JPH11282181A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH11282181A
JPH11282181A JP9995598A JP9995598A JPH11282181A JP H11282181 A JPH11282181 A JP H11282181A JP 9995598 A JP9995598 A JP 9995598A JP 9995598 A JP9995598 A JP 9995598A JP H11282181 A JPH11282181 A JP H11282181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度、低残留電位、高耐久性に優れた電子
写真特性を有し、繰り返し使用しても安定した特性およ
び画質が得られる電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 電荷移動物質として一般式(1)で示さ
れるアリールアミン系化合物を含有し、電荷発生物質と
して一般式(2)で示されるアゾ系化合物等を含有する
ことを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔(1)式中、ベンゼン環A、B、C、D、EおよびF
は置換基を有していてもよく、Yは置換基を有していて
もよいアルキレン基を表す。〕 Cp1 −N=N−Z−N=N−Cp2 (2) 〔式(2)中、Cp1 およびCp2 はカップラー残基、
Zは特定のテトラゾ成分残基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
するものである。詳しくは、非常に高感度で耐久性に優
れた電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、即時性、高品質の画像
が得られることなどから、近年では複写機の分野にとど
まらず、各種プリンター、ファクシミリ、これらの複合
機の分野でも広く使われ応用されてきている。電子写真
の中核となる感光体については、その光導電材料として
従来からセレン、ヒ素−セレン合金、硫化カドミウム、
酸化亜鉛といった無機系の光導電体から、最近では、無
公害で成膜、製造が容易である等の利点を有する有機系
の光導電性材料を使用した感光体が開発されている。
【0003】有機系感光体の中でも電荷発生層及び電荷
移動層を積層した、いわゆる積層型感光体が考案され、
それぞれ効率の高い電荷発生物質及び電荷移動物質を組
み合わせることにより高感度な感光体が得られること、
材料の選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られるこ
と、また塗布の生産性が高く比較的コスト面で有利なこ
とから、感光体の主流になりつつある。
【0004】しかしながら高速機用として使用するため
には、電気特性的には光感度が不十分、残留電位が高
い、光応答性が悪い、更に繰り返し使用した場合帯電性
が低下する、残留電位が蓄積する、感度が変動するなど
種々の問題を抱えており、まだまだ十分な特性を有して
いるとはいえない。その中でもより高感度の感光体を開
発することは、高速の複写機やプリンタ等に使用するた
めにも広く望まれている。感光体の光感度は例えば積層
感光体の場合、電荷発生剤の光吸収によるキャリアー発
生効率に大きく依存しており、これまで膨大な数の材料
が検討開発されている。また同時に電荷移動剤とのマッ
チングによっても大きく影響を受ける。これは感度が電
荷発生剤から電荷移動剤へのキャリアー注入効率、電荷
移動層中での電荷移動効率などと深く関係しているため
である。従ってより高感度化を達成するためには個々の
材料開発と同時に、電荷発生剤と電荷移動剤とをうまく
組み合わせて用いることが重要である。これまで電荷発
生材料については、例えば特開昭55−117151号
公報、特開昭57−176055号公報、特開昭61−
109056号公報および特開平2−8256号公報な
どで、また電荷移動材料については例えば特開昭54−
150128号公報、特開昭56−13939号公報、
特開昭58−159536号公報、特開昭59−152
51号公報、特開昭58−198043号公報および特
公昭63−19867号公報などで、また電荷発生材料
と電荷移動材料の組み合わせとしては例えば特開平1−
253754号公報および特開平5−204170号公
報などにおのおの高感度でかつ耐久性に優れた感光体が
得られることを開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在一般に使
用されている積層型感光体はその感度、耐久性において
はまだまだ無機系感光体に劣っており、高速機において
はまだ無機系感光体が主流であるのが現状である。積層
型感光体の感度には、電荷発生物質及び電荷移動物質そ
れぞれの効率が影響するのはもちろんであるが、両者の
組み合わせが重要であり、ある特定の組み合わせにおい
てのみ特異的に高感度が発現する場合がある。また電荷
移動層のバインダーポリマーによっても感度は影響を受
けるため、これらの中から最適な組み合わせを見いだす
ことは容易ではない。耐久性が劣る原因として、繰り返
し使用した場合に電気特性的には帯電電位の低下、残留
電位の蓄積、感度の変動等が挙げられる。これらは、感
光層の磨耗による膜減り、電荷移動層中の不純物による
ものである。
【0006】感光層の膜減りは、電子写真プロセスのク
リーニング工程、現像材、紙粉による磨耗が考えられ
る。このような膜減りを少なくするためには感光層表面
の耐磨耗性を向上させることが重要であり、電荷移動層
のバインダーポリマーの構造、分子量、バインダーポリ
マーと電荷移動物質の比率等が検討されている。高分子
量のバインダーポリマーを使用する事は一つの方法であ
るが、その場合塗布液の粘度が増大するため感光体の塗
布方法として最も一般的である浸漬塗布を行う場合塗布
速度の低下に伴い生産性が著しく低下する問題が生ず
る。また、バインダーポリマーに対する電荷移動物質の
比率を減少させると感光層表面の耐磨耗性は向上する
が、感光体の感度は低下してしまう。
【0007】電荷移動層中の不純物としては元来組成物
中に存在するもの、コロナ放電により生成する物、像露
光、除電ランプ等の光に繰り返しさらされること、更に
はメンテナンス時に外部光にさらされること等により劣
化生成するものなどが考えられる。すなわちこの様な不
純物がトラップとなりキャリアーを捕捉し、動けない空
間電荷を形成することにより残留電位になると考えられ
