JPH11280807A - 防錆ばね材 - Google Patents
防錆ばね材Info
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- JPH11280807A JPH11280807A JP8679398A JP8679398A JPH11280807A JP H11280807 A JPH11280807 A JP H11280807A JP 8679398 A JP8679398 A JP 8679398A JP 8679398 A JP8679398 A JP 8679398A JP H11280807 A JPH11280807 A JP H11280807A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 屋外で使用される自動車、鉄道車両、船舶な
どのための優れた防錆能を有する防錆ばね材を提供す
る。 【解決手段】 ばね基材上に、厚さ20〜40μmのジ
ンクリッチプライマー層、厚さ15〜25μmのアルカ
リ性顔料を含有するエポキシ系樹脂塗料層及び厚さ15
〜25μmの水性塗料層を順次積層して、防錆ばね材と
する。
どのための優れた防錆能を有する防錆ばね材を提供す
る。 【解決手段】 ばね基材上に、厚さ20〜40μmのジ
ンクリッチプライマー層、厚さ15〜25μmのアルカ
リ性顔料を含有するエポキシ系樹脂塗料層及び厚さ15
〜25μmの水性塗料層を順次積層して、防錆ばね材と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防錆ばね材、さらに
詳しくは、屋外で使用される自動車、鉄道車両、船舶な
どのための防錆ばね材に関するものである。
詳しくは、屋外で使用される自動車、鉄道車両、船舶な
どのための防錆ばね材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ばね材は鉄鋼を素材として作ら
れており、高強度であるが、組織的に腐食されやすく、
いったん腐食を生じると、その疲労強度の低下による部
材破壊の危険度が増大し、この傾向は、特に屋外で使用
される自動車、鉄道車両、船舶用のばね材において著し
い。
れており、高強度であるが、組織的に腐食されやすく、
いったん腐食を生じると、その疲労強度の低下による部
材破壊の危険度が増大し、この傾向は、特に屋外で使用
される自動車、鉄道車両、船舶用のばね材において著し
い。
【0003】このため、ばね材には、通常、塗装、めっ
き、黒染め、リン酸塩被覆などの防食処理が施されてい
る。この中で塗装による防食処理においては、厳しい腐
食条件に耐えるため、防食性の高いジンクリッチやアル
ミリッチ系のペイントが用いられているが、ばね材が2
枚以上で構成された重ね板ばねの場合、隣接するばね板
の重合した部分に形成される狭い間隙に水分が外部から
浸入するのを避けることができないため、この個所で腐
食を生じ、その結果、腐食疲労に基づくばね板の折損を
もたらす。このようなトラブルを防ぐため、これまで上
記のペイント塗膜上に例えばアルキド樹脂系塗料やワッ
クスベース石油系さび止め剤を被覆して2層とすること
が行われている(特開平3−140639号公報)。
き、黒染め、リン酸塩被覆などの防食処理が施されてい
る。この中で塗装による防食処理においては、厳しい腐
食条件に耐えるため、防食性の高いジンクリッチやアル
ミリッチ系のペイントが用いられているが、ばね材が2
枚以上で構成された重ね板ばねの場合、隣接するばね板
の重合した部分に形成される狭い間隙に水分が外部から
浸入するのを避けることができないため、この個所で腐
食を生じ、その結果、腐食疲労に基づくばね板の折損を
もたらす。このようなトラブルを防ぐため、これまで上
記のペイント塗膜上に例えばアルキド樹脂系塗料やワッ
クスベース石油系さび止め剤を被覆して2層とすること
が行われている(特開平3−140639号公報)。
【0004】しかしながら、このようなアルキド樹脂系
上塗塗料には有機溶剤が含まれているため、作業環境が
汚染されるという欠点がある。また、例えば、テーパー
リーフスプリングのような板間の隙間が広い場合は、ワ
ックスベース石油系錆止め剤では隙間を密封することが
できず、さらにこの錆止め剤は硬化することがないの
で、板間に入り込んだ泥や小石が滞留してしまい防食性
に悪影響を及ぼすという欠点がある。
上塗塗料には有機溶剤が含まれているため、作業環境が
汚染されるという欠点がある。また、例えば、テーパー
リーフスプリングのような板間の隙間が広い場合は、ワ
