JPH11279400A - 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物 - Google Patents

耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH11279400A
JPH11279400A JP10079556A JP7955698A JPH11279400A JP H11279400 A JPH11279400 A JP H11279400A JP 10079556 A JP10079556 A JP 10079556A JP 7955698 A JP7955698 A JP 7955698A JP H11279400 A JPH11279400 A JP H11279400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
black
polyamide
resin composition
polyamide resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10079556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4108175B2 (ja
Inventor
Harumi Watanabe
春美 渡辺
Katsuie Nishiobino
勝家 西帯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP07955698A priority Critical patent/JP4108175B2/ja
Publication of JPH11279400A publication Critical patent/JPH11279400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4108175B2 publication Critical patent/JP4108175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外、特に降雨に曝される使用条件下でも、
黒色の退色が少なく、成形品外観に優れた黒着色ポリア
ミド系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)(a1)結晶化温度が210℃以
下の半芳香族ポリアミド85〜100重量%と(a2)
結晶化温度が210℃以下の脂肪族ポリアミド0〜15
重量%からなるポリアミド樹脂を30〜70重量部、
(B)無機充填剤を70〜30重量部、(C)カーボン
ブラックを0.05〜10重量部、(D)pHが5以上
であるニグロシンを0.01〜3重量部、かつ(C)に
対する(D)の重量比が0.05〜0.5であり、
(E)銅化合物を銅を基準として(A)に対して10〜
1000ppm含み、(F)ペンタエリスリトール型有
機ホスファイト化合物を(A)に対して50〜1000
0ppm含有する樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、初期外観に優れ、
金属代替が可能な機械的物性を有し、且つ屋外、特に降
雨に曝される使用条件下でも、黒色の退色が少ない成形
品を得ることができる黒着色ポリアミド系樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、機械的及び熱的性質
並びに耐油性に優れているため、自動車や電気・電子製
品等の部品に広く用いられている。また、ポリアミドに
ガラス繊維を配合した強化ポリアミド樹脂は、機械的特
性、耐熱性、耐薬品性等が大きく向上することにより、
従来金属製であった部品を、軽量化及び工程の合理化等
の観点から代替することも可能となり、近年積極的に検
討が進められている。
【0003】特に、屋外の用途に利用される場合には黒
色の着色成形品の形で利用される。その為、最も安価
に、かつ容易に耐候性を改善する手段として、カーボン
ブラックを添加することが行われているが、アジン系染
料等の有機染料単独又はカーボンブラックとの併用によ
る利用も盛んに検討されている。例えば、ポリアミドに
カーボンブラックとニグロシンを配合した成形用配合物
(特公昭60−43379号公報)や、繊維強化したポ
リアミド樹脂を黒着色し成形品の良外観性を高めた例と
しては、ポリアミド樹脂とガラス繊維、カーボンブラッ
ク、及びニグロシンからなる強化良外観黒色ポリアミド
樹脂組成物(特開平4−370148号公報)などが開
示されている。
【0004】しかしながら、ニグロシンなどのアジン系
染料を用いた黒着色成形品は、屋外、特に降雨に曝され
る条件で使用した際には、その表面にクラックが発生
し、退色が進み、著しく白化してしまう問題点があっ
た。特にガラス繊維等の無機充填剤を高濃度に配合した
場合には、ガラス繊維等の無機充填剤の浮き出しも顕著
となり、金属製品の代替化として強化ポリアミド樹脂を
利用した成形品を使用する場合には大きな問題点であっ
た。
【0005】また、ナイロン樹脂の耐候性を改良する方
法として、特開平3−181561号公報では、ナイロ
ン樹脂にヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファ
イト化合物、ヒンダードアミン光安定剤、及びベンゾト
リアゾール紫外線吸収剤を配合した組成物が耐候性を大
きく改善できるとしている。しかしながら、ニグロシン
を含み黒着色した強化ポリアミド樹脂において、初期光
沢に優れ、耐候試験後に退色や光沢度減少が極めて少な
い成形品を得ることができるポリアミド樹脂組成物に関
しては全く報告も示唆もされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、屋
外、特に降雨に曝される使用条件下でも、黒色の退色が
少ない外観の優れた成形品が得られるポリアミド樹脂組
成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
対して鋭意検討した結果、そのモノマー構造単位に芳香
環を含み、且つ結晶化温度が210℃以下であるポリア
ミド樹脂と無機充填剤とを用い、pHが5以上のニグロ
シンとカーボンブラックとを特定比範囲にて併用し、更
