JPH11279336A - 共重合体ラテックス - Google Patents
共重合体ラテックスInfo
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- JPH11279336A JPH11279336A JP34142198A JP34142198A JPH11279336A JP H11279336 A JPH11279336 A JP H11279336A JP 34142198 A JP34142198 A JP 34142198A JP 34142198 A JP34142198 A JP 34142198A JP H11279336 A JPH11279336 A JP H11279336A
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Abstract
水性、インキ乾燥性、印刷光沢に優れ、しかもべとつき
防止性が改善されて塗工操業性に優れ、さらに、広い印
刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を有する塗
工紙を得ることができる紙塗工用組成物のバインダーと
して有用な共重合体ラテックスを提供する。 【解決手段】 共重合体ラテックスは、(a)脂肪族共
役ジエン系単量体20〜80重量%、(b)エチレン系
不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、および
(c)単量体(a)および単量体(b)と共重合可能な
他の単量体10〜79.9重量%からなる単量体を乳化
重合して得られる。この乳化重合は、ジフェニルエチレ
ンおよび/またはその核置換体の存在下で行うことがで
きる。共重合体のガラス転移温度は−100〜60℃の
範囲に少なくとも1点存在し、かつ、共重合体は、示差
熱量計によって得られる示差熱量曲線において、転移領
域の最低温度T1と最高温度T2との差ΔTが、30℃
以上、好ましくは、35℃以上である。
Description
スに関し、更に詳しくは、塗工操業性に優れ、かつ、印
刷光沢、表面平滑性、表面強度などの印刷適性に優れ、
更に広い印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性
を有する塗工紙を得ることができる紙塗工用組成物のバ
インダーとして有用な共重合体ラテックスに関する。
とした紙塗工用組成物を紙に塗工し、印刷適性に優れた
塗工紙が製造されている。共重合体ラテックスは、その
優れた接着強度から、紙塗工用組成物の主バインダーと
して使用されている。
塗工紙に要求される性能も厳しくなってきており、表面
強度、耐水性、インキ転移性および印刷光沢などの改良
が要求されるようになった。これと同時に、近年はコス
ト低減の目的からバインダー量を低減する要求が高まっ
ており、このためより少量の添加量でも十分な表面強度
を示すバインダーが求められている。
い、要求される印刷速度の範囲が広がってきている。従
来の共重合体ラテックスでは適用可能な印刷速度範囲が
狭いので、印刷速度に対応してその速度に適した共重合
体ラテックスを個別的に選択する必要があり、製造コス
トの面と操業性の面で大きな負担となっている。このこ
とから広い印刷速度範囲にわたって適用できる共重合体
ラッテクスの登場が望まれている。
おり、塗工操業性の改良、特に主な障害であるバッキン
グロール汚れ性の改良、すなわち共重合体ラテックスの
粘着性の低減(べとつき防止性)も要求されている。
質、特に表面強度の改良が求められ、そのために、例え
ば共重合体のゲル含量を調製する方法や共重合体組成を
調整するなどの改良方法が提案されている。しかし、表
面強度と他の特性とは互いに背反することが多く、全て
の特性をバランスよく高いレベルにすることは非常に困
難である。
エン系単量体の量を増やして共重合体のガラス転移温度
を低くする方法が試みられていたが、この方法では耐水
性およびべとつき防止性の特性低下が著しい。逆に、ガ
ラス転移温度を高くすると、耐水性の点は良好である
が、接着強度及び印刷光沢の低下が著しい。また、官能
基を有する単量体を多量に用いる方法では、接着強度は
改良されるが、ラテックスの粘度が異常に高くなるので
作業性が著しく低下し、かつ共重合体ラテックスの製造
コストが高くなる。
れかの特性の改良が達成されたとしても、全ての特性に
対する要求を満たすことはできず、ますます厳しくなる
印刷における諸要求を満たすことはできないのが現状で
ある。
的背景のもとになされたものであり、その目的は、塗工
紙の表面強度が大幅に改良され、かつ耐水性、インキ乾
燥性、印刷光沢に優れ、しかもべとつき防止性が改善さ
れて塗工操業性に優れ、さらに、広い印刷速度範囲にわ
たって上記の優れた印刷適性を有する塗工紙を得ること
ができる紙塗工用組成物のバインダーとして有用な共重
合体ラテックスを提供することにある。
クスは、(a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜80重
量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1
〜10重量%、および(c)単量体(a)および単量体
(b)と共重合可能な他の単量体10〜79.9重量%
からなる単量体を乳化重合して得られ、共重合体のガラ
ス転移温度は−100〜60℃の範囲に少なくとも1点
