JPH08114765A - 偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置 - Google Patents
偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置Info
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- JPH08114765A JPH08114765A JP6275632A JP27563294A JPH08114765A JP H08114765 A JPH08114765 A JP H08114765A JP 6275632 A JP6275632 A JP 6275632A JP 27563294 A JP27563294 A JP 27563294A JP H08114765 A JPH08114765 A JP H08114765A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】偏光分離・変換素子を薄くし、また、投射型表
示装置の表示品質を向上させる。 【構成】断面が直角2等辺3角形の柱状プリズム21の
両側に対称的に、断面平行四辺形の柱状プリズム21〜
24が配置され、プリズム間が、誘電体多層膜の偏光分
離膜D1〜D3を介して接合され、外側のプリズム24
の最外面に反射膜が被着されている。プリズム21から
奇数番目の偏光分離膜D1及びD2は、入射p偏光を透
過させ入射s偏光を透過させるのに対し、偶数番目の偏
光分離膜D2は逆に入射s偏光を透過させ入射p偏光を
反射させる。偏光分離・変換素子20Aの出射面での直
線偏光を全て同一偏光にするために、プリズム22及び
23の出射面に1/2波長板C1が被着されている。偏
光分離膜D2を反射膜で置換した構成とすれば、より効
果的である。
示装置の表示品質を向上させる。 【構成】断面が直角2等辺3角形の柱状プリズム21の
両側に対称的に、断面平行四辺形の柱状プリズム21〜
24が配置され、プリズム間が、誘電体多層膜の偏光分
離膜D1〜D3を介して接合され、外側のプリズム24
の最外面に反射膜が被着されている。プリズム21から
奇数番目の偏光分離膜D1及びD2は、入射p偏光を透
過させ入射s偏光を透過させるのに対し、偶数番目の偏
光分離膜D2は逆に入射s偏光を透過させ入射p偏光を
反射させる。偏光分離・変換素子20Aの出射面での直
線偏光を全て同一偏光にするために、プリズム22及び
23の出射面に1/2波長板C1が被着されている。偏
光分離膜D2を反射膜で置換した構成とすれば、より効
果的である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光分離・変換素子並
びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置に関
する。
びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】投射型表示装置では、対角数インチの液
晶ライトバルブの表示を10〜100倍程度拡大してス
クリーンに投射するので、明るい投射画像を得るには光
源として大電力ランプを用いる必要がある。しかし、ラ
ンプ発熱量と空冷能力との関係で、ランプ電力は250
ワット程度が上限である。一方、ランプ出力は非偏光で
あるが、液晶ライトバルブはその直線偏光成分のみ用い
るので、ランプ出力の50%以上が無効となる。
晶ライトバルブの表示を10〜100倍程度拡大してス
クリーンに投射するので、明るい投射画像を得るには光
源として大電力ランプを用いる必要がある。しかし、ラ
ンプ発熱量と空冷能力との関係で、ランプ電力は250
ワット程度が上限である。一方、ランプ出力は非偏光で
あるが、液晶ライトバルブはその直線偏光成分のみ用い
るので、ランプ出力の50%以上が無効となる。
【0003】そこで、図14(A)に示すような偏光照
明装置が提案されている(特開昭59−127019号
公報)。光源10は、白色ランプ11と反射体12とか
らなり、光源10の前方に偏光分離・変換素子20Xが
配置されている。光源10からの非偏光L1は、プリズ
ム21Hとプリズム22との間の偏光分離膜D1で透過
p偏光P1と反射s偏光S1とに分離され、s偏光S1
は反射膜M2で反射された後、偏光変換板C1を通って
p偏光P2となる。この偏光照明装置を用いれば、直線
偏光P1及びP2が液晶ライトバルブで有効利用される