る。
【0008】この様な電荷移動層中のトラップに起因す
ると考えられる残留電位を抑制する手段の一つとして、
電子吸引性物質を電荷移動層中に添加することが試みら
れている。一般に電子供与性化合物に対し電子吸引性物
質を添加すると、電荷移動錯体を形成しその新たな波長
が長波長側に出現する。そこで電荷移動錯体の吸収帯に
相当する光を照射すると電荷移動層中にわずかではある
が移動可能なキャリアーが生成し、このキャリアーが結
果的に動けない空間電荷を中和し、残留電位を抑制する
と考えられる。しかしながら、電子吸引性物質の添加量
を最適化しないと、残留電位の抑制が不十分であった
り、暗減衰の増加、繰り返し使用における表面電位の低
下、感度の低下といった弊害を伴う場合が多い。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、高
感度かつ耐久性に優れた電子写真感光体について鋭意検
討した結果、特定の電荷移動物質と電荷発生物質とを組
み合わせて使用することによって優れた感度を示すこと
を見いだした。さらに、特定の電子吸引性物質および、
または酸化防止剤を適量添加することにより優れた耐久
性を示すこと、特定のバインダー樹脂と組み合わせるこ
とによりさらに高感度を示すことを見いだした。また、
特定の芳香族炭化水素を電荷移動層塗布溶媒として用い
ることにより生産性を高めることができることを見いだ
した。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、導電性基体上
に下記一般式(1)で表されるアリールアミン系化合
物、および下記一般式(2)または(3)で表されるア
ゾ系化合物および/またはチタニルフタロシアニンを含
有する感光層を有することを特徴とする電子写真感光体
および、該感光層が少なくとも電荷移動層を有する場
合、該電荷移動層が塗布溶媒として芳香族炭化水素を用
いて塗布形成されてなる事を特徴とする電子写真感光体
に存する。
【0011】
【化9】
【0012】〔一般式(1)中、ベンゼン環A、B、
C、D、EおよびFはそれぞれ置換基を有していてもよ
く、Yは置換基を有していてもよいアルキレン基を表
す。一般式(2)および(3)において、Zは下記一般
式(2−a)、(2−b)または(2−c)で表される
テトラゾ成分残基を表し、
【0013】
【化10】
【0014】一般式(2−a)、(2−b)、(2−
c)中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 は水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基
を表し、これらは互いに同一でも異なっていてもよく、
Gはベンゼン環と共に縮合環を形成する残基を表し、J
はヘテロ原子、2価の炭化水素基、ヘテロ環または2価
の炭化水素基とヘテロ環が連結した基を表す。Cp1
Cp2 、Cp3 、Cp4 およびCp5 はそれぞれカップ
ラー残基を表す。但しCp1 およびCp2 が下記一般式
(4)で表される基である場合を除く。
【0015】
【化11】
【0016】(なお、一般式(4)中、R7 はアルキル
基を表し、R8 は水素原子、シアノ基、カルバモイル
基、カルボキシル基、エステル基またはアシル基を表
し、ベンゼン環Kは置換基を有していてもよい。)〕 以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感光層は少なくとも電荷
発生物質および電荷移動物質を含有する。さらに具体的
な構成として、 (1)導電性支持体上に電荷発生物質を主成分とする電
荷発生層、電荷移動物質およびバインダー樹脂を主成分
とした電荷移動層をこの順に積層した積層型感光体 (2)導電性支持体上に電荷移動物質及びバインダー樹
脂を主成分とする電荷移動層、電荷発生物質を主成分と
する電荷発生層をこの順に積層した逆二層積層型感光体 (3)導電性支持体上に電荷移動物質及びバインダー樹
脂を含有する層中に電荷発生物質を分散させた分散型感
光体 のような構成が基本的な形の例として挙げられる。
【0018】これらの感光層は、浸漬コーティング、ス
プレーコーティング、マルチノズルコーティング、バー
コーティング、ロールコーティング、スピンコーティン
グ等の公知の方法によって導電性支持体上に形成され
る。導電性支持体としては、種々公知のものが使用でき
る。例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス
スチール等の金属類;アルミニウム、チタニウム、ニッ
ケル、クロム、金、酸化スズ、ITO等の塗膜を設けた
り、金属粉末、カーボンブラック、酸化スズ等の導電性
物質を必要に応じてバインダー樹脂とともに塗布するこ
とにより導電性を付与したプラスチックフィルム類、紙
類などが挙げられる。
【0019】これらの導電性支持体は、ドラム状、シー
ト状、プレート状等、適宜の形状のものを選択すること
ができるが、これらに限定されるものではない。また、
これらの導電性支持体の表面は、画像に悪影響を与えな
い範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、砂目
立て等の乱反射処理、薬品処理、着色処理、ブロッキン
グ層の形成等が挙げられる。ブロッキング層としては、
酸化アルミ;ポリアミド、ポリウレタン、フェノール樹
脂等の樹脂層;また、これらの樹脂に適当な導電性を付
与するために金属粒子等を分散させた樹脂層などが挙げ
られる。
【0020】また、感光層表面に必要に応じてポリアミ
ド、熱硬化性シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂等より
なる保護層を設けていてもよい。本発明に使用される電
荷発生物質は、一般式(2)または(3)で表されるア
ゾ系化合物またはオキシチタニウムフタロシアニンであ
る。一般式(2)中、Zは一般式(2−a)、(2−
b)または(2−c)で表されるテトラゾ成分残基を表
す。
【0021】
【化12】
【0022】一般式(2−a)、(2−b)、(2−
c)中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 は水
素原子;塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル
基、エチル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基
等のアルコキシ基を表し、これらは互いに同一でも異な
