JPH11276597A - ガイドワイヤ - Google Patents
ガイドワイヤInfo
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- JPH11276597A JPH11276597A JP10083475A JP8347598A JPH11276597A JP H11276597 A JPH11276597 A JP H11276597A JP 10083475 A JP10083475 A JP 10083475A JP 8347598 A JP8347598 A JP 8347598A JP H11276597 A JPH11276597 A JP H11276597A
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Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも先端部が靭性を有し、且つ血管内
への挿入を容易にするための剛性を備えたガイドワイア
を提供する。 【解決手段】 金属線条を有するガイドワイヤにおい
て、金属線条の少なくとも1部分が35K以上の温度範
囲にわたり過冷却温度構造を有する金属ガラス合金によ
り形成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
への挿入を容易にするための剛性を備えたガイドワイア
を提供する。 【解決手段】 金属線条を有するガイドワイヤにおい
て、金属線条の少なくとも1部分が35K以上の温度範
囲にわたり過冷却温度構造を有する金属ガラス合金によ
り形成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカテーテル等を案内
可能とするガイドワイヤに関するものである。
可能とするガイドワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガイドワイヤはその用途により種々の材
質からなるガイドワイヤが使用されており、金属線条を
有するガイドワイヤにおいては、従来、ステンレス線や
ピアノ線等が使用されていた。これらの金属線条は、ガ
イドワイヤの目的に応じて種々の特性が求められてい
る。例えば、血管造影用カテーテルの挿入に際し使用す
るガイドワイヤの場合、ガイドワイヤは血管内への挿入
を容易にするために剛性が必要であり、また複雑な血管
内部への分岐を可能とするためにガイドワイヤの先端部
においてはしなやかさも必要とされている。これまでは
前記のような剛性としなやかさという相反する要求をガ
イドワイヤに付与するために、線径が大きく剛性のある
金属線条と線径が小さくしなやかさを備えた金属線条を
組合わせたものや、先端部にかけて大きなテーパを有す
る金属線条を使用したたものがガイドワイヤに用いられ
ていた。
質からなるガイドワイヤが使用されており、金属線条を
有するガイドワイヤにおいては、従来、ステンレス線や
ピアノ線等が使用されていた。これらの金属線条は、ガ
イドワイヤの目的に応じて種々の特性が求められてい
る。例えば、血管造影用カテーテルの挿入に際し使用す
るガイドワイヤの場合、ガイドワイヤは血管内への挿入
を容易にするために剛性が必要であり、また複雑な血管
内部への分岐を可能とするためにガイドワイヤの先端部
においてはしなやかさも必要とされている。これまでは
前記のような剛性としなやかさという相反する要求をガ
イドワイヤに付与するために、線径が大きく剛性のある
金属線条と線径が小さくしなやかさを備えた金属線条を
組合わせたものや、先端部にかけて大きなテーパを有す
る金属線条を使用したたものがガイドワイヤに用いられ
ていた。
【0003】しかし、いずれのガイドワイヤの場合も先
端部は線径が小さい金属線条が用いられており、これら
のガイドワイヤを曲率の大きな血管等に挿入した場合、
先端部で折曲りが生じ易いという問題点を有していた。
これらの問題点を解決するためガイドワイヤとして剛性
の高い本体部と柔軟な先端部を有してかつ非晶質金属で
形成されているガイドワイヤが特公平3-15914号
公報に開示されている。
端部は線径が小さい金属線条が用いられており、これら
のガイドワイヤを曲率の大きな血管等に挿入した場合、
先端部で折曲りが生じ易いという問題点を有していた。
これらの問題点を解決するためガイドワイヤとして剛性
の高い本体部と柔軟な先端部を有してかつ非晶質金属で
形成されているガイドワイヤが特公平3-15914号
公報に開示されている。
【0004】本発明者らは、ガイドワイヤに非晶質金属
線条を用いるべく、上記の開示に基づいてガイドワイヤ
