JPH11271517A - カラーフィルター用感光性樹脂組成物およびカラーフィルター - Google Patents

カラーフィルター用感光性樹脂組成物およびカラーフィルター

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JPH11271517A
JPH11271517A JP7413098A JP7413098A JPH11271517A JP H11271517 A JPH11271517 A JP H11271517A JP 7413098 A JP7413098 A JP 7413098A JP 7413098 A JP7413098 A JP 7413098A JP H11271517 A JPH11271517 A JP H11271517A
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JP
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photosensitive resin
color filter
compound
pigment
resin composition
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JP7413098A
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Shigeo Tsuji
成夫 辻
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、現像性、解像力の良好なカラーフ
ィルター用感光性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)分子内にカルボキシル基を有する
高分子結合材、(b)エチレン性不飽和結合を有する化
合物(c)光重合開始剤、及び(d)顔料を含有する組
成物において、(c)の光重合開始剤がチタノセン化合
物およびグリシン誘導体を含有する事を特徴とするカラ
ーフィルター用感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶の表示装置ま
たは個体撮像素子と組み合わせて用いるカラーフィルタ
ー用感光性樹脂組成物に関する。特にカラーフィルター
の着色パターン及びブラックマトリックスの形成に好適
に使用できる感光性樹脂組成物及びカラーフィルターに
関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは染色法、印刷法、電
着法、顔料分散法などによりガラス等の透明基盤上に
赤、緑、青などの微細な画素を形成したものである。こ
れら従来の方法については以下のような特徴、問題点を
有する。染色法によるカラーフィルターはゼラチンやポ
リビニルアルコールなどに感光剤として重クロム酸塩を
混合した感光性樹脂により画像を形成した後、染色して
製造される。染色法は色再現性の点で優れるが、多色を
同一基盤に形成するためには、防染工程が必須であり、
工程が複雑になる問題点がある。また、染料を使用して
いるため耐光性に劣る。感光剤として用いる重クロム酸
は公害防止の観点からも問題である。印刷法によるカラ
ーフィルターはスクリーン印刷またはフレキソ印刷など
の方法で、熱硬化または光硬化インキをガラス基盤に転
写させる。画像形成、染色が不要であるため工程が簡略
である反面、高精細な画像が得られず、インキの平滑性
にも問題がある。
【0003】電着法によるカラーフィルターは、顔料ま
たは染料を含んだ浴に電極をもうけたガラス基盤を浸し
電気泳動により色相を付着させるものである。平滑性に
優れるが、あらかじめガラス基盤に電極が必要なため、
複雑なパターンを形成させるのが困難である。一方、近
年の液晶表示素子用のカラーフィルターの製造では、生
産性が高く且つ微細加工性に優れる点から顔料を分散し
た感光性樹脂による製造法が主流となり、遮光性パター
ンであるブラックマトリックスについても遮光性感光樹
脂による製造法が鋭意検討されている。従来から種々の
光重合開始系の感光性樹脂組成物が提案されているが遮
光性感光樹脂は、現像液であるアルカリ水に全く不溶の
顔料を多量に分散、配合した組成物であるため現像性の
低下が著しく、一方、遮光性でもあるため硬化反応を進
めるのが難しく、高アルカリ現像性、高感度の感光性樹
脂組成物が求められている。従来用いられている光重合
系感光性樹脂組成物では、空気中の酸素による重合阻害
を強く受けることから硬化能力に乏しく著しく低感度で
あったり、極端な場合には硬化しない等の問題点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決し、顔料、特に遮光性顔料を多量に含有してもア
ルカリ現像性が高く高感度なカラーフィルター用又は遮
光膜形成用感光性樹脂組成物及びカラーフィルーターを
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は顔料を含有す
る感光性樹脂組成物に於て、光重合開始剤としてチタノ
セン化合物およびグリシン誘導体を含有する事により上
記問題点が解決できることを見いだし本発明を完成する
に至った。即ち、本発明の要旨は、(a)分子内にカル
ボキシル基を有する高分子結合材、(b)エチレン性不
飽和結合を有する化合物(c)光重合開始剤、及び
(d)顔料を含有してなる組成物において、(c)の光
重合開始剤がチタノセン化合物およびグリシン誘導体を
含有する事を特徴とするカラーフィルター用感光性樹脂
組成物に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。まず、本発明の第1の必須成分である分子内にカル
ボキシル基を有する高分子結合材(a)について説明す
る。分子内にカルボキシル基を有する高分子結合材の具
体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド、マレイ
ン酸、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、マレイミド等の単独もしくは共重
合体、その他、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、
ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、アセチル
セルロース、またはポリビニルブチラール等が挙げられ
る。中でも(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも一
種と(メタ)アクリル酸を共重合成分として含有する共
重合体が好ましい。
【0007】本発明で用いられる高分子結合材は、カル
ボキシル基と同時にエチレン性不飽和二重結合を有する
ことが好ましい。エチレン性不飽和二重結合とカルボキ
シル基とを同時に有するバインダー樹脂としては、例え
ば、下記に説明する如き1)カルボキシル基を有する重
合体のカルボキシル基の一部に、エチレン性不飽和二重