ックスベース石油系錆止め剤では隙間を密封することが
できず、さらにこの錆止め剤は硬化することがないの
で、板間に入り込んだ泥や小石が滞留してしまい防食性
に悪影響を及ぼすという欠点がある。
【0005】他方、作業環境の汚染をなくすために、上
塗り塗料として水性塗料を用いた場合には、下塗り塗料
層と上塗り塗料層との界面において、上塗りの水性塗料
中に通常含まれている酸や水が下塗り塗料中の亜鉛粉末
と化学反応を起こし、その結果、層間付着力が低下し
て、塗膜の層間剥離が生じ、防錆能が低下するという欠
点がある。
塗り塗料として水性塗料を用いた場合には、下塗り塗料
層と上塗り塗料層との界面において、上塗りの水性塗料
中に通常含まれている酸や水が下塗り塗料中の亜鉛粉末
と化学反応を起こし、その結果、層間付着力が低下し
て、塗膜の層間剥離が生じ、防錆能が低下するという欠
点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のばね材の塗装における欠点を克服し、層間剥離が
なく、優れた防錆能を有し、しかも塗装時に作業環境の
汚染を生じない防錆ばね材を提供することを目的として
なされたものである。
従来のばね材の塗装における欠点を克服し、層間剥離が
なく、優れた防錆能を有し、しかも塗装時に作業環境の
汚染を生じない防錆ばね材を提供することを目的として
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、防錆ばね
材について鋭意研究を重ねた結果、ばね基材上に、ジン
クリッチプライマー層、アルカリ性顔料を含有するエポ
キシ系樹脂塗料層及び水性塗料層を順次積層し、中間層
にエポキシ樹脂塗料層を設けることにより、水性塗料層
とジンクリッチプライマー層とが直接接することがない
ので、亜鉛粉末の酸や水による化学反応を抑制するとと
もに、エポキシ系樹脂塗料中のアルカリ顔料がジンクプ
ライマー表面を亜鉛の安定pH域であるpH8〜11程
度にコントロールすることにより、層間剥離をひき起す
生成物の形成を防止し、しかも水性塗料を用いているの
で、作業環境の汚染も抑制され、前記目的を達成しうる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
材について鋭意研究を重ねた結果、ばね基材上に、ジン
クリッチプライマー層、アルカリ性顔料を含有するエポ
キシ系樹脂塗料層及び水性塗料層を順次積層し、中間層
にエポキシ樹脂塗料層を設けることにより、水性塗料層
とジンクリッチプライマー層とが直接接することがない
ので、亜鉛粉末の酸や水による化学反応を抑制するとと
もに、エポキシ系樹脂塗料中のアルカリ顔料がジンクプ
ライマー表面を亜鉛の安定pH域であるpH8〜11程
度にコントロールすることにより、層間剥離をひき起す
生成物の形成を防止し、しかも水性塗料を用いているの
で、作業環境の汚染も抑制され、前記目的を達成しうる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明は、ばね基材上に、厚さ
20〜40μmのジンクリッチプライマー層、厚さ15
〜25μmのアルカリ性顔料を含有するエポキシ系樹脂
塗料層及び厚さ15〜25μmの水性塗料層を順次積層
したことを特徴とする防錆ばね材を提供するものであ
る。
20〜40μmのジンクリッチプライマー層、厚さ15
〜25μmのアルカリ性顔料を含有するエポキシ系樹脂
塗料層及び厚さ15〜25μmの水性塗料層を順次積層
したことを特徴とする防錆ばね材を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に添付図面に従って、本発明を
さらに詳細に説明する。図1は、本発明のばねの表面部
分の拡大断面図であって、ばね基材1の上にジンクリッ
チプライマー層2、エポキシ系樹脂塗料層3及び水性塗
料層4が順次積層されている。
さらに詳細に説明する。図1は、本発明のばねの表面部
分の拡大断面図であって、ばね基材1の上にジンクリッ
チプライマー層2、エポキシ系樹脂塗料層3及び水性塗
料層4が順次積層されている。
【0010】本発明におけるばね基材としては、一般に
ばね用として用いられる材料例えばばね鋼、硬鋼線、ピ
アノ線、オイルテンパ線、ステンレス鋼線、黄銅線、洋
白線、リン青銅線、バリリウム銅線などのコイルばね材
料、対応する圧縮ばね材料、重ねばね材料の中から任意
に選ぶことができる。これらのばね基材の形状は、コイ
ルばね、トーションバー、スタビライザー、重ね板ば
ね、板ばね、圧縮ばねなどいずれの形状でもよく、特に
