JPH11287908A - 偏光変換ユニット及び液晶プロジェクタ装置 - Google Patents

偏光変換ユニット及び液晶プロジェクタ装置

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JPH11287908A
JPH11287908A JP8979798A JP8979798A JPH11287908A JP H11287908 A JPH11287908 A JP H11287908A JP 8979798 A JP8979798 A JP 8979798A JP 8979798 A JP8979798 A JP 8979798A JP H11287908 A JPH11287908 A JP H11287908A
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light
polarized light
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refractive index
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Masato Shinoda
真人 篠田
Takaaki Iwaki
孝明 岩城
Toru Kawai
亨 川合
Atsushi Iwamura
厚志 岩村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、偏光分離性能に優れた偏光変換
ユニットを構成する。 【解決手段】 光源からのランダム偏光をいずれか一方
の直線偏光に変換する偏光変換ユニットにおける偏光分
離素子1を、透明基板5と、透明基板5上に高屈折率材
料からなる薄膜層2と低屈折率材料からなる薄膜層3が
交互に積層されている積層部4によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光変換ユニット
と液晶プロジェクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、光源とされるランプから出射
された光を、例えば液晶パネル等の光変調手段によって
光変調して、投写レンズによって拡大投影する液晶プロ
ジェクタ装置が知られている。この液晶プロジェクタ装
置は、例えばテレビジョン受像機や、パーソナルコンピ
ュータ装置を用いたプレゼンテーンョン用表示装置とし
て広く普及している。また、例えば比較的広い場所など
でプレゼンテーンョンを行なう場合が増えており、これ
に対応した大画面を形成するために、大型の液晶パネル
が用いられた液晶プロジェクタ装置も知られている。
【0003】このような液晶プロジェクタ装置の構成に
ついては、例えば特開昭62−316710号公報など
に詳しく開示されているが、ここで、図10にしたが
い、3板方式の液晶プロジェクタ装置の構成例を説明す
る。メタルハライドランプやハロゲンランプ等によって
構成されるランプ70から出射される光(白色光)は、
色分離手段とされるダイクロイックミラー71a、71
bによってR、G、Bの各色光に分解される。
【0004】ダイクロイックミラー71aは例えばR光
を反射、ダイクロイックミラー71bはB光を反射する
ように構成される。したがって、ダイクロイックミラー
71aによって反射されたB光は、ミラー72c、ミラ
ー72dで反射されて、液晶パネル73bに入射する。
また、ダイクロイックミラー71bによって反射された
R光は、ミラー72a、ミラー72bで反射されて液晶
パネル73Bに入射する。さらに、ダイクロイックミラ
ー71a、72bを透過した例えばG光は液晶パネル7
3Gに入射する。
【0005】各液晶パネル73(R、G、B)は、入射
した各色光に対して光変調を行ない、各色の画像光とし
て出射して、色合成手段としてのダイクロイックプリズ
ム74によって合成される。ダイクロイックプリズム7
4に形成されるダイクロイック膜75aは例えばR光を
反射、ダイクロイック膜75bは例えばB光を反射する
ようにされている。つまり、G光はダイクロイック膜7
2a、75bを透過する。したがって、各液晶パネル7
3(R、G、B)から出射される画像光として、B画像