に銅化合物とペンタエリスリトール型有機ホスファイト
化合物とを極微量併用し配合することにより、屋外、特
に降雨に曝される使用条件下でも黒色の退色が少なく、
外観の優れた成形品を得ることが出来るポリアミド樹脂
組成物を見出し、本発明をなすに至った。
【0008】すなわち、本発明は下記の通りである。 1)下記(A)〜(F)からなるポリアミド樹脂組成物
であって、(A)を30〜70重量部、(B)を70〜
30重量部、(C)を0.05〜10重量部、(D)を
0.01〜3重量部、更に、(E)を銅化合物中の銅を
基準として(A)に対して10〜1000ppm含み、
(F)を(A)に対して50〜10000ppm含有す
ることを特徴とする黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0009】(A)(a1)結晶化温度が210℃以下
で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族
ポリアミド85〜100重量%、及び、(a2)結晶化
温度が210℃以下である脂肪族ポリアミド0〜15重
量%からなるポリアミド樹脂。 (B)ガラス繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワラス
トナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機充填
剤。
【0010】(C)カーボンブラック (D)pHが5以上であるニグロシン (E)銅化合物 (F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物 2)カーボンブラック(C)に対するニグロシン(D)
の重量比が0.05〜0.5の範囲にある上記1記載の
黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0011】3)半芳香族ポリアミド(a1)が、アジ
ピン酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサ
メチレンアジパミド単位70〜95重量%、及び、イソ
フタル酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキ
サメチレンイソフタラミド単位5〜30重量%から構成
される半芳香族ポリアミドである上記1または2記載の
黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0012】4)有機ホスファイト化合物(F)がビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイトである上記1、2また
は3記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。 以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられるポ
リアミド樹脂(A)は、(a1)結晶化温度が210℃
以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳
香族ポリアミド85〜100重量%、及び、(a2)結
晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位
に芳香環を含まない脂肪族ポリアミド0〜15重量%か
らなるポリアミド樹脂である。
【0013】本発明に用いられるポリアミドの結晶化温
度は、日本工業規格K7121に準じ、DSCを用い
て、融点+20℃の温度で5分保持した後、20℃/分
の降温速度で測定した結晶化ピークトップ温度をいう。
まず、(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つその
モノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミドに
ついて説明する。
【0014】結晶化温度が210℃以下で芳香環をその
モノマー構造単位に含む半芳香族ポリアミドとしては、
例えば、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンとから
得られるヘキサメチレンテレフタラミド単位(以下、6
T成分と記す)、イソフタル酸及びヘキサメチレンジア
ミンから得られるヘキサメチレンイソフタラミド単位
(以下、6I成分と記す)、アジピン酸とメタキシリレ
ンジアミンとから得られるメタキシリレンアジパミド単
位(以下、MXD6成分と記す)から選ばれた少なくと
も1つを含む半芳香族ポリアミド、及び、前記6T成
分、6I成分、及びMXD6成分から選ばれた少なくと
も1つと、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから
得られるヘキサメチレンアジパミド単位(以下、66成
分と記す)との共重合体であり、各単位の単独重合体及
び/又は共重合体とのブレンドでもよい。
【0015】本発明において特に好ましい半芳香族ポリ
アミド(a1)としては、66成分が70〜95重量
%、6I成分が5〜30重量%の範囲であるナイロン6
6/6I共重合体であり、好ましくは、66成分が72
〜93重量%、6I成分が7〜28重量%の範囲である
共重合体である。6I成分が5重量%より少ないと、吸
水後の実使用下において強度剛性が低下し、また成形時
の成形収縮率が大きく、反り変形等の問題が生じる場合
がある。特に、大型の成形品になればなるほど、わずか
な樹脂の成形収縮率の差で成形品全体が大きく反り、そ
の問題は大きくなる。6I成分が30重量%より多い
と、水による温度調節のされた100℃以下の温度にあ
る金型を使って成形した場合等、無機充填剤が成形品表
面上に浮き上がりやすくなり十分表面光沢性の満足され
た成形品が得られにくくなる。更に、金型内で十分冷却
時間を取らなければ成形品が金型から離型しにくくな
り、生産性が低下する傾向がある。
【0016】次に、結晶化温度が210℃以下である脂
肪族ポリアミド(a2)について説明する。これらの例
としては、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン61
2、ナイロン66/6共重合体、又はこれらのブレンド
物等である。本発明において使用するポリアミド樹脂
