JPH11286263A - かけ忘れても作動するサイドブレーキ装置 - Google Patents

かけ忘れても作動するサイドブレーキ装置

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JPH11286263A
JPH11286263A JP10108658A JP10865898A JPH11286263A JP H11286263 A JPH11286263 A JP H11286263A JP 10108658 A JP10108658 A JP 10108658A JP 10865898 A JP10865898 A JP 10865898A JP H11286263 A JPH11286263 A JP H11286263A
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side brake
lever
wire
door
opening
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/08Brake-action initiating means for personal initiation hand actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/12Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドブレーキのかけ忘れは勿論、サイドブ
レーキのかけ方が不十分なための事故をも防止すること
ができるサイドブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 運転席側部の固定板にてこの支点を枢着
し、てこの一端にブレーキワイヤーを、他端に弾性体の
一端を固定し、弾性体でてこを常時ブレーキワイヤーの
緊張方向へと回動させるべく付勢し、てこに対し一定幅
で回動可能にレバーを取着し、レバーの一端からてこの
一端を介してドアまでワイヤーを掛け渡し、てこを弾性
体の付勢力に抗して下向き回動させることでブレーキワ
イヤーがゆるんでサイドブレーキが解除され、保持手段
によりてこが解除位置で保持され、ドアの開放又は手動
操作によるレバーの上方向回動操作により保持手段によ
る保持が解除され、弾性体の付勢力によっててこがサイ
ドブレーキワイヤーの緊張方向へと回動させてサイドブ
レーキが緊締されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はかけ忘れても作動
するサイドブレーキ装置に関し、その目的は運転者がサ
イドブレーキをかけ忘れることによる事故は勿論のこ
と、サイドブレーキのかけ方が不十分なことによる事故
をも防止することができるサイドブレーキ装置を提供す
ることにある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車において使用されるサ
イドブレーキ(パーキングブレーキ)装置は、運転席の
側部に配設されたサイドブレーキレバーを運転者が上方
向に回動させることにより、ブレーキケーブルが引っ張
られてブレーキがかかるように構成されている。しかし
ながら、従来のサイドブレーキ装置は、運転者が自分の
意思でサイドブレーキを上方向に回動させない限り、ブ
レーキケーブルが引っ張られることがないため、運転者
が降車の際にうっかりとサイドブレーキの回動操作を忘
れた場合にはブレーキがかかってない状態となってしま
い、自動車が暴走して大事故が発生してしまう危険性が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような実情に鑑み
て案出されて技術としては、例えば実開昭64−145
57号「車両用パーキングブレーキ装置」が存在してい
る。この実開昭64−14557号に開示の装置は、サ
イドブレーキレバーとドアとを駆動連結しドアの開き移
動に伴ってサイドブレーキをブレーキ緊締方向へ移動さ
せるケーブル手段を有してなるものである。この既開示
技術は、ドアの開放に伴ってサイドブレーキレバーを緊
締方向に回動させることができるので、運転者が降車す
る際のドアの開閉操作によって自動的にサイドブレーキ
をかけることができ、ブレーキのかけ忘れによる事故の
危険性を低下させることができる点で優れた技術であっ
たが、以下に述べる重大な欠点が存在していた。すなわ
ち、この開示技術は、ドアの開放とサイドブレーキの上
向き回動を単純に連動させたものであるため、ブレーキ
のきき具合はドアの開放具合とそのまま連動し、例えば
身体の小さな女性などがドアをあまり開けずに降車した
場合には、サイドブレーキの上向き回動はほんの僅かな
ものとなってブレーキが殆どかかっていない状態となっ
てしまうという危険性があった。実際、不幸なことにサ
イドブレーキのかけ忘れによる事故は後を絶たず、毎年
幾人もの尊い生命が失われているのが実情である。この
ようなサイドブレーキのかけ忘れによる事故のうち、完
全なかけ忘れによる事故の他にサイドブレーキレバーの
引き具合が不完全であったがための事故も現実に数多く
発生している。
【0004】このような実情に鑑みて、本願発明者は既
に特開平5−178174号「自動車におけるサイドブ
レーキ装置」において、弾性体でサイドブレーキレバー
を常に緊締方向へと付勢することにより、ドアの開放具
合に関わらずドアの開放動作そのものによって自動的に
サイドブレーキをかけることができるサイドブレーキ装
置を創出し、上記課題を解決することに成功している。
しかしながら、このサイドブレーキ装置では弾性体の弾
性力が不足した場合、運転者の動作ではこれを補助する
ことができないという課題が存在していた。そこで本願
発明者は更に鋭意研究を続け、手動でもドアの開放動作
によってもサイドブレーキを完全にかけることができ
て、サイドブレーキのかけ忘れは勿論のこと、サイドブ
レーキのかけ方が不十分なことによる事故をも完全に防
止することができるサイドブレーキ装置を創出すること
に成功した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転席側部の
固定板にてこの支点を回動自在に枢着するとともに、該
てこの一端にサイドブレーキワイヤーを、他端に弾性体
の一端をそれぞれ固定し、該弾性体によりてこを常時サ
イドブレーキワイヤーを緊張させる方向へと回動させる
ように付勢し、前記てこに対して一定幅で回動可能にサ
イドブレーキレバーを取着して、該サイドブレーキレバ
ーの一端から前記てこの一端を介してドアの適宜箇所ま
でワイヤーを掛け渡し、てこを弾性体の付勢力に抗して
下向きに回動させることによりサイドブレーキワイヤー
がゆるんでサイドブレーキが解除されるとともに、保持
手段によりてこがこの解除位置において保持され、ドア
の開放又は手動操作によるサイドブレーキレバーの上方