光はダイクロイック膜75aで反射、R画像光はダイク
ロイック膜75bで反射、さらにG画像光はダイクロイ
ック膜75a、75bを透過することによって各色光が
合成されカラー画像光とされる。そして、ダイクロイッ
クプリズム75で合成されたカラー画像光は投写レンズ
76によって、例えば壁などに掛けられているスクリー
ン77に拡大投影される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶パネル
73(R、G、B)は、図11に示されているように入
射側と出射側に配置される2枚の偏光板78a、78
c、及び液晶バルブ78bなどによって構成されてい
る。液晶バルブ78bは、駆動時における液晶の光学的
性質から光の振動方向が一定の直線偏光(P偏光波また
はS偏光波)の使用が前提とされ、ランプ70から出射
される光の半分以上を入射側の偏光板78aで吸収しな
がら光の振動方向を一定して液晶バルブ78bに入射さ
せている。
【0007】最近では、画像の輝度を確保するために、
より出力の大きいランプを用いるようになってきている
が、この場合、入射側偏光板78aで利用しない光を吸
収しながら直線偏光を得る方法では、入射側偏光板78
aの温度が必要以上に上昇してしまい、例えば偏光板の
光学特性が劣化したり、また熱による偏光板などの変形
の原因となる。このため、ランプと液晶パネルの間にお
いて、所要の光学素子によって構成する偏光変換素子を
配置して、ランプからの光を予め所望する直線偏光に変
換したうえで液晶パネル73(R、G、B)に入射さ
せ、入射側偏光板への光の吸収を抑制するような照明光
学系が提案されている。
【0008】偏光変換素子には、例えばプリズム型のも
のや板型のものが知られているが、前者は例えば特開平
2−253247号公報、また後者は特開平6−250
120号公報に開示されている。
【0009】図12(a)はプリズム型の偏光分離素子
の構成例を示す図である。このプリズム型の偏光分離素
子80は、透明光学部材とされる2個の三角プリズム8
1a、81bを、偏光分離膜82を介して貼り合わせて
形成されている。ランプ70から出射した光は、偏光分
離素子80に入射することにより、偏光分離膜82にお
いて偏光が分離される。すなわち、一方の直線偏光とさ
れる例えばS偏光波は偏光分離膜82で反射され、また
他方の直線偏光とされる例えばP偏光波は偏光分離膜8
2を透過してそれぞれの方向に出射する。
【0010】また、図12(b)は、板型の偏光分離素
子の構成例を示す図である。板型の偏光分離素子83
は、例えばガラス板などによって形成され、ランプ70
の光軸に対して、所定の傾斜を有して配置される。な
お、図示は省略するが偏光分離素子83を、例えば複数
枚平行に配置して構成する例も知られている。ランプ7
0から出射した光が偏光分離素子83に入射することに
より、この偏光分離素子83の表面(入射面)、裏面
(出射面)、すなわち、空気からガラスおよびガラスか
ら空気の界面で一方の直線偏光とされる例えばS偏光波
が反射され、他方の直線偏光とされる例えばP偏光波は
偏光分離素子83を透過する。
【0011】ところで、図12(b)に示した例えばガ
ラス板としての偏光分離素子83の表面においてS偏光
波、P偏光波の反射率は、図13に示されているよう
に、入射角度θ=0°の場合にはほぼ同等とされるが、
入射角度θが大きくなるに連れて、P偏光波はある角度
(例えば約40°乃至約60°)付近で反射率が0%程
度まで減少した、後に再び増加する。これに対して、S
偏光波は入射角度θが大きくなるにつれて単調に増加す
る。したがってP偏光波の反射率RpとS偏光波の反射
率Rsの差が大きい程偏光分離性能は優れていることに
なる。したがって偏光分離素子83はこの性質を利用し
たもので、通常は図13に矢印Aで示される領域内の入
射角度となるように設置される。
【0012】このように、偏光分離素子80、83を用
いて予め直線偏光としてのP偏光波とP偏光波に分離し
て、いずれか一方の直線偏光を選択することにより偏光
板78aの負担を軽減することが考えられている。
【0013】しかしながら、プリズム型の偏光分離素子
80は偏光分離特性は優れているものの、三角プリズム
81a、81bの加工に多くの工程を必要とする。この
