JPH11273852A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH11273852A
JPH11273852A JP10077685A JP7768598A JPH11273852A JP H11273852 A JPH11273852 A JP H11273852A JP 10077685 A JP10077685 A JP 10077685A JP 7768598 A JP7768598 A JP 7768598A JP H11273852 A JPH11273852 A JP H11273852A
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angle
radiation
heated
frequency
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/72Radiators or antennas
    • H05B6/725Rotatable antennas

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物の状態にかかわらず、被加熱物を十
分に加熱できる高周波加熱装置を提供する。 【解決手段】 電子レンジは、導波管10と、マイクロ
波を発するマグネトロン16と、導波管10の内部に突
出したマグネトロンアンテナ15と、マイクロ波の広が
りを大きくする放射アンテナ13を備える。放射アンテ
ナ13は、アンテナ支持部材2により、角度を変更可能
に保持される。被加熱物が凍っていると、氷が多く、マ
イクロ波を吸収する水が少ないため、加熱室全体にマイ
クロ波を照射すべく、放射アンテナ13の角度をマグネ
トロンアンテナ15に対して90°にする。被加熱物の
背が比較的高い場合には、加熱室の上方に向けてマイク
ロ波を照射すべく放射アンテナ13を上向きにし、背が
比較的低い場合には、加熱室の下方に向けてマイクロ波
を照射すべく放射アンテナ13を下向きにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等の高
周波加熱装置に関し、特に、高周波発振器の周辺に設け
られた放射アンテナを含む高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品等の加熱調理器として、
電子レンジ等の高周波加熱装置がある。高周波加熱装置
は、高周波発振器を内蔵し、高周波発振器から供給され
る高周波の電波(マイクロ波)を被加熱物に吸収させ、
誘導損失効果により被加熱物を加熱する。
【0003】図6は、従来の高周波加熱装置の一例であ
る電子レンジ200の全体構成を概略的に示す正面断面
図である。図6を参照して、電子レンジ200は、外装
パネル22と、被加熱物17を収容する加熱室11と、
被加熱物17を載置するテーブル19と、テーブル19
に取付けられた回転軸20と、回転軸20を回転する回
転モータ21とを備えている。
【0004】さらに図6を参照して、従来の電子レンジ
200は、高周波発振器の一例であるマグネトロン16
およびマグネトロンアンテナ15と、導波管10と、放
射アンテナ支持誘導体板14に固定された放射アンテナ
13とを備えている。
【0005】電子レンジ200は、加熱室11の側壁1
2に設けられた給電口23に面して導波管10を備えて
いる。導波管10は、加熱室11の方向に円錐台形状に
広がり、その一側面には、マグネトロン16が取付けら
れている。
【0006】マグネトロン16は、高周波発振用の電子
管の一種であり、マイクロ波を発生する。マグネトロン
アンテナ15は、導波管10の一側面から導波管10内
に突出した円筒状のアンテナである。放射アンテナ13
は、マグネトロンアンテナ15の周囲に配置された円形
平板状のアンテナである。放射アンテナ13は、加熱室
11に供給するマイクロ波の広がりを大きくするため
に、設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子レ
ンジ200では、以上に示す構造にもかかわらず、導波
管10から放射されるマイクロ波の放射範囲が限られて
いるため、加熱室11におけるマイクロ波の拡散に偏り
があった。したがって、従来の電子レンジ200を用い
て加熱調理を行なうと、たとえば、背の低い皿上のピザ
は十分に加熱できても、比較的高さのある徳利に入った
