JPH11282135A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及びx線画像形成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及びx線画像形成方法

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JPH11282135A
JPH11282135A JP8129698A JP8129698A JPH11282135A JP H11282135 A JPH11282135 A JP H11282135A JP 8129698 A JP8129698 A JP 8129698A JP 8129698 A JP8129698 A JP 8129698A JP H11282135 A JPH11282135 A JP H11282135A
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JP
Japan
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group
silver halide
processing
sensitive material
halide photographic
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JP8129698A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Adachi
仁 安達
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 写真性能が優れ、かつ得られる画像の経時保
存性がよく、定着ヌケ不良の少ない感光材料の処理方法
(一浴処理方法)の提供。該方法によるX線画像の形成
方法の提供。 【解決手段】 親水性コロイド層中に現像剤の少なくと
も1種を含有する感光材料を像様露光後、有機定着剤を
含むアルカリ性処理液で処理することを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理方法。上記の現像剤が、一
例として下記式〔1−1〕又は〔2−1〕で表される化
合物から選ばれる少なくとも1種であること。 上記有機定着剤が下記一般式〔3〕で表される化合物か
ら選ばれること。 式中、Qは5〜6員のイミド環を形成するのに必要な原
子群を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法及びそれを用いたX線画像形成方法に
関し、詳しくは主薬内蔵型感光材料の一浴処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料(以
下、単に感光材料ともいう)の消費量は増加の一途をた
どっており、特に医療用においては、診断回数の急増や
検査項目の増加などによって撮影枚数が増加しているこ
とに加え、診断結果を早急に受診者に知らせる必要があ
り、更なる迅速処理化が望まれている。
【0003】一方、最近は環境規制が厳しいことから、
写真処理廃液量を減少するための低補充化が進んでお
り、更には1996年から写真処理廃液の海洋投棄が禁
止となったことから、根本的に廃液量を削減する方法の
開発が急がれている。
【0004】また、現像液や定着液の低公害化、すなわ
ち環境上好ましくない成分の低減や除去についても、そ
の必要性が高まってきている。
【0005】このような問題を解決するために、例えば
感光材料中に現像主薬を内蔵させ、実質的に現像剤を含
有しないアルカリ性溶液で現像する技術が、リサーチ・
ディスクロージャー(Research Disclo
sure)173巻17364(1978年)、特開昭
50−39928号、同57−84448号、同63−
228148号などに開示されている。
【0006】しかし、これら従来技術の欠点は、定着工
程を別途設けねばならず、かつ廃液量の低減にはならな
い。
【0007】なお、処理を簡易化するために、現像工程
と定着工程を1種類の液で処理する所謂、一浴処理方法
は広く知られているが、現像反応と定着反応が同時に進
行するために十分な感度と濃度が得られず、かつ定着抜
け不良による残留銀のために、処理後の画像保存性が優
れないなど満足するには至らなかった。
【0008】写真性能、画像保存性を劣化することな
く、かつ無公害性で迅速、簡易処理性の処理方法の開発
が強く望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、迅速、簡易処理にて高感度、低カブリで高濃度を有
し、かつ定着不良が少なく、画像保存性のよい感光材料
の処理方法及びそれを用いたX線画像形成方法の提供に
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記によ
り達成された。
【0011】(1)支持体上に少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法において、該親水性コロイ
ド層中に現像剤の少なくとも1種を含有し、該感光材料
を像様露光後、有機定着剤を含むアルカリ性処理液で処
理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法。
【0012】(2)上記親水性コロイド層中の現像剤
が、下記一般式〔1〕又は〔2〕で表される化合物から
選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)
記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0013】
【化4】
【0014】式中、R1〜R5は同じか異なってもよく、
水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。但
し、R1及びR3のうちの少なくとも一つはヒドロキシ
基、スルホンアミド基又はカルボンアミド基である。Z
は水素原子またはアルカリ条件下で脱保護可能な基を表
す。R1〜R5、O−Zは共同で環を形成してもよい。
【0015】
【化5】
【0016】式中、R6、R7は各々独立にヒドロキシ
基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルア
ミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、メルカプト基またはアルキルチオ基を
表す。QはR6、R7と共に5〜6員環を形成するのに必
要な原子群を表す。
【0017】(3)上記の有機定着剤が下記一般式
〔3〕で表される化合物から選ばれる少なくとも1種で
あることを特徴とする(1)又は(2)記載のハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。
【0018】
【化6】
【0019】式中、Qは5〜6員のイミド環を形成する
のに必要な原子群を表す。
【0020】(4)ハロゲン化銀乳剤層の総塗布銀量
が、1.0〜3.0g/m2であることを特徴とする
(1)〜(3)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。
【0021】(5)ハロゲン化銀乳剤層に含まれるハロ
ゲン化銀粒子が、二つの平行な(100)面からなる主
平面を有する平板状粒子であり、かつ塩化銀含有率が1
0〜100モル%であることを特徴とする(1)〜
(4)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法。
【0022】(6)親水性コロイド層の総塗布バインダ
ー量が、1.0〜5.0g/m2であることを特徴とす
る(1)〜(5)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法。
【0023】(7)親水性コロイド層の少なくとも1層
中に、水溶液ポリマーを含有することを特徴とする
(1)〜(6)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。
【0024】(8)上記の有機定着剤補充量が下記式
(A)で表されることを特徴とする(1)〜(7)のい
ずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。
【0025】 式(A) 1≦補充液量/感光材料による持ち出し量≦5 (9)支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層
を含む親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光
材料の画像形成方法において、該親水性コロイド層中に
現像剤の少なくとも1種を含有し、該感光材料にX線画
像を露光後、有機定着剤を含むアルカリ性処理液で処理
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料のX線
画像形成方法。
【0026】以下、本発明を詳述する。
【0027】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる現像剤とは、現像主薬または現像補助主薬として
知られた化合物を指し、本発明の感光材料を構成する親
水性コロイド層、例えば乳剤層、保護層、中間層、その
他の写真用構成層に含有させることができる。現像剤は
好ましくは乳剤層または乳剤層より支持体から離れた中
間層あるいは保護層に含有されることが好ましい。
【0028】本発明に用いられる現像剤としては、好ま
しくは前記一般式〔1〕又は〔2〕で表される化合物で
ある。以下、一般式〔1〕又は〔2〕で表される化合物
について詳述する。
【0029】前記一般式〔1〕においてR1〜R5で表さ
れる置換基の好ましい例としては、ハロゲン原子(例え
ば塩素、臭素)、ヒドロキシ基、スルホ基、カルボキシ
ル基、シアノ基、アルキル基(炭素数1〜30の直鎖
状、分岐状又は環状のもので、例えばメチル、sec−
オクチル、t−オクチル、ヘキサデシル、シクロヘキシ
ル)、アルケニル基(炭素数2〜30のもので、例えば
アリル、1−オクテニル)、アルキニル基(炭素数2な
いし30のもので、例えばプロパルギル)、アラルキル
基(炭素数7〜30のもので、例えば1,1−ジメチル
−1−フェニルメチル、3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニルメチル)、アリール基(炭素数6〜
30のもので、例えばフェニル、ナフチル)、ヘテロ環
基(酸素、窒素、硫黄、リン、セレン、又はテルルを少
なくともひとつを含む3〜12員環のもので、例えばフ
ルフリル、2−ピリジル、モルホリノ、1−テトラゾリ
ル、2−セレナゾリル)、アルコキシ基(炭素数1〜3
0のもので、例えばメトキシ、メトキシエトキシ、ヘキ
サデシロキシ、イソプロポキシ、アリロキシ)、アリー
ロキシ基(炭素数6〜30のもので、例えばフェノキ
シ、4−ノニルフェノキシ)、アルキルチオ基(炭素数
1〜30のもので、例えばブチルチオ、ドデシルチオ、
2−ヘキシルデシルチオ、ベンジルチオ)、アリールチ
オ基(炭素数6〜30のもので、例えばフェニルチ
オ)、カルボンアミド基(炭素数1〜30のもので、例
えばアセタミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェ
ノキシ)ブタンアミド、ベンズアミド、3,5−ビス
(2−ヘキシルデカンアミド)ベンズアミド)、スルホ
ンアミド基(炭素数1〜30のもので、例えばメタンス
ルホンアミド、4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノ
キシ)ブタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、4−ドデシロキシベンゼンスルホンアミド)、ウレ
イド基(炭素数1〜30のもので、例えばN′−オクタ
デシルウレイド、N′−〔3−(2,4−ジ−t−ペン
チルフェノキシ)プロピル〕ウレイド、N′−(4−シ
アノフェニル)ウレイド、N′−(2−テトラデシロキ
シフェニル)ウレイド)、アルコキシカルボニルアミノ
基(炭素数2〜30のもので、例えばベンジロキシカル
ボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、アリーロ
キシカルボニルアミノ基(炭素数7〜30のもので、例
えばフェノキシカルボニルアミノ)、アシロキシ基(炭
素数1〜30のもので、例えば、アセトキシ、ジクロロ
アセトキシ、4−オキソペンタノイルオキシ、2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ヘキサノイル
オキシ、ベンゾイルオキシ、ニコチノイルオキシ)、ス
ルファモイルアミノ基(炭素数30以下のもので、例え
