JPH11280524A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents
エンジンの空燃比制御装置Info
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- JPH11280524A JPH11280524A JP10087358A JP8735898A JPH11280524A JP H11280524 A JPH11280524 A JP H11280524A JP 10087358 A JP10087358 A JP 10087358A JP 8735898 A JP8735898 A JP 8735898A JP H11280524 A JPH11280524 A JP H11280524A
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- Japan
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- fuel ratio
- engine
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P5/00—Advancing or retarding ignition; Control therefor
- F02P5/04—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
- F02P5/145—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
- F02P5/15—Digital data processing
- F02P5/1502—Digital data processing using one central computing unit
- F02P5/1506—Digital data processing using one central computing unit with particular means during starting
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/021—Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine
- F02D41/0235—Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus
- F02D41/024—Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus to increase temperature of the exhaust gas treating apparatus
- F02D41/0255—Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus to increase temperature of the exhaust gas treating apparatus to accelerate the warming-up of the exhaust gas treating apparatus at engine start
-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Y02T10/40—Engine management systems
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Signal Processing (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料の性状等にかかわりなく、トルク変動を
許容範囲内に収めつつエンジンの暖機ないしは排気ガス
浄化触媒の昇温を促進することができ、かつ空燃比のフ
ィードバック制御を速やかに開始させることができる手
段を提供する。 【解決手段】 エンジンシステムAにおいては、エンジ
ン1の冷間始動時には、点火プラグ7の点火時期が大幅
に遅角され、これによりエンジン1の暖機と、触媒コン
バータ27内の三元触媒の昇温とが促進される。そし
て、ECU35によってラフネス制御が行われ、点火時
期の大幅な遅角に起因するトルク変動が抑制され、トル
ク変動が許容範囲内に収められる。ここで、全気筒につ
いてラフネス制御量が0となったときに空燃比のフィー
ドバック制御が開始され、燃料の性状等にかかわりな
く、トルク変動を許容範囲内に収めつつ早期にフィード
バック制御を開始することができる。
許容範囲内に収めつつエンジンの暖機ないしは排気ガス
浄化触媒の昇温を促進することができ、かつ空燃比のフ
ィードバック制御を速やかに開始させることができる手
段を提供する。 【解決手段】 エンジンシステムAにおいては、エンジ
ン1の冷間始動時には、点火プラグ7の点火時期が大幅
に遅角され、これによりエンジン1の暖機と、触媒コン
バータ27内の三元触媒の昇温とが促進される。そし
て、ECU35によってラフネス制御が行われ、点火時
期の大幅な遅角に起因するトルク変動が抑制され、トル
ク変動が許容範囲内に収められる。ここで、全気筒につ
いてラフネス制御量が0となったときに空燃比のフィー
ドバック制御が開始され、燃料の性状等にかかわりな
く、トルク変動を許容範囲内に収めつつ早期にフィード
バック制御を開始することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空燃比のフィード
バック制御を行う一方、冷間始動時に点火時期を大幅に
遅角させることによりエンジンの暖機ないしは排気ガス
浄化触媒の昇温を促進するとともに少なくとも空燃比を
制御量とするラフネス制御によりトルク変動(ラフネ
ス)を安定化するようにしたエンジンの空燃比制御装置
に関するものである。
バック制御を行う一方、冷間始動時に点火時期を大幅に
遅角させることによりエンジンの暖機ないしは排気ガス
浄化触媒の昇温を促進するとともに少なくとも空燃比を
制御量とするラフネス制御によりトルク変動(ラフネ
ス)を安定化するようにしたエンジンの空燃比制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンにおいては、
O2センサによって検出される排気ガス中のO2濃度から
実空燃比(実際の空燃比)を求め、実空燃比の目標空燃
比に対する偏差に基づいて該偏差をなくすよう、すなわ
ち実空燃比が目標空燃比に一致するよう空燃比のフィー
ドバック制御を行うようにしている(例えば、実開平6
−22546号公報参照)。このように、空燃比のフィ
ードバック制御を行うと、空燃比がほぼ目標空燃比すな
わち最適な空燃比に維持されるので、混合気の燃焼性が
良好となり、燃費性能が高められるとともに、炭化水素
(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の大
気汚染物質の発生量が低減されてエミッション性能が高
められる。
O2センサによって検出される排気ガス中のO2濃度から
実空燃比(実際の空燃比)を求め、実空燃比の目標空燃
比に対する偏差に基づいて該偏差をなくすよう、すなわ
ち実空燃比が目標空燃比に一致するよう空燃比のフィー
ドバック制御を行うようにしている(例えば、実開平6
−22546号公報参照)。このように、空燃比のフィ
ードバック制御を行うと、空燃比がほぼ目標空燃比すな
わち最適な空燃比に維持されるので、混合気の燃焼性が
良好となり、燃費性能が高められるとともに、炭化水素
(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の大
気汚染物質の発生量が低減されてエミッション性能が高
められる。
【0003】しかしながら、空燃比のフィードバック制
御を行うようにしたエンジンにおいて、エンジン始動後
エンジンがまだ冷機状態にあるときに空燃比のフィード
バック制御を行うと、混合気の燃焼性が十分には安定し
ていないのでトルク変動(ラフネス)が大きくなり、エ
ンジンの円滑な運転が損なわれるといった問題が生じ
る。そこで、前記の実開平6−22546号公報に開示
されたエンジンでは、空燃比のリーン化割合に応じて空
燃比のフィードバック制御の開始時期を設定するように
している。しかしながら、一般に、自動車用エンジンで
用いられる燃料(ガソリン)の性状ないしは品質にはか
なりのばらつきがあり、また個々のエンジンの性能ない
しは特性には個体差があるので、空燃比のフィードバッ
ク制御の開始時期を適切に設定するのはなかなかむずか
しい。
御を行うようにしたエンジンにおいて、エンジン始動後
エンジンがまだ冷機状態にあるときに空燃比のフィード
バック制御を行うと、混合気の燃焼性が十分には安定し
ていないのでトルク変動(ラフネス)が大きくなり、エ
ンジンの円滑な運転が損なわれるといった問題が生じ
る。そこで、前記の実開平6−22546号公報に開示
されたエンジンでは、空燃比のリーン化割合に応じて空
燃比のフィードバック制御の開始時期を設定するように
している。しかしながら、一般に、自動車用エンジンで
用いられる燃料(ガソリン)の性状ないしは品質にはか
なりのばらつきがあり、また個々のエンジンの性能ない
しは特性には個体差があるので、空燃比のフィードバッ
ク制御の開始時期を適切に設定するのはなかなかむずか
しい。
【0004】他方、自動車用エンジンにおいては、排気
ガスを浄化するために、排気ガス浄化触媒を備えた触媒
コンバータが排気通路に介設されている。そして、かか
る排気ガス浄化触媒としては、従来よりHCとCOとN
Oxとを同時に浄化することができる三元触媒が広く用
いられているが、三元触媒は低温時には触媒活性が比較
的低く、排気ガス浄化性能を十分には発揮することがで
きないといった特徴をもつ。したがって、排気ガス浄化
触媒として三元触媒を用いた触媒コンバータでは、エン
ジンが冷機状態から始動されたとき(冷間始動時)に
は、エンジン始動後に排気ガス温度を迅速に高め、これ
により排気ガス浄化触媒の昇温(活性化)を促進する必
要がある。なお、排気ガス浄化触媒を加熱する電気ヒー
ターを設けて排気ガス浄化触媒の昇温を促進するといっ
た対応も考えられるが、このようにすると、コストアッ
プを招くとともに電力消費量が増大するといった問題が
生じる。
ガスを浄化するために、排気ガス浄化触媒を備えた触媒
コンバータが排気通路に介設されている。そして、かか
る排気ガス浄化触媒としては、従来よりHCとCOとN
Oxとを同時に浄化することができる三元触媒が広く用
いられているが、三元触媒は低温時には触媒活性が比較
的低く、排気ガス浄化性能を十分には発揮することがで
きないといった特徴をもつ。したがって、排気ガス浄化
触媒として三元触媒を用いた触媒コンバータでは、エン
ジンが冷機状態から始動されたとき(冷間始動時)に
は、エンジン始動後に排気ガス温度を迅速に高め、これ
により排気ガス浄化触媒の昇温(活性化)を促進する必
要がある。なお、排気ガス浄化触媒を加熱する電気ヒー
ターを設けて排気ガス浄化触媒の昇温を促進するといっ
た対応も考えられるが、このようにすると、コストアッ
プを招くとともに電力消費量が増大するといった問題が
生じる。
【0005】また、一般に自動車においては、エンジン
が冷機状態から始動された場合、燃費性能の向上等を図
るといった観点から、ある程度エンジン温度(エンジン
水温)が高まってから発進するのが好ましい。したがっ
て、自動車用エンジンにおいては、エンジン温度を迅速
に高める必要がある。
が冷機状態から始動された場合、燃費性能の向上等を図
るといった観点から、ある程度エンジン温度(エンジン
水温)が高まってから発進するのが好ましい。したがっ
て、自動車用エンジンにおいては、エンジン温度を迅速
に高める必要がある。
【0006】そこで、エンジンの冷間始動時には、点火
時期を大幅に遅角させてエンジン温度ないしは排気ガス
温度の上昇を促進するようにしたエンジンシステムが提
案されている(例えば、特開平8−218995号公報
参照)。すなわち、このように点火時期を大幅に遅角さ
せると、燃焼室内の混合気の着火・燃焼により生じた熱
エネルギーの力学的エネルギーへの変換率が低くなり、
その分、エンジン冷却水ないしは排気ガスに伝達される
熱エネルギーが増加し、エンジンの暖機が促進されると
ともに、排気ガスの昇温ひいては排気ガス浄化触媒の昇
温が促進されることになる。
時期を大幅に遅角させてエンジン温度ないしは排気ガス
温度の上昇を促進するようにしたエンジンシステムが提
案されている(例えば、特開平8−218995号公報
参照)。すなわち、このように点火時期を大幅に遅角さ
せると、燃焼室内の混合気の着火・燃焼により生じた熱
エネルギーの力学的エネルギーへの変換率が低くなり、
その分、エンジン冷却水ないしは排気ガスに伝達される
熱エネルギーが増加し、エンジンの暖機が促進されると
ともに、排気ガスの昇温ひいては排気ガス浄化触媒の昇
温が促進されることになる。
【0007】しかしながら、エンジンの暖機ないしは排
気ガス浄化触媒の昇温を促進するために、点火時期を大
幅に遅角させると、エンジンの出力トルクが低下すると
ともに燃焼性が不安定となるので、低出力時(低負荷・
低回転時)、例えばアイドル時等にはトルク変動(ラフ
ネス)が大きくなり、エンジンの円滑な運転が損なわれ
るといった問題が生じる。そこで、例えば特開平8−2
18995号公報に開示されたエンジンシステムのよう
な、冷間始動時にエンジン温度ないしは排気ガス温度を
迅速に高めるために点火時期を大幅に遅角させるように
したエンジンシステムでは、所定の低出力領域では、ト
ルク変動が許容限界内に収まるようエンジンの出力トル
クを制御するといったラフネス制御を行うようにしてい
る。
気ガス浄化触媒の昇温を促進するために、点火時期を大
幅に遅角させると、エンジンの出力トルクが低下すると
ともに燃焼性が不安定となるので、低出力時(低負荷・
低回転時)、例えばアイドル時等にはトルク変動(ラフ
ネス)が大きくなり、エンジンの円滑な運転が損なわれ
るといった問題が生じる。そこで、例えば特開平8−2
18995号公報に開示されたエンジンシステムのよう
な、冷間始動時にエンジン温度ないしは排気ガス温度を
迅速に高めるために点火時期を大幅に遅角させるように
したエンジンシステムでは、所定の低出力領域では、ト
ルク変動が許容限界内に収まるようエンジンの出力トル
クを制御するといったラフネス制御を行うようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空燃比のフ
ィードバック制御を行う一方、冷間始動時に点火時期の
大幅な遅角を行うとともにラフネス制御を行うようにし
たエンジンでは、空燃比のフィードバック制御の開始時
期を設定するのが非常にむずかしい。すなわち、空燃比
のフィードバック制御の開始時期を早めれば、燃費性能
を高めることができるとともにHC、CO、NOx等の
大気汚染物質の発生量を低減することができるものの、
トルク変動を抑制して安定なラフネス制御を行うのが困
難になり、ひいては排気ガス浄化触媒の昇温(活性化)
が遅れて、結局は大気汚染物質の大気中への排出量はさ
