JPH11286603A - 水膨潤性複合樹脂、成形体、および消臭・芳香材 - Google Patents

水膨潤性複合樹脂、成形体、および消臭・芳香材

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JPH11286603A
JPH11286603A JP10105611A JP10561198A JPH11286603A JP H11286603 A JPH11286603 A JP H11286603A JP 10105611 A JP10105611 A JP 10105611A JP 10561198 A JP10561198 A JP 10561198A JP H11286603 A JPH11286603 A JP H11286603A
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和宏 糟谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】消臭・芳香材用として、水膨潤性、耐芳香液性
を持ち、かつインテリア性を有する水膨潤性複合樹脂、
及び、これを用いた動物のミニチュア等の成形体の提
供。 【解決手段】吸水性樹脂(A)と、100%モジュラ
ス;1〜30kg/cm、硬度(JIS A);20
〜80、伸び;400〜1600%の熱可塑性ウレタン
樹脂(B)からなる水膨潤性複合樹脂。この樹脂には更
に塩素化ポリエチレンを加えても良い。また、この樹脂
からなる水膨潤性複合樹脂成形体。更に、この成形体を
担体として消臭性及び/又は芳香性を有する物質の水溶
液を吸収・膨潤させてなる消臭及び/又は芳香材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水膨潤性複合樹脂お
よびそれを用いた成形体に関する。さらに詳しくは、水
膨潤性複合樹脂をインテリア性に優れた動物、怪獣、花
などのミニチュアにした形状である成形体とし、これに
消臭性および/又は芳香性を有する物質の水性液を吸収
・膨潤させて、室内、トイレ及び車内などで使用される
消臭及び/又は芳香材に用いるのに好適な水膨潤性複合
樹脂及びそれを用いた成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂に吸水性樹脂を含有させた
水膨潤性複合樹脂としては、例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体中に吸水性樹脂を分散、混和したもの(特開
昭55−3424号公報参照)が提案されている。しか
しながら、低温時における吸水性や柔軟性、高温時にお
ける吸収・膨潤性、吸収・膨潤後の形状保持、さらに消
臭性および/又は芳香性を有する物質の水性液(例え
ば、油溶性の香料成分を界面活性剤等で水溶性としたも
の)を吸収・膨潤させた場合の吸収・膨潤性、吸収・膨
潤後の形状保持に問題があり、その使用条件によっては
性能が不十分になる場合がある。また、上記問題点の低
温時の柔軟性、吸水性を改善した水膨潤性複合樹脂とし
て、塩素化ポリエチレンと可塑剤と高吸水性樹脂とから
なる水膨潤性組成物(特開平9−137015号公報参
照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の水
膨潤性樹脂において高温時における吸収・膨潤性、吸収
・膨潤後の形状保持、さらに消臭性および/又は芳香性
を有する物質の水性液を吸収・膨潤させた場合の吸収・
膨潤性、吸収・膨潤後の形状保持に問題があり、その使
用条件によっては性能が不十分になる場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を改善した消臭および/又は芳香材を得るべく鋭意検討
した結果、消臭性および/又は芳香性を有する物質の水
性液を大量吸収して膨潤する性能を有する吸水性樹脂と
特定の熱可塑性樹脂からなる水膨潤性樹脂の成形体がイ
ンテリア性を有したキャラクターグッズなどの形状に容
易に成形できる上、消臭および/又は芳香材として形状
を維持したまま膨潤していく様子を楽しむことができ、
膨潤後は徐々に形状を維持したままで小さくなっていく
様子も楽しむことができることを見いだし、本発明に到
達した。即ち本発明は、下記〜である。 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる水
膨潤性複合樹脂において、(B)として下記(B1)を
用い、(A)と(B)との合計質量に基づいて(A)を
5〜80%含有することを特徴とする水膨潤性複合樹
脂。(B1):100%モジュラス;1〜30kg/c
2 、硬度(JIS A);20〜80、伸び;400
〜1600%の熱可塑性ウレタン樹脂 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる水
膨潤性複合樹脂において、(B)として下記(B1)お
よび(B2)を用い、(A)と(B)の合計質量に基づ
いて(A)を5〜80%含有し、且つ(B1)と(B
2)の合計質量に基づいて(B2)を80%を越えない
量含有することを特徴とする水膨潤性複合樹脂。 (B1):100%モジュラス;1〜30kg/cm
2 、硬度(JIS A);20〜80、伸び;400〜
1600%の熱可塑性ウレタン樹脂 (B2):塩素化ポリエチレン 上記又はの水膨潤性複合樹脂を所望の形状に成
形してなる水膨潤性複合樹脂成形体。 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなり、
下記吸収比が1.5以上であり、且つ膨潤後の形状保持
性においてクラック、フクレを生じない水膨潤性複合樹
脂成形体。 吸収比:[45℃、水性液浸漬1週間後の吸収倍率]/
[25℃、水浸漬1週間後の吸収倍率] ただし、水性液はd−リモネン(5質量部)、ノニルフ
ェノールのエチレンオキサイド12モル付加物(15質
