JPH11286694A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH11286694A
JPH11286694A JP10373098A JP10373098A JPH11286694A JP H11286694 A JPH11286694 A JP H11286694A JP 10373098 A JP10373098 A JP 10373098A JP 10373098 A JP10373098 A JP 10373098A JP H11286694 A JPH11286694 A JP H11286694A
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JP
Japan
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acid
mass
lubricating oil
amine salt
oil
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Application number
JP10373098A
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English (en)
Inventor
Shigeo Terada
茂穂 寺田
Yutaka Takeshima
豊 竹嶋
Teruaki Onishi
輝明 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Co Ltd
Cosmo Research Institute
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
Cosmo Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延性に優れ、圧延後の圧延板白錆発生を有
効に防止し得るアルミニウム又はアルミニウム合金の冷
間圧延用潤滑油組成物を与える。 【解決手段】 (a)鉱油、油脂または合成油から選ば
れる1種又は2種以上を15〜99.48質量%、
(b)ノニオン系乳化剤を0.01〜25質量%、
(c)脂肪酸を0.5〜50質量%、及び(d)カルボ
キシエチルチオコハク酸のアミン塩、カルボキシエチル
チオコハク酸のモノアルキルアミド化合物のアミン塩ま
たは2−ベンゾチアゾールチオコハク酸のアミン塩から
選ばれる1種又は2種以上を0.01〜10質量%の割
合で含有する潤滑油組成物、もしくは上記組成物におけ
る(b)成分の代わりに(e)アルカノールアミンを
0.01〜25質量%の割合で含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム又は
アルミニウム合金(以下、単にアルミニウムと記す)の
冷間圧延に用いる潤滑油組成物に係り、圧延後のアルミ
ニウムの加工表面が優れていると共に白錆発生防止に優
れるという効果を奏するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムの冷間圧延には、通
常、低粘度の鉱油に高級アルコール及び脂肪酸エステル
を配合した潤滑油が使用されてきた。
【0003】一方、生産性の向上、防災及び作業環境の
改善を目的に水性のアルミニウム冷間圧延油の使用が検
討されてきている。水性の圧延油は、従来の鉱油系圧延
油と比較し冷却性に優れること及び難燃性であることか
ら高圧下率での圧延に有利であるといわれている。しか
し、圧延後のアルミニウム表面に白錆が発生する場合が
あり、錆が発生すると製品の表面性状が低下し、製品と
しての価値が低下してしまうという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の状況に鑑みてなされたものであり、水性のアルミニ
ウム冷間圧延油の圧延性及び難燃性を損なうことなく圧
延後のアルミニウム表面の白錆発生を抑制し、表面の品
質を維持することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のノニオ
ン系乳化剤、あるいは特定のアルカノールアミン、基
油、脂肪酸と特定のカルボキシエチルチオコハク酸のア
ミン塩、カルボキシエチルチオコハク酸のモノアルキル
アミド化合物のアミン塩または2−ベンゾチアゾールチ
オコハク酸のアミン塩を配合することにより圧延性及び
難燃性を損なうことなく圧延後のアルミニウムに優れた
加工表面を与え得ると共に白錆発生を抑制することがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、第1の発明の要旨は、(a)鉱
油、油脂または合成油から選ばれる1種又は2種以上を
15〜99.48質量%、(b)ノニオン系乳化剤を
0.01〜25質量%、(c)脂肪酸を0.5〜50質
量%、及び、(d)カルボキシエチルチオコハク酸のア
ミン塩、カルボキシエチルチオコハク酸のモノアルキル
アミド化合物のアミン塩または2−ベンゾチアゾールチ
オコハク酸のアミン塩から選ばれる1種又は2種以上を
0.01〜10質量%の割合で含有することを特徴とす
るアルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延用潤滑
油組成物に存し;そして第2の発明の要旨は、(a)鉱
油、油脂または合成油から選ばれる1種又は2種以上を
15〜99.48質量%、(c)脂肪酸を0.5〜50
質量%、(d)カルボキシエチルチオコハク酸のアミン
塩、カルボキシエチルチオコハク酸のモノアルキルアミ
ド化合物のアミン塩または2−ベンゾチアゾールチオコ
ハク酸のアミン塩から選ばれる1種又は2種以上を0.
