JPH11276497A - 超音波治療装置及び超音波治療方法 - Google Patents
超音波治療装置及び超音波治療方法Info
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- JPH11276497A JPH11276497A JP11020203A JP2020399A JPH11276497A JP H11276497 A JPH11276497 A JP H11276497A JP 11020203 A JP11020203 A JP 11020203A JP 2020399 A JP2020399 A JP 2020399A JP H11276497 A JPH11276497 A JP H11276497A
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Abstract
体組織を損傷することなく、被験者の体内にある結石や
胆石等を効果的に破砕する。 【解決手段】 開示される超音波治療装置は、供給され
る探索信号及び治療信号に基づき探索用超音波及び治療
用超音波を被験者の体内に照射すると共に、結石からの
エコーを受信して探索受信信号を出力するセル91〜9
64と、セル9nから探索用超音波を照射して結石からの
エコーをセル9mによって受信して検出した64×64
個のデジタル探索受信信号Smn(t)をフーリエ変換し
て得た64×64個のデジタル探索受信信号Smn(ω)
に関する方程式を成立させる実数値λp及びそれに対応
する関数Ψp(ω)を算出し、関数Ψp(ω)に基づき治
療信号を生成してセル91〜964に供給する信号発生器
111〜1164,増幅器131〜1364,波形整形器14
1〜1464,A/D変換器151〜1564,CPU18と
を備えてなる。
Description
及び超音波治療方法に係り、詳しくは、外部から被験者
の体内にある結石や胆石等に超音波の収束エネルギを照
射して破砕する超音波治療装置及び超音波治療方法に関
する。
ば、特開昭62−49843号公報に開示されたものが
あった。この超音波治療装置は、1つの超音波トランス
デューサから被験者の体内にある結石等の周辺に弱い超
音波を照射しそのエコー信号に基づいて結石等の周辺の
断層像を表示することにより、オペレータがその断層像
を見ながら装置を操作して、もう1つの超音波トランス
デューサから結石等に強い超音波を照射させて結石等を
破砕するものである。しかし、上記公報に開示された超
音波治療装置においては、強い超音波の焦点サイズが固
定されているため、結石等のサイズが右焦点サイズより
大きい場合には、何回も結石等に強い超音波を照射しな
ければ完全に破砕できず治療効率が悪いし、逆に結石等
のサイズが右焦点サイズより小さい場合には、結石等の
周辺の正常な組織を損傷してしまうという欠点があっ
た。
下に示す超音波治療装置が開示されている。まず、磁気
共鳴映像装置(MRI;Magnetic Resonance Imaging)
やコンピュータ断層撮影装置(X−CT;X-ray Comput
ed Tomography)等の画像診断装置を用いて患部及びそ
の近傍を3次元的に撮像し、得られた3次元画像を装置
本体のメモリに記憶する。次に、超音波治療装置は、得
られた3次元画像と、オペレータがコンソールを用いて
入力した各骨や臓器等の組織の物理特性値(例えば、加
温に対する温度上昇特性、音響インピーダンスなど)の
データとに基づいて、時間変化を含んだ3次元的な疑似
生体モデルを作成して表示する。これにより、オペレー
タが3次元画像を見ながら、骨や臓器等の障害物に妨げ
られることなく超音波が患部に照射されるように、複数
の超音波振動子を有する超音波アプリケータを被験者に
装着する。次に、この状態において、超音波治療装置
は、各組織間の音響インピーダンスの違いから起こる超
音波の屈折、反射を計算すると共に、超音波アプリケー
タから患部に至る超音波の照射経路(音場)をシミュレ
ートする。この際、骨や臓器等の障害物が照射経路上に
存在する場合には、障害物にぶつかることになる超音波
を発生する超音波振動子を駆動せず、それ以外の超音波
振動子を駆動して、患部だけに一定のエネルギが印加さ
れるように、電源を制御するための条件を決定する。そ
して、オペレータは、3次元画像を見ながら、治療領
域、治療順序など治療プロトコルを決定した後、右治療
プロトコルに従い、順に超音波振動子の焦点を移動させ
ながら患部に超音波を照射して治療を行う。このような
構成によれば、事前に超音波の照射位置のずれや照射経
路を評価でき、正確で安全確実な治療を行うことができ
る。
7−4707号公報に開示された従来の超音波治療装置
においては、MRIやX−CT等の画像診断装置を用い
ているため、装置が複雑・大型であり、高価になってし
まうという欠点があった。また、疑似生体モデルを作成
する際に用いられる骨や臓器等の組織の物理特性値は、
被験者の組織について実測した値ではなく、オペレータ
がコンソールを用いて入力した統計的ないし平均的な値
であるので、当該被験者の治療に最適な音場がシミュレ
ートできないという問題があった。したがって、被験者
の他の生体組織を損傷することなく、結石等を効果的に
破砕することができないという欠点があった。
もので、安価・簡単・小型な構成で、治療に最適な超音
波を生成でき、被験者の他の生体組織を損傷することな
く、被験者の体内にある結石や胆石等を効果的に破砕す
ることができる超音波治療装置及び超音波治療方法を提
供することを目的としている。
に、請求項1記載の発明に係る超音波治療装置は、2次
元的に任意に配置され、供給される被験者の体内の少な
くとも患部の位置を探索するための探索信号に基づいて
探索用超音波を、供給される上記患部を治療するための
治療信号に基づいて治療用超音波をそれぞれ上記被験者
の体内に照射すると共に、少なくとも患部からのエコー
を受信して少なくとも探索受信信号を出力するN個(N
は2以上の自然数)の超音波変換要素と、上記N個の超
音波変換要素のうち、第n番目(n=1,2,……,
N)の超音波変換要素に所定周波数範囲内の探索信号を
供給し、それに基づく少なくとも患部からのエコーを第
m番目(m=1,2,……,N)の超音波変換要素によ
って受信させる処理を上記N個の超音波変換要素につい
て行うことにより上記N個の超音波変換要素から出力さ
れる(N×N)個の探索受信信号Smn(t)を検出する
探索受信信号検出手段と、上記(N×N)個の探索受信
信号Smn(t)を(N×N)個の探索受信信号S
mn(ω)にフーリエ変換するフーリエ変換手段と、上記
(N×N)個の探索受信信号Smn(ω)に関する式
(9)の方程式を成立させる実数値λ1,λ2,……,λ
Nのうち、絶対値の大きい方から数えて、単数又は複数
の実数値λp(1≦p≦N)を求めると共に、上記単数
又は複数の実数値λp(1≦p≦N)に対応する単数又
は複数の関数Ψp(1≦p≦N)(ω)を算出する算出
手段と、上記単数又は複数の関数Ψp(1≦p≦N)
(ω)に基づいて、少なくとも1個の治療信号を生成し
て少なくとも1個の超音波変換要素に供給する治療信号
生成手段とを備えてなることを特徴としている。
である。
載の超音波治療装置に係り、上記探索受信信号検出手段
は、上記N個の超音波変換要素から照射可能な超音波の
周波数帯域内の任意波形の探索信号を生成し、上記N個
の超音波変換要素は、上記探索信号に基づいて、自己の
周波数帯域内の任意波形の探索用超音波を上記被験者の
体内に照射することを特徴としている。
は2記載の超音波治療装置に係り、上記治療信号生成手
段は、上記単数又は複数の関数Ψpを逆フーリエ変換し
て得られた信号Ψp(t)を、アナログ変換することで
上記少なくとも1個の治療信号とすることを特徴として
いる。
は2記載の超音波治療装置に係り、上記治療信号生成手
段は、上記単数又は複数の関数Ψp(ω)に角周波数毎
に重み関数Ap(ω)を掛けたものを逆フーリエ変換し
て得られた信号をアナログ変換し、必要に応じて、振幅
を増幅して上記少なくとも1個の治療信号とすることを
特徴としている。
は2記載の超音波治療装置に係り、上記N個の超音波変
換要素に対応して、対応する超音波変換要素と合わせた
送受信特性が直線位相変化特性を有し、対応する超音波
変換要素と上記探索受信信号検出手段及び上記治療信号
生成手段との間で、エネルギの損失なしに信号の授受が
なされるように、インピーダンスの整合を行うN個の整
合回路を備え、上記治療信号生成手段は、上記単数又は
複数の関数Ψp(ω)を逆フーリエ変換して得られた信
号Ψp(t)に基づいて、任意の時刻に任意の振幅を有
するパルス状の少なくとも1個の治療信号を生成するこ
とを特徴としている。
は2記載の超音波治療装置に係り、上記N個の超音波変
換要素に対応して、対応する超音波変換要素と合わせた
送受信特性が直線位相変化特性を有し、対応する超音波
変換要素と上記探索受信信号検出手段及び上記治療信号
生成手段との間で、エネルギの損失なしに信号の授受が
なされるように、インピーダンスの整合を行うN個の整
合回路を備え、上記治療信号生成手段は、上記単数又は
複数の関数Ψp(ω)に角周波数毎に重み関数Ap(ω)
を掛けたものを逆フーリエ変換して得られた信号に基づ
いて、任意の時刻に任意の振幅を有するパルス状の少な
くとも1個の治療信号を生成することを特徴としてい
る。
は6記載の超音波治療装置に係り、上記重み関数A
p(ω)が、上記治療用超音波のエネルギを患部に集中
させるべく上記治療信号のピーク電圧を変化させる関数
であることを特徴としている。
至7のいずれか1に記載の超音波治療装置に係り、上記
算出手段が、上記(N×N)個の探索受信信号S
mn(ω)から作成される(N×N)の複素対称行列であ
り、式(10)で表される散乱行列S(ω)から、式
(11)で表される(2N×2N)の実対称行列S'
(ω)を求め、上記実対称行列S'(ω)の固有値問題
を処理して固有値及びそれに対する固有ベクトルを求
め、上記固有値のうち、絶対値の大きい方から数えて、
単数又は複数の固有値を上記単数又は複数の実数値λp
とすると共に、上記単数又は複数の固有値に対する単数
又は複数の固有ベクトルを上記単数又は複数の実数値λ
pに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)とすることを
特徴としている。
変換要素(n=1,2,……,N)から探索用超音波を
照射した時の少なくとも患部からのエコーを第m番目の
超音波変換要素(m=1,2,……,N)が受信すると
きの時間の関数たる探索受信信号Smn(t)に対応して
いる。