量部)、水(80質量部)の配合物 上記またはの水膨潤性複合樹脂成形体からなる
教材、玩具、装飾品、または消臭材もしくは芳香材用担
体。 上記の担体に消臭性および/又は芳香性を有する
物質の水性液を吸収・膨潤させてなる消臭および/又は
芳香材。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いられる吸水性樹脂(A)としては、例えばデ
ンプンまたはセルロースとカルボキシル基、スルホン酸
基などの親水基を含有する水溶性単量体および/又は加
水分解により水溶性となる単量体と、架橋剤とを必須成
分として重合させ、必要により加水分解を行うことによ
り得られる吸水性樹脂が挙げられる。この吸水性樹脂の
製造法及び具体例は、特開昭52−25886号、特公
昭53−46199号、特公昭53−46200号およ
び特公昭55−21041号公報に記載されている。吸
水性樹脂の他の例としては、デンプン−アクリロニトリ
ルグラフト重合体の加水分解物、セルロース−アクリロ
ニトリルグラフト重合物の加水分解物、カルボキシメチ
ルセルロースの架橋物、架橋ポリアクリルアミドの部分
加水分解物、架橋されたアクリル酸−アクリルアミド共
重合体、架橋されたスルホン化ポリスチレン、特開昭5
2−14689号および特開昭52−27455号公報
で開示されているビニルエステル−不飽和カルボン酸共
重合体ケン化物、架橋されたポリアクリル酸(塩)、架
橋されたアクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、架
橋されたイソブチレン−無水マレイン酸共重合体および
架橋されたカルボン酸変性ポリビニルアルコール、自己
架橋型ポリアクリル酸塩等が挙げられる。又、以上例示
した吸水性樹脂は2種以上併用してもよい。
【0006】吸水性樹脂の質量に対する水又は水性液の
吸収倍率は、好ましくは10〜1,000倍であり、よ
り好ましくは100〜1,000倍である。又、吸水性
樹脂は、好ましくは粉末状又は粒状であり、その平均粒
径が200μm以下のものが特に好ましい。平均粒径が
200μmより大きいと成形体が膨潤したときに、歪な
形状となることがあり、また成形体からの脱落が多くな
ることがある。さらに、粒度の均一なものが膨潤後の吸
水性樹脂の形状も均一になるので好ましい。
【0007】なお、本発明において吸水性樹脂の吸収倍
率は次に示す方法により測定して得られる値とする。 <吸水性樹脂の吸収倍率>ナイロン製の網袋(250メ
ッシュ)に吸水性樹脂の試料(サンプル量;D(g))を
入れ、これを袋ごと過剰の水(25℃)又は水性液(2
5℃)に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上
げ、静置して15分間水切りした後、質量(E(g))を
測定して下式より吸収倍率を求めた。[網袋のみを用い
て上記と同様の操作を行い、この分の質量(F(g))を
ブランクとして差し引いた。] 吸収倍率=(E−F)/D
【0008】本発明で用いられる熱可塑性ウレタン樹脂
(B1)は、有機ポリイソシアネート(b1)と下記活
性水素含有化合物(b2)との反応によって得ることが
できる。 (b2):水酸基を2個以上、好ましくは2〜8個有す
る化合物および/又は1級もしくは2級のアミノ基を2
個以上、好ましくは2〜8個有する化合物。また、必要
により、反応停止剤としてモノアミンおよび/またはア
ルカノールアミンを使用してもよい。
【0009】上記(b1)としては、従来から熱可塑性
ウレタン樹脂に使用されているものが使用できる。この
ようなイソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネ
ート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシア
ネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性
物(例えば、カルボジイミド変性、アロファネート変
性、ウレア変性、ビューレット変性、イソシヌアレート
変性、オキサゾリドン変性など)およびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
【0010】芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素
数(NCO基中の炭素を除く;以下のイソシアネートも
同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜
20の芳香族トリイソシアネートおよびこれらのイソシ
アネートの粗製物などが挙げられる。具体例としては、
1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネート、
2,4−および2,6−トリレンジイソシアネート(T
DI)、粗製TDI、2,4’−および4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)、ナフチ
レン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメタン
−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙げら
れる。脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜
10の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体
例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネートなどが挙げら
れる。脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜
16の脂環式ジイソシアネートなどが挙げられる。具体
