JPH11286170A - 非水溶性インク用インクジェット記録媒体 - Google Patents

非水溶性インク用インクジェット記録媒体

Info

Publication number
JPH11286170A
JPH11286170A JP10091325A JP9132598A JPH11286170A JP H11286170 A JPH11286170 A JP H11286170A JP 10091325 A JP10091325 A JP 10091325A JP 9132598 A JP9132598 A JP 9132598A JP H11286170 A JPH11286170 A JP H11286170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording medium
water
jet recording
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10091325A
Other languages
English (en)
Inventor
Koushiro Ikegami
幸史郎 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP10091325A priority Critical patent/JPH11286170A/ja
Publication of JPH11286170A publication Critical patent/JPH11286170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】イソパラフィン系炭化水素などの非水系溶剤中
に着色剤を溶解または分散させたインクを用いるインク
ジェット記録に使用するための、透過性、筆記性を有
し、記録画像の精細性が高く、また着色剤の定着性が高
く、かつ表面に粘着性が発生しない非水溶性インク用イ
ンクジェット記録媒体を提供すること。 【解決手段】ガラス転移温度が25℃以上であるイソパ
ラフィン系炭化水素に可溶なポリマーを、トレーシング
ペーパーに塗工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録媒体に関するものである。より詳しくは、非水系溶剤
であるイソパラフィン系炭化水素中に着色剤を溶解また
は分散させた非水溶性インクを用いるインクジェット記
録に好適な非水溶性インク用インクジェット記録媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、種々の作動原理
によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録媒体
に付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであ
る。インクジェット記録には、高速、低騒音、多色化が
容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不
要などの特徴があり、文字や図形、カラー画像などの記
録装置として、種々の用途において急速に普及してい
る。
【0003】従来、インクジェット記録では、水性イン
ク、すなわち水あるいは水と親水性溶剤の混合溶媒に、
染料・顔料などの着色剤を分散あるいは溶解したインク
が用いられてきた。しかし、水性インクを用いたインク
ジェット記録には、記録媒体の印字部が、インク中の溶
剤を吸収して伸長することによって発生する種々の問題
がある。かかる記録媒体の伸長は、支持体の機械的強度
を維持している繊維間の水素結合が、水性インクの溶
媒、特に水によって切断されることにより生じ、記録媒
体のプリンター内での搬送に悪影響を及ぼすばかりでな
く、記録媒体とプリントヘッドの相対的な位置関係の精
度を悪化させて、得られる図面の寸法精度が低下した
り、画像にムラが生じるなどの好ましくない現象を引き
起こしている。
【0004】このような問題に対して、特開昭57−1
0660号公報、同57−10661号公報、特開平5
−202324号公報、同5−331397号公報等で
は、イソパラフィン系炭化水素などの非水系溶剤中に着
色剤を溶解または分散させた非水溶性インクを用いるこ
とが提案されている。これらの提案によれば、記録媒体
の伸長をまったく伴わず、寸法精度が高く、また画像に
ムラが生じないインクジェット記録を行うことが可能で
ある。さらに、非水系溶剤の特徴である低粘度・低表面
張力によって、水性インクを用いたインクジェット記録
と比較して、プリントヘッドの駆動周波数を高くするこ
とが可能になり、非常に高速なインクジェット記録を行
うことができる。
【0005】かかる非水溶性インクを用いたインクジェ
ット記録に用いる記録媒体として、特開昭64−247
85号公報等では吸油性無機顔料、有機顔料および水系
接着剤からなる記録媒体が提案されており、また特開平
1−255580号公報等では、シリカおよび接着剤か
らなる記録媒体が提案されている。これらの記録媒体
は、記録面がつや消し状の外観を有する、いわゆるマッ
トコートタイプの記録媒体であり、光の透過性も低かっ
た。
【0006】いっぽう、製図用の記録媒体としてトレー
シングペーパーと呼ばれる記録紙が用いられている。こ
のトレーシングペーパーには、既に描画された画線をト
レースするためや歪みのない複製を陽画感光方式(いわ
ゆる青焼き)でとるための光の透過性、また画線を描画
する道具として多用されている鉛筆の筆記性などが要求
されている。トレーシングペーパーの製造方法として
は、原料であるパルプを高度に叩解処理しフィブリル化
を十分にすすめ、十分な繊維内及び繊維間結合を持たせ
ることでパルプ内、パルプ間の結合を上げ、固−気界面
が無くなるようにした手法(ナチュラルタイプ)と紙に
樹脂を含浸することで紙中の空気を無くす手法(含浸タ
イプ)の2つがある。ナチュラルタイプとしては、例え
ば特公昭52−31445号公報等、含浸タイプとして
は、例えば特公昭56−6850号公報等が挙げられ
る。
【0007】トレーシングペーパーへの描画方法は、鉛
筆、からす口、ロットリング等による人の手による直接
の描画および、CADの出力としてのプロッターがあ
る。以前はプロッターの筆記具としては上記の道具が用
