JPH11284259A - パルスレーザ装置 - Google Patents

パルスレーザ装置

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JPH11284259A
JPH11284259A JP8538198A JP8538198A JPH11284259A JP H11284259 A JPH11284259 A JP H11284259A JP 8538198 A JP8538198 A JP 8538198A JP 8538198 A JP8538198 A JP 8538198A JP H11284259 A JPH11284259 A JP H11284259A
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JP
Japan
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discharge
laser
laser gas
pulse
pps
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Application number
JP8538198A
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English (en)
Inventor
Sueo Ando
末雄 安藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザガスの流速を最適に設定及び制御する
ことができるパルスレーザ装置を提供する。 【解決手段】 放電空間を通過するレーザガスの流速
(V)とパルス繰り返し数(PPS)と放電幅(W)及
び主電極と予備電離用電極の中心間距離(L)の関係
が、(1)式乃至(3)式を満足するように、レーザガ
スの流速(V)を制御する。 【数16】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば炭酸ガス、
エキシマレーザ等のパルスレーザ装置に係り、特に、放
電空間におけるレーザガスの流速を制御することによ
り、放電の安定性を損なわず、レーザ加工上必要なパル
ス繰り返し数を選定し、また、適宜調整することができ
るパルスレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガス、エキシマレーザ等の短パルス
レーザ光を発生させるパルスレーザ装置は、金属の各種
加工を始めとして、同位体分離、半導体プロセス加工、
表面改質等、多くの用途に実用化されてきている。この
種のパルスレーザ装置では、多くの用途で実用化するた
めに、高品質で安定したレーザ光を供給することが不可
欠であり、また、安価で高い信頼性が要求されている。
【0003】一般に、高品質で安定したレーザ光を供給
するためには、放電空間において予備電離放電と主放電
のパルス放電を行う際に、放電空間を通過するレーザガ
スの流速を一定以上の流速に保つ必要がある。このた
め、レーザガスを循環させるために用いられる送風機
は、インバータ駆動用モータに接続され、必要な回転数
(N)でレーザガスを循環させている。
【0004】図4は、この種のパルスレーザ装置の全体
構成を模式的に示す断面図である。すなわち、この種の
パルスレーザ装置は、レーザチャンバー1の内部に、予
備電離放電及び主放電が行われる放電部2、レーザガス
5を循環させるための送風機3及びレーザガス5を冷却
するためのガスクーラー4が収納されている。また、レ
ーザチャンバー1の内部には、大気圧以上の圧力でレー
ザガス5が封入されている。
【0005】さらに、前記送風機3はカップリング6を
介して、レーザチャンバー1の外部に設けられたモータ
7と連結され、電源部10との間に設けられたインバー
タ8と制御部9によって、モータ7と送風機3を必要な
回転数(N)で回転させるように構成されている。そし
て、モータ7と送風機3を回転させることによってレー
ザガス5を循環させ、このレーザガス5を放電部2の放
電空間に一定以上の流速で通過させるように構成されて
いる。
【0006】また、図5は放電部の構成を模式的に示す
断面図である。すなわち、放電部2は、前記送風機3の
回転によって循環するレーザガス5の流れ方向(図中、
矢印方向)と放電方向(図中、上下方向)が直交するよ
うに、放電空間を挟んで主電極2a,2bが対向配置さ
れ、さらに、主電極2a,2bの両側面には、放電空間
を挟んで対向するように予備電離用のピン状電極2c,