っていてもよい。Gはベンゼン環と共に炭化水素環、ヘ
テロ環等の縮合環を形成する残基を表す。
【0023】Jは酸素原子、硫黄原子等のヘテロ原子、
2価の炭化水素残基、ヘテロ環または2価の炭化水素残
基とヘテロ環が連結した基を表す。一般式(2)および
(3)中、Cp1 、Cp2 、Cp3 、Cp4 及びCp5
はカップラー残基を表す。但しCp1 およびCp2 が下
記一般式(4)で表される基である場合を除く。
【0024】
【化13】
【0025】一般式(4)中、R7 はメチル基、エチル
基等のアルキル基を表し、R8 は水素原子、シアノ基、
カルバモイル基、カルボキシル基、エステル基またはア
シル基を表し、ベンゼン環Kは置換基を有していてもよ
い。一般式(2−a)、(2−b)、(2−c)として
好ましい構造を下記に示す。
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】次に、Cp1 、Cp2 、Cp3 、Cp4
びCp5 のカップラー残基として好ましい例を以下に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】
【表11】
【0040】次に、テトラゾ成分残基とカップラー残基
の組合せとして特に好ましいアゾ系化合物の例を以下に
挙げる。
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】オキシチタニウムフタロシアニン顔料とし
ては、各種の結晶型のものを単独または混合して用いる
ことができる。好ましい例を下記に示す。 (10−1)CuKα線によるX線回折スペクトルにお
いてブラッグ角(2θ±0.2°) 9.2°、13.1°、20.7°、26.2°、2
7.1°に回折ピークを有するオキシチタニウムフタロ
シアニン(X線回折スペクトル図を図1に示す) (10−2)CuKα線によるX線回折スペクトルにお
いてブラッグ角(2θ±0.2°) 7.5°、12.6°、13.0°、25.4°、2
8.6°に回折ピークを有するオキシチタニウムフタロ
シアニン(X線回折スペクトル図を図2に示す) (10−3)CuKα線によるX線回折スペクトルにお
いてブラッグ角(2θ±0.2°) 7.4°、9.7°、24.2°、27.3°に回折ピ
ークを有するオキシチタニウムフタロシアニン(X線回
折スペクトル図を図3に示す)
【0048】これらの電荷発生物質は該感光体を使用す
るプロセスの光源の種類により選択することができる。
すなわち、一般的に白色光源を用いるアナログ複写機に
おいてはアゾ系顔料を用いることにより高感度な感光体
が得られ、レーザー光源またはLED光源を用いるプリ
ンター、デジタル複写機においてはオキシチタニウムフ
タロシアニン顔料を用いることにより高感度な感光体が
得られる。アゾ系顔料とオキシチタニウムフタロシアニ
ンを混合して用いることにより、白色光源とレーザー光
源またはLED光源両方に感度を有する感光体を得るこ
とができる。この場合、除電光として感光体への光疲労
の影響が少ないLED光源を使用することができる。
【0049】また、この他の無機、有機種々の電荷発生
物質を混合して用いてもよい。例えば、無機系の電荷発
生物質としては無定型セレン、セレン−テルル合金、三
方晶セレン、三セレン化ヒ素等のセレンを主成分とした
各種合金材料;硫化カドミウム等のII−IV族化合物半導
体材料;無定型シリコン、水素化シリコン等公知の材料
が微粒子の状態で使用される。又、有機系の電荷発生物
質として、ペリレン顔料、多環キノン類、キナクリドン
顔料、インジゴ顔料、スクアリリウム塩などが使用でき
る。
【0050】電荷発生物質は積層構造の場合には電荷発
生層を構成する主成分として使用され、例えば蒸着、ス
パッターの様な方法で成膜した均一な層として用いられ
てもよく、また微粒子の形でバインダー樹脂に分散され
た形で用いられてもよい。この場合バインダー樹脂とし
てはポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、メタク
リレート樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール等のポリビニルアセタール樹脂、フェノキシ樹
脂、セルロースエステル、セルロースエーテル、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂など各種バインダー樹脂が使用で
きる。これらのバインダー樹脂は単独または2種類以上
混合して用いることができる。特に好ましい例として下
記の構造式で表される繰り返し単位を有するバインダー
樹脂が挙げられる。
【0051】
【化22】
【0052】電荷発生物質とバインダー樹脂との組成比
は任意であるが、電荷発生物質の比率が少なすぎると十
分な感度が得られず、多すぎると帯電性の低下、感度の
低下などの弊害があるため、通常重量比で100対10
ないし5対100の範囲が好ましい。またこの層には電
荷移動物質が混合されていてもよい。電荷発生層の膜厚
は、通常0.1μm〜10μmで使用されることが好ま
しい。また、前記のような分散型の感光層組成の場合に
は電荷発生物質は微粒子の形で電荷移動物質及びバイン
ダー樹脂を有するマトリックス中に分散される。その場
合、電荷発生物質の粒子径は十分小さいことが必要であ
り、好ましくは1μm以下、より好ましくは0.5μm
以下で使用される。本発明に使用される電荷移動物質は
前述した通り、下記一般式(1)で表されるアリールア
ミン化合物を用いる。
【0053】
【化23】
【0054】一般式(1)中、ベンゼン環A、B、C、
D、EおよびFはそれぞれ置換基を有していてもよく、
ベンゼン環上の置換基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基等
のアルコキシ基;フェニル基、トリル基等のアリール
基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;フェ
ノキシ基;等が挙げられる。
【0055】Yは置換基を有していてもよい−(C
2 5 −、−(CH2 6 −等のアルキレン基を表
す。置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル
基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基等が挙げ
られる。一般式(1)で表されるアリールアミン系化合
物として特に好ましい化合物を以下に例示する。
【0056】
【化24】