いられていた。しかしながら、最近のインクジェット記
録技術の進歩により、上記の筆記具がインクジェットヘ
ッドに置き換わってきており、インクジェット記録紙と
しての特性がトレーシングペーパーに要求されるように
なってきている。このような記録媒体には、透過性、筆
記性を有すると同時に、記録画像の精細性が高い、すな
わち各ドットの周囲がなめらかでありかつ輪郭が鮮明
で、かつインクのはじきや流れがないこと、また画像の
保存性に優れる、すなわち着色剤の定着性が高いことな
どが要求される。
【0008】このような要求に対し、水性インクを使用
したインクジェット記録に対しては、特開平5−177
921号公報では、支持体上にスチレン−アクリル共重
合物、浸透剤及び水溶性高分子を含有する表面サイズ液
を塗布した記録媒体が提案されている。また、特公昭6
1−53958号公報では、支持体上に合成シリカ、無
機顔料及びポリビニルアルコール等の水溶性高分子接着
剤からなる被覆層を形成した記録媒体が提案されてい
る。これらの提案によれば、透過性や筆記性があり、水
性インクに対して高い吸収性を有するインクジェット記
録媒体が得られるものの、これらの記録媒体に対し非水
溶性インクで記録を行おうとしても、記録媒体を形成し
ている素材とインクに含まれる溶剤あるいは着色剤との
間に親和性がないため、記録媒体中での着色剤の分布が
不均一になって低い画像濃度しか得られなかったり、記
録媒体の表面でインクがはじかれてムラが生じたり、着
色剤がわずかな摩擦で容易に脱落してしまうなど、濃度
・精細性が高く、また保存性に優れた記録画像を得るこ
とは全く不可能であった。
【0009】さらに、特開平8−324095号公報で
は、多孔質層と、インク溶媒に対して溶解または膨潤し
て水には不溶である樹脂からなる層とを具備するインク
ジェット記録媒体が提案されている。この提案によれ
ば、耐水性に優れ、顔料定着性が高いインクジェット記
録媒体が得られることが期待できる。しかしながら、こ
の提案では、樹脂層に用いられる樹脂の性状や塗工量に
よっては、筆記性に劣ったり、インクジェット記録媒体
の表面に粘着性が発現してしまい、インクジェット記録
媒体をロール状にした時のブロッキングや印字後のイン
クジェット記録媒体を重ね合わせた時のブロッキング、
並びに記録装置内でのインクジェット記録媒体の搬送不
良などの不都合が生じてしまう場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る非水溶性インクを用いたインクジェット記録に使用す
るための、透過性、筆記性を有し、記録画像の精細性が
高く、また着色剤の定着性が高く、かつ表面に粘着性が
発生しない非水溶性インク用インクジェット記録媒体を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、かか
る課題を解決するためにさまざまな構成のインクジェッ
ト記録媒体について検討し、以下の構成を用いることに
より、本発明の課題である、透過性、筆記性を有し、記
録画像の精細性が高く、また着色剤の定着性が高く、か
つ表面に粘着性が発生しない非水溶性インク用インクジ
ェット記録媒体を提供することを可能にした。すなわ
ち、イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマーをトレ
ーシングペーパー上に塗工した非水溶性インク用インク
ジェット記録媒体であって、該ポリマーのガラス転移温
度が25℃以上である構成にすることによって、本発明
の課題である、透過性、筆記性を有し、記録画像の精細
性が高く、また着色剤の定着性が高く、かつ表面に粘着
性が発生しない非水溶性インク用インクジェット記録媒
体を提供することを可能にした。
【0012】本発明における、イソパラフィン系炭化水
素に可溶なポリマーは、印字後インク中の溶媒によって
一旦溶解して着色剤をその内部に捕捉し、次いで溶媒が
乾燥して流動性を失って着色剤をその内部に固定するこ
とにより、記録媒体内部の着色剤分布を均一化すること
により記録画像の濃度・精細性を向上させ、また着色剤
の記録媒体への定着性を向上させる効果を有している。
【0013】イソパラフィン系溶剤に可溶なポリマー
は、分子間力が小さいためガラス転移温度が室温より低
いものが多い。このようなポリマーが記録媒体の表面近
くに含有される場合、その表面には好ましくない粘着感
が生じやすい。しかし、本発明により、イソパラフィン
系炭化水素に可溶なポリマーをガラス転移温度が25℃
以上であるものにすることによって、粘着防止層を設け
るなどの記録画像の精細性に悪影響を与える可能性のあ
る対策を別途施す必要もなく、表面に粘着性が生じない
記録媒体を得ることができる。これは、イソパラフィン
系炭化水素に可溶なポリマーをトレーシングペーパー上
に塗工した記録媒体の最表面にイソパラフィン系炭化水
素に可溶なポリマーが連続的に露出したとしても、その
ガラス転移温度が室温付近の25℃以上であるために、
通常の使用環境ではポリマー鎖中の各セグメントの熱運
動が抑制されて硬くなった状態にあるため、表面に粘着
性が発現しなくなると推定される。
【0014】本発明において用いるイソパラフィン系炭
化水素に可溶なポリマーを、イソパラフィン系炭化水素
に40重量%濃度で溶解させたときの溶液粘度は、10
mPa・s以上1000mPa・s以下の範囲であるこ
とが好ましく、20mPa・s以上500mPa・s以
下の範囲であることがより好ましい。該粘度が10mP
a・s未満であると、該ポリマーが印字時インクの溶媒
に溶解した際に流動してしまい、インクの定着性が不十
分になる。また、該粘度が1000mPa・sを超えた
場合、ポリマー内部への溶媒の浸透速度が遅く、そのた
めに着色剤のポリマー内部への捕捉が遅れて着色剤の定
着が不良になるなど本発明の効果が十分に発揮されな
い。上記の粘度測定は、使用するインクに用いられてい
るものと同一銘柄のイソパラフィン系炭化水素溶剤を用
いて行うことが好ましいが、溶剤の相違による上記粘度
の差異は通常小さいので他の銘柄で代用しても良い。ま
た、上記の粘度測定を行う温度は、本記録媒体を使用す
るプリンターの印字部の温度とすることが好ましいが、
この温度が不明であるときは室温でも構わない。また、
印字時には、記録媒体内部に大きなせん断力はかからな
いので、上記の粘度測定は、しばらく静置した溶液につ
