JPH11278709A - 高摩擦ローラ及びその製造方法 - Google Patents

高摩擦ローラ及びその製造方法

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JPH11278709A
JPH11278709A JP8306298A JP8306298A JPH11278709A JP H11278709 A JPH11278709 A JP H11278709A JP 8306298 A JP8306298 A JP 8306298A JP 8306298 A JP8306298 A JP 8306298A JP H11278709 A JPH11278709 A JP H11278709A
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JP
Japan
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roller
belt
layer
friction
sheet
Prior art date
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Withdrawn
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JP8306298A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Aoyanagi
博之 青柳
Chiaki Oguchi
千昭 小口
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送するシートの紙質に左右されず、長期的
に紙粉の影響も受け難く、更に厚み斑の無い高摩擦層を
備えた搬送精度の高い高摩擦ローラを提供すること。 【解決手段】 ローラ表面3に高摩擦層4が付着されて
成り、該高摩擦層4は耐摩耗性粒子5がほぼ均一に分散
された接着材6を素材とする複数の帯状層7,7,…か
ら成り、該帯状層はその帯長が前記ローラ2の外周より
長いと共にその始点8と終点9が上下に重ならないよう
にローラの軸方向にずれて設けられていること。分散粒
子によるシートへの鋭角的な接触が可能となり、搬送精
度が紙質に左右されず、また、紙粉の影響も受けにく
い。更に、帯状層は、ローラの表面でその始点と終点が
重ならないので、ローラ径が均一となり、紙送り精度も
高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート、例えば、
普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェク
タ)用シート、光沢紙、光沢フィルム等の各種シートを
搬送するための高摩擦ローラ及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高摩擦ローラの従来技術とし
て、特開平1−256438号公報に開示されたものが
挙げられる。この高摩擦ローラは、紙送り装置用の紙送
りローラを構成するものであり、ゴム、合成樹脂、金属
等からなるローラ本体の外周面にシリコーンゴムをコー
ティングして成る。このシリコーンゴムから成るコーテ
ィング層の高い摩擦抵抗により紙を滑ることなくしっか
りと保持して紙送りすることができるというものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーンゴムからなるコーティング層は、普通紙等に対して
は高い摩擦抵抗を安定して発揮し、精度良く搬送するこ
とができるが、光沢フィルム等の滑らかなシートに対し
ては、搬送時に不用意に滑りやすく、搬送精度が悪い。
すなわち、搬送精度が紙質に左右され易いという問題が
あった。
【0004】また、普通紙であっても、長期的には、紙
粉が次第にシリコーンゴムからなるコーティング層の表
面に着き、その結果徐々に摩擦抵抗が低下し、搬送精度
が低下するという問題があった。
【0005】更に、前記シリコーンゴムのコーティング
層は、ローラ本体の表面全体を覆っているが、このよう
な構造のコーティング層は、その製造に際し、ローラ本
体の表面を周方向にコーティングする際にその始点と終
点が重なるため、その重なり部分に厚み斑が発生しやす
く、その結果ローラ径が不均一になり、紙送り精度も低
くなるという問題があった。
【0006】本発明の課題は、搬送するシートの紙質に
左右されず、長期的な紙粉の影響も受け難く、更に厚み
斑の無い高摩擦層を備えた搬送精度の高い高摩擦ローラ
を提供することにある。
【0007】また、そのような高摩擦ローラの製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本願請求項1に記載の発明は、ローラ表面に高摩擦層が
付着されて成る高摩擦ローラにおいて、前記高摩擦層は
耐摩耗性粒子がほぼ均一に分散された接着材を素材とす