制限はない。
ばね用として用いられる材料例えばばね鋼、硬鋼線、ピ
アノ線、オイルテンパ線、ステンレス鋼線、黄銅線、洋
白線、リン青銅線、バリリウム銅線などのコイルばね材
料、対応する圧縮ばね材料、重ねばね材料の中から任意
に選ぶことができる。これらのばね基材の形状は、コイ
ルばね、トーションバー、スタビライザー、重ね板ば
ね、板ばね、圧縮ばねなどいずれの形状でもよく、特に
制限はない。
【0011】次に、これらの基材上に最初に設けられる
ジンクリッチプライマー層は、これまでの防錆ばねの場
合と同様高純度の亜鉛末と合成樹脂ワニスよりなるプラ
イマーを用いて形成される。このジンクリッチプライマ
ーは電気化学的防食効果を有する塗料として知られてい
るものであるが、本発明においては、合成樹脂として密
着性、可とう性の優れたエポキシ樹脂を展色剤として用
い、亜鉛含有量が90%以上のものを用いるのが特に有
利である。そのほか、亜鉛含有量が80%程度のジンク
ダストプライマーを用いることもできる。
ジンクリッチプライマー層は、これまでの防錆ばねの場
合と同様高純度の亜鉛末と合成樹脂ワニスよりなるプラ
イマーを用いて形成される。このジンクリッチプライマ
ーは電気化学的防食効果を有する塗料として知られてい
るものであるが、本発明においては、合成樹脂として密
着性、可とう性の優れたエポキシ樹脂を展色剤として用
い、亜鉛含有量が90%以上のものを用いるのが特に有
利である。そのほか、亜鉛含有量が80%程度のジンク
ダストプライマーを用いることもできる。
【0012】本発明においては、ジンクリッチプライマ
ーとして、通常展色剤と平均粒径2〜10μm程度の亜
鉛又は亜鉛合金粉末とを、重量比5:95ないし30:
70程度の割合で含有するものが好ましく、展色剤とし
ては、例えばエポキシ系樹脂、シアノアクリレート系樹
脂などが用いられる。
ーとして、通常展色剤と平均粒径2〜10μm程度の亜
鉛又は亜鉛合金粉末とを、重量比5:95ないし30:
70程度の割合で含有するものが好ましく、展色剤とし
ては、例えばエポキシ系樹脂、シアノアクリレート系樹
脂などが用いられる。
【0013】このジンクリッチプライマー層の形成方法
としては、刷毛塗りや浸し塗り(デッピング・ジャブづ
け)などの方法を用いて行うのがよい。乾燥し、硬化し
た後の塗膜の厚さは、20〜40μmの範囲にすること
が必要である。この乾燥や硬化の温度などの塗装条件は
展色剤の種類に応じ、これまでの亜鉛リッチ塗装に慣用
されている範囲で、適宜選ばれる。この塗膜の厚さが2
0μm未満では長期間の防食効果が十分に発揮されない
し、40μmを超えるとその厚さの割には効果の向上が
認められず、むしろ塗り回数が増え、作業性や経済性な
どの面から不利となる。
としては、刷毛塗りや浸し塗り(デッピング・ジャブづ
け)などの方法を用いて行うのがよい。乾燥し、硬化し
た後の塗膜の厚さは、20〜40μmの範囲にすること
が必要である。この乾燥や硬化の温度などの塗装条件は
展色剤の種類に応じ、これまでの亜鉛リッチ塗装に慣用
されている範囲で、適宜選ばれる。この塗膜の厚さが2
0μm未満では長期間の防食効果が十分に発揮されない
し、40μmを超えるとその厚さの割には効果の向上が
認められず、むしろ塗り回数が増え、作業性や経済性な
どの面から不利となる。
【0014】本発明の防錆ばね材においては、このよう
にしてばね基材上に設けられたジンクリッチプライマー
層の上に、中塗り層としてエポキシ系樹脂塗料層が設け
られる。このエポキシ系樹脂塗料としては、前記ジンク
リッチプライマー層と、このエポキシ系樹脂塗料層の上
に設けられる水性塗料層との密着性に優れ、かつ発錆の
原因となる水分、酸、塩などの透過を抑制しうるととも
に、ジンクリッチプライマー層中の亜鉛や亜鉛合金粉末
と反応しないものが好ましい。このようなものとして
は、ジンクリッチプライマー中で展色剤として用いてい
るエポキシ系樹脂塗料を主成分としたものが好ましい。
にしてばね基材上に設けられたジンクリッチプライマー
層の上に、中塗り層としてエポキシ系樹脂塗料層が設け
られる。このエポキシ系樹脂塗料としては、前記ジンク
リッチプライマー層と、このエポキシ系樹脂塗料層の上
に設けられる水性塗料層との密着性に優れ、かつ発錆の
原因となる水分、酸、塩などの透過を抑制しうるととも
に、ジンクリッチプライマー層中の亜鉛や亜鉛合金粉末
と反応しないものが好ましい。このようなものとして
は、ジンクリッチプライマー中で展色剤として用いてい
るエポキシ系樹脂塗料を主成分としたものが好ましい。
【0015】このようなエポキシ系樹脂塗料としては、