いて、可能な限りせん断力の小さい方法で行うことが好
ましい。
【0015】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体におけるイソパラフィン系炭化水素に可溶なポ
リマーの塗設量は、0.3g/m2以上10g/m2以下
の範囲であることが好ましく、1g/m2以上8g/m2
以下の範囲であることがさらに好ましい。該塗設量がこ
の範囲より少ない場合には着色剤の分布が不均一になっ
て記録画像の精細性や濃度が低下するようになったり定
着性が不十分になったりする。該塗設量がこの範囲より
も多い場合には、インクの吸収速度が不十分になって、
好ましくないムラが画像に生じるようになったり、筆記
性が劣ってくるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明におけるイソパラフィン系
炭化水素に可溶なポリマーとは、室温下、イソパラフィ
ン系炭化水素と任意の割合で混合して均一相を形成する
ものをいい、この条件に当てはまるさまざまのポリマー
を用いることができる。一例をあげると、ポリブタジエ
ン・ポリイソプレンなどのポリ(1,3−ジエン)、ポリ
アルキル(C4以上)ビニルエーテル、ポリアルキル(C4
以上)カルボン酸ビニル、ポリアルキル(C4以上)(メタ)
アクリレート、ポリアルキル(C6以上)(メタ)アクリル
アミド、ポリアルキレン(C4以上)、ポリオキシアルキ
レン(C4以上)、ポリジメチルシロキサン、石油樹脂(C
5系、C9系)、ノボラック樹脂、グッタペルカなどのポ
リマー、およびこれらのポリマーを構成するモノマーか
ら構成されるコポリマーを、本発明におけるイソパラフ
ィン系炭化水素に可溶なポリマーとして使用することが
できる。
【0017】これらのポリマーには、イソパラフィン系
炭化水素に対する溶解性が失われない範囲で各種の変性
を施しても良い。一例をあげると、低級アルキルビニル
エーテル、低級アルキルカルボン酸ビニル、低級アルキ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、アルキルオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノエチル(メタ)
アクリレート、低級アルキル(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリルアミド、低級(ジ)アルキル(メタ)アクリ
ルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、2−(メ
タ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、スチ
レンなどのモノマーを、上記のポリマーを構成するモノ
マーと共重合することにより、本発明のイソパラフィン
系炭化水素に可溶なポリマーを変性することができる。
【0018】また、本発明の非水溶性インク用インクジ
ェット記録媒体には、ガラス転移温度が25℃以上であ
るイソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマーに加え
て、ガラス転移温度が25℃未満であるイソパラフィン
系炭化水素に可溶なポリマー、或いはイソパラフィン系
炭化水素に不溶なポリマーを、記録画像の精細性や着色
剤の定着性及び表面に粘着性が発生しないことを損なわ
ない範囲で混合して用いることができる。
【0019】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体に用いる、イソパラフィン系炭化水素に可溶な
ポリマーとして、アルキル基の炭素数8以上のアルキル
(メタ)アクリレートを構成単位として含むものを使用す
ると、記録画像の濃度・精細性を特に高くすることが可
能であることから好ましく使用される。これは、イソパ
ラフィン系炭化水素との親和性が高い高級アルキル基
が、適度な極性を有するエステル結合を介してポリマー
主鎖に連結された構造が、着色剤を特に効率的に捕捉す
るためと推定されるが、作用機構の詳細については明ら
かでない。
【0020】また本発明の非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体に用いるイソパラフィン系炭化水素に可溶
なポリマーとして、イソボルニル(メタ)アクリレートを
構成単位として含むものが、インクの着色剤として顔料
を用いる場合に、その記録媒体への定着性を向上させる
ことが、得られる画像の精細性を低下させることなく可
能であることから特に好ましく使用される。これは、イ
ンク溶剤との親和性が高く、かつ嵩高く剛直な置換基を
有する構造が、インクの捕捉作用を有しかつ一旦捕捉し
た顔料を強固に固定するためと推定されるが、作用機構
の詳細については明らかでない。
【0021】これらの構造は、例えばポリブタジエン、
ポリイソプレンなどのポリマーと比較して、構造内に不
飽和結合を持たないために、記録媒体の保存中に空気中
の酸素によって酸化されて極性基が生成し、イソパラフ
ィン系溶剤への溶解性が低下して、本発明の効果が発揮
され難くなるという現象を起こしにくい利点もある。
【0022】本発明において用いるイソパラフィン系炭
化水素に可溶なポリマーのガラス転移温度は、POLYMER
HANDBOOK THIRD EDITION (JOHN WILEY & SONS;1989) の
VI章P.209〜278等より引用し、共重合体のガラス転移温
度は、Foxの式(高分子化学序論 第2版;1981;P.172)
を用いて算出した。
【0023】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体にイソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマー
を塗設せしめる方法としては、適切な有機溶剤に溶解し
て塗布する、微粒子の水分散液いわゆるラテックスとし
て塗布する、前駆体としてのモノマーあるいはオリゴマ
ーを塗布した後紫外線あるいは電子線などを照射して重
合するなど、さまざまな方法を用いることができる。塗
布方法は、ダイコーター、ロールコーター、エアナイフ
コーター、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコ
ーター、グラビアコーター、カーテンコーター、リップ
コーターなどを採用できる。
【0024】本発明により、濃度や精細性が高い記録画
像を得るためには、イソパラフィン系炭化水素に可溶な
ポリマーを、記録媒体のより表面側寄りに含有せしめる
ことが好ましい。該ポリマーが記録媒体の裏面側寄りに
偏在して含有せしめられている場合、インク中の着色剤
が深部まで浸透してしまい、記録媒体のより表面側寄り
に含有せしめられた場合と比較すると高い画像濃度は得
られず、またさらに記録画像の輪郭が不鮮明になって記
録画像の精細度が低下する。
【0025】また、本発明において、インク溶剤の吸収
性を高めるために、透過性を損なわない範囲でトレーシ
ングペーパー上にコロイダルシリカやアルミナゾル等の
無機顔料や有機顔料をバインダーとともにインク受理層
として塗設しても良い。但し、これらイソパラフィン系
炭化水素に可溶なポリマー以外の成分を塗設する場合に
は、本発明により記録画像の濃度や精細性が高い非水溶
性インク用インクジェット記録媒体を得るためには、イ
ソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマーは、インク受
理層を構成する他の成分とは別個に塗工されることが好
ましく、特にインク受理層を構成する他の成分よりも後
に単独で塗工されることが好ましい。具体的には、トレ
ーシングペーパー上に顔料等のイソパラフィン系炭化水
素に可溶なポリマー以外の成分の層を設けた後に、イソ
パラフィン系炭化水素に可溶なポリマーを塗工するのが
より好ましい。すなわち、該ポリマーの塗工工程におけ
る塗被組成物中の有効成分は、60重量%以上が該ポリ
マーまたはその前駆体であることが好ましく、この塗被
組成物は、インク受理層を構成する他の成分を塗工した
後に単独で塗工されることが特に好ましい。これは、該
ポリマーが他の成分と同時に塗工された場合、インクの
溶剤とは親和性のない他の成分に取り囲まれた構造にな
り、記録媒体に該ポリマーを含有せしめた効果が十分に
発揮され難くなるからである。また、該ポリマーの塗被
組成物を最後に塗工せしめた場合、該ポリマーはインク
受理層中で最もインクが浸透しやすい場所に集中して存
在することになり、該ポリマーを含有せしめた効果がよ
り好ましく発揮される。
【0026】本発明で言う透過性とは、既に描画された
画線をトレースする時や歪みのない複製を陽画感光方式
でとる時などに要求される、光の透過性のことを指し、
透明性と同様の意味を指す。
【0027】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体に用いるトレーシングペーパーは、ナチュラル
タイプのトレーシングペーパーがより好適に用いられ
る。本発明のトレーシングペーパーに用いられるパルプ
は、高度な粘状叩解により、十分な内部フィブリル化と
外部フィブリル化が起こるまで叩解を進めたものが用い
られる。通常の濾水性の評価方法では叩解の進行度合い
が測定できないために、本発明のパルプでは、JIS
P8121に規定されるカナダ標準濾水度に準拠し、パ
ルプ絶乾重量0.5gを1000mlに希釈し、80メ
ッシュの平織りブロンズワイヤーを用いるようにしたカ
ナダ変法濾水度で100ml以下まで叩解を進めたもの
を用いる。このように高度に叩解したパルプを用い、抄
紙機でワイヤー上での十分な脱水とプレスでの十分な搾
水を経て、ドライヤーで乾燥による収縮を制御しなが
ら、急激な乾燥が起こらないように注意して乾燥させ、
ナチュラルタイプのトレーシングペーパーを得ることが
できる。
【0028】本発明で用いるパルプとしては、LBK
P、NBKP、LBSP、NBSP、また各種漂白非木
材パルプ等が挙げられる。使用に当たっては、それらを
数種類目的に応じた比率で混合して用いても良い。本発
明におけるパルプは、ダブルディスクリファイナー、デ
ラックスファイナー、ジョルダン等の叩解機により、上
述したカナダ変法濾水度で100ml以下になるまで叩
解したものを用いる。本発明における叩解パルプを用い
て抄紙する場合、長網、丸編、ツインワイヤー、オント
ップ、ハイブリッド等の抄紙機を用いることができる。
【0029】本発明に用いるトレーシングペーパーの厚
さは特に制限する必要はないが、ハンドリング性とプリ
ンターの通紙適性から30〜200μm程度のものが特
に好ましい。
【0030】本発明で用いるトレーシングペーパーとし
ては、貼り合わせタイプのトレーシングペーパーでも良
い。貼り合わせタイプのトレーシングペーパーは、ナチ
ュラルタイプのトレーシングペーパーとポリエチレンテ
レフタレート等の透明樹脂フィルムとの貼り合わせで得
られ、トレーシングペーパー側に本発明のイソパラフィ
ン系炭化水素に可溶なポリマーを塗布することが出来
る。貼り合わせ方法はドライラミネート、紫外線硬化
法、電子線硬化法等が挙げられる。
【0031】本発明で用いる乾燥方法は、エアードライ
ヤーを用いた乾燥だけではシワの発生、カール調整が難
しいので、ドラムドライヤーを併設した乾燥設備を用い
てもよい。また、最終的なカール調整方法として蒸気を
噴霧する設備、カレンダーを併設していてもよい。場合
によっては、裏面に水もしくは水性塗布液を塗布する方
法も選択できる。
【0032】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体には、必要に応じて、イソパラフィン系炭化水
素に可溶なポリマーとトレーシングペーパーとの接着性
を向上させるために、アンカーコート層を設けてもよ
い。また、表面のブロッキングを更に抑制するための耐
ブロッキング層などを設けてもよい。さらに、プリンタ
ー内における搬送性の向上、印字後に発生するカールの
抑制などの目的で、バックコート層を設けることも可能
である。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。なお、本実施例
中、特に断らない限り、部、%はそれぞれ重量部、重量
%を表すものとする。
【0034】合成例1 かくはん装置を備えた4つ口フラスコに、モノマーとし
てメタクリル酸ステアリル(三菱ガス化学製SMA)10
0部、溶媒としてキシレン100部を仕込み、窒素を通
じながら水浴中で75℃まで加熱した。ここに、重合開