例としては、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート(水添MDI)、1,4−シクロヘキサンジイソシ
アネート、ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げら
れる。芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数
8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられ
る。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、
α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネートなどが挙げられる。変性ポリイソシアネートの
具体例としては、ウレタン変性MDI、カルボジイミド
変性MDI、ショ糖変性TDI、ひまし油変性MDIな
どが挙げられる。これらのうちで好ましいものは、TD
I、MDI、ウレタン変性MDI、カルボジイミド変性
MDI、水添MDI、HDI、IPDIから選ばれた一
種以上の有機ポリイソシアネートである。
【0011】上記(b2)としては、従来から熱可塑性
ウレタン樹脂に使用されているものが使用される。この
ような活性水素含有化合物としては、数平均分子量50
0〜5000の高分子ポリオール(例えば、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネ
ートポリオールおよびこれらの2種以上の混合物)、数
平均分子量500未満の低分子ポリオール、数平均分子
量500未満の低分子ポリアミンが挙げられる。(b
2)中の上記高分子ポリオールの含量は、低モジュラス
の熱可塑性樹脂を得るために、好ましくは30質量%以
上、さらに好ましくは50〜99質量%である。
【0012】低分子ポリオールとしては、例えば、エチ
レングリコール(EG)、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール(1,4
−BG)、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、P−キシレングリコール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール、オクタン−1,8ジオール、デ
カン−1,10−ジオール、3−メチル−1,5ペンタ
ンジオール、ハイドロキノンジエチロールエーテル(B
HEB)等の2価アルコール;グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
メチルグルコシド等の3〜8価の多価アルコール;これ
らのアルキレンオキサイド付加物(分子量500未
満)、ビスフェノール類(ビスフェノールA等)のアル
キレンオキサイド付加物(分子量500未満)、および
これらの二種以上の混合物などが挙げられる。これらの
うちで好ましいものは、EG、1,4−BG,BHEB
から選ばれる一種以上の低分子ジオールである。
【0013】低分子ポリアミンとしては、例えば、エチ
レンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン等の脂肪族ポリアミ
ン;ピペラジン、N−アミノエチルピペラジンおよびそ
の他特公昭55−21044号公報記載の複素環式ポリ
アミン;ジシクロヘキシルメタンジアミン、イソホロン
ジアミン等の脂環式ポリアミン;フェニレンジアミン、
トリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、キシリ
レンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジフェニル
エーテルジアミン、ポリフェニルメタンポリアミン等の
芳香族ポリアミン;モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン等のアルカノールアミン;およびこれら二種類
以上の混合物等が挙げられる。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、上記低分子ポリオール又は低分子ポリアミンのアル
キレンオキサイド付加物、テトラヒドロフランの開環重
合で得られるポリオキシテトラメチレングリコ−ルなど
が挙げられる。付加するアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,
2−,1,3−または2,3−ブチレンオキサイドなど
のアルキレン基の炭素数が2〜4のアルキレンオキサイ
ド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイド、エピク
ロルヒドリンおよびこれらの二種以上の混合物(ブロッ
クまたはランダム付加)が挙げられる。
【0015】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体と
前記低分子ポリオ−ルの1種以上とを重縮合させること
により得られる縮合ポリエステルポリオールが挙げられ
る。該ジカルボン酸もしくはその誘導体としては脂肪族
ジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ア
ゼライン酸、マレイン酸、ダイマー酸など)、芳香族ジ
カルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸な
ど)、これらの無水物もしくは低級アルキルエステルが
挙げられる。ジカルボン酸のうちで好ましいものは脂肪
族ジカルボン酸であり、とくに好ましいものはアジピン
酸、ダイマー酸である。また、ポリエステルポリオール
には、ラクトン類 (ε-カプロラクトンなど)を前記低
分子ポリオ−ルを開始剤として開環重合させて得られる
ポリラクトンポリオール(ポリカプロラクトンポリオー
ルなど)も包含される。