存在し、かつ、共重合体は、示差走査熱量計によって得
られる示差熱量曲線において、転移領域の最低温度T1
と最高温度T2との差ΔTが30℃以上である。以下、
この共重合体ラテックスを共重合体ラテックス(A)と
いう。
は、前記T1は、最も低温側の転移領域における最低温
度を、前記T2は、最も高温側の転移領域における最高
温度を示す。
おいて、前記差ΔTが30℃以上であることで、本発明
の共重合体ラテックス(A)を例えば紙塗工用組成物に
用いた場合には、広範な印刷速度範囲において前述した
印刷適性を高レベルに維持することができ、その結果、
広い印刷速度範囲に適用が可能な塗工紙を得ることがで
きる。そして、この塗工紙は、高速印刷における変形速
度の極めて大きい衝撃的な変形に対して高い耐性を有す
る。
(A)の共重合体は、示差熱量曲線の転移領域内にガラ
ス転移温度が1点のみ存在するもの、あるいは複数存在
するもののいずれであってもよい。好ましくは、1点の
み存在するものであり、本発明の目的の効果が一段と優
れる。
塗工用組成物のバインダーとして用いた場合には、広い
印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を発現さ
せ、紙塗工用、特に、オフセット印刷用さらに好ましく
はシートオフセット印刷用およびウエッブオフセット印
刷に好適に使用され得る。
(a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜80重量%、
(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1〜10
重量%、および(c)単量体(a)および単量体(b)
と共重合可能な他の単量体10〜79.9重量%からな
る単量体を、該単量体100重量部当り、下記一般式
(1)で表される化合物2〜100重量%と他の重合連
鎖移動剤98〜0重量%とからなる重合連鎖移動剤0.
1〜20重量部の存在下において、乳化重合して得ら
れ、得られる共重合体のガラス転移温度は−100〜6
0℃の範囲に少なくとも1点存在し、かつ、共重合体
は、示差走査熱量計によって得られる示差熱量曲線にお
いて、転移領域の最低温度T1と最高温度T2との差Δ
Tが30℃以上である。
よびX4 は、それぞれ独立に水素原子,ハロゲン原子,
炭素数1〜4のアルキル基,メトキシ基,ヒドロキシル
基,グリシジル基,アセチル基またはアルキルメルカプ
ト基を示す)このようにして得られた共重合体ラテック
ス(以下「共重合体ラテックス(B)」という)は、重
合連鎖移動剤に上記一般式(1)で表される化合物を含
むことで、共重合体ラテックス(B)を紙塗工用のバイ
ンダーに適用した場合において、従来の重合連鎖移動剤
を用いて得られた共重合体ラテックスに比べ、接着強度
およびべとつき防止性が更に一段と優れる。
は、前記T1は、最も低温側の転移領域における最低温
度を、前記T2は、最も高温側の転移領域における最高
温度を示す。
おいて、前記差ΔTが30℃以上であることで、本発明
の共重合体ラテックス(B)を例えば紙塗工用組成物に
用いた場合には、広範な印刷速度範囲において前述した
印刷適性を高レベルに維持することができ、その結果、
広い印刷速度範囲に適用が可能な塗工紙を得ることがで
きる。そして、この塗工紙は、高速印刷における変形速
度の極めて大きい衝撃的な変形に対して高い耐性を有す
る。
(B)の共重合体は、示差熱量曲線の転移領域内にガラ
ス転移温度が1点のみ存在するもの、あるいは複数存在
するもののいずれであってもよい。好ましくは、1点の
み存在するものであり、本発明の目的の効果が一段と優
れる。
フェニルエチレンであることが好ましい。1,1−ジフ
ェニルエチレンを使用することにより、優れた接着強度
およびべとつき防止性をさらに確実に発現することがで
きる。
塗工用組成物のバインダーとして用いた場合には、広い
印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を発現さ
せ、紙塗工用、特に、オフセット印刷用さらに好ましく
はシートオフセット印刷用およびウエッブオフセット印
刷に好適に使用され得る。
に説明する。 (共重合体ラテックス(A))本発明の共重合体ラテッ
クス(A)の製造に使用される(a)脂肪族共役ジエン
系単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプレンなどが
挙げられるが、好ましくは1,3−ブタジエンである。
これらの(a)脂肪族共役ジエン系単量体は、1種単独
で、あるいは2種以上を併用することができる。
は、得られる重合体に適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝
撃性を付与するために必須の成分であり、その使用割合
は全単量体に対して20〜80重量%、好ましくは30
〜70重量%である。この(a)成分が20重量%未満
であると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が改良さ
れない。一方、(a)成分が80重量%を越えるとべと
つき防止性が悪化する。
量体としては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。これ
らの(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種
