JPH11273281A - 記録/再生装置及び方法 - Google Patents

記録/再生装置及び方法

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JPH11273281A
JPH11273281A JP6880398A JP6880398A JPH11273281A JP H11273281 A JPH11273281 A JP H11273281A JP 6880398 A JP6880398 A JP 6880398A JP 6880398 A JP6880398 A JP 6880398A JP H11273281 A JPH11273281 A JP H11273281A
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JP
Japan
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track
recording
track feed
magnetic head
feed
Prior art date
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JP6880398A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Shirane
京一 白根
Akira Mitani
暁 三谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック送り動作中に当該トラック送り方向
とは逆方向のトラック送り要求が到来した場合であって
も、トラック送りを確実に且つ安定して行う。 【解決手段】 制御部9の機能に、ディスク外周方向へ
のトラック送り要求パルスをカウントする正方向カウン
タ9aと、ディスク内周方向へのトラック送り要求パル
スをカウントする逆方向カウンタ9bと、正方向カウン
タ9a及び逆方向カウンタ9bの内の何れか一方のカウ
ンタのカウント値に応じて磁気ヘッド10のトラック送
りを行った後に、他方のカウンタのカウント値に応じて
磁気ヘッド10のトラック送りを行うトラック送り制御
部9cとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対する
情報信号の記録/再生を行う記録/再生装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルディスクへの情
報信号の記録/再生は、磁気ヘッドを備えた記録/再生
装置により行われている。そして、情報信号の記録/再
生の際には、上記磁気ヘッドを所望のデータトラックに
移動させている。
【0003】具体的には、上記記録媒体には、複数のデ
ータトラックが形成されており、この記録媒体に対し
て、上記記録/再生装置は、上記磁気ヘッドを所望のデ
ータトラックに移動させて情報信号の記録/再生を行っ
ている。そして、記録媒体には、各データトラックの位
置情報を格納しているものがあり、このような記録媒体
に対しては、記録/再生装置は、上記位置情報に基づい
て所定のデータトラックへの磁気ヘッドの移動を行って
いる。なお、従来より、磁気ヘッドの駆動手段としてス
テッピングモータを用いることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録/再生
装置は、外部コンピュータによって制御されている場合
が多い。この場合、記録/再生装置は、外部コンピュー
タからのトラック送り要求パルスを受けて、その指定さ
れたパルス数だけ磁気ヘッドをトラック送りさせてい
る。さらに、外部コンピュータは、磁気ヘッドのトラッ
ク送り方向を逆方向にする場合、トラック送り要求パル
スとして出力することによりその旨を要求している。し
かし、記録/再生装置には、磁気ヘッドを駆動させてい
る最中にその駆動方向とは逆方向の移動を要求するトラ
ック送り要求パルスが入力されると、磁気ヘッドの駆動
を正確に行うことができないものがある。
【0005】例えば、フォーマット時の記録容量が約
1.44メガバイトとされるフレキシブルディスク(以
下、下位記録媒体という。)と、狭トラック化等により
下位記録媒体よりも記録密度の高密度化が図られ、フォ
ーマット時の記録容量が150〜650メガバイトとさ
れるフレキシブルディスク(以下、上位記録媒体とい
う。)とに対して、情報信号を記録及び再生する記録/
再生装置が提案されている。例えば、上位記録媒体に
は、データトラックに当該データトラックの位置情報が
格納されており、下位記録媒体には、データトラックの
位置情報が格納されていない。この双方の記録媒体に対
して情報信号の記録及び再生を行う記録/再生装置とし
て、磁気ヘッドの駆動手段がリニアモータとされるボイ
スコイルモータを用いて構成されるものがある。
【0006】このボイスコイルモータにより磁気ヘッド
を駆動する場合、上述したように、現在駆動している方
向から逆方向へのトラック送りを要求するトラック送り
要求パルスが到来してしまうと、磁気ヘッドの駆動が不
安定になり、正確に磁気ヘッドの駆動を行うことができ
なくなる場合がある。
【0007】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、到来するトラック送り要求パルスに
応じたトラック送りを、確実に且つ安定して行うことが
できる記録/再生装置及び方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録/再生
装置は、上述の課題を解決するために、第1のトラック
送り方向へのトラック送り要求信号をカウントする第1
のトラック送り要求信号カウント手段と、第1のトラッ
ク送り方向とは逆方向の第2のトラック送り要求信号を
カウントする第2のトラック送り要求信号カウント手段
と、第1のトラック送り要求信号カウント手段及び第2
のトラック送り要求信号カウント手段の内の何れか一方
のトラック送り要求信号カウント手段のカウント値に応
じてヘッド駆動手段を制御して記録/再生ヘッドのトラ
ック送りを行った後に、他方のトラック送り要求信号カ
ウント手段のカウント値に応じてヘッド駆動手段を制御
して記録/再生ヘッドのトラック送りを行うトラック送
り制御手段とを備える。
【0009】この記録/再生装置は、第1のトラック送
り要求信号カウント手段により、第1のトラック送り方
向へのトラック送り要求信号をカウントし、第2のトラ
ック送り要求信号カウント手段により、第1のトラック
送り方向とは逆方向の第2のトラック送り要求信号をカ
ウントする。そして、記録/再生装置は、トラック送り
制御手段により、第1のトラック送り要求信号カウント
手段及び第2のトラック送り要求信号カウント手段の内
の何れか一方のトラック送り要求信号カウント手段のカ
ウント値に応じてヘッド駆動手段を制御して記録/再生
ヘッドのトラック送りを行った後に、他方のトラック送
り要求信号カウント手段のカウント値に応じてヘッド駆
動手段を制御して記録/再生ヘッドのトラック送りを行
う。
【0010】これにより、記録/再生装置は、現在トラ
ック送りされている方向とは逆方向のトラック送りを要
求するトラック送り要求信号が到来した場合であって
も、現在移動に用いているトラック送り要求信号カウン
ト手段によるトラック送りを終了した後に、当該移動と
は逆方向の移動に用いるトラック送り要求カウント手段
を用いてトラック送りを行い、所望のトラック位置に磁
気ヘッドを移動させている。
【0011】また、本発明に係る記録及び/又は再生方
法は、上述の課題を解決するために、第1のトラック送
り方向へのトラック送り要求信号をカウントする第1の
トラック送り要求信号カウント工程と、第1のトラック
送り方向とは逆方向の第2のトラック送り要求信号をカ
ウントする第2のトラック送り要求信号カウント工程
と、第1のトラック送り要求信号カウント工程及び上記
第2のトラック送り要求信号カウント工程の内の何れか
一方のトラック送り要求信号カウント工程におけるカウ
ント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送りを行っ
た後に、他方のトラック送り要求信号カウント工程にお
けるカウント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送
りを行うトラック送り制御工程とを有する。
【0012】この記録/再生方法は、第1のトラック送
り要求信号カウント工程により、第1のトラック送り方
向へのトラック送り要求信号をカウントし、第2のトラ
ック送り要求信号カウント工程により、第1のトラック
送り方向とは逆方向の第2のトラック送り要求信号をカ
ウントする。そして、記録/再生方法は、トラック送り
制御工程により、第1のトラック送り要求信号カウント
工程及び第2のトラック送り要求信号カウント工程の内
の何れか一方のトラック送り要求信号カウント手段のカ
ウント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送りを行
った後に、他方のトラック送り要求信号カウント工程の
カウント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送りを
行う。
【0013】これにより、記録/再生方法は、現在トラ
ック送りされている方向とは逆方向のトラック送りを要
求するトラック送り要求信号が到来した場合であって
も、現在移動に係るトラック送り要求信号カウント工程
で得たカウント値によりトラック送りを終了した後に、
当該移動とは逆方向の移動に係るトラック送り要求カウ
ント工程で得たカウント値によりトラック送りを行い、
所望のトラック位置に磁気ヘッドを移動させている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録/再生装
置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、所定のトラックピッチとされて、フ
ォーマット時の記録容量が約1.44メガバイトとされ
るフレキシブルディスク(以下、下位ディスクとい
う。)と、下位ディスクの所定のトラックピッチより狭
トラック化され下位ディスクよりも高密度記録化が図ら
れ、フォーマット時の記録容量が150〜650メガバ
イトとされるフレキシブルディスク(以下、上位ディス
クという。)との両方に対して情報信号の記録/再生を
行うことができる記録/再生装置である。そして、この
記録/再生装置は、上述した下位ディスクについては、
約300〜600rpm程度の回転速度で回転駆動させ
て、また、上位ディスクについては、約1200〜36
00rpm程度の回転速度で回転駆動させて、情報信号
を記録/再生するように構成されている。なお、以下の
説明においては、上記下位ディスク及び上記上位ディス
クの両方を総称するときは、単に磁気ディスクと称す
る。
【0015】上記記録/再生装置は、図1及び図2に示
すように、各データトラックが略平行となるように同心
円状に複数のデータトラックが形成された磁気ディスク
200に対して、情報信号の記録/再生を行う磁気ヘッ
ド10と、磁気ヘッド10を、磁気ディスク200の複
数のデータトラックに対して垂直な方向に移動させる磁
気ヘッド駆動部6と、各部の制御機能を有している制御
部9とを備えている。
【0016】さらに記録/再生装置1は、磁気ディスク
200を回転自在に支持するディスク支持部3と、この
ディスク支持部3を駆動するディスク駆動部4と、磁気
ディスク200の所定のデータトラック上に磁気ヘッド
10を位置させる磁気ヘッド部5と、磁気ディスク20
0に対する磁気ヘッド部5のトラッキングを制御するト
ラッキング制御部7と、磁気ディスク200に磁気ヘッ