【0016】ポリカーボネートポリオールとしては、例
えば前記低分子ポリオールの1種以上と炭酸ジエステル
(ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなど)
との縮重合により得られるもの等が挙げられる。
【0017】上記(B1)は、(b2)の水酸基(O
H)およびアミノ基(NH2 )と(b1)のイソシアネ
ート基(NCO)との当量比[(OH)+(NH2 )/
NCO比]を、通常0.8〜2.0、好ましくは1.0
〜1.5で一括または多段法によりウレタン化反応させ
ることにより得られる。
【0018】(b1)と(b2)とを反応させる場合の
条件は、通常10〜350℃、好ましくは100〜30
0℃である。反応圧力は特に制限はないが工業生産を考
えたとき通常0〜20気圧、好ましくは0〜10気圧で
ある。反応時間は、反応中の各成分の熱劣化が起こらな
いよう、できるだけ短時間で行う方が好ましく、好まし
くは0.5〜60分、より好ましくは1〜30分であ
る。
【0019】又、この反応時、必要により触媒を用いる
こともできる。用いる場合の触媒としては例えばジブチ
ルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレートなど
の有機金属化合物やトリエチルアミン、ジアザビシクロ
ウンデセンなどのアミン類などが挙げられる。触媒を用
いる場合の使用量は、(b1)と(b2)の合計量に対
して通常0.001〜0.5質量%である。
【0020】さらに、この反応時、吸水性樹脂(A)を
(b2)にあらかじめ混合、分散した後、(b1)と反
応させることがもできる。
【0021】反応容器としては、公知の各種混合機、例
えば押し出し機、ニーダー、バンバリーミキサー、プラ
ネタリーミキサーなどが挙げられる。
【0022】本発明に用いられる熱可塑性ウレタン樹脂
は、水膨潤性を上げるために引っ張りの初期モジュラス
を低くすることが必要であり、好ましくはJIS K−
7311に準拠して測定した100%モジュラス;1〜
30kg/cm2 、硬度(JIS A);20〜80、
伸び;400〜1600%であり、さらに好ましくは1
00%モジュラス;3〜27kg/cm2 、硬度(JI
S A);30〜75、伸び;450〜1550%であ
り、特に好ましくは100%モジュラス;5〜23kg
/cm2 、硬度(JIS A);40〜70、伸び;5
00〜1500%である。上記熱可塑性ウレタン樹脂の
数平均分子量は、通常1万以上、好ましくは2〜100
万である。
【0023】本発明で用いられる塩素化ポリエチレン
(B2)は、塩素化前のポリエチレンの重合平均分子量
が10〜75万、塩素含有量が25〜45%の範囲のも
のが好ましく、柔軟性と弾力性に富みブレンド性と加工
性に優れた塩素含有量30〜40%の範囲が特に好まし
い。塩素化ポリエチレンの塩素含有量が、25%以上で
は熱可塑性ウレタン樹脂との相溶性が良好で、ゴム弾性
に優れ、45%以下では、柔軟性、ゴム弾性が良好であ
る。また、塩素化ポリエチレンは、非結晶性およびゴム
状のものから適度の結晶性をもつ柔軟なプラスチック状
のものまであるが、射出成型時の加工適性において非結
晶性のものは、樹脂の流れが悪いが、金属離れが良く、
半結晶性及び結晶性のものは、樹脂の流れは良いが、金
属離れが悪いなど一長一短である。使用には、非結晶性
と、半結晶性及び/又は結晶性をもつ塩素化ポリエチレ
ンとを適当にブレンドして使用することが好ましい。非
結晶性、半結晶性及び結晶性塩素化ポリエチレンの樹脂
物性は、好ましくはJIS K−7311に準拠して測
定した100%モジュラス;1〜20kg/cm2 、硬
度(JIS A);20〜80、伸び;300〜120
0%である。特に好ましくは100%モジュラス;5〜
15kg/cm2 、硬度(JIS A);40〜70、
伸び;400〜1000%である。
【0024】本発明で用いられる熱可塑性樹脂(B)
は、熱可塑性ウレタン樹脂(B1)、または(B1)と
塩素化ポリエチレン(B2)との併用が好ましいが、水
膨潤性複合樹脂成形体としたとき、後述する吸収比1.
5以上となるものであれば他の熱可塑性樹脂も使用で
き、例えば(B1)と、(B1)の質量の20%以下の
他の熱可塑性樹脂との併用が挙げられる。他の熱可塑性
樹脂としては、軟質、硬質をとわず、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体もしくはそのケン化物、エチレン
−アクリル酸塩共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
クロロスルホン化ポリエチレン、1,2ポリブタジエ
ン、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙
げられるが、吸水によって容積が膨潤し得る程度の柔軟
性を有するものが好ましく、硬質のものを使用するとき
は適当な可塑剤を用いて柔軟性を付与することが好まし
い。
【0025】スチレン系樹脂としては、例えば、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合
体などが挙げられる。
【0026】塩化ビニル系樹脂としては、例えば、高重
合度塩化ビニル樹脂、部分架橋塩化ビニル樹脂、ニトリ
ルゴム(NBR)、ウレタン樹脂あるいはポリエステル
樹脂等と塩化ビニル樹脂とのブレンド物、ウレタン−塩
化ビニル共重合体、ニトリルゴム(NBR)−塩化ビニ
ル共重合体などが挙げられる。
【0027】オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンゴム
とポリオレフィンとの混合物、エチレン−プロピレンゴ
ムにポリオレフィンをグラフト化した重合体などが挙げ
られる。
【0028】ポリエステル系樹脂としては、例えば、芳
香族ポリエステル−ポリエーテルブロック共重合体、芳
香族ポリエステル−脂肪族ポリエステルブロック共重合