単独で、あるいは2種以上を併用することもできる。
単量体の使用量は、全単量体に対して0.1〜10重量
%、好ましくは0.3〜8重量%であり、更に好ましく
は0.5〜5重量%である。(b)成分が0.1重量%
未満では、重合時のラテックスの安定性が悪く、多量の
凝固物の発生を招く。一方(b)成分が10重量%を超
えると、ラテックス粘度が大きく上昇し、作業性が悪化
する。
体(b)と共重合可能な他のビニル系単量体としては芳
香族ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリレート、シ
アン化ビニル化合物、酢酸ビニル、アクリルアミド系化
合物、N−メチロールアクリルアミドなどが挙げられ
る。
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げ
られ、特にスチレンが好ましい。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アク
リレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレートなど
が挙げられ、特にメチルメタアクリレートが好ましい。
ニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、特にア
クリロニトリルが好ましい。
アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミドなどが挙げられる。
し、2種以上を併用してもかまわない。
に応じた適度なガラス転移温度を与えるために使用する
ものであり、その使用割合は10〜79.9重量%、好
ましくは25〜69.5重量%である。
述した単量体成分(a)、(b)および(c)を乳化重
合して得られ、共重合体のガラス転移温度は−100〜
60℃、好ましくは−80〜50℃、さらに好ましくは
−70〜50℃の範囲に少なくとも1点存在し、かつ、
共重合体は、示差熱量曲線の転移領域におけるT1とT
2との差ΔTは、30℃以上、好ましくは35℃以上、
さらに好ましくは40℃以上、特に好ましくは45℃〜
120℃である。
着強度が劣り、−100℃未満であるとべとつき防止性
が低下する。
印刷速度範囲において印刷適性を高レベルに維持するこ
とができないため、十分な印刷速度範囲を確保できな
い。それと同時に、塗工紙の表面強度および耐衝撃性が
低下し、高速印刷における変形速度の極めて大きい衝撃
的な変形に対して耐えられない。
に際しては、水性媒体中で乳化剤、重合開始剤などを用
いて製造することができる。
活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが
単独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。
例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレング
リコールアルキルエーテルの硫酸エステルなどが挙げら
れる。
リエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキル
エーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いら
れる。
してカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐
酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4
級アンモニウム塩を持つものが挙げられ、具体的にはラ
ウリルベタイン、ステアリルベタインなどのベタイン
類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニ
ン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ
(アミノエチル)グリシン、などのアミノ酸タイプのも
のなどが用いられる。
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性重合
開始剤、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、
2,2’−アゾビスイソブチルニトリルなどの油溶性重
合開始剤、還元剤との組み合わせによるレドックス系重
合開始剤などが、それぞれ単独であるいは組み合わせで
使用できる。
なども公知のものが使用できる。
臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類、n−ヘキシルメ
ルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チオグリコ
ール酸などのメルカプタン類、ジメチルキサントゲンジ
サルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルフィ
ドなどのキサントゲン類、ターピノーレン、α−メチル
スチレンダイマー、下記一般式(1)の化合物(たとえ
ば1,1−ジフェニルエチレン)、下記一般式(1)の
化合物の核置換体など通常の乳化重合で使用可能なもの
を全て使用できる。
よびX4 は、それぞれ独立に水素原子,ハロゲン原子,
炭素数1〜4のアルキル基,メトキシ基,ヒドロキシル
基,グリシジル基,アセチル基またはアルキルメルカプ