ため製造コストが高くなる。さらに、その大きさを液晶
パネルのサイズに対応させることが必要であるため、液
晶パネルの大型化にともない重量が増す構成になるとい
う問題がある。
【0014】また、板型の偏光分離素子83は、1枚ま
たは複数枚のガラス板のみで構成することができるの
で、単純かつ低コストで構成することができるが、ガラ
ス板の表面、裏面における反射特性のみを利用して偏光
分離を行なっているので、偏光分離性能がプリズム型の
偏光分離素子80と比較して十分ではない。したがっ
て、偏光板78aの光の吸収にともなう温度上昇を抑制
することが困難であるという問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、光源から供給されるランダム偏光
に対して所定の角度で配置され、一方の偏光成分を透過
または他方の偏光成分を反射することで分離することが
できる偏光分離素子と、前記偏光分離素子によって反射
された前記他方の偏光成分を所定の方向に反射すること
ができる反射手段と、前記偏光分離素子を透過した前記
一方の偏光成分、または前記反射手段で反射された前記
他方の偏光成分のいずれか一方を偏光することができる
ように配置されている偏光回転素子を備えた偏光変換ユ
ニットにおいて、前記偏光分離素子は、透明基板と、該
透明基板上に高屈折率材料からなる薄膜層と低屈折率材
料からなる薄膜層が交互に積層されている積層部によっ
て偏光変換ユニットを構成する。
【0016】また、光源から出射したランダム偏光波
を、いずれか一方の直線偏光波に変換することができる
偏光変換ユニットと、前記偏光変換ユニットから供給さ
れる前記いずれか一方の直線偏光波を光変調して画像を
形成する光変調手段と、前記光変調手段によって形成さ
れた画像を投写することができる投写手段を備えた液晶
プロジェクタ装置において、前記偏光変換ユニットは
透明基板上に高屈折率材料からなる薄膜層と低屈折率材
料からなる薄膜層が交互に積層されている積層部によっ
て形成されているとともに、前記光源から供給されるラ
ンダム偏光に対して所定の角度で配置され、一方の偏光
成分を透過または他方の偏光成分を反射することで分離
することができる偏光分離素子と、前記偏光分離素子に
よって反射された前記他方の偏光成分を所定の方向に反
射することができる反射手段と、前記偏光分離素子を透
過した前記一方の偏光成分、または前記反射手段で反射
された前記他方の偏光成分のいずれか一方を偏光するこ
とができうように配置されている偏光回転素子によって
構成する。
【0017】本発明によれば、偏光変換ユニットを構成
する偏光分離素子の小型化を図ったうえで、優れた偏光
分離特性を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態の偏光変換ユニットは板型の偏光分
離素子を備えた構成とされる。先ず図1(a)(b)に
したがい、偏光分離素子の構成例を説明する。図1
(a)に示されている、偏光分離素子1は表面に高屈折
率材料からなる高屈折層2と低屈折率材料からなる低屈
折層3とが交互に積層されている積層部4が透明基板5
上に構成されている。積層部4の構成については、図1
(b)に偏光分離素子1aとして示されているように高
屈折層2と低屈折層3の積層状態が逆になっていても良
い。また図示していないが低屈折層3から始まり高屈折
層2で終わるか、またはこの逆であっても良い。すなわ
ち、積層部4の構成(層数など)としては、高屈折層2
と低屈折層3が交互に形成されていれば、要求される光
学特性に応じて適宜選択することが可能である。
【0019】積層部4は、低屈折率材料と高屈折率材料
とを交互に積層して光の干渉効果を利用することによ
り、所定の光の透過、反射特性を発現させるものであ
り、通常低屈折率材料にはSi02、ZrO2、MgF
2等が、また高屈折率材料にはTiO2、NbO2など
の材料が好適に用いられる。さらに、高屈折率材料の屈
折率を例えば約2.0から約2.5の範囲内で、そして
低屈折率材料の屈折率を例えば約1.3から約1.5の
範囲内として屈折率差を大きく取ることにより、偏光分
離性能はさらに高めることが可能となる。
【0020】また積層部4は、例えば真空蒸着法、スパ