体などが挙げられる。
【0029】ポリアミド系樹脂としては、例えば、ポリ
エーテル−ポリアミドブロック共重合体、ポリエステル
−ポリアミドブロック共重合体などが挙げられる。
【0030】本発明の水膨潤性複合樹脂においては、
(A)と(B)との合計質量に基づいて(A)を5〜8
0%含有することが好ましい。さらに好ましくは(A)
の含有量が20〜70%である。(A)が5質量%より
少ないと、水又は水性液の吸収量が低下する。一方
(A)が80質量%より多くなると、成形が難しくな
り、たとえ成形できても吸水性樹脂の脱落が多くなるこ
とがある。
【0031】(A)、(B1)および(B2)からなる
水膨潤性樹脂の場合、(A)、(B1)および(B2)
の合計質量に基づいて(A)を5〜80%含有し、且つ
(B1)と(B2)合計質量に基づいて(B2)を80
%を越えない量、特に5〜60%含有することが好まし
い。さらに好ましくは(A)の含有量が20〜70%で
ある。(A)が5質量%より少ないと、水又は水性液の
吸収量が低下する。一方(A)が80質量%より多くな
ると、成形が難しくなり、たとえ成形できても吸水性樹
脂の脱落が多くなることがある。また、(B2)の質量
が(B1)と(B2)の合計質量に基づいて80%を越
えると、高温時における吸収・膨潤性、吸収・膨潤後の
形状保持、さらに消臭性及び/又は芳香性を有する物質
の水性液を吸収・膨潤さた場合の吸収・膨潤性、吸収・
膨潤後の形状保持が悪くなる。
【0032】本発明において、該水膨潤性複合樹脂中に
は、必要により他の添加物を配合することができる。こ
の添加物としては、例えば顔料(蛍光性顔料や蓄光顔料
を含む)、染料、安定剤、滑剤、架橋剤、架橋助剤、可
塑剤、充填剤、難燃剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、防
腐剤、界面活性剤などが挙げられる。
【0033】上記可塑剤の使用量は、(A)と(B1)
とからなる水膨潤性複合樹脂においては、(B1)の質
量の5%以下、(A)と(B1)及び(B2)とからな
る水膨潤性複合樹脂においては、(B1)と(B2)の
合計量の5%以下が好ましい。可塑剤が5%より多くな
ると、水膨潤性複合樹脂成形体を水性液に浸漬した場
合、可塑剤の一部が水性液に溶出し、水膨潤複合樹脂成
形体の膨潤後の形状保持が悪くなる場合がある。
【0034】本発明に用いられる水膨潤性複合樹脂は、
水又は水性液[例えば後記の消臭性および/又は芳香性
を有する物質の水性液]を吸収して、水膨潤性複合樹脂
の質量に対して、好ましくは5〜200倍、より好まし
くは10〜100倍に膨潤する性質を有するものであ
る。
【0035】なお、本発明において水膨潤性複合樹脂の
吸収倍率は次に示す方法により測定して得られる値とす
る。 <水膨潤性複合樹脂の吸収倍率>水膨潤性樹脂の試料片
(サンプル量;G(g))を25℃の過剰の水又は水性液
に1週間浸漬した後、空中に引き上げ、ウェス等で表面
の水分を拭い去り、質量(H(g))を測定して下式より
吸収倍率を求めた。 吸収倍率=H/G
【0036】本発明の水膨潤性複合樹脂を製造する方法
としては、特に制限されるものではないが、(A)、
(B1)および(B2)からなる水膨潤性複合樹脂の場
合の製法であれば、例えば、塩素化ポリエチレン、熱可
塑性ウレタン樹脂及び吸水性樹脂並びに上述の各種添加
剤を混合し、塩素化ポリエチレン又は熱可塑性ウレタン
樹脂のうち高い熱軟化点を持つ方の温度以上に加熱しな
がら剪断力下混練するのが好ましい。上述の配合成分、
すなわち塩素化ポリエチレンと熱可塑性ウレタン樹脂お
よび吸水性樹脂並びに上述の各種添加剤を混合する装置
は、均一に混合できるものであればいかなる装置でもよ
く、例えばへンシェルミキサー、リボンブレンダー、プ
ラネタリーミキサー、タンブラー、万能混合機等が挙げ
られる。また、混合物を混練するには、例えば2軸押出
機、単軸押出機、コニーダー、バンバリーミキサー、ニ
ーダー、オープンロール等の加熱しながら剪断力下混練
できる装置が使用される。加熱温度は、塩素化ポリエチ
レン又は熱可塑性ウレタン樹脂のうち高い熱軟化点を持
つ方の温度以上で、かつ塩素化ポリエチレン、熱可塑性
ウレタン樹脂および吸水性樹脂の劣化が無視できる温
度、すなわち、100〜220℃、特に120〜200
℃であるのが好ましい。塩素化ポリエチレン又は熱可塑
性ウレタン樹脂のうち高い熱軟化点を持つ方の温度以下
では、組成物の均一混合が難しく、機械物性が劣る傾向
となり、高温での混合では塩素化ポリエチレン、熱可塑
性ウレタン樹脂及び吸水性樹脂が分解し劣化し易くな
る。
【0037】本発明の水膨潤性複合樹脂成形体の形状
は、特に制限しないが、室内、トイレおよび車内等で使
用される場合を考慮して、インテリア性に優れた形状と
して、キャラクターグッズ、動・植物、地形、建造物及
び輸送機器等の物体をミニチュアにした形状が好まし
い。
【0038】本発明において、消臭性および/又は芳香
性を有する物質としては、消臭性、芳香性又は消臭兼芳
香性を有する物質として一般的に使用されているもので
よく、特に制限されない。消臭性を有する物質として
は、例えばイネ、松、ヒノキ、笹等の植物からの抽出物
質、酸又はアルカリ性の水性液、粉末活性炭等があり、
このものを水又は一部溶剤を含んだ水溶液で希釈した水
性液とすることができる。芳香性を有する物質として
は、例えば合成香料や天然香料が挙げられ、これらは水
溶性のものであればその水溶液、非水溶性のものであれ
ば水と乳化剤、必要により溶剤などからなる水性エマル
ジョンとすることができる。ここで、芳香性を有する物
質はマスキング効果を兼備するため、実用上消臭性を有
するとも言えることがある。
【0039】水膨潤性複合樹脂の成形体は、着色されて
いても着色されていなくてもよいが、視覚的な効果から
顔料および/又は染料により着色されていることが好ま
しい。
【0040】本発明の水膨潤性複合樹脂成形体の用途