ト基を示す)重合方法としては、単量体の一部を重合し
た後、その残りを連続的にあるいは断続的に添加する方
法、あるいは単量体を重合のはじめから連続的に添加す
る方法(重合タイプ)が挙げられる。また、他の方法と
して、共重合体のガラス転移温度が異なる複数の共重合
体ラテックスを予め製造し、それらを混合して、本発明
の共重合体ラテックスを得る方法(混合タイプ)が挙げ
られる。好ましくは、前者の重合タイプである。
℃、より好ましくは25〜80℃である。重合時間は、
通常10〜30時間である。 (共重合体ラテックス(B))本発明の共重合体ラテッ
クス(B)の製造に使用される(a)脂肪族共役ジエン
系単量体、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体お
よび(c)単量体(a)および単量体(b)と共重合可
能な他の単量体の詳細は、共重合体ラテックス(A)と
同様である。
記の単量体(a)、単量体(b)および単量体(c)
を、下記一般式(1)で表される化合物2〜100重量
%と他の重合連鎖移動剤98〜0重量%とからなる重合
連鎖移動剤0.1〜20重量部の存在下において、乳化
重合して得られる。
よびX4 は、それぞれ独立に水素原子,ハロゲン原子,
炭素数1〜4のアルキル基,メトキシ基,ヒドロキシル
基,グリシジル基,アセチル基またはアルキルメルカプ
ト基を示す)上記一般式(1)で表される化合物は、ジ
フェニルエチレンおよび/またはその核置換体である。
上記一般式(1)で表される化合物のうち、1,1−ジ
フェニルエチレンが好ましく、単独あるいは2種以上を
併用することができる。
する他の重合連鎖移動剤としては、一般の乳化重合に使
用されている公知の重合連鎖移動剤を使用することがで
きる。このような重合連鎖移動剤としては、具体的に
は、例えば、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメル
カプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシ
ルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−
テトラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;ジメ
チルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲン
ジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィ
ドなどのキサントゲンジスルフィド類;テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラム
ジスルフィド類;四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロ
ゲン化炭化水素類;ペンタフェニルエタン、α−メチル
スチレンダイマーなどの炭化水素類;およびアクロレイ
ン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−エチルヘ
キシルチオグリコレート、ターピノーレン、α−テルピ
ネン、γ−テルピネン、ジペンテンなどを挙げることが
できる。これらは単独でも、あるいは2種以上組み合わ
せて使用することもできる。これらのうち、メルカプタ
ン類、キサントゲンジスルフィド類、チウラムジスルフ
ィド類、四塩化炭素、α−メチルスチレンダイマーなど
が好適に使用される。
される化合物の割合は2〜100重量%、好ましくは3
〜100重量%、さらに好ましくは5〜95重量%であ
る。
割合が2重量%未満では接着強度、耐ブリスター性およ
びべとつき防止性に優れた共重合体ラテックスを得るこ
とができない。また、上記一般式(1)で表される化合
物と他の重合連鎖移動剤との併用により、重合時におけ
る反応性を高めることができる。
重量部当り、0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜
15重量部、さらに好ましくは0.2〜10重量部、特
に好ましくは0.3〜8重量部である。この重合連鎖移
動剤の使用量が0.1重量部未満では耐ブリスター性が
劣り、一方20重量部を越えると接着強度が低下して好
ましくない。
合体のガラス転移温度は、−100〜60℃、好ましく
は−80〜50℃、さらに好ましくは−70〜50℃の
範囲に少なくとも1点存在し、かつ、共重合体は、示差
熱量曲線の転移領域におけるT1とT2との差ΔTは、
30℃以上、好ましくは35℃以上、さらに好ましくは
40℃以上、特に好ましくは45℃〜120℃である。
着強度が劣り、−100℃未満であるとべとつき防止性
が低下する。
印刷速度範囲において印刷適性を高レベルに維持するこ
とができないため、十分な印刷速度範囲を確保できな
い。それと同時に、塗工紙の表面強度および耐衝撃性が
低下し、高速印刷における変形速度の極めて大きい衝撃
的な変形に対して耐えられない。
に際しては、水性媒体中で乳化剤、重合開始剤などを用
いて製造することができる。乳化剤および重合開始剤の
詳細は、共重合体ラテックス(A)と同様である。
剤、無機電解質なども公知のものが使用できる。
は、共重合体ラテックス(A)と同様である。 (紙塗工用組成物)本発明の共重合体ラテックス(A)
および共重合体ラテックス(B)(以下「共重合体ラテ