(ω)の実部、Im(S(ω))は散乱行列S(ω)の
虚部である。
至8のいずれか1に記載の超音波治療装置に係り、上記
所定周波数範囲に対応する角周波数範囲及び上記N個の
超音波変換要素について、上記単数又は複数の実数値λ
pに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)から音場の関
数φp(ω,x,y,z)を求め、上記音場の関数φ
p(ω,x,y,z)を逆フーリエ変換して得られた関
数φp(t,x,y,z)から時刻t=0での音場の関
数φp(x,y,z)(=φp(t,x,y,z)(t=
0))を求め、該音場の関数φp(x,y,z)及び上
記単数又は複数の実数値λpに基づいて少なくとも患部
を画像化する画像化処理手段を備えてなることを特徴と
している。
記載の超音波治療装置に係り、上記フーリエ変換手段
が、上記治療用超音波照射時に、少なくとも患部からの
エコーを受信した上記N個の超音波変換要素から出力さ
れるN個の治療受信信号をフーリエ変換し、上記算出手
段は、フーリエ変換されたN個の治療受信信号に基づい
て、上記単数又は複数の実数値λp及びそれらに対応す
る単数又は複数の関数Ψ p(ω)を算出し、かつ、上記
画像化手段は、上記単数又は複数の実数値λp及びそれ
らに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)に基づい
て、少なくとも治療中の患部を画像化することを特徴と
している。
乃至10のいずれか1に記載の超音波治療装置に係り、
少なくとも患部からの1次反射波信号のみを抽出するた
めのゲート関数g(t)と、上記探索受信信号S
mn(t)とを乗算するゲート処理手段を備えてなること
を特徴としている。
1記載の超音波治療装置に係り、上記ゲート関数g
(t)が、上記探索受信信号Smn(t)のうち、上記1
次反射波信号と推定される部分で振幅が略1で、その他
の部分で振幅が略0の矩形窓を示す関数、又は式(1
2)で示される正規関数であることを特徴としている。
乃至12のいずれか1に記載の超音波治療装置に係り、
上記探索受信信号検出手段が、上記所定周波数範囲内に
おいて、上記超音波変換要素から照射された探索用超音
波が上記患部まで伝搬される最長時間をTとした場合の
(1/8T)より十分小さい周波数間隔で上記探索用超
音波の周波数を変更して周波数毎の上記(N×N)個の
探索受信信号Smn(t)を検出することを特徴としてい
る。
乃至13のいずれか1に記載の超音波治療装置に係り、
上記算出手段が、上記単数又は複数の実数値λpから又
は上記単数又は複数の実数値λpに所定の比例定数を乗
じて、少なくとも患部の反射率を求めることを特徴とし
ている。
治療方法は、2次元的に任意に配置され、供給される被
験者の体内の少なくとも患部の位置を探索するための探
索信号に基づいて探索用超音波を、供給される上記患部
を治療するための治療信号に基づいて治療用超音波をそ
れぞれ上記被験者の体内に照射すると共に、少なくとも
患部からのエコーを受信して少なくとも探索受信信号を
出力するN個(Nは2以上の自然数)の超音波変換要素
を備え、上記N個の超音波変換要素のうち、第n番目
(n=1,2,……,N)の超音波変換要素に所定周波
数範囲内の探索信号を供給し、それに基づく少なくとも
患部からのエコーを第m番目(m=1,2,……,N)
の超音波変換要素によって受信させる処理を上記N個の
超音波変換要素について行うことにより上記N個の超音
波変換要素から出力される(N×N)個の探索受信信号
Smn(t)を検出する第1の処理と、上記(N×N)個
の探索受信信号Smn(t)を(N×N)個の探索受信信
号Smn(ω)にフーリエ変換する第2の処理と、上記
(N×N)個の探索受信信号Smn(ω)に関する式(1
3)の方程式を成立させる実数値λ1,λ2,……,λN
のうち、絶対値の大きい方から数えて、単数又は複数の
実数値λp(1≦p≦N)を求めると共に、上記単数又
は複数の実数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψ
p(ω)を算出する第3の処理と、上記単数又は複数の
関数Ψp(ω)に基づいて、少なくとも1個の治療信号
を生成して少なくとも1個の超音波変換要素に供給する
第4の処理とを備えてなることを特徴としている。
役である。
5記載の超音波治療方法に係り、上記第1の処理では、
上記N個の超音波変換要素から照射可能な超音波の周波
数帯域内の任意波形の探索信号を生成することを特徴と
している。
5又は16記載の超音波治療方法に係り、上記第4の処
理では、上記単数又は複数の関数Ψp(ω)を逆フーリ
エ変換して得られた信号Ψp(t)をアナログ変換して
上記少なくとも1個の治療信号とすることを特徴として
いる。
5又は16記載の超音波治療方法に係り、上記第4の処
理では、上記単数又は複数の関数Ψp(ω)に角周波数
毎に重み関数Ap(ω)を掛けたものを逆フーリエ変換
し、得られた信号を必要に応じて振幅を増幅して上記少
なくとも1個の治療信号とすることを特徴としている。
5又は16記載の超音波治療方法に係り、上記N個の超
音波変換要素に対応して、対応する超音波変換要素と合
わせた送受信特性が直線位相変化特性を有し、対応する
超音波変換要素と上記探索受信信号検出手段及び上記治
療信号生成手段との間で、エネルギの損失なしに信号の
授受がなされるように、インピーダンスの整合を行うN
個の整合回路を備え、上記第4の処理では、上記単数又
は複数の関数Ψp(ω)を逆フーリエ変換して得られた
信号Ψp(t)に基づいて、任意の時刻に任意の振幅を
有するパルス状の少なくとも1個の治療信号を生成する
ことを特徴としている。
5又は16記載の超音波治療方法に係り、上記N個の超
音波変換要素に対応して、対応する超音波変換要素と合
わせた送受信特性が直線位相変化特性を有し、対応する
超音波変換要素と上記探索受信信号検出手段及び上記治
療信号生成手段との間で、エネルギの損失なしに信号の
授受がなされるように、インピーダンスの整合を行うN
個の整合回路を備え、上記第4の処理では、上記単数又
は複数の関数Ψp(ω)に角周波数毎に重み関数A
p(ω)を掛けたものを逆フーリエ変換して得られた信
号に基づいて、任意の時刻に任意の振幅を有するパルス
状の少なくとも1個の治療信号を生成することを特徴と
している。
20記載の超音波治療方法に係り、上記重み関数A
p(ω)は、上記治療用超音波のエネルギを患部に集中
させるべく上記治療信号のピーク電圧を変化させる関数
であることを特徴としている。
21のいずれか1に記載の超音波治療方法に係り、上記
第3の処理では、上記(N×N)個の探索受信信号Smn
(ω)から作成される(N×N)の複素対称行列であ
り、式(14)で表される散乱行列S(ω)から、式
(15)で表される(2N×2N)の実対称行列S'
(ω)を求め、上記実対称行列S'(ω)の固有値問題
を処理して固有値及びそれに対する固有ベクトルを求
め、上記固有値のうち、絶対値の大きい方から数えて、
単数又は複数の固有値を上記単数又は複数の実数値λp
とすると共に、上記単数又は複数の固有値に対する単数
又は複数の固有ベクトルを上記単数又は複数の実数値λ
pに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)とすることを
特徴としている。
変換要素(n=1,2,……,N)から探索用超音波を
照射した時の少なくとも患部からのエコーを第m番目の
超音波変換要素(m=1,2,……,N)が受信すると
きの時間の関数たる探索受信信号Smn(t)に対応して
いる。
(ω)の実部、Im(S(ω))は散乱行列S(ω)の
虚部である。
5乃至22のいずれか1に記載の超音波治療方法に係
り、上記所定周波数範囲に対応する角周波数範囲及び上
記N個の超音波変換要素について、上記単数又は複数の
実数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)から
音場の関数φp(ω,x,y,z)を求め、上記音場の
関数φp(ω,x,y,z)を逆フーリエ変換して得ら
れた関数φp(t,x,y,z)から時刻t=0での音
場の関数φp(x,y,z)(=φp(t,x,y,z)
(t=0))を求め、該音場の関数φp(x,y,z)
及び上記単数又は複数の実数値λpに基づいて少なくと
も患部を画像化する第5の処理を備えてなることを特徴
としている。
3記載の超音波治療方法に係り、上記第2の処理では、
上記治療用超音波照射時に、少なくとも患部からのエコ
ーを受信した上記N個の超音波変換要素から出力される
N個の治療受信信号をフーリエ変換し、上記第3の処理
では、フーリエ変換されたN個の治療受信信号に基づい
て、上記単数又は複数の実数値λp及びそれらに対応す
る単数又は複数の関数Ψp(ω)を算出し、上記第5の
処理では、上記単数又は複数の実数値λp及びそれらに
対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)に基づいて、少
なくとも治療中の患部を画像化することを特徴としてい
る。
5乃至24のいずれか1に記載の超音波治療方法に係
り、上記第2の処理の前に、少なくとも患部からの1次
反射波信号のみを抽出するためのゲート関数g(t)
と、上記探索受信信号Smn(t)とを乗算する第6の処
理を行うことを特徴としている。
5記載の超音波治療方法に係り、上記ゲート関数g
(t)が、上記探索受信信号Smn(t)のうち、上記1
次反射波信号と推定される部分で振幅が略1で、その他
の部分で振幅が略0の矩形窓を示す関数、又は式(1
6)で示される正規関数であることを特徴としている。
5乃至26のいずれか1に記載の超音波治療方法に係
り、上記第1の処理では、上記所定周波数範囲内におい
て、上記超音波変換要素から照射された探索用超音波が
上記患部まで伝搬される最長時間をTとした場合の(1
/8T)より十分小さい周波数間隔で上記探索用超音波
の周波数を変更して周波数毎の上記(N×N)個の探索
受信信号Smn(t)を検出することを特徴としている。
5乃至27のいずれか1に記載の超音波治療方法に係
り、上記第3の処理では、上記単数又は複数の実数値λ
pから又は上記単数又は複数の実数値λpに所定の比例定
数を乗じて、少なくとも患部の反射率を求めることを特
徴としている。
構成で、治療に最適な超音波を生成でき、被験者の他の
生体組織を損傷することなく、被験者の体内にある結石
や胆石等を効果的に破砕することができる。また、請求
項11,12,25及び26記載の発明の構成によれ
ば、超音波変換要素の最初の残響や少なくとも患部と超