ほど低減されないといった問題が生じる。逆に、空燃比
のフィードバック制御の開始時期を遅らせると、ラフネ
ス制御が安定化されて排気ガス浄化触媒の昇温は促進さ
れるものの、HC、CO、NOx等の大気汚染物質の発
生量が増加して、結局は大気汚染物質の大気中への排出
量はさほど低減されないといった問題が生じる。
ィードバック制御を行う一方、冷間始動時に点火時期の
大幅な遅角を行うとともにラフネス制御を行うようにし
たエンジンでは、空燃比のフィードバック制御の開始時
期を設定するのが非常にむずかしい。すなわち、空燃比
のフィードバック制御の開始時期を早めれば、燃費性能
を高めることができるとともにHC、CO、NOx等の
大気汚染物質の発生量を低減することができるものの、
トルク変動を抑制して安定なラフネス制御を行うのが困
難になり、ひいては排気ガス浄化触媒の昇温(活性化)
が遅れて、結局は大気汚染物質の大気中への排出量はさ
ほど低減されないといった問題が生じる。逆に、空燃比
のフィードバック制御の開始時期を遅らせると、ラフネ
ス制御が安定化されて排気ガス浄化触媒の昇温は促進さ
れるものの、HC、CO、NOx等の大気汚染物質の発
生量が増加して、結局は大気汚染物質の大気中への排出
量はさほど低減されないといった問題が生じる。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、空燃比のフィードバック制御
を行うともに、エンジンの冷間始動時に点火時期を大幅
に遅角させつつラフネス制御を行うようにしたエンジン
に対して、燃料の性状あるいはエンジンの個体差にかか
わりなく、トルク変動を許容範囲内に収めつつエンジン
の暖機ないしは排気ガス浄化触媒の昇温を促進すること
ができ、かつ空燃比のフィードバック制御を速やかに開
始させることができる手段を提供することを解決すべき
課題とする。
になされたものであって、空燃比のフィードバック制御
を行うともに、エンジンの冷間始動時に点火時期を大幅
に遅角させつつラフネス制御を行うようにしたエンジン
に対して、燃料の性状あるいはエンジンの個体差にかか
わりなく、トルク変動を許容範囲内に収めつつエンジン
の暖機ないしは排気ガス浄化触媒の昇温を促進すること
ができ、かつ空燃比のフィードバック制御を速やかに開
始させることができる手段を提供することを解決すべき
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、空燃比を制御する空燃比制御手段
と、エンジン冷機時(半暖機状態を含む)に所定のエン
ジン運転領域でトルク変動状態が許容限度内に収まるよ
う空燃比を補正してラフネス制御を行うラフネス制御手
段とが設けられているエンジンの空燃比制御装置におい
て、ラフネス制御手段のラフネス制御量(空燃比基本値
に対する補正量)が所定値(例えば、0)まで小さくな
ったときに、空燃比制御手段がO2センサ(例えば、λ
O2センサ、リニアO2センサ)による空燃比のフィード
バック制御を行うようになっていることを特徴とするも
のである。
になされた本発明は、空燃比を制御する空燃比制御手段
と、エンジン冷機時(半暖機状態を含む)に所定のエン
ジン運転領域でトルク変動状態が許容限度内に収まるよ
う空燃比を補正してラフネス制御を行うラフネス制御手
段とが設けられているエンジンの空燃比制御装置におい
て、ラフネス制御手段のラフネス制御量(空燃比基本値
に対する補正量)が所定値(例えば、0)まで小さくな
ったときに、空燃比制御手段がO2センサ(例えば、λ
O2センサ、リニアO2センサ)による空燃比のフィード
バック制御を行うようになっていることを特徴とするも
のである。
【0011】このエンジンの空燃比制御装置において
は、ラフネス制御量が小さくなったときに空燃比のフィ
ードバック制御が開始されるので、燃料の性状あるいは
エンジンの個体差にかかわりなく、トルク変動を許容範
囲内に収めつつエンジンの暖機ないしは排気ガス浄化触
媒の昇温を促進することができ、かつ空燃比のフィード
バック制御を速やかに開始させることができる。このた
め、燃費性能及びエミッション性能が大幅に高められ
る。
は、ラフネス制御量が小さくなったときに空燃比のフィ
ードバック制御が開始されるので、燃料の性状あるいは
エンジンの個体差にかかわりなく、トルク変動を許容範
囲内に収めつつエンジンの暖機ないしは排気ガス浄化触
媒の昇温を促進することができ、かつ空燃比のフィード
バック制御を速やかに開始させることができる。このた
め、燃費性能及びエミッション性能が大幅に高められ
る。
【0012】上記エンジンの空燃比制御装置において
は、ラフネス制御手段が、理論空燃比を基準にして、例
えば理論空燃比(λ=1、A/F=14.7)ないしは
その近傍の空燃比(例えば、A/F=14)を空燃比基
本値として該空燃比基本値を補正してラフネス制御を行
うようになっているのが好ましい。このようにすれば、
λO2センサとリニアO2センサのいずれにおいても、理
論空燃比付近ではO2濃度(空燃比)の検出精度が良好
であるので、ラフネス制御の制御精度が高められ、燃費
性能及びエミッション性能が一層高められる。さらに、
空燃比によるラフネス制御から、理論空燃比を目標空燃
比とする空燃比のフィードバック制御への移行が円滑化
される。
は、ラフネス制御手段が、理論空燃比を基準にして、例
えば理論空燃比(λ=1、A/F=14.7)ないしは
その近傍の空燃比(例えば、A/F=14)を空燃比基
本値として該空燃比基本値を補正してラフネス制御を行
うようになっているのが好ましい。このようにすれば、
λO2センサとリニアO2センサのいずれにおいても、理
論空燃比付近ではO2濃度(空燃比)の検出精度が良好
であるので、ラフネス制御の制御精度が高められ、燃費
性能及びエミッション性能が一層高められる。さらに、
空燃比によるラフネス制御から、理論空燃比を目標空燃
比とする空燃比のフィードバック制御への移行が円滑化
される。
【0013】上記エンジンの空燃比制御装置において
は、ラフネス制御手段が空燃比をリッチ側に補正してラ
フネス制御を行っている場合において、ラフネス制御量
が所定値まで小さくなったときに、空燃比制御手段がO
2センサによる空燃比のフィードバック制御を行うよう
になっているのが好ましい。この場合、ラフネス制御量
が全気筒とも所定値まで小さくなったときに、空燃比制
御手段がO2センサによる空燃比のフィードバック制御
を行うようになっているのがさらに好ましい。このよう
にすれば、エンジンの暖機ないしは排気ガス浄化触媒の
昇温がさらに促進され、かつ空燃比のラフネス制御から
空燃比のフィードバック制御への移行がさらに円滑化さ
れる。
は、ラフネス制御手段が空燃比をリッチ側に補正してラ
フネス制御を行っている場合において、ラフネス制御量
が所定値まで小さくなったときに、空燃比制御手段がO
2センサによる空燃比のフィードバック制御を行うよう
になっているのが好ましい。この場合、ラフネス制御量
が全気筒とも所定値まで小さくなったときに、空燃比制
御手段がO2センサによる空燃比のフィードバック制御
を行うようになっているのがさらに好ましい。このよう
にすれば、エンジンの暖機ないしは排気ガス浄化触媒の
昇温がさらに促進され、かつ空燃比のラフネス制御から
空燃比のフィードバック制御への移行がさらに円滑化さ
れる。
【0014】上記エンジンの空燃比制御装置において
は、ラフネス制御量が少なくとも1つの気筒について所
定値より大きいときには、空燃比制御手段が空燃比のオ
ープン制御を行うようになっているのが好ましい。この
ようにすれば、ラフネス制御が容易となる。
は、ラフネス制御量が少なくとも1つの気筒について所
定値より大きいときには、空燃比制御手段が空燃比のオ
ープン制御を行うようになっているのが好ましい。この
ようにすれば、ラフネス制御が容易となる。
【0015】上記エンジンの空燃比制御装置は、排気ガ
ス浄化触媒を備えた触媒コンバータが排気通路に介設さ
れているエンジンに設けられるのがとくに好ましい。こ
の場合、エンジンを冷機状態から始動させた場合等にお
いて、排気ガス浄化触媒の昇温を促進することができ、
エミッション性能の向上を図ることができる。
ス浄化触媒を備えた触媒コンバータが排気通路に介設さ
れているエンジンに設けられるのがとくに好ましい。こ
の場合、エンジンを冷機状態から始動させた場合等にお
いて、排気ガス浄化触媒の昇温を促進することができ、
エミッション性能の向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1に示すように、本発明にかかる空燃
比制御装置を備えた自動車用のエンジンシステムAに
は、ガソリンを燃料とする直列4気筒型の4サイクルエ
ンジン1が設けられている。このエンジン1には、詳し
くは図示していないが、4つの気筒2(1つのみ図示)
を備えたシリンダブロック3と、該シリンダブロック3
の上面に組付けられたシリンダヘッド4とが設けられて
いる。そして、各気筒2内にはそれぞれ、往復動可能に
ピストン5が嵌入され、ピストン5とシリンダヘッド4
とによって燃焼室6が画成されている。また、各燃焼室
6の天井部にはそれぞれ点火プラグ7が臨設され、この
点火プラグ7は、点火時期の電子制御が可能なイグナイ
タ等を含む点火回路8に接続されている。
的に説明する。図1に示すように、本発明にかかる空燃
比制御装置を備えた自動車用のエンジンシステムAに
は、ガソリンを燃料とする直列4気筒型の4サイクルエ
ンジン1が設けられている。このエンジン1には、詳し
くは図示していないが、4つの気筒2(1つのみ図示)
を備えたシリンダブロック3と、該シリンダブロック3
の上面に組付けられたシリンダヘッド4とが設けられて
いる。そして、各気筒2内にはそれぞれ、往復動可能に
ピストン5が嵌入され、ピストン5とシリンダヘッド4
とによって燃焼室6が画成されている。また、各燃焼室
6の天井部にはそれぞれ点火プラグ7が臨設され、この
点火プラグ7は、点火時期の電子制御が可能なイグナイ
タ等を含む点火回路8に接続されている。
【0017】さらに、このエンジンシステムAには、各
気筒2の燃焼室6にエア(吸気)を供給するために、大
気中からエアを取り入れる単一の共通吸気通路9と、該
共通吸気通路9からエアを受け入れる各気筒毎の独立吸
気通路10とが設けられている。ここで、共通吸気通路
9の上流端は、エア中のダストを除去するエアクリーナ
11に接続され、下流端はエアの流れを安定させるサー
ジタンク15に接続されている。また、各独立吸気通路
10の上流端はそれぞれサージタンク15に接続され、
下流端はそれぞれ吸気弁12を介して燃焼室6と連通し
ている。
気筒2の燃焼室6にエア(吸気)を供給するために、大
気中からエアを取り入れる単一の共通吸気通路9と、該
共通吸気通路9からエアを受け入れる各気筒毎の独立吸
気通路10とが設けられている。ここで、共通吸気通路
9の上流端は、エア中のダストを除去するエアクリーナ
11に接続され、下流端はエアの流れを安定させるサー
ジタンク15に接続されている。また、各独立吸気通路
10の上流端はそれぞれサージタンク15に接続され、
下流端はそれぞれ吸気弁12を介して燃焼室6と連通し
ている。
【0018】そして、共通吸気通路9には、エアの流れ
方向(図1中の位置関係では左向き)にみて上流側から
順に、エアの流量(エンジン1に実際に吸入される吸入
空気量)を検出するホットワイヤ式のエアフローセンサ
13と、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量に応
じて開閉されて共通吸気通路9を絞るスロットル弁14
とが設けられている。また、各独立吸気通路10にはそ
れぞれ、後で説明するECU35(エンジン・コントロ
ール・ユニット)からの燃料噴射信号(噴射パルス)を受
けて燃料を噴射するインジェクタ16(燃料噴射弁)が
設けられている。なお、エアクリーナ11には、吸気温
(エアの温度)を検出する吸気温センサ17が付設され
ている。
方向(図1中の位置関係では左向き)にみて上流側から
順に、エアの流量(エンジン1に実際に吸入される吸入
空気量)を検出するホットワイヤ式のエアフローセンサ
13と、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量に応
じて開閉されて共通吸気通路9を絞るスロットル弁14
とが設けられている。また、各独立吸気通路10にはそ
れぞれ、後で説明するECU35(エンジン・コントロ
ール・ユニット)からの燃料噴射信号(噴射パルス)を受
けて燃料を噴射するインジェクタ16(燃料噴射弁)が
設けられている。なお、エアクリーナ11には、吸気温
(エアの温度)を検出する吸気温センサ17が付設され
ている。
【0019】各独立吸気通路10は、その下流端近傍で
は、図示していない第1吸気通路(吸気ポート)と第2吸
気通路10a(吸気ポート)とに分岐され、第1と第2
の両吸気通路の分岐部の上流でインジェクタ16の直上
流には、アクチュエータ18aによって開閉駆動される
開閉弁18(吸気流動強化制御弁)が配設されている。
ここで、開閉弁18は、閉弁時にインジェクタ16側に
吸気を流通させる間隙部が形成されるよう、閉弁時にお
ける上端部側が切欠かれている。開閉弁18が閉じられ
たときには、エアは実質的にこの切欠かれた切欠き部か
ら燃焼室6に供給され、このとき燃焼室6内に強いタン
ブルが生成され、混合気の燃焼性が高められる。
は、図示していない第1吸気通路(吸気ポート)と第2吸
気通路10a(吸気ポート)とに分岐され、第1と第2
の両吸気通路の分岐部の上流でインジェクタ16の直上
流には、アクチュエータ18aによって開閉駆動される
開閉弁18(吸気流動強化制御弁)が配設されている。
ここで、開閉弁18は、閉弁時にインジェクタ16側に
吸気を流通させる間隙部が形成されるよう、閉弁時にお
ける上端部側が切欠かれている。開閉弁18が閉じられ
たときには、エアは実質的にこの切欠かれた切欠き部か
ら燃焼室6に供給され、このとき燃焼室6内に強いタン
ブルが生成され、混合気の燃焼性が高められる。
【0020】共通吸気通路9の、スロットル弁14より
上流側の部分と下流側の部分とは、ISC(Idle Speed
Control)バイパス通路20により接続され、該ISC
バイパス通路20には、アクチュエータ21aによって
開閉駆動されて該ISCバイパス通路20を開閉するI
SCバルブ21が設けられている。このISCバルブ2
1の開度を制御することにより、エンジン1のアイドル
回転数が制御されるようになっている。なお、スロット
ル弁14の近傍において共通吸気通路9には、スロット
ル弁14の全閉状態を検出するアイドルスイッチ22
と、スロットル弁14の開度(スロットル開度)を検出
するスロットル開度センサ23とが設けられている。
上流側の部分と下流側の部分とは、ISC(Idle Speed
Control)バイパス通路20により接続され、該ISC
バイパス通路20には、アクチュエータ21aによって
開閉駆動されて該ISCバイパス通路20を開閉するI
SCバルブ21が設けられている。このISCバルブ2
1の開度を制御することにより、エンジン1のアイドル
回転数が制御されるようになっている。なお、スロット
ル弁14の近傍において共通吸気通路9には、スロット
