JPH11277350A - すべり案内装置 - Google Patents

すべり案内装置

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JPH11277350A
JPH11277350A JP8563398A JP8563398A JPH11277350A JP H11277350 A JPH11277350 A JP H11277350A JP 8563398 A JP8563398 A JP 8563398A JP 8563398 A JP8563398 A JP 8563398A JP H11277350 A JPH11277350 A JP H11277350A
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JP
Japan
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pressure
sliding
guide
sliding surface
pocket
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JP8563398A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Sugiyama
和久 杉山
Toshiyuki Saito
利幸 齊藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドの案内面とテーブルの滑動面の間に油
を介在させベッドとテーブルを接触状態で案内する案内
装置におけるテーブルの移動時の姿勢変化の抑制。 【解決手段】 テーブル3の滑動面3aにターカイト1
6を貼付するとともに、テーブル3の滑動面3aに面圧
軽減ポケット6を設け、この面圧調整ポケット6に圧油
供給路7中に設けられた絞り8を介して圧油を供給する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械などに用
いられる移動体の滑り案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にマシニングセンタなどの工作機械
のテーブル、コラム、サドルなどの案内装置としては、
動圧すべり案内と静圧案内とが代表的である。動圧すべ
り案内は、図9に示すようにベッドなどの支持体100
の案内面101とテーブル、コラム、サドルなどの移動
体102の滑動面103との間に潤滑油を介在させ、支
持体100の案内面101と移動体102の滑動面10
3を接触状態で案内支持するものである。この動圧すべ
り案内は、剛性や減衰性が高いなどの長所がある反面、
スティックスリップによる所要送り力の変動や位置決め
精度の低下、案内面と滑動面の直接接触による所要送り
力過大や接触部の摩耗などという問題がある。
【0003】一方、静圧案内は、図10に示すようにテ
ーブル、コラム、サドルなどの移動体112の滑動面1
13に静圧ポケット115を形成し、この静圧ポケット
115に絞り116を介して強制的に圧力流体を供給し
て、ベッドなどの支持体110の案内面111とテーブ
ル、コラム、サドルなどの移動体112の滑動面113
とを無接触状態で案内支持するものである。この静圧案
内は、所要送り力が小さい、位置決め精度が高いなどの
長所がある反面、剛性・減衰性の不足や加工・組付けに
高精度を必要とし、コスト高になるなどの問題がある。
【0004】このように、動圧すべり案内および静圧案
内にはそれぞれに問題があるので、この問題を解決する
技術として、例えば特開平2−95529号に開示され
ているように、無接触の案内支持である静圧案内を基本
とし、条件に応じて圧力流体の供給圧力を減少させ、移
動体の荷重の一部を案内面との直接接触により支持し、
残りを流体圧力により支持する技術がある。
【0005】しかし、一般に静圧案内は図10に示すよ
うに、静圧ポケット115に供給された圧力流体がラン
ド部114により絞られて外部に流出するときの流体の
