JPH11276811A - 水質汚染物質の沈殿分離装置 - Google Patents
水質汚染物質の沈殿分離装置Info
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- JPH11276811A JPH11276811A JP10198298A JP10198298A JPH11276811A JP H11276811 A JPH11276811 A JP H11276811A JP 10198298 A JP10198298 A JP 10198298A JP 10198298 A JP10198298 A JP 10198298A JP H11276811 A JPH11276811 A JP H11276811A
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Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】処理槽の規模に左右されることなく、被処理水
中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回収
したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置を
提供する。 【解決手段】複数の落下口62を板面にもつ仕切板61
で処理槽11の内部が上下に仕切られて処理槽11内が
上下複数段の室12・13に区画されたりこれらの各室
12・13が落下口62を介して連通したりしている。
被処理水を処理槽11内に流入させるための入口14や
被処理水を処理槽11外に流出させるための出口15が
処理槽11の上位側の室12に設けられている。
中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回収
したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置を
提供する。 【解決手段】複数の落下口62を板面にもつ仕切板61
で処理槽11の内部が上下に仕切られて処理槽11内が
上下複数段の室12・13に区画されたりこれらの各室
12・13が落下口62を介して連通したりしている。
被処理水を処理槽11内に流入させるための入口14や
被処理水を処理槽11外に流出させるための出口15が
処理槽11の上位側の室12に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水質汚染を防止する
ための技術分野に属するものであって、被処理水中の水
質汚染物質を水との比重差で沈殿分離するための装置に
関する。
ための技術分野に属するものであって、被処理水中の水
質汚染物質を水との比重差で沈殿分離するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】排水や廃水(以下単に排水という)につ
いては水質汚染物質を事前に除去してから河川・湖沼・
海域などへ放流するのが望ましい。これはそのような排
水処理が水質の汚染防止に貢献するからである。しかし
ながら産業排水や生活排水などの各種排水は、これら全
てが処理されてから公共水域などへ放流されるというの
でなく、未処理のまま放流されるものもかなりみられ
る。そしてこうした未処理排水の定常的な放流が累積的
な水質汚染を惹き起こしている。排水処理が徹底しない
大きな理由としては、設備費やその他の費用を含めたコ
ストの高負担があげられる。したがって排水処理に要す
るコストを大幅に下げないかぎり、未処理排水の放流量
を総量的に減じて水質汚染を回避するということに期待
がもてない。
いては水質汚染物質を事前に除去してから河川・湖沼・
海域などへ放流するのが望ましい。これはそのような排
水処理が水質の汚染防止に貢献するからである。しかし
ながら産業排水や生活排水などの各種排水は、これら全
てが処理されてから公共水域などへ放流されるというの
でなく、未処理のまま放流されるものもかなりみられ
る。そしてこうした未処理排水の定常的な放流が累積的
な水質汚染を惹き起こしている。排水処理が徹底しない
大きな理由としては、設備費やその他の費用を含めたコ
ストの高負担があげられる。したがって排水処理に要す
るコストを大幅に下げないかぎり、未処理排水の放流量
を総量的に減じて水質汚染を回避するということに期待
がもてない。
【0003】水質汚染防止のための排水処理については
物理的処理手段・化学的処理手段・生物的処理手段・こ
れらの併用型が実用化されている。そのうちで物理的処
理手段に属する単純沈殿分離槽の場合は、イニシャルコ
スト・ランニングコストの低廉さにおいて他の装置を凌
駕している。単純沈殿分離槽は、また、燐や窒素を含む
微細な水質汚染物質が沈殿分離できるというのであるか
ら、粗大な塵芥や泥を主に除去する沈殿池(溜め桝)と
比べた場合に、水域の富栄養化防止対策としても有望な
手段になる。
物理的処理手段・化学的処理手段・生物的処理手段・こ
れらの併用型が実用化されている。そのうちで物理的処
理手段に属する単純沈殿分離槽の場合は、イニシャルコ
スト・ランニングコストの低廉さにおいて他の装置を凌
駕している。単純沈殿分離槽は、また、燐や窒素を含む
微細な水質汚染物質が沈殿分離できるというのであるか
ら、粗大な塵芥や泥を主に除去する沈殿池(溜め桝)と
比べた場合に、水域の富栄養化防止対策としても有望な
手段になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】単純沈殿分離槽の場合
は、被処理水の槽内滞留時間に比例して水質汚染物質の
沈殿分離効率(回収率)が高まる。単純沈殿分離槽はそ
ういうものであるから、槽自体を大型化しても水質汚染
物質の回収率はそれほど改善されない。したがって単純
沈殿分離槽については大型化する必要がほとんどない。
けれども、この種の分離槽では被処理水を流入させるご
とに槽内で液体の揺動や撹乱が起こり、固液分離されて
堆積状態にあった微細な水質汚染物質(コロイド粒子以
上のもの)が舞い上がる。これは沈殿分離後の微細な水
質汚染物質が被処理水中に再分散し、再分散後の汚染物
質が放流時の排水に混入して外部へ放出されるというの
であるから、結果的に汚染物質の回収率が低下してしま
う。とくに設備費を抑制するために分離槽を小型化した
場合は、被処理水導入の衝撃が槽内全域に波及し、既述
の再分散現象が顕著にあらわれるので、その対策が重要
課題となる。
は、被処理水の槽内滞留時間に比例して水質汚染物質の
沈殿分離効率(回収率)が高まる。単純沈殿分離槽はそ
ういうものであるから、槽自体を大型化しても水質汚染
物質の回収率はそれほど改善されない。したがって単純
沈殿分離槽については大型化する必要がほとんどない。
けれども、この種の分離槽では被処理水を流入させるご
とに槽内で液体の揺動や撹乱が起こり、固液分離されて
堆積状態にあった微細な水質汚染物質(コロイド粒子以
上のもの)が舞い上がる。これは沈殿分離後の微細な水
質汚染物質が被処理水中に再分散し、再分散後の汚染物
質が放流時の排水に混入して外部へ放出されるというの
であるから、結果的に汚染物質の回収率が低下してしま
う。とくに設備費を抑制するために分離槽を小型化した
場合は、被処理水導入の衝撃が槽内全域に波及し、既述
の再分散現象が顕著にあらわれるので、その対策が重要
課題となる。
【0005】発明の目的:本発明はこのような技術的課
題に鑑み、処理槽の規模に左右されることなく、被処理
水中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回
収したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置
を提供しようとするものである。
題に鑑み、処理槽の規模に左右されることなく、被処理
水中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回
収したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
水質汚染物質の沈殿分離装置は所期の目的を達成するた
めに下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項
1記載の本発明装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切
板で処理槽の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複
数段の室に区画されたりこれら各室が落下口を介して連
通したりしていること、および、被処理水を処理槽内に
流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流出させ
るための出口が処理槽の上位側の室に設けられているこ
とを特徴とする。
水質汚染物質の沈殿分離装置は所期の目的を達成するた
めに下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項
1記載の本発明装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切
板で処理槽の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複
数段の室に区画されたりこれら各室が落下口を介して連
通したりしていること、および、被処理水を処理槽内に
流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流出させ
るための出口が処理槽の上位側の室に設けられているこ
とを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項2記載の本発明
装置は複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内部
が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画さ
れたりこれら各室が落下口を介して連通したりしている
こと、および、周壁面に通水性を有する上下開放型の筒
体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて仕切板
の下面より仕切板直下の室内に突出していること、およ
び、被処理水を処理槽内に流入させるための入口や被処
理水を処理槽外に流出させるための出口が処理槽の上位
側の室に設けられていることを特徴とする。
殿分離装置は、所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項2記載の本発明
装置は複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内部
が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画さ
れたりこれら各室が落下口を介して連通したりしている
こと、および、周壁面に通水性を有する上下開放型の筒
体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて仕切板
の下面より仕切板直下の室内に突出していること、およ
び、被処理水を処理槽内に流入させるための入口や被処
理水を処理槽外に流出させるための出口が処理槽の上位
側の室に設けられていることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は所期の目的を達成するために下記の課題解
決手段を特徴とする。すなわち請求項3記載の本発明装
置は、複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内部
が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画さ
れたりこれら各室が落下口を介して連通したりしている
こと、および、周壁面に通水性を有する上下開放型の筒
体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて仕切板
の下面より仕切板直下の室内に突出していること、およ
び、各筒体の下端との間に流通空間を介在して配置され
た各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれぞれ取り付
けられていること、および、被処理水を処理槽内に流入
させるための入口や被処理水を処理槽外に流出させるた
めの出口が処理槽の上位側の室に設けられていることを
特徴とする。
殿分離装置は所期の目的を達成するために下記の課題解
決手段を特徴とする。すなわち請求項3記載の本発明装
置は、複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内部
が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画さ
れたりこれら各室が落下口を介して連通したりしている
こと、および、周壁面に通水性を有する上下開放型の筒
体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて仕切板
の下面より仕切板直下の室内に突出していること、およ
び、各筒体の下端との間に流通空間を介在して配置され
た各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれぞれ取り付
けられていること、および、被処理水を処理槽内に流入
させるための入口や被処理水を処理槽外に流出させるた
めの出口が処理槽の上位側の室に設けられていることを
特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、最上位にある仕切板が傾斜しているこ
とを特徴とする。
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、最上位にある仕切板が傾斜しているこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の請求項5に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、処理槽の上位側の室にある被処理水用
の入口に流量調整器が装備されていることを特徴とす
る。
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、処理槽の上位側の室にある被処理水用
の入口に流量調整器が装備されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明の請求項6に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、堆積物排出用の排出管が処理槽の下位
側の室に配管されていることを特徴とする。
