JPH1128550A - 連続鋳造用鋳型及び連続鋳造時の幅替え方法 - Google Patents
連続鋳造用鋳型及び連続鋳造時の幅替え方法Info
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- JPH1128550A JPH1128550A JP18253397A JP18253397A JPH1128550A JP H1128550 A JPH1128550 A JP H1128550A JP 18253397 A JP18253397 A JP 18253397A JP 18253397 A JP18253397 A JP 18253397A JP H1128550 A JPH1128550 A JP H1128550A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラブを高速で連続鋳造する場合において
も、鋳型のコーナー部近傍で鋳型と鋳片とが常に接触す
るようにする。 【解決手段】 断面形状が矩形で、短辺12側の冷却面
12aを長辺13側の冷却面13aで挟み込む構造の連
続鋳造用鋳型11である。長辺13側の冷却面13aは
入口13aaから出口13abに至る全領域において湾
曲や折曲部のない平面で形成する。一方、短辺12側の
冷却面12aは、入口12aaにおける幅方向中央部の
厚さt1 が長辺側部分の厚さt2 より小さくなるよう
に、入口12aaに湾曲12bや折曲部12cを設け、
かつ、この湾曲12bや折曲部12cが、出口12ab
側では、入口12aaにおける長辺側部分の厚さt2 よ
り若干大きい厚さで、湾曲や折曲部のない平面になるよ
うに、徐々に変化させた構成である。
も、鋳型のコーナー部近傍で鋳型と鋳片とが常に接触す
るようにする。 【解決手段】 断面形状が矩形で、短辺12側の冷却面
12aを長辺13側の冷却面13aで挟み込む構造の連
続鋳造用鋳型11である。長辺13側の冷却面13aは
入口13aaから出口13abに至る全領域において湾
曲や折曲部のない平面で形成する。一方、短辺12側の
冷却面12aは、入口12aaにおける幅方向中央部の
厚さt1 が長辺側部分の厚さt2 より小さくなるよう
に、入口12aaに湾曲12bや折曲部12cを設け、
かつ、この湾曲12bや折曲部12cが、出口12ab
側では、入口12aaにおける長辺側部分の厚さt2 よ
り若干大きい厚さで、湾曲や折曲部のない平面になるよ
うに、徐々に変化させた構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面形状が矩形
で、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟み込む構造の
連続鋳造用鋳型、及び、この鋳型を用いて連続鋳造時に
幅替えする方法に関するものである。
で、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟み込む構造の
連続鋳造用鋳型、及び、この鋳型を用いて連続鋳造時に
幅替えする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の矩形断面の連続鋳造用鋳型におい
ては、冷却面は、図4に示すように、長辺側、短辺側を
問わず、入口から出口に至る全領域において湾曲や折曲
部のない平面で形成されており、長辺1と短辺2のなす
角度θは90°に設定されている。また、ビレット用の
連続鋳造機の場合や、矩形チューブの鋳型の場合も、そ
れぞれの二辺のなす角度は90°に設定するのが普通で
ある。
ては、冷却面は、図4に示すように、長辺側、短辺側を
問わず、入口から出口に至る全領域において湾曲や折曲
部のない平面で形成されており、長辺1と短辺2のなす
角度θは90°に設定されている。また、ビレット用の
連続鋳造機の場合や、矩形チューブの鋳型の場合も、そ
れぞれの二辺のなす角度は90°に設定するのが普通で
ある。
【0003】ところで、連続鋳造では、通常、鋳型コー
ナー部分における凝固は、隣合う両辺からの冷却によっ
て進行するので、鋳片コーナー部分の角度は90°以下
になって、鋳型と接触しない部分ができる。この現象
は、鋳造速度が比較的低速の場合には、鋳片の断面形状
が悪くなるという問題以外には大きな問題を生じない
が、鋳造速度が高速になってくると、接触していない部
分に表面割れを生じたり、その部分のシェルが破断し、
いわゆるブレークアウトが発生するという問題があっ
た。
ナー部分における凝固は、隣合う両辺からの冷却によっ
て進行するので、鋳片コーナー部分の角度は90°以下
になって、鋳型と接触しない部分ができる。この現象
は、鋳造速度が比較的低速の場合には、鋳片の断面形状
