JPH1128409A - 塗装用乾燥炉 - Google Patents
塗装用乾燥炉Info
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Abstract
吹出ダクトの吹出口から吹き出す熱風の吹出風速を高め
なくても、その熱風対流ゾーンを搬送される被塗物の加
熱効果が高められて、熱風発生装置のガス消費量を低減
して省エネを図ることができるようにする。 【解決手段】 壁面19に突設した区画板20で被塗物
Wが通り抜け可能な狭路21を形成する複数のゲートG
1 〜G6 により、熱風対流ゾーンを複数の区画ゾーンに
区分すると共に、それら区画ゾーンのうち、隣接する二
つの区画ゾーン間に介在する特定の区画ゾーンに炉内の
熱風を吸い込む熱風吸込ダクトの吸込口を設けて、当該
特定の区画ゾーンに向かう熱風の流れを生じさせ、その
熱風が各ゲートの狭路21を通る際に流速を増して被塗
物Wに吹き付けられるようにする。
Description
に熱風を対流させてその炉内を搬送される被塗物の塗膜
を加熱乾燥させる塗装用乾燥炉に関する。
動車ボディを搬送するコンベアラインに沿って、下塗り
塗装の塗膜を乾燥させるシーラー炉等の下塗り炉、中塗
り炉、水研炉および上塗り炉などの塗装用乾燥炉が設置
されている。
アで搬送しながらその塗膜を加熱乾燥するために、炉本
体の両端に自動車ボディの出入口を開口したトンネル形
に形成されており、そのトンネル形の炉には、自動車ボ
ディの出入口が炉本体と同じ高さに開口した平型炉と、
その出入口が炉本体よりも低い位置に開口した山型炉と
がある。
けて、自動車ボディの濡れた塗膜を速やかに乾燥させて
そのボディを設定温度まで加熱昇温させる昇温ゾーン
と、自動車ボディを設定温度に加熱保持する保持ゾーン
が設けられている。
(特公平4−27916号公報)と、熱風対流ゾーンで
成るもの(実公平5−25743号公報)とがあり、輻
射加熱ゾーンは、熱風発生装置から循環供給される高温
の熱風を炉内に配設した暗赤ダクトと称する熱輻射ダク
ト内に流通させて、そのダクトの前面に配した輻射板か
ら放射される輻射熱で自動車ボディを加熱し、また、熱
風対流ゾーンは、熱風発生装置から供給される高温の熱
風を炉内に配設した熱風吹出ダクトの前面に沿って所定
間隔で設けられた吹出口から吹き出して炉内に対流させ
るようになっている。
下塗り塗装の塗膜を乾燥させるシーラー炉等の昇温ゾー
ンは、濡れた塗膜を素早く均一に乾燥させるために熱効
率の良い熱風対流ゾーンにし、高品質な上塗り塗装の塗
膜を乾燥させる上塗り炉等の昇温ゾーンは、濡れた塗膜
にゴミなどが付着するおそれが少ない輻射加熱ゾーンに
するのが一般的である。
濡れた塗膜が乾燥されてゴミが付着するおそれはなくな
っているので、いずれの乾燥炉においても熱風対流ゾー
ンにするのが一般的である。
のシーラー炉は、炉内の左右に配設された熱風吹出ダク
トの各吹出口から自動車ボディの搬送路に向かって熱風
を吹出風速5〜8m/秒で吹き出して、保持ゾーンとな
る熱風対流ゾーンの設定温度を130〜140℃に維持
するようにしているが、本発明者らは、熱風の吹出速度
を高めれば熱風対流ゾーンの設定温度を従来より低くし
ても従来と同等の乾燥効果を得ることができ、熱風発生
装置のガスバーナの燃焼量を低減して省エネを図ること
が可能になる、との発想に基づいて、熱風の吹出風速を
従来の約2倍にまで高める実験を行った。
自動車ボディの搬送路に向かって吹き出されて自動車ボ
ディの側面に当たらなかった熱風が、搬送路を挟んで反
対側に在る炉内の壁面に勢い良く打ち当たって、当該壁
面に沿って平行に流れる激しい横流れを生じ、その横流
れの熱風が、自動車ボディの側面に吹き付ける熱風の流
れを乱して自動車ボディの加熱効果が却って損なわれる
ことが判明した。
も、前記のような横流れの熱風によって自動車ボディの
加熱効果が損なわれないようにし、また、熱風の吹出風
速を高めなくても、その熱風による自動車ボディの加熱
効果を高めて、熱風発生装置のガスバーナの燃焼量を低
減できるようにすることを技術的課題としている。
に、本発明は、トンネル形の炉内に、その炉内を搬送さ
れる被塗物を熱風吹出ダクトの吹出口から吹き出す熱風
によって加熱する熱風対流ゾーンが設けられた塗装用乾
燥炉において、炉内の壁面に突設した区画板で前記被塗
物が通り抜け可能な狭路を形成する複数のゲートが、前
記熱風対流ゾーンに沿って所要間隔で配設されて、前記
熱風対流ゾーンが三以上の区画ゾーンに区分されると共
に、それら区画ゾーンのうち、隣接する二つの区画ゾー
ン間に介在する特定の区画ゾーンに、炉内の熱風を吸い
