JPH11277896A - インクジェット記録用転写媒体、画像転写物の製造方法及び被転写布帛 - Google Patents
インクジェット記録用転写媒体、画像転写物の製造方法及び被転写布帛Info
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- JPH11277896A JPH11277896A JP11018309A JP1830999A JPH11277896A JP H11277896 A JPH11277896 A JP H11277896A JP 11018309 A JP11018309 A JP 11018309A JP 1830999 A JP1830999 A JP 1830999A JP H11277896 A JPH11277896 A JP H11277896A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録方法で形成した画像を、
布帛等の被転写体へ転写して良好な転写画像を形成で
き、高濃度で鮮明性の高い画像の形成が可能で、転写画
像の洗濯堅牢性が高い、良好な転写画像を安定して簡易
に形成できるインクジェット記録用転写媒体、及びこれ
を用いた画像転写物の製造方法、該方法によって形成さ
れた被転写布帛の提供。 【解決手段】 基材上に離型層及び転写層が設けられた
インクジェット記録用転写媒体において、上記転写層が
熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性樹脂結着剤、無機微粒子
及びカップリング剤を含むことを特徴とするインクジェ
ット記録用転写媒体、該転写媒体を用いた画像転写物の
製造方法及び被転写布帛。
布帛等の被転写体へ転写して良好な転写画像を形成で
き、高濃度で鮮明性の高い画像の形成が可能で、転写画
像の洗濯堅牢性が高い、良好な転写画像を安定して簡易
に形成できるインクジェット記録用転写媒体、及びこれ
を用いた画像転写物の製造方法、該方法によって形成さ
れた被転写布帛の提供。 【解決手段】 基材上に離型層及び転写層が設けられた
インクジェット記録用転写媒体において、上記転写層が
熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性樹脂結着剤、無機微粒子
及びカップリング剤を含むことを特徴とするインクジェ
ット記録用転写媒体、該転写媒体を用いた画像転写物の
製造方法及び被転写布帛。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被転写体上に転写
により画像を形成する際に使用される転写媒体、これを
用いた画像転写物の製造方法及び被転写布帛に関する。
更に詳しくは、転写媒体を構成する転写層に画像を形成
する場合にインクジェット記録方法が用いられるインク
ジェット記録用転写媒体、該転写媒体を使用し、被転写
体上に画像を転写して転写画像を形成する画像転写物の
製造方法、該製造方法によって得られる被転写布帛に関
する。
により画像を形成する際に使用される転写媒体、これを
用いた画像転写物の製造方法及び被転写布帛に関する。
更に詳しくは、転写媒体を構成する転写層に画像を形成
する場合にインクジェット記録方法が用いられるインク
ジェット記録用転写媒体、該転写媒体を使用し、被転写
体上に画像を転写して転写画像を形成する画像転写物の
製造方法、該製造方法によって得られる被転写布帛に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式としては、種々
のインク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式、イン
クを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等が知
られており、これらのインク吐出方式によってインクの
小滴を発生及び飛翔させ、それらの一部若しくは全部を
被記録材に付着させて記録が行われる。かかるインクジ
ェット記録方式は、騒音の発生が少なく、高速印字、カ
ラー印字の行える簡易な方式として注目され、近年、こ
れを利用した手軽にカラー印字の行えるインクジェット
プリンタが広く普及している。
のインク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式、イン
クを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等が知
られており、これらのインク吐出方式によってインクの
小滴を発生及び飛翔させ、それらの一部若しくは全部を
被記録材に付着させて記録が行われる。かかるインクジ
ェット記録方式は、騒音の発生が少なく、高速印字、カ
ラー印字の行える簡易な方式として注目され、近年、こ
れを利用した手軽にカラー印字の行えるインクジェット
プリンタが広く普及している。
【0003】近年、このように手軽にカラー印字が行え
るインクジェットプリンタが普及したことによって、こ
のインクジェットプリンタを利用して様々な被記録材へ
のカラープリントを行うことへの要求が高まっている。
このような要求に対し、転写媒体(転写紙)を利用した
プリント方法は、被記録材側の形態を選ばないこと、つ
まり、直接、プリンタでプリントすることが不可能な被
記録材へも画像形成が行えることから、特に注目されて
いる技術である。
るインクジェットプリンタが普及したことによって、こ
のインクジェットプリンタを利用して様々な被記録材へ
のカラープリントを行うことへの要求が高まっている。
このような要求に対し、転写媒体(転写紙)を利用した
プリント方法は、被記録材側の形態を選ばないこと、つ
まり、直接、プリンタでプリントすることが不可能な被
記録材へも画像形成が行えることから、特に注目されて
いる技術である。
【0004】これまでにも、インクジェット記録方式を
利用して画像を形成する形式の転写媒体はいくつか提案
されている。特開平8−207426号公報では、イン
ク受容層を熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤及び粘着付与剤
から構成することによって、加熱のみで被記録材に転写
画像を貼着することが可能なインクジェット記録シート
を提案している。又、特開平8−207450号公報で
は、支持体層と熱転写層とからなるシートおいて、熱転
写層に粒状熱可塑性高分子樹脂、多孔質無機微粒子及び
バインダー(結着剤)を含む構成の、インクジェット記
録が可能で、熱転写可能な転写媒体が提案されている。
更に、U.S.P.5,501,902号明細書におい
ても、上記構成に加え、カチオン性樹脂やインク粘度調
整剤等を添加させた構成のインクジェット用転写媒体が
提案されている。
利用して画像を形成する形式の転写媒体はいくつか提案
されている。特開平8−207426号公報では、イン
ク受容層を熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤及び粘着付与剤
から構成することによって、加熱のみで被記録材に転写
画像を貼着することが可能なインクジェット記録シート
を提案している。又、特開平8−207450号公報で
は、支持体層と熱転写層とからなるシートおいて、熱転
写層に粒状熱可塑性高分子樹脂、多孔質無機微粒子及び
バインダー(結着剤)を含む構成の、インクジェット記
録が可能で、熱転写可能な転写媒体が提案されている。
更に、U.S.P.5,501,902号明細書におい
ても、上記構成に加え、カチオン性樹脂やインク粘度調
整剤等を添加させた構成のインクジェット用転写媒体が
提案されている。
【0005】しかしながら、これらの従来技術において
は、転写媒体へのインクジェット記録工程、及び転写媒
体から被記録材への画像の転写に関しては充分な性能を
持つものの、被記録材に転写された後の転写画像の堅牢
性に対する性能は、充分であるとはいえなかった。具体
的には、画像転写物を洗濯した場合に、水中への、画像
を形成している染料や、画像を担持している転写層材料
が流出したり、或いは布帛の表面の毛羽立ち等の原因か
ら、画像濃度が低下する問題があった。
は、転写媒体へのインクジェット記録工程、及び転写媒
体から被記録材への画像の転写に関しては充分な性能を
持つものの、被記録材に転写された後の転写画像の堅牢
性に対する性能は、充分であるとはいえなかった。具体
的には、画像転写物を洗濯した場合に、水中への、画像
を形成している染料や、画像を担持している転写層材料
が流出したり、或いは布帛の表面の毛羽立ち等の原因か
ら、画像濃度が低下する問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、インクジェットプリント方法を利用して形成した画
像を、布帛等の被転写体へ転写して良好な転写画像を形
成させることを可能とするための転写媒体を提供するこ
とであり、特に、インク吸収性が高く、高濃度で鮮明性
の高い画像の形成が可能で、更に、画像を、布帛等の被
転写体へ転写した場合に、洗濯堅牢性の高い良好な転写
画像を形成できる優れたインクジェット記録用転写媒
体、上記のような特性を有する画像転写物の製造方法及
び被転写布帛を提供することにある。
は、インクジェットプリント方法を利用して形成した画
像を、布帛等の被転写体へ転写して良好な転写画像を形
成させることを可能とするための転写媒体を提供するこ
とであり、特に、インク吸収性が高く、高濃度で鮮明性
の高い画像の形成が可能で、更に、画像を、布帛等の被
転写体へ転写した場合に、洗濯堅牢性の高い良好な転写
画像を形成できる優れたインクジェット記録用転写媒
体、上記のような特性を有する画像転写物の製造方法及
び被転写布帛を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。即ち、本発明は、基材上に離型層
及び転写層が設けられたインクジェット記録用転写媒体
において、上記転写層が熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性
樹脂結着剤、無機微粒子及びカップリング剤を含むこと
を特徴とするインクジェット記録用転写媒体、該転写媒
体を用いた画像転写物の製造方法及び被転写布帛であ
る。
明により達成される。即ち、本発明は、基材上に離型層
及び転写層が設けられたインクジェット記録用転写媒体
において、上記転写層が熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性
樹脂結着剤、無機微粒子及びカップリング剤を含むこと
を特徴とするインクジェット記録用転写媒体、該転写媒
体を用いた画像転写物の製造方法及び被転写布帛であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
態様を挙げて、本発明を詳細に説明する。
態様を挙げて、本発明を詳細に説明する。
【0009】先ず、以下に本発明の作用について説明す
る。本発明のインクジェット記録用転写媒体は基材上に
設けられた離型層と転写層とからなる。この構成におい
て、転写層には、下記に挙げる3つの機能を有すること
が要求される。
る。本発明のインクジェット記録用転写媒体は基材上に
設けられた離型層と転写層とからなる。この構成におい
て、転写層には、下記に挙げる3つの機能を有すること
が要求される。
【0010】第一に、インクジェット記録用のインクを
良好に吸収し、高品位の画像を形成し、更に、形成され
た画像を良好に保持する機能。
良好に吸収し、高品位の画像を形成し、更に、形成され