ド部5で記録/再生を行わせる記録/再生部8と、ディ
スク支持部3に装着された磁気ディスク200の種類に
応じて当該ディスク支持部3を制御する判別部2と、各
種データを記憶する記憶部25と、インターフェース機
能を有しているディスクコントローラ31とを備えてい
る。
【0017】ここで、制御部9は、第1のトラック送り
方向、例えばディスク外周方向(以下、正方向とい
う。)へのトラック送り要求パルスをカウントする第1
のトラック送り要求信号カウント手段である正方向カウ
ンタ9aと、第1のトラック送り方向とは逆方向、すな
わちここではディスク内周方向(以下、逆方向とい
う。)への第2のトラック送り要求パルスをカウントす
る第2のトラック送り要求信号カウント手段である逆方
向カウンタ9bと、正方向カウンタ9a及び逆方向カウ
ンタ9bの内の何れか一方のカウンタのカウント値に応
じて上記磁気ヘッド駆動部6を制御して磁気ヘッド10
のトラック送りを行った後に、他方のカウンタのカウン
ト値に応じて上記磁気ヘッド駆動部6を制御して磁気ヘ
ッド10のトラック送りを行うトラック送り制御部9c
とを有している。
【0018】そして、この記録/再生装置1には、上記
ディスクコントローラ31を介して外部コンピュータ3
00が接続されている。上記トラック送り要求パルス
は、このように記録/再生装置1に接続される外部コン
ピュータ300から到来する信号であり、当該記録/再
生装置1は、外部コンピュータ300から到来するトラ
ック送り要求パルスを制御部9の正方向カウンタ9a又
は逆方向カウンタ9bによりカウントしている。例え
ば、連続してトラック送りを要求する場合、外部コンピ
ュータ300は、図3に示すようなトラック送り要求パ
ルスStを出力する。
【0019】次に、この記録/再生装置1を構成する上
記各部について詳しく説明する。
【0020】ディスク支持部3は、例えばスピンドルモ
ータ等からなり、着脱自在に装着される磁気ディスク2
00を回転自在に支持する。そして、このディスク支持
部3は、ディスク駆動部4からの駆動信号に応じて異な
った回転速度で磁気ディスク200を回転駆動させる。
【0021】ディスク駆動部4は、ディスク支持部3に
装着された磁気ディスク200を回転駆動させる駆動信
号をディスク支持部3に出力する。ここで、ディスク支
持部3は、当該ディスク支持部3に装着された磁気ディ
スク200に応じて回転制御信号を出力する判別部2と
接続されており、この判別部2からの回転制御信号に応
じて回転が制御される。すなわち、判別部2は、制御部
9から出力される制御信号からディスク支持部3に装着
された磁気ディスク200を判別して、ディスク支持部
3を当該磁気ディスク200に応じた回転制御信号によ
りディスク支持部3の回転速度を制御する。
【0022】具体的には、判別部2は、ディスク支持部
3に装着された磁気ディスク200が下位ディスクと判
断したときには下位ディスク用の回転速度で回転駆動す
るように回転制御信号を生成し、判別部2は、ディスク
支持部3に装着された磁気ディスク200が上位ディス
クと判断したときには上位ディスク用の回転速度で回転
駆動するように回転制御信号を生成する。すなわち、判
別部2は、上位ディスクがディスク支持部3に装着され
た場合においては、下位ディスクよりも高い回転速度で
当該上位ディスクをディスク支持部3によって回転駆動
する。
【0023】磁気ヘッド部5は、図2に示すように、磁
気ヘッド10を駆動するための磁気ヘッド駆動部6を構
成する移動機構16A,16Bと、この移動機構16A
によりディスク径方向に駆動されるヘッドキャリッジ1
2と、ヘッドキャリッジ12上に取り付けられたゲージ
ホルダー13と、ゲージホルダー13を介してヘッドキ
ャリッジ12上に取り付けられたトラックゲージ14
と、図示しない固定機構に固定して取り付けられた光エ
ンコーダ15と、ヘッドキャリッジ12に対して基端側
が支持されるアーム11A,11Bからなるアーム部1
1と、アーム部11のアーム11A,11Bの自由端側
にそれぞれ取り付けられて、磁気ディスク200に対し
て情報信号の記録/再生を行うヘッド10A,10Bと
からなる磁気ヘッド10とを有する。
【0024】ヘッド10A,10Bは、図示しないが下
位ディスクに対して情報信号の記録/再生を行う下位ギ
ャップと、上位ディスクに対して情報信号の記録/再生
を行う上位ギャップとを有している。磁気ヘッド10
は、磁気ディスク200に記録を行うときには、記録/
再生部8からの記録信号が入力されて下位ディスク又は
上位ディスクに情報信号の記録を行う。また、この磁気
ヘッド10は、磁気ディスク200に記録されいている
情報信号の再生を行うときには記録/再生部8に情報信
号に基づく再生信号を記録/再生部8に出力する。
【0025】上記アーム部11のアーム11A,11B
は、略薄型板状に形成されおり、互いに対向する方向
A、すなわち、磁気ディスク200の信号記録面に対す
る接離方向に、移動自在とされるように、上記ヘッドキ
ャリッジ12に取り付けられている。そして、アーム1
1A,11Bは、上記ヘッド10A,10Bを磁気ディ
スク200上に位置させて支持し、当該ヘッド10A,
10Bが磁気ディスク200に対して所定の押し付け荷
重を印加するようにヘッドキャリッジ12に取り付けら
れている。具体的には、磁気ヘッド10A,10Bによ
って下位ディスクに記録/再生を行うときには信号記録
面と接触して情報信号の記録/再生を行うように荷重が
印加され、上位ディスクに記録/再生を行うときには信
号記録面から浮上して情報信号の記録/再生を行うよう
に荷重が印加されている。
【0026】移動機構16Aは、いわゆるリニアモータ
とされるボイスコイルモータによって構成されるもので
あって、ボイスコイルモータコイル17,マグネット1
8,ヨーク19,20からなる。この移動機構16A,
16Bは、磁気ヘッド10を駆動させる磁気ヘッド駆動
部6を構成する。移動機構16Aは、具体的には、ヨー
ク19,20が例えばディスクドライブ装置のシャーシ
に固定されており、ヨーク19に対して、マグネット1
8が取り付けられている。そして、移動機構16Aは、
ボイスコイルモータコイル17がヨーク20に対して移
動自在とされるように、ボイスコイルモータコイル17
にヨーク20が挿通されている。また、ヨーク19の内
側面であり、ヨーク20に対向する面にマグネット18
が取り付けられている。このように構成された移動機構
16Aは、ボイスコイルモータコイル17に電圧が印加
されると、当該ボイスコイルモータコイル17がヨーク
20に対して駆動される。そして、移動機構16Aのボ
イスコイルモータコイル17は、上記ヘッドキャリッジ
12の側面に取り付けられている。この移動機構16A
に対してヘッドキャリッジ12を挟んで対向される移動
機構16Bは、移動機構16Aと同様に構成されてい
る。
【0027】この移動機構16A,16Bは、ボイスコ
イルモータコイル17に駆動電圧が印加されると、当該
ボイスコイルモータコイル17が駆動されて、ヘッドキ
ャリッジ12を磁気ディスク200の径方向Bに駆動す
る。すなわち、移動機構16A,16Bにより、アーム
11A,11Bが径方向Bに移動されて、磁気ヘッド1
0が磁気ディスク200の径方向Bに移動される。
【0028】具体的には、移動機構16A,16Bは、
制御部9及びトラッキング制御部7からヘッド駆動信号
及びトラッキング信号が入力されて駆動される。この移
動機構16A,16Bは、上記ヘッド駆動信号に応じて
磁気ヘッド10を磁気ディスク200の径方向Bに移動
させるように駆動する。また、この移動機構16は、上
記トラッキング信号に応じて磁気ディスク200の径方
向Bに磁気ヘッド10をトラッキング駆動する。なお、
移動機構16A,16Bによる磁気ヘッド10のデータ
トラックの送りは、外部コンピュータ300から送出さ
れるトラック送り要求パルスに応じて実行される。
【0029】トラックゲージ14は、略薄型板状に形成
されたものであって、上述したようにヘッドキャリッジ
12上にゲージホルダー13を介して取り付けられてい
る。そして、トラックゲージ14は、磁気ディスク20
0の径方向Bに平行となるように、ヘッドキャリッジ1
2上に配置されている。
【0030】このトラックゲージ14には、図2、図4
中(a)及び図4中(b)に示すように、径方向Bに配
列された複数の第1の開口部21と、磁気ディスク10
側に配された第2の開口部22とが設けられている。
【0031】上記複数の第1の開口部21は、図5に示
すように、それぞれが略同じ形状とされて、略長方形状
に開口された形状になされている。そして、各第1の開
口部21は、下位ディスクのトラックピッチと同等のピ
ッチとなるようにトラックゲージ14に形成されてい
る。各第1の開口部21の間は、後述するように光源2
3からの光を遮蔽する遮蔽部21aとされる。そして、
トラックゲージにおいて径方向Bにおける第1の開口部
21の形成領域は、磁気ディスク200に形成されてい
るデータトラック領域の幅よりやや広い領域とされて設
けられている。
【0032】また、第2の開口部22は、配列されてな
る第1の開口部21に対して隣接し、当該配列されてな
る第1の開口部21の縁部に位置されて設けられてい
る。具体的には、第2の開口部22は、ヘッドキャリッ
ジ12が移動されて、磁気ディスク200のデータトラ
ック領域における最外周データトラックに磁気ヘッド1
0が配置されたときに当該第2の開口部22が光エンコ
ーダ15内に位置されるようにトラックゲージ14に設
けられている。すなわち、この第2の開口部22は、磁
気ヘッド10が最外周のデータトラックに位置されたこ
とを知るための情報を得るために設けられている。
【0033】このトラックゲージ14は、ヘッドキャリ
ッジ12上に取り付けられていることから、制御部9及
びトラッキング制御部7からヘッド駆動信号及びトラッ
キング信号により、ヘッドキャリッジ12と共に径方向
Bに移動する。
【0034】上記光エンコーダ15は、図6に示すよう
に、トラックゲージ14を挟み込むように、当該トラッ
クゲージ14の両側面に対向された光源23と光センサ
ー24とからなる。この光エンコーダ15は、図示しな
い固定機構により固定されており、すなわち、光エンコ
ーダ15は、トラックゲージ14の移動に対して相対位
置されるようになされている。
【0035】上記光源23は、例えば発光ダイオード
(LED)であり、上記光エンコーダ15の内側面15
aに配設されている。また、上記光センサー24は、例
えばフォトトランジスタであり、上記内側面15aに対
向する内側面15bに配設されている。このように光エ
ンコーダ15に配設された光源23を発光させることに
より、光センサー24において、当該光源23に対向さ
れているトラックゲージ14に設けられた第1の開口部
21又は第2の開口部22を介した受光が行われる。
【0036】この光センサー24は、具体的には、図6
及び図7に示すように、上記第1の開口部21を通過し
た光源23からの光が入射される部分に位置される第1
のフォトトランジスタ24aと、上記第2の開口部22
を通過した光源23からの光が入射される部分に位置さ
れる第2のフォトトランジスタ24bとを有している。
【0037】このような光エンコーダ15は、例えば、
ヘッドキャリッジ12が径方向Bに移動すると、光源2
3からの光がトラックゲージ14を介して正弦波状の光
信号を生成する。
【0038】ここで、ヘッドキャリッジ12が移動した
場合、すなわち、トラックゲージ14を光エンコーダ1
5に対して移動させた場合において、光センサー24に
おける光源23からの光の受光について説明する。
【0039】光センサー24における光源23からの光
の受光については、ヘッドキャリッジ12が駆動されて