用として非晶質金属の細線を作製しようとしたが、従来
の非晶質金属は非晶質形成能が低いため、その細線は最
大0.13mm径のものしか得られず、0.13mm径を超え
る非晶質金属細線を得ようとした場合、非常に脆くガイ
ドワイヤに供することは不可能であった。また、0.1
3mm径の非晶質金属細線はしなやかではあるが線径が低
いために剛性が低く、そのためガイドワイヤ用金属線条
として用いるには十分なものではなかった。さらに、3
0μm径の非晶質金属細線を撚り加工した細線をガイド
ワイヤに用いた場合においては、撚り加工した細線が元
の非晶質金属の強度を得ることができず挿入時に座屈し
やすいという問題点や単線を用いたものに比べてトルク
伝達性が弱く挿入時においてガイドワイヤ内で大きなね
じりが残存してしまうという問題点があった。
線条を用いるべく、上記の開示に基づいてガイドワイヤ
用として非晶質金属の細線を作製しようとしたが、従来
の非晶質金属は非晶質形成能が低いため、その細線は最
大0.13mm径のものしか得られず、0.13mm径を超え
る非晶質金属細線を得ようとした場合、非常に脆くガイ
ドワイヤに供することは不可能であった。また、0.1
3mm径の非晶質金属細線はしなやかではあるが線径が低
いために剛性が低く、そのためガイドワイヤ用金属線条
として用いるには十分なものではなかった。さらに、3
0μm径の非晶質金属細線を撚り加工した細線をガイド
ワイヤに用いた場合においては、撚り加工した細線が元
の非晶質金属の強度を得ることができず挿入時に座屈し
やすいという問題点や単線を用いたものに比べてトルク
伝達性が弱く挿入時においてガイドワイヤ内で大きなね
じりが残存してしまうという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少な
くとも先端部が靭性を有し、且つ血管内への挿入を容易
にするための剛性を備えたガイドワイアを提供する。
くとも先端部が靭性を有し、且つ血管内への挿入を容易
にするための剛性を備えたガイドワイアを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、剛性を維
持したまま座屈等に強いガイドワイヤを得るべく鋭意検
討を行なった結果、ガイドワイヤに金属ガラス合金を用
いることにより座屈に強く且つ剛性が高くトルク伝達性
に優れたガイドワイヤを得ることができることを見出し
本発明に得るに到った。すなわち、本発明は金属線条を
有するガイドワイヤにおいて、金属線条の少なくとも1
部分が35K以上の温度範囲にわたって過冷却液体構造
を有する金属ガラス合金により形成されていることを特
徴とするガイドワイヤを要旨とするものである。
持したまま座屈等に強いガイドワイヤを得るべく鋭意検
討を行なった結果、ガイドワイヤに金属ガラス合金を用
いることにより座屈に強く且つ剛性が高くトルク伝達性
に優れたガイドワイヤを得ることができることを見出し
本発明に得るに到った。すなわち、本発明は金属線条を
有するガイドワイヤにおいて、金属線条の少なくとも1
部分が35K以上の温度範囲にわたって過冷却液体構造
を有する金属ガラス合金により形成されていることを特
徴とするガイドワイヤを要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明のガイドワイヤは金属線条を有するガイド
ワイヤにして、金属線条の少なくとも1部分が35K以
上の温度範囲にわたって過冷却液体構造を有する金属ガ
ラス合金により形成されている。本発明において金属ガ
ラス合金とは、結晶化温度(Tx)より低い温度におい
てガラス遷移温度(Tg)を持つ非晶質金属であり、こ
れまでに種々の合金系が報告されている。金属ガラス合
金は広い温度範囲にわたって過冷却液体構造を持つた
め、従来の非晶質金属に比べて非晶質形成能が高い。そ
のため従来の非晶質金属の組成において結晶質が生じ脆
化する線径においても、金属ガラス合金においては非晶
質であるため靱性が高い細線を提供することができる。
例えばZr-Al-Cu-Ni系金属ガラス合金においては直
径30mmを越す非晶質金属の棒材も得られている。
する。本発明のガイドワイヤは金属線条を有するガイド
ワイヤにして、金属線条の少なくとも1部分が35K以
上の温度範囲にわたって過冷却液体構造を有する金属ガ
ラス合金により形成されている。本発明において金属ガ
ラス合金とは、結晶化温度(Tx)より低い温度におい
てガラス遷移温度(Tg)を持つ非晶質金属であり、こ
れまでに種々の合金系が報告されている。金属ガラス合
金は広い温度範囲にわたって過冷却液体構造を持つた