(A)中には、前記脂肪族ポリアミド(a2)を0〜1
5重量%含有することができる。15重量%を超える場
合には、機械的物性が低下し、更に降雨を伴う耐候性で
の黒退色が著しく、好ましくない。
【0017】本発明に使用できるポリアミド樹脂は、そ
の結晶化温度が210℃以下であることが重要である。
結晶化温度が210℃を超える場合には、成形品の外観
が悪化し好ましくない。この影響はガラス繊維等の無機
充填剤の濃度が高い場合に特に顕著である。本発明に用
いるポリアミド樹脂を製造する方法としては、例えば、
アジピン酸、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの
塩から溶融重合法、固相重合法、塊状重合法、溶液重合
法、またはこれらを組み合わせた方法等、種々の重縮合
を行うことができる方法が利用できる。また、アジピン
酸クロライド、イソフタル酸クロライドとヘキサメチレ
ンジアミンから溶液重合、界面重合等の方法によっても
得ることができる。これらの中で好ましくは、溶融重合
もしくは溶融重合と固相重合の組み合わせによる方法が
経済的にも好ましい。
【0018】本発明に用いるポリアミド樹脂の分子量
は、硫酸溶液粘度ηr(ポリマー1gに対して95.5
%硫酸100ml、25℃測定)で1.5〜3.5、好
ましくは1.8〜3.0、更に好ましくは、2.0〜
2.8である。ηrが1.5より低いと樹脂組成物が脆
くなり、更に、成形時にシリンダーのノズル先端からの
ドローリングが起こり成形しにくくなる傾向がある。ま
た、ηrが3.5より高いと樹脂の溶融粘度が高くなり
過ぎて、成形時に金型のデザインによっては、部分的に
無機充填剤の浮き上がりが見られ表面光沢性が低下する
傾向がある。
【0019】ポリアミド樹脂(A)の配合量としては3
0〜70重量部の範囲であり、好ましくは35〜67重
量部である。30重量部より配合量が少ない場合には樹
脂の流動性が悪くなり薄肉部への樹脂の充填が困難とな
るばかりでなく、表面光沢性の良い成形品を得ることが
困難となる。又、70重量部より多いと金属代替可能な
外装材料として強度剛性が不足する。
【0020】本発明に用いられる無機充填剤(B)は、
ガラス繊維、炭素繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワ
ラストナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機
充填剤であり、ガラス繊維とマイカ、ガラス繊維とカオ
リンまたは焼成カオリン、ガラス繊維とワラストナイト
のように併用して用いることもできる。中でもガラス繊
維が好ましい。ガラス繊維は、通常、熱可塑性樹脂に使
用されているものを使うことができ、繊維径や長さに特
に制限はなく、例えば、直径が5〜25μのチョップド
ストランド、ロービング、ミルドファイバーのいずれを
使用しても良い。チョップドストランドを用いる場合に
は、その長さが0.1から6mmの範囲で適宜選択して
用いることができる。
【0021】無機充填剤は、その表面に、通常公知のシ
ラン系カップリング剤を付着させたものを用いても良
い。例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシランなどが利用できる。
【0022】無機充填剤の配合量としては30〜70重
量部であり、好ましくは33〜65重量部である。30
重量部より配合量が少ない場合には金属代替可能な外装
材料として強度剛性が不足する。又、70重量部より多
いと樹脂の流動性が悪くなり薄肉部への樹脂の充填が困
難となるばかりでなく、表面光沢性の良い成形品を得る
ことが困難となる。
【0023】本発明の組成物を構成する(C)成分であ
るカーボンブラックは、特に限定されるものではない
が、例えば、平均粒径が10μm〜40μmの範囲、比
表面積が50〜300m2 /g(BET吸着法)の範
囲、吸油量(ジブチルフタレートを用いた測定値)が5
0cc/100g〜150cc/100gの範囲である
ものが使用できる。本発明において、カーボンブラック
の添加量は0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜
5重量部である。添加量が上記0.05重量部未満であ
ると耐候性の改良効果が充分発揮されず、また添加量が
上記10重量部を超えると機械強度、剛性等を損ねるこ
ととなり好ましくない。
【0024】本発明の組成物を構成する(D)成分であ
るニグロシンは、C.I.SOLVENT BLACK
5やC.I.SOLVENT BLACK 7として
COLORINDEXに記載されている、黒色のトリフ
ェナジンオキサジン、フェナジンアジンなどのアジン系
縮合混合物であり、PHが5以上であるニグロシンであ
る。又、その一部が変性されていてもかまわない。
【0025】本発明において、ニグロシンのpHを測定
する方法としては、試料5gを精秤し、イオン交換水9
0ccとメチルアルコール10ccとの混合液に加え、
充分湿潤させ、5分間煮沸する。その後冷却した後、元
の容量になるまでイオン交換水を補充し、東洋濾紙N
o.2で濾過する。この濾液のpHをガラス電極pHメ
ーターで測定する。この方法で得られるニグロシンのp
Hが5未満の場合には、屋外使用時の黒退色性が著しく
なり好ましくない。
【0026】その製造方法の例としては、例えば、アニ
リン、アニリン塩酸塩及びニトロベンゼンを塩化鉄の存
在下、反応温度160〜180℃で酸化及び脱水縮合し
た後、残留する塩化鉄成分を除去することにより製造す
ることができる。この際、残留する塩化物がポリアミド
の耐候性に大きく影響しているものと考えられる。市販
されているニグロシンの例としては、ヌビアンブラック
PA−9801、ヌビアンブラックPA−9800、ヌ
ビアンブラックPA−0800等が例示できる。
【0027】本発明におけるニグロシンの配合量は0.
01〜3重量部、好ましくは0.03〜1重量部であ
る。添加量が上記0.01重量部未満であると成形品外
観の改良効果が充分発揮されず、また添加量が上記3重
量部を超えると黒退色性を大きく損ねることとなり好ま
しくない。本発明では、黒着色ポリアミド樹脂組成物中
のカーボンブラック(C)に対するニグロシン(D)の
重量比が0.05〜0.5の範囲であることが好まし
く、より好ましくは0.1〜0.4の範囲である。0.
