JPH11286606A - エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物及び成形体Info
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- JPH11286606A JPH11286606A JP37118698A JP37118698A JPH11286606A JP H11286606 A JPH11286606 A JP H11286606A JP 37118698 A JP37118698 A JP 37118698A JP 37118698 A JP37118698 A JP 37118698A JP H11286606 A JPH11286606 A JP H11286606A
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- cooling water
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 機械的特性、耐熱性、成形性、寸法安定性、
耐薬品性にすぐれ、エンジンルーム内で冷却水との接触
下で使用される部品用途に好適に使用されるポリアミド
樹脂組成物。 【解決手段】 (A)(a)ヘキサメチレンテレフタル
アミド単位75〜50モル%および(b)ウンデカンア
ミド単位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少
なくとも1種の構造単位25〜50モル%からなり、さ
らに300〜325℃の範囲の融点と特定の粘弾性的特
性とを有するポリアミド樹脂99〜50重量%と、
(B)ポリヘキサメチレンアジパミドおよび/またはポ
リカプロアミド1〜50重量%とからなるポリアミド樹
脂100重量部、ならびに(C)無機充填材20〜15
0重量部からなる耐薬品性の優れたエンジン冷却水系部
品用ポリアミド樹脂組成物。
耐薬品性にすぐれ、エンジンルーム内で冷却水との接触
下で使用される部品用途に好適に使用されるポリアミド
樹脂組成物。 【解決手段】 (A)(a)ヘキサメチレンテレフタル
アミド単位75〜50モル%および(b)ウンデカンア
ミド単位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少
なくとも1種の構造単位25〜50モル%からなり、さ
らに300〜325℃の範囲の融点と特定の粘弾性的特
性とを有するポリアミド樹脂99〜50重量%と、
(B)ポリヘキサメチレンアジパミドおよび/またはポ
リカプロアミド1〜50重量%とからなるポリアミド樹
脂100重量部、ならびに(C)無機充填材20〜15
0重量部からなる耐薬品性の優れたエンジン冷却水系部
品用ポリアミド樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的特性、耐熱
性、成形性、耐薬品性にすぐれ、とりわけ自動車エンジ
ン冷却水に用いられる不凍液と高温で接触する条件下に
おかれた際のポリマー材料劣化が少なく、強度および寸
法安定性にもすぐれたポリアミド樹脂組成物に関する。
性、成形性、耐薬品性にすぐれ、とりわけ自動車エンジ
ン冷却水に用いられる不凍液と高温で接触する条件下に
おかれた際のポリマー材料劣化が少なく、強度および寸
法安定性にもすぐれたポリアミド樹脂組成物に関する。
【0002】更に詳しくは、特定の構造の半芳香族ポリ
アミド単位と特定の範囲のアミド基濃度の高級ポリアミ
ド単位を主成分として含有して高い耐水性を有し、ラジ
エタータンク部品、ウォーターポンプ部品など自動車エ
ンジンルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用
途に好適に使用されるポリアミド樹脂組成物に関する。
アミド単位と特定の範囲のアミド基濃度の高級ポリアミ
ド単位を主成分として含有して高い耐水性を有し、ラジ
エタータンク部品、ウォーターポンプ部品など自動車エ
ンジンルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用
途に好適に使用されるポリアミド樹脂組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】ナイロン6、ナイロン66に代表される
ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとし
てすぐれた特性を有し、自動車、電気・電子など各種の
工業分野において広く使用されている。
ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとし
てすぐれた特性を有し、自動車、電気・電子など各種の
工業分野において広く使用されている。
【0004】近年、自動車部品、特にエンジンルーム内
で使用される樹脂製部品においては、エンジン性能の高
性能化、高出力化に伴い、エンジン冷却水の温度上昇、
更にはエンジンルーム内の温度上昇などのような過酷な
使用環境下でも高い強度、寸法安定性などの機能を維持
することのできる素材に対する要請が益々高まってい
る。かかる高度化した要求に対しては、汎用的に使用さ
れるナイロン6、ナイロン66樹脂では、特に吸水によ
り剛性が低下して寸法が変化したり、長時間に亘る高温
のエンジン冷却水との接触によってポリマー材料の劣化
が促進される場合が生ずるなどの問題があった。
で使用される樹脂製部品においては、エンジン性能の高
性能化、高出力化に伴い、エンジン冷却水の温度上昇、
更にはエンジンルーム内の温度上昇などのような過酷な
使用環境下でも高い強度、寸法安定性などの機能を維持
することのできる素材に対する要請が益々高まってい
る。かかる高度化した要求に対しては、汎用的に使用さ
れるナイロン6、ナイロン66樹脂では、特に吸水によ
り剛性が低下して寸法が変化したり、長時間に亘る高温
のエンジン冷却水との接触によってポリマー材料の劣化
が促進される場合が生ずるなどの問題があった。
【0005】最近、このような過酷な使用環境下でも使
用可能なポリアミド樹脂として、特開昭59−1554
26号公報、特開昭62−156130号公報、特開平
3−7761号公報にはテレフタル酸および/またはイ
ソフタル酸を含有した高融点コポリアミド樹脂が開示さ
れている。これらのポリアミド樹脂は融点が高いと同時
に芳香族ジカルボン酸単位の導入により吸水性も抑制さ
れ、エンジン冷却水として用いられる不凍液との接触下
でもすぐれた機械的性質と寸法安定性を発揮し得るとい
う利点がある。
用可能なポリアミド樹脂として、特開昭59−1554
26号公報、特開昭62−156130号公報、特開平
3−7761号公報にはテレフタル酸および/またはイ
ソフタル酸を含有した高融点コポリアミド樹脂が開示さ
れている。これらのポリアミド樹脂は融点が高いと同時
に芳香族ジカルボン酸単位の導入により吸水性も抑制さ
れ、エンジン冷却水として用いられる不凍液との接触下
でもすぐれた機械的性質と寸法安定性を発揮し得るとい