行われる。すなわち、制御部9からのヘッド駆動信号に
応じて移動機構16A,16Bが駆動され、これにより
ヘッドキャリッジ12も駆動される。そして、磁気ヘッ
ド10及びトラックゲージ14が磁気ディスク200の
径方向Bに対して移動されることで、光エンコーダ15
では、このトラックゲージ14の移動している際におけ
る、光源23からの光の受光を光センサー24により行
う。
【0040】この移動において、トラックゲージ14
は、図5に示す各第1の開口部21と各遮蔽部21aと
が交互に光源23と光センサー24の間を通過する。こ
れにより、この第1のフォトトランジスタ24aでは、
当該第1の開口部21及び遮蔽部21aの通過による光
源23からの光の強弱を受光して、図8に示すように、
略正弦波状の第1の光信号Saが生成される。
【0041】また、第2のフォトトランジスタ24bで
は、磁気ヘッド10をディスクの外周方向に駆動させて
いった場合において、トラックゲージ14の第2の開口
部22が通過することにより、図8に示すように、略ス
テップ波形状に変化する第2の光信号Sbが生成され
る。ここで、第2の光信号Sbがステップ波形状の立ち
上がり時が、データトラック領域内の最外周のデータト
ラック上に磁気ヘッド10が位置されたことを示すこと
になる。
【0042】よって、第2の光信号Sbによりデータト
ラック領域の最外周に位置されているデータトラックが
特定され、さらにこれによって、第1の光信号Saによ
りデータトラック領域に形成されている各データトラッ
クの位置を特定することができるようになる。ここで、
第2の光信号Sbがステップ波形状の立ち上がった時の
いわゆる絶対位置検出は、制御部9により行われる。
【0043】以上のように光エンコーダ15において光
源23からの光を第1のフォトトランジスタ24a及び
第2のフォトトランジスタ24bにより受光して光信号
を生成している。そして、このように得られた各光信号
も基づいて、下位ディスクの各データトラックに対応し
た位置情報が生成される。具体的には、第1の光信号S
aは、正弦波の1周期毎について図9に示すトップ値と
ボトム値が記憶部25に記憶される。例えば、記憶部2
5には、このトップ値及びボトム値をそれぞれ記憶する
ための2つの記憶領域が用意されており、この各記憶領
域に、トップ値及びボトム値がそれぞれ各データトラッ
クに対応されて順番に記録される。そして、トップ値と
ボトム値は、データトラック領域内における磁気ヘッド
10の位置を知るためのデータとされる。
【0044】なお、以下、本実施の形態においては、第
1の光信号Saのゼロクロス点をデータトラック中心と
し、ゼロクロス点から1周期分をトラックピッチとして
いる。よって、上記トップ値及びボトム値は、それぞれ
各データトラックに1つ対応づけされることになる。
【0045】また、磁気ヘッド10のデータトラック領
域における位置については、具体的には、光エンコーダ
15からの第1の光信号Saのトップ値又はボトム値を
カウントすることによって、現在磁気ヘッド10が位置
しているデータトラック番号を検出している。なお、ト
ラック送りさせる過程において、記憶部25に記憶され
ている上記トップ値とボトム値とにより位置情報を得る
手順については、後述する。
【0046】上記記憶部25の記憶領域は、詳しくは、
図10に示すように、トップ値及びボトム値をそれぞれ
格納するように、トップ値の格納用のメモリ部25a
と、ボトム値の格納用のメモリ部25bとを有してい
る。そして、トップ値用のメモリ部25a及びボトム値
用のメモリ部25bは、それぞれ94個のトップ値及び
ボトム値を蓄積できるように構成されている。さらに、
本実施の形態において、下位ディスクのデータトラック
領域は、80のデータトラックから構成されている。す
なわち、各データトラックに対応されるトップ値及びボ
トム値を格納するのに足りる記憶領域を記憶部25に確
保している。
【0047】また、この光信号を得る動作は、下位ディ
スクが装着されたときにのみ行われるものである。これ
は、下位ディスク自体がデータトラックの位置を示すい
わゆる位置情報を有していないからである。
【0048】そして、上記位置情報により所定のデータ
トラックに磁気ヘッド10を到達させて、記録/再生装
置1は、磁気ヘッド10のトラッキングを行う。トラッ
キングは、トラッキング制御部7により行っている。
【0049】トラッキング制御部7は、図2に示すよう
に、上位ディスクがディスク支持部3に装着されたとき
におけるトラッキングを制御する上位トラッキング制御
回路7aと、下位ディスクがディスク支持部3に装着さ
れたときにおけるトラッキングを制御する下位トラッキ
ング制御回路7bとを有している。
【0050】上位トラッキング制御回路7aは、上位デ
ィスクのデータトラックに予め記録されているトラッキ
ング信号などの位置情報信号によって、トラッキングを
行う回路である。例えば、上位ディスクには、データト
ラックにトラッキング用の信号が記録されており、上位
トラッキング制御回路7aは、このトラッキング用の信
号に応じてトラッキングを行う。
【0051】また、下位トラッキング制御回路7bは、
図11に示すように、磁気ヘッド10を移動させて得ら
れる上述した第1の光信号Saとこれに交わるように設
定された基準線Oに基づいて行っている。ここで、第1
の信号と基準線Oとが1周期毎で交わる交点、すなわ
ち、ゼロクロス点・・・,an-1,an,・・・は、下位
ディスクの各データトラックの中心に対応している。
【0052】すなわち、下位トラッキング制御回路7b
は、所望のデータトラック上に磁気ヘッド10が移動さ
れたときに、すなわち、所定のデータトラックに対応さ
れた上記ゼロクロス点に達したときに、当該ゼロクロス
点に収束するように磁気ヘッド10を制御することでト
ラッキングを行っている(以下、このトラッキング動作
をトラックフォローという)。
【0053】このように構成されているトラッキング制
御部7は、制御部9からの制御信号に基づいて、上位ト
ラッキング制御回路7a又は下位トラッキング制御回路
7bのいずれかによるトラッキング信号生成可能な状態
になる。
【0054】上記記録/再生部8は、制御部9からの制
御信号に基づいて、上位ディスク、下位ディスクに応じ
てデータ転送レート等を変化させて記録/再生処理を行
う。
【0055】上記ディスクコントローラ31は、上述し
たように外部コンピュータ300とのインターフェース
機能を有している。具体的には、このインターフェース
機能により、ディスクコントローラ31から磁気ヘッド
200の位置情報を外部コンピュータ300に送出して
いる。例えば、このディスクコントローラ31は、従来
より用いられている下位ディスク用のフロッピーディス
クコントローラを流用している。
【0056】制御部9は、上述したディスク駆動部4、
記録/再生部8、磁気ヘッド駆動部6、トラッキング制
御部7に制御信号を出力して各構成部分の制御を行う機
能を有している。そして、この制御部9には、上述した
記憶部25が接続されている。
【0057】例えば、磁気ディスク200が装着された
際には、制御部9は、ディスク駆動部4、磁気ヘッド駆
動部6及びトラッキング制御部7に各制御信号を出力す
る。また、判別部2は、制御部9から出力される制御信
号に基づいて当該磁気ディスク200に適用する回転制
御信号をディスク支持部3に出力する。
【0058】そして、この制御部9は、上述したよう
に、正方向カウンタ9aと、逆方向カウンタ9bと、ト
ラック送り制御部9cとを有している。
【0059】上記正方向カウンタ9aは、外部コンピュ
ータ300から到来する正方向へのトラック送りを要求
する正方向トラック送り要求パルスをカウントするよう
に構成されている。例えば、正方向カウンタ9aは、正
方向トラック送り要求パルスによりカウント値をアップ
するように構成される。
【0060】上記逆方向カウンタ9bは、外部コンピュ
ータ300から到来する逆方向へのトラック送りを要求
する逆方向トラック送り要求パルスをカウントするよう
に構成されている。例えば、逆方向カウンタ9bは、逆
方向トラック送り要求パルスによりカウント値をアップ
するように構成される。
【0061】例えば、この正方向カウンタ9a及び逆方
向カウンタ9bは、制御部9によりソフトウェアとして
保持されている。
【0062】そして、この正方向カウンタ9a及び逆方
向カウンタ9bとは、1データトラックのトラック送り
が完了毎にカウント値をダウンさせる。
【0063】ここで、外部コンピュータ300から到来
する正方向トラック送り要求パルス及び逆方向トラック
送り要求パルスについては、例えば図3に示すように、
切り換え信号Srの反転により、正方向から逆方向へト
ラック送り要求方向が切り換えられる信号である。よっ
て、トラック送り要求パルスStの到来する時間間隔で
ある時間Tt後に、トラック送り方向の要求が変化した
ことを記録/再生装置1は検出する。
【0064】上記トラック送り制御部9cは、正方向カ
ウンタ9a及び逆方向カウンタ9bの内の何れか一方の
カウンタのカウント値に応じて磁気ヘッド駆動部6を制
御して磁気ヘッド10のトラック送りを行った後に、他
方のカウンタのカウント値に応じて磁気ヘッド駆動部6
を制御して磁気ヘッド10のトラック送りを行う部分で
ある。このトラック送り制御部9cにより、正方向へ磁
気ヘッド10がトラック送りされている場合であれば、
逆方向トラック送り要求パルスが到来しているか否かに
よらず、正方向カウンタ9aが0になるように正方向へ
のトラック送りを行い、当該正方向カウンタ9aが0に
なるトラック位置で磁気ヘッド10を停止させた後、逆
方向カウンタ9aのカウント値に基づいて磁気ヘッド1
0のトラック送りを行う。
【0065】以上のように、記録/再生装置1の各部、
各回路は構成されている。この記録/再生装置1は、上
述したように、トラック位置情報を、下位ディスクにつ
いて作成することができるように構成されており、具体
的には、下位ディスクの挿入によって、下位ディスクに
対するトラック位置情報を作成する。次に、この記録/
再生装置1に下位ディスクが装着された場合の当該記録
/再生装置1の動作について次に説明する。
【0066】記録/再生装置1は、ディスク支持部3に
下位ディスクが装着されると、磁気ヘッド10を下位デ
ィスクの内周方向にいったん移動させる。そして、磁気
ヘッド10を、今度は、当該下位ディスクの外周方向へ
移動させる。このときの磁気ヘッド10の駆動について
は、記録/再生装置1は、所定の駆動信号により行って
いる。
【0067】このように下位ディスクの外周方向への磁
気ヘッド10の移動により、上述したように、上記図8
に示すような第1の光信号Saの引き込みが行われる。
そして、記録/再生装置1は、当該引き込んだ第1の光
信号Saにおける上記トップ値及びボトム値を記憶部2
5の所定の記憶領域に記憶する。ここで、各トップ値、
各ボトム値は、この各データトラックに対応づけされて
上記記憶領域に記憶される。
【0068】そして、記録/再生装置1は、外部コンピ
ュータ300からのトラック送り要求パルスが送られて
くるまで待機する。記録/再生装置1は、外部コンピュ
ータ300からトラック送り要求パルスが到来したこと
を制御部9によって検知して、制御部9によって、当該
トラック送り要求パルスに応じた制御信号を磁気ヘッド
駆動部6に出力する。
【0069】ここで、例えば、1トラック送り要求がさ
れた場合に磁気ヘッド10を隣接したデータトラックに
送るときについて、具体的には、ディスク外周方向に磁
気ヘッド10をトラック送りする場合について説明す
る。
【0070】制御部9は、図12に示すように、大別し
て、磁気ヘッド10を移動開始時制御区間(図12にお
いて示す位置X0〜X1区間)における移動開始制御と、