始剤として2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニト
リル)(和光純薬製V−59)4部を添加し、75℃に4
時間維持した。この後90℃まで加温し、この温度に2
時間維持した。最後にキシレン50部を加えて合成例1
のポリマー溶液を得た。Foxの式で計算したこのポリマ
ーのガラス転移温度は38℃であった。このポリマー溶
液をガラスシャーレに薄く広げて80℃で乾燥させた
後、この乾燥皮膜を4倍重量のイソパラフィン系炭化水
素溶剤(エクソン化学製アイソパーG)中でかくはんした
ところ溶解した。また、このポリマー溶液を、ロータリ
ーエバポレーターを用いていったん乾固させた後、アイ
ソパーGに溶解して40%濃度に調整し、25℃で1時
間静置した後、粘度をブルックフィールド型粘度計(東
京計器BL型、No.1ローター、毎分12回転)で測
定したところ、40mPa・sであった。
【0035】合成例2〜4、比較合成例1〜3 モノマーとして、メタクリル酸ステアリル100部の代
わりに、表1に示すモノマーを用いた以外は、合成例1
と同様にして、合成例2〜4、比較合成例1〜3のポリ
マー溶液を得た。また、各ポリマー溶液について、合成
例1と同一の操作で、アイソパーGに対する溶解性およ
び40%アイソパーG溶液の粘度を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】合成例5 かくはん装置を備えた4つ口フラスコに、モノマーとし
てアクリル酸ステアリル(共栄社化学製ライトアクリレ
ートS−A)100部、溶媒としてキシレン150部を
仕込み、窒素を通じながら水浴中で75℃まで加熱し
た。ここに、重合開始剤として2,2′−アゾビス(2
−メチルブチロニトリル)(和光純薬製V−59)1部を
添加し、75℃に2時間維持した。この後90℃まで加
温し、この温度に2時間維持して合成例5のポリマー溶
液を得た。Foxの式で計算したこのポリマーのガラス転
移温度は39℃であった。このポリマー溶液を、合成例
1と同一の操作で、アイソパーGに対する溶解性を調べ
たところ溶解し、40%アイソパーG溶液の粘度を測定
したところ35mPa・sであった。
【0038】合成例6〜8、比較合成例4 モノマーとして、アクリル酸ステアリル100部の代わ
りに、表2に示すモノマーを用いた以外は、合成例5と
同様にして、合成例6〜8、比較合成例4のポリマー溶
液を得た。また、各ポリマー溶液について、合成例1と
同一の操作で、アイソパーGに対する溶解性および40
%アイソパーG溶液の粘度を測定した。
【0039】
【表2】
【0040】合成例9〜12 重合開始剤としての2,2′−アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)を、表3に示す添加量にした以外は、合
成例1と同様にして、合成例9〜12のポリマー溶液を
得た。また、各ポリマー溶液について、合成例1と同一
の操作で、40%アイソパーG溶液の粘度を測定した。
【0041】
【表3】
【0042】合成例13 かくはん装置を備えた4つ口フラスコに、溶媒としてキ
シレン150部を仕込み、窒素を通じながら水浴中で7
5℃まで加熱した。ここに、重合開始剤として2,2′
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)6部を添加し、
4時間かけてメタクリル酸ステアリル100部滴下し、
滴下終了後さらに75℃に4時間維持した。この後90
℃まで加温し、この温度に2時間維持して合成例13の
ポリマー溶液を得た。このポリマー溶液について、合成
例1と同一の操作で、アイソパーGに対する溶解性を調
べたところ溶解し、40%アイソパーG溶液の粘度を測
定したところ8mPa・sであった。
【0043】合成例14 かくはん装置を備えた4つ口フラスコに、モノマーとし
てメタクリル酸ステアリル100部、溶媒としてキシレ
ン100部を仕込み、窒素を通じながら水浴中で75℃
まで加熱した。ここに、重合開始剤として2,2′−ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)0.1部を添加し、
4時間毎にさらに0.1部ずつを追加して20時間75
℃に維持した。この後90℃まで加温し、この温度に2
時間維持した。最後にキシレン50部を加えて合成例1
4のポリマー溶液を得た。このポリマー溶液について、
合成例1と同一の操作で、アイソパーGに対する溶解性
を調べたところ溶解し、40%アイソパーG溶液の粘度
を測定したところ1320mPa・sであった。
【0044】実施例1 合成例1で作製したポリマー溶液10部を、トルエン2
0部で希釈して塗液を調製した。この塗液を、ナチュラ
ルタイプのトレーシングペーパー(三菱製紙製DXトレ
ーシングペーパーN75:透明度72.3%)上に、ワ
イヤーバーを用いて乾燥後の塗設量が4g/m2となる
ように塗布し、実施例1の非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0045】比較例1ナチュラルタイプのトレーシング
ペーパー(三菱製紙製DXトレーシングペーパーN7
5:透明度72.3%)をそのまま用いて、比較例1と
した。
【0046】実施例2〜10、比較例2〜5 実施例1のポリマー溶液を合成例1の代わりに各々合成
例2、合成例3、合成例4、合成例5、合成例6、合成
例7、合成例8、石油樹脂(トーネックス製エスコレッ
ツ5380:Tg=85℃)の40%キシレン溶液、及
び水添石油樹脂(ハーキュレス製リガレッツ1094:
Tg=38℃)の40%キシレン溶液を用いたこと以外
は、実施例1と同様にして、実施例2、3、4、5、
6、7、8、9、及び10の非水溶性インク用インクジ
ェット記録媒体を作製した。なお、上記石油樹脂及び水
添石油樹脂を合成例1と同様に、アイソパーGに対する
溶解性を調べたところ溶解した。また、実施例1のポリ
マー溶液を合成例1の代わりに各々比較合成例1、比較
合成例2、比較合成例3、及び比較合成例4を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして、比較例2、3、4、
及び5の非水溶性インク用インクジェット記録媒体を作
製した。
【0047】インク調製例A アイソパーG70部に、安息香酸ブチル15部、ポリオ