う利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その高融点故
に溶融成形法によって成形品を製造する際にポリマーの
ゲル化や炭化に起因すると思われる異物が混入しやす
い、あるいは一部分解による揮発性ガス発生によると思
われるガス焼けや金型汚染が起こりやすいなどのよう
に、成形加工性が著しく損なわれ、このままでは実用的
な成形品を生産性良く製造するための安定性が不十分で
あるという問題があった。
に溶融成形法によって成形品を製造する際にポリマーの
ゲル化や炭化に起因すると思われる異物が混入しやす
い、あるいは一部分解による揮発性ガス発生によると思
われるガス焼けや金型汚染が起こりやすいなどのよう
に、成形加工性が著しく損なわれ、このままでは実用的
な成形品を生産性良く製造するための安定性が不十分で
あるという問題があった。
【0007】このように、従来の技術では、高温の自動
車エンジン冷却水との長期に亘る接触下においても材料
特性低下が少なく高い耐薬品性を有し、かつ、耐熱性、
強靱性、成形性がバランスしてすぐれるポリアミド樹脂
系材料を得ることは困難であった。
車エンジン冷却水との長期に亘る接触下においても材料
特性低下が少なく高い耐薬品性を有し、かつ、耐熱性、
強靱性、成形性がバランスしてすぐれるポリアミド樹脂
系材料を得ることは困難であった。
【0008】そこで本発明は高温の自動車エンジン冷却
水との長期に亘る接触下においても材料特性低下が少な
い高い耐薬品性を有し、機械的性質、耐熱性、成形性、
寸法安定性、溶融滞留時安定性にすぐれ、特にラジエタ
ータンク部品、ウォーターポンプ部品など自動車エンジ
ンルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に
好適に使用されるポリアミド樹脂組成物を得ることを課
題とする。
水との長期に亘る接触下においても材料特性低下が少な
い高い耐薬品性を有し、機械的性質、耐熱性、成形性、
寸法安定性、溶融滞留時安定性にすぐれ、特にラジエタ
ータンク部品、ウォーターポンプ部品など自動車エンジ
ンルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に
好適に使用されるポリアミド樹脂組成物を得ることを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明は、 1.「(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単
位75〜50モル%および(b)ウンデカンアミド単位
およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくとも
1種の構造単位25〜50モル%からなり、更に下記
(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミド樹脂99〜
50重量%と(B)ポリヘキサメチレンアジパミドおよ
び/またはポリカプロアミド1〜50重量%とからなる
ポリアミド樹脂100重量部、ならびに(C)無機充填
材20〜150重量部からなることを特徴とするエンジ
ン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上」、 2.「(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単
位75〜50モル%、(b)ウンデカンアミド単位およ
びドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくとも1種
の構造単位20〜45モル%および(c)ヘキサメチレ
ンイソフタルアミド単位5〜25モル%からなり、更に
下記(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミド樹脂9
9〜50重量%と(B)ポリヘキサメチレンアジパミド
および/またはポリカプロアミド1〜50重量%とから
なるポリアミド樹脂100重量部、ならびに(C)無機
充填材20〜150重量部からなることを特徴とするエ
ンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上」、 3.「ポリアミド樹脂マトリックスが更に下記(ハ)の
特性を満足する上記1または2記載のエンジン冷却水系
部品用ポリアミド樹脂組成物。 (ハ)自動車不凍液との接触下、130℃/300時間
の処理を行った際のポリマー相対粘度の保持率が75%
以上」、 4.「(B)成分がヘキサメチレンアジパミドである上
記1〜3のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリ
アミド樹脂組成物」、 5.「(B)成分がポリカプロアミドである上記1〜3
のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミド樹
脂組成物」、 6.「(C)無機充填材がガラス繊維である請求項1〜
5のいずれかに記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミ
ド樹脂組成物」、 7.「エンジンが自動車エンジンである請求項1〜6の
いずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂
組成物」、 8.「請求項1〜7のいずれか記載のポリアミド樹脂を
溶融成形することによって得られるエンジン冷却水系部
品」からなる。
ため、本発明は、 1.「(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単
位75〜50モル%および(b)ウンデカンアミド単位
およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくとも
1種の構造単位25〜50モル%からなり、更に下記
(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミド樹脂99〜
50重量%と(B)ポリヘキサメチレンアジパミドおよ
び/またはポリカプロアミド1〜50重量%とからなる
ポリアミド樹脂100重量部、ならびに(C)無機充填
材20〜150重量部からなることを特徴とするエンジ
ン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上」、 2.「(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単
位75〜50モル%、(b)ウンデカンアミド単位およ
びドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくとも1種
の構造単位20〜45モル%および(c)ヘキサメチレ
ンイソフタルアミド単位5〜25モル%からなり、更に
下記(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミド樹脂9
