JPH11286279A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH11286279A
JPH11286279A JP23391298A JP23391298A JPH11286279A JP H11286279 A JPH11286279 A JP H11286279A JP 23391298 A JP23391298 A JP 23391298A JP 23391298 A JP23391298 A JP 23391298A JP H11286279 A JPH11286279 A JP H11286279A
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disk
driven
rotating shaft
friction surface
shaft
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Application number
JP23391298A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
Takashi Machida
尚 町田
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
Toshihiro Fukuda
利博 福田
Hiroshi Eda
広 恵田
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた応答性を有し、しかも小型で電動モー
タ5のエネルギ効率を高める事が可能な構造を実現す
る。 【解決手段】 補助回転軸22と、ステアリングホイー
ルの操作に基づいて回転する主回転軸19とを、互いの
中心軸α、βが交差する状態で配置する。補助回転軸2
2と同心に固定した駆動ディスク25の駆動摩擦面26
と、主回転軸19と同心に支持した従動ディスク28の
従動摩擦面42とを摩擦係合させる。駆動摩擦面26の
径と従動摩擦面42の径との比を大きくして、減速機1
7の減速比を大きくできる。その分、電動モータ5の回
転速度を高くして、エネルギ効率を高める事が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る電動式パワー
ステアリング装置は、自動車の操舵装置に組み込み、電
動モータを補助動力として利用する事により、運転者が
ステアリングホイールを操作する為に要する力の軽減を
図るものである。
【0002】
【従来の技術】操舵輪(フォークリフト等の特殊車両を
除き、通常は前輪)に舵角を付与する際に運転者がステ
アリングホイールを操作する為に要する力の軽減を図る
為の装置として、パワーステアリング装置が広く使用さ
れている。又、この様なパワーステアリング装置で、補
助動力源として電動モータを使用する電動式パワーステ
アリング装置も、近年普及し始めている。電動式パワー
ステアリング装置は、油圧式のパワーステアリング装置
に比べて小型・軽量にでき、補助動力の大きさ(トル
ク)の制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少な
い等の利点がある。図11は、この様な電動式パワース
テアリング装置の基本構成を略示している。
【0003】ステアリングホイール1の操作に基づいて
回転するステアリングシャフト2の中間部には、このス
テアリングホイール1からこのステアリングシャフト2
に加えられるトルクの方向と大きさとを検出するトルク
センサ3と、減速機4とを設けている。この減速機4の
出力側は上記ステアリングシャフト2の中間部に結合
し、同じく入力側は電動モータ5の出力軸に結合してい
る。又、上記トルクセンサ3の検出信号は、車速を表す
信号と共に、上記電動モータ5への通電を制御する為の
制御器6に入力している。上記減速機4として従来一般
的には、大きなリード角を有し、動力の伝達方向に関し
て可逆性を有するウォーム減速機を使用していた。即
ち、回転力受取部材であるウォームホイールを上記ステ
アリングシャフト2の中間部に固定すると共に、回転力
付与部材であり上記電動モータ5の出力軸に結合固定し
たウォームを、上記ウォームホイールと係合させてい
た。
【0004】操舵輪に舵角を付与する為、上記ステアリ
ングホイール1を操作し、上記ステアリングシャフト2
が回転すると、上記トルクセンサ3がこのステアリング
シャフト2の回転方向とトルクとを検出し、その検出値
を表す信号を上記制御器6に送る。するとこの制御器6
は、上記電動モータ5に通電して、上記減速機4を介し
て上記ステアリングシャフト2を、上記ステアリングホ
イール1に基づく回転方向と同方向に回転させる。この
結果、上記ステアリングシャフト2の先端部(図11の
下端部)は、上記ステアリングホイール1から付与され
た力に基づくトルクよりも大きなトルクで回転する。
【0005】この様なステアリングシャフト2の先端部
の回転は、自在継手7、7及び中間シャフト8を介して
ステアリングギヤ9の入力軸10に伝達される。この入
力軸10は、上記ステアリングギヤ9を構成するピニオ
ン11を回転させ、ラック12を介してタイロッド13
を押し引きし、操舵輪14に所望の舵角を付与する。上
述した説明から明らかな通り、上記ステアリングシャフ
ト2の先端部から自在継手7を介して中間シャフト8に
伝達されるトルクは、上記ステアリングホイール1から
上記ステアリングシャフト2の基端部(図11の上端
部)に加えられるトルクよりも、上記電動モータ5から
減速機4を介して加えられる補助動力分だけ大きい。従
って、上記操舵輪14に舵角を付与する為に運転者が上
記ステアリングホイール1を操作する為に要する力は、