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、堆積物排出用の排出管が処理槽の下位
側の室に配管されていることを特徴とする。
【0012】作用:請求項1に係る本発明装置におい
て、入口から処理槽内に流入する被処理水は、はじめ上
位の室から仕切板の落下口を通じて下位の室へと流れ込
み、ついで下位室が満水状態になると上位の室を増水さ
せ、そして上位室内の水位が出口レベルに達した後に出
口から処理槽外へと流出する。被処理水が処理槽内に流
入してから処理槽外に流出するまでの間はこれの槽内滞
留時間である。この間において、被処理水に含まれる水
質汚染物質が比重差で分離かつ沈降する。すなわち被処
理水中の水質汚染物質は上位室→仕切板の落下口→下位
室のように沈降して下位室内の底部に堆積する。このよ
うな被処理水は動的なエネルギを受けないかぎり処理槽
内で静穏な状態を保持する。静穏状態のときは被処理水
中の水質汚染物質が安定して沈殿分離し、分離後の水質
汚染物質も被処理水中に再分散することなく安定して堆
積する。したがって処理槽内の被処理水については、水
質汚染物質を沈殿分離する上で静穏であることが望まし
いが、新たな被処理水が処理槽内に流入したりすると、
その際の流入エネルギによって処理槽内の静穏状態が乱
される。これについて、請求項1に係る本発明装置の処
理槽内では以下のようになる。
て、入口から処理槽内に流入する被処理水は、はじめ上
位の室から仕切板の落下口を通じて下位の室へと流れ込
み、ついで下位室が満水状態になると上位の室を増水さ
せ、そして上位室内の水位が出口レベルに達した後に出
口から処理槽外へと流出する。被処理水が処理槽内に流
入してから処理槽外に流出するまでの間はこれの槽内滞
留時間である。この間において、被処理水に含まれる水
質汚染物質が比重差で分離かつ沈降する。すなわち被処
理水中の水質汚染物質は上位室→仕切板の落下口→下位
室のように沈降して下位室内の底部に堆積する。このよ
うな被処理水は動的なエネルギを受けないかぎり処理槽
内で静穏な状態を保持する。静穏状態のときは被処理水
中の水質汚染物質が安定して沈殿分離し、分離後の水質
汚染物質も被処理水中に再分散することなく安定して堆
積する。したがって処理槽内の被処理水については、水
質汚染物質を沈殿分離する上で静穏であることが望まし
いが、新たな被処理水が処理槽内に流入したりすると、
その際の流入エネルギによって処理槽内の静穏状態が乱
される。これについて、請求項1に係る本発明装置の処
理槽内では以下のようになる。
【0013】入口から落下しながら処理槽の上位室内に
流入する新たな被処理水は、流入時のエネルギで仕切板
へと向かい、仕切板の落下口より処理槽の下位室内に進
入する。これは断面積の大きい上位室から口径の小さい
仕切板の落下口へと流体が進入するのであるから被処理
水の速度が増す。このような場合はベルヌイの定理で明
らかなように下位室側の動圧が増して上位室側の静圧が
大になる。そして新たな被処理水が流入した分だけ上位
室内の水位が上昇し、その水位が出口レベルを越えたと
きのみ所定量の被処理水が外部に流出する。したがって
新たな被処理水が処理槽内に流入したときに処理槽内が
一時的に動的になるとしても、上位室内は下位室内より
も静圧が大きくて静穏であるから、沈殿分離後の水質汚
染物質がここで被処理水中に再分散するということが起
こりがたい。それに沈殿分離された水質汚染物質の多く
が仕切板の落下口より下位室内に落下しているから上位
室内は水質汚染物質の量も少ない。ゆえに上位室内から
出口を経て外部に流れ出る被処理水は水質汚染度の低い
ものになっている。一方、下位室内ではここの動圧が上
位室内のそれよりも大きいために水質汚染物質の舞い上
がる傾向を示し、その舞い上がった水質汚染物質の一部
が仕切板の落下口を通じて上位室側へ逆流しようとす
る。しかし仕切板の落下口は、ここから下位室内へと被
処理水が進入してくるものであるため、そのような水質
汚染物質の逆流が阻まれる。
流入する新たな被処理水は、流入時のエネルギで仕切板
へと向かい、仕切板の落下口より処理槽の下位室内に進
入する。これは断面積の大きい上位室から口径の小さい
仕切板の落下口へと流体が進入するのであるから被処理
水の速度が増す。このような場合はベルヌイの定理で明
らかなように下位室側の動圧が増して上位室側の静圧が
大になる。そして新たな被処理水が流入した分だけ上位
室内の水位が上昇し、その水位が出口レベルを越えたと
きのみ所定量の被処理水が外部に流出する。したがって
新たな被処理水が処理槽内に流入したときに処理槽内が
一時的に動的になるとしても、上位室内は下位室内より
も静圧が大きくて静穏であるから、沈殿分離後の水質汚
染物質がここで被処理水中に再分散するということが起
こりがたい。それに沈殿分離された水質汚染物質の多く
が仕切板の落下口より下位室内に落下しているから上位
室内は水質汚染物質の量も少ない。ゆえに上位室内から
出口を経て外部に流れ出る被処理水は水質汚染度の低い
ものになっている。一方、下位室内ではここの動圧が上
位室内のそれよりも大きいために水質汚染物質の舞い上
がる傾向を示し、その舞い上がった水質汚染物質の一部
が仕切板の落下口を通じて上位室側へ逆流しようとす
る。しかし仕切板の落下口は、ここから下位室内へと被
処理水が進入してくるものであるため、そのような水質
汚染物質の逆流が阻まれる。
【0014】請求項2に係る本発明装置の場合は、周壁
面に通水性を有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下
口に取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内
に突出している。この場合も、上位室内・下位室内にお
ける被処理水や水質汚染物質の振る舞いは上記と基本的
に変わらない。とはいえ、上位室から仕切板の落下口を
通じて下位室内に進入しようとする被処理水の速度が筒
体の通水性周壁面などを介してさらに高められるので、
上位室内の静圧が上記よりもも増して該室内がより静穏
になる。
面に通水性を有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下
口に取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内
に突出している。この場合も、上位室内・下位室内にお
ける被処理水や水質汚染物質の振る舞いは上記と基本的
に変わらない。とはいえ、上位室から仕切板の落下口を
通じて下位室内に進入しようとする被処理水の速度が筒
体の通水性周壁面などを介してさらに高められるので、
上位室内の静圧が上記よりもも増して該室内がより静穏
になる。
【0015】請求項3に記載の本発明装置が請求項2の
ものと相違する点は、各筒体の下端との間に流通空間を
介在して配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側
にそれぞれ取り付けられていることである。それで下位
室内で舞い上がった水質汚染物質が筒体を経由して上位
室側へ逆流しようとするときに、これを浮揚抑制板が抑
制する。したがって沈殿分離後の水質汚染物質が上位室
内の被処理水中に再分散するという現象が上記よりも起
こりがたくなる。
ものと相違する点は、各筒体の下端との間に流通空間を
介在して配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側
にそれぞれ取り付けられていることである。それで下位
室内で舞い上がった水質汚染物質が筒体を経由して上位
室側へ逆流しようとするときに、これを浮揚抑制板が抑
制する。したがって沈殿分離後の水質汚染物質が上位室
内の被処理水中に再分散するという現象が上記よりも起
こりがたくなる。
【0016】請求項4に係る本発明装置の場合は、最上
位にある仕切板が傾斜している。これは被処理水中の水
質汚染物質が傾斜仕切板により落下口へと誘導されて下
位室側へより多く沈降するということである。したがっ
て、これによっても上位室内の水質汚染物質が減じられ
る。
位にある仕切板が傾斜している。これは被処理水中の水
質汚染物質が傾斜仕切板により落下口へと誘導されて下
位室側へより多く沈降するということである。したがっ
て、これによっても上位室内の水質汚染物質が減じられ
る。
【0017】請求項5に係る本発明装置には、処理槽の
上位側の室にある被処理水用の入口に流量調整器が装備
されている。この流量調整器は全開から全閉までの範囲
内で処理槽の入口開度を調整するというものである。そ
れで処理槽内への被処理水の流入量をコントロールす
る。流量調整器は、また、処理槽内への被処理水の流入
量を少なくして流入衝撃を小さくするときにも利用され
る。
上位側の室にある被処理水用の入口に流量調整器が装備
されている。この流量調整器は全開から全閉までの範囲
内で処理槽の入口開度を調整するというものである。そ
れで処理槽内への被処理水の流入量をコントロールす
る。流量調整器は、また、処理槽内への被処理水の流入
量を少なくして流入衝撃を小さくするときにも利用され
る。
【0018】請求項6に係る本発明装置の場合は、堆積
物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に配管されてい
る。長期的にみて下位室内は沈殿分離後の水質汚染物質
が多量に堆積する場所でもある。したがって排出管は、
下位室内に堆積した水質汚染物質を外部へ取り出すとき
に有用である。
物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に配管されてい
る。長期的にみて下位室内は沈殿分離後の水質汚染物質
が多量に堆積する場所でもある。したがって排出管は、
下位室内に堆積した水質汚染物質を外部へ取り出すとき
に有用である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る水質汚染物質の沈殿
分離装置について、これの実施形態を添付の図面に基づ
き説明する。
分離装置について、これの実施形態を添付の図面に基づ
き説明する。
【0020】図1・図2に例示された実施形態のものに
おいて、11は処理槽、21は被処理水用の流入管、3
1は被処理水用の流出管、41は堆積物排出用の排出
管、51は流量調整器、61は仕切板、63は筒体、6
5浮揚抑制板をそれぞれ示し、WLは処理槽11内の水
面を示す。
おいて、11は処理槽、21は被処理水用の流入管、3
1は被処理水用の流出管、41は堆積物排出用の排出
管、51は流量調整器、61は仕切板、63は筒体、6
5浮揚抑制板をそれぞれ示し、WLは処理槽11内の水
面を示す。
【0021】処理槽11は多角形または円形の中空胴体
に底壁が一体化された構成のものである。図1・図2に
おいては処理槽11の中空胴体が平面四角形をしてい
る。処理槽11の内部は後述のとおり仕切板61を介し
て上下に仕切られる。したがって処理槽11内は上位室
12・下位室13といったように上下複数段の室に区画
される。処理槽11の上位室12には入口14が右側壁
にあったり出口15が左側壁にあったりする。入口14
は流入管21の端部を右側壁の開口に挿入することで形
成され、出口15も流出管31の端部を左側壁の開口に
挿入することで形成される。これら入口14・出口15
のうちでは、入口14が出口15よりも高い位置を保持
している。排出管41は処理槽11の下位室13側に配
管されるものである。具体的一例として、図1・図2の
例では排出管41の端部が左側壁の下部に接続される
が、場合により排出管41の端部が底壁に接続されるこ
ともある。そのほか、処理槽11の上部にはその上面開
口を塞ぐための蓋体16が施されている。このような蓋
体16は省略されることがあり、そのような場合には処
理槽11の上面開口が開放された状態になる。
に底壁が一体化された構成のものである。図1・図2に
おいては処理槽11の中空胴体が平面四角形をしてい
る。処理槽11の内部は後述のとおり仕切板61を介し
て上下に仕切られる。したがって処理槽11内は上位室
12・下位室13といったように上下複数段の室に区画
される。処理槽11の上位室12には入口14が右側壁
にあったり出口15が左側壁にあったりする。入口14
は流入管21の端部を右側壁の開口に挿入することで形
成され、出口15も流出管31の端部を左側壁の開口に
挿入することで形成される。これら入口14・出口15
のうちでは、入口14が出口15よりも高い位置を保持
している。排出管41は処理槽11の下位室13側に配
管されるものである。具体的一例として、図1・図2の
例では排出管41の端部が左側壁の下部に接続される
が、場合により排出管41の端部が底壁に接続されるこ
ともある。そのほか、処理槽11の上部にはその上面開
口を塞ぐための蓋体16が施されている。このような蓋
体16は省略されることがあり、そのような場合には処
理槽11の上面開口が開放された状態になる。
【0022】流量調整器51については図3・図4に明
示されている。これらの図を参照して、流量調整器51
は対をなすガイドレール52A・52Bと開閉板53と
ツマミ兼用の止ネジ54とで構成されるものである。一
対のガイドレール52A・52Bは処理槽11の上位室
12内面において入口14に対応して取り付けられる。
より具体的には、上下方向に沿う向きに保持された両ガ
イドレール52A・52Bが入口14の両側に配置され
てそこに取り付けられる。この場合の両ガイドレール5
2A・52Bは、その長さの半分以上が入口14よりも
上にある。開閉板53は両ガイドレール52A・52B
の溝に嵌め込まれて上下動するものである。ツマミ兼用
の止ネジ54は開閉板53の上部を貫通する態様でこれ
にねじ込まれている。止ネジ54を締め込んでその先端
を上位室12の内面に強く押し当てたときは開閉板53
が動かなくなり、これを緩めたときは開閉板53が動く
ようになる。そのほか、開閉板53用のゲージ55が上
位室12の内面に設けられる。図3・図4に例示されて
いるゲージ55はフィルムやシートのような薄い表示材
からなり、上下方向に交互異色で並んだ多数の目盛56
を有する。このゲージ55は上位室12の内面において
入口14よりも上位のところに貼り付けられている。ゲ
ージ55については、通常のスケールでみられるような
等間隔の線状目盛を有するものでもあってもよい。
示されている。これらの図を参照して、流量調整器51
は対をなすガイドレール52A・52Bと開閉板53と
ツマミ兼用の止ネジ54とで構成されるものである。一
対のガイドレール52A・52Bは処理槽11の上位室
12内面において入口14に対応して取り付けられる。
より具体的には、上下方向に沿う向きに保持された両ガ
イドレール52A・52Bが入口14の両側に配置され
てそこに取り付けられる。この場合の両ガイドレール5
2A・52Bは、その長さの半分以上が入口14よりも
上にある。開閉板53は両ガイドレール52A・52B
の溝に嵌め込まれて上下動するものである。ツマミ兼用