は、特に制限されないが、水膨潤性複合樹脂成形体が水
又は水性液を吸収し、形状が大きくなっていく過程、更
に水膨潤性複合樹脂成形体の膨潤体から水又は水性液が
揮発し、形状が小さくなっていく過程を視覚的に見られ
る面白さを有することから、教材、玩具、装飾品、消臭
材又は芳香材用担体に使用されることが好ましい。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例
中、部および%は特に断りのない限り、それぞれ質量部
および質量%を示す。
【0042】[水膨潤性複合樹脂の製造] 実施例1 フラスコ中にポリエステルジオール[東亜合成(株)
製:商品名ペスポール601、水酸基価56]100部
を仕込み、80〜100℃で溶融させ、次いで2,4’
−および4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
[日本ポリウレタン工業(株)製:商品名MILLIO
NATE MT]12.7部を加え3分間攪拌した後、
内容物をステンレス製のバットに取り出し、さらに13
0℃で8時間加熱・熟成し、熱可塑性ウレタン樹脂B1
−1を得た。次いで得られた熱可塑性ウレタン樹脂B1
−1(100部)に吸水性樹脂A−1[三洋化成工業
(株)製:商品名サンフレッシュST−500MPS、
アクリル系吸水性樹脂、吸水性能400g/g、平均粒
径35μ、]100部を添加し、オープンロールを用い
て150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス
成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシートの
水膨潤性、耐芳香液性を評価した。その特性評価結果を
表2に示す。又、上記熱可塑性ウレタン樹脂B1−1を
オープンロール用いて、150℃で10分間混練し、さ
らに180℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシート
を得た。このシートの硬度、100%モジュラス、破断
伸びを評価した。その特性評価結果を表1に示す。
【0043】実施例2 熱可塑性ウレタン樹脂B1−2[武田バーディシェウレ
タン工業(株)製:商品名エラストランET1040]
100部に吸水性樹脂A−2[(株)クラレ製:商品名
KIゲル−201K−F2、イソブチレン系吸水性樹
脂、吸水性能200g/g、平均粒径20μ]100部
を添加し、オープンロールを用いて150℃で10分間
混練し、さらに180℃でプレス成形を行って厚さ2m
mのシートを得た。このシートの水膨潤性、耐芳香液性
を評価した。その特性評価結果を表2に示す。又、上記
熱可塑性ウレタン樹脂B1−2をオープンロール用い
て、150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレ
ス成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシート
の硬度、100%モジュラス、破断伸びを評価した。そ
の特性評価結果を表1に示す。
【0044】実施例3 熱可塑性ウレタン樹脂B1−3[武田バーディシェウレ
タン工業(株)製:商品名エラストランET260R]
100部に吸水性樹脂A−1(100部)を添加し、オ
ープンロールを用いて150℃で10分間混練し、さら
に180℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシートを
得た。このシートの水膨潤性、耐芳香液性を評価した。
その特性評価結果を表2に示す。又、上記熱可塑性ウレ
タン樹脂B1−3をオープンロール用いて、150℃で
10分間混練し、さらに180℃でプレス成形を行って
厚さ2mmのシートを得た。このシートの硬度、100
%モジュラス、破断伸びを評価した。その特性評価結果
を表1に示す。
【0045】実施例4 熱可塑性ウレタン樹脂B1−4[大日精化工業(株)
製:商品名レザミンP−6065]100部に吸水性樹
脂A−1(100部)を添加し、オープンロールを用い
て150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス
成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシートの
水膨潤性、耐芳香液性を評価した。その特性評価結果を
表2に示す。又、上記熱可塑性ウレタン樹脂B1−4を
オープンロール用いて、150℃で10分間混練し、さ
らに180℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシート
を得た。このシートの硬度、100%モジュラス、破断
伸びを評価した。その特性評価結果を表1に示す。
【0046】実施例5 熱可塑性ウレタン樹脂B1−2(50部)、塩素化ポリ
エチレンB2−1[ダイソー(株)製:商品名ダイソラ
ックRA135、非結晶性塩素化ポリエチレン、塩素含
有量35%]25部、および塩素化ポリエチレンB2−
2[ダイソー(株)製:商品名ダイソラックG235、
半結晶性塩素化ポリエチレン、塩素含有量35%]25
部を加え、さらに吸水性樹脂A−1(100部)を添加
し、オープンロールを用いて150℃で10分間混練
し、さらに180℃でプレス成形を行って厚さ2mmの
シートを得た。このシートの水膨潤性、耐芳香液性を評
価した。その特性評価結果を表2に示す。又、上記熱可
塑性ウレタン樹脂B1−2(50部)、塩素化ポリエチ
レンB2−1(25部)、および塩素化ポリエチレンB
2−2(25部)とをオープンロール用いて、150℃
で10分間混練し、さらに180℃でプレス成形を行っ
て厚さ2mmのシートを得た。このシートの硬度、10
0%モジュラス、破断伸びを評価した。その特性評価結
果を表1に示す。
【0047】実施例6 熱可塑性ウレタン樹脂B1−2(20部)、塩素化ポリ
エチレンB2−1(40部)、および塩素化ポリエチレ