上記補助動力分だけ小さくて済む様になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来の電
動式パワーステアリング装置の場合、電動モータ5とス
テアリングシャフト2との間に設ける減速機4として、
ウォーム減速機等のギヤ式の減速機を使用していた為、
補助動力の付与時に騒音や振動等が発生し、運転者を含
む乗員に不快感を与える場合があった。又、ギヤ式の減
速機に不可避のバックラッシュが存在する為、多少なり
とも応答性が悪化する等、操作感が悪くなる場合があっ
た。特に、減速機部分で発生したバックラッシュは、拡
大された状態で上記ステアリングシャフト2の回転方向
の遊び(がたつき)となる場合がある為、上記応答性の
悪化が顕著になり易い。これらの不都合は、バックラッ
シュを小さくしたり、或は減速機を構成するギヤを合成
樹脂製とする事により、或る程度解消できるが、寸法精
度の管理が難しくなる等の問題を生じる。又、合成樹脂
製のギヤは、許容面圧及び許容応力が鋼等の金属製のギ
ヤよりも小さいので、出力が大きな電動モータ5と組み
合わせる事は困難であるだけでなく、耐熱性が金属製の
ギヤに比べて劣る為、高温となる(特に高出力エンジン
を搭載した高性能車の)エンジンルーム内に設置する事
が難しくなる。これらの理由により、現状に於いて電動
式のパワーステアリング装置は、電動モータの出力上の
問題もあり、比較的安価な小型車用に限られ、大型車、
高級車には従前通りの油圧式のものが使用されている。
【0007】上記減速機4として、摩擦式のものを使用
すれば、上記不都合の原因となるがたつきの発生を防止
できるが、効率が良くしかも小型の電動式パワーステア
リングを実現する為には、依然として解決すべき点があ
る。即ち、エネルギ効率を確保する為には、上記電動モ
ータ5として回転速度が速い代わりにトルクが小さいも
のを使用する事が好ましい。これに対して、回転速度が
速い代わりにトルクが小さい電動モータ5を使用した場
合には、上記減速機4の減速比を大きくする必要があ
る。ところが、従来は、小型で且つ大きな減速比を有
し、しかも伝達効率の良い摩擦式減速機は得られておら
ず、エネルギ効率が高く、しかも小型で優れた応答性を
有する電動式パワーステアリング装置は実現していない
のが実情である。複数個の摩擦式減速機を動力の伝達方
向に関して互いに直列に配置すれば、大きな減速比を実
現できるが、構造が複雑になり、コストが嵩むだけでな
く、電動式パワーステアリングの小型・軽量化を図る事
が難しくなる。本発明は、上述の様な従来構造が有する
問題点を解消し、単一の摩擦式減速機で大きな減速比を
実現して、優れたエネルギ効率を有する電動式パワース
テアリング装置の小型・軽量化を図る事により、電動式
パワーステアリング装置の用途拡大を図るべく発明した
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電動式パワース
テアリング装置は、ステアリングホイールの操作に基づ
いて回転方向の力を付与され、操舵輪に対して回転量に
応じた舵角を付与する主回転軸と、この主回転軸の配設
方向と交差する方向に配置されて電動モータにより回転
駆動される補助回転軸と、この補助回転軸に対し、この
補助回転軸と同心に支持固定されてこの補助回転軸と共
に回転する駆動ディスクと、この駆動ディスクに設けら
れた、上記補助回転軸と同心の駆動摩擦面と、上記主回
転軸に対し、この主回転軸と同心に支持固定されてこの
主回転軸と共に回転する従動ディスクと、この従動ディ
スクに設けられた、上記主回転軸と同心の従動摩擦面と
を備える。そして、この従動摩擦面と上記駆動摩擦面と
を摩擦係合させて成る。又、上記駆動、従動両ディスク
のうちの少なくとも一方のディスクと当該ディスクを支
持した回転軸との間に、運転時に当該ディスクの摩擦面
を他方のディスクの摩擦面に向け押圧するローディング
カム装置を設けている。更に、上記従動ディスクと同心
のアイドラディスクを設け、駆動ディスクをこれら従
動、アイドラ両ディスクにより挟持している。
【0009】
【作用】上述の様な本発明の電動式パワーステアリング
装置の作動時には、電動モータにより補助回転軸に加え
られる回転駆動力が、駆動ディスクと従動ディスクとが
構成する減速機を介して主回転軸に伝達され、この主回
転軸に補助動力を付加する。そして、この主回転軸の回
転を、ステアリングホイールに加える力以上の力により
回転駆動して、操舵輪に舵角を付与する。従って、運転
者が上記ステアリングホイールを操作する為に要する力
を軽減できる。回転駆動力の伝達時には、ローディング
カム装置の働きとアイドラディスクによるバックアップ
とにより、駆動、従動両摩擦面同士の当接圧を確保し、
これら両摩擦面同士の間での回転駆動力の伝達を効率良
く行なわせる。
【0010】上記駆動ディスクと従動ディスクとが構成
する減速機により得られる減速比は、駆動摩擦面の径と
従動摩擦面の径との比となる。本発明の電動式パワース
テアリング装置に組み込む摩擦減速機の場合には、駆
動、従動両回転軸を、これら両回転軸の中心軸同士を交
差させる方向に配置しているので、上記駆動摩擦面の径
並びに従動摩擦面の径を自由に設定できる。特に、駆動
摩擦面の径を相当に小さくする事も可能である為、上記
駆動摩擦面の径と従動摩擦面の径との比を大きくし、小
型でしかも大きな変速比を得られる摩擦式減速機を得
て、エネルギ効率が高く、しかも小型で優れた応答性を
有する電動式パワーステアリング装置を、特にコストを
高くする事なく実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。ステアリングホイール1(図11参
照。図1には省略。)の操作に基づいてステアリングシ
ャフト2(図11参照)により、後述する伝達シャフト