の止ネジ54は開閉板53の上部を貫通する態様でこれ
にねじ込まれている。止ネジ54を締め込んでその先端
を上位室12の内面に強く押し当てたときは開閉板53
が動かなくなり、これを緩めたときは開閉板53が動く
ようになる。そのほか、開閉板53用のゲージ55が上
位室12の内面に設けられる。図3・図4に例示されて
いるゲージ55はフィルムやシートのような薄い表示材
からなり、上下方向に交互異色で並んだ多数の目盛56
を有する。このゲージ55は上位室12の内面において
入口14よりも上位のところに貼り付けられている。ゲ
ージ55については、通常のスケールでみられるような
等間隔の線状目盛を有するものでもあってもよい。
【0023】図1・図2を参照して、仕切板61は処理
槽胴体の平面内形と同形でほぼ同大の平面外形を有する
ものである。したがって、処理槽胴体の平面内形が多角
形である場合には仕切板61の平面外形もそれに応じた
多角形ということになり、処理槽胴体の平面内形が円形
である場合には仕切板61の平面外形も円形ということ
になる。仕切板61の板面には多数の落下口62が等間
隔で分布している。仕切板61は処理槽11内に配置さ
れて該槽底面から略1/3程度の高さのところに水平に
取り付けられている。かくて仕切板61は処理槽11の
内部を上下に仕切り、前述した上位室12や下位室13
を処理槽11内に区画形成している。
槽胴体の平面内形と同形でほぼ同大の平面外形を有する
ものである。したがって、処理槽胴体の平面内形が多角
形である場合には仕切板61の平面外形もそれに応じた
多角形ということになり、処理槽胴体の平面内形が円形
である場合には仕切板61の平面外形も円形ということ
になる。仕切板61の板面には多数の落下口62が等間
隔で分布している。仕切板61は処理槽11内に配置さ
れて該槽底面から略1/3程度の高さのところに水平に
取り付けられている。かくて仕切板61は処理槽11の
内部を上下に仕切り、前述した上位室12や下位室13
を処理槽11内に区画形成している。
【0024】仕切板61に組み付けられるものとして筒
体63や浮揚抑制板65をあげることができる。筒体6
3は図5のような円筒であったり図示しない多角形筒で
あったりする。図5に例示された筒体63は水を通すの
ための多数の孔64を周壁面に有している。図示しない
筒体63としてこれが網目筒材からなる場合もその周壁
面には自明の通水性がある。そのほか、周壁面に通水性
のない筒体63もありえる。一方、浮揚抑制板65は図
5のような円形であったり図示しない多角形であったり
する。浮揚抑制板65は代表例として一枚の板からなる
が、扇形や三角形の板材(複数枚)を単一の面状に接合
した場合でも円形や多角形の浮揚抑制板65が得られ
る。浮揚抑制板65は流通空間66を介在して筒体63
の下端側に配置され、かつ、複数本の取付棒67を介し
て筒体63の下端に取り付けられている。
体63や浮揚抑制板65をあげることができる。筒体6
3は図5のような円筒であったり図示しない多角形筒で
あったりする。図5に例示された筒体63は水を通すの
ための多数の孔64を周壁面に有している。図示しない
筒体63としてこれが網目筒材からなる場合もその周壁
面には自明の通水性がある。そのほか、周壁面に通水性
のない筒体63もありえる。一方、浮揚抑制板65は図
5のような円形であったり図示しない多角形であったり
する。浮揚抑制板65は代表例として一枚の板からなる
が、扇形や三角形の板材(複数枚)を単一の面状に接合
した場合でも円形や多角形の浮揚抑制板65が得られ
る。浮揚抑制板65は流通空間66を介在して筒体63
の下端側に配置され、かつ、複数本の取付棒67を介し
て筒体63の下端に取り付けられている。
【0025】浮揚抑制板65付きの筒体63については
仕切板61の落下口62と同数のものが用意される。こ
うした各筒体63は、これらの上端がそれぞれの落下口
62と合致するように仕切板61の下面にあてがわれた
り固着されたりして仕切板61に取り付けられる。この
際の取付手段は溶接・接着・止め金具など周知である。
いずれの取付手段を採用するかは仕切板61や筒体63
の材質などに基づいて選定される。かくて仕切板61に
取り付けられた各筒体63は仕切板61の下面よりその
直下の下位室13内に突出し、該各筒体下端の浮揚抑制
板65も下位室13内に介在する。そして処理槽11内
における上位室12と下位室13が、落下口62・筒体
63・孔64・流通空間66などを介して互いに連通す
る。
仕切板61の落下口62と同数のものが用意される。こ
うした各筒体63は、これらの上端がそれぞれの落下口
62と合致するように仕切板61の下面にあてがわれた
り固着されたりして仕切板61に取り付けられる。この
際の取付手段は溶接・接着・止め金具など周知である。
いずれの取付手段を採用するかは仕切板61や筒体63
の材質などに基づいて選定される。かくて仕切板61に
取り付けられた各筒体63は仕切板61の下面よりその
直下の下位室13内に突出し、該各筒体下端の浮揚抑制
板65も下位室13内に介在する。そして処理槽11内
における上位室12と下位室13が、落下口62・筒体
63・孔64・流通空間66などを介して互いに連通す
る。
【0026】処理槽11・流入管21・流出管31・排
出管41は、コンクリート・セラミック・金属・合成樹
脂・これらの複合材など、この種の技術分野で周知の材
料からなる。仕切板61・筒体63・浮揚抑制板65も
それらの材料でつくられたものでよいが、代表例として
は金属でつくられたものや合成樹脂でつくられたものが
用いられる。流量調整器51も金属製であったり合成樹
脂製であったりする。
出管41は、コンクリート・セラミック・金属・合成樹
脂・これらの複合材など、この種の技術分野で周知の材
料からなる。仕切板61・筒体63・浮揚抑制板65も
それらの材料でつくられたものでよいが、代表例として
は金属でつくられたものや合成樹脂でつくられたものが
用いられる。流量調整器51も金属製であったり合成樹
脂製であったりする。
【0027】図1・図2に例示された本発明装置を用い
て排水たる被処理水を処理するときは以下のようにな
る。
て排水たる被処理水を処理するときは以下のようにな
る。
【0028】処理槽11の入口14は流量調整器51の
開閉板53で開度を調整されている。したがって流入管
21から送られる被処理水は開度調整された入口14よ
り処理槽11内に流入する。こうして流入した後の被処
理水は、処理槽11内を上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のように流れ落ちる。かか
る処理槽11内には被処理水が断続的または連続的に流
入してくるから、下位室13内が被処理水で満たされた
後に上位室12内の水位が出口15直下のレベルに達す
る。以降の流入で被処理水が上位室12内の水位が出口
15のレベルを越えたとすると、そのレベル以上の被処
理水が出口15より処理槽11外へ流出し、流出管31
を介して放流域へ放流される。
開閉板53で開度を調整されている。したがって流入管
21から送られる被処理水は開度調整された入口14よ
り処理槽11内に流入する。こうして流入した後の被処
理水は、処理槽11内を上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のように流れ落ちる。かか
る処理槽11内には被処理水が断続的または連続的に流
入してくるから、下位室13内が被処理水で満たされた
後に上位室12内の水位が出口15直下のレベルに達す
る。以降の流入で被処理水が上位室12内の水位が出口
15のレベルを越えたとすると、そのレベル以上の被処
理水が出口15より処理槽11外へ流出し、流出管31
を介して放流域へ放流される。
【0029】被処理水が処理槽11内に流入してからそ
の外に流出するまでの間すなわち被処理水が処理槽11
内に滞留しているときは、被処理水に含まれる水質汚染
物質が比重差で分離かつ沈降する。処理水中の水質汚染
物質は粒径数μmのもの・粒径数mmのもの・それ以上
のものなど種々雑多であるが、これらのうちでは粒径の
大きいものほど分離しやすく沈降しやすい傾向を示す。
それで水質汚染物質は、上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のようにして下位室13内
まで沈降していき、下位室13内の底部に堆積する。
の外に流出するまでの間すなわち被処理水が処理槽11
内に滞留しているときは、被処理水に含まれる水質汚染
物質が比重差で分離かつ沈降する。処理水中の水質汚染
物質は粒径数μmのもの・粒径数mmのもの・それ以上
のものなど種々雑多であるが、これらのうちでは粒径の
大きいものほど分離しやすく沈降しやすい傾向を示す。
それで水質汚染物質は、上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のようにして下位室13内
まで沈降していき、下位室13内の底部に堆積する。
【0030】処理槽11の上位室12内に新たな被処理
水が流入してここの水位が出口15のレベルを上回るよ
うなときは、そのレベルを越えた分の被処理水が出口1
5を通じて処理槽11外へ流出する。この際、新たな被
処理水で押し出される旧い被処理水は処理槽11内に一
定時間滞留した後のものであるから水質汚染物質が分離
している。しかも上位室12内は下位室13内よりも静
圧が大で静穏であるから、沈殿分離後の水質汚染物質が
ここで旧い被処理水中に再分散するということが起こり
がたく、それに固液分離後における水質汚染物質の多く
が下位室13内に落下しているのであるから水質汚染物
質の量も少ない。したがって処理槽11外へ流出する被
処理水は当初に比べて水質汚染度の低いものになってい
る。
水が流入してここの水位が出口15のレベルを上回るよ
うなときは、そのレベルを越えた分の被処理水が出口1
5を通じて処理槽11外へ流出する。この際、新たな被
処理水で押し出される旧い被処理水は処理槽11内に一
定時間滞留した後のものであるから水質汚染物質が分離
している。しかも上位室12内は下位室13内よりも静
圧が大で静穏であるから、沈殿分離後の水質汚染物質が
ここで旧い被処理水中に再分散するということが起こり
がたく、それに固液分離後における水質汚染物質の多く
が下位室13内に落下しているのであるから水質汚染物
質の量も少ない。したがって処理槽11外へ流出する被
処理水は当初に比べて水質汚染度の低いものになってい
る。
【0031】一方、新たな被処理水の流入にともなって
一時的に動圧の大きくなる下位室13内では沈殿分離後
の水質汚染物質が舞い上がる。これに対しては、新たな
被処理水が処理槽11内を上位室12→下位室13のよ
うに流動したり、下位室13→上位室12のような流れ
を浮揚抑制板65が抑制したりするため、下位室13側
にある沈殿分離後の水質汚染物質が上位室12内の被処
理水中に再分散するということ起こりがたい。
一時的に動圧の大きくなる下位室13内では沈殿分離後
の水質汚染物質が舞い上がる。これに対しては、新たな
被処理水が処理槽11内を上位室12→下位室13のよ
うに流動したり、下位室13→上位室12のような流れ
を浮揚抑制板65が抑制したりするため、下位室13側
にある沈殿分離後の水質汚染物質が上位室12内の被処
理水中に再分散するということ起こりがたい。
【0032】被処理水は上記のごとく処理槽11内に流
入したりそこで滞留したりそこから流出したりする。こ
の排水処理により被処理水中から分離して下位室13内
の底部に堆積する水質汚染物質の量は排水処理量や排水
処理時間に比例して多くなるから、長期的にみて、これ
を下位室13内から適時または定期的に取り除くことが
必要になる。排出管41はこうした場合に利用されるも
のである。それで排出管41は、これの配管系に排泥用
のポンプを接続するなどして下位室13内の堆積物を処
理槽11外に排出する。
入したりそこで滞留したりそこから流出したりする。こ
の排水処理により被処理水中から分離して下位室13内
の底部に堆積する水質汚染物質の量は排水処理量や排水
処理時間に比例して多くなるから、長期的にみて、これ
を下位室13内から適時または定期的に取り除くことが
必要になる。排出管41はこうした場合に利用されるも
のである。それで排出管41は、これの配管系に排泥用
のポンプを接続するなどして下位室13内の堆積物を処
理槽11外に排出する。
【0033】図1・図2に例示された本発明装置につい
ては設計変更やその他に基づく以下のような実施形態も
ある。その一つは、浮揚抑制板65付きの筒体63をも
つ仕切板61が二組以上用いられて処理槽11の内部が
上下三段以上の室に仕切られることである。こうした場
合の処理槽11内は、最上位の室が上位室になり、その
上位室の下が第1下位室・第2下位室‥‥などになる。
かかる実施形態においては、また、浮揚抑制板65の
み、あるいは、浮揚抑制板65と筒体63が、一部また
は全部の仕切板61から省略されることもある。他の一
つは上記と同じく、図1・図2の仕切板61から浮揚抑
制板65またはこれと筒体63とが省略されることであ
る。
ては設計変更やその他に基づく以下のような実施形態も
ある。その一つは、浮揚抑制板65付きの筒体63をも
つ仕切板61が二組以上用いられて処理槽11の内部が
上下三段以上の室に仕切られることである。こうした場
合の処理槽11内は、最上位の室が上位室になり、その
上位室の下が第1下位室・第2下位室‥‥などになる。
かかる実施形態においては、また、浮揚抑制板65の
み、あるいは、浮揚抑制板65と筒体63が、一部また
は全部の仕切板61から省略されることもある。他の一
つは上記と同じく、図1・図2の仕切板61から浮揚抑
制板65またはこれと筒体63とが省略されることであ
る。
【0034】図6は本発明装置について前記以外の一実
施形態を例示している。図6に例示された実施形態のも
のは図1・図2のものと基本的に変わらないが、浮揚抑
制板65付きの筒体63をもつ仕切板61が円錐状・角
錐状・V字状のいずれかで傾斜していること、および、
その仕切板61が二組あってこれらが処理槽11の内部
を上下三段の室に仕切っていることが前例と相違する。
図6におけるその他の技術的事項は図1・図2で述べた
内容と実質的に同じかそれに準ずる。それで処理槽11
内には、上位室12が最上位にあり、その下に第1下位
室13Aや第2下位室13Bがある。
施形態を例示している。図6に例示された実施形態のも
のは図1・図2のものと基本的に変わらないが、浮揚抑
制板65付きの筒体63をもつ仕切板61が円錐状・角
錐状・V字状のいずれかで傾斜していること、および、
その仕切板61が二組あってこれらが処理槽11の内部
を上下三段の室に仕切っていることが前例と相違する。
図6におけるその他の技術的事項は図1・図2で述べた
内容と実質的に同じかそれに準ずる。それで処理槽11
内には、上位室12が最上位にあり、その下に第1下位
室13Aや第2下位室13Bがある。
【0035】図6に例示された本発明装置も前例と同