ばN′−ベンジル−N′−メチルスルファモイルアミ
ノ、N′−フェニルスルファモイルアミノ)、スルホニ
ルオキシ基(炭素数1〜30のもので、例えばメタンス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ)、カルバ
モイル基(炭素数1〜30のもので、例えばN−ドデシ
ルカルバモイル、N−〔3−(2,4−ジ−t−ペンチ
ルフェノキシ)プロピル〕カルバモイル、N−〔2−ク
ロロ−5−(1−ドデシロキシカルボニルエチロキシカ
ルボニル)フェニル〕カルバモイル)、スルファモイル
基(炭素数30以下のもので、例えばエチルスルファモ
イル、ヘキサデシルスルファモイル、4−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)ブチルスルファモイル、フ
ェニルスルファモイル)、アシル基(炭素数1〜30の
もので、例えばアセチル、オクタデカロイル、ベンゾイ
ル)、スルホニル基(炭素数1〜30のもので、例えば
メタンスルホニル、オクタデカンスルホニル、ベンゼン
スルホニル、4−ドデシルベンゼンスルホニル)、アル
コキシカルボニル基(炭素数2〜30のもので、例えば
エトキシカルボニル、ドデシロキシカルボニル、ベンジ
ロキシカルボニル)、アリーロキシカルボニル基(炭素
数7〜30のもので、例えばフェノキシカルボニル)が
あげられる。これらの基は、これまで述べた基で更に置
換されていてもよい。
【0030】次に、一般式〔1〕のZについて説明す
る。Zは水素原子又はアルカリ条件下で脱保護可能な保
護基である。Zの保護基の例としては、アシル基(例え
ばアセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、ベン
ゾイル、4−シアノベンゾイル、4−オキソペンタノイ
ル)、オキシカルボニル基(例えばエトキシカルボニ
ル、フェノキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル)、カルバモイル基(例えばN−メチルカ
ルバモイル、N−(4−ニトロフェニル)カルバモイ
ル、N(2−ピリジル)カルバモイル、N−(1−イミ
ダゾリル)カルバモイル)、さらに特開昭59−197
037号、同59−201057号、同59−1087
76号、米国特許4,473,537号に記載されてい
る保護基が挙げられる。
【0031】O−Z、R1〜R5で共同して環を形成する
場合、好ましくはO−ZとR1,R1とR2,R2とR3
3とR4,R4とR5又はR5とO−Zが結合して、飽和
あるいは不飽和の4〜8員の炭素環もしくはヘテロ環を
形成するものである。
【0032】一般式〔1〕で表される化合物は、ビス
体、トリス体、オリゴマー又はポリマーなどを形成して
もよい。一般式〔1〕のR1〜R5の有する炭素数の合計
は8以上が好ましい。
【0033】一般式〔1〕のうち好ましくは以下に示す
一般式〔1−1〕〜〔1−4〕である。
【0034】
【化7】
【0035】一般式〔1−1〕においてXはヒドロキシ
基又はスルホンアミド基であり、R2、R3、R4、R5
それぞれ一般式〔1〕のそれと同義である。
【0036】
【化8】
【0037】一般式〔1−2〕においてXはヒドロキシ
基又はスルホンアミド基であり、R2ないしR5は一般式
〔1〕のそれと同義である。
【0038】
【化9】
【0039】一般式〔1−3〕においてXはヒドロキシ
基又はスルホンアミド基であり、Yはカルバモイル基、
オキシカルボニル、アシル基又はスルホニル基であり、
3、R5は一般式〔1〕のそれと同義である。
【0040】
【化10】
【0041】一般式〔1−4〕においてR51〜R58は一
般式〔1〕のR2と同義であり、R59〜R62は水素原
子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、nは
0〜50の整数である。
【0042】一般式〔1−1〕において、R2、R3、R
4、R5として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、スル
ホ基、アルキル基、エーテル基、チオエーテル基、カル
ボンアミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルホ
ニル基、カルバモイル基、アシル基であり、さらに好ま
しくは水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、アルキル
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、スルホニル
基であり、最も好ましくは、R2及びR5のいずれか一方
がアルキル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基で
他方が水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル
基、アルキル基の場合である。Xとして好ましくはヒド
ロキシ基である。
【0043】一般式〔1−2〕においてR2〜R5として
は好ましくは水素原子、アルキル基、エーテル基、チオ
エーテル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ウ
レイド基、スルホニル基、カルバモイル基、オキシカル
ボニル、アシル基であり、さらに好ましくは水素原子、
アルキル基、エーテル基、チオエーテル基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基であり、最も好ましくは水素
原子、アルキル基、エーテル基の場合である。R3、R4
として好ましくは水素原子、アルキル基、ハロゲン原
子、エーテル基であり、更に好ましくは水素原子、アル
キル基であり、最も好ましくは水素原子である。Xとし
て好ましくはヒドロキシ基である。
【0044】一般式〔1−3〕において、Xとして好ま
しくはヒドロキシ基であり、Yとして好ましくはカルバ
モイル基又はオキシカルボニル基である。
【0045】一般式〔1−4〕において、R51〜R58
して好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
エーテル基、チオエーテル基、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、スルホニル基、アシル基、カルバモイル
基であり、更に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、エー
テル基、チオエーテル基であり、最も好ましくは水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、カルボンアミド基であ
る。n=0のとき、R52、R54としてはアルキル基、カ
ルボンアミド基、スルホンアミド基が好ましい。nが0
以外の時は、R52、R54は水素原子が好ましい。nは0
又は20〜50の整数が好ましい。
【0046】本発明による一般式〔1〕で示される化合
物の具体例を以下に挙げるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】
【化13】
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】なお、本発明の一般式〔1〕で表される化
合物は、以下に示す特許、及びそこで引用されている特
許に記載の方法またはそれに準ずる方法によって合成す
ることができる。
【0053】一般式〔1−1〕で示される化合物のう
ち、モノアルキル置換ハイドロキノンは米国特許2,3
60,290号、同2,419,613号、同2,40
3,721号、同3,960,570号、同3,70
0,453号、特開昭49−106329号、同50−
156438号に、ジアルキル置換ハイドロキノンは米
国特許2,728,659号、同2,732,300
号、同3,243,294号、同3,700,453
号、特開昭50−156438号、同53−9528
号、同53−55121号、同54−29637号、同
60−55339号に、ハイドロキノンスルホネート類
が、米国特許2,701,197号、特開昭60−17
2040号、同61−48855号、同61−4885
6号に、アミドハイドロキノン類は米国特許4,19
8,239号、同4,732,845号、特開昭62−
150346号、同63−309949号に、電子吸引
性基を有するハイドロキノン類は特開昭55−4352
1号、同56−109344号、同57−22237
号、同58−21249号に記載されている。
【0054】一般式〔1−2〕で示される化合物は米国
特許4,447,523号、同4,525,451号、
同4,530,899号、同4,584,264号、同
4,717,651号、特開昭59−220733号、
同61−169845号、特公昭62−1386号、西
独特許2,732,971号に、一般式〔1−3〕で示
される化合物は、米国特許4,474,874号、同
4,476,219号、特開昭59−133544号
に、一般式〔1−4〕で示される化合物は、米国特許
2,710,801号、同2,816,028号、同
4,717,651号、特開昭57−17949号、同
61−169844号などに記載されている。
【0055】また、ハイドロキノンのアルカリプレカー
サーとしては、米国特許4,443,537号、特開昭
59−108776号などに記載がある。
【0056】次に本発明の一般式〔2〕の化合物につい
て詳述する。
【0057】一般式〔2〕において、R6及びR7は各々
独立に、ヒドロキシ基、−OM(Mはアルカリ金属原子
又はアンモニウム基を表す。)、アミノ基(置換基とし
てメチル基、エチル基、n−ブチル基、ヒドロキシエチ
ル基等の炭素数1〜10のアルキル基を有するものを含
む。)、アシルアミノ基(アセチルアミノ基、ベンゾイ
ルアミノ基等)、アルキルスルホニルアミノ基(メタン
スルホニルアミノ基等)、アリールスルホニルアミノ基
(ベンゼンスルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニ
ルアミノ基等)、アルコキシカルボニルアミノ基(メト
キシカルボニルアミノ基等)、メルカプト基、アルキル
チオ基(メチルチオ基、エチルチオ基等)を表し、好ま
しくはヒドロキシ基、アミノ基、アルキルスルホニルア
ミノ基、アリールスルホニルアミノ基である。Qは−O
−、−C(R1)(R2)−、−C(R3)=、−C(=
O)−、−N(R4)−、−N=等、好ましくは炭素原
子、酸素原子又は窒素原子であって、R6及びR7が置換
している2つのビニル炭素及びカルボニル炭素と共同で
5〜6員環を構成する。ここにR1〜R4は各々独立に水
素原子、置換基(ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基等)を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基、置
換基(アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カル
ボキシ基、スルホ基等)を有してもよい炭素数6〜15
のアリール基、ヒドロキシ基、カルボキシ基を表す。構
成する5〜6員環には飽和或いは不飽和の縮合環を形成
してもよく、ジヒドロフラノン環、ジヒドロピロン環、
ピラノン環、シクロペンテノン環、シクロヘキセノン
環、ピロリノン環、ピラゾリドン環、ピリドン環、アザ
シクロヘキセノン環、ウラシル環等が挙げられ、好まし
くはジヒドロフラノン環、シクロペンテノン環、シクロ
ヘキセノン環、ピラゾリドン環、アザシクロヘキセノン
環、ウラシル環である。
【0058】以下に一般式〔2〕で表される化合物の具
体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】本発明における上記の一般式〔1〕、
〔2〕の現像剤の添加量は、ハロゲン化銀乳剤層に含有
されるハロゲン化銀1モル当たり0.1モル〜10モル
でよく、好ましくは0.5モル〜2モルである。本発明
に用いる現像剤は2種以上組み合わせて用いても良い。
【0064】本発明の上記一般式〔1〕、〔2〕で表さ
れる現像剤は現像主薬として優れ、かつ感光材料の保存
中、処理中、処理後において着色物の生成、写真性能の
変化や副作用が少ない。また少ない添加量で有効であ
り、薄層化が可能である。
【0065】一般式〔1〕、〔2〕で表される化合物は
有機溶媒溶液、ゼラチン乳化物あるいは固体微粒子分散
物として感光材料塗布液中に添加することが好ましい。
【0066】ゼラチン乳化物の製法としては、例えば一
般式〔1〕、〔2〕の化合物及び融点降下剤(後記)及
び高沸点有機溶媒及び/またはポリマーを、水に不溶性
(水に対して溶解度が30分以下)の低沸点有機溶媒溶
液に溶解させ、水相に乳化分散(このとき必要に応じて
界面活性剤などの乳化助剤およびゼラチンなどを用いて