絞り効果により移動体112を浮上させる構成になって
おり、静圧ポケット115やランド部114の形状誤差
および案内面111と滑動面113の表面粗さなど流体
の流れに影響を与える要因により、その静圧案内の性能
(剛性など)が大きく変化してしまうことがある。よっ
て支持体110の案内面111および移動体112の滑
動面113は、研磨仕上げよりも高精度な仕上げである
ラップ仕上げなどの精密仕上げ工程を経て、表面粗さが
1μm以下の精密仕上げ面となっているのが一般的であ
る。
【0006】また、静圧案内の案内面111および滑動
面113は上記のように高精度な仕上げ面が要求されて
いるが、案内面111および滑動面113が金属面なら
ば要求精度を満足する高精度な加工を行うことができる
が、樹脂処理面などの場合は要求精度を満足する高精度
な加工を行うことができない。そのため、滑動面113
にはフッ素樹脂摺動材の貼付などの耐焼きつき対策を施
すことは不可能になっている。
【0007】よって、静圧案内を特開平2−95529
号に開示されているように、条件に応じて圧力流体の供
給圧力を減少させ、移動体112の荷重の一部を案内面
111との直接接触により支持し、残りを流体圧力によ
り支持するように使用した場合、仕上げ面精度が高いた
めに案内面111と滑動面113の凹凸が少なく両者の
接触面積が大きくなるので、所要送り力の増大や送りモ
ータの過負荷などを招き、フッ素樹脂貼付などの耐焼き
つき対策を施すことができないので、案内面111と滑
動面113の焼き付きを起こす可能性も高くなる。つま
り、特開平2−95529号に開示されている技術は移
動体112の静止時ならばともかく、移動体112が移
動している状態での使用には問題がある。そして、現実
の加工では刃具とワークが静止している状態での加工も
あるが、刃具とワークが相対移動する加工も多く存在す
るので、特開平2−95529号に開示されている技術
は現実的には採用し難い。
【0008】そこで、これら上記の問題を解決する技術
として、動圧すべり案内の移動体の滑動面に面圧調整ポ
ケットを設け、この面圧調整ポケットに圧油を供給する
ことで移動体の自重の一部を油圧力で支持し、残りを支
持体の案内面と移動体の滑動面との直接接触により支持
するようにして案内面と滑動面との接触面圧を軽減した
状態で案内面と滑動面を接触状態で案内支持し、剛性と
減衰性を維持しつつ所要送り力の減少、所要送り力変動
の抑制を図った案内技術がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】動圧すべり案内は、移
動体を移動させたときに案内面と滑動面の間に介在して
いる潤滑油の粘性による動圧効果により移動体の移動方
向における前方部が浮き上がり、移動体の姿勢が不安定
になることがある。この場合、上記のように滑動面に面
圧軽減ポケットを設けて案内面と滑動面の接触面圧の軽
減を図ると、移動体の移動時における前方部の浮き上が
りがより顕著になり、加工精度に影響を及ぼすという問
題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、請求項1の発明において
は、支持体の案内面と移動体の滑動面の間に潤滑油を介
在させて案内面と滑動面が接触した状態で移動体を案内
支持するすべり案内装置において、前記滑動面に形成さ
れた面圧軽減ポケットと、前記面圧軽減ポケットに圧油
を供給する圧油供給路中に設けられ、前記面圧軽減ポケ
ットに供給される圧油の圧力を減少させる絞りとを備
え、前記移動体は、前記面圧軽減ポケットに供給された
圧油により自重の一部が支持され、前記滑動面の面圧が
軽減された状態で支持案内されることを特徴とするもの
である。
【0011】請求項2の発明においては、請求項1に記
載のすべり案内装置において、前記滑動面の面圧が0.
02MPa〜0.08MPaに調整されることを特徴と
するものである。請求項3の発明においては、請求項1
または請求項2に記載のすべり案内装置において、前記
滑動面には摺動抵抗を減少させるためのフッ素樹脂処理
が施されているとともに、前記案内面およびフッ素樹脂