め、従来の非晶質金属に比べて非晶質形成能が高い。そ
のため従来の非晶質金属の組成において結晶質が生じ脆
化する線径においても、金属ガラス合金においては非晶
質であるため靱性が高い細線を提供することができる。
例えばZr-Al-Cu-Ni系金属ガラス合金においては直
径30mmを越す非晶質金属の棒材も得られている。
【0008】本発明においては、種々の金属ガラス合金
の中でも(Tx−Tg)で示される過冷却液体構造の温
度範囲が35K以上にわたる金属ガラス合金が用いられ
る。好ましくは過冷却液体構造の温度範囲が40K以上
にわたる金属ガラス合金が用いられる。過冷却液体構造
を有する温度範囲が35K未満である場合、金属ガラス
合金の非晶質形成能は従来の非晶質金属と大きな違いが
得られないため、線径が0.13mm以上の細線は脆くな
り実用に供することはできない。本発明の金属ガラス合
金は過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以上のも
のであればどのような合金組成であっても構わず、例え
ば、Zr-Al-(Cu,Ni,Co,Be)系、Ti-Zr-(Cu,Ni)
系、(Fe,Co)-P-C-Nb-Si-Ga、Pd-Ni-Cu-P
系、Al-Ln-(Cu,Ni,Fe)系、Mg-Ln-(Cu,NiFe)
系などの種々組成の金属ガラスを用いることができる。
特に、本発明での金属ガラス合金として、Zr-Al-(C
u,Ni,Pd)系およびTi-Zr-(Cu,Ni,Pd)系を用いる
ことが好ましく、またAlが5〜10原子%、(Cu、Ni
およびPd)から選択される1種以上の元素が20〜4
0原子%、残部がZrからなる金属ガラス合金、または
Alが5〜10原子%、(Cu,NiおよびPd)から選択
される1種以上の元素が20〜40原子%、Tiが50
原子%以下、残部がZrからなる金属ガラス合金を用い
ることがより好ましい。
の中でも(Tx−Tg)で示される過冷却液体構造の温
度範囲が35K以上にわたる金属ガラス合金が用いられ
る。好ましくは過冷却液体構造の温度範囲が40K以上
にわたる金属ガラス合金が用いられる。過冷却液体構造
を有する温度範囲が35K未満である場合、金属ガラス
合金の非晶質形成能は従来の非晶質金属と大きな違いが
得られないため、線径が0.13mm以上の細線は脆くな
り実用に供することはできない。本発明の金属ガラス合
金は過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以上のも
のであればどのような合金組成であっても構わず、例え
ば、Zr-Al-(Cu,Ni,Co,Be)系、Ti-Zr-(Cu,Ni)
系、(Fe,Co)-P-C-Nb-Si-Ga、Pd-Ni-Cu-P
系、Al-Ln-(Cu,Ni,Fe)系、Mg-Ln-(Cu,NiFe)
系などの種々組成の金属ガラスを用いることができる。
特に、本発明での金属ガラス合金として、Zr-Al-(C
u,Ni,Pd)系およびTi-Zr-(Cu,Ni,Pd)系を用いる
ことが好ましく、またAlが5〜10原子%、(Cu、Ni
およびPd)から選択される1種以上の元素が20〜4
0原子%、残部がZrからなる金属ガラス合金、または
Alが5〜10原子%、(Cu,NiおよびPd)から選択
される1種以上の元素が20〜40原子%、Tiが50
原子%以下、残部がZrからなる金属ガラス合金を用い
ることがより好ましい。
【0009】また、本発明に於ける金属ガラス合金は、
急冷法であれば従来からのいずれの製造方法を用いても
作製が可能であり、ガイドワイヤに適用する部位により
その製造方法を選択することができる。例えば、断面形
状が円形のものを得ようとした場合、回転液中紡糸法や
双ロール鋳造法を用いることにより細線の製造が可能で
あり、また、一方向の曲げ剛性が高い形状のものを得よ
うとした場合、単ロール法などを用い薄帯形状の金属ガ
ラス合金を作製することによりその目的を達することが
可能である。
急冷法であれば従来からのいずれの製造方法を用いても
作製が可能であり、ガイドワイヤに適用する部位により
その製造方法を選択することができる。例えば、断面形
状が円形のものを得ようとした場合、回転液中紡糸法や
双ロール鋳造法を用いることにより細線の製造が可能で
あり、また、一方向の曲げ剛性が高い形状のものを得よ
うとした場合、単ロール法などを用い薄帯形状の金属ガ
ラス合金を作製することによりその目的を達することが
可能である。
【0010】一方、これらの形状を得るために、目的と
する形状より大きな金属ガラス合金のバルク状のものを
形成し、後加工により任意形状の金属ガラス合金を形成