結合とエポキシ基を有する化合物を反応させた樹脂、
2)カルボン酸無水物を官能基として有する樹脂を、エ
チレン性不飽和二重結合と水酸基を有する化合物により
ハーフエステル化した樹脂、3)エポキシアクリレート
の酸無水物変性樹脂等を代表的に挙げることができる
が、必ずしも上記例に限定されるものではない。
【0008】1)カルボキシル基を有する重合体のカル
ボキシル基の一部にエチレン性不飽和二重結合とエポキ
シ基を有する化合物を反応させた樹脂 エチレン性不飽和二重結合とエポキシ基を有する化合物
としては、1分子中にエチレン性不飽和二重結合とエポ
キシ基を有する化合物であればよく、具体的にはグリシ
ジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、α−エチルアクリル酸グリシジル、クロトニルグリ
シジルエーテル、(イソ)クロトン酸グリシジルエーテ
ル等の脂肪族エポキシ化合物及び(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートや下記に掲
げる脂環式エポキシ化合物等が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】(各一般式中、R8 は水素原子又はメチル
基を示す。R9 は炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化
水素基を示す。R10は炭素数1〜10の2価の炭化水素
基を示す。kは0〜10の整数を示す。) カルボキシル基を有するバインダー樹脂にエチレン性不
飽和二重結合とエポキシ基を有する化合物を反応させる
方法としては公知の手法を用いることができる。例え
ば、上記カルボキシル基を有する樹脂並びにエチレン性
不飽和二重結合及びエポキシ基を有する化合物をトリエ
チルアミン、ベンジルメチルアミン等の3級アミン、ド
デシルトリメチルアンモニウムクロライド、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウム
クロライド、等の4級アンモニウム塩、ピリジン、トリ
フェニルフォスフィン等を触媒として有機溶剤中反応温
度50〜150℃で数〜数十時間反応させることにより
樹脂のカルボキシル基にエポキシ化合物を反応させ、バ
インダー樹脂にエチレン性不飽和二重結合を導入するこ
とができる。
【0012】上記に説明した樹脂の一例として、例え
ば、スチレン/アクリル酸共重合体に(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)メチルアクリレート付加させた樹脂
を挙げることができる。 2)カルボン酸無水物を官能基として有する樹脂をエチ
レン性不飽和二重結合と水酸基を有する化合物によりハ
ーフエステル化した樹脂 カルボン酸無水物を官能基として有する樹脂としては無
水マレイン酸等のカルボン酸無水物とスチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、プロピルスチレン、イソプ
ロピルスチレン、ブチルスチレン、sec−ブチルスチ
レン、tert−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、
ジエチルスチレン、メトキシスチレン、エトキシスチレ
ン、プロポキシスチレン、ブトキシスチレン、ビニルビ
フェニル、ベンジルスチレン、クロロスチレン、クロロ
メチススチレン、フルオロスチレン、ブロモスチレン等
のスチレン類を共重合させた樹脂が挙げられる。
【0013】エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有す
る化合物としてはヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシ
プロピルアクリレートなどが挙げられる。カルボン酸無
水物を官能基として有する樹脂並びにエチレン性不飽和
二重結合及び水酸基を有する化合物の反応は公知の手法
を用いることができ、樹脂中のカルボン酸無水物1当量
に対しエチレン性不飽和二重結合と水酸基を有する化合
物1当量を、トリエチルアミン、ベンジルメチルアミン
等の3級アミン、ドデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラ
エチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム
塩、ピリジン、トリフェニルフォスフィン等を触媒とし
て有機溶剤中反応温度50〜150℃で数〜数十時間反
応させてハーフエステル化することによりエチレン性不
飽和二重結合とカルボキシル基を有する樹脂を得ること
ができる。上記に説明した樹脂の一例として、例えば、
スチレン/無水マレイン酸樹脂をヒドロキシエチルアク
リレートによりハーフエステル化した樹脂が挙げられ
る。
【0014】3)エポキシアクリレート樹脂の酸無水物
変性樹脂 エポキシアクリレート樹脂としてはビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビス
フェノールS型エポキシ樹脂、(o,m,p−)ノボラ
ック型エポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹
脂、ハロゲン置換ノボラックエポキシ樹脂、ナフトール
変性ノボラックエポキシ樹脂等のエポキシ樹脂に不飽和
モノカルボン酸としてアクリル酸、メタクリル酸、メタ
クリル酸2−サクシノロイルオキシエチル、メタクリル
酸2−マレイノロイルオキシエチル、メタクリル酸2−
フタロイルオキシエチル、メタクリル酸2−ヘキサヒド
ロフタロイルオキシエチル等を付加させたものが挙げら
れる。
【0015】エポキシアクリレート樹脂を変性する酸無
水物としては無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタ
コン酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無
水ヘキサヒドロフタル酸、無水ピロメリット酸、無水ト
リメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物等が挙げられる。エポキシアクリレート樹脂を酸無水
物で変性させる手法についても公知の手法を用いること
ができる。また、上記例以外には、例えば水酸基とカル
ボキシル基を有する樹脂、例えばメタクリル酸/メタク
リル酸メチル/2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
3元共重合体の水酸基に(メタ)アクリル酸クロライ
ド、桂皮酸クロライド、(メタ)アリルクロライドの様
な化合物を付加させるた樹脂等も用いることができる。
【0016】これらのバインダー樹脂のGPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)で測定した重量平
均分子量は、通常、1000〜500,000である。
重量平均分子量が1000未満であると均一な塗膜をえ
るのが難しく、また、500,000を超えると現像性