る複数の帯状層から成り、該帯状層はその帯長が前記ロ
ーラの外周より長いと共にその始点と終点が上下に重な
らないようにローラの軸方向にずれて設けられているこ
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、前記高摩擦層は耐摩耗性
粒子がほぼ均一に分散された接着材を素材としているた
め、その分散粒子によるシートへの鋭角的な接触が可能
となり、普通紙等に対してだけでなく、光沢フィルム等
の滑らかなシートに対しても高い摩擦抵抗を安定して発
揮できる。よって、搬送精度が紙質に左右されず、安定
している。また、紙粉は粒子部分にはほとんど付着しな
いし仮に着いてもすぐに剥落するため、長期的にも摩擦
抵抗は低下せず、搬送精度を高く維持できる。
【0010】更に、前記高摩擦層は前記素材から成る複
数の帯状層から成り、この帯状層はその帯長が前記ロー
ラの外周より長いと共にその始点と終点が上下に重なら
ないようにローラの軸方向にずれて設けられているた
め、該帯状層は、その製造に際し、ローラの表面でその
始点と終点が重ならない。よって、従来のような厚み斑
が発生する恐れは無く、その結果ローラ径が均一とな
り、紙送り精度も高い。
【0011】また本願請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載された発明において、前記帯状層はローラ軸の
直交面に対して互いに対称なものから成る組を単位とし
てその単位がローラ軸方向に複数設けられていることを
特徴とする。各帯状層はシートの搬送方向に対して傾き
を持ってローラ表面に設けられているため、その一つの
部分ではシートを斜行させる力が生じるが、一単位を成
す互いの帯状層は対称関係を持って傾いて設けられてい
るため、その一単位においては、互いに打ち消し合って
斜行が防止され、シートはその進行方向にまっすぐ送ら
れる。
【0012】また本願請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載された発明において、前記各単位の帯状層の始
点と終点は、その位置が各単位毎に周方向にずれて設け
られていることを特徴とする。これにより、始点と終点
の位置がローラ軸方向については周方向の一定の範囲に
集中せず、少しずつずれて全体に分配されるため、重な
らない始点及び終点すなわち不連続部分があっても、そ
れをローラ全表面で吸収して緩和することができ、搬送
精度を高く維持することができる。
【0013】また本願請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3のいずれかに記載された発明において、前記帯状
層の帯長はローラの外周の1.5倍以下に形成されてい
ることを特徴とする。このように一つの帯状層の全長を
ローラの外周より少し長い程度としたので、実質一巻き
となり、その製造が容易であると共に、層厚を均一にし
やすい。
【0014】また本願請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4のいずれかに記載された発明において、前記耐摩
耗性粒子はアルミナ、炭化珪素等のセラミックから成る
ことを特徴とする。このようにセラミック粒子を用いた
ので、搬送精度が紙質に左右されず、紙粉の影響を受け
ないという作用効果が一層確実に得られると共に、その
硬質で塑性変形を受けにくいという性質に基づいて耐久
性も一層優れたものとなる。しかも安価である。
【0015】また本願請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5のいずれかに記載された発明において、前記耐摩
耗性粒子は、その平均粒径が20μm〜70μmである
ことを特徴とする。平均粒径をこの範囲にしたので、大
き過ぎることに基づくシートの損傷を確実に防止でき、
また小さ過ぎることに基づく紙粉詰まりの恐れを確実に
防止できると共に高精度搬送のために必要な摩擦係数が
容易に得られる。
【0016】また本願請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載された発明において、前記耐摩
耗性粒子は、高摩擦層表面における分布密度が20%〜
80%であることを特徴とする。これにより、分布密度
が大き過ぎることに基づく粒子の重層(団子)状態の発
生及び小さ過ぎることに基づく粒子による凸部の不足と
それによる摩擦抵抗の低下を確実に防止することができ
る。
【0017】また本願請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7のいずれかに記載された高摩擦ローラを製造する
方法であって、ローラ表面に付着される各帯状層は、前
記ローラとは別の転写用部材の表面に予め剥離可能に設
けた帯状層相当部を該ローラ表面に転写した後、固着す
ることにより設けることを特徴とする高摩擦ローラの製
造方法である。本発明に係る製造方法によれば、複数の
帯状層をローラ表面に直接コーティングするのではな