ル弁14の全閉状態を検出するアイドルスイッチ22
と、スロットル弁14の開度(スロットル開度)を検出
するスロットル開度センサ23とが設けられている。
【0021】さらに、エンジンシステムAには、エンジ
ン1の排気ガスを大気中に排出する排気通路25が設け
られ、この排気通路25は、排気ガスの流れ方向(図1
中の位置関係では左向き)にみて上流端付近では4つに
分岐され、これらの各上流端(排気ポート)はそれぞれ
排気弁24を介して、対応する燃焼室6と連通してい
る。そして、排気通路25には、排気ガスの流れ方向に
みて上流側から順に、排気ガス中の酸素濃度(ひいては
空燃比)を検出するO2センサ26(λO2センサ、リニ
アO2センサ等)と、排気ガスを浄化する触媒コンバー
タ27とが配設されている。O2センサ26は、排気ガ
ス中の酸素濃度に基づいて燃焼室6内の空燃比を検出す
るようになっている。なお、λO2センサは、理論空燃
比(λ=1)付近で出力が急変し、実質的に空燃比が理
論空燃比より高いか低いかを検出する形式のO2センサ
である。また、リニアO2センサは、基本的にはO2濃度
をリニアに検出することができる形式のO2センサであ
るが、とくに理論空燃比付近でのO2濃度の検出精度が
高くなる(すなわち、O2濃度の変化に対する出力変化
が大きい)。触媒コンバータ27は、排気ガス中の炭化
水素(HC)と一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)と
を同時に浄化することができる三元触媒を排気ガス浄化
触媒として用いたものであり、リーン状態でもNOxを
浄化する性能を有するものが用いられている。
ン1の排気ガスを大気中に排出する排気通路25が設け
られ、この排気通路25は、排気ガスの流れ方向(図1
中の位置関係では左向き)にみて上流端付近では4つに
分岐され、これらの各上流端(排気ポート)はそれぞれ
排気弁24を介して、対応する燃焼室6と連通してい
る。そして、排気通路25には、排気ガスの流れ方向に
みて上流側から順に、排気ガス中の酸素濃度(ひいては
空燃比)を検出するO2センサ26(λO2センサ、リニ
アO2センサ等)と、排気ガスを浄化する触媒コンバー
タ27とが配設されている。O2センサ26は、排気ガ
ス中の酸素濃度に基づいて燃焼室6内の空燃比を検出す
るようになっている。なお、λO2センサは、理論空燃
比(λ=1)付近で出力が急変し、実質的に空燃比が理
論空燃比より高いか低いかを検出する形式のO2センサ
である。また、リニアO2センサは、基本的にはO2濃度
をリニアに検出することができる形式のO2センサであ
るが、とくに理論空燃比付近でのO2濃度の検出精度が
高くなる(すなわち、O2濃度の変化に対する出力変化
が大きい)。触媒コンバータ27は、排気ガス中の炭化
水素(HC)と一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)と
を同時に浄化することができる三元触媒を排気ガス浄化
触媒として用いたものであり、リーン状態でもNOxを
浄化する性能を有するものが用いられている。
【0022】また、エンジン1には、電磁ピックアップ
等からなるクランク角センサ30が設けられている。こ
のクランク角センサ30は、図示していないクランク軸
の端部に取り付けられた被検出用プレート31の外周に
対応する位置に配置され、クランク軸の回転に伴って被
検出用プレート31が回転したときには、その外周部に
設けられた4つの突起部31aの通過に伴ってパルス信
号を出力するようになっている。さらに、エンジン1に
は、ウォータジャケット内の冷却水の温度(エンジン水
温)を検出する水温センサ32が設けられている。
等からなるクランク角センサ30が設けられている。こ
のクランク角センサ30は、図示していないクランク軸
の端部に取り付けられた被検出用プレート31の外周に
対応する位置に配置され、クランク軸の回転に伴って被
検出用プレート31が回転したときには、その外周部に
設けられた4つの突起部31aの通過に伴ってパルス信
号を出力するようになっている。さらに、エンジン1に
は、ウォータジャケット内の冷却水の温度(エンジン水
温)を検出する水温センサ32が設けられている。
【0023】そして、エンジンシステムAないしエンジ
ン1の各種制御を行うために、マイクロコンピュータ等
からなるECU35(エンジン・コントロール・ユニッ
ト)が設けられている。図2にも示すように、このEC
U35には、エアフローセンサ13、吸気温センサ1
7、アイドルスイッチ22、スロットル開度センサ2
3、O2センサ26、クランク角センサ30、水温セン
サ32等の各出力信号が入力されるようになっている。
他方、ECU35からは、インジェクタ16に対して燃
料噴射を制御する信号(パルス信号)が出力されるととも
に、点火回路8に対して点火時期を制御する信号が出力
され、さらにISCバルブ21のアクチュエータ21a
及び開閉弁18のアクチュエータ18aにも制御信号が
出力されるようになっている。
ン1の各種制御を行うために、マイクロコンピュータ等
からなるECU35(エンジン・コントロール・ユニッ
ト)が設けられている。図2にも示すように、このEC
U35には、エアフローセンサ13、吸気温センサ1
7、アイドルスイッチ22、スロットル開度センサ2
3、O2センサ26、クランク角センサ30、水温セン
サ32等の各出力信号が入力されるようになっている。
他方、ECU35からは、インジェクタ16に対して燃
料噴射を制御する信号(パルス信号)が出力されるととも
に、点火回路8に対して点火時期を制御する信号が出力
され、さらにISCバルブ21のアクチュエータ21a
及び開閉弁18のアクチュエータ18aにも制御信号が
出力されるようになっている。
【0024】具体的には、ECU35には、開閉弁18
のアクチュエータ18aを制御する開閉弁制御部36
と、エンジン1のクランク角速度変動状態ないしはトル
ク変動状態(以下、これを「ラフネス」ないしは「ラフ
ネス値」という)を検出するラフネス検出部37と、イ
ンジェクタ16の燃料噴射量すなわち空燃比を制御する
空燃比制御部38と、点火回路8ないしは点火プラグ7
の点火時期を制御する点火時期制御部39と、ISCバ
ルブ21のアクチュエータ21aを制御するISC制御
部40とが設けられている。
のアクチュエータ18aを制御する開閉弁制御部36
と、エンジン1のクランク角速度変動状態ないしはトル
ク変動状態(以下、これを「ラフネス」ないしは「ラフ
ネス値」という)を検出するラフネス検出部37と、イ
ンジェクタ16の燃料噴射量すなわち空燃比を制御する
空燃比制御部38と、点火回路8ないしは点火プラグ7
の点火時期を制御する点火時期制御部39と、ISCバ
ルブ21のアクチュエータ21aを制御するISC制御
部40とが設けられている。
【0025】以下、ECU35によって実行されるエン
ジンシステムAないしはエンジン1の各種制御の概要を
説明する。すなわち、開閉弁制御部36は、所定の低出
力領域(低負荷・低回転領域)では、各気筒2のアクチ
ュエータ18aに開閉弁18をほぼ閉じさせ、実質的に
切欠き部から燃焼室6にエアを供給させる。例えば、図
15に示すように、この開閉弁閉弁領域(低出力領域)
は、エンジン回転数と、吸気充填効率(エンジン負荷)
と、エンジン水温とに応じて設定される。なお、この開
閉弁閉弁領域は、エンジン回転数と吸気充填効率とエン
ジン水温とをパラメータとするマップを検索することに
より設定される。
ジンシステムAないしはエンジン1の各種制御の概要を
説明する。すなわち、開閉弁制御部36は、所定の低出
力領域(低負荷・低回転領域)では、各気筒2のアクチ
ュエータ18aに開閉弁18をほぼ閉じさせ、実質的に
切欠き部から燃焼室6にエアを供給させる。例えば、図
15に示すように、この開閉弁閉弁領域(低出力領域)
は、エンジン回転数と、吸気充填効率(エンジン負荷)
と、エンジン水温とに応じて設定される。なお、この開
閉弁閉弁領域は、エンジン回転数と吸気充填効率とエン
ジン水温とをパラメータとするマップを検索することに
より設定される。
【0026】このとき燃焼室6内には強いタンブルが形
成されて吸気流動が強化され、これによって混合気の燃
焼性が大幅に高められる。このとき、開閉弁18の切欠
き部を介して燃焼室6に流入する高速のエアによって、
インジェクタ16から噴射された燃料の気化・霧化が促
進され、これによっても混合気の燃焼性が高められる。
他方、エンジン1の運転状態が上記所定の低出力領域に
入っていないときには開閉弁18が開かれ、燃焼室6に
十分な量のエアが供給され、吸気充填効率ひいてはエン
ジン出力が高められる。
成されて吸気流動が強化され、これによって混合気の燃
焼性が大幅に高められる。このとき、開閉弁18の切欠
き部を介して燃焼室6に流入する高速のエアによって、
インジェクタ16から噴射された燃料の気化・霧化が促
進され、これによっても混合気の燃焼性が高められる。
他方、エンジン1の運転状態が上記所定の低出力領域に
入っていないときには開閉弁18が開かれ、燃焼室6に
十分な量のエアが供給され、吸気充填効率ひいてはエン
ジン出力が高められる。
【0027】ラフネス検出部37は、後で説明するよう
に、エンジン1のラフネス値を検出し、このラフネス値
を空燃比制御部38及び点火時期制御部39に出力す
る。そして、空燃比制御部38及び点火時期制御部39
は、通常の空燃比制御及び点火時期制御を行う一方、後
で説明するラフネス制御(図3〜図8参照)を行う。
に、エンジン1のラフネス値を検出し、このラフネス値
を空燃比制御部38及び点火時期制御部39に出力す
る。そして、空燃比制御部38及び点火時期制御部39
は、通常の空燃比制御及び点火時期制御を行う一方、後
で説明するラフネス制御(図3〜図8参照)を行う。
【0028】空燃比制御部38は、基本的には、エアフ
ローセンサ13によって検出される吸入空気量に基づい
て、各燃焼室6に供給される混合気の空燃比が所定の目
標空燃比(例えば、λ=1、A/F=14.7)となる
ようインジェクタ16の燃料噴射量を制御する。そし
て、所定の運転領域では、O2センサ26によって検出
される排気ガス中のO2濃度すなわち実際の空燃比の目
標空燃比に対する偏差に基づいて、空燃比のフィードバ
ック制御を行うようになっている。なお、後で説明する
ように、空燃比制御部38は、エンジン1の冷間始動時
においては、空燃比(基本値)を変化させる(補正す
る)ことによりA/Fラフネス制御を行うようになって
いる。
ローセンサ13によって検出される吸入空気量に基づい
て、各燃焼室6に供給される混合気の空燃比が所定の目
標空燃比(例えば、λ=1、A/F=14.7)となる
ようインジェクタ16の燃料噴射量を制御する。そし
て、所定の運転領域では、O2センサ26によって検出
される排気ガス中のO2濃度すなわち実際の空燃比の目
標空燃比に対する偏差に基づいて、空燃比のフィードバ
ック制御を行うようになっている。なお、後で説明する
ように、空燃比制御部38は、エンジン1の冷間始動時
においては、空燃比(基本値)を変化させる(補正す
る)ことによりA/Fラフネス制御を行うようになって
いる。
【0029】点火時期制御部39は、基本的には、次の
式1ないしは式1’により、各気筒2の点火時期IGT
(n)を演算し、該点火時期IGT(n)に点火プラグ
7に通電させて燃焼室6内の混合気を着火・燃焼させる
ようになっている。
式1ないしは式1’により、各気筒2の点火時期IGT
(n)を演算し、該点火時期IGT(n)に点火プラグ
7に通電させて燃焼室6内の混合気を着火・燃焼させる
ようになっている。
【数1】 IGT(n)=θBASE −θIDFB −θRTD +θrough(n)………………式1 IGT(n)=θBASE −θIDFB −θRTD +θ'rough(n) ……………式1' なお、式1において、nは1〜4の整数であり、それぞ
れエンジン1の4つの気筒の点火順にみた気筒番号に対
応している。例えば、n=1が第1気筒に対応する場合
は、n=2は第3気筒に対応し、n=3は第4気筒に対
応し、n=4は第2気筒に対応する。
れエンジン1の4つの気筒の点火順にみた気筒番号に対
応している。例えば、n=1が第1気筒に対応する場合
は、n=2は第3気筒に対応し、n=3は第4気筒に対
応し、n=4は第2気筒に対応する。
【0030】式1において、θBASE は基本点火時期す
なわち点火時期の基本設定値であって、通常は、各気筒
毎にMBT、すなわちエンジン1が最大トルクを出力す
る点火時期(例えば、上死点前10°であり)よりも若干
遅角側に、図示していない基本点火時期設定マップを用
いて、エンジン回転数及び吸気充填効率に応じて設定さ
れる。なお、この基本点火時期θBASEは、後で説明する
ように、アイドル時と非アイドル時(オフアイドル時)
とで、それぞれの運転状態に適するように個別に設定さ
れる。
なわち点火時期の基本設定値であって、通常は、各気筒
毎にMBT、すなわちエンジン1が最大トルクを出力す
る点火時期(例えば、上死点前10°であり)よりも若干
遅角側に、図示していない基本点火時期設定マップを用
いて、エンジン回転数及び吸気充填効率に応じて設定さ
れる。なお、この基本点火時期θBASEは、後で説明する
ように、アイドル時と非アイドル時(オフアイドル時)
とで、それぞれの運転状態に適するように個別に設定さ
れる。
【0031】式1において、θIDFBはアイドル時におい
てエンジン回転数(アイドル回転数)を目標アイドル回
転数に追従するようフィードバック制御するための点火
時期のフィードバック制御量(補正量)である。例え
ば、図16に示すように、目標アイドル回転数は、エン
ジン水温(エンジン温度)に応じて、エンジン水温の上
昇に伴ってリニアに低下するような特性で設定されてい
る。なお、エンジン1が暖機状態となったとき、例えば
エンジン水温が60°Cを超えたときには、目標アイド
ル回転数は例えば650〜700r.p.m.の範囲内の
一定値とされる。
てエンジン回転数(アイドル回転数)を目標アイドル回
転数に追従するようフィードバック制御するための点火
時期のフィードバック制御量(補正量)である。例え
ば、図16に示すように、目標アイドル回転数は、エン
ジン水温(エンジン温度)に応じて、エンジン水温の上
昇に伴ってリニアに低下するような特性で設定されてい
る。なお、エンジン1が暖機状態となったとき、例えば
エンジン水温が60°Cを超えたときには、目標アイド
ル回転数は例えば650〜700r.p.m.の範囲内の
一定値とされる。
【0032】例えば、図17に示すように、フィードバ
ック制御量θIDFBは、アイドル時におけるエンジン回転
数(アイドル回転数)の目標アイドル回転数に対する偏
差に応じて好ましく設定される。図17から明らかなと
おり、例えばアイドル回転数が目標アイドル回転数より
高いとき(偏差が+)にはθIDFBが遅角方向に変化させ
られ、これによりエンジン1の出力トルクが低下し、ア
イドル回転数が低下して目標アイドル回転数に近づく。
他方、アイドル回転数が目標アイドル回転数より低いと
き(偏差が−)にはθIDFBが進角方向に変化させられ、
これによりエンジン1の出力トルクが上昇し、アイドル
回転数が上昇して目標アイドル回転数に近づく。例え
ば、図18に示すように、MBT(出力トルクが最大と