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図6の本
発明装置において傾斜している各仕切板61は被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
い。これは上位室12内で沈降する水質汚染物質が傾斜
仕切板61上を滑り落ちながら落下口63より第1下位
室13A内へ能動的に進入するということや、第1下位
室13A内で沈降する水質汚染物質も傾斜仕切板61上
を滑り落ちながら落下口63より第2下位室13B内へ
能動的に進入するということである。しかも被処理水が
処理槽11内に流入する際に生じる水の揺れは、傾斜仕
切板61上に積もった水質汚染物質を落下口63へと押
しやる。逆の現象として、下位側の室にある質汚染物質
が上位側の室に進入するということは起こりがたい。し
たがって被処理水を送り出すことになる上位室12内は
他の室に比べて水質汚染物質の少ない状態を呈すること
となる。
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図6の本
発明装置において傾斜している各仕切板61は被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
い。これは上位室12内で沈降する水質汚染物質が傾斜
仕切板61上を滑り落ちながら落下口63より第1下位
室13A内へ能動的に進入するということや、第1下位
室13A内で沈降する水質汚染物質も傾斜仕切板61上
を滑り落ちながら落下口63より第2下位室13B内へ
能動的に進入するということである。しかも被処理水が
処理槽11内に流入する際に生じる水の揺れは、傾斜仕
切板61上に積もった水質汚染物質を落下口63へと押
しやる。逆の現象として、下位側の室にある質汚染物質
が上位側の室に進入するということは起こりがたい。し
たがって被処理水を送り出すことになる上位室12内は
他の室に比べて水質汚染物質の少ない状態を呈すること
となる。
【0036】図6に例示された本発明装置についても設
計変更やその他に基づく以下のような実施形態もある。
その一つは、既述の傾斜仕切板61が一組だけ用いられ
て処理槽11の内部が上下二段の室に仕切られたり、ま
たは、該傾斜仕切板61が三組以上用いられて処理槽1
1の内部が上下四段以上の室に仕切られたりすることで
ある。他の一つは、複数組の仕切板61が用いられる場
合において少なくとも最上段の仕切板61は傾斜してい
るが、それ以外の仕切板61の一部または全部は図2の
ような水平になっていることである。さらに他の一つ
は、仕切板61に組み付けられた各筒体63の長さが一
つの段または複数の段において互いに等しいことであ
る。そのほか、図6の実施形態やこれの変形例において
も、浮揚抑制板65のみ、または、浮揚抑制板65と筒
体63が、一部または全部の仕切板61から省略される
ことがある。
計変更やその他に基づく以下のような実施形態もある。
その一つは、既述の傾斜仕切板61が一組だけ用いられ
て処理槽11の内部が上下二段の室に仕切られたり、ま
たは、該傾斜仕切板61が三組以上用いられて処理槽1
1の内部が上下四段以上の室に仕切られたりすることで
ある。他の一つは、複数組の仕切板61が用いられる場
合において少なくとも最上段の仕切板61は傾斜してい
るが、それ以外の仕切板61の一部または全部は図2の
ような水平になっていることである。さらに他の一つ
は、仕切板61に組み付けられた各筒体63の長さが一
つの段または複数の段において互いに等しいことであ
る。そのほか、図6の実施形態やこれの変形例において
も、浮揚抑制板65のみ、または、浮揚抑制板65と筒
体63が、一部または全部の仕切板61から省略される
ことがある。
【0037】図7は本発明装置について前記両実施形態
以外の一実施形態を例示している。図7に例示された実
施形態のものも前記実施形態とくに図6のものと基本的
に変わらないが、浮揚抑制板65付きの筒体63をもつ
二組の平坦な仕切板61が交互逆向きに傾斜している点
で前例と相違する。図7におけるその他の技術的事項は
図1・図2・図6で述べた内容と実質的に同じかそれに
準ずる。図7の実施形態の処理槽11内にも、上位室1
2が最上位にあり、その下に第1下位室13Aや第2下
位室13Bがある。
以外の一実施形態を例示している。図7に例示された実
施形態のものも前記実施形態とくに図6のものと基本的
に変わらないが、浮揚抑制板65付きの筒体63をもつ
二組の平坦な仕切板61が交互逆向きに傾斜している点
で前例と相違する。図7におけるその他の技術的事項は
図1・図2・図6で述べた内容と実質的に同じかそれに
準ずる。図7の実施形態の処理槽11内にも、上位室1
2が最上位にあり、その下に第1下位室13Aや第2下
位室13Bがある。
【0038】図7に例示された本発明装置も前例と同
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図7の本
発明装置において傾斜している各仕切板61も被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
いから、上位室12内は段落番号[0035]の記載事
項を参照して明らかなように他の室よりも水質汚染物質
の少ない状態になる。なお、最上位の仕切板61が図7
のごとく入口14側から出口15側に向けて下り勾配に
なっているときは、処理槽11内に流入したときの被処
理水がその最上位仕切板沿いに流動するようになる。
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図7の本
発明装置において傾斜している各仕切板61も被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
いから、上位室12内は段落番号[0035]の記載事
項を参照して明らかなように他の室よりも水質汚染物質
の少ない状態になる。なお、最上位の仕切板61が図7
のごとく入口14側から出口15側に向けて下り勾配に
なっているときは、処理槽11内に流入したときの被処
理水がその最上位仕切板沿いに流動するようになる。
【0039】図7の本発明装置についても段落番号[0
036]で述べたような設計変更やその他に基づく実施
形態がある。それらのうちで、傾斜仕切板61が三組以
上用いられて処理槽11の内部が上下四段以上の室に仕
切られるという場合には、各傾斜仕切板61が交互逆向
きに傾斜する。これについては各傾斜仕切板61が同じ
方向に傾斜することもある。これ以外にも仕切板61が
四段仕様などの場合は、最下段のものが前傾、下から二
段目のものが右傾、下から三段目のものが後傾、下から
四段目のものが左傾といったように、各仕切板61が9
0度の位相ずれをもって傾斜することがある。そのほ
か、図7とは逆に、前記最上位の仕切板61が入口14
側から出口15側に向けて上り勾配になっているとき
は、処理槽11内に流入したときの被処理水が最上位仕
切板に沿って深く潜り込むことになる。したがってこの
ような場合は、新たな被処理水が出口15側まで上りつ
めるということが起こりがたい。
036]で述べたような設計変更やその他に基づく実施
形態がある。それらのうちで、傾斜仕切板61が三組以
上用いられて処理槽11の内部が上下四段以上の室に仕
切られるという場合には、各傾斜仕切板61が交互逆向
きに傾斜する。これについては各傾斜仕切板61が同じ
方向に傾斜することもある。これ以外にも仕切板61が
四段仕様などの場合は、最下段のものが前傾、下から二
段目のものが右傾、下から三段目のものが後傾、下から
四段目のものが左傾といったように、各仕切板61が9
0度の位相ずれをもって傾斜することがある。そのほ
か、図7とは逆に、前記最上位の仕切板61が入口14
側から出口15側に向けて上り勾配になっているとき
は、処理槽11内に流入したときの被処理水が最上位仕
切板に沿って深く潜り込むことになる。したがってこの
ような場合は、新たな被処理水が出口15側まで上りつ
めるということが起こりがたい。
【0040】
【発明の効果】本発明装置は、落下口を有する仕切板に
より処理槽の内部が上下複数段の室に区画されていてこ
れら各室が落下口を介して互いに連通したものである。
それで被処理水を処理槽内に一時的に滞留させてその被
処理水中の水質汚染物質を比重差で沈殿分離させる。こ
うした場合の処理槽において、被処理水の出入りする上
位の室は下位の室と比べて静穏を保持されるように工夫
されている。したがって上位の室内では、水質汚染物質
が被処理水から安定して沈殿分離するとともに、水質汚
染物質が再分散するということも起こりがたい。これに
対する下位の室では、被処理水の流入時に水質汚染物質
が舞い上がることがあるけれども、それが上位の室側に
逆流しないように工夫されている。したがって下位の室
では、水質汚染物質を高率回収することができる。ゆえ
に本発明装置によるときは、これで処理した後の被処理
水(排水)を河川・湖沼・海域などへ放流しても、これ
らの水域が水質が汚染されたり富栄養化したりすること
がない。
より処理槽の内部が上下複数段の室に区画されていてこ
れら各室が落下口を介して互いに連通したものである。
それで被処理水を処理槽内に一時的に滞留させてその被
処理水中の水質汚染物質を比重差で沈殿分離させる。こ
うした場合の処理槽において、被処理水の出入りする上
位の室は下位の室と比べて静穏を保持されるように工夫
されている。したがって上位の室内では、水質汚染物質
が被処理水から安定して沈殿分離するとともに、水質汚
染物質が再分散するということも起こりがたい。これに
対する下位の室では、被処理水の流入時に水質汚染物質
が舞い上がることがあるけれども、それが上位の室側に
逆流しないように工夫されている。したがって下位の室
では、水質汚染物質を高率回収することができる。ゆえ
に本発明装置によるときは、これで処理した後の被処理
水(排水)を河川・湖沼・海域などへ放流しても、これ
らの水域が水質が汚染されたり富栄養化したりすること
がない。
【0041】本発明装置は、また、処理槽や仕切板を主
体にして簡易に構成されたものであるから、イニシャル
コスト・ランニングコストなどを含め設備上の高負担を
ともなうことなく所要規模のものが作製できる。それで
いて水質汚染物質の安定した沈殿分離や高率回収を満足
させるのであるから水質汚染防止に貢献するところも大
きい。
体にして簡易に構成されたものであるから、イニシャル
コスト・ランニングコストなどを含め設備上の高負担を
ともなうことなく所要規模のものが作製できる。それで
いて水質汚染物質の安定した沈殿分離や高率回収を満足
させるのであるから水質汚染防止に貢献するところも大
きい。
【図1】本発明装置の第1実施形態を示した蓋開け状態
の平面図である。
の平面図である。
【図2】図1に示した本発明装置の縦断面図である。
【図3】本発明装置の構成分品である流量調整器の正面
図である。
図である。
【図4】図3に示した流量調整器の横断面図である。
【図5】本発明装置の構成部品である浮揚抑制板付き筒
体の斜視図である。
体の斜視図である。
【図6】本発明装置の第2実施形態を示した縦断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明装置の第3実施形態を示した縦断面図で
ある。
ある。
11 処理槽 12 上位室 13 下位室 13A 第1下位室 13B 第2下位室 14 処理槽の入口 15 処理槽の出口 16 処理槽の蓋体 21 流入管 31 流出管 41 排出管 51 流量調整器 52A ガイドレール 52B ガイドレール 53 開閉板 54 ツマミ兼用の止ネジ 55 開閉板用のゲージ 56 目盛 61 仕切板 62 落下口 63 筒体 64 孔 65 浮揚抑制板 66 流通空間 67 取付棒 WL 処理槽内の水面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】水質汚染物質の沈殿分離装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されているとともにこれら各室が落下口を介して連
通していること、および、周壁面に通水性を有する上下
開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
こと、および、被処理水を処理槽内に流入させるための
入口や被処理水を処理槽外に流出させるための出口が処
理槽の上位側の室に設けられていることを特徴とする水
質汚染物質の沈殿分離装置。
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されているとともにこれら各室が落下口を介して連
通していること、および、周壁面に通水性を有する上下
開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
こと、および、被処理水を処理槽内に流入させるための
入口や被処理水を処理槽外に流出させるための出口が処
理槽の上位側の室に設けられていることを特徴とする水
質汚染物質の沈殿分離装置。
【請求項2】複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されているとともにこれら各室が落下口を介して連
通していること、および、周壁面に通水性を有する上下
開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
こと、および、各筒体の下端との間に流通空間を介在し
て配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれ
ぞれ取り付けられていること、および、被処理水を処理
槽内に流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流
出させるための出口が処理槽の上位側の室に設けられて
いることを特徴とする水質汚染物質の沈殿分離装置。
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されているとともにこれら各室が落下口を介して連
通していること、および、周壁面に通水性を有する上下
開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
こと、および、各筒体の下端との間に流通空間を介在し
て配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれ
ぞれ取り付けられていること、および、被処理水を処理
槽内に流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流
出させるための出口が処理槽の上位側の室に設けられて
いることを特徴とする水質汚染物質の沈殿分離装置。
【請求項3】最上位にある仕切板が傾斜している請求項
1または2記載の水質汚染物質の沈殿分離装置。