く、転写用部材を利用して、その表面からローラ表面に
転写するので、その製造を簡単に且つ高精度に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る高摩擦ロー
ラの一実施の形態を示す斜視図であり、図2は当該高摩
擦ローラを組み付けたシート搬送装置の使用状態を示す
要部拡大断面図である。
【0019】図1に示した如く、高摩擦ローラ1は、ロ
ーラ2の表面3に高摩擦層4が付着されている。ローラ
2の材質は、金属、ゴム又はプラスチック(エラストマ
を含む)等が挙げられるが、この形態例では高剛性の金
属である。高摩擦層4は、ローラ2の全表面を覆うよう
に設けられているのではなく、複数の帯状層7,7,…
に分かれてローラ2の表面3を部分的に且つ規則的に覆
うように設けられている。
【0020】高摩擦層4を成す帯状層7,7,…は、図
2に拡大してその断面を示したように、耐摩耗性粒子5
がほぼ均一に分散された接着材6を素材として構成さ
れ、該耐摩耗性粒子5の分散により表面に凹凸が形成さ
れている。耐摩耗性粒子5として比較的鋭く尖っている
形状のものを用いることにより一層高摩擦な凹凸とな
る。
【0021】耐摩耗性粒子5は、この例ではアルミナ、
炭化珪素等のセラミックから成り、その平均粒径は20
μm〜70μmであり、更に高摩擦層4の表面における
分布密度は20%〜80%であるように形成されてい
る。また接着材6は、耐摩耗性粒子5を分散させて強固
にローラ2の表面3に固着して一体化するためのもの
で、この観点から適宜選定できる。この例では、後述す
る転写方法を利用できる接着剤が用いられている。具体
的には、接着材6として、熱硬化型エポキシ系接着剤、
室温硬化型アクリル系接着剤、UV硬化型ポリウレタン
系接着剤、又は2液反応型エポキシ系接着剤などが挙げ
られる。
【0022】また、当該帯状層7,7,…はその帯長が
前記ローラ2の外周より長いと共にその始点8と終点9
が上下に重ならないようにローラ2の軸方向にずれて設
けられている。この例では帯状層7,7,…の全長は、
ローラ2の外周の1,5倍以下すなわち少しだけ長く形
成されている。そして、各帯状層7,7,…はローラ2
の軸と直交する面に対して互いに対称なものから成る組
Aを単位としてその単位がローラ軸方向に複数設けられ
ている。
【0023】ここで、図1に示した高摩擦ローラ1の製
造方法を説明する。先ず、ローラ2とは別の転写用部材
(図示せず)の表面に予め剥離可能に帯状層相当部を設
ける。この帯状層相当部はローラ2に転写されて帯状層
になるもので、その設け方は公知の印刷技術を用いて行
っても或いはその他の方法で行ってもよい。次いで、表
面に何も無いローラ2を前記転写用部材に互いの軸を平
行にして接触させ、その状態で両者を互いに滑らないよ
うにして軸の回りに回転することによりローラ2の表面
に帯状層7,7,…を転写させる。転写した後、接着材
6として用いられた接着剤が加熱硬化型の接着剤である
場合は、加熱処理して接着材6をローラ2の表面3に強
固に固着させて一体化する。尚、常温硬化型又はUV硬
化型接着剤などが用いられた場合は、その接着剤に合わ
せた硬化処理が採られる。
【0024】図2に示した如く、高摩擦ローラ1を組み
付けたシート搬送装置は、プリンタ等に用いられるもの
であるが、当該高摩擦ローラ1を駆動ローラとし、従動
ローラ10と対を成している。Sはシートである。駆動
ローラ1は図示しない駆動手段によって例えば矢印f方
向に回転駆動される。従動ローラ10はその軸11が図
示しない付勢手段により駆動ローラ1に向けて付勢され
ている。この付勢力によって、従動ローラ10は駆動ロ
ーラ1に圧接されて従動するようになっている。従っ
て、駆動ローラ1と従動ローラ10との間にシートSが
供給されると、このシートSは、図示のように駆動ロー
ラ1と従動ローラ10とで挟持されて矢印a方向に搬送
されることになる。
【0025】従動ローラ10は、ゴム等からなる弾性ロ
ーラ12の表面に低摩擦材料のコーティング層13を設
けたものである。この形態例ではフッ素コーティング層
から成り、その層厚は5μm〜20μmである。20μ
mを越えると弾性ローラ12自体の円滑な弾性変形が阻
害されるからであり、逆に、5μm未満であると従動ロ
ーラ10のシートSに対する摩擦係数の低減を図ること
ができないからである。また、弾性ローラ12の硬度
は、ゴム硬度で60°〜95°である。硬度が高い(9
5°を越える)と、駆動ローラ1と圧接したときに、シ
ートSに対する挟持部(いわゆるニップ部)Nの幅(シ
ート搬送方向における長さ)が不十分となってシート送
り動作が不安定となり、逆に、硬度が低い(60°未満
である)と、従動ローラ10が変形し過ぎて、シートS
の食いつきが不安定になるからである。
【0026】次に上記実施の形態例の作用について説明
する。上記実施の形態例によれば、高摩擦層4は耐摩耗
性粒子5がほぼ均一に分散された接着材6を素材として
いるため、図2に示した如く、その分散粒子5によるシ