9〜50重量%と(B)ポリヘキサメチレンアジパミド
および/またはポリカプロアミド1〜50重量%とから
なるポリアミド樹脂100重量部、ならびに(C)無機
充填材20〜150重量部からなることを特徴とするエ
ンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上」、 3.「ポリアミド樹脂マトリックスが更に下記(ハ)の
特性を満足する上記1または2記載のエンジン冷却水系
部品用ポリアミド樹脂組成物。 (ハ)自動車不凍液との接触下、130℃/300時間
の処理を行った際のポリマー相対粘度の保持率が75%
以上」、 4.「(B)成分がヘキサメチレンアジパミドである上
記1〜3のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリ
アミド樹脂組成物」、 5.「(B)成分がポリカプロアミドである上記1〜3
のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミド樹
脂組成物」、 6.「(C)無機充填材がガラス繊維である請求項1〜
5のいずれかに記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミ
ド樹脂組成物」、 7.「エンジンが自動車エンジンである請求項1〜6の
いずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂
組成物」、 8.「請求項1〜7のいずれか記載のポリアミド樹脂を
溶融成形することによって得られるエンジン冷却水系部
品」からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、ポリアミド樹脂
(A)として、(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド
単位75〜50モル%および(b)ウンデカンアミド単
位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくと
も1種の構造単位25〜50モル%からなるもの、また
は(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単位75〜5
0モル%、(b)ウンデカンアミド単位およびドデカン
アミド単位の中から選ばれる少なくとも1種の構造単位
20〜45モル%および(c)ヘキサメチレンイソフタ
ルアミド単位5〜25モル%からなるものが使用され
る。
(A)として、(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド
単位75〜50モル%および(b)ウンデカンアミド単
位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少なくと
も1種の構造単位25〜50モル%からなるもの、また
は(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単位75〜5
0モル%、(b)ウンデカンアミド単位およびドデカン
アミド単位の中から選ばれる少なくとも1種の構造単位
20〜45モル%および(c)ヘキサメチレンイソフタ
ルアミド単位5〜25モル%からなるものが使用され
る。
【0011】ポリアミド樹脂(A)を構成する(a)ヘ
キサメチレンテレフタルアミド単位はヘキサメチレンジ
アミンとテレフタル酸ないしはそのエステル、酸ハロゲ
ン化物などの誘導体から合成される単位である。(b)
成分のアミド単位を与える原料の具体例としては、12
−アミノドデカン酸、ω−ラウロラクタム、11−アミ
ノウンデカン酸などを挙げることができる。(c)ヘキ
サメチレンイソフタルアミド単位はヘキサメチレンジア
ミンとイソフタル酸ないしはそのエステル、酸ハロゲン
化物などの誘導体から合成される単位である。
キサメチレンテレフタルアミド単位はヘキサメチレンジ
アミンとテレフタル酸ないしはそのエステル、酸ハロゲ
ン化物などの誘導体から合成される単位である。(b)
成分のアミド単位を与える原料の具体例としては、12
−アミノドデカン酸、ω−ラウロラクタム、11−アミ
ノウンデカン酸などを挙げることができる。(c)ヘキ
サメチレンイソフタルアミド単位はヘキサメチレンジア
ミンとイソフタル酸ないしはそのエステル、酸ハロゲン
化物などの誘導体から合成される単位である。
【0012】ここでポリアミド樹脂(A)は、(a)お
よび(b)成分を各々75〜50、25〜50モル%の
割合、好ましくは各々70〜55、30〜45モル%の
割合で含有する共重合体、または、(a)、(b)およ
び(c)成分を各々75〜50、20〜45、5〜25
モル%の割合、好ましくは各々70〜55、20〜4
0、5〜20モル%の割合で含有する共重合体であるこ
とを要する。
よび(b)成分を各々75〜50、25〜50モル%の
割合、好ましくは各々70〜55、30〜45モル%の
割合で含有する共重合体、または、(a)、(b)およ
び(c)成分を各々75〜50、20〜45、5〜25
モル%の割合、好ましくは各々70〜55、20〜4
0、5〜20モル%の割合で含有する共重合体であるこ
とを要する。
【0013】なぜならば上記の特定の共重合成分を極め
て限定された共重合比率の範囲で重合して得られ、かつ
特定の融点、吸水時粘弾性挙動を有する共重合ポリアミ
ドを用いることにより、耐薬品性(特に耐不凍液性)を
有し、自動車エンジン冷却水系部品として使用する際
に、長期間の不凍液との高温での接触下においてもポリ
マー劣化が少なく、且つ強度、耐熱性、成形性がバラン
スしてすぐれるなどの好ましい性能を発揮し得るからで
ある。
て限定された共重合比率の範囲で重合して得られ、かつ
特定の融点、吸水時粘弾性挙動を有する共重合ポリアミ
ドを用いることにより、耐薬品性(特に耐不凍液性)を
有し、自動車エンジン冷却水系部品として使用する際
に、長期間の不凍液との高温での接触下においてもポリ
マー劣化が少なく、且つ強度、耐熱性、成形性がバラン
スしてすぐれるなどの好ましい性能を発揮し得るからで
ある。
【0014】(a)成分の共重合量が上記範囲よりも多
いと生成するポリアミド樹脂の融点が高くなり(例えば
325℃超)、溶融時劣化が顕在化して成形品への異物
混入確率が増大したり、成形品にガス焼けが生じるなど
成形加工性が損なわれるので好ましくなく、逆に上記範
囲よりも少ないと吸水時粘弾性特性が低下するので好ま
しくない。(b)成分の共重合量が上記範囲よりも多い
と、融点が低下し、必要な耐熱性を維持できなくなるの
で好ましくなく、逆に上記範囲よりも少ないと吸水性が
増加し、吸水時の剛性が低下するので好ましくない。
(c)成分を導入する場合その共重合量が上記範囲より
も多いと溶融粘度の上昇により成形品にガス焼けが生じ
たり、成形時の固化が著しく遅くなるなど成形加工性が
損なわれるので好ましくない。
いと生成するポリアミド樹脂の融点が高くなり(例えば
325℃超)、溶融時劣化が顕在化して成形品への異物
混入確率が増大したり、成形品にガス焼けが生じるなど