1または2記載の水質汚染物質の沈殿分離装置。
【請求項4】処理槽の上位側の室にある被処理水用の入
口に流量調整器が装備されている請求項1または2記載
の水質汚染物質の沈殿分離装置。
口に流量調整器が装備されている請求項1または2記載
の水質汚染物質の沈殿分離装置。
【請求項5】堆積物排出用の排出管が処理槽の下位側の
室に配管されている請求項1または2記載の水質汚染物
質の沈殿分離装置。
室に配管されている請求項1または2記載の水質汚染物
質の沈殿分離装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水質汚染を防止する
ための技術分野に属するものであって、被処理水中の水
質汚染物質を水との比重差で沈殿分離するための装置に
関する。
ための技術分野に属するものであって、被処理水中の水
質汚染物質を水との比重差で沈殿分離するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】排水や廃水(以下単に排水という)につ
いては水質汚染物質を事前に除去してから河川・湖沼・
海域などへ放流するのが望ましい。これはそのような排
水処理が水質の汚染防止に貢献するからである。しかし
ながら産業排水や生活排水などの各種排水は、これら全
てが処理されてから公共水域などへ放流されるというの
でなく、未処理のまま放流されるものもかなりみられ
る。そしてこうした未処理排水の定常的な放流が累積的
な水質汚染を惹き起こしている。排水処理が徹底しない
大きな理由としては、設備費やその他の費用を含めたコ
ストの高負担があげられる。したがって排水処理に要す
るコストを大幅に下げないかぎり、未処理排水の放流量
を総量的に減じて水質汚染を回避するということに期待
がもてない。
いては水質汚染物質を事前に除去してから河川・湖沼・
海域などへ放流するのが望ましい。これはそのような排
水処理が水質の汚染防止に貢献するからである。しかし
ながら産業排水や生活排水などの各種排水は、これら全
てが処理されてから公共水域などへ放流されるというの
でなく、未処理のまま放流されるものもかなりみられ
る。そしてこうした未処理排水の定常的な放流が累積的
な水質汚染を惹き起こしている。排水処理が徹底しない
大きな理由としては、設備費やその他の費用を含めたコ
ストの高負担があげられる。したがって排水処理に要す
るコストを大幅に下げないかぎり、未処理排水の放流量
を総量的に減じて水質汚染を回避するということに期待
がもてない。
【0003】水質汚染防止のための排水処理については
物理的処理手段・化学的処理手段・生物的処理手段・こ
れらの併用型が実用化されている。そのうちで物理的処
理手段に属する単純沈殿分離槽の場合は、イニシャルコ
スト・ランニングコストの低廉さにおいて他の装置を凌
駕している。単純沈殿分離槽は、また、燐や窒素を含む
微細な水質汚染物質が沈殿分離できるというのであるか
ら、粗大な塵芥や泥を主に除去する沈殿池(溜め桝)と
比べた場合に、水域の富栄養化防止対策としても有望な
手段になる。
物理的処理手段・化学的処理手段・生物的処理手段・こ
れらの併用型が実用化されている。そのうちで物理的処
理手段に属する単純沈殿分離槽の場合は、イニシャルコ
スト・ランニングコストの低廉さにおいて他の装置を凌
駕している。単純沈殿分離槽は、また、燐や窒素を含む
微細な水質汚染物質が沈殿分離できるというのであるか
ら、粗大な塵芥や泥を主に除去する沈殿池(溜め桝)と
比べた場合に、水域の富栄養化防止対策としても有望な
手段になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】単純沈殿分離槽の場合
は、被処理水の槽内滞留時間に比例して水質汚染物質の
沈殿分離効率(回収率)が高まる。単純沈殿分離槽はそ
ういうものであるから、槽自体を大型化しても水質汚染
物質の回収率はそれほど改善されない。したがって単純
沈殿分離槽については大型化する必要がほとんどない。
けれども、この種の分離槽では被処理水を流入させるご
とに槽内で液体の揺動や攪乱が起こり、固液分離されて
堆積状態にあった微細な水質汚染物質(コロイド粒子以
上のもの)が舞い上がる。これは沈殿分離後の微細な水
質汚染物質が被処理水中に再分散し、再分散後の汚染物
質が放流時の排水に混入して外部へ放出されるというの
であるから、結果的に汚染物質の回収率が低下してしま
う。とくに設備費を抑制するために分離槽を小型化した
場合は、被処理水導入の衝撃が槽内全域に波及し、既述
の再分散現象が顕著にあらわれるので、その対策が重要
課題となる。
は、被処理水の槽内滞留時間に比例して水質汚染物質の
沈殿分離効率(回収率)が高まる。単純沈殿分離槽はそ
ういうものであるから、槽自体を大型化しても水質汚染
物質の回収率はそれほど改善されない。したがって単純
沈殿分離槽については大型化する必要がほとんどない。
けれども、この種の分離槽では被処理水を流入させるご
とに槽内で液体の揺動や攪乱が起こり、固液分離されて
堆積状態にあった微細な水質汚染物質(コロイド粒子以
上のもの)が舞い上がる。これは沈殿分離後の微細な水
質汚染物質が被処理水中に再分散し、再分散後の汚染物
質が放流時の排水に混入して外部へ放出されるというの
であるから、結果的に汚染物質の回収率が低下してしま
う。とくに設備費を抑制するために分離槽を小型化した
場合は、被処理水導入の衝撃が槽内全域に波及し、既述
の再分散現象が顕著にあらわれるので、その対策が重要
課題となる。
【0005】発明の目的:本発明はこのような技術的課
題に鑑み、処理槽の規模に左右されることなく、被処理
水中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回
収したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置
を提供しようとするものである。
題に鑑み、処理槽の規模に左右されることなく、被処理
水中の水質汚染物質を安定して沈殿分離させたり高率回
収したりすることのできる水質汚染物質の沈殿分離装置
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
水質汚染物質の沈殿分離装置は所期の目的を達成するた
めに下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項
1記載の本発明装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切
板で処理槽の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複
数段の室に区画されているとともにこれら各室が落下口
を介して連通していること、および、周壁面に通水性を
有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ
取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突
出していること、および、被処理水を処理槽内に流入さ
せるための入口や被処理水を処理槽外に流出させるため
の出口が処理槽の上位側の室に設けられていることを特
徴とする。
水質汚染物質の沈殿分離装置は所期の目的を達成するた
めに下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項
1記載の本発明装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切
板で処理槽の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複
数段の室に区画されているとともにこれら各室が落下口
を介して連通していること、および、周壁面に通水性を
有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ
取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突
出していること、および、被処理水を処理槽内に流入さ
せるための入口や被処理水を処理槽外に流出させるため
の出口が処理槽の上位側の室に設けられていることを特
徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項2記載の本発明
装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内
部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画
されているとともにこれら各室が落下口を介して連通し
ていること、および、周壁面に通水性を有する上下開放
型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて
仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出しているこ
と、および、各筒体の下端との間に流通空間を介在して
配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれぞ
れ取り付けられていること、および、被処理水を処理槽
内に流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流出
させるための出口が処理槽の上位側の室に設けられてい
ることを特徴とする。
殿分離装置は、所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項2記載の本発明
装置は、複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽の内
部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に区画
されているとともにこれら各室が落下口を介して連通し
ていること、および、周壁面に通水性を有する上下開放
型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて
仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出しているこ
と、および、各筒体の下端との間に流通空間を介在して
配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれぞ
れ取り付けられていること、および、被処理水を処理槽
内に流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流出
させるための出口が処理槽の上位側の室に設けられてい
ることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1または2記載された上記装置に
おいて、最上位にある仕切板が傾斜していることを特徴
とする。
殿分離装置は、請求項1または2記載された上記装置に
おいて、最上位にある仕切板が傾斜していることを特徴
とする。
【0009】本発明の請求項4に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、処理槽の上位側の室にある被処理水用
の入口に流量調整器が装備されていることを特徴とす
る。
殿分離装置は、請求項1〜3のいずれかに記載された上
記装置において、処理槽の上位側の室にある被処理水用
の入口に流量調整器が装備されていることを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項5に係る水質汚染物質の沈
殿分離装置は、請求項1または2記載された上記装置に
おいて、堆積物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に
配管されていることを特徴とする。
殿分離装置は、請求項1または2記載された上記装置に
おいて、堆積物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に
配管されていることを特徴とする。
【0011】作用:請求項1に係る本発明装置におい
て、入口から処理槽内に流入する被処理水は、はじめ上
位の室から仕切板の落下口を通じて下位の室へと流れ込
み、ついで下位室が満水状態になると上位の室を増水さ
せ、そして上位室内の水位が出口レベルに達した後に出
口から処理槽外へと流出する。被処理水が処理槽内に流
入してから処理槽外に流出するまでの間はこれの槽内滞
留時間である。この間において、被処理水に含まれる水
質汚染物質が比重差で分離かつ沈降する。すなわち被処
理水中の水質汚染物質は上位室→仕切板の落下口→下位
室のように沈降して下位室内の底部に堆積する。このよ
うな被処理水は動的なエネルギを受けないかぎり処理槽
内で静穏な状態を保持する。静穏状態のときは被処理水
中の水質汚染物質が安定して沈殿分離し、分離後の水質
汚染物質も被処理水中に再分散することなく安定して堆
積する。したがって処理槽内の被処理水については、水
質汚染物質を沈殿分離する上で静穏であることが望まし
いが、新たな被処理水が処理槽内に流入したりすると、
その際の流入エネルギによって処理槽内の静穏状態が乱
される。これについて、請求項1に係る本発明装置の処
理槽内では以下のようになる。
て、入口から処理槽内に流入する被処理水は、はじめ上
位の室から仕切板の落下口を通じて下位の室へと流れ込
み、ついで下位室が満水状態になると上位の室を増水さ
せ、そして上位室内の水位が出口レベルに達した後に出
口から処理槽外へと流出する。被処理水が処理槽内に流
入してから処理槽外に流出するまでの間はこれの槽内滞
留時間である。この間において、被処理水に含まれる水
質汚染物質が比重差で分離かつ沈降する。すなわち被処
理水中の水質汚染物質は上位室→仕切板の落下口→下位
室のように沈降して下位室内の底部に堆積する。このよ
うな被処理水は動的なエネルギを受けないかぎり処理槽
内で静穏な状態を保持する。静穏状態のときは被処理水
中の水質汚染物質が安定して沈殿分離し、分離後の水質
汚染物質も被処理水中に再分散することなく安定して堆
積する。したがって処理槽内の被処理水については、水
質汚染物質を沈殿分離する上で静穏であることが望まし
いが、新たな被処理水が処理槽内に流入したりすると、
その際の流入エネルギによって処理槽内の静穏状態が乱
される。これについて、請求項1に係る本発明装置の処
理槽内では以下のようになる。
【0012】入口から落下しながら処理槽の上位室内に
流入する新たな被処理水は、流入時のエネルギで仕切板
へと向かい、仕切板の落下口より処理槽の下位室内に進
入する。これは断面積の大きい上位室から口径の小さい
仕切板の落下口へと流体が進入するのであるから被処理
水の速度が増す。このような場合はベルヌイの定理で明
らかなように下位室側の動圧が増して上位室側の静圧が
大になる。そして新たな被処理水が流入した分だけ上位