2dが配置されている。このように構成された放電部2
においては、電源部10から立ち上がりの早い急峻で高
電圧のパルス電圧が印加されると、放電空間を一定以上
の流速で通過するレーザガス5が励起され、予備電離放
電に続いて主放電のパルス放電が発生する。
【0007】図6は、パルス放電時の放電空間における
レーザガス5の通過距離(Li)と放電幅(W)の関係
を示す図である。ここで、パルス放電を安定的に行うた
めには、上述したように放電空間を通過するときのレー
ザガス5には、一定以上の流速(V)が必要となる。そ
の理由は、放電空間を通過するレーザガス5が放電励起
されることによってミクロ的に成分が分解され、この分
解されたレーザガス5が次のパルス放電時に放電空間に
滞在していると、アーク放電に至り、放電が不安定とな
るためである。すなわち、レーザガス5の循環に必要な
一定以上の流速(V)とは、放電励起されたレーザガス
5が、次のパルス放電時には放電空間に滞在しないで、
放電空間を通過完了するだけの流速があればよいとされ
ている。
【0008】一般的に、放電空間を通過するときのレー
ザガス5の流速(V)は、次のパルス放電までの間に、
放電幅(W)の2倍程度以上の距離を通過するように決
め、下式(6)で求めることができる。
【0009】
【数3】V=CR×W×PPS …(6) W:放電幅 PPS:パルス繰り返し数 CR:クリアランスレシオ ここで、CR(クリアランスレシオ)とは、次のパルス
放電までに放電空間を通過するレーザガス5の通過距離
(Li)と放電幅(W)の割合を表すものであり、上述
したように、放電幅(W)の2倍程度以上とするのが一
般的である。また、上式(6)によって放電空間を通過
するときのレーザガス5の流速(V)が求まると、放電
空間の長さと主電極間のギャップ寸法からレーザガス5
の循環量(Q)を求めることができ、さらに、送風機3
の性能から、モータ7及び送風機3の回転数(N)を設
定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のパルスレーザ装置では、安定的なパルス放電を得るた
めに、主電極2a,2bの主放電によってミクロ的に成
分が分解されたレーザガス5を、次のパルス放電までの
間に放電空間を完全に通過させることができるように、
レーザガス5の流速(V)を制御することにより、次の
パルス放電時には放電空間をフレッシュなレーザガス5
で満たし、このフレッシュなレーザガス5を放電励起す
るように構成されている。
【0011】しかしながら、上述したように、パルスレ
ーザ装置では、主電極2a,2bの両側面に配置された
予備電離用のピン状電極2c,2dによって、主放電に
先だって予備電離放電が行われるが、この予備電離放電
によっても主放電と同様にレーザガス5の成分がミクロ
的に分解される。特に、主電極2a,2bの上流側に配
設されたピン状電極2c,2dの予備電離放電によって
分解されたレーザガス5が、次のパルス放電時に放電空
間に滞在していると、上述したと同様にアーク放電に至
り、放電が不安定となる。
【0012】すなわち、従来は、上記(6)式に基づい
て放電空間を通過するレーザガス5の流速(V)を求め
ているが、パルス繰り返し数(PPS)、主電極2a,
2bとピン状電極2c,2dの中心間距離(L)及びC
Rの関係によっては、主電極2a,2bの上流側に配設
されたピン状電極2c,2dにおける予備電離放電によ
って分解されたレーザガス5が、次のパルス放電時に放
電空間に滞在する可能性がある。
【0013】例えば、図7に示したように、 パルス繰り返し数 PPS=200 主電極とピン状電極の中心間距離 L=60mm 主電極による放電幅 W=25mm CR(クリアランスレシオ) CR=2 と仮定すると、ピン状電極中心から放電幅(W)の両端
部までの距離La,Lbは、
【数4】 La=L−W/2=60−25/2=47.5mm Lb=L+W/2=60+25/2=72.5mm となる。また、放電空間におけるレーザガスの流速V
は、(6)式より、
【数5】 1パルス放電当たりのピン状電極中心からのレーザガス
の通過距離L1 は、
【数6】 L1=V/PPS=10000/200=50mm となる。
【0014】従って、La<L1 <Lbとなり、主電極
2a,2bの上流側に配設されたピン状電極2c,2d
における予備電離放電によって分解されたレーザガス5
は、次のパルス放電時に放電空間に滞在することにな
る。その結果、放電部においてアーク放電が発生し、主
電極2a,2bによる主放電が不安定になるという問題
があった。