ートSへの鋭角的な接触が可能となり、普通紙等に対し
てだけでなく、光沢フィルム等の滑らかなシートSに対
しても高い摩擦抵抗を安定して発揮できる。従って、搬
送精度が紙質に左右されず、安定している。また、普通
紙等を継続して搬送した場合でも、発生する紙粉は該粒
子5の部分にはほとんど付着しないし、仮に着いてもす
ぐに剥落する。従って、紙粉の発生があっても摩擦抵抗
は低下せず、搬送精度を高く維持できる。
【0027】更に、高摩擦層4は前記素材から成る複数
の帯状層7,7,…から成り、この帯状層7,7,…は
その帯長がローラ2の外周より長いと共にその始点8と
終点9が上下に重ならないようにローラ2の軸方向にず
れて設けられているため、該帯状層7,7,…は、その
製造に際し、ローラ2の表面3でその始点8と終点9が
重ならない。従って、従来のような厚み斑が発生する恐
れは無く、その結果ローラ径が均一となり、紙送り精度
も向上する。
【0028】また、帯状層7,7,…がローラ2の軸と
直交する面に対して互いに対称なものから成る組Aを単
位としてその単位すなわち組Aがローラ軸方向に複数設
けられているものは、以下の作用効果が得られる。各帯
状層7,7,…はシートSの搬送方向aに対して傾きを
持ってローラ表面3に設けられているため、その一つの
部分ではシートSを斜行させる力が生じるが、一単位す
なわち一組Aを成す互いの帯状層7,7は対称関係を持
って傾いて設けられているため、その一単位において
は、互いに打ち消し合って斜行が防止され、シートSは
その進行方向aにまっすぐ送られることになる。
【0029】また、帯状層7,7,…の帯長がローラ2
の外周の1.5倍以下すなわちローラの外周より少し長
い程度としたものは、実質1ターンであって短いため、
その製造が容易であり、更に層厚を均一にしやすい。
【0030】また、耐摩耗性粒子5としてアルミナ、炭
化珪素等のセラミック粒子を用いたものは、セラミック
の硬質性及び塑性変形しにくいという性質に基づいて耐
久性が一層優れたものになると共に、搬送精度が紙質に
左右されず、また紙粉の影響も受けないという効果も一
層確実なものとなる。
【0031】また、耐摩耗性粒子5の平均粒径が20μ
m〜70μmの範囲に規定したものは、粒径が大き過ぎ
ないためシートの損傷を確実に防止でき、また粒径が小
さ過ぎないため表面への紙粉詰まりを確実に防止するこ
とができると共に必要な摩擦係数が容易に得られる。
【0032】また、耐摩耗性粒子5の高摩擦層表面にお
ける分布密度が20%〜80%であるものは、分布密度
が大き過ぎないため粒子の重層(団子)状態の発生を確
実に防止でき、また小さ過ぎないため粒子とシートSと
の接触点数を充分に確保でき、もって必要な摩擦抵抗の
ものを確実に得ることができる。
【0033】また、本発明に係る高摩擦ローラの製造方
法によれば、複数の帯状層7,7,…をローラ2の表面
3に直接コーティングするのではなく、転写用部材を利
用して、その表面からローラ表面3に転写するので、複
数の帯状層7,7,…を簡単に且つ高精度に製造するこ
とができる。
【0034】次に、図3に基づいて本願発明の他の実施
の形態を説明する。この実施の形態に係る高摩擦ローラ
1は、基本的には図1に示した形態例と同様であり、異
なる点は、帯状層7,7,…の前記各単位すなわち各組
A,A,…の帯状層7,7の始点8と終点9は、その位
置が各組A毎に周方向にずれて設けられていることであ
る。この実施の形態に依れば、始点8と終点9の位置が
各組A毎にローラ軸方向については周方向の一定の範囲
に集中せず、少しずつずれて全体に分配されているた
め、重ならない始点8及び終点9すなわち不連続部分が
あっても、それをローラ2の全表面3で吸収して緩和す
ることができ、搬送精度を高く維持することができる。
【0035】図4は、本発明に係る上記高摩擦ローラ1
を用いたインクジェットプリンタの一例を示す概略側面
図である。このインクジェットプリンタは、駆動ローラ
である高摩擦ローラ1及び従動ローラ10からなるシー
ト搬送装置30と、このシート搬送装置30にシートS
を供給するシート供給装置40と、シート搬送装置30
により搬送されるシートSの表面にインクを吐出して画
像(文字を含む)を形成する印字ヘッド50と、印字済
のシートSを排出する排出ローラ対60を備えている。
また、これらの装置等を取り付けるためのメインフレー
ム70と、第1のサブフレーム71と、第2のサブフレ
ーム72と、図示しない一対のサイドフレーム等を備え
ている。
【0036】シート搬送装置30は、その駆動ローラ
(高摩擦ローラ)1が図示しないサイドフレームに支持
されており、適宜の駆動手段で駆動されるようになって
いる。従動ローラ10は、後述する支持機構により、駆
動ローラ1に対して少し押圧状態で従動回転可能に支持
されている。
【0037】シート供給装置40は、供給ローラ41
と、該供給ローラ41に向けてシートSを付勢する図示
しないホッパと、供給ローラ41との間でシートSを挟