もよい)させる方法などがある。
【0067】また該化合物および融点降下剤をポリマー
微粒子中に含有させた後、不要の有機溶媒を除去するこ
とが、保存安定性のうえから好ましい。また高沸点有機
溶媒やポリマーを用いず、乳化分散してもよい。
【0068】本発明の乳化分散物は以下のように調製し
た。
【0069】一般式〔1〕又は〔2〕で表される化合物
を、高沸点有機溶媒または低沸点有機溶媒に完全に溶解
した後、この溶液を水中、好ましくは親水性コロイド水
溶液中、より好ましくはゼラチン水溶液中に必要に応じ
界面活性剤のような分散助剤を用い、超音波、コロイド
ミル、ディゾルバーなどにより微粒子状に分散し、塗布
液中に含有させる。
【0070】調製された分散物から低沸点有機溶媒を除
去することが分散物の安定性上、好ましい。低沸点有機
溶媒の除去方法としては、加熱減圧蒸留、窒素やアルゴ
ンなどのガス雰囲気下での加熱減圧蒸留、ヌードル水洗
或いは限外濾過などが挙げられる。
【0071】ここで高沸点有機溶媒とは、リン酸系(ト
リクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェートな
ど)、フタル酸系(ジブチルフタレート、ジオクチルフ
タレート、ジシクロヘキシルフタレートなど)、高級飽
和/不飽和脂肪酸エステル系(オレイン酸エチルな
ど)、高級アルコール系、フェノール系などの実質的に
水に不溶であり、かつ感光材料の塗布工程、乾燥工程で
蒸発しない有機溶媒である。なお本発明では高沸点有機
溶媒を2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0072】次に本発明でいう低沸点有機溶媒とは、乳
化分散に有用な有機溶媒であって、乾燥工程や上記の方
法で感光材料から除去されるものを言う。低沸点有機溶
媒は水に対してある程度は溶解し、水洗で除去可能な溶
媒である。
【0073】低沸点有機溶媒の具体的としては、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、2級ブチルア
ルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブ
アセテート、シクロヘキサノンなどが挙げられる。さら
に必要に応じては水と完全に混合する例えばメチルアル
コール、エチルアルコール、アセトン、テトラヒドロフ
ランなどを一部使用することもできる。
【0074】またこれらの有機溶媒は2種以上組み合わ
せて用いてもよい。
【0075】このようにして得られる乳化分散物中の粒
子の平均サイズは0.02μm〜2μmが好ましく、よ
り好ましくは0.04μm〜0.4μmである。乳化物
中の粒子サイズは例えば米国コールタール社製ナノサイ
ザー等の測定装置にて測定できる。
【0076】本発明において前記の高沸点有機溶媒、ポ
リマーは一般式〔1〕又は〔2〕の化合物に対して10
〜400重量%、特に20〜300重量%の範囲で用い
るのが好ましい。
【0077】本発明において一般式〔1〕又は〔2〕の
化合物を、ポリマー粒子中に含有せしめるには融点降下
剤を存在せしめることが好ましい。
【0078】本発明に用いられる融点降下剤とは、実質
的に耐拡散性で、かつ一般式〔1〕又は〔2〕の化合物
と混合したときに、その融点を低下させる作用を持つ実
質的に水不溶性の有機化合物を言う。本発明において好
ましく用いられる融点降下剤としては例えばハイドロキ
ノン類、1−フェニル−3−ピラゾリドン類などが挙げ
られる。
【0079】なお本発明の一般式〔1〕又は〔2〕の化
合物は微(結晶)粒子固体分散物としても用いることが
できる。該微粒子分散物は通常の方法で調製される。
【0080】本発明において、上記一般式〔1〕又は
〔2〕で表される化合物は、現像主薬となりうる。本発
明においては、この化合物が写真感光材料中に含まれる
ために、現像液中には現像主葉を実質的には含む必要が
ない。
【0081】そのため、現像液としては水酸化金属塩、
炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩などのアルカリ剤及びアル
カリ緩衝剤からなる溶液を用いる。
【0082】さらに、本発明の感光材料中には、補助現
像主葉を含有することが望ましく、補助現像主薬として
は、1−フェニル−3−ピラゾリドン系化合物またはp
−アミノフェノール系化合物が好ましく用いられる。
【0083】補助現像主薬としての1−フェニル−3−
ピラゾリドン又はその誘導体の例としては例えば1−フ
ェニル−3−ピラゾリドン、1,5−ジフェニル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロ
キシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4
−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−5−メチル−8−ピラゾリドン、1−p−アミノフ
ェニル−4,4ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p−
トリル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ビラ
ゾリドン、1,5−ジフェニル−3−ピラゾリドンなど
がある。
【0084】p−アミノフェノール系補助現像主葉とし
ては例えばN−メチル−p−アミノフェノール、p−ア
ミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−
アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グ
リシン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベン
ジルアミノフェノール等がある。
【0085】また、感光材料中に補助現像主葉を含有さ
せる場合、アルカリ性で離脱する官能基で置換し、プレ
カーサーとしておくことが好ましい。
【0086】本発明において補助現像主薬を感光材料中
に含有させる場合は、ハロゲン化銀1モル当り10-4
10-1モルが好ましく、10-3〜10-2モルがより好ま
しい。
【0087】本発明に好ましく用いられる現像液のpH
値としてはpH=13.0以下であり、より好ましくは
pH=10.5〜12.5である。pH値の設定のため
に用いるアルカリ剤には通常の水溶性無機アルカリ金属
塩(例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム)を用い
ることができる。
【0088】本発明に用いる現像液には、亜硫酸塩を用
いてもよい。亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、
重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。亜硫酸
塩は0.01モル/リットル以上、0.8モル/リット
ル以下が好ましい。
【0089】本発明に用いる現像液には、現像促進剤と
してアミノ化合物を含有してもよく、特に特開昭56−
106244号、同61−267759号、特開平2−
208652号に記載のアミノ化合物を用いてもよい。
【0090】本発明に用いられる現像液にはその他、ホ
ウ酸、ホウ砂、第二リン酸ナトリウム、第二リン酸カリ
ウム、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリウムの如
きpH緩衝剤それ以外に特開昭60−93433号に記
載のpH緩衝剤を用いることができる。
【0091】さらに臭化カリウム、沃化カリウムの知き
現像抑制剤、ジメチルホルムアミド、メチルセロソル
ブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノールの
如き有機溶剤、ベンツトリアゾール誘導体としては5−
メチルベンツトリアゾール、5−ブロムベンツトリアゾ
ール、5−クロルベンツトリアゾール、5−ブチルベン
ツトリアゾール、ベンツトリアゾール等があるが、特に
5−メチルベンツトリアゾールが好ましい。ニトロイン
ダゾールとしては5−ニトロインダゾール、6−ニトロ
インダゾール、4−ニトロインダゾール、7−ニトロイ
ンダゾール、3−シアノ−5−ニトロインダゾール等が
あるが、特に5−ニトロインダゾールが好ましい。
【0092】現像液には更に必要に応じて色調剤、界面
活性剤、硬水軟化剤、硬膜剤などを含んでもよい。現像
液中のキレート剤の具体的化合物例としては、下記化合
物が挙げられる。
【0093】即ちエチレンジアミン−ジオルトヒドロキ
シフェニル酢酸、ジアミノプロパン四酢酸、ニトリロ三
酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジヒ
ドロキシエチルグリシン、エチレンジアミン二酢酸、エ
チレンジアミン二プロピオン酸、イミノ二酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢
酸、1,3−ジアミノプロパノール四酢酸、トリエチレ
ンテトラミン六酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン
四酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラキスメチレン
ホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホス
ホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1,1−ジホ
スホノエタン−2−カルボン酸、2−ホスホノブタン−
1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシ−1−ホ
スホノプロパン−1,3,3−トリカルボン酸、カテコ
ール−3,5−ジスルホン酸、ピロリン酸ナトリウム、
テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、特に好ましくは例えばジエチレン
トリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、
1,3−ジアミノプロパノール四酢酸、グリコールエー
テルジアミシ四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン三酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカル
ボン酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カルボン酸、
ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテ
トラホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタホスホン
酸、1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ジホスホン
酸、1−アミノエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1
−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸やこれ
らの塩がある。
【0094】本発明の現像液には、銀汚れを防止するた
めに、例えば特公昭62−4702号、同62−470
3号、特開平1−200429号、同5−303179
号、同5−5327号などに記載の化合物を用いること
ができる。
【0095】本発明の現像液には、ジアルデヒド系硬膜
剤またはその重亜硫酸塩付加物を含ませてもよい。その
具体例を挙げれば、グルタルアルデヒド、α−メチルグ
ルタルアルデヒド、β−メチルグルタルアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、サクシンジアルデヒド、メトキシ
サクシンジアルデヒド、メチルサクシンジアルデヒド、
α−メトキシ−β−エトキシグルタルアルデヒド、α−
n−ブトキシグルタルアルデヒド、α,α−ジメトキシ
サクシンジアルデヒド、β−イソプロピルサクシンジア
ルデヒド、α,α−ジエチルサクシンジアルデヒド、ブ
チルマレインジアルデヒド、又はこれらの重亜硫酸塩付
加物などがある。
【0096】ジアルデヒド化合物は、処理される写真層
の感度が抑えられない程度に、また乾燥時間が著しく長
くならない程度の量で用いられる。具体的には現像液1
リットル当り1〜50g、好ましくは3〜10gであ
る。なかでもグルタルアルデヒドまたはその重亜硫酸塩
付加物が最も一般的に使用される。
【0097】勿論、ジアルデヒド系硬膜剤の重亜硫酸塩
付加物を用いる場合には、この付加物の重亜硫酸塩も現
像液中の亜硫酸塩として計算される。この他、L.F.