込む熱風吸込ダクトの吸込口が設けられていることを特
徴とする。
ゲートで区分して成る各区画ゾーンに、熱風吹出ダクト
の吹出口から熱風が吹き出され、その吹き出された熱風
により、熱風吸込ダクトの吸込口が設けられた特定の区
画ゾーンを除く他の区画ゾーンは、その内部が陽圧状態
となる。一方、炉内の熱風を吸い込む熱風吸込ダクトの
吸込口が設けられた特定の区画ゾーンは、その内部が陰
圧状態となる。
された熱風が、特定の区画ゾーンに向かって流れると共
に、その途中でゲートの狭路を通る際に流速を増した噴
流となり、これが熱風対流ゾーンを搬送される被塗物の
表面に吹き付けられて被塗物の加熱効果が高められる。
前直後にかけては、その狭路を通り抜ける被塗物によっ
て狭路の空間が著しく狭められるので、狭路を通る熱風
の流速が著しく増大し、しかも、その高流速の熱風が被
塗物の表面に沿って流れると同時に、当該熱風が、被塗
物の形状抵抗によってその熱風の流通方向から見て被塗
物の後方に後流の渦を生ずるため、被塗物の上面や左右
側面のみならず、前面と後面を含めた全体が非常に熱効
率良く均一に加熱される。
吹出口から吹き出す熱風が炉内の壁面に勢い良く打ち当
たって横流れを生じたとしても、その横流れの熱風は、
壁面に突設した区画板により寸断されて勢力を弱められ
ると同時に、その区画板の表面を伝って被塗物の搬送路
側へ迂回し、ゲートの狭路を通る熱風と合流するので、
被塗物の加熱効果を損なうおそれは少ない。したがっ
て、熱風吹出ダクトの吹出口から吹き出す熱風の吹出風
速を高め、熱風対流ゾーンの設定温度を低くして、熱風
発生装置のガス消費量を低減することによって省エネを
図ることも可能となる。
よって具体的に説明する。図1は本発明に係る塗装用乾
燥炉の一例を示す縦断面図、図2はその乾燥炉の横断面
図、図3は本発明の作用を示す概略図である。
物Wとなる自動車ボディの入口2と出口3が開口したト
ンネル形の炉内に、入口2から搬入された被塗物Wを熱
風吹出ダクト4の吹出口5から吹き出す熱風によって加
熱昇温させる熱風対流ゾーン6で成る昇温ゾーンと、昇
温ゾーンを通過した被塗物Wを熱風吹出ダクト7の吹出
口8から吹き出す熱風によって設定温度に加熱する熱風
対流ゾーン9で成る保持ゾーンが設けられている。
熱風吹出ダクト4の吹出口5から炉内に吹き出された熱
風を吸い込む熱風吸込ダクト10の吸込口11が設けら
れ、当該吸込口11から吸い込まれた熱風がリターンダ
クト12を通じて熱風発生装置13へ送られて、ガスバ
ーナ14の燃焼ガスと混合して熱の給与を受けた後、送
風ファン15によりサプライダクト16を通じて熱風吹
出ダクト4に循環供給されると共に、一部が排気ダクト
17を通じて排ガス脱臭装置18へ排出されるようにな
っている。
には、炉内の左右の壁面19,19に突設した一対の区
画板20,20によって被塗物Wの自動車ボディが通り
抜け可能な狭路21を形成する複数のゲートG1 〜G6
が、所要間隔で配設されて、その熱風対流ゾーン9が複
数の区画ゾーンZ1 〜Z5 に区分されると共に、隣接す
る二つの区画ゾーンZ2 及びZ4 間に介在する区画ゾー
ンZ3 にのみ、炉内の熱風を吸い込む熱風吸込ダクト2
2の吸込口23が設けられている。
から吸い込まれた炉内の熱風が、リターンダクト24を
通じて熱風発生装置25へ送られて、ガスバーナ26の
燃焼ガスと混合して熱の給与を受けた後、送風ファン2
7によりサプライダクト28を通じて熱風吹出ダクト7
に循環供給されると共に、一部が排気ダクト29を通じ
て排ガス脱臭装置18へ排出されるようになっている。
などして固定した鋼板等で形成されている。また、区画
ゾーンZ1 〜Z5 のゾーン長は、被塗物Wとなる自動車
ボディのボディ長の約 1.5〜 2.5倍に相当する6〜10
m程度の長さに選定されている。
は、それぞれ炉内の排ガスを排気ファン31で吸引排出
する排気ダクト32が接続された入口フード33と出口
フード34を設けて、炉内の排ガスが出入口2及び3か
ら炉外に漏洩することを防止している。
であり、次にその作用について説明する。乾燥炉の入口
2から炉内に搬入された被塗物Wは、まず、熱風吹出ダ
クト4の吹出口5から吹き出す熱風を熱風吸込ダクト1
0の吸込口11から吸い込んで炉内に対流を生じさせる
熱風対流ゾーン6で成る昇温ゾーンを搬送されて、被塗
物Wの濡れた塗膜が乾燥されると共に、設定温度まで加
熱昇温される。
風対流ゾーン9に移行して、ゲートG1 〜G6 により区
分された複数の区画ゾーンZ1 〜Z5 を順次通過しなが
ら、それら各区画ゾーンZ1 〜Z5 内で熱風吹出ダクト