成形加工性が損なわれるので好ましくなく、逆に上記範
囲よりも少ないと吸水時粘弾性特性が低下するので好ま
しくない。(b)成分の共重合量が上記範囲よりも多い
と、融点が低下し、必要な耐熱性を維持できなくなるの
で好ましくなく、逆に上記範囲よりも少ないと吸水性が
増加し、吸水時の剛性が低下するので好ましくない。
(c)成分を導入する場合その共重合量が上記範囲より
も多いと溶融粘度の上昇により成形品にガス焼けが生じ
たり、成形時の固化が著しく遅くなるなど成形加工性が
損なわれるので好ましくない。
【0015】本発明のポリアミド樹脂(A)の重合度は
特に限定されるものではないが、機械的特性および成形
性などの点から1%の濃硫酸溶液中25℃で測定したと
きの相対粘度が、通常1.5〜5.0、好ましくは1.
8〜3.5、特に好ましくは2.0〜2.8の範囲にあ
るものが好適である。また本発明のポリアミド樹脂
(A)においては(a)、(b)、(c)で定義されな
いアミド成分を、本発明の所望特性を損なわない限り、
少量、例えば5モル%以下含有させることもできる。
特に限定されるものではないが、機械的特性および成形
性などの点から1%の濃硫酸溶液中25℃で測定したと
きの相対粘度が、通常1.5〜5.0、好ましくは1.
8〜3.5、特に好ましくは2.0〜2.8の範囲にあ
るものが好適である。また本発明のポリアミド樹脂
(A)においては(a)、(b)、(c)で定義されな
いアミド成分を、本発明の所望特性を損なわない限り、
少量、例えば5モル%以下含有させることもできる。
【0016】また、本発明のポリアミド樹脂(A)の製
造法は特に限定されないが、通常の加圧溶融重合、たと
えばヘキサメチレンジアンモニウムテレフタレート(6
T塩)とω−ラウロラクタムおよび水の混合物を20〜
60kg/cm2 の水蒸気圧下で加熱反応せしめ、次いで系
内の水を放出させながら溶融重合を行う通常の溶融重合
法、あるいは原料混合物を200〜350℃で加熱して
一旦プレポリマーを作り、これをさらに融点以下の温度
で固相重合する方法あるいは該プレポリマーを溶融押出
機で高重合度化する方法などが挙げられる。
造法は特に限定されないが、通常の加圧溶融重合、たと
えばヘキサメチレンジアンモニウムテレフタレート(6
T塩)とω−ラウロラクタムおよび水の混合物を20〜
60kg/cm2 の水蒸気圧下で加熱反応せしめ、次いで系
内の水を放出させながら溶融重合を行う通常の溶融重合
法、あるいは原料混合物を200〜350℃で加熱して
一旦プレポリマーを作り、これをさらに融点以下の温度
で固相重合する方法あるいは該プレポリマーを溶融押出
機で高重合度化する方法などが挙げられる。
【0017】また、本発明のポリアミド樹脂(A)には
その特性を損なわない限りにおいて添加剤、例えばモノ
カルボン酸、多価カルボン酸、モノアミン、多価アミン
など通常使用される粘度調節剤、顔料、亜リン酸、亜リ
ン酸金属塩、次亜リン酸、次亜リン酸金属塩などの着色
防止剤、耐熱安定剤などが添加されていてもさしつかえ
ない。
その特性を損なわない限りにおいて添加剤、例えばモノ
カルボン酸、多価カルボン酸、モノアミン、多価アミン
など通常使用される粘度調節剤、顔料、亜リン酸、亜リ
ン酸金属塩、次亜リン酸、次亜リン酸金属塩などの着色
防止剤、耐熱安定剤などが添加されていてもさしつかえ
ない。
【0018】本発明において(B)成分として用いるポ
リヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリカ
プロアミド(ナイロン6)は、通常の方法で合成される
1%の濃硫酸溶液中25℃で測定したときの相対粘度が
2.0〜5.0のものを使用できるが、好ましくは相対
粘度が2.1〜4.5、特に好ましくは2.2〜3.5
の範囲にあるものが好適である。また、ここでいうナイ
ロン66、ナイロン6には少量(例えば10重量%以
下)の他のポリアミド形成成分を含有する共重合体も含
まれる。本発明においては(B)成分のポリアミドは成
形加工時の流動性や成形サイクルの向上に寄与するもの
であり、その添加量が(A)成分と(B)成分との合計
に対して1重量%未満の場合にはその効果が不十分であ
り、一方、その添加量が50重量%を越えると本発明の
主目的の高湿度雰囲気下での剛性維持が困難になるので
いずれも不適当である。
リヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリカ
プロアミド(ナイロン6)は、通常の方法で合成される
1%の濃硫酸溶液中25℃で測定したときの相対粘度が
2.0〜5.0のものを使用できるが、好ましくは相対
粘度が2.1〜4.5、特に好ましくは2.2〜3.5
の範囲にあるものが好適である。また、ここでいうナイ
ロン66、ナイロン6には少量(例えば10重量%以
下)の他のポリアミド形成成分を含有する共重合体も含
まれる。本発明においては(B)成分のポリアミドは成
形加工時の流動性や成形サイクルの向上に寄与するもの
であり、その添加量が(A)成分と(B)成分との合計
に対して1重量%未満の場合にはその効果が不十分であ
り、一方、その添加量が50重量%を越えると本発明の
主目的の高湿度雰囲気下での剛性維持が困難になるので
いずれも不適当である。
【0019】さらに、本発明のポリアミド樹脂組成物の
(C)成分として用いられる無機充填材としては繊維状
/非繊維状無機強化材を挙げることができ、それら強化
材の具体例としては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸
カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミウィス
カ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラ
ミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維な
どの繊維状充填材、ワラステナイト、ゼオライト、セリ
サイト、カオリン、マイカ、クレー、パイロフィライ
ト、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナシリ
ケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの
金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムな
どの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビーズ、セ
ラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシリカな
どの非繊維状充填材が挙げられ、これらは中空形状であ
ってもよく、さらにはこれら充填材を2種類以上併用す
ることも可能である。
(C)成分として用いられる無機充填材としては繊維状
/非繊維状無機強化材を挙げることができ、それら強化