A.メイソン著「フォトグラフィック・プロセシング・
ケミストリー」、フォーカル・プレス刊(1966年)
の226〜229頁、米国特許2,193,015号、
同2,592,364号、特開昭48−64933号な
どに記載の添加剤を用いてもよい。
【0098】次に、本発明の感光材料の定着剤である前
記一般式〔3〕で表される化合物について詳述する。
【0099】前記一般式〔3〕の式中、Qは5〜6員の
イミド環を形成するのに必要な原子群を表す。Qを構成
する窒素原子および炭素原子には、置換基として水素原
子、アミノ基、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原
子、ケト酸素原子、アリール基等が結合していてもよ
い。
【0100】一般式〔3〕で表されるイミド環を有する
化合物は、等モルの水酸化ナトリウムを含有する水溶液
100m1中に少なくとも0.1g、好ましくは0.5
g以上溶解する化合物である。
【0101】本発明において、一般式〔3〕で表される
イミド環を有する化合物の具体例としては、下記を挙げ
ることができるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0102】(一般式〔3〕で表される化合物例)ウラ
シル、5−ブロモウラシル、4−メチルウラシル、5−
メチルウラシル、4−カルボキシウラシル、4,5−ジ
メチルウラシル、5−アミノウラシル、ジヒドロウラシ
ル、1−エチル−6−メチルウラシル、5−カルボキシ
メチルアミノウラシル、バルビツール酸、5−フェニル
バルビツール酸、シアヌル酸、ウラゾール、ヒダントイ
ン、5,5−ジメチルヒダントイン、グルタルイミド、
グルタコンイミド、シトラジン酸、サクシンイミド、
3,4−ジメチルサクシンイミド、マレイミドなどが挙
げられる。
【0103】本発明において、上記一般式〔3〕の化合
物の中で、好ましい化合物としては、ウラシル、3−ブ
ロモウラシル、4−メチルウラシル、3−メチルウラシ
ル、4−カルボキシウラシル、4,5−ジメチルウラシ
ル、3−アミノウラシル、ジヒドロウラシル、1−エチ
ル−6−メチルウラシル、3−カルボキシメチルアミノ
ウラシル等のウラシル類が特に好ましい。
【0104】本発明の写真感光材料は、長期保存を必要
としない場合は、定着処理をしなくとも画像の判読が可
能である。ここで言う定着処理とは写真感光材料中のハ
ロゲン化銀を溶解除去することを意味する。このため、
本発明の写真感光材料は定着処理を必要とせず、現像処
理後に水洗または安定化処理に移行することも可能であ
る。
【0105】本発明の処理方法に用いられる自動現像機
としては、ローラー搬送型、ベルト搬送型等種々の形式
のものを用いることができるが、ローラー搬送型の自動
現像機が好ましい。また特開平1−166040号、同
1−193853号記載のような開口率が小さい現像タ
ンクの自動現像機を用いることにより、空気酸化や蒸発
が少なく、処理環境に安定な稼働が可能となり、さらに
補充量を低減することもできる。
【0106】水洗水の補充量を少なくする方法として、
古くより多段向流方式(例えば2段、3段など)が知ら
れている。この多段向流方式を本発明に適用すれば現像
後の感光材料は徐々に清浄な方向、つまり現像液で汚れ
ていない処理液の方に順次接触して処理されていくの
で、さらに効率の良い水洗がなされる。上記の節水処理
または無配管処理には、水洗水または安定化液に防ばい
手段を施すことが好ましい。
【0107】防ばい手段としては、例えば特開昭60−
263939号に記載された紫外線照射法、同60−2
63940号の磁場を用いる方法、同61−13163
2号のイオン交換樹脂を用いて純水にする方法、特開昭
61−115154号、同62−153952号、同6
2−220951号、同62−209532号に記載の
防菌剤を用いる方法を用いることができる。
【0108】さらには、L.F.West,“Wate
r Quality Criteria”Photo.
Sci.&Eng,Vol.9,No.6(196
5)、M.W.Beach,“Wicrobiolog
ica1 Growths inMotion−pic
ture Processing”SMPTE Jou
nal Vol.85、(1976)、R.D.Dee
gan,“Phot Processing Wash
Water Blocides“J.Imaging
Tech 10、No.6(1984)および特開昭
57−8542号、同57−58143号、同58−1
05145号、同57−132146号、同58−18
631号、同57−97530号、同57−15724
4号などに記載されている防菌剤、防ばい剤、界面活性
剤などと併用することもできる。
【0109】さらに水洗浴または安定化浴には、R.
T.Kreiman著、J.Image.Tech 1
0、No.6.242頁(1984)に記載されたイソ
チアゾリン系化合物、Research Disclo
sure第205巻、No.20526(1981年5
月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、同第22
8巻、No.122845(1983年4月号)に記載
されたイソチアゾリン系化合物、特開昭62−2095
32号に記載された化合物などを防菌剤(Microb
iocide)として併用することもできる。その他、
「防菌防散の化学」堀口博著、三共出版(昭和57)、
「防菌防鼓技術ハンドプック」日本防菌防徴学会・博報
堂(昭和61)に記載されているような化合物を含んで
もよい。
【0110】本発明の方法において少量の水洗水で木洗
するときには、特開昭63−18350号に記載のスク
イズローラー洗浄槽を設けることがより好ましい。ま
た、特開昭63−143548号のような水洗工程の構
成をとることも好ましい。
【0111】さらに、本発明の方法で水洗または安定化
浴に、防ばい手段を施した水を処理に応じて補充するこ
とによって生ずる水洗または安定化浴からのオーバーフ
ローの一部または全部は、特開昭60−235133号
に記載されているようにその前の処理工程である現像処
理液に利用することもできる。
【0112】本発明の感光材料の総塗布銀量は1.0g
〜3.0g/m2が好ましく、より好ましくは1.5g
〜2.5g/m2である。1.0g/m2以下では所望す
る画像濃度を得ることが難しく、また3.0g/m2
上であると、感光材料中の現像剤を多く必要として好ま
しくない。
【0113】本発明の感光材料の親水性コロイド層の総
塗布バインダー量は1.0g〜5.0g/m2が好まし
く、より好ましくは1.5g〜4.0g/m2である。
これ以下では耐圧性が劣化したり、感光材料保存時に現
像剤が表面に析出してきたりして好ましくなく、またこ
れ以上では現像処理性、定着性を阻害し、好ましくな
い。1.0g/m2以下では所望する画像濃度を得るこ
とは難しく、また3.0g/m2以上であると、感光材
料中の現像剤を多く必要として好ましくない。
【0114】なおここでいうバインダーとしては、写真
用に用いられる親水性バインダーで、好ましくはゼラチ
ンである。
【0115】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の少な
くとも1層の親水性コロイド層中には水溶性ポリマーが
含有される。
【0116】以下、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
の親水性コロイド層に含有される水溶性ポリマーについ
て説明する。
【0117】水溶性ポリマーとしては20℃の水100
gに対して、0.05g以上溶解すればよく、好ましく
は0.1g以上のものである。
【0118】本発明の親水性コロイド層中に用いられる
水溶性ポリマーとしては、例えば合成水溶性ポリマーと
天然水溶性ポリマーが挙げられるが、本発明ではいずれ
も好ましく用いることができる。このうち、合成水溶性
ポリマーとしては、分子構造中に例えばノニオン性基を
有するもの、アニオン性基を有するもの並びにノニオン
性基及びアニオン性基を有するものが挙げられる。ノニ
オン性基としては、例えばエーテル基、エチレンオキサ
イド基、ヒドロキシ基等が挙げられ、アニオン性基とし
ては、例えばスルホン酸基あるいはその塩、カルボン酸
基あるいはその塩、リン酸基あるいはその塩等が挙げら
れる。
【0119】これらの合成水溶性ポリマーとしては、ホ
モポリマーのみならず1種又はそれ以上の単量体とのコ
ポリマーでもよい。さらにこのコポリマーは、そのもの
が水溶性を保持する限り、部分的に疎水性の単量体との
コポリマーの組成は、添加場所や添加量によって若干の
制約を受ける。すなわち、特に、乳剤層に多量添加する
場合には、添加の際に副作用を生じないような組成範囲
に限定する必要がある。
【0120】また、天然水溶性ポリマーとしても分子構
造中に、例えばノニオン性基を有するもの、アニオン性
基を有するもの並びにノニオン性基及びアニオン性基を
有するものが挙げられる。
【0121】なお水溶性ポリマーは現像液や定着液への
溶解度が高い程好ましく、その溶解度が現像液100g
に対して、0.05g以上溶解するものであり、好まし
くは0.5g以上、特に好ましいのは1g以上溶解する
ものである。
【0122】合成水溶性ポリマーとしては、下記一般式
(P)の繰り返し単位をポリマー1分子中10〜100
モル%含むものが挙げられる。
【0123】
【化20】
【0124】式中、R1及びR2は同じでも異なってもよ
くそれぞれは水素原子、アルキル基、好ましくは炭素原
子数1〜4のアルキル基(置換基を有するものも含まれ
る。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等)、ハロゲン原子(例えば塩素原子)または−CH2
COOMを表し、Lは−CONH−、−NHCO−、−
COO−、−OCO−、−CO−、−SO2−、−NH
SO2−、−SO2NH−または−O−を表し、Jはアル
キレン基、好ましくは炭素原子数1〜10のアルキレン
基(置換基を有するものも含まれる。例えばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチ
レン基、ヘキシレン基等)、アリーレン基(置換基を有
するものも含まれる。例えばフェニレン基等)、アラル
キレン基(置換基を有するものも含まれる。
【0125】
【化21】