向回動操作により前記保持手段による保持が解除され、
前記弾性体の付勢力によっててこがサイドブレーキワイ
ヤーを緊張させる方向へと回動させてサイドブレーキが
緊締されるように構成されてなることを特徴とするサイ
ドブレーキ装置により、上記従来技術のもつ課題を悉く
解決することに成功した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るかけ忘れても
作動するサイドブレーキ装置の好適な実施形態について
図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施例に係
るサイドブレーキ装置のブレーキ解除状態を示す概略構
造図であり、図2は第1実施例に係るサイドブレーキ装
置においてブレーキをかけようとしたときの状態を示す
概略構造図であり、図3は第1実施例に係るサイドブレ
ーキ装置のブレーキ緊締状態を示す概略構造図である。
本発明に係るサイドブレーキ装置は、手動でもドアの開
放動作によってもサイドブレーキレバー(1)を上方向
に回動させてサイドブレーキ(図示せず)を緊締するこ
とが可能なように構成されている。
【0007】第1実施例に係るサイドブレーキ装置は、
自動車の運転席の側部に固定される固定板(3)と、こ
の固定板(3)にピン(4)によって回動自在に枢着さ
れたてこ(5)と、てこ(5)にピン(6)によって枢
着されててこ(5)に対して一定範囲で回動自在とされ
たサイドブレーキレバー(1)と、サイドブレーキレバ
ー(1)の上下回動操作に伴って起こるてこ(5)の回
動によりブレーキを緊締又は解除するサイドブレーキワ
イヤー(2)とから構成されている。
【0008】てこ(5)はピン(4)を支点とし、一端
にはサイドブレーキワイヤー(2)が、他端には強力バ
ネからなる弾性体(7)の一端がそれぞれ固定されてい
る。弾性体(7)は常時てこ(5)の他端を引っ張って
おり、これにより常にてこ(5)を固定板(3)に対し
て上方向、即ちサイドブレーキワイヤー(2)を緊張さ
せる方向へと回動させる力が付勢されている。尚、図示
例では弾性体(7)の先端にワイヤー(71)が取着さ
れ、このワイヤー(71)の先端がてこ(5)に固定さ
れる構成とされている。そしてワイヤー(71)は断線
等を防ぐためにケーブルカバー(72)によって被覆さ
れ、ケーブルカバー(72)はその先端が固定板(3)
の上部に固定されている。
【0009】また、てこ(5)の一端に固定されたサイ
ドブレーキワイヤー(2)もケーブルカバー(21)に
よって被覆されており、このケーブルカバー(21)の
先端は固定板(3)の下部に固定されている。
【0010】てこ(5)にピン(6)によって枢着され
たサイドブレーキレバー(1)は、運転席側部に延出さ
れる水平部(11)と、この水平部(11)と直角に設
けられた垂直部(12)とからなる側面視略T字状とさ
れており、垂直部(12)が十字状に形成されたてこ
(5)の垂直部と僅かな間隙を有するように取り付けら
れている。サイドブレーキレバー(1)の垂直部(1
2)下端には係合ピン(8)が取り付けられており、こ
の係合ピン(8)はてこ(5)の他端を挿通して固定板
(3)の係合凹部(31)に係合されている。この係合
ピン(8)はてこ(5)の他端に内嵌されたバネ(9)
により常に係合方向、即ち固定板(3)の方向へと付勢
されている。また、サイドブレーキレバー(1)の垂直
部(12)上端近傍とてこ(5)との間にはバネ(2
2)が介装されている。このバネ(22)はサイドブレ
ーキレバー(1)の垂直部(12)上端をてこ(5)か
ら離間する方向に付勢しており、サイドブレーキ解除状
態において係合ピン(8)を確実に係合凹部(31)に
係合させる役割を果している。
【0011】係合ピン(8)はてこ(5)の上方向(時
計周り方向)への回動を阻止してサイドブレーキ解除状
態を保持する役割を果たしている。そして、サイドブレ
ーキをかける場合には図2に示す如くサイドブレーキレ
バー(1)を上方向に僅かに回動させて係合ピン(8)
を固定板(3)の係合凹部(31)から離脱させれば、
弾性体(7)の付勢力によっててこ(5)が上方向に回
動してサイドブレーキワイヤー(2)が引っ張られ自動
的にサイドブレーキがかかる。従って、前記したサイド
ブレーキレバー(1)の垂直部(12)とてこ(5)の
垂直部との間隙は、サイドブレーキレバー(1)の上方
向(時計周り方向)の回動によって係合ピン(8)を離
脱することができるだけの僅かなものでよい。尚、図示
例においては、てこ(5)の上方向への回動を阻止して
サイドブレーキ解除状態を保持する保持手段として係合
ピン(8)を使用した例を示したが、本発明において保
持手段は図示例には全く限定されず、弾性体(7)の付
勢力に抗しててこ(5)の上方向への回動を阻止するこ
とができる手段であれば、如何なる構成を採用してもよ
い。
【0012】サイドブレーキレバー(1)の垂直部(1
2)上端にはワイヤー(10)の一端が固定され、この
ワイヤー(10)を被覆するケーブルカバー(11)の
先端はてこ(5)の一端に固定されている。そして、ワ
イヤー(10)の他端は開閉ドアの適宜箇所に連結され
ており、ドアの開放によりワイヤー(10)が引っ張ら
れてサイドブレーキレバー(1)を上向きに回動し、係
合ピン(8)が固定板(3)の係合凹部(31)から離
脱してサイドブレーキがかかるように構成されている。
【0013】尚、ワイヤー(10)の開閉ドアへの固定
位置は、ドアの開放動作によってサイドブレーキレバー
(1)を上方向に回動させて係合ピン(8)を離脱させ
ることが可能であれば特に限定はされないが、図4に示
す如くドア(D)の蝶番(12)の部分に取り付けるこ
とが好ましい。図4の構成を具体的に説明すると、断面
半月状に形成された蝶番(12)の中心ピン(13)に
棒体(14)を回動可能に当接させて、この棒体(1
4)の先端にワイヤー(10)を固定する。そして、棒
体(14)をバネ(15)により常時中心ピン(13)
に向けて付勢しておく。すると、ドア(D)の開放に伴
って中心ピン(13)が矢印方向に回動し、これに伴い
棒体(14)が矢印方向に回動してワイヤー(10)を
引っ張るので、ドアの開放に伴ってサイドブレーキが自
動的にかかるようになる。
【0014】以下、上記構成からなるサイドブレーキ装
置の作用を図1乃至図3に基づいて説明する。通常自動
車を運転するときには、図1に示すように、サイドブレ
ーキレバー(1)は弾性体(7)の付勢力に抗して下側
に下ろされている。このときには当然ドアは閉められて
いるから、サイドブレーキレバー(1)はワイヤー(1
0)により引っ張られることはない。この状態において
は、係合ピン(8)は固定板(3)の係合凹部(31)
に係合されているので、てこ(5)の上方向への回動は
阻止されており、従ってサイドブレーキワイヤー(2)
もゆるんだ状態にある。この状態では、サイドブレーキ