た画像を良好に保持する機能。
【0011】第二に、布帛やフィルム等の被転写体(被
記録材)に接着し、保持されている画像が布帛等の被転
写体上に、良好な状態で転写されることを可能とする機
能。
記録材)に接着し、保持されている画像が布帛等の被転
写体上に、良好な状態で転写されることを可能とする機
能。
【0012】第三に布帛やフィルム等の被転写体に転写
された後に、転写層内にある色材が層中に強固に固定さ
れて、被転写体である布帛等を洗濯した場合や、画像形
成されている被転写体が水や汗で濡れた場合に生じる恐
れのある画像劣化を防ぐことができる機能。
された後に、転写層内にある色材が層中に強固に固定さ
れて、被転写体である布帛等を洗濯した場合や、画像形
成されている被転写体が水や汗で濡れた場合に生じる恐
れのある画像劣化を防ぐことができる機能。
【0013】本発明によれば、上記した機能を全て満足
する転写層を有するインクジェット記録用転写媒体が提
供される。即ち、本発明においては、転写層を構成する
材料とし、て熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性樹脂結着
剤、無機微粒子及びカップリング剤を用いることによ
り、前記した要求性能の全てにおいて達成を図ることが
できる。以下、各材料の役割(機能)について具体的に
述べる。
する転写層を有するインクジェット記録用転写媒体が提
供される。即ち、本発明においては、転写層を構成する
材料とし、て熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性樹脂結着
剤、無機微粒子及びカップリング剤を用いることによ
り、前記した要求性能の全てにおいて達成を図ることが
できる。以下、各材料の役割(機能)について具体的に
述べる。
【0014】本発明において、転写層を形成するために
使用する熱可塑性樹脂微粒子とは、非水溶性の熱可塑性
樹脂からなる微粒子のことを指す。更に好ましくは、多
孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用する。このような熱可
塑性樹脂微粒子を転写層中に含有させておけば、転写画
像を形成する前の状態においては、皮膜化されずに微粒
子としての形状を残したままの状態で転写層中に存在し
ているので転写層は多孔質層となり、インクジェット記
録方式で転写層にインクを供給した場合に、微粒子同士
の空隙にインクが良好に吸収され、且つ保持される。更
に、この場合に、多孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用す
れば、微粒子の有する空隙にもインクが吸収されるの
で、転写層のインク吸収性をより向上させることが可能
になる。
使用する熱可塑性樹脂微粒子とは、非水溶性の熱可塑性
樹脂からなる微粒子のことを指す。更に好ましくは、多
孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用する。このような熱可
塑性樹脂微粒子を転写層中に含有させておけば、転写画
像を形成する前の状態においては、皮膜化されずに微粒
子としての形状を残したままの状態で転写層中に存在し
ているので転写層は多孔質層となり、インクジェット記
録方式で転写層にインクを供給した場合に、微粒子同士
の空隙にインクが良好に吸収され、且つ保持される。更
に、この場合に、多孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用す
れば、微粒子の有する空隙にもインクが吸収されるの
で、転写層のインク吸収性をより向上させることが可能
になる。
【0015】一方、画像を被転写体に接着させ、例え
ば、転写媒体の支持体側から加熱及び加圧することによ
って画像を転写させる際には、転写層中の熱可塑性樹脂
微粒子は、熱可塑性樹脂結着剤と共に溶融されて転写さ
れるので、これらの粒子も被膜化し、布帛やフィルム等
の被転写体上に色材を良好な状態で固着し得る。又、こ
の場合には、溶融前の転写層中においては、熱可塑性樹
脂は微粒子状態で存在しているので、例えば、布帛に転
写する際に、これらの微粒子が繊維間に入り込み、繊維
の周囲を取り囲んだ状態で溶融され、その後固着するの
で、布帛が伸縮しても下地の繊維の色が見えることなく
きれいな転写画像が得られる。
ば、転写媒体の支持体側から加熱及び加圧することによ
って画像を転写させる際には、転写層中の熱可塑性樹脂
微粒子は、熱可塑性樹脂結着剤と共に溶融されて転写さ
れるので、これらの粒子も被膜化し、布帛やフィルム等
の被転写体上に色材を良好な状態で固着し得る。又、こ
の場合には、溶融前の転写層中においては、熱可塑性樹
脂は微粒子状態で存在しているので、例えば、布帛に転
写する際に、これらの微粒子が繊維間に入り込み、繊維
の周囲を取り囲んだ状態で溶融され、その後固着するの
で、布帛が伸縮しても下地の繊維の色が見えることなく
きれいな転写画像が得られる。
【0016】本発明においては、この熱可塑性樹脂微粒
子を結着し、転写層を形成するための熱可塑性樹脂結着
剤を含む。該熱可塑性樹脂結着剤は、転写時には転写層
を被転写体に接着させる働きを持つ。 しかし、これら
材料のみで転写層を形成した場合には、転写層が布帛に
過度に浸透し、色材が沈み込んでしまうために画像濃度
が低下するという問題があった。又、同じ要因で、洗濯
した際に、布帛表面が毛羽立ち画像濃度が低下してしま
うという問題があった。
子を結着し、転写層を形成するための熱可塑性樹脂結着
剤を含む。該熱可塑性樹脂結着剤は、転写時には転写層
を被転写体に接着させる働きを持つ。 しかし、これら
材料のみで転写層を形成した場合には、転写層が布帛に
過度に浸透し、色材が沈み込んでしまうために画像濃度
が低下するという問題があった。又、同じ要因で、洗濯
した際に、布帛表面が毛羽立ち画像濃度が低下してしま
うという問題があった。
【0017】本発明者らは、これらの問題に対して検討
した結果、転写層中に無機微粒子を添加することで、転
写層が過度に布帛に浸透することを防止でき、上記問題
を改良できることを知見した。つまり、熱に対して溶融
性を持たない無機系の粒子を転写層に添加することで、
転写の際に、転写層を形成している熱可塑性樹脂が布帛
に浸透し過ぎることを防止し、布帛の表面に被膜を形成
し高濃度で鮮明な画像が得られる。更に、本発明のイン
クジェット記録用転写媒体を使用して布帛に転写画像を
形成した場合には、布帛の表面において繊維と接着する
ため、洗濯によっても毛羽立つことなく、高い堅牢性を
有する被転写布帛を提供できる。
した結果、転写層中に無機微粒子を添加することで、転
写層が過度に布帛に浸透することを防止でき、上記問題
を改良できることを知見した。つまり、熱に対して溶融
性を持たない無機系の粒子を転写層に添加することで、
転写の際に、転写層を形成している熱可塑性樹脂が布帛
に浸透し過ぎることを防止し、布帛の表面に被膜を形成
し高濃度で鮮明な画像が得られる。更に、本発明のイン
クジェット記録用転写媒体を使用して布帛に転写画像を
形成した場合には、布帛の表面において繊維と接着する
ため、洗濯によっても毛羽立つことなく、高い堅牢性を
有する被転写布帛を提供できる。
【0018】しかし、先にも述べた通り、無機微粒子は
熱に対して溶融せず、被転写体に対しても接着性を持た
ないため、過度に添加すると洗濯等の摩擦により無機微
粒子が脱落し、逆に堅牢性を劣化させてしまうという問
題があった。そこで、更にこの課題に対して検討を重ね
た結果、上記3つの構成材料に加えて、カップリング剤
を加えることにより無機微粒子の脱落を防止でき、更に
高い洗濯堅牢性を有する転写画像を得られることを知見
した。
熱に対して溶融せず、被転写体に対しても接着性を持た
ないため、過度に添加すると洗濯等の摩擦により無機微
粒子が脱落し、逆に堅牢性を劣化させてしまうという問
題があった。そこで、更にこの課題に対して検討を重ね
た結果、上記3つの構成材料に加えて、カップリング剤
を加えることにより無機微粒子の脱落を防止でき、更に
高い洗濯堅牢性を有する転写画像を得られることを知見
した。
【0019】本発明において使用するカップリング剤と
は、無機材料と有機材料の混合系において、化学反応を
介して、或いは両者の親和性を高めることにより、無機
材料と有機材料を結びつける作用を持つ材料のことであ
る。具体的には、例えば、シラン系、チタネート系、ア
ルミネート系等のカップリング剤があるが、これらのカ
ップリング剤の構造としては、シリカ、チタン、アルミ
を中心元素として、加水分解して無機粒子表面と結合可
能な基(メトキシ基、エトキシ基等)を有するもの、有
機質と反応する官能基(アミノ基、ビニル基、エポキシ
基等)を有するもの、或いは、有機質との親和性を高め
る官能基(イソプロピル基、オクチル基等)を有するも
のがある。
は、無機材料と有機材料の混合系において、化学反応を
介して、或いは両者の親和性を高めることにより、無機
材料と有機材料を結びつける作用を持つ材料のことであ
る。具体的には、例えば、シラン系、チタネート系、ア
ルミネート系等のカップリング剤があるが、これらのカ
ップリング剤の構造としては、シリカ、チタン、アルミ
を中心元素として、加水分解して無機粒子表面と結合可
能な基(メトキシ基、エトキシ基等)を有するもの、有
機質と反応する官能基(アミノ基、ビニル基、エポキシ
基等)を有するもの、或いは、有機質との親和性を高め
る官能基(イソプロピル基、オクチル基等)を有するも
のがある。
【0020】又、本発明のより好ましい態様としては、
カップリング剤として熱可塑性樹脂との反応性のある官
能基を持つものを使用し、且つ、熱可塑性樹脂微粒子又
は熱可塑性樹脂結着剤として、該カップリング剤の反応
基と反応性のある熱可塑性樹脂を使用する。このような
態様とした場合は、無機微粒子と熱可塑性樹脂の微粒子
又は結着剤とが化学的に反応して結合するため、無機微
粒子と熱可塑性樹脂の結びつきがより強固となるので、
本発明のインクジェット記録用転写媒体を使用して得ら
れる被転写布帛等において、より高い洗濯堅牢性が得ら
れる。
カップリング剤として熱可塑性樹脂との反応性のある官
能基を持つものを使用し、且つ、熱可塑性樹脂微粒子又
は熱可塑性樹脂結着剤として、該カップリング剤の反応
基と反応性のある熱可塑性樹脂を使用する。このような
態様とした場合は、無機微粒子と熱可塑性樹脂の微粒子
又は結着剤とが化学的に反応して結合するため、無機微
粒子と熱可塑性樹脂の結びつきがより強固となるので、
本発明のインクジェット記録用転写媒体を使用して得ら
れる被転写布帛等において、より高い洗濯堅牢性が得ら
れる。
【0021】更に、本発明のより好ましい態様として
は、転写層を少なくとも2層構成を有するものにするこ
とが挙げられる。例えば、熱可塑性樹脂に対して反応性
のある官能基を有するカップリング剤を含む層と、該カ
ップリング剤に対して反応性を有する熱可塑性樹脂を含
む層とを別々に形成し、少なくともこれらの2層からな
る転写層とすることが好ましい。即ち、無機微粒子、反
応性のあるカップリング剤及び反応性のある熱可塑性樹
脂が同一の層内に存在している場合には、転写層を被転
写体に転写する前に3者が反応してしまう可能性を否定
できず、3者が反応した場合には、熱可塑性樹脂の可塑
性が損なわれ、被転写体への転写を妨げる原因となる恐
れがある。これに対し、カップリング剤を含有する層
と、熱可塑性樹脂を含有する層とを別の層として形成さ
せれば、転写前の段階における、上記の3者の反応の可
能性を除去すことができる。転写層を上記した2層構成
とした場合に、無機微粒子は、どちらの層に添加しても