処理が施された前記滑動面は1μm〜7μmの表面粗さ
を有することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、支持体である工
作機械のベッド1の上部両側には案内部2が図1の紙面
に垂直方向に延びて形成されており、この案内部2の上
面には案内面2aが形成されている。
【0013】ベッド1上には移動体であるテーブル3が
載置されており、このテーブル3の下面9の両側には、
この下面9よりも図1の下方向に突出した位置に滑動面
3aが形成されている。滑動面3aの更に外側のテーブ
ル3の下面9には側板4が固着され、側板4の下面には
裏板5が固着されており、ベッド1の案内部2はテーブ
ル3、側板4および裏板5によりコの字状に包囲されて
いる。側板4および裏板5は案内部2の側面および下面
との間に約10μmの隙間が開けて設けられており、テ
ーブル3の移動時に圧油の動圧効果によりテーブル3の
姿勢が変化した場合、この側板4および裏板5が案内部
2の側面および下面に当接することでテーブル3の過度
の姿勢変化を抑制し、加工精度への影響を少なくするよ
うになっている。
【0014】テーブル3の下面9の形状は図2に示すよ
うになっている。すなわち、テーブル3の下面9には図
1においてベッド1の案内面2aと対向する位置(図2
においては上下方向)にテーブル3の進行方向に向かっ
て帯状の滑動面3aがそれぞれ形成されている。滑動面
3aの表面には滑動面3aと案内面2aの固体接触によ
る焼付きを防止するためのフッ素樹脂摺動材である厚さ
約1mmのターカイト16(商品名)が貼付されてい
る。なお、滑動面3aにはフッ素樹脂摺動材であるター
カイト16が貼付されているが、貼付に限定されるもの
ではなく、コーティングなどにより表面をフッ素樹脂処
理してもよい。
【0015】また、滑動面3aにはテーブル3の移動方
向に垂直方向に形成された排出溝10により両端が区切
られた面圧調整部11が形成され、この面圧調整部11
には周囲に適宜の幅のランド部12を残して長方形凹状
の面圧調整ポケット6が形成されている。本実施の形態
では、面圧調整部11はテーブル3の移動方向に沿って
移動方向の両端に2箇所形成されているが、テーブル3
の重量が重く、長さが長い場合には、適宜面圧調整部1
1の数を増加させればよい。
【0016】そして、テーブル3の移動方向の両端に形
成された2つの面圧調整部11,11の中間の滑動面3
aには、図2に示すように、N字凹状の油溝13が形成
されている。この油溝13は滑動面3aの潤滑性を向上
させるために適宜形成されるものであるので、テーブル
3の移動方向の長さが短い場合などは形成されないこと
もある。
【0017】また、図1に示すように、テーブル3には
図略のポンプなどの圧油供給源により面圧調整ポケット
6に供給される圧油が流通する圧油供給路7が形成され
ている。この圧油供給路7は先端部が絞り8を介して面
圧調整ポケット6に開口部14として開口しており、こ
の絞り8により圧油供給路7から面圧調整ポケット6に
供給される圧油の圧力を減少させるようになっている。
そして、この面圧調整ポケット6に供給される圧油によ
りテーブル3の自重の一部を支持し、ベッド1の案内面
2aとテーブル3の滑動面3a間に作用する面圧を軽減
するようになっている。
【0018】ここで面圧Pとは、滑動面3aの単位面積
当たりの圧力のことであり、滑動面3aに働く力をF、
滑動面3aの面積をSとすると、 P=F/S ・・・式1 で表される。そして、滑動面3aに働く力Fは、テーブ
ル3の自重をW、圧油の供給圧力をPr、面圧軽減ポケ
ットの面積をAとすると F=W−Pr×A ・・・式2 で表されるので、(1)式は、 P=(W−Pr×A)/S ・・・式3 となる。よって、圧油の供給圧力Prと面圧軽減ポケッ
トの面積Aを変化させることで、テーブル3の滑動面3
aの面圧を調整することができる。
【0019】本明細書において面圧とは式3のことを表
すこととする。なお、図示は省略したが、テーブル3に
は前記油溝13に潤滑油を供給する供給路が圧油供給路