が低下する傾向がある。また、カルボキシル基の好まし
い含有量の範囲は酸価で5〜250である。酸価が5未
満であるとアルカリ現像液に不溶となり、また、250
を超えると感度が低下することがある。
【0017】以上挙げたカルボキシル基とエチレン性不
飽和二重結合とを有する樹脂としては現像性の観点か
ら、カルボキシル基を有する重合体のカルボキシル基の
一部にエチレン性不飽和二重結合とエポキシ基を同一分
子内に有する化合物を反応させた樹脂が好ましい。特に
好ましい樹脂としては、カルボキシル基を有する重合体
が構成モノマーとして少なくとも(メタ)アクリル酸を
含む(メタ)アクリル共重合体であり、更に好ましくは
エチレン性不飽和二重結合が(メタ)アクリロイル基中
の二重結合である樹脂である。さらに、好ましくは(メ
タ)アクリロイル基が上記の(メタ)アクリル共重合体
に(メタ)アクリロイル基を有する脂環式エポキシ化合
物を反応することにより導入された樹脂である。
【0018】なお、本明細書において、「(メタ)アク
リル〜」、「(メタ)アクリレート」等は、「アクリル
〜またはメタクリル〜」、「アクリレートまたはメタク
リレート」等を意味するものとし、例えば「(メタ)ア
クリル酸」は「アクリル酸またはメタクリル酸」を意味
するものとする。
【0019】次に本発明の第2の必須成分であるエチレ
ン性不飽和結合を有する化合物について説明する。 分
子内に不飽和結合を1個有するエチレン性不飽和結合を
有する化合物の具体的としては、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、アクリロニト
リル、スチレン、エチレン性不飽和結合を1個有するカ
ルボン酸と多(単)価アルコールのモノエステル等が挙
げられる。本発明においては、1分子中にエチレン性不
飽和結合を二個以上有する多官能エチレン性単量体を使
用する事が望ましい。かかる多官能エチレン単量体の例
としては、例えば脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和
カルボン酸とのエステル;芳香族ポリヒドロキシ化合物
と不飽和カルボン酸とのエステル;脂肪族ポリヒドロキ
シ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロ
キシ化合物と不飽和カルボン酸及び多価カルボン酸との
エステル化反応により得られるエステルなどが挙げられ
る。
【0020】前記脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和
カルボン酸とのエステルは限定されないが、エチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールエタントリアクリレート、ペンタエ
リスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、グリセロールアクリ
レート等の脂肪族ポリヒドロキシ化合物のアクリル酸エ
ステル、これら例示化合物のアクリレートをメタクリレ
ートに代えたメタクリル酸エステル、同様にイタコネー
トに代えたイタコン酸エステル、クロネートに代えたク
ロトン酸エステルもしくはマレエートに代えたマレイン
酸エステル等が挙げられる。
【0021】芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルとしては、ハイドロキノンジアクリ
レート、ハイドロキノンジメタクリレート、レゾルシン
ジアクリレート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガ
ロールトリアクリレート等の芳香族ポリヒドロキシ化合
物のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル等が
挙げられる。
【0022】不飽和カルボン酸及び多価カルボン酸なら
びに多価ヒドロキシ化合物のエステル化反応により得ら
れるエステルとしては必ずしも単一物ではないが代表的
な具体例を挙げれば、アクリル酸、フタル酸、及びエチ
レングリコールの縮合物、アクリル酸、マレイン酸、及
びジエチレングリコールの縮合物、メタクリル酸、テレ
フタル酸及びペンタエリスリトールの縮合物、アクリル
酸、アジピン酸、ブタンジオール及びグリセリンの縮合
物等がある。
【0023】その他、本発明に用いられる多官能エチレ
ン性単量体の例としては、ポリイソシアネート化合物と
水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルまたはポリイソ
シアネート化合物とポリオールおよび水酸基含有(メ
タ)アクリル酸エステルを反応させて得られる様なウレ
タン(メタ)アクリレート類;多価エポキシ化合物とヒ
ドロキシ(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリル酸
との付加反応物のようなエポキシアクリレート類;エチ
レンビスアクリルアミド等のアクリルアミド類;フタル
酸ジアリル等のアリルエステル類;ジビニルフタレート
等のビニル基含有化合物等が有用である。本発明の第3
の必須成分である光重合開始剤は、チタノセン化合物お
よびグリシン誘導体を含有する事を特徴とする。
【0024】チタノセン化合物としては、チタノセン構
造を有する種々のものを用いることができるが、例えば
特開昭59−152396号、特開昭61−15119
7号各公報に記載されている各種チタノセン類から適宜
選んで用いることができる。更に具体的には、ジ−シク
ロペンタジエニル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロ
ペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペ
ンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペン
タフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニ
ル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェ
ニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス
−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジシク
ロペンタジエニル−Ti−2,6−ジ−フルオロフェニ
−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−
2,4−ジ−フルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシ
クロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6
−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロ
ペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェ
ニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス
−2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)−フェ
ニ−1−イル等を挙げることができる。
【0025】本発明で使用されるグリシン誘導体として
は、グリシンを基本骨格としこれから誘導される化合物
群であり、N−フェニルグリシンまたはN−フェニルグ
リシン誘導体が好ましく、特に下記一般式(1)で表さ
れる物が好ましい。
【0026】
【化3】
【0027】R1 :C6 〜C14のアリール基または置換
アリール基 R2 :水素原子またはそれぞれ置換されていてもよいア
ルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコ
キシアルキル、アミノアルキル、アリール R3 ,R4 :独立して水素原子,それぞれ置換されてい
てもよいアルキル基又はアリール基 R5 :水素原子または置換されていてもよいアルキル基 上記一般式(1)で表されるグリシン誘導体の具体例と
しては、N−フェニルグリシン,N−(p−アセチルフ
ェニル)グリシン,N−(m−トリフルオロメチルフェ
ニル)グリシン,N−(m−アセチルフェニル)グリシ
ン,N−(p−トリフルオロメチルフェニル)グリシン
などが挙げられるが特に限定されるものでない。尚、グ
リシン誘導体としては、アミノカチオンと、カルボン酸
アニオンを構造中に含む双極イオン化合物であってもよ
い。
【0028】必要によりチタノセン化合物及びグリシン
誘導体と併用して、光重合開始剤を構成する化合物とし
ては、光重合開始剤が活性光線によりエチレン性不飽和
二重結合を重合させるものであれば特に限定されない
が、例えば、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4
−メトキシナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシナフチル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(4−エトキシカルボニルナフチル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のハロ
メチル化トリアジン誘導体、2−トリクロロメチル−5
−(2′−ベンゾフリル)−1,3,4−オキサジアゾ
ール、2−トリクロロメチル−5−〔β−(2′−ベン
ゾフリル)ビニル〕−1,3,4−オキサジアゾール、
2−トリクロロメチル−5−〔β−(2′−(6″−ベ
ンゾフリル)ビニル)〕−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−トリクロロメチル−5−フリル−1,3,4−
オキサジアゾール等のハロメチル化オキサジアゾール誘
導体、2−(2′−クロロフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール2量体、2−(2′−クロロフェニ
ル)−4,5−ビス(3′−メトキシフェニル)イミダ
ゾール2量体、2−(2′−フルオロフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾール2量体、2−(2′−メト
キシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量
体、(4′−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール2量体等のイミダゾール誘導体、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテル等のベンゾインアルキルエーテル類、2−メチル
アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−t−
ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン等の
アントラキノン誘導体、ベンズアンスロン誘導体、ベン
ゾフェノン、ミヒラーケトン、2−メチルベンゾフェノ
ン、3−メチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェ
ノン、2−クロロベンゾフェノン、4−ブロモベンゾフ
ェノン、2−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン誘導体、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、α−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニルプロパノン、1−ヒドロキシ−
1−メチルエチル−(p−イソプロピルフェニル)ケト
ン、1−ヒドロキシ−1−(p−ドデシルフェニル)ケ
トン、2−メチル−(4′−(メチルチオ)フェニル)
−2−モルホリノ−1−プロパノン、1,1,1−トリ
クロロメチル−(p−ブチルフェニル)ケトン等のアセ
トフェノン誘導体、チオキサントン、2−エチルチオキ
サントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロ
ロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、
2、4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン等のチオキサントン誘導体、p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル、p−ジエチルアミノ安息
香酸エチル等の安息香酸エステル誘導体、9−フェニル
アクリジン、9−(p−メトキシフェニル)アクリジン
等のアクリジン誘導体、9,10−ジメチルベンズフェ
ナジン等のフェナジン誘導体等が挙げられる。
【0029】その他、複合光重合開始剤として用いるの
に好適な増感色素としては例えば特開平3−23970
3号公報、特開平5−289335号公報に記載の複素
環を有するクマリン化合物、特開昭63−221110
号公報に記載されている3−ケトクマリン化合物、特開
平4−221958号公報、特開平4−219756号
公報に記載のキサンテン色素、特開平6−19240号
公報に記載のピロメテン色素、特開昭47−2528号
公報、特開昭54−155292号公報、特開昭56−
166154号公報、特開昭59−56403号公報に
記載の(p−ジアルキルアミノベンジリデン)ケトン、
スチリル系色素、特願平5−83588号に記載のジュ
ロリジル基を有する増感色素、特願平7−10109記
載のジアミノベンゼン化合物等を挙げることができる。
【0030】これらの増感色素のなかで特に好ましいの
はアミノ基含有増感色素であり、より具体的には、アミ
ノ基及びフェニル基を同一分子内に有する化合物であ
る。具体的に例示するならば、例えば、4,4′−ジメ