例えば重量平均分子量10,000〜50,000程度
のビスフェノールA/ビスフェノールF共重合型の変性
エポキシ樹脂を展色剤として、pH9.5〜10.5程
度のアルカリ性顔料を含有するものが好適である。この
ようなアルカリ性顔料を含有するものを用いることによ
り、下塗り層のジンクリッチプライマー層中の成分との
反応により付着力低下の原因となる反応生成物の形成を
抑制することができる。酸性顔料を使用した場合には、
ジンクリッチプライマー層中の亜鉛又は亜鉛合金粉末と
反応し、層間剥離の原因となる。このような性状を有す
るエポキシ系樹脂塗料は、例えば「エポニイ1型DC」
[三井金属塗料化学(株)製、商品名]などとして市販
されており、容易に入手することができる。
例えば重量平均分子量10,000〜50,000程度
のビスフェノールA/ビスフェノールF共重合型の変性
エポキシ樹脂を展色剤として、pH9.5〜10.5程
度のアルカリ性顔料を含有するものが好適である。この
ようなアルカリ性顔料を含有するものを用いることによ
り、下塗り層のジンクリッチプライマー層中の成分との
反応により付着力低下の原因となる反応生成物の形成を
抑制することができる。酸性顔料を使用した場合には、
ジンクリッチプライマー層中の亜鉛又は亜鉛合金粉末と
反応し、層間剥離の原因となる。このような性状を有す
るエポキシ系樹脂塗料は、例えば「エポニイ1型DC」
[三井金属塗料化学(株)製、商品名]などとして市販
されており、容易に入手することができる。
【0016】このエポキシ樹脂系塗料の塗装方法として
は特に制限はなく、通常の塗装に用いられている刷毛塗
り、ローラブラシ塗り、吹付け塗り、エアレススプレー
塗りなどの中から任意に選ぶことができる。乾燥及び硬
化処理は常温乾燥、強制乾燥のいずれでもよいが、作業
時間の短縮を図るために、80〜120℃程度の温度で
5〜30分間程度強制乾燥し、硬化させるのが有利であ
る。
は特に制限はなく、通常の塗装に用いられている刷毛塗
り、ローラブラシ塗り、吹付け塗り、エアレススプレー
塗りなどの中から任意に選ぶことができる。乾燥及び硬
化処理は常温乾燥、強制乾燥のいずれでもよいが、作業
時間の短縮を図るために、80〜120℃程度の温度で
5〜30分間程度強制乾燥し、硬化させるのが有利であ
る。
【0017】この乾燥・硬化塗膜の厚さは15〜25μ
mの範囲である。この厚さが15μm未満では中塗り層
としての効果が十分に発揮されず、本発明の目的が達せ
られないし、25μmを超えるとその厚さの割には効果
の向上が認められず、むしろ経済的に不利となる。
mの範囲である。この厚さが15μm未満では中塗り層
としての効果が十分に発揮されず、本発明の目的が達せ
られないし、25μmを超えるとその厚さの割には効果
の向上が認められず、むしろ経済的に不利となる。
【0018】本発明の防錆ばね材においては、このよう
にして、ジンクリッチプライマー層上に設けられたエポ
キシ樹脂系塗料層の上に、上塗り層として水性塗料層が
設けられる。この水性塗料としては、特に制限はなく、
従来上塗り用水性塗料として慣用されている塗料の中か
ら、任意のものを選択して用いることができる。
にして、ジンクリッチプライマー層上に設けられたエポ
キシ樹脂系塗料層の上に、上塗り層として水性塗料層が
設けられる。この水性塗料としては、特に制限はなく、
従来上塗り用水性塗料として慣用されている塗料の中か
ら、任意のものを選択して用いることができる。
【0019】水性塗料には、水性媒体中に、乾性油、樹
脂ワニス、ラッカー、合成樹脂などを乳化剤の作用によ
って分散させたエマルジョン塗料、及び分子中に2個以
上のカルボン酸基をもつ樹脂(ポリカルボン酸樹脂)の
カルボン酸基を、アンモニア、有機アミン、アルカリ金
属化合物などで中和し、該ポリカルボン酸樹脂を水溶性
にして、水性媒体中に溶解してなる水溶性塗料がある
が、いずれも用いることができる。
脂ワニス、ラッカー、合成樹脂などを乳化剤の作用によ
って分散させたエマルジョン塗料、及び分子中に2個以
上のカルボン酸基をもつ樹脂(ポリカルボン酸樹脂)の
カルボン酸基を、アンモニア、有機アミン、アルカリ金
属化合物などで中和し、該ポリカルボン酸樹脂を水溶性
にして、水性媒体中に溶解してなる水溶性塗料がある
が、いずれも用いることができる。
【0020】この水性塗料の塗装方法としては、特に制
限はなく、刷毛塗り、ローラブラシ塗り、吹付け塗り、
エアレススプレー塗りなどの中から任意に選択すること
ができる。乾燥及び硬化温度は展色剤の種類によって適
宜選ぶことができる。この乾燥硬化塗膜の厚さは、15