ックス」という)が用いられる紙塗工用組成物は、無機
あるいは有機顔料に、前記共重合体ラテックス、さらに
必要に応じて他のバインダー、種々の助剤を配合して使
用される。前記共重合体ラテックスの配合量は、通常、
顔料100重量部に対して共重合体ラテックス1〜30
重量部(固形分として)、好ましくは3〜25重量部で
ある。共重合体ラテックスが1重量部未満であると、接
着強度が著しく低下し、一方30重量部を超えるとイン
ク乾燥性の低下が著しい。
ム、酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タ
ルク、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛等が、また有機顔
料としてはポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン樹
脂などを挙げることができる。これらは目的に応じて、
単独でも、あるいは2種以上組み合わせても使用するこ
とができる。
工用組成物、特にオフセット印刷用の紙塗工用組成物に
おいては、顔料接着剤として好適に使用される。また、
この紙塗工用組成物は、前記共重合体ラテックスに加え
て、カゼイン、カゼイン変性物、澱粉、澱粉変性物、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなど
の水溶性物質を必要に応じて組み合わせて使用できる。
般に使用されている種々の配合剤、例えば、耐水性改良
剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着色顔料、蛍光染料およ
びpH調節剤を任意に配合することができる。
フセット印刷用紙およびウエッブオフセット印刷用紙に
好適に使用され、その他、凸版印刷、グラビア印刷など
の各種印刷用紙および紙のコーティング剤にも使用する
ことができる。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に制約されるものではない。なお、実施例におい
て割合を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部およ
び重量%を意味する。 (共重合体ラテックスの製造) (実施例1〜6)撹拌機を備え、温度調節の可能なオー
トクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を仕込
み、次いで表1に示す成分を一括で仕込み、60℃で1
時間反応させた。その後、表2に示す1段目ならびに2
段目成分を10部/時間の速度で連続的に添加し重合を
継続させ、さらに連続添加終了後6時間にわたって70
℃で反応させた。最終的な重合転化率は98%であっ
た。
ラス転移温度、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分
および差ΔTを以下の方法で求めた。その結果を表3に
示す。
乾燥を行い、フィルムを作製した。この乾燥フィルムを
示差走査熱量計(DSC:デュポン社製)を用いてAS
TM法に準じて測定した。
ー社製のサブミクロンアナライザー(モデルN4)で、
常法により求めた。
ようにして測定した。共重合体ラテックスをpH8.0
に調製した後、イソプロパノールで凝固し、この凝固物
を洗浄、乾燥した後、所定量(約0.03g)の試料を
所定量(100ml)のトルエンに20時間浸漬する。
その後、120メッシュの金網で濾過し、得られる残存
固形分の仕込の全固形分に対する重量%を求めた。
STM法に準じて測定し、示差熱量曲線を求めた。これ
により、各共重合体ラテックスの共重合体の転移領域の
最低温度T1と最高温度T2との差ΔT(℃)を求め
た。なお、実施例1の示差熱量曲線を図1に示す。 (実施例7〜12)撹拌機を備え、温度調節の可能なオ
ートクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を仕
込み、次いで表6に示す成分を一括で仕込み、60℃で
1時間反応させた。その後、表7に示す1段目ならびに
2段目成分を10部/時間の速度で連続的に添加し重合
を継続させ、さらに連続添加終了後6時間にわたって7
0℃で反応させた。最終的な重合転化率は98%であっ
た。
ラス転移温度、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分
および差ΔTを実施例1と同様の方法で求めた。その結
果を表8に示す。 (実施例13,14)撹拌機を備え、温度調節の可能な
オートクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を
仕込み、表7に示す1段目ならびに2段目成分を10部
/時間の速度で連続的に添加し重合を継続させ、さらに
連続添加終了後6時間にわたって70℃で反応させた。
最終的な重合転化率は98%であった。
ラス転移温度、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分
および差ΔTを実施例1と同様の方法で求めた。その結
果を表8に示す。 (比較例1〜3)撹拌機を備え、温度調節の可能なオー
トクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を仕込
み、次いで表4に示す1段目成分を一括で仕込み、60