したのちにガイドワイヤとして用いることもできる。後
加工は何れの加工方法を用いても構わないが、好ましい
加工温度としては結晶化温度以下であり、より好ましく
はガラス遷移温度以上結晶化温度以下の温度である。こ
のような温度において圧延、線引、押出等の加工を施す
ことにより任意形状の金属ガラス合金を得ることができ
る。本発明において好ましい加工方法は線引加工であ
り、加工前の材料の加熱部位、張力を制御することによ
り柔軟な部分と比較的剛性の高い部分を同時に加工し作
製することができる。また、本発明においては、後加工
が終了した直後において室温以下まで急冷することが靱
性を向上させるために好ましい方法である。
する形状より大きな金属ガラス合金のバルク状のものを
形成し、後加工により任意形状の金属ガラス合金を形成
したのちにガイドワイヤとして用いることもできる。後
加工は何れの加工方法を用いても構わないが、好ましい
加工温度としては結晶化温度以下であり、より好ましく
はガラス遷移温度以上結晶化温度以下の温度である。こ
のような温度において圧延、線引、押出等の加工を施す
ことにより任意形状の金属ガラス合金を得ることができ
る。本発明において好ましい加工方法は線引加工であ
り、加工前の材料の加熱部位、張力を制御することによ
り柔軟な部分と比較的剛性の高い部分を同時に加工し作
製することができる。また、本発明においては、後加工
が終了した直後において室温以下まで急冷することが靱
性を向上させるために好ましい方法である。
【0011】本発明のガイドワイヤを形成している金属
線条の形状および構成は、金属線条の少なくとも1部分
が金属ガラス合金により形成されていれば特に制限がな
く、ガイドワイヤの剛性やしなやかさを考慮して種々の
形状および構成を選択することができる。例えば、先端
部のみに、過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以
上にわたる金属ガラス合金を用い、先端部以外を従来の
金属線条によってガイドワイヤを構成してもよく、また
先端部から本体部の全てを過冷却液体構造を有する温度
範囲が35K以上にわたる金属ガラス合金を用いて構成
しても構わない。特に本発明においては、先端部からテ
ーパをもって断面形状が増加してコア本体の金属線条と
つながるように加工した構成が好ましく、先端が0.1
〜0.5mm径かつコア本体が0.5〜2.0mm径であり、
先端からテーパをもってコア本体に至る形状が特に好ま
しい。
線条の形状および構成は、金属線条の少なくとも1部分
が金属ガラス合金により形成されていれば特に制限がな
く、ガイドワイヤの剛性やしなやかさを考慮して種々の
形状および構成を選択することができる。例えば、先端
部のみに、過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以
上にわたる金属ガラス合金を用い、先端部以外を従来の
金属線条によってガイドワイヤを構成してもよく、また
先端部から本体部の全てを過冷却液体構造を有する温度
範囲が35K以上にわたる金属ガラス合金を用いて構成
しても構わない。特に本発明においては、先端部からテ
ーパをもって断面形状が増加してコア本体の金属線条と
つながるように加工した構成が好ましく、先端が0.1
〜0.5mm径かつコア本体が0.5〜2.0mm径であり、
先端からテーパをもってコア本体に至る形状が特に好ま
しい。
【0012】なお、本発明中のガラス遷移温度(T
g)、結晶化温度(Tx)および(Tx−Tg)で示さ
れる過冷却液体構造を有する温度範囲は、示差走査熱量
計や熱機械測定などの従来からの熱測定によって求めら
れるものであり、特に、過冷却液体構造を有する温度領
域は非晶質金属特有の熱現象を示すものである。
g)、結晶化温度(Tx)および(Tx−Tg)で示さ
れる過冷却液体構造を有する温度範囲は、示差走査熱量
計や熱機械測定などの従来からの熱測定によって求めら
れるものであり、特に、過冷却液体構造を有する温度領
域は非晶質金属特有の熱現象を示すものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施形態の例を示す。実施例 1 ガイドワイヤ用金属線条を得るため、回転液中紡糸法に
より金属ガラスの細線を作製した。本実施例において
は、Zr65・Al10・Cu15・Ni・10(原子%)
の母合金を、0.3mmφのオリフィスを有するノズル内
で溶解し、周速度10m/sで回転する内部が冷却液体で
満たされたドラムへ噴出圧6.0kg/cm2で溶融金属を噴
出することにより、金属ガラス合金の細線を得た。本実