酒は十分に加熱できないといった問題がなお存在した。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、被加熱物の状態にかかわら
ず、被加熱物を十分に加熱できる高周波加熱装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の高周波
加熱装置は、高周波の電波を発することにより、被加熱
物を加熱する高周波発振器と、前記高周波の広がりを大
きくするために設けられた放射アンテナと、前記放射ア
ンテナの角度を変更する放射角度制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0010】請求項1に記載の発明によると、放射角度
制御手段の働きにより、放射アンテナの角度を変更でき
る。
【0011】これにより、被加熱物の形状等によって高
周波の放射範囲を変更できるため、被加熱物の状態にか
かわらず、被加熱物を十分に加熱できる高周波加熱装置
を提供できる。
【0012】請求項2に記載の高周波加熱装置は、請求
項1に記載の高周波加熱装置の構成に加えて、複数の調
理メニューから、所望の調理メニューを選択するための
入力操作手段をさらに含み、前記放射角度制御手段は、
前記選択された調理メニューに応じて、前記放射アンテ
ナの角度を変更することを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によると、請求項1
に記載の発明による作用に加えて、放射角度制御手段の
働きにより、入力操作手段により選択された調理メニュ
ーに応じて、放射アンテナの角度を変更できる。
【0014】これにより、請求項1に記載の発明による
効果に加えて、選択された調理メニューに応じて高周波
の放射範囲を変更できるため、被加熱物の状態にかかわ
らず、被加熱物をより容易にかつ十分に加熱できる高周
波加熱装置を提供できる。
【0015】請求項3に記載の高周波加熱装置は、請求
項2に記載の高周波加熱装置の構成に加えて、前記放射
角度制御手段は、特定の調理メニューが選択された場合
には、当該特定の調理メニューに従った加熱調理の最中
に、前記放射アンテナの角度を変更することを特徴とす
る。
【0016】請求項3に記載の発明によると、請求項2
に記載の発明による作用に加えて、放射角度制御手段の
働きにより、1つの調理メニューに従った加熱調理の最
中であっても、放射アンテナの角度を変更できる。
【0017】これにより、請求項2に記載の発明による
効果に加えて、加熱の進行に伴って高周波の電波の吸収
の態様が変化する被加熱物であっても、十分に加熱でき
る高周波加熱装置を提供できる。
【0018】請求項4に記載の高周波加熱装置は、請求
項1〜請求項3のいずれか1項に記載の高周波加熱装置
の構成に加えて、前記放射アンテナは、前記高周波発振
器に対して所定の間隔で設けられることを特徴とする。
【0019】請求項4に記載の発明によると、請求項1
〜請求項3のいずれか1項に記載の発明による作用に加
えて、放射アンテナは、高周波発振器に対して所定の間
隔で設けられている。
【0020】これにより、確実に、高周波発振器から放
射アンテナに、高周波の電波が伝えられる。
【0021】請求項5に記載の高周波加熱装置は、請求
項1〜請求項4のいずれか1項に記載の高周波加熱装置
の構成に加えて、前記放射角度制御手段は、前記放射ア
ンテナを支持し、所定の往復運動を行なうことにより前
記放射アンテナの角度を変更するアンテナ支持体と、回
転動力を発生させるモータと、前記モータが発生させる
回転動力を、前記アンテナ支持体の前記所定の往復運動
に変換させるカムとを含むことを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明によると、請求項1
〜請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に加
えて、モータが回転動力を発生させ、当該回転動力がカ
ムの働きによって放射アンテナ支持体の所定の往復運動
に変換されることにより、放射アンテナが、所定の往復
運動を行なうアンテナ支持体により、その角度を変更さ
れる。
【0023】これにより、より容易に、放射アンテナの
角度を変更することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の高周波加熱装置の一実施の形態である電子レンジにつ
いて説明する。
【0025】図1は、導波管10を中心とした電子レン
ジの要部の構造を示す正面図である。なお、本実施の形