移動開始後制御区間(図12において示す位置X1〜X2
区間)とにおける駆動制御とで異なる制御を行い、隣接
したデータトラックに磁気ヘッド10を到達させてい
る。
【0071】先ず、制御部9は、ディスクコントローラ
31を経由して到来したトラック送り要求パルスに従っ
た方向に対して、磁気ヘッド駆動部6が最大駆動力のヘ
ッド駆動信号を無条件で出力するように、当該磁気ヘッ
ド駆動部6を制御する。すなわち、図12に示すよう
に、磁気ヘッド10を移動開始させるための最大駆動力
を印加するキックパルスとされるヘッド駆動信号SH
出力される。
【0072】そして、制御部9は、磁気ヘッド10が所
定位置X1に到達するまで、磁気ヘッド駆動部6をその
ヘッド駆動信号SHを保持して制御する。なお、この最
大駆動力を印加するためのヘッド駆動信号SHを保持し
ている所定距離は、隣接のデータトラックに到達するた
めに必要かつ十分な値として決定されている。すなわ
ち、制御部9は、磁気ヘッド10が送り元のデータトラ
ックと送り先のデータトラックとの間において、所定の
位置まで、所定の駆動力によって、後述する移動開始後
制御区間で行うように速度制御を行うことなく無条件
で、磁気ヘッド10を駆動開始させる。これにより、磁
気ヘッド10は、位置及び初期移動速度がそれぞれ所定
の値に到達される。
【0073】ここで、ヘッド駆動信号SHは、+値が磁
気ヘッド10をディスク外周方向に移動(正方向駆動)
するための駆動力を印加するための信号となり、−値が
磁気ヘッド10をディスク内周方向に移動(逆方向駆
動)するための駆動力を印加するための信号となる。よ
って、本例のように、トラック外周方向にトラック送り
を行う場合には、ヘッド駆動信号SHの+値への変化
は、磁気ヘッド10を加速を示し、ヘッド駆動信号SH
の−方向への変化は、磁気ヘッド10の減速を示す。
【0074】また、磁気ヘッド10のこの移動により、
光エンコーダ15からは、磁気ヘッド10が駆動された
ことを示す第1の光信号Sa1(位置X0以降のヘッド駆
動信号SHの変化)が出力される。そして、移動開始時
制御区間後の上記移動開始後制御区間においては、制御
部9は、光エンコーダ15から出力される上記第1の光
信号Sa1に基づいて磁気ヘッド10の移動速度を制御す
る。すなわち、移動開始後制御区間では、制御部9は、
上述した最大駆動力を印加するためのキックパルスを立
ち下げ、続いて第1の光信号Sa1に基づいて磁気ヘッド
10の移動速度のサーボを行う。そして、制御部9は、
上記移動制御開始後区間においては、磁気ヘッド10の
位置を一定時刻毎に監視しながら、磁気ヘッド10の速
度制御を行う。
【0075】例えば、制御部9は、0.24msec一定と
して磁気ヘッド10の位置を監視して、速度制御を行
う。
【0076】具体的には、上記移動開始後制御区間にお
ける磁気ヘッド10の駆動については、予め設定した速
度プロファイルと磁気ヘッド10の実際の移動速度との
比較に基づいて、当該磁気ヘッド10の移動速度を制御
して行っている。
【0077】例えば、速度プロファイルは、図13に示
すように、現在位置と、当該現在位置に対応する期待速
度とからなるいわゆる期待速度テーブルによって構成さ
れている。ここで、現在位置とは、送り元のデータトラ
ックと送り先のデータトラックとの間における磁気ヘッ
ド10の現在位置である。また、期待速度とは、現在位
置におけるいわゆる理想速度であって、当該期待速度に
対応された現在位置にあるときに磁気ヘッド10が当該
期待速度をもっていれば、磁気ヘッド10の到達が予定
されている隣接データトラックに到達できるために必要
十分な速度を示している。例えば、速度プロファイル
は、記憶部25に記憶されている。なお、上述したキッ
クパルスの立ち下げを、後述するようにデータトラック
間の距離を40分割した場合における位置「0」〜位置
「39」の内の位置「8」で行い、その後は、第1の光
信号Sa1に基づいた磁気ヘッド10の移動速度のサーボ
を行う。
【0078】そして、制御部9は、この速度プロファイ
ルを参照して、上記現在位置に位置されたときの磁気ヘ
ッド10が上記期待速度とされるように、当該磁気ヘッ
ド10の移動速度を制御している。すなわち、制御部9
は、磁気ヘッド10が現在位置に基づいて理想とされる
移動速度を速度プロファイルを参照して選択し、当該選
択した移動速度になるように、磁気ヘッド10の移動を
制御する。
【0079】具体的には、制御部9は、位置情報テーブ
ルから送り元のデータトラックと送り先のデータトラッ
クとの間における磁気ヘッド10の現在位置を求め、当
該位置情報テーブルより求めた現在位置と上記速度プロ
ファイルを参照して、当該磁気ヘッド10の移動制御を
行う。ここで、位置情報テーブルは、磁気ヘッド10の
データトラック間の位置に対応するトップ値及びボトム
値を記憶部25から読み込み、図14に示すように、正
規化した波形として1周期分の正弦波を形成するように
生成されるテーブルである。すなわち、最初の引き込み
の後に記憶部25に記憶したトップ値とボトム値から当
該最初の引き込みによって得たと略同様な正弦波信号が
生成されたことになる。具体的には、この波形は、量子
化されたテーブルとして示されるものであって、図14
において、横軸は、データトラック内における位置を示
し、縦軸は、量子化されたBand値を示すことにな
る。そして、Band値及び位置方向は、それぞれ等分
割されており、本実施の形態においては、Band値に
ついて0〜29までの30段階、位置方向について0〜
39までの40段階に分割されている。すなわち、これ
により、各Band値に対応して1データトラック分の
幅を40分割してなる位置が対応されたことになる。な
お、上述したように、本発明の実施の形態では、ゼロク
ロス点をデータトラック中心とし、その1周期分を送り
元のデータトラックと送り先のデータトラックとにおけ
る位置に対応させている。すなわち、図14に示す位置
情報テーブルは、データトラック間における位置を示す
ものとなる。
【0080】よって、データトラック間における位置
は、上記Band値と磁気ヘッド10が実際にデータト
ラック上に移動することで得た第1の光信号Saの値と
を比較することによって知ることができる。ここで、第
1の光信号Saは、図15に示すように、一定時刻毎に
監視されて、磁気ヘッド10が現在位置しているデータ
トラック内における位置を電圧値等によって検出してい
る。よって、実際に得た第1の光信号Saは図示しない
D/A変換器によってディジタル数値とされて、図14
に示す位置情報テーブルにおいて比較される。なお、第
1の光信号Saは0.24msec間隔で監視されている。
【0081】具体的には、図9に示すように、上記第1
の光信号Saにおいてディジタル数値DBを得た場合、
(1)式により、当該ディジタル数値DBに基づいてB
and番号が算出される。
【0082】 Band番号=DB−ボトム値/((トップ値−ボトム値)/30) ・・・(1) そして、上記(1)式から得たBand信号、すなわち
実際の磁気ヘッド10の位置を示すBand番号をもと
に、既に得ている図14に示す位置情報テーブルを参照
して当該Band値が対応する位置を得ることができ
る。
【0083】このように、実際に磁気ヘッド10を移動
して得た第1の光信号Saと記憶部25に記憶されてい
たトップ値及びボトム値に基づいて、データトラックに
おける磁気ヘッド10の位置を正確に検知することがで
きる。
【0084】そして、制御部9は、検知した位置から磁
気ヘッド10の現実の移動速度(以下、測定速度とい
う。)を算出して、上記速度プロファイルの期待速度と
比較している。測定速度は、光エンコーダ15から出力
される上記第1の光信号Saを一定時刻間隔で監視して
いることから、その差分により算出される。すなわち、
上記図15に示すように第1の光信号Saを一定時刻毎
に監視して、上述したように上記位置情報テーブルから
磁気ヘッド10の位置を検知し、当該一定時刻間隔で割
ることにより測定速度を算出する。すなわち、測定速度
=(現時刻の位置−1時刻前の位置)/Δtである。こ
こで、Δtは、上記監視するための上記一定時刻間隔で
あって、0.24msecである。
【0085】そして、上記測定速度と上記期待速度とを
比較して、磁気ヘッド10が隣接したデータトラックに
確実に移動されるように制御する。各位置における磁気
ヘッド10の移動速度は、具体的には、図16に示すフ
ローチャートに従って制御されている。
【0086】先ず、ステップS1において、光エンコー
ダ15からのディジタル数値(量子化された第1の光信
号Sa)を読み取る。続いて、ステップS2に示すよう
に、トップ値及びボトム値を記憶部25から読み出し、
上述したように正規化された1周期分の正弦波上の位置
情報(0〜39)を生成する。
【0087】そして、ステップS3において、測定速度
を算出する。すなわち、測定速度VM=(現在位置−Δ
t前の位置)/Δtの計算を行う。さらに、続くステッ
プS4において、現在位置に対応する期待速度VEをテ
ーブル(速度プロファイル)から検索する。
【0088】そして、ステップS5,ステップS6及び
ステップS7において、期待速度VEと測定速度VMと値
のの関係から係数Kを選択する。ここで、係数Kは、ゲ
インであって、制御の強さを決定するためのパラメータ
である。よって、本実施の形態においては、係数Kは、
ステップS5,ステップS6及びステップS7における
判別によって決定されるものであることから、速度に依
存して決定されていることになる。
【0089】上記係数Kが決定された後、ステップS8
において、制御部9から磁気ヘッド駆動部6に出力され
る制御信号が制御信号C=K×(VE−VM)によって算
出される。ここで、制御信号Cは、符号を有した信号と
され、すなわち、VE<VMの場合(期待速度より測定速
度の方が過大とされた場合)には、負の値となって、ま
た、VE>VMの場合(期待速度より測定速度の方が小と
された場合)には、正の値となる。
【0090】上記ステップS8により得られた制御信号
Cは、ステップS9において、磁気ヘッド駆動部6に出
力される。磁気ヘッド駆動部6は、制御部9からの制御
信号Cに基づいたヘッド駆動信号によって、磁気ヘッド
10の駆動を制御する。ここで上記制御信号Cが負であ
った場合、すなわち、期待速度より測定速度の方が過大
とされた場合には、磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド
10を上記逆方向に当該制御信号Cの値に応じて駆動す
る。一方、上記制御信号Cが正であった場合、すなわ
ち、期待速度より測定速度の方が小とされた場合には、
磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド10を上記正方向に
当該制御信号Cの値に応じて駆動する。なお、VE=VM
の場合には、磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド10に
印加する駆動力を零とする。このような磁気ヘッド駆動
部6による駆動制御によって磁気ヘッド10は所定のデ
ータトラックに向かいつつ滑らかに減速される。
【0091】そして、ステップS10において、磁気ヘ
ッド10の現在位置が隣接されたデータトラック到達点
を越えたか否かについて判別する。ここで、現在位置が
隣接されたデータトラック位置を越えたことを判別した
場合、この隣接データトラックへ送るための制御を終了
させて、上述したトラックフォロー制御を行う。また、
現在位置が隣接されたデータトラック到達位置を越えて
いない場合、当該処理を終了する。
【0092】このように、磁気ヘッド10が上記キック
パルスによって所定速度に達した後の当該磁気ヘッド1
0の移動速度の制御を行っているために、本例では図1