01〜10質量%、及び、(e)アルカノールアミンを
0.01〜25質量%の割合で含有することを特徴とす
るアルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延用潤滑
油組成物に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。第
1および第2の発明の潤滑油組成物において使用される
(a)成分の基油は、鉱油、油脂または合成油の何れで
もよく、これらの1種又は2種以上を組み合わせて用い
てもよい。ここで、鉱油としては、例えば白灯油、スピ
ンドル油、マシン油、タービン油、シリンダー油などが
挙げられ、油脂としては、例えば鯨油、牛脂、豚油、ナ
タネ油、ヒマシ油、ヌカ油、パーム油、ヤシ油などが挙
げられ、合成油としては、例えばポリアルファオレフィ
ン(PAO)、ポリブテン、エステル類などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。なお、油脂は
本発明において基油として作用していると共に、油性剤
としての作用も果しているものと考えられる。これらの
基油のうち、好ましくは粘度が0.5〜200mm2
s(40℃)であり、殊に好ましくは、2〜80mm2
/sであるものが用いられる。
【0008】粘度が0.5mm2/sより小さいと潤滑
性が低く適当でなく、2mm2/s未満であると潤滑性
に劣ってしまい圧延後のアルミニウム板表面の品質を低
下させ、200mm2/sを越えると圧延後のアルミニ
ウム板表面への付着量が多くなり好ましくない。
【0009】第1および第2の発明の潤滑油組成物にお
いて使用される(c)成分である脂肪酸としては、炭素
数10〜22の脂肪酸が適当であり、例えばカプリン
酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ウンデシレン
酸、ラウロレイン酸、エルカ酸、リンデル酸、ツズ酸、
フィゼテリン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アス
クレピン酸、パクセン酸、リノール酸、ヒラゴ酸、エレ
オステアリン酸、プニカ酸、リノレン酸、モロクチ酸、
ステアリドン酸、タリリン酸、ステアロール酸、クレペ
ニン酸、キシメニン酸、マルバニン酸、ヒドノカルピン
酸、ショールムーグリン酸、ゴルリン酸、サビニン酸、
イプロール酸、ヤラピノール酸、ユニペリン酸、アンブ
レットール酸、アリューリット酸、リシノール酸、カム
ロレイン酸、リカン酸などが挙げられる。これらの脂肪
酸のうち、一般には炭素数14〜20の脂肪酸が用いら
れ、潤滑性と基油への溶解性を考慮すると、不飽和脂肪
酸、中でも特にオレイン酸が好ましい。これらの脂肪酸
は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用
いてもよい。
【0010】(c)成分の含有割合は、0.5〜50質
量%、好ましくは1〜30質量%である。(c)成分の
含有割合が0.5質量%より少ないと潤滑性が不足し適
当でなく、1質量%未満であると潤滑性が低下し、圧延
後のアルミニウム板表面の品質を低下させ好ましくな
く、また、(c)成分の含有割合が50質量%を超える
と、配管等の金属腐食を抑制する効果が低くなり好まし
くない。
【0011】本第1,第2発明の潤滑油組成物で使用さ
れる(d)成分は、カルボキシエチルチオコハク酸のア
ミン塩、カルボキシエチルチオコハク酸のモノアルキル
アミド化合物のアミン塩または2−ベンゾチアゾールチ
オコハク酸のアミン塩である。
【0012】カルボキシエチルチオコハク酸、カルボキ
シエチルチオコハク酸のモノアルキルアミド化合物およ
び2−ベンゾチアゾールチオコハク酸の構造式を念のた
めに下記する。
【0013】
【化1】
【0014】カルボキシエチルチオコハク酸のモノアル
キルアミド化合物のアルキルは、炭素数1〜20の、好
ましくは炭素数6〜15の直鎖または分枝鎖のアルキル
基である。具体的には、上記のカルボキシエチルチオコ
ハク酸のヘキシルモノアミド、ヘプチルモノアミド、オ
クチルモノアミド、ノニルモノアミド、デシルモノアミ
ド、ウンデシルモノアミド、ドデシルモノアミド、トリ
デシルモノアミド、テトラデシルモノアミド、ペンタデ
