JPH11286525A - イソブチレン系ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

イソブチレン系ブロック共重合体の製造方法

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JPH11286525A
JPH11286525A JP2825999A JP2825999A JPH11286525A JP H11286525 A JPH11286525 A JP H11286525A JP 2825999 A JP2825999 A JP 2825999A JP 2825999 A JP2825999 A JP 2825999A JP H11286525 A JPH11286525 A JP H11286525A
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JP
Japan
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isobutylene
block copolymer
based block
monomer
producing
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Application number
JP2825999A
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Toshinobu Nakada
年信 中田
Shinji Ozawa
伸二 小澤
Tomoki Hiiro
知樹 日色
Taizo Aoyama
泰三 青山
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化合物を重合溶媒に用いないで、構
造の制御されたイソブチレン系ブロック共重合体を得る
工業的に有利な製造方法を提供する。 【解決手段】 特定の重合開始剤の存在下に、イソブチ
レンを主成分とする単量体(a)と及び芳香族ビニル化
合物を主成分とする単量体(b)とを反応させることよ
りなるイソブチレン系ブロック共重合体の製造方法であ
って、ハロゲン原子を有さない化合物からなる重合溶媒
を1種又は2種以上組み合わせて用いることを特徴とす
るイソブチレン系ブロック共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブロック共重合体の
製造方法に関する。さらに詳細にはイソブチレンを主成
分とする重合体ブロックと芳香族ビニル化合物を主成分
とする重合体ブロックからなる、構造の制御されたイソ
ブチレン系ブロック共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソブチレン系ブロック共重合体はカチ
オン重合法により得られることが知られており、ルイス
酸触媒下、三級炭素に結合した塩素原子を有する1,4
−ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼンなどを重合
開始剤として用いるイニファー法が開発された(US−
RE34640)。このカチオン重合法を用いたブロッ
ク共重合体合成において、その連鎖単体、すなわち成長
鎖は炭素カチオンであり、その安定性が開始剤効率、ブ
ロック体の成長速度、また、得られる重合体の分子量及
びその分散度等の、重合特性及び生成物物性に影響す
る。重合溶媒の特性、特にその誘電率はカチオンの安定
性を決定し、一般に脂肪族オレフィンやスチレン誘導体
等のビニル化合物からカチオン重合法により高分子化合
物を合成する場合、生成物の溶解性と誘電率を考慮して
ハロゲン化合物を含有する溶媒を使用している。
【0003】イソブチレンを主成分とする重合体ブロッ
クと芳香族ビニル化合物を主成分とする重合体ブロック
からなるイソブチレン系ブロック共重合体の合成におい
ても、溶媒としてハロゲン原子を有する化合物(以下、
ハロゲン化合物と記す)とハロゲン原子有さない化合物
(以下、非ハロゲン化合物と記す)からなる混合溶媒を
重合溶媒に用いた、ポリスチレン−ポリイソブチレン−
ポリスチレンのトリブロック共重合体の重合方法が開示
されている(US−RE34640)。また、ポリ(α
−メチルスチレン)−ポリイソブチレン−ポリ(α−メ
チルスチレン)のトリブロック共重合体の例としてはn
−ヘキサン及びクロロメタンからなる混合溶媒を用いた
重合例がある(Liら Macromolecules
1995,28,4893−4898)。さらに、ポリ
インデン−ポリイソブチレン−ポリインデンのトリブロ
ック共重合体の例としてはn−ヘキサン及びクロロメタ
ンからなる混合溶媒を重合溶媒に用いた重合例がある
(Kennedyら Macromolecules
1993,26,429−435)。
【0004】しかしながら、これまで上記の重合に溶媒
として用いられてきたクロロメタンやジクロロメタンに
ついては、一部で生物に対する有害性が懸念されてお