よいが、本発明者らの検討によれば、予めカップリング
剤と反応させた状態でカップリング剤と共に層を形成さ
せた方が、より高い効果が得られることがわかった。
は、転写層を少なくとも2層構成を有するものにするこ
とが挙げられる。例えば、熱可塑性樹脂に対して反応性
のある官能基を有するカップリング剤を含む層と、該カ
ップリング剤に対して反応性を有する熱可塑性樹脂を含
む層とを別々に形成し、少なくともこれらの2層からな
る転写層とすることが好ましい。即ち、無機微粒子、反
応性のあるカップリング剤及び反応性のある熱可塑性樹
脂が同一の層内に存在している場合には、転写層を被転
写体に転写する前に3者が反応してしまう可能性を否定
できず、3者が反応した場合には、熱可塑性樹脂の可塑
性が損なわれ、被転写体への転写を妨げる原因となる恐
れがある。これに対し、カップリング剤を含有する層
と、熱可塑性樹脂を含有する層とを別の層として形成さ
せれば、転写前の段階における、上記の3者の反応の可
能性を除去すことができる。転写層を上記した2層構成
とした場合に、無機微粒子は、どちらの層に添加しても
よいが、本発明者らの検討によれば、予めカップリング
剤と反応させた状態でカップリング剤と共に層を形成さ
せた方が、より高い効果が得られることがわかった。
【0022】又、本発明の別の態様としては、カップリ
ング剤として、熱可塑性樹脂に対して反応性を持たない
ものを使用することも有効である。この場合には、カッ
プリング剤は無機微粒子と反応して、無機微粒子表面の
熱可塑性樹脂に対する親和性を高める働きをする。この
ようなカップリング剤を用いると、無機微粒子と熱可塑
性樹脂との接着性が高まるので、無機微粒子の脱落を有
効に防止することができる。又、この場合には、熱可塑
性樹脂と無機微粒子との間に強固な結合が起こるわけで
はないので、熱可塑性樹脂の可塑性を損なうこともな
く、従って、被転写体への転写性を妨げることもない。
ング剤として、熱可塑性樹脂に対して反応性を持たない
ものを使用することも有効である。この場合には、カッ
プリング剤は無機微粒子と反応して、無機微粒子表面の
熱可塑性樹脂に対する親和性を高める働きをする。この
ようなカップリング剤を用いると、無機微粒子と熱可塑
性樹脂との接着性が高まるので、無機微粒子の脱落を有
効に防止することができる。又、この場合には、熱可塑
性樹脂と無機微粒子との間に強固な結合が起こるわけで
はないので、熱可塑性樹脂の可塑性を損なうこともな
く、従って、被転写体への転写性を妨げることもない。
【0023】更に、本発明の別の態様としては、転写層
と離型層の間に、樹脂粒子を含有しない均一皮膜からな
る層を設けることも有効である。このような層を設ける
ことによる利点は2点挙げられる。先ず第一に、転写層
の形成がより容易になる。即ち、本発明のインクジェッ
ト記録用転写媒体は、離型層の上に、インク吸収性を有
する多孔質の転写層が設けられる。このように、離型層
のような密着性の低い層の上に多孔質層を設けた場合
は、層同士の密着性が悪く、取扱時に転写層が剥れてし
まう場合がある。これに対し、転写層を2層構成とし、
離型層側に均一皮膜層を設けることによって、離型層と
転写層との間の密着性を向上させることができるので、
このような問題が生じにくくなる。
と離型層の間に、樹脂粒子を含有しない均一皮膜からな
る層を設けることも有効である。このような層を設ける
ことによる利点は2点挙げられる。先ず第一に、転写層
の形成がより容易になる。即ち、本発明のインクジェッ
ト記録用転写媒体は、離型層の上に、インク吸収性を有
する多孔質の転写層が設けられる。このように、離型層
のような密着性の低い層の上に多孔質層を設けた場合
は、層同士の密着性が悪く、取扱時に転写層が剥れてし
まう場合がある。これに対し、転写層を2層構成とし、
離型層側に均一皮膜層を設けることによって、離型層と
転写層との間の密着性を向上させることができるので、
このような問題が生じにくくなる。
【0024】第二に、転写画像の洗濯堅牢性が更に改良
される。即ち、転写層を2層構成にした場合は、画像が
形成された転写層が布帛等の被転写体に転写されると、
離型層と隣接していた転写層が転写画像の最表面を構成
することになるので、均一皮膜層が表面を覆うこととな
る。このことにより、画像を形成している色材が、より
隠蔽された状態で布帛に密着されるため、転写画像の堅
牢性が高くなると考えられる。又、均一被膜の存在によ
って無機微粒子の脱落も、より有効に防止できる。本発
明においては、均一皮膜層を構成するための材料とし
て、カップリング剤の官能基と反応性又は親和性の高い
樹脂を用いると、より効果的である。
される。即ち、転写層を2層構成にした場合は、画像が
形成された転写層が布帛等の被転写体に転写されると、
離型層と隣接していた転写層が転写画像の最表面を構成
することになるので、均一皮膜層が表面を覆うこととな
る。このことにより、画像を形成している色材が、より
隠蔽された状態で布帛に密着されるため、転写画像の堅
牢性が高くなると考えられる。又、均一被膜の存在によ
って無機微粒子の脱落も、より有効に防止できる。本発
明においては、均一皮膜層を構成するための材料とし
て、カップリング剤の官能基と反応性又は親和性の高い
樹脂を用いると、より効果的である。
【0025】又、上記の場合には、均一皮膜層と、イン
クを吸収・保持させるための樹脂微粒子を含有する多孔
質層に、同一の熱可塑性樹脂を用いると更に好ましい。
即ち、材料を同一にすることによって、この2層の密着
性を高くすることができるので、転写画像の堅牢性がよ
り高くなる。又、このようにすれば2層間での屈折率差
が小さくなるため、転写後の転写層が透明になるので鮮
明な画像を得ることができる。
クを吸収・保持させるための樹脂微粒子を含有する多孔
質層に、同一の熱可塑性樹脂を用いると更に好ましい。
即ち、材料を同一にすることによって、この2層の密着
性を高くすることができるので、転写画像の堅牢性がよ
り高くなる。又、このようにすれば2層間での屈折率差
が小さくなるため、転写後の転写層が透明になるので鮮
明な画像を得ることができる。
【0026】本発明のインクジェット記録用転写媒体で
は、上記したような構成の転写層と共に離型層を有す
る。この離型層の存在によって、上記した優れた特性を
有する転写層を、布帛等の被記録材上に、効率よく且つ
容易に転写して画像を形成することが可能となる。例え
ば、布帛表面に、画像が形成されている転写層を転写し
た後、転写層を保持していた基材を除去しようとする場
合に、転写された転写層が基材と共に布帛から剥れてし
まったり、転写層の一部が基材上に残ってしまたりして
画像が乱れるといったことを有効に防止することができ
る。
は、上記したような構成の転写層と共に離型層を有す
る。この離型層の存在によって、上記した優れた特性を
有する転写層を、布帛等の被記録材上に、効率よく且つ
容易に転写して画像を形成することが可能となる。例え
ば、布帛表面に、画像が形成されている転写層を転写し
た後、転写層を保持していた基材を除去しようとする場
合に、転写された転写層が基材と共に布帛から剥れてし
まったり、転写層の一部が基材上に残ってしまたりして
画像が乱れるといったことを有効に防止することができ
る。
【0027】次に、本発明のインクジェット記録用転写
媒体に用いる具体的な材料の説明を行う。
媒体に用いる具体的な材料の説明を行う。
【0028】第一に、転写層を構成する熱可塑性樹脂微
粒子に用いる材料は、非水溶性の熱可塑性樹脂からなる
微粒子であればいずれも使用することができる。このよ
うな熱可塑性の樹脂としては、例えば、ポリエチエレ
ン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアル
コール、ポリビニルアセタール、ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリアクリル酸
誘導体、ポリアクリル酸アミド、ポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、セルロース系樹脂、ポリア
クリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、チオコー
ル、ポリスルフォン、ポリウレタン、ポリスチレン、そ
の他これらの樹脂の共重合物等が挙げられる。本発明に
おいては、これらの中でも、ポリエチエレン、ポリプロ
ピレン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ
ウレタン、ポリアミド、及びこれらの共重合物等がより
好ましく用いられる。
粒子に用いる材料は、非水溶性の熱可塑性樹脂からなる
微粒子であればいずれも使用することができる。このよ
うな熱可塑性の樹脂としては、例えば、ポリエチエレ
ン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアル
コール、ポリビニルアセタール、ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリアクリル酸
誘導体、ポリアクリル酸アミド、ポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、セルロース系樹脂、ポリア
クリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、チオコー
ル、ポリスルフォン、ポリウレタン、ポリスチレン、そ
の他これらの樹脂の共重合物等が挙げられる。本発明に
おいては、これらの中でも、ポリエチエレン、ポリプロ
ピレン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ
ウレタン、ポリアミド、及びこれらの共重合物等がより
好ましく用いられる。
【0029】本発明のインクジェット記録用転写媒体に
おいては、ポリアミド、特にナイロン6及びナイロン1
2の共重合体からなる熱可塑性樹脂微粒子を使用するこ
とが好ましい。即ち、これらの微粒子を用いた場合に
は、染料の発色が良好となり、より鮮明な画像を得るこ
とができる。
おいては、ポリアミド、特にナイロン6及びナイロン1
2の共重合体からなる熱可塑性樹脂微粒子を使用するこ
とが好ましい。即ち、これらの微粒子を用いた場合に
は、染料の発色が良好となり、より鮮明な画像を得るこ
とができる。
【0030】本発明で使用するこれらの微粒子は、イン
ク吸収性、画像の鮮明性の点から、その粒径が、0.0
5μm〜100μmの範囲であるものが好ましく、より
好ましくは、0.2〜50μmの範囲のもの、更に好ま
しくは5〜20μmの範囲のものを使用するとよい。即
ち、熱可塑性樹脂微粒子の粒径が0.05μmより小さ
い場合は、転写層として形成された場合に、粒子間の空
隙が小さ過ぎ、充分なインク吸収性が得られ難い。又、
粒子が小さ過ぎると表面の平滑性が高くなり過ぎて、転
写した場合に転写層が布帛の繊維間に入り込みにくくな
るため、転写画像が布帛表面で均一な連続被膜として形
成され易くなり、この場合には、転写画像が布帛から剥
れ易くなったり、布帛を伸縮させた場合に、転写層がひ
び割れて下地の繊維が見えてしまったりする等、良好な
転写画像が得られない場合がある。一方、100μmよ
りも粒径が大きいと画像の解像度が低くなり鮮明な画像
が得られなくなる。
ク吸収性、画像の鮮明性の点から、その粒径が、0.0
5μm〜100μmの範囲であるものが好ましく、より
好ましくは、0.2〜50μmの範囲のもの、更に好ま
しくは5〜20μmの範囲のものを使用するとよい。即