シルモノアミドなどのモノアミドが挙げられ、炭素数8
〜12の2−エチルヘキシルモノアミド、ドデシルモノ
アミドなどがさらに好ましい。
【0015】アミン塩のアミンとして用いられるアミン
化合物としては、例えば、アルカノールアミンを挙げる
ことができる。アルカノールアミンとしては、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチル
エタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N,
N−ジエチルエタノールアミン、N−イソプロピルエタ
ノールアミン、N,N−ジイソプロピルエタノールアミ
ンなどのエタノールアミン類;モノイソプロパノールア
ミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン、N−メチルイソプロパノールアミン、N,N
−ジメチルイソプロパノールアミン、N−エチルイソプ
ロパノールアミン、N,N−ジエチルイソプロパノール
アミン、N−イソプロピルイソプロパノールアミン、
N,N−ジイソプロピルイソプロパノールアミンなどの
イソプロパノールアミン類;モノ−n−プロパノールア
ミン、ジ−n−プロパノールアミン、トリ−n−プロパ
ノールアミン、N−メチル−n−プロパノールアミン、
N,N−ジメチル−n−プロパノールアミン、N−エチ
ル−n−プロパノールアミン、N,N−ジエチル−n−
プロパノールアミン、N−イソプロピル−n−プロパノ
ールアミン、N,N−ジイソプロピル−n−プロパノー
ルアミンなどのn−プロパノールアミン類;モノブタノ
ールアミン、ジブタノールアミン、トリブタノールアミ
ン、N−メチルブタノールアミン、N,N−ジメチルブ
タノールアミン、N−エチルブタノールアミン、N,N
−ジエチルブタノールアミン、N−イソプロピルブタノ
ールアミン、N,N−ジイソプロピルブタノールアミン
などのブタノールアミン類などが挙げられ、好ましくは
エタノールアミン類、すなわちモノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミンである。
【0016】各アミン塩の製造方法は、特に限定されな
い。例えば、カルボキシエチルチオコハク酸、カルボキ
シエチルチオコハク酸のモノアルキルアミド化合物また
は2−ベンゾチアゾールチオコハク酸等の化合物とアミ
ンの2成分を十分混合することによって作ることができ
る。
【0017】各種化合物とアミンの好ましい配合比率
は、特に規定されはしないが、カルボキシル基当たりの
アミンのモル比0.2〜3の範囲とするのが一般に好ま
しく、さらに0.5〜2の範囲が通常用いられる。しか
し、両者の混合割合は上記範囲に限定されるものではな
く、両者を混合し、その塩を8%水溶液にした場合に、
pH7〜11となる配合割合であり、好ましくはpH7
〜9となる配合割合であればよい。この比率を外れると
pH7未満では、水中に安定的に存在しにくくなり、p
H11を越えるとアルミ表面が変色する場合があり好ま
しくない。
【0018】第1発明の潤滑油組成物において使用され
る(b)成分であるノニオン系乳化剤とは、親油基と親
水基の両方を有する化合物であり、例えば、エーテル型
として、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレントリデシルエーテルなど、ま
た、アルキルフェノール型としては、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテルなど、また、エステル型としては、
ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレー
ト、ポリエチレングリコール牛脂脂肪酸エステルなど、
また、ソルビタンエステル型としては、ソルビタンモノ
カプリレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソル
ビタンモノオレート、ソルビタンセスキオレート、ソル
ビタントリオレートなど、また、ソルビタンエステルエ
ーテル型として、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートなどが
挙げられる。
【0019】これらのノニオン系乳化剤のうちエステル