【0126】Mは水素原子またはカチオン基を表し、R
9は炭素原子数1〜4のアルキル基(例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等)を表し、R3
4、R5、R6、R7およびR8は水素原子、炭素原子数
1〜20のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、デシル基、ヘキサデ
シル基等)、アルケニル基(例えばビニル基、アリル基
等)、フェニル基(例えばフェニル基、メトキシフェニ
ル基、クロロフェニル基等)、アラルキル基(例えばベ
ンジル基等)を表し、X-はアニオンを表し、またpお
よびqはそれぞれ0または1を表す。特にアクリルアミ
ド又はメタクリルアミドを含有するポリマーが好まし
い。
【0127】Yは水素原子又は−(L)p−(J)q−Q
を表す。
【0128】また、本発明の合成水溶性モノマーはエチ
レン性不飽和モノマーと共重合させることができる。共
重合可能なエチレン性不飽和モノマーの例は、スチレ
ン、アルキルスチレン、ヒドロキシアルキルスチレン
(アルキル基は炭素数1〜4までのものたとえばメチ
ル、エチル、ブチル等)、ビニルベンゼンスルホン酸お
よびその塩、α−メチルスチレン、4−ビニルピリジ
ン、N−ビニルピロリドン、脂肪酸のモノエチレン性不
飽和エステル(たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等)エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカ
ルボン酸およびその塩(例えばアクリル酸、メタクリル
酸)無水マレイン酸、エチレン性不飽和のモノカルボン
酸もしくはジカルボン酸のエステル(例えばn−ブチル
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート、エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジ
カルボン酸のアミド(例えば、アクリルアミド、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ、
N,N−ジメチル−N′−メタクリロイルプロパンジア
ミンアセテートベタイン)などである。
【0129】次に一般式(P)の合成水溶性ポリマーの
具体例を挙げる。
【0130】
【化22】
【0131】
【化23】
【0132】
【化24】
【0133】
【化25】
【0134】
【化26】
【0135】本発明の合成水溶性ポリマーの数平均分子
量は40,000以下であり、好ましくは500以上で
ある。
【0136】上記合成水溶性ポリマーの数平均分子量が
40,000を越えるとハロゲン化銀乳剤中のゼラチン
と分離して、得られるハロゲン化銀乳剤層に濁りを生じ
たり、ハロゲン化銀乳剤の粘度が増大して塗布加工性が
悪化する等の問題が生ずる。
【0137】又、上記合成水溶性ポリマーの数平均分子
量が500未満の場合は、処理剤中へ溶出して処理剤を
疲労劣化せしめる。
【0138】次に天然水溶性ポリマーとしては、水溶性
高分子水分散型樹脂の総合技術資料集(経営開発センタ
ー出版部)に詳しく記載されているが、リグニン、澱
粉、プルラン、セルロース、アルギン酸、デキストラ
ン、デキストリン、グアーガム、アラビアゴム、ペクチ
ン、カゼイン、寒天、キサンタンガム、シクロデキスト
リン、ローカストビーンガム、トラガントガム、カラギ
ーナン、グリコーゲン、ラミナラン、リケニン、ニゲラ
ン等、及びその誘導体が好ましい。
【0139】また天然水溶性ポリマーの誘導体として
は、スルホン化、カルボキシル化、リン酸化、スルホア
ルキレン化、又はカルボキシアルキレン化、アルキルリ
ン酸化したもの、及びその塩、ポリオキシアルキレン化
(例えばエチレン、グリセリン、プロピレンなど)、ア
ルキル化(メチル、エチル、ベンジル化など)が好まし
い。
【0140】本発明において、天然水溶性ポリマーは2
種以上併用して用いてもよい。
【0141】また、天然水溶性ポリマーの中では、グル
コース重合体、及びその誘導体が好ましく、グルコース
重合体、及びその誘導体中でも、澱粉、グリコーゲン、
セルロース、リケニン、デキストラン、デキストリン、
シクロデキストリン、ニゲラン等が好ましく、特にデキ
ストリン、シクロデキストリン及びその誘導体が好まし
い。
【0142】本発明に用いられる合成あるいは天然水溶
性ポリマーの添加量としては、片面当たり0.01〜2
g/m2が好ましいが、より好ましくは0.05〜1g
/m2である。更に好ましくは、0.1〜0.5g/m2
である。また、添加する層は乳剤層が好ましいが、必要
に応じてその他の親水性コロイド層に必要量添加しても
良い。
【0143】本発明に用いられる合成あるいは天然水溶
性ポリマーは、単独で用いても良いが、必要ならば2種
以上組み合わせて用いても差し支えない。
【0144】本発明に用いられる合成あるいは天然水溶
性ポリマーは、写真感光材料中にその総重量の10%以
上含有され、好ましくは10%以上、30%以下で含有
されれば良い。
【0145】本発明に用いられるデキストリンは、α−
1,4結合したD−グルコースの重合体であり、一般に
デンプンを加水分解して麦芽糖に至るまでの種々の分解
生成物の総称を指す。学術上重要なものとして化学構造
上特徴ある物がいくつかある他は、特に構造上の特徴を
持たず、分子量も一定のものではない。デンプンをわず
かに加水分解した高分子量のものから、ヨウ素デンプン
反応を呈しない低分子量の物まであり、加水分解の方法
および用途に従って多くの種類がある。
【0146】デキストリンの具体例としては、名糖産業
(株)からはLLD等の商品名で、日澱化学(株)から
は、アミコール1、デキストリン102S等の商品名、
又、東和化成工業(株)からは、ピーオー等の商品名で
市販されているものが挙げられる。
【0147】水溶性ポリマーの使用量は、0.05g〜
3.0g/m2であり、好ましくは0.2g〜2.0g
/m2である。
【0148】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に、好
ましく用いられるハロゲン化銀粒子としては、沃化銀の
平均含有率が1モル%以下の沃臭化銀乳剤であり、好ま
しくは沃化銀が0〜0.5モル%である。また粒子の晶
癖は正状晶でも双晶でもよく、特にアスペクト比が2以
上の平板状粒子が好ましい。更に好ましくは、アスペク
ト比2〜15であり、更に好ましくは2〜8である。本
発明でいう平板状粒子とは2つの対抗する平行な主平面
を有する粒子であって、粒子厚さに対する粒径の比の平
均値が1.3以上より大きいことを指す。ここでいう粒
径とは、平均投影面積径のことであり、該平板状ハロゲ
ン化銀粒子の投影面積の円相当直径で示され、好ましく
は0.2〜2.0μm、更に好ましくは0.3〜1.0
μmである。本発明でいう厚さとは平板状ハロゲン化銀
粒子を形成する2つの平行な主平面間の距離を指す。本
発明に用いられる平板状ハロゲン化銀粒子の平均厚さは
0.01〜1.0μmであることが好ましく、より好ま
しくは0.02〜0.40μm、更に好ましくは0.0
2〜0.30μmである。
【0149】主平面としては、(100)面或いは(1
11)面のどちらでも、本発明の効果を得ることができ
る。平板状ハロゲン化銀粒子の形状は、六角平板状、円
形、直角平行四辺形等何れの形を有していてもよい。
【0150】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は粒
径分布の狭い単分散性乳剤が好ましく、具体的には (粒径の標準偏差/平均粒径)×100=粒径分布の広
さ(%) によって分布の広さを定義したときに25%以下のもの
が好ましく、更に好ましくは20%以下のものであり、
特に好ましくは15%以下である。
【0151】本発明のハロゲン化銀粒子は厚さ分布の狭
い単分散性乳剤が好ましく、具体的には (厚さの標準偏差/平均粒径)×100=厚さ分布の広
さ(%) によって分布の広さを定義したときに25%以下のもの
が好ましく、更に好ましくは20%以下のものであり、
特に好ましくは15%以下である。
【0152】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子のハ
ライド組成としては沃臭化銀、塩沃臭化銀、純臭化銀、
塩臭化銀、純塩化銀、塩沃化銀の何れでも構わない。本
発明に用いられるハロゲン化銀粒子は均一な組成でもよ
く、またコア/シェル構造或いは不連続な組成を有して
いてもよい。本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は転
位線を有していてもよい。転位は、J.F.Hamil
ton,Phot.Sci.Eng.57(1967)
やT.Schozawa,J.Soc.Phot.Sc
i.Japan,35,213(1972)に記載の低
温で透過型電子顕微鏡を用いた直接的な方法により観察
することができる。
【0153】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の成
長方法としては日本写真学会、昭和58年年次大会要旨
集第88頁に見られるように、ハロゲン化銀微粒子を添
加して、溶解、再結晶することにより成長させる方法も
好ましく用いられ、特に沃化銀微粒子、臭化銀微粒子、
沃臭化銀微粒子、塩化銀微粒子を好ましく採用できる。
【0154】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子はい
わゆるハロゲン変換型(コンバージョン型)粒子であっ
てもよい。ハロゲン変換量は0.1〜0.5モル%が好
ましく、変換の時期は物理熟成中でも物理熟成後でもよ
い。また最表面に沃化銀を含有させる場合、基盤となる
ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤に硝酸銀溶液と沃素イ
オンを含有する溶液を同時添加する方法、沃化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀等のハロゲン化銀微粒子を添加する方
法、沃化カリウム又は沃化カリウムと臭化カリウムの混
合物等を添加する方法等が採用でき、好ましくはハロゲ
ン化銀微粒子を添加する方法であり、とりわけ沃化銀微
粒子の添加が好ましい。