キシエチレンラウリルアミン(オキシエチレン付加数
7;日本乳化剤製Newcol407)5部を加え、か
くはん混合した。ここに油溶性黒色染料C.I.Sol
vent Black10部を加え、十分にかくはん溶
解して、炭化水素系溶剤中に油溶性染料が溶解したイン
ク調製例Aのインクを調製した。
【0048】インク調製例B テレピン油誘導体樹脂(ヤスハラケミカル製YSポリス
ターT80)16部を100℃に加熱し、ここに黒色顔
料(C.I.Pigment Black7)8部を加
え、3本ロールミルを用いてじゅうぶんに混練した。つ
いで、この混練物を室温まで冷却し、ジェットミルで粉
砕して表面処理顔料を得た。アイソパーG74部に分散
剤(日本サーファクタント製ニッコールTO−106)2
部を溶解し、ここに上記の表面処理顔料を加え、ボール
ミルによりじゅうぶんに分散して、炭化水素系溶剤中に
着色粒子が分散したインク調製例Bのインクを調製し
た。
【0049】評価 各項目の評価方法を以下に示す。
【0050】<定着性>各非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体に過剰量の調製例Aのインクを滴下し、液
膜厚が10μmとなるワイヤーバーを用いてインク滴を
直ちに展開し、室温中で1時間放置して乾燥させた。そ
の後、インク展開部の表面を人差し指で片方向に1回こ
すり、着色剤が元々の展開部の周囲に拡がらなかったも
の(定着性良好)を○、着色剤が拡がったが元々の展開部
の濃度に明らかな変化がなかったものものを△、元々の
展開部の濃度が低下したもの(定着性不良)を×とした。
【0051】<粘着感>上の定着性評価の際、指先に粘
着感が感じられなかったものを○、粘着感が弱く感じら
れたものを△、粘着感が強く感じられたものを×とし
た。
【0052】<形状性>各非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体を水平に保ち、内径0.15mmの針を備
えた内容量1μLのマイクロシリンジ(ハミルトン製7
101)を用いてインク調製例Aのインク1滴を滴下し
て、室温中で1時間放置して乾燥させた。インク滴下部
の表面を、顕微鏡(100倍)で観察した画像を、LUZ
EX5000型画像解析装置(ニレコ製)で解析処理し、
数1で計算される形状係数を求めた。この形状係数が小
さい(100に近い)値であるほど真円性が高いことを意
味しており、プリンターで印字した際にボケや抜けのな
い高精細の画像が得られる。この形状係数が150未満
となったものを○、150以上200未満となったもの
を△、200以上となったものを×とした。
【0053】<インク吸収速度>各非水溶性インク用イ
ンクジェット記録媒体を60゜に傾け、上記と同じマイ
クロシリンジを用いてインク調製例Aのインク1滴を滴
下した。インク滴下部の傾斜方向の最大径および水平方
向の最大径を測定し、数2で示される最大径比を求め
た。この値が小さい(1に近い)ほど、インクが記録媒体
表面に接触してから吸収されるまでの間に記録媒体表面
を流下しなかったこと、すなわちインクの吸収が速かっ
たことを意味しており、プリンターで印字した際にムラ
のない画像が得られる。この最大径比が3未満となった
ものを○、3以上4未満となったものを△、4以上とな
ったものを×とした。
【0054】<透過性>各非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体を、JIS P8138のB法に準拠して
不透明度を測定し、この不透明度を100%から差し引
いた値を透明度とした。この透明度の値が大きいほど、
透過性が良いことを意味する。
【0055】<筆記性>各非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体に2H鉛筆を用いて文字を記入し、その文
字が、きれいに濃く書けて十分読めたものを○、薄くな
ったが読めたものを△、薄くなって読めなかったものを
×とした。
【0056】〔数1〕形状係数=(インク滴下部の輪郭
長)2÷(4π×インク滴下部の面積)×100
【0057】〔数2〕 最大径比=傾斜方向の最大径÷水平方向の最大径
【0058】上記の評価結果を表4に示す。なお、いず
れの非水溶性インク用インクジェット記録媒体も透明度
は70%以上であり、透過性は良好であった。
【0059】
【表4】
【0060】実施例11 合成例6で作製したポリマー溶液10部を、トルエン2
0部で希釈して塗液を調製した。この塗液を、実施例1
と同様のトレーシングペーパーに、ワイヤーバーを用い
て乾燥後の塗設量が3g/m2となるように塗布し、実
施例11の非水溶性インク用インクジェット記録媒体を
作製した。
【0061】実施例12〜17 実施例11の乾燥後の塗設量を各々0.2g/m2
0.4g/m2、1g/m2、6g/m2、9g/m2、及
び12g/m2になるようにしたこと以外は、実施例1
1と同様にして、実施例12、13、14、15、1
6、及び17の非水溶性インク用インクジェット記録媒
体を作製した。
【0062】これらの評価結果を表5に示す。なお、い
ずれの非水溶性インク用インクジェット記録媒体も透明
度は70%以上であり、透過性は良好であった。
【0063】
【表5】
【0064】実施例18 合成例1で作製したポリマー溶液10部を、トルエン2
0部で希釈して塗液を調製した。この塗液を、実施例1
と同様のトレーシングペーパーに、ワイヤーバーを用い
て乾燥後の塗設量が2g/m2となるように塗布し、実
施例18の非水溶性インク用インクジェット記録媒体を
作製した。
【0065】実施例19〜24 実施例18のポリマー溶液を合成例1の代わりに各々合
成例9、合成例10、合成例11、合成例12、合成例
13、及び合成例14を用いたこと以外は、実施例18
と同様にして、実施例19、20、21、22、23、
及び24の非水溶性インク用インクジェット記録媒体を
作製した。
【0066】これらの評価結果を表6に示す。なお、い
ずれの非水溶性インク用インクジェット記録媒体も透明
度は70%以上であり、透過性は良好であった。
【0067】
【表6】
【0068】実施例25〜34 実施例1〜10と同一の記録媒体に、インク調製例Aの
代わりにインク調製例Bを用いた以外は上記と同様にし
て、定着性、形状性の評価を行った。評価結果は表7に
示す。
【0069】