室内の水位が上昇し、その水位が出口レベルを越えたと
きのみ所定量の被処理水が外部に流出する。したがって
新たな被処理水が処理槽内に流入したときに処理槽内が
一時的に動的になるとしても、上位室内は下位室内より
も静圧が大きくて静穏であるから、沈殿分離後の水質汚
染物質がここで被処理水中に再分散するということが起
こりがたい。それに沈殿分離された水質汚染物質の多く
が仕切板の落下口より下位室内に落下しているから上位
室内は水質汚染物質の量も少ない。ゆえに上位室内から
出口を経て外部に流れ出る被処理水は水質汚染度の低い
ものになっている。一方、下位室内ではここの動圧が上
位室内のそれよりも大きいために水質汚染物質の舞い上
がる傾向を示し、その舞い上がった水質汚染物質の一部
が仕切板の落下口を通じて上位室側へ逆流しようとす
る。しかし仕切板の落下口は、ここから下位室内へと被
処理水が進入してくるものであるため、そのような水質
汚染物質の逆流が阻まれる。
流入する新たな被処理水は、流入時のエネルギで仕切板
へと向かい、仕切板の落下口より処理槽の下位室内に進
入する。これは断面積の大きい上位室から口径の小さい
仕切板の落下口へと流体が進入するのであるから被処理
水の速度が増す。このような場合はベルヌイの定理で明
らかなように下位室側の動圧が増して上位室側の静圧が
大になる。そして新たな被処理水が流入した分だけ上位
室内の水位が上昇し、その水位が出口レベルを越えたと
きのみ所定量の被処理水が外部に流出する。したがって
新たな被処理水が処理槽内に流入したときに処理槽内が
一時的に動的になるとしても、上位室内は下位室内より
も静圧が大きくて静穏であるから、沈殿分離後の水質汚
染物質がここで被処理水中に再分散するということが起
こりがたい。それに沈殿分離された水質汚染物質の多く
が仕切板の落下口より下位室内に落下しているから上位
室内は水質汚染物質の量も少ない。ゆえに上位室内から
出口を経て外部に流れ出る被処理水は水質汚染度の低い
ものになっている。一方、下位室内ではここの動圧が上
位室内のそれよりも大きいために水質汚染物質の舞い上
がる傾向を示し、その舞い上がった水質汚染物質の一部
が仕切板の落下口を通じて上位室側へ逆流しようとす
る。しかし仕切板の落下口は、ここから下位室内へと被
処理水が進入してくるものであるため、そのような水質
汚染物質の逆流が阻まれる。
【0013】請求項1に係る本発明装置は、また、周壁
面に通水性を有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下
口に取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内
に突出しているものである。このような構成のものは、
そうでないものと比べ、上位室から仕切板の落下口を通
じて下位室内に進入しようとする被処理水の速度が筒体
の通水性周壁面などを介してさらに高まるので、上位室
内の静圧が増し、該室内がより静穏になる。
面に通水性を有する上下開放型の筒体が仕切板の各落下
口に取り付けられて仕切板の下面より仕切板直下の室内
に突出しているものである。このような構成のものは、
そうでないものと比べ、上位室から仕切板の落下口を通
じて下位室内に進入しようとする被処理水の速度が筒体
の通水性周壁面などを介してさらに高まるので、上位室
内の静圧が増し、該室内がより静穏になる。
【0014】請求項2に記載の本発明装置が請求項1の
ものと相違する点は、各筒体の下端との間に流通空間を
介在して配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側
にそれぞれ取り付けられていることである。それで下位
室内で舞い上がった水質汚染物質が筒体を経由して上位
室側へ逆流しようとするときに、これを浮揚抑制板が抑
制する。したがって沈殿分離後の水質汚染物質が上位室
内の被処理水中に再分散するという現象が上記よりも起
こりがたくなる。
ものと相違する点は、各筒体の下端との間に流通空間を
介在して配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側
にそれぞれ取り付けられていることである。それで下位
室内で舞い上がった水質汚染物質が筒体を経由して上位
室側へ逆流しようとするときに、これを浮揚抑制板が抑
制する。したがって沈殿分離後の水質汚染物質が上位室
内の被処理水中に再分散するという現象が上記よりも起
こりがたくなる。
【0015】請求項3に係る本発明装置の場合は、最上
位にある仕切板が傾斜している。これは被処理水中の水
質汚染物質が傾斜仕切板により落下口へと誘導されて下
位室側へより多く沈降するということである。したがっ
て、これによっても上位室内の水質汚染物質が減じられ
る。
位にある仕切板が傾斜している。これは被処理水中の水
質汚染物質が傾斜仕切板により落下口へと誘導されて下
位室側へより多く沈降するということである。したがっ
て、これによっても上位室内の水質汚染物質が減じられ
る。
【0016】請求項4に係る本発明装置には、処理槽の
上位側の室にある被処理水用の入口に流量調整器が装備
されている。この流量調整器は全開から全閉までの範囲
内で処理槽の入口開度を調整するというものである。そ
れで処理槽内への被処理水の流入量をコントロールす
る。流量調整器は、また、処理槽内への被処理水の流入
量を少なくして流入衝撃を小さくするときにも利用され
る。
上位側の室にある被処理水用の入口に流量調整器が装備
されている。この流量調整器は全開から全閉までの範囲
内で処理槽の入口開度を調整するというものである。そ
れで処理槽内への被処理水の流入量をコントロールす
る。流量調整器は、また、処理槽内への被処理水の流入
量を少なくして流入衝撃を小さくするときにも利用され
る。
【0017】請求項5に係る本発明装置の場合は、堆積
物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に配管されてい
る。長期的にみて下位室内は沈殿分離後の水質汚染物質
が多量に堆積する場所でもある。したがって排出管は、
下位室内に堆積した水質汚染物質を外部へ取り出すとき
に有用である。
物排出用の排出管が処理槽の下位側の室に配管されてい
る。長期的にみて下位室内は沈殿分離後の水質汚染物質
が多量に堆積する場所でもある。したがって排出管は、
下位室内に堆積した水質汚染物質を外部へ取り出すとき
に有用である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る水質汚染物質の沈殿
分離装置について、これの実施形態を添付の図面に基づ
き説明する。
分離装置について、これの実施形態を添付の図面に基づ
き説明する。
【0019】図1・図2に例示された実施形態のものに
おいて、11は処理槽、21は被処理水用の流入管、3
1は被処理水用の流出管、41は堆積物排出用の排出
管、51は流量調整器、61は仕切板、63は筒体、6
5浮揚抑制板をそれぞれ示し、WLは処理槽11内の水
面を示す。
おいて、11は処理槽、21は被処理水用の流入管、3
1は被処理水用の流出管、41は堆積物排出用の排出
管、51は流量調整器、61は仕切板、63は筒体、6
5浮揚抑制板をそれぞれ示し、WLは処理槽11内の水
面を示す。
【0020】処理槽11は多角形または円形の中空胴体
に底壁が一体化された構成のものである。図1・図2に
おいては処理槽11の中空胴体が平面四角形をしてい
る。処理槽11の内部は後述のとおり仕切板61を介し
て上下に仕切られる。したがって処理槽11内は上位室
12・下位室13といったように上下複数段の室に区画
される。処理槽11の上位室12には入口14が右側壁
にあったり出口15が左側壁にあったりする。入口14
は流入管21の端部を右側壁の開口に挿入することで形
成され、出口15も流出管31の端部を左側壁の開口に
挿入することで形成される。これら入口14・出口15
のうちでは、入口14が出口15よりも高い位置を保持
している。排出管41は処理槽11の下位室13側に配
管されるものである。具体的一例として、図1・図2の
例では排出管41の端部が左側壁の下部に接続される
が、場合により排出管41の端部が底壁に接続されるこ
ともある。そのほか、処理槽11の上部にはその上面開
口を塞ぐための蓋体16が施されている。このような蓋
体16は省略されることがあり、そのような場合には処
理槽11の上面開口が開放された状態になる。
に底壁が一体化された構成のものである。図1・図2に
おいては処理槽11の中空胴体が平面四角形をしてい
る。処理槽11の内部は後述のとおり仕切板61を介し
て上下に仕切られる。したがって処理槽11内は上位室
12・下位室13といったように上下複数段の室に区画
される。処理槽11の上位室12には入口14が右側壁
にあったり出口15が左側壁にあったりする。入口14
は流入管21の端部を右側壁の開口に挿入することで形
成され、出口15も流出管31の端部を左側壁の開口に
挿入することで形成される。これら入口14・出口15
のうちでは、入口14が出口15よりも高い位置を保持
している。排出管41は処理槽11の下位室13側に配
管されるものである。具体的一例として、図1・図2の
例では排出管41の端部が左側壁の下部に接続される
が、場合により排出管41の端部が底壁に接続されるこ
ともある。そのほか、処理槽11の上部にはその上面開
口を塞ぐための蓋体16が施されている。このような蓋
体16は省略されることがあり、そのような場合には処
理槽11の上面開口が開放された状態になる。
【0021】流量調整器51については図3・図4に明
示されている。これらの図を参照して、流量調整器51
は対をなすガイドレール52A・52Bと開閉板53と
ツマミ兼用の止ネジ54とで構成されるものである。一
対のガイドレール52A・52Bは処理槽11の上位室
12内面において入口14に対応して取り付けられる。
より具体的には、上下方向に沿う向きに保持された両ガ
イドレール52A・52Bが入口14の両側に配置され
てそこに取り付けられる。この場合の両ガイドレール5
2A・52Bは、その長さの半分以上が入口14よりも
上にある。開閉板53は両ガイドレール52A・52B
の溝に嵌め込まれて上下動するものである。ツマミ兼用
の止ネジ54は開閉板53の上部を貫通する態様でこれ
にねじ込まれている。止ネジ54を締め込んでその先端
を上位室12の内面に強く押し当てたときは開閉板53
が動かなくなり、これを緩めたときは開閉板53が動く
ようになる。そのほか、開閉板53用のゲージ55が上
位室12の内面に設けられる。図3・図4に例示されて
いるゲージ55はフィルムやシートのような薄い表示材
からなり、上下方向に交互異色で並んだ多数の目盛56
を有する。このゲージ55は上位室12の内面において
入口14よりも上位のところに貼り付けられている。ゲ
ージ55については、通常のスケールでみられるような
等間隔の線状目盛を有するものでもあってもよい。
示されている。これらの図を参照して、流量調整器51
は対をなすガイドレール52A・52Bと開閉板53と
ツマミ兼用の止ネジ54とで構成されるものである。一
対のガイドレール52A・52Bは処理槽11の上位室
12内面において入口14に対応して取り付けられる。
より具体的には、上下方向に沿う向きに保持された両ガ
イドレール52A・52Bが入口14の両側に配置され
てそこに取り付けられる。この場合の両ガイドレール5
2A・52Bは、その長さの半分以上が入口14よりも
上にある。開閉板53は両ガイドレール52A・52B
の溝に嵌め込まれて上下動するものである。ツマミ兼用
の止ネジ54は開閉板53の上部を貫通する態様でこれ
にねじ込まれている。止ネジ54を締め込んでその先端
を上位室12の内面に強く押し当てたときは開閉板53
が動かなくなり、これを緩めたときは開閉板53が動く
ようになる。そのほか、開閉板53用のゲージ55が上
位室12の内面に設けられる。図3・図4に例示されて
いるゲージ55はフィルムやシートのような薄い表示材
からなり、上下方向に交互異色で並んだ多数の目盛56
を有する。このゲージ55は上位室12の内面において
入口14よりも上位のところに貼り付けられている。ゲ
ージ55については、通常のスケールでみられるような
等間隔の線状目盛を有するものでもあってもよい。
【0022】図1・図2を参照して、仕切板61は処理
槽胴体の平面内形と同形でほぼ同大の平面外形を有する
ものである。したがって、処理槽胴体の平面内形が多角
形である場合には仕切板61の平面外形もそれに応じた
多角形ということになり、処理槽胴体の平面内形が円形
である場合には仕切板61の平面外形も円形ということ
になる。仕切板61の板面には多数の落下口62が等間
隔で分布している。仕切板61は処理槽11内に配置さ
れて該槽底面から略1/3程度の高さのところに水平に
取り付けられている。かくて仕切板61は処理槽11の
内部を上下に仕切り、前述した上位室12や下位室13
を処理槽11内に区画形成している。
槽胴体の平面内形と同形でほぼ同大の平面外形を有する
ものである。したがって、処理槽胴体の平面内形が多角
形である場合には仕切板61の平面外形もそれに応じた
多角形ということになり、処理槽胴体の平面内形が円形
である場合には仕切板61の平面外形も円形ということ
になる。仕切板61の板面には多数の落下口62が等間
隔で分布している。仕切板61は処理槽11内に配置さ
れて該槽底面から略1/3程度の高さのところに水平に
取り付けられている。かくて仕切板61は処理槽11の
内部を上下に仕切り、前述した上位室12や下位室13
を処理槽11内に区画形成している。
【0023】仕切板61に組み付けられるものとして筒
体63や浮揚抑制板65をあげることができる。筒体6
3は図5のような円筒であったり図示しない多角形筒で
あったりする。図5に例示された筒体63は水を通すの
ための多数の孔64を周壁面に有している。図示しない
筒体63としてこれが網目筒材からなる場合もその周壁
面には自明の通水性がある。そのほか、周壁面に通水性
のない筒体63もありえる。一方、浮揚抑制板65は図
5のような円形であったり図示しない多角形であったり
する。浮揚抑制板65は代表例として一枚の板からなる
が、扇形や三角形の板材(複数枚)を単一の面状に接合
した場合でも円形や多角形の浮揚抑制板65が得られ
る。浮揚抑制板65は流通空間66を介在して筒体63
の下端側に配置され、かつ、複数本の取付棒67を介し
て筒体63の下端に取り付けられている。
体63や浮揚抑制板65をあげることができる。筒体6
3は図5のような円筒であったり図示しない多角形筒で
あったりする。図5に例示された筒体63は水を通すの
ための多数の孔64を周壁面に有している。図示しない
筒体63としてこれが網目筒材からなる場合もその周壁
面には自明の通水性がある。そのほか、周壁面に通水性
のない筒体63もありえる。一方、浮揚抑制板65は図
5のような円形であったり図示しない多角形であったり
する。浮揚抑制板65は代表例として一枚の板からなる