音波変換要素との間の多重反射等に関するノイズが除去
され、少なくとも患部からの1次反射波信号のみが抽出
されるので、患部の精確な位置が探索できる。
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 まず、この発明の第1の実施例について説明する。図1
は、この発明の第1の実施例である超音波治療装置の電
気的構成を示すブロック図、図2は、同装置の外観図、
図3は、同装置の使用状態を示す模式図である。この例
の超音波治療装置は、図1〜図3に示すように、アプリ
ケータ1と、装置本体2と、アプリケータ1と装置本体
2とを接続するケーブル3とから概略構成されている。
アプリケータ1は、装置本体2からケーブル3を介して
供給される、例えば、被験者4の腎臓5内に形成されて
いる結石の位置を探索するための振幅の小さい探索信号
を探索用超音波に、結石や胆石等を破砕するための振幅
の大きい治療信号を治療用超音波にそれぞれ変換して結
石等に照射すると共に、結石等からのエコーを探索受信
信号及び治療受信信号に変換する。装置本体2は、ケー
ブル3を介してアプリケータ1に探索信号を供給するこ
とによりアプリケータ1から供給される探索受信信号に
ついてデジタル解析処理を行って、結石等を破砕するの
に最適な治療信号を生成してアプリケータ1にケーブル
3を介して供給すると共に、結石等を画像表示する。ま
た、装置本体2は、アプリケータ1からケーブル3を介
して供給される治療受信信号についてデジタル解析処理
を行って、破砕中の結石等を画像表示する。
音波トランスデューサユニット6と、超音波遅延スペー
サ7と、ウォータバッグ8とから概略構成されている。
超音波トランスデューサユニット6は、図5に示すよう
に、超音波変換要素(エレメント)である超音波トラン
スデューサセル(以下、単にセルという)91〜9
64が、支持円板10上に、約40mmのピッチで、縦に
8個、横に8個、合計64個配列されて構成されてい
る。各セル91〜964は、チタンジルコン酸鉛(PZ
T)等からなる約36mm角の厚み振動型圧電素子の両
面に電極層が形成されて構成されている。超音波遅延ス
ペーサ7は、アクリルバルク等からなり、超音波トラン
スデューサユニット6の送受信面6aに固着され、超音
波照射による残響等の影響を除去すると共に、上記送受
信面6aから照射された超音波を集束させるために、所
定の焦点距離を有する。超音波遅延スペーサ7におい
て、各セル91〜964が固着される面に相対向する端面
は、図4に示すように、凹型湾曲形状をなしている。ウ
ォータバッグ8は、図4に示すように、ゴム製の袋状容
器8aの中に水8bが充填されて変形自在であり、袋状
容器8aの開口部端縁と超音波遅延スペーサ7の下端面
7aの端縁とが接合された状態で、超音波遅延スペーサ
7に取り付けられている。
111〜1164と、整合回路12 1〜1264と、増幅器1
31〜1364と、波形整形器141〜1464と、A/D変
換器151〜1564と、ROM16と、RAM17と、
CPU(中央処理装置)18と、ディスプレイ19とか
ら構成されている。信号発生器111〜1164は、それ
ぞれセル91〜964から照射される超音波の周波数帯域
内の任意波形の探索信号を生成する。この実施例では、
信号発生器111〜1164は、それぞれ周波数範囲0.
54〜1.62MHzのパルス状の探索信号を所定の周
期(例えば、1ms)で360Hzずつステップさせな
がら繰り返し生成する。また、信号発生器111〜11
64は、D/A変換器を有しており、CPU18から供給
されるデジタル治療信号をアナログ変換し、それに基づ
いて結石等を破砕するのに最適な治療信号を生成する。
整合回路121〜1264は、ケーブル3を介して、セル
91〜964と1対1に接続され、信号発生器111〜11
64からの探索信号及び治療信号をセル91〜964に供給
すると共に、セル91〜964からの探索受信信号及び治
療受信信号を増幅器131〜1364に供給する。整合回
路121〜1264は、セル91〜964と装置本体2との間
で、エネルギの損失なしに信号の授受がなされるよう
に、インピーダンスの整合を行う。増幅器131〜13
64は、整合回路121〜1264を介して供給される探索
受信信号及び治療受信信号を所定の増幅度で増幅した
後、波形整形器141〜1464に供給する。波形整形器
141〜1464は、LC構成のバンドパスフィルタから
なり、増幅器131〜1364によって増幅された探索受
信信号及び治療受信信号を線形に波形整形した後、A/
D変換器151〜1564に供給する。A/D変換器151
〜1564は、図示せぬサンプルホールド回路、高速サン
プリングメモリ等を備え、CPU18のサンプリング開
始要求に従って、波形整形器141〜1464から供給さ
れる波形整形されたアナログの探索受信信号及び治療受
信信号を所定の周波数(例えば、12MHz)でサンプ
リングしてデジタル探索受信信号及びデジタル治療受信
信号に変換し、一旦高速サンプリングメモリに格納した
後、CPU18に供給する。
を実行させるための処理プログラムを格納する。この処
理プログラムは、デジタル探索受信信号検出処理サブプ
ログラムと、ゲート処理サブプログラムと、フーリエ変
換処理サブプログラムと、固有値問題処理サブプログラ
ムと、画像化処理サブプログラムと、デジタル治療信号
生成処理サブプログラムと、デジタル治療受信信号検出
処理サブプログラムなどとを有して構成されている。な
お、各種処理の内容については、後述する動作説明にお
いて詳述する。RAM17は、CPU18の作業領域が
設定されるワーキングエリアと、各種データを一時記憶
するデータエリアとを有し、例えば、デジタル探索受信
信号やデジタル治療受信信号等もデータエリア内に一時
記憶される。CPU18は、ROM16に格納されてい
る上述の処理プログラムをRAM17を用いて実行する
ことにより、信号発生器111〜1164、A/D変換器
151〜1564等の装置各部の制御、デジタル探索受信
信号検出処理、ゲート処理、フーリエ変換処理、固有値
問題処理、破砕前及び破砕中の結石等の形状の3次元画
像化処理、デジタル治療信号生成処理、デジタル治療受
信信号検出処理等を実行する。なお、各種処理の内容に
ついては、後述する動作説明において詳述する。ディス
プレイ19は、CRTディスプレイ又は液晶ディスプレ
イ等からなり、CPU18の制御により、破砕前及び破
砕中の結石等の形状の3次元画像表示等が行われる。な
お、装置本体2には、図示しないが、電源スイッチ、被
験者の体内の結石等の探索開始を指示する探索開始スイ
ッチ、右結石等の治療開始を指示する治療開始スイッ
チ、右結石等の治療終了を指示する治療終了スイッチ等
の各種スイッチや、各種の治療条件を設定するためのボ
タン等が設けられている。
験者4の腎臓5内に形成されている結石を破砕する超音
波治療装置の動作(処理の流れ)について説明する。ま
ず、超音波治療装置本体2の電源スイッチが押下される
と、CPU18は、装置各部のプリセット、カウンタや
各種レジスタ、各種フラグの初期設定を行った後、図6
に示すステップSP1の処理へ進み、探索開始スイッチ
が押下されたか否かを判断する。この判断結果が「N
O」の場合には、同判断を繰り返す。そして、図3に示
すように、オペレータが、治療台20の上に仰向けに横
たわっている被験者4の超音波ゲルが塗布された腹部に
アプリケータ1を載置して手で支持した後、探索開始ス
イッチを押下すると、ステップSP1の判断結果が「Y
ES」となり、CPU18は、ステップSP2へ進む。
に探索用超音波を照射してその位置を検出する探索処理
を実行する。CPU18は、まず、デジタル探索受信信
号検出処理サブプログラムの制御により、1個のセル9
からの探索用超音波の照射及び64個のセルによる結石
からのエコーの受信を、探索用超音波の周波数をステッ
プさせながら64個のセル9すべてについて繰り返すデ
ジタル探索受信信号検出処理を実行する。すなわち、第
n番目のセル9n(n=1,2,……,N;N=64)
から周波数範囲0.54〜1.62MHzの探索用超音
波を所定の周期(例えば、1ms)で360Hzずつス
テップさせながら繰り返し照射することにより、すべて
のセル91〜9 64によって、結石からのエコーが各周波
数毎に受信され、各増幅器131〜1364、波形整形器
141〜1464及びA/D変換器151〜1564に入力さ
れ、CPU18に取り込まれる。このようにして、第n
番目のセル9nから探索用超音波を照射し、このときの
結石からのエコーを第m番目のセル9m(m=1,2,
……,N;N=64)が受信するときの時間tの関数た
るデジタル探索受信信号Smn(t)を検出することが第
1番目のセル91から第64番目のセル964について行
われる。なお、周波数変化のステップを360Hzに設
定した理由については、後述する。
グラムの制御により、得られたデジタル探索受信信号S
mn(t)をゲートにかけるゲート処理を実行する。すな
わち、CPU18は、セル9の最初の残響や結石からの
エコーの結石とセル9との間における多重反射等に関す
るノイズを除去し、結石からの1次反射波信号のみを抽
出するために、得られたデジタル探索受信信号S
mn(t)をゲートにかける。具体的には、デジタル探索
受信信号Smn(t)において最大振幅となるところを結
石からの1次反射波信号と推定し、それのみを抽出する
ためのゲート関数g(t)と、デジタル探索受信信号S
mn(t)とを乗算してデジタル探索受信信号S
gmn(t)を算出する。ゲート関数g(t)としては、
上記1次反射波信号と推定される部分で振幅が略1で、
その他の部分で振幅が略0の矩形窓を示す関数や、式
(17)で示される正規関数が考えられる。
受信信号Smn(t)が最大振幅になる時間、τは350
μsである。
ブプログラムの制御により、ゲート処理により得られた
デジタル探索受信信号Sgmn(t)をデジタル探索受信
信号Sgmn(ω)にフーリエ変換した後、N×Nの複素
対称行列である散乱行列S(ω)を作成するフーリエ変
換処理を実行する。散乱行列S(ω)は、式(18)で
表される。式(18)において、Smn(ω)は、第n番
目のセル9n(n=1,2,……,N;N=64)から
探索用超音波を照射した時の結石からのエコーを第m番
目のセル9m(m=1,2,……,N;N=64)が受
信するときの時間tの関数たるデジタル探索受信信号S
mn(t)に対応している。
プログラムの制御により、散乱行列S(ω)から式(1
9)に示す(2N×2N)の実対称行列S'(ω)を求
め、この実対称行列S'(ω)の固有値問題を処理し
て、固有値及びそれに対する固有ベクトルを求める固有