チルアミノベンゾフェノン、4,4′−ジエチルアミノ
ベンゾフェノン、2−アミノベンゾフェノン、4−アミ
ノベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジア
ミノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、2
−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾオキサゾー
ル、2−(p−ジエチルアミノフェニル)ベンゾオキサ
ゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾ
〔4,5〕ベンゾオキサゾール、2−(p−ジメチルア
ミノフェニル)ベンゾ〔6,7〕ベンゾオキサゾール、
2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)1,3,
4−オキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジエチルアミノフェ
ニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)ベンズイミダゾール、2−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)ベンズイミダゾール、2,5−ビス(p−
ジエチルアミノフェニル)1,3,4−チアジアゾー
ル、(p−ジメチルアミノフェニル)ピリジン、(p−
ジエチルアミノフェニル)ピリジン、2−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)キノリン、2−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)キノリン、2−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ピリミジン、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピリミジンなどのp−ジアルキルアミノフェニル基
含有化合物等を挙げることができる。
【0031】また、本発明の感光性樹脂組成物は黒色材
料を添加することにより遮光性を有する感光性樹脂組成
物として特に好適に用いることができる。下記に好適な
黒色色材について説明する。黒色色材は単色で黒色の色
材の単独もしくは複数の使用または、赤、緑、青色等の
混合による黒色色材が使用可能である。また、これら色
材は無機または有機の顔料、染料の中から適宜選択する
ことができる。無機、有機顔料の場合には平均粒径1μ
m以下、好ましくは0.5μm以下に分散して用いるの
が好ましい。
【0032】混合使用可能な色材の具体例としてはビク
トリアピュアブルー(42595)、オーラミンO(4
1000)、カチロンブリリアントフラビン(ベーシッ
ク13)、ローダミン6GCP(45160)、ローダ
ミンB(45170)、サフラニンOK70:100
(50240)、エリオグラウシンX(42080)、
No.120/リオノールイエロー(21090)、リ
オノールイエローGRO(21090)、シムラーファ
ーストイエロー8GF(21105)、ベンジジンイエ
ロー4T−564D(21095)、シムラーファース
トレッド4015(12355)、リオノールレッド7
B4401(15850)、ファーストゲンブルーTG
R−L(74160)、リオノールブルーSM(261
50)、リオノールブルーES(ピグメントブルー1
5:6)、リオノーゲンレッドGD(ピグメントレッド
168)、リオノールグリーン2YS(ピグメントグリ
ーン36)等が挙げられる(なお、上記の( )内の数
字は、カラーインデックス(C.I.)を意味する)。
【0033】また、さらに他の混合使用可能な顔料につ
いてC.I.ナンバーにて示すと、例えば、C.I.黄
色顔料20,24,86,93,109,110,11
7,125,137,138,147,148,15
3,154,166、C.I.オレンヂ顔料36,4
3,51,55,59,61、C.I.赤色顔料9,9
7,122,123,149,168,177,18
0,192,215,216,217,220,22
3,224,226,227,228,240、C.
I.バイオレット顔料19,23,29,30,37,
40,50、C.I.青色顔料15,15:1,15:
4,22,60,64、C.I.緑色顔料7、C.I.
ブラウン顔料23,25,26等を挙げることができ
る。
【0034】また、単独使用可能な黒色色材としては、
カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、ボーンブラック、黒鉛、鉄黒、アニリンブラック、
シアニンブラック、チタンブラック等が挙げられる。こ
れらの中で、カーボンブラックが遮光率、画像特性の観
点から好ましい。カーボンブラックの例としては、以下
のようなカーボンブラックが挙げられる。
【0035】三菱化学社製:MA7、MA8、MA1
1、MA100、MA220、MA230、#52、#
50、#47、#45、#2700、#2650、#2
200、#1000、#990、#900 デグサ社製:Printex95、プリンテックス9
0、Printex85、Printex75、Pri
ntex55、Printex45、Printex4
0、Printex30、Printex3、Prin
texA、PrintexG、SpecialBlac
k550、SpecialBlack350、Spec
ialBlack250、SpecialBlack1
00
【0036】キャボット社製:Monarch460、
Monarch430、Monarch280、Mon
arch120、Monarch800、Monarc
h4630、REGAL99、REGAL99R、RE
GAL415、REGAL415R、REGAL25
0、REGAL250R、REGAL330、BLAC
K PEARLS480、PEARLS130 コロンビヤン カーボン社製:RAVEN11、RAV
EN15、RAVEN30、RAVEN35、RAVE
N40、RAVEN410、RAVEN420、RAV
EN450、RAVEN500、RAVEN780、R
AVEN850、RAVEN890H、RAVEN10
00、RAVEN1020、RAVEN1040 なお、上記のカーボンブラックは、他の黒色または有色
の無機、有機顔料と併用しても良い。本発明の感光性樹
脂組成物は上記遮光膜以外にも赤、緑、青等の着色画素
形成用材料としても使用することが可能である。色材と
しては上記色材と同様の物が使用できる。
【0037】本発明の感光性組成物は、成分(a)の高
分子結合材100重量部に対して成分(b)のエチレン
性不飽和結合含有化合物10〜200重量部の範囲にす
るのが現像性、感度の観点から好ましく、(c)光重合
開始系は0.05〜70重量部の範囲で用いられる。ま
た(d)の顔料は全固形分に対して20〜70wt%の
範囲さらに好ましくは35〜65wt%の範囲で添加す
るのが好ましい。本発明は光重合開始剤としてチタノセ