05未満では成形品外観が低下し、0.5を超える場合
には黒退色性が大きくなり、黒色退色性と成形品外観と
のバランスに十分優れた成形品が得られない場合があ
る。
【0028】本発明で用いる(D)銅化合物としては、
塩化銅、臭化銅、フッ化銅、ヨウ化銅、チオシアン酸
銅、硝酸銅、酢酸銅、ナフテン酸銅、カプリン酸銅、ラ
ウリン酸銅、ステアリン酸銅、アセチルアセトン銅、酸
化銅(I)、及び酸化銅(II)などが例示できるが、
これらの中では特に、ハロゲン化銅、酢酸銅が好適に使
用できる。上記銅化合物の添加量は、ポリアミド樹脂
(A)に対して、銅化合物を銅化合物中の銅を基準とし
て10〜1000ppm、好ましくは50〜800pp
mである。添加量が10ppm未満の場合には耐候性改
良の効果が充分に得られず、また、添加量が1000p
pmを超える場合には耐候性改良効果が飽和してしまう
とともに、金属に対する腐食、例えば、重合反応器、押
出機、成形機等の金属腐食、成形品内にインサートされ
た金属の腐食が起こり易くなる。
【0029】また、本発明において、銅化合物(D)
は、ヨウ素化合物と併用して用いることが好ましい。ヨ
ウ素化合物としては、例えば、ヨウ化カリウム、ヨウ化
マグネシウム、ヨウ化アンモニウムなどが例示でき、ヨ
ウ素単体でも良い。好ましくは、ヨウ化カリウムであ
る。ヨウ素化合物の配合量としては、ポリアミド樹脂に
対してヨウ素元素と銅元素のグラム原子比率([ヨウ
素]/[銅])が5〜30の範囲、好ましくは10〜2
5の範囲である。5より小さくなると必ずしも十分な耐
候性改善効果が得られず、30より大きくなると金属に
対する腐食、例えば、重合反応器、押出機、成形機等の
金属腐食、成形品内にインサートされた金属の腐食が起
こり易くなる。
【0030】本発明で用いられる(F)ペンタエリスリ
トール型有機ホスファイト化合物とは、その骨格構造に
ペンタエリスリトール構造を有するホスファイト化合物
である。例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール等のフェノール化合物と三塩化リンとを反応
させ、ついでペンタエリスリトールとを反応させるか、
又は三塩化リンに代えてトリフェニルホスファイトまた
はトリメチルホスファイトを反応させることによって製
造することができる。また、ジクロロ(またはジメチ
ル、ジフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
と2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等の
フェノール化合物とを反応させることによっても製造す
ることができる。
【0031】本発明に用いることにできるペンタエリス
リトール型ホスファイト化合物の具体的な例としては、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・フェニ
ル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル・メチル・ペンタエ
リスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル・2−エチルヘキシル・ペンタエ
リスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル・イソデシル・ペンタエリスリト
ールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェニル・ラウリル・ペンタエリスリトールジホス
ファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル・イソトリデシル・ペンタエリスリトールジホスファ
イト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・
ステアリル・ペンタエリスリトールジホスファイト、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・シクロ
ヘキシル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ベンジル・
ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェニル・エチルセロソルブ・ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル・ブチルカルビトール・ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル・オクチルフェニル・ペン
タエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェニル・ノニルフェニル・ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2,6
−ジ−t−ブチルフェニル・ペンタエリスリトールジホ
スファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル・2,4−ジ−t−ブチルフェニル・ペンタエリス
リトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル・2,4−ジ−t−オクチルフェニル
・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェニル・2−シクロヘキシル
フェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,
6−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル・フェニル・
ペンタエリストリトールジホスファイト、ビス(2,6
−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−オク
チル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイトなどが挙げられる。
【0032】中でも、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−
t−オクチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイトが好ましく、特にビス(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイトが好ましい。
【0033】上記有機ホスファイト化合物の添加量とし
ては、ポリアミド樹脂(A)に対して、50〜1000
0ppm、好ましくは500〜8000ppmである。
添加量が50ppm未満に場合には耐候性改良の効果が
充分に得られず、また、添加量が10000ppmを超
える場合には組成物製造時に溶融粘度の急激な上昇を伴
い、製造が困難となり、得られた成形品の外観も悪化し
てしまう。
【0034】本発明の黒着色ポリアミド樹脂組成物の製
造方法としては、上記の(A)〜(F)成分及び必要に
応じて用いられる各種の添加剤を混合し、混練すればよ
い。その際、配合、混練方法や順序には特に制限はな
く、通常用いられる混合機、例えば、ヘンシェルミキサ
ー、タンブラー、リボンブレンダー等で混合が行われ
る。混練機としては、一般に単軸又は2軸の押出機が用