【0057】
【化25】
【0058】一般式(1)で示されるアリールアミン系
化合物は溶解性がやや劣り、結晶性が高いため、塗布液
の固形分濃度が一定値を越えると塗布液中で結晶化が起
こり、塗布液の保存安定性が劣る。固形分濃度が低い
と、特に厚膜の感光層を塗布する際に均一な感光層を得
ることが難しくなり生産性が落ちる。例えば、浸漬塗布
を行った場合に所望の膜厚を得るためには素管引き上げ
速度を上げる必要がありそのため塗布上端のタレ部が大
きくなる。塗布液の保存安定性を満足させつつ固形分濃
度をあげるためには一般式(1)の化合物の重量部を下
げる必要があるが、その場合残留電位が上昇や、繰り返
しの電気特性が悪化する弊害がある。この問題に対し
て、一般式(5)で表されるアリールアミン系化合物を
混合することにより固形分濃度を上げることができ、電
気特性が悪化させることなく膜厚を上げることができ、
かつ塗布液の物性を満足することができる。
【0059】
【化26】
【0060】一般式(5)中、R9 、R10、R11は水素
原子またはメチル基、エチル基等のアルキル基を表す。
一般式(5)のアリールアミン化合物として好ましい化
合物を以下に例示する。
【0061】
【化27】
【0062】一般に、複数の電荷移動物質を混合して用
いると、各々の電荷移動物質のイオン化ポテンシャルの
差により各々の電荷移動物質を別々に使用した場合より
残留電位が上昇する場合が見受けられるが、一般式
(1)および一般式(5)で示される電荷移動物質を混
合して用いた場合は、残留電位の上昇は認められない。
しかし、一般式(5)で示される化合物を多量に用いる
と感光体の感度の低下を引き起こす。そのため、一般式
(1)で示される化合物と一般式(5)で示される化合
物の混合比率は100:30から100:100が好ま
しく、100:50から100:80がより好ましい。
【0063】また、他の電荷移動物質を混合して用いて
もよい。具体的には、アリールアミン系化合物、スチル
ベン系化合物、ヒドラゾン系化合物等が挙げられる。こ
れらの電荷移動物質と共に使用されるバインダー樹脂と
しては種々の公知の樹脂が使用できる。具体的には、ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、アクリル樹脂、メタクリレート樹脂、スチレン
樹脂、シリコーン樹脂などの熱可塑性樹脂や硬化性の樹
脂が使用できる。これらの樹脂は特に磨耗、傷の発生の
少ないポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、
ポリエステル樹脂が好ましい。これらのバインダー樹脂
は単独または2種類以上混合して用いることができる。
本発明者らは、ポリカーボネート樹脂の構造についてさ
らに鋭意検討した結果、下記一般式(6)で表される繰
り返し単位を含むポリカーボネート樹脂を用いた場合に
特に高感度な感光体が得られることを見いだした。
【0064】
【化28】
【0065】(一般式(6)中、ベンゼン環LおよびM
は置換基を有していてもよく、置換基としてはメチル
基、エチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等
のアリール基等が挙げられる。R12およびR13は、メチ
ル基、エチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基
等のアリール基を表す。また、R12とR13は縮合して炭
素原子と共にシクロペンチル基、シクロヘキシル基等の
炭化水素環を形成してもよい。)一般式(6)で示され
る繰り返し単位の好ましい例を以下に示す。
【0066】
【化29】
【0067】次にバインダー樹脂として好ましい具体例
を挙げる。
【0068】
【化30】
【0069】
【化31】
【0070】特に(7−4)で表されるバインダー樹脂
を用いた場合、特に高感度な感光体が得られ好ましい。
電荷移動物質とバインダー樹脂の配合比率は、樹脂10
0重量部に対して20〜200重量部、好ましくは40
〜150重量部、より好ましくは50〜100重量部の
範囲で配合される。
【0071】積層感光体の場合電荷移動層として上記の
成分を主成分として形成される。一般的に電荷移動層の
膜厚を上げるほど高感度な感光体を得ることができる。
しかし、それにつれて感光体の応答性の低下、残留電位
の上昇といった弊害が発生する場合があるため、電荷移
動層の膜厚としては通常5〜50μm、好ましくは10
〜40μm、より好ましくは15〜35μmで使用され
る。
【0072】分散型の感光体の場合、上記のような配合
比の電荷移動物質及びバインダー樹脂を主成分とするマ
トリックス中に電荷発生物質が微粒子で分散されるがそ
の粒子径は十分小さいことが必要であり、好ましくは1
ミクロン以下、より好ましくは0.5ミクロン以下で使
用される。感光層内に分散される電荷発生物質の量は少
なすぎると十分な感度が得られず、多すぎると帯電性の
低下、感度の低下などの弊害があり、例えば、好ましく
は0.5〜50重量%の範囲で、より好ましくは1〜2
0重量%の範囲で使用される。感光層の膜厚は通常5〜
50μm、より好ましくは15〜40μmで使用され
る。
【0073】上記感光層に添加される、電子吸引性物
質、酸化防止剤等は、公知の物が使用できる。電子吸引
性物質としては、例えばクロラニル、2,3−ジクロロ
−1,4−ナフトキノン、1−ニトロアントラキノン、
1−クロロ−5−ニトロアントラキノン、2−クロロア
ントラキノン、フェナントレンキノン等のキノン類;4
−ニトロベンズアルデヒド等のアルデヒド類;9−ベン
ゾイルアントラセン、インダンジオン、3,5−ジニト
ロベンゾフェノン、2,4,7−トリニトロフルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、3,
3′,5,5′−テトラニトロベンゾフェノン等のケト
ン類;無水フタル酸、4−クロロナフタル酸無水物等の
酸無水物;テトラシアノエチレン、テレフタラルマロノ
ニトリル、9−アントリルメチリデンマロノニトリル、
4−ニトロベンザルマロノニトリル、4−(p−ニトロ
ベンゾイルオキシ)ベンザルマロノニトリル等のシアノ
化合物;3−ベンザルフタリド、3−(α−シアノ−p
−ニトロベンザル)フタリド、3−(α−シアノ−p−
ニトロベンザル)−4,5,6,7−テトラクロロフタ
リド等のフタリド類等の電子吸引性化合物が挙げられ
る。電子吸引性化合物として特に好ましい例を以下に列
挙する。
【0074】
【化32】