7とは別個に形成されており、この供給路は油溝13に
開口部15として開口している。本発明の案内装置は従
来の動圧すべり案内よりも面圧が軽減されており、案内
面2aと滑動面3aとの接触圧力が小さく、焼き付きの
可能性が少ないので、面圧軽減ポケット6に供給される
圧油は従来の動圧すべり案内に使用される油よりも同程
度以下の粘度のものを使用している。また、本発明の案
内装置は案内面2aと滑動面3aが接触状態で案内され
るので、使用される圧油には、案内面2aと滑動面3a
の表面に油膜を形成して摺動抵抗を減少させるための極
圧添加剤が付加されている。
【0020】なお、テーブル3は図略のボールねじ機構
やリニアモータ機構などによりベッド1の案内面2a上
を案内移動されるようになっている。次に上記構成に案
内装置の動作原理について説明する。本実施の形態の案
内装置は静止時には、図略の圧油供給源により面圧調整
ポケット6に圧油が供給されてテーブル3の自重の一部
を支持し、滑動面3aの面圧を軽減した状態にある。な
お、この時滑動面3aの面圧は軽減されているが、滑動
面3aと案内面2aは接触状態にある。そして、図略の
ボールねじ機構やリニアモータ機構の作動によりテーブ
ル3が移動されるとテーブル3は圧油の動圧効果により
全体的に数μm浮き上がった状態で案内移動され、面圧
調整ポケット6に流入した圧油は案内面2aと滑動面3
aとの間にできた隙間からランド部12を通過し、排出
溝10を介して滑動面3aの外部へ流出する。
【0021】このとき、テーブル3の移動方向の前方は
更に浮き上がろうとする。つまり、微視的に見てテーブ
ル3の移動方向の前方の面圧調整ポケット6では案内面
2aとの距離が長くなり、後方の面圧調整ポケット6で
は案内面2aとの距離が短くなる。これにより、前方の
面圧調整ポケット6からランド部12を通過して外部に
流出する圧油の流量が増加するが面圧調整ポケット6に
流入する圧油の流量は絞り8により制限されているので
その結果、面圧調整ポケット6内の圧力は静止時よりも
減少する。
【0022】一方、後方の面圧調整ポケット6からラン
ド部12を通過して外部に流出する圧油の流量が減少す
るので面圧調整ポケット6内の圧力は静止時よりも増加
する。これにより前方の面圧調整ポケット6の内圧が下
降し、後方の面圧調整ポケット6の内圧が上昇するの
で、テーブル3には前方が沈み込んで後方が浮き上がる
力が働き、姿勢が水平に保たれる。
【0023】次に、本発明者は本実施の形態の案内装置
に基づいて実験装置を作成し、滑動面3aの面圧、案内
面2aと滑動面3aの表面粗さ、ランド部12の幅、絞
り8の径、圧力比の最適値について検討を行った。まず
テーブル3の滑動面3aの面圧について検討する。本実
験装置は、テーブル3の自重が978kgf、各面圧軽
減ポケット6の面積が48cm2 、面圧軽減ポケットの
数が4、滑動面3aの面積が420cm2に設定されて
いる。
【0024】図3は図1に示すテーブル3において、側
板4および裏板5を取り外し、絞り8を設けない状態で
圧油の供給圧力を変化させることで滑動面3aの面圧を
変化させ、テーブル3の静止時における面圧と所要送り
力と浮き上がりの関係を表したグラフである。また、図
4は図3の実験と同じ条件において面圧と所要送り力と
減衰比の関係を表したグラフである。
【0025】これらのグラフから、面圧が高いと剛性や
減衰性の面で有利になるが所要送り力の面で不利にな
り、逆に面圧が低いと所要送り力の面では有利になるが
剛性や減衰性の面では不利になり、浮き上がりが顕著に
なって姿勢悪化につながることがわかる。減衰比は経験
的に0.2以下がよいことと、従来のすべり案内が面圧
0.1MPa以上に設定されていることを考慮して、面
圧は0.08MPa〜0.02MPaに設定することが
望ましい。なお、好適には0.05MPa前後である。
【0026】次に、ベッド1の案内面2aとテーブル3
の滑動面3aの表面粗さについて検討する。なお、本実
験装置は、案内面2aは金属面のままの状態で、滑動面
3aは焼き付き対策としてフッ素樹脂摺動材である厚さ
約1mmのターカイト16が貼付された状態で、6.3