7の吹出口8から吹き出す熱風が吹き付けられて設定温
度に加熱保持される。
けた熱風吸込ダクト22の吸込口23から炉内の熱風が
吸い込まれることによって、熱風吹出ダクト7の吹出口
8から他の区画ゾーンZ1 ,Z2 ,Z4 及びZ5 内に吹
き出した熱風が、区画ゾーンZ3 側に吸引されて、当該
区画ゾーンZ3 へ向かう流れを生じ、その熱風の流れ
が、途中でゲートG2 〜G5 の狭路21を通過して流速
を増すと同時に、流速を増した状態で、搬送中の被塗物
Wに吹き付けられて、その被塗物Wの加熱効果が高めら
れる。
21を通り抜ける際は、その被塗物Wによって狭路21
の空間が著しく狭められるため、熱風が狭路21を通過
して噴流となる縮流現象が顕著になって、より一層流速
が増す。しかも、図3に示すように、狭路21を通過し
て流速を増した熱風は、被塗物Wの形状抵抗により、そ
の熱風の流通方向から見て被塗物Wの後方に渦巻く後流
を生ずるので、被塗物Wとなる自動車ボディの上面や左
右側面のみならず、前面及び後面の加熱効果も著しく高
められる。
用車に比べてボディの前面と後面が著しく大きいワンボ
ックス・カーなどであっても、その前面と後面を含めた
ボディ全体を熱効率良く均一に加熱することができると
同時に、加熱効果が高められることにより、熱風を加熱
するガスバーナ26の燃焼量を低減して省エネを図るこ
とも可能となる。
き出す熱風が被塗物Wの搬送路を挟んで反対側にある壁
面19に勢い良く打ち当たって横流れを生ずる程度ま
で、熱風の吹出風速を高めても、壁面19に沿って横流
れする熱風は、その壁面19に突設した区画板20で各
区画ゾーンZ1 〜Z5 ごとに寸断されて勢力が弱められ
ると同時に、壁面19から区画板20の表面を伝って被
塗物Wの搬送路側へ迂回し、ゲートG1 〜G6 の狭路2
1を通る熱風と合流することとなるから、被塗物Wの加
熱効果を損なうおそれはない。
から被塗物Wの側面に向かって吹き出す熱風の吹出風速
を高めて被塗物Wの加熱効果を飛躍的に高めることがで
きる。実験でも、熱風の吹出風速を従来の約2倍に相当
する12〜16m/秒に高めると、熱風対流ゾーン9内
の設定温度を従来より約20〜30℃低い110℃まで
低下させてガスバーナ26の燃料費節減を図っても、被
塗物Wの加熱効果は従来と全く遜色ないことが確認され
た。
9に六つのゲートG1 〜G6 を設けて、五つの区画ゾー
ンZ1 〜Z5 を形成したが、区画ゾーンZ1 及びZ5 の
ゲートG1 及びG6 は省いてもよい。また、区画ゾーン
は三以上形成すれば足りる。更に、熱風吸込ダクト22
の吸込口23を設ける区画ゾーンは、必ずしも一つに限
るものではなく、例えば、図1の区画ゾーンZ3 に加え
て、それと隣接する区画ゾーンZ2 又はZ4 にも吸込口
23を設けて良い。
口2と出口3が炉本体1よりも低い位置に開口する山型
炉になっているが、本発明は平型炉にも勿論適用でき
る。また、昇温ゾーンが、熱風対流ゾーン6で成るもの
に限らず、輻射加熱ゾーンで成るものであっても良い。
搬送される被塗物を熱風によって熱効率良く加熱できる
と同時に、その熱風を加熱するガスバーナの燃料費を節
減して省エネを図ることもできるという大変優れた効果
がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 トンネル形の炉内に、その炉内を搬送さ
れる被塗物(W)を熱風吹出ダクト(7)の吹出口
(8)から吹き出す熱風によって加熱する熱風対流ゾー
ン(9)が設けられた塗装用乾燥炉において、炉内の壁
面(19)に突設した区画板(20)で前記被塗物(W)が
通り抜け可能な狭路(21)を形成する複数のゲート(G
1 〜G6 )が、前記熱風対流ゾーン(9)に沿って所要
間隔で配設されて、前記熱風対流ゾーン(9)が三以上
の区画ゾーン(Z1 〜Z5 )に区分されると共に、それ
ら区画ゾーン(Z1 〜Z5 )のうち、隣接する二つの区
画ゾーン(Z2 ,Z4 )間に介在する特定の区画ゾーン
(Z3 )に、炉内の熱風を吸い込む熱風吸込ダクト(2
2)の吸込口(23)が設けられていることを特徴とする
塗装用乾燥炉。 - 【請求項2】 前記被塗物(W)が、自動車ボディであ
り、前記各区画ゾーン(Z1 〜Z5 )のゾーン長が、自
動車ボディのボディ長の約 1.5〜 2.5倍に相当する長さ