20及びトーションバー21を介して回転駆動される、
主回転軸19は、ハウジング15内に挿入し、その一端
部(図1の左端部)をこのハウジング15に対して、深
溝型の玉軸受16、16等の転がり軸受により、回転の
み自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持している。
又、上記ハウジング15の側方(図1の上方)には電動
モータ5を設け、この電動モータ5の回転駆動力を、次
述する減速機17により減速してから、上記主回転軸1
9に伝達する様に構成している。尚、この減速機17の
入力部である、次述する補助回転軸22と上記電動モー
タ5の出力軸との間には電磁クラッチ18を設けてい
る。この電磁クラッチ18は、上記電動モータ5が焼き
付き等により回転不能となる故障を起こした場合に、上
記補助回転軸22と電動モータ5の出力軸との接続を断
つ。又、上記主回転軸19の他端部(図1の右端部)に
は、伝達シャフト20を、この主回転軸19と同心に配
置し、これら主回転軸19と伝達シャフト20とを、ト
ーションバー21を介して結合している。この主回転軸
19の回転は、自在継手7、7及び中間シャフト8を介
してステアリングギヤ9の入力軸10に伝達し、操舵輪
14(図11参照)に対して回転量に応じた舵角を付与
する。
【0012】上記減速機17は、上記主回転軸19の中
間部で上記ハウジング15の内側部分に設けている。上
記減速機17を構成する為に上記ハウジング15の側方
には、補助回転軸22を、1対の転がり軸受23a、2
3bにより、回転自在に支持している。これら両転がり
軸受23a、23bは、深溝型、或はアンギュラ型の玉
軸受の如く、ラジアル荷重の他にスラスト荷重も支承自
在なものを使用する。そして、上記補助回転軸22を上
記ハウジング15の側面部分に設けた取付孔24の内側
に、回転のみ自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持
している。この様に上記補助回転軸22と上記主回転軸
19とを上記ハウジング15に支持した状態で、これら
補助回転軸22の中心軸αと主回転軸19の中心軸βと
は、この主回転軸19の中心軸β上の点O部分で交差す
る。
【0013】上記補助回転軸22の基端部(図1の上端
部)にはスプライン部64を設け、このスプライン部6
4と上記電磁クラッチ18の出力部とを係合させて、上
記電動モータ4により、上記補助回転軸22を回転駆動
自在としている。又、上記補助回転軸22の先端部(図
1の下端部)で上記ハウジング15の内面側に露出した
部分には、駆動ディスク25を、上記補助回転軸22と
一体に結合固定している。この駆動ディスク25は、先
端部に向かう程外径が細くなる先細の円すい台状に形成
したもので、上記補助回転軸22と同心に設けられて、
この補助回転軸22と共に回転する。そして、この様な
駆動ディスク25の外周面を構成する、上記補助回転軸
22と同心の円すい状凸面を、駆動摩擦面26としてい
る。尚、この駆動摩擦面26の母線の延長線は、上記主
回転軸19の中心軸β上の点O部分で交差する。
【0014】一方、上記主回転軸19の中間部で上記ハ
ウジング15内に位置する部分の周囲には、円筒状のス
リーブ27を介して、従動ディスク28と、ローディン
グカム装置29と、アイドラディスク30とを設けてい
る。上記スリーブ27は、全体を円筒状に形成したもの
で、一端部(図1の右端部)内周面を上記主回転軸19
の中間部外周面に、スプライン31(図1の上側部分参
照)或はボールスプライン32(図1の下側部分参照)
により係合させている。尚、図面には説明の為、上記ス
プライン31とボールスプライン32との両方を描いて
いるが、実際にはスリーブ27の一端部内周面と主回転
軸19の中間部外周面との間には、このうちの何れか一
方のみを設ける。又、上記スリーブ27の他端部(図1
の左端部)内周面と上記主回転軸19の中間部外周面と
の間には、滑り軸受、ラジアルニードル軸受等の、ラジ
アル荷重のみを支承する(スラスト荷重を支承しない)
軸受33を設けている。従って上記スリーブ27は、上
記主回転軸19の周囲に、この主回転軸19と同期した
回転並びにこの主回転軸19の軸方向に亙る変位自在に
支持している。尚、上記軸受33部分には、この軸受3
3に代えて、上記スプライン31又はボールスプライン
32を設けても良い。
【0015】上述の様なスリーブ27の一端部外周面に
は、上記ローディングカム装置29を構成する為のカム
板部34を、上記スリーブ27と一体の外向フランジ状
に設けている。又、上記スリーブ27の他端部外周面に
は、ローディングナット35を螺合固定している。そし
て、このローディングナット35と上記カム板部34と
の間に、上記ローディングカム装置29を構成する為の
ローラ36、36と、上記従動ディスク28と、ホルダ
37と、予圧ばねである皿板ばね38とを、上記カム板
部34の側から順に、上記スリーブ27の軸方向に亙り
互いに直列に設けている。
【0016】上記従動ディスク28は上記スリーブ27
の中間部周囲に、滑り軸受、ラジアルニードル軸受等
の、ラジアル荷重のみを支承する軸受39により、上記
スリーブ27と同心に支持している。この様な従動ディ
スク28の片面(図1の右面)内径寄り部分と、上記カ
ム板部34の片面(図1の左面)とには、それぞれ円周
方向に亙る凹凸であるカム面40a、40bを設けてい
る。そして、これら両カム面40a、40b同士の間に
上記各ローラ36、36を、それぞれの中心軸と上記カ
ム板部34及び従動ディスク28の直径方向とを一致さ
せ、保持器41により転動自在に保持した状態で挟持し
ている。この構成により、上記従動ディスク28を上記
カム板部34から離れる方向に押圧しつつ、上記スリー