値問題処理を実行する。以下、固有値問題処理につい
て、図7を参照して説明する。
散乱行列S(ω)の実部、Im(S(ω))は散乱行列
S(ω)の虚部である。
閉曲面上に観測面Γ0を設ける。この観測面Γ0には無数
のセルが配置されており、反射体Πへ向かって任意の波
動(探索用超音波)を照射できるようになっている。い
ま、t<0で、観測面Γ0から波動が照射され、t=−
0で、反射体Πの表面Γrに沿った波面を形成したとす
る。反射体Πの垂直反射率λは、角周波数ωによらず一
定(実数)であるとし、反射体Πと観測面Γ0との間の
媒質Ω内では波動の減衰がないものとすると、媒質Ω内
では、式(20)に示す関係式が成立する。
かう探索用超音波(入射波)の波動関数、φSCは反射体
Πから戻ってくるエコー(散乱波)の波動関数、xは観
測面Γ0上の位置座標である。
(jは虚数単位、以下同様)を掛けて、時間(t=−∞
〜∞)で積分すると、
いない関数の複素共役を意味する。以下同様である。次
に、式(21)及び式(22)から式(23)を得る。
は、式(24)に示すような関係式も成立する。
は、位置座標x’上の波源(セル)から照射された波動
(探索用超音波)が、反射体Πの表面Γrで散乱され
て、位置座標x上に作る音場であり、散乱パラメータと
称される。式(23)及び式(24)から、式(25)
が導かれる。
観測面Γ0を小さなメッシュΔi,Δj(i=1,2,
…,N;j=1,2,…,N)に分割する。ここで、メ
ッシュΔi,Δjは微小セルのそれぞれの広がり(面積)
に相当する。メッシュΔi,Δj内では、入射波φin及び
散乱波φscの変化が無視できるとすると、式(25)
は、式(26)の形で表される。
…,N)を掛けて変形すると、式(27)が得られる。
用いて、式(31)と表される。
離散化された散乱パラメータであり、第j番目のメッシ
ュΔjから照射された波動(探索用超音波)が、反射体
Πの表面Γrで散乱され、第i番目のメッシュΔiがその
散乱波を受信するときのデジタル探索受信信号を意味す
る。また、ΨSC(ω,i)は、N個のすべてのメッシュ
(セル)から照射された単位波動(探索用超音波)が、
反射体Πの表面Γ rで散乱され、第i番目のメッシュ
(セル)がその散乱波を受信するときのデジタル探索受
信信号を意味する。
(32)〜式(34)となる。
(18)に示す散乱行列S(ω)と同様、N×Nの複素
対称行列であり、測定により得られるものである。式
(34)を実部と虚部とに分けて表現すると、式(3
5)及び式(36)が得られる。
(35)とをまとめて行列形式で表現すると、式(3
7)が得られ、式(37)は、式(38)と表現でき
る。
対称行列であるから、式(37)及び式(38)は、
(2N×2N)の実対称行列S'(ω)の固有値問題を
処理すること、すなわち、実対称行列S'(ω)の固有
値及びそれに対する固有ベクトルを決定することによ
り、反射体Πの垂直反射率λが固有値として求められ、
反射体Πに向かう探索用超音波(入射波)の波動関数が
固有ベクトルとして求められることを示している。した
がって、λは、常に実数である。
値は、N個(N=64)の正の固有値λp(p=1,
2,…,N)と、N個の負の固有値−λp(p=1,
2,…,N)とが存在する。この場合、各固有値λの添
字pは、固有値の絶対値が大きい順に付すものとする。
閉曲面上に観測面Γ0を設け、この観測面Γ0に無数のセ
ルを配置して反射体Πへ向かって任意の波動を照射する
場合についてのものであり、図3に示すように、結石に
対向する位置に設けられた複数のセルから結石へ向かっ
て探索用超音波を照射する場合とは実際上は異なるが、
基本的な考え方は応用できる。ところで、実際には、セ
ルの周波数特性等のため、固有値λは、結石の反射率に
比例したものとして得られる。そこで、この例では、反
射率が既知の物体についても上記したデジタル探索受信
信号検出処理、ゲート処理、フーリエ変換処理及び固有
値問題処理を行い、固有値及びそれに対する固有ベクト
ルを算出し、得られた固有値で対応する固有値λを除算
して比例定数を得ることにする。
する固有ベクトルより、式(42)で表される複素ベク
トルVΨp(ω)を求める。
化処理サブプログラムの制御により、ディスプレイ19
の画面に、結石の形状を3次元画像(図2参照)として
表示する画像化処理を実行する。この処理では、まず、
第p番目の固有値λpに対する複素ベクトルVΨp(ω)
から音場の関数φp(ω,x,y,z)を求める処理を
すべての角周波数及びすべてのセル91〜964について
行う。次に、得られた音場の関数φp(ω,x,y,
z)を逆フーリエ変換して得られた関数φp(t,x,
y,z)から時刻t=0での音場の関数φp(x,y,
z)(=φp(t,x,y,z)(t=0))を求め
る。これにより、音場の関数φp(x,y,z)は、結
石の表面に沿った波面を形成するので、その波面を結石
の表面と対応させ、固有値λpを結石の反射率に対応さ
せることにより、画像化する。この場合、反射率が異な
る領域があれば、反射率毎に画像化される。
であるとし、例えば、第p番目の固有値λpは当該符号
をとるものとする。多くの場合、結石の音響インピーダ
ンスは生体の軟組織の音響インピーダンスより大きいの
で、このように仮定できる。また、固有値λpに対する
複素ベクトルVΨp(ω)は規格化されているとする。
すなわち、複素ベクトルVΨp(ω)の大きさは1であ
るとする。ここで、複素ベクトルVΨp(ω)の大きさ
が1であるとは、複素ベクトルVΨp(ω)が式(4
3)を満足することを意味する。
p(ω)の第n成分である。
有値問題処理において角周波数ω毎に求められている
が、図8(a)に示すように、1つの角周波数ωにおい
て、向きが180゜異なるものも存在し、かつ、対応す
る固有値λpは、固有値(−λ p)とペアをなし、固有値
(−λp)に対する複素ベクトルは固有値λpに対する複
素ベクトルと位相が90゜回転したものに対応する。す
なわち、絶対値が|λp|である固有値(±λp)に対す
る複素ベクトルは、同一の角周波数ωについて4個存在
する。したがって、固有値λpに対する複素ベクトルV
Ψp(ω)を角周波数の変化に従って追跡する場合、隣
接する複素ベクトルのなす角θが45゜より大きいと、
複素ベクトルを正しく追跡できなくなってしまう。図8
(b)の例では、固有値λpに対する角周波数ω0の複素
ベクトルに隣接する角周波数(ω+Δω)の複素ベクト
ルを追跡する際、θが45゜より大きいと、誤って固有
値(−λp)に対する角周波数(ω0+Δω)の複素ベク
トルを選択してしまう。これにより、誤った画像をディ
スプレイ19に表示してしまうことになる。
出処理において、探索用超音波を360Hzずつステッ
プさせながら照射すると共に、この画像化処理におい
て、複素ベクトルVΨp(ω)の向きを周波数で連続さ
せる。まず、周波数変化のステップを360Hzに設定
した理由について説明する。上記のように、隣接する複
素ベクトルのなす角θ、すなわち、角周波数間隔Δωと
セルから照射された探索用超音波が結石まで伝搬される
最長時間Tとの積(ΔωT)が(π/4)より小さくな
ければならない。すなわち、
(44)は式(45)となる。
ユニット6から結石までの距離を70mmとすると、最
長伝搬時間Tは46.6μsとなるので、式(48)よ
りΔfは約2.68kHz以下であれば良い。そこで、
この例では、余裕をみて、周波数変化のステップを36
0Hzに設定したのである。
周波数で連続させる処理について説明する。複素ベクト
ルVΨp(ω)を算出すべき角周波数範囲内(最小角周
波数ω0〜最大角周波数ω(Q-1))において、最小角周波
数ω0からq番目の角周波数をωq(q=0,1,……,
(Q−1))とすると、qが1以上の時は、次のアルゴ
リズムに従って、順次複素ベクトルVΨp(ωq)を決定
する。
p(ω)の符号が統一され、その向きが複素ベクトルV
Ψp(ω0)から複素ベクトルVΨp(ωQ-1)まで連続的
に変化するものになる。
(p=1,2,……,N)の固有値λ pに対する複素ベ
クトルVΨp(ω)から音場の関数φp(ω,x,y,
z)を求める処理をすべての角周波数(ω0〜ωQ-1)及
びすべてのセル9n(n=1,2,……,N;N=6
4)について行う。
z)は、その中心座標が座標(xn,yn,zn)である
第n番目のセル9nに角周波数ω及び振幅1の探索信号
を印加した場合にセル9nから照射される探索用超音波
により座標(x,y,z)に形成される複素音場の関数
である。 [1] セル9nが点音源とみなせる場合には、関数Gn
(ω,x,y,z)は、式(48)で与えられる。
比例定数、k=ω/c、cは媒体中の音速であり、既知
とする。例えば、軟組織の場合、水と同じ1500m/
sとして良い。また、rは、式(49)で与えられる。
た円形ピストン振動音源と見なせる場合には、関数Gn
(ω,x,y,z)は、式(50)で表される。
は1次のベッセル関数、aRは音源の半径である。ま
た、sinθは式(51)で表される。
z)は音源の大きさ1の法線ベクトル、×はベクトル積
を表す。なお、式(51)の他の記号の意味は[1]の
点音源の場合と略同様である。
源と見なせる場合には、関数Gn(ω,x,y,z)
は、式(52)で与えられる。
方向の長さ、2bSは矩形のy軸方向の長さ、α及びβ
はそれぞれベクトル(x−xn,y−yn,z−zn)と
x軸及びy軸とのなす角である。また、sinc(D)
は、Dについて式(53)を意味する。なお、式(5
2)の他の記号の意味は[1]の点音源の場合と略同様
である。
は、「超音波基礎工学」(山本美明著、日刊工業新聞社
刊、第56ページ〜第58ページ)を参照されたい。
y,z)を逆フーリエ変換して得られた関数φp(t,
x,y,z)から時刻t=0での音場の関数φp(x,
y,z)(=φp(t,x,y,z)(t=0))を求
める。これにより、音場の関数φp(x,y,z)は、
結石の表面に沿った波面を形成するので、その波面を結
石の表面と対応させ、固有値λpを結石の反射率に対応
させることにより画像化し、図2に示すように、ディス
プレイ19に画像表示する。この場合、反射率が異なる
領域があれば、反射率毎に画像化する。また、すべての
音場の関数φp(x,y,z)について画像化するので
はなく、音場の大きさが所定の大きさ以上の場所につい
てだけ濃淡をつけ、それと共に、固有値λpに先に求め
た比例定数を乗算した結果である反射率の位置情報をそ
の濃淡に関連付けても良い。
探索開始スイッチが押下されたか否かを判断する。この
判断結果が「YES」の場合、すなわち、オペレータ
が、ディスプレイ19に表示された結石の画像を見て、