〜25μmの範囲である。この厚さが15μm未満では
上塗り層としての効果が十分に発揮されないおそれがあ
るし、25μmを超えるとその厚さの割には効果の向上
が認められず、むしろ経済的に不利となる。このよう
に、上塗り塗料として水性塗料を用いることにより、有
機溶剤による作業環境の汚染を抑制することができる。
このようにして、優れた防錆能を有する防錆ばね材が得
られる。
限はなく、刷毛塗り、ローラブラシ塗り、吹付け塗り、
エアレススプレー塗りなどの中から任意に選択すること
ができる。乾燥及び硬化温度は展色剤の種類によって適
宜選ぶことができる。この乾燥硬化塗膜の厚さは、15
〜25μmの範囲である。この厚さが15μm未満では
上塗り層としての効果が十分に発揮されないおそれがあ
るし、25μmを超えるとその厚さの割には効果の向上
が認められず、むしろ経済的に不利となる。このよう
に、上塗り塗料として水性塗料を用いることにより、有
機溶剤による作業環境の汚染を抑制することができる。
このようにして、優れた防錆能を有する防錆ばね材が得
られる。
【0021】本発明の防錆ばね材が適用されるばねの種
類については特に制限はなく、例えば、重ねばね、補助
ばね、トーションバー、薄板ばね、圧縮コイルばね、引
張りコイルばね、ねじりコイルばね、竹の子ばね、さら
ばね、円すいコイルばね、うず巻ばねなどが挙げられる
が、特に重ねばねに、本発明の防錆ばね材を適用するの
が有利である。
類については特に制限はなく、例えば、重ねばね、補助
ばね、トーションバー、薄板ばね、圧縮コイルばね、引
張りコイルばね、ねじりコイルばね、竹の子ばね、さら
ばね、円すいコイルばね、うず巻ばねなどが挙げられる
が、特に重ねばねに、本発明の防錆ばね材を適用するの
が有利である。
【0022】
【発明の効果】本発明の防錆ばね材は、ばね基材上に、
ジンクリッチプライマー層、エポキシ系樹脂塗料層及び
水性塗料層を順次積層し、中間層にエポキシ樹脂塗料層
を設けたものであって、水性塗料層とジンクリッチプラ
イマー層とが直接接することがないので、亜鉛や亜鉛合
金粉末が酸や水により化学反応を起こすことがなく、層
間剥離が抑制され、優れた防錆能を有するものである。
また、従来の上塗り塗料は有機溶剤系塗料であるため
に、スプレー塗装時に、溶剤飛散による作業者の健康障
害や火災発生の危険を伴うなど安全面についても問題が
あったが、本発明においては有機溶剤を用いないので、
安全面、衛生面においても有利である。
ジンクリッチプライマー層、エポキシ系樹脂塗料層及び
水性塗料層を順次積層し、中間層にエポキシ樹脂塗料層
を設けたものであって、水性塗料層とジンクリッチプラ
イマー層とが直接接することがないので、亜鉛や亜鉛合
金粉末が酸や水により化学反応を起こすことがなく、層
間剥離が抑制され、優れた防錆能を有するものである。
また、従来の上塗り塗料は有機溶剤系塗料であるため
に、スプレー塗装時に、溶剤飛散による作業者の健康障
害や火災発生の危険を伴うなど安全面についても問題が
あったが、本発明においては有機溶剤を用いないので、
安全面、衛生面においても有利である。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、各例における防錆性及び耐腐食疲労性は
以下の方法により試験した。
明する。なお、各例における防錆性及び耐腐食疲労性は
以下の方法により試験した。
【0024】(1)防錆性;JIS Z5400に従い
600時間の塩水噴霧試験を行い、次の基準に従って評
価した。 ○:錆の発生は全く認められない △:部分的に錆の発生が認められる ×:全面に錆の発生が認められる (2)耐腐食疲労性;48時間塩水噴霧後、2,250
kg±1,350kgの荷重で50,000回加振する
操作を1サイクルとして、損傷を生じるまでの回数を測
定し、次の基準に従って評価した。 ○:30万回以上 △:18万回以上 ×:18万回未満
600時間の塩水噴霧試験を行い、次の基準に従って評
価した。 ○:錆の発生は全く認められない △:部分的に錆の発生が認められる ×:全面に錆の発生が認められる (2)耐腐食疲労性;48時間塩水噴霧後、2,250
kg±1,350kgの荷重で50,000回加振する
操作を1サイクルとして、損傷を生じるまでの回数を測
定し、次の基準に従って評価した。 ○:30万回以上 △:18万回以上 ×:18万回未満
【0025】実施例1 図2に示す構造の大型トラック用スプリング(1750
×80×25mm、3枚重ね)上に、まずジンクリッチ
ペイントプライマー[三井金属塗料化学(株)社製、商