ブ27と従動ディスク28との間で回転力の伝達を行な
わせる、上記ローディングカム装置29を構成してい
る。尚、上記各カム面40a、40bの円周方向に亙る
形状は、山部の頂部に平坦面を持たず、傾斜方向が互い
に逆である傾斜面を、交互に配置する事が好ましい。こ
の理由は、頂部に平坦面が存在した場合、上記ローディ
ングカム装置29に過大トルクが入力し、上記ローラ3
6、36が頂部に乗り上げると、このトルクが消滅した
後も、これら各ローラ36、36がそのまま頂部に残る
可能性がある為である。
【0017】又、上記従動ディスク28の他面(図1の
左面)外径寄り部分には、従動摩擦面42を形成してい
る。この従動摩擦面42は、前記駆動摩擦面26との当
接部がこの駆動摩擦面と平行な円すい凸面とし、これら
両摩擦面42、26の母線同士が、これら母線のほぼ全
長に亙り、互いに均一に当接する様にしている。尚、上
記両摩擦面42、26のうち、一方の母線形状を直線と
し、他方の母線形状を、当該摩擦面の中央部が凸となる
方向に僅かに湾曲した、大きな曲率半径を有する曲線と
すれば、上記両摩擦面42、26同士の当接部にエッジ
ロ−ドを生じさせる事なく、安定した当接状態を実現で
きる為、好ましい。
【0018】又、前記ホルダ37は上記スリーブ27の
中間部周囲に、やはり滑り軸受、ラジアルニードル軸受
等の、ラジアル荷重のみを支承する軸受43により、上
記スリーブ27と同心に支持している。上記ホルダ37
は、円輪部44と円筒部45とを有する断面略L字形
で、全体を円環状に形成しており、このうちの円輪部4
4を前記ローディングナット35に対向させた状態で、
上記スリーブ27の中間部周囲に配置している。尚、こ
のローディングナット35の外径寄り部分で、上記円輪
部44に対向する部分には、環状の突部46を形成して
いる。そして、この突部46よりも内径側部分で上記ロ
ーディングナット35と円輪部44との間に、前記皿板
ばね38を設けている。尚、上記突部46の高さは、こ
の皿板ばね38の自由状態での厚さよりも小さいが、こ
の皿板ばね38を圧縮し切った状態での厚さよりは大き
い。従って、前記ローディングカム装置29が発生する
トルクが大きい場合でも、上記皿板ばね39が完全に押
し潰される事はなく、この皿板ばね39の耐久性が損な
われる事はない。
【0019】更に、上記ホルダ37の周囲には前記アイ
ドラディスク30を、アンギュラ型の玉軸受、テーパこ
ろ軸受、ラジアル、スラスト両転がり軸受を組み合わせ
た軸受ユニット等、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支
承自在な転がり軸受47により、上記スリーブ27と同
心に、且つ、このスリーブ27に対する相対回転を自在
に支持している。そして、上記アイドラディスク30の
片面(図1の右面)外径寄り半部に、バックアップ面4
8を形成している。このバックアップ面48は、前記駆
動摩擦面26との当接部がこの駆動摩擦面26と平行な
円すい凸面とし、前記従動摩擦面42と反対側部分でこ
の駆動摩擦面26の母線と、これら母線のほぼ全長に亙
り均一に当接する様にしている。尚、上記バックアップ
面48と駆動摩擦面42とのうちの一方の母線形状も、
エッジロードが発生しない様に、大きな曲率半径を有す
る曲線とする事が好ましい。従って、好ましくは、駆動
摩擦面42の母線形状を、上記曲線とする。
【0020】尚、前記従動ディスク28の片面及び上記
アイドラディスク30の他面、即ち、それぞれ従動摩擦
面42、バックアップ面48を形成した面と反対面に
は、それぞれ直径方向に亙る補強リブ49a、49bを
形成している。これら各補強リブ49a、49bは、そ
れぞれ上記従動ディスク28、アイドラディスク30の
曲げ剛性を高めて、摩擦変速機による動力の伝達時に、
前記駆動摩擦面26と上記従動摩擦面42及びバックア
ップ面48とを、この駆動摩擦面26の母線のほぼ全長
に亙って均一に当接させる役目を果たす。
【0021】上述の様に構成する本発明の電動式パワー
ステアリング装置を構成する減速機17は、次の様な機
能により、前記補助回転軸22から主回転軸19に回転
力を伝達する。運転者がステアリングホイール1を操作
する事によりステアリングシャフト2を介して前記伝達
シャフト20を回転させると、この伝達シャフト20か
ら前記トーションバー21を介して前記主回転軸19に
回転力が付与される。この際、このトーションバー21
の弾性変形に基づき上記伝達シャフト20と主回転軸1
との回転方向に亙る位相がずれる。そして、このずれに
基づくトルクセンサ3(図11)の検出値により、前記
電動モータ5の出力軸が、上記ステアリングホイール1
により主回転軸19に加えられた回転力及び回転方向に
応じた大きさ及び方向で回転する。この様な電動モータ
5の出力軸により、補助回転軸22及び駆動ディスク2
5が回転すると、上記駆動摩擦面26と従動摩擦面42
との摩擦係合に基づき、上記従動ディスク28が回転す
る。そして、この出力ディスク15の回転が、前記ロー
ディングカム装置29を介して前記スリーブ27に伝わ
り、更にこのスリーブ27の回転が、前記スプライン3
1又はボールスプライン32を介して上記主回転軸19
に伝わる。そして、この主回転軸19の回転が、前記自
在継手7、7及び中間シャフト8を介してステアリング
ギヤ9の入力軸10に伝達され、操舵輪14(図11参
照)に対して回転量に応じた舵角を付与する。上記駆動
摩擦面26と従動摩擦面42とは、前記皿板ばね38の
弾力に基づき、始めから或る程度の当接圧で当接してい
る。従って、上記補助回転軸22から主回転軸19への
回転力の伝達は、始めから滑る事なく、効率良く行なえ
る。
【0022】この様に上記補助回転軸22から主回転軸
19に回転力を伝達する際、上記ローディングカム装置
