に伴って、スプ
リング41の付勢力により、キー部材29、入力部材2
8及び入力ロッド27もパワーピストン22と一体的に
後退される。パワーピストン22及び入力部材28の後
退は、弁機構35が出力減少作用状態を維持した状態で
行われ、キー部材29の復元及びキー部材29の復元に
伴う入力部材28及び入力ロッド29のパワーピストン
22に対する前進作動を経て、最終的に図2に示す初期
状態に復帰する。
【0110】例えば、緊急ブレーキ作用のために運転者
がブレーキペダル31を入力Fi3で急速に踏み込む
と、入力部材28がパワーピストン22に対して前進さ
れ、通常ブレーキ作用の説明において述べたようにし
て、弁機構35が出力減少作用状態から出力保持作用状
態を経て出力増加作用状態へと切り換わり、両後室2
4、26に大気が流入することによって両可動壁17、
20、パワーピストン22及び出力ロッド53がハウジ
ング14に対して前進を開始し、やがて入力部材28へ
の入力Fi3とリアクションディスク52からの反力が
バランスして弁機構35が出力保持作用状態を採り、出
力Fo4を出力する。
【0111】この弁機構35が出力保持作用状態を採る
際のキー部材29の弧状部29bの後面29eとパワー
ピストン22の係合部222との間の距離は(A+D)
分に等しい。即ち、入力部材28は第1の後退限位置に
関し、パワーピストン22に対して距離(A+D)分を
後方に移動可能な状態とされている。
【0112】この入力Fi3によるブレーキペダル31
の踏み込みが図示しないブレーキペダル31の踏み込み
速度検出手段によって急ブレーキ操作であることが検出
されると、急ブレーキ作動として弁機構35が出力保持
作用状態を採っている状態から電子制御装置50により
ソレノイドコイル46に通電される。
【0113】これにより、プランジャ49とヨーク47
との間に電磁吸引力が発生し、プランジャ49がパワー
ピストン22に対して距離E分後退される。プランジャ
49の後退に伴ってスライダバルブ42も距離Eだけパ
ワーピストン22に対して後退される。
【0114】スライダバルブ42の後退により、スライ
ダバルブ42の補助負圧弁座42aがコントロールバル
ブ36の負圧シール部36bに当接して第1前室23と
第2後室26との連通が遮断され、更に、スライダバル
ブ42はコントロールバルブ36の可動部36cをバル
ブスプリング36eの付勢力に抗して後方へ移動させ、
負圧弁座22aを負圧シール部36bから離間させると
ともに大気弁座28aを大気シール部36aから距離
(E−G)分離間させる。
【0115】このような作動により、コントロールバル
ブ36の負圧シール部36bがパワーピストン22の負
圧弁座22aから離間されるが、スライダバルブ42の
補助負圧弁座42aが負圧シール部36bに当接してい
ることにより、両後室24、26と両前室23、25と
の遮断状態が維持されたまま大気弁座28aとコントロ
ールバルブ36の大気シール部36aとが離間される。
【0116】従って、大気が両後室24、26に更に流
入し、両後室24、26の圧力が更に上昇し、両可動壁
17、20、パワーピストン22及び出力ロッド53が
ハウジング14に対して更に前進する。
【0117】パワーピストン22が入力部材28及びキ
ー部材29に対して前進することにより、コントロール
バルブ36の大気シール部36aが大気弁座28aに接
近し、パワーピストン22の係合部222がキー部材2
9の弧状部29bの後面29eに接近する。また、リア
クションディスク52が案内部材53の内部に進入して
入力部材28の前端面に当接して入力部材28に反力を
付与し、入力部材28を後退させようとする。
【0118】この時、距離(E−G)は距離(A+D)
よりも大きいことから、パワーピストン22の入力部材
28及びキー部材29に対する前進とリアクションディ
スク53による入力部材28の後退に際して、大気弁座
28aの大気シール部36aへの当接以前において、キ
ー部材29の弧状部29bの後面29eがパワーピスト
ン22の係合部222に当接することになる。
【0119】従って、入力部材28の前方フランジ部3
3の後面がキー部材29のプレート部29aの前面29
cに当接し、キー部材29の弧状部29bの後面29e
がパワーピストン22の係合部222に当接することか
ら、リアクションディスク52はキー部材29を弾性変
形させつつ入力部材28を後方に移動させることにな
る。
【0120】リアクションディスク52は、パワーピス