ので、スクリーン上の照度を約2倍向上させることがで
きる。
明装置が提案されている(特開昭59−127019号
公報)。光源10は、白色ランプ11と反射体12とか
らなり、光源10の前方に偏光分離・変換素子20Xが
配置されている。光源10からの非偏光L1は、プリズ
ム21Hとプリズム22との間の偏光分離膜D1で透過
p偏光P1と反射s偏光S1とに分離され、s偏光S1
は反射膜M2で反射された後、偏光変換板C1を通って
p偏光P2となる。この偏光照明装置を用いれば、直線
偏光P1及びP2が液晶ライトバルブで有効利用される
ので、スクリーン上の照度を約2倍向上させることがで
きる。
【0004】しかし、プリズムの厚みが光源10の前面
の幅W、例えば48mmとなるので、偏光分離・変換素
子20Xが大型かつ重くなる。そこで、図16(A)に
示すように、光軸を通り紙面に垂直な面で対称な偏光分
離・変換素子20Yが提案されている。この偏光分離・
変換素子20Yは、その厚みが偏光分離・変換素子20
Xのそれの半分になる。
の幅W、例えば48mmとなるので、偏光分離・変換素
子20Xが大型かつ重くなる。そこで、図16(A)に
示すように、光軸を通り紙面に垂直な面で対称な偏光分
離・変換素子20Yが提案されている。この偏光分離・
変換素子20Yは、その厚みが偏光分離・変換素子20
Xのそれの半分になる。
【0005】この厚みを更に小さくするために、図14
において、偏光分離・変換素子20Xと光源10との間
に、入射光束を集光してその幅を1/2にするためのシ
リンドリカル凸レンズと、平行光に戻すためのシリンド
リカル凹レンズとの組を配置し、この構成と偏光分離・
変換素子20Xを1組にしたものを複数組並置した偏光
照明装置が提案されている(特開平5−72417号公
報)。
において、偏光分離・変換素子20Xと光源10との間
に、入射光束を集光してその幅を1/2にするためのシ
リンドリカル凸レンズと、平行光に戻すためのシリンド
リカル凹レンズとの組を配置し、この構成と偏光分離・
変換素子20Xを1組にしたものを複数組並置した偏光
照明装置が提案されている(特開平5−72417号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この偏光照明
装置は、シリンドリカル凸レンズとシリンドリカル凹レ
ンズとを偏光分離・変換素子20Xと光源10との間に
配置しなければならないので、偏光分離・変換素子20
X自体を薄くすることができても偏光照明装置全体とし
て大型となる。また、光源10からの非平行光の光軸に
対する角度がこれらシリンドリカルレンズでより大きく
なるので、偏光分離・変換素子20Xの偏光分離率及び
偏光変換率が低下して、光源光の利用効率が低下する。
さらに、これらシリンドリカルレンズにより光源10か
ら液晶ライトバルブまでの距離が長くなるので、光源光
の利用効率が低下する。
装置は、シリンドリカル凸レンズとシリンドリカル凹レ
ンズとを偏光分離・変換素子20Xと光源10との間に
配置しなければならないので、偏光分離・変換素子20
X自体を薄くすることができても偏光照明装置全体とし
て大型となる。また、光源10からの非平行光の光軸に
対する角度がこれらシリンドリカルレンズでより大きく
なるので、偏光分離・変換素子20Xの偏光分離率及び
偏光変換率が低下して、光源光の利用効率が低下する。
さらに、これらシリンドリカルレンズにより光源10か
ら液晶ライトバルブまでの距離が長くなるので、光源光
の利用効率が低下する。
【0007】次に、偏光分離・変換素子20Xを用いる
ことによる照度分布の変化が投射型表示装置にどのよう
に影響するかを考えることにより、好ましい照度分布の
性質を明らかにする。光源10の前面の照度分布は、図
14(B)中のLXAのようにガウス型になっている。
図14(A)に示すように比較的高照度の光軸側領域A
とその外側の比較的低照度の領域Bとに分けて考える。
偏光分離・変換素子20Xの出射面は、これら領域A及
び領域Bに対応して図示のように分けられる。このこと
から、偏光分離・変換素子20Xの出射面の照度分布の
概略が容易に理解できる。詳細には、光源10の前面の
照度LXAに対する偏光分離・変換素子20Xの出射面
の照度LXBは、図14(B)に示す如くなる。
ことによる照度分布の変化が投射型表示装置にどのよう
に影響するかを考えることにより、好ましい照度分布の
性質を明らかにする。光源10の前面の照度分布は、図
14(B)中のLXAのようにガウス型になっている。
図14(A)に示すように比較的高照度の光軸側領域A