29は、この回転力を伝達すると同時に、上記従動ディ
スク28を上記駆動ディスク25に向けて押し付ける。
この様に従動ディスク28を上記駆動ディスク25に向
けて押し付ける荷重は、上記補助回転軸22から主回転
軸19に伝達するトルクが大きくなる程大きくなる。従
って、上記ローディングカム装置29を構成する前記各
カム面40a、40bの形状を工夫すれば、上記駆動摩
擦面26と従動摩擦面42との当接圧を適正値にして、
上記補助回転軸22から主回転軸19への回転力の伝達
を効率良く行なわせる事ができる。又、前述の様に、上
記駆動摩擦面26の母線の延長線を、上記主回転軸19
の中心軸β上の点O部分で交差させる為、上記駆動摩擦
面26と従動摩擦面42との当接部で滑りを生じさせる
事なく、効率の良い回転力伝達を行なえる。
【0023】更に、上記駆動ディスク25の外周面に設
けた駆動摩擦面26の一部で、上記従動摩擦面42との
当接部に対して直径方向反対部分を、前記アイドラディ
スク30のバックアップ面48に当接させている。従っ
て、上記ローディングカム装置29が上記従動ディスク
28を上記駆動ディスク25に押し付けても、この駆動
ディスク25が従動ディスク28から退避する事はな
い。この為、上記ローディングカム装置29による上記
駆動摩擦面26と従動摩擦面42との当接圧の確保を確
実に行なえる。尚、上記アイドラディスク30は、変速
機の運転中、上記従動ディスク28と反対方向に、この
従動ディスク28と同速で回転する。
【0024】上述の様な本発明の電動式パワーステアリ
ング装置に組み込む減速機17により実現できる減速比
は、駆動摩擦面26の径と従動摩擦面42の径との比と
なる。上記減速機17の場合には、補助回転軸22及び
主回転軸19を、これら両軸22、19の中心軸同士を
交差させる方向に配置しているので、上記駆動摩擦面2
6の径並びに従動摩擦面42の径を自由に設定できる。
特に、例えば図示の様に、駆動摩擦面26の径を相当に
小さくする事も可能である。この為、上記駆動摩擦面2
6の径と従動摩擦面42の径との比を大きくして、小型
でしかも大きな変速比を得られる摩擦式減速機を実現で
きる。従って、前記電動モータ5のエネルギ効率を高め
るべく、この電動モータ5の回転速度を速くした場合で
も、構造を大型化せず、しかも優れた応答性を有する電
動式パワーステアリング装置を実現できる。
【0025】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。上述した第1例は、補助回転軸22の
中心軸αと主回転軸19の中心軸βとを直角に交差させ
ていたのに対して、本例の場合には、補助回転軸22の
中心軸αと主回転軸19の中心軸βとを、傾斜させた状
態で交差させている。駆動摩擦面26の母線の延長線
を、上記補助回転軸22の中心軸αと共に、主回転軸1
9の中心軸β上の点O部分で交差させる事を含み、その
他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であ
るから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明
を省略する。
【0026】次に、図3〜5は、請求項2〜4に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。主回転
軸19はハウジング15内に、それぞれが請求項3の転
がり軸受に対応する1対の玉軸受16a、16bによ
り、回転自在に支持している。これら両玉軸受16a、
16bはそれぞれ、深溝型、アンギュラ型の様に、ラジ
アル荷重及びスラスト荷重を支承自在なもので、図示の
例では上記1対の玉軸受16a、16bに、正面組み合
わせの状態で接触角を付している。又、これら1対の玉
軸受16a、16bは、上記主回転軸19の中間部周囲
に支持した従動ディスク28及びアイドラディスク30
を軸方向両側から挟む2個所位置に設けている。
【0027】この為に、上記1対の玉軸受16a、16
bのうちの一方(図3の右方)の玉軸受16aを構成す
る外輪50aの一端面(図3の右端面)を、上記ハウジ
ング15の内周面に形成した段部51に、同じく内輪5
2aの他端面(図3の左端面)を上記主回転軸19の中
間部外周面に固設した外向フランジ状の鍔部53の片面
(図3の右面)に、それぞれ突き当てている。これに対
して、他方(図3の左方)の玉軸受16bの内輪52b
の一端面を、上記主回転軸19の中間部に形成した段部
54に突き当てている。又、上記ハウジング15の開口
部に螺合した、円筒状のねじ部材55の端面を、上記玉
軸受16bの外輪50bの他端面に突き当てている。
尚、このねじ部材55の一部で上記ハウジング15外に
突出した部分には、ロックナット56を螺合させてい
る。
【0028】上述の様にして上記ハウジング15内に回
転自在に支持した上記主回転軸19の中間部には、従動
ディスク28及びアイドラディスク30を、前述した第
1〜2例と同様にして支持している。尚、本例の場合に
は、これら従動ディスク28及び駆動ディスク30の配
置を、上記主回転軸19の軸方向に関して、前述した第
1〜2例の場合とは逆にしている。又、転がり軸受47
をスリーブ27とアイドラディスク30との間に直接設
けると共に、ローディングカム装置29を構成するロー
ディングカム65を上記スリーブ27の周囲に、スプラ
イン31により、軸方向に亙る変位のみ自在に支持して
いる。そして、上記スリーブ27の端部に螺合固定した
ローディングナット35と上記ローディングカム65と
の間に、予圧付与の為の皿板ばね38を設けている。但
し、上記両ディスク28、30の配置は、電動式パワー
ステアリング装置の機能上、特に問題にはならない(ど
ちらでも良い)。