なる点火時期)より遅角側では、点火時期が遅角するほ
どエンジン1の出力トルクが低下するので、このように
点火時期を進角又は遅角させることによりアイドル回転
数を制御することができる。
ック制御量θIDFBは、アイドル時におけるエンジン回転
数(アイドル回転数)の目標アイドル回転数に対する偏
差に応じて好ましく設定される。図17から明らかなと
おり、例えばアイドル回転数が目標アイドル回転数より
高いとき(偏差が+)にはθIDFBが遅角方向に変化させ
られ、これによりエンジン1の出力トルクが低下し、ア
イドル回転数が低下して目標アイドル回転数に近づく。
他方、アイドル回転数が目標アイドル回転数より低いと
き(偏差が−)にはθIDFBが進角方向に変化させられ、
これによりエンジン1の出力トルクが上昇し、アイドル
回転数が上昇して目標アイドル回転数に近づく。例え
ば、図18に示すように、MBT(出力トルクが最大と
なる点火時期)より遅角側では、点火時期が遅角するほ
どエンジン1の出力トルクが低下するので、このように
点火時期を進角又は遅角させることによりアイドル回転
数を制御することができる。
【0033】また、式1において、θRTDは昇温促進制
御量である。このエンジンシステムAないしエンジン1
では、冷機状態から始動する場合、すなわち冷間始動時
には、点火時期を大幅に遅角させ(例えば、概ね15°
CA)、これにより混合気の燃焼によって生じた熱エネ
ルギのエンジン冷却水あるいは排気ガスへの伝達率を高
めて、エンジン1の暖機を促進するとともに、排気ガス
温度の昇温を促進して触媒コンバータ27内の三元触媒
の昇温を促進するようにしている。
御量である。このエンジンシステムAないしエンジン1
では、冷機状態から始動する場合、すなわち冷間始動時
には、点火時期を大幅に遅角させ(例えば、概ね15°
CA)、これにより混合気の燃焼によって生じた熱エネ
ルギのエンジン冷却水あるいは排気ガスへの伝達率を高
めて、エンジン1の暖機を促進するとともに、排気ガス
温度の昇温を促進して触媒コンバータ27内の三元触媒
の昇温を促進するようにしている。
【0034】例えば、図19中のグラフG1で示すよう
に、エンジン水温が非常に低い場合を除いて、昇温促進
制御量θRTDはエンジン水温に応じて大幅に遅角側に設
定され、これによってエンジン1の暖機ないしは触媒コ
ンバータ27内の三元触媒の昇温が促進される。これに
より、エンジンシステムAないしはエンジン1のエミッ
ション性能及び燃費性能が高められる。
に、エンジン水温が非常に低い場合を除いて、昇温促進
制御量θRTDはエンジン水温に応じて大幅に遅角側に設
定され、これによってエンジン1の暖機ないしは触媒コ
ンバータ27内の三元触媒の昇温が促進される。これに
より、エンジンシステムAないしはエンジン1のエミッ
ション性能及び燃費性能が高められる。
【0035】しかしながら、このように点火時期を大幅
に遅角させてエンジン1の暖機ないしは触媒コンバータ
27内の三元触媒の昇温を促進した場合、エンジン1の
出力トルクが比較的低くなるので、燃料の性状(重質か
軽質か)、燃焼室6内での混合気の燃焼状態の変動等に
起因してクランク角速度変動ないしはトルク変動(ラフ
ネス)が生じ、エンジン1の円滑な運転が損なわれる場
合がある。そこで、式1又は式1’に示すように、(θ
BASE −θIDFB −θRTD)で演算された基本的な点火時
期(基本値)をさらにIGラフネス制御量θrough(n)
又はθ'rough(n)で補正して、ラフネスを抑制するよう
にしている。なお、このIGラフネス制御量θ
rough(n)又はθ'rough(n)は、後で説明するラフネス
制御ルーチン(図3〜図8)で設定される。
に遅角させてエンジン1の暖機ないしは触媒コンバータ
27内の三元触媒の昇温を促進した場合、エンジン1の
出力トルクが比較的低くなるので、燃料の性状(重質か
軽質か)、燃焼室6内での混合気の燃焼状態の変動等に
起因してクランク角速度変動ないしはトルク変動(ラフ
ネス)が生じ、エンジン1の円滑な運転が損なわれる場
合がある。そこで、式1又は式1’に示すように、(θ
BASE −θIDFB −θRTD)で演算された基本的な点火時
期(基本値)をさらにIGラフネス制御量θrough(n)
又はθ'rough(n)で補正して、ラフネスを抑制するよう
にしている。なお、このIGラフネス制御量θ
rough(n)又はθ'rough(n)は、後で説明するラフネス
制御ルーチン(図3〜図8)で設定される。
【0036】かくして、点火時期制御部39は、クラン
ク角センサ30から入力される信号に基づいて、点火時
期IGT(n)になったか否かを判定し、点火時期になっ
た時点で点火回路8に点火プラグ7に通電させ、各気筒
毎に混合気を着火・燃焼させる。なお、ISC制御部4
0は、よく知られた普通のISC制御手法を用いて、I
SCバイパス通路20内を流れるバイパスエアの流量を
制御する。
ク角センサ30から入力される信号に基づいて、点火時
期IGT(n)になったか否かを判定し、点火時期になっ
た時点で点火回路8に点火プラグ7に通電させ、各気筒
毎に混合気を着火・燃焼させる。なお、ISC制御部4
0は、よく知られた普通のISC制御手法を用いて、I
SCバイパス通路20内を流れるバイパスエアの流量を
制御する。
【0037】ところで、このエンジンシステムAないし
はエンジン1においては、前記のとおり、点火時期を大
幅に遅角させることにより、エンジン1の暖機ないしは
触媒コンバータ27内の三元触媒の昇温を促進するよう
にしているので、低出力領域ではクランク角速度変動な
いしはトルク変動(ラフネス)が生じやすくなり、エン
ジンの回転安定性が損なわれるおそれがある。そこで、
所定の低出力領域(ラフネス制御領域)では、点火時期
あるいは空燃比を補正することにより、上記ラフネスを
抑制してエンジンの回転安定性を高めるといったラフネ
ス制御を行うようにしている。
はエンジン1においては、前記のとおり、点火時期を大
幅に遅角させることにより、エンジン1の暖機ないしは
触媒コンバータ27内の三元触媒の昇温を促進するよう
にしているので、低出力領域ではクランク角速度変動な
いしはトルク変動(ラフネス)が生じやすくなり、エン
ジンの回転安定性が損なわれるおそれがある。そこで、
所定の低出力領域(ラフネス制御領域)では、点火時期
あるいは空燃比を補正することにより、上記ラフネスを
抑制してエンジンの回転安定性を高めるといったラフネ
ス制御を行うようにしている。
【0038】以下、図3〜図8に示すフローチャートに
従って、このラフネス制御の具体的な制御方法を説明す
る。図3〜図8に示すように、このラフネス制御におい
ては、まずステップS1で、クランク角センサ30の出
力信号に基づいて、上死点後のクランク角が104°か
ら174°(ATDC104°CA〜ATDC174°
CA)になるまでの時間間隔T(i)が計測される。続
いてステップS2で、次の式2を用いて、ステップS1
で計測された時間間隔T(i)に基づいて、クランク角
速度ω(i)が算出される。
従って、このラフネス制御の具体的な制御方法を説明す
る。図3〜図8に示すように、このラフネス制御におい
ては、まずステップS1で、クランク角センサ30の出
力信号に基づいて、上死点後のクランク角が104°か
ら174°(ATDC104°CA〜ATDC174°
CA)になるまでの時間間隔T(i)が計測される。続
いてステップS2で、次の式2を用いて、ステップS1
で計測された時間間隔T(i)に基づいて、クランク角
速度ω(i)が算出される。
【数2】 ω(i)=70・106/T(i)………………………………………式2 T(i):時間間隔[マイクロ秒] ω(i):クランク角速度[クランク角(°CA)/
秒]
秒]
【0039】ここで、クランク角速度ω(i)の検出を
行うべきクランク角期間の好ましい設定手法について、
図9〜図11に基づいて説明する。図9は、直列4気筒
型の4サイクルエンジンについて、トルク及び角速度の
上死点後のクランク角(ATDC CA)に対する変化
特性の一例を示す図である。図9に示すように、各気筒
における慣性トルク(破線)とガス圧トルク(一点鎖線)と
の合成トルクは、図9中に太い実線で示されているよう
に、正常燃焼時は180°CA間隔で周期的に変化し、
この合成トルクによって回転されるクランク軸の角速度
(実線A)も周期的に変化する。他方、例えば第1気筒に
おいて燃焼状態が不安定になって失火に近い状態が生じ
た場合、エンジンの合成トルクは、図9中に二点鎖線で
示されているように、極めて低くなってしまう。その結
果、クランク角速度は、破線Bで示すように第1気筒の
膨張行程半ばから顕著に低下し、正常燃焼時との差が大
きくなる。また、次に点火される気筒(第3気筒)では、
前回点火された気筒(第1気筒)の影響が残る膨張行程
の全般では角速度が低くなるが、行程が進むに連れて次
第に正常時の値に近づく。
行うべきクランク角期間の好ましい設定手法について、
図9〜図11に基づいて説明する。図9は、直列4気筒
型の4サイクルエンジンについて、トルク及び角速度の
上死点後のクランク角(ATDC CA)に対する変化
特性の一例を示す図である。図9に示すように、各気筒
における慣性トルク(破線)とガス圧トルク(一点鎖線)と
の合成トルクは、図9中に太い実線で示されているよう
に、正常燃焼時は180°CA間隔で周期的に変化し、
この合成トルクによって回転されるクランク軸の角速度
(実線A)も周期的に変化する。他方、例えば第1気筒に
おいて燃焼状態が不安定になって失火に近い状態が生じ
た場合、エンジンの合成トルクは、図9中に二点鎖線で
示されているように、極めて低くなってしまう。その結
果、クランク角速度は、破線Bで示すように第1気筒の
膨張行程半ばから顕著に低下し、正常燃焼時との差が大
きくなる。また、次に点火される気筒(第3気筒)では、
前回点火された気筒(第1気筒)の影響が残る膨張行程
の全般では角速度が低くなるが、行程が進むに連れて次
第に正常時の値に近づく。
【0040】図10は、燃焼圧と角速度変動(ラフネス
状態)との相関関係を示すグラフである。図10におい
て、横軸は、1つの気筒についての圧縮上死点後(AT
DC)のクランク角(ATDC CA)をあらわし、縦軸
は、当該気筒の燃焼状態(ガス圧)が角速度に及ぼす影響
の度合いを示す相関係数をあらわしている。ここで、相
関係数が正であれば当該気筒の燃焼圧の変動と角速度の
変動との相関性が高いことを意味し、他方負であれば当
該気筒よりもその前気筒の燃焼圧変動の影響が大きいこ
とを意味する。
状態)との相関関係を示すグラフである。図10におい
て、横軸は、1つの気筒についての圧縮上死点後(AT
DC)のクランク角(ATDC CA)をあらわし、縦軸
は、当該気筒の燃焼状態(ガス圧)が角速度に及ぼす影響
の度合いを示す相関係数をあらわしている。ここで、相
関係数が正であれば当該気筒の燃焼圧の変動と角速度の
変動との相関性が高いことを意味し、他方負であれば当
該気筒よりもその前気筒の燃焼圧変動の影響が大きいこ
とを意味する。
【0041】そして、図9及び図10から明らかなよう
に、燃焼がほぼ終了するクランク角(ATDC40°C
A程度)から次に点火される気筒の燃焼開始時期付近の
クランク角(ATDC200°CA程度)までの範囲で
燃焼圧と角速度変動との相関性が高く、とくにガス圧ト
ルクが低下してからトルク変曲点(ATDC90°CA
程度)を経た後の、慣性トルクが大きくなる期間X(A
TDC100°CA〜ATDC200°CA)におい
て、相関関係が高くなっている。したがって、例えばA
TDC100°CA〜ATDC200°CAの範囲内で
角速度を検出するようにすれば、この角速度の変動(ラ
フネス状態)に基づいて当該気筒の燃焼状態を精度良く
判定することができる。また、角速度検出時間を十分に
確保するために、角速度検出のためのクランク角期間は
60°CA以上とすることが好ましい。
に、燃焼がほぼ終了するクランク角(ATDC40°C
A程度)から次に点火される気筒の燃焼開始時期付近の
クランク角(ATDC200°CA程度)までの範囲で
燃焼圧と角速度変動との相関性が高く、とくにガス圧ト
ルクが低下してからトルク変曲点(ATDC90°CA
程度)を経た後の、慣性トルクが大きくなる期間X(A
TDC100°CA〜ATDC200°CA)におい
て、相関関係が高くなっている。したがって、例えばA
TDC100°CA〜ATDC200°CAの範囲内で
角速度を検出するようにすれば、この角速度の変動(ラ
フネス状態)に基づいて当該気筒の燃焼状態を精度良く
判定することができる。また、角速度検出時間を十分に
確保するために、角速度検出のためのクランク角期間は
60°CA以上とすることが好ましい。
【0042】そこで、例えば図11に示すように、この
実施の形態では、各気筒のATDC104°CAとAT
DC174°CAとが検出されるように、被検出プレー
ト31の各突起部31aを設け、各気筒におけるATD
C104°CA〜174°CAの70°CAの期間のク
ランク角速度を検出するようにしている。
実施の形態では、各気筒のATDC104°CAとAT
DC174°CAとが検出されるように、被検出プレー
ト31の各突起部31aを設け、各気筒におけるATD
C104°CA〜174°CAの70°CAの期間のク
ランク角速度を検出するようにしている。
【0043】次に、ステップS3で、次の式3を用い
て、気筒毎に燃焼状態の判別にとってノイズとなる要素
を除去するためのコムフィルタ処理により、クランク角
速度ω(i)の差分dω(i)、すなわちクランク角速
度変動dω(i)が演算される。なお、気筒の識別は、
図示していないカムシャフトの回転角を検出するセンサ
からの信号に基づいて行われる。
て、気筒毎に燃焼状態の判別にとってノイズとなる要素
を除去するためのコムフィルタ処理により、クランク角
速度ω(i)の差分dω(i)、すなわちクランク角速
度変動dω(i)が演算される。なお、気筒の識別は、
図示していないカムシャフトの回転角を検出するセンサ
からの信号に基づいて行われる。
【数3】 dω(i)=ω(i−4)−ω(i)……………………………………式3 ω(i−4):4回前のクランク角速度演算値 ω(i):今回のクランク角速度演算値
【0044】ここで、燃焼状態の変動以外で角速度変動
を生じさせる要素としては、爆発を加振源とした共振の
影響による角速度変動、車輪や駆動系のアンバランスに
起因する車輪回転に伴う角速度変動、路面からタイヤに
作用する振動の影響による角速度変動等があげられる。
図12に示すように、共振の影響による爆発回転次数成
分のノイズはエンジン回転の0.5次及びその整数倍の
周波数で生じ、アンバランスに起因する車輪回転に伴う
ノイズや路面の影響によるノイズはエンジン回転の0.
5次よりも低い低周波数域内で生じる。
を生じさせる要素としては、爆発を加振源とした共振の
影響による角速度変動、車輪や駆動系のアンバランスに
起因する車輪回転に伴う角速度変動、路面からタイヤに
作用する振動の影響による角速度変動等があげられる。
図12に示すように、共振の影響による爆発回転次数成
分のノイズはエンジン回転の0.5次及びその整数倍の
周波数で生じ、アンバランスに起因する車輪回転に伴う
ノイズや路面の影響によるノイズはエンジン回転の0.