いられる。このような押出機により、通常は、まず上記
本発明の樹脂組成物からなるペレットが製造され、この
ペレットを圧縮成形、射出成形、押出成形等により任意
の形状に成形して所望の樹脂製品とすることができる。
【0035】射出成形条件としては特に限定はないが、
成形温度が250℃〜310℃の範囲、金型温度が40
℃〜120℃の範囲で成形する方法が例示できる。ま
た、本発明の組成物を得るための混合順序にしても特に
制限はないが、(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、及び(F)を一括して混練する方法、(A)
と(B)と(E)と(F)を溶融混練後、(C)及び
(D)を混練する方法等が挙げられ、また、全部を溶融
混練せずに、いわゆるペレットブレンドとしては、
(A)の一部と(B)、(E)、及び(F)とを混練し
たものと、(A)の残りと(C)及び(D)とを混練し
たものを、ペレットブレンドして加工に供する方法等が
例示できる。予め、ポリアミド(a2)にカーボンブラ
ックとニグロシンとを高濃度で含むマスターペレットを
製造しておき、これと無機充填剤配合ポリアミド樹脂と
をブレンド又は再混練して用いることもできる。
【0036】本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要
に応じ本発明の目的を損なわない範囲に於いて、通常の
ポリアミド樹脂に添加される酸化防止剤、紫外線吸収
剤、熱安定剤、光劣化防止剤、可塑剤、滑剤、離型剤、
核剤、難燃剤等を添加することもできるし、他の熱可塑
性樹脂をブレンドしても良い。本発明の樹脂組成物は、
例えば、アウタードアハンドル、ホイールキャップ、ル
ーフレール、ドアミラーベース、ルームミラーアーム、
サンルーフデフレクター、ラジエターファン、ベアリン
グリテーナー等の自動車部品、及び机及び椅子の脚、座
受け、肘掛け等の各種オフィス部品、更には、車椅子部
品、ドアハンドル、手摺り、浴室等の握り棒、窓用ノ
ブ、グレーティング材等、工業用途及び雑貨用途に利用
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限
定されるものではない。 (1)評価方法は下記の通りである。 〔結晶化温度〕JIS K7121に準じ、試料8mg
を精秤し、パーキンエルマー社製DSC7を用いて、融
点+20℃の温度で5分保持した後、20℃/分の降温
速度で測定した際に得られる結晶化ピークトップ温度を
用いた。
【0038】〔表面光沢性〕東芝機械(株)社製;IS
150E射出成形機を用いて、シリンダー温度290
℃、金型温度120℃で、充填時間が約1.5秒になる
ように射出圧力、及び速度を適宜調整し、100×90
×3mmの射出成形板を得た。この平板を用い、光沢計
(HORIBA製;IG320)を用いてJIS−K7
150に準じて60度グロスを測定した。
【0039】〔色差(ΔE)〕日本電色社製;色差計N
D−300Aを用いて測定した。 〔耐候性〕上記表面光沢性の評価に用いたと同様にして
得た射出成形板を、キセノンアーク式促進耐候試験機
(アトラス社製;XENOTEST 1200CPS)
を用いて、ブラックパネル温度83℃、1時間に12分
の水スプレー条件にて300時間暴露し評価した。暴露
前後の表面光沢性と色調を測定し、それぞれ光沢保持率
及び色差を求めた。測定方法は前記のとおりである。
【0040】光沢保持率は暴露前光沢度に対する暴露後
の光沢度の百分率で表され、この保持率が高い程、又色
差(ΔE)が小さい程耐候性が良好であると判断でき
る。 〔ニグロシンのpH〕試料5gを精秤し、イオン交換水
90ccとメチルアルコール10ccとの混合液に加
え、充分湿潤させ、5分間煮沸する。その後冷却した
後、元の容量になるまでイオン交換水を補充し、東洋濾
紙No.2で濾過する。この濾液のpHをガラス電極p
Hメーターで測定した。
【0041】〔銅元素及びヨウ素元素の定量〕銅に関し
ては、試料の燃焼残分を塩酸水溶液にし、ICP法によ
りその濃度を求めた。また、ヨウ素に関しては、試料を
沸騰水抽出後イオン電極法にてその濃度を求めた。 (2)実施例、比較例に用いた原料を以下に示す。
【0042】(A)ポリアミド a1:後記する製造例で得られたナイロン66/6I共
重合体(結晶化温度:183℃) a2:ナイロンMXD6(三菱エンジニアリング(株)
社製;レニー6002、結晶化温度:205℃) a3:ナイロン6(宇部興産(株)製;1013A、結
晶化温度:162℃)(B)無機充填剤 b1:ガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)社製;C
S03JA416) b2:ガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)社製;C
S03FT692) b3:ワラストナイト(林化成(株)社製;VM−8
N) b4:焼成カオリン(エンゲルハルト社製;トランスリ
ンク445) (D)ニグロシン d1:ヌビアンブラックPA−9801(オリエント化
学(株)社製;pH:6.0) d2:スピリットブラックSB(オリエント化学(株)
社製;pH:2.5) (F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物 f1:PEP−36(旭電化工業(株)社製;ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト) f2:PEP−24G(旭電化工業(株)社製;ビス
(2,4−ジ−t−ブチル−フェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト) f3:次亜リン酸ナトリウム1水和物(和光純薬(株)
製)
【0043】
【製造例】(ポリアミド(a1)の製造) アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩2.0
0kgと、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等
モル塩0.50kg、及びアジピン酸0.10kg、ヨ
ウ化銅29g、ヨウ化カリウム480g及び純水2.5
kgを5Lのオートクレーブの中に仕込みよく攪拌し
た。充分N2 置換した後、攪拌しながら温度を室温から
220℃まで約1時間かけて昇温した。この際、オート
クレーブ内の水蒸気による自然圧で内圧は18kg/c
2 −Gになるが、18kg/cm 2 −G以上の圧力に
ならないよう水を反応系外に除去しながらさらに加熱を
続けた。さらに2時間後、内温が260℃に到達したら
加熱を止め、オートクレーブの排出バルブを閉止し、約
8時間かけて室温まで冷却した。冷却後オートクレーブ
を開け、約2kgのポリマーを取り出し粉砕した。
【0044】得られた粉砕ポリマーを10Lのエバポレ
ーターに入れ、N2 気流下、200℃で10時間固相重
合した。固相重合によって得られたポリアミドは、芳香
環成分を8.8モル%含有し、末端カルボキシル基濃度
が102.1であり、末端アミノ基濃度は44.1であ
った。このポリアミドには銅元素を96ppm含み、ま
た、銅含有成分とヨウ素含有成分とのモル比は19であ
った。
【0045】
【実施例1】ポリアミド樹脂としてa1を50重量部、
カーボンブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.