ち、熱可塑性樹脂微粒子の粒径が0.05μmより小さ
い場合は、転写層として形成された場合に、粒子間の空
隙が小さ過ぎ、充分なインク吸収性が得られ難い。又、
粒子が小さ過ぎると表面の平滑性が高くなり過ぎて、転
写した場合に転写層が布帛の繊維間に入り込みにくくな
るため、転写画像が布帛表面で均一な連続被膜として形
成され易くなり、この場合には、転写画像が布帛から剥
れ易くなったり、布帛を伸縮させた場合に、転写層がひ
び割れて下地の繊維が見えてしまったりする等、良好な
転写画像が得られない場合がある。一方、100μmよ
りも粒径が大きいと画像の解像度が低くなり鮮明な画像
が得られなくなる。
【0031】本発明で使用する先に挙げた材料等からな
る熱可塑性樹脂微粒子としては、多孔性の微粒子を用い
ることが好ましい。本発明において多孔性の微粒子を用
いれば、転写層のインク吸収性をより向上させることが
できるので、薄い層厚でより多くのインクを吸収するこ
とが可能となる。更に、転写層の厚さを薄くすること
は、画像の転写がより容易にできるだけではなく、布帛
等に転写した場合には、転写後における画像の風合いも
柔らかくなり、より好ましい転写物を得ることが可能と
なる。
る熱可塑性樹脂微粒子としては、多孔性の微粒子を用い
ることが好ましい。本発明において多孔性の微粒子を用
いれば、転写層のインク吸収性をより向上させることが
できるので、薄い層厚でより多くのインクを吸収するこ
とが可能となる。更に、転写層の厚さを薄くすること
は、画像の転写がより容易にできるだけではなく、布帛
等に転写した場合には、転写後における画像の風合いも
柔らかくなり、より好ましい転写物を得ることが可能と
なる。
【0032】更に、本発明で用いる熱可塑性樹脂微粒子
としては、汎用のインクジェットプリンタで画像を形成
した後、家庭等において手軽に転写ができるような材料
を用いることが好ましい。この点から、使用する熱可塑
性樹脂は、融点が70℃〜200℃の範囲のものが好ま
しく、より好ましくは80℃〜180℃の範囲のもの、
更に好ましくは、100℃〜150℃の範囲のものを使
用することが好ましい。70℃よりも融点が低いものを
使用した場合には、物流時又は保管時の条件によって
は、微粒子が溶融して連続被膜化してしまう恐れがあ
る。又、塗工後の乾燥温度は、熱可塑性微粒子の融点以
下で行う必要があるので、製造効率の点からも70℃以
上のものを使用することが好ましい。一方、融点が20
0℃よりも高い樹脂を使用した場合には、転写する際に
高いエネルギーが必要となってしまい、本発明の目的の
一つである簡単に布帛等の被転写材上に転写画像を形成
することが困難となる。
としては、汎用のインクジェットプリンタで画像を形成
した後、家庭等において手軽に転写ができるような材料
を用いることが好ましい。この点から、使用する熱可塑
性樹脂は、融点が70℃〜200℃の範囲のものが好ま
しく、より好ましくは80℃〜180℃の範囲のもの、
更に好ましくは、100℃〜150℃の範囲のものを使
用することが好ましい。70℃よりも融点が低いものを
使用した場合には、物流時又は保管時の条件によって
は、微粒子が溶融して連続被膜化してしまう恐れがあ
る。又、塗工後の乾燥温度は、熱可塑性微粒子の融点以
下で行う必要があるので、製造効率の点からも70℃以
上のものを使用することが好ましい。一方、融点が20
0℃よりも高い樹脂を使用した場合には、転写する際に
高いエネルギーが必要となってしまい、本発明の目的の
一つである簡単に布帛等の被転写材上に転写画像を形成
することが困難となる。
【0033】更に、本発明においては、被転写材として
布帛を用いた場合における転写層の布帛への密着性を考
慮して、熱溶融粘度の低い樹脂を用いることが好まし
い。即ち、熱溶融粘度の高い樹脂を用いると、転写層と
布帛との密着性が悪く、被膜化した転写層が剥れ易くな
ってしまう。これに対し、熱溶融粘度が低い材料を用い
れば、転写層が布帛の繊維間に入り込み易くなるので、
布帛が伸縮しても下地の繊維の色が見えることがなく、
良好な転写画像が得られる。 又、転写後の布帛の風合
いをできるだけ損ねないためには、柔軟性が高い被膜が
得られる材料を用いることが好ましい。
布帛を用いた場合における転写層の布帛への密着性を考
慮して、熱溶融粘度の低い樹脂を用いることが好まし
い。即ち、熱溶融粘度の高い樹脂を用いると、転写層と
布帛との密着性が悪く、被膜化した転写層が剥れ易くな
ってしまう。これに対し、熱溶融粘度が低い材料を用い
れば、転写層が布帛の繊維間に入り込み易くなるので、
布帛が伸縮しても下地の繊維の色が見えることがなく、
良好な転写画像が得られる。 又、転写後の布帛の風合
いをできるだけ損ねないためには、柔軟性が高い被膜が
得られる材料を用いることが好ましい。
【0034】次に、上記した熱可塑性樹脂微粒子と共
に、本発明のインクジェット記録用転写媒体の転写層を
構成する熱可塑性樹脂結着剤について説明する。当該結
着剤は、上記した熱可塑性微粒子同士を結着させて転写
層を構成する目的で、更には、転写時に画像が形成され
た転写層を布帛に接着する目的で添加する。本発明で
は、熱可塑性樹脂微粒子と同様に、結着剤についても従
来公知の非水溶性の熱可塑性樹脂を用いる。具体的に
は、先に微粒子用の材料として挙げたものを用いること
ができる。
に、本発明のインクジェット記録用転写媒体の転写層を
構成する熱可塑性樹脂結着剤について説明する。当該結
着剤は、上記した熱可塑性微粒子同士を結着させて転写
層を構成する目的で、更には、転写時に画像が形成され
た転写層を布帛に接着する目的で添加する。本発明で
は、熱可塑性樹脂微粒子と同様に、結着剤についても従
来公知の非水溶性の熱可塑性樹脂を用いる。具体的に
は、先に微粒子用の材料として挙げたものを用いること
ができる。
【0035】本発明においては上記した熱可塑性樹脂の
微粒子及び結着剤との比率を、重量比で1/2〜50/
1の範囲とすることが好ましく、より好ましくは、1/
2〜20/1の範囲、更に好ましくは、1/2〜15/
1の範囲とする。熱可塑性樹脂微粒子の割合が多過ぎる
と、微粒子同士又は微粒子と離型層との接着が充分でな
くなり、充分な強度をもつ転写層を形成できなくなる。
一方、熱可塑性樹脂微粒子の割合が少な過ぎると、イン
ク吸収性及び画像の鮮明性に優れた画像を形成できる転
写層が得られ難くなる。
微粒子及び結着剤との比率を、重量比で1/2〜50/
1の範囲とすることが好ましく、より好ましくは、1/
2〜20/1の範囲、更に好ましくは、1/2〜15/
1の範囲とする。熱可塑性樹脂微粒子の割合が多過ぎる
と、微粒子同士又は微粒子と離型層との接着が充分でな
くなり、充分な強度をもつ転写層を形成できなくなる。
一方、熱可塑性樹脂微粒子の割合が少な過ぎると、イン
ク吸収性及び画像の鮮明性に優れた画像を形成できる転
写層が得られ難くなる。
【0036】次に、上記した熱可塑性樹脂の微粒子及び
結着剤と共に転写層に用いる無機微粒子について説明す
る。先に説明した通り、無機微粒子を転写層中に添加す
ることによって、被転写材上に転写した際に、転写層を
形成している熱可塑性樹脂が布帛に浸透し過ぎることを
防止し、布帛表面に転写層被膜を形成できるため、高濃
度で鮮明な転写画像を形成できる。更に、転写層中に無
機粒子を添加することにより空隙が作られるので、転写
層のインク吸収性が更に向上し、より鮮明な画像を形成
できるようになる。
結着剤と共に転写層に用いる無機微粒子について説明す
る。先に説明した通り、無機微粒子を転写層中に添加す
ることによって、被転写材上に転写した際に、転写層を
形成している熱可塑性樹脂が布帛に浸透し過ぎることを
防止し、布帛表面に転写層被膜を形成できるため、高濃
度で鮮明な転写画像を形成できる。更に、転写層中に無
機粒子を添加することにより空隙が作られるので、転写
層のインク吸収性が更に向上し、より鮮明な画像を形成
できるようになる。
【0037】このような目的で使用される無機微粒子と
しては、熱溶融性がなく、且つ白色の無機粒子であれば
よく、具体的には、例えば、シリカ、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシム、ハイドロタルサイト、炭酸カル
シウム、酸化チタン、クレイ、タルク、(塩基性)炭酸
マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、染着性
の高い材料を用いると、布帛表面に、よりよく染料が定
着されるため好ましい。
しては、熱溶融性がなく、且つ白色の無機粒子であれば
よく、具体的には、例えば、シリカ、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシム、ハイドロタルサイト、炭酸カル
シウム、酸化チタン、クレイ、タルク、(塩基性)炭酸
マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、染着性
の高い材料を用いると、布帛表面に、よりよく染料が定
着されるため好ましい。
【0038】又、無機粒子の中でも、より空隙率の高い
材料を用いると、転写層のインク吸収性も高くなり、よ
り鮮明な画像が得られる。本発明において用いる無機粒
子の粒径としては、先に説明した熱可塑性樹脂微粒子の
粒径に近いものを用いることが好ましい。これは、転写
層中に粒径が異なる粒子を添加すると、大きい方の粒子
の粒子間に小さい方の粒子が充填されてしまい、結果と
して転写層中の空隙率を下げる結果となってしまう恐れ
があるためである。
材料を用いると、転写層のインク吸収性も高くなり、よ
り鮮明な画像が得られる。本発明において用いる無機粒
子の粒径としては、先に説明した熱可塑性樹脂微粒子の
粒径に近いものを用いることが好ましい。これは、転写
層中に粒径が異なる粒子を添加すると、大きい方の粒子
の粒子間に小さい方の粒子が充填されてしまい、結果と
して転写層中の空隙率を下げる結果となってしまう恐れ
があるためである。
【0039】次に上記した無機微粒子と共に転写層に添
加されるカップリング剤について説明する。
加されるカップリング剤について説明する。
【0040】先に説明した通り、本発明で用いるカップ
リング剤は、転写後の画像において、無機微粒子が摩擦
等の力により脱落してしまい画像を劣化させるのを防止
する目的で添加される。具体的には、無機微粒子との反
応性及び熱可塑性樹脂との反応性又は親和性のある材料
を使用することができ、より具体的には、シラン系、チ
タネート系、又は、アルミネート系のカップリング剤を
用いることができる。
リング剤は、転写後の画像において、無機微粒子が摩擦
等の力により脱落してしまい画像を劣化させるのを防止
する目的で添加される。具体的には、無機微粒子との反
応性及び熱可塑性樹脂との反応性又は親和性のある材料
を使用することができ、より具体的には、シラン系、チ
タネート系、又は、アルミネート系のカップリング剤を
用いることができる。
【0041】シラン系のカップリング剤は、有機官能基
がアミノ系、ウレイド系、ビニル系、メタクリル系、エ
ポキシ系、メルカプト系、イソシアネート系等のものが
あり、熱可塑性樹脂との反応性のある官能基を持つ。本
発明においては、これらの中から、転写層で使用される
熱可塑性樹脂の微粒子及び結着剤の種類に応じて適宜に
選択して、より最適な材料を選べばよい。具体的には、
下記のような組合せで用いることが好ましい。
がアミノ系、ウレイド系、ビニル系、メタクリル系、エ
ポキシ系、メルカプト系、イソシアネート系等のものが
あり、熱可塑性樹脂との反応性のある官能基を持つ。本
発明においては、これらの中から、転写層で使用される