【0155】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に
は、粒子を形成する過程及び/又は成長過程で、カドミ
ウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯
塩を含む)、ロジウム塩(錯塩を含む)及び鉄塩(錯塩
を含む)から選ばれる塩を用いて金属イオンを添加して
もよい。
【0156】また、現像速度を促進するために脱塩工程
前にチオシアン酸化合物等のハロゲン化銀溶剤を添加す
ることが好ましい。本発明に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、成長の終了時に可溶性塩類を除去して本発明の化
学増感に適するpAg値にするためにヌーデル沈殿法、
フロキュレーション沈殿法、特公昭35−16086号
記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂
を用いる方法、又は特開平2−7037号記載の高分子
凝集剤である例示G−3、G−8等を用いてもよいがリ
サーチ・ディスクロージャー(RD)Vol.102、
1972、10月号、Item10208及びVol.
131、1975、3月号、Item13122に記載
されている限外濾過法を用いることが好ましい。
【0157】本発明に係るハロゲン化銀乳剤には化学熟
成を行うことができる。化学熟成の工程の条件、例えば
pH、pAg、温度、時間等については特に制限はな
く、当業界で一般に行われている条件で行うことができ
る。化学増感のためには、銀イオンと反応しうる硫黄を
含む化合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレン
化合物を用いるセレン増感法、テルル化合物を用いるテ
ルル増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金その
他、貴金属を用いる貴金属増感法等を単独または組み合
わせて用いることができるが、なかでもセレン増感法及
びテルル増感法が好ましく用いられる。
【0158】セレン増感で使用する有用なセレン増感剤
としては、コロイドセレン金属、イソセレノシアネート
類(アリルイソセレノシアネート等)、セレノ尿素類
(N,N−ジメチルセレノ尿素、N,N,N′−トリエ
チルセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−ヘ
プタフルオロセレノ尿素、N,N,N′−トリメチル−
N′−ヘプタフルオロプロピルカルボニルセレノ尿素、
N,N,N′−トリメチル−N′−ニトロフェニルカル
ボニルセレノ尿素等)、セレノケトン類(セレノアセト
ン、セレノアセトフェノン等)、セレノアミド類(セレ
ノアセトアミド、N,N−ジメチルセレノベンズアミド
等)、セレノカルボン酸類及びセレノエステル類(2−
セレノプロピオン酸、メチル−3−セレノブチレート
等)、セレノフォスフェート類(トリ−p−トリセレノ
フォスフェート等)、セレナイド類(トリフェニルフォ
スフィンセレナイド、ジエチルセレナイド、ジエチルジ
セレナイド等)が挙げられる。特に好ましいセレン増感
剤は、セレノ尿素類、セレノアミド類、セレノケトン
類、及びセレナイド類である。
【0159】テルル増感剤及び増感法に関して、有用な
テルル増感剤としては、テルロ尿素類(N,N−ジメチ
ルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿素、N−カルボキ
シエチル−N,N′−ジメチルテルロ尿素、N,N′−
ジメチル−N′−フェニルテルロ尿素等)、ホスフィン
テルリド類(トリブチルホスフィンテルリド、トリシク
ロヘキシルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホス
フィンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフィンテ
ルリド、ジブチルフェニルホスフィンテルリド等)、テ
ルロアミド類(テルロアセトアミド、N,N−ジメチル
テルロベンズアミド等)、テルロケトン類、テルロエス
テル類、イソテルロシアナート類等が挙げられる。
【0160】なお、上記テルル増感剤の使用技術は、セ
レン増感剤の使用技術に準じる。
【0161】本発明の実施に際して用いられるハロゲン
化銀写真乳剤は、シアニン色素類その他によって分光増
感されてもよい。増感色素は単独に用いてもよいが、そ
れらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組み合わ
せは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
【0162】医療用X線ラジオグラフィーに本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料を適用する場合には、例えば透
過性放射線曝射によって近紫外光ないし可視光を発生す
る蛍光体を主成分とする蛍光増感紙が用いられる。これ
を本発明のハロゲン化銀乳剤層を両面に塗布してなる感
光材料の両面に密着して露光する。ここでいう、透過性
放射線とは、高エネルギーの電磁波であってX線及びγ
線を意味する。
【0163】本発明でいう組み体とは、前記本発明のハ
ロゲン化銀乳剤層を両面に塗布してなるハロゲン化銀写
真感光材料と、その両面に密着して配置された特定の蛍
光増感紙との組み合わせ体をいう。なお、上記特定の蛍
光増感紙とは、X線エネルギーが80kVpのX線に対
して45%以上の吸収量を示し、蛍光体の充填率が68
%以上で、かつ蛍光体の厚みが135μm〜200μm
のものである。
【0164】本発明の蛍光増感紙に用いられる好ましい
蛍光体としては、以下に示すものが挙げられる。
【0165】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4
MgWO4、CaWO4:Pb等)、テルビウム賦活希土
類酸硫化物系蛍光体〔Y22S:Tb、Gd22S:T
b、La22S:Tb、(Y.Gd)22S:Tb、
(Y.Gd)O2S:Tb.Tm等〕、テルビウム賦活
希土類燐酸塩系蛍光体(YPO4:Tb、GdPO4:T
b、LaPO4:Tb等)、テルビウム賦活希土類オキ
シハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb.Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:T
b.Tm、LaOCl:Tb.Tm.LaOBr:Tb
GdOBr:TbGdOCl:Tb等)、ツリウム賦活
希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:T
m、LaOCl:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光体〔B
aSO4:Pb、BaSO4:Eu2+、(Ba.Sr)S
4:Eu2+等〕、2価のユーロビウム賦活アルカリ土
類金属燐酸塩系蛍光体〔(Ba2PO42:Eu2+
(Ba2PO42:Eu2+等〕、2価のユーロビウム賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体〔BaF
Cl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFCl:Eu
2+.Tb、BaFBr:Eu2+.Tb、BaF2・Ba
Cl・KCl:Eu2+、(Ba・Mg)F2・BaCl
・KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(CsI:N
a、CsI:Tl、NaI、KI:Tl等)、硫化物系
蛍光体〔ZnS:Ag(Zn.Cd)S:Ag、(Z
n.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.Al
等〕、燐酸ハフニウム系蛍光体(HfP27:Cu
等)、但し本発明に用いられる蛍光体はこれらに限定さ
れるものではなく、放射線の照射によって可視又は近紫
外領域の発光を示す蛍光体であれば使用できる。
【0166】本発明の感光材料の処理方法では、現像液
補充量が下記式(A)で表されることを特徴とする。
【0167】 式(A) 1≦補充液量/感光材料による持ち出し量≦5 上記式(A)において、(補充液量/感光材料による持
ち出し量)が1未満の場合は、処理液が不足して画像不
良を生じ、5を越えると処理液を浪費してコスト高を招
く。なお本発明の感光材料は、現像液の補充量を感光材
料1m2当たり4〜216mlと低減して処理すること
ができる。
【0168】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0169】実施例1 (六角平板状種乳剤の調製)以下の方法により純臭化銀
の六角平板状種乳剤を調製した。
【0170】 A1 オセインゼラチン 60.2g 蒸留水 20.0l HO−(CH2CH2O)n−(CH〔CH3〕CH2O)17− (CH2CH2O)mH(n+m=5〜7) 10%メタノール水溶液 5.6ml KBr 26.8g 10%H2SO4 144ml B1 硝酸銀 1487.5g 蒸留水で 3500mlにする C1 KBr 1050g 蒸留水で 3500mlにする D1 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 35℃において、特公昭58−58288号記載の混合
攪拌機を用いて、溶液A1に溶液B1及び溶液C1の各
々64.1mlを同時混合法により2分の時間を要して
添加し、核形成を行った。
【0171】溶液B1及び溶液C1の添加を停止した
後、60分の時間を要して溶液A1の温度を60℃に上
昇させ、再び溶液B1と溶液C1を同時混合法により、
各々68.5ml/minの流量で50分間添加した。
この間の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として
銀イオン選択電極で測定)を溶液D1を用いて+6mV
になるように制御した。添加終了後3%KOHによって
pHを6に合わせ、直ちに脱塩、水洗を行い種乳剤とし
た。このように作製した種乳剤EM−Aは、ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の90%以上が最大隣接辺比が1.