材の具体例としては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸
カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミウィス
カ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラ
ミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維な
どの繊維状充填材、ワラステナイト、ゼオライト、セリ
サイト、カオリン、マイカ、クレー、パイロフィライ
ト、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナシリ
ケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの
金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムな
どの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビーズ、セ
ラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシリカな
どの非繊維状充填材が挙げられ、これらは中空形状であ
ってもよく、さらにはこれら充填材を2種類以上併用す
ることも可能である。
【0020】これら充填材のなかでも本発明においてと
りわけ好ましく用いられるのはガラス繊維である。ガラ
ス繊維は平均繊維長5〜15μmのガラス繊維であり、
その繊維長には特に制限はない。通常は押し出し混練作
業性の高いストランド長3mmのガラス繊維が使用でき
るが、ストランド長1mm以上のガラス繊維と繊維長2
0〜500μmのガラス繊維を混合物として原料に使用
することもできる。また、ストランド長の異なるガラス
繊維を2種以上併用する際には、用いるガラス繊維の平
均径が2μm以上異なる種類のものを使用することも好
ましい方法である。
りわけ好ましく用いられるのはガラス繊維である。ガラ
ス繊維は平均繊維長5〜15μmのガラス繊維であり、
その繊維長には特に制限はない。通常は押し出し混練作
業性の高いストランド長3mmのガラス繊維が使用でき
るが、ストランド長1mm以上のガラス繊維と繊維長2
0〜500μmのガラス繊維を混合物として原料に使用
することもできる。また、ストランド長の異なるガラス
繊維を2種以上併用する際には、用いるガラス繊維の平
均径が2μm以上異なる種類のものを使用することも好
ましい方法である。
【0021】本発明の樹脂組成物中の充填材含有量はポ
リアミド樹脂合計量100重量部に対して20〜150
重量部、好ましくは40〜100重量部の範囲であり、
45〜80重量部の範囲が更に好ましい。また、これら
充填材をイソシアネート系化合物、アクリル系化合物、
有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボ
ラン系化合物、エポキシ化合物などのカップリング剤で
予備処理して使用することは、より優れた機械的強度を
得る意味において好ましい。
リアミド樹脂合計量100重量部に対して20〜150
重量部、好ましくは40〜100重量部の範囲であり、
45〜80重量部の範囲が更に好ましい。また、これら
充填材をイソシアネート系化合物、アクリル系化合物、
有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボ
ラン系化合物、エポキシ化合物などのカップリング剤で
予備処理して使用することは、より優れた機械的強度を
得る意味において好ましい。
【0022】また本発明のナイロン樹脂組成物にエポキ
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基、ウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種の官
能基を有するアルコキシシランを添加することとは、機
械的強度、靭性などの向上に有効である。かかる化合物
の具体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシ
ラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどの
メルカプト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイ
ドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピル
トリメトキシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミ
ノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有ア
ルコキシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリ
エトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシ
ラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどの
イソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロ
ピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシ
ラン化合物などが挙げられる。
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基、ウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種の官
能基を有するアルコキシシランを添加することとは、機
械的強度、靭性などの向上に有効である。かかる化合物
の具体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシ
ラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどの
メルカプト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイ
ドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピル
トリメトキシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミ
ノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有ア
ルコキシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリ
エトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシ
ラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどの
イソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロ
ピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシ
ラン化合物などが挙げられる。
【0023】さらに、本発明のナイロン樹脂組成物に
は、タルク、カオリン、有機リン化合物、ポリエーテル
エーテルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸塩などの着
色防止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミンな
どの酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色
剤などの添加剤を添加することができる。
は、タルク、カオリン、有機リン化合物、ポリエーテル
エーテルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸塩などの着
色防止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミンな
どの酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色
剤などの添加剤を添加することができる。
【0024】本発明のナイロン樹脂組成物の調整方法は
特定の方法に限定されないが、具体的且つ効率的な例と
して原料のナイロン樹脂、ガラス繊維などの充填材の混
合物を単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサ
ー、ニーダーおよびミキシングロールなど公知の溶融混
練機に供給して、用いるナイロン樹脂の融点に応じて2
90〜340℃の温度で溶融混練する方法などを挙げる
ことができる。
特定の方法に限定されないが、具体的且つ効率的な例と
して原料のナイロン樹脂、ガラス繊維などの充填材の混
合物を単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサ
ー、ニーダーおよびミキシングロールなど公知の溶融混
練機に供給して、用いるナイロン樹脂の融点に応じて2
90〜340℃の温度で溶融混練する方法などを挙げる
ことができる。
【0025】本発明で得られるポリアミド樹脂組成物は
機械的特性、耐熱性、成形性、寸法安定性、耐薬品性に
すぐれ、自動車エンジン冷却水系部品、特にラジエター
タンクのトップおよびベースなどのラジエタータンク部
品、冷却液リザーブタンク、ウォーターパイプ、ウォー
ターポンプハウジング、ウォーターポンプインペラ、バ
ルブなどのウォーターポンプ部品など自動車エンジンル
ーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に好適
に使用され、該組成物を溶融成形して得られる成形品は
実用価値の高いものである。
機械的特性、耐熱性、成形性、寸法安定性、耐薬品性に
すぐれ、自動車エンジン冷却水系部品、特にラジエター
タンクのトップおよびベースなどのラジエタータンク部
品、冷却液リザーブタンク、ウォーターパイプ、ウォー
ターポンプハウジング、ウォーターポンプインペラ、バ
ルブなどのウォーターポンプ部品など自動車エンジンル
ーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に好適
に使用され、該組成物を溶融成形して得られる成形品は
実用価値の高いものである。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果をさらに
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例および比較例中に記載されている
諸特性は以下の方法で測定した。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例および比較例中に記載されている
諸特性は以下の方法で測定した。
【0027】・融点: セイコ−電子工業(株)製RD
C220型示差作動熱量計を用いて、一旦40℃/分の
昇温速度で昇温し、吸熱ピーク温度プラス20℃で5分
間保持し、次いで20℃/分の速度で100℃まで降温
せしめた後20℃/分の昇温速度で測定した際のピーク
値を融点とした。
C220型示差作動熱量計を用いて、一旦40℃/分の
昇温速度で昇温し、吸熱ピーク温度プラス20℃で5分
間保持し、次いで20℃/分の速度で100℃まで降温
せしめた後20℃/分の昇温速度で測定した際のピーク
値を融点とした。
【0028】・粘弾性挙動: ポリアミド樹脂サンプル
を溶融プレス成形して厚さ約0.2mmのシートを作成
し、これから2×50mmの短冊状試験編を切り出し、
東洋ボールドウィン社製レオーバイブロンDDV−II−
EAを用いて周波数110Hz、昇温速度2℃/分の条
件で測定した。α−分散に対応する損失弾性係数のピー
ク温度をガラス転移点とした。また、吸水時に特異的に
分裂して観察される損失弾性係数の最も高温側のピーク
温度を吸水時高温側ピークとして表示した。
を溶融プレス成形して厚さ約0.2mmのシートを作成
し、これから2×50mmの短冊状試験編を切り出し、
東洋ボールドウィン社製レオーバイブロンDDV−II−
EAを用いて周波数110Hz、昇温速度2℃/分の条
件で測定した。α−分散に対応する損失弾性係数のピー
ク温度をガラス転移点とした。また、吸水時に特異的に
分裂して観察される損失弾性係数の最も高温側のピーク
温度を吸水時高温側ピークとして表示した。
【0029】・引張強度: ASTMD638に従い、
初期および自動車不凍液と水の1:1混合物中、130
℃/1000時間処理した後の引張強度を測定した。 ・曲げ弾性率: ASTMD790に従い曲げ弾性率を
測定した。
初期および自動車不凍液と水の1:1混合物中、130
℃/1000時間処理した後の引張強度を測定した。 ・曲げ弾性率: ASTMD790に従い曲げ弾性率を
測定した。
【0030】・ポリマーの耐不凍液性: 上記引張試験
片の初期および自動車不凍液と水の1:1混合物中、1
30℃/300時間処理した後の硫酸溶液相対粘度を測
定し、その保持率をポリマーの耐不凍液性の指標とし
た。
片の初期および自動車不凍液と水の1:1混合物中、1
30℃/300時間処理した後の硫酸溶液相対粘度を測
定し、その保持率をポリマーの耐不凍液性の指標とし
た。
【0031】参考例1 ヘキサメチレンテレフタルアミド単位65モル%および
ドデカンアミド単位35モル%となるよう調整したヘキ
サメチレンジアンモニウムテレフタレート(6T塩)、
ω−ラウロラクタムおよび水の混合物(固形原料濃度6
0重量%)を加圧重合缶に仕込み、攪拌下に昇温し、水
蒸気圧35kg/cm2 で3.5時間反応させた後反応混合
物を重合缶下部吐出口から吐出、回収した。ここで得ら
れたポリアミドプレポリマーの硫酸溶液相対粘度(1%
濃度)は1.40であった。このものを真空下220℃