圧してシートSを分離する分離パッド42とを備えてい
る。ホッパには複数枚のシートSがセットされており、
シート供給持には、1回転する供給ローラ41に向けて
シートSがホッパにより押圧され、分離パッド42で分
離されて、1枚のシートSのみがシート搬送装置30に
向けて供給されるようになっている。供給されるシート
Sは、第1サブフレーム71に取り付けられた下ガイド
80と、メインフレーム70に取り付けられた上ガイド
90とにより、シート搬送装置30に向けて案内され
る。
【0038】印字ヘッド50は、キャリッジ51に取り
付けられている。キャリッジ51はメインフレーム70
の上端70aと、キャリッジガイド軸52とによって、
紙面と直交する方向に移動可能に取り付けられている。
キャリッジ51にはインクタンク53が搭載されてい
る。その印字動作は、キャリッジ51が紙面と直交方向
に移動しつつ印字ヘッド50からインクが吐出されるこ
とにより1行分の印字がなされ、その1行分の印字がな
される毎に、シート搬送装置30でシートSが所定ピッ
チ(通常行間分)搬送され、これらの動作が繰り返され
ることによって行われる。なお、54はシートSの下面
を支持して案内するとともにシートSと印字ヘッド50
との間隔を規定する基底部材である。
【0039】排出ローラ対60は、駆動ローラ61と、
これに向けて付勢されている従動スターホイール62と
からなっており、印字済のシートSを機外に排出するも
のである。従動スターホイール62は第2サブフレーム
72に取り付けられている。
【0040】次に、シート搬送装置30の従動ローラ1
0の支持構造について図4乃至図6に基づいて説明す
る。これらの図に示したように、従動ローラ10は上ガ
イド90の先端部に回転可能に支持されている。この上
ガイド90は、全体として略板状体をなしており、図5
に拡大して示した如く、その基部91が支持軸20に回
転可能に取り付けられている。支持軸20はメインフレ
ーム70の下端において折り曲げ形成されたフック部7
3、74によって上下から挟まれるようにして支持され
ている。また、支持軸20は、図5においてその左方が
メインフレーム70の背面(図5で右側の面)75に当
接している。これによって、支持軸20は、シート搬送
装置30の駆動ローラ1の軸線と平行に配置されるよう
になっている。
【0041】従動ローラ10は、図6に示した如く、1
本の軸11と、この軸11の軸線方向中央部11aに対
して対称に、且つこの中央部21aを避けて該軸11に
装着された従動ローラ単体対10’、10’とを有して
いる。一方、上ガイド90の先端部には、前記軸11の
両端11b、11bを支持する、上下方向(駆動ローラ
1に向かう方向)に伸びる長穴92、92と、前記軸1
1の中央部11aと当接する押圧部93とが形成されて
いる。長穴92、92は、基部91すなわち支持軸20
に対して等距離に設けられている。
【0042】前記支持軸20には、ねじりバネ100が
装着されている。このねじりバネ100の一端101は
図4に示したように、メインフレーム70のフック部7
6に掛け止めされ、他端102は上ガイド90の押圧部
93に当接してこれを駆動ローラ1に向けて付勢してい
る。
【0043】従って、従動ローラ10は、軸11の両端
11b、11bが駆動ローラ1方向に向かってのみ移動
可能に支持されているとともに、軸11の中央部11a
のみが駆動ローラ1方向に向けて付勢されているから、
該軸11は支持軸20とは独立してその中央部1a(正
面視で)まわりに揺動可能であり、駆動ローラ1に沿う
ようにして駆動ローラ1に圧接されることになる。尚、
図示しないが、このプリンタにおいては、上記構造の従
動ローラ10が駆動ローラ1に対してその軸方向に複数
設けられている。
【0044】また軸11の両端11b、11bを支持し
ている長穴92、92が支持軸20に対して等距離に設
けられているので、軸11と支持軸20は平行であり、
且つ支持軸20は、ねじりバネ100によってメインフ
レーム70の背面75に押し付けられた状態となるか
ら、支持軸20と駆動ローラ1との平行度は高精度に保
たれ、結果として、従動ローラ10の軸11と駆動ロー
ラ1の軸線との平行度が高精度に保たれることになる。
とりわけ、従動ローラ10の軸11が支持軸20と独立
して中央部11a(正面視で)まわりに揺動可能である
ことによって、正面視での平行度は極めて高精度に保た
れることになる。
【0045】そして、従動ローラ10は、上記したよう
に軸11の両端11b、11bが駆動ローラ1方向に向
かってのみ移動可能に支持されているとともに、軸11
の中央部11aのみが駆動ローラ1方向に向けて付勢さ
れているので、駆動ローラ1に対して均等に圧接される
こととなり、シートSが真っ直ぐ搬送されることとな
る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、高摩擦層は耐摩耗性粒
子がほぼ均一に分散された接着材を素材としているた
め、その分散粒子によるシートへの鋭角的な接触が可能