超音波の焦点位置と結石の位置とが合致していないた
め、超音波の焦点位置を結石の位置に合致させるべく被
験者4の腹部に載置したアプリケータ1の位置を移動さ
せた後、再び探索開始スイッチを押下した場合には、C
PU18は、ステップSP2へ戻り、再びステップSP
2の探索処理及びステップSP3の画像化処理を実行す
る。一方、ステップSP4の判断結果が「NO」の場
合、すなわち、超音波の焦点位置と結石の位置とが合致
しているため、あるいは未だオペレータが探索開始スイ
ッチを押下しない場合には、CPU18は、ステップS
P5へ進む。ステップSP5では、CPU18は、治療
開始スイッチが押下されたか否かを判断する。この判断
結果が「NO」の場合には、ステップSP4へ戻る。一
方、ステップSP5の判断結果が「YES」の場合、す
なわち、超音波の焦点位置と結石の位置とが合致してお
り、オペレータが結石の破砕を開始すべく治療開始スイ
ッチを押下した場合には、CPU18は、ステップSP
6へ進む。
に治療用超音波を照射してそれを破砕するデジタル治療
信号生成治療処理を実行する。CPU18は、まず、デ
ジタル治療信号生成処理サブプログラムの制御により、
式(54)に基づいて、第p番目(p=1,2,……,
N)の固有値λpに対する複素ベクトルVΨp(ω)か
ら、第n番目(n=1,2,……,N;N=64)のセ
ル9nに印加すべき治療信号生成の基礎となるデジタル
治療信号Bpn(t)を求めるデジタル治療信号生成処理
をすべての角周波数(ω0〜ωQ-1)及びすべてのセル9
n(n=1,2,……,N;N=64)について行う。
は、式(54)に示すように、複素ベクトルVΨ
p(ω)に角周波数毎に適当な重み関数Ap(ω)を掛け
たものを逆フーリエ変換する、すなわち、exp(jω
t)を掛けて角周波数(ω=−∞〜∞)で積分すること
により得られる。重み関数Ap(ω)は、結石を効率よ
く破砕するために、治療用超音波のエネルギが結石に集
中するようにデジタル治療信号Bnp(t)のピーク電圧
を変化させる役割を果たす関数である。なお、積分は、
原理的には(−∞〜∞)の範囲の角周波数について行わ
れるが、実際上はセル9の角周波数帯域内で積分すれば
充分である。また、負の角周波数領域については、積分
を行う代わりに正の角周波数領域のみの積分を行った
後、その計算結果の実部を負の角周波数領域についての
積分としても良い。なお、積分は、当然ながらデジタル
的な和で求められる。
〜1164に対して対応するデジタル治療信号Bp1(t)
〜Bp64(t)を供給して、セル91〜964に印加すべき
治療信号の生成を指示する。これにより、各信号発生器
111〜1164は、供給されたデジタル治療信号B
p1(t)〜Bp64(t)をアナログ変換し、そのままの
振幅で、あるいは必要に応じて、結石を破砕するのに必
要なエネルギを得るために振幅を増幅して、治療信号と
して、対応する整合回路121〜1264及びケーブル3
を介してセル91〜964に供給する。したがって、各セ
ル91〜964から照射された治療用超音波が超音波遅延
スペーサ7によって焦点位置に収束され、焦点位置にあ
る結石の破砕が開始される。
スプレイ19の画面に、破砕中の結石の形状を3次元画
像として表示する画像化処理を実行する。この画像化処
理は、デジタル治療受信信号検出処理サブプログラム、
ゲート処理サブプログラム、フーリエ変換処理サブプロ
グラム、固有値問題処理サブプログラム及び画像化処理
サブプログラムの制御により実行される。ステップSP
2の探索処理及びステップSP3の画像化処理において
は、探索用超音波を1個のセル9から周波数をステップ
させながら照射して得られた(N×N)個の探索受信信
号Smn(t)について上記各種の処理がなされたのに対
して、この画像化処理においては、治療用超音波を64
個のセル91〜964から同時に照射して得られたN個の
治療受信信号について上記各種の処理がなされる点が異
なるが、その他の点は上記したステップSP2及びステ
ップSP3における処理と略同様であるので、その説明
を省略する。このような処理を経て破砕中の結石が画像
化され、ディスプレイ19に画像表示される。
終了スイッチが押下されたか否かを判断する。この判断
結果が「NO」の場合、すなわち、オペレータが、ディ
スプレイ19に表示された結石の画像を見て、結石が完
全に破砕されていないと判断し、治療終了スイッチを押
下しなかった場合には、CPU18は、ステップSP4
へ戻り、探索再開ないし治療再開されるか否かを判断す
る。一方、ステップSP8の判断結果が「YES」の場
合、すなわち、オペレータが、ディスプレイ19に表示
された結石の画像を見て、結石が完全に破砕されたと判
断し、治療終了スイッチを押下した場合には、CPU1
8は、一連の作業を終了する。
等を探索する探索用超音波と、結石等を破砕する治療用
超音波とは同一のセル9から照射されているので、従来
のように、探索用の弱い超音波のみを照射する超音波ト
ランスデューサを別個に設けたり、MRIやX−CT等
の大型の画像診断装置を設ける必要がない。したがっ
て、装置を安価・簡単・小型に構成できる。また、この
例の構成によれば、従来のように、オペレータが入力し
た統計的ないし平均的な骨や臓器等の組織の物理特性値
ではなく、探索用超音波に対する結石からのエコーをセ
ル9で受信して得られたデジタル探索受信信号をデジタ
ル解析処理することにより、結石を破砕するのに最適な
治療信号を生成している。したがって、被験者の他の生
体組織を損傷することなく、被験者の体内にある結石や
胆石等を効果的に破砕することができる。
は、この発明の第2の実施例である超音波治療装置の電
気的構成を示すブロック図である。この図において、図
1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説
明を省略する。この図に示す超音波治療装置において
は、図1に示すアプリケータ1及び装置本体2に代え
て、アプリケータ21及び装置本体22が新たに設けら
れている。アプリケータ21が図1に示すアプリケータ
1と異なる点は、セル91〜96 4とケーブル3との間
に、セル91〜964に対応して整合回路231〜236 4が
新たに設けられている点である。整合回路231〜23
64は、セル91〜964と装置本体2との間で、エネルギ
の損失なしに信号の授受がなされるように、インピーダ
ンスの整合を行う。各整合回路231〜2364には、対
応する各セル91〜964と合わせた回路の送受信特性が
直線位相変化特性となるようなものを用いる。ここで、
直線位相特性とは、回路の位相特性が直線で表されるこ
とをいう。すなわち、回路が直線位相特性を有すると
は、この実施例の場合、整合回路23とセル9とからな
る回路に図10に示すインパルス状の電気信号を入力す
ると、セル9から、図11(1)に示す左右対称の波形
を有する超音波又は図12(1)に示す点対称の波形を
有する超音波が出力され、これらの波形を高速フーリエ
変換(FFT;Fast Fourier Transform)することによ
り、振幅特性がそれぞれ図11(2)又は図12(2)
に示すものとなると共に、位相特性がそれぞれ図11
(3)又は図12(3)に示すように、直線で表される
ことをいう。
2と異なる点は、信号発生器111〜1164に代えて、
パルス発生器241〜2464が新たに設けられている点
である。パルス発生器241〜2464は、図1に示す信
号発生器111〜11 64とは異なり、D/A変換器を有
していない。パルス発生器241〜2464は、それぞれ
周波数範囲0.54〜1.62MHzのパルス状の探索
信号を所定の周期(例えば、1ms)で360Hzずつ
ステップさせながら繰り返し生成する点については、信
号発生器111〜1164と同様である。また、パルス発
生器241〜2464は、CPU18から供給されるデジ
タル治療信号に基づいて、任意の時刻に任意の振幅を有
するパルス状の治療信号を生成する。
被験者4の腎臓5内に形成されている結石を破砕する超
音波治療装置の動作(処理の流れ)について説明する。
なお、以下に説明するステップSP11〜SP18の処
理(図9参照)のうち、上記したステップSP1〜SP
8の処理(図6参照)と略同様である部分については、
詳細な説明はしない。まず、超音波治療装置本体22の
電源スイッチが押下されると、CPU18は、初期設定
を行った後、図13に示すステップSP11の処理へ進
み、探索開始スイッチが押下されたか否かを判断する。
この判断結果が「NO」の場合には、同判断を繰り返
す。そして、図3に示すように、オペレータが、治療台
20の上に仰向けに横たわっている被験者4の超音波ゲ
ルが塗布された腹部にアプリケータ1を載置して手で支
持した後、探索開始スイッチを押下すると、ステップS
P11の判断結果が「YES」となり、CPU18は、
ステップSP12へ進む。
石に探索用超音波を照射してその位置を検出する探索処
理を実行する。CPU18は、まず、デジタル探索受信
信号検出処理サブプログラムの制御により、第1番目の
セル91から第64番目のセル964についてデジタル探
索受信信号Smn(t)を検出した後、ゲート処理サブプ
ログラムの制御により、得られたデジタル探索受信信号
Smn(t)をゲートにかけてデジタル探索受信信号S
gmn(t)を得る。次に、CPU18は、フーリエ変換
処理サブプログラムの制御により、得られたデジタル探
索受信信号Sgmn(t)をデジタル探索受信信号S
gmn(ω)にフーリエ変換した後、N×Nの複素対称行
列である散乱行列S(ω)を作成する。この実施例にお
いては、整合回路231〜2364と対応するセル91〜9
64とを合わせた回路の送受信特性が直線位相変化特性を
有しているので、探索超音波の反射特性に周波数依存性
がない場合には、得られた散乱行列S(ω)の特性も直
線位相変化特性を有すると考えられる。もっとも、ほと
んどの場合、探索超音波の反射特性に周波数依存性はな
いと考えられる。次に、CPU18は、固有値問題処理
サブプログラムの制御により、散乱行列S(ω)から式
(19)に示す(2N×2N)の実対称行列S'(ω)
を求め、この実対称行列S'(ω)の固有値問題を処理
して、N個(N=64)の正の固有値λp(p=1,
2,…,N)とそれぞれに対するN個の固有ベクトルを
求める。次に、CPU18は、正の固有値λpに対する
固有ベクトルより、式(42)で表される複素ベクトル
VΨp(ω)を求める。
像化処理サブプログラムの制御により、ディスプレイ1
9の画面に、結石の形状を3次元画像(図2参照)とし
て表示する。この処理では、まず、第p番目の固有値λ
pに対する複素ベクトルVΨp(ω)から音場の関数φp