が悪くなるという問題以外には大きな問題を生じない
が、鋳造速度が高速になってくると、接触していない部
分に表面割れを生じたり、その部分のシェルが破断し、
いわゆるブレークアウトが発生するという問題があっ
た。
【0004】このような問題を解決するために、特開平
4−319044号では、ビレットの連続鋳造機用鋳型
において、入口におけるコーナー部分の角度を90°以
上となし、かつ、出口におけるコーナー部分の角度が9
0°になるように、入口から出口に向けてコーナー部分
の角度を連続的に90°に近づけてゆくものが提案され
ている。
4−319044号では、ビレットの連続鋳造機用鋳型
において、入口におけるコーナー部分の角度を90°以
上となし、かつ、出口におけるコーナー部分の角度が9
0°になるように、入口から出口に向けてコーナー部分
の角度を連続的に90°に近づけてゆくものが提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平4−319
044号で提案された鋳型を使用した場合には、ビレッ
トを連続鋳造する場合における鋳造速度の高速化に貢献
できるものの、鋳型コーナー部分の角度を90°以上か
ら90°まで連続的に変化させるために、短辺のみなら
ず長辺の形状をも変化させているので、いわゆるスラブ
を連続鋳造する場合に使用する矩形形状をした鋳型、す
なわち、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟み込む構
造の鋳片幅可変型鋳型においては、採用できなかった。
044号で提案された鋳型を使用した場合には、ビレッ
トを連続鋳造する場合における鋳造速度の高速化に貢献
できるものの、鋳型コーナー部分の角度を90°以上か
ら90°まで連続的に変化させるために、短辺のみなら
ず長辺の形状をも変化させているので、いわゆるスラブ
を連続鋳造する場合に使用する矩形形状をした鋳型、す
なわち、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟み込む構
造の鋳片幅可変型鋳型においては、採用できなかった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、断面形状が矩形で、短辺側の冷却
面を長辺側の冷却面で挟み込む構造の連続鋳造用鋳型を
用いて、いわゆるスラブを高速で連続鋳造する場合にお
いても、鋳型のコーナー部近傍で鋳型と鋳片とが常に接
触するような鋳型及びこの鋳型を用いた連続鋳造時の幅
替え方法を提供することを目的としている。
なされたものであり、断面形状が矩形で、短辺側の冷却
面を長辺側の冷却面で挟み込む構造の連続鋳造用鋳型を
用いて、いわゆるスラブを高速で連続鋳造する場合にお
いても、鋳型のコーナー部近傍で鋳型と鋳片とが常に接
触するような鋳型及びこの鋳型を用いた連続鋳造時の幅
替え方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の連続鋳造用鋳型は、短辺側の冷却面入
口における幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより
小さくなるように、入口に湾曲や折曲部を設けると共
に、この湾曲や折曲部が、出口部では、入口における長
辺側部分の厚さより若干大きい厚さで、湾曲や折曲部の
ない平面になるように、徐々に変化させることとしてい
る。そして、このように短辺の形状のみ変化させること
で、鋳型コーナー部分の角度を90°以上〜90°まで
変化させられると共に、鋳片の幅替えをも可能とするこ
とができる。
ために、本発明の連続鋳造用鋳型は、短辺側の冷却面入
口における幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより
小さくなるように、入口に湾曲や折曲部を設けると共
に、この湾曲や折曲部が、出口部では、入口における長
辺側部分の厚さより若干大きい厚さで、湾曲や折曲部の
ない平面になるように、徐々に変化させることとしてい
る。そして、このように短辺の形状のみ変化させること
で、鋳型コーナー部分の角度を90°以上〜90°まで
変化させられると共に、鋳片の幅替えをも可能とするこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】鋳型コーナー部分の角度を90°
以上〜90°まで変化させる技術は、従来から実施され
ていた。しかしながら、従来より実施されていた技術
は、鋳型の長辺と短辺の両形状を変化させることによ
り、コーナー部分の角度を変化させていたので、幅替え
を行うことが前提となっているスラブを連続鋳造するた
めの鋳型については適用することができなかった。