ッタリング法などの真空成膜法により形成される。例え
ば、まず、イソプロピルアルコール、エタノールなどに
よって透明基板5の表面を十分に脱脂した後に、真空蒸
着器または、スパッタリング装置内に配置する。そし
て、真空排気した後に所定の真空度まで排気が終了した
時点で成膜工程を開始する。なお、成膜に関する各種条
件などは、後述する偏光変換ユニットにおける偏光分離
素子1の配置状態などに応じて適宜選択すれば良い。
【0021】透明基板5は、可視光領域において透明で
あれば良いが、例えばガラスや透明樹脂などが好適に用
いられる。透明樹脂としては、例えばポリメチルメタク
リレート(PMMA)やポリカーボネート(PC)など
が好適に用いられる。
【0022】図2は図1に示した偏光分離素子を配置し
て構成した光学系の一部を示す図である。この例では、
ランプ10から出射されたランダム偏光(白抜き)を偏
光分離素子1の表面に形成される積層部4を用いてS偏
光波(破線)とP偏光波(実線)に分離する例を示して
いる。すなわち、S偏光波を反射、P偏光波を透過する
構成を採っている。
【0023】この図に示されている、本実施の形態の偏
光分離素子1を用いた場合、偏光分離性能は図3に示さ
れているようになる。図示されているように、特に反射
率Rsが大幅に増加しており、図13に示した従来例の
偏光分離素子83の偏光分離性能と比較しても偏光分離
性能が改善されていることがわかる。すなわち、積層部
4の高屈折層2と低屈折層3の界面で反射/透過を繰り
返すことによる光の干渉作用に基づいて、反射率Rsが
増加したことになる。
【0024】以下、図1、図2で説明した偏光分離素子
1を用いた偏光変換ユニットの構成例を説明する。図4
(a)(b)は一組の偏光分離素子1、ミラー、偏光回
転板を所望するレイアウトで配置して偏光変換ユニット
を構成した例を示している。図4(a)に示す一点鎖線
で示す偏光変換ユニット11は、ランプ10から出射さ
れたランダム偏光波のうち、偏光分離素子1を透過した
P偏光波はそのまま前方に出射する。また、同様に偏光
分離素子1で反射したS偏光波はミラー12によって偏
光分離素子1を透過したP偏光波と光路の進行方向を揃
えるように前方に反射され、さらに、偏光回転板13を
介すことで偏光方向が回転してP偏光波に変換されて出
射される。つまり、この偏光変換ユニット11は、ラン
ダム偏光波をP偏光波に変換し出力するように構成され
ている。
【0025】図4(b)に示す偏光変換ユニット14
は、偏光分離素子1、ミラー12は同様に配置されてい
るが、偏光回転板16を偏光分離素子1の前方に配置し
ている。したがって、偏光分離素子1を透過したP偏光
波はS偏光波に変換されて出射し、偏光分離素子1で反
射されたS偏光波はミラー12で反射されてそのまま出
射する。つまり、この偏光変換ユニット14は、ランダ
ム偏光波をS偏光波に変換し出力するように構成されて
いる。
【0026】なお、偏光分離素子1の配置角度は、光学
系の構成に応じて、図3に示した矢印Aで示されている
領域内とされる範囲で設定されれば良い。すなわち、入
射角度θを大きくした場合、光軸を中心とした幅を狭く
形成することができ、また、入射角度θを大きくした場
合は光軸方向の長さを短くすることができる。
【0027】図5(a)(b)は、一対の偏光分離素子
1、ミラー12によって偏光変換ユニットを構成する例
を示している。図5(a)は、例えばランプ10の光軸
に対して対称となる位置に一対の偏光変換素子1、1、
及びミラー12、12を配置し、さらに、ミラー12、
12の前方にそれぞれ偏光回転板13、13を配置した
構成例を示している。つまり、図4(a)に示した偏光
変換ユニット11と同じようにP偏光波を出射すること
ができる構成とされる。また、図5(b)は偏光分離部
1、1の前方に偏光回転板14を配置して、偏光分離部
1、1を透過してP偏光波をS偏光波に変換する構成を
示している。したがって、図4(b)に示した偏光変換
ユニット14と同じようにS偏光波を出射することがで
きる構成とされる。
【0028】図5(a)(b)に示す例では、各偏光分
離素子1、1がそれぞれランプ10の光軸を中心として
片側の光を受け持てば良いので、素子自体の小型化を図
ることができるようになる。これにより、ミラー12、