はかかっていないため、自動車の車輪は走行可能であっ
て、自動車の運転走行を行える状態となっており、また
走行している時にもサイドブレーキ装置はこの状態にあ
る。
【0015】自動車を運転する者が自動車を止めて駐車
するときに開閉ドアを開くと、この開閉ドアに一端が取
着されたワイヤー(10)が開閉ドアの開放に伴って引
っ張られ、図2に示す如くサイドブレーキレバー(1)
を上方向へと回動させる。すると、サイドブレーキレバ
ー(1)の上方向回動に伴って、係合ピン(8)が係合
凹部(31)から引き抜かれる。この係合ピン(8)の
離脱によって、てこ(5)の回動阻止状態が解除され、
弾性体(7)の付勢力によって図3に示す如く、てこ
(5)が時計回り方向へと回動し、この回動によってサ
イドブレーキワイヤー(2)が引っ張られてサイドブレ
ーキが緊締される。
【0016】上記作用によって、自動車を運転する者が
うっかりとサイドブレーキをかけ忘れて車外へ出た場合
でも、開閉ドアの開閉動作によって自動的にサイドブレ
ーキが引かれた状態となり、自動車が暴走することがな
い。しかも開閉ドアの開放が、言わばサイドブレーキを
引く引き金の如き役割を果たすため、ドアの開放程度に
関わらず、即ち身体の小さい女性等がドアをあまり開け
ずに降車した場合でも、ドアの開放動作そのものによっ
て自動的に且つ完全にサイドブレーキがかかった状態を
作り出すことができる。
【0017】また、従来と同様に運転者が自分でサイド
ブレーキレバー(1)を上向きに回動させることによっ
ても簡単に係合ピン(8)を係合凹部(31)から引き
抜くことができるので、ドアを開かずに手動によっても
サイドブレーキをかけることができる。
【0018】一方、図3の状態からサイドブレーキを解
除する場合には、サイドブレーキレバー(1)を弾性体
(7)の付勢力に抗して下向きに押し下げ、係合ピン
(8)を固定板(3)の係合凹部(31)に係合させ
る。すると、てこ(5)の回動が阻止された図1の状態
となって、サイドブレーキワイヤー(2)はゆるみ、サ
イドブレーキが解除される。そして、係合ピン(8)が
固定板(3)の係合凹部(31)に係合されていること
によってこの状態がそのまま保持されることとなる。従
って、運転者はこの状態で自動車を運転して走行させる
ことができる。
【0019】上記第1実施例ではサイドブレーキの解除
を手動で行う構成を示したが、本発明においてはサイド
ブレーキの解除を自動的に行わせる構成とすることも可
能であり、以下この構成を第2実施例として説明する。
図5は本発明の第2実施例に係るサイドブレーキ装置の
ブレーキ解除状態を示す概略構造図であり、図6は第2
実施例に係るサイドブレーキ装置においてブレーキをか
けようとしたときの状態を示す概略構造図であり、図7
は第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレーキ緊締
状態を示す概略構造図である。また、図8及び図9は第
2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレーキ解除時の
作用を示す概略構造図である
【0020】第2実施例に係るブレーキ装置の基本構成
は前記第1実施例と同様であるので同じ部材には同じ符
号を付して説明を省略し、第1実施例と異なる構成を中
心に説明を行う。第2実施例に係るブレーキ装置では、
てこ(5)の固定板(3)への枢着部に掛け金(16)
がてこ(5)と同一軸上に取り付けられ、この掛け金
(16)の下端部には雌ねじ(19)が形成されてい
る。そして、この雌ねじ(19)には、エンジンキース
イッチとの連動によって駆動するモータ(17)の回転
軸(18)に形成された雄ねじ(20)が噛み合わされ
ている。
【0021】サイドブレーキレバー(1)とてこ(5)
との間にはバネ(22)が介装されており、このバネ
(22)は常にサイドブレーキレバー(1)の上部をて
こ(5)から離す方向に付勢している。
【0022】また、固定板(2)には掛け金(16)を
雌ねじ(19)と雄ねじ(20)の噛み合いによって左
回転(反時計周り回転)又は右回転(時計周り回転)さ
せるモータ(17)と、この掛け金(16)の停止位置
と逆転位置を検出するためのリミットスイッチ(2
3)、(24)が取り付けられている。尚、モータ(1
7)は前後方向(図面では左右方向)の移動は行えない
ように規制されているが、上下方向への移動は可能とさ
れている。
【0023】以下、上記構成からなるサイドブレーキ装
置の作用を図5乃至図9に基づいて説明する。通常自動
車を運転するときには、図5に示すように、サイドブレ
ーキレバー(1)は弾性体(7)の付勢力に抗して下側
に下ろされている。このときには当然ドアは閉められて
いるから、サイドブレーキレバー(1)はワイヤー(1
0)により引っ張られることはない。この状態において
は、係合ピン(8)が固定板(2)の係合凹部(31)
に係合されているので、てこ(5)の上方向への回動は
阻止されており、従ってサイドブレーキワイヤー(2)
もゆるんだ状態にある。この状態では、サイドブレーキ
はかかっていないため、自動車の車輪は走行可能であっ
て、自動車の運転走行を行える状態となっており、また
走行している時にもサイドブレーキ装置はこの状態にあ
る。
【0024】自動車を運転する者が自動車を止めて駐車
するときに開閉ドアを開くと、この開閉ドアに一端が取
着されたワイヤー(10)が開閉ドアの開放に伴って引
っ張られ、図6に示す如くサイドブレーキレバー(1)
を上方向へと回動させる。すると、サイドブレーキレバ
ー(1)の上方向回動に伴って、係合ピン(8)が係合
凹部(31)から引き抜かれる。この係合ピン(8)の
離脱によって、てこ(5)の回動阻止状態が解除され、
弾性体(7)の付勢力によって図7に示す如く、てこ
(5)が時計回り方向へと回動し、この回動によってサ
イドブレーキワイヤー(2)が引っ張られてサイドブレ
ーキが緊締される。
【0025】上記作用によって、自動車を運転する者が
うっかりとサイドブレーキをかけ忘れて車外へ出た場合
でも、開閉ドアの開閉動作によって自動的にサイドブレ
ーキが引かれた状態となり、自動車が暴走することがな
い。しかも開閉ドアの開放が、言わばサイドブレーキを
引く引き金の如き役割を果たすため、ドアの開放程度に
関わらず、即ち身体の小さい女性等がドアをあまり開け
ずに降車した場合でも、ドアの開放動作そのものによっ
て自動的に且つ完全にサイドブレーキがかかった状態を
作り出すことができる。
【0026】また、従来と同様に運転者が自分でサイド
ブレーキレバー(1)を上向きに回動させることによっ
ても簡単に係合ピン(8)を係合凹部(31)から引き
抜くことができるので、ドアを開かずに手動によっても
サイドブレーキをかけることができる。
【0027】一方、図7の状態からサイドブレーキを解
除して車を発進させるときには、スイッチを入れてモー
タ(17)を駆動し、回転軸(18)を回転させること