以上〜90°まで変化させる技術は、従来から実施され
ていた。しかしながら、従来より実施されていた技術
は、鋳型の長辺と短辺の両形状を変化させることによ
り、コーナー部分の角度を変化させていたので、幅替え
を行うことが前提となっているスラブを連続鋳造するた
めの鋳型については適用することができなかった。
【0009】そこで、本発明者らは、鋳型コーナー部分
における角度変化と、幅替えを同時に可能とする技術に
ついて、種々検討した結果、短辺の形状のみ変化させる
ことで、長辺側の冷却面にも影響を与えることができる
ことを知見し、以下のような本発明を完成させた。
における角度変化と、幅替えを同時に可能とする技術に
ついて、種々検討した結果、短辺の形状のみ変化させる
ことで、長辺側の冷却面にも影響を与えることができる
ことを知見し、以下のような本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明の連続鋳造用鋳型は、断
面形状が矩形で、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟
み込む構造の連続鋳造用鋳型であって、長辺側の冷却面
は入口から出口に至る全領域において湾曲や折曲部のな
い平面で形成され、一方、短辺側の冷却面は、入口にお
ける幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより小さく
なるように、入口に湾曲や折曲部を設け、かつ、この湾
曲や折曲部が、出口部では、入口における長辺側部分の
厚さより若干大きい厚さで、湾曲や折曲部のない平面に
なるように、徐々に変化させているのである。
面形状が矩形で、短辺側の冷却面を長辺側の冷却面で挟
み込む構造の連続鋳造用鋳型であって、長辺側の冷却面
は入口から出口に至る全領域において湾曲や折曲部のな
い平面で形成され、一方、短辺側の冷却面は、入口にお
ける幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより小さく
なるように、入口に湾曲や折曲部を設け、かつ、この湾
曲や折曲部が、出口部では、入口における長辺側部分の
厚さより若干大きい厚さで、湾曲や折曲部のない平面に
なるように、徐々に変化させているのである。
【0011】上記した本発明の連続鋳造用鋳型では、短
辺においては、入口側に比べて出口側の方が短辺側の冷
却面の長さが短くなる。従来より、短辺の冷却面の長さ
は、鋳込み方向に沿って凝固収縮を補償するために短く
することが実施されている。従って、短辺の冷却面にお
ける入口と出口の長さの差を鋳片の凝固収縮量に合わせ
ておけば、短辺の冷却面によって形成される凝固シェル
は、鋳型から余分な力を受けることなく凝固するように
なる。
辺においては、入口側に比べて出口側の方が短辺側の冷
却面の長さが短くなる。従来より、短辺の冷却面の長さ
は、鋳込み方向に沿って凝固収縮を補償するために短く
することが実施されている。従って、短辺の冷却面にお
ける入口と出口の長さの差を鋳片の凝固収縮量に合わせ
ておけば、短辺の冷却面によって形成される凝固シェル
は、鋳型から余分な力を受けることなく凝固するように
なる。
【0012】また、本発明の連続鋳造用鋳型では、長辺
の冷却面によって凝固した凝固シェルにおける凝固収縮
の補償は、長辺の冷却面の長さを、入口より出口が短く
なるようにすることで、対応している。この長辺の冷却
面長さの変化範囲は、直線的に変化させても、また、よ
り効果を発揮させようとすれば、凝固収縮量に可能な限
り近づけるように放物線的に変化させてもよい。
の冷却面によって凝固した凝固シェルにおける凝固収縮
の補償は、長辺の冷却面の長さを、入口より出口が短く
なるようにすることで、対応している。この長辺の冷却
面長さの変化範囲は、直線的に変化させても、また、よ
り効果を発揮させようとすれば、凝固収縮量に可能な限
り近づけるように放物線的に変化させてもよい。
【0013】また、本発明の連続鋳造用鋳型において、
短辺側の冷却面入口に設ける湾曲や折曲部は、入口にお
ける幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより小さく
なるものであるならば、1段に限らず、複数段にしても
よい。
短辺側の冷却面入口に設ける湾曲や折曲部は、入口にお
ける幅方向中央部の厚さが長辺側部分の厚さより小さく
なるものであるならば、1段に限らず、複数段にしても
よい。
【0014】上記した本発明の連続鋳造用鋳型を使用し
た場合には、鋳込み中に鋳型の両短辺を接離移動させる
ことができるので、この両短辺の接離移動により長辺長
さが変化し、連続鋳造時の幅替えが可能となる。
た場合には、鋳込み中に鋳型の両短辺を接離移動させる