り、環境への排出規制が必要であると言われている。ま
た、一方で耐熱性を向上させる上で有用な、αーメチル
スチレン、p−メチルスチレン、インデンなどの芳香族
ビニル化合物を使用する場合には、ハロゲン化合物から
なる溶媒を用いると、構造の制御されたブロック共重合
体が得られにくい傾向があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲン化合物を重合溶媒に使用しないで、構造の制御され
たイソブチレン系ブロック共重合体を得る工業的に有利
な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
一般式(1)で表わされる重合開始剤の存在下に、イソ
ブチレンを主成分とする単量体(a)と及び芳香族ビニ
ル化合物を主成分とする単量体(b)とを反応させるこ
とよりなるイソブチレン系ブロック共重合体の製造方法
であって、前記反応は、ハロゲン原子を有さない化合物
からなる重合溶媒を少なくとも1種以上用いることを特
徴とするイソブチレン系ブロック共重合体の製造方法で
ある。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、複数のR1 は、同一又は異なっ
て、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表
す。R2 は、1価若しくは多価芳香族炭化水素基又は1
価若しくは多価脂肪族炭化水素基を表す。Xは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基、又は、炭素数
1〜6のアシロキシル基を表す。nは、1〜6の整数を
表す。Xが複数存在するとき、それらは、同一であって
も異なっていてもよい。) 重合溶媒としては、トルエン、キシレン、n−ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
およびエチルシクロヘキサンからなる群より選ばれる少
なくとも1種であるのが好ましい。
【0009】また重合溶媒としては、ハロゲン原子を有
さない化合物を2種以上組み合わせて使用する混合溶媒
とすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。本発明で使用する重合溶媒としては、カチオン
重合を本質的に阻害しない、ハロゲン原子を有さない化
合物であれば、特に制約なく使用することができる。こ
のような化合物としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼ
ン等の芳香族炭化水素、エタン、プロパン、ブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン等の直鎖式脂肪族炭化水素類、2−メチルプロパン、
2−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペンタン、
2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化
水素類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類、石油留分
を水添精製したパラフィン油等を挙げることができる。
この中で、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、2−メチルプロパン、2−メチル
ブタン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサ
ンが好ましい。重合性、溶解性のバランスと入手の容易
さの観点からトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン及びエチ
ルシクロヘキサンがさらに、好ましい。
【0011】これらの化合物は、ブロック共重合体を構
成する単量体の重合特性及び生成する重合体の溶解性等
のバランスを考慮して、単独又は2種以上を組み合わせ
て重合溶媒として使用することができる。溶媒を組み合
わせて使用することで、反応させる単量体の重合性を制
御し、更に生成する重合体の溶解度を調整することが可
能となる。
【0012】重合溶媒としては、通常、炭素数6〜20
の芳香族炭化水素と炭素数2〜12の脂肪族炭化水素の
混合溶媒を使用し、炭素数6〜20の芳香族炭化水素と
炭素数2〜12の脂肪族炭化水素を10:0〜2:8の
体積比率で混合した重合溶媒が、反応物及び生成物に対
する溶解性にバランスがよいとの観点から好ましい。炭
素数が上記の範囲を超えると、重合溶媒の蒸発が困難と
なり、生成する重合体の取り出しが困難となる傾向があ
る。混合溶媒としては、トルエンあるいはキシレンと炭
素数2〜12の脂肪族炭化水素の10:0〜2:8の体
積比率で混合してなる混合溶媒がより好ましい。また、
重合溶媒の誘電率及び溶解度パラメーターの範囲は、誘
電率が2〜3、かつ溶解度パラメーターが7.5〜9.