型が好ましく、例えばポリオキシエチレンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシ
エチレンモノオレートおよびポリエチレングリコール牛
脂脂肪酸エステルが好ましい。これらの乳化剤は、1種
単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いても
よい。
【0020】第1発明の潤滑油組成物においては、
(b)成分であるノニオン系乳化剤の配合量は、0.0
1〜25質量%であり、好ましくは、0.1〜10質量
%である。
【0021】(b)成分の配合割合が0.01質量%未
満であると、乳化が弱くエマルションとして不安定であ
り、25質量%を越えると乳化が強すぎエマルションに
した場合に油滴粒径が小さくなりすぎ圧延性に優れた粒
径を得ることが難しくなり好ましくない。
【0022】第2発明の潤滑油組成物において使用され
る(e)成分であるアルカノールアミンとしては、前記
した(d)成分のアミン塩を製造するのに用いられるア
ルカノールアミンとして例示したアルカノールアミンを
使用することができる。その中で特に好ましいのはエタ
ノールアミン類、すなわちモノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミンである。これら
のアルカノールアミンは、それぞれ単独で用いてもよい
し、混合して用いてもよい。
【0023】第2発明において、(e)成分のアルカノ
ールアミンは、(c)成分の脂肪酸と反応して脂肪酸の
アルカノールアミン塩を生成し、これがアニオン乳化剤
として潤滑油組成物の乳化に寄与するものである。
(c)成分の脂肪酸は弱酸であり、またアルカノールア
ミンは弱塩基であるので、両者の反応の間には平衡が存
在し、用いた脂肪酸およびアルカノールアミンが全て反
応するものではない。また、脂肪酸はそれ自体油性剤と
して働くため、脂肪酸とアルカノールアミンとの割合は
塩を生成するのに必要な割合とするよりもむしろ広い範
囲で変わり得るものである。
【0024】従って、(e)成分の含有割合は、0.0
1〜25質量%であり、好ましくは0.1〜15質量%
である。(e)成分の含有割合が0.01質量%未満で
あると乳化が弱くエマルションとして不安定であり、2
5質量%を越えると乳化が強すぎエマルションにした場
合に油滴粒径が小さくなりすぎ圧延性に優れた粒径を得
ることが難しくなり好ましくない。
【0025】また、本発明の潤滑油組成物においては、
前記成分以外に、従来の金属加工油又は圧延油組成物に
用いられる成分、例えば油性剤、極圧剤、酸化防止剤、
防錆剤、殺菌剤、消泡剤などの各種添加剤を希望に応じ
て適宜添加することができる。
【0026】油性剤としては、例えば油脂及び脂肪酸エ
ステルなどが挙げられ、極圧剤としては、例えばトリク
レジルフォスフェートなどのリン系化合物などが挙げら
れ、酸化防止剤としては、例えば2,4−ジ−tert
−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系化合物な
どが挙げられ、防錆剤としては、例えば1,2,3−ベ
ンゾトリアゾール及びその誘導体などが挙げられ、殺菌
剤としては、例えばトリアジン系、チアゾリン系及びモ
ルホリン系、グルタルアルデヒド系などが挙げられ、消
泡剤としては、変性シリコーンなどが挙げられる。
【0027】本発明の潤滑油組成物の一般的性状として
は、粘度(40℃)が通常20〜150mm2/sの範
囲であり、全酸価が通常5〜40mgKOH/gの範囲
であることが好ましい。
【0028】本発明の潤滑油組成物において、各種必須
成分及び各種添加剤の混合方法及び添加方法は、特に制
限されるものではなく、種々の方法により行うことがで
き、混合順序及び添加順序も種々の混合順序及び添加順
序で行うことができる。
【0029】本発明の潤滑油組成物は、水中油滴型エマ
ルションとして使用される。水中油滴型エマルション
は、潤滑油組成物を水に混合し、乳化させることにより
調製される。
【0030】水中油滴型エマルション中の油分の濃度
は、2〜20容量%が好ましく、特に4〜15容量%が
好ましい。油分が少なすぎると潤滑性が低下し、油分が
多過ぎると圧延材料をかみ込みにくく、また60〜10