とその外側の比較的低照度の領域Bとに分けて考える。
偏光分離・変換素子20Xの出射面は、これら領域A及
び領域Bに対応して図示のように分けられる。このこと
から、偏光分離・変換素子20Xの出射面の照度分布の
概略が容易に理解できる。詳細には、光源10の前面の
照度LXAに対する偏光分離・変換素子20Xの出射面
の照度LXBは、図14(B)に示す如くなる。
【0008】図15は、図14(A)の偏光照明装置が
適用された投射型表示装置の概略構成を示す。偏光分離
・変換素子20Xの出射面出射面からの直線偏光は、液
晶ライトバルブ41及び投射レンズ42を通ってスクリ
ーン43上に投射される。液晶ライトバルブ41上の点
Pを通ってスクリーン43上の点Qに収束する光束は、
投射レンズ42を通過しなければならず、この光束は偏
光分離・変換素子20Xの出射面の幅Lの部分から出射
したものである。液晶ライトバルブ41の偏光分離・変
換素子20X側に配置された凸レンズ44は、液晶ライ
トバルブ41の側部を通過した光を光軸側へ曲げて投射
レンズ42に通過させるためのものである。
適用された投射型表示装置の概略構成を示す。偏光分離
・変換素子20Xの出射面出射面からの直線偏光は、液
晶ライトバルブ41及び投射レンズ42を通ってスクリ
ーン43上に投射される。液晶ライトバルブ41上の点
Pを通ってスクリーン43上の点Qに収束する光束は、
投射レンズ42を通過しなければならず、この光束は偏
光分離・変換素子20Xの出射面の幅Lの部分から出射
したものである。液晶ライトバルブ41の偏光分離・変
換素子20X側に配置された凸レンズ44は、液晶ライ
トバルブ41の側部を通過した光を光軸側へ曲げて投射
レンズ42に通過させるためのものである。
【0009】偏光分離・変換素子20Xの出射面上の幅
Lの照度の平均値を求め、これを幅Lの中点Rの照度と
する仮想的な平均化照度ALXBを求めることにより、
液晶ライトバルブ41の透過率分布が一定の場合のスク
リーン43上の照度分布の特性を知ることができる。L
=Wの場合の平均化照度ALXBを、図14(B)中に
点線で示す。図16(B)は、偏光分離・変換素子20
Yについての図14(B)に対応したものである。
Lの照度の平均値を求め、これを幅Lの中点Rの照度と
する仮想的な平均化照度ALXBを求めることにより、
液晶ライトバルブ41の透過率分布が一定の場合のスク
リーン43上の照度分布の特性を知ることができる。L
=Wの場合の平均化照度ALXBを、図14(B)中に
点線で示す。図16(B)は、偏光分離・変換素子20
Yについての図14(B)に対応したものである。
【0010】照度LXBには段差部が存在するが、幅L
での平均化によりこの段差が消失する。スクリーン43
上の投射画像は、一様投射の場合に照度変化が緩やか且
つ視点が集中する中央部で一様に明るくなるようにした
方が、見やすい。この中央部を一様に明るくするには幅
Lをある程度大きくしなければならない。また、段差部
での照度変化をより緩やかにするには幅Lを大きくする
必要がある。幅Lを大きくするためには、投射レンズ4
2の直径を大きくしなければならず、これはスクリーン
43上での画像にぼけを生じさせて表示品質が低下する
ので、制限される。
での平均化によりこの段差が消失する。スクリーン43
上の投射画像は、一様投射の場合に照度変化が緩やか且
つ視点が集中する中央部で一様に明るくなるようにした
方が、見やすい。この中央部を一様に明るくするには幅
Lをある程度大きくしなければならない。また、段差部
での照度変化をより緩やかにするには幅Lを大きくする
必要がある。幅Lを大きくするためには、投射レンズ4
2の直径を大きくしなければならず、これはスクリーン
43上での画像にぼけを生じさせて表示品質が低下する
ので、制限される。
【0011】より小さな幅Lで平均化照度ALXBから
急変部を消失させるためには、照度LXBの段差が小さ
い方がよい。図15に示す投射型表示装置でスクリーン
43上に得られる画像は単色であるが、偏光分離・変換
素子20Xの出射光を3原色に分離し、各々について液
晶ライトバルブを通過させた後、重ね合わせて合成する
構成にすることにより、カラー画像が得られる。この場
合、スクリーン43上での照度分布の段差が大きく且つ
段差間の長さが短いと、3原色合成のずれによるスクリ
ーン43上での色むらが目立ち易くなり、表示品質が低
下する。これを防止するには、出射面上での照度分布の
段差部間の長さを短くし且つ段差を小さくするか、小さ
い段差部が周辺部のみに存在するようにした方が好まし