が、扇形や三角形の板材(複数枚)を単一の面状に接合
した場合でも円形や多角形の浮揚抑制板65が得られ
る。浮揚抑制板65は流通空間66を介在して筒体63
の下端側に配置され、かつ、複数本の取付棒67を介し
て筒体63の下端に取り付けられている。
【0024】浮揚抑制板65付きの筒体63については
仕切板61の落下口62と同数のものが用意される。こ
うした各筒体63は、これらの上端がそれぞれの落下口
62と合致するように仕切板61の下面にあてがわれた
り固着されたりして仕切板61に取り付けられる。この
際の取付手段は溶接・接着・止め金具など周知である。
いずれの取付手段を採用するかは仕切板61や筒体63
の材質などに基づいて選定される。かくて仕切板61に
取り付けられた各筒体63は仕切板61の下面よりその
直下の下位室13内に突出し、該各筒体下端の浮揚抑制
板65も下位室13内に介在する。そして処理槽11内
における上位室12と下位室13が、落下口62・筒体
63・孔64・流通空間66などを介して互いに連通す
る。
仕切板61の落下口62と同数のものが用意される。こ
うした各筒体63は、これらの上端がそれぞれの落下口
62と合致するように仕切板61の下面にあてがわれた
り固着されたりして仕切板61に取り付けられる。この
際の取付手段は溶接・接着・止め金具など周知である。
いずれの取付手段を採用するかは仕切板61や筒体63
の材質などに基づいて選定される。かくて仕切板61に
取り付けられた各筒体63は仕切板61の下面よりその
直下の下位室13内に突出し、該各筒体下端の浮揚抑制
板65も下位室13内に介在する。そして処理槽11内
における上位室12と下位室13が、落下口62・筒体
63・孔64・流通空間66などを介して互いに連通す
る。
【0025】処理槽11・流入管21・流出管31・排
出管41は、コンクリート・セラミック・金属・合成樹
脂・これらの複合材など、この種の技術分野で周知の材
料からなる。仕切板61・筒体63・浮揚抑制板65も
それらの材料でつくられたものでよいが、代表例として
は金属でつくられたものや合成樹脂でつくられたものが
用いられる。流量調整器51も金属製であったり合成樹
脂製であったりする。
出管41は、コンクリート・セラミック・金属・合成樹
脂・これらの複合材など、この種の技術分野で周知の材
料からなる。仕切板61・筒体63・浮揚抑制板65も
それらの材料でつくられたものでよいが、代表例として
は金属でつくられたものや合成樹脂でつくられたものが
用いられる。流量調整器51も金属製であったり合成樹
脂製であったりする。
【0026】図1・図2に例示された本発明装置を用い
て排水たる被処理水を処理するときは以下のようにな
る。
て排水たる被処理水を処理するときは以下のようにな
る。
【0027】処理槽11の入口14は流量調整器51の
開閉板53で開度を調整されている。したがって流入管
21から送られる被処理水は開度調整された入口14よ
り処理槽11内に流入する。こうして流入した後の被処
理水は、処理槽11内を上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のように流れ落ちる。かか
る処理槽11内には被処理水が断続的または連続的に流
入してくるから、下位室13内が被処理水で満たされた
後に上位室12内の水位が出口15直下のレベルに達す
る。以降の流入で被処理水が上位室12内の水位が出口
15のレベルを越えたとすると、そのレベル以上の被処
理水が出口15より処理槽11外へ流出し、流出管31
を介して放流域へ放流される。
開閉板53で開度を調整されている。したがって流入管
21から送られる被処理水は開度調整された入口14よ
り処理槽11内に流入する。こうして流入した後の被処
理水は、処理槽11内を上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のように流れ落ちる。かか
る処理槽11内には被処理水が断続的または連続的に流
入してくるから、下位室13内が被処理水で満たされた
後に上位室12内の水位が出口15直下のレベルに達す
る。以降の流入で被処理水が上位室12内の水位が出口
15のレベルを越えたとすると、そのレベル以上の被処
理水が出口15より処理槽11外へ流出し、流出管31
を介して放流域へ放流される。
【0028】被処理水が処理槽11内に流入してからそ
の外に流出するまでの間すなわち被処理水が処理槽11
内に滞留しているときは、被処理水に含まれる水質汚染
物質が比重差で分離かつ沈降する。処理水中の水質汚染
物質は粒径数μmのもの・粒径数mmのもの・それ以上
のものなど種々雑多であるが、これらのうちでは粒径の
大きいものほど分離しやすく沈降しやすい傾向を示す。
それで水質汚染物質は、上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のようにして下位室13内
まで沈降していき、下位室13内の底部に堆積する。
の外に流出するまでの間すなわち被処理水が処理槽11
内に滞留しているときは、被処理水に含まれる水質汚染
物質が比重差で分離かつ沈降する。処理水中の水質汚染
物質は粒径数μmのもの・粒径数mmのもの・それ以上
のものなど種々雑多であるが、これらのうちでは粒径の
大きいものほど分離しやすく沈降しやすい傾向を示す。
それで水質汚染物質は、上位室12→仕切板61の落下
口62→筒体63の内部→筒体63の孔64→筒体63
の流通空間66→下位室13のようにして下位室13内
まで沈降していき、下位室13内の底部に堆積する。
【0029】処理槽11の上位室12内に新たな被処理
水が流入してここの水位が出口15のレベルを上回るよ
うなときは、そのレベルを越えた分の被処理水が出口1
5を通じて処理槽11外へ流出する。この際、新たな被
処理水で押し出される旧い被処理水は処理槽11内に一
定時間滞留した後のものであるから水質汚染物質が分離
している。しかも上位室12内は下位室13内よりも静
圧が大で静穏であるから、沈殿分離後の水質汚染物質が
ここで旧い被処理水中に再分散するということが起こり
がたく、それに固液分離後における水質汚染物質の多く
が下位室13内に落下しているのであるから水質汚染物
質の量も少ない。したがって処理槽11外へ流出する被
処理水は当初に比べて水質汚染度の低いものになってい
る。
水が流入してここの水位が出口15のレベルを上回るよ
うなときは、そのレベルを越えた分の被処理水が出口1
5を通じて処理槽11外へ流出する。この際、新たな被
処理水で押し出される旧い被処理水は処理槽11内に一
定時間滞留した後のものであるから水質汚染物質が分離
している。しかも上位室12内は下位室13内よりも静
圧が大で静穏であるから、沈殿分離後の水質汚染物質が
ここで旧い被処理水中に再分散するということが起こり
がたく、それに固液分離後における水質汚染物質の多く
が下位室13内に落下しているのであるから水質汚染物
質の量も少ない。したがって処理槽11外へ流出する被
処理水は当初に比べて水質汚染度の低いものになってい
る。
【0030】一方、新たな被処理水の流入にともなって
一時的に動圧の大きくなる下位室13内では沈殿分離後
の水質汚染物質が舞い上がる。これに対しては、新たな
被処理水が処理槽11内を上位室12→下位室13のよ
うに流動したり、下位室13→上位室12のような流れ
を浮揚抑制板65が抑制したりするため、下位室13側
にある沈殿分離後の水質汚染物質が上位室12内の被処
理水中に再分散するということが起こりがたい。
一時的に動圧の大きくなる下位室13内では沈殿分離後
の水質汚染物質が舞い上がる。これに対しては、新たな
被処理水が処理槽11内を上位室12→下位室13のよ
うに流動したり、下位室13→上位室12のような流れ
を浮揚抑制板65が抑制したりするため、下位室13側
にある沈殿分離後の水質汚染物質が上位室12内の被処
理水中に再分散するということが起こりがたい。
【0031】被処理水は上記のごとく処理槽11内に流
入したりそこで滞留したりそこから流出したりする。こ
の排水処理により被処理水中から分離して下位室13内
の底部に堆積する水質汚染物質の量は排水処理量や排水
処理時間に比例して多くなるから、長期的にみて、これ
を下位室13内から適時または定期的に取り除くことが
必要になる。排出管41はこうした場合に利用されるも
のである。それで排出管41は、これの配管系に排泥用
のポンプを接続するなどして下位室13内の堆積物を処
理槽11外に排出する。
入したりそこで滞留したりそこから流出したりする。こ
の排水処理により被処理水中から分離して下位室13内
の底部に堆積する水質汚染物質の量は排水処理量や排水
処理時間に比例して多くなるから、長期的にみて、これ
を下位室13内から適時または定期的に取り除くことが
必要になる。排出管41はこうした場合に利用されるも
のである。それで排出管41は、これの配管系に排泥用
のポンプを接続するなどして下位室13内の堆積物を処
理槽11外に排出する。
【0032】図1・図2に例示された本発明装置につい
ては設計変更やその他に基づく以下のような実施形態も
ある。その一つは、浮揚抑制板65付きの筒体63をも
つ仕切板61が二組以上用いられて処理槽11の内部が
上下三段以上の室に仕切られることである。こうした場
合の処理槽11内は、最上位の室が上位室になり、その
上位室の下が第1下位室・第2下位室‥‥などになる。
かかる実施形態においては、また、浮揚抑制板65の
み、あるいは、浮揚抑制板65と筒体63が、一部また
は全部の仕切板61から省略されることもある。他の一
つは上記と同じく、図1・図2の仕切板61から浮揚抑
制板65またはこれと筒体63とが省略されることであ
る。
ては設計変更やその他に基づく以下のような実施形態も
ある。その一つは、浮揚抑制板65付きの筒体63をも
つ仕切板61が二組以上用いられて処理槽11の内部が
上下三段以上の室に仕切られることである。こうした場
合の処理槽11内は、最上位の室が上位室になり、その
上位室の下が第1下位室・第2下位室‥‥などになる。
かかる実施形態においては、また、浮揚抑制板65の
み、あるいは、浮揚抑制板65と筒体63が、一部また
は全部の仕切板61から省略されることもある。他の一
つは上記と同じく、図1・図2の仕切板61から浮揚抑
制板65またはこれと筒体63とが省略されることであ
る。
【0033】図6は本発明装置について前記以外の一実
施形態を例示している。図6に例示された実施形態のも
のは図1・図2のものと基本的に変わらないが、浮揚抑
制板65付きの筒体63をもつ仕切板61が円錐状・角
錐状・V字状のいずれかで傾斜していること、および、
その仕切板61が二組あってこれらが処理槽11の内部
を上下三段の室に仕切っていることが前例と相違する。
図6におけるその他の技術的事項は図1・図2で述べた
内容と実質的に同じかそれに準ずる。それで処理槽11
内には、上位室12が最上位にあり、その下に第1下位
室13Aや第2下位室13Bがある。
施形態を例示している。図6に例示された実施形態のも
のは図1・図2のものと基本的に変わらないが、浮揚抑
制板65付きの筒体63をもつ仕切板61が円錐状・角
錐状・V字状のいずれかで傾斜していること、および、
その仕切板61が二組あってこれらが処理槽11の内部
を上下三段の室に仕切っていることが前例と相違する。
図6におけるその他の技術的事項は図1・図2で述べた
内容と実質的に同じかそれに準ずる。それで処理槽11
内には、上位室12が最上位にあり、その下に第1下位
室13Aや第2下位室13Bがある。
【0034】図6に例示された本発明装置も前例と同
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図6の本
発明装置において傾斜している各仕切板61は被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
い。これは上位室12内で沈降する水質汚染物質が傾斜
仕切板61上を滑り落ちながら落下口63より第1下位
室13A内へ能動的に進入するということや、第1下位
室13A内で沈降する水質汚染物質も傾斜仕切板61上
を滑り落ちながら落下口63より第2下位室13B内へ
能動的に進入するということである。しかも被処理水が
処理槽11内に流入する際に生じる水の揺れは、傾斜仕
切板61上に積もった水質汚染物質を落下口63へと押
しやる。逆の現象として、下位側の室にある質汚染物質
が上位側の室に進入するということは起こりがたい。し
たがって被処理水を送り出すことになる上位室12内は
他の室に比べて水質汚染物質の少ない状態を呈すること
となる。
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図6の本
発明装置において傾斜している各仕切板61は被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
い。これは上位室12内で沈降する水質汚染物質が傾斜
仕切板61上を滑り落ちながら落下口63より第1下位
室13A内へ能動的に進入するということや、第1下位
室13A内で沈降する水質汚染物質も傾斜仕切板61上
を滑り落ちながら落下口63より第2下位室13B内へ
能動的に進入するということである。しかも被処理水が
処理槽11内に流入する際に生じる水の揺れは、傾斜仕
切板61上に積もった水質汚染物質を落下口63へと押
しやる。逆の現象として、下位側の室にある質汚染物質
が上位側の室に進入するということは起こりがたい。し
たがって被処理水を送り出すことになる上位室12内は
他の室に比べて水質汚染物質の少ない状態を呈すること
となる。
【0035】図6に例示された本発明装置についても設
計変更やその他に基づく以下のような実施形態もある。
その一つは、既述の傾斜仕切板61が一組だけ用いられ
て処理槽11の内部が上下二段の室に仕切られたり、ま
たは、該傾斜仕切板61が三組以上用いられて処理槽1
1の内部が上下四段以上の室に仕切られたりすることで
ある。他の一つは、複数組の仕切板61が用いられる場
合において少なくとも最上段の仕切板61は傾斜してい
るが、それ以外の仕切板61の一部または全部は図2の
ような水平になっていることである。さらに他の一つ
は、仕切板61に組み付けられた各筒体63の長さが一
つの段または複数の段において互いに等しいことであ
る。そのほか、図6の実施形態やこれの変形例において
も、浮揚抑制板65のみ、または、浮揚抑制板65と筒
体63が、一部または全部の仕切板61から省略される
ことがある。
計変更やその他に基づく以下のような実施形態もある。
その一つは、既述の傾斜仕切板61が一組だけ用いられ
て処理槽11の内部が上下二段の室に仕切られたり、ま
たは、該傾斜仕切板61が三組以上用いられて処理槽1
1の内部が上下四段以上の室に仕切られたりすることで
ある。他の一つは、複数組の仕切板61が用いられる場
合において少なくとも最上段の仕切板61は傾斜してい
るが、それ以外の仕切板61の一部または全部は図2の