0℃に保たれるべき圧延ロールの冷却が十分でなくなる
ことがある。
【0031】水中油滴型エマルションの調製方法は、通
常のエマルション調製法の種々の方法により行うことが
でき、例えば水に潤滑油組成物を徐々に加え、その後ポ
ンプで循環して調製する方法が挙げられる。ポンプの循
環条件としては、特に限定されない。
【0032】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例及び比較例に
よりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これら
の例によって何ら制限されるものではない。 (A)実施例及び比較例で使用した各種化合物を以下に
示す。
【0033】(a)成分(基油) 基油としては、40℃粘度が30mm2/sの鉱油を使
用した。油脂として、40℃粘度が40mm2/sのラ
ード油を使用した。
【0034】(b)成分(ノニオン系乳化剤) ノニオン系乳化剤として、ポリオキシエチレンモノオレ
ートを使用した。
【0035】(c)成分(脂肪酸) 脂肪酸としては、炭素数18のオレイン酸を使用した。
【0036】(d)成分 (d)成分は、以下の参考例1〜9に記載した方法で製
造したものを用いた。
【0037】参考例1〜3 実施例、比較例で用いる(d)成分を以下のようにして
得た。カルボキシエチルチオコハク酸と下記アミン化合
物を、下記の配合比率(質量)で、室温にて十分混合
し、カルボキシエチルチオコハク酸のアミン塩を調製
し、d−1〜3を得た。
【0038】 参考例 原 料 生成物 1 カルホ゛キシエチルチオコハク酸 5部 トリエタノールアミン 5部 d−1 2 カルホ゛キシエチルチオコハク酸 5部 シ゛エタノールアミン 4部 d−2 3 カルホ゛キシエチルチオコハク酸 5部 モノエタノールアミン 3部 d−3
【0039】なお、上記のd−1、d−2、d−3は後
記の実施例、比較例におけるd−1、d−2、d−3に
それぞれ対応するものである。この関係は以下において
も同様である。
【0040】参考例4〜6 実施例、比較例で用いる(d)成分を以下のようにして
得た。カルボキシエチルチオコハク酸のモノ−2−エチ
ルヘキシルアミドと下記アミン化合物を、下記の配合比
率(質量)で、室温にて十分混合し、カルボキシエチル
チオコハク酸のモノ−2−エチルヘキシルアミドのアミ
ン塩を調製し、d−4〜6を得た。
【0041】 参考例 原 料 生成物 4 カルホ゛キシエチルチオコハク酸の モノ-2-エチルヘキシルアミト゛ 5部 トリエタノールアミン 5部 d−4 5 カルホ゛キシエチルチオコハク酸の モノ-2-エチルヘキシルアミト゛ 5部 シ゛エタノールアミン 4部 d−5 6 カルホ゛キシエチルチオコハク酸の モノ-2-エチルヘキシルアミト゛ 5部 モノエタノールアミン 3部 d−6
【0042】参考例7〜9 実施例、比較例で用いる(d)成分を以下のようにして
得た。2−ベンゾチアゾールチオコハク酸と下記アミン
化合物を、下記の配合比率(質量)で、室温にて十分混
合し、2−ベンゾチアゾールチオコハク酸のアミン塩を
調製し、d−7〜9を得た。
【0043】 参考例 原 料 生成物 7 2-ヘ゛ンソ゛チアソ゛ールチオコハク酸 5部 トリエタノールアミン 5部 d−7 8 2-ヘ゛ンソ゛チアソ゛ールチオコハク酸 5部 シ゛エタノールアミン 4部 d−8 9 2-ヘ゛ンソ゛チアソ゛ールチオコハク酸 5部 モノエタノールアミン 3部 d−9
【0044】上記参考例1〜9で調製された各アミン塩
d−1〜9をそれぞれ8%水溶液にしたときのpHは、
各々約7〜9の範囲内であることを確認した。
【0045】(e)成分(アルカノールアミン) アルカノールアミンとしてトリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モノエタノールアミンを用いた。
【0046】その他の添加剤 極圧剤として、トリクレジルフォスフェートを用いた。
消泡剤として、変性シリコーンを用いた。
【0047】(B)エマルションの調整方法 水中油滴型エマルションの調製方法は、ポンプ循環して
いる40℃の水36.8kgをタンク(タンク容量50
リットル)中に、潤滑油組成物3.2kgを徐々に加
え、その後40℃に温度を保持し24時間ポンプで循環