い。
急変部を消失させるためには、照度LXBの段差が小さ
い方がよい。図15に示す投射型表示装置でスクリーン
43上に得られる画像は単色であるが、偏光分離・変換
素子20Xの出射光を3原色に分離し、各々について液
晶ライトバルブを通過させた後、重ね合わせて合成する
構成にすることにより、カラー画像が得られる。この場
合、スクリーン43上での照度分布の段差が大きく且つ
段差間の長さが短いと、3原色合成のずれによるスクリ
ーン43上での色むらが目立ち易くなり、表示品質が低
下する。これを防止するには、出射面上での照度分布の
段差部間の長さを短くし且つ段差を小さくするか、小さ
い段差部が周辺部のみに存在するようにした方が好まし
い。
【0012】本発明の第1の目的は、上記問題点に鑑
み、より薄い偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏
光照明装置及び投射型表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、投射型表示装置の表示品質を向上
させることが可能な偏光分離・変換素子並びにこれを用
いた偏光照明装置及び投射型表示装置を提供することに
ある。
み、より薄い偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏
光照明装置及び投射型表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、投射型表示装置の表示品質を向上
させることが可能な偏光分離・変換素子並びにこれを用
いた偏光照明装置及び投射型表示装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその作用】第1発明に
係る偏光分離・変換素子では、例えば図1(A)に示す
如く、入射光を第1面において、透過光が第1直線偏光
となり反射光が第2直線偏光となり且つ該第1直線偏光
と該第2直線偏光の偏光面が互いに直角になるように、
該透過光と該反射光とに分離するための第1偏光分離手
段と、入射光を該第1面と略平行な第2面において、透
過光が該第2直線偏光となり反射光が該第1直線偏光と
なるように、該透過光と該反射光とに分離するための第
2偏光分離手段と、該第1面と略平行な第3面で反射す
るための反射手段と、該第1直線偏光と該第2偏光との
一方を他方に変換するための偏光変換手段と、を有し、
該第1偏光分離手段と該第2偏光分離手段とが2以上配
置され、少なくともその一端側に該反射手段が配置さ
れ、該反射手段を介さずに隣合う偏光分離手段の一方が
該第1偏光分離手段で他方が該第2偏光分離手段であ
り、該第1偏光分離手段及び該第2偏光分離手段からの
互いに略平行な出射光が該第1直線偏光と該第2偏光と
の一方になるように、該偏光変換手段が配置されてい
る。
係る偏光分離・変換素子では、例えば図1(A)に示す
如く、入射光を第1面において、透過光が第1直線偏光
となり反射光が第2直線偏光となり且つ該第1直線偏光
と該第2直線偏光の偏光面が互いに直角になるように、
該透過光と該反射光とに分離するための第1偏光分離手
段と、入射光を該第1面と略平行な第2面において、透
過光が該第2直線偏光となり反射光が該第1直線偏光と
なるように、該透過光と該反射光とに分離するための第
2偏光分離手段と、該第1面と略平行な第3面で反射す
るための反射手段と、該第1直線偏光と該第2偏光との
一方を他方に変換するための偏光変換手段と、を有し、
該第1偏光分離手段と該第2偏光分離手段とが2以上配
置され、少なくともその一端側に該反射手段が配置さ
れ、該反射手段を介さずに隣合う偏光分離手段の一方が
該第1偏光分離手段で他方が該第2偏光分離手段であ
り、該第1偏光分離手段及び該第2偏光分離手段からの
互いに略平行な出射光が該第1直線偏光と該第2偏光と
の一方になるように、該偏光変換手段が配置されてい
る。
【0014】この第1発明によれば、従来の偏光分離手
段と反射手段との間隔よりも偏光分離手段の間隔を短く
することができるので、これに比例して偏光分離・変換
素子を薄くすることができ、偏光分離・変換素子の小型
化且つ軽量化が達成され、この偏光分離・変換素子を用
いた偏光照明装置及び投射型表示装置の小型化及び軽量
化に寄与する。また、この薄型化により、投射型表示装
置において光源とライトバルブとの間の行路長を短くで
きるので、ライトバルブの入射面照度が向上してより明
るい画像を得ることができる。換言すれば、光源の電力
を低減できる。