μmの表面粗さに仕上げられている。
【0027】本発明の案内装置は静圧案内のような完全
浮上ではなく、案内面2aと滑動面3aとが接触状態を
維持して案内されるので、この両面の表面粗さが粗い
と、接触が過大になり所要送り力と両面の摩耗の増大を
招くとともに、テーブル3の静止状態では両面の接触状
態によってはテーブル3の姿勢が悪化することがある。
また、本発明の案内装置は面圧軽減ポケット6に供給さ
れる圧油により面圧が軽減されているので、テーブル3
の移動時に浮き上がりが顕著になる。そこで、通常はテ
ーブル3の静止時や定速領域など、移動による姿勢変化
が安定してから加工するようにしているが、テーブル3
の移動ストロークと加工範囲の関係によってはテーブル
3の加減速領域で加工を行うこともあり、この場合送り
速度の変化によってテーブル3の浮き上がりも変化す
る。そして、浮き上がりの最大値が大きいと速度変化に
対する浮き上がりの変化も大きくなるので、浮き上がり
の最大値(早送り時)が12μm程度を越えると加工精
度に問題が生じる可能性が高くなる。よって、両面の表
面粗さの合計がこの12μm程度以下になることが望ま
しいので、案内面2aおよび滑動面3aのそれぞれの表
面粗さの上限値は7μmとすることが望ましい。
【0028】また、下限値については、静圧案内の場合
は1μm以下の表面粗さになっているが、静圧案内のよ
うに1μmよりも細かい表面粗さになると通常の研磨加
工では要求精度を得られないので、ラップ加工などの特
別な加工を必要とし加工コストが高くなるという問題が
ある。また、あまり表面粗さが良いと供給された油が滑
動面3aの表面に保持されにくくなり、静圧案内のよう
に無接触状態での案内では問題はないが、本実施の形態
では案内面2aおよび滑動面3aが接触状態で案内され
るので、本実施の形態では潤滑性が問題になる可能性を
考慮して、下限値は1μmとすることが望ましい。
【0029】次にランド部12の幅について検討する。
なお、本実験装置ではランド部12の幅は10mmに設
定されている。本発明の案内装置は案内面2aと滑動面
3aとが接触状態で案内されることと、テーブル3の静
止時には滑動面3aと案内面2aとの直接接触でテーブ
ル3の自重の一部を支持することを考慮すると、ランド
部12の幅を余り狭くするとランド部12が変形してし
まう可能性が高くなるので、ランド部12の幅は余り狭
くすることはできない。ランド部12の幅は静圧案内の
場合は一般に5mm程度に設定されるが、本発明は静圧
とは異なり案内面2aと滑動面3aが接触状態で案内さ
れることから、静圧案内よりも広い幅に設定する必要が
ある。また、本発明では滑動面3aには焼き付き対策と
してフッ素樹脂摺動材のターカイト16が貼付されてい
るが、ランド部12の幅が余り狭いとこのターカイト1
6が剥離する可能性が高くなることを考慮して、ランド
部12の幅は10mm以上とすることが望ましい。
【0030】次に絞り8の径について検討する。なお、
本実験装置では、絞り8の径は0.4mmに設定されて
いる。図5は図1に示すテーブル3において側板4およ
び裏板5を取り外し、絞り8が設けられた状態でこの絞
り8の径と圧油の供給圧力を変化させ、テーブル3の静
止時における圧油の供給圧力と浮き上がりの関係を、絞
り8の径毎に表したグラフである。このグラフから絞り
無しと絞り径1.0mm〜0.8mmの場合は、圧油の
供給圧力が5kgf/cm2 を越えた辺りで急激な浮き
上がりを示しており、テーブル3の姿勢安定には効果が
ほとんどないことが分かる。また、絞り8の径を余り小
さくすると圧油内のゴミなどが詰まる可能性が高くな
り、案内装置の信頼性に問題が出るので、絞り8の径は
0.4mm〜0.6mmに設定することが望ましい。
【0031】次に圧力比について検討する。一般に圧力
比とは静圧案内において用いられている用語であり、圧
力流体の供給圧力に対するポケット内圧の比のことであ
るが、本実施の形態ではテーブル3の静止時にはテーブ
ル3は全く浮上しておらず、面圧軽減ポケット6に供給
された圧油は外部には漏洩しないことから面圧軽減ポケ