【0075】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系化合物、ヒンダードアミン系化合物などが挙げられ
る。特に好ましい酸化防止剤の例を以下に挙げる。
【0076】
【化33】
【0077】
【化34】
【0078】
【化35】
【0079】また、成膜性、可とう性、機械的強度等を
改良するための公知の可塑剤、分散安定性向上のための
分散助剤、塗布性を改良するためのレベリング剤、界面
活性剤、例えばシリコンオイル、フッ素系オイルその他
の添加剤を添加してもよい。塗布液調整用の溶剤として
はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテ
ル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、N−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極
性溶媒;酢酸エチル、蟻酸メチル、メチルセロソルブア
セテート等のエステル類;ジクロロエタン、クロロホル
ム等の塩素化炭化水素などのアリールアミン系化合物お
よびバインダー樹脂を溶解させる溶剤が挙げられる。ま
た、塗布後の乾燥性を考慮し、低沸点の溶剤に比較的高
沸点の溶剤を添加するなど、複数の溶剤を混合して用い
てもよい。一方、感光体の生産性の観点からは塗布液の
粘度は塗布方法に応じた適正な範囲内であることが望ま
しい。感光体の耐磨耗性を向上させる一つの手段として
高分子量のバインダー樹脂を用いる方法があるが、バイ
ンダー樹脂の分子量を上げることによって塗布液の粘度
も上昇し、適正な範囲を越えてしまう傾向がある。これ
に対して、芳香族炭化水素を用いると塗布液の粘度を低
く抑えることができ好ましい。
【0080】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
よって限定されるものではない。 実施例1 前記例示化合物(2−17)のビスアゾ顔料1.4部と
例示化合物(11−1)のポリビニルブチラール樹脂
(電気化学工業(株)社製#6000C)1.4部を4
4部のメチルエチルケトン及び15部の4−メトキシ−
4−メチルペンタノン−2中で、サンドグラインダーミ
ルにより、分散微粒子化処理を行った。
【0081】この様にして得られた分散液をポリエステ
ルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面上にバーコ
ーターによりその乾燥膜厚が0.4μmとなるように電
荷発生層を設けた。この電荷発生層上に、例示化合物
(1−2)で示されるアリールアミン化合物を70重量
部、例示化合物(7−1)で示されるポリカーボネート
樹脂100重量部をテトラヒドロフラン600重量部お
よび1,4−ジオキサン300重量部に溶解させた溶液
をフィルムアプリケーターにより乾燥後の膜厚が20μ
mになるように電荷移動層を設けた。この様にして作成
した感光体を実施感光体1とする。
【0082】得られた感光体について静電複写紙試験装
置(川口電機製作所製、モデルEPA−8100)によ
り電気特性の評価を行った。すなわち暗所で35μAの
コロナ電流により感光体を負帯電させたあと(Vo)、
白色光を連続的に照射し、表面電位が−700Vから−
350Vに減少するのに要した半減露光量(E1/2 )お
よび残留電位(Vr)を測定した。その結果を表2に示
す。
【0083】実施例2 実施例1において電荷発生層に用いたビスアゾ顔料のか
わりに例示化合物(2−2)のビスアゾ顔料を用いた他
は実施例1と同様にして実施感光体2を作成し、実施例
1と同様にして電気特性の評価を行った。その結果を表
2に示す。
【0084】実施例3 実施例1において電荷発生層に用いたビスアゾ顔料のか
わりに例示化合物(2−4)のビスアゾ顔料を用いた他
は実施例1と同様にして実施感光体3を作成し、実施例
1と同様にして電気特性の評価を行った。その結果を表
2に示す。
【0085】実施例4 実施例1において電荷発生層に用いたビスアゾ顔料のか
わりに例示化合物(2−7)のビスアゾ顔料を用いた他
は実施例1と同様にして実施感光体4を作成し、実施例
1と同様にして電気特性の評価を行った。その結果を表
2に示す。
【0086】
【表12】
【0087】実施例5 実施例1において電荷発生層に用いたビスアゾ顔料のか
わりに例示化合物(10−1)のチタニルフタロシアニ
ン顔料を用いた以外は、実施例1と同様にして実施感光
体5を作成した。得られた感光体について静電複写紙試
験装置(川口電機製作所製、モデルEPA−8100)
により電気特性の評価を行った。すなわち暗所で35μ
Aのコロナ電流により感光体を負帯電させたあと(V
o)、780nmの光を連続的に照射し、表面電位が−
700Vから−350Vに減少するのに要した半減露光
量(E1/2 )および残留電位(Vr)を測定した。その
結果を表3に示す。
【0088】実施例6 実施例5で用いたチタニルフタロシアニンのかわりに例
示化合物(10−3)のチタニルフタロシアニン顔料を
用いた以外は、実施例5と同様にして実施感光体6を作
成し、電気特性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0089】実施例7 実施例5で用いたチタニルフタロシアニンのかわりに例
示化合物(2−10)のアゾ化合物を用いた以外は、実
施例5と同様にして実施感光体7を作成し、電気特性の
評価を行った。結果を表3に示す。
【0090】
【表13】
【0091】実施例8 実施例1と同様にして作成した電荷発生層の上に、前記
例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化合物
40重量部、例示化合物(5−2)で示されるアリール
アミン化合物30重量部および例示化合物(7−6)の
ポリカーボネート樹脂100重量部をテトラヒドロフラ
ン450重量部およびトルエン100重量部に溶解させ
た溶液をフィルムアプリケーターにより乾燥後の膜厚が
30μmになるように電荷移動層を設けた。この様にし
て作成した感光体を実施感光体8とする。得られた感光
体について実施例1と同様にして電気特性の評価を行っ
た。Vo −939V、E1/2 0.44 lux・sec 、
Vr −1Vであった。
【0092】実施例9 実施例6で作成した電荷発生層の上に実施例8と同様に
して乾燥後の膜厚が25μmになるように電荷移動層を
設け、実施感光体9を作成し、実施例6と同様にして電
気特性の評価を行った。Vo −896V、E1/2
0.09μJ/cm2 、Vr −4Vであった。