2に示すように、移動開始後御制御区間(X1〜X2)の
ヘッド駆動信号SHが変化される。
【0093】以上のように、トラック送り要求パルスに
応じて、キックパルスとされる磁気ヘッド駆動開始用の
駆動力によって、磁気ヘッド10を駆動開始させ、その
後は、当該駆動開始された磁気ヘッド10の位置及び移
動速度を監視して当該移動速度を適宜制御することによ
り、所定のデータトラックへの当該磁気ヘッド10の到
達を実現させている。
【0094】そして、記録/再生装置1は、このような
制御によって所定のデータトラックに送った磁気ヘッド
10を下位トラッキング制御回路7bにより当該送られ
たデータトラックについての上記トラックフォローの制
御を行う。すなわち、記録/再生装置1は、図11に示
すように、隣接したデータトラックへのシークトラック
により送った磁気ヘッド10を上記トラックフォローに
より当該データトラック内の所望の位置に位置決めす
る。なお、下位トラッキング制御回路7bは、上述した
ようにトラック送り制御が行われている際には、非動作
状態とされている。
【0095】次に、外部コンピュータ300から、図3
に示すように連続して到来するトラック送り要求パルス
によって行う連続トラック送りについて説明する。この
ような連続トラック送りについては、制御部9は、予め
設定した速度プロファイルからなるトラック送りモード
により、現カウント値の推移に基づいていずれか一のト
ラック送りモードに切り換えて、磁気ヘッド10の送り
を実行している。
【0096】ここで、現カウント値とは、外部コンピュ
ータ300から到来するトラック送り要求パルスによっ
てカウントアップされ、または、磁気ヘッド10が1デ
ータトラック分のトラック送りがされる毎にカウントダ
ウンされた時のカウント値である。よって、記録/再生
装置1においては、トラック送り要求パルスの到来を検
知した時(カウント値のカウントアップ時)、及びトラ
ック送り完了した時(カウント値のカウントダウン時)
に現カウント値が変化し、トラック送りモードが切り換
えられる。そして、このカウント値による上記トラック
送りモードの切り換えは、正方向トラック送りカウンタ
9a及び逆方向トラック送りカウンタ9bのカウント値
に基づいて行われる。すなわち、正方向へトラック送り
を行っている際には、正方向カウンタ9aのカウント値
に基づいてトラック送りモードが切り換わり、逆方向へ
トラック送りを行っている際には、逆方向カウンタ9b
の値に基づいてトラック送りモードが切り換えられる。
【0097】なお、制御部9は、上述したように、光エ
ンコーダ15からの出力を一定間隔で監視している。そ
して、この監視時間単位で、制御部9は、トラック送り
モードの切り換え制御を行っている。本実施の形態で
は、上記監視時間は、0.24msecである。
【0098】具体的には、各トラック送りモードは、異
なったデータトラック上における位置と当該位置に対応
される速度からなる速度プロファイルを有し、その速度
プロファイルに従うように、すなわち、現在位置から所
望の移動速度とされるように、磁気ヘッド10の移動速
度を制御する。
【0099】ここで、トラック送りモードの種類とし
て、図17に示すように、磁気ヘッド10の移動開始時
の制御を伴う単独トラック送りモード(以下、モード0
という。)と、磁気ヘッド10の移動開始の制御を伴わ
ない単独トラック送りモード(以下、モード1とい
う。)と、磁気ヘッド10を定速移動させる定速トラッ
ク送りモード(以下、モード2という。)との3種類が
用意されている。
【0100】上記モード0は、磁気ヘッド10の移動開
始時制御を伴うトラック送りモードであって、図12を
用いて示したように1データトラックについて磁気ヘッ
ド10を送るモードであ。すなわち、磁気ヘッド10を
キックパルスによって移動開始させ、その後の磁気ヘッ
ド10の移動速度の制御を例えば図13に示す期待速度
テーブルを参照して行うトラック送りモードである。こ
のモード0は、最初のトラック送り要求パルスが到来す
ることにより開始される。
【0101】また、モード1は、上述した磁気ヘッド1
0の移動開始時の制御のいらない、すなわち磁気ヘッド
10を移動開始させるためのキックパルスを有していな
いトラック送りモードであって、常に一定した上記期待
速度が指定された期待速度テーブルを参照して磁気ヘッ
ド10の速度を制御するトラック送りモードである。本
例では、モード1は、上記モード0の移動開始時に磁気
ヘッド10を移動開始させるための移動開始時制御を取
り除いたものとされている。
【0102】さらに、モード2は、常に一定した上記期
待速度が指定された期待速度テーブルを参照して実行さ
れるトラック送りモードである。モード2の制御速度
は、トラック送り要求パルスの繰り返し最高速度(3ms
ec/トラック)よりも早い速度が設定してある。これに
より、トラック送り要求パルスがこれを越えない任意の
速度で到来しても滑らかな連続トラック送りが実現でき
る。
【0103】図18には、上記各トラック送りモードに
よって実行された場合の光エンコーダ15からの出力、
いわゆる磁気ヘッド10の速度カーブを示している。図
18内(a)は、モード0が選択された場合の磁気ヘッ
ド10の速度カーブを示し、図18内(b)は、モード
1が選択された場合の磁気ヘッド10の速度カーブを示
し、図18内(c)は、モード2が選択された場合の磁
気ヘッド10の速度カーブを示している。換言すれば、
制御部9は、各トラック送りモードにおいて、上述した
各速度カーブに従うような上記現在位置と期待速度とか
らなる期待速度テーブルを参照して当該モードを実行し
ている。
【0104】以下、図19に示すフローチャートを用い
て、カウント値の推移に基づくトラック送りモードの選
択と当該選択されたトラック送りモードによる磁気ヘッ
ド10の移動速度の制御とについて説明する。ここで、
連続トラック送りのためのトラック送り要求パルスは、
上述した図3に示すように、一定のトラック送り要求時
間間隔毎に連続して外部コンピュータ300から到来す
るものとする。また、ここでカウント値の推移が参照さ
れるカウンタは、上述した正方向カウンタ9a又は逆方
向カウンタ9bであり、本例では、正方向カウンタ9a
による処理を例にしてあげる。
【0105】制御部9は、ステップS21において、ト
ラック送り要求パルス(トラック移動要求)があったか
を判別する。ここで、トラック送り要求パルスがあった
ことを確認した場合には、制御部9は、ステップS22
において、正方向カウンタ9aにおける前カウント値を
カウントアップして現カウント値を得て、すなわちΔt
前の現カウント値をカウントアップして現カウント値を
得て、続いて、ステップS23において、光エンコーダ
15からのディジタル数値(第1の光信号Saのディジ
タル値)を読み取る。また、トラック送り要求パルスが
なかったことを確認した場合には、制御部9は、上記ス
テップS22をジャンプして、ステップS23におい
て、光エンコーダ15から上記ディジタル数値を読み取
る。
【0106】続くステップS24において、制御部9
は、記憶部25に記憶されている当該磁気ヘッド10が
位置に対応するトップ値及びボトム値から位置情報へ変
換して上記位置情報テーブルを生成し、続いてステップ
S25において、測定速度VM=(現在位置)−(Δt
前の位置)の計算を行う。すなわち、ここで行うステッ
プS23〜ステップS25における処理は、上記図16
におけるステップS1〜ステップS3の処理と同等の処
理である。
【0107】ステップS25において測定速度VMを得
た制御部9は、続くステップS26において、磁気ヘッ
ド10の現在位置が隣接するデータトラック到着点、す
なわち隣接するデータトラックのトラック中心を越えた
位置か否かを判別する。具体的には、第1の光信号Sa
がトラック中心に対応されるゼロクロス点を越えた否か
を判別する。ここで、隣接するデータトラック到達点を
越えたことを確認した場合、制御部9は、ステップS2
7において、前カウント値をカウントダウンして現カウ
ント値を得て、ステップS28に進む。また、現在位置
が隣接するデータトラックの到達点を越えていないこと
を確認した場合、制御部9は、ステップS27をジャン
プして、上記ステップS28に進む。
【0108】上記ステップS28においては、制御部9
は、現カウント値が0か否かを判別する。ここで、現カ
ウント値=0であることを確認した場合には、制御部9
は、ステップS38に進む。また、ステップS28にお
いて、現カウント値=0ではないことを確認した場合に
は、制御部9は、ステップS29に進む。
【0109】上記ステップS29では、制御部9は、現
カウント値=1であるか否かを判別する。ここで、現カ
ウント値=1であることを確認した場合には、制御部9
は、ステップS30に進む。また、現カウント値=1で
はないことを確認した場合には、制御部9は、ステップ
S32に進む。
【0110】上記ステップS32において、制御部9
は、上記モード2を選択する。すなわち、制御部9は、
ステップS28において現カウント値=0ではないこと
を確認し、ステップS29において現カウント値=1で
はないことを確認した場合、すなわち、図17に示すよ
うに、現カウント値の推移が0から1への推移でも2か
ら1への推移でもないことを確認した場合に、ステップ
S32においてモード2を選択する。そして、モード2
を選択した制御部9は、ステップS38に進む。
【0111】一方、ステップS29において現カウント
値=1であることを確認した場合におけるステップS3
0では、制御部9は、Δt前の上記現カウント値(以
下、Δt前のカウント値という。)=0か否かを判別す
る。ここで、Δt前のカウント値=0であることを確認
した場合には、制御部9は、ステップS33に進む。ま
た、Δt前のカウント値=0ではないことを確認した場
合には、制御部9は、ステップS31に進む。
【0112】上記ステップS31において、制御部9
は、上記モード0を選択する。すなわち、制御部9は、
ステップS29において現カウント値=1であることを
確認し、ステップS30においてΔt前のカウント値=
0であることを確認した場合、すなわち、図17に示す
ように、現カウント値が1から0へ推移したことを確認
した場合に、ステップS31においてモード0を選択す
る。そして、モード0を選択した制御部9は、ステップ
S38に進む。
【0113】一方、ステップS30においてΔt前のカ
ウント値=0ではないことを確認した場合におけるステ
ップS33では、制御部9は、Δt前のカウント値=2
であるか否かを判別する。ここで、Δt前のカウント値
=2であることを確認した場合、制御部9は、ステップ
S34に進む。また、Δt前のカウント値=2ではない
ことを確認した場合、制御部9は、ステップS35に進
む。
【0114】上記ステップS34において、制御部9
は、上記モード1を選択する。すなわち、制御部9は、
ステップS29において現カウント値=1であることを
確認し、ステップS30及びステップS33によりΔt
前のカウント値=2であることを確認した場合、すなわ
ち、図17に示すように、現カウント値が2から1へ推
移したことを確認した場合に、ステップS34において
モード1を選択する。そして、モード1を選択した制御
部9は、ステップS38に進む。
【0115】一方、ステップS33においてΔtのカウ
ント値=2ではないことを確認した場合におけるステッ
プS35では、制御部9は、Δt前のトラック送りモー
ドがモード2であるか否かを判別する。ここで、Δt前
のトラック送りモードがモード2ではないことを確認し
た場合には、制御部9は、ステップS36に進む。ま
た、Δt前のトラック送りモードがモード2であること
を確認した場合には、制御部9は、ステップS38に進
む。