ンB2−2(40部)を加え、さらに吸水性樹脂A−1
(100部)を添加し、オープンロールを用いて150
℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス成形を行
って厚さ2mmのシートを得た。このシートの水膨潤
性、耐芳香液性を評価した。その特性評価結果を表2に
示す。又、上記熱可塑性ウレタン樹脂B1−2(20
部)、塩素化ポリエチレンB2−1(40部)、および
塩素化ポリエチレン(B2−2)40部とをオープンロ
ール用いて、150℃で10分間混練し、さらに180
℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシートを得た。こ
のシートの硬度、100%モジュラス、破断伸びを評価
した。その特性評価結果を表1に示す。
【0048】比較例1 熱可塑性ウレタン樹脂B1−2(10部)、塩素化ポリ
エチレンB2−1(45部)、および塩素化ポリエチレ
ンB2−2(45部)を加え、さらに吸水性樹脂A−1
(100部)を添加し、オープンロールを用いて150
℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス成形を行
って厚さ2mmのシートを得た。このシートの水膨潤
性、耐芳香液性を評価した。その結果を表2に示す。
又、上記熱可塑性ウレタン樹脂B1−2(10部)、塩
素化ポリエチレンB2−1(45部)、および塩素化ポ
リエチレンB2−2(45部)とをオープンロール用い
て、150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレ
ス成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシート
の硬度、100%モジュラス、破断伸びを評価した。そ
の結果を表1に示す。
【0049】比較例2 スチレン系熱可塑性エラストマー[旭化成工業(株)
製:商品名タフテックH1052]100部に吸水性樹
脂A−1(100部)を添加し、オープンロールを用い
て150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス
成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシートの
水膨潤性、耐芳香液性を評価した。その結果を表2に示
す。又、上記スチレン系熱可塑性エラストマーをオープ
ンロール用いて、150℃で10分間混練し、さらに1
80℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシートを得
た。このシートの硬度、100%モジュラス、破断伸び
を評価した。その結果を表1に示す。
【0050】比較例3 ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー[住友化学工業
(株)製:商品名住友TPE3570]100部に吸水
性樹脂A−2(100部)を添加し、オープンロールを
用いて150℃で10分間混練し、さらに180℃でプ
レス成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシー
トの水膨潤性、耐芳香液性を評価した。その結果を表2
に示す。又、上記ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーをオープンロール用いて、150℃で10分間混練
し、さらに180℃でプレス成形を行って厚さ2mmの
シートを得た。このシートの硬度、100%モジュラ
ス、破断伸びを評価した。その結果を表1に示す。
【0051】比較例4 エチレン−酢酸ビニル共重合体[住友化学工業(株)
製:商品名エバテートR5011]100部に吸水性樹
脂A−2(100部)を添加し、オープンロールを用い
て150℃で10分間混練し、さらに180℃でプレス
成形を行って厚さ2mmのシートを得た。このシートの
水膨潤性、耐芳香液性を評価した。その結果を表1に示
す。又、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体をオープン
ロール用いて、150℃で10分間混練し、さらに18
0℃でプレス成形を行って厚さ2mmのシートを得た。
このシートの硬度、100%モジュラス、破断伸びを評
価した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】評価方法は、以下の通りである。
【0055】[硬度]JIS K−7311に準拠し、
A型硬度計にて測定した。
【0056】[100%モジュラス、破断伸び]JIS
K−7311に準拠し、測定した。
【0057】[吸収倍率]水膨潤性複合樹脂成形品の試
料片(サンプル量;G(g))を各温度で過剰の水又は下
記の水性液に1週間浸漬した後、空中に引き上げ、ウェ
ス等で表面の水分を拭い去り、質量(H(g))を測定し
て下式より吸収倍率を求めた。 吸収倍率=H/G 水性液:芳香性を有する物質として香料を用い、次の配
合比率で混合、十分撹拌して水性液を作成した。 d−リモネン 5質量部 ノニルフェノールのエチレンオキサイド12モル付加物 15質量部 水 80質量部
【0058】[膨潤後の形状保持性]水膨潤性複合樹脂
成形品の試料片を25℃又は45℃の各温度で過剰の水
又は上記の水性液に1週間浸漬した後、空中に引き上
げ、外観を以下の基準で目視判定した。 ○:成形品が均一に膨潤してクラック、フクレ、吸水性
樹脂の脱落等が全くないもの。 △:膨潤した成形品の一部が崩壊しているもの、又は一
部にクラック、フクレ、吸水性樹脂の脱落等が見られる
もの。 ×:膨潤した成形品の大部分が崩壊しているもの、又は
クラック、フクレ、吸水性樹脂の脱落等が著しく多いも
の。
【0059】[水膨潤性]水膨潤性複合樹脂成形品の試
料片を水(25℃及び45℃)に1週間浸漬させ、吸収
倍率、膨潤後の形状保持性を測定した。
【0060】[耐芳香液性]水膨潤性複合樹脂成形品の