【0015】一方、パルスレーザ装置のパルス繰り返し
数(PPS)、あるいは、放電空間におけるレーザガス
5の流速(V)等は、一定のレーザ加工条件を考慮して
設定されている。しかしながら、レーザ加工するとき、
加工条件を変化させて加工する場合が想定される。
【0016】この場合、パルス繰り返し数(PPS)あ
るいはレーザガス5の流速(V)をレーザ加工条件に合
わせて変更する必要があるが、レーザガス5の流速
(V)の調整変更は、上述した放電の安定性に大きく影
響するため、非常に困難であった。また、レーザガス5
の循環量(Q)と送風機3の回転数(N)は比例関係と
なるため、レーザガス5の流速(V)の調整変更は、送
風機3とモータ7の回転数(N)を変更することにより
行う。しかし、送風機3とモータ7の回転数の変更は、
パルスレーザ装置の放電を停止して行うため、加工効率
が悪くなっていた。
【0017】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解決するために提案されたもので、その第1の目的
は、放電空間を通過するレーザガスの流速を最適に設定
及び制御することができ、常に安定した放電を得ること
ができるパルスレーザ装置を提供することにある。ま
た、第2の目的は、放電の安定性を損なうことなく、パ
ルス繰り返し数及びレーザガスの流速の変更を、放電を
停止せずに行うことができる高効率のパルスレーザ装置
を提供することにある。さらに、第3の目的は、レーザ
加工条件を変更する際の時間的効率の向上を図ったパル
スレーザ装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、放電空間を挟んで対向配
置された主電極と、前記主電極の両側面に前記放電空間
を挟んで対向配置された予備電離用電極により放電部を
形成し、送風機によって前記放電部にレーザガスを供給
し、このレーザガスを励起することによりレーザを発生
させるパルスレーザ装置において、放電空間を通過する
レーザガスの流速(V)とパルス繰り返し数(PPS)
と放電幅(W)及び主電極と予備電離用電極の中心間距
離(L)の関係が、(1)式乃至(3)式を満足するよ
うに、レーザガスの流速(V)を制御するように構成し
たことを特徴とするものである。
【数7】 上記のような構成を有する請求項1に記載のパルスレー
ザ装置によれば、主放電と予備電離放電によってミクロ
的に成分が分解されたレーザガスが、次のパルス放電時
には放電空間に存在しないので、常に安定した放電を得
ることができる。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のパルスレーザ装置において、前記主電極と予備電離用
電極の中心間距離(L)と放電幅(W)との関係につい
て(4)式が成り立つ場合、放電空間を通過するレーザ
ガスの流速(V)とパルス繰り返し数(PPS)と放電
幅(W)及び主電極と予備電離用電極の中心間距離
(L)の関係が(5)式を満足するように、レーザガス
の流速(V)を制御するように構成したことを特徴とす
るものである。
【数8】 上記のような構成を有する請求項2に記載のパルスレー
ザ装置によれば、請求項1に記載のパルスレーザ装置の
作用・効果に加え、上流側の予備電離放電によって成分
が分解されたレーザガスの通過距離を、適切に制御する
ことができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のパルスレーザ装置において、レーザガスの流速(V)
とパルス繰り返し数(PPS)と放電幅(W)及び主電
極と予備電離用電極の中心間距離(L)の関係が(5)
式の範囲内となるようにレーザガスの流速(V)を制御
するとき、n1 は最大値を選択するように構成したこと
を特徴とするものである。上記のような構成を有する請
求項3に記載のパルスレーザ装置によれば、請求項2に
記載のパルスレーザ装置の作用・効果に加え、予備電離
放電によって成分が分解されたレーザガスの通過距離の
最適値を求めることができるため、放電空間におけるレ
ーザガスの流速(V)を、放電の安定性を損なうことな
く最小値とすることができる。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のパルスレーザ装置において、前記前記(1)式乃至
(3)式に基づいて、パルス繰り返し数(PPS)に対
応した適正なレーザガスの流速(V)を演算し、前記送
風機の回転数(N)を制御することにより、前記レーザ
ガスの流速(V)を制御するように構成したことを特徴
とするものである。また、請求項5に記載の発明は、請