【0116】上記ステップS36では、制御部9は、磁
気ヘッド10が位置40(図14に示す隣接するデータ
トラックのトラック中心位置)を越えたか否かを判別す
る。ここで、磁気ヘッド10が上記位置40を越えてい
ないことを確認した場合には、制御部9は、ステップS
38に進む。また、磁気ヘッド10が上記位置40を越
えたことを確認した場合には、制御部9は、ステップS
37に進み、当該トラック送り制御を終了させてトラッ
クフォロー制御が行えるように、下位トラッキング制御
回路7bを動作状態にする。
【0117】ここで、上記ステップS38においては、
制御部9は、上述したように、期待速度テーブルに基づ
いて現在位置に対応する期待速度を検索する処理を行
う。期待速度テーブルについては、上記現カウントが推
移された時に、上記ステップS32、上記ステップS3
1及び上記ステップS34において適宜切り換えられる
ものであって、換言すれば、現カウント値が推移されな
い限りにおいては、Δt前のトラック送りモードと同じ
トラック送りモードにより磁気ヘッド10の移動速度の
制御を行う。
【0118】上記速度プロファイルから期待速度を検索
した制御部9は、ステップS39に進み、制御電圧C=
K×(VE−VM)の計算を行い、続くステップS40に
おいて、磁気ヘッド駆動部6に制御信号Cを出力する。
このステップS39及びステップS40における計算
は、図16におけるステップS8及びステップS9の処
理と同等な処理である。すなわち、制御部9は、期待速
度VEと上記測定速度VMとの差に応じて、磁気ヘッド駆
動信号の制御信号を求める。これにより、期待速度VE
に対して、測定速度VMの方が過大とされたときには、
磁気ヘッド10を減速するような磁気ヘッド駆動信号を
発生させ、測定速度VMの方が小さいとされたときに
は、磁気ヘッド10を加速するような磁気ヘッド駆動信
号を発生させる。
【0119】制御部9は、以上のように一定時間間隔Δ
t毎に、各トラック送りモードの選択と選択されたトラ
ック送りモードとにより磁気ヘッド10の移動速度の制
御している。ここで、現カウント値の推移に基づく磁気
ヘッド10の移動速度の制御について図20を用いて説
明する。具体的には、トラック送り要求パルスStが時
間間隔Tt毎に連続して4個、制御部9に到来した場合
について説明する。
【0120】なお、光エンコーダ15からの第1の光信
号Saの1周期(X0〜X11区間,X11〜X21区間,X21
〜X31区間,X31〜X41区間)毎に発生するゼロクロス
点は、上述したように、各データトラックの中心に対応
される。便宜上、第1の光信号Saにおいて、最初のゼ
ロクロス点であって位置X0を第1のデータトラックの
トラック中心、2番面のゼロクロス点であって位置X11
を第2のデータトラックのトラック中心、3番目のゼロ
クロス点であって位置X21を第3のデータトラックのト
ラック中心、4番面のゼロクロス点であって位置X41
第4のデータトラックのトラック中心と称する。
【0121】最初のトラック送り要求パルスStを検出
した制御部9は、第1のデータトラックのトラック中心
から磁気ヘッド10のトラック送りを開始する。すなわ
ち、制御部9は、図19に示すステップS29において
現カウント値が1であること検出し、ステップS30に
おいてΔt前のカウント値が0であることを検出するこ
とにより、現カウント値が0から1に推移されたことを
検出する。すなわち、制御部9は、第1のデータトラッ
クにおいて静止状態にある磁気ヘッド10を隣接する第
2のデータトラックに移動する要求がなされたことを検
出する。これにより、ステップS31においてモード0
が選択され、制御部9は、ステップS38においてモー
ド0に対応される期待速度テーブルを参照して磁気ヘッ
ド10の移動速度を制御して当該磁気ヘッド10の移動
を開始させる。すなわち、制御部9は、最初のトラック
送り要求パルスを検出して、移動開始時制御によって磁
気ヘッド10の移動を開始させる。
【0122】そして、制御部9は、Δt(=0.24ms
ec)間隔でトラック送り要求パルスの到来及び第1の光
信号Saを監視しながら、磁気ヘッド10をモード0の
速度制御により第2のデータトラックへの移動を行う。
本例では、この第2のデータトラックに移動する行程の
位置X01を通過した時、すなわち先にトラック送り要求
パルスが到来してから時間Tt経過後に新たなトラック
送り要求パルスが到来する。制御部9は、この新たなト
ラック送り要求パルスの到来をステップS21において
検出する。そして、制御部9は、上記ステップS22に
おいて現カウント値をカウントアップさせ、現カウント
値を2にする。これにより、上記ステップS28及びス
テップS29に現カウント値は0及び1の何れでもない
ことが検出されるため、ステップS32においてモード
2が選択される。
【0123】制御部9は、ステップS38においてモー
ド2に対応される期待速度テーブルを参照して磁気ヘッ
ド10の移動速度を制御開始する。ここでの磁気ヘッド
10の移動速度の制御は、いわゆる定速トラック送りと
される。そしてまた、制御部9は、Δt間隔でトラック
送り要求パルスの到来及び第1の光信号Saを監視しな
がら、磁気ヘッド10をモード0の速度制御により第2
のデータトラックへの移動を行う。そして、今度は光エ
ンコーダ15から出力される第1の光信号Saのゼロク
ロス点が検出されるため、すなわち、1データトラック
分のトラック送りを完了したことが検出されるため、制
御部9は、磁気ヘッド10が第2のデータトラックのト
ラック中心に到達した結果として、上記ステップS27
において現カウント値をカウントダウンする。すなわ
ち、制御部9は、現カウント値を1にする。これによ
り、上記ステップS29において現カウント値が1であ
ることが検出され、ステップS33においてΔt前のカ
ウント値が2であることが検出されるため、ステップS
34においてモード1に切り換えられる。
【0124】制御部9は、ステップS38においてモー
ド1に対応される期待速度テーブルを参照して磁気ヘッ
ド10を移動速度を制御開始させる。ここでの磁気ヘッ
ド10の移動速度の制御は、いわゆる移動開始時制御の
ない単独トラック送りとされる。そしてまた、制御部9
は、Δt間隔でトラック送り要求パルスの到来及び第1
の光信号Saを監視しながら、磁気ヘッド10をモード
1の速度制御により第3のデータトラックへの移動を行
う。そして、制御部9は、この第3のデータトラックに
移動する行程の位置X01において新たなトラック送り要
求パルスの到来を検出する。制御部9は、この新たなト
ラック送り要求パルスの到来をステップS21において
検出する。
【0125】そして、上記位置X01における処理と同様
に、制御部9により、現カウント値がカウントアップさ
れることにより、ステップS32においてモード2が選
択される。そして、制御部9は、第3のデータトラック
のトラック中心上に磁気ヘッド10が位置するまでモー
ド2により磁気ヘッド10の速度制御を実行し、第2の
データトラックのトラック中心(位置X21)への到達の
検出、すなわちゼロクロス点の検出により、現カウント
値をカウントダウンさせる。
【0126】第3のデータトラックのトラック中心位置
(X21〜X31区間)までの磁気ヘッド10の速度制御に
ついては、制御部9は、上記第2のデータトラックのト
ラック中心から第3のデータトラックのトラック中心
(上記X11〜X21区間)における速度制御と同様な制御
となる。すなわち、制御部9は、磁気ヘッド10の速度
制御を、トラック送り要求パルスが到来するときまでは
モード1によって行い、トラック送り要求パルスが到来
した時点から第4のデータトラックのトラック中心点を
通過するまではモード2によって行っている。
【0127】そして、第3のデータトラックのトラック
中心を磁気ヘッド10が通過することにより現カウント
値が2から1へ推移されるため、制御部9は、再びモー
ド1による速度制御によって磁気ヘッド10の移動を制
御する。本例では、トラック送り要求パルスが4つとさ
れているので、すなわち、第4のデータトラックが最終
到達予定のデータトラックとされているので、トラック
送り要求パルスが到来しないことから、制御部9は、そ
のままモード1による速度制御により、第4のデータト
ラックのトラック中心まで磁気ヘッド10を移動させ
る。そして、制御部9は、第4のデータトラックのトラ
ック中心を通過したことを検出することにより、現カウ
ント値をカウントダウンさせる。これにより、現カウン
ト値が1から0へ推移されるので、制御部9は、ステッ
プS37において、下位トラッキング制御回路7bを動
作状態にして、上述したトラックフォローによるトラッ
ク中心への位置決め制御を行う。
【0128】なお、例えば、第4のデータトラックにお
いては、磁気ヘッド10を確実に停止予定の第4のデー
タトラックに停止させるために、磁気ヘッド10の停止
に要する停止動作時間Tsを長くして、トラックフォロ
ー制御を行うようにしている。よって、停止動作時間T
sがトラック送り要求パルスの到来時間間隔Ttより大と
されているならば、記録/再生装置1は、停止動作時間
s内において、トラック送り要求パルスの到来を検出
することもあり、また、その検出したトラック送り要求
パルスが現在送り方向とは逆方向のトラック送り要求で
ある場合もある。例えば、現在送り方向とは逆方向のト
ラック送り要求であるトラック送り要求パルスが到来し
た場合、本実施の形態である記録/再生装置1は、現在
磁気ヘッド10の移動のために使用しているカウンタで
はない方のカウンタによって当該到来したトラック送り
要求パルスをカウントすることになる。すなわち、これ
は、連続してトラック送り要求パルスが到来することを
許容し、停止動作時間Ts内においても、記録/再生装
置1において当該到来してトラック送り要求パルスをカ
ウントするようにしているために起こる。
【0129】記録/再生装置1は、以上のようにして単
独トラック送り及び連続トラック送りを行っている。
【0130】記録/再生装置1は、連続トラック送りに
ついては、連続して到来するトラック送り要求パルスに
応じて新しく上記定速トラック送り(モード2)の状態
を必要に応じて発生させ、上記単独トラック送り(モー
ド1)と上記定速トラック送り(モード2)を随時切り
換えることによって、上述したようなボイスコイルモー
タにより磁気ヘッド10が駆動される場合であっても、
連続トラック送りを確実に行い、且つ連続トラック送り
を滑らかに行うことを可能にしている。
【0131】なお、連続トラック送りを確実に実現する
ために、トラック送り要求パルスの繰り返し最高速度よ
り定速トラック送り(モード2)の制御速度の方が速く
なるように設定されている。これにより、トラック送り
要求パルスの到来がこの制御速度を越えない限りにおい
て任意の速度で到来しても、記録/再生装置1は、滑ら
かな連続トラック送りが実現される。
【0132】また、記録/再生装置1は、1のデータト
ラックについてのトラック送り実行時間がトラック送り
要求時間を越えるような場合であっても、連続トラック
送り実行許容時間内に磁気ヘッド10の移動を完了させ
ることができる。
【0133】すなわち、図21に示すように、外部コン
ピュータ300から一定したトラック送り要求時間aで
出力されるN個の連続したトラック送り要求パルスの後
には、いわゆるセトリング時間Sが与えられている。よ
って、記録/再生装置1は、全体として、連続トラック
送り実行許容時間T=N×a+Sの間に最後のデータト
ラックに磁気ヘッド10を到達させていればよいことに
なる。
【0134】よって、記録/再生装置1は、連続トラッ
ク送りにおいては、個々のデータトラックについてトラ
ック送りを行っていないので、トラック送り実行時間が
トラック送り要求時間aを越えた場合であっても、セト