5重量部、ニグロシンとしてd1を0.15重量部、及
び有機ホスファイト化合物としてf1を0.1重量部
(a1に対して2000ppmに相当)とを混合して、
東芝機械(株)製;TEM35φ2軸押出機(設定温度
280℃、スクリュー回転数300rpm)にフィード
ホッパーより供給し、更に、サイドフィード口より無機
充填剤としてb1を50重量部を供給し、紡口より押し
出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイ
ズして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その最終組
成を表1に示す。
【0046】得られた組成物を前記の方法にて評価し
た。その評価結果を表5に示す。
【0047】
【比較例1】ポリアミド樹脂としてa3を使用し、ニグ
ロシンとしてd2を0.15重量部を使用し、有機ホス
ファイト化合物f1を添加しない以外は、実施例1と同
様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。得られた
組成物の最終組成を表1に、又、評価結果を表5に示
す。
【0048】実施例1で得られたものに比較して、初期
外観が劣るばかりか、耐候性試験後の色差及び光沢保持
率は極めて低く、本発明の効果が極めて大きいことがわ
かる。
【0049】
【比較例2】使用するポリアミド樹脂をa1を25重量
部とa3を25重量部に変更し、f1をポリアミド樹脂
に対して30ppm配合した以外は、比較例1と同様に
実施して黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。得られた
組成物の最終組成を表1に、又、評価結果を表5に示
す。
【0050】類似の組成であっても、本発明の各構成要
件記載の範囲を外れる場合には改善効果が小さいことが
判る。
【0051】
【比較例3】ポリアミド樹脂としてa3を使用し、ニグ
ロシンとしてd1を0.15重量部を使用した以外は、
実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得
た。得られた組成物を前記の方法にて評価した。その評
価結果を表5に示す。実施例1に比較して、色差及び光
沢保持率の改良効果は著しく小さいことがわかる。
【0052】
【実施例2〜4】その配合組成を表2に示すように変更
した以外は、実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹
脂組成物を得た。その評価結果を表5に示す。
【0053】
【実施例5】ポリアミドa1を45重量部、有機ホスフ
ァイト化合物f1を0.1重量部、ポリアミドa3予備
混練物(カーボンブラック20重量%及びニグロシン5
重量%とを含む)を7重量部、及び、ヨウ化銅をポリア
ミド樹脂全体に対して銅濃度換算で200ppm、ヨウ
化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子のモル比が、20
になるように混合して押出機に供給した以外は、実施例
1と同様に実施して黒着色ポリアミド樹脂組成物を得
た。その評価結果を表5に示す。
【0054】
【実施例6、7、9、及び10】その配合組成を表3、
4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして
黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その評価結果を表
6に示す。
【0055】
【実施例8】ポリアミド樹脂としてa2を50重量部、
有機ホスファイト化合物f1を0.1重量部、カーボン
ブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.5重量
部、ニグロシンとしてd1を0.15重量部、及びヨウ
化銅をポリアミド樹脂に対して銅濃度に換算して100
ppm、ヨウ化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子のモ
ル比が20になるように混合して、東芝機械(株)製;
TEM35φ2軸押出機(設定温度280℃、スクリュ
ー回転数300rpm)にフィードホッパーより供給
し、更に、サイドフィード口より無機充填剤としてb1
を50重量部を供給し、紡口より押し出された溶融混練
物をストランド状で冷却し、ペレタイズして黒着色ポリ
アミド樹脂組成物を得た。
【0056】得られた組成物の最終組成を表3に示し
た。実施例1と同様に評価し、評価結果を表6に示す。
【0057】
【比較例4】ヨウ化銅をポリアミド樹脂に対して銅濃度
に換算して5ppm、使用するニグロシンをd1からd
2に変更し、ヨウ化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子
のモル比が20になるように混合して押出機に供給した
以外は、実施例8と同様に実施して黒着色ポリアミド樹
脂組成物を得た。その評価結果を表6に示す。
【0058】その骨格構造に芳香環を含むポリアミドa
1を使用し銅化合物を添加する場合でも、本発明に示さ
れた範囲の濃度に添加しない場合、色差及び光沢保持率
の改善効果は小さい。
【0059】
【比較例5】ポリアミド樹脂としてa1を50重量部、
カーボンブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.