5次よりも低い低周波数域内で生じる。
【0045】そこで、このステップS3では、コムフィ
ルタ処理によりエンジン回転の0.5次及びその整数倍
の周波数成分を除去しつつクランク角速度変動dω
(i)を演算するようにしている。すなわち、図13に
示すように、同一気筒におけるクランク角速度の今回値
ω(i)と前回値ω(i−4)との偏差を求めることに
より、コムフィルタ処理によりエンジン回転の0.5次
及びその整数倍の周波数成分を除いたクランク角速度変
動dω(i)のデータが得られることになる。
ルタ処理によりエンジン回転の0.5次及びその整数倍
の周波数成分を除去しつつクランク角速度変動dω
(i)を演算するようにしている。すなわち、図13に
示すように、同一気筒におけるクランク角速度の今回値
ω(i)と前回値ω(i−4)との偏差を求めることに
より、コムフィルタ処理によりエンジン回転の0.5次
及びその整数倍の周波数成分を除いたクランク角速度変
動dω(i)のデータが得られることになる。
【0046】続いて、ステップS4で、次の式4を用い
て、ハイパスフィルタ処理によりラフネス値dωf
(i)が演算される。つまり、エンジン回転の0.5次
よりも低い周波数成分のノイズを除くために、ステップ
S3で得られたクランク角速度変動dω(i)の8サイ
クル前までのデータに基づいてなまし処理が行われ、ラ
フネス値dωf(i)が演算される。
て、ハイパスフィルタ処理によりラフネス値dωf
(i)が演算される。つまり、エンジン回転の0.5次
よりも低い周波数成分のノイズを除くために、ステップ
S3で得られたクランク角速度変動dω(i)の8サイ
クル前までのデータに基づいてなまし処理が行われ、ラ
フネス値dωf(i)が演算される。
【数4】 dωf(i)=k1・dω(i−4)+ k2・(dω(i−3)+dω(i−5))+ k3・(dω(i−2)+dω(i−6))+ k4・(dω(i−1)+dω(i−7))+ k5・(dω(i)+dω(i−8))………………式4 なお、式4において、k1〜k5はなまし係数(定数)で
ある。
ある。
【0047】図14に示すように、このハイパスフィル
タ処理によりエンジン回転の0.5次よりも低い周波数
成分が十分に減衰され除去される。このようにして、各
気筒毎に燃焼状態を高精度に反映したラフネス値dωf
(i)、すなわちクランク角速度変動値ないしはトルク
変動値を得ることができる。
タ処理によりエンジン回転の0.5次よりも低い周波数
成分が十分に減衰され除去される。このようにして、各
気筒毎に燃焼状態を高精度に反映したラフネス値dωf
(i)、すなわちクランク角速度変動値ないしはトルク
変動値を得ることができる。
【0048】次に、ステップS5とステップS6とで、
ステップS4で演算されたラフネス値dωf(i)が、
その上限しきい値dωfmaxを超えているか、又はそ
の下限しきい値dωfmin以下であるか、それとも上
限しきい値dωfmax以下の範囲内において下限しき
い値dωfminを超えているかが判定される。ここ
で、上限しきい値dωfmaxは、ラフネス値がこれを
超えるとクランク角速度変動ないしはトルク変動(ラフ
ネス)が非常に大きくなり、エンジン1の円滑な運転が
損なわれるおそれが生じるので、ラフネス値を迅速に減
少させることが要求される限界値である。この上限しき
い値dωfmaxは、エンジン回転数と吸気充填効率
(エンジン負荷)とをパラメータとするマップを検索す
ることにより、エンジン回転数と吸気充填効率とに応じ
て好ましく設定される。
ステップS4で演算されたラフネス値dωf(i)が、
その上限しきい値dωfmaxを超えているか、又はそ
の下限しきい値dωfmin以下であるか、それとも上
限しきい値dωfmax以下の範囲内において下限しき
い値dωfminを超えているかが判定される。ここ
で、上限しきい値dωfmaxは、ラフネス値がこれを
超えるとクランク角速度変動ないしはトルク変動(ラフ
ネス)が非常に大きくなり、エンジン1の円滑な運転が
損なわれるおそれが生じるので、ラフネス値を迅速に減
少させることが要求される限界値である。この上限しき
い値dωfmaxは、エンジン回転数と吸気充填効率
(エンジン負荷)とをパラメータとするマップを検索す
ることにより、エンジン回転数と吸気充填効率とに応じ
て好ましく設定される。
【0049】他方、下限しきい値dωfminは、ラフ
ネス値がこれ以下になるとクランク角速度変動ないしは
トルク変動が非常に小さくなり、エンジン1の運転が十
分に安定化されているものと考えられ、ラフネス値の抑
制を緩和してもよいと考えられる限界値である。この下
限しきい値dωfminは、エンジン回転数と吸気充填
効率(エンジン負荷)とをパラメータとするマップを検
索することにより、エンジン回転数と吸気充填効率とに
応じて好ましく設定される。
ネス値がこれ以下になるとクランク角速度変動ないしは
トルク変動が非常に小さくなり、エンジン1の運転が十
分に安定化されているものと考えられ、ラフネス値の抑
制を緩和してもよいと考えられる限界値である。この下
限しきい値dωfminは、エンジン回転数と吸気充填
効率(エンジン負荷)とをパラメータとするマップを検
索することにより、エンジン回転数と吸気充填効率とに
応じて好ましく設定される。
【0050】かくして、ステップS5で、ラフネス値d
ωf(i)が上限しきい値dωfmaxを超えていると
判定された場合は(ステップS5でYES)、ステップ
S7でラフネス大判定フラグF1に1がセットされ、続
いてステップS8でラフネス小判定フラグF2に0がセ
ットされる。
ωf(i)が上限しきい値dωfmaxを超えていると
判定された場合は(ステップS5でYES)、ステップ
S7でラフネス大判定フラグF1に1がセットされ、続
いてステップS8でラフネス小判定フラグF2に0がセ
ットされる。
【0051】ステップS5とステップS6とで、ラフネ
ス値dωf(i)が下限しきい値dωfmin以下であ
ると判定された場合は(ステップS5でNO、かつステ
ップS6でYES)、ステップS9でラフネス大判定フ
ラグF1に0がセットされ、続いてステップS10でラ
フネス小判定フラグF2に1がセットされる。
ス値dωf(i)が下限しきい値dωfmin以下であ
ると判定された場合は(ステップS5でNO、かつステ
ップS6でYES)、ステップS9でラフネス大判定フ
ラグF1に0がセットされ、続いてステップS10でラ
フネス小判定フラグF2に1がセットされる。
【0052】また、ステップS5とステップS6とで、
ラフネス値dωf(i)が上限しきい値dωfmax以
下の範囲内において下限しきい値dωfminを超えて
いると判定された場合は(ステップS5でNO、かつス
テップS6でNO)、ステップS11でラフネス大判定
フラグF1に0がセットされ、続いてステップS12で
ラフネス小判定フラグF2に0がセットされる。
ラフネス値dωf(i)が上限しきい値dωfmax以
下の範囲内において下限しきい値dωfminを超えて
いると判定された場合は(ステップS5でNO、かつス
テップS6でNO)、ステップS11でラフネス大判定
フラグF1に0がセットされ、続いてステップS12で
ラフネス小判定フラグF2に0がセットされる。
【0053】この後、ステップS13で、ラフネス制御
実行条件が成立しているか否かが判定される。このラフ
ネス制御では、次の3つの条件がともに成立したときに
ラフネス制御実行条件が成立しているものと判定し、ラ
フネス制御を実行するようにしている。
実行条件が成立しているか否かが判定される。このラフ
ネス制御では、次の3つの条件がともに成立したときに
ラフネス制御実行条件が成立しているものと判定し、ラ
フネス制御を実行するようにしている。
【0054】<ラフネス制御実行条件> (1)エンジン始動時において、完爆後、所定時間(例
えば、1秒)を経過していること。なお、ここではクラ
ンキング後においてエンジン回転数が500r.p.m.まで
上昇したときに完爆したものと判定するようにしてい
る。完爆直後は、エンジン1の回転が比較的不安定であ
るので、このようなときにラフネス制御を実行すること
は好ましくないからである。 (2)エンジン水温が所定温度(例えば、60°C)以
下であること。すなわち、後で説明するエンジン暖機フ
ラグF4が0であること。なお、エンジン暖機フラグF4
は、図8に示すように、ステップS51でエンジン水温
が所定温度K(例えば、60°C)を超えていると判定
されたときにはステップS52で1がセットされ、所定
温度K以下であると判定されたときにはステップS53
で0がセットされるフラグである。エンジン水温が上記
所定温度を超えているときにはエンジン1がすでに暖機
状態にあるので、エンジン1の暖機あるいは三元触媒の
昇温を促進するための点火時期の大幅な遅角は行われ
ず、したがってラフネス制御を行う必要がないからであ
る。 (3)エンジン1の運転状態が、前記の図15中の開閉
弁閉弁領域(吸気流動強化領域)に入っていること。ラ
フネス制御を行うときには、エンジン1の回転安定性を
高めるために、燃焼室6内での混合気の燃焼性を高める
必要があるからである。
えば、1秒)を経過していること。なお、ここではクラ
ンキング後においてエンジン回転数が500r.p.m.まで
上昇したときに完爆したものと判定するようにしてい
る。完爆直後は、エンジン1の回転が比較的不安定であ
るので、このようなときにラフネス制御を実行すること
は好ましくないからである。 (2)エンジン水温が所定温度(例えば、60°C)以
下であること。すなわち、後で説明するエンジン暖機フ
ラグF4が0であること。なお、エンジン暖機フラグF4
は、図8に示すように、ステップS51でエンジン水温
が所定温度K(例えば、60°C)を超えていると判定
されたときにはステップS52で1がセットされ、所定
温度K以下であると判定されたときにはステップS53
で0がセットされるフラグである。エンジン水温が上記
所定温度を超えているときにはエンジン1がすでに暖機
状態にあるので、エンジン1の暖機あるいは三元触媒の
昇温を促進するための点火時期の大幅な遅角は行われ
ず、したがってラフネス制御を行う必要がないからであ
る。 (3)エンジン1の運転状態が、前記の図15中の開閉
弁閉弁領域(吸気流動強化領域)に入っていること。ラ
フネス制御を行うときには、エンジン1の回転安定性を
高めるために、燃焼室6内での混合気の燃焼性を高める
必要があるからである。
【0055】かくして、ステップS13で、ラフネス制
御実行条件が成立していないと判定された場合(N
O)、すなわち前記の各ラフネス制御実行条件の少なく
とも1つが成立しないときには、ラフネス制御を一時的
に停止させ、又は終了させるために、後で説明するステ
ップS32にスキップする。
御実行条件が成立していないと判定された場合(N
O)、すなわち前記の各ラフネス制御実行条件の少なく
とも1つが成立しないときには、ラフネス制御を一時的
に停止させ、又は終了させるために、後で説明するステ
ップS32にスキップする。
【0056】他方、ステップS13で、ラフネス制御実
行条件が成立していると判定された場合(YES)、す
なわち前記のすべてのラフネス制御実行条件が成立して
いるときには、ステップS14が実行される。このステ
ップS14では、エンジン1の運転状態が、点火時期の
制御によりラフネス制御を行うべきIGラフネス制御領
域に入っているか、それとも空燃比(燃料噴射量)の制
御によりラフネス制御を行うべきA/Fラフネス制御領
域に入っているかが判定される。
行条件が成立していると判定された場合(YES)、す
なわち前記のすべてのラフネス制御実行条件が成立して
いるときには、ステップS14が実行される。このステ
ップS14では、エンジン1の運転状態が、点火時期の
制御によりラフネス制御を行うべきIGラフネス制御領
域に入っているか、それとも空燃比(燃料噴射量)の制
御によりラフネス制御を行うべきA/Fラフネス制御領
域に入っているかが判定される。
【0057】このステップS14では、IGラフネス制
御禁止フラグF3が0でありかつエンジン1がアイドル
状態にあるときにはIGラフネス制御を行い、他方IG
ラフネス制御禁止フラグF3が1であるか、又はエンジ
ン1が非アイドル(オフアイドル)状態にあるときには
A/Fラフネス制御を行うようにしている。なお、IG
ラフネス制御禁止フラグF3は、IGラフネス制御にお
けるラフネス制御量(補正量)が最大限進角側となった
ときに1がセットされるフラグである。したがって、こ
のIGラフネス制御禁止フラグF3が1であるときに
は、点火時期の制御によりエンジン1の出力トルクを高
めることはできず、したがってIGラフネス制御は実質
的に不可能となる。
御禁止フラグF3が0でありかつエンジン1がアイドル
状態にあるときにはIGラフネス制御を行い、他方IG
ラフネス制御禁止フラグF3が1であるか、又はエンジ
ン1が非アイドル(オフアイドル)状態にあるときには
A/Fラフネス制御を行うようにしている。なお、IG
ラフネス制御禁止フラグF3は、IGラフネス制御にお
けるラフネス制御量(補正量)が最大限進角側となった
ときに1がセットされるフラグである。したがって、こ
のIGラフネス制御禁止フラグF3が1であるときに
は、点火時期の制御によりエンジン1の出力トルクを高
めることはできず、したがってIGラフネス制御は実質
的に不可能となる。
【0058】かくして、ステップS14で、エンジン1
の運転状態がIGラフネス制御領域に入っていると判定
された場合は(YES)、ステップS15〜ステップS
24でIGラフネス制御量が演算され、又は保持(現状
維持)される。具体的には、まずステップS15でラフ
ネス大判定フラグF1が1であるか否かが判定される。
ラフネス大判定フラグF1が1であると判定された場合
(YES)、すなわち点火時期を進角させてトルクを増
加させるべき場合は、ステップS17で、次の式5を用
いて今回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)
が演算される。この気筒別のIGラフネス制御量θ
rough(i)は、基本的には、前回の気筒別のIGラフ
ネス制御量θrough(i−1)を進角側に補正したもの
である。
の運転状態がIGラフネス制御領域に入っていると判定
された場合は(YES)、ステップS15〜ステップS
24でIGラフネス制御量が演算され、又は保持(現状
維持)される。具体的には、まずステップS15でラフ
ネス大判定フラグF1が1であるか否かが判定される。
ラフネス大判定フラグF1が1であると判定された場合
(YES)、すなわち点火時期を進角させてトルクを増
加させるべき場合は、ステップS17で、次の式5を用
いて今回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)
が演算される。この気筒別のIGラフネス制御量θ
rough(i)は、基本的には、前回の気筒別のIGラフ
ネス制御量θrough(i−1)を進角側に補正したもの
である。
【0059】
【数5】 θrough(i)=θrough(i−1)+ min[K1・(dωf(i)−dωfmax),Δigad]…………式5 θrough(i):今回の気筒別のIGラフネス制御量 θrough(i−1):前回の気筒別のIGラフネス制御
量 min[α,β,…]:α、β、…のうちの最小値 K1:比例定数 dωf(i):ラフネス値 dfmax:上限しきい値 Δigad:進角補正量 なお、Δigadは、エンジン回転数及び吸気充填効率
をパラメータとするマップを検索することにより、エン
ジン回転数及び吸気充填効率に応じて好ましく設定され
る。
量 min[α,β,…]:α、β、…のうちの最小値 K1:比例定数 dωf(i):ラフネス値 dfmax:上限しきい値 Δigad:進角補正量 なお、Δigadは、エンジン回転数及び吸気充填効率
をパラメータとするマップを検索することにより、エン
ジン回転数及び吸気充填効率に応じて好ましく設定され
る。
【0060】ただし、式5により演算された気筒別のθ
rough(i)の演算値が所定の限界値IMXよりも大き
いときには、θrough(i)はIMXとされる。ここ
で、限界値IMXは、気筒別のθrough(i)の進角側
への限界値すなわちリミッタであり、θrough(i)が
IMXに達したときには、θrough(i)はこれ以上は
進角側に変化させることはできない。
rough(i)の演算値が所定の限界値IMXよりも大き
いときには、θrough(i)はIMXとされる。ここ
で、限界値IMXは、気筒別のθrough(i)の進角側
への限界値すなわちリミッタであり、θrough(i)が
IMXに達したときには、θrough(i)はこれ以上は
進角側に変化させることはできない。