態における電子レンジの全体構造は、図6に示した従来
の電子レンジ200の構造と同様であるため、図6に示
した従来の電子レンジ200と共通する構成要素には、
同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0026】本実施の形態における電子レンジと従来の
電子レンジ200との相違点は、図6の放射アンテナ支
持誘導体板14の代わりに、アンテナ支持部材2が放射
アンテナ13を支持し、さらに、後述するモータ5等に
より放射アンテナ13の角度を変更できることである。
図1を参照して、放射アンテナ13は、その下端縁をア
ンテナ支持部材2に覆われている。そしてアンテナ支持
部材2は、導波管10の左右に設けられた孔10a,1
0bを介して左右の両端を導波管10の外側に支持され
ている。
【0027】また、導波管10の孔10aの下方には孔
10cが設けられている。そして、アンテナ支持部材2
は、その右端が分岐しており、その分岐の一方におい
て、孔10cを介して、連結棒3(図2参照)と接続し
ている。
【0028】本実施の形態における放射アンテナ13
は、マグネトロンアンテナ15の周囲に所定の間隔を空
けて設けられている。なお、所定の間隔とは、マグネト
ロンアンテナ15と放射アンテナ13との間で放電が発
生しない間隔であって、マグネトロンアンテナ15から
放射アンテナ13に高周波の電波が確実に伝えられる間
隔である。
【0029】次に、放射アンテナ13の角度の変更方法
について説明する。図2は、放射アンテナ13の角度の
変更方法について説明するための図である。また、図3
は、図2のIII−III面に沿う断面図である。図2
および図3を参照して、アンテナ支持部材2は、孔10
cを介して、連結棒3と接続している。なお、孔10c
は、弓なりの形状を有している。連結棒3は、その一端
をカム4の溝7に連結されている。また、カム4は、モ
ータ5に接続されている。そして、カム4がモータ5に
よって適切な角度だけ回転されることにより、連結棒3
の一端が溝7内を適切に移動する。このとき、連結棒3
がその支点3aを中心として運動を行なうことにより、
連結棒3の他端が、一端とは反対方向に移動する。これ
によって、アンテナ支持部材2が所望の角度だけ放射ア
ンテナ13の角度を変更する。ここで、カム4の回転角
度、すなわち、放射アンテナ13の角度を変更する際の
当該変更する角度は、モータ5への通電時間を制御する
ことにより制御できる。
【0030】つまり、本実施の形態では、アンテナ支持
部材2および連結棒3により、放射アンテナを支持し、
所定の往復運動を行なうことにより放射アンテナの角度
を変更するアンテナ支持体が構成されている。そして、
モータ5により、回転動力を発生させるモータが構成さ
れている。また、カム4により、モータが発生させる回
転動力を、アンテナ支持体の所定の往復運動に変換させ
るカムが構成されている。
【0031】なお、カム4には、突起部8が設けられて
いる。突起部8は、マイクロスイッチ9に接続されてい
る。マイクロスイッチ9は、カム4が所定角度回転(例
えば1回転)する毎に、突起部8によりONされる。本
実施の形態における電子レンジにおいて、マイクロスイ
ッチ9がONされるタイミングにより、カム4が所定の
回転位置にあるタイミング、すなわち、アンテナ支持部
材2が放射アンテナ10を所定の角度に向かせているタ
イミングが検出される。そして、放射アンテナ13の角
度を変更する際のモータ5への通電時間は、マイクロス
イッチ9がオンされた時点からの時間により、制御され
る。
【0032】次に、本実施の形態の入力操作手段につい
て説明する。図4は、本実施の形態の入力操作手段の一
例であるコントロールパネルを示す図である。コントロ
ールパネル6は、たとえば液晶からなる表示パネル60
を含む。また、コントロールパネル6は、予め記憶され
た調理プログラムに従って調理が進行する自動メニュー
61の中から所望メニューを選択するために操作される
自動メニューキー6aを含む。なお、自動メニュー61
には、被加熱物の中では比較的背の高い徳利内の酒を加
熱する「酒のかん」、マグカップ等のカップ内の飲み物
を加熱する「牛乳あたため」、および一度加熱調理され
た後に冷凍された食品を再度加熱調理するための「冷凍
食品」の各メニューを含む。
【0033】さらに、コントロールパネル6は、冷凍さ
れた食材の常温またはそれ以下の温度までの解凍のため
に操作される解凍キー6b、オーブン調理のために操作
