JPH11276732A - 車両用シートのカバー取付構造 - Google Patents

車両用シートのカバー取付構造

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JPH11276732A
JPH11276732A JP8769298A JP8769298A JPH11276732A JP H11276732 A JPH11276732 A JP H11276732A JP 8769298 A JP8769298 A JP 8769298A JP 8769298 A JP8769298 A JP 8769298A JP H11276732 A JPH11276732 A JP H11276732A
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Ikuo Kondo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離荷重が面ファスナの長手方向端部に加わ
らないようにすることができる車両用シートのカバー取
付構造を提供する。 【解決手段】 他方の面ファスナ12に剥離荷重変位手
段14が設けられているため、カバー4における長手方
向端部に剥離荷重Fが加わっても、加わった剥離荷重は
面ファスナ12の長手方向端部12aには作用せず、長
手方向端部から内側へずれた位置に作用する。従って、
面ファスナ12が端部から次々に剥離することはなく、
該面ファスナ12の接合強度が向上して、カバー4の取
付強度が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シートの
カバー取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、クッション性
を有するパッドを、カバーにより覆った構造をしてい
る。そして、従来は、カバーがパッドから浮き上がった
り位置ずれを起こしたりしないようにするため、カバー
の裏面に設けた取付片(例えば袋状)を、パッドの表面
に形成した溝部内に引き入れて、その取付片の先端をパ
ッド内に埋設されたワイヤに対して専用工具を用いた金
属クリップによりホックリングしていた。
【0003】このような金属クリップを用いたホックリ
ング結合では、車両を解体する場合等にカバーの取外し
が困難なため、最近では「易解体リサイクル(解体時間
の短縮とリサイクルを可能にしたことを意味する)」の
観点から、金属クリップを使わずに、カバーとパッドと
を一対の面ファスナにより取付ける構造が提案されてい
る(類似技術として実用新案登録第2559038号公
報参照)。すなわち、パッドにおける溝部の底面に一方
の面ファスナを設け、且つ、カバーの取付片に他方の面
ファスナを設け、両方の面ファスナ同士を接合すること
により、カバーをパッドの表面に取付ける構造である。
このような取付構造にすれば、車両のシートを解体する
場合にも、カバーの取外しが容易であり、カバーとパッ
ドのそれぞれをリサイクルし易くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、易解体リサイクル性は満足
するものの、面ファスナへの荷重の加わり方によって
は、カバーの取付強度が低下するおそれがある。すなわ
ち、面ファスナ全体に剥離荷重が加わる場合には大きな
接合強度を示すが、剥離荷重が面ファスナの長手方向端
部に加わると、その端部から1つ1つの係合が順に剥が
されることになり、面ファスナとしての接合強度が低
し、カバーのパッドに対する取付強度が低下する。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、剥離荷重が面ファスナの長手
方向端部に加わらないようにすることができる車両用シ
ートのカバー取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
パッドの表面に形成された所定長さを有する溝部の底面
に一方の面ファスナを設け、カバー裏面の前記溝部に対
応する部分に形成された取付片に他方の面ファスナを設
け、両方の面ファスナ同士を接合することにより、カバ
ーをパッドの表面に取付ける車両用シートのカバー取付
構造において、前記他方の面ファスナに、該他方の面フ
ァスナの長手方向端部に剥離荷重が加わらないようにす
るための剥離荷重変位手段を施したものである。
【0007】請求項1記載の発明によれば、他方の面フ
ァスナに剥離荷重変位手段が設けられているため、カバ
ーにおける長手方向端部に剥離荷重が加わっても、加わ
った剥離荷重は面ファスナの長手方向端部には作用せ
ず、長手方向端部から内側へずれた位置に作用する。従
って、面ファスナが端部から次々に剥離することはな
く、該面ファスナの接合強度が向上して、カバーの取付
強度が高まる。
【0008】請求項2記載の発明は、他方の面ファスナ
がカバーの取付片の先端を包む状態で縫製されており、
該他方の面ファスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手
段としての未縫製部が設けられている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、他方の面フ
ァスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手段としての未
縫製部が設けられているため、カバーに剥離荷重が加わ
っても、その剥離荷重は面ファスナの長手方向端部には
加わらず、未縫製部の長さの分だけ内側へずれた位置に
作用する。従って、面ファスナの接合強度が向上して、
カバーの取付強度が高まる。
【0010】請求項3記載の発明は、他方の面ファスナ
がカバーの取付片の先端を包む状態で縫製されており、
該他方の面ファスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手
段としての切込部が、縫製部よりも先端側の位置で且つ
長方向端部側から長手方向に沿って形成されている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、他方の面フ
ァスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手段としての切
込部が設けられているため、前項の場合と同様に、カバ
ーに剥離荷重が加わっても、その剥離荷重は面ファスナ
の長手方向端部には加わらず、切込部の長さの分だけ内
側へずれた位置に作用する。従って、面ファスナの接合
強度が向上して、カバーの取付強度が高まる。
【0012】請求項4記載の発明は、カバーの取付片
が、カバーを構成する複数の表皮材の端部同士を重ね合
わせたものである。
【0013】請求項4記載の発明によれば、カバーの取
付片が複数の表皮材の端部同士を重ね合わせたものであ
るため、カバーの表面に所定パターンのラインが現れ、
カバーのデザイン性が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図3は、この発明の第1実施形態を
示す図である。符号1は、自動車のシートで、シートク
ッション2とシートバック3とから成っている。シート
クッション2とシートバック3とは、それぞれがカバー
4により覆われているが、この実施形態では、シートク
ッション2の方を代表して説明する。
【0016】シートクッション2は、図示せぬクッショ
ンフレームに、ウレタンフォーム製のパッド5を取付け
ると共に、そのパッド5をカバー4で覆った構造をして
いる。このカバー4の表面は、乗員が座った場合に位置
がずれないように、パッド5に対して取付けられてい
る。
【0017】すなわち、パッド5の表面には、前後方向
に延びる2本の溝部6と、その溝部6を車幅方向で連結
する別な2本の溝部7があり、カバー4の裏面には取付
片8が形成されている。各溝部6、7の底面には、「一
方の面ファスナ」としての雄ファスナ9が接着材10に
より取付けられている。
【0018】カバー4の取付片8は、カバー4の表面を
構成する5枚の表皮材11の各端部を重ね合わせて形成
されたものであり、パッド5の溝部6、7に対応して形
成されている。この取付片8には、先端を包む状態で取
付片8と一緒に長手方向に沿って縫製される「他方の面
ファスナ」としての雌ファスナ12が取付けられてい
る。このカバー4は、5枚の表皮材11の端部同士を重
ね合わせて縫製したものであるため、カバー4の表面に
は溝部6、7に対応するパターンのラインが現れデザイ
ン性の面で優れている。
【0019】また、この雌ファスナ12を取付片8に取
付けている縫製部13は所定のピッチPで連続形成され
ているものであるが、雌ファスナ12の長手方向端部だ
け2つ分の縫製部13が省略されて、2つのピッチP分
に相当する長さLの未縫製部14が「剥離荷重変位手
段」として残されている。
【0020】そして、この雌ファスナ12の先端を、溝
部6、7の底面の雄ファスナ9に接合することにより、
カバー4の表面がパッド5に対して取付けられた状態と
なり、カバー4の浮き上がりや、位置ずれが防止され
る。
【0021】例えば、図3に示すように、前後方向に沿
う溝部6に対応する取付片8の前端に、雄ファスナ9と
雌ファスナ12の接合を剥離する方向(上方向)に剥離
荷重Fが加わった場合、その剥離荷重Fは本来ならば、
縫製部13を介してそのまま雌ファスナ12の前端(長
手方向端部)12a2に作用するものであるが、この実
施形態では、雌ファスナ12の前端12aが未縫製部1
4となっているため、前記剥離荷重Fに起因した雌ファ
スナ12での剥離荷重fは、前端12aから未縫製部1
4の長さLに相応した分だけ後側にずれる。
【0022】従って、従来のように、雌ファスナ12が
前端12aから次々に外れていくようなことはなく、雌
ファスナ12の雄ファスナ9に対する接合強度が向上
し、カバー4の取付強度が高まる。そのため、易解体リ
サイクル性という面ファスナの特徴を生かしたまま、取
付強度に関する課題を改善することができる。
【0023】図4及び図5は、この発明の第2実施形態
を示す図である。この実施形態では、雌ファスナ15を
取付片8に取付ける縫製部13が雌ファスナ15の長手
方向に沿って連続的に設けられており、その縫製部13
の先端側には、所定長さLの切込部16が「剥離荷重変
位手段」として形成されている。この切込部16は雌フ
ァスナ15の前端(長方向端部)15a側から縫製部1
3と平行に形成されている。
【0024】従って、この実施形態でも、取付片8の前
端に剥離荷重Fが加わっても、その剥離荷重Fに起因し
た雌ファスナ15での剥離荷重fは、雌ファスナ15の