トン22の係合部222を支点としてキー部材29の弧
状部29bに比してプレート部29aを後方に撓ませ、
入力部材28を後方に移動させる。即ち、リアクション
ディスク52は、キー部材29のプレート部29aの復
元力に抗して入力部材28を後方に移動させることにな
る。
【0121】パワーピストン22の前進に伴って大気シ
ール部36aが大気弁座28に対して前進すること、及
び入力部材28がリアクションディスク52から反力を
付与されて後退されることにより、やがて、コントロー
ルバルブ36の大気シール部36aが再び大気弁座28
aに当接して両後室24、26への大気の流入が停止さ
れる。即ち、弁機構35が出力保持作用状態に切り換わ
る。
【0122】この弁機構35が出力保持作用状態を採る
ときの入力部材28のパワーピストン22に対する前後
方向位置は、通常ブレーキ作用での入力Fi3で弁機構
35が出力保持作用状態を採るときの前後方向位置に対
して(E−G)の距離だけ後方に転移しており、リアク
ションディスク52の案内部材53の内部への進入量が
通常ブレーキ作用時の進入量よりも大きくなっている。
【0123】この時において、ブレーキペダル31から
入力部材28に加えられている入力は図9中に示すよう
にFi3であり、出力ロッド53からマスタシリンダ5
8に付与される出力は図9に示した値Fo5となる。換
言すれば、通常ブレーキにおいて出力Fo4に対応する
入力Fi3で、出力Fo4以上の出力Fo5を出力する
ことになる。
【0124】例えば、ソレノイドコイル46が通電され
ており、負圧式倍力装置10が出力Fo5を発生し、弁
機構35が出力保持作用状態を採っている状態におい
て、ブレーキ作動の必要がなくなり、運転者がブレーキ
ペダル31の踏み込みを解除すると、通常ブレーキ作用
においてブレーキペダル31の踏み込みが解除されたと
きと略同様に、入力ロッド27ひいては入力部材28が
リアクションディスク52から付与される反力とスプリ
ング41によってパワーピストン22に対して後退され
る。
【0125】この入力部材28の後退により、スライダ
バルブ42の補助負圧弁座42aがコントロールバルブ
36の負圧シール部36bから離間されて弁機構35が
出力減少作用状態に切り換わり、両後室24、26の圧
力が低下して出力が減少する。これにより、入力部材2
8、両可動壁17、20、パワーピストン22及び出力
ロッド53がハウジング14に対して後退され、最終的
には図1〜図3に示す非作動状態に戻る。
【0126】電子制御装置50はソレノイドコイル46
を非通電とする条件が成立したとき、ソレノイドコイル
46を非通電とする。これにより、スライダバルブ42
とプランジャ49がコイルスプリング43により図2に
示す位置に復帰される。
【0127】以上説明したように、本実施の形態の負圧
式倍力装置10によれば、スプリング43がスライダバ
ルブ42とパワーピストン22との間、即ち、アクチュ
エータ45の外部に配設されていることから、プランジ
ャ49及びソレノイド46の大型化を招く虞が無く、ひ
いては、アクチュエータ45及び負圧式倍力装置10の
大型化を招く虞が無い。
【0128】従って、小型化を図った負圧式倍力装置1
0を提供することを可能としている。
【0129】更に、スプリング43がエア通路39に配
設されていることから、パワーピストン22内のスペー
スの有効利用を可能とし、パワーピストン22の小型
化、ひいては負圧式倍力装置10の小型化を可能として
いる。
【0130】更に、アクチュエータ45の作動時におい
て、入力部材28に対するパワーピストン22の前進及
びリアクションディスク52によるパワーピストン22
に対する入力部材28の後退により、弁機構35が出力
保持作用状態を採ることによって両後室24、26が大
気圧となることを規制可能としている。
【0131】本実施の形態においては、スプリング43
が略平板を湾曲させた形状を呈しているが、特にこの構
成に限定されるものではなく、スライダバルブ42を前
方に付勢可能なものであれば良い。
【0132】又、本実施の形態においては、スプリング
43がエア通路30に配設されているが、特にこの構成
に限定されるものではなく、例えば、半径方向孔30内
に配設されるスプリング43を備えた本発明の負圧式倍
力装置においても同様の作用効果が得られる。
【0133】又、本実施の形態においては、負圧式倍力
装置10はタンデム型の構成を採っているが、特にこの
構成に限定されるものではなく、例えば、シングル型の