3であるのが好ましい。誘電率が2〜2.5、溶解度パ
ラメーターが7.5〜9.1であるのがさらに好まし
い。
【0013】重合溶媒の使用量は、得られる重合体溶液
の粘度や除熱の容易さを考慮して、通常、重合体の濃度
が1〜50重量%、好ましくは5〜35重量%となるよ
うに設定される。
【0014】本発明のイソブチレンを主成分とする単量
体とは、イソブチレンを80重量%以上含有する単量体
成分を意味し、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量
体とは、芳香族ビニル化合物を80重量%以上含有する
単量体成分を意味するものである。
【0015】本発明の芳香族ビニル単量体としては、カ
チオン重合可能な芳香族ビニル単量体であれば特に制限
なく使用することができるが、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン、イン
デン、及びこれらの誘導体を挙げることができる。反応
性と分子構造制御のバランスから(例えば、スチレンで
はインダニル環が生成しやすく反応が制御しにくい場合
がある)、これらのなかでもα−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、インデンが好ましく、特にインデンが
非ハロゲン化合物からなる重合溶媒を用いる上で好まし
い。
【0016】芳香族ビニル化合物が混合物である場合の
好ましい組み合わせとしては、スチレン/α−メチルス
チレン、スチレン/インデン、スチレン/α−メチルス
チレン/インデンを挙げることが可能で、その混合比率
としては、例えばスチレンを0〜95モル%、α−メチ
ルスチレンおよび/またはインデンを100〜5モル%
等の割合で含有する溶媒を挙げることができる。
【0017】また、本発明のイソブチレン系ブロック共
重合体中には、本発明の重合性を損なわない範囲で、他
のカチオン重合性モノマーを共重合してもよい。他のカ
チオン重合性モノマーとしては、脂肪族オレフィン類、
芳香族ビニル類、ジエン類、ビニルエーテル類、シラン
類、ビニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフチレン
等の単量体が例示できる。これらを1種又は2種以上組
み合わせて使用することができる。
【0018】本発明では必要に応じてルイス酸触媒を共
存させることもできる。このようなルイス酸としてはカ
チオン重合に使用できるものであれば良く、例えばTi
Cl 4、TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OEt2、
SnCl4、SbCl5、SbF5、WCl6、TaC
l5、VCl5、FeCl3、ZnBr2、AlCl3、A
lBr3等の金属ハロゲン化物;Et2AlCl、EtA
lCl2等の有機金属ハロゲン化物を好適に使用するこ
とができる。中でも触媒としての能力、工業的な入手の
容易さから、TiCl4、BCl3、SnCl4が好まし
い。
【0019】また、本発明において、ルイス酸は、通常
下記の一般式(1)で表される化合物に対して0.1〜
100倍モルの範囲で用いるが、好ましい使用量は0.
3〜50倍モルの範囲である。
【0020】
【化3】
【0021】(式中、複数のR1 は、同一又は異なっ
て、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表
す。R2 は、1価若しくは多価芳香族炭化水素基又は1
価若しくは多価脂肪族炭化水素基を表す。Xは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基、又は、炭素数
1〜6のアシロキシル基を表す。nは、1〜6の整数を
表す。Xが複数存在するとき、それらは、同一であって
も異なっていてもよい。)さらに、必要に応じて電子供
与体成分を共存させることもできる。本発明において、
電子供与体成分としては、そのドナー数が15〜60の
ものであれば。従来公知のものを制限なく利用できる。
好ましい電子供与体成分としては、例えばピリジン類、
アミン類、アミド類、スルホキシド類、または金属原子
に結合した酸素原子を有する金属化合物類を挙げること
ができる。
【0022】本発明において上記一般式(1)で表され
る化合物の具体例としては、例えば次のような化合物等
が挙げられる。
【0023】(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼ
ン〔C6H5C(CH3)2Cl〕、1,4−ビス(1−ク
ロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,4−Cl(C
H 3)2CC6H4C(CH3)2Cl〕、1,3−ビス(1
−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,3−Cl
(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl〕、1,3,5−
トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン
〔1,3,5−((ClC(CH3)2)3C6H3〕、3
−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(te
rt−ブチル)ベンゼン〔1,3−((C(CH3)2C
l)2−5−(C(CH3)3)C6H3〕 なお、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン
はビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、ビス(2
−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあるいはジクミルク
ロライドとも呼ばれる。
【0024】これらの中でも特に好ましいのは、ビス
(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔C6H
4(C(CH3)2Cl)2〕である。
【0025】また、本発明においては、まず、一般式
(1)で表される化合物の存在下に、イソブチレンを主
成分とする単量体を重合し、末端に置換基(X)を有す
るイソブチレン系重合体を合成し、これを単離精製した
後に、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体を重合
し、ブロック共重合体を合成することもできる。
【0026】各成分の使用量は目的とする重合体の特性
によって適宜設計することが可能である。イソブチレン
を主成分とする単量体及び芳香族ビニル化合物を主成分