した。ポンプの循環条件は、循環量70リットル/mi
nで行い、8%エマルションを得た。
【0048】(C)評価方法 上述の8%水中油滴型エマルションを用い、図1に摸式
的に示す装置により下述の圧延条件で圧延実験を行い、
圧延後のアルミニウム板表面を観察し圧延性および白錆
防止性を評価した。
【0049】図中、1はアルミニウム板、2,2´はバ
ックアップロール、3は上側のワークロール、3´は下
側のワークロール、4,4´はエアワイパー、5,5´
はアルミニウム板の支持用ロールであり、6,6´は潤
滑油の供給位置を示す。エアワイパーは圧延後に圧延さ
れた板に付着している潤滑油を圧縮空気を吹き付け除去
するための設備である。
【0050】 圧延条件 バックアップロール 寸法: φ152mm×W200mm 材質: SUJ2 硬度: HS91 ワークロール 寸法: φ65mm×W200mm 材質: SUJ2 硬度: 上ロール;HS91 下ロール;HS91 表面粗度: 上ロール;Ra=0.16μm Rmax=1.56μm Rz=1.28μm 下ロール;Ra=0.18μm Rmax=2.30μm Rz=1.80μm 上記でRaは算術平均粗さ、Rmaxは最大粗さ、 そしてRzは十点平均粗さである。これらは圧 延板の仕上がりに影響を与える因子である。 圧延速度 : 100m/min 圧下率 : 40% 張力 : 入側;1.25kg/cm2 出側;3.00kg/cm2 アルミニウム圧延材 寸法: W75mm×T0.5mmのコイル 材質: A1050H 潤滑油 : 8%エマルション タンク容量 : 40L 4.8L/min
【0051】後記の表1〜6中の「条件1」とは、エア
ワイパーを使用しなかった場合であり、「条件2」と
は、エアワイパーを使用した場合を意味する。
【0052】(1)圧延性 圧延実験直後、アルミニウム試験コイルをほどき板の表
面状態を観察した。 評点 ○:圧延後のアルミニウム表面に焼き付き等の損傷がな
く表面品質が良好である。 ×:圧延後のアルミニウム表面に焼き付き等の損傷がみ
られ表面品質が悪い。
【0053】(2)白錆防止性 圧延実験後、アルミニウム試験コイルを実験室に1週間
放置後、アルミニウム試験コイルをほどき表面の白錆の
発生状況を観察した。 評点 ○:錆の発生なし。 △:錆の発生が微量見られる。 ×:錆の発生が多く見られる。
【0054】実施例1〜10 前記した(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)
成分及びその他の添加剤を用い、表1〜3に示す配合割
合(質量%)で、潤滑油組成物を調製した。得られた潤
滑油組成物の粘度は、25〜35mm2/s(40℃)
であった。また、得られた潤滑油組成物を、前述のエマ
ルションの調製方法で8%エマルションとし、それを用
いて前述の条件でアルミニウムの圧延を行い圧延性及び
白錆防止性の評価試験を行った。その結果を表の下段に
示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】比較例1〜5 前記した(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)
成分及びその他の添加剤を用い、表4に示す配合割合
(質量%)で、潤滑油組成物を調製し、得られた潤滑油
組成物を、前述のエマルションの調製方法で8%エマル
ションとし、前述の条件で評価試験を行った。その結果
を表の下段に示す。
【0059】
【表4】
【0060】実施例11〜15 前記した(a)成分、(c)成分、(d)成分、(e)
成分及びその他の添加剤を用い、表5に示す配合割合
(質量%)で、潤滑油組成物を調製した。得られた潤滑
油組成物の粘度は、25〜35mm2/s(40℃)で
あった。また、得られた潤滑油組成物を、前述のエマル
ションの調製方法で8%エマルションとし、前述の条件
で評価試験を行った。その結果を表の下段に示す。
【0061】
【表5】
【0062】比較例6〜10 前記した(a)成分、(c)成分、(d)成分、(e)
成分及びその他の添加剤を用い、表6に示す配合割合
(質量%)で、潤滑油組成物を調製した。得られた潤滑
油組成物を、前述のエマルションの調製方法で8%エマ
ルションとし、前述の条件で評価試験を行った。その結