5重量部、ニグロシンとしてd1を4重量部、f1を
0.1重量部(a1に対して2000ppmに相当)、
東芝機械(株)製;TEM35φ2軸押出機(設定温度
280℃、スクリュー回転数300rpm)にフィード
ホッパーより供給し、更に、サイドフィード口より無機
充填剤としてb1を50重量部を供給し、紡口より押し
出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイ
ズして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。
【0060】得られた組成物を実施例1と同様に評価し
た。その評価結果を表6に示す。ニグロシンとして、残
留塩素濃度の低いd1を使用した場合でも、その配合量
が本発明の範囲を超えて配合した場合には、退色性が著
しい。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【発明の効果】本発明の黒着色ポリアミド樹脂組成物
は、従来のものに比較して優れた機械的物性、成形品外
観、及び耐候性を有しており、特に、従来金属製品であ
ったアウタードアハンドル、ホイールキャップ、ルーフ
レール、ドアミラーベース、ルームミラーアーム、サン
ルーフデフレクター、ラジエターファン、ベアリングリ
テーナー等の自動車外装部品等においても、降雨を含む
条件でも高い耐退色性及び光沢保持率を有することから
幅広い分野に好適に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 7/14 C08K 7/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(F)からなるポリアミド
    樹脂組成物であって、(A)を30〜70重量部、
    (B)を70〜30重量部、(C)を0.05〜10重
    量部、(D)を0.01〜3重量部、更に、(E)を銅
    化合物中の銅を基準として(A)に対して10〜100
    0ppm含み、(F)を(A)に対して50〜1000
    0ppm含有することを特徴とする黒着色ポリアミド系
    樹脂組成物。 (A)(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つその
    モノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミド8
    5〜100重量%、及び、(a2)結晶化温度が210
    ℃以下である脂肪族ポリアミド0〜15重量%からなる
    ポリアミド樹脂。 (B)ガラス繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワラス
    トナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機充填
    剤。 (C)カーボンブラック (D)pHが5以上であるニグロシン (E)銅化合物 (F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物
  2. 【請求項2】 カーボンブラック(C)に対するニグロ
    シン(D)の重量比が0.05〜0.5の範囲にある請
    求項1記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 半芳香族ポリアミド(a1)が、アジピ
    ン酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメ
    チレンアジパミド単位70〜95重量%、及び、イソフ
    タル酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサ
    メチレンイソフタラミド単位5〜30重量%から構成さ
    れる半芳香族ポリアミドである請求項1または2記載の
    黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 有機ホスファイト化合物(F)がビス
    (2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
    タエリスリトールジホスファイトである請求項1、2ま
    たは3記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
JP07955698A 1998-03-26 1998-03-26 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物 Expired - Lifetime JP4108175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07955698A JP4108175B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07955698A JP4108175B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11279400A true JPH11279400A (ja) 1999-10-12
JP4108175B2 JP4108175B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=13693292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07955698A Expired - Lifetime JP4108175B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4108175B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131407A (ja) * 1999-11-05 2001-05-15 Asahi Kasei Corp 成形性に優れた強化ポリアミド樹脂組成物
EP1388564A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-11 DSM IP Assets B.V. Polyamide composition, process of preparation and use for making moulded articles
JP2005145995A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアミド樹脂組成物
JP2007031505A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Asahi Kasei Chemicals Corp 黒着色ポリアミド樹脂組成物及びその成形品
JP2009531493A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 熱伝導性ポリアミド
JP2014031426A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成形体
JP2014080574A (ja) * 2012-09-27 2014-05-08 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
CN114085518A (zh) * 2021-10-27 2022-02-25 金发科技股份有限公司 一种阻燃尼龙复合材料及其制备方法和应用
CN114981359A (zh) * 2020-01-24 2022-08-30 东洋纺株式会社 聚酰胺树脂组合物的制造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102043301B1 (ko) * 2018-03-28 2019-11-12 (주)우성케미칼 폴리아미드 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043378A (ja) * 1983-08-22 1985-03-07 Science & Tech Agency 逆転写酵素
JPS63205353A (ja) * 1987-02-19 1988-08-24 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 耐塩性及び耐候性が増加したガラス繊維強化ポリアミド成形用配合物
JPH03181561A (ja) * 1989-11-28 1991-08-07 Hoechst Celanese Corp ナイロン成形組成物
JPH04370148A (ja) * 1991-06-17 1992-12-22 Unitika Ltd 強化良外観黒色ポリアミド樹脂組成物
JPH0570685A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Toyobo Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH0753715A (ja) * 1993-08-19 1995-02-28 Mitsui Petrochem Ind Ltd ポリアミド、その製造方法、ポリアミド樹脂組成物および用途
JPH07145315A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Asahi Denka Kogyo Kk 安定化されたポリアミド樹脂組成物