品名「ジンキー101S(改)」]を浸し塗りにより塗
布し、乾燥硬化させて、厚さ40μmの下塗り層を設け
た。次いで、この上に、高分子特殊変性エポキシ樹脂系
ワニスをビヒクルとする塗料[三井金属塗料化学(株)
社製、商品名「エポニイ1型DC」]をエアレススプレ
ー塗りにより塗布し、乾燥硬化させて、厚さ15μmの
中塗り層を設けた。最後に、この中塗り層上に、フタル
酸系エマルジョン樹脂をビヒクルとする水性塗料[シュ
ワーブ(SCHWAAB)社製、商品名「バッサーラッ
ク(WASSER LACK)」をエアレススプレー塗
りにより塗布し、乾燥硬化させて、厚さ20μmの上塗
り層を設けた。このようにして得られた防錆ばね材の防
錆性及び耐腐食疲労性を表1に示す。
×80×25mm、3枚重ね)上に、まずジンクリッチ
ペイントプライマー[三井金属塗料化学(株)社製、商
品名「ジンキー101S(改)」]を浸し塗りにより塗
布し、乾燥硬化させて、厚さ40μmの下塗り層を設け
た。次いで、この上に、高分子特殊変性エポキシ樹脂系
ワニスをビヒクルとする塗料[三井金属塗料化学(株)
社製、商品名「エポニイ1型DC」]をエアレススプレ
ー塗りにより塗布し、乾燥硬化させて、厚さ15μmの
中塗り層を設けた。最後に、この中塗り層上に、フタル
酸系エマルジョン樹脂をビヒクルとする水性塗料[シュ
ワーブ(SCHWAAB)社製、商品名「バッサーラッ
ク(WASSER LACK)」をエアレススプレー塗
りにより塗布し、乾燥硬化させて、厚さ20μmの上塗
り層を設けた。このようにして得られた防錆ばね材の防
錆性及び耐腐食疲労性を表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1と同じ塗料を用い、同じようにしてジンクリッ
チプライマー層35μm、中塗り層20μm及び上塗り
層20μmをもつ防錆ばね材を製造した。このものの防
錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1に示
す。
チプライマー層35μm、中塗り層20μm及び上塗り
層20μmをもつ防錆ばね材を製造した。このものの防
錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1に示
す。
【0027】実施例3 実施例1と同じ塗料を用い、同じようにして、ジンクリ
ッチプライマー層30μm、中塗り層25μm及び上塗
り層20μmをもつ防錆ばね材を製造した。このものの
防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1に示
す。
ッチプライマー層30μm、中塗り層25μm及び上塗
り層20μmをもつ防錆ばね材を製造した。このものの
防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1に示
す。
【0028】比較例1 実施例1において、中塗り層及び上塗り層を設けなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にして防錆ばね材を製造
した。得られた防錆ばね材の防錆性及び耐腐食疲労性を
試験し、その結果を表1に示す。
たこと以外は、実施例1と同様にして防錆ばね材を製造
した。得られた防錆ばね材の防錆性及び耐腐食疲労性を
試験し、その結果を表1に示す。
【0029】比較例2 実施例1において、中塗り層を設けなかったこと以外
は、実施例1と同様にして防錆ばね材を製造した。得ら
れた防錆ばね材の防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、そ
の結果を表1に示す。
は、実施例1と同様にして防錆ばね材を製造した。得ら
れた防錆ばね材の防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、そ
の結果を表1に示す。
【0030】比較例3 ばね材上に実施例1と同じジンクリッチペイントプライ
マーを用いて、厚さ25μmの下塗り層を設け、その上
に市販の黒色ばね用錆止め塗料を用いて厚さ20μmの
上塗り層を設けた。このようにして得た防錆ばね材につ
いて防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1
に示す。
マーを用いて、厚さ25μmの下塗り層を設け、その上
に市販の黒色ばね用錆止め塗料を用いて厚さ20μmの
上塗り層を設けた。このようにして得た防錆ばね材につ
いて防錆性及び耐腐食疲労性を試験し、その結果を表1
に示す。