0〜2.0の六角平板粒子よりなり、六角平板の平均厚
さ0.07μm、平均直径(円直径換算)は0.5μ
m、変動係数は25%であることが電子顕微鏡観察によ
り判明した。
【0172】(平板状純臭化銀乳剤EM−1の調製)以
下の4種類の溶液を用いて平板状純臭化銀乳剤を調製し
た。
【0173】 溶液A2 オセインゼラチン 29.4g HO−(CH2CH2O)n−(CH〔CH3〕CH2O)17− (CH2CH2O)mH(n+m=5〜7) 10%メタノール水溶液 1.25ml 種乳剤(上記) 2.65モル相当 蒸留水で 3000mlとする 溶液B2 3.50N AgNO3水溶液 1760ml 溶液C2 KBr 737g 蒸留水で 1760mlにする 溶液D2 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 60℃において、特公昭58−58288号記載の混合
攪拌機を用いて、溶液A2に溶液B2及び溶液C2の全
量を同時混合法(ダブルジェット法)により添加終了時
の流速が添加開始時の流速の3倍になるように110分
の時間を要し添加成長を行った。
【0174】この間の銀電位は溶液D2を用いて+40
mVになるように制御した。添加終了後、過剰な塩類を
除去するために、デモール(花王アトラス社製)水溶液
及び硫酸マグネシウム水溶液を用いて沈澱脱塩を行っ
た。
【0175】得られた乳剤EM−1の約3000個を電
子顕微鏡により観察・測定し形状を分析したところ、平
均円相当直径0.59μm、平均厚さ0.17μmの六
角平板状粒子であり、変動係数は24%であった。
【0176】 (塩化銀含有率30モル%のAgBrCl(100)平板状乳剤EM−2の調製 ) 溶液A3 オセインゼラチン 37.5g KI 0.625g KBr 23.6g NaCl 5.0g 蒸留水で 7500mlとする 溶液B3 硝酸銀 1500g 蒸留水で 2500mlとする 溶液C3 KI 4g KBr 200g NaCl 42g 蒸留水で 684mlとする 溶液D3 KBr 535g NaCl 113g 蒸留水で 1816mlとする 40℃において、特公昭58−58288号記載の混合
攪拌機中のA3に、B3の684mlとC3の全量を1
分間かけて添加した。EAgを220mVに調整し、2
0分間オストワルド熟成した後にB3の残り全量とD3
の全量を40分かけて添加した。その間、EAgは22
0mVに制御した。
【0177】添加終了後、過剰な塩類を除去するため、
沈澱脱塩を行った後、ゼラチン液を加え分散させ、乳剤
EM−2とした。
【0178】得られた乳剤EM−2の約3000個を電
子顕微鏡により観察・測定し形状を分析したところ、平
均円相当直径0.8μm、平均厚さ0.1μmの(10
0)面を主平面とした平板状粒子であり、変動係数は2
0%であった。
【0179】(分光増感色素の固体微粒子分散物の調
製)下記分光増感色素(S1)及び(S2)を100:
1の比率で予め27℃に調温した水に加え、高速攪拌機
(ディゾルバー)で3,500rpmにて30〜120
分間にわたって攪拌することによって、分光増感色素の
固体微粒子状の分散物を得た。このとき増感色素(S
1)の濃度が2%になるように調製した。
【0180】増感色素(S1):5,5′−ジクロロ−
9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)−
オキサカルボシアニン塩無水物 増感色素(S2):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)−ベンゾイミダゾロカルボシアニン−ナトリ
ウム塩無水物 (セレン増感)上記乳剤EM−1、EM−2を以下の方
法で分光増感及び化学増感を施すことによって、化学増
感乳剤EM−A、EM−Bを得た。
【0181】乳剤を50℃にした後、上記の増感色素が
銀1モル当たり460mgになるように、上記固体微粒
子分散物を加えた後に、チオシアン酸アンモニウム塩を
銀1モル当たり7.0×10-4モルを加え、塩化金酸カ
リウムとチオ硫酸ナトリウム及びトリフェニルフォスフ
ィンセレナイドを銀1モル当たり3.0×10-6モル添
加して最適に化学熟成を行い、下記沃化銀微粒子乳剤を
3×10-3モル/Ag1モル添加後、4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン(T
AI)を3×10-2モルで安定化した。
【0182】 (沃化銀微粒子乳剤の調製) A6 オセインゼラチン 100g KI 8.5g 蒸留水で 2000mlにする B6 AgNO3 360g 蒸留水で 605mlにする C6 KI 352g 蒸留水で 605mlにする 反応容器に溶液A6を加え、40℃に保ち攪拌しなが
ら、溶液B6及び溶液C6を同時混合法により30分を
要して定速で添加した。
【0183】添加中のpAgは常法のpAg制御手段で
13.5に保った。生成した沃化銀は平均粒径0.06
μmのβ−AgIとγ−AgIの混合物であった。この
乳剤を沃化銀微粒子乳剤と呼ぶ。
【0184】(複合ラテックスFGの合成)1000m
lの4つ口フラスコに撹拌器、温度計、滴下ロート、窒
素導入管、環流冷却器を取り付け、窒素ガスを導入して
脱酸素を行いつつ、蒸留水360ml、30重量%のコ
ロイダルシリカ分散物126gを加え、内部の温度が8
0℃となるまで加熱した。次いで下記の(L−1)を
1.3gを添加し、開始剤として過硫酸アンモニウム
0.023gを添加し、次いでピバリン酸ビニル8.0
gと酢酸ビニル4.6gを同時添加して、4時間反応さ
せた。その後冷却し水酸化ナトリウム溶液でpHを6に
調整して複合ラテックスFGを得た。
【0185】
【化27】
【0186】(本発明の感光材料の作製)下引き済みの
支持体両面に、それぞれ下記の塗布液を下記塗布量にな
るよう同時重層塗布して乾燥し、試料を作製した。
【0187】 第1層(横断光遮断層) ゼラチン 0.2g/m2 固体微粒子分散体染料AH 20mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物I 5mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 5mg/m コロイダルシリカ(平均粒径0.014μm) 10mg/m2 第2層(現像剤含有層) ゼラチン 0.5g/m2 現像剤 表1記載量 第3層(乳剤層) ゼラチン(乳剤含有分も含めて) 1.2g/m2 化合物G 0.5mg/m2 2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ− 1,3,5−トリアジン 5mg/m2 t−ブチル−カテコール 5mg/m2 ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 20mg/m2 スチレン−無水マレイン酸共重合体 80mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 80mg/m2 トリメチロールプロパン 350mg/m2 ジエチレングリコール 50mg/m2 ニトロフェニル−トリフェニル−ホスホニウムクロリド 1mg/m2 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 50mg/m2 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 5mg/m2 化合物H 0.5mg/m2 n−C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 20mg/m2 化合物M 5mg/m2 化合物N 5mg/m2 コロイダルシリカ 0.5g/m2 ラテックスL 0.5g/m2 複合ラテックスFG(前記) 1.0g/m2 第4層(保護層) ゼラチン 0.3g/m2 ポリメチルメタクリレートからなるマット剤(面積平均粒径7.0μm) 27mg/m2 ホルムアルデヒド 20mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 10mg/m2 ラテックスL 0.2g/m2 複合ラテックスLx−1 0.2g/m2 ポリシロキサンSI 50mg/m2 化合物I 30mg/m2 化合物S−1 7mg/m2 硬膜剤B 2mg/m2 化合物S−2 2mg/m2 なお、素材の付量は片面分であり、塗布銀量は片面当た
り1.0g/m2となるように調整して塗布した。
【0188】第2層には下記表1に記載の種類と添加量
の現像剤を添加した。
【0189】
【化28】
【0190】
【化29】
【0191】
【化30】
【0192】
【化31】
【0193】 (蛍光増感紙1の製造) 蛍光体 Gd22S:Tb (平均粒径1.8μm) 200g 結合体ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(デモラックTPKL−5− 2625固形分)40%(住友バイエルウレタン(株)製) 20g ニトロセルロース (消化度11.5%) 2g 上記にメチルエチルケトン溶媒を加え、プロペラ型ミキ
サーで分散させて粘度25ps(25℃)の蛍光体層形
成用塗布液を調製した。(結合剤/蛍光体比=1/2
2) また、別途に下塗層形成用塗布液として軟質アクリル樹
脂固形分90g、ニトロセルロース50gをメチルエチ
ルケトンを加えて分散、混合して粘度3〜6ps(25
℃)の分散液を調製した。
【0194】二酸化チタンを練り込んだ厚さ250μm
のポリエチレンテレフタレートベース(支持体)をガラ
ス板上に水平に置き、上記下塗り層形成用塗布液をドク
ターブレードを用いて支持体上に均一塗布した後、25
℃〜100℃に徐々に上昇させて塗布膜の乾燥を行い支
持体上に下塗り層を形成した。塗布膜の厚さは15μm
であった。
【0195】この上に上記の蛍光体層形成用塗布液をド
クターブレードを用いて膜厚240μmで均一に塗布乾
燥し、次いで圧縮を行った。圧縮はカレンダーロールを
用いて800kgW/cm2の圧力、80℃の温度で行
った。この圧縮後、特開平6−75097号の実施例1
記載の方法で厚さ3μmの透明保護膜を形成した。
【0196】以上のようにして支持体、下塗層、蛍光体
層、透明保護膜からなる蛍光増感紙1を製造した。
【0197】(現像補充用錠剤の作製)以下の操作
(A)、(B)に従って現像補充用錠剤を作製した。
【0198】操作(A) 亜硫酸ナトリウム2000g、ジメゾンS(1−フェニ
ル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリ
ドン)1250g、DTPA(ジエチレントリアミン5
酢酸5ナトリウム)1250g、5−メチルベンゾトリ