【0093】実施例10 実施例1で用いた例示化合物(2−17)のビスアゾ顔
料の代わりに、例示化合物(3−1)のトリスアゾ顔料
を用いた他は実施例1と同様にして電荷発生層を設け
た。その上に実施例9と同様にして乾燥後の膜厚が25
μmとなるように電荷移動層を設け、実施感光体10を
作成し、実施例6と同様にして電気特性の評価を行っ
た。Vo −871V、E1/2 0.52μJ/c
2 、Vr −2Vであった。
【0094】実施例11 例示化合物(7−6)のポリカーボネート樹脂の代わり
に例示化合物(7−2)のポリカーボネート樹脂を用い
た以外は実施例8と同様にして実施感光体11を作成
し、実施例8と同様に電気特性の評価を行った。結果を
表4に示す。 実施例12 例示化合物(7−6)のポリカーボネート樹脂の代わり
に例示化合物(7−4)のポリカーボネート樹脂を用い
た以外は実施例8と同様にして実施感光体12を作成
し、実施例8と同様に電気特性の評価を行った。結果を
表4に示す。
【0095】実施例13 例示化合物(7−6)のポリカーボネート樹脂の代わり
に例示化合物(7−5)のポリカーボネート樹脂を用い
た以外は実施例8と同様にして実施感光体13を作成
し、実施例8と同様に電気特性の評価を行った。結果を
表4に示す。
【0096】
【表14】
【0097】実施例14 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料1.4部と例示化
合物(11−1)のポリビニルブチラール樹脂(電気化
学工業(株)社製#6000C)0.7部、および例示
化合物(11−3)のフェノキシ樹脂0.7部を44部
のメチルエチルケトン及び15部の4−メトキシ−4−
メチルペンタノン−2中で、サンドグラインダーミルに
より、分散微粒子化処理を行った。
【0098】この様にして得られた分散液をポリエステ
ルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面上にバーコ
ーターによりその乾燥膜厚が0.4μmとなるように電
荷発生層を設けた。例示化合物(1−2)で示されるア
リールアミン化合物30重量部、例示化合物(5−2)
で示されるアリールアミン化合物30重量部、例示化合
物(7−4)のポリカーボネート樹脂100重量部をテ
トラヒドロフラン450重量部およびトルエン100重
量部に溶解させた溶液をフィルムアプリケーターにより
乾燥後の膜厚が35μmになるように電荷移動層を設け
た。この様にして作成した感光体を実施感光体14とす
る。得られた感光体について実施例1と同様にして電気
特性の評価を行った。結果を表5に示す。
【0099】実施例15 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料の代わりに例示化
合物(2−6)のビスアゾ顔料を用いた他は実施例14
と同様にして実施感光体15を作成し電気特性の評価を
行った。結果を表5に示す。
【0100】実施例16 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料の代わりに例示化
合物(2−13)のビスアゾ顔料を用いた他は実施例1
4と同様にして実施感光体16を作成し電気特性の評価
を行った。結果を表5に示す。
【0101】実施例17 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料の代わりに例示化
合物(2−14)のビスアゾ顔料を用いた他は実施例1
4と同様にして実施感光体17を作成し電気特性の評価
を行った。結果を表5に示す。
【0102】実施例18 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料の代わりに例示化
合物(2−18)のビスアゾ顔料を用いた他は実施例1
4と同様にして実施感光体18を作成し電気特性の評価
を行った。結果を表5に示す。
【0103】実施例19 例示化合物(2−5)のビスアゾ顔料の代わりに例示化
合物(2−26)のビスアゾ顔料を用いた他は実施例1
4と同様にして実施感光体19を作成し電気特性の評価
を行った。結果を表5に示す。
【0104】
【表15】
【0105】実施例20 実施例14において例示化合物(2−5)のビスアゾ顔
料1.4部の代わりに、例示化合物(2−17)のビス
アゾ顔料1.1部および例示化合物(10−1)のチタ
ニルフタロシアニンを用いた以外は実施例14と同様に
して実施感光体20を作成した。この感光体について実
施例1と同様に白色光を照射して電気特性の測定を行っ
たところ、Vo −903V、E1/2 0.47 lux・
sec 、Vr −2Vであった。また、実施例5と同様に
780nmの光を照射して電気特性の測定を行ったとこ
ろ、V −903V、E1/2 0.41μJ/cm2
Vr −2Vであった。
【0106】実施例21 例示化合物(2−17)のアゾ化合物1.4部と例示化
合物(11−1)のポリビニルブチラール樹脂(電気化
学工業(株)社製#6000C)0.7部、および例示
化合物(11−3)のフェノキシ樹脂0.7部を44部
のメチルエチルケトン及び15部の4−メトキシ−4−
メチルペンタノン−2中で、サンドグラインダーミルに
より、分散微粒子化処理を行った。
【0107】この様にして得られた分散液をポリエステ
ルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面上にバーコ
ーターによりその乾燥膜厚が0.4μmとなるように電
荷発生層を設けた。例示化合物(1−2)で示されるア
リールアミン化合物30重量部、例示化合物(5−2)
で示されるアリールアミン化合物30重量部、例示化合
物(7−4)のポリカーボネート樹脂100重量部、例
示化合物(8−2)の電子吸引性化合物10重量部をテ
トラヒドロフラン450重量部およびトルエン100重
量部に溶解させた溶液をフィルムアプリケーターにより
乾燥後の膜厚が30μmになるように電荷移動層を設け
た。この様にして作成した感光体を実施感光体21とす
る。得られた感光体について実施例1と同様にして電気
特性の評価を行った。さらに同じ測定を1000回繰り
返して行った。結果を表6に示す。
【0108】
【表16】
【0109】実施例22 実施例12で作成した実施感光体12を用いて、実施例
21と同様に1000回繰り返して電気特性の測定を行
った。結果を一回目の測定と共に表7に示す。
【0110】
【表17】
【0111】実施例23 例示化合物(8−2)の電子吸引性化合物10重量部の