【0029】そして、上述の様にして上記ハウジング1
5内に回転自在に支持した従動ディスク28及びアイド
ラディスク30の外周縁に、上記ハウジング15内の油
分(トラクショングリース)を攪拌する為のフィン5
7、57を設けている。これら各フィン57、57は、
上記電動式パワーステアリング装置の運転時に、上記ハ
ウジング15内に充填した油分を攪拌して、この油分
を、動力伝達部である駆動摩擦面26と従動摩擦面42
との当接部に円滑に供給する役目を有する。尚、上記各
フィン57、57は、従動ディスク28及びアイドラデ
ィスク30の両方のディスクの外周縁に設けなくても、
少なくとも一方のディスクの外周縁にのみ設けても良
い。
【0030】又、上記ハウジング15内で、上記従動デ
ィスク28及びアイドラディスク30よりもステアリン
グホイール側(図3の右側)に寄った部分に、上記主回
転軸19に加わるトルクを検出する為のトルク検出装置
58を設けている。このトルク検出装置58は、ステア
リングシャフト2に結合した伝達シャフト20から上記
主回転軸19に付与されるトルクを、トーションバー2
1の捩り量に基づいて検出し、トルクセンサ3の検出値
として制御器6(図11)に送る。そして、この制御器
6は、この検出値に応じて、上記電動式パワーステアリ
ング装置の動力源となる電動モータ5に通電する。尚、
上記トルク検出装置58及び制御器6の構造及び作用に
就いては、従来から広く知られており、本発明の要部で
もないので、詳しい説明は省略する。
【0031】特に、本発明の電動式パワーステアリング
装置の場合には、上記トルクセンサ60と上記従動ディ
スク28及びアイドラディスク30との間に設ける、前
記一方の玉軸受16aを、シール付の玉軸受としてい
る。そして、このシール付の玉軸受16aにより、上記
ハウジング15内で上記従動ディスク28及びアイドラ
ディスク30が存在する部分に充填した油分であるトラ
クショングリースと、上記トルク検出装置58の可動部
に塗布した通常のグリースとが混ざり合う事を防止して
いる。言い換えれば、上記玉軸受16aにより異種のグ
リース同士が混ざり合う事を防止して、これら両グリー
スが劣化するのを防止している。更には、必要に応じ
て、上記トルク検出装置58の設置部分を、油分が存在
しない乾燥状態に保つ事もできる。その他の構成及び作
用は、前述した第1例の場合と同様であるから、同等部
分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0032】次に、図6は、請求項2に対応する、本発
明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合に
は、従動ディスク28及びアイドラディスク30の外周
縁に設けるフィン57a、57bの円周方向片面又は両
面を、これら両ディスク57、58の軸方向(図6の左
右方向)に対し、互いに逆方向に傾斜させている。従っ
て本例の場合には、上記従動ディスク28及びアイドラ
ディスク30の回転に伴って上記各フィン57a、57
bが、ハウジング内に充填したトラクショングリースを
攪拌すると同時に、このトラクショングリースに、上記
両ディスク57、58の軸方向に亙る流れを惹起する。
この結果、動力伝達部である駆動摩擦面26と従動摩擦
面42との当接部(図3参照)に、上記トラクショング
リースをより円滑に供給できる。その他の構成及び作用
は、上述した第3例の場合と同様であるから、重複する
図示並びに説明は省略する。
【0033】次に、図7〜8は、請求項5に対応する、
本発明の実施の形態の第5例を示している。上述した各
例は、本発明を車室内(ダッシュパネルよりも運転席寄
り部分)に設ける電動式パワーステアリング装置に適用
した例を示したが、本例は、エンジンルーム内に設ける
電動式パワーステアリング装置に本発明を適用した例を
示している。尚、本例に使用する減速機17は、前述の
図2に示した第2例の減速機17と同様に、補助回転軸
22の中心軸αと主回転軸19の中心軸βとを、傾斜さ
せた状態で交差させている。但し、この点に関しては、
単に操舵装置を構成するステアリングシャフト等のレイ
アウト上の問題であるから、前述の図1に示した第1例
の減速機の如く、補助回転軸22の中心軸αと主回転軸
19の中心軸βとを直角に交差させる構造のものを採用
しても良い。
【0034】何れにしても、本例の場合には、上記減速
機17を構成する主回転軸19の端部に固定したピニオ
ン61と操舵軸62に設けたラック63とを噛合させて
いる。即ち、上記主回転軸19の先端部で従動ディスク
28及びアイドラディスク30よりも上記操舵軸62側
に突出した部分を、1対の玉軸受16b、16cによ
り、回転自在に支持している。又、これら両玉軸受16
b、16cを、上記操舵軸62の両側に配置して、上記
ピニオン61とラック63との噛合部の剛性を確保して
いる。又、図示の例では、上記操舵軸62を、上記主回
転軸19及び補助回転軸22の中心軸が存在する平面と
(操舵軸62と主回転軸19とが捩り方向に配置されて
いるので、完全に同一平面上に位置させる事は不可能で
あるが)ほぼ同一平面上に位置させている。更に、上記
操舵軸62と補助回転軸22(及び電動モータ5の回転
軸)とを、互いに平行に配置している。
【0035】上述の様な構成により、操舵輪である前輪
に舵角を付与する際には、上記主回転軸19の回転に基
づいて上記操舵軸62を軸方向に変位させ、この操舵軸
62の軸方向変位に基づいて、この操舵輪62の両端部
に結合したタイロッド13、13を押し引きし、上記操
舵輪に対して舵角を付与自在としている。この様な本例
の構造によれば、電動式パワーステアリング装置をコン
パクトに構成して、限られたエンジンルーム内への設置
が容易になる。その他の構成及び作用は、前述した第1