果を表の下段に示す。
【0063】
【表6】
【0064】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、水性エマルシ
ョンの特徴である冷却性や難燃性を保持し、アルミニウ
ムの冷間圧延に用いて圧延性および白錆防止性の両性能
に優れている。従ってその水中油滴型エマルションを、
アルミニウムおよびアルミニウム合金の冷間圧延に使用
することにより、表面品質に優れた加工製品、例えばア
ルミニウムおよびアルミニウム合金圧延板を得ることが
できる。本発明は、実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例の圧延試験に用いた装置の摸式
的説明図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム板 2,2´ バックアップロール 3,3´ ワークロール 4,4´ エアワイパー 5,5´ アルミニウム板の支持用ロール 6,6´ 潤滑油の供給位置
フロントページの続き (72)発明者 大西 輝明 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)鉱油、油脂または合成油から選ば
    れる1種又は2種以上を15〜99.48質量%、
    (b)ノニオン系乳化剤を0.01〜25質量%、
    (c)脂肪酸を0.5〜50質量%、及び、(d)カル
    ボキシエチルチオコハク酸のアミン塩、カルボキシエチ
    ルチオコハク酸のモノアルキルアミド化合物のアミン塩
    または2−ベンゾチアゾールチオコハク酸のアミン塩か
    ら選ばれる1種又は2種以上を0.01〜10質量%の
    割合で含有することを特徴とするアルミニウム又はアル
    ミニウム合金の冷間圧延用潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 該(c)成分の脂肪酸が炭素数10〜2
    2の脂肪酸である請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 該(d)成分のアミン塩がアルカノール
    アミン塩である請求項1又は2の組成物。
  4. 【請求項4】 (a)鉱油、油脂または合成油から選ば
    れる1種又は2種以上を15〜99.48質量%、
    (c)脂肪酸を0.5〜50質量%、(d)カルボキシ
    エチルチオコハク酸のアミン塩、カルボキシエチルチオ
    コハク酸のモノアルキルアミド化合物のアミン塩または
    2−ベンゾチアゾールチオコハク酸のアミン塩から選ば
    れる1種又は2種以上を0.01〜10質量%、及び、
    (e)アルカノールアミンを0.01〜25質量%の割
    合で含有することを特徴とするアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金の冷間圧延用潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 該(c)成分の脂肪酸が炭素数10〜2
    2の脂肪酸である請求項4の組成物。
  6. 【請求項6】 該(d)成分のアミン塩がアルカノール
    アミン塩である請求項4又は5の組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285185A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Kyodo Yushi Co Ltd 水溶性金属加工油剤組成物
JP2006022281A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 冷間圧延潤滑油
WO2022262875A1 (zh) * 2021-06-17 2022-12-22 上海玺米惠新材料有限公司 一种高分子环保型轧制液及其制备方法和使用方法
WO2022266813A1 (en) * 2021-06-21 2022-12-29 Kemira Oyj A method for treating fibre material

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