ことができるので、この両短辺の接離移動により長辺長
さが変化し、連続鋳造時の幅替えが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の連続鋳造用鋳型を図1〜図3
に示す実施例に基づいて説明し、この鋳型を用いて連続
鋳造時に幅替えを行う方法に及ぶ。図1(a)〜(c)
は本発明の連続鋳造用鋳型を平面方向から見た、左部分
の図面で、(a)は湾曲部を設けたもの、(b)は折曲
部を1か所設けた直線1段階変化のもの、(c)は折曲
部を2か所設けた直線2段階変化のもの、(d)は平面
視が(a)〜(c)に示す形状の本発明の連続鋳造用鋳
型を底面方向から見た左部分の図面、図2は平面視が図
1(a)で、底面視が図1(d)に示す本発明の連続鋳
造用鋳型を構成する片側の短辺のみを示した図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、図3は本発明の連続
鋳造用鋳型を構成する片側の長辺のみを示した図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
に示す実施例に基づいて説明し、この鋳型を用いて連続
鋳造時に幅替えを行う方法に及ぶ。図1(a)〜(c)
は本発明の連続鋳造用鋳型を平面方向から見た、左部分
の図面で、(a)は湾曲部を設けたもの、(b)は折曲
部を1か所設けた直線1段階変化のもの、(c)は折曲
部を2か所設けた直線2段階変化のもの、(d)は平面
視が(a)〜(c)に示す形状の本発明の連続鋳造用鋳
型を底面方向から見た左部分の図面、図2は平面視が図
1(a)で、底面視が図1(d)に示す本発明の連続鋳
造用鋳型を構成する片側の短辺のみを示した図で、
(a)は平面図、(b)は正面図、図3は本発明の連続
鋳造用鋳型を構成する片側の長辺のみを示した図で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0016】図1〜図3において、11は断面形状が矩
形の本発明に係る連続鋳造用鋳型であり、短辺12側の
冷却面12aを、長辺13側の冷却面13aで挟み込む
構造となっている。そして、このうち、長辺13側の冷
却面13aは、図3に示すように、冷却面13aの入口
13aaから出口13abに至る全領域において湾曲や
折曲部のない平面で形成されている。
形の本発明に係る連続鋳造用鋳型であり、短辺12側の
冷却面12aを、長辺13側の冷却面13aで挟み込む
構造となっている。そして、このうち、長辺13側の冷
却面13aは、図3に示すように、冷却面13aの入口
13aaから出口13abに至る全領域において湾曲や
折曲部のない平面で形成されている。
【0017】一方、短辺12側の冷却面12aは、例え
ば図2に示すように、冷却面12aの入口12aaにお
ける幅方向中央部の厚さt1 が長辺側部分の厚さt2 よ
りも小さくなるように、入口12aaに、例えば図1
(a)に示すような湾曲12bを設けたり、また、図1
(b)に示すように折曲部12cを1段設けたり、ま
た、図1(c)に示すように折曲部12cを2段設け、
かつ、この湾曲12bや折曲部12cが、出口12ab
部では、入口12aaにおける長辺側部分の厚さt 2 よ
り若干大きい厚さt3 で、湾曲や折曲部のない平面にな
るように、例えば直線状に徐々に変化させている。
ば図2に示すように、冷却面12aの入口12aaにお
ける幅方向中央部の厚さt1 が長辺側部分の厚さt2 よ
りも小さくなるように、入口12aaに、例えば図1
(a)に示すような湾曲12bを設けたり、また、図1
(b)に示すように折曲部12cを1段設けたり、ま
た、図1(c)に示すように折曲部12cを2段設け、
かつ、この湾曲12bや折曲部12cが、出口12ab
部では、入口12aaにおける長辺側部分の厚さt 2 よ
り若干大きい厚さt3 で、湾曲や折曲部のない平面にな
るように、例えば直線状に徐々に変化させている。
【0018】上記した本発明の連続鋳造用鋳型11で
は、短辺12の冷却面12aにおける幅方向の長さは、
入口12aaと出口12abとで異なり、入口12aa
の方が長くなるが、この長さの差を凝固収縮量に合わせ
ておけば、短辺12の冷却面12aによって形成される
凝固シェルは、短辺12から余分な力を受けずに凝固す
る。
は、短辺12の冷却面12aにおける幅方向の長さは、
入口12aaと出口12abとで異なり、入口12aa
の方が長くなるが、この長さの差を凝固収縮量に合わせ
ておけば、短辺12の冷却面12aによって形成される
凝固シェルは、短辺12から余分な力を受けずに凝固す
る。
【0019】また、長辺13の冷却面13aにおける幅
方向の長さも、入口13aaと出口13abとで異な
り、入口13aaの方が長くなるが、この長さの差も短