アゾール12.5g、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール4g、N−アセチル−D,L−ペニシラミン
60gを加えミル中で30分間混合して市販の攪拌造粒
機中で室温にて約10分間、30mlの水を添加するこ
とにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40℃に
て2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0199】このようにして、調製した造粒物にポリエ
チレングリコール#6000を1670g、マンニット
1670gを25℃、40%RH以下に調湿された部屋
で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト15
27HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量を
8.77gにして圧縮打錠を行い、2500個の現像補
充用錠剤A剤を作製した。
【0200】操作(B) 水酸化リチウム4000g、マンニット2100g、ポ
リエチレングリコール#6000の2100gを操作
(A)と同様、粉砕、造粒する。水の添加量は30.0
mlとし、造粒後、50℃で30分間乾燥して造粒物の
水分をほぼ完全に除去する。次いで得られた混合物を前
出の打錠機により1錠当たりの充填量を3.28gにし
て圧縮打錠を行い、2500個の現像補充用錠剤B剤を
作製した。
【0201】 スターター 氷酢酸 2.98g KBr 4.0g 水を加えて1リットルとする。
【0202】現像液の処理開始(ランニング開始)時に
は現像補充用錠剤のA剤及びB剤各々434個を希釈水
で希釈調製した現像液16.5リットルに対して上記ス
ターターを330ml添加した液をスタート液として、
現像槽を満たして処理を開始した。尚、スターターを添
加した現像液のpHは12.0であった。
【0203】定着主薬は表1、表3に記載の添加量を希
釈調製した。
【0204】先に調製した感光材料に現像処理後の光学
濃度が1.0となるように露光を施し、ランニング処理
を行った。
【0205】ランニング中は、感光材料0.62m2
たり上記A、B剤が各4個と水を150ml添加して行
った。なおA、B剤を各20mlの水に溶解したときの
pHは10.70であった。定着液には感光材料0.6
2m2当たり、上記A剤を4個、B剤を2個及び水を1
50ml添加した。各処理剤1個に対して水の添加速度
は処理剤の添加とほぼ同時に開始し処理剤の溶解速度に
およそ比例して10分間等速で添加した。
【0206】〈センシトメトリーの評価〉得られた感光
材料を上記の蛍光増感紙で挟み、ペネトロメーターB型
(コニカメディカル(株)製)を介してX線を照射後、
自動現像機SRX−701(コニカ(株)製)に固体処
理剤の投入部材を取り付け、現像槽に表1記載の処理液
(定着剤)を入れ、定着槽と水洗槽には水を入れて、現
像槽の温度を35℃として全処理時間を30秒で処理し
た。
【0207】このとき、現像槽への定着液補充量は全て
(補充量/感光材料による持ち出し量)=4となる量で
補充した。
【0208】 現像時間:8.0秒(35℃) 定着時間:6.2秒(32℃) 水洗時間: 4秒(35℃) 水洗−乾燥間(スクイズ):3.2秒 乾燥時間:8.6秒(55℃) 全処理時間:30秒 〈Dmin(最低濃度)の上昇幅の評価〉センシトメト
リーの評価を行った処理済み試料を下記条件で保存し
た。
【0209】試料A:23℃、RH55%において、自
然光に晒して7日間保存したもの 試料B:23℃、RH55%において、遮光して7日間
保存したもの Dminの上昇幅=(試料AのDmin)−(試料Bの
Dmin) Dminの上昇幅が少ない値のものが優れることを表
す。得られた結果を下記に示す。なお表2中の相対感度
は試料No.1が最低濃度+1.0を得るのに必要なX
線露光量の逆数を100とした相対値である。
【0210】
【表1】
【0211】
【表2】
【0212】表2から明かなように、本発明の試料は、
高感度、低カブリで高濃度が得られ、かつ画像の経時保
存によるDminの発生が少ないことが分かる。
【0213】実施例2 実施例1と同様にして表3に記載のような現像剤含有の
感光材料を調製した。但し第3層の乳剤層には、水溶性
ポリマーとして分子量4万のデキストランを表3記載の
ように添加した。
【0214】また、処理に際しての定着液の補充は、表
3に記載の量(補充量/感光材料による持ち出し量)と
した。なお残留銀による定着ヌケ不良については、乾燥
後の透過試料を目視で下記の5段階評価を行った。3以
上が実用上から支障のないレベルである。1:全体的に
発生があり、実用に耐えない 2:部分的に発生しており、一見してわかる 3:僅かに発生があるが、殆ど気にならない 4:ごく僅かに発生があるが、注意して見ないと気付か
ない 5:定着ヌケ不良の発生なし 得られた結果を下記に示す。
【0215】
【表3】
【0216】
【表4】
【0217】表4から明かなように、本発明によれば、
定着ヌケ不良が少ない試料を得ることができた。
【0218】
【発明の効果】実施例で実証の如く、本発明によれば高
感度、低カブリで高濃度を有する画像が得られ、かつ得
られた画像の経時保存によるDminの発生が少なく、
かつ定着ヌケ不良の少ない感光材料の処理方法(一浴処
理方法)を得られた。
【0219】又、本発明によればX線画像の形成方法に
おいて有効であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/16 G03C 5/16 5/29 5/29 5/395 5/395

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲン化銀
    写真感光材料の処理方法において、該親水性コロイド層
    中に現像剤の少なくとも1種を含有し、該感光材料を像
    様露光後、有機定着剤を含むアルカリ性処理液で処理す
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 上記親水性コロイド層中の現像剤が、下
    記一般式〔1〕又は〔2〕で表される化合物から選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載
    のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 【化1】 式中、R1〜R5は同じか異なってもよく、水素原子また
    はベンゼン環に置換可能な基を表す。但し、R1及びR3
    のうちの少なくとも一つはヒドロキシ基、スルホンアミ
    ド基又はカルボンアミド基である。Zは水素原子または
    アルカリ条件下で脱保護可能な基を表す。R1〜R5、O
    −Zは共同で環を形成してもよい。 【化2】 式中、R6、R7は各々独立にヒドロキシ基、アミノ基、
    アシルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリー
    ルスルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ
    基、メルカプト基またはアルキルチオ基を表す。QはR
    6、R7と共に5〜6員環を形成するのに必要な原子群を
    表す。
  3. 【請求項3】 上記の有機定着剤が下記一般式〔3〕で
    表される化合物から選ばれる少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のハロゲン化銀
    写真感光材料の処理方法。 【化3】 式中、Qは5〜6員のイミド環を形成するのに必要な原
    子群を表す。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化銀乳剤層の総塗布銀量が、
    1.0〜3.0g/m2であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料の処理方法。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン
    化銀粒子が、二つの平行な(100)面からなる主平面
    を有する平板状粒子であり、かつ塩化銀含有率が10〜
    100モル%であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法。
  6. 【請求項6】 親水性コロイド層の総塗布バインダー量
    が、1.0〜5.0g/m2であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感
    光材料の処理方法。
  7. 【請求項7】 親水性コロイド層の少なくとも1層中
    に、水溶液ポリマーを含有することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料の処理方法。
  8. 【請求項8】 上記の有機定着剤補充量が下記式(A)
    で表されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 式(A) 1≦補充液量/感光材料による持ち出し量≦5
  9. 【請求項9】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有するハロゲン化銀
    写真感光材料の画像形成方法において、該親水性コロイ
    ド層中に現像剤の少なくとも1種を含有し、該感光材料
    にX線画像を露光後、有機定着剤を含むアルカリ性処理
    液で処理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料のX線画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010110845A1 (en) * 2009-03-27 2010-09-30 Carestream Health, Inc. Radiographic silver halide films having incorporated developer

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WO2010110845A1 (en) * 2009-03-27 2010-09-30 Carestream Health, Inc. Radiographic silver halide films having incorporated developer

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