【表7】
【0070】
【発明の効果】本発明の構成、すなわち、イソパラフィ
ン系炭化水素に可溶なポリマーをトレーシングペーパー
上に塗工した非水溶性インク用インクジェット記録媒体
であって、該ポリマーのガラス転移温度が25℃以上で
ある構成にすることによって、透過性、筆記性を有し、
イソパラフィン系炭化水素を溶媒とした非水溶性インク
を用いたインクジェット記録に使用した場合の高い記録
画像の精細性、着色剤の定着性、表面に粘着性が発生し
ないことを併せ持つ非水溶性インク用インクジェット記
録媒体を提供することが可能になった。すなわち、実施
例1〜10と比較例1〜5とを比較すれば明らかである
ように、イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマーを
トレーシングペーパー上に塗工した非水溶性インク用イ
ンクジェット記録媒体であって、該ポリマーのガラス転
移温度が25℃以上である構成にすることによって、透
過性、筆記性を有し、イソパラフィン系炭化水素を溶媒
とした非水溶性インクを用いたインクジェット記録に使
用した場合の高い記録画像の精細性、着色剤の定着性、
表面に粘着性が発生しないことを併せ持つ非水溶性イン
ク用インクジェット記録媒体を提供することが可能にな
った。
【0071】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体におけるイソパラフィン系炭化水素に可溶なポ
リマーとして、アルキル基の炭素数8以上のアルキル
(メタ)アクリレートを構成単位とするものを用いること
によって、記録画像の精細性がさらに高い非水溶性イン
ク用インクジェット記録媒体を提供することが可能にな
った。すなわち、実施例1、3〜5、7、8と実施例
9、10、並びに実施例25、27〜29、31、32
と実施例26、30、33、34とを比較すれば明らか
であるように、本発明の非水溶性インク用インクジェッ
ト記録媒体におけるイソパラフィン系炭化水素に可溶な
ポリマーとして、アルキル基の炭素数8以上のアルキル
(メタ)アクリレートを構成単位とするものを用いること
によって、記録画像の精細性がさらに高い非水溶性イン
ク用インクジェット記録媒体を提供することが可能にな
った。
【0072】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体におけるイソパラフィン系炭化水素に可溶なポ
リマーとして、イソボルニル(メタ)アクリレートを構成
単位とするものを用いることによって、インクの着色剤
として顔料を用いた場合に、その記録媒体への定着性を
さらに向上させることが可能になった。すなわち、実施
例26〜28、30〜32と実施例25、29、33、
34とを比較すれば明らかであるように、本発明の非水
溶性インク用インクジェット記録媒体におけるイソパラ
フィン系炭化水素に可溶なポリマーとして、イソボルニ
ル(メタ)アクリレートを構成単位とするものを用いるこ
とによって、インクの着色剤として顔料を用いた場合
に、その記録媒体への定着性をさらに向上させることが
可能になった。
【0073】本発明において用いるイソパラフィン系炭
化水素に可溶なポリマーを、イソパラフィン系炭化水素
に40重量%濃度で溶解させたときの溶液粘度が10m
Pa・s以上1000mPa・s以下の範囲であるもの
とすることにより、着色剤の定着性に特に優れた非水溶
性インク用インクジェット記録媒体を得ることができ
た。すなわち、実施例18〜22と実施例23、24と
りわけ実施例18、20、21と実施例23、24とを
比較すれば明らかであるように、本発明において用いる
イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマーを、イソパ
ラフィン系炭化水素に40重量%濃度で溶解させたとき
の溶液粘度が10mPa・s以上1000mPa・s以
下の範囲であるものとすることにより、着色剤の定着性
に特に優れた非水溶性インク用インクジェット記録媒体
を得ることができた。
【0074】本発明の非水溶性インク用インクジェット
記録媒体におけるイソパラフィン系炭化水素に可溶なポ
リマーの塗設量を、0.3g/m2以上10g/m2以下
の範囲にすることによって、筆記性が良好で、着色剤の
定着性が良好であり、精細性が良好でムラの少ない記録
画像が得られる非水溶性インク用インクジェット記録媒
体を提供することが可能になった。すなわち、実施例1
1、13〜16と実施例12、17とりわけ実施例1
1、14、15と実施例12、17とを比較すれば明ら
かなように、イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリマ
ーの塗設量を、0.3g/m2以上10g/m2以下の範
囲にすることによって、筆記性が良好で、着色剤の定着
性が良好であり、精細性が良好でムラの少ない記録画像
が得られる非水溶性インク用インクジェット記録媒体を
提供することが可能になった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリ
    マーをトレーシングペーパー上に塗工した非水溶性イン
    ク用インクジェット記録媒体であって、該ポリマーのガ
    ラス転移温度が25℃以上であることを特徴とする非水
    溶性インク用インクジェット記録媒体。
  2. 【請求項2】 イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリ
    マーが、アルキル基の炭素数8以上のアルキル(メタ)ア
    クリレートを構成単位として含む請求項1記載の非水溶
    性インク用インクジェット記録媒体。
  3. 【請求項3】 イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリ
    マーが、イソボルニル(メタ)アクリレートを構成単位と
    して含む請求項1または2記載の非水溶性インク用イン
    クジェット記録媒体。
  4. 【請求項4】 イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリ
    マーが、イソパラフィン系炭化水素に40重量%濃度で
    溶解したときの溶液の粘度が10mPa・s以上100