代わりに例示化合物(8−7)の電子吸引性化合物2部
を用いた他は実施例21と同様にして実施感光体22を
作成し、電気特性の測定を行った。結果を表8に示す。
【0112】
【表18】
【0113】実施例24 実施例21と同様にして電荷発生層を作成した。この上
に、例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化
合物30重量部、例示化合物(5−2)で示されるアリ
ールアミン化合物30重量部、例示化合物(7−4)の
ポリカーボネート樹脂100重量部、例示化合物(9−
1)のフェノール系酸化防止剤10重量部をテトラヒド
ロフラン450重量部およびトルエン100重量部に溶
解させた溶液をフィルムアプリケーターにより乾燥後の
膜厚が30μmになるように電荷移動層を設けた。この
様にして作成した感光体を実施感光体24とする。実施
例21と同様にして測定を行った結果を表9に示す。
【0114】
【表19】
【0115】実施例25 実施例21と同様にして電荷発生層を作成した。この上
に、例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化
合物30重量部、例示化合物(5−2)で示されるアリ
ールアミン化合物30重量部、例示化合物(7−4)の
ポリカーボネート樹脂100重量部、例示化合物(9−
1)のフェノール系酸化防止剤10重量部および例示化
合物(8−7)の電子吸引性化合物2部をテトラヒドロ
フラン450重量部およびトルエン100重量部に溶解
させた溶液をフィルムアプリケーターにより乾燥後の膜
厚が30μmになるように電荷移動層を設けた。この様
にして作成した感光体を実施感光体25とする。実施例
21と同様にして測定を行った結果を表10に示す。
【0116】
【表20】
【0117】実施例26 例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化合物
35重量部、例示化合物(5−2)で示されるアリール
アミン化合物25重量部、例示化合物(7−4)のポリ
カーボネート樹脂100重量部(三菱ガス化学製 Z−
300)、テトラヒドロフラン400重量部およびトル
エン170重量部に溶解させた。この溶液の粘度は20
4cPsであった。この溶液に直径30mm、長さ35
0mm、肉厚1mmのアルミシリンダーを用いて浸漬塗
布によって乾燥膜厚25ミクロンの塗膜を形成すること
ができた。また、この溶液を密封下5℃で30日間静置
したが液性の変化は認められなかった。
【0118】実施例27 実施例14で用いた例示化合物(1−2)のアリールア
ミン化合物のかわりに例示化合物(1−3)のアリール
アミン化合物を用いた他は実施例14と同様にして実施
感光体27を作成し、実施例14と同様に電気特性の評
価を行った。結果を表11に示す。
【0119】実施例28 実施例14で用いた例示化合物(1−2)のアリールア
ミン化合物のかわりに例示化合物(1−7)のアリール
アミン化合物を用いた他は実施例14と同様にして実施
感光体28を作成し、実施例14と同様に電気特性の評
価を行った。結果を表11に示す。
【0120】
【表21】
【0121】実施例29 実施例25において、トルエン170重量部のかわりに
1,4−ジオキサン170重量部を用いた他は実施例2
5と同様にして溶液を作成した。この溶液の粘度は、3
16cPsであった。この溶液に直径30mm、長さ3
50mm、肉厚1mmのアルミシリンダーを用いて浸漬
塗布によって乾燥膜厚25ミクロンの塗膜の形成を試み
たが、アルミシリンダーの引き上げ速度が遅く、途中で
アルミシリンダー内の気体が膨張し、シリンダー内から
あふれ溶液中を浮遊する現象が起こった(いわゆる下ぼ
こ)。そのため、得られた塗膜はトルエンを用いた場合
に比較して膜厚の均一性が劣っていた。
【0122】実施例30 実施例25において、例示化合物(1−2)で示される
アリールアミン化合物35重量部および例示化合物(5
−2)で示されるアリールアミン化合物25重量部の代
わりに、前記例示化合物(1−2)で示されるアリール
アミン化合物60重量部を用いた他は実施例25と同様
にして溶液を作成した。この溶液の粘度は212cPs
であった。この溶液を5℃で静置したところ、3日でア
リールアミン化合物の析出が認められた。
【0123】比較例1 例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化合物
の代わりに下記構造式で示されるスチルベン化合物を用
いた他は実施例1と同様にして比較感光体1を作成し、
実施例1と同様にして電気特性を測定した。結果は、V
o −871V、E1/2 0.76 lux・sec 、Vr
−5Vであった。
【0124】
【化36】
【0125】比較例2 例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化合物
の代わりに下記構造式で示されるヒドラゾン化合物を用
いた他は実施例1と同様にして比較感光体2を作成し、
実施例1と同様にして電気特性を測定した。結果は、V
o −859V、E1/2 0.81 lux・sec 、Vr
−14Vであった。
【0126】
【化37】
【0127】比較例3 例示化合物(1−2)で示されるアリールアミン化合物
の代わりに下記構造式で示されるヒドラゾン化合物を用
いた他は実施例6と同様にして比較感光体3を作成し、
実施例6と同様にして電気特性を測定した。結果は、V
o −854V、E1/2 0.15μJ/cm2 、Vr
−18Vであった。
【0128】
【化38】
【0129】比較例4〜9 実施例14〜19において例示化合物(1−2)で示さ
れるアリールアミン化合物30重量部および例示化合物
(5−1)で示されるアリールアミン化合物30重量部
の代わりに、下記構造式で示されるアリールアミン化合
物60重量部を用いた他は、それぞれ実施例14〜19
と同様にしてそれぞれ比較感光体4〜9を作成して電気
特性を測定した。結果を表12に示す。
【0130】
【化39】
【0131】
【表22】
【0132】比較例10 実施例1において例示化合物(2−17)のビスアゾ顔
料のかわりに下記に示すビスアゾ顔料を用いた他は実施
例1と同様にして比較感光体10を作成し、実施例1と
同様に電気特性の評価を行った。結果は、Vo −81
8V、E1/2 1.25 lux・sec 、Vr −5Vであ
った。
【0133】
【化40】
【0134】比較例11 実施例1において例示化合物(2−17)のビスアゾ顔
料のかわりに下記に示すペリレン系化合物を用いた他は