に選定されている請求項1記載の塗装用乾燥炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18857997A JP3660471B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 塗装用乾燥炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18857997A JP3660471B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 塗装用乾燥炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1128409A true JPH1128409A (ja) | 1999-02-02 |
| JP3660471B2 JP3660471B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=16226156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18857997A Expired - Fee Related JP3660471B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 塗装用乾燥炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3660471B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008303418A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Nissan Motor Co Ltd | 電着塗膜の乾燥方法及び電着乾燥炉 |
| JP2016138670A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 日産自動車株式会社 | 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 |
| JP2016138668A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 日産自動車株式会社 | 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 |
| CN108195179A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-06-22 | 山东琦泉能源科技有限公司 | 通风干燥装置及通风干燥方法 |
| JP2021156510A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | アイシン辰栄株式会社 | 熱風式乾燥炉 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18857997A patent/JP3660471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008303418A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Nissan Motor Co Ltd | 電着塗膜の乾燥方法及び電着乾燥炉 |
| JP2016138670A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 日産自動車株式会社 | 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 |
| JP2016138668A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 日産自動車株式会社 | 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 |
| CN108195179A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-06-22 | 山东琦泉能源科技有限公司 | 通风干燥装置及通风干燥方法 |
| JP2021156510A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | アイシン辰栄株式会社 | 熱風式乾燥炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3660471B2 (ja) | 2005-06-15 |
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