JPH09255869A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Orient Chem Ind Ltd 黒色ポリアミド樹脂組成物
JPH1121447A (ja) * 1997-07-02 1999-01-26 Toray Ind Inc 難燃性ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JPH11315205A (ja) * 1998-02-12 1999-11-16 Toray Ind Inc メタリック原着ポリアミド樹脂組成物
JPH11514679A (ja) * 1995-10-31 1999-12-14 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 分枝剤としてのポリ(メト)アクリル酸の使用

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043378A (ja) * 1983-08-22 1985-03-07 Science & Tech Agency 逆転写酵素
JPS63205353A (ja) * 1987-02-19 1988-08-24 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 耐塩性及び耐候性が増加したガラス繊維強化ポリアミド成形用配合物
JPH03181561A (ja) * 1989-11-28 1991-08-07 Hoechst Celanese Corp ナイロン成形組成物
JPH04370148A (ja) * 1991-06-17 1992-12-22 Unitika Ltd 強化良外観黒色ポリアミド樹脂組成物
JPH0570685A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Toyobo Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
JPH0753715A (ja) * 1993-08-19 1995-02-28 Mitsui Petrochem Ind Ltd ポリアミド、その製造方法、ポリアミド樹脂組成物および用途
JPH07145315A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Asahi Denka Kogyo Kk 安定化されたポリアミド樹脂組成物
JPH11514679A (ja) * 1995-10-31 1999-12-14 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 分枝剤としてのポリ(メト)アクリル酸の使用
JPH09255869A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Orient Chem Ind Ltd 黒色ポリアミド樹脂組成物
JPH1121447A (ja) * 1997-07-02 1999-01-26 Toray Ind Inc 難燃性ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JPH11315205A (ja) * 1998-02-12 1999-11-16 Toray Ind Inc メタリック原着ポリアミド樹脂組成物

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131407A (ja) * 1999-11-05 2001-05-15 Asahi Kasei Corp 成形性に優れた強化ポリアミド樹脂組成物
CN1313525C (zh) * 2002-08-08 2007-05-02 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 聚酰胺组合物、制备方法和制造模塑制品的应用
EP1388564A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-11 DSM IP Assets B.V. Polyamide composition, process of preparation and use for making moulded articles
WO2004015000A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-19 Dsm Ip Assets B.V. Polyamide composition, process of preparation and use for making moulded articles
JP2005535743A (ja) * 2002-08-08 2005-11-24 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. ポリアミド組成物、調製方法および成形物品を製造するための使用方法
JP2005145995A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアミド樹脂組成物
JP2007031505A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Asahi Kasei Chemicals Corp 黒着色ポリアミド樹脂組成物及びその成形品
JP2009531493A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 熱伝導性ポリアミド
JP2014031426A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成形体
JP2014080574A (ja) * 2012-09-27 2014-05-08 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
CN114981359A (zh) * 2020-01-24 2022-08-30 东洋纺株式会社 聚酰胺树脂组合物的制造方法
CN114981359B (zh) * 2020-01-24 2024-05-10 东洋纺Mc株式会社 聚酰胺树脂组合物的制造方法
CN114085518A (zh) * 2021-10-27 2022-02-25 金发科技股份有限公司 一种阻燃尼龙复合材料及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4108175B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5555432B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2004155927A (ja) 低耐候変色性ポリアミド樹脂組成物
JP4108174B2 (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド樹脂組成物
JP2002097363A (ja) 黒着色ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形体
US6265472B1 (en) Black colored reinforced polyamide resin composition
JP4108175B2 (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物
EP3889213B1 (en) Composition of polyamide resin and process for producing such a composition
JPH0632981A (ja) 成形用ポリアミド樹脂組成物
EP4095198B1 (en) Method for producing polyamide resin composition
EP1629047B1 (en) Flame retardant polyamide composition
JP4265835B2 (ja) 黒着色ポリアミド樹脂組成物
JP2001131408A (ja) 黒着色強化ポリアミド樹脂組成物
JP4278223B2 (ja) 黒着色ポリアミド系樹脂組成物
JP2001131407A (ja) 成形性に優れた強化ポリアミド樹脂組成物
JP2004315606A (ja) ポリアミド樹脂成形体
JP6516471B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP4836302B2 (ja) 黒着色強化ポリアミド樹脂組成物
JP4236063B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及び射出成形品
JPH11343406A (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド樹脂組成物
EP0929600B1 (en) Color stable flame retarded polyamide resin
JPH10292107A (ja) 抗菌性ポリアミド樹脂成形体
JP2001115015A (ja) 強化ポリアミド樹脂組成物
JP4651214B2 (ja) 高耐候性ポリアミド樹脂組成物
JP2001115014A (ja) ポリアミド樹脂及びポリアミド樹脂組成物
JPH11349807A (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term