(ω,x,y,z)を求める処理をすべての角周波数及
びすべてのセル91〜964について行う。次に、得られ
た音場の関数φp(ω,x,y,z)を逆フーリエ変換
して得られた関数φp(t,x,y,z)から時刻t=
0での音場の関数φp(x,y,z)(=φp(t,x,
y,z)(t=0))を求める。これにより、音場の関
数φp(x,y,z)は、結石の表面に沿った波面を形
成するので、その波面を結石の表面と対応させ、固有値
λpを結石の反射率に対応させることにより、画像化す
る。この場合、反射率が異なる領域があれば、反射率毎
に画像化される。
び探索開始スイッチが押下されたか否かを判断する。こ
の判断結果が「YES」の場合、すなわち、オペレータ
が、ディスプレイ19に表示された結石の画像を見て、
超音波の焦点位置と結石の位置とが合致していないた
め、超音波の焦点位置を結石の位置に合致させるべく被
験者4の腹部に載置したアプリケータ1の位置を移動さ
せた後、再び探索開始スイッチを押下した場合には、C
PU18は、ステップSP12へ戻り、再びステップS
P12の探索処理及びステップSP13の画像化処理を
実行する。一方、ステップSP14の判断結果が「N
O」の場合、すなわち、超音波の焦点位置と結石の位置
とが合致しているため、あるいは未だオペレータが探索
開始スイッチを押下しない場合には、CPU18は、ス
テップSP15へ進む。ステップSP15では、CPU
18は、治療開始スイッチが押下されたか否かを判断す
る。この判断結果が「NO」の場合には、ステップSP
14へ戻る。一方、ステップSP15の判断結果が「Y
ES」の場合、すなわち、超音波の焦点位置と結石の位
置とが合致しており、オペレータが結石の破砕を開始す
べく治療開始スイッチを押下した場合には、CPU18
は、ステップSP16へ進む。
石に治療用超音波を照射してそれを破砕するデジタル治
療信号生成治療処理を実行する。CPU18は、まず、
デジタル治療信号生成処理サブプログラムの制御によ
り、式(57)に基づいて、第p番目(p=1,2,…
…,N)の固有値λpに対する複素ベクトルVΨp(ω)
から、第n番目(n=1,2,……,N;N=64)の
セル9nに印加すべき治療信号生成の基礎となるデジタ
ル治療信号Bpn(t)を求める処理をすべての角周波数
(ω0〜ωQ-1)及びすべてのセル9 n(n=1,2,…
…,N;N=64)について行う。この実施例において
は、整合回路231〜2364と対応するセル91〜964と
を合わせた回路の送受信特性が直線位相変化特性を有し
ているので、探索超音波の反射特性に周波数依存性がな
い場合には、上記のように、散乱行列S(ω)の特性も
直線位相変化特性を有すると考えられ、デジタル治療信
号Bpn(t)も直線位相変化特性を有する、すなわち、
左右対称又は点対称な波形を有すると考えられる。もっ
とも、ほとんどの場合、探索超音波の反射特性に周波数
依存性はないと考えられる。そして、CPU18は、パ
ルス発生器241〜2464に対して対応するデジタル治
療信号Bp1(t)〜Bp64(t)を供給して、セル91〜
964に印加すべき治療信号の生成を指示する。これによ
り、各パルス発生器241〜2464は、供給されたデジ
タル治療信号Bp1(t)〜Bp64(t)の波形のある時
刻(例えば、立ち上がり時刻)に、デジタル治療信号B
p1(t)〜Bp64(t)の振幅に比例した大きな振幅を
有するパルス治療信号(図10参照)を、対応する整合
回路121〜126 4、ケーブル3及び整合回路231〜2
364を介してセル91〜964に供給する。したがって、
各セル91〜964から照射された治療用超音波が超音波
遅延スペーサ7によって焦点位置に収束され、焦点位置
にある結石の破砕が開始される。何故ならば、上記した
ように、デジタル治療信号Bp1(t)〜Bp64(t)が
直線位相変化特性を有するので、治療用超音波の放射時
刻と振幅とを指定するだけで、各セル91〜964からデ
ジタル治療信号Bp1(t)〜Bp64(t)に比例する左
右対称又は点対称な波形を有する治療用超音波(図11
(a)及び図12(a)参照)が照射されるからであ
る。
ィスプレイ19の画面に、破砕中の結石の形状を3次元
画像として表示する画像化処理を実行する。ステップS
P18では、CPU18は、治療終了スイッチが押下さ
れたか否かを判断する。この判断結果が「NO」の場
合、すなわち、オペレータが、ディスプレイ19に表示
された結石の画像を見て、結石が完全に破砕されていな
いと判断し、治療終了スイッチを押下しなかった場合に
は、CPU18は、ステップSP14へ戻り、探索再開
ないし治療再開されるか否かを判断する。一方、ステッ
プSP18の判断結果が「YES」の場合、すなわち、
オペレータが、ディスプレイ19に表示された結石の画
像を見て、結石が完全に破砕されたと判断し、治療終了
スイッチを押下した場合には、CPU18は、一連の作
業を終了する。
合回路231〜2364に対応する各セル91〜964と合わ
せた回路の送受信特性が直線位相変化特性となるような
ものを用いているので、上記した第1の実施例のよう
に、治療信号を生成するのに高価なD/A変換器を用い
る必要はない。したがって、上記した第1の実施例で得
られる効果の他、装置を比較的安価に構成できる。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の各実施例においては、説明を簡単にするために、結石
のみを画像表示する例を示したが、これに限定されな
い。上述の各実施例によれば、反射率毎に画像化できる
ので、結石だけでなく、骨や臓器も画像表示できる。こ
れは、従来では、反射エネルギ(反射率×大きさ)の表
示であったが、この構成では、反射率そのものを表示で
きるので、従来ノイズの中に埋もれてしまったような微
小な「しこり」でも表示されるからである。したがっ
て、上記したステップSP3及びSP13の画像化処理
において結石と共に骨や臓器も画像表示した時に、骨や
臓器等の障害物が治療用超音波の照射経路上に存在する
場合には、特開平7−4707号公報に開示されている
ように、障害物にぶつかることになる超音波を発生する
セル9に治療信号を供給せず、それ以外のセル9に治療
信号を供給して、結石だけに治療用超音波が照射される
ように、オペレータが装置本体2に設けられている各種
ボタンにより指示するように構成したり、CPU18が
得られた反射率に基づいて制御するように構成しても良
い。
ル探索受信信号検出処理において、1つのセル9から周
波数範囲0.54〜1.62MHzの探索用超音波を3
60Hzずつステップさせながら繰り返し照射する例を
示したが、これに限定されず、同一周波数の探索用超音
波を各セル9から順次照射する処理を周波数範囲0.5
4〜1.62MHzについて360Hzずつステップさ
せながら繰り返すようにしても良い。さらに、上述の各
実施例においては、ステップSP3及びSP13の画像
化処理において、N個すべての固有値λpについて音場
の関数φp(x,y,z)を求める例を示したが、これ
に限定されず、画像化に有効なN個より少ない個数の固
有値λpについて音場の関数φp(x,y,z)を求める
ようにしても良い。この場合には、演算処理時間がその
分短縮できる。また、上述の各実施例においては、フー
リエ変換処理において、ゲート処理により得られたデジ
タル探索受信信号Sgmn(t)をフーリエ変換した後、
散乱行列S(ω)を作成する例を示したが、これに限定
されず、散乱行列S(ω)を作成後それをフーリエ変換
してももちろん良い。
率を求めるのに、反射率が既知の物体についても、デジ
タル探索受信信号検出処理、ゲート処理、フーリエ変換
処理及び固有値問題処理を行い、固有値及びそれに対す
る固有ベクトルを算出し、得られた固有値で対応する固
有値λを除算して比例定数を得る例を示したが、これに
限定されない。要するに、デジタル探索受信信号Sgmn
(ω)に関する実対称行列S'(ω)の固有値問題を処
理して得られた固有値λに比例する量を反射率の絶対値
とすれば良い。また、上述の各実施例においては、反射
率を求めるのに、固有値問題処理において、実対称行列
S'(ω)の固有値問題を処理して、固有値及び固有ベ
クトルを求める例を示したが、これに限定されない。要
するに、式(55)を満足する十分絶対値が大きなN個
以下の実数値λp及び関数Ψp(ω)(1≦p≦N)を求
め、実数値λpに比例する量を反射率の絶対値とすれば
良い。
列S(ω)の成分、Ψn(ω)は第n番目のセルから照
射される探索用超音波、Ψ* m(ω)はΨm(ω)の複素
共役である。また、上述の各実施例においては、信号発
生器11又はパルス発生器24を64個設けた例を示し
たが、これに限定されず、それぞれ1個のみ設けると共
に、切替器を設け、CPU18の制御により、その出力
を順次整合回路121〜12 64及び/又は整合回路231
〜2364を介してセル91〜964に供給するようにして
も良い。また、セル9は、厚み振動型に限らず、撓み振
動型でも良い。セル9の個数も64個に限定されるもの
ではなく、必要に応じて、増減できる。さらに、図5に
示すように所定のピッチでセル9を配列する必要はな
く、任意で良い。
ケータ1にウォータバッグ8を上下方向に伸縮させるこ
とにより探索用超音波及び治療用超音波の焦点位置を結
石の位置に合致させる焦点位置調整機構を設けると共
に、超音波トランスデューサユニット6の送受信面6a
から探索用超音波が発射された後、結石からのエコーが
送受信面6aに戻ってくるまでのエコー到達時間に基づ
いて、超音波遅延スペーサ7の凹面7aから結石の表面
までの距離を算出し、右距離と超音波遅延スペーサ7の
焦点距離が合致するように、焦点位置調整機構を制御す
るように構成しても良い。このような構成によれば、結
石に治療用超音波を集中させることができるので、より
正確、より効率よく結石を破砕することができる。
治療装置によれば、安価・簡単・小型な構成で、治療に
最適な超音波が生成できる。したがって、被験者の他の
生体組織を損傷することなく、被験者の体内にある結石
や胆石等を効果的に破砕することができる。また、請求
項11,12,25及び26記載の発明の構成によれ
ば、超音波変換要素の最初の残響や少なくとも患部と超
音波変換要素との間の多重反射等に関するノイズが除去
され、少なくとも患部からの1次反射波信号のみが抽出
されるので、患部の精確な位置が探索できる。
の電気的構成を示すブロック図である。
示す断面図である。
サユニットの構成を示す斜視図である。
トである。
処理について説明するための図である。
について説明するための図である。
の電気的構成を示すブロック図である。