試料片を上記の水性液(25℃及び45℃)に1週間浸
漬させ、吸収倍率、膨潤後の形状保持性を測定した。
【0061】[吸収比] 吸収比=[45℃、水性液浸漬1週間後の吸収倍率]/
[25℃、水浸漬1週間後の吸収倍率] ただし、水性液はd−リモネン(5質量部)、ノニルフ
ェノールのエチレンオキサイド12モル付加物(15質
量部)、水(80質量部)の配合物
【0062】表2からわかるとおり、本発明の水膨潤性
複合樹脂成形体は、吸収比1.5以上で、高温時の膨潤
性が良く、膨潤後の外観にフクレ、クラックなどの異常
もなく良好であることがわかる。さらに消臭性および/
または芳香性を有する水性液を吸収・膨潤させた場合
も、膨潤性が良く、膨潤後の外観にフクレ、クラックな
どの異常がなく良好であることがわかる。すなわち吸収
比が1.5以上の水膨潤性複合樹脂であれば、吸収・膨
潤後の形状保持が良好といえる。
【0063】
【発明の効果】本発明の水膨潤性複合樹脂、成形体、担
体および消臭・芳香材は、以下の効果を有する。 水膨潤性複合樹脂成形体は、高温時における吸収・
膨潤性、吸収・膨潤後の形状保持性に優れている。 水膨潤性複合樹脂成形体は、消臭性及び/又は芳香
性を有する物質の水性液(例えば、油溶性の香料成分を
界面活性剤等で水溶性としたもの)を吸収・膨潤させた
場合、吸収・膨潤性、吸収・膨潤後の形状保持に優れて
いる。 インテリア性を有したキャラクターグッズなどの形
状に容易に成形できる。 消臭・芳香材として使用中、水膨潤性複合樹脂成形
体が徐々に形状を保持したまま大きくなったり、小さく
なっていく状態を楽しむことができる。 以上のことから本発明の水膨潤性複合樹脂、成形体、及
び消臭・芳香材は、インテリア性を有する消臭・芳香材
として有用である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)
    からなる水膨潤性複合樹脂において、(B)として下記
    (B1)を用い、(A)と(B)との合計質量に基づい
    て(A)を5〜80%含有することを特徴とする水膨潤
    性複合樹脂。 (B1):100%モジュラス;1〜30kg/cm
    2 、硬度(JIS A);20〜80、伸び;400〜
    1600%の熱可塑性ウレタン樹脂
  2. 【請求項2】 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)
    からなる水膨潤性複合樹脂において、(B)として下記
    (B1)および(B2)を用い、(A)と(B)の合計
    質量に基づいて(A)を5〜80%含有し、且つ(B
    1)と(B2)の合計質量に基づいて(B2)を80%
    を越えない量含有することを特徴とする水膨潤性複合樹
    脂。 (B1):100%モジュラス;1〜30kg/cm
    2 、硬度(JIS A);20〜80、伸び;400〜
    1600%の熱可塑性ウレタン樹脂 (B2):塩素化ポリエチレン
  3. 【請求項3】 顔料および/又は染料が添加され、着色
    されてなる請求項1又は2記載の水膨潤性複合樹脂。
  4. 【請求項4】 水又は水性液の吸収倍率が自重の5〜2
    00倍である請求項1〜3のいずれか記載の水膨潤性複
    合樹脂。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の水膨潤性
    複合樹脂を所望の形状に成形してなる水膨潤性複合樹脂
    成形体。
  6. 【請求項6】 吸水性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)
    からなり、下記吸収比が1.5以上であり、且つ膨潤後
    の形状保持性においてクラック、フクレを生じない水膨
    潤性複合樹脂成形体。 吸収比:[45℃、水性液浸漬1週間後の吸収倍率]/
    [25℃、水浸漬1週間後の吸収倍率] ただし、水性液はd−リモネン(5質量部)、ノニルフ
    ェノールのエチレンオキサイド12モル付加物(15質
    量部)、水(80質量部)の配合物
  7. 【請求項7】 キャラクターグッズ、動・植物、地形、
    建造物及び輸送機器からなる群より選ばれる物体をミニ
    チュアにした形状である請求項5または6記載の成形
    体。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか記載の成形体か
    らなる教材、玩具、装飾品、または消臭材もしくは芳香
    材用担体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の担体に、消臭性及び/又
    は芳香性を有する物質の水性液を吸収・膨潤させてなる
    消臭および/又は芳香材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002265780A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Ogawa & Co Ltd ゲル状芳香剤組成物
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JP2007091853A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Kinjo Rubber Co Ltd 膨潤性材料
JP2014076291A (ja) * 2012-09-20 2014-05-01 Sanyo Chem Ind Ltd 外科用止血材基材及び外科用止血材
CN115350314A (zh) * 2021-05-17 2022-11-18 松下知识产权经营株式会社 具有药剂的缓释性的复合树脂成形体及其制造方法

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