施例においては直径0.3mmの金属ガラス合金細線が作
製できた。作製した細線はX線回折法により組織の同定
を行なったところ、全て非晶質相特有のハローパターン
のみが観察され結晶質の存在は認められなかった。ま
た、得られた細線を引張試験にかけた結果、ヤング率は
30,000kg/mm2、伸びは2.8%であり、ステンレス
線に比べて剛性に優れた細線であった。さらに、本実施
例により作製した細線は、密着曲げが可能であり靱性に
も優れていた。一方、作製した細線を示差走査熱量計を
用いて20K/minの昇温速度による熱分析を行なっ
たところ、過冷却液体構造を有する温度範囲は40Kで
あった。
より金属ガラスの細線を作製した。本実施例において
は、Zr65・Al10・Cu15・Ni・10(原子%)
の母合金を、0.3mmφのオリフィスを有するノズル内
で溶解し、周速度10m/sで回転する内部が冷却液体で
満たされたドラムへ噴出圧6.0kg/cm2で溶融金属を噴
出することにより、金属ガラス合金の細線を得た。本実
施例においては直径0.3mmの金属ガラス合金細線が作
製できた。作製した細線はX線回折法により組織の同定
を行なったところ、全て非晶質相特有のハローパターン
のみが観察され結晶質の存在は認められなかった。ま
た、得られた細線を引張試験にかけた結果、ヤング率は
30,000kg/mm2、伸びは2.8%であり、ステンレス
線に比べて剛性に優れた細線であった。さらに、本実施
例により作製した細線は、密着曲げが可能であり靱性に
も優れていた。一方、作製した細線を示差走査熱量計を
用いて20K/minの昇温速度による熱分析を行なっ
たところ、過冷却液体構造を有する温度範囲は40Kで
あった。
【0014】次に、得られた金属ガラス合金の細線をガ
イドワイヤ用線条に加工した。第1図は本発明の実施例
1に係るガイドワイヤを示すものである。ガイドワイヤ
11はコア12とスプリング13からなる。コア12
は、0.15mm径のコア先端部14から0.9mm径のコア
本体15に向けてテーパ形状を有しており、コア12全
体を過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以上にわ
たるZr-Al-Cu-Ni系金属ガラス合金により形成され
ている。スプリング13の先端は末端加工部16を構成
しておりコア先端部14と接合されている。スプリング
13および末端加工部16は合成樹脂による被覆層17
を有しており、ガイドワイヤ11の血管内への円滑な挿
入を可能としている。
イドワイヤ用線条に加工した。第1図は本発明の実施例
1に係るガイドワイヤを示すものである。ガイドワイヤ
11はコア12とスプリング13からなる。コア12
は、0.15mm径のコア先端部14から0.9mm径のコア
本体15に向けてテーパ形状を有しており、コア12全
体を過冷却液体構造を有する温度範囲が35K以上にわ
たるZr-Al-Cu-Ni系金属ガラス合金により形成され
ている。スプリング13の先端は末端加工部16を構成
しておりコア先端部14と接合されている。スプリング
13および末端加工部16は合成樹脂による被覆層17
を有しており、ガイドワイヤ11の血管内への円滑な挿
入を可能としている。
【0015】本実施例では、ガイドワイヤ11のコア1
2が過冷却液体構造の温度範囲が35K以上にわたる金
属ガラス合金により形成されている。そのため、本実施
例のガイドワイヤは、コア本体は剛性が高くまたトルク
伝達性に優れ、一方コア先端部はしなやかで座屈に強い
という特徴をもつ。
2が過冷却液体構造の温度範囲が35K以上にわたる金
属ガラス合金により形成されている。そのため、本実施
例のガイドワイヤは、コア本体は剛性が高くまたトルク
伝達性に優れ、一方コア先端部はしなやかで座屈に強い
という特徴をもつ。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、本体において剛性が高
くトルク伝達性に優れ、また先端においてはしなやかで
座屈に強いガイドワイヤを得ることができる。そのた
め、複雑に分岐した血管等への挿入の際に操舵が容易に
行なえ、かつ血管壁への損傷も非常に少なく安全な挿入
が可能となる。
くトルク伝達性に優れ、また先端においてはしなやかで
座屈に強いガイドワイヤを得ることができる。そのた
め、複雑に分岐した血管等への挿入の際に操舵が容易に
行なえ、かつ血管壁への損傷も非常に少なく安全な挿入
が可能となる。
【図1】は本発明の実施例1に係るガイドワイヤの断面
図である。
図である。
【符号の説明】 11・・・ガイドワイヤ、12・・・コア、13・・・スプリン
グ、14・・・コア先端部、15・・・コア本体、16・・・末