熱可塑性樹脂の微粒子及び結着剤の種類に応じて適宜に
選択して、より最適な材料を選べばよい。具体的には、
下記のような組合せで用いることが好ましい。
【0042】例えば、イソシアネート系カップリング剤
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基
等を有する樹脂に対して使用することが好ましく、又、
エポキシ系カップリング剤は、カルボキシル基、メルカ
プト基、2重結合、イソシアネート基を有する樹脂に対
して使用することが好ましい。更に、アミノ系カップリ
ング剤は、塩素系、フッ素系樹脂、クロルスルホン基、
カルボキシル基、エステル基、エポキシ基、メチロール
基、スルホン基を有する樹脂に対して使用することが好
ましい。
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基
等を有する樹脂に対して使用することが好ましく、又、
エポキシ系カップリング剤は、カルボキシル基、メルカ
プト基、2重結合、イソシアネート基を有する樹脂に対
して使用することが好ましい。更に、アミノ系カップリ
ング剤は、塩素系、フッ素系樹脂、クロルスルホン基、
カルボキシル基、エステル基、エポキシ基、メチロール
基、スルホン基を有する樹脂に対して使用することが好
ましい。
【0043】チタン系のカップリング剤は、イソステア
ロイル基、ドデシルベンゼンスルホン基、ジオクチルパ
イロホスフェート、ジオクチルホスフェート等の有機官
能基を有するものがあるが、熱可塑性樹脂との反応性は
ない。しかし、無機粒子と反応して、無機粒子表面の熱
可塑性樹脂に対する親和性を高めることができる。これ
らのチタン系のカップリング剤の場合も、シラン系カッ
プリング剤等の場合と同様に、転写層で使用される熱可
塑性樹脂に応じて、より最適な材料を選択して使用する
ことが好ましい。特に、使用する熱可塑性樹脂の極性
と、カップリング剤の有機官能基の極性が近いもの同士
の組み合わせで使用すると、より親和性を高くできるの
で好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の熱可塑性樹脂を使用する場合には、有機官能基がイソ
ステアロイル基等の極性の小さいもの、ポリアミド等を
使用する場合は、N−アミノエチル・アミノエチル基等
の極性の大きいものを使用するとよい。
ロイル基、ドデシルベンゼンスルホン基、ジオクチルパ
イロホスフェート、ジオクチルホスフェート等の有機官
能基を有するものがあるが、熱可塑性樹脂との反応性は
ない。しかし、無機粒子と反応して、無機粒子表面の熱
可塑性樹脂に対する親和性を高めることができる。これ
らのチタン系のカップリング剤の場合も、シラン系カッ
プリング剤等の場合と同様に、転写層で使用される熱可
塑性樹脂に応じて、より最適な材料を選択して使用する
ことが好ましい。特に、使用する熱可塑性樹脂の極性
と、カップリング剤の有機官能基の極性が近いもの同士
の組み合わせで使用すると、より親和性を高くできるの
で好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の熱可塑性樹脂を使用する場合には、有機官能基がイソ
ステアロイル基等の極性の小さいもの、ポリアミド等を
使用する場合は、N−アミノエチル・アミノエチル基等
の極性の大きいものを使用するとよい。
【0044】アルミネート系カップリング剤としては、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートがあ
り、これも、上記したチタネート系のカップリング剤と
同様に、無機微粒子表面の熱可塑性樹脂に対する親和性
を高めることができる。 これらのカップリング剤の添
加方法としては、乾式法、湿式法、インテグラルブレン
ド法等がある。
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートがあ
り、これも、上記したチタネート系のカップリング剤と
同様に、無機微粒子表面の熱可塑性樹脂に対する親和性
を高めることができる。 これらのカップリング剤の添
加方法としては、乾式法、湿式法、インテグラルブレン
ド法等がある。
【0045】本発明における転写層には、以上に述べた
材料の他に、各種の添加剤を加えてもよい。特に、転写
層中にカチオン性材料を添加すると、より高い洗濯堅牢
性が得られる。即ち、インクジェットプリンタにおいて
使用されるインクに一般的に使用されている色材は、ア
ニオン性の水性染料である。そして、色材は、転写時の
熱により熱可塑性樹脂微粒子が溶融した際に一緒に取り
込まれて、布帛等の被記録材に被膜となって固着され
る。しかしながら、形成した被膜が完全には均一になら
ない場合もあり、そのような場合には、画像転写物を水
に浸漬させた際に、染料がしみ出してしまうことがあ
る。これに対して、転写層中にカチオン性材料を添加し
ておけば、染料を不溶化して染料の溶出を防ぐことが可
能となる。
材料の他に、各種の添加剤を加えてもよい。特に、転写
層中にカチオン性材料を添加すると、より高い洗濯堅牢
性が得られる。即ち、インクジェットプリンタにおいて
使用されるインクに一般的に使用されている色材は、ア
ニオン性の水性染料である。そして、色材は、転写時の
熱により熱可塑性樹脂微粒子が溶融した際に一緒に取り
込まれて、布帛等の被記録材に被膜となって固着され
る。しかしながら、形成した被膜が完全には均一になら
ない場合もあり、そのような場合には、画像転写物を水
に浸漬させた際に、染料がしみ出してしまうことがあ
る。これに対して、転写層中にカチオン性材料を添加し
ておけば、染料を不溶化して染料の溶出を防ぐことが可
能となる。
【0046】この際に使用することができるカチオン性
材料としては、具体的には、例えば、下記のような材料
が挙げられる。
材料としては、具体的には、例えば、下記のような材料
が挙げられる。
【0047】ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン等の樹脂のカチオン
化変性物、アリルアミン、ジアリルアミン、アリルスル
ホン、ジメチルアリルスルホン、ジアリルジメチルアン
モニウムクロライド、等のアミン系モノマー、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエ
チルアモノスチレン、メチルエチルアミノスチレン、N
−メチルアクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリルアミ
ド、及びその4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミン乃
至4級アンモニウム塩基を有するアクリルモノマーの重
合物及び共重合物等、ジシアンアミド等、主鎖に1〜3
級アミン乃至4級アンモニウム塩基を有する樹脂等が挙
げられる。
セルロース、ポリビニルピロリドン等の樹脂のカチオン
化変性物、アリルアミン、ジアリルアミン、アリルスル
ホン、ジメチルアリルスルホン、ジアリルジメチルアン
モニウムクロライド、等のアミン系モノマー、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエ
チルアモノスチレン、メチルエチルアミノスチレン、N
−メチルアクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリルアミ
ド、及びその4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミン乃
至4級アンモニウム塩基を有するアクリルモノマーの重
合物及び共重合物等、ジシアンアミド等、主鎖に1〜3
級アミン乃至4級アンモニウム塩基を有する樹脂等が挙
げられる。
【0048】更に、転写層中に、熱可塑性樹脂の微粒子
又は結着剤の可塑剤を添加させると、転写性を向上させ
る上で有効である。可塑剤を添加することによって、転
写時、つまり加熱時における転写層の溶融粘度が低くな
るので、より布帛への転写層の密着性を向上させること
ができ、転写性が改良される。この際に使用される可塑
剤としては、従来公知のものをいずれも用いることがで
きる。具体的には、例えば、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル等
のフタル酸エステル、燐酸トリブチル、燐酸トリフェニ
ル等の燐酸エステル、アジピン酸オクチル、アジピン酸
イソノニル等のアジピン酸エステル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジオクチル等のセバシン酸エステル、ク
エン酸アセチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチルヘキシ
ル、フマル酸ジブチル、トリメリット酸系可塑剤、ポリ
エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ステアリン系可
塑剤、塩化パラフィン、トルエンスルホンアミド及びそ
の誘導体、p−オキシ安息香酸−2−エチルヘキシルエ
ステル等が挙げられる。
又は結着剤の可塑剤を添加させると、転写性を向上させ
る上で有効である。可塑剤を添加することによって、転
写時、つまり加熱時における転写層の溶融粘度が低くな
るので、より布帛への転写層の密着性を向上させること
ができ、転写性が改良される。この際に使用される可塑
剤としては、従来公知のものをいずれも用いることがで
きる。具体的には、例えば、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル等
のフタル酸エステル、燐酸トリブチル、燐酸トリフェニ
ル等の燐酸エステル、アジピン酸オクチル、アジピン酸
イソノニル等のアジピン酸エステル、セバシン酸ジブチ
ル、セバシン酸ジオクチル等のセバシン酸エステル、ク
エン酸アセチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチルヘキシ
ル、フマル酸ジブチル、トリメリット酸系可塑剤、ポリ
エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ステアリン系可
塑剤、塩化パラフィン、トルエンスルホンアミド及びそ
の誘導体、p−オキシ安息香酸−2−エチルヘキシルエ
ステル等が挙げられる。
【0049】又、インクの浸透性を改良する目的で、転
写層中に界面活性剤を添加してもよい。即ち、転写層中
に界面活性剤を添加させることにより子表面の濡れ性が
よくなるので、インクジェット記録方式によって画像を
形成した場合に、転写層中への水系インクの浸透性が高
くなる。この際に使用する界面活性剤は、一般に使用さ
れるノニオン系界面活性剤を使用することができ、より
具体的には、エーテル系、エステル系、エーテル・エス
テル型、含フッ素型等の界面活性剤を使用することがで
きる。
写層中に界面活性剤を添加してもよい。即ち、転写層中
に界面活性剤を添加させることにより子表面の濡れ性が
よくなるので、インクジェット記録方式によって画像を
形成した場合に、転写層中への水系インクの浸透性が高
くなる。この際に使用する界面活性剤は、一般に使用さ
れるノニオン系界面活性剤を使用することができ、より
具体的には、エーテル系、エステル系、エーテル・エス
テル型、含フッ素型等の界面活性剤を使用することがで
きる。
【0050】上記のようにして構成される本発明のイン
クジェット記録用転写媒体の転写層の好ましい層厚とし
ては、15〜250μm、より好ましくは40〜200