求項2に記載のパルスレーザ装置において、前記(4)
式が成り立つ場合、前記(5)式に基づいて、パルス繰
り返し数(PPS)に対応した適正なレーザガスの流速
(V)を演算し、前記送風機の回転数(N)を制御する
ことにより、前記レーザガスの流速(V)を制御するよ
うに構成したことを特徴とするものである。上記のよう
な構成を有する請求項4又は請求項5に記載の発明によ
れば、変更したいパルス繰り返し数に対応して、送風機
の回転数を簡単に制御することができ、さらに、レーザ
ガスの流速(V)を制御することができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれか一に記載のパルスレーザ装置におい
て、パルス繰り返し数(PPS)を放電中に変更する場
合、パルス繰り返し数(PPS)に対応したレーザガス
の流速(V)が適正な数値になるまで、レーザ発振を停
止するように構成したことを特徴とするものである。上
記のような構成を有する請求項6に記載の発明によれ
ば、パルス繰り返し数(PPS)及びレーザガスの流速
(V)の変更を、放電を停止せずにレーザ発振のみ停止
した状態で行うことができるため、レーザ加工条件を変
更する場合の時間的効率が大幅に向上する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のパルスレーザ装置において、パルス繰り返し数(PP
S)を放電中に変更する場合、前記送風機駆動用のモー
タの回転周波数(f)をモニターすることにより、パル
ス繰り返し数(PPS)に対応したレーザガスの流速
(V)が適正な数値になっていることを判断して、前記
レーザ発振の停止状態を解除するように構成したことを
特徴とするものである。上記のような構成を有する請求
項7に記載の発明によれば、パルス繰り返し数及びレー
ザガスの流速の変更に伴うレーザ発振停止解除を、送風
機の回転周波数をモニターして即座に判断するため、レ
ーザ加工条件を変更する場合の時間的効率が大幅に向上
する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパルスレーザ
装置の一つの実施形態について、図面を参照して具体的
に説明する。なお、図4乃至図7に示した従来型と同一
の部材には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0025】なお、図1は、本発明のパルスレーザ装置
の一実施形態におけるパルス放電時の放電空間における
レーザガス5の通過距離(Li)を示す図であり、図2
は、放電空間におけるレーザガス5の流速(V)と送風
機3の回転周波数(f)の関係を示すグラフであり、ま
た、図3は、パルス繰り返し数(PPS)と放電空間に
おけるレーザガス5の通過距離(Li)と送風機3の回
転周波数(f)の関係を示すグラフである。
【0026】まず、図1において、主電極2a,2bの
上流側に配設されたピン状電極2c,2dにおける予備
電離放電によって分解されたレーザガス5(点A)が、
次のパルス放電時に放電空間に滞在しないように、レー
ザガス5の流速(V)を設定する。
【0027】すなわち、従来から用いられている(6)
式において、
【数9】V=CR×W×PPS …(6) (V/PPS)=CR×W ここで、上述したように、CR≧2であるから、
【数10】 Li=(V/PPS)≧2W …(1) また、図1より、次回のパルス放電までのレーザガス5
の通過距離(Li)及びその整数倍が、放電空間に含ま
れないようにする必要がある。すなわち、
【数11】 上記(1)式乃至(3)式を満足するようにレーザガス
の流速(V)を制御することにより、主放電及び予備電
離放電によってミクロ的に成分が分解されたレーザガス
が、次のパルス放電時に放電空間に滞在することを防止
できるので、常に安定した放電を得ることができる。
【0028】続いて、放電幅(W)とピン状電極と主電
極の中心間距離(L)の関係で、以下に示す(4)式が
成り立つ場合、レーザガスの流速(V)、パルス繰り返
し数(PPS)、放電幅(W)及び主電極とピン状電極
の中心間距離(L)の関係を、上記(1)式乃至(3)
式を満足させると共に、(5)式の範囲内となるように
レーザガスの流速(V)を制御する。
【0029】
【数12】 このとき、(5)式において、n1 は最大値とする。
【0030】例えば、 パルス繰り返し数 PPS=200 主電極とピン状電極の中心間距離 L=60mm 主電極による放電幅 W=20mm CR(クリアランスレシオ) CR=2.4 と仮定すると、ピン状電極中心から放電幅端部までの距