る。
り、(a)は回路の出力信号の一例を示し、(b)は
(a)に示す信号を高速フーリエ変換した場合の振幅特
性の一例を示し、(c)は(a)に示す信号を高速フー
リエ変換した場合の位相特性の一例を示す。
り、(a)は回路の出力信号の一例を示し、(b)は
(a)に示す信号を高速フーリエ変換した場合の振幅特
性の一例を示し、(c)は(a)に示す信号を高速フー
リエ変換した場合の位相特性の一例を示す。
ートである。
治療信号生成手段) 131〜1364 増幅器(探索受信信号検出手段) 141〜1464 波形整形器(探索受信信号検出手段) 151〜1564 A/D変換器(探索受信信号検出手
段) 16 ROM 17 RAM 18 CPU(探索受信信号検出手段、ゲート処
理手段、フーリエ変換手段、画像化処理手段、治療信号
生成手段) 19 ディスプレイ 231〜2364 整合回路(整合手段) 241〜2464 パルス発生器(探索受信信号検出手
段、治療信号生成手段)
Claims (28)
- 【請求項1】 2次元的に任意に配置され、供給される
被験者の体内の少なくとも患部の位置を探索するための
探索信号に基づいて探索用超音波を、供給される前記患
部を治療するための治療信号に基づいて治療用超音波を
それぞれ前記被験者の体内に照射すると共に、少なくと
も患部からのエコーを受信して少なくとも探索受信信号
を出力するN個(Nは2以上の自然数)の超音波変換要
素と、前記N個の超音波変換要素のうち、第n番目(n
=1,2,……,N)の超音波変換要素に所定周波数範
囲内の探索信号を供給し、それに基づく少なくとも患部
からのエコーを第m番目(m=1,2,……,N)の超
音波変換要素によって受信させる処理を前記N個の超音
波変換要素について行うことにより前記N個の超音波変
換要素から出力される(N×N)個の探索受信信号Smn
(t)を検出する探索受信信号検出手段と、 前記(N×N)個の探索受信信号Smn(t)を(N×
N)個の探索受信信号Smn(ω)にフーリエ変換するフ
ーリエ変換手段と、 前記(N×N)個の探索受信信号Smn(ω)に関する式
(1)の方程式を成立させる実数値λ1,λ2,……,λ
Nのうち、絶対値の大きい方から数えて、単数又は複数
の実数値λp(1≦p≦N)を求めると共に、前記単数
又は複数の実数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψp
(ω)を算出する算出手段と、 前記単数又は複数の関数Ψp(ω)に基づいて、少なく
とも1個の治療信号を生成して少なくとも1個の超音波
変換要素に供給する治療信号生成手段とを備えてなるこ
とを特徴とする超音波治療装置。 【数1】 式(1)において、Ψ* m(ω)はΨm(ω)の複素共役
である。 - 【請求項2】 前記探索受信信号検出手段は、前記N個
の超音波変換要素から照射可能な超音波の周波数帯域内
の任意波形の探索信号を生成し、前記N個の超音波変換
要素は、前記探索信号に基づいて、自己の周波数帯域内
の任意波形の探索用超音波を前記被験者の体内に照射す
ることを特徴とする請求項1記載の超音波治療装置。 - 【請求項3】 前記治療信号生成手段は、前記単数又は
複数の関数Ψp(ω)を逆フーリエ変換して得られた信
号Ψp(t)を、アナログ変換することで前記少なくと
も1個の治療信号とすることを特徴とする請求項1又は
2記載の超音波治療装置。 - 【請求項4】 前記治療信号生成手段は、前記単数又は
複数の関数Ψp(ω)に角周波数毎に重み関数Ap(ω)
を掛けたものを逆フーリエ変換して得られた信号をアナ
ログ変換し、必要に応じて、振幅を増幅して前記少なく
とも1個の治療信号とすることを特徴とする請求項1又
は2記載の超音波治療装置。 - 【請求項5】 前記N個の超音波変換要素に対応して、
対応する超音波変換要素と合わせた送受信特性が直線位
相変化特性を有し、対応する超音波変換要素と前記探索
受信信号検出手段及び前記治療信号生成手段との間で、
エネルギの損失なしに信号の授受がなされるように、イ
ンピーダンスの整合を行うN個の整合回路を備え、 前記治療信号生成手段は、前記単数又は複数の関数Ψp
(ω)を逆フーリエ変換して得られた信号Ψp(t)に
基づいて、任意の時刻に任意の振幅を有するパルス状の
少なくとも1個の治療信号を生成することを特徴とする
請求項1又は2記載の超音波治療装置。 - 【請求項6】 前記N個の超音波変換要素に対応して、
対応する超音波変換要素と合わせた送受信特性が直線位
相変化特性を有し、対応する超音波変換要素と前記探索
受信信号検出手段及び前記治療信号生成手段との間で、
エネルギの損失なしに信号の授受がなされるように、イ
ンピーダンスの整合を行うN個の整合回路を備え、 前記治療信号生成手段は、前記単数又は複数の関数Ψp
(ω)に角周波数毎に重み関数Ap(ω)を掛けたもの
を逆フーリエ変換して得られた信号に基づいて、任意の
時刻に任意の振幅を有するパルス状の少なくとも1個の
治療信号を生成することを特徴とする請求項1又は2記
載の超音波治療装置。 - 【請求項7】 前記重み関数Ap(ω)は、前記治療用
超音波のエネルギを患部に集中させるべく前記治療信号
のピーク電圧を変化させる関数であることを特徴とする
請求項4又は6記載の超音波治療装置。 - 【請求項8】 前記算出手段は、前記(N×N)個の探
索受信信号Smn(ω)から作成される(N×N)の複素
対称行列であり、式(2)で表される散乱行列S(ω)
から、式(3)で表される(2N×2N)の実対称行列
S'(ω)を求め、前記実対称行列S'(ω)の固有値問
題を処理して固有値及びそれに対する固有ベクトルを求
め、前記固有値のうち、絶対値の大きい方から数えて、
単数又は複数の固有値を前記単数又は複数の実数値λp
とすると共に、前記単数又は複数の固有値に対する単数
又は複数の固有ベクトルを前記単数又は複数の実数値λ
pに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)とすることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の超音波
治療装置。 【数2】 式(2)において、Smn(ω)は、第n番目の超音波変
換要素(n=1,2,……,N)から探索用超音波を照
射した時の少なくとも患部からのエコーを第m番目の超
音波変換要素(m=1,2,……,N)が受信するとき
の時間の関数たる探索受信信号Smn(t)に対応してい
る。 【数3】 式(3)において、Re(S(ω))は散乱行列S
(ω)の実部、Im(S(ω))は散乱行列S(ω)の
虚部である。 - 【請求項9】 前記所定周波数範囲に対応する角周波数
範囲及び前記N個の超音波変換要素について、前記単数
又は複数の実数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψp
(ω)から音場の関数φp(ω,x,y,z)を求め、
前記音場の関数φp(ω,x,y,z)を逆フーリエ変
換して得られた関数φp(t,x,y,z)から時刻t
=0での音場の関数φp(x,y,z)(=φp(t,
x,y,z)(t=0))を求め、該音場の関数φ
p(x,y,z)及び前記単数又は複数の実数値λpに基
づいて少なくとも患部を画像化する画像化処理手段を備
えてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1
に記載の超音波治療装置。 - 【請求項10】 前記フーリエ変換手段は、前記治療用
超音波照射時に、少なくとも患部からのエコーを受信し
た前記N個の超音波変換要素から出力されるN個の治療
受信信号をフーリエ変換し、 前記算出手段は、フーリエ変換されたN個の治療受信信
号に基づいて、前記単数又は複数の実数値λp及びそれ
らに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)を算出し、
かつ、 前記画像化手段は、前記単数又は複数の実数値λp及び
それらに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)に基づ
いて、少なくとも治療中の患部を画像化することを特徴
とする請求項9記載の超音波治療装置。 - 【請求項11】 少なくとも患部からの1次反射波信号
のみを抽出するためのゲート関数g(t)と、前記探索
受信信号Smn(t)とを乗算するゲート処理手段を備え
てなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1
に記載の超音波治療装置。 - 【請求項12】 前記ゲート関数g(t)は、前記探索
受信信号Smn(t)のうち、前記1次反射波信号と推定
される部分で振幅が略1で、その他の部分で振幅が略0
の矩形窓を示す関数、又は式(4)で示される正規関数
であることを特徴とする請求項11記載の超音波治療装
置。 【数4】 - 【請求項13】 前記探索受信信号検出手段は、前記所
定周波数範囲内において、前記超音波変換要素から照射
された探索用超音波が前記患部まで伝搬される最長時間
をTとした場合の(1/8T)より十分小さい周波数間
隔で前記探索用超音波の周波数を変更して周波数毎の前
記(N×N)個の探索受信信号Smn(t)を検出するこ
とを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1に記載の
超音波治療装置。 - 【請求項14】 前記算出手段は、前記単数又は複数の
実数値λpから又は前記単数又は複数の実数値λpに所定
の比例定数を乗じて、少なくとも患部の反射率を求める
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1に記載
の超音波治療装置。 - 【請求項15】 2次元的に任意に配置され、供給され
る被験者の体内の少なくとも患部の位置を探索するため
の探索信号に基づいて探索用超音波を、供給される前記
患部を治療するための治療信号に基づいて治療用超音波
をそれぞれ前記被験者の体内に照射すると共に、少なく
とも患部からのエコーを受信して少なくとも探索受信信
号を出力するN個(Nは2以上の自然数)の超音波変換
要素を備え、 前記N個の超音波変換要素のうち、第n番目(n=1,
2,……,N)の超音波変換要素に所定周波数範囲内の
探索信号を供給し、それに基づく少なくとも患部からの
エコーを第m番目(m=1,2,……,N)の超音波変
換要素によって受信させる処理を前記N個の超音波変換
要素について行うことにより前記N個の超音波変換要素
から出力される(N×N)個の探索受信信号Smn(t)
を検出する第1の処理と、 前記(N×N)個の探索受信信号Smn(t)を(N×