段と反射手段との間隔よりも偏光分離手段の間隔を短く
することができるので、これに比例して偏光分離・変換
素子を薄くすることができ、偏光分離・変換素子の小型
化且つ軽量化が達成され、この偏光分離・変換素子を用
いた偏光照明装置及び投射型表示装置の小型化及び軽量
化に寄与する。また、この薄型化により、投射型表示装
置において光源とライトバルブとの間の行路長を短くで
きるので、ライトバルブの入射面照度が向上してより明
るい画像を得ることができる。換言すれば、光源の電力
を低減できる。
【0015】第1発明の第1態様では、上記偏光分離・
変換素子が1対、略面対称に配置され、その対称面に最
も近い偏光分離手段が上記第1偏光分離手段である。こ
の第1態様によれば、互いに平行な偏光分離面が非対称
な場合の半分になるので、例えば図3に示すs偏光S3
及びp偏光P4のように、互いに平行な偏光分離手段が
多くなることにより異なる偏光が混じるのを少なくする
ことができる。
変換素子が1対、略面対称に配置され、その対称面に最
も近い偏光分離手段が上記第1偏光分離手段である。こ
の第1態様によれば、互いに平行な偏光分離面が非対称
な場合の半分になるので、例えば図3に示すs偏光S3
及びp偏光P4のように、互いに平行な偏光分離手段が
多くなることにより異なる偏光が混じるのを少なくする
ことができる。
【0016】第1発明の第2態様では、例えば図1に示
す如く、上記対称面に最も近い上記第1偏光分離手段
は、断面が略直角2等辺3角形でその隣合う辺の長さが
a及び略√2aである第1柱状プリズムと、断面が、1
つの内角が略45゜で隣合う辺がa及び略a/(√2)
である平行4辺形の第2柱状プリズムとが、同一形状の
面を対向させ誘電体多層膜を介して接合された構成であ
り、その他の上記偏光分離手段は、該第2柱状プリズム
と同一形状の2つのプリズムが、同一形状の面を対向さ
せ誘電体多層膜を介して接合された構成である。
す如く、上記対称面に最も近い上記第1偏光分離手段
は、断面が略直角2等辺3角形でその隣合う辺の長さが
a及び略√2aである第1柱状プリズムと、断面が、1
つの内角が略45゜で隣合う辺がa及び略a/(√2)
である平行4辺形の第2柱状プリズムとが、同一形状の
面を対向させ誘電体多層膜を介して接合された構成であ
り、その他の上記偏光分離手段は、該第2柱状プリズム
と同一形状の2つのプリズムが、同一形状の面を対向さ
せ誘電体多層膜を介して接合された構成である。
【0017】第1発明の第3態様では、例えば図4に示
す如く、上記対称面に最も近い上記第1偏光分離手段
に、上記反射手段が隣合って配置されている。この第3
態様によれば、偏光分離・変換素子の出射面中央部にお
いて、照度分布の段差部間の長さが、該反射手段を上記
第2偏光分離手段で置換した構成の場合の略半分とな
り、かつ、その段差が、該置換をした場合よりも小さく
なるので、この偏光分離・変換素子で偏光照明装置を構
成し、この偏光照明装置を投射型表示装置に用いた場合
に、該置換をした場合よりも、スクリーン上での投射画
像の解像度を向上させることができ、色ずれを低減する
ことができ、かつ、スクリーン中央部でより明るく見や
すい画像を得ることができる。したがって、投射型表示
装置の表示品質を向上させることができる。
す如く、上記対称面に最も近い上記第1偏光分離手段
に、上記反射手段が隣合って配置されている。この第3
態様によれば、偏光分離・変換素子の出射面中央部にお
いて、照度分布の段差部間の長さが、該反射手段を上記
第2偏光分離手段で置換した構成の場合の略半分とな
り、かつ、その段差が、該置換をした場合よりも小さく
なるので、この偏光分離・変換素子で偏光照明装置を構
成し、この偏光照明装置を投射型表示装置に用いた場合
に、該置換をした場合よりも、スクリーン上での投射画
像の解像度を向上させることができ、色ずれを低減する
ことができ、かつ、スクリーン中央部でより明るく見や
すい画像を得ることができる。したがって、投射型表示
装置の表示品質を向上させることができる。
【0018】また、一般に、反射手段の方が偏光分離手
段よりも構成が簡単であり、かつ、偏光分離手段よりも
反射率が高いので好ましい。第1発明の第4態様では、
例えば図6に示す如く、上記偏光分離・変換素子を第1
の偏光分離・変換素子とするその最外面を含む面内に、
最内面を略一致させ且つ該最内面が該最外面と重ならず
に光軸寄りにほぼ連続して第2の偏光分離・変換素子が
配置され、該最内面に上記反射手段が形成され、該第2
の偏光分離・変換素子には、該第1の偏光分離・変換素