リング時間Sの中で吸収することができる。
【0135】記録/再生装置1は、以上のような動作に
より、装着された下位ディスクについてのトラック位置
情報を作成し、当該作成したトラック位置情報に基づい
て磁気ヘッド10のトラック送りを行い、さらに連続し
て到来するトラック送り要求パルスに応じて連続トラッ
ク送りを行っている。
【0136】さらに、この記録/再生装置1は、上述し
たように、正方向カウンタ9aと逆方向カウンタ9bを
用意して、一方のカウンタのカウント値に基づいてトラ
ック送りを行った後に、他方のカウンタのカウント値に
基づいてそれとは逆方向へのトラック送りを行ってい
る。
【0137】例えば、従来の記録/再生装置は、磁気ヘ
ッドを駆動させている最中にその駆動方向とは逆方向の
移動を要求するトラック送り要求パルスが入力される
と、磁気ヘッドの動作を期待された通りに行うことがで
きない場合がある。
【0138】例えば、従来の記録/再生装置は、トラッ
ク送り要求パルスを1つのカウンタによりカウントして
いた。すなわち、従来の記録/再生装置は、正方向への
トラック送りを要求する正方向トラック送り要求パルス
と、逆方向へのトラック送りを要求する逆方向トラック
送り要求パルスとがこの唯一つのカウンタに入力されて
いた。これにより、例えば、正方向のトラック送りを当
該カウンタのカウント値に基づいて実行している最中
に、逆方向トラック送り要求パルスが到来すると当該到
来した逆方向トラック送り要求パルスが当該カウンタに
おいてカウントされてしまう場合がある。
【0139】しかし、このようにトラック送りを実行し
ている最中に、当該トラック送り方向とは逆方向のトラ
ック送りを要求するトラック送り要求パルスをカウンタ
がカウントしてしまうと、磁気ヘッドの駆動が不安定と
なる場合がある。例えば、図20において説明したよう
に、第3のデータトラックから第4のデータトラックへ
のトラック送りモードされている最中に、すなわち停止
動作時間Ts内に、当該トラック送り要求パルスが到来
する場合があり、これに加えて当該到来したトラック送
り要求パルスが逆の方向へのトラック送り要求である場
合があり、従来の記録/再生装置が現在移動に使用して
いるカウンタによりこれをカウントしてしまうと、当該
停止予定とされたデータトラック上において磁気ヘッド
を停止させることなく、磁気ヘッドの駆動が不安定とな
ってしまい、期待されて通りのトラック送り動作を行う
ことができないことがある。
【0140】一方、上述したように、本発明の実施の形
態とされる記録/再生装置1は、正方向及び逆方向にト
ラック送りするためのカウンタを別々に有し、一方のカ
ウンタによりトラック送りを行ってから、他方のカウン
タのカウント値に基づいて逆の方向へのトラック送りを
行っている。よって、記録/再生装置1は、トラック送
りを行っている最中に、当該トラック送り方向とは逆方
向のトラック送り要求パルスが到来した場合であって
も、当該トラック送りに用いているカウンタではカウン
トされないことになる。よって、記録/再生装置1は、
停止動作時間Ts内に逆の方向へのトラック送り要求パ
ルスが到来する場合であっても、現在移動に使用してい
るカウンタではない方のカウンタによりこれをカウント
しているため、磁気ヘッド10の駆動を期待通りに行
い、停止予定のデータトラックに磁気ヘッド10をいっ
たん停止させて、続けて逆方向へのトラック送りにより
所望のデータトラックへ磁気ヘッド10を移動させるこ
とができる。
【0141】図22には、正方向カウンタ9aと逆方向
カウンタ9bのカウント値に基づいて行うトラック送り
についての一連の処理のフローチャートを示している。
【0142】先ずステップS61では、記録/再生装置
1は、正方向カウンタ9aのカウント値が0か否かを確
認する。
【0143】ここで、記録/再生装置1は、正方向カウ
ンタ9aのカウンタ値が0ではないことを確認した場合
には、ステップS63に進み、また、正方向カウンタ9
aのカウント値が0ではないことを確認した場合には、
ステップS62に進む。
【0144】上記ステップS63では、記録/再生装置
1は、正方向トラック送りを実行する。すなわち、記録
/再生装置1は、確認した正方向カウンタ9aのカウン
タ値を0にするようにトラック送りを行う。そして、正
方向カウンタ9aのカウント値を0にするトラック送り
を終了させた後、記録/再生装置1は、ステップS64
において、逆方向カウンタ9bが0か否かを確認する。
このステップS64において、記録/再生装置1は、逆
方向カウンタ9bのカウント値が0でないことを確認し
た場合には、ステップS65に進む。
【0145】ステップS65では、記録/再生装置1
は、逆方向トラック送りを実行する。すなわち、記録/
再生装置1は、確認した逆方向カウンタ9bのカウンタ
値を0にするようにトラック送りを行う。そして、逆方
向カウンタ9bのカウント値を0にするトラック送りを
終了させた後、記録/再生装置1は、再度、上記ステッ
プS61において、正方向カウンタ9aのカウント値を
確認することにより、正方向トラック送り要求パルスが
到来していないかを確認する。
【0146】なお、上記ステップS65において逆方向
カウンタ9bのカウント値が0であることを確認した場
合には、逆方向トラック送り要求パルスが到来していな
いとされるので、記録/再生装置1は、トラック送り制
御を終了させて、メインの処理に移行する。
【0147】また、上記ステップS61において、正方
向カウンタ9aが0であることを確認した場合には、記
録/再生装置1は、正方向へのトラック送りを行うこと
なく、ステップS62において、逆方向カウンタ9bの
カウント値が0か否かの確認を行う。このステップS6
2において、記録/再生装置1は、逆方向カウンタ9b
のカウント値が0でないことを確認した場合には、上記
ステップS65に進み、上述したように、逆方向トラッ
ク送りを実行する。また、上記ステップS62において
逆方向カウンタ9bのカウント値が0であることを確認
した場合には、逆方向トラック送り要求パルスも到来し
ていないとされるので、記録/再生装置1は、トラック
送り制御を終了させて、メインの処理に移行する。
【0148】このように記録/再生装置1は、各カウン
タのカウント値の確認して、当該カウンタがトラック送
り要求パルスをカウントしていた場合、そのカウント値
を0にするようにトラック送りを行う。そして、カウン
ト値を0にするようにトラック送りを行った後に、他方
のカウンタがトラック送り要求パルスをカウントしてい
た場合、そのカウント値を0にするようにトラック送り
を行う。このような処理によって、記録/再生装置1
は、所望のデータトラックに磁気ヘッド10を送り、外
部コンピュータ300とが把握する磁気ヘッド10のト
ラック位置を一致を図っている。
【0149】ところで、この記録/再生装置1は、下位
ディスク及び上位ディスクが挿入されていない状態にあ
っては、磁気ヘッド10をロックしている。これによ
り、下位ディスク及び上位ディスクが挿入されていなと
きのヘッド10Aとヘッド10Bの衝突を防止して、ヘ
ッド10A及びヘッド10Bの破損を防止している。
【0150】しかし、従来の記録/再生装置では、この
ように磁気ディスクが装着されていないことにより磁気
ヘッドがロックされている状態においてトラック送り要
求パルスが到来してしまうと、実際に磁気ヘッドを動か
すことができないため、結果として、外部コンピュータ
が把握する磁気ヘッドのトラック位置と実際のトラック
位置とに食い違いが生じてしまう。
【0151】一方、記録/再生装置1は、磁気ヘッド1
0が移動可能な状態であることを検出するヘッド移動可
能検出機能を制御部9に備えている。そして、制御部9
のトラック送り制御部9cは、ヘッド移動可能検出機能
により磁気ヘッド10が移動可能であることを検出した
後に、正方向カウンタ9a及び逆方向カウンタ9bの内
の何れか一方のカウンタのカウント値に応じて磁気ヘッ
ド駆動部6を制御して磁気ヘッド10のトラック送りを
行い、続いて他方のカウンタのカウント値に応じて磁気
ヘッド駆動部6を制御して磁気ヘッド10のトラック送
りを行うように構成している。
【0152】これにより、記録/再生装置1は、磁気ヘ
ッド10が非可動状態とされている間に正方向及び逆方
向トラック送り要求パルスが到来した場合、正方向カウ
ンタ9a及び逆方向カウンタ9bでカウントし、移動可
能とされた後、当該正方向カウンタ9a又は逆方向カウ
ンタ9bにおいてカウントしたカウント値に基づいて実
際に磁気ヘッド10のトラック送りを行っている。よっ
て、記録/再生装置1は、磁気ヘッド10がロックされ
ている状態であっても到来するトラック送り要求パルス
をカウントして保持し、ロックが解除されてから、当該
保持していたカウンタ値に基づいて磁気ヘッド10のト
ラック送りを行うことができる。
【0153】すなわち、これにより、記録/再生装置1
は、磁気ヘッド10が移動不可能な状態においてトラッ
ク送り要求パルスが到来しても、磁気ヘッド10が移動
可能とされて後に、当該移動不可能な状態中に当該した
トラック送り要求パルスを考慮に入れたトラック送りを
行うことができ、外部コンピュータ300が把握する磁
気ヘッド10のトラック位置との一致を図ることができ
る。
【0154】図23には、磁気ヘッド10が動ける状態
か否かを判別して、磁気ヘッド10のトラック送り等を
行う具体的な処理を示している。
【0155】先ず、ステップS41において、外部コン
ピュータ300よりトラック送り要求パルスが入力され
る。そして、ステップS42において、磁気ヘッド10
が移動可能な状態、例えばロックされた状態でないかを
判別する。ここで、磁気ヘッド10が移動可能とされて
いる状態の場合には、当該外部コンピュータ300から
到来されたトラック送り要求パルスに応じて磁気ヘッド
10のトラック送りを行う。このトラック送りについて
は、図24に示すフローチャートの手順に従う。また、
磁気ヘッド10が移動可能とされていない場合には、当
該外部コンピュータ300から到来されたトラック送り
要求パルス(ここでは、上記正方向トラック送り要求パ
ルス)の命令数だけカウントアップする。
【0156】このような処理により、記録/再生装置1
は、磁気ヘッド10の状態に応じて外部コンピュータ3
00から到来するトラック送り要求パルスをカウント
し、又は磁気ヘッド10の駆動を行う。
【0157】図24には、磁気ヘッド10を移動可能な
場合、すなわちロックが解除されているような場合に、
正方向カウンタ9a及び逆方向カウンタ9bがそれぞれ
保持しているカウント値に基づいて当該磁気ヘッド10
のトラック送りを行うときの処理を示している。
【0158】先ず、ステップS51において、カウンタ
(正方向カウンタ9a又は逆方向カウンタ9b)のカウ
ント値が0か否かを確認する。ここで、どのカウンタの
カウント値も0であることを確認した場合、当該処理を
終了して、また、カウンタが0以外のカウンタ値を保持
している場合、当該保持しているカウンタ値に応じて磁
気ヘッド10のトラック送りを行う。
【0159】このような処理により、記録/再生装置1
は、移動可能にした磁気ヘッド10のトラック送りを開
始することができる。
【0160】なお、磁気ヘッド10がロックされている
間に到来するトラック送り要求パルスをカウントするこ
とについて説明しているが、これに限定されることな
く、例えば、記録/再生装置1が独立して処理を実行し
ている際に、到来するトラック送り要求パルスをカウン
トすることもできる。すなわち、例えば、記録/再生装
置1が上述したように、トラック位置情報を作成するた
めの第1の光信号Saの引き込み処理を優先的に実行さ
せ、当該処理の終了後に、カウンタのカウント値に基づ
いて当該処理間に到来したトラック送り要求パルスによ