実施例1と同様にして比較感光体11を作成し、実施例
1と同様に電気特性の評価を行った。結果は、Vo −
823V、E1/2 0.88 lux・sec 、Vr −7V
であった。
【0135】
【化41】
【0136】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、高感度、低
残留電位、高耐久性等に優れた、電子写真特性を有し、
システムから発生するオゾン、窒素酸化物の影響を受け
にくく、繰り返し使用しても安定した特性および画質を
有しきわめて高い耐久性をもつ感光体である利点を有す
る。本発明の感光体は、アナログ複写機、デジタル複写
機、プリンターなど、電子写真の広い応用分野に用いる
事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するオキシチタニウムフタロシア
ニン顔料のX線回折スペクトル図である。
【図2】本発明で使用するオキシチタニウムフタロシア
ニン顔料のX線回折スペクトル図である。
【図3】本発明で使用するオキシチタニウムフタロシア
ニン顔料のX線回折スペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 5/06 372 G03G 5/06 372 5/05 101 5/05 101 102 102 104 104B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、下記一般式(1)で
    表されるアリールアミン系化合物および下記一般式
    (2)または(3)で表されるアゾ系化合物および/ま
    たはオキシチタニウムフタロシアニンを含有する感光層
    を有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔一般式(1)中、ベンゼン環A、B、C、D、Eおよ
    びFはそれぞれ置換基を有していてもよく、Yは置換基
    を有していてもよいアルキレン基を表す。一般式(2)
    および(3)において、Zは下記一般式(2−a)、
    (2−b)または(2−c)で表されるテトラゾ成分残
    基を表し、 【化2】 一般式(2−a)、(2−b)、(2−c)中、R1
    2 、R3 、R4 、R5 およびR6 は水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基またはアルコキシ基を表し、これら
    は互いに同一でも異なっていてもよく、Gはベンゼン環
    と共に縮合環を形成する残基を表し、Jはヘテロ原子、
    2価の炭化水素基、ヘテロ環または2価の炭化水素基と
    ヘテロ環が連結した基を表し、 Cp1 、Cp2 、Cp3 、Cp4 およびCp5 はそれぞ
    れカップラー残基を表す。但しCp1 およびCp2 が下
    記一般式(4)で表される基である場合を除く。 【化3】 (なお、一般式(4)中、R7 はアルキル基を表し、R
    8 は水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシ
    ル基、エステル基またはアシル基を表し、ベンゼン環K
    は置換基を有していてもよい。)〕
  2. 【請求項2】 一般式(2)で表されるアゾ系化合物が
    一般式(2′)で表されるアゾ系化合物である請求項1
    記載の電子写真感光体。 【化4】 Cp6−N=N−Z′−N=N−Cp7 (2′) (一般式(2′)中、Z′は前記一般式(2−b)また
    は下記構造式 【化5】 で表されるテトラゾ成分残基を表し、Cp6 およびCp
    7 はそれぞれカップラー残基を表す。)
  3. 【請求項3】 アゾ系化合物が一般式(2″)で表され
    るアゾ系化合物である請求項1記載の電子写真感光体。 【化6】 (一般式(2″)中、Cp8 およびCp9 はそれぞれカ
    ップラー残基を表す。)
  4. 【請求項4】 感光層が電荷発生層と電荷移動層を有し
    ており、前記一般式(1)で表されるアリールアミン系
    化合物が該電荷移動層に含有され、かつ前記一般式
    (2)または(3)で表されるアゾ系化合物および/ま
    たはオキシチタニウムフタロシアニンが該電荷発生層に
    含有されている請求項1乃至3のいずれかに記載の電子
    写真感光体。
  5. 【請求項5】 電荷移動層が電子吸引性物質を含有する
    請求項4記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 電子吸引性物質がジシアノビニル系電子
    吸引性物質である請求項5記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 電荷移動層が酸化防止剤を含有する請求
    項4乃至6のいずれかに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 酸化防止剤がヒンダードフェノール系酸
    化剤である請求項7記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 電荷移動層が下記一般式(5)で示され
    るアリールアミン化合物を含有する請求項4乃至8のい
    ずれかに記載の電子写真感光体。 【化7】 (一般式(5)中、R9 、R10およびR11は水素原子ま
    たは置換基を有してもよいアルキル基を表す。)
  10. 【請求項10】 電荷移動層が下記一般式(6)で表さ
    れる繰り返し単位を含むバインダー樹脂を含有する請求
    項4乃至9のいずれかに記載の電子写真感光体。 【化8】 (一般式(6)中、ベンゼン環LおよびMは置換基を有
    していてもよく、R12およびR13は置換基を有していて
    もよいアルキル基または置換基を有していてもよいアリ
    ール基を表し、R12とR13は縮合して置換基を有してい
    てもよい炭化水素環を形成していてもよい。)
  11. 【請求項11】 電荷移動層が塗布溶媒として芳香族炭
    化水素を用いて塗布されてなる請求項4乃至10のいず
    れかに記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 芳香族炭化水素が置換基を有していて
    もよいベンゼンである請求項11に記載の電子写真感光
    体。
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