12の小型化も可能になり、この結果、偏光変換ユニッ
ト14の光軸方向の長さを短縮することができるように
なる。
【0029】図6は、例えば図6(a)に示した本実施
の形態の偏光変換ユニット16を用いて構成した3板式
の液晶プロジェクタ装置の光学系を摸式的に示す平面図
である。
【0030】液晶プロジェクタ装置20において、ラン
プ10から出射された光の中で、赤外領域及び紫外領域
の不要光線はUV−IRカットフィルタ21によって遮
断され有効な光線のみが前方の偏光変換ユニット16に
導かれることになる。
【0031】偏光変換ユニット16からは、先述したよ
うに例えばP偏光波のみが出射し、光束を液晶パネルの
有効開口部に集光するコンデンサレンズ22、光をRG
B各色毎に分解するダイクロイックミラー等の各種光学
素子を経て液晶パネル26、29、35に照射される。
【0032】この図に示す例では、まずダイクロイック
ミラー23で青色光Bを反射し赤色光R及び緑色光Gを
透過している。このダイクロイックミラー23で反射し
た青色光Bはミラー24により進行方向を90゜曲げら
れてコンデンサレンズ25で収束されて青色用液晶パネ
ル26に入射する。
【0033】一方、ダイクロイックミラー23を透過し
た赤色光R及び緑色光Gはダイクロイックミラー27に
より分離されることになる。すなわち、赤色光Rは反射
されて進行方向を90゜曲げられて、コンデンサレンズ
28を介して赤色用液晶パネル29に導かれる。そして
緑色光Gはダイクロイックミラー27を透過して直進
し、リレーレンズ30、ミラー31、リレーレンズ3
2、ミラー33、及びコンデンサレンズ34を介して緑
色用液晶パネル35に導かれる。
【0034】液晶パネル26、29、35の前段には先
に図12に示したように、偏波面が一定となっている光
を透過する偏光板が、また後段には出射した光の所定の
偏波面を持つ光のみを透過する偏光板(図示せず)が配
置され、映像信号等によって液晶を駆動する回路の電圧
により光の通過特性を変調するように構成されている。
【0035】そして液晶パネル26、29、35で光変
調された3色の光は、ダイクロイックブロック40によ
って合成されることになる。この、ダイクロイックブロ
ック40は、青色光Bの入射面を有している透明部材と
されている多面体41a、赤色光Rの入射面を有してい
る多面体41b、及び緑色光Gの入射面を有している多
面体41cによって外形が形成されている。多面体41
(a、b、c)は、色合成手段としてのダイクロイック
フィルタとして形成されている光学部材42a、42b
を介して連結されている。
【0036】このダイクロイックブロック40におい
て、青色光Bは光学部材42aで反射し、赤色光Rは光
学部材42a、42bを透過する。また緑色光Gは光学
部材42bで反射した後に光学部材42aを透過するこ
とで、RGB各光を1つの光軸に合成して出射され、投
射レンズ50によって図示されていないスクリーンにカ
ラー映像が拡大投影されるようになる。
【0037】図7は、図6に示す光学系によって形成さ
れる液晶プロジェクタ装置20を備える、背面透写型の
テレビジョン受像機の外観を示す、また図8は図7に示
すテレビジョン受像機の一部内部構造を示す図である。
図7に示すテレビジョン受像機51は、外観を構成する
キャビネット52、例えばフレネルレンズ、レンチキュ
ラーレンズなどによって構成されるスクリーンユニット
53を備え、キャビネット52内には破線で示されてい
るように液晶プロジェクタ装置20が配置されている。
【0038】液晶プロジェクタ装置20から出力された
画像光は、図8に示されているように、ミラー54によ
って折り返されて、スクリーンユニット53の背面側か
ら透過することになる。このときプロジェクタ装置20
で形成された画像光がスクリーンユニット53において
集光/拡散されることによって画像が形成される。
【0039】以下、偏光分離素子1の変形例を説明す
る。図9は変形例としての偏光分離素子60の構成例を
説明する。この図に示されている偏光分離素子60は、
表面に高屈折層2と低屈折層3による積層部4が形成さ
れている樹脂フィルム61が透明基板5に貼り合わされ
た構成とされている。例えば透明基板5を用いずに樹脂
フィルム61のみで偏光分離素子を形成することも考え
られるが、樹脂フィルム61単体では剛性に乏しく、さ
らに単体では形状保持などの面で組み立てなどの作業性
に問題を生じる場合がある。このため剛性を有している
透明基板5と樹脂フィルム6とを貼り合わせた構成して
いる。なお、樹脂フィルム61上に形成される積層部4
としては、図1(a)(b)で説明したものと同様の構
成とされる。
【0040】樹脂フィルム61の材料としては、可視光
領域で透明で有ればどんな材料も好適に用いられるが、
通常製造のしやすさとコストの面などからポリエチレン
テレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート
(PEN)などが好適に用いられる。樹脂フィルム61
と透明基板5を貼り合わせるには、接着剤や所要の粘着
力を有しつつ体積が自在に変化する有機材料を使用す
る。
【0041】接着剤としては、紫外線や可視光線の照射
により硬化する光硬化型接着剤や、主剤と硬化剤の2液
を混ぜ合わせる事により硬化が開始するエポキシ系接着
剤、加熱することにより硬化する熱硬化型接着剤など、
透明であれば良い。前記有機材料としては、例えば有機
シリコン化合物を主材料としたシリコンゴム(TSE3
450・・・東芝シリコン製など)やアクリル系有機化
合物を主材料とした粘着剤(PAS−4、P−0082
・・・リンテック製など)などが知られており、いずれ
も好適に用いられる。
【0042】樹脂フィルム61の表面に積層部4を形成
する方法としては、樹脂フィルム61を円柱状のドラム
に所定の長さ巻き取つけてロール状とし、このロールか
ら樹脂フィルム61を真空容器内に連続的に導入する。
そして成膜終了と同時に別のドラムに巻き取らせる様に
することにより、連続的な薄膜形成が可能である。した
がって、連続成膜により短時間で積層部4を形成するこ
とができ、結果として低コストになるというメリットが
ある。
【0043】ここで、偏光分離素子60の製造方法の一
例を説明する。樹脂フィルム61の表面に積層部4を形
成する場合は、予め樹脂フィルム61が所定の長さだけ
送出用のドラムに巻き取っておき、巻き取られている樹
脂フィルム61の端部を引き出して真空容器内に通した
後、巻き取り用のドラムに前記端部を固定する。なお、
真空容器内における真空排気などの工程は偏光分離素子
1の場合と同様である。成膜が開始されると巻き取り用
のドラムを回転させ、樹脂フィルム61の巻き取りを開
始する。これにより、真空容器内に樹脂フィルム61を
連続的に導入することができ、連続導入されているフィ
ルムに対して連続成膜を行なうことが可能になる。この
ときの、フィルム巻き取り速度は成膜速度に適応させ制
御する。
【0044】蒸発源としては、基本的には積層部4を構
成するために必要とされる層数だけ必要になるが、積層
部4としては同じ材料を数回に分けて繰り返して積層す
るので、1回の蒸着工程において、高屈折層2、低屈折
層3に対応した数個の蒸発源を用意する。そして、層数
に応じて上記連続成膜を繰り返せば良い。このようにし
て、樹脂フィルム61表面に積層部4が形成されると、
例えば接着剤、あるいは前記有機材料を用いて透明基板
5に貼り合わせ偏光分離素子60を形成する。この場
合、透明基板5の形状に対応させ、樹脂フィルム61を
切り出しておく。
【0045】接着剤を用いる場合は、まず、貼り合わせ
る面に数滴滴下した後に貼り合わせ面同士を接合させ、
さらに、各接合面に圧力を加えることで発生した泡など
を取り除くようにしながら接着剤を均一に伸ばす。そし
て、この接着剤が例えば光硬化型の場合には、紫外線ま
たは可視光線を照射して硬化を開始させる。また、接着
剤が熱硬化型の場合には恒温層内に配置して硬化を促進
させる。例えば、エポキシ型の接着剤の場合は主剤と硬
化剤を混合することによって接着剤として機能するよう
にされているが、この場合、これらの2液を混合した時
点で硬化が始まるので、まずこれら2液を混合して接着
剤を作成したうえで素早く接着作業へと移行する。
【0046】また、前記有機材料を用いる場合は、その
両側に薄いカバーフィルムが貼り付けてられて保護され
ているので、まず片側のカバーフィルムを剥がして透明
基板5に貼り付け、続いてもう片側のカバーフィルムを
剥がした後に、積層部4が形成されている樹脂フィルム
61を貼り付ける。そして、混入した気泡などを圧力を
かけながら取り除けば貼り付け作業は終了し、偏光分離
素子61が完成する。
【0047】以下、本実施の形態の偏光変換ユニットの
具体的な構成例を説明する。例えば、偏光分離素子1を
用いた偏光変換ユニット11、14の構成例としては、
透明基板5に対して、高屈折層2をTiO2として、ま
た低屈折層3をSiO2として、各層を交互に8層積層
して積層部4を形成する。また、透明基板5をPMMA
で形成し、この透明基板5に対して、高屈折層2をNb
2O5として、また低屈折層3をMgF2として、各層
を交互に9層積層して積層部4を形成する。
【0048】また、例えば、偏光分離素子60用いた偏
光変換ユニット11、14の構成例としては、PET製
の樹脂フィルム61の表面に、高屈折層2をTiO2と
して、また低屈折層3をMgF2として交互に5層積層
して積層部4を形成した後に、例えば紫外線硬化型接着
剤を用いてガラス製の透明基板5と貼り合わせる。
【0049】また、例えば、偏光分離素子1を用いた偏
光変換ユニット16、17の構成例としては、ガラス製
の透明基板5に対して、高屈折層2をTiO2として、
また、低屈折層3をSiO2として、各層を交互に8層
積層して積層部4を形成する。また、透明基板5をPM
MAで形成し、高屈折層2をTiO2としてまた低屈折
層3をMgF2として交互に7層積層して積層部4を形
成する。
【0050】さらに、例えば、偏光分離素子60用いた
偏光変換ユニット16、17の構成例としては、PET
製の樹脂フィルム61の表面に、高屈折層2をNb2O
5として、低屈折層3をMgF2として交互に12層積
層した後に、紫外線硬化型接着剤を用いてガラス製の透
明基板5と貼り合わせる。
【0051】以上のように構成した偏光変換ユニット1
1、14、16、17を用いて光学系を形成したプロジ
ェクタ装置20において、液晶パネルの温度の測定結果
を従来と比較すると同等かまたは下がっているものとさ
れている。また、プロジェクタ装置20によってテレビ
ジョン受像機51のスクリーンユニット53に映し出さ
れる画像をモニタした結果、スクリーンユニット53の
中心部と端部えは例えば色むらなど、光の利用効率など
の劣化を示す症状を検出することができず、良好な画像
を得ることができた。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、透明基
板上に高屈折率材料からなる薄膜層と、低屈折率材料か
らなる薄膜層を交互に積層されている積層部を形成する
ことにより偏光分離手段を備えることにより、プリズム
などの光学素子を用いずに、製造コストを抑え軽量化を
図った単純な構成を採ったうえで、優れた偏光分離性能
を実現することができる。また、前記積層部を予め例え
ば樹脂フィルムなどに形成した後にその樹脂フィルムを
透明基板に貼り付ける構成を採ることで、樹脂フィルム
に対する連続製膜を行なうことによって積層部を形成す
ることができるようになる。これにより、比較的短時間
で積層部を形成することができ、製造コストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の偏光分離素子の構成例を
説明する図である。
【図2】本実施の形態の偏光分離素子を用いた光学系の
例を示す説明する図である。
【図3】本実施の形態の偏光分離素子の偏光分離特性を
説明する図である。
【図4】図1に示す偏光分離素子を用いた偏光変換ユニ
ットの構成を説明する図である。
【図5】図1に示す偏光分離素子を用いた偏光変換ユニ
ットの構成を説明する図である。
【図6】本実施の形態の偏光変換ユニットを用いた液晶
プロジェクタ装置の光学系の構成例を説明する図であ
る。
【図7】図6に示す液晶プロジェクタ装置を備えた背面
透写型のテレビジョン受像機の外観を説明する図であ
る。
【図8】図7に示すテレビジョン受像機の内部を説明す
る図である。
【図9】本発明の変形例の偏光分離素子の構成を説明す
る図である。
【図10】従来の液晶プロジェクタ装置の光学系の構成
例を説明する図である。
【図11】液晶パネルの構成を説明する図である。
【図12】従来の偏光変換素子の構成例を説明する図で
ある。
【図13】従来の偏光変換素子の反射特性を説明する図
である。
【符号の説明】
1,60 偏光分離素子、2 高屈折層、3 低屈折
層、4 積層部、5 透明基板、11,14,16,1
7 偏光変換ユニット、12 ミラー、13,15,1
6 偏光回転素子、61 樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩村 厚志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から供給されるランダム偏光に対し
    て所定の角度で配置され、一方の偏光成分を透過または
    他方の偏光成分を反射することで分離することができる
    偏光分離素子と、 前記偏光分離素子によって反射された前記他方の偏光成
    分を所定の方向に反射することができる反射手段と、 前記偏光分離素子を透過した前記一方の偏光成分、また
    は前記反射手段で反射された前記他方の偏光成分のいず
    れか一方を偏光することができるように配置されている
    偏光回転素子とを備えた偏光変換ユニットにおいて、 前記偏光分離素子は、透明基板と、 該透明基板上に高屈折率材料からなる薄膜層と低屈折率
    材料からなる薄膜層が交互に積層されている積層部と、 によって形成されていることを特徴とする偏光変換ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離素子は、前記透明基板上に
    前記積層部が形成されている樹脂フィルムを貼り付けて
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の偏光
    変換ユニット。
  3. 【請求項3】 前記高屈折率材料の屈折率は2.0乃至
    2.5の範囲とされ、前記低屈折率材料の屈折率は1.
    3乃至1.5の範囲とされていることを特徴とする請求
    項1に記載の偏光変換ユニット。
  4. 【請求項4】 光源から出射したランダム偏光波を、い
    ずれか一方の直線偏光波に変換することができる偏光変
    換ユニットと、 前記偏光変換ユニットから供給される前記いずれか一方
    の直線偏光波を光変調して画像を形成する光変調手段
    と、 前記光変調手段によって形成された画像を投写すること
    ができる投写手段を備えた液晶プロジェクタ装置におい
    て、 前記偏光変換ユニットは、 透明基板上に高屈折率材料からなる薄膜層と低屈折率材
    料からなる薄膜層が交互に積層されている積層部によっ
    て形成されているとともに、前記光源から供給されるラ
    ンダム偏光に対して所定の角度で配置され、一方の偏光
    成分を透過または他方の偏光成分を反射することで分離
    することができる偏光分離素子と、 前記偏光分離素子によって反射された前記他方の偏光成
    分を所定の方向に反射することができる反射手段と、 前記偏光分離素子を透過した前記一方の偏光成分、また
    は前記反射手段で反射された前記他方の偏光成分のいず
    れか一方を偏光することができうように配置されている
    偏光回転素子と、 によって構成されていることを特徴とする液晶プロジェ
    クタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329966A (ja) * 2002-05-14 2003-11-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像表示装置
JP2014026195A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Seiko Epson Corp 光源装置及びプロジェクター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329966A (ja) * 2002-05-14 2003-11-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像表示装置
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