ット6の内圧は低下しない。よって、本実施の形態で
は、テーブル3の移動時にテーブル3が数μm浮き上が
り、面圧軽減ポケット6内に供給された圧油が面圧軽減
ポケット6の外部に漏洩した状態における圧力比のこと
を表すこととする。
【0032】この圧力比は、移動時における移動体の浮
き上がり(テーブル3の自重、面圧軽減ポケット6の面
積と数、圧油の供給圧力、圧油の種類で決まる)、面圧
調整部11の寸法(面圧軽減ポケット6とランド部12
の寸法関係で決まる)、絞り8の毛細管定数(絞り8の
長さと径で決まる)から計算でき、本実験装置について
この圧力比を前述した面圧、絞り径などの設定数値に従
い計算すると、0.95という値になる。なお、0.6
mmの径の絞りを使用した場合は、0.98となる。
【0033】一般に静圧案内の圧力比と剛性の関係は図
6に示すような関係になっている(1990年2月発行
の青山藤詞郎著、静圧軸受の第141頁に記載)。な
お、図中の毛細管、オリフィス、定流量弁、ダイアフラ
ム弁は形状から見た絞りの種類を表しており、本実施の
形態に使用している絞り8は、その形状から見ると毛細
管絞りに分類されるので、図6の毛細管のグラフをもと
に説明する。毛細管絞りを使用した静圧案内の場合は、
図6からその圧力比が0.6〜0.7辺りが最も剛性が
高いことが分かるので、一般の静圧案内の圧力比は0.
6〜0.7程度に設計されることが多い。これは本実験
装置についても同様なことが言えるが、本実験装置の圧
力比は0.95という静圧案内としては問題外の値にな
っており、このことが本実験装置が静圧案内と異なる大
きな特徴の1つであると言える。
【0034】そして、前述したように圧力比とは、圧力
流体の供給圧力に対するポケット内圧の比を表している
ので、圧力比を調整するには、ポケットに供給される圧
力流体流量とポケットから流出する圧力流体の流量の差
を調整すればよい。本実施の形態においては、絞り8の
径を調整する、ランド部12の幅を調整する、案内面2
aと滑動面3a間に作用する面圧を調整する(浮き上が
りが変化するので流体の流出量も変化する)などの方策
が考えられる。
【0035】しかし、絞り8の径、ランド部12の幅お
よび滑動面3aの面圧について、現在の0.95という
圧力比を小さい値にする方向の設計数値の設定に関して
はほぼ限界であると考えられる。このことを考慮して、
圧力比は、0.9〜0.98になるように案内装置を構
成する各要素の設計値を決定することが望ましい。次
に、絞り8の効果を確認するために本発明者が行った実
験について説明する。
【0036】図7は図1に示す側板4および裏板5を取
り付けた状態で、0.4mmの径の絞りを使用した場合
と、従来のノズル無しの案内装置について、送り速度と
浮き上がり量の関係を表したグラフである。なお、この
実験では圧油の供給圧力を4kgf/cm2 に設定する
ことで、滑動面3aの面圧は0.049MPa(0.5
kgf/cm2 )に調整されている。ちなみにこの場
合、前述した面圧軽減ポケット6の面積と数から計算上
では、油圧力によって、4×48cm2 ×4kgf/c
2 =768kgfの力が発生しており、テーブル3の
自重である978kgfの約79%を支持していること
になる。
【0037】図7により、本実施形態の案内装置は従来
の絞りが設けられていな案内装置に比べて浮き上がりは
半分以下になっており、圧力比が0.95という静圧案
内では考えられない圧力比でも姿勢安定の効果が得られ
ることが確認できた。図8は図1に示す側板4および裏
板5を取り付けた状態で、0.4mmの径の絞りを使用
した場合と、従来のノズル無しの案内装置について、送
り速度と所要送り力の関係を表したグラフである。
【0038】図8により、本実施の形態の絞りを設けた
案内装置の方が従来の絞りが無い案内装置に比べて全て
の速度領域で所要送り力の減少効果が見られることが確
認できた。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、支持体の案内面と移動
体の滑動面の間に潤滑油を介在させて案内面と滑動面が