辺12の場合と同様に凝固収縮量に合わせておけば、長
辺13の冷却面13aによって形成される凝固シェル
は、長辺13から余分な力を受けずに凝固する。
方向の長さも、入口13aaと出口13abとで異な
り、入口13aaの方が長くなるが、この長さの差も短
辺12の場合と同様に凝固収縮量に合わせておけば、長
辺13の冷却面13aによって形成される凝固シェル
は、長辺13から余分な力を受けずに凝固する。
【0020】そして、上記した本発明の連続鋳造用鋳型
11を使用した場合には、鋳込み中に両短辺12を接離
移動させて長辺13の長さを変化させれば、連続鋳造時
の幅替えが行える。
11を使用した場合には、鋳込み中に両短辺12を接離
移動させて長辺13の長さを変化させれば、連続鋳造時
の幅替えが行える。
【0021】以下に、本発明の効果を確認するために行
った実験結果について説明する。鋳造は、下記表1に示
した化学成分の亜包晶鋼を、垂直式連続鋳造機に供給
し、4.0m/分の速度で行った。鋳型サイズは鋳型の
出口で1200mm×150mmであり、鋳型の入口に
おける短辺形状は、図1(a)〜(c)に示す形状のも
のと、通常の平面形状のもの、4種類を使用した。図1
(a)〜(c)に示す形状の短辺の場合、t2 −t1 は
10mmとし、図1(a)に示す形状の鋳型について
は、t2 −t1 は5mmと15mmの場合のものも使用
した。また、短辺と長辺の冷却面における幅方向の長さ
の入口と出口との差は、共に1m当たり1%の直線状の
テーパとした。
った実験結果について説明する。鋳造は、下記表1に示
した化学成分の亜包晶鋼を、垂直式連続鋳造機に供給
し、4.0m/分の速度で行った。鋳型サイズは鋳型の
出口で1200mm×150mmであり、鋳型の入口に
おける短辺形状は、図1(a)〜(c)に示す形状のも
のと、通常の平面形状のもの、4種類を使用した。図1
(a)〜(c)に示す形状の短辺の場合、t2 −t1 は
10mmとし、図1(a)に示す形状の鋳型について
は、t2 −t1 は5mmと15mmの場合のものも使用
した。また、短辺と長辺の冷却面における幅方向の長さ
の入口と出口との差は、共に1m当たり1%の直線状の
テーパとした。
【0022】
【表1】
【0023】以上の6種類の鋳型を用いて鋳造した場合
の結果を説明する。操業状況については、いずれの鋳型
を使用した場合も操業上特に問題を生じなかったが、従
来例である短辺形状が平面の鋳型を使用した場合には、
10回の鋳造試験の結果、2回のブレークアウトが発生
した。この場合のブレークアウトは、割れ性のブレーク
アウトであり、その発生位置は、長辺における短辺より
の位置であった。そして、ブレークアウト部分には、ブ
レークアウトが発生するまでの間に無数のコーナー縦割
れが発生していた。
の結果を説明する。操業状況については、いずれの鋳型
を使用した場合も操業上特に問題を生じなかったが、従
来例である短辺形状が平面の鋳型を使用した場合には、
10回の鋳造試験の結果、2回のブレークアウトが発生
した。この場合のブレークアウトは、割れ性のブレーク
アウトであり、その発生位置は、長辺における短辺より
の位置であった。そして、ブレークアウト部分には、ブ
レークアウトが発生するまでの間に無数のコーナー縦割
れが発生していた。
【0024】すなわち、従来例の鋳型を使用した場合に
は、長辺のコーナー近傍における鋳型と凝固シェルとの
接触不良によって、ディプレッション並びに縦割れが発
生し、最後にはブレークアウトに至ったものと考えられ
る。ディプレッションの状況並びに縦割れの発生率を下
記表2に示す。
は、長辺のコーナー近傍における鋳型と凝固シェルとの
接触不良によって、ディプレッション並びに縦割れが発
生し、最後にはブレークアウトに至ったものと考えられ
る。ディプレッションの状況並びに縦割れの発生率を下
記表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】上記表2に示すように、本発明の鋳型を使
用した場合には、問題になるほどの縦割れは皆無であ
り、1cm程度の割れが散見されるにすぎなかった。一
方、従来の鋳型を使用した場合には、ディプレッション
が発生し、全長にわたる縦割れが発生した。さらに、前
述したように、ブレークアウトも発生した。
用した場合には、問題になるほどの縦割れは皆無であ
り、1cm程度の割れが散見されるにすぎなかった。一
方、従来の鋳型を使用した場合には、ディプレッション
が発生し、全長にわたる縦割れが発生した。さらに、前
述したように、ブレークアウトも発生した。
【0027】また、t2 −t1 が10mmの図1(a)
〜(c)に示す短辺形状のものを使用して4.0m/分
の速度で連続鋳造した場合、最大20m/分の速度で1