によって掛け金(16)を反時計周りに回転させると、
掛け金(16)の上部が図8に示すようにてこ(5)に
当たり、これによっててこ(5)及びサイドブレーキレ
バー(1)も反時計周りに回転する。そして、係合ピン
(8)が図9に示すように固定板の係合凹部(31)に
係合する位置までくると、リミットスイッチ(24)が
入り電気回路を切り換えてモータ(17)の回転を逆転
させる。すると、掛け金(16)は時計周りに回転して
戻るが、このときにはてこ(5)は係合ピン(8)の係
合凹部(31)への係合によって上向き回動を阻止され
た状態にあるので、このままサイドブレーキ解除の状態
が保持されることとなる。掛け金(16)はそのまま時
計周りに回転してリミットスイッチ(23)の位置(図
5の状態)まで戻り、リミットスイッチ(23)が入っ
て電気回路が切り換わりモータ(17)の駆動が停止さ
れる。従って、運転者はこの状態で自動車を運転して走
行させることができる。
【0028】但し、掛け金(16)が反時計周りに回転
しているときにはてこ(5)はモータ(17)の駆動に
よって引っ張られており、サイドブレーキをかけられな
い状態にある。そこでこれを防ぐために、てこ(5)の
上部に図示の如くリミットスイッチ(25)を付けてサ
イドブレーキレバー(11)の時計周りの回動を検出さ
せてモータ(17)を逆転させるように構成するとよ
い。尚、この第2実施において、モータ(17)の代わ
りにシリンダーを使用してシリンダーロッドの往復運動
によって掛け金(16)を回動させる構成としてもよ
い。
【0029】上記第2実施例に係るサイドブレーキ装置
によれば、セルモータの始動に連動させて自動的にサイ
ドブレーキを解除することができる。セルモータの始動
は自動車を走行させる場合には必ず行う操作であるか
ら、運転者はサイドブレーキの解除のための操作を何ら
行う必要がない。但し、必ずしもモータ(17)の駆動
とセルモータの始動は連動させなくともよく、セルモー
タとは別のスイッチ操作によってモータ(17)を駆動
させる構成としてもよい。
【0030】また、この第2実施例に係るサイドブレー
キ装置は、更に別の優れた効果を有している。本発明に
係るサイドブレーキ装置は、強力バネからなる弾性体
(7)によって常にサイドブレーキレバー(1)が上が
る方向へと付勢されているため、バネの力に抗して手動
でサイドブレーキレバー(1)を押し下げるのには大き
な力を必要とする。軽自動車等ではサイドブレーキ緊締
のためにそれほど強いバネ力が必要とされないため、第
1実施例の如く手動でサイドブレーキレバー(1)を押
し下げる構成としても何ら不都合はないが、トラック等
の大型車両ではサイドブレーキ緊締のために強いバネ力
が必要となるため、手動ではバネの力に抗してサイドブ
レーキレバー(1)を押し下げられない場合がある。こ
のような場合に第2実施例の如くサイドブレーキレバー
(1)を機械的動力で押し下げる構成とすると、トラッ
ク等の大型車両においても容易にサイドブレーキを解除
することが可能となる。
【0031】尚、図示例はあくまでも本発明に係るサイ
ドブレーキ装置の概略構成を示したものであって、各部
材の形状や大きさ、配設位置については、上記作用を損
なわない範囲において適宜変更することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、運転席
側部の固定板にてこの支点を回動自在に枢着するととも
に、該てこの一端にサイドブレーキワイヤーを、他端に
弾性体の一端をそれぞれ固定し、該弾性体によりてこを
常時サイドブレーキワイヤーを緊張させる方向へと回動
させるように付勢し、前記てこに対して一定幅で回動可
能にサイドブレーキレバーを取着して、該サイドブレー
キレバーの一端から前記てこの一端を介してドアの適宜
箇所までワイヤーを掛け渡し、てこを弾性体の付勢力に
抗して下向きに回動させることによりサイドブレーキワ
イヤーがゆるんでサイドブレーキが解除されるととも
に、保持手段によりてこがこの解除位置において保持さ
れ、ドアの開放又は手動操作によるサイドブレーキレバ
ーの上方向回動操作により前記保持手段による保持が解
除され、前記弾性体の付勢力によっててこがサイドブレ
ーキワイヤーを緊張させる方向へと回動させてサイドブ
レーキが緊締されるように構成されてなることを特徴と
するサイドブレーキ装置であるから、以下に述べる効果
を奏する。
【0033】すなわち、自動車を運転する者がサイドブ
レーキをかけ忘れた場合でも、自動車の開閉ドアを開く
ことによって自動的にサイドブレーキがかかり、運転者
の不注意で停車中の自動車が暴走する恐れがなく、安全
且つ確実にサイドブレーキをかけることが可能であっ
て、しかも従来通りの手動操作によってもサイドブレー
キをかけることができる。更に、ブレーキのきき具合に
中間状態が無く、僅かなドアの開放によっても自動的且
つ完全にサイドブレーキがかかるので、サイドブレーキ
のかけ忘れによる事故は勿論のこと、サイドブレーキの
かけ方が不十分なことによる事故をも防止することがで
きる。また、サイドブレーキの解除操作を手動は勿論の
こと、自動的に行うことも可能であるため、運転者のサ
イドブレーキの解除操作の手間を省くことができ、強い
制動力を必要とする大型車でのサイドブレーキの解除操
作も容易に行うことができる。また、構造が極めて簡単
で製造が容易であって、操作性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るサイドブレーキ装置
のブレーキ解除状態を示す概略構造図である。
【図2】第1実施例に係るサイドブレーキ装置において
ブレーキをかけようとしたときの状態を示す概略構造図
である。
【図3】第1実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ緊締状態を示す概略構造図である。
【図4】本発明に係るサイドブレーキ装置における開閉
ドアへのワイヤーの連結方法の一例を示す概略図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係るサイドブレーキ装置
のブレーキ解除状態を示す概略構造図である。
【図6】第2実施例に係るサイドブレーキ装置において
ブレーキをかけようとしたときの状態を示す概略構造図
である。
【図7】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ緊締状態を示す概略構造図である。
【図8】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ解除時の作用を示す概略構造図である
【図9】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ解除時の作用を示す概略構造図である
【符号の説明】