る磁気ヘッド10のトラック送りを行うこともできる。
【0161】
【発明の効果】本発明に係る記録/再生装置は、第1の
トラック送り要求信号カウント手段により、第1のトラ
ック送り方向へのトラック送り要求信号をカウントし、
第2のトラック送り要求信号カウント手段により、第1
のトラック送り方向とは逆方向の第2のトラック送り要
求信号をカウントし、そして、トラック送り制御手段に
より、第1のトラック送り要求信号カウント手段及び第
2のトラック送り要求信号カウント手段の内の何れか一
方のトラック送り要求信号カウント手段のカウント値に
応じてヘッド駆動手段を制御して記録/再生ヘッドのト
ラック送りを行った後に、他方のトラック送り要求信号
カウント手段のカウント値に応じてヘッド駆動手段を制
御して記録/再生ヘッドのトラック送りを行うことがで
きる。
【0162】よって、記録/再生装置は、現在トラック
送りされている方向とは逆方向のトラック送りを要求す
るトラック送り要求信号が到来した場合であっても、現
在移動に用いているトラック送り要求信号カウント手段
によるトラック送りを終了した後に、当該移動とは逆方
向の移動に用いるトラック送り要求カウント手段を用い
てトラック送りを行い、さらに所望のトラック位置に磁
気ヘッドを移動させることができる。
【0163】これにより、記録/再生装置は、現在トラ
ック送りされている方向とは逆方向のトラック送りを要
求するトラック送り要求信号が到来した場合であって
も、確実に且つ安定して磁気ヘッド10のトラック送り
を行うことができる。
【0164】また、本発明に係る記録及び/又は再生方
法は、第1のトラック送り要求信号カウント工程によ
り、第1のトラック送り方向へのトラック送り要求信号
をカウントし、第2のトラック送り要求信号カウント工
程により、第1のトラック送り方向とは逆方向の第2の
トラック送り要求信号をカウントし、そして、トラック
送り制御工程により、第1のトラック送り要求信号カウ
ント工程及び第2のトラック送り要求信号カウント工程
の内の何れか一方のトラック送り要求信号カウント手段
のカウント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送り
を行った後に、他方のトラック送り要求信号カウント工
程のカウント値に応じて記録/再生ヘッドのトラック送
りを行うことができる。
【0165】よって、記録/再生方法は、現在トラック
送りされている方向とは逆方向のトラック送りを要求す
るトラック送り要求信号が到来した場合であっても、現
在移動に係るトラック送り要求信号カウント工程で得た
カウント値によりトラック送りを終了した後に、当該移
動とは逆方向の移動に係るトラック送り要求カウント工
程で得たカウント値によりトラック送りを行い、さらに
所望のトラック位置に磁気ヘッドを移動させることがで
きる。これにより、記録/再生方法は、現在トラック送
りされている方向とは逆方向のトラック送りを要求する
トラック送り要求信号が到来した場合であっても、確実
に且つ安定して磁気ヘッド10のトラック送りを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である記録/再生装置を示
すブロック回路図である。
【図2】上記記録/再生装置の備える磁気ヘッド部を示
す斜視図である。
【図3】上記記録/再生装置に連続トラック送りさせる
ためのトラック送り要求信号を示す図である。
【図4】上記記録/再生装置の備えるトラックゲージの
一例を示す図であり、(a)が側面図であり、(b)が
第1の開口部及び第2の開口部を拡大して示した側面図
である。
【図5】上記第2の開口部の拡大して示した平面図であ
る。
【図6】上記記録/再生装置の備える光エンコーダの構
造を示す正面図である。
【図7】上記光エンコーダを内側面15bから見た場合
を示す側面図である。
【図8】上記記録/再生装置の備える磁気ヘッドを磁気
ディスクの内周側から外周側に移動させたときにおいて
得られる第1の光信号及び第1の光信号の変化を示す図
である。
【図9】上記記録/再生装置の記憶部に記憶される上記
第1の光信号のトップ値及びボトム値を示す図である。
【図10】上記記録/再生装置の備える記憶部におい
て、トップ値及びボトム値を記憶する記憶領域を示す図
である。
【図11】上記記録/再生装置が第1の光信号に基づい
てデータトラックにトラックフォローを行うことについ
て説明するために用いた図である。
【図12】上記磁気ヘッドをデータトラック間でトラッ
ク送りを行った場合において、上記光エンコーダから得
られる第1の光信号に基づいて、磁気ヘッドの移動速度
を制御して、当該磁気ヘッドを隣接したデータトラック
に移動させたときのヘッド駆動信号及び第1の光信号の
履歴を示す図である。
【図13】トラック送りされる磁気ヘッドの移動速度の
制御に用いられる速度プロファイルを示す図である。
【図14】上記記憶部に記憶されているトップ値とボト
ム値に基づいて得られる正規化されて正弦波信号とされ
る位置情報テーブルを示す図である。
【図15】光エンコーダから出力される第1の光信号の
サンプリングの一例を示す図である。
【図16】磁気ヘッドの移動速度を制御して、隣接した
データトラックに磁気ヘッドを送ることを実行するため
のフローチャートである。
【図17】上記記録/再生装置が現カウント値の推移と
当該推移に対応するトラック送りモードを示す図であ
る。
【図18】上記各トラック送りモードによる磁気ヘッド
の移動制御によって得られる速度カーブを示す図であ
る。
【図19】現カウント値の推移に基づいてトラック送り
モードを切り換える手順を示すフローチャートである。
【図20】上記記録/再生装置に連続してトラック送り
要求パルスが到来したときの当該記録/再生装置による
磁気ヘッドのトラック送りモードの切り換えを示す図で
ある。
【図21】連続トラック送り実行許容時間内に常に連続
トラック送りを行うことができることを説明するために
用いた図である。
【図22】正方向カウンタ及び逆方向カウンタのカウン
ト値を確認して当該確認したカウント値に基づいてカウ
ントする一連の手続きであって、一方のカウンタのカウ
ント値に基づいてトラック送りを行った後に、他方のカ
ウンタのカウント値に基づいてトラック送りを行う手順
を示すフローチャートである。
【図23】磁気ヘッドが動ける状態か否かを判別して、
磁気ヘッドのトラック送り等を行う処理を示すフローチ
ャートである。
【図24】磁気ヘッドに対するロックを解除した後にカ
ウンタが保持しているカウント値に応じて当該磁気ヘッ
ドのトラック送りを行う処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 記録/再生装置、6 磁気ヘッド駆動部、9 制御
部、9a 正方向カウンタ、9b 逆方向カウンタ、9
c トラック送り制御部、10 磁気ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行に形成された複数のデータトラッ
    クを有する記録媒体に対して、情報信号の記録/再生を
    行う記録/再生ヘッドと、 上記記録/再生ヘッドを、上記記録媒体の複数のデータ
    トラックに対して垂直な方向に移動させるヘッド駆動手
    段と、 第1のトラック送り方向へのトラック送り要求信号をカ
    ウントする第1のトラック送り要求信号カウント手段
    と、 上記第1のトラック送り方向とは逆方向の第2のトラッ
    ク送り要求信号をカウントする第2のトラック送り要求
    信号カウント手段と、 上記第1のトラック送り要求信号カウント手段及び上記
    第2のトラック送り要求信号カウント手段の内の何れか
    一方のトラック送り要求信号カウント手段のカウント値
    に応じて上記ヘッド駆動手段を制御して上記記録/再生
    ヘッドのトラック送りを行った後に、他方のトラック送
    り要求信号カウント手段のカウント値に応じて上記ヘッ
    ド駆動手段を制御して上記記録/再生ヘッドのトラック
    送りを行うトラック送り制御手段とを備えることを特徴
    とする記録/再生装置。
  2. 【請求項2】 上記トラック送り制御手段は、上記一方
    のトラック送り要求信号カウント手段のカウント値が0
    になったことに応じて上記他方のトラック送り要求信号
    カウント手段に切り換えて、当該他方のトラック送り要
    求信号カウンタのカウント値に応じて上記ヘッド駆動手
    段を制御して上記記録/再生ヘッドのトラック送りを行
    うことを特徴とする請求項1記載の記録/再生装置。
  3. 【請求項3】 上記トラック送り制御手段は、上記第1
    のトラック送り要求信号カウント手段及び上記第2のト
    ラック送り要求信号カウント手段のカウント値に基づく
    速度で、上記ヘッド駆動手段により上記記録/再生ヘッ
    ドの移動を行うことを特徴とする請求項1記載の記録/
    再生装置。
  4. 【請求項4】 上記記録/再生ヘッドが移動可能な状態
    であることを検出するヘッド移動可能検出手段を備え、 上記トラック送り制御手段は、上記ヘッド移動可能検出
    手段により上記記録/再生ヘッドが移動可能であること
    を検出した後に、上記第1のトラック送り要求信号カウ
    ント手段及び上記第2のトラック送り要求信号カウント
    手段の内の何れか一方のトラック送り要求信号カウント
    手段のカウント値に応じて上記ヘッド駆動手段を制御し
    て上記記録/再生ヘッドのトラック送りを行い、続いて
    他方のトラック送り要求信号カウント手段のカウント値
    に応じて上記ヘッド駆動手段を制御して上記記録/再生
    ヘッドのトラック送りを行うことを特徴とする請求項1
    記載の記録/再生装置。
  5. 【請求項5】 略平行に形成された複数のデータトラッ
    クを有する記録媒体に対して記録/再生ヘッドを移動さ
    せ、当該記録/再生ヘッドにより情報信号の記録/再生
    を行う記録/再生方法において、 第1のトラック送り方向へのトラック送り要求信号をカ
    ウントする第1のトラック送り要求信号カウント工程
    と、 上記第1のトラック送り方向とは逆方向の第2のトラッ
    ク送り要求信号をカウントする第2のトラック送り要求
    信号カウント工程と、 上記第1のトラック送り要求信号カウント工程及び上記
    第2のトラック送り要求信号カウント工程の内の何れか
    一方のトラック送り要求信号カウント工程におけるカウ
    ント値に応じて上記記録/再生ヘッドのトラック送りを
    行った後に、他方のトラック送り要求信号カウント工程
    におけるカウント値に応じて上記記録/再生ヘッドのト
    ラック送りを行うトラック送り制御工程とを有すること
    を特徴とする記録/再生方法。
  6. 【請求項6】 上記記録/再生ヘッドが移動可能な状態
    であることを検出するヘッド移動可能検出工程を備え、 上記トラック送り制御工程は、上記ヘッド移動可能検出
    工程により上記記録/再生ヘッドが移動可能であること
    を検出した後に、上記第1のトラック送り要求信号カウ
    ント工程及び上記第2のトラック送り要求信号カウント
    工程の内の何れか一方のトラック送り要求信号カウント
    工程のカウント値に応じて上記記録/再生ヘッドのトラ
    ック送りを行い、続いて他方のトラック送り要求信号カ
    ウント工程のカウント値に応じて上記記録/再生ヘッド
    のトラック送りを行うことを特徴とする請求項5記載の
    記録/再生方法。
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