    0mPa・s以下の範囲である請求項1〜3のいずれか
    に記載の非水溶性インク用インクジェット記録媒体。
  5. 【請求項5】 イソパラフィン系炭化水素に可溶なポリ
    マーの塗設量が0.3g/m2以上10g/m2以下の範
    囲である請求項1〜4のいずれかに記載の非水溶性イン
    ク用インクジェット記録媒体。
JP10091325A 1998-04-03 1998-04-03 非水溶性インク用インクジェット記録媒体 Pending JPH11286170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10091325A JPH11286170A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 非水溶性インク用インクジェット記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10091325A JPH11286170A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 非水溶性インク用インクジェット記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11286170A true JPH11286170A (ja) 1999-10-19

Family

ID=14023311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10091325A Pending JPH11286170A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 非水溶性インク用インクジェット記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11286170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533945A (ja) * 2001-06-29 2004-11-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー プライマー処理された表面を有する基材を含む画像形成された物品
WO2020004639A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 国立大学法人大阪大学 紙の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533945A (ja) * 2001-06-29 2004-11-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー プライマー処理された表面を有する基材を含む画像形成された物品
WO2020004639A1 (ja) * 2018-06-29 2020-01-02 国立大学法人大阪大学 紙の製造方法
CN112384656A (zh) * 2018-06-29 2021-02-19 国立大学法人大阪大学 纸的制造方法
JPWO2020004639A1 (ja) * 2018-06-29 2021-07-08 国立大学法人大阪大学 紙の製造方法
TWI734131B (zh) * 2018-06-29 2021-07-21 國立大學法人大阪大學 紙的製造方法
US11634867B2 (en) 2018-06-29 2023-04-25 Osaka University Method for producing paper

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4481244A (en) Material used to bear writing or printing
JP4143187B2 (ja) インクジェット記録方法
JPH11514310A (ja) 架橋セルロースポリマー/コロイドゾルマトリックスおよびそのインクジェット記録紙での使用
DE60101127T2 (de) Tintenstrahl-Druckverfahren
DE60101126T2 (de) Tintenstrahlaufzeichnungselement
JPS58136481A (ja) 印画シートの製造法
DE60220239T2 (de) Tintenstrahl-Aufzeichnungselement und Druckverfahren
JPH11286170A (ja) 非水溶性インク用インクジェット記録媒体
JPH11286169A (ja) 非水溶性インク用インクジェット記録媒体
DE10057083B4 (de) Tintenstrahl-Aufzeichnungsmaterial für eine nicht-wässrige Tinte
JP3712307B2 (ja) 非水溶性インク用インクジェット記録媒体及びその記録方法
JP2001246834A (ja) 非水系インク用インクジェット被記録材料
JP2004230759A (ja) 非水系顔料インク用インクジェット記録媒体
JP2004091627A (ja) インクジェット用水性顔料インク
JP2005074938A (ja) インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法
JP2004230758A (ja) 非水系顔料インク用インクジェット記録媒体
JP2002264484A (ja) 非水系インク用インクジェット記録媒体及びその記録方法
JP4188592B2 (ja) 塗工流体
JPS63160875A (ja) 水性インク記録用シ−ト
JP2002046345A (ja) インクジェット記録用添加剤、及び当該添加剤を用いた記録紙
DE60304417T2 (de) Tintenstrahl-Aufzeichnungselement und Druckverfahren
JP4138622B2 (ja) 空隙型透明インクジェットフィルム
JPH11268403A (ja) 非水溶性インク用インクジェット記録媒体
JP2004091626A (ja) インクジェット用水性顔料インク及び記録物
JP2003025719A (ja) インクジェット用記録媒体