【0031】
【表1】
【図1】 本発明ばね材の表面部分の拡大断面図
【図2】 実施例1で用いたばね材の縮小側面図
1 ばね基材 2 ジンクリッチプライマー層 3 エポキシ系樹脂塗料層 4 水性塗料層
フロントページの続き (72)発明者 江端 俊和 千葉県八千代市上高野1827−4 株式会社 ホリキリ内 (72)発明者 富田 誠 千葉県八千代市上高野1827−4 株式会社 ホリキリ内
Claims (1)
- 【請求項1】 ばね基材上に、厚さ20〜40μmのジ
ンクリッチプライマー層、厚さ15〜25μmのアルカ
リ性顔料を含有するエポキシ系樹脂塗料層及び厚さ15
〜25μmの水性塗料層を順次積層したことを特徴とす
る防錆ばね材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8679398A JPH11280807A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 防錆ばね材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8679398A JPH11280807A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 防錆ばね材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280807A true JPH11280807A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13896668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8679398A Pending JPH11280807A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 防錆ばね材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280807A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002332537A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-22 | Kawasaki Steel Corp | 防食性に優れた塗装鋼材 |
| WO2007129393A1 (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-15 | Togo Seisakusyo Corporation | 防錆金属部品及びその製造方法 |
| JP2019113424A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | ナブテスコ株式会社 | 犠牲部材を用いた腐食の検知 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8679398A patent/JPH11280807A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002332537A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-22 | Kawasaki Steel Corp | 防食性に優れた塗装鋼材 |
| WO2007129393A1 (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-15 | Togo Seisakusyo Corporation | 防錆金属部品及びその製造方法 |
| JPWO2007129393A1 (ja) * | 2006-04-25 | 2009-09-17 | 株式会社東郷製作所 | 防錆金属部品及びその製造方法 |
| US8080321B2 (en) | 2006-04-25 | 2011-12-20 | Togo Seisakusyo Corporation | Rust-preventive metallic component part |
| JP2019113424A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | ナブテスコ株式会社 | 犠牲部材を用いた腐食の検知 |
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