とする単量体と一般式(1)で表わされる化合物のモル
当量関係によって、得られる重合体の分子量が決定でき
る。ブロック共重合体の数平均分子量としては、例えば
20,000〜500,000程度のものを容易に製造
することができる。
【0027】ブロック共重合体の芳香族ビニル化合物を
主成分とする単量体と、イソブチレンを主成分とする単
量体との割合に、特に制限はないが、物性のバランスか
ら、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体5から8
0重量部と、イソブチレンを主成分とする単量体95か
ら20重量部であることが好ましく、芳香族ビニル化合
物を主成分とする単量体15から40重量部と、イソブ
チレンを主成分とする単量体85から60重量部からな
ることがさらに好ましい。
【0028】また、本発明のイソブチレン系ブロック共
重合体の数平均分子量に特に制限はないが、数平均分子
量は30000から500000が好ましく、5000
0から400000が特に好ましい。数平均分子量が3
0000以下の場合、機械的な特性等が十分に発現され
ない場合があり、また、500000以上の場合、成形
性等の低下が大きい場合がある。
【0029】本発明の方法によって製造されるイソブチ
レン系ブロック体は、イソブチレンを主成分とする重合
体ブロック及び芳香族ビニル単量体を主成分とする重合
体ブロックを有しているものであれば分子構造には特に
制限はなく、例えば、直鎖状、分岐状、星状等の構造を
有するブロック共重合体、ジブロック共重合体、トリブ
ロック共重合体、マルチブロック共重合体等のいずれも
選択可能である。好ましいブロック共重合体としては、
例えば、芳香族ビニル化合物を主成分とする重合体ブロ
ック−イソブチレンを主成分とする重合体ブロック−芳
香族ビニル化合物を主成分とする重合体ブロックからな
るトリブロック共重合体、芳香族ビニル化合物を主成分
とする重合体ブロック−イソブチレンを主成分とする重
合体ブロックからなるジブロック共重合体、又はこれら
の混合物である。
【0030】本発明の製造方法で重合を行うにあたって
は、通常、各成分を冷却下、例えば−100℃以上0℃
未満の温度で混合する。エネルギーコストと重合の安定
性を釣り合わせるために、特に好ましい温度範囲は、−
80℃〜−30℃である。
【0031】ブロック共重合体を製造する場合、ルイス
酸、一般式(1)で表される化合物、電子供与体成分、
単量体成分等の添加方法及び添加順序等は特に限定され
るものではないが、好ましい方法としては、例えば、
(A)一般式(1)で表される化合物とルイス酸からな
る開始剤系と、電子供与体成分の存在下に、イソブチレ
ンを主成分とする単量体を重合する工程、(B)次いで
反応系に芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体を添
加して重合する工程からなる方法が挙げられる。この
際、(A)の工程後に一旦ポリマーを単離精製してもよ
いし、単離せずに続けて(B)の工程を行ってもよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更
実施可能なものである。
【0033】なお、ポリマーの特性は以下に示す方法に
従って測定した。 (1)ポリマーの数平均分子量(Mn)および分子量分
布(Mw/Mn) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定した。Waters社製510型GPCシス
テムを用いて、クロロホルムを移動相とし、ポリマー濃
度2mg/mlでカラム温度35℃にて測定した。ポリ
スチレンを標準試料として用いて、数平均分子量、分子
量分布を算出した。
【0034】実施例1 (インデン−イソブチレンブロック共重合体の合成)5
00mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置換
した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラー
シーブスで乾燥したもの)40mL及びトルエン(モレ
キュラーシーブスで乾燥したもの)160mL、p−ジ
クミルクロライド0.0876g(0.38mmol)
を加えた(重合溶媒の誘電率2.3、溶解度パラメータ
ー8.6:計算値)。重合容器を−70℃のドライアイ
ス/メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチル
ピリジン0.0708g(0.76mmol)を加え
た。次にイソブチレンモノマー38.3mL(474m
mol)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採
取管にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内
にイソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さら
に四塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を加
えて重合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹
拌を行った後、続いて、あらかじめ−70℃に冷却して
おいたインデンモノマー11.4g(98.1mmo
l、トルエン16mLおよびn−ヘキサン4mLの混合
溶液として添加)を重合容器内に添加した。インデンモ
ノマー添加後約10分後に約10mLのメタノールを加
えて反応を終了させた。反応溶液から溶剤等を留去した
後、トルエンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエ
ン溶液を多量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、
得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することに
より重合体を得た。得られた重合体は、ゴム状の弾性体
であり、表面にべとつき等は見られなかった。分別分析
の結果、インデン−イソブチレンブロック共重合体の割
合は70%であり、イソブチレン単独重合体が27%、
インデン単独重合体が3%生成していることが示唆され
た。尚、得られた重合体のMnは75,000、Mw/
Mnは1.39であった。
【0035】比較例1 (インデン−イソブチレンブロック共重合体の合成)5
00mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置換