【0061】次に、ステップS18で、次の式6を用い
て今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)が
演算される。この全気筒のIGラフネス制御量θ'rough
(i)は、基本的には、前回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i−1)を進角側に補正したものであ
る。なお、IGラフネス制御(点火時期制御)におい
て、気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)と、全
気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)とは、選択的
ないしは択一的に用いられる。
て今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)が
演算される。この全気筒のIGラフネス制御量θ'rough
(i)は、基本的には、前回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i−1)を進角側に補正したものであ
る。なお、IGラフネス制御(点火時期制御)におい
て、気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)と、全
気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)とは、選択的
ないしは択一的に用いられる。
【数6】 θ'rough(i)=θ'rough(i−1)+ min[K1・(dωf(i)−dωfmax)、Δigad]…………式6 θ'rough(i):今回の全気筒のIGラフネス制御量 θ'rough(i−1):前回の全気筒のIGラフネス制御
量 min[α,β,…]:α、β、…のうちの最小値 K1:比例定数 dωf(i):ラフネス値 dfmax:上限しき値 Δigad:進角補正量
量 min[α,β,…]:α、β、…のうちの最小値 K1:比例定数 dωf(i):ラフネス値 dfmax:上限しき値 Δigad:進角補正量
【0062】このステップS18でも、式6により演算
された全気筒のθ'rough(i)の演算値が限界値IMX
よりも大きいときには、θ'rough(i)はIMXとされ
る。したがって、θ'rough(i)がIMXに達したとき
には、θ'rough(i)はこれ以上は進角側に変化させる
ことはできない。
された全気筒のθ'rough(i)の演算値が限界値IMX
よりも大きいときには、θ'rough(i)はIMXとされ
る。したがって、θ'rough(i)がIMXに達したとき
には、θ'rough(i)はこれ以上は進角側に変化させる
ことはできない。
【0063】次に、ステップS19で、ステップS18
で演算された全気筒のIGラフネス制御量θ'
rough(i)が限界値IMXと等しいか否かが判定さ
れ、θ'rough(i)=IMXであれば(YES)、ステ
ップS20でIGラフネス制御禁止フラグF3に1がセ
ットされる。なお、θ'rough(i)=IMXでなければ
(NO)、ステップS20をスキップする。このIGラ
フネス制御禁止フラグF3は、IGラフネス制御におけ
るラフネス制御量(補正量)が最大限に進角側となった
ときに1がセットされるフラグであるので、このIGラ
フネス制御禁止フラグF3が1であるときには、点火時
期の制御によりエンジン1の出力トルクを高めることは
できず、IGラフネス制御は実行不可能となる。したが
って、このIGラフネス制御禁止フラグF3に1がセッ
トされたときには、後記のA/Fラフネス制御が実行さ
れることになる。この後、制御はステップS44に進め
られる。
で演算された全気筒のIGラフネス制御量θ'
rough(i)が限界値IMXと等しいか否かが判定さ
れ、θ'rough(i)=IMXであれば(YES)、ステ
ップS20でIGラフネス制御禁止フラグF3に1がセ
ットされる。なお、θ'rough(i)=IMXでなければ
(NO)、ステップS20をスキップする。このIGラ
フネス制御禁止フラグF3は、IGラフネス制御におけ
るラフネス制御量(補正量)が最大限に進角側となった
ときに1がセットされるフラグであるので、このIGラ
フネス制御禁止フラグF3が1であるときには、点火時
期の制御によりエンジン1の出力トルクを高めることは
できず、IGラフネス制御は実行不可能となる。したが
って、このIGラフネス制御禁止フラグF3に1がセッ
トされたときには、後記のA/Fラフネス制御が実行さ
れることになる。この後、制御はステップS44に進め
られる。
【0064】前記のステップS15で、ラフネス大判定
フラグF1が1でないと判定された場合は(NO)、ス
テップS16でラフネス小判定フラグF2が1であるか
否かが判定される。ここで、ラフネス小判定フラグF2
が1であると判定された場合(YES)、すなわち点火
時期を遅角させてトルクを低下させるべき場合は、ステ
ップS21で、次の式7を用いて今回の気筒別のIGラ
フネス制御量θrough(i)が演算される。この気筒別
のIGラフネス制御量θrough(i)は、基本的には、
前回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i−1)
を遅角側に補正したものである。
フラグF1が1でないと判定された場合は(NO)、ス
テップS16でラフネス小判定フラグF2が1であるか
否かが判定される。ここで、ラフネス小判定フラグF2
が1であると判定された場合(YES)、すなわち点火
時期を遅角させてトルクを低下させるべき場合は、ステ
ップS21で、次の式7を用いて今回の気筒別のIGラ
フネス制御量θrough(i)が演算される。この気筒別
のIGラフネス制御量θrough(i)は、基本的には、
前回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i−1)
を遅角側に補正したものである。
【数7】 θrough(i)=θrough(i−1)−Δigret…………………………式7 θrough(i):今回の気筒別のIGラフネス制御量 θrough(i−1):前回の気筒別のIGラフネス制御
量 Δigret:遅角補正量
量 Δigret:遅角補正量
【0065】なお、Δigretは、エンジン回転数及
び吸気充填効率をパラメータとするマップを検索するこ
とにより、エンジン回転数及び吸気充填効率に応じて好
ましく設定される。ただし、式7により演算された気筒
別のθrough(i)の演算値が所定の限界値IMNより
も小さいときには、θrough(i)はIMNとされる。
ここで、限界値IMNは、気筒別のθrough(i)の遅
角側への限界値すなわちリミッタであり、θ
rough(i)がIMNに達したときには、θrough(i)
はこれ以上は遅角側に変化させることはできない。
び吸気充填効率をパラメータとするマップを検索するこ
とにより、エンジン回転数及び吸気充填効率に応じて好
ましく設定される。ただし、式7により演算された気筒
別のθrough(i)の演算値が所定の限界値IMNより
も小さいときには、θrough(i)はIMNとされる。
ここで、限界値IMNは、気筒別のθrough(i)の遅
角側への限界値すなわちリミッタであり、θ
rough(i)がIMNに達したときには、θrough(i)
はこれ以上は遅角側に変化させることはできない。
【0066】次に、ステップS22で、次の式8を用い
て今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)が
演算される。この全気筒のIGラフネス制御量θ'rough
(i)は、基本的には、前回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i−1)を遅角側に補正したものであ
る。
て今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)が
演算される。この全気筒のIGラフネス制御量θ'rough
(i)は、基本的には、前回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i−1)を遅角側に補正したものであ
る。
【数8】 θ'rough(i)=θ'rough(i−1)−Δigret]……………………式8 θ'rough(i):今回の全気筒のIGラフネス制御量 θ'rough(i−1):前回の全気筒のIGラフネス制御
量 Δigret:遅角補正量
量 Δigret:遅角補正量
【0067】このステップS22でも、式8により演算
された全気筒のθ'rough(i)の演算値が限界値IMN
よりも小さいときには、θ'rough(i)はIMNとされ
る。したがって、θ'rough(i)がIMNに達したとき
には、θ'rough(i)はこれ以上は遅角側に変化させる
ことはできない。この後、制御はステップS44に進め
られる。
された全気筒のθ'rough(i)の演算値が限界値IMN
よりも小さいときには、θ'rough(i)はIMNとされ
る。したがって、θ'rough(i)がIMNに達したとき
には、θ'rough(i)はこれ以上は遅角側に変化させる
ことはできない。この後、制御はステップS44に進め
られる。
【0068】前記のステップS16でラフネス小判定フ
ラグF2が1でないと判定された場合(NO)、すなわ
ちラフネス値が上限しきい値dωfmax以下であり、
かつ下限しきい値dωfminを超えていると判定され
た場合は、クランク角速度変動ないしはトルク変動(ラ
フネス)が、さほど大きくもなく、また点火時期をさら
に遅角させられるほどには小さくないので、現在のIG
ラフネス制御量がそのまま保持される。
ラグF2が1でないと判定された場合(NO)、すなわ
ちラフネス値が上限しきい値dωfmax以下であり、
かつ下限しきい値dωfminを超えていると判定され
た場合は、クランク角速度変動ないしはトルク変動(ラ
フネス)が、さほど大きくもなく、また点火時期をさら
に遅角させられるほどには小さくないので、現在のIG
ラフネス制御量がそのまま保持される。
【0069】すなわち、この場合は、ステップS23
で、前回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i−
1)が今回の気筒別のIGラフネス制御量θ
rough(i)とされる。続いて、ステップS24で、前
回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i−1)が
今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)とさ
れる。この後、制御はステップS44に進められる。
で、前回の気筒別のIGラフネス制御量θrough(i−
1)が今回の気筒別のIGラフネス制御量θ
rough(i)とされる。続いて、ステップS24で、前
回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i−1)が
今回の全気筒のIGラフネス制御量θ'rough(i)とさ
れる。この後、制御はステップS44に進められる。
【0070】かくして、ステップS44では、エンジン
の運転状態がアイドル領域に入っているか否かが判定さ
れ、アイドル領域に入っていれば(YES)、ステップ
S45で開閉弁18が閉弁領域(図15参照)に入って
いるか否かが判定され、閉弁領域に入っていれば(YE
S)、ステップS46で基本点火時期θBASEに、開閉弁
18の閉弁時におけるアイドル時用の点火時期基本値が
セットされる。他方、閉弁領域に入っていなければ(N
O)、ステップS47で基本点火時期θBASEに、開閉弁
18の開弁時におけるアイドル時用の点火時期基本値が
セットされる。また、ステップS44での判定で、エン
ジン1の運転状態が非アイドル領域であれば(NO)、
ステップS48でステップS45と同様に開閉弁18が
閉弁領域に入っているか否かが判定され、閉弁領域に入
っていれば(YES)、ステップS49で基本点火時期
θBASEに開閉弁18の閉弁時における非アイドル用の点
火時期基本値がセットされる。他方、閉弁領域に入って
いなければ(NO)、ステップS50で基本点火時期θ
BASEに、開閉弁18の開弁時における非アイドル時用の
点火時期基本値がセットされる。このエンジンシステム
Aないしエンジン1では、非アイドル時にはエンジン出
力を高めるために、基本点火時期θBASEをアイドル時よ
りも進角側に設定するようにしている。また、開閉弁1
8の閉弁時は切欠き部の影響により燃焼速度が速くなる
ため、基本点火時期θBASEを開閉弁18の開弁時よりも
遅角側に設定するようにしている。そこで、ステップS
44〜ステップS50で、アイドル時であるか非アイド
ル時であるかに応じて、また開閉弁18の開閉状態に応
じて個別に基本点火時期θBASEを設定するようにしてい
る。この後、ステップS1に復帰して、制御が続行され
る。
の運転状態がアイドル領域に入っているか否かが判定さ
れ、アイドル領域に入っていれば(YES)、ステップ
S45で開閉弁18が閉弁領域(図15参照)に入って
いるか否かが判定され、閉弁領域に入っていれば(YE
S)、ステップS46で基本点火時期θBASEに、開閉弁
18の閉弁時におけるアイドル時用の点火時期基本値が
セットされる。他方、閉弁領域に入っていなければ(N
O)、ステップS47で基本点火時期θBASEに、開閉弁
18の開弁時におけるアイドル時用の点火時期基本値が
セットされる。また、ステップS44での判定で、エン
ジン1の運転状態が非アイドル領域であれば(NO)、
ステップS48でステップS45と同様に開閉弁18が
閉弁領域に入っているか否かが判定され、閉弁領域に入
っていれば(YES)、ステップS49で基本点火時期
θBASEに開閉弁18の閉弁時における非アイドル用の点
火時期基本値がセットされる。他方、閉弁領域に入って
いなければ(NO)、ステップS50で基本点火時期θ
BASEに、開閉弁18の開弁時における非アイドル時用の
点火時期基本値がセットされる。このエンジンシステム
Aないしエンジン1では、非アイドル時にはエンジン出
力を高めるために、基本点火時期θBASEをアイドル時よ
りも進角側に設定するようにしている。また、開閉弁1
8の閉弁時は切欠き部の影響により燃焼速度が速くなる
ため、基本点火時期θBASEを開閉弁18の開弁時よりも
遅角側に設定するようにしている。そこで、ステップS
44〜ステップS50で、アイドル時であるか非アイド
ル時であるかに応じて、また開閉弁18の開閉状態に応
じて個別に基本点火時期θBASEを設定するようにしてい
る。この後、ステップS1に復帰して、制御が続行され
る。
【0071】ところで、前記のステップS14で、エン
ジン1の運転状態がIGラフネス制御領域に入っていな
いと判定された場合(NO)、すなわちA/Fラフネス
制御領域に入っていると判定された場合は、ステップS
25〜ステップS31でA/Fラフネス制御量が演算さ
れ、又は保持(現状維持)される。つまり、この場合
は、点火時期を変化させることによりラフネス制御を行
うことが困難ないしは実質的に不可能であるので、空燃
比を変化させることにより出力トルクを増減させてラフ
ネス制御を行う。
ジン1の運転状態がIGラフネス制御領域に入っていな
いと判定された場合(NO)、すなわちA/Fラフネス
制御領域に入っていると判定された場合は、ステップS
25〜ステップS31でA/Fラフネス制御量が演算さ
れ、又は保持(現状維持)される。つまり、この場合
は、点火時期を変化させることによりラフネス制御を行
うことが困難ないしは実質的に不可能であるので、空燃
比を変化させることにより出力トルクを増減させてラフ
ネス制御を行う。
【0072】具体的には、まずステップS25でラフネ
ス大判定フラグF1が1であるか否かが判定される。ラ
フネス大判定フラグF1が1であると判定された場合
(YES)、すなわち空燃比(A/F)をリッチ側に変
化させてトルクを増加させるべき場合は、ステップS2
7で、次の式9を用いて今回の気筒別のA/Fラフネス
制御量λrough(i)が演算される。この気筒別のA/
Fラフネス制御量λrough(i)は、基本的には、前回
の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i−1)を
リッチ側に一定量だけ補正したものである。
ス大判定フラグF1が1であるか否かが判定される。ラ
フネス大判定フラグF1が1であると判定された場合
(YES)、すなわち空燃比(A/F)をリッチ側に変
化させてトルクを増加させるべき場合は、ステップS2