00mmの幅を縮小させることができた。
〜(c)に示す短辺形状のものを使用して4.0m/分
の速度で連続鋳造した場合、最大20m/分の速度で1
00mmの幅を縮小させることができた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長辺のコーナーよりの位置における鋳型と凝固シェルと
の接触が良くなり、この部分での凹みやブレークアウト
の発生を防止することができた。さらに、この鋳型を用
いて、連続鋳造中における幅替えも行うことができるよ
うになった。
長辺のコーナーよりの位置における鋳型と凝固シェルと
の接触が良くなり、この部分での凹みやブレークアウト
の発生を防止することができた。さらに、この鋳型を用
いて、連続鋳造中における幅替えも行うことができるよ
うになった。
【図1】(a)〜(c)は本発明の連続鋳造用鋳型を平
面方向から見た、左部分の図面で、(a)は湾曲部を設
けたもの、(b)は折曲部を1か所設けた直線1段階変
化のもの、(c)は折曲部を2か所設けた直線2段階変
化のもの、(d)は平面視が(a)〜(c)に示す形状
の本発明の連続鋳造用鋳型を底面方向から見た左部分の
図面である。
面方向から見た、左部分の図面で、(a)は湾曲部を設
けたもの、(b)は折曲部を1か所設けた直線1段階変
化のもの、(c)は折曲部を2か所設けた直線2段階変
化のもの、(d)は平面視が(a)〜(c)に示す形状
の本発明の連続鋳造用鋳型を底面方向から見た左部分の
図面である。
【図2】平面視が図1(a)で、底面視が図1(d)に
示す本発明の連続鋳造用鋳型を構成する片側の短辺のみ
を示した図で、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
示す本発明の連続鋳造用鋳型を構成する片側の短辺のみ
を示した図で、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【図3】本発明の連続鋳造用鋳型を構成する片側の長辺
のみを示した図で、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
のみを示した図で、(a)は平面図、(b)は正面図で
ある。
【図4】断面形状が矩形で、短辺側の冷却面を長辺側の
冷却面で挟み込む構造の、従来の連続鋳造用鋳型の図
で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
冷却面で挟み込む構造の、従来の連続鋳造用鋳型の図
で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
11 鋳型 12 短辺 12a 冷却面 12aa 入口 12ab 出口 12b 湾曲 12c 折曲部 13 長辺 13a 冷却面 13aa 入口 13ab 出口
フロントページの続き (72)発明者 谷澤 好徳 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 花尾 方史 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 熊倉 誠治 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 池田 正裕 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 断面形状が矩形で、短辺側の冷却面を長
辺側の冷却面で挟み込む構造の連続鋳造用鋳型であっ
て、長辺側の冷却面は入口から出口に至る全領域におい
て湾曲や折曲部のない平面で形成され、一方、短辺側の
冷却面は、入口における幅方向中央部の厚さが長辺側部
分の厚さより小さくなるように、入口に湾曲や折曲部を
設け、かつ、この湾曲や折曲部が、出口側では、入口に
おける長辺側部分の厚さより若干大きい厚さで、湾曲や
折曲部のない平面になるように、徐々に変化させたこと
を特徴とする連続鋳造用鋳型。 - 【請求項2】 請求項1記載の鋳型を用いて連続鋳造す
る際、鋳込み中に両短辺を接離移動させて長辺長さを変
化させることを特徴とする連続鋳造時の幅替え方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18253397A JP3174016B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 連続鋳造用鋳型及び連続鋳造時の幅替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18253397A JP3174016B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 連続鋳造用鋳型及び連続鋳造時の幅替え方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1128550A true JPH1128550A (ja) | 1999-02-02 |