1 サイドブレーキレバー 2 サイドブレーキワイヤー 3 固定板 5 てこ 7 弾性体 10 ワイヤー D ドア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 かけ忘れても作動するサイドブレーキ
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はかけ忘れても作動
するサイドブレーキ装置に関し、その目的は運転者がサ
イドブレーキをかけ忘れることによる事故は勿論のこ
と、サイドブレーキのかけ方が不十分なことによる事故
をも防止することができるサイドブレーキ装置を提供す
ることにある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車において使用されるサ
イドブレーキ(パーキングブレーキ)装置は、運転席の
側部に配設されたサイドブレーキレバーを運転者が上方
向に回動させることにより、ブレーキケーブルが引っ張
られてブレーキがかかるように構成されている。しかし
ながら、従来のサイドブレーキ装置は、運転者が自分の
意思でサイドブレーキを上方向に回動させない限り、ブ
レーキケーブルが引っ張られることがないため、運転者
が降車の際にうっかりとサイドブレーキの回動操作を忘
れた場合にはブレーキがかかってない状態となってしま
い、自動車が暴走して大事故が発生してしまう危険性が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような実情に鑑み
て案出されて技術としては、例えば実開昭64−145
57号「車両用パーキングブレーキ装置」が存在してい
る。この実開昭64−14557号に開示の装置は、サ
イドブレーキレバーとドアとを駆動連結しドアの開き移
動に伴ってサイドブレーキをブレーキ緊締方向へ移動さ
せるケーブル手段を有してなるものである。この既開示
技術は、ドアの開放に伴ってサイドブレーキレバーを緊
締方向に回動させることができるので、運転者が降車す
る際のドアの開閉操作によって自動的にサイドブレーキ
をかけることができ、ブレーキのかけ忘れによる事故の
危険性を低下させることができる点で優れた技術であっ
たが、以下に述べる重大な欠点が存在していた。すなわ
ち、この開示技術は、ドアの開放とサイドブレーキの上
向き回動を単純に連動させたものであるため、ブレーキ
のきき具合はドアの開放具合とそのまま連動し、例えば
身体の小さな女性などがドアをあまり開けずに降車した
場合には、サイドブレーキの上向き回動はほんの僅かな
ものとなってブレーキが殆どかかっていない状態となっ
てしまうという危険性があった。実際、不幸なことにサ
イドブレーキのかけ忘れによる事故は後を絶たず、毎年
幾人もの尊い生命が失われているのが実情である。この
ようなサイドブレーキのかけ忘れによる事故のうち、完
全なかけ忘れによる事故の他にサイドブレーキレバーの
引き具合が不完全であったがための事故も現実に数多く
発生している。
【0004】このような実情に鑑みて、本願発明者は既
に特開平5−178174号「自動車におけるサイドブ
レーキ装置」において、弾性体でサイドブレーキレバー
を常に緊締方向へと付勢することにより、ドアの開放具
合に関わらずドアの開放動作そのものによって自動的に
サイドブレーキをかけることができるサイドブレーキ装
置を創出し、上記課題を解決することに成功している。
しかしながら、このサイドブレーキ装置では弾性体の弾
性力が不足した場合、運転者の動作ではこれを補助する
ことができないという課題が存在していた。そこで本願
発明者は更に鋭意研究を続け、手動でもドアの開放動作
によってもサイドブレーキを完全にかけることができ
て、サイドブレーキのかけ忘れは勿論のこと、サイドブ
レーキのかけ方が不十分なことによる事故をも完全に防
止することができるサイドブレーキ装置を創出すること
に成功した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転席側部の
固定板にてこの支点を回動自在に枢着するとともに、該
てこの一端にサイドブレーキワイヤーを、他端に弾性体
の一端をそれぞれ固定し、該弾性体によりてこを常時サ
イドブレーキワイヤーを引っ張ってサイドブレーキをか
ける方向へと回動させるように付勢し、前記てこに対し
てサイドブレーキレバーの上方向回動によって保持手段
の係合ピンを離脱することができるだけの一定幅で回動
可能にサイドブレーキレバーを取着して、該サイドブレ
ーキレバーの一端から前記てこの他端を介してドアの開
放によりワイヤーが引っ張られてサイドブレーキレバー
を上方向に回動することが可能なドアの適宜箇所までワ
イヤーを掛け渡し、てこを弾性体の付勢力に抗して下向
きに回動させることによりサイドブレーキワイヤーがゆ
るんでサイドブレーキが解除されるとともに、保持手段
によりてこがこの解除位置において保持され、ドアの開
放又は手動操作によるサイドブレーキレバーの上方向回
動操作により前記保持手段による保持が解除され、前記
弾性体の付勢力によっててこがサイドブレーキワイヤー
を緊張させる方向へと回動させてサイドブレーキが緊締
されるサイドブレーキ装置であって、前記保持手段は、
前記サイドブレーキレバーの垂直部下端に取り付けら
れ、てこの一端を挿通して固定板に設けられた係合凹部
に係合される係合ピンからなり、該係合ピンが係合凹部
に係合されることによって、てこの上方向回動が阻止さ
れ、サイドブレーキレバーの上方向回動によって係合ピ
ンが係合凹部から離脱するように構成されてなることを
特徴とするサイドブレーキ装置により、上記従来技術の
もつ課題を悉く解決することに成功した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るかけ忘れても
作動するサイドブレーキ装置の好適な実施形態について
図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施例に係
るサイドブレーキ装置のブレーキ解除状態を示す概略構
造図であり、図2は第1実施例に係るサイドブレーキ装
置においてブレーキをかけようとしたときの状態を示す
概略構造図であり、図3は第1実施例に係るサイドブレ
ーキ装置のブレーキ緊締状態を示す概略構造図である。
本発明に係るサイドブレーキ装置は、手動でもドアの開
放動作によってもサイドブレーキレバー(1)を上方向
に回動させてサイドブレーキ(図示せず)を緊締するこ
とが可能なように構成されている。
【0007】第1実施例に係るサイドブレーキ装置は、
自動車の運転席の側部に固定される固定板(3)と、こ
の固定板(3)にピン(4)によって回動自在に枢着さ
れたてこ(5)と、てこ(5)にピン(6)によって枢
着されててこ(5)に対して一定範囲で回動自在とされ
たサイドブレーキレバー(1)と、サイドブレーキレバ
ー(1)の上下回動操作に伴って起こるてこ(5)の回
動によりブレーキを緊締又は解除するサイドブレーキワ