した後、注射器を用いて、ジクロロメタン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)120mL及びn−ヘキサ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)80mL、
p−ジクミルクロライド0.0876g(0.38mm
ol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイス/
メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチルピリ
ジン0.0354g(0.38mmol)を加えた。次
にイソブチレンモノマー38.3mL(474mmo
l)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取管
にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内にイ
ソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さらに四
塩化チタン0.75mL(6.9mmol)を加えて重
合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹拌を行
った後、続いて、あらかじめ−70℃に冷却しておいた
インデンモノマー11.4g(98.1mmol、ジク
ロロメタン12mLおよびn−ヘキサン8mLの混合溶
液として添加)を重合容器内に添加した。インデンモノ
マー添加後約10分後に約10mLのメタノールを加え
て反応を終了させた。反応溶液から溶剤等を留去した
後、トルエンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエ
ン溶液を多量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、
得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することに
より重合体を得た。得られた重合体は、不均一でありゴ
ム状弾性に乏しく、表面にべとつきが見られた。分別分
析の結果、インデン−イソブチレンブロック共重合体の
割合は20%であり、イソブチレン単独重合体が65
%、インデン単独重合体が15%生成していることが示
唆された。
【0036】以上のように、実施例1に示したように、
ハロゲン化合物を使用しない溶媒中で、良好なインデン
−イソブチレンブロック共重合体が得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化合物からな
る重合溶媒を用いずに、構造の制御されたイソブチレン
系ブロック共重合体を製造することができ、特に耐熱性
を要求される場合に有用であり、また、ハロゲン化合物
を用いない点において、工業的にも極めて有利なイソブ
チレン系ブロック共重合体の製造方法を提供することが
できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる重合開始
    剤の存在下に、イソブチレンを主成分とする単量体
    (a)と及び芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体
    (b)とを反応させることよりなるイソブチレン系ブロ
    ック共重合体の製造方法であって、前記反応は、ハロゲ
    ン原子を有さない化合物からなる重合溶媒を少なくとも
    1種以上用いることを特徴とするイソブチレン系ブロッ
    ク共重合体の製造方法。 【化1】 (式中、複数のR1 は、同一又は異なって、水素原子又
    は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す。R2 は、1
    価若しくは多価芳香族炭化水素基又は1価若しくは多価
    脂肪族炭化水素基を表す。Xは、ハロゲン原子、炭素数
    1〜6のアルコキシル基、又は、炭素数1〜6のアシロ
    キシル基を表す。nは、1〜6の整数を表す。Xが複数
    存在するとき、それらは、同一であっても異なっていて
    もよい。)
  2. 【請求項2】 重合溶媒が、トルエン、キシレン、n−
    ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
    キサンおよびエチルシクロヘキサンからなる群より選ば
    れる少なくとも1種である請求項1記載のイソブチレン
    系ブロック共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 重合溶媒が、ハロゲン原子を有さない化
    合物を2種以上組み合わせて使用する混合溶媒である請
    求項1記載のイソブチレン系ブロック共重合体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 重合溶媒が、炭素数6〜20の芳香族炭
    化水素と、炭素数2〜12の脂肪族炭化水素を10:0
    〜2:8の体積比率で混合した混合溶媒である請求項1
    又は3記載のイソブチレン系ブロック共重合体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 炭素数6〜20の芳香族炭化水素が、ト
    ルエン及び/又はキシレンである請求項4記載のイソブ
    チレン系ブロック共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 炭素数2〜12の脂肪族炭化水素が、n
    −ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
    ヘキサン、エチルシクロヘキサンからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種である請求項4記載のイソブチレン系
    ブロック共重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 芳香族ビニル化合物を主成分とする単量
    体(b)が、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン
    及びインデンからなる群より選ばれる少なくとも1種で
    ある請求項1〜6記載のイソブチレン系ブロック共重合
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 芳香族ビニル化合物を主成分とする単量
    体(b)が、インデンである請求項7記載のイソブチレ
    ン系ブロック共重合体の製造方法。
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