子の該最外面の最も外側の辺を通り上記対称面に平行な
面の外側に、上記第1偏光分離手段又は上記第2偏光分
離手段が配置されている。
段よりも構成が簡単であり、かつ、偏光分離手段よりも
反射率が高いので好ましい。第1発明の第4態様では、
例えば図6に示す如く、上記偏光分離・変換素子を第1
の偏光分離・変換素子とするその最外面を含む面内に、
最内面を略一致させ且つ該最内面が該最外面と重ならず
に光軸寄りにほぼ連続して第2の偏光分離・変換素子が
配置され、該最内面に上記反射手段が形成され、該第2
の偏光分離・変換素子には、該第1の偏光分離・変換素
子の該最外面の最も外側の辺を通り上記対称面に平行な
面の外側に、上記第1偏光分離手段又は上記第2偏光分
離手段が配置されている。
【0019】この第4態様によれば、第2の偏光分離・
変換素子の最内面に形成された反射手段により、第1の
偏光分離・変換素子の最外面側の偏光分離手段に入射す
ることによる異なる偏光の混じりを防止でき、光源から
放射された光をより有効に利用することができる。第1
発明の第5態様では、例えば図8に示す如く、上記対称
面に最も近い上記第1偏光分離手段は、断面が直角2等
辺3角形でその隣合う辺の長さがa及び略√2aである
第1柱状プリズムと、断面が、1つの内角が略45゜で
隣合う辺の長さがa及び略a/(√2)である平行4辺
形の第2柱状プリズムとが、同一形状の面を対向させ誘
電体多層膜を介して接合された構成であり、該第2柱状
プリズムにこれと同一形状のプリズムが同一形状の面を
対向させ反射手段を介して配置され、該同一形状のプリ
ズムの、該反射手段と反対側の面に第2の反射手段が形
成されている。
変換素子の最内面に形成された反射手段により、第1の
偏光分離・変換素子の最外面側の偏光分離手段に入射す
ることによる異なる偏光の混じりを防止でき、光源から
放射された光をより有効に利用することができる。第1
発明の第5態様では、例えば図8に示す如く、上記対称
面に最も近い上記第1偏光分離手段は、断面が直角2等
辺3角形でその隣合う辺の長さがa及び略√2aである
第1柱状プリズムと、断面が、1つの内角が略45゜で
隣合う辺の長さがa及び略a/(√2)である平行4辺
形の第2柱状プリズムとが、同一形状の面を対向させ誘
電体多層膜を介して接合された構成であり、該第2柱状
プリズムにこれと同一形状のプリズムが同一形状の面を
対向させ反射手段を介して配置され、該同一形状のプリ
ズムの、該反射手段と反対側の面に第2の反射手段が形
成されている。
【0020】この第5態様によれば、偏光分離面が第1
柱状プリズムの斜面のみであるので、構成が簡単にな
り、かつ、上記第3態様の効果も得られる。第1発明の
第6態様では、例えば図10に示す如く、上記対称面に
最も近い上記第1偏光分離手段は、断面が、対向する斜
辺の長さが√2aの台形である第3柱状プリズムと、断
面が、1つの内角が略45゜で隣合う辺の長さが略a及
びa/(√2)である平行4辺形の第2柱状プリズムと
が、同一形状の面を対向させ誘電体多層膜を介して接合
された構成であり、該第2柱状プリズムの、該誘電体多
層膜と反対側の面に上記反射手段が形成されている。
柱状プリズムの斜面のみであるので、構成が簡単にな
り、かつ、上記第3態様の効果も得られる。第1発明の
第6態様では、例えば図10に示す如く、上記対称面に
最も近い上記第1偏光分離手段は、断面が、対向する斜
辺の長さが√2aの台形である第3柱状プリズムと、断
面が、1つの内角が略45゜で隣合う辺の長さが略a及
びa/(√2)である平行4辺形の第2柱状プリズムと
が、同一形状の面を対向させ誘電体多層膜を介して接合
された構成であり、該第2柱状プリズムの、該誘電体多
層膜と反対側の面に上記反射手段が形成されている。
【0021】この第6態様によれば、断面台形の柱状プ
リズムを断面直角二等辺三角形の柱状プリズムより薄く
することができるので、簡単な構成で偏光分離・変換素
子を薄くすることができる。第2発明の偏光照明装置で
は、上記いずれかの偏光分離・変換素子と、該偏光分離
・変換素子の入射面に非偏光を入射させる光源と、を有
する。
リズムを断面直角二等辺三角形の柱状プリズムより薄く
することができるので、簡単な構成で偏光分離・変換素
子を薄くすることができる。第2発明の偏光照明装置で
は、上記いずれかの偏光分離・変換素子と、該偏光分離
・変換素子の入射面に非偏光を入射させる光源と、を有
する。
【0022】第2発明の第1態様では、上記光源と上記
偏光分離・変換素子との間の光路中にUV&IRカット