離La,Lbは、
【数13】 La=L−W/2=60−20/2=50mm Lb=L+W/2=60+20/2=70mm となる。
【0031】また、放電空間におけるレーザガスの流速
(V)は、(6)式から、
【数14】 1パルス放電当たりのピン状電極中心からのレーザガス
の通過距離L1は、
【数15】 L1 =V/PPS=9600/200=48mm となる。
【0032】以上から、L1 <Laとなり、ピン状電極
2c,2dにおける予備電離放電によって成分が分解さ
れたレーザガス5は、次回以降のパルス放電時には放電
空間に存在しないことになる。
【0033】これを、上述の(1)式から(5)式に当
てはめてみると、1パルス放電当たりのレーザガス5の
通過距離L1 (=V/PPS)は、(1)式乃至(3)
式を満足し、また、(4)式及び(5)式を満足する。
つまり、図1に示すように、放電空間を通過するレーザ
ガス5の流速(V)を適切に設定することで、主放電及
び予備電離放電によってミクロ的に成分が分解されたレ
ーザガス5が、次回以降のパルス放電時に放電空間に滞
在することなく、常にフレッシュなレーザガス5が放電
励起されることになる。
【0034】このとき、放電空間におけるレーザガス5
の流速(V)の設定及び制御は、前記制御部9により、
パルス繰り返し数(PPS)に対応して、上式(1)か
ら(5)を演算して適正値が求められる。また、レーザ
ガス5の流速(V)は、図2に示すように、送風機3の
特性から、その回転周波数(f)と比例関係にあるた
め、インバータ駆動用モータ7の回転数(N)を変更
し、送風機3の循環量(Q)を設定及び制御すればよ
い。
【0035】さらに、レーザ加工条件を変更する場合、
パルス繰り返し数(PPS)及びそのときのレーザガス
5の流速(V)の最適値の設定及び制御は、上述したよ
うにインバータ駆動用モータ7の回転数(N)を変更す
るだけでよいため、パルスレーザ装置の放電を停止する
必要はなく、レーザ発振のみ停止すればよい。ここで、
放電空間を通過するレーザガス5の流速(V)は、上述
したように送風機3の回転周波数(f)と比例関係にあ
るため、レーザ発振停止解除のタイミングは、制御部9
により送風機3の回転周波数(f)をモニターすること
で、レーザガス5の流速(V)が最適値となったことを
判断し、レーザ発振停止を解除するように構成すること
ができる。その結果、レーザ加工条件を変更する場合の
時間的効率が大幅に向上する。
【0036】ここで、上述した放電空間におけるレーザ
ガス5の1パルス当たりの通過距離と送風機3の回転周
波数(f)の関係は、図3に示すようになる。すなわ
ち、上記の(1)式〜(5)式に基づいて設定及び制御
されたレーザガス5の流速(V)は、図3に示す“A”
及び“B”の範囲となり、中でも最適値である“A”の
範囲に設定及び制御されることになる。
【0037】なお、レーザガス5の流速(V)を図3に
示す“B”の範囲とすると、送風機3による送風量が大
幅に増大し、パルスレーザ装置の大型化を招くことにな
るため、図3に示す“A”の範囲が望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放電空間を通過するレーザガスの流速を最適に設定及び
制御することができ、常に安定した放電を得ることがで
きるパルスレーザ装置を提供することができる。また、
放電の安定性を損なうことなく、パルス繰り返し数及び
レーザガスの流速の変更を、放電を停止せずに行うこと
ができる高効率のパルスレーザ装置を提供することがで
きる。さらに、レーザ加工条件を変更する際の時間的効
率の向上を図ったパルスレーザ装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルスレーザ装置の一実施形態におけ
るパルス放電時の放電空間におけるレーザガスの通過距
離(Li)を示す図
【図2】放電空間におけるレーザガスの流速(V)と送
風機の回転周波数(f)の関係を示すグラフ
【図3】パルス繰り返し数(PPS)と放電空間におけ
るレーザガスの通過距離(Li)と送風機の回転周波数
(f)の関係を示すグラフ
【図4】従来のパルスレーザ装置の全体構成を模式的に
示す断面図
【図5】従来のパルスレーザ装置の放電部を模式的に示
す断面図
【図6】従来のパルスレーザ装置におけるパルス放電時
の放電空間におけるレーザガスの通過距離(Li)と放
電幅(W)の関係を示す図
【図7】従来のパルスレーザ装置におけるパルス放電時
の放電空間において、予備電離放電によって分解された
レーザガスの通過距離(L1 )と放電幅(W)の関係を
示す図
【符号の説明】
1…レーザチャンバー 2…放電部 3…送風機 4…ガスクーラー 5…レーザガス 6…カップリング 7…モータ 8…インバータ 9…制御部 10…電源部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電空間を挟んで対向配置された主電極
    と、前記主電極の両側面に前記放電空間を挟んで対向配
    置された予備電離用電極により放電部を形成し、送風機
    によって前記放電部にレーザガスを供給し、このレーザ
    ガスを励起することによりレーザを発生させるパルスレ
    ーザ装置において、 放電空間を通過するレーザガスの流速(V)とパルス繰
    り返し数(PPS)と放電幅(W)及び主電極と予備電
    離用電極の中心間距離(L)の関係が、(1)式乃至
    (3)式を満足するように、レーザガスの流速(V)を
    制御するように構成したことを特徴とするパルスレーザ
    装置。 【数1】
  2. 【請求項2】 前記主電極と予備電離用電極の中心間距
    離(L)と放電幅(W)との関係について(4)式が成
    り立つ場合、放電空間を通過するレーザガスの流速
    (V)とパルス繰り返し数(PPS)と放電幅(W)及
    び主電極と予備電離用電極の中心間距離(L)の関係が
    (5)式を満足するように、レーザガスの流速(V)を
    制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    のパルスレーザ装置。 【数2】
  3. 【請求項3】 レーザガスの流速(V)とパルス繰り返
    し数(PPS)と放電幅(W)及び主電極と予備電離用
    電極の中心間距離(L)の関係が(5)式の範囲内とな
    るようにレーザガスの流速(V)を制御するとき、n1
    は最大値を選択するように構成したことを特徴とする請
    求項2に記載のパルスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記(1)式乃至(3)式に基づいて、
    パルス繰り返し数(PPS)に対応した適正なレーザガ
    スの流速(V)を演算し、前記送風機の回転数(N)を
    制御することにより、前記レーザガスの流速(V)を制
    御するように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のパルスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記(4)式が成り立つ場合、前記
    (5)式に基づいて、パルス繰り返し数(PPS)に対
    応した適正なレーザガスの流速(V)を演算し、前記送
    風機の回転数(N)を制御することにより、前記レーザ
    ガスの流速(V)を制御するように構成したことを特徴
    とする請求項2に記載のパルスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 パルス繰り返し数(PPS)を放電中に
    変更する場合、パルス繰り返し数(PPS)に対応した
    レーザガスの流速(V)が適正な数値になるまで、レー
    ザ発振を停止するように構成したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか一に記載のパルスレーザ装
    置。
  7. 【請求項7】 パルス繰り返し数(PPS)を放電中に
    変更する場合、前記送風機駆動用のモータの回転周波数
    (f)をモニターすることにより、パルス繰り返し数
    (PPS)に対応したレーザガスの流速(V)が適正な
    数値になっていることを判断して、前記レーザ発振の停
    止状態を解除するように構成したことを特徴とする請求
    項6に記載のパルスレーザ装置。
JP8538198A 1998-03-31 1998-03-31 パルスレーザ装置 Pending JPH11284259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010552A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Gigaphoton Inc 高繰返し高出力パルスガスレーザ装置

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