/10時間固相重合することにより、相対粘度2.3の
ポリアミドとしてその特性を評価したところ、その特性
は表1に示す通りであった。このポリアミド樹脂を後述
の実施例に供した。
ドデカンアミド単位35モル%となるよう調整したヘキ
サメチレンジアンモニウムテレフタレート(6T塩)、
ω−ラウロラクタムおよび水の混合物(固形原料濃度6
0重量%)を加圧重合缶に仕込み、攪拌下に昇温し、水
蒸気圧35kg/cm2 で3.5時間反応させた後反応混合
物を重合缶下部吐出口から吐出、回収した。ここで得ら
れたポリアミドプレポリマーの硫酸溶液相対粘度(1%
濃度)は1.40であった。このものを真空下220℃
/10時間固相重合することにより、相対粘度2.3の
ポリアミドとしてその特性を評価したところ、その特性
は表1に示す通りであった。このポリアミド樹脂を後述
の実施例に供した。
【0032】比較参考例1 参考例1に記載した共重合ポリアミドの原料のラウロラ
クタムをヘキサメチレンジアンモニウムアジペートに変
えた以外は参考例1と全く同様に重合を行った。ここで
得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであり、こ
のものを後述の比較例1に供した。
クタムをヘキサメチレンジアンモニウムアジペートに変
えた以外は参考例1と全く同様に重合を行った。ここで
得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであり、こ
のものを後述の比較例1に供した。
【0033】比較参考例2 参考例1に記載した共重合ポリアミドの原料のラウロラ
クタムをヘキサメチレンジアンモニウムイソフタレート
に変えた以外は参考例1と全く同様に重合を行った。こ
こで得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであ
り、このものを後述の比較例2に供した。
クタムをヘキサメチレンジアンモニウムイソフタレート
に変えた以外は参考例1と全く同様に重合を行った。こ
こで得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであ
り、このものを後述の比較例2に供した。
【0034】参考例2〜4 生成するポリアミド樹脂が表1に示す組成となるように
変えた以外は参考例1と全く同じ手順で重合を行った。
得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであり、こ
のものを後述の実施例に供した。
変えた以外は参考例1と全く同じ手順で重合を行った。
得られたポリアミドの特性は表1に示す通りであり、こ
のものを後述の実施例に供した。
【0035】実施例1〜7、比較例1〜2 先に記述の参考例で得られたポリアミド樹脂とガラス繊
維を表1に示す配合比でドライブレンドした後、40m
m単軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度30
5〜330℃、スクリュー回転数100rpmの条件で
溶融混練を行い、ガラス繊維強化組成物を得た。この組
成物を射出成形して種々の試験片を得て所定の特性評価
を行った。結果をまとめて表1に示す。本発明の組成物
はいずれも高い耐不凍液性を始め、すぐれた特性を有す
る組成物であった。一方比較例1の組成物は耐不凍液性
に劣り、比較例2の組成物は射出成形時の固化が著しく
遅く、成形性が不足で実用価値の低いものであった。
維を表1に示す配合比でドライブレンドした後、40m
m単軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度30
5〜330℃、スクリュー回転数100rpmの条件で
溶融混練を行い、ガラス繊維強化組成物を得た。この組
成物を射出成形して種々の試験片を得て所定の特性評価
を行った。結果をまとめて表1に示す。本発明の組成物
はいずれも高い耐不凍液性を始め、すぐれた特性を有す
る組成物であった。一方比較例1の組成物は耐不凍液性
に劣り、比較例2の組成物は射出成形時の固化が著しく
遅く、成形性が不足で実用価値の低いものであった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明で得られるポリアミド樹脂組成物
は機械的特性、耐熱性、成形性、寸法安定性、耐薬品性
にすぐれ、自動車エンジン冷却水系部品、特にラジエタ
ータンクのトップおよびベースなどのラジエラータンク
部品、冷却液リザーブタンク、ウォーターパイプ、ウォ
ーターポンプハウジング、ウォーターポンプインペラ、
バルブなどのウォーターポンプ部品など自動車エンジン
ルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に好
適に使用され、該組成物を溶融成形して得られる成形品
は実用化値の高いものである。
は機械的特性、耐熱性、成形性、寸法安定性、耐薬品性
にすぐれ、自動車エンジン冷却水系部品、特にラジエタ
ータンクのトップおよびベースなどのラジエラータンク
部品、冷却液リザーブタンク、ウォーターパイプ、ウォ
ーターポンプハウジング、ウォーターポンプインペラ、
バルブなどのウォーターポンプ部品など自動車エンジン
ルーム内で冷却水との接触下で使用される部品用途に好
適に使用され、該組成物を溶融成形して得られる成形品
は実用化値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01P 11/04 F01P 11/04 B F28F 21/06 F28F 21/06
Claims (8)
- 【請求項1】 (A)(a)ヘキサメチレンテレフタル
アミド単位75〜50モル%および(b)ウンデカンア
ミド単位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少
なくとも1種の構造単位25〜50モル%からなり、更
に下記(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミド樹脂
99〜50重量%と(B)ポリヘキサメチレンアジパミ
ドおよび/またはポリカプロアミド1〜50重量%とか
らなるポリアミド樹脂100重量部、ならびに(C)無
機充填材20〜150重量部からなることを特徴とする
エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上 - 【請求項2】 (A)(a)ヘキサメチレンテレフタル
アミド単位75〜50モル%、(b)ウンデカンアミド
単位およびドデカンアミド単位の中から選ばれる少なく
とも1種の構造単位20〜45モル%および(c)ヘキ
サメチレンイソフタルアミド単位5〜25モル%からな
り、更に下記(イ)、(ロ)の特性を満足するポリアミ
ド樹脂99〜50重量%と(B)ポリヘキサメチレンア
ジパミドおよび/またはポリカプロアミド1〜50重量
%とからなるポリアミド樹脂100重量部、ならびに
(C)無機充填材20〜150重量部からなることを特