されるオーブンキー6c、調理開始のために操作される
スタートキー6d、キー操作により指定された内容を取
消すためにまたは進行する調理過程を一旦停止させるた
めに操作される取消しキー6e、食品を1分等の所定時
間だけ温めるために操作される温めキー6f、レンジ調
理のために操作されるレンジキー6g、グリル調理のた
めに操作されるグリルキー6hおよび調理時間を設定す
るために回転操作されるタイマキー6iを含む。また、
コントロールパネル6は、電子レンジを調理時以外にも
タイマとして使用するために操作されるキッチンタイマ
キー62を含む。これら各種のキー操作の内容は、その
都度表示パネル60に表示されて、ユーザは操作内容を
確認できる。
【0034】なお、上記の「酒のかん」、「牛乳あたた
め」メニューの加熱時間は、徳利1本当たりまたはカッ
プ1杯当たりに適する時間に予め定められている。一
方、「冷凍食品」メニューや、解凍キー6bにより選択
される「解凍」メニューの加熱時間は、タイマキー6i
によって入力される被加熱物の重量等に対応して、決定
される。
【0035】本実施の形態の電子レンジは、コントロー
ルパネル6によって選択された調理メニューに応じて、
放射アンテナ13の角度が変更される。以下に、調理メ
ニューに対応した放射アンテナ13の角度の変更につい
て説明する。
【0036】まず、コントロールパネル6において、
「解凍」メニューが選択された場合について説明する。
マグネトロン16が放射する高周波の電波は、水に吸収
され、氷には吸収され難い。「解凍」メニューの場合、
冷凍された食材が、常温またはそれ以下の温度に解凍さ
れるが、調理開始時の、冷凍庫から出されたばかりの食
材には、水ではなく氷が多く含まれる。したがって、こ
の食材に向けて高周波を照射しても、高周波の電波は吸
収され難い。
【0037】そこで、この場合、本実施の形態の電子レ
ンジは、加熱室11内の全体に向けて高周波を照射し、
加熱室11内の水蒸気に高周波を吸収させることにより
加熱室11内の温度を上昇させ、これにより、冷凍され
た食材を解凍しようとしている。具体的には、本実施の
形態の電子レンジでは、「解凍」メニューが選択される
と、放射アンテナ13の角度を、図5(a)に示すよう
に、マグネトロンアンテナ15に対して90°にし、加
熱室11の全体に向けて高周波を照射しようとしてい
る。
【0038】次に、コントロールパネル6において、
「酒のかん」または「牛乳あたため」のように、比較的
被加熱物の背が高い調理メニューが選択された場合につ
いて説明する。このような場合には、加熱室11の下方
では、高周波が照射されても、高周波を吸収するべき水
分は、徳利またはカップ等の食器に遮られて高周波を吸
収できない。
【0039】そこで、本実施の形態の電子レンジは、こ
のような場合には、加熱室11内の比較的上方に向け
て、高周波の電波を照射する。具体的には、図5(b)
に示すように、放射アンテナ13を、図5(a)に示し
た状態よりも上向きにすることにより、加熱室11の上
方に向けて高周波を照射しようとしている。なお、この
場合に好ましい放射アンテナ13のマグネトロンアンテ
ナ15に対する角度は、加熱室11とマグネトロン16
等との位置関係にも影響されるが、本実施の形態では、
たとえば、50°〜70°が好ましく、60°〜65°
がさらに好ましい。
【0040】次に、コントロールパネル6において、
「冷凍食品」メニューが選択された場合について説明す
る。冷凍食品は、「解凍」メニューによって調理され
る、冷凍された食材よりは比較的解けやすい。また、こ
のメニューでは、被加熱物の背が比較的低い。
【0041】そこで、本実施の形態の電子レンジは、こ
のような場合には、加熱室11内の比較的下方に向け
て、高周波を照射する。具体的には、図5(c)に示す
ように、放射アンテナ13を、図5(a)に示した状態
よりも下向きにすることにより、加熱室11の下方に向
けて高周波を照射しようとしている。なお、本実施の形
態における放射アンテナ13のマグネトロンアンテナ1
5に対する角度は、たとえば50°〜70°が好まし
く、60°〜65°がさらに好ましい。
【0042】ここで、本実施の形態において放射アンテ
ナ13の角度を、選択された調理メニューに従って変更
したことによる効果を説明する。表1は、上記の「酒の
かん」、「牛乳あたため」、「解凍」、「冷凍食品」の
各メニューの加熱を電子レンジにおいて行なった際の、
被加熱物の温度についてまとめたものである。
【0043】
【表1】
【0044】なお、表1中の「放射アンテナの角度」と
して「下向き63°」とあるのは、放射アンテナ13
が、図5(c)に示すように下向きでありかつマグネト
ロンアンテナ15に対する角度が63°の状態にあるこ
とを意味する。また、「上向き63°」とあるのは、放
射アンテナ13が、図5(b)に示すように上向きであ
りかつマグネトロンアンテナ15に対する角度が63°
の状態にあることを意味する。そして、「90°」とあ
るのは、放射アンテナ13が、図5(a)に示すよう
に、マグネトロンアンテナ15に対する角度が90°の
状態にあることを意味する。ここで、放射アンテナ13
の各角度においての出力および効率をそれぞれ表2に示
す。
【0045】
【表2】
【0046】表1を参照して、まず、「酒のかん」、
「牛乳あたため」メニューについて考察する。「酒のか
ん」メニューにおいては、被加熱物を徳利に入れた酒1
合とした場合の加熱調理を、「牛乳あたため」メニュー
においては、被加熱物を一般のマグカップに入れた牛乳
180ccとした場合の加熱調理を行なった。なお、
「上下むら」とは、加熱調理が行なわれた後の、被加熱
物の上部と下部の温度差であり、「仕上がり温度」と
は、加熱調理が行なわれた後上部と下部が混ざるように
かき混ぜた際の被加熱物の温度である。
【0047】「酒のかん」メニューでは、放射アンテナ
の角度が「上向き63°」の場合は、他の場合よりも、
上下むらが少なく、かつ、仕上がり温度が高くなってい
る。また、「牛乳あたため」メニューでも、「上向き6
3°」の場合は、比較的上下むらが少なく、かつ、他の
場合よりも仕上がり温度が高くなっている。したがっ
て、両メニューのような、被加熱物の背が比較的高い場
合には、放射アンテナ13を上向きにして、加熱室11
の上方に高周波を放射することが好ましいということが
言える。
【0048】次に、「解凍」メニューについて考察す
る。「解凍」メニューにおいては、冷凍された200グ
ラムのミンチ肉と薄切り肉をそれぞれ被加熱物とした加
熱調理を行なった。なお、「解凍率」とは、加熱調理に
より被加熱物の解凍できた割合を意味し、「煮え」と
は、加熱調理により、被加熱物において、解凍を通り越
して、煮えてしまった部分があるか否かを意味してい
る。
【0049】「解凍」メニューでは、放射アンテナの角
度が「90°」の場合は、いずれの被加熱物において
も、比較的解凍率がよく、かつ、他の場合において「煮
え」があるにも関わらず、「煮え」が見られなかった。
したがって、「解凍」メニューのような、被加熱物のほ
ぼすべての水分が氷となっている場合には、放射アンテ
ナ13を水平に向けて、加熱室11の全体に高周波を放
射することが好ましいということが言える。
【0050】次に、「冷凍食品」メニューについて考察
する。「冷凍食品」メニューにおいては、冷凍しゅうま
い15個、冷凍ピラフ300グラム、冷凍ハンバーグ1
枚(200グラム)をそれぞれ被加熱物として、加熱調
理を行なった。なお、「最高温度」,「最低温度」と
は、それぞれ、加熱調理後の被加熱物において複数箇所
の温度を測定した場合の、最高温度,最低温度を意味し
ている。また、「加熱むら評価」とは、加熱調理後の被
加熱物に温度のむらがあるか否かについての評価であ
り、具体的には「最高温度」と「最低温度」の差が20
度未満である場合は「小さい」、20度以上である場合
には「大きい」としている。
【0051】「冷凍食品」メニューでは、放射アンテナ
の角度が「下向き63°」の場合は、被加熱物の種類を
問わず、他の場合よりも「加熱むら」が小さく、また、
最高温度が他の場合と変わらないにもかかわらず、最低
温度が他の場合よりも高い。すなわち、被加熱物がまん
べんなく加熱されている。したがって、「冷凍食品」メ
ニューのような、被加熱物の背が比較的低い場合には、
放射アンテナ13を下向きにして、加熱室11の下方に
高周波を放射することが好ましいということが言える。
【0052】なお、厳密には、「冷凍食品」メニューの
被加熱物は、加熱調理の開始時には、被加熱物の水分に
おける氷の割合が多いが、加熱調理の進行に伴って、氷
が溶け、氷の割合が減り、水の割合が多くなる。したが
って、本実施の形態の電子レンジは、「冷凍食品」メニ
ューの加熱調理の開始時には、「解凍」メニューのよう
に加熱室11の全体に高周波の電波を照射し、ある程度
加熱調理が進行した時点で、上述のように加熱室11の
下方に向けて高周波の電波を照射するよう構成されるこ
とがさらに好ましい。
【0053】なお、このように構成するには、電子レン
ジを、1つの調理メニューに従った加熱の最中に、放射
アンテナ13の角度を、「90°」から「下向き63
°」に変更すればよい。そして、角度の変更のタイミン
グは、たとえば、加熱室11内部に温度センサを設け、
当該温度センサが所定の温度に達した時点とすることが
できる。また、被加熱物において氷が溶けて水の割合が
多くなると、照射される高周波の中の被加熱物に吸収さ
れる割合が多くなる。したがって、加熱室11内の高周
波の分布を検知し、加熱室11内の高周波がある程度減
少した時点で角度を変更してもよい。また、加熱調理の
時間は、タイマキー6i(図4参照)により入力され
る、被加熱物の重量や量によって決定される。そして、
当該決定された時間に対して一定の割合(たとえば半
分)の時間の加熱調理が行なわれた時点で、角度を変更
してもよい。
【0054】以上説明した本実施の形態では、放射アン
テナ13の角度を変更するために設けられた、アンテナ
支持部材2、連結棒3、カム4、モータ5により、放射
アンテナの角度を変更する放射角度変更手段が構成され
ている。
【0055】また、以上説明した本実施の形態では、被
加熱物の背の高い場合として徳利内の酒やカップ内の飲
み物を挙げ、背の低い場合として冷凍しゅうまいや冷凍
ピラフ等の冷凍食品を挙げたが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。特に、背の低い被加熱物としては、
上記の他に、電子レンジで調理するポップコーンセット
等も挙げることができる。
【0056】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電子レンジの導波
管を中心とした要部の構造を示す正面図である。
【図2】放射アンテナの角度の変更方法を説明するため
の図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である電子レンジのコン
トロールパネルを示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態である電子レンジの導波
管を中心とした要部の構造を示す横断面図である。
【図6】従来の高周波加熱装置の一例である電子レンジ
の全体構成を概略的に示す正面断面図である。
【符号の説明】
2 アンテナ支持部材 3 連結棒 4 カム 5 モータ 6 コントロールパネル 9 マイクロスイッチ 10 導波管 11 加熱室 13 放射アンテナ 16 マグネトロン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波の電波を発することにより、被加
    熱物を加熱する高周波発振器と、 前記高周波発振器の周辺に設けられた放射アンテナと、 前記放射アンテナの角度を変更する放射角度制御手段と
    を含む、高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 複数の調理メニューから、所望の調理メ
    ニューを選択するための入力操作手段をさらに含み、 前記放射角度制御手段は、前記選択された調理メニュー
    に応じて、前記放射アンテナの角度を変更する、請求項
    1に記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記放射角度制御手段は、特定の調理メ
    ニューが選択された場合には、当該特定の調理メニュー
    に従った加熱調理の最中に、前記放射アンテナの角度を
    変更する、請求項2に記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記放射アンテナは、前記高周波発振器
    に対して所定の間隔で設けられる、請求項1〜請求項3
    のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記放射角度制御手段は、 前記放射アンテナを支持し、所定の往復運動を行なうこ
    とにより前記放射アンテナの角度を変更するアンテナ支
    持体と、 回転動力を発生させるモータと、 前記モータが発生させる回転動力を、前記アンテナ支持
    体の前記所定の往復運動に変換させるカムとを含む、請
    求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の高周波加熱装
    置。
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