フィルタが配置され、該UV&IRカットフィルタは、
波長350nm以下の紫外線を吸収する物質を含むガラ
ス板と、該ガラス板の、該光源からの光が入射される面
に誘電体多層膜が被着された紫外線カットフィルタと、
該ガラス板の、該紫外線カットフィルタと反対側の面に
誘電体多層膜が被着された赤外線カットフィルタと、を
有し、該ガラス板は、紫外線カット率が該紫外線カット
フィルタのそれよりも大きい厚みを有する。
偏光分離・変換素子との間の光路中にUV&IRカット
フィルタが配置され、該UV&IRカットフィルタは、
波長350nm以下の紫外線を吸収する物質を含むガラ
ス板と、該ガラス板の、該光源からの光が入射される面
に誘電体多層膜が被着された紫外線カットフィルタと、
該ガラス板の、該紫外線カットフィルタと反対側の面に
誘電体多層膜が被着された赤外線カットフィルタと、を
有し、該ガラス板は、紫外線カット率が該紫外線カット
フィルタのそれよりも大きい厚みを有する。
【0023】誘電体多層膜の紫外線カット率はその厚み
に比例してどこまでも増加させることはできないが、ガ
ラス板のそれは厚みに比例するという利点を有する。一
方、ガラス板は紫外線を吸収して発熱するが、誘電体多
層膜の紫外線カットフィルタは殆ど紫外線を吸収しない
という利点を有する。この第1態様によれば、入射紫外
線の大部分を紫外線カットフィルタで除去した後に、紫
外線カット率がより高いガラス板でさらに紫外線をカッ
トすることにより、紫外線カットフィルタとガラス板の
紫外線に対する短所が他方の長所で補われて、UV&I
Rカットフィルタの紫外線吸収による発熱が小さく、か
つ、偏光分離・変換素子を光源の近くに配置しても偏光
分離・変換素子に用いられている光学接着剤の劣化を防
止することが可能となる。したがって、この偏光照明装
置を投射型表示装置に用いた場合に3原色の各光路中に
偏光分離・変換素子を配置する必要がなくなり、投射型
表示装置の構成の簡単化、低価格化、小型化及び軽量化
に寄与する。
に比例してどこまでも増加させることはできないが、ガ
ラス板のそれは厚みに比例するという利点を有する。一
方、ガラス板は紫外線を吸収して発熱するが、誘電体多
層膜の紫外線カットフィルタは殆ど紫外線を吸収しない
という利点を有する。この第1態様によれば、入射紫外
線の大部分を紫外線カットフィルタで除去した後に、紫
外線カット率がより高いガラス板でさらに紫外線をカッ
トすることにより、紫外線カットフィルタとガラス板の
紫外線に対する短所が他方の長所で補われて、UV&I
Rカットフィルタの紫外線吸収による発熱が小さく、か
つ、偏光分離・変換素子を光源の近くに配置しても偏光
分離・変換素子に用いられている光学接着剤の劣化を防
止することが可能となる。したがって、この偏光照明装
置を投射型表示装置に用いた場合に3原色の各光路中に
偏光分離・変換素子を配置する必要がなくなり、投射型
表示装置の構成の簡単化、低価格化、小型化及び軽量化
に寄与する。
【0024】第3発明の投射型表示装置では、上記偏光
照明装置と、該偏光照明装置からの直線偏光が入射さ
れ、映像入寮信号に応じて直線偏光透過率が変化するラ
イトバルブと、該ライトバルブからの直線偏光をスクリ
ーン上に投射させるための投影レンズと、を有する。
照明装置と、該偏光照明装置からの直線偏光が入射さ
れ、映像入寮信号に応じて直線偏光透過率が変化するラ
イトバルブと、該ライトバルブからの直線偏光をスクリ
ーン上に投射させるための投影レンズと、を有する。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。各実施例の偏光分離・変換素子は、光軸を通り紙
面に垂直な面に関し対称構造であり、この対称面の一方
側についての構成及び作用を説明する。図中の分割領域
A〜Cは、図14(A)のそれと同じ考え方のものであ
り、偏光分離・変換素子の出射面上の分割領域A〜Cの
分布からこの面上の照度分布の概略を容易に理解するこ
とができる。
する。各実施例の偏光分離・変換素子は、光軸を通り紙
面に垂直な面に関し対称構造であり、この対称面の一方
側についての構成及び作用を説明する。図中の分割領域
A〜Cは、図14(A)のそれと同じ考え方のものであ
り、偏光分離・変換素子の出射面上の分割領域A〜Cの
分布からこの面上の照度分布の概略を容易に理解するこ
とができる。
【0026】図1(B)、図3(B)、図4(B)、図
6(B)、図7(B)、図8(B)及び図10(B)に
示す線図はそれぞれ、図1(A)、図3(A)、図4