例或は第3例の場合と同様であるから、同等部分には同
一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0036】次に、図9〜10は、請求項6に対応す
る、実施の形態の第6例を示している。本例の場合に
は、ローディングカム装置29に、請求項6に記載した
第一の弾性部材に対応する皿板ばね38と、同じく第二
の弾性部材に対応する第二の皿板ばね66とを、軸方向
(図9の左右方向)に亙り互いに直列に設けている。即
ち、上記ローディングカム装置29を構成するローディ
ングカム65と、スリーブ27の端部に螺合固定したロ
ーディングナット35aの外周面に係止した止め輪67
との間に、上記ローディングカム65の側から順に、上
記皿板ばね38と、円輪状の押圧板68と、上記第二の
皿板ばね66とを、互いに直列に配している。又、この
押圧板68の内周縁部は、上記ローディングナット35
aの外周面に全周に亙って形成した凹溝69に、軸方向
に亙る若干の変位自在に係合させている。そして、上記
押圧板68が上記止め輪67から最も離隔した状態で
も、上記第二の皿板ばね66が或る程度圧縮されて、上
記押圧板68に、上記ローディングナット35aに向か
う、比較的大きな弾力を付与する様にしている。
【0037】上記皿板ばね38は、上記ローディングカ
ム65を従動ディスク28に向け弾性的に押圧して、こ
のローディングカム65を含んで構成するローディング
カム装置29に、所定の予圧を発生させるもので、前述
した各例にも組み込んでいたものである。尚、上記押圧
板68の片面外周寄り部分で、上記皿板ばね38の周囲
部分には、突部46を形成している。この突部46の高
さは、前述した第1例でローディングナット35に設け
た突部46と同様に、上記皿板ばね38の自由状態での
厚さよりも小さいが、この皿板ばね38を圧縮し切った
状態での厚さよりは大きくしている。一方、上記第二の
皿板ばね66は、上記ローディングカム装置29が発生
する推力が必要以上に大きくなる事を防止する為のもの
で、少なくとも組み付け状態では、上記皿板ばね38よ
りも大きな弾力を有する。
【0038】この点に就いて、図10により説明する。
図10は、上記ローディングカム65の変位量と、上記
ローディングカム装置29が発生する推力(駆動ディス
ク25に向けて従動ディスク28を押圧する力)との関
係を表している。上記ローディングカム装置29の非作
動時、即ち、このローディングカム装置29を構成する
ローラ36、36が上記ローディングカム65及び駆動
ディスク25の互いに対向する面に形成したカム面40
a、40bの谷部に存在する状態では、上記ローディン
グカム装置29が発生する推力は、上記皿板ばね38の
セット荷重となる。
【0039】これに対して、上記ローディングカム装置
29の作動時、即ち、上記ローラ36、36が上記各カ
ム面40a、40bの山部に乗り上げた状態では、上記
皿板ばね38が圧縮されるのに伴って、図10の傾斜部
イで示す様に、上記推力が増大する。そして、上記ロー
ディングカム65が上記突部46に当接した後は、この
ローディングカム65がそれ以上変位せず、図10の垂
直部ロで示す様に、上記推力のみが増大する。そして、
この推力が、通常の使用状態で考えられる最大値(図1
0の鎖線x)よりも大きくなると、上記第二の皿板ばね
66が圧縮され始めて、図10の傾斜部ハで示す様に、
上記ローディングカム65が再び変位し始める。この結
果、上記ローディングカム装置29の推力が極端に上昇
する事を防止して、上記従動ディスク28や、アイドラ
ディスク30、更にはこのアイドラディスク30を支持
する為の転がり軸受47が損傷する事を防止できる。
又、上記ローディングカム装置29が伝達するトルクが
過大になるのを防止する、伝達トルクの制御機能も備え
る。
【0040】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
は、以上に述べた通り構成され作用するが、運転時に騒
音や振動が発生せず、バックラッシュもない為、舵角付
与時に運転者を含む乗員に不快感を与えたり、ステアリ
ングホイールの操作感を悪くする事がない。しかも、電
動モータのエネルギ効率を高めつつ、小型に構成でき、
しかも耐熱性が劣る合成樹脂製のギヤを使用する必要が
なく、高温となるエンジンルーム内への設置も可能であ
る為、高級車、高性能車を含め、あらゆる自動車への組
み付けが可能になる等、電動式パワーステアリング装置
の使用範囲拡大に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分切断面
図。
【図2】同第2例を示す部分切断面図。
【図3】同第3例を示す部分断面図。
【図4】第3例に組み込む従動ディスク及びアイドラデ
ィスクの側面図。
【図5】図4の左方から見た図。
【図6】本発明の実施の形態の第4例を示す、図4と同
様の図。
【図7】同第5例を示す正面図。
【図8】図7のA部拡大断面図。
【図9】本発明の実施の形態の第6例を示す部分断面
図。
【図10】第7例で、ローディングカムの変位量とロー
ディングカム装置が発生する推力との関係を示す線図。
【図11】本発明の対象となる電動式パワーステアリン