イヤー(2)とから構成されている。
【0008】てこ(5)はピン(4)を支点とし、一端
にはサイドブレーキワイヤー(2)が、他端には強力バ
ネからなる弾性体(7)の一端がそれぞれ固定されてい
る。弾性体(7)は常時てこ(5)の他端を引っ張って
おり、これにより常にてこ(5)を固定板(3)に対し
て上方向、即ちサイドブレーキワイヤー(2)を緊張さ
せる方向へと回動させる力が付勢されている。尚、図示
例では弾性体(7)の先端にワイヤー(71)が取着さ
れ、このワイヤー(71)の先端がてこ(5)に固定さ
れる構成とされている。そしてワイヤー(71)は断線
等を防ぐためにケーブルカバー(72)によって被覆さ
れ、ケーブルカバー(72)はその先端が固定板(3)
の上部に固定されている。
【0009】また、てこ(5)の一端に固定されたサイ
ドブレーキワイヤー(2)もケーブルカバー(21)に
よって被覆されており、このケーブルカバー(21)の
先端は固定板(3)の下部に固定されている。
【0010】てこ(5)にピン(6)によって枢着され
たサイドブレーキレバー(1)は、運転席側部に延出さ
れる水平部(11)と、この水平部(11)と直角に設
けられた垂直部(12)とからなる側面視略T字状とさ
れており、垂直部(12)が十字状に形成されたてこ
(5)の垂直部と僅かな間隙を有するように取り付けら
れている。サイドブレーキレバー(1)の垂直部(1
2)下端には係合ピン(8)が取り付けられており、こ
の係合ピン(8)はてこ(5)の一端を挿通して固定板
(3)の係合凹部(31)に係合されている。この係合
ピン(8)はてこ(5)の他端に内嵌されたバネ(9)
により常に係合方向、即ち固定板(3)の方向へと付勢
されている。また、サイドブレーキレバー(1)の垂直
部(12)上端近傍とてこ(5)との間にはバネ(2
2)が介装されている。このバネ(22)はサイドブレ
ーキレバー(1)の垂直部(12)上端をてこ(5)か
ら離間する方向に付勢しており、サイドブレーキ解除状
態において係合ピン(8)を確実に係合凹部(31)に
係合させる役割を果している。
【0011】係合ピン(8)はてこ(5)の上方向(時
計周り方向)への回動を阻止してサイドブレーキ解除状
態を保持する役割を果たしている。そして、サイドブレ
ーキをかける場合には図2に示す如くサイドブレーキレ
バー(1)を上方向に僅かに回動させて係合ピン(8)
を固定板(3)の係合凹部(31)から離脱させれば、
弾性体(7)の付勢力によっててこ(5)が上方向に回
動してサイドブレーキワイヤー(2)が引っ張られ自動
的にサイドブレーキがかかる。従って、前記したサイド
ブレーキレバー(1)の垂直部(12)とてこ(5)の
垂直部との間隙は、サイドブレーキレバー(1)の上方
向(時計周り方向)の回動によって係合ピン(8)を離
脱することができるだけの僅かなものでよい。
【0012】サイドブレーキレバー(1)の垂直部(1
2)上端にはワイヤー(10)の一端が固定され、この
ワイヤー(10)を被覆するケーブルカバー(11)の
先端はてこ(5)の他端に固定されている。そして、ワ
イヤー(10)の他端は開閉ドアの適宜箇所に連結され
ており、ドアの開放によりワイヤー(10)が引っ張ら
れてサイドブレーキレバー(1)を上向きに回動し、係
合ピン(8)が固定板(3)の係合凹部(31)から離
脱してサイドブレーキがかかるように構成されている。
【0013】尚、ワイヤー(10)の開閉ドアへの固定
位置は、ドアの開放動作によってサイドブレーキレバー
(1)を上方向に回動させて係合ピン(8)を離脱させ
ることが可能であれば特に限定はされないが、図4に示
す如くドア(D)の蝶番(12)の部分に取り付けるこ
とが好ましい。図4の構成を具体的に説明すると、断面
半月状に形成された蝶番(12)の中心ピン(13)に
棒体(14)を回動可能に当接させて、この棒体(1
4)の先端にワイヤー(10)を固定する。そして、棒
体(14)をバネ(15)により常時中心ピン(13)
に向けて付勢しておく。すると、ドア(D)の開放に伴
って中心ピン(13)が矢印方向に回動し、これに伴い
棒体(14)が矢印方向に回動してワイヤー(10)を
引っ張るので、ドアの開放に伴ってサイドブレーキが自
動的にかかるようになる。
【0014】以下、上記構成からなるサイドブレーキ装
置の作用を図1乃至図3に基づいて説明する。通常自動
車を運転するときには、図1に示すように、サイドブレ
ーキレバー(1)は弾性体(7)の付勢力に抗して下側
に下ろされている。このときには当然ドアは閉められて
いるから、サイドブレーキレバー(1)はワイヤー(1
0)により引っ張られることはない。この状態において
は、係合ピン(8)は固定板(3)の係合凹部(31)
に係合されているので、てこ(5)の上方向への回動は
阻止されており、従ってサイドブレーキワイヤー(2)
もゆるんだ状態にある。この状態では、サイドブレーキ
はかかっていないため、自動車の車輪は走行可能であっ
て、自動車の運転走行を行える状態となっており、また
走行している時にもサイドブレーキ装置はこの状態にあ
る。
【0015】自動車を運転する者が自動車を止めて駐車
するときに開閉ドアを開くと、この開閉ドアに一端が取
着されたワイヤー(10)が開閉ドアの開放に伴って引
っ張られ、図2に示す如くサイドブレーキレバー(1)
を上方向へと回動させる。すると、サイドブレーキレバ
ー(1)の上方向回動に伴って、係合ピン(8)が係合
凹部(31)から引き抜かれる。この係合ピン(8)の
離脱によって、てこ(5)の回動阻止状態が解除され、
弾性体(7)の付勢力によって図3に示す如く、てこ
(5)が時計回り方向へと回動し、この回動によってサ
イドブレーキワイヤー(2)が引っ張られてサイドブレ
ーキが緊締される。
【0016】上記作用によって、自動車を運転する者が
うっかりとサイドブレーキをかけ忘れて車外へ出た場合
でも、開閉ドアの開閉動作によって自動的にサイドブレ
ーキが引かれた状態となり、自動車が暴走することがな
い。しかも開閉ドアの開放が、言わばサイドブレーキを
引く引き金の如き役割を果たすため、ドアの開放程度に
関わらず、即ち身体の小さい女性等がドアをあまり開け
ずに降車した場合でも、ドアの開放動作そのものによっ
て自動的に且つ完全にサイドブレーキがかかった状態を
作り出すことができる。
【0017】また、従来と同様に運転者が自分でサイド
ブレーキレバー(1)を上向きに回動させることによっ
ても簡単に係合ピン(8)を係合凹部(31)から引き
抜くことができるので、ドアを開かずに手動によっても
サイドブレーキをかけることができる。
【0018】一方、図3の状態からサイドブレーキを解
除する場合には、サイドブレーキレバー(1)を弾性体
(7)の付勢力に抗して下向きに押し下げ、係合ピン
(8)を固定板(3)の係合凹部(31)に係合させ
る。すると、てこ(5)の回動が阻止された図1の状態
となって、サイドブレーキワイヤー(2)はゆるみ、サ