7で、次の式9を用いて今回の気筒別のA/Fラフネス
制御量λrough(i)が演算される。この気筒別のA/
Fラフネス制御量λrough(i)は、基本的には、前回
の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i−1)を
リッチ側に一定量だけ補正したものである。
【数9】 λrough(i)=λrough(i−1)+KL……………………………式9 λrough(i):今回の気筒別のA/Fラフネス制御量 λrough(i−1):前回の気筒別のA/Fラフネス制
御量 KL:リッチ側ラフネス制御量補正値(一定値)
御量 KL:リッチ側ラフネス制御量補正値(一定値)
【0073】ただし、式9により演算された気筒別のλ
rough(i)の演算値が所定の限界値FMXよりも大き
いときには、λrough(i)はFMXとされる。ここ
で、限界値FMXは、気筒別のλrough(i)のリッチ
側への限界値すなわちリミッタであり、λrough(i)
がFMXに達したときには、λrough(i)はこれ以上
はリッチ側に変化させることはできない。この後、制御
はステップS39に進められる。
rough(i)の演算値が所定の限界値FMXよりも大き
いときには、λrough(i)はFMXとされる。ここ
で、限界値FMXは、気筒別のλrough(i)のリッチ
側への限界値すなわちリミッタであり、λrough(i)
がFMXに達したときには、λrough(i)はこれ以上
はリッチ側に変化させることはできない。この後、制御
はステップS39に進められる。
【0074】前記のステップS25で、ラフネス大判定
フラグF1が1でないと判定された場合は(NO)、ス
テップS26でラフネス小判定フラグF2が1であるか
否かが判定される。ここで、ラフネス小判定フラグF2
が1であると判定された場合(YES)、すなわち空燃
比をリーン側に変化させてトルクを低下させるべき場合
は、ステップS28で、次の式10を用いて今回の気筒
別のA/Fラフネス制御量λrough(i)が演算され
る。この気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i)
は、基本的には、前回の気筒別のA/Fラフネス制御量
λrough(i−1)をリーン側に一定量だけ補正したも
のである。
フラグF1が1でないと判定された場合は(NO)、ス
テップS26でラフネス小判定フラグF2が1であるか
否かが判定される。ここで、ラフネス小判定フラグF2
が1であると判定された場合(YES)、すなわち空燃
比をリーン側に変化させてトルクを低下させるべき場合
は、ステップS28で、次の式10を用いて今回の気筒
別のA/Fラフネス制御量λrough(i)が演算され
る。この気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i)
は、基本的には、前回の気筒別のA/Fラフネス制御量
λrough(i−1)をリーン側に一定量だけ補正したも
のである。
【数10】 λrough(i)=λrough(i−1)−KR……………………………式10 λrough(i):今回の気筒別のA/Fラフネス制御量 λrough(i−1):前回の気筒別のA/Fラフネス制
御量 KR:リーン側ラフネス制御量補正値(一定値)
御量 KR:リーン側ラフネス制御量補正値(一定値)
【0075】次に、ステップS29で、全気筒ともA/
Fラフネス制御量が0であるか否かが判定され、全気筒
ともA/Fラフネス制御量が0であれば(YES)、ス
テップS30でIGラフネス制御禁止フラグF3に0が
セットされる。なお、少なくとも1つの気筒のA/Fラ
フネス制御量が0でなければ(NO)、ステップS30
をスキップする。ステップS30で、このIGラフネス
制御禁止フラグF3に0がセットされたときには、前記
のIGラフネス制御に復帰することになる。この後、制
御はステップS39に進められる。
Fラフネス制御量が0であるか否かが判定され、全気筒
ともA/Fラフネス制御量が0であれば(YES)、ス
テップS30でIGラフネス制御禁止フラグF3に0が
セットされる。なお、少なくとも1つの気筒のA/Fラ
フネス制御量が0でなければ(NO)、ステップS30
をスキップする。ステップS30で、このIGラフネス
制御禁止フラグF3に0がセットされたときには、前記
のIGラフネス制御に復帰することになる。この後、制
御はステップS39に進められる。
【0076】前記のステップS26でラフネス小判定フ
ラグF2が1でないと判定された場合(NO)、すなわ
ちラフネス値が上限しきい値dωfmax以下であり、
かつ下限しきい値dωfminを超えていると判定され
た場合は、クランク角速度変動ないしはトルク変動(ラ
フネス)が、さほど大きくもなく、またさほど小さくも
ないので、現在のA/Fラフネス制御量がそのまま保持
される。すなわち、この場合は、ステップS31で、前
回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i−1)
が今回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i)
とされる。この後、制御はステップS39に進められ
る。
ラグF2が1でないと判定された場合(NO)、すなわ
ちラフネス値が上限しきい値dωfmax以下であり、
かつ下限しきい値dωfminを超えていると判定され
た場合は、クランク角速度変動ないしはトルク変動(ラ
フネス)が、さほど大きくもなく、またさほど小さくも
ないので、現在のA/Fラフネス制御量がそのまま保持
される。すなわち、この場合は、ステップS31で、前
回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i−1)
が今回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i)
とされる。この後、制御はステップS39に進められ
る。
【0077】ステップS39では、空燃比フィードバッ
ク制御フラグF5が1であるか否かが判定される。この
空燃比フィードバック制御フラグF5は、1がセットさ
れたときには空燃比のフィードバック制御が許可され、
0がセットされたときには空燃比のフィードバック制御
が禁止されるフラグである。このA/Fラフネス制御に
おいては、少なくとも1つの気筒のA/Fラフネス制御
量が所定の設定値を超えているときには空燃比のフィー
ドバック制御を禁止し、全気筒についてA/Fラフネス
制御量が0となったときに空燃比のフィードバック制御
を許可するようにしている。
ク制御フラグF5が1であるか否かが判定される。この
空燃比フィードバック制御フラグF5は、1がセットさ
れたときには空燃比のフィードバック制御が許可され、
0がセットされたときには空燃比のフィードバック制御
が禁止されるフラグである。このA/Fラフネス制御に
おいては、少なくとも1つの気筒のA/Fラフネス制御
量が所定の設定値を超えているときには空燃比のフィー
ドバック制御を禁止し、全気筒についてA/Fラフネス
制御量が0となったときに空燃比のフィードバック制御
を許可するようにしている。
【0078】かくして、ステップS39で、空燃比フィ
ードバック制御フラグF5が1であると判定されたとき
(YES)、すなわち空燃比のフィードバック制御が許
可された状態にあるときには、ステップS40で少なく
とも1つの気筒のA/Fラフネス制御量が所定の設定値
を超えているか否かが判定される。ここで、少なくとも
1つの気筒のA/Fラフネス制御量が所定の設定値を超
えていれば(YES)、ステップS41で空燃比フィー
ドバック制御フラグF5に0がセットされ、したがって
空燃比のフィードバック制御が禁止される(オープン制
御が行われる)。他方、ステップS40で、全気筒のA
/Fラフネス制御量が所定の設定値以下であれば(N
O)、ステップS41をスキップし、空燃比フィードバ
ック制御フラグF5が1のまま保持され、したがって空
燃比のフィードバック制御が続行される。この後、前記
のステップS44〜ステップS50が実行された後、ス
テップS1に復帰して制御が続行される。
ードバック制御フラグF5が1であると判定されたとき
(YES)、すなわち空燃比のフィードバック制御が許
可された状態にあるときには、ステップS40で少なく
とも1つの気筒のA/Fラフネス制御量が所定の設定値
を超えているか否かが判定される。ここで、少なくとも
1つの気筒のA/Fラフネス制御量が所定の設定値を超
えていれば(YES)、ステップS41で空燃比フィー
ドバック制御フラグF5に0がセットされ、したがって
空燃比のフィードバック制御が禁止される(オープン制
御が行われる)。他方、ステップS40で、全気筒のA
/Fラフネス制御量が所定の設定値以下であれば(N
O)、ステップS41をスキップし、空燃比フィードバ
ック制御フラグF5が1のまま保持され、したがって空
燃比のフィードバック制御が続行される。この後、前記
のステップS44〜ステップS50が実行された後、ス
テップS1に復帰して制御が続行される。
【0079】前記のステップS39で、空燃比フィード
バック制御フラグF5が1でないと判定されたとき(N
O)、すなわち空燃比のフィードバック制御が禁止され
た状態にあるときには、ステップS42で全気筒のA/
Fラフネス制御量が0であるか否かが判定される。ここ
で、全気筒のA/Fラフネス制御量が0であれば(YE
S)、ステップS43で空燃比フィードバック制御フラ
グF5に1がセットされ、したがって空燃比のフィード
バック制御が許可される。他方、ステップS42で、少
なくとも1つの気筒のA/Fラフネス制御量が0でなけ
れば(NO)、ステップS43をスキップし、空燃比フ
ィードバック制御フラグF5が0のまま保持され、した
がって空燃比のフィードバック制御が禁止されたままと
なる。この後、前記のステップS44〜ステップS50
が実行された後、ステップS1に復帰して制御が続行さ
れる。
バック制御フラグF5が1でないと判定されたとき(N
O)、すなわち空燃比のフィードバック制御が禁止され
た状態にあるときには、ステップS42で全気筒のA/
Fラフネス制御量が0であるか否かが判定される。ここ
で、全気筒のA/Fラフネス制御量が0であれば(YE
S)、ステップS43で空燃比フィードバック制御フラ
グF5に1がセットされ、したがって空燃比のフィード
バック制御が許可される。他方、ステップS42で、少
なくとも1つの気筒のA/Fラフネス制御量が0でなけ
れば(NO)、ステップS43をスキップし、空燃比フ
ィードバック制御フラグF5が0のまま保持され、した
がって空燃比のフィードバック制御が禁止されたままと
なる。この後、前記のステップS44〜ステップS50
が実行された後、ステップS1に復帰して制御が続行さ
れる。
【0080】このように、ステップS32〜ステップS
43では、A/Fラフネス制御量λrough(i)が演算
されるとともに、冷間始動時においてはA/Fラフネス
制御から空燃比のフィードバック制御への切り替え制御
が行われる。つまり、全気筒について、A/Fラフネス
制御量λrough(i)すなわち空燃比基本値に対する補
正量が0まで小さくなったときに、O2センサ26によ
る空燃比のフィードバック制御が開始されるようになっ
ている。なお、前記のとおり、ラフネス制御量λrough
(i)が少なくとも1つの気筒について設定値より大き
いときには、A/Fラフネス制御すなわちオープン制御
が続行される。
43では、A/Fラフネス制御量λrough(i)が演算
されるとともに、冷間始動時においてはA/Fラフネス
制御から空燃比のフィードバック制御への切り替え制御
が行われる。つまり、全気筒について、A/Fラフネス
制御量λrough(i)すなわち空燃比基本値に対する補
正量が0まで小さくなったときに、O2センサ26によ
る空燃比のフィードバック制御が開始されるようになっ
ている。なお、前記のとおり、ラフネス制御量λrough
(i)が少なくとも1つの気筒について設定値より大き
いときには、A/Fラフネス制御すなわちオープン制御
が続行される。
【0081】すなわち、このA/Fラフネス制御から空
燃比のフィードバック制御への切り替え手法において
は、全気筒についてラフネス制御量λrough(i)が0
となったときに空燃比のフィードバック制御が開始され
るので、燃料の性状あるいはエンジンの個体差にかかわ
りなく、トルク変動(ラフネス値)を許容範囲内に収め
つつエンジン1の暖機ないしは触媒コンバータ27内の
三元触媒の昇温を促進することができ、かつ理論空燃比
ないしはその近傍の空燃比を目標空燃比とする空燃比の
フィードバック制御を速やかに開始させることができ
る。
燃比のフィードバック制御への切り替え手法において
は、全気筒についてラフネス制御量λrough(i)が0
となったときに空燃比のフィードバック制御が開始され
るので、燃料の性状あるいはエンジンの個体差にかかわ
りなく、トルク変動(ラフネス値)を許容範囲内に収め
つつエンジン1の暖機ないしは触媒コンバータ27内の
三元触媒の昇温を促進することができ、かつ理論空燃比
ないしはその近傍の空燃比を目標空燃比とする空燃比の
フィードバック制御を速やかに開始させることができ
る。
【0082】例えば、図20に示すように、エンジン1
の図示平均有効圧力Piの変動率は、一般的傾向として
は、空燃比(A/F)がリーンなときほど大きくなる
が、燃料(ガソリン)の性状、例えば重質であるか軽質
であるかによって大きく異なる。したがって、燃料の性
状によってラフネス値は大幅に異なることになる。ま
た、エンジン1の個体差によってもラフネス値は大幅に
異なる。このため、本来的には、空燃比のフィードバッ
ク制御の開始タイミングの設定は極めてむずかしい。し
かしながら、このA/Fラフネス制御ないしは空燃比の
フィードバック制御によれば、燃料の性状あるいはエン
ジンの個体差にかかわりなく、トルク変動(ラフネス)
を許容範囲内に収めつつ、早期にA/Fラフネス制御か
ら空燃比のフィードバック制御に移行させることができ
る。
の図示平均有効圧力Piの変動率は、一般的傾向として
は、空燃比(A/F)がリーンなときほど大きくなる
が、燃料(ガソリン)の性状、例えば重質であるか軽質
であるかによって大きく異なる。したがって、燃料の性
状によってラフネス値は大幅に異なることになる。ま
た、エンジン1の個体差によってもラフネス値は大幅に
異なる。このため、本来的には、空燃比のフィードバッ
ク制御の開始タイミングの設定は極めてむずかしい。し
かしながら、このA/Fラフネス制御ないしは空燃比の
フィードバック制御によれば、燃料の性状あるいはエン
ジンの個体差にかかわりなく、トルク変動(ラフネス)
を許容範囲内に収めつつ、早期にA/Fラフネス制御か
ら空燃比のフィードバック制御に移行させることができ
る。
【0083】ここで、ラフネス制御量λrough(i)
は、理論空燃比(λ=1、A/F=14.7)ないしは
その近傍の空燃比(例えば、A/F=14)を基本値と
して該基本値を補正してA/Fラフネス制御を行うよう
になっている。このため、O2センサ26がλO2センサ
とリニアO2センサのいずれであっても、これらは理論
空燃比付近ではO2濃度(空燃比)の検出精度が良好で
あるので、該A/Fラフネス制御の制御精度が高めら
れ、燃費性能及びエミッション性能が高められる。そし
て、A/Fラフネス制御から、理論空燃比ないしはその
近傍の空燃比を目標空燃比とする空燃比のフィードバッ
ク制御への移行が円滑化される。
は、理論空燃比(λ=1、A/F=14.7)ないしは
その近傍の空燃比(例えば、A/F=14)を基本値と
して該基本値を補正してA/Fラフネス制御を行うよう
になっている。このため、O2センサ26がλO2センサ
とリニアO2センサのいずれであっても、これらは理論
空燃比付近ではO2濃度(空燃比)の検出精度が良好で
あるので、該A/Fラフネス制御の制御精度が高めら
れ、燃費性能及びエミッション性能が高められる。そし
て、A/Fラフネス制御から、理論空燃比ないしはその
近傍の空燃比を目標空燃比とする空燃比のフィードバッ
ク制御への移行が円滑化される。
【0084】ところで、前記のステップS13で、ラフ
ネス制御実行条件が成立していないと判定された場合
(NO)、すなわち前記の各ラフネス制御実行条件の少
なくとも1つが成立しないときには、ラフネス制御は一
時停止又は終了される。この場合、まずステップS32
で、前記のエンジン暖機フラグF4が1であるか否か、
すなわちエンジン水温が所定温度(例えば、60°C)
を超えているか否かが判定され、エンジン暖機フラグF
4が1でなければ(NO)、ラフネス制御は一時的に停
止され、ステップS33〜ステップS35で、それぞ