構成をとる本発明の負圧式倍力装置においても同様の作
用効果が得られる。
【0134】又、本実施の形態においては、急ブレーキ
作動の説明において弁機構35が出力保持作用状態を採
った後にアクチュエータ45が作動されるものとした
が、特にこの作動に限定されるものではなく、例えば、
ブレーキペダル31の踏み込み操作と略同時にアクチュ
エータ45が作動される本発明の負圧式倍力装置におい
ても同様の作用効果が得られる。
【0135】又、本実施の形態においては、アクチュエ
ータ45によってスライダバルブ42が後方に移動され
ることにより、大気弁座42aと大気シール部36aと
が離間する公正とされているが、特にこの構成に限定さ
れるものではなく、アクチュエータの作動により大気弁
座と大気シール部とが離間される構成を有した本発明の
負圧式倍力装置においても同様の作用効果が得られる。
【0136】以上、本発明を上記実施の形態に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、アクチュエータの小型化を可能とし、ひいて
は、負圧式倍力装置の小型化を可能としている。
【0138】従って、小型化図った負圧式倍力装置を提
供することを可能としている。
【0139】請求項2の発明によれば、付勢部材をアク
チュエータの外部に配設する構成を可能としており、ひ
いては、アクチュエータ及び負圧式倍力装置の小型化を
可能としている。
【0140】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、アクチュエータの小型化を可能とし、
ひいては、負圧式倍力装置の小型化を可能としている。
【0141】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて、アクチュエータのより良い配設形態を
示している。
【0142】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
何れか一に記載の発明の効果に加えて、付勢部材のより
良い配設形態を示しており、パワーピストンの小型化を
可能としている。
【0143】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
何れか一に記載の発明の効果に加えて、アクチュエータ
の作動に際して、後室が大気圧に達するのを規制可能と
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の負圧式倍力装置10の断面図。
【図2】図1の弁機構35の拡大図。
【図3】図2のキー部材29の部分拡大図。
【図4】図2のパワーピストン22の部分側面図。
【図5】図4のパワーピストン22の断面図。
【図6】図3のスプリング43の拡大図。
【図7】図6のスプリング43の後面図。
【図8】図3のスプリング43の側面図。
【図9】実施の形態の負圧式倍力装置10の入出力特性
線図。
【符号の説明】
10 負圧式倍力装置 12 リアシェル 14 ハウジング 17 第1可動壁 20 第2可動壁 22 パワーピストン 22a 負圧弁座 222 係合部 223 前壁 23 第1前室 24 第1後室 25 第2前室 26 第2後室 28 入力部材 28a 大気弁座 282a 外向フランジ部 282b ストッ
パ 29 キー部材 29c 前面 29d 後面 29e 後面 33 前方フランジ部 36 コントロールバルブ 36a 大気シール部 36b 負圧シー
ル部 39 エア通路 42 スライダバルブ 43 スプリング 45 アクチュエータ 46 ソレノイド 49 プランジャ 49a 後端 49b 前端 52 リアクションディスク 53 出力ロッド 60 バルブプランジャ 60a 大気弁座 61、62 ヨーク 62a 内周部前端 62b 内周部後
端 63 スプリング 64 スプリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの圧力空間を内部に形成
    するハウジングと、 前記ハウジング内に前記ハウジングに対して前進及び後
    退できるように設置されていて前記圧力空間を負圧源に
    連通される前室と前記前室および大気に選択的に連通さ
    れる後室とに分割する可動壁と、 前記可動壁に結合されているパワーピストンと、 前記パワーピストンの内部に前記パワーピストンに対し
    て前進及び後退可能に配設される入力部材と、 前記入力部材の移動に応じて選択的に当接及び離脱する