イドブレーキが解除される。そして、係合ピン(8)が
固定板(3)の係合凹部(31)に係合されていること
によってこの状態がそのまま保持されることとなる。従
って、運転者はこの状態で自動車を運転して走行させる
ことができる。
【0019】上記第1実施例ではサイドブレーキの解除
を手動で行う構成を示したが、本発明においてはサイド
ブレーキの解除を自動的に行わせる構成とすることも可
能であり、以下この構成を第2実施例として説明する。
図5は本発明の第2実施例に係るサイドブレーキ装置の
ブレーキ解除状態を示す概略構造図であり、図6は第2
実施例に係るサイドブレーキ装置においてブレーキをか
けようとしたときの状態を示す概略構造図であり、図7
は第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレーキ緊締
状態を示す概略構造図である。また、図8及び図9は第
2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレーキ解除時の
作用を示す概略構造図である
【0020】第2実施例に係るブレーキ装置の基本構成
は前記第1実施例と同様であるので同じ部材には同じ符
号を付して説明を省略し、第1実施例と異なる構成を中
心に説明を行う。第2実施例に係るブレーキ装置では、
てこ(5)の固定板(3)への枢着部に掛け金(16)
がてこ(5)と同一軸上に取り付けられ、この掛け金
(16)の下端部には雌ねじ(19)が形成されてい
る。そして、この雌ねじ(19)には、エンジンキース
イッチとの連動によって駆動するモータ(17)の回転
軸(18)に形成された雄ねじ(20)が噛み合わされ
ている。
【0021】サイドブレーキレバー(1)とてこ(5)
との間にはバネ(22)が介装されており、このバネ
(22)は常にサイドブレーキレバー(1)の上部をて
こ(5)から離す方向に付勢している。
【0022】また、固定板(2)には掛け金(16)を
雌ねじ(19)と雄ねじ(20)の噛み合いによって左
回転(反時計周り回転)又は右回転(時計周り回転)さ
せるモータ(17)と、この掛け金(16)の停止位置
と逆転位置を検出するためのリミットスイッチ(2
3)、(24)が取り付けられている。尚、モータ(1
7)は前後方向(図面では左右方向)の移動は行えない
ように規制されているが、上下方向への移動は可能とさ
れている。
【0023】以下、上記構成からなるサイドブレーキ装
置の作用を図5乃至図9に基づいて説明する。通常自動
車を運転するときには、図5に示すように、サイドブレ
ーキレバー(1)は弾性体(7)の付勢力に抗して下側
に下ろされている。このときには当然ドアは閉められて
いるから、サイドブレーキレバー(1)はワイヤー(1
0)により引っ張られることはない。この状態において
は、係合ピン(8)が固定板(2)の係合凹部(31)
に係合されているので、てこ(5)の上方向への回動は
阻止されており、従ってサイドブレーキワイヤー(2)
もゆるんだ状態にある。この状態では、サイドブレーキ
はかかっていないため、自動車の車輪は走行可能であっ
て、自動車の運転走行を行える状態となっており、また
走行している時にもサイドブレーキ装置はこの状態にあ
る。
【0024】自動車を運転する者が自動車を止めて駐車
するときに開閉ドアを開くと、この開閉ドアに一端が取
着されたワイヤー(10)が開閉ドアの開放に伴って引
っ張られ、図6に示す如くサイドブレーキレバー(1)
を上方向へと回動させる。すると、サイドブレーキレバ
ー(1)の上方向回動に伴って、係合ピン(8)が係合
凹部(31)から引き抜かれる。この係合ピン(8)の
離脱によって、てこ(5)の回動阻止状態が解除され、
弾性体(7)の付勢力によって図7に示す如く、てこ
(5)が時計回り方向へと回動し、この回動によってサ
イドブレーキワイヤー(2)が引っ張られてサイドブレ
ーキが緊締される。
【0025】上記作用によって、自動車を運転する者が
うっかりとサイドブレーキをかけ忘れて車外へ出た場合
でも、開閉ドアの開閉動作によって自動的にサイドブレ
ーキが引かれた状態となり、自動車が暴走することがな
い。しかも開閉ドアの開放が、言わばサイドブレーキを
引く引き金の如き役割を果たすため、ドアの開放程度に
関わらず、即ち身体の小さい女性等がドアをあまり開け
ずに降車した場合でも、ドアの開放動作そのものによっ
て自動的に且つ完全にサイドブレーキがかかった状態を
作り出すことができる。
【0026】また、従来と同様に運転者が自分でサイド
ブレーキレバー(1)を上向きに回動させることによっ
ても簡単に係合ピン(8)を係合凹部(31)から引き
抜くことができるので、ドアを開かずに手動によっても
サイドブレーキをかけることができる。
【0027】一方、図7の状態からサイドブレーキを解
除して車を発進させるときには、スイッチを入れてモー
タ(17)を駆動し、回転軸(18)を回転させること
によって掛け金(16)を反時計周りに回転させると、
掛け金(16)の上部が図8に示すようにてこ(5)に
当たり、これによっててこ(5)及びサイドブレーキレ
バー(1)も反時計周りに回転する。そして、係合ピン
(8)が図9に示すように固定板の係合凹部(31)に
係合する位置までくると、リミットスイッチ(24)が
入り電気回路を切り換えてモータ(17)の回転を逆転
させる。すると、掛け金(16)は時計周りに回転して
戻るが、このときにはてこ(5)は係合ピン(8)の係
合凹部(31)への係合によって上向き回動を阻止され
た状態にあるので、このままサイドブレーキ解除の状態
が保持されることとなる。掛け金(16)はそのまま時
計周りに回転してリミットスイッチ(23)の位置(図
5の状態)まで戻り、リミットスイッチ(23)が入っ
て電気回路が切り換わりモータ(17)の駆動が停止さ
れる。従って、運転者はこの状態で自動車を運転して走
行させることができる。
【0028】但し、掛け金(16)が反時計周りに回転
しているときにはてこ(5)はモータ(17)の駆動に
よって引っ張られており、サイドブレーキをかけられな
い状態にある。そこでこれを防ぐために、てこ(5)の
上部に図示の如くリミットスイッチ(25)を付けてサ
イドブレーキレバー(11)の時計周りの回動を検出さ
せてモータ(17)を逆転させるように構成するとよ
い。尚、この第2実施例において、モータ(17)の代
わりにシリンダーを使用してシリンダーロッドの往復運
動によって掛け金(16)を回動させる構成としてもよ
い。
【0029】上記第2実施例に係るサイドブレーキ装置
によれば、セルモータの始動に連動させて自動的にサイ
ドブレーキを解除することができる。セルモータの始動
は自動車を走行させる場合には必ず行う操作であるか
ら、運転者はサイドブレーキの解除のための操作を何ら
行う必要がない。但し、必ずしもモータ(17)の駆動
とセルモータの始動は連動させなくともよく、セルモー