ン化合物およびグリシン誘導体を必須成分として含有す
る。チタノセン化合物の好ましい含有量は成分(a)の
高分子結合材100重量部に対して0.01〜30重量
部の範囲さらに好ましくは0.02〜20重量部、グリ
シン誘導体の好ましい含有量は0.04〜60重量部の
範囲さらに好ましくは0.05〜50重量部の範囲であ
る。又、チタノセン化合物に対するグリシン誘導体の重
合割合は0.5〜15倍、更に1〜10倍が好ましい。
【0038】本発明の組成物は通常、前述した必須成分
である成分(a)の高分子結合材、(b)のエチレン性
不飽和結合含有化合物(c)の光重合開始剤及び(d)
の顔料を有機溶剤に溶かした状態で使用される。有機溶
剤としては特に制限は無いが、例えば、ジイソプロピル
エーテル、ミネラルスピリット、n−ペンタン、アミル
エーテル、エチルカプリレート、n−ヘキサン、ジエチ
ルエーテル、イソプレン、エチルイソブチルエーテル、
ブチルステアレート、n−オクタン、バルソル#2、ア
プコ#18ソルベント、ジイソブチレン、アミルアセテ
ート、ブチルブチレート、アプコシンナー、ブチルエー
テル、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキセン、メ
チルノニルケトン、プロピルエーテル、ドデカン、So
calsolvent No.1およびNo.2、アミ
ルホルメート、ジヘキシルエーテル、ジイソプロピルケ
トン、ソルベッソ#150、酢酸ブチル(n、sec、
t)、ヘキセン、シェル TS28 ソルベント、ブチ
ルクロライド、エチルアミルケトン、エチルベンゾネー
ト、アミルクロライド、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチルオルソホルメート、メトキシメチルペン
タノン、メチルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、
メチルイソブチレート、ベンゾニトリル、エチルプロピ
オネート、メチルセロソルブアセテート、メチルイソア
ミルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピルアセテ
ート、アミルアセテート、アミルホルメート、ビシクロ
ヘキシル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジペンテン、メトキシメチルペンタノール、
メチルアミルケトン、メチルイソプロピルケトン、プロ
ピルプロピオネート、プロピレングリコール−t−ブチ
ルエーテル、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、カル
ビトール、シクロヘキサノン、酢酸エチル、プロピレン
グリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオ
ン酸、3−エトキシプロピオン酸、3−エトキシプロピ
オン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−
メトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン
酸プロピル、3−メトキシプロピオン酸ブチル、ジグラ
イム、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールアセテート、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトール、エチレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル、3
−メチル−3−メトキシブタノール、トリプロピレング
リコールメチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブ
チルアセテート等の有機溶剤を具体的に挙げることがで
きる。
【0039】溶剤は各成分を溶解または分散させること
ができるもので、沸点が100〜200℃の範囲のもの
を選択するのが好ましい。より好ましくは120〜17
0℃の沸点をもつものである。これらの溶剤は単独もし
くは混合して使用することができる。
【0040】本発明ではこれら必須成分以外に顔料分散
剤、密着向上剤、塗布性向上剤、現像改良剤等を好適に
添加することができる。特に、黒色顔料を配合する場合
には顔料分散剤を添加するのが望ましい。本発明の感光
性樹脂組成物は、黒色色材を含有することにより遮光性
感光樹脂組成物として、特にカラーフィルターやプラズ
マディスプレーのブラックマトリックス形成用として有
用であり、この場合の製造方法について説明する。本発
明においては、通常黒色色材はあらかじめペイントコン
ディショナー、サンドグラインダー、ボールミル、ロー
ルミル、ストーンミル、ジェットミル、ホモジナイザー
等を用いて分散処理するのが好ましい。分散処理により
黒色色材が微粒子化されるためレジストの遮光能力向上
及び塗布特性の向上が達成される。
【0041】分散処理においては黒色色材と溶剤または
これに分散機能を有する高分子結合材、あるいは分散剤
をさらに併用した系にて処理するのが好ましい。特に高
分子分散剤を用いると経時の分散安定性に優れるので好
ましい。サンドグラインダーで分散させる場合には、
0.1から数ミリ径のガラスビーズ又はジルコニアビー
ズが好ましく用いられる。分散させる条件は、通常、温
度は0℃から100℃であり、好ましくは、室温から8
0℃の範囲である。分散時間はインキの組成(黒色色
材、溶剤、分散剤)及びサンドグラインダーの装置サイ
ズ等により適正時間が異なるため適宜調節する。
【0042】次に上記分散処理により得られた黒色イン
キを、高分子結合材、エチレン性不飽和結合化合物及び
光重合開始剤と配合、混合し均一な溶液とする。製造工
程においては微細なゴミが感光液に混じることが多いた
め、得られたレジスト感光液はフィルター等により濾過
処理するのが望ましい。続いて、本発明の遮光性感光樹
脂組成物を用いたカラーフィルターの製造方法について
説明する。
【0043】まず、透明基板上に、本発明の遮光性感光
樹脂組成物をスピナー,ワイヤーバー,フローコータ
ー,ダイコーター,ロールコーター,スプレー等の塗布
装置により塗布して乾燥した後、該試料の上にフォトマ
スクを置き、該フォトマスクを介して画像露光,現像,
必要に応じて熱硬化或いは光硬化により遮光用ブラック
マトリクス画像を形成させ、さらに同様の操作を赤緑青
の3色の着色感光性組成物について各々繰り返し、カラ
ーフィルター画像を形成させる。
【0044】なお、本発明の感光樹脂組成物を用いてカ
ラーフィルターの画素を形成する場合には、非常に高感
度、高解像力であるため、ポリビニルアルコール等の酸
素遮断層を設けることなしに露光、現像して画像を形成
することが可能である。ここで用いる透明基板は、カラ
ーフィルター用の透明基板であり、その材質は特に限定
されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステルやポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン等、ポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリスルホンの熱可塑性プラスチッ
クシート、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ(メ
タ)アクリル樹脂等の熱硬化性プラスチックシート、或
いは各種ガラス板等を挙げることができる。特に、耐熱
性の点からガラス板、耐熱性プラスチックが好ましく用
いられる。
【0045】このような透明基板には、表面の接着性等
の物性を改良するために、あらかじめ、コロナ放電処
理、オゾン処理、シランカップリング剤やウレタンポリ
マー等の各種ポリマーの薄膜処理等を行うこともでき
る。塗布方法は特に限定されないが、塗布、乾燥後の樹
脂ブラックマトリックスの膜厚が0.1〜2μ、好まし
くは0.1〜1.5μ、さらに好ましくは0.1〜1μ
の範囲とするのが良い。
【0046】乾燥においてはホットプレート、IRオー
ブン、コンベクションオーブン等を用いることができ、
好ましい乾燥条件は40〜150℃、乾燥時間は10秒
〜60分の範囲である。また、露光に用いる光源は、例
えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステン
ランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ、中圧水銀灯、低圧水銀灯等のランプ光源やアルゴ
ンイオンレーザー、YAGレーザー、エキシマーレーザ
ー、窒素レーザー等のレーザー光源等が挙げられる。特
定の照射光の波長のみを使用する場合には光学フィルタ
ーを利用することもできる。
【0047】現像処理は、未露光部のレジスト膜を溶解
させる能力のある溶剤であれば特に制限は受けないが、
例えばアセトン、塩化メチレン、トリクレン、シクロヘ
キサノン等の有機溶剤では環境汚染、人体に対する有害
性、火災危険性などをもつもため好ましくなく、アルカ
リ現像液を使用するの方が好ましい方法である。このよ
うなアルカリ現像液として、例えば、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の無機のアルカリ剤、或
いはジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸
化テトラアルキルアンモニウム塩等の有機のアルカリ剤
を含有した水溶液が挙げられる。アルカリ現像液には、
必要に応じ、界面活性剤、水溶性の有機溶剤、水酸基又
はカルボン酸基を有する低分子化合物等を含有させるこ
ともできる。特に、界面活性剤は現像性、解像性、地汚
れなどに対して改良効果をもつものが多いため添加する
のは好ましい。
【0048】例えば、現像液用の界面活性剤としては、
ナフタレンスルホン酸ナトリウム基、ベンゼンスルホン
酸ナトリウム基を有するアニオン性界面活性剤、ポリア
ルキレンオキシ基を有するノニオン性界面活性剤、テト
ラアルキルアンモニウム基を有するカチオン性界面活性
剤等を挙げることができる。現像処理方法については特
に制限は無いが、通常、10〜50℃、好ましくは15
〜45℃の現像温度で、浸漬現像、スプレー現像、ブラ
シ現像、超音波現像等の方法により行われる。
【0049】
【実施例】以下実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以
下の実施例に限定されるものではない。
【0050】合成例−1 酸価200、重量平均分子量5,000のスチレン・ア
クリル酸樹脂20g、p−メトキシフェノール0.2
g、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド0.2
g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト40gをフラスコに仕込み、(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)メチルアクリレート7.6gを滴下し10
0℃の温度で30時間反応させた。反応液を水に再沈
殿、乾燥させて樹脂を得た。KOHによる中和滴定を行
ったところ樹脂の酸価は80mgKOH/gであった。
【0051】カーボンブラック分散インキの調製 カーボンブラックMA−220(三菱化学(株)製)5
0重量部、BYK−182(ビックケミー社製高分子分
散剤)を固形分で5重量部、さらにプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートを加えて固形分濃度が
50wt%となるよう分散液を調整した。分散液を重量
で50g分取し、攪拌機によりよく攪拌しプレミキシン
グを行った。次に、ペイントシェーカーにより25〜4
5℃の範囲で6時間分散処理を行った。ビーズは0.5
mmφのジルコニアビーズを用い、分散液と同じ重量を
加えた。分散終了後、フィルターによりビーズと分散液
を分離し、分散インキを得た。
【0052】実施例−1 上述したカーボンブラック分散インキを用いて固形分と
して下記の配合割合となるように各成分を加えスターラ
ーにより攪拌、溶解させ、遮光性感光性樹脂液を調製し
た。 バインダー樹脂(合成例−1) 20g ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 10g 光重合開始剤 下記構造のチタノセン化合物 3g
【0053】
【化4】
【0054】 N−フェニルグリシン 5g 4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 2g 顔料 カーボンブラック(MA−220) 50g 溶剤 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 300g 高分子分散剤 BYKー182(ビックケミー社製) 5g 界面活性剤 FC−430(住友3M社製) 100ppm
【0055】得られた遮光性感光性樹脂液を用いて、以
下の如くレジストパターンを形成し評価した。遮光性感
光樹脂液をスピンコーターにてガラス基板(7059、
コーニング社製)に塗布し、ホットプレートで80℃、
1分間乾燥した。乾燥後のレジストの膜厚を触針式膜厚
計(α−ステップ、テンコール社製)で測定したところ
1μmであった。次に、このサンプルをマスクを通して
高圧水銀灯で150,300,500,1000mj/
cm2、の4段階の露光量で像露光した。温度25℃、
濃度0.05%の水酸化カリウム水溶液に浸漬現像しレ
ジストパターンを得た。尚、評価は、以下の項目につい
て行なった。
【0056】〔現像性〕現像時間1分以内で像形成可能
(未露光部が溶解)なものを現像性良好、2分以上の現
像時間を要するものを現像性不良とした。
【0057】〔感度〕20μmのパターンを形成できる
露光量(適正露光量)をもって感度とした。この値が小
さい程感度が高いことを示す。
【0058】〔解像力〕画像形成できる最小レジストパ
ターンサイズをもって解像力を評価した。なお、15μ
以下のレジストパターンを再現できるものを解像力良好