μm、更に好ましくは50〜150μmの範囲である。
転写層の中でも、インクジェット記録により画像形成が
可能な、インクを吸収及び保持するための空隙を有する
部分の好ましい層厚は、10〜150μm、より好まし
くは30〜120μm、更に好ましくは40〜100μ
mの範囲である。転写媒体の転写層の層厚が厚過ぎる
と、布帛等の柔軟性のある被転写材に転写した場合に、
転写部分の柔軟性が劣ってしまい、その部分の風合いが
悪くなる。一方、転写層の層厚が薄過ぎると、層の強度
が弱くなって洗濯堅牢性等の劣化の原因となる。又、イ
ンクを吸収及び保持するための空隙を有する部分の層厚
を薄くすると、インクが充分に吸収及び保持されないた
め、高精細な画像の形成が困難となる。
クジェット記録用転写媒体の転写層の好ましい層厚とし
ては、15〜250μm、より好ましくは40〜200
μm、更に好ましくは50〜150μmの範囲である。
転写層の中でも、インクジェット記録により画像形成が
可能な、インクを吸収及び保持するための空隙を有する
部分の好ましい層厚は、10〜150μm、より好まし
くは30〜120μm、更に好ましくは40〜100μ
mの範囲である。転写媒体の転写層の層厚が厚過ぎる
と、布帛等の柔軟性のある被転写材に転写した場合に、
転写部分の柔軟性が劣ってしまい、その部分の風合いが
悪くなる。一方、転写層の層厚が薄過ぎると、層の強度
が弱くなって洗濯堅牢性等の劣化の原因となる。又、イ
ンクを吸収及び保持するための空隙を有する部分の層厚
を薄くすると、インクが充分に吸収及び保持されないた
め、高精細な画像の形成が困難となる。
【0051】上記したような構成を有する転写層と共に
本発明のインクジェット記録媒体を構成する離型層は、
布帛等の被記録媒体へ転写層を転写する転写時に転写層
と基材との剥離性を高める効果を持つ。
本発明のインクジェット記録媒体を構成する離型層は、
布帛等の被記録媒体へ転写層を転写する転写時に転写層
と基材との剥離性を高める効果を持つ。
【0052】この際、離型層に用いられる材料として
は、先ず、熱溶融性材料としては、カルナウバワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、カスターワックス等のワックス類、ステアリン酸、
パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸亜鉛、バルミチン酸亜鉛、メチルヒドロキシステア
レート、グリセロールモノヒドロキシステアレート、グ
リセロールモノヒドロキシステアレート等の高級脂肪
酸、或いはその金属塩、エステル等の誘導体、ポリアミ
ド系樹脂、石油系樹脂、ロジン誘導体、クロマン−イン
デン樹脂、テルペン系樹脂、ノボラック系樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、酸化ポリオレフィン等のオレフィン系樹脂、ビニル
エーテル系樹脂等が挙げられる。又、この他に、シリコ
ーン樹脂、フルオロシリコーン樹脂、フルオロオレフィ
ンビニルエーテルターポリマー、パーフルオロエポキシ
樹脂、パーフルオロアルキル基を側鎖に持つ熱硬化型ア
クリル樹脂やフッ化ビニリデン系硬化型塗料等も用いる
ことができる。
は、先ず、熱溶融性材料としては、カルナウバワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、カスターワックス等のワックス類、ステアリン酸、
パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸亜鉛、バルミチン酸亜鉛、メチルヒドロキシステア
レート、グリセロールモノヒドロキシステアレート、グ
リセロールモノヒドロキシステアレート等の高級脂肪
酸、或いはその金属塩、エステル等の誘導体、ポリアミ
ド系樹脂、石油系樹脂、ロジン誘導体、クロマン−イン
デン樹脂、テルペン系樹脂、ノボラック系樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、酸化ポリオレフィン等のオレフィン系樹脂、ビニル
エーテル系樹脂等が挙げられる。又、この他に、シリコ
ーン樹脂、フルオロシリコーン樹脂、フルオロオレフィ
ンビニルエーテルターポリマー、パーフルオロエポキシ
樹脂、パーフルオロアルキル基を側鎖に持つ熱硬化型ア
クリル樹脂やフッ化ビニリデン系硬化型塗料等も用いる
ことができる。
【0053】本発明のインクジェット記録用転写媒体に
おいて使用する、上記したような離型層及び転写層を保
持させるための基材としては、プリンタでの搬送が可能
であって、且つ熱転写の際に必要な耐熱性を有するもの
であれば、いずれの基材も使用できる。具体的には、例
えば、ポリエステル、ジアセテート、トリアセテート、
アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、セロハン、セルロイド等の合成樹脂フ
ィルムや紙、布帛や不織布のような柔軟性のある基材等
が挙げられる。本発明のインクジェット記録用転写媒体
においては、特に、柔軟性のある基材を用いることによ
って、被転写体の転写すべき部分の形状が曲面である場
合においても、これらの被転写体の形状に沿って転写媒
体の転写層を転写することができるので、平面以外の形
状の被転写体に対しても良好な転写画像の形成が可能と
なるので好ましい。
おいて使用する、上記したような離型層及び転写層を保
持させるための基材としては、プリンタでの搬送が可能
であって、且つ熱転写の際に必要な耐熱性を有するもの
であれば、いずれの基材も使用できる。具体的には、例
えば、ポリエステル、ジアセテート、トリアセテート、
アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、セロハン、セルロイド等の合成樹脂フ
ィルムや紙、布帛や不織布のような柔軟性のある基材等
が挙げられる。本発明のインクジェット記録用転写媒体
においては、特に、柔軟性のある基材を用いることによ
って、被転写体の転写すべき部分の形状が曲面である場
合においても、これらの被転写体の形状に沿って転写媒
体の転写層を転写することができるので、平面以外の形
状の被転写体に対しても良好な転写画像の形成が可能と
なるので好ましい。
【0054】これらの基材の厚さとしては、特に限定さ
れないが、汎用のインクジェットプリンタでの搬送が可
能な範囲であることが好ましく、例えば、30μm〜2
00μmの範囲のものを用いるとよい。
れないが、汎用のインクジェットプリンタでの搬送が可
能な範囲であることが好ましく、例えば、30μm〜2
00μmの範囲のものを用いるとよい。
【0055】又、基材上に離型層及び転写層を形成する
方法も特に限定されないが、例えば、転写層を構成する
ための好適な材料を適当な溶剤に溶解又は分散させて塗
工液を調製し、該塗工液を塗布する等の方法によって塗
工する方法や、転写層を構成するための好適な材料から
フィルムを形成し、該フィルムを基材上にラミネートす
る方法や、押し出し成型する方法等が挙げられる。塗工
液の塗工方法としては、ロールコーター法、ブレードコ
ーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコータ
ー法、バーコーター法、サイズプレス法、シムサイザー
法、スプレーコート法、グラビアコート法及びカーテン
コーター法等が挙げられる。
方法も特に限定されないが、例えば、転写層を構成する
ための好適な材料を適当な溶剤に溶解又は分散させて塗
工液を調製し、該塗工液を塗布する等の方法によって塗
工する方法や、転写層を構成するための好適な材料から
フィルムを形成し、該フィルムを基材上にラミネートす
る方法や、押し出し成型する方法等が挙げられる。塗工
液の塗工方法としては、ロールコーター法、ブレードコ
ーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコータ
ー法、バーコーター法、サイズプレス法、シムサイザー
法、スプレーコート法、グラビアコート法及びカーテン
コーター法等が挙げられる。
【0056】上記のような方法によって作製した本発明
のインクジェット記録用転写媒体は、インクジェット記
録用転写媒体の転写層にインクジェット記録方式で所望
の画像を形成する画像形成工程と、該画像形成工程によ
って画像が形成されている転写媒体の転写層側の面を被
転写体の表面に重ね、転写層側の面とは逆の背面から加
熱して転写層を被転写体表面に転写して転写画像を形成
する転写工程とを有する本発明の画像転写物の製造方法
に利用することができる。
のインクジェット記録用転写媒体は、インクジェット記
録用転写媒体の転写層にインクジェット記録方式で所望
の画像を形成する画像形成工程と、該画像形成工程によ
って画像が形成されている転写媒体の転写層側の面を被
転写体の表面に重ね、転写層側の面とは逆の背面から加
熱して転写層を被転写体表面に転写して転写画像を形成
する転写工程とを有する本発明の画像転写物の製造方法
に利用することができる。
【0057】即ち、本発明のインクジェット記録用転写
媒体の転写層に、先ずインクジェット記録方法により画
像を形成し、次に、形成された画像を、布帛やフィルム
等の被転写体と重ねた後、転写層側の面とは逆の転写媒
体の背面から加熱して転写層を基材上に転写し、その
後、基材を剥すことによって布帛上に画像を形成する。
この際、インクジェットプリンタは市販のプリンタをそ
のまま使用することができる。又、画像形成工程で用い
るインクを構成する色材も特に限定されるものではな
く、従来公知のアニオン系の色材等を用いることができ
る。
媒体の転写層に、先ずインクジェット記録方法により画
像を形成し、次に、形成された画像を、布帛やフィルム
等の被転写体と重ねた後、転写層側の面とは逆の転写媒
体の背面から加熱して転写層を基材上に転写し、その
後、基材を剥すことによって布帛上に画像を形成する。
この際、インクジェットプリンタは市販のプリンタをそ
のまま使用することができる。又、画像形成工程で用い
るインクを構成する色材も特に限定されるものではな
く、従来公知のアニオン系の色材等を用いることができ
る。
【0058】上記したように、本発明の画像転写物の製
造方法においては、転写層に画像を形成し、該画像を布
帛等の被転写体に転写して画像を形成するものであっ
て、直接、布帛に画像を印刷して画像を形成する方式の
ものではないので、特に、布帛等の被記録材を構成して
いる繊維材料等の種類に合わせて色材を変える必要はな
い。従って、被転写体に布帛を用い、上記のような画像
転写物の製造方法によって、布帛上に転写画像を形成す
れば、簡易な方法で、良好な画像が形成された被転写布
帛が得られる。本発明の被転写布帛において使用し得る
布帛は、特に限定されるものではなく、布帛を構成する
材料としては、例えば、綿、麻、絹、毛、レーヨン、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル、アセテート、トリア
セテート、ポリウレタン等、及びこれらの混紡繊維が挙
げられる。又、これらの材料から形成される布帛は、織
物、編物、不織布等のいずれの形態も使用できる。
造方法においては、転写層に画像を形成し、該画像を布
帛等の被転写体に転写して画像を形成するものであっ
て、直接、布帛に画像を印刷して画像を形成する方式の
ものではないので、特に、布帛等の被記録材を構成して
いる繊維材料等の種類に合わせて色材を変える必要はな
い。従って、被転写体に布帛を用い、上記のような画像
転写物の製造方法によって、布帛上に転写画像を形成す
れば、簡易な方法で、良好な画像が形成された被転写布