℃で1時間反応させた。その後、表4に示す2段目成分
を10部/時間の速度で連続的に添加し重合を継続さ
せ、さらに連続添加終了後6時間にわたって70℃で反
応させた。最終的な重合転化率は、98%であった。
ラス転移温度、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分
および差ΔTを実施例1と同様の方法で求めた。その結
果を表5に示す。 (比較例4〜6)撹拌機を備え、温度調節の可能なオー
トクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を仕込
み、次いで表9に示す1段目成分を一括で仕込み、60
℃で1時間反応させた。その後、表9に示す2段目成分
を10部/時間の速度で連続的に添加し重合を継続さ
せ、さらに連続添加終了後6時間にわたって70℃で反
応させた。最終的な重合転化率は、98%であった。
ラス転移温度、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分
および差ΔTを実施例1と同様の方法で求めた。その結
果を表10に示す。 (紙塗工用組成物の調整)実施例1〜14および比較例
1〜6で製造した共重合体ラテックスを用いて、下記の
処方によりオフセット印刷用の紙塗工用組成物を調製し
た。 配合; カオリンクレー 70.0部 炭酸カルシウム 30.0部 分散剤 0.2部 水酸化ナトリウム 0.1部 澱粉 4.0部 ラテックス(固形分として) 10.0部 水 全固形分が60%となるように適当量添加 この紙塗工用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面1
8.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレード
コーター(熊谷理機工業製)で塗工し、150℃の電気
式熱風乾燥機にて15秒間乾燥した。得られた塗工紙を
温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、
その後、線圧100kg/cm,ロール温度50℃の条
件でスーパーカレンダー処理を4回行った。得られた塗
工紙の性能評価は以下の方法により行った。 1)ドライピック強度 RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で
判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少ないも
のほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示
した。
の印刷速度の測定法を(A)法、100m/分の印刷速
度の測定法を(B)法と表す。 2)ウェットピック強度 RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿して
から、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を
肉眼で判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少
ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均
値で示した。
の印刷速度の測定法を(A)法、100m/分の印刷速
度の測定法を(B)法と表す。 3)印刷光沢 RI印刷機を用いてオフセット用インキをベタ塗りし、
村上式光沢計を使用して60度の角度で測定した。 4)べとつき防止性 ラテックスをポリエチレンテレフタレートフィルム上に
No.18ロッドにより塗布し、120℃で30秒間、
乾燥し、皮膜を形成させる。この皮膜と黒羅紗紙を合わ
せて、ベンチスーパーカレンダーにより線圧200kg
/m,温度70℃の条件下で圧着させる。両者をひきは
がして、黒羅紗紙のラテックスへの転写の程度を目視で
5段階で評価する。転写の少ないものほど高得点とし
た。数値は測定回数6回の平均値で示した。
5、表8および表10に示した。
重合体ラテックスは、本発明の目的が達成されている。
一方、比較例1〜3の共重合体ラテックスは、印刷速度
依存性が大きく、また比較例3の共重合体ラテックス
は、さらに、べとつき防止性も劣っている。
共重合体ラテックスは、比較例4〜6の共重合体ラテッ
クスに比べて、べとつき防止性および接着強度が優れて
いる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜
80重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体
0.1〜10重量%、および(c)単量体(a)および
単量体(b)と共重合可能な他の単量体10〜79.9
重量%からなる単量体を乳化重合して得られる共重合体
ラテックスであり、 共重合体のガラス転移温度は−100〜60℃の範囲に
少なくとも1点存在し、かつ、共重合体は、示差走査熱
量計によって得られる示差熱量曲線において、転移領域
の最低温度T1と最高温度T2との差ΔTが30℃以上
であることを特徴とする共重合体ラテックス。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記共重合体ラテックスは、紙塗工用組成物のバインダ
ーとして用いられる共重合体ラテックス。 - 【請求項3】 (a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜
80重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体
0.1〜10重量%、および(c)単量体(a)および
単量体(b)と共重合可能な他の単量体10〜79.9
重量%からなる単量体を、該単量体100重量部当り、
下記一般式(1)で表される化合物2〜100重量%と
他の重合連鎖移動剤98〜0重量%とからなる重合連鎖
移動剤0.1〜20重量部の存在下において、乳化重合
して得られ、 得られる共重合体のガラス転移温度は−100〜60℃
の範囲に少なくとも1点存在し、かつ、共重合体は、示
差走査熱量計によって得られる示差熱量曲線において、
転移領域の最低温度T1と最高温度T2との差ΔTが3
0℃以上である共重合体ラテックス。 【化1】 (式中、Phはフェニル基を示し、X1 ,X2 ,X3 お
よびX4 は、それぞれ独立に水素原子,ハロゲン原子,
炭素数1〜4のアルキル基,メトキシ基,ヒドロキシル
基,グリシジル基,アセチル基またはアルキルメルカプ
ト基を示す) - 【請求項4】 請求項3において、 前記一般式(1)の化合物は、1,1−ジフェニルエチ
レンである共重合体ラテックス。 - 【請求項5】 請求項3または4において、 前記共重合体ラテックスは、紙塗工用組成物のバインダ
ーとして用いられる共重合体ラテックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34142198A JPH11279336A (ja) | 1998-01-29 | 1998-12-01 | 共重合体ラテックス |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3211998 | 1998-01-29 | ||
| JP10-32119 | 1998-01-29 | ||
| JP34142198A JPH11279336A (ja) | 1998-01-29 | 1998-12-01 | 共重合体ラテックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279336A true JPH11279336A (ja) | 1999-10-12 |
| JPH11279336A5 JPH11279336A5 (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=26370645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34142198A Pending JPH11279336A (ja) | 1998-01-29 | 1998-12-01 | 共重合体ラテックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11279336A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002188059A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Jsr Corp | 艶出し剤用組成物 |
| JP2002533481A (ja) * | 1998-12-18 | 2002-10-08 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 高分子量反応生成物の製造方法 |
| JP2002533534A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 被覆組成物 |
| JP2003504450A (ja) * | 1999-06-30 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 被覆材料、およびサーフェイサー層およびストーンガードプライマーを製造するためのその使用 |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP34142198A patent/JPH11279336A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002533481A (ja) * | 1998-12-18 | 2002-10-08 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 高分子量反応生成物の製造方法 |
| JP2002533534A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 被覆組成物 |
| JP2003504450A (ja) * | 1999-06-30 | 2003-02-04 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 被覆材料、およびサーフェイサー層およびストーンガードプライマーを製造するためのその使用 |
| JP2002188059A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Jsr Corp | 艶出し剤用組成物 |
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