端加工部、17・・・被覆層。
グ、14・・・コア先端部、15・・・コア本体、16・・・末
端加工部、17・・・被覆層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 亮 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 網谷 健児 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】金属線条を有するガイドワイヤにおいて、
金属線条の少なくとも1部分が35K以上の温度範囲に
わたり過冷却液体構造を有する金属ガラス合金により形
成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10083475A JPH11276597A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ガイドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10083475A JPH11276597A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ガイドワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276597A true JPH11276597A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13803502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10083475A Pending JPH11276597A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ガイドワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11276597A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6402859B1 (en) | 1999-09-10 | 2002-06-11 | Terumo Corporation | β-titanium alloy wire, method for its production and medical instruments made by said β-titanium alloy wire |
| JP2010229546A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-10-14 | Tohoku Univ | 金属ガラスナノワイヤ及びその製造方法 |
| JP2012157378A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Olympus Corp | 処置具用ワイヤーおよび処置具 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10083475A patent/JPH11276597A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6402859B1 (en) | 1999-09-10 | 2002-06-11 | Terumo Corporation | β-titanium alloy wire, method for its production and medical instruments made by said β-titanium alloy wire |
| US6800153B2 (en) | 1999-09-10 | 2004-10-05 | Terumo Corporation | Method for producing β-titanium alloy wire |
| JP2010229546A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-10-14 | Tohoku Univ | 金属ガラスナノワイヤ及びその製造方法 |
| JP2012157378A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Olympus Corp | 処置具用ワイヤーおよび処置具 |
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