帛が得られる。本発明の被転写布帛において使用し得る
布帛は、特に限定されるものではなく、布帛を構成する
材料としては、例えば、綿、麻、絹、毛、レーヨン、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル、アセテート、トリア
セテート、ポリウレタン等、及びこれらの混紡繊維が挙
げられる。又、これらの材料から形成される布帛は、織
物、編物、不織布等のいずれの形態も使用できる。
【0059】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。
更に詳細に説明する。
【0060】以下に、実施例及び比較例に使用した材料
を示した。
を示した。
【0061】熱可塑性樹脂微粒子 (熱可塑性樹脂微粒子a):多孔性ナイロン樹脂微粒子 ・オルガソール3501EXD NAT(エルフ・アト・ケ
ム(株)製、粒径10μm)(熱可塑性樹脂微粒子b):エ
チレン樹脂微粒子 ・ACポリエチ A−6(AlliedSignal社
製、粒径6μm)
ム(株)製、粒径10μm)(熱可塑性樹脂微粒子b):エ
チレン樹脂微粒子 ・ACポリエチ A−6(AlliedSignal社
製、粒径6μm)
【0062】結着樹脂 (熱可塑性樹脂結着剤a):エチレン−アクリル酸エマ
ルジョン ・ハイテック E−8778(東邦化学工業(株)製、
固形分25%)(熱可塑性樹脂結着剤b):ウレタンエ
マルジョン ・タケラック W−635c(武田薬品工業(株)製、
固形分35%)(熱可塑性樹脂結着剤c):エチレン樹脂
エマルジョン(エチレン系エマルジョン) ・ケミパール W−300(三井石油化学(株)製、粒径
6μm、固形分40%)
ルジョン ・ハイテック E−8778(東邦化学工業(株)製、
固形分25%)(熱可塑性樹脂結着剤b):ウレタンエ
マルジョン ・タケラック W−635c(武田薬品工業(株)製、
固形分35%)(熱可塑性樹脂結着剤c):エチレン樹脂
エマルジョン(エチレン系エマルジョン) ・ケミパール W−300(三井石油化学(株)製、粒径
6μm、固形分40%)
【0063】カップリング剤 (カップリング剤a):シランカップリング剤(反応
基:エポキシ基) ・SH−6040(トーレダウコーニング(株)製、5
%水溶液として使用)(カップリング剤b):シランカ
ップリング剤(反応基:アミノ基) ・SH−6020 トーレダウコーニング(株)製、5
%水溶液として使用)(カップリング剤c):チタンカッ
プリング剤(有機官能基:イソステアロイル基) ・KR−TTS(味の素(株)製、5%IPA溶液とし
て使用)(カップリング剤d):チタンカップリング剤
(有機官能基:N−アミノエチル・アミノエチル基) ・KR−44(味の素(株)製、5%IPA溶液として
使用)
基:エポキシ基) ・SH−6040(トーレダウコーニング(株)製、5
%水溶液として使用)(カップリング剤b):シランカ
ップリング剤(反応基:アミノ基) ・SH−6020 トーレダウコーニング(株)製、5
%水溶液として使用)(カップリング剤c):チタンカッ
プリング剤(有機官能基:イソステアロイル基) ・KR−TTS(味の素(株)製、5%IPA溶液とし
て使用)(カップリング剤d):チタンカップリング剤
(有機官能基:N−アミノエチル・アミノエチル基) ・KR−44(味の素(株)製、5%IPA溶液として
使用)
【0064】無機微粒子 (無機微粒子a):シリカ ・ミズカシル P−78A(水澤化学工業(株)製、粒
径3μm)
径3μm)
【0065】各種添加剤 (カチオン性樹脂a):アクリル系カチオン樹脂 ・ELポリマーNWS−16(新中村化学工業(株)
製、固形分30%)(可塑剤a):N−エチル−o,p
−トルエンスルホンアミド ・トップサイザー3号(富士アミドケミカル(株)製)
(界面活性剤a):フッ素系界面活性剤 ・サーフロンS−131(セイミケミカル(株)製、固
形分30%)
製、固形分30%)(可塑剤a):N−エチル−o,p
−トルエンスルホンアミド ・トップサイザー3号(富士アミドケミカル(株)製)
(界面活性剤a):フッ素系界面活性剤 ・サーフロンS−131(セイミケミカル(株)製、固
形分30%)
【0066】基材 (離型層を設けた基材a):離型紙(シリコーン系樹脂
の離型層を有する) ・ST60OKT−T(リンッテック(株)製)
の離型層を有する) ・ST60OKT−T(リンッテック(株)製)
【0067】以上の材料を用いて、下記に示した組成の
塗工液を作製した。この際、カップリング剤及び無機微
粒子の添加については、予めカップリング剤を、水又は
イソプロピルアルコール(IPA)に溶解させた液に無
機微粒子を添加し、充分に撹拌したものを塗料中に添加
する湿式方式により行った。次に、上記のようにして作
製した塗工液を基材a上にバーコーターを用いて、下記
の条件で塗工及び乾燥して転写層を形成し、離型層及び
転写層を有する各実施例及び比較例の転写媒体を作製し
た。第1表に、実施例1〜6及び比較例1〜5の転写媒
体の転写層の構成をまとめて示した。
塗工液を作製した。この際、カップリング剤及び無機微
粒子の添加については、予めカップリング剤を、水又は
イソプロピルアルコール(IPA)に溶解させた液に無
機微粒子を添加し、充分に撹拌したものを塗料中に添加
する湿式方式により行った。次に、上記のようにして作
製した塗工液を基材a上にバーコーターを用いて、下記
の条件で塗工及び乾燥して転写層を形成し、離型層及び
転写層を有する各実施例及び比較例の転写媒体を作製し
た。第1表に、実施例1〜6及び比較例1〜5の転写媒
体の転写層の構成をまとめて示した。
【0068】 実施例1 <転写層1層目の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤a 400重量部(固形分100重量部) ・無機微粒子a 15重量部 ・カップリング剤a 15重量部 ・カチオン樹脂a 50重量部(固形分15重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・イソプロピルアルコール(IPA) 200重量部 <塗工条件> ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0069】 実施例2 <転写層1層目の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子b 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤b 170重量部(固形分50重量部) ・無機微粒子a 10重量部 ・カップリング剤b 10重量部 ・カチオン樹脂a 33重量部(固形分10重量部) ・界面活性剤a 6重量部(固形分1.2重量部) ・イソプロピルアルコール(IPA) 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:80μm
【0070】 実施例3 <転写層1層目(表層側)の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤a 400重量部(固形分100重量部) ・カチオン樹脂a 50重量部(固形分15重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0071】 <転写層2層目(離型層側)の組成> ・無機微粒子a 15重量部 ・カップリング剤a 15重量部 ・結着剤c 150重量部(60重量部) ・IPA 50重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:20μm
【0072】 実施例4 <転写層1層目の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤a 400重量部(固形分100重量部) ・カチオン樹脂a 50重量部(固形分15重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0073】 <転写層2層目の組成> ・熱可塑性樹脂結着剤c 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/5分 ・塗工膜厚:5μm
【0074】 <転写層3層目の組成> ・無機微粒子a 15重量部 ・カップリング剤a 15重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤c 150重量部(60重量部) ・IPA 50重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:20μm
【0075】 実施例5 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子b 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤b 170重量部(固形分50重量部) ・無機微粒子a 10重量部 ・カップリング剤c 10重量部 ・カチオン樹脂a 33重量部(固形分10重量部) ・界面活性剤a 6重量部(固形分1.2重量部) ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:80μm
【0076】 実施例6 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤b 250重量部(固形分100重量部) ・無機微粒子a 15重量部 ・カップリング剤d 15重量部 ・カチオン樹脂a 33重量部(固形分10重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 200重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0077】 比較例1 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤a 400重量部(固形分100重量部) ・無機微粒子a 15重量部 ・カチオン樹脂a 50重量部(固形分15重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 200重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0078】比較例2 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤a 400重量部(固形分100重量部) ・カチオン樹脂a 50重量部(固形分15重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0079】 比較例3 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微微粒子b 100重量部 ・熱可塑性樹脂微結着剤b 170重量部(固形分50重量部) ・無機微粒子a 10重量部 ・カチオン樹脂a 33重量部(固形分10重量部) ・界面活性剤a 6重量部(固形分1.2重量部) ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:80μm
【0080】 比較例4 <転写層の組成> ・熱可塑性樹脂微粒子a 100重量部 ・熱可塑性樹脂結着剤b 250重量部(固形分100重量部) ・無機微粒子a 15重量部 ・カチオン樹脂a 33重量部(固形分10重量部) ・界面活性剤a 8重量部(固形分2.4重量部) ・可塑剤a 20重量部 ・IPA 100重量部 (塗工条件) ・乾燥条件:70℃/10分 ・塗工膜厚:60μm