となり、高い摩擦抵抗を安定して発揮でき、搬送精度が
紙質に左右されないようにすることができる。また、紙
粉が発生してもその影響をほとんど受けず、長期的にも
摩擦抵抗は低下せず、搬送精度を高く維持することがで
きる。
【0047】更に、前記高摩擦層は複数の帯状層からな
ると共に、該帯状層はその帯長が前記ローラの外周より
長いと共にその始点と終点が上下に重ならないようにロ
ーラの軸方向にずれて設けられているため、該帯状層
は、その製造に際し、ローラの表面でその始点と終点が
重ならない。その結果、ローラ径が均一となり、もって
紙送り精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高摩擦ローラの一実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る高摩擦ローラを組み付けた搬送装
置の一例を示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る高摩擦ローラの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図4】本発明に係る高摩擦ローラを組み付けたインク
ジェットプリンタを示す概略側面図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】従動ローラの支持構造の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 高摩擦ローラ 2 ローラ 3 ローラ表面 4 高摩擦層 5 耐摩耗性粒子 6 接着材 7 帯状層 8 始点 9 終点 10 従動ローラ 11 軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ表面に高摩擦層が付着されて成る
    高摩擦ローラにおいて、前記高摩擦層は耐摩耗性粒子が
    ほぼ均一に分散された接着材を素材とする複数の帯状層
    から成り、該帯状層はその帯長が前記ローラの外周より
    長いと共にその始点と終点が上下に重ならないようにロ
    ーラの軸方向にずれて設けられていることを特徴とする
    高摩擦ローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記帯状層はローラ
    軸の直交面に対して互いに対称なものから成る組を単位
    としてその単位がローラ軸方向に複数設けられているこ
    とを特徴とする高摩擦ローラ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記各単位の帯状層
    の始点と終点は、その位置が各単位毎に周方向にずれて
    設けられていることを特徴とする高摩擦ローラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    帯状層の帯長はローラの外周の1.5倍以下に形成され
    ていることを特徴とする高摩擦ローラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
    耐摩耗性粒子はアルミナ、炭化珪素等のセラミックから
    成ることを特徴とする高摩擦ローラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記
    耐摩耗性粒子は、その平均粒径が20μm〜70μmで
    あることを特徴とする高摩擦ローラ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    耐摩耗性粒子は、高摩擦層表面における分布密度が20
    %〜80%であることを特徴とする高摩擦ローラ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載された高
    摩擦ローラの製造方法であって、ローラ表面に付着され
    る各帯状層は、前記ローラとは別の転写用部材の表面に
    予め剥離可能に設けた帯状層相当部を該ローラ表面に転
    写した後、固着することにより設けることを特徴とする
    高摩擦ローラの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024684A (ja) * 2013-11-08 2014-02-06 Brother Ind Ltd 画像記録装置
JP2014043352A (ja) * 2013-11-08 2014-03-13 Brother Ind Ltd 画像記録装置

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JP2014024684A (ja) * 2013-11-08 2014-02-06 Brother Ind Ltd 画像記録装置
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