| JP3174016B2 JP3174016B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=16119976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18253397A Expired - Fee Related JP3174016B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 連続鋳造用鋳型及び連続鋳造時の幅替え方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3174016B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009062968A3 (de) * | 2007-11-15 | 2009-07-30 | Thyssenkrupp Steel Ag | Breitenverstellbare kokille |
| WO2010090310A1 (ja) | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 東邦チタニウム株式会社 | 電子ビーム溶解炉で溶製された熱間圧延用チタンスラブとその溶製方法および熱間圧延用チタンスラブの圧延方法 |
| US7879151B2 (en) | 2003-10-21 | 2011-02-01 | Applied Materials, Inc. | Mask etch processing apparatus |
| JP2016007631A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼の連続鋳造用設備 |
-
1997
- 1997-07-08 JP JP18253397A patent/JP3174016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
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| US7879151B2 (en) | 2003-10-21 | 2011-02-01 | Applied Materials, Inc. | Mask etch processing apparatus |
| WO2009062968A3 (de) * | 2007-11-15 | 2009-07-30 | Thyssenkrupp Steel Ag | Breitenverstellbare kokille |
| DE102007054911B4 (de) * | 2007-11-15 | 2015-02-05 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Breitenverstellbare Kokille und Verfahren zur Herstellung eines Warmbandes |
| WO2010090310A1 (ja) | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 東邦チタニウム株式会社 | 電子ビーム溶解炉で溶製された熱間圧延用チタンスラブとその溶製方法および熱間圧延用チタンスラブの圧延方法 |
| US9962760B2 (en) | 2009-02-09 | 2018-05-08 | Toho Titanium Co., Ltd. | Titanium slab for hot rolling produced by electron-beam melting furnace, process for production thereof, and process for rolling titanium slab for hot rolling |
| JP2016007631A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼の連続鋳造用設備 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3174016B2 (ja) | 2001-06-11 |
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