接触した状態で移動体を案内支持するすべり案内装置に
おいて、前記滑動面に形成された面圧軽減ポケットと、
前記面圧軽減ポケットに圧油を供給する圧油供給路中に
設けられ、前記面圧軽減ポケットに供給される圧油の圧
力を減少させる絞りとを備え、前記移動体は、前記面圧
軽減ポケットに供給された圧油により自重の一部が支持
され、前記滑動面の面圧が0.02MPa〜0.08M
Paに軽減された状態で支持案内されるので、剛性と減
衰性を維持しつつ、移動体の滑動面の面圧が軽減され、
所要送り力の減少と所要送り力変動の抑制することがで
きるとともに、絞りの効果により移動体の移動時におけ
る姿勢変化を抑制することができる。
【0040】また、移動体の滑動面には摺動抵抗を減少
させるためのフッ素樹脂処理が施されているとともに、
支持体の案内面および前記フッ素樹脂処理が施された移
動体の滑動面は1μm〜7μmの表面粗さを有している
ので、潤滑性の保持と摺動抵抗の減少ができ、円滑な送
り案内ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるすべり案内装置の
横断面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるすべり案内装置の
移動体下面の構造を表す平面図および部分断面図であ
る。
【図3】本発明のすべり案内装置の面圧と所要送り力お
よび浮き上がりの関係を表すグラフである。
【図4】本発明のすべり案内装置の面圧と所要送り力お
よび減衰比の関係を表すグラフである。
【図5】本発明のすべり案内装置の圧油の供給圧力と浮
き上がりの関係を絞り径毎に表したグラフである。
【図6】静圧案内における圧力比と剛性の関係を表すグ
ラフである。
【図7】本発明のすべり案内装置の送り速度と浮き上が
りの関係を絞り有りと絞り無しで比較したグラフであ
る。
【図8】本発明のすべり案内装置の送り速度と所要送り
力の関係を絞り有りと絞り無しで比較したグラフであ
る。
【図9】動圧すべり案内の概略説明図である。
【図10】静圧案内の概略説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 案内部 2a 案内面 3 テーブル 3a 滑動面 5 裏板 6 面圧調整ポケット 7 圧油供給路 8 絞り 11 面圧調整部 12 ランド部 16 ターカイト(フッ素樹脂処
理)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の案内面と移動体の滑動面の間に潤
    滑油を介在させて案内面と滑動面が接触した状態で移動
    体を案内支持するすべり案内装置において、前記滑動面
    に形成された面圧軽減ポケットと、前記面圧軽減ポケッ
    トに圧油を供給する圧油供給路中に設けられ、前記面圧
    軽減ポケットに供給される圧油の圧力を減少させる絞り
    とを備え、前記移動体は、前記面圧軽減ポケットに供給
    された圧油により自重の一部が支持され、前記滑動面の
    面圧が軽減された状態で支持案内されることを特徴とす
    るすべり案内装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のすべり案内装置におい
    て、前記滑動面の面圧が0.02MPa〜0.08MP
    aに調整されることを特徴とするすべり案内装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のすべり案
    内装置において、前記滑動面には摺動抵抗を減少させる
    ためのフッ素樹脂処理が施されているとともに、前記案
    内面およびフッ素樹脂処理が施された前記滑動面は1μ
    m〜7μmの表面粗さを有することを特徴とするすべり
    案内装置。
JP8563398A 1998-03-31 1998-03-31 すべり案内装置 Pending JPH11277350A (ja)

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