前端15aから切込部16の長さLに相応した分だけ後
側にずれる。従って、先の実施形態と同様に、雌ファス
ナ15の雄ファスナ9に対する接合強度が向上し、カバ
ー4の取付強度が高まる。
【0025】尚、以上の説明では、シートクッション2
を例にしたが、本発明はシートバック3にも適用可能で
ある。また、雄ファスナ9が接着材10でパッド5の溝
部6、7の底部に取り付ける旨の説明をしたが、これに
限る訳ではなく、該パッド5に埋め込まれる部材によっ
て、パッド5の発泡時に一体にされるものでも良い。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、他方の面
ファスナに剥離荷重変位手段が設けられているため、カ
バーにおける長手方向端部に剥離荷重が加わっても、加
わった剥離荷重は面ファスナの長手方向端部には作用せ
ず、長手方向端部から内側へずれた位置に作用する。従
って、面ファスナが端部から次々に剥離することはな
く、該面ファスナの接合強度が向上して、カバーの取付
強度が高まる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、他方の面フ
ァスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手段としての未
縫製部が設けられているため、カバーに剥離荷重が加わ
っても、その剥離荷重は面ファスナの長手方向端部には
加わらず、未縫製部の長さの分だけ内側へずれた位置に
作用する。従って、面ファスナの接合強度が向上して、
カバーの取付強度が高まる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、他方の面フ
ァスナの長手方向端部に、剥離荷重変位手段としての切
込部が設けられているため、前項の場合と同様に、カバ
ーに剥離荷重が加わっても、その剥離荷重は面ファスナ
の長手方向端部には加わらず、切込部の長さの分だけ内
側へずれた位置に作用する。従って、面ファスナの接合
強度が向上して、カバーの取付強度が高まる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、カバーの取
付片が複数の表皮材の端部同士を重ね合わせたものであ
るため、カバーの表面に所定パターンのラインが現れ、
カバーのデザイン性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示すシートの斜視
図。
【図2】図1中矢示SA部分の車幅方向に沿う断面図。
【図3】図2中矢示DA方向から見た側断面図。
【図4】この発明の第2実施形態を示す図3相当の側断
面図。
【図5】切込部を示す斜視図。
【符号の説明】
2 シートクッション 4 カバー 5 パッド 6、7 溝部 8 取付片 9 雄ファスナ(一方の面ファスナ) 12、15 雌ファスナ(他方の面ファスナ) 13 縫製部 14 未縫製部(剥離荷重変位手段) 16 切込部(剥離荷重変位手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドの表面に形成された所定長さを有
    する溝部の底面に一方の面ファスナを設け、カバー裏面
    の前記溝部に対応する部分に形成された取付片に他方の
    面ファスナを設け、両方の面ファスナ同士を接合するこ
    とにより、カバーをパッドの表面に取付ける車両用シー
    トのカバー取付構造において、 前記他方の面ファスナに、該他方の面ファスナの長手方
    向端部に剥離荷重が加わらないようにするための剥離荷
    重変位手段を施したことを特徴とする車両用シートのカ
    バー取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートのカバー取
    付構造であって、 他方の面ファスナがカバーの取付片の先端を包む状態で
    縫製されており、該他方の面ファスナの長手方向端部
    に、剥離荷重変位手段としての未縫製部が設けられてい
    ることを特徴とする車両用シートのカバー取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用シートのカバー取
    付構造であって、 他方の面ファスナがカバーの取付片の先端を包む状態で
    縫製されており、該他方の面ファスナの長手方向端部
    に、剥離荷重変位手段としての切込部が、縫製部よりも
    先端側の位置で且つ長方向端部側から長手方向に沿って
    形成されていることを特徴とする車両用シートのカバー
    取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両用シートのカバー取付構造であって、 カバーの取付片が、カバーを構成する複数の表皮材の端
    部同士を重ね合わせたものであることを特徴とする車両
    用シートのカバー取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010005183A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Nhk Spring Co Ltd シートカバー

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