グ装置の全体構造を示す略図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4 減速機 5 電動モータ 6 制御器 7 自在継手 8 中間シャフト 9 ステアリングギヤ 10 入力軸 11 ピニオン 12 ラック 13 タイロッド 14 操舵輪 15 ハウジング 16、16a、16b、16c 玉軸受 17 減速機 18 電磁クラッチ 19 主回転軸 20 伝達シャフト 21 トーションバー 22 補助回転軸 23a、23b 転がり軸受 24 取付孔 25 駆動ディスク 26 駆動摩擦面 27 スリーブ 28 従動ディスク 29 ローディングカム装置 30 アイドラディスク 31 スプライン 32 ボールスプライン 33 軸受 34 カム板部 35、35a ローディングナット 36 ローラ 37 ホルダ 38 皿板ばね 39 軸受 40a、40b カム面 41 保持器 42 従動摩擦面 43 軸受 44 円輪部 45 円筒部 46 突部 47 転がり軸受 48 バックアップ面 49a、49b 補強リブ 50a、50b 外輪 51 段部 52a、52b 内輪 53 鍔部 54 段部 55 ねじ部材 56 ロックナット 57、57a、57b フィン 58 トルク検出装置 61 ピニオン 62 操舵軸 63 ラック 64 スプライン部 65 ローディングカム 66 第二の皿板ばね 67 止め輪 68 押圧板 69 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 利博 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内 (72)発明者 恵田 広 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内 (72)発明者 力石 一穂 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操作に基づいて
    回転方向の力を付与され、操舵輪に対して回転量に応じ
    た舵角を付与する主回転軸と、この主回転軸の配設方向
    と交差する方向に配置されて電動モータにより回転駆動
    される補助回転軸と、この補助回転軸に対し、この補助
    回転軸と同心に支持固定されてこの補助回転軸と共に回
    転する駆動ディスクと、この駆動ディスクに設けられ
    た、上記補助回転軸と同心の駆動摩擦面と、上記主回転
    軸に対し、この主回転軸と同心に支持固定されてこの主
    回転軸と共に回転する従動ディスクと、この従動ディス
    クに設けられた、上記主回転軸と同心の従動摩擦面とを
    備え、この従動摩擦面と上記駆動摩擦面とを摩擦係合さ
    せて成り、上記駆動、従動両ディスクのうちの少なくと
    も一方のディスクと当該ディスクを支持した回転軸との
    間に、運転時に当該ディスクの摩擦面を他方のディスク
    の摩擦面に向け押圧するローディングカム装置を設ける
    と共に、上記従動ディスクと同心のアイドラディスクを
    設け、駆動ディスクをこれら従動、アイドラ両ディスク
    により挟持した電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 主回転軸と従動ディスクとアイドラディ
    スクとをハウジング内に回転自在に支持すると共に、こ
    れら従動ディスクとアイドラディスクとのうちの少なく
    とも一方のディスクの外周縁に、上記ハウジング内の油
    分を攪拌する為のフィンを設けた、請求項1に記載した
    電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 主回転軸と従動ディスクとアイドラディ
    スクとをハウジング内に回転自在に支持すると共に、上
    記主回転軸をこのハウジングに対して、上記従動ディス
    ク及びアイドラディスクを軸方向両側から挟む2個所位
    置に設けた1対の転がり軸受により支持している、請求
    項1〜2の何れかに記載した電動式パワーステアリング
    装置。
  4. 【請求項4】 ハウジング内で従動ディスク及びアイド
    ラディスクよりもステアリングホイール側に寄った部分
    に、主回転軸に加わるトルクを検出する為のトルクセン
    サを設けており、このトルクセンサと上記従動ディスク
    及びアイドラディスクとの間に設けて上記ハウジングに
    対して上記主回転軸を回転自在に支持する転がり軸受
    を、上記ハウジング内で上記従動ディスク及びアイドラ
    ディスク内に存在する油分が上記トルクセンサ側に入り
    込むのを防止するシール付転がり軸受とした、請求項3
    に記載した電動式パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 主回転軸の端部に固定したピニオンと操
    舵軸に設けたラックとを噛合させて、上記主回転軸の回
    転に基づいてこの操舵軸を軸方向に変位させ、この操舵
    軸の軸方向変位に基づいて操舵輪に舵角を付与自在とし
    た、請求項1〜4の何れかに記載した電動式パワーステ
    アリング装置。
  6. 【請求項6】 ローディングカム装置に、このローディ
    ングカム装置により駆動摩擦面と従動摩擦面との間での
    回転力伝達に必要とする推力を発生させる為の予圧を付
    与する為の第一の弾性部材と、上記ローディングカム装
    置が発生する推力が必要以上に大きくなる事を防止する
    為の第二の弾性部材とを設け、伝達トルクを制御する機
    能を持たせた、請求項1〜5の何れかに記載した電動式
    パワーステアリング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002122197A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Yutaka Seimitsu Kogyo Ltd 交叉軸回転伝達装置およびパワーステアリング装置

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