ような水平になっていることである。さらに他の一つ
は、仕切板61に組み付けられた各筒体63の長さが一
つの段または複数の段において互いに等しいことであ
る。そのほか、図6の実施形態やこれの変形例において
も、浮揚抑制板65のみ、または、浮揚抑制板65と筒
体63が、一部または全部の仕切板61から省略される
ことがある。
【0036】図7は本発明装置について前記両実施形態
以外の一実施形態を例示している。図7に例示された実
施形態のものも前記実施形態とくに図6のものと基本的
に変わらないが、浮揚抑制板65付きの筒体63をもつ
二組の平坦な仕切板61が交互逆向きに傾斜している点
で前例と相違する。図7におけるその他の技術的事項は
図1・図2・図6で述べた内容と実質的に同じかそれに
準ずる。図7の実施形態の処理槽11内にも、上位室1
2が最上位にあり、その下に第1下位室13Aや第2下
位室13Bがある。
以外の一実施形態を例示している。図7に例示された実
施形態のものも前記実施形態とくに図6のものと基本的
に変わらないが、浮揚抑制板65付きの筒体63をもつ
二組の平坦な仕切板61が交互逆向きに傾斜している点
で前例と相違する。図7におけるその他の技術的事項は
図1・図2・図6で述べた内容と実質的に同じかそれに
準ずる。図7の実施形態の処理槽11内にも、上位室1
2が最上位にあり、その下に第1下位室13Aや第2下
位室13Bがある。
【0037】図7に例示された本発明装置も前例と同
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図7の本
発明装置において傾斜している各仕切板61も被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
いから、上位室12内は段落番号[0034]の記載事
項を参照して明らかなように他の室よりも水質汚染物質
の少ない状態になる。なお、最上位の仕切板61が図7
のごとく入口14側から出口15側に向けて下り勾配に
なっているときは、処理槽11内に流入したときの被処
理水がその最上位仕切板沿いに流動するようになる。
様、被処理水が処理槽11内に流入したりそこで滞留し
たりそこから流出したりするほか、水質汚染物質が被処
理水中から分離して処理槽11内を沈降する。図7の本
発明装置において傾斜している各仕切板61も被処理水
中の水質汚染物質を各落下口63へと誘導する機能が高
いから、上位室12内は段落番号[0034]の記載事
項を参照して明らかなように他の室よりも水質汚染物質
の少ない状態になる。なお、最上位の仕切板61が図7
のごとく入口14側から出口15側に向けて下り勾配に
なっているときは、処理槽11内に流入したときの被処
理水がその最上位仕切板沿いに流動するようになる。
【0038】図7の本発明装置についても段落番号[0
035]で述べたような設計変更やその他に基づく実施
形態がある。それらのうちで、傾斜仕切板61が三組以
上用いられて処理槽11の内部が上下四段以上の室に仕
切られるという場合には、各傾斜仕切板61が交互逆向
きに傾斜する。これについては各傾斜仕切板61が同じ
方向に傾斜することもある。これ以外にも仕切板61が
四段仕様などの場合は、最下段のものが前傾、下から二
段目のものが右傾、下から三段目のものが後傾、下から
四段目のものが左傾といったように、各仕切板61が9
0度の位相ずれをもって傾斜することがある。そのほ
か、図7とは逆に、前記最上位の仕切板61が入口14
側から出口15側に向けて上り勾配になっているとき
は、処理槽11内に流入したときの被処理水が最上位仕
切板に沿って深く潜り込むことになる。したがってこの
ような場合は、新たな被処理水が出口15側まで上りつ
めるということが起こりがたい。
035]で述べたような設計変更やその他に基づく実施
形態がある。それらのうちで、傾斜仕切板61が三組以
上用いられて処理槽11の内部が上下四段以上の室に仕
切られるという場合には、各傾斜仕切板61が交互逆向
きに傾斜する。これについては各傾斜仕切板61が同じ
方向に傾斜することもある。これ以外にも仕切板61が
四段仕様などの場合は、最下段のものが前傾、下から二
段目のものが右傾、下から三段目のものが後傾、下から
四段目のものが左傾といったように、各仕切板61が9
0度の位相ずれをもって傾斜することがある。そのほ
か、図7とは逆に、前記最上位の仕切板61が入口14
側から出口15側に向けて上り勾配になっているとき
は、処理槽11内に流入したときの被処理水が最上位仕
切板に沿って深く潜り込むことになる。したがってこの
ような場合は、新たな被処理水が出口15側まで上りつ
めるということが起こりがたい。
【0039】
【発明の効果】本発明装置は、落下口を有する仕切板に
より処理槽の内部が上下複数段の室に区画されていてこ
れら各室が落下口を介して互いに連通したものである。
それで被処理水を処理槽内に一時的に滞留させてその被
処理水中の水質汚染物質を比重差で沈殿分離させる。こ
うした場合の処理槽において、被処理水の出入りする上
位の室は下位の室と比べて静穏を保持されるように工夫
されている。したがって上位の室内では、水質汚染物質
が被処理水から安定して沈殿分離するとともに、水質汚
染物質が再分散するということも起こりがたい。これに
対する下位の室では、被処理水の流入時に水質汚染物質
が舞い上がることがあるけれども、それが上位の室側に
逆流しないように工夫されている。したがって下位の室
では、水質汚染物質を高率回収することができる。ゆえ
に本発明装置によるときは、これで処理した後の被処理
水(排水)を河川・湖沼・海域などへ放流しても、これ
らの水域が水質が汚染されたり富栄養化したりすること
がない。
より処理槽の内部が上下複数段の室に区画されていてこ
れら各室が落下口を介して互いに連通したものである。
それで被処理水を処理槽内に一時的に滞留させてその被
処理水中の水質汚染物質を比重差で沈殿分離させる。こ
うした場合の処理槽において、被処理水の出入りする上
位の室は下位の室と比べて静穏を保持されるように工夫
されている。したがって上位の室内では、水質汚染物質
が被処理水から安定して沈殿分離するとともに、水質汚
染物質が再分散するということも起こりがたい。これに
対する下位の室では、被処理水の流入時に水質汚染物質
が舞い上がることがあるけれども、それが上位の室側に
逆流しないように工夫されている。したがって下位の室
では、水質汚染物質を高率回収することができる。ゆえ
に本発明装置によるときは、これで処理した後の被処理
水(排水)を河川・湖沼・海域などへ放流しても、これ
らの水域が水質が汚染されたり富栄養化したりすること
がない。
【0040】本発明装置は、また、周壁面に通水性を有
する上下開放型の筒体が仕切板の各落下口に取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
ものである。かかる構成のものは、そうでないものと比
べ、上位室から仕切板の落下口を通じて下位室内に進入
しようとする被処理水の速度が筒体の通水性周壁面など
を介してさらに高まるので、上位室内の静圧が増し、該
室内がより静穏になる。
する上下開放型の筒体が仕切板の各落下口に取り付けら
れて仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出している
ものである。かかる構成のものは、そうでないものと比
べ、上位室から仕切板の落下口を通じて下位室内に進入
しようとする被処理水の速度が筒体の通水性周壁面など
を介してさらに高まるので、上位室内の静圧が増し、該
室内がより静穏になる。
【0041】本発明装置は、さらに、処理槽や仕切板を
主体にして簡易に構成されたものであるから、イニシャ
ルコスト・ランニングコストなどを含め設備上の高負担
をともなうことなく所要規模のものが作製できる。それ
でいて水質汚染物質の安定した沈殿分離や高率回収を満
足させるのであるから水質汚染防止に貢献するところも
大きい。
主体にして簡易に構成されたものであるから、イニシャ
ルコスト・ランニングコストなどを含め設備上の高負担
をともなうことなく所要規模のものが作製できる。それ
でいて水質汚染物質の安定した沈殿分離や高率回収を満
足させるのであるから水質汚染防止に貢献するところも
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施形態を示した蓋開け状態
の平面図である。
の平面図である。
【図2】図1に示した本発明装置の縦断面図である。
【図3】本発明装置の構成分品である流量調整器の正面
図である。
図である。
【図4】図3に示した流量調整器の横断面図である。
【図5】本発明装置の構成部品である浮揚抑制板付き筒
体の斜視図である。
体の斜視図である。
【図6】本発明装置の第2実施形態を示した縦断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明装置の第3実施形態を示した縦断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 11 処理槽 12 上位室 13 下位室 13A 第1下位室 13B 第2下位室 14 処理槽の入口 15 処理槽の出口 16 処理槽の蓋体 21 流入管 31 流出管 41 排出管 51 流量調整器 52A ガイドレール 52B ガイドレール 53 開閉板 54 ツマミ兼用の止ネジ 55 開閉板用のゲージ 56 目盛 61 仕切板 62 落下口 63 筒体 64 孔 65 浮揚抑制板 66 流通空間 67 取付棒 WL 処理槽内の水面
Claims (6)
- 【請求項1】複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されたりこれら各室が落下口を介して連通したりし
ていること、および、被処理水を処理槽内に流入させる
ための入口や被処理水を処理槽外に流出させるための出
口が処理槽の上位側の室に設けられていることを特徴と
する水質汚染物質の沈殿分離装置。 - 【請求項2】複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されたりこれら各室が落下口を介して連通したりし
ていること、および、周壁面に通水性を有する上下開放
型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて
仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出しているこ
と、および、被処理水を処理槽内に流入させるための入
口や被処理水を処理槽外に流出させるための出口が処理
槽の上位側の室に設けられていることを特徴とする水質
汚染物質の沈殿分離装置。 - 【請求項3】複数の落下口を板面にもつ仕切板で処理槽
の内部が上下に仕切られて処理槽内が上下複数段の室に
区画されたりこれら各室が落下口を介して連通したりし
ていること、および、周壁面に通水性を有する上下開放
型の筒体が仕切板の各落下口にそれぞれ取り付けられて
仕切板の下面より仕切板直下の室内に突出しているこ
と、および、各筒体の下端との間に流通空間を介在して
配置された各浮揚抑制板がこれら筒体の下端側にそれぞ
れ取り付けられていること、および、被処理水を処理槽
内に流入させるための入口や被処理水を処理槽外に流出
させるための出口が処理槽の上位側の室に設けられてい
ることを特徴とする水質汚染物質の沈殿分離装置。 - 【請求項4】最上位にある仕切板が傾斜している請求項
1〜3いずれかに記載の水質汚染物質の沈殿分離装置。 - 【請求項5】処理槽の上位側の室にある被処理水用の入
口に流量調整器が装備されている請求項1〜3いずれか
に記載の水質汚染物質の沈殿分離装置。 - 【請求項6】堆積物排出用の排出管が処理槽の下位側の
室に配管されている請求項1〜3いずれかに記載の水質
汚染物質の沈殿分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10198298A JP3184959B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 水質汚染物質の沈殿分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10198298A JP3184959B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 水質汚染物質の沈殿分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276811A true JPH11276811A (ja) | 1999-10-12 |
| JP3184959B2 JP3184959B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=14315069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10198298A Expired - Fee Related JP3184959B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 水質汚染物質の沈殿分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3184959B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115159727A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-11 | 曾凡浩 | 一种家用生活污水处理系统 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3128401U (ja) | 2006-10-25 | 2007-01-11 | フカイ工業株式会社 | 電気掃除機用ホース |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10198298A patent/JP3184959B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115159727A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-11 | 曾凡浩 | 一种家用生活污水处理系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3184959B2 (ja) | 2001-07-09 |
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|---|---|---|---|
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