とした。
【0059】〔遮光性〕現像後のベタ部の光学濃度(O
D)をマク ベス反射濃度計 TR927(コルモルグ
ン 社製)で測定した。なお、OD値は遮光能力を示す
数値であり数値が大きい程高遮光性であることを示す。
結果を表−1に示す。
【0060】実施例−2 実施例−1のN−フェニルグリシンをN−(p−アセチ
ルフェニル)グリシンに変えた以外は実施例ー1と同様
にして遮光性感光樹脂液を調製し評価した。結果を表−
1に示す。
【0061】比較例−1 実施例−1の開始剤を下記開始剤に変えた以外は 実施
例−1と同様にして遮光性感光性樹脂液を調製し、評価
した。結果を表−1に示す。 ベンゾフェノン 3g ミヒラーケトン 2g 比較例−2 実施例−1の開始剤を下記開始剤に変えた以外は実施例
−1と同様にして遮光性感光性樹脂液を調製し評価し
た。結果を表−1に示す。 下記構造のチタノセン化合物 3g
【0062】
【化5】
【0063】比較例−3 実施例−1の開始剤を下記開始剤に変えた以外は実施例
−1と同様にして遮光性感光性樹脂液を調製し評価し
た。結果を表−1に示す。 下記構造のトリアジン化合物 5g
【0064】
【化6】
【0065】 N−フェニルグリシン 5g
【0066】
【表1】表−1 尚、実施例1及び2に準じてガラス基板上に樹脂ブラッ
クマトリックスを形成し、更に赤、緑、青の画素を形成
することにより、高精細なカラーフィルターを作成でき
る。
【0067】
【発明の効果】本発明は、顔料を多量に分散、配合して
も高アルカリ現像性を有し、且つ、高感度な感光性樹脂
組成物を提供するものである。又、この感光性樹脂組成
物は薄膜、高遮光性を有するパターンをフォトリソグラ
フィー法で容易に形成できるものであり、特に、カラー
フィルターや液晶表示装置で使用される樹脂ブラックマ
トリックスの製造に適し、解像性、密着性等にも優れる
ため、本発明の組成物を用いることにより高品質、高信
頼性のカラーフィルターの製造が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/029 G03F 7/029

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)分子内にカルボキシル基を有する
    高分子結合材、(b)エチレン性不飽和結合を有する化
    合物(c)光重合開始剤、及び(d)顔料を含有する組
    成物において、(c)の光重合開始剤がチタノセン化合
    物およびグリシン誘導体を含有する事を特徴とするカラ
    ーフィルター用感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 グリシン誘導体がN−フェニルグリシン
    またはN−フェニルグリシン誘導体であることを特徴と
    する請求項1記載のカラーフィルター用感光性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 (d)の顔料を感光性樹脂組成物の全固
    形分に対して20〜70重量%含有している事を特徴と
    する請求項1又は2記載のカラーフィルター用感光性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 顔料が黒色顔料であることを特徴とする
    請求項1〜3記載のカラーフィルター用感光性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 高分子結合材が、カルボキシル基を有す
    る重合体と、エチレン性不飽和二重結合及びエポキシ基
    を同一分子内に有する化合物との反応により得られる樹
    脂であることを特徴とする請求項1〜4記載のカラーフ
    ィルター用感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ基が脂環式エポキシ基であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載のカラーフィルター用感
    光性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (a)分子内にカルボキシル基を有する
    高分子結合材、(b)エチレン性不飽和結合を有する化
    合物(c)光重合開始剤、及び(d)顔料を含有してな
    る組成物において、(c)の光重合開始剤がチタノセン
    化合物およびグリシン誘導体を含有し、顔料が黒色顔料
    であることを特徴とする遮光膜形成用感光性樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 透明基板上に請求項1〜7のいずれかよ
    りなる感光性樹脂組成物により形成されてなる着色画素
    及び/またはブラックマトリックスを有するカラーフィ
    ルター。
JP7413098A 1998-03-23 1998-03-23 カラーフィルター用感光性樹脂組成物およびカラーフィルター Pending JPH11271517A (ja)

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JP7413098A JPH11271517A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 カラーフィルター用感光性樹脂組成物およびカラーフィルター

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JP7413098A JPH11271517A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 カラーフィルター用感光性樹脂組成物およびカラーフィルター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001272524A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Jsr Corp カラーフィルタ用感放射線性組成物、カラーフィルタおよびカラー液晶表示装置
JP2003517068A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 エス アンド シー ポリマー シリコン−ウント コンポジテ スペジアリターテン ジーエムビーエイチ チタノセン開始剤を使用する光開始剤システム
JP2006063288A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Jsr Corp 感光性樹脂組成物、光導波路およびその製造方法
WO2014030533A1 (ja) * 2012-08-24 2014-02-27 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 円偏光体の製造方法及び円偏光体

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