れ、気筒別のIGラフネス制御量と、全気筒のIGラフ
ネス制御量と、気筒別のA/Fラフネス制御量とが保持
(現状維持)される。
ネス制御実行条件が成立していないと判定された場合
(NO)、すなわち前記の各ラフネス制御実行条件の少
なくとも1つが成立しないときには、ラフネス制御は一
時停止又は終了される。この場合、まずステップS32
で、前記のエンジン暖機フラグF4が1であるか否か、
すなわちエンジン水温が所定温度(例えば、60°C)
を超えているか否かが判定され、エンジン暖機フラグF
4が1でなければ(NO)、ラフネス制御は一時的に停
止され、ステップS33〜ステップS35で、それぞ
れ、気筒別のIGラフネス制御量と、全気筒のIGラフ
ネス制御量と、気筒別のA/Fラフネス制御量とが保持
(現状維持)される。
【0085】すなわち、ステップS33では、前回の気
筒別のIGラフネス制御量θrough(i−1)が今回の
気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)とされる。
ステップS34では、前回の全気筒のIGラフネス制御
量θ'rough(i−1)が今回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i)とされる。また、ステップS35で
は、前回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i
−1)が今回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough
(i)とされる。
筒別のIGラフネス制御量θrough(i−1)が今回の
気筒別のIGラフネス制御量θrough(i)とされる。
ステップS34では、前回の全気筒のIGラフネス制御
量θ'rough(i−1)が今回の全気筒のIGラフネス制
御量θ'rough(i)とされる。また、ステップS35で
は、前回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough(i
−1)が今回の気筒別のA/Fラフネス制御量λrough
(i)とされる。
【0086】この後、前記のステップS39〜ステップ
S50が実行された後、ステップS1に復帰する。しか
しながら、この場合、前記のとおりラフネス制御は一時
的に停止されているので、ステップS33〜ステップS
35で保持された各ラフネス制御量はラフネス制御に用
いられるわけではない。つまり、ラフネス制御が一時的
に停止されたときには、停止直前における各ラフネス制
御量が保持されるが、これらのラフネス制御量は、この
後ラフネス制御が再開される場合に備えて保持(記憶)
されているだけである。
S50が実行された後、ステップS1に復帰する。しか
しながら、この場合、前記のとおりラフネス制御は一時
的に停止されているので、ステップS33〜ステップS
35で保持された各ラフネス制御量はラフネス制御に用
いられるわけではない。つまり、ラフネス制御が一時的
に停止されたときには、停止直前における各ラフネス制
御量が保持されるが、これらのラフネス制御量は、この
後ラフネス制御が再開される場合に備えて保持(記憶)
されているだけである。
【0087】このように、ラフネス制御実行条件が不成
立となってラフネス制御が一時的に停止された後、ラフ
ネス制御条件が再び成立したときには、保持されている
ラフネス制御量を用いてラフネス制御が再開される。こ
のため、該ラフネス制御が早期に安定化され、したがっ
て該制御の応答性が高められ、トルク変動を許容範囲内
に収めつつ、エンジン1の暖機あるいは触媒コンバータ
27内の三元触媒の昇温を大幅に促進することができ、
エミッション性能及び燃費性能を高めることができる。
立となってラフネス制御が一時的に停止された後、ラフ
ネス制御条件が再び成立したときには、保持されている
ラフネス制御量を用いてラフネス制御が再開される。こ
のため、該ラフネス制御が早期に安定化され、したがっ
て該制御の応答性が高められ、トルク変動を許容範囲内
に収めつつ、エンジン1の暖機あるいは触媒コンバータ
27内の三元触媒の昇温を大幅に促進することができ、
エミッション性能及び燃費性能を高めることができる。
【0088】前記のステップS32で、エンジン暖機フ
ラグF4が1であると判定された場合は(YES)、エ
ンジン1がすでに暖機状態にあり、また触媒コンバータ
27内の三元触媒も十分に昇温されているものと考えら
れるので、ラフネス制御は終了される。しかしながら、
ラフネス制御を急激に(ステップ状に)終了させると、
ラフネス制御量が突然消滅するので、出力トルクが急変
してトルクショックが生じるおそれがある。そこで、こ
の場合、ステップS36〜ステップS38で、それぞ
れ、気筒別のIGラフネス制御量と、全気筒のIGラフ
ネス制御量と、気筒別のA/Fラフネス制御量とを徐々
に小さくして(漸減させる)リセットし、ラフネス制御
を比較的緩やかに終了させるようにしている。これによ
り、ラフネス制御終了時のトルクショックの発生が防止
される。
ラグF4が1であると判定された場合は(YES)、エ
ンジン1がすでに暖機状態にあり、また触媒コンバータ
27内の三元触媒も十分に昇温されているものと考えら
れるので、ラフネス制御は終了される。しかしながら、
ラフネス制御を急激に(ステップ状に)終了させると、
ラフネス制御量が突然消滅するので、出力トルクが急変
してトルクショックが生じるおそれがある。そこで、こ
の場合、ステップS36〜ステップS38で、それぞ
れ、気筒別のIGラフネス制御量と、全気筒のIGラフ
ネス制御量と、気筒別のA/Fラフネス制御量とを徐々
に小さくして(漸減させる)リセットし、ラフネス制御
を比較的緩やかに終了させるようにしている。これによ
り、ラフネス制御終了時のトルクショックの発生が防止
される。
【図1】 本発明にかかる制御装置を備えたエンジンシ
ステムの全体構成図である。
ステムの全体構成図である。
【図2】 図1に示すエンジンシステムに設けられてい
るECUの機能ブロック図である。
るECUの機能ブロック図である。
【図3】 ECUによるラフネス制御の制御方法を示す
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図4】 ECUによるラフネス制御の制御方法を示す
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図5】 ECUによるラフネス制御の制御方法を示す
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図6】 ECUによるラフネス制御の制御方法を示す
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図7】 ECUによるラフネス制御の制御方法を示す
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図8】 ECUによるラフネス制御におけるエンジン
暖機フラグの設定方法を示すフローチャートである。
暖機フラグの設定方法を示すフローチャートである。
【図9】 直列4気筒型の4サイクルエンジンの各気筒
の行程と、クランク角の変化に対するトルク及び角速度
の変化とを示す図である。
の行程と、クランク角の変化に対するトルク及び角速度
の変化とを示す図である。
【図10】 燃焼圧と角速度変動との相関関係を示す図
である。
である。
【図11】 クランク角検出のための、被検出プレート
及びクランク角センサの概略構成を示す図である。
及びクランク角センサの概略構成を示す図である。
【図12】 ノイズ的要素による角速度変動を示す図で
ある。
ある。
【図13】 検出した角速度のデータからエンジン回転
の0.5次及びその整数倍の成分を除去すべくコムフィ
ルタを通した後の減衰特性を示す図である。
の0.5次及びその整数倍の成分を除去すべくコムフィ
ルタを通した後の減衰特性を示す図である。
【図14】 図13に示すデータからエンジン回転の
0.5次より低い周波数成分を除去すべくハイパスフィ
ルタを通した後の減衰特性を示す図である。
0.5次より低い周波数成分を除去すべくハイパスフィ
ルタを通した後の減衰特性を示す図である。
【図15】 開閉弁の開弁領域及び閉弁領域を、エンジ
ン回転数と吸気充填効率とエンジン水温とをパラメータ
としてあらわした図である。
ン回転数と吸気充填効率とエンジン水温とをパラメータ
としてあらわした図である。
【図16】 冷間始動時における目標アイドル回転数の
エンジン水温に対する変化特性を示す図である。
エンジン水温に対する変化特性を示す図である。
【図17】 点火時期のフィードバック制御量のアイド
ル回転数偏差に対する変化特性を示す図である。
ル回転数偏差に対する変化特性を示す図である。
【図18】 エンジンの出力トルクの点火時期に対する
依存性を示す図である。
依存性を示す図である。
【図19】 点火時期の昇温促進制御量のエンジン水温
に対する変化特性を示す図である。
に対する変化特性を示す図である。
【図20】 図示平均有効圧力変動率の空燃比に対する
変化特性を、燃料の性状をパラメータとしてあらわした
図である。
変化特性を、燃料の性状をパラメータとしてあらわした
図である。
A…エンジンシステム、1…エンジン、2…気筒、3…
シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…ピスト
ン、6…燃焼室、7…点火プラグ、8…点火回路、9…
共通吸気通路、10…独立吸気通路、10a…第2独立
吸気通路、11…エアクリーナ、12…吸気弁、13…
エアフローセンサ、14…スロットル弁、15…サージ
タンク、16…インジェクタ、17…吸気温センサ、1
8…開閉弁、18a…アクチュエータ、20…ISCバ
イパス通路、21…ISCバルブ、21a…アクチュエ
ータ、22…アイドルスイッチ、23…スロットル開度
センサ、24…排気弁、25…排気通路、26…O2セ
ンサ、27…触媒コンバータ、30…クランク角セン
サ、31…被検出プレート、31a…突起部、32…水
温センサ、35…ECU、36…開閉弁制御部、37…
ラフネス検出部、38…空燃比制御部、39…点火時期
制御部、40…ISC制御部。
シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…ピスト
ン、6…燃焼室、7…点火プラグ、8…点火回路、9…
共通吸気通路、10…独立吸気通路、10a…第2独立
吸気通路、11…エアクリーナ、12…吸気弁、13…
エアフローセンサ、14…スロットル弁、15…サージ
タンク、16…インジェクタ、17…吸気温センサ、1
8…開閉弁、18a…アクチュエータ、20…ISCバ
イパス通路、21…ISCバルブ、21a…アクチュエ
ータ、22…アイドルスイッチ、23…スロットル開度
センサ、24…排気弁、25…排気通路、26…O2セ
ンサ、27…触媒コンバータ、30…クランク角セン
サ、31…被検出プレート、31a…突起部、32…水
温センサ、35…ECU、36…開閉弁制御部、37…
ラフネス検出部、38…空燃比制御部、39…点火時期
制御部、40…ISC制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/04 305 F02D 41/04 305Z 45/00 312 45/00 312B F02P 5/15 F02P 5/15 E
Claims (6)
- 【請求項1】 空燃比を制御する空燃比制御手段と、エ
ンジン冷機時に所定のエンジン運転領域でトルク変動状
態が許容限度内に収まるよう空燃比を補正してラフネス
制御を行うラフネス制御手段とが設けられているエンジ
ンの空燃比制御装置において、 上記ラフネス制御手段のラフネス制御量が所定値まで小
さくなったときに、上記空燃比制御手段がO2センサに
よる空燃比のフィードバック制御を行うようになってい
ることを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項2】 上記ラフネス制御手段が、理論空燃比を
基準にして空燃比を補正してラフネス制御を行うように
なっていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン
の空燃比制御装置。 - 【請求項3】 上記ラフネス制御手段が空燃比をリッチ
側に補正してラフネス制御を行っている場合において、
ラフネス制御量が所定値まで小さくなったときに、上記
空燃比制御手段がO2センサによる空燃比のフィードバ
ック制御を行うようになっていることを特徴とする請求
項1又は2に記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項4】 上記ラフネス制御量が全気筒とも所定値
まで小さくなったときに、上記空燃比制御手段がO2セ
ンサによる空燃比のフィードバック制御を行うようにな
っていることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの
空燃比制御装置。 - 【請求項5】 上記ラフネス制御量が少なくとも1つの
気筒について所定値より大きいときには、上記空燃比制
御手段が空燃比のオープン制御を行うようになっている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
エンジンの空燃比制御装置。 - 【請求項6】 排気ガス浄化触媒を備えた触媒コンバー
タが排気通路に介設されているエンジンに設けられてい
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載
のエンジンの空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10087358A JPH11280524A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | エンジンの空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10087358A JPH11280524A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | エンジンの空燃比制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280524A true JPH11280524A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13912675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10087358A Pending JPH11280524A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | エンジンの空燃比制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280524A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011236862A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
| JP2012177380A (ja) * | 2012-06-22 | 2012-09-13 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
| JP2012197798A (ja) * | 2012-06-22 | 2012-10-18 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10087358A patent/JPH11280524A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011236862A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
| JP2012177380A (ja) * | 2012-06-22 | 2012-09-13 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
| JP2012197798A (ja) * | 2012-06-22 | 2012-10-18 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関の制御装置 |
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