徴とするエンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成
物。 (イ)融点:300℃以上325℃未満 (ロ)粘弾性測定から求められる飽和吸水時のガラス転
移点が40℃以上、且つ複数観察される損失弾性係数の
ピーク値の内、少なくとも一つのピークの位置が80℃
以上 - 【請求項3】 ポリアミド樹脂マトリックスが更に下記
(ハ)の特性を満足する請求項1または2記載のエンジ
ン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物。 (ハ)自動車不凍液との接触下、130℃/300時間
の処理を行った際のポリマー相対粘度の保持率が75%
以上 - 【請求項4】 (B)成分がヘキサメチレンアジパミド
である請求項1〜3のいずれか記載のエンジン冷却水系
部品用ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項5】 (B)成分がポリカプロアミドである請
求項1〜3のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポ
リアミド樹脂組成物。 - 【請求項6】 (C)無機充填材がガラス繊維である請
求項1〜5のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポ
リアミド樹脂組成物。 - 【請求項7】 エンジンが自動車エンジンである請求項
1〜6のいずれか記載のエンジン冷却水系部品用ポリア
ミド樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか記載のポリアミ
ド樹脂を溶融成形することによって得られるエンジン冷
却水系部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37118698A JPH11286606A (ja) | 1998-01-20 | 1998-12-25 | エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物及び成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP916898 | 1998-01-20 | ||
| JP10-9168 | 1998-01-20 | ||
| JP37118698A JPH11286606A (ja) | 1998-01-20 | 1998-12-25 | エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物及び成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286606A true JPH11286606A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=26343850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37118698A Pending JPH11286606A (ja) | 1998-01-20 | 1998-12-25 | エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物及び成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11286606A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102115593A (zh) * | 2011-03-16 | 2011-07-06 | 金发科技股份有限公司 | 一种聚酰胺模塑组合物 |
| JP2012153798A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toyobo Co Ltd | エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いたエンジン冷却水系部品 |
| WO2015001996A1 (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-08 | 東洋紡株式会社 | 吸水時の振動性に優れた高融点ポリアミド樹脂組成物 |
| EP3941969A1 (fr) * | 2019-03-21 | 2022-01-26 | Arkema France | Compositions de copolyamides comprenant des fibres de renforts presentant une stabilite de module elevee et leurs utilisations |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP37118698A patent/JPH11286606A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012153798A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toyobo Co Ltd | エンジン冷却水系部品用ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いたエンジン冷却水系部品 |
| CN102115593A (zh) * | 2011-03-16 | 2011-07-06 | 金发科技股份有限公司 | 一种聚酰胺模塑组合物 |
| WO2015001996A1 (ja) * | 2013-07-04 | 2015-01-08 | 東洋紡株式会社 | 吸水時の振動性に優れた高融点ポリアミド樹脂組成物 |
| JP5696959B1 (ja) * | 2013-07-04 | 2015-04-08 | 東洋紡株式会社 | 吸水時の振動性に優れた高融点ポリアミド樹脂組成物 |
| US10072137B2 (en) | 2013-07-04 | 2018-09-11 | Toyobo Co., Ltd. | Polyamide resin composition having high melt point and being excellent in anti-vibration property upon water absorption |
| EP3941969A1 (fr) * | 2019-03-21 | 2022-01-26 | Arkema France | Compositions de copolyamides comprenant des fibres de renforts presentant une stabilite de module elevee et leurs utilisations |
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