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】以上のようにして作成した実施例1〜6及
び比較例1〜5で得た各転写媒体に、インクジェットカ
ラープリンタBJC−600J(キヤノン株式会社製)
を用いて、バックプリトフィルムモードで印刷を行って
画像を形成した。印刷後、綿100%のTシャツ(HA
NES製BEEFY)に、画像が形成されている転写媒
体の転写層側をTシャツ地側に合わせて積層し、基材側
から熱転写機(熱板表面温度200℃ 転写圧力80g
/cm2)を用いて転写を行って画像転写物を形成し
た。このようにして作成した各画像転写物の転写画像に
ついて、下記の評価方法及び評価基準で、(1)画質、
(2)洗濯堅牢性、及び(3)転写性の評価を行った。
び比較例1〜5で得た各転写媒体に、インクジェットカ
ラープリンタBJC−600J(キヤノン株式会社製)
を用いて、バックプリトフィルムモードで印刷を行って
画像を形成した。印刷後、綿100%のTシャツ(HA
NES製BEEFY)に、画像が形成されている転写媒
体の転写層側をTシャツ地側に合わせて積層し、基材側
から熱転写機(熱板表面温度200℃ 転写圧力80g
/cm2)を用いて転写を行って画像転写物を形成し
た。このようにして作成した各画像転写物の転写画像に
ついて、下記の評価方法及び評価基準で、(1)画質、
(2)洗濯堅牢性、及び(3)転写性の評価を行った。
【0086】(1)画質 2色のパッチを隣り合わせて印刷し、その境界部の滲み
で評価した。画像は、全画素に100%デューティーの
イエローとシアン、ブルー及びレッドが隣接したものを
用い、それぞれの色の境界部の滲みを目視で観察した。
評価は下記4段階で行った。 A:すべての色同士の境界部で、滲みがなかったもの B:2次色同士(ブルーとレッド間)の境界部のみ滲み
があったもの C:2次色と1次色間(ブルーとシアン間)でも境界部
滲みがあったもの D:どの境界部とも滲みがあったもの
で評価した。画像は、全画素に100%デューティーの
イエローとシアン、ブルー及びレッドが隣接したものを
用い、それぞれの色の境界部の滲みを目視で観察した。
評価は下記4段階で行った。 A:すべての色同士の境界部で、滲みがなかったもの B:2次色同士(ブルーとレッド間)の境界部のみ滲み
があったもの C:2次色と1次色間(ブルーとシアン間)でも境界部
滲みがあったもの D:どの境界部とも滲みがあったもの
【0087】(2)洗濯堅牢性 上記の方法で作成した画像転写物であるTシャツを、家
庭用2層式洗濯機を用い、10分間の洗濯及び10分間
のすすぎを各10回ずつ行い、次いで脱水した後、乾燥
機で乾燥した。このようにして洗濯及び乾燥を行った各
Tシャツの転写部の脱色の程度を目視にて観察し、各サ
ンプルの洗濯堅牢性を下記の基準で評価した。Tシャツ
に形成した画像は、全画素に100%デューティーのブ
ラック、シアン、マゼンタ及びイエローのパッチ(15
mm×15mm)とした。 A:脱色が無かった B:少し脱色していた C:かなり脱色していた
庭用2層式洗濯機を用い、10分間の洗濯及び10分間
のすすぎを各10回ずつ行い、次いで脱水した後、乾燥
機で乾燥した。このようにして洗濯及び乾燥を行った各
Tシャツの転写部の脱色の程度を目視にて観察し、各サ
ンプルの洗濯堅牢性を下記の基準で評価した。Tシャツ
に形成した画像は、全画素に100%デューティーのブ
ラック、シアン、マゼンタ及びイエローのパッチ(15
mm×15mm)とした。 A:脱色が無かった B:少し脱色していた C:かなり脱色していた
【0088】(3)転写性 上記の洗濯堅牢性の評価試験を行なった洗濯及び乾燥後
の各Tシャツの転写部の剥れの程度を目視にて観察し、
下記の基準で各サンプルの転写性を評価した。 A:転写層の剥れがなかった B:転写層が部分的に剥れていた C:転写層が全体的に剥れていた 各実施例及び比較例の評価結果を第2表に示した。
の各Tシャツの転写部の剥れの程度を目視にて観察し、
下記の基準で各サンプルの転写性を評価した。 A:転写層の剥れがなかった B:転写層が部分的に剥れていた C:転写層が全体的に剥れていた 各実施例及び比較例の評価結果を第2表に示した。
【0089】(4)転写媒体の保存性 更に、以上のように作成した実施例1〜6及び比較例1
〜5での各転写媒体(シート)をポリプロピレン製の袋
に入れ、60℃/50%環境の高温槽内に2日間放置し
た後、これを用いて、上記と同様にしてTシャツに画像
を転写して画像転写物である各Tシャツを得た。次に、
得られた各Tシャツについて、上記と同様に(2)洗濯
堅牢性及び(3)転写性を評価して、(3)シートの保
存性を評価した。
〜5での各転写媒体(シート)をポリプロピレン製の袋
に入れ、60℃/50%環境の高温槽内に2日間放置し
た後、これを用いて、上記と同様にしてTシャツに画像
を転写して画像転写物である各Tシャツを得た。次に、
得られた各Tシャツについて、上記と同様に(2)洗濯
堅牢性及び(3)転写性を評価して、(3)シートの保
存性を評価した。
【0090】
【表5】
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録方法を利用して布帛等の被転写体へ
簡便に、且つ良好な転写画像を常に安定して形成するこ
とができるシート保存性に優れたインクジェット記録用
転写媒体が提供される。特に、かかる転写媒体を使用す
れば、インク吸収性が高く、高濃度で鮮明性の高い転写
画像を形成することが可能であり、更に、得られる被転
写布帛等の画像転写物は、転写画像が柔軟で風合いに優
れ、且つ洗濯堅牢性が高いものとなる。
インクジェット記録方法を利用して布帛等の被転写体へ
簡便に、且つ良好な転写画像を常に安定して形成するこ
とができるシート保存性に優れたインクジェット記録用
転写媒体が提供される。特に、かかる転写媒体を使用す
れば、インク吸収性が高く、高濃度で鮮明性の高い転写
画像を形成することが可能であり、更に、得られる被転
写布帛等の画像転写物は、転写画像が柔軟で風合いに優
れ、且つ洗濯堅牢性が高いものとなる。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材上に離型層及び転写層が設けられた
インクジェット記録用転写媒体において、上記転写層が
熱可塑性樹脂微粒子、熱可塑性樹脂結着剤、無機微粒子
及びカップリング剤を含むことを特徴とするインクジェ
ット記録用転写媒体。 - 【請求項2】 カップリング剤が、熱可塑性樹脂微粒子
又は熱可塑性樹脂結着剤に対して反応性のある官能基を
有する請求項1に記載のインクジェット記録用転写媒
体。 - 【請求項3】 転写層が、カップリング剤を含む層と、
カップリング剤に対して反応性を有する熱可塑性樹脂を
含む層との少なくとも2層に分離されている請求項2に
記載のインクジェット記録用転写媒体。 - 【請求項4】 カップリング剤が、熱可塑性樹脂微粒子
又は熱可塑性樹脂結着剤或いはその他の転写層中の材料
と反応性を持たない請求項1に記載のインクジェット記
録用転写媒体。 - 【請求項5】 転写層が少なくとも2層から構成され、
且つ離型層と接触する転写層の最下層が樹脂粒子を含有
しない均一皮膜層である請求項1〜請求項4のいずれか
に記載のインクジェット記録用転写媒体。 - 【請求項6】 転写層と均一皮膜層とに同一の熱可塑性
樹脂が含まれる請求項5に記載のインクジェット記録用
転写媒体。 - 【請求項7】 インクジェット記録用転写媒体の転写層
にインクジェット記録方式で所望の画像を形成する画像
形成工程と、該画像形成工程によって画像が形成されて
いる転写媒体の転写層側の面を被転写体の表面に重ね、
転写層側の面とは逆の背面から加熱して転写層を被転写
体表面に転写して転写画像を形成する転写工程とを有す
る画像転写物の製造方法において、上記インクジェット
記録用転写媒体に請求項1〜請求項6のいずれかに記載
のインクジェット記録用転写媒体を使用することを特徴
とする画像転写物の製造方法。 - 【請求項8】 布帛上に転写画像が形成された被転写布
帛であって、請求項7に記載の画像転写物の製造方法に
よって転写画像を形成したことを特徴とする被転写布
帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11018309A JPH11277896A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-27 | インクジェット記録用転写媒体、画像転写物の製造方法及び被転写布帛 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-16222 | 1998-01-28 | ||
| JP1622298 | 1998-01-28 | ||
| JP11018309A JPH11277896A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-27 | インクジェット記録用転写媒体、画像転写物の製造方法及び被転写布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11277896A true JPH11277896A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=26352503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11018309A Withdrawn JPH11277896A (ja) | 1998-01-28 | 1999-01-27 | インクジェット記録用転写媒体、画像転写物の製造方法及び被転写布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11277896A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001232938A (ja) * | 2000-01-13 | 2001-08-28 | Eastman Kodak Co | インクジェット記録要素 |
| JP2015120341A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-07-02 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 中間転写体の上の犠牲コーティングを使用する間接的な印刷装置 |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP11018309A patent/JPH11277896A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001232938A (ja) * | 2000-01-13 | 2001-08-28 | Eastman Kodak Co | インクジェット記録要素 |
| JP2015120341A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-07-02 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 中間転写体の上の犠牲コーティングを使用する間接的な印刷装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |