JPH11275875A - 圧電発電装置及びこの圧電発電装置を備えた携帯型機器 - Google Patents

圧電発電装置及びこの圧電発電装置を備えた携帯型機器

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JPH11275875A
JPH11275875A JP10071032A JP7103298A JPH11275875A JP H11275875 A JPH11275875 A JP H11275875A JP 10071032 A JP10071032 A JP 10071032A JP 7103298 A JP7103298 A JP 7103298A JP H11275875 A JPH11275875 A JP H11275875A
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JP
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piezoelectric
piezoelectric body
vibration
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thickness
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Withdrawn
Application number
JP10071032A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Funasaka
司 舩坂
Taiji Hashimoto
泰治 橋本
Makoto Furuhata
誠 古畑
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加振手段が加えたエネルギーを効率良く圧電
体に伝えることができる発電効率の良い圧電発電装置を
提供する。 【解決手段】 圧電効果を利用して発電するための圧電
体9と、前記圧電体9に振動を与えるための加振手段1
3と、前記圧電体9を振動可能なように前記圧電体9の
一部を固定する際に前記圧電体9に当接する当接部11
a、及びこの前記当接部11aが形成されており、前記
当接部11aの基礎土台となる基礎部11bを有する固
定手段11とを備え、前記加振手段13が振動を与える
方向における前記基礎部11bの厚みt2が、前記圧電
体9の厚みt1より厚いことを特徴とする圧電発電装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電体の圧電効
果を利用して発電を行う圧電発電装置、及びこの圧電発
電装置を備えた携帯型機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ページャ又は腕時計等の携帯型の機器は
2次電池を有し、この2次電池を発電装置により充電す
るものがある。従来の発電装置には、圧電体に変位を与
えることで圧電体の圧電効果によって発生した電力を利
用して発電するものがある(以下、圧電発電装置と呼
ぶ)。このような圧電体を用いた圧電発電装置には、特
開昭56−64677号公報に記載されたものがある。
この発明によれば、圧電発電装置は、圧電体、圧電体が
片面に張り付けられている円盤状の振動板、圧電体に振
動を加えるために振動板を振動させるための加振部、及
びこの加振部により振動させる際に振動板の周辺を固定
するための固定手段を有する。
【0003】使用者がこの圧電発電装置を搭載する腕時
計を使用することで、使用者の操作に連動して振動する
加振部が、振動板を振動させて圧電体に変位を与える。
変位を与えられた圧電体は、圧電効果により機械的エネ
ルギーを電気的エネルギーに変換することで、圧電体に
設けられている電極から出力が取り出される。出力は整
流回路にて整流され、2次電池等の充電部に充電され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成の圧電発電装置では、以下のような不都合な点があ
る。
【0005】圧電体が設けられた振動板の周辺を固定
する方法では、圧電体に加えられた振動が固定部に逃げ
やすいので、エネルギーの損失がある。
【0006】圧電体が設けられた振動板の周辺を固定
する方法では、頑丈な固定部が必要となるので、このよ
うな大がかりな圧電発電装置を携帯型の機器に搭載する
ことができない。
【0007】振動板の片側にしか圧電体が設けられて
いないと、電気機械結合係数(機械的エネルギーを電気
的エネルギーに変換する比率)が小さい。
【0008】この発明の目的は、上記課題を解消して、
加振手段が加えたエネルギーを効率良く圧電体に伝える
ことができる発電効率の良い圧電発電装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧電
効果を利用して発電するための圧電体と、前記圧電体に
振動を与えるための加振手段と、前記圧電体を振動可能
なように前記圧電体の一部を固定する際に前記圧電体に
当接する当接部、及びこの前記当接部が形成されてお
り、前記当接部の基礎土台となる基礎部を有する固定手
段とを備え、前記加振手段が振動を与える方向における
前記基礎部の厚みが、前記圧電体の厚みより厚いことを
特徴とする。
【0010】この請求項1の構成によれば、圧電効果を
利用して発電を行う圧電体は、固定手段における基礎部
に設けられた当接部により振動可能なように固定されて
いる。加振手段は、この圧電体に対して加振することに
より機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換して発
電を行う。この際、加振手段の加振方向における基礎部
の厚みは圧電体の厚みよりも大きいので、基礎部は振動
の影響を受けずらい構成となっている。このため、加振
手段により加振された圧電体の振動は、この圧電体を固
定する当接部が設けられている基礎部に対して不要な振
動を与えても、基礎部は不要な振動が生じない。つま
り、固定手段は、圧電体の振動に対して共振することが
防止される。よって、加振手段は、圧電体に加振した際
にエネルギーを効率よく圧電体に伝えることができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記加振手段が振動を与える方向における前記基礎
部の厚みが、前記圧電体の厚みより部分的に厚い。
【0012】この請求項2の構成によれば、基礎部の一
部分のみの厚みが圧電体の厚みよりも大きくても、基礎
部は圧電体の振動によって不要な振動を生じない。つま
り、固定手段は、圧電体の振動に対して共振することが
防止される。よって、加振手段は、圧電体に加振した際
にエネルギーを効率よく圧電体に伝えることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2のいず
れかの構成において、前記圧電体は、略平面状の前記基
礎部の平面方向において前記基礎部の中心から偏心した
位置に配置されている。
【0014】この請求項3の構成によれば、圧電体は基
礎部の平面状において振動の大きい中心から離れた位置
に配置されることで、固定手段は、圧電体の振動に対し
て共振することが防止される。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、前記圧電体は、前記基礎部が振動した場合に変位を
生じない節に配置されている。
【0016】この請求項4の構成によれば、圧電体は基
礎部が振動する場合に加振手段による加振方向に変位し
ない節の位置に配置されることで、固定手段は、圧電体
の振動に対して共振することが防止される。
【0017】請求項5の発明は、請求項1から4いずれ
かの構成において、前記基礎部の断面形状は、湾曲して
いる。
【0018】この請求項5の構成によれば、基礎部は湾
曲構造となっているため、圧電体の振動に影響されず、
固定手段は、圧電体の振動に対して共振することが防止
される。
【0019】請求項6の発明は、請求項1から5のいず
れかの構成において、前記基礎部の外周形状は、多角形
である。
【0020】この請求項6の構成によれば、基礎部の外
周形状は多角形となっているため、圧電体の振動に影響
されず、固定手段は、圧電体の振動に対して共振するこ
とが防止される。
【0021】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れかの構成において、前記基礎部には、前記加振手段に
より前記圧電体に加えられた際に生ずる前記固定手段の
振動を防止するための柱状の振動防止手段が設けられて
いる。
【0022】この請求項7の構成によれば、基礎部には
圧電体の振動の影響を受けないようにするための振動防
止手段が設けられているので、固定手段は、圧電体の振
動に対して共振することが防止される。
【0023】請求項8の発明は、請求項1から7のいず
れかの構成において、前記固定手段は、硬質材料を材質
とする。
【0024】この請求項8の構成によれば、固定手段に
硬質材料を使用しているので、固定手段の共振周波数が
高くなる。このため、固定手段は、圧電体の振動に対し
て共振することが防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0026】以下の説明で、「節」とは物体が振動した
際に最も振動量が少ない部分をいい、「腹」とは物体が
振動した際に最も振動量が多い部分をいうものとする。
「分配率(ηmod)」とは、圧電体に加えられたエネ
ルギー/(圧電体に加えられたエネルギー+固定部に逃
げたエネルギー)をいうものとする。
【0027】実施形態1 図1は、この発明の第1の実施形態としての圧電発電装
置を搭載する携帯型機器の内部構成例を示す概要構成図
である。
【0028】携帯型機器2は、例えば懐中電灯、ラジ
オ、電話装置、卓上電算機又は腕時計等の使用者が携帯
可能な機器である。以下の説明では、携帯型機器の一例
として腕時計2を採用して説明する。腕時計2は、圧電
発電装置1、整流回路12、充電部14及び駆動部16
等を有する。
【0029】この腕時計2は、後述する圧電発電装置1
により発電された異なる位相を有する複数の電流を整流
回路12により整流する。整流回路12は、例えば全波
整流回路であっても良いし、半波整流回路等である。整
流回路12は、整流した電力を2次電池等の充電部14
に充電する。腕時計2は、充電部14の電力を電源とし
て、内蔵する電子回路及びモータ等の駆動部16が駆動
される。
【0030】図2は、図1の圧電発電装置を搭載する携
帯型機器の外観の一例を示す平面図である。
【0031】腕時計2は、圧電発電装置1が搭載されて
いるので、使用者が意図して発電を行うことができる。
腕時計2は、例えばアナログ表示式の針時計である。腕
時計2は、側胴であるケース15、ケース15に内蔵さ
れており、時刻が刻み込まれている文字板6、文字板6
に刻み込まれた所定の時刻を示す位置を指し示すことで
時間を表示する針5、ケース15の一表面に設けられて
おり、透過して針6の位置を視認することのできる上ガ
ラス3、ケース15に収納されており、針5を運針する
駆動系を有するムーブメント8、ムーブメント8の一部
であって、腕時計2の2次電池を充電するための圧電発
電装置1、及び腕時計2を使用者の腕等に取り付けるこ
とができるようにするためのベルト30等を有する。
【0032】図3は、図2の腕時計2のA−A’断面図
である。図4は、図3の腕時計2をI方向から見た場合
の平面図である。図5は、図4の腕時計2を示す斜視図
である。
【0033】腕時計2のムーブメント8の一部としての
圧電発電装置1は、りゅうず7、歯車19、増速歯車2
1、カム23、加振レバー13(加振手段)、固定部1
1(固定手段)、圧電体9等を有する。
【0034】りゅうず7は、ケース15の内部から外部
に跨って設けられている軸7aにおけるケース15の外
側の一端に設けられており、他端には歯車17が設けら
れている。りゅうず7は、発電する場合に使用者が摘ん
で回転させることにより、りゅうず7が一方に形成され
た軸7aを回転させることで、ケース15の内部の歯車
17を回転させる。歯車17は、ケース15の内部の歯
車19とかみ合っている。歯車17及び19は、それぞ
れかさば歯車である。
【0035】歯車19は、ケース15に固定された軸1
9bと同心状に歯車19aを有する。歯車19は、りゅ
うず7が軸7aを介して反対側に設けられている歯車1
7とかみ合わされている。使用者がりゅうず7を回転さ
せることにより歯車17が回転して、歯車19は軸19
bを中心として回転する。歯車19aは、歯車19に固
定されており、歯車19が回転することにより回転す
る。歯車19aには、増速歯車21がかみ合わされてい
る。
【0036】増速歯車21は、ケース15に固定された
軸21bを中心として、歯車19に連動した歯車19a
が回転することにより回転する。増速歯車21は、歯車
23a及び歯車19aとかみ合わされている。つまり、
増速歯車21は、歯車19の回転力を歯車23aに伝達
するための歯車である、カム23は、図4のように外周
に凸部23d及び凹部23cが交互に成形されている円
盤状の部材である。カム23は、ケース15に回転可能
に固定された回転軸23bに固定されており、同じく回
転軸23bに固定されている歯車23aに連動して回転
する。凸部23dは、図7(A)のようにカム23がX
2方向に回転することで加振レバー13のテーパ部13
eと接触して、加振レバー13をR1方向に持ち上げ
る。凹部23cは、カム23がX2方向に回転すること
で、凸部23dに接触していたテーパ部13eが落ちて
はまりこむ。加振レバー13は、図7(B)のようにR
2方向に回動して圧電体9に接触し、圧電体9にかろう
じて振れない程度離れた位置まで戻る。
【0037】加振レバー13は、圧電体9に対して振動
を与えるための部材である。加振レバー13は、ケース
15に固定された軸固定部4に設けられた軸4aが貫通
する軸穴13aを軸として図5のR方向に回動する。加
振レバー13には、圧電体9から離れた位置に配置する
ように予め設定された力(例えばバネ等により)を加え
られている。
【0038】加振レバー13は、図6のように胴部13
g、ハンマー部13f及び首部13b等を有する。加振
レバー13は、胴部13g、ハンマー部13f及び首部
13bが一体となるように一体成形されている。
【0039】胴部13gの側面には開口部13cが形成
されており、開口部13cの内周面13dにはテーパ部
13eが形成されている。テーパ部13eは、ハンマー
部13fから穴部13a方向にかけて厚みを増すように
形成されており、最も厚みを有する地点で内周面13d
に対して略垂直となるように切り込まれた形状となって
いる。テーパ部13eがこのような構成であるため、使
用者がりゅうず7を一定方向にのみ回転させるようにす
ることができる。テーパ面13eは、図5のようにカム
23の凸部23dと接触する。胴部13gには、加振レ
バー13が振動して回動するための軸4aを貫通させる
ための穴13aが形成されている。
【0040】ハンマー部13fは、加振レバー13の胴
部13gに設けられている軸穴13aを中心にして回動
することで、ハンマー部13fが圧電体9に衝突して圧
電体9に変位を与えるためのものである。
【0041】加振レバー13は、図7(A)のようにテ
ーパ部13eのテーパ面が、カム23がX2方向に回動
することによりカム23の凸部23dに接触する。加振
レバー13は、穴13aを貫通する図4の軸4aを軸と
してR1方向に回動することで、ハンマー部13fがR
1方向に持ち上げられる。さらに、使用者がさらにりゅ
うず7を所定の方向に回転させることにより、カム23
がX2方向に回動する。加振レバー13のテーパ部13
eは、カム23の凸部23dに接触していた状態から、
図7(B)のように凹部23cに落ち込むことによりハ
ンマー部13fがR2方向に回動して、圧電体9に対し
て振動を加える。
【0042】圧電体9は、加振レバー13のハンマー部
13fが接触して振動等が加えられることにより変位し
て、圧電体9の圧電効果により電圧を発生する圧電素子
である。圧電体9は、例えば円盤(略円筒)形状であ
り、固定部11により一部が固定されている。圧電体9
には、図7(A)の電極20e、20f(20)が設け
られており、例えば圧電体9の変位する方向に1つずつ
電極20が設けられている。電極20は、例えば金(下
地はCr、Ni又はTi等を材質としている)、銀又は
アルミニウム等の金属を材質とする。圧電体9付近につ
いての詳細は、後述する。
【0043】固定部11は、ケース15の一部分であ
り、突起部11a及び基礎部11b等を有する。突起部
11aは、ケース15の底部分である基礎部11bから
圧電体9を固定するために断面が、図3のような三角形
状の先の尖った突起状の形状をしている。突起部11a
の先端には、例えば接着剤により圧電体9が接着されて
いる。突起部11aは、圧電体9が振動した際の節を固
定し、圧電体9の腹が振動可能なように圧電体9を固定
している。
【0044】圧電発電装置1の構成の概略は以上であ
り、その動作について簡単に説明する。
【0045】使用者が、りゅうず7を回転させること
で、軸7aを介して回転する歯車17が回転する。歯車
17は、前述したように歯車19、歯車19a、増速歯
車21及び歯車23aを介してカム23を図7(A)の
X2方向に回転させる。カム23がX2方向に回転する
ことで、カム23に成形されたテーパ部13eが、カム
23の凸部23dに当接する。カム23がさらにX2方
向に回転することで、凸部23dは、テーパ部13eを
図7(A)の押し上げることで、加振レバー13のハン
マー部13fをR1方向に押し上げる。使用者がさらに
りゅうず7を回転させることで、カム23はX2方向に
回転し、テーパ部13eは図7(B)のようにカム23
の凹部23cに落ちる。ハンマー部13fが図7(B)
のR2方向に回動して、圧電体9の腹をたたく。このよ
うにして、圧電体9は振動が加えられる。圧電体9は、
圧電効果により振動による機械的エネルギーを電気的エ
ネルギーに変換する。変換された電気エネルギーは、圧
電体9の表面に設けられた電極20等によりその出力が
取り出される。その出力は、図1の整流回路12にて整
流されて、充電部14に充電される。充電部14の電力
は、駆動部16等により消費される。このようにして、
加振レバー13が繰り返し圧電体9に対して加振するこ
とで、圧電発電装置1は発電を行う。
【0046】図8は、この発明の第1の実施形態として
の圧電発電装置の一部である圧電体の断面の一例を示す
断面図である。
【0047】圧電体9は、例えば円盤状であり、ケース
15の一部分に設けられた固定部11により固定されて
いる。圧電体9は、圧電体9が振動した際の例えば円形
状の節9a付近を固定部11の例えば円状に成形又は配
列した当接部11aの先端に、例えば接着剤等により接
着されている。
【0048】この圧電発電装置1における固定部11の
形状の特徴は、加振レバー13が回動して圧電体9に振
動を加える方向Rにおける固定部11の基礎部11bの
厚みt2が、ケース15の内部の底面全体的に圧電体9
の厚みt1より厚いことである。基礎部11bの厚みt
2と圧電体9の厚みt1との厚み比率は、図11のよう
に圧電体9の厚みt1に対して基礎部11bの厚みt2
が1.4倍以上であると、圧電発電装置1において分配
率ηmodが95%以上となり発電効率が良い。
【0049】圧電発電装置1において、基礎部11bの
厚みt2が圧電体9の厚みt1より大きいように構成し
たのは、圧電体9が加振レバー13によって加振された
ときの圧電体9の振動周波数と固定部11の基礎部11
bの不要な振動(以下、スプリアスと呼ぶ)による振動
周波数が共振しないようにするためである。つまり、こ
の圧電発電装置1は、圧電体9と固定部11との共振周
波数を離すように構成されている。これにより、圧電体
9が加振レバー13によって加振されたときに、圧電体
9に加えられた加振加振レバー13のエネルギーが、固
定部11の共振によって打ち消されて、発電効率を低下
させてしまうことを生ずることを防止することができ
る。従って、加振レバー13は、圧電体9に加振した際
のエネルギーを効率よく圧電体9に伝えることができ
る。
【0050】尚、図12のように加振レバー13が回動
して圧電体9に振動を加える方向Rにおける固定部11
の基礎部11bの厚みt2が、基礎部11b一部におい
て、圧電体9の厚みt1より厚くても、共振することを
防止することができる。また、このように基礎部11b
の一部の厚みt2のみが、圧電体9の厚みt1より厚け
ればよいので、スペースの有効活用を図ることができ
る。
【0051】この圧電発電装置1における圧電体9の配
置は、圧電体9は、例えば円形状の基礎部11bの振幅
の大きい腹としての中心付近からずれた位置に配置され
ている。また、好ましくは、圧電体9は、基礎部11b
が振動した際の節25a付近に配置されるほうが良い。
これは、加振レバー13が圧電体9に振動を加えた際
に、万が一基礎部11bに微少なスプリアスが生じて
も、節25a付近では圧電体9の変位に与える影響が小
さいからである。
【0052】また、基礎部11bの振動そのものを防止
する方法として、基礎部11bの平面形状を図10のよ
うな多角形とする方法がある。圧電発電装置1は、この
ような構成とすることで、加振レバー13が回動して圧
電体9に振動を加えた際に、基礎部11bがスプリアス
を防止することができる。
【0053】以上説明したように、圧電発電装置1は、
このような構成を取ることで、スプリアスを防止して分
配率ηmodを向上させることで、発電効率を向上させ
ることができる。
【0054】実施形態2 図13は、この発明の第2の実施の形態としての圧電発
電装置の一部である圧電体付近の断面の一例を示す拡大
断面図である。
【0055】図13の圧電発電装置1の構成は、第1の
実施形態と略同様の構成である。図13の圧電発電装置
1では、図8の加振レバー13が回動して圧電体9に振
動を加えた際に基礎部11bのスプリアスを防止するた
めの振動防止柱40が設けられている点が異なる。振動
防止柱40は、例えば円柱形状の柱である。振動防止柱
40は、圧電体9の周囲に基礎部11bがスプリアスを
生ずるであろう方向に設けられており、一方を固定部1
1の基礎部11bと、他方を文字板6等と当接するよう
に固定されている。従って、このような構成の圧電発電
装置1では、加振レバー13が回動して圧電体9に振動
を加えた際に圧電体9に加えられた振動が基礎部11b
に伝わってスプリアスを生じそうになったとしても、振
動防止柱40がケース15にしっかりと固定された文字
板6等に固定されているので、基礎部11bのスプリア
スを防止することが可能である。以上の説明のように図
13の圧電発電装置1の構成によれば、スプリアスを防
止し、分配率ηmodを向上させて発電効率を向上させ
ることができる。
【0056】実施形態3 図14は、この発明の第3の実施の形態としての圧電発
電装置の一部である圧電体付近の断面の一例を示す拡大
断面図である。
【0057】図14の圧電発電装置1の構成は、第1の
実施形態と略同様である。図14の圧電発電装置1で
は、固定部11において基礎部11bの一部分に、例え
ば圧電体9付近の断面が湾曲している湾曲部11cが形
成されている点が異なっている。図14の圧電発電装置
1は、このようなスプリアスを生じやすい平面状ではな
い湾曲部11cが固定部11の基礎部11bに形成され
ている。これにより、圧電発電装置1は、図8の加振レ
バー13が回動して圧電体9に振動を加えた際に基礎部
11bが圧電体9の振動に共振してスプリアスを防止す
ることができる。従って、図14の圧電発電装置1は、
分配率ηmodが向上し、、発電効率を向上することが
できる。
【0058】以上のような実施形態としての圧電発電装
置を携帯型機器に搭載することで、使用者は、小型なが
ら発電効率の良いために電池交換等を必要としない。
【0059】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行
うことができる。
【0060】例えば、圧電発電装置1において、加振レ
バー13により圧電体9に加振するエネルギーは、りゅ
うず7の回転を利用しているが、回転錘の回転等を利用
しても良い。
【0061】
【発明の効果】この請求項1の発明によれば、圧電体の
共振周波数を固定手段の共振周波数から離すことによ
り、固定手段は、圧電体を加振時に不要な振動が生じづ
らい。このため、加振手段は、圧電体に対して加振した
際に、より多くのエネルギーを圧電体に伝えることがで
きる。従って、圧電発電装置において、分配率ηmod
を向上させ、発電効率を向上させることができる。
【0062】この請求項2の発明によれば、圧電体の共
振周波数を固定手段の共振周波数から離すことにより、
固定手段は、圧電体を加振時に不要な振動が生じづら
い。このため、加振手段は、圧電体に対して加振した際
に、より多くのエネルギーを圧電体に伝えることができ
る。従って、圧電発電装置において、分配率ηmodを
向上させ、発電効率を向上させることができる。また、
固定手段の基礎部は一部のみが厚ければ良いので、スペ
ースの有効活用を図ることができる。
【0063】この請求項3及び4の発明によれば、それ
ぞれ固定手段が不要な振動を生ずることが防止され、圧
電発電装置の発電効率を向上させることができる。
【0064】この請求項4の発明によれば、圧電体が不
要な振動による影響を受けないので、圧電発電装置の発
電効率を向上させることができる。
【0065】この請求項5、6及び7の発明によれば、
それぞれ固定手段の不要な振動が防止されているので、
圧電発電装置の発電効率を向上させることができる。
【0066】この請求項8の発明によれば、固定手段に
硬質材料を使用しているので、固定手段の共振周波数が
高くなる。このため、固定手段と圧電体との共振周波数
が離れることにより、周波数が離されて共振しずらい。
従って、圧電発電装置の発電効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態としての圧電発電装
置を搭載する携帯型機器の内部構成例を示す概要構成
図。
【図2】図1の圧電発電装置を搭載する携帯型機器の外
観の一例を示す平面図。
【図3】図2の腕時計のA−A’断面図。
【図4】図3の腕時計をI方向から見た場合の平面図。
【図5】図5は、図4の腕時計の斜視図。
【図6】図1の加振レバーの拡大平面図。
【図7】図1の加振レバーの動作例を示す図。
【図8】図1の圧電体付近を示す拡大断面図。
【図9】図1の圧電体の基板22における配置例を示す
斜視図。
【図10】図1の基板22の形状の一例を示す斜視図。
【図11】図8の圧電体の発電効率特性の一例を示す
図。
【図12】この発明の第2の実施形態としての圧電発電
装置の圧電体付近を示す拡大断面図。
【図13】この発明の第3の実施形態としての圧電発電
装置の圧電体付近を示す拡大断面図。
【図14】この発明の第4の実施形態としての圧電発電
装置の圧電体付近を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1 圧電発電装置 2 腕時計(携帯型機器) 9 圧電体 11 固定部(固定手段) 11a 当接部 11b 基板(基礎部) 13 レバー(加振手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電効果を利用して発電するための圧電
    体と、 前記圧電体に振動を与えるための加振手段と、 前記圧電体を振動可能なように前記圧電体の一部を固定
    する際に前記圧電体に当接する当接部、及びこの前記当
    接部が形成されており、前記当接部の基礎土台となる基
    礎部を有する固定手段とを備え、 前記加振手段が振動を与える方向における前記基礎部の
    厚みが、前記圧電体の厚みより厚いことを特徴とする圧
    電発電装置。
  2. 【請求項2】 前記加振手段が振動を与える方向におけ
    る前記基礎部の厚みが、前記圧電体の厚みより部分的に
    厚い請求項1に記載の圧電発電装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電体は、略平面状の前記基礎部の
    平面方向において前記基礎部の中心から偏心した位置に
    配置されている請求項1又は2のいずれかに記載の圧電
    発電装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電体は、前記基礎部が振動した場
    合に変位を生じない節に配置されている請求項3のいず
    れかに記載の圧電発電装置。
  5. 【請求項5】 前記基礎部の断面形状は、湾曲している
    請求項1から4のいずれかに記載の圧電発電装置。
  6. 【請求項6】 前記基礎部の外周形状は、多角形である
    請求項1から5のいずれかに記載の圧電発電装置。
  7. 【請求項7】 前記基礎部には、前記加振手段により前
    記圧電体に加えられた際に生ずる前記固定手段の振動を
    防止するための柱状の振動防止手段が設けられている請
    求項1から6のいずれかに記載の圧電発電装置。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、硬質材料を材質とする
    請求項1から7のいずれかに記載の圧電発電装置。
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