N)個の探索受信信号Smn(ω)にフーリエ変換する第
2の処理と、 前記(N×N)個の探索受信信号Smn(ω)に関する式
(5)の方程式を成立させる実数値λ1,λ2,……,λ
Nのうち、絶対値の大きい方から数えて、単数又は複数
の実数値λp(1≦p≦N)を求めると共に、前記単数
又は複数の実数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψp
(ω)を算出する第3の処理と、 前記単数又は複数の関数Ψp(ω)に基づいて、少なく
とも1個の治療信号を生成して少なくとも1個の超音波
変換要素に供給する第4の処理とを備えてなることを特
徴とする超音波治療方法。 【数5】 式(5)において、Ψ* m(ω)はΨm(ω)の複素共役
である。 - 【請求項16】 前記第1の処理では、前記N個の超音
波変換要素から照射可能な超音波の周波数帯域内の任意
波形の探索信号を生成することを特徴とする請求項15
記載の超音波治療方法。 - 【請求項17】 前記第4の処理では、前記単数又は複
数の関数Ψp(ω)を逆フーリエ変換して得られた信号
Ψp(t)をアナログ変換して、前記少なくとも1個の
治療信号とすることを特徴とする請求項15又は16記
載の超音波治療方法。 - 【請求項18】 前記第4の処理では、前記単数又は複
数の関数Ψp(ω)に角周波数毎に重み関数Ap(ω)を
掛けたものを逆フーリエ変換し、得られた信号を必要に
応じて振幅を増幅して前記少なくとも1個の治療信号と
することを特徴とする請求項15又は16記載の超音波
治療方法。 - 【請求項19】 前記N個の超音波変換要素に対応し
て、対応する超音波変換要素と合わせた送受信特性が直
線位相変化特性を有し、対応する超音波変換要素と前記
探索受信信号検出手段及び前記治療信号生成手段との間
で、エネルギの損失なしに信号の授受がなされるよう
に、インピーダンスの整合を行うN個の整合回路を備
え、 前記第4の処理では、前記単数又は複数の関数Ψ
p(ω)を逆フーリエ変換して得られた信号Ψp(t)に
基づいて、任意の時刻に任意の振幅を有するパルス状の
少なくとも1個の治療信号を生成することを特徴とする
請求項15又は16記載の超音波治療方法。 - 【請求項20】 前記N個の超音波変換要素に対応し
て、対応する超音波変換要素と合わせた送受信特性が直
線位相変化特性を有し、対応する超音波変換要素と前記
探索受信信号検出手段及び前記治療信号生成手段との間
で、エネルギの損失なしに信号の授受がなされるよう
に、インピーダンスの整合を行うN個の整合回路を備
え、 前記第4の処理では、前記単数又は複数の関数Ψ
p(ω)に角周波数毎に重み関数Ap(ω)を掛けたもの
を逆フーリエ変換して得られた信号に基づいて、任意の
時刻に任意の振幅を有するパルス状の少なくとも1個の
治療信号を生成することを特徴とする請求項15又は1
6記載の超音波治療方法。 - 【請求項21】 前記重み関数Ap(ω)は、前記治療
用超音波のエネルギを患部に集中させるべく前記治療信
号のピーク電圧を変化させる関数であることを特徴とす
る請求項18又は20記載の超音波治療方法。 - 【請求項22】 前記第3の処理では、前記(N×N)
個の探索受信信号S mn(ω)から作成される(N×N)
の複素対称行列であり、式(6)で表される散乱行列S
(ω)から、式(7)で表される(2N×2N)の実対
称行列S'(ω)を求め、前記実対称行列S'(ω)の固
有値問題を処理して固有値及びそれに対する固有ベクト
ルを求め、前記固有値のうち、絶対値の大きい方から数
えて、単数又は複数の固有値を前記単数又は複数の実数
値λpとすると共に、前記単数又は複数の固有値に対す
る単数又は複数の固有ベクトルを前記単数又は複数の実
数値λpに対応する単数又は複数の関数Ψp(ω)とする
ことを特徴とする請求項15乃至21のいずれか1に記
載の超音波治療方法。 【数6】 式(6)において、Smn(ω)は、第n番目の超音波変
換要素(n=1,2,……,N)から探索用超音波を照
射した時の少なくとも患部からのエコーを第m番目の超
音波変換要素(m=1,2,……,N)が受信するとき
の時間の関数たる探索受信信号Smn(t)に対応してい
る。 【数7】 式(7)において、Re(S(ω))は散乱行列S
(ω)の実部、Im(S(ω))は散乱行列S(ω)の
虚部である。 - 【請求項23】 前記所定周波数範囲に対応する角周波
数範囲及び前記N個の超音波変換要素について、前記単
数又は複数の実数値λpに対応する単数又は複数の関数
Ψp(ω)から音場の関数φp(ω,x,y,z)を求
め、前記音場の関数φp(ω,x,y,z)を逆フーリ
エ変換して得られた関数φp(t,x,y,z)から時
刻t=0での音場の関数φp(x,y,z)(=φ
p(t,x,y,z)(t=0))を求め、該音場の関
数φp(x,y,z)及び前記単数又は複数の実数値λp
に基づいて少なくとも患部を画像化する第5の処理を備
えてなることを特徴とする請求項15乃至22のいずれ
か1に記載の超音波治療方法。 - 【請求項24】 前記第2の処理では、前記治療用超音
波照射時に、少なくとも患部からのエコーを受信した前
記N個の超音波変換要素から出力されるN個の治療受信
信号をフーリエ変換し、前記第3の処理では、フーリエ
変換されたN個の治療受信信号に基づいて、前記単数又
は複数の実数値λp及びそれらに対応する単数又は複数
の関数Ψp(ω)を算出し、前記第5の処理では、前記
単数又は複数の実数値λp及びそれらに対応する単数又
は複数の関数Ψp(ω)に基づいて、少なくとも治療中
の患部を画像化することを特徴とする請求項23記載の
超音波治療方法。 - 【請求項25】 前記第2の処理の前に、少なくとも患
部からの1次反射波信号のみを抽出するためのゲート関
数g(t)と、前記探索受信信号Smn(t)とを乗算す
る第6の処理を行うことを特徴とする請求項15乃至2
4のいずれか1に記載の超音波治療方法。 - 【請求項26】 前記ゲート関数g(t)は、前記探索
受信信号Smn(t)のうち、前記1次反射波信号と推定
される部分で振幅が略1で、その他の部分で振幅が略0
の矩形窓を示す関数、又は式(8)で示される正規関数
であることを特徴とする請求項25記載の超音波治療方
法。 【数8】 - 【請求項27】 前記第1の処理では、前記所定周波数
範囲内において、前記超音波変換要素から照射された探
索用超音波が前記患部まで伝搬される最長時間をTとし
た場合の(1/8T)より十分小さい周波数間隔で前記
探索用超音波の周波数を変更して周波数毎の前記(N×
N)個の探索受信信号Smn(t)を検出することを特徴
とする請求項15乃至26のいずれか1に記載の超音波
治療方法。 - 【請求項28】 前記第3の処理では、前記単数又は複
数の実数値λから又は前記単数又は複数の実数値λpに
所定の比例定数を乗じて、少なくとも患部の反射率を求
めることを特徴とする請求項15乃至27のいずれか1
に記載の超音波治療方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020203A JPH11276497A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-28 | 超音波治療装置及び超音波治療方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1597398 | 1998-01-28 | ||
| JP10-15973 | 1998-01-28 | ||
| JP11020203A JPH11276497A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-28 | 超音波治療装置及び超音波治療方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276497A true JPH11276497A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=26352209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11020203A Ceased JPH11276497A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-28 | 超音波治療装置及び超音波治療方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11276497A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01250243A (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-05 | Olympus Optical Co Ltd | 超音波治療装置 |
| JPH02149263A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-07 | Yokogawa Medical Syst Ltd | 体外式衝撃波結石破砕機 |
| JPH03151952A (ja) * | 1989-11-08 | 1991-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波治療装置 |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP11020203A patent/JPH11276497A/ja not_active Ceased
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01250243A (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-05 | Olympus Optical Co Ltd | 超音波治療装置 |
| JPH02149263A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-07 | Yokogawa Medical Syst Ltd | 体外式衝撃波結石破砕機 |
| JPH03151952A (ja) * | 1989-11-08 | 1991-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波治療装置 |
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