    大気弁座及び大気シール部と、前記入力部材の移動に応
    じて選択的に当接及び離脱する負圧弁座及び負圧シール
    部とを備え、前記大気弁座と前記大気シール部とが当接
    することによって前記後室と大気との連通が遮断される
    とともに前記大気弁座から前記大気シール部が離間する
    ことによって前記後室を大気に連通され、前記負圧弁座
    に前記負圧シール部が当接することによって前記前室と
    前記後室との連通が遮断されると共に前記負圧弁座から
    前記負圧シール部が離間することによって前記後室が前
    記前室に連通される弁機構と、 前記可動壁の移動に伴った前記パワーピストンの前進力
    を装置外に出力する出力部材と、 前記入力部材の移動とは別に、前記大気弁座と前記大気
    シール部とを離間させて前記後室と大気とを連通可能と
    するアクチュエータと、 前記アクチュエータの外部に配設され、前記アクチュエ
    ータによる前記大気弁座と前記大気シール部との離間作
    動を抑制する付勢部材と、 を備えた負圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの圧力空間を内部に形成
    するハウジングと、 前記ハウジング内に前記ハウジングに対して前進及び後
    退できるように設置されていて前記圧力空間を負圧源に
    連通される前室と前記前室および大気に選択的に連通さ
    れる後室とに分割する可動壁と、 前記可動壁に結合されているパワーピストンと、 前記パワーピストンの内部に前記パワーピストンに対し
    て前進及び後退可能に配設される入力部材と、 前記入力部材に配設され、前記入力部材と一体的に前進
    及び後退する大気弁座と、 前記パワーピストン内に配設される負圧弁座と、 前記大気弁座に当接及び離脱可能で前記大気弁座に当接
    することによって前記後室と大気との連通を遮断すると
    ともに前記大気弁座から離間することによって前記後室
    を大気に連通する大気シール部と、前記負圧弁座に当接
    及び離脱可能で前記負圧弁座に当接することによって前
    記前室と前記後室との連通を遮断すると共に前記負圧弁
    座から離間することによって前記後室を前記前室に連通
    する負圧シール部とを一体的に備えたコントロールバル
    ブと、 前記可動壁の移動に伴った前記パワーピストンの前進力
    を装置外に出力する出力部材と、 前記パワーピストンに対して前進及び後退可能に配設さ
    れるとともに前記入力部材の移動とは独立して前進及び
    後退可能とされ、前記コントロールバルブの前記負圧シ
    ール部に当接することによって前記前室と前記後室との
    連通を遮断する弁座部材と、 前記弁座部材を後方へ移動させることによって前記弁座
    部材を前記負圧シール部に当接させ且つ前記負圧シール
    部を後方に移動させて前記大気シール部を前記大気弁座
    から離間させ、前記後室と大気とを連通可能とするアク
    チュエータと、 前記弁座部材と前記パワーピストンとの間に配設され、
    前記弁座部材を前方に付勢する付勢部材と、 を備えた負圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材は、前記アクチュエータの
    外部に配設されている請求項2の負圧式倍力装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、前記弁座部材と
    一体的に前進及び後退可能なプランジャと、電力源に接
    続されるとともに電力の供給を受けることによって前記
    プランジャを後方へ吸引移動させるソレノイドとを有し
    ている請求項2又は請求項3の負圧式倍力装置。
  5. 【請求項5】 前記パワーピストンはその径方向に延在
    する孔を有し、前記付勢部材は前記孔に配設されている
    請求項1〜4の何れか一に記載の負圧式倍力装置。
  6. 【請求項6】 前記パワーピストンの前進力及び前記入
    力部材に加えられた入力を前記出力部材に伝達すると共
    に前記出力部材からの出力に対応した大きさの反力を前
    記入力部材に後退させるように付与する反力部材を備
    え、請求項1〜5の何れか一に記載の負圧式倍力装置。
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