タとは別のスイッチ操作によってモータ(17)を駆動
させる構成としてもよい。
【0030】また、この第2実施例に係るサイドブレー
キ装置は、更に別の優れた効果を有している。本発明に
係るサイドブレーキ装置は、強力バネからなる弾性体
(7)によって常にサイドブレーキレバー(1)が上が
る方向へと付勢されているため、バネの力に抗して手動
でサイドブレーキレバー(1)を押し下げるのには大き
な力を必要とする。軽自動車等ではサイドブレーキ緊締
のためにそれほど強いバネ力が必要とされないため、第
1実施例の如く手動でサイドブレーキレバー(1)を押
し下げる構成としても何ら不都合はないが、トラック等
の大型車両ではサイドブレーキ緊締のために強いバネ力
が必要となるため、手動ではバネの力に抗してサイドブ
レーキレバー(1)を押し下げられない場合がある。こ
のような場合に第2実施例の如くサイドブレーキレバー
(1)を機械的動力で押し下げる構成とすると、トラッ
ク等の大型車両においても容易にサイドブレーキを解除
することが可能となる。
【0031】尚、図示例はあくまでも本発明に係るサイ
ドブレーキ装置の概略構成を示したものであって、各部
材の形状や大きさ、配設位置については、上記作用を損
なわない範囲において適宜変更することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、運転席
側部の固定板にてこの支点を回動自在に枢着するととも
に、該てこの一端にサイドブレーキワイヤーを、他端に
弾性体の一端をそれぞれ固定し、該弾性体によりてこを
常時サイドブレーキワイヤーを引っ張ってサイドブレー
キをかける方向へと回動させるように付勢し、前記てこ
に対してサイドブレーキレバーの上方向回動によって保
持手段の係合ピンを離脱することができるだけの一定幅
で回動可能にサイドブレーキレバーを取着して、該サイ
ドブレーキレバーの一端から前記てこの他端を介してド
アの開放によりワイヤーが引っ張られてサイドブレーキ
レバーを上方向に回動することが可能なドアの適宜箇所
までワイヤーを掛け渡し、てこを弾性体の付勢力に抗し
て下向きに回動させることによりサイドブレーキワイヤ
ーがゆるんでサイドブレーキが解除されるとともに、保
持手段によりてこがこの解除位置において保持され、ド
アの開放又は手動操作によるサイドブレーキレバーの上
方向回動操作により前記保持手段による保持が解除さ
れ、前記弾性体の付勢力によっててこがサイドブレーキ
ワイヤーを緊張させる方向へと回動させてサイドブレー
キが緊締されるサイドブレーキ装置であって、前記保持
手段は、前記サイドブレーキレバーの垂直部下端に取り
付けられ、てこの一端を挿通して固定板に設けられた係
合凹部に係合される係合ピンからなり、該係合ピンが係
合凹部に係合されることによって、てこの上方向回動が
阻止され、サイドブレーキレバーの上方向回動によって
係合ピンが係合凹部から離脱するように構成されてなる
ことを特徴とするサイドブレーキ装置であるから、以下
に述べる効果を奏する。
【0033】すなわち、自動車を運転する者がサイドブ
レーキをかけ忘れた場合でも、自動車の開閉ドアを開く
ことによって自動的にサイドブレーキがかかり、運転者
の不注意で停車中の自動車が暴走する恐れがなく、安全
且つ確実にサイドブレーキをかけることが可能であっ
て、しかも従来通りの手動操作によってもサイドブレー
キをかけることができる。更に、ブレーキのきき具合に
中間状態が無く、僅かなドアの開放によっても自動的且
つ完全にサイドブレーキがかかるので、サイドブレーキ
のかけ忘れによる事故は勿論のこと、サイドブレーキの
かけ方が不十分なことによる事故をも防止することがで
きる。また、サイドブレーキの解除操作を手動は勿論の
こと、自動的に行うことも可能であるため、運転者のサ
イドブレーキの解除操作の手間を省くことができ、強い
制動力を必要とする大型車でのサイドブレーキの解除操
作も容易に行うことができる。また、構造が極めて簡単
で製造が容易であって、操作性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るサイドブレーキ装置
のブレーキ解除状態を示す概略構造図である。
【図2】第1実施例に係るサイドブレーキ装置において
ブレーキをかけようとしたときの状態を示す概略構造図
である。
【図3】第1実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ緊締状態を示す概略構造図である。
【図4】本発明に係るサイドブレーキ装置における開閉
ドアへのワイヤーの連結方法の一例を示す概略図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係るサイドブレーキ装置
のブレーキ解除状態を示す概略構造図である。
【図6】第2実施例に係るサイドブレーキ装置において
ブレーキをかけようとしたときの状態を示す概略構造図
である。
【図7】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ緊締状態を示す概略構造図である。
【図8】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ解除時の作用を示す概略構造図である
【図9】第2実施例に係るサイドブレーキ装置のブレー
キ解除時の作用を示す概略構造図である
【符号の説明】 1 サイドブレーキレバー 2 サイドブレーキワイヤー 3 固定板 31 係合凹部 5 てこ 7 弾性体 8 係合ピン 10 ワイヤー D ドア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席側部の固定板にてこの支点を回動
    自在に枢着するとともに、該てこの一端にサイドブレー
    キワイヤーを、他端に弾性体の一端をそれぞれ固定し、
    該弾性体によりてこを常時サイドブレーキワイヤーを緊
    張させる方向へと回動させるように付勢し、前記てこに
    対して一定幅で回動可能にサイドブレーキレバーを取着
    して、該サイドブレーキレバーの一端から前記てこの一
    端を介してドアの適宜箇所までワイヤーを掛け渡し、て
    こを弾性体の付勢力に抗して下向きに回動させることに
    よりサイドブレーキワイヤーがゆるんでサイドブレーキ
    が解除されるとともに、保持手段によりてこがこの解除
    位置において保持され、ドアの開放又は手動操作による
    サイドブレーキレバーの上方向回動操作により前記保持
    手段による保持が解除され、前記弾性体の付勢力によっ
    ててこがサイドブレーキワイヤーを緊張させる方向へと
    回動させてサイドブレーキが緊締されるように構成され
    てなることを特徴とするサイドブレーキ装置。
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