(A)、図6(A)、図7(A)、図8(A)及び図1
0(A)に示す偏光分離・変換素子の出射面における図
14(B)に対応した照度LXB及び平均化照度ALX
Bを示す。
6(B)、図7(B)、図8(B)及び図10(B)に
示す線図はそれぞれ、図1(A)、図3(A)、図4
(A)、図6(A)、図7(A)、図8(A)及び図1
0(A)に示す偏光分離・変換素子の出射面における図
14(B)に対応した照度LXB及び平均化照度ALX
Bを示す。
【0027】また、各図に示す光源10はみな同一構成
であり、その前面の幅をWで表す。 [第1実施例]偏光分離・変換素子20Aは、中央部の
プリズム21の一方の斜面側に、プリズム22、23及
び24が並設されている。プリズム21〜24はいずれ
も紙面垂直方向に延びた柱状である。プリズムは、ガラ
ス又はプラスチックで形成されている。
であり、その前面の幅をWで表す。 [第1実施例]偏光分離・変換素子20Aは、中央部の
プリズム21の一方の斜面側に、プリズム22、23及
び24が並設されている。プリズム21〜24はいずれ
も紙面垂直方向に延びた柱状である。プリズムは、ガラ
ス又はプラスチックで形成されている。
【0028】プリズム21の断面は、直角二等辺三角形
であって、直角の頂点に対向する辺の長さがW/2であ
る。プリズム22〜24の断面はいずれも同一形状の平
行四辺形であって、1つの内角が45゜でこの角を形成
する2辺の長さがW/4及び√2W/4である。したが
って、偏光分離・変換素子20Aは、厚みがW/4、出
射面の幅が2Wである。
であって、直角の頂点に対向する辺の長さがW/2であ
る。プリズム22〜24の断面はいずれも同一形状の平
行四辺形であって、1つの内角が45゜でこの角を形成
する2辺の長さがW/4及び√2W/4である。したが
って、偏光分離・変換素子20Aは、厚みがW/4、出
射面の幅が2Wである。
【0029】プリズム21とプリズム22とは、偏光分
離膜D1を介して接合されている。偏光分離膜D1は、
例えば20〜30層の誘電体多層膜であり、例えば、プ
リズム21の斜面に誘電体多層膜が被着された後に光学
接着剤を介してこの膜の表面とプリズム22の斜面とが
接合される。同様に、プリズム22とプリズム23とは
偏光分離膜D2を介して接合され、プリズム23とプリ
ズム24とは偏光分離膜D3を介して接合されている。
離膜D1を介して接合されている。偏光分離膜D1は、
例えば20〜30層の誘電体多層膜であり、例えば、プ
リズム21の斜面に誘電体多層膜が被着された後に光学
接着剤を介してこの膜の表面とプリズム22の斜面とが
接合される。同様に、プリズム22とプリズム23とは
偏光分離膜D2を介して接合され、プリズム23とプリ
ズム24とは偏光分離膜D3を介して接合されている。
【0030】偏光分離膜D1〜D3は、隣合うものの偏
光特性が逆になっている。すなわち、対称面から奇数番
目の偏光分離膜D1及びD3は、入射p偏光を透過させ
入射s偏光を反射させる。これに対し、対称面から偶数
番目の偏光分離膜D2は、入射p偏光を反射させ入射s
偏光を透過させる。偏光分離膜D1とその両側のプリズ
ムで偏光分離素子が構成され、偏光分離膜D2とその両
側のプリズムで偏光分離素子が構成され、偏光分離膜D
3とその両側のプリズムで偏光分離素子が構成されてい
る。
光特性が逆になっている。すなわち、対称面から奇数番
目の偏光分離膜D1及びD3は、入射p偏光を透過させ
入射s偏光を反射させる。これに対し、対称面から偶数
番目の偏光分離膜D2は、入射p偏光を反射させ入射s
偏光を透過させる。偏光分離膜D1とその両側のプリズ
ムで偏光分離素子が構成され、偏光分離膜D2とその両
側のプリズムで偏光分離素子が構成され、偏光分離膜D
3とその両側のプリズムで偏光分離素子が構成されてい
る。
【0031】偏光分離・変換素子20Aの対称面から最
も離れたプリズム24の、偏光分離膜D3と対向する面
には、反射膜M4が被着されている。反射膜M4は、例
えば、誘電体多層膜、アルミニューム膜、又は、両者を
積層したものである。温度が比較的高い場所に偏光分離
・変換素子20Aが配置され、かつ、アルミニューム膜
は、水分が存在すると酸化して反射率が低下するので、
誘電体多層膜が好ましい。
も離れたプリズム24の、偏光分離膜D3と対向する面
には、反射膜M4が被着されている。反射膜M4は、例
えば、誘電体多層膜、アルミニューム膜、又は、両者を
積層したものである。温度が比較的高い場所に偏光分離
・変換素子20Aが配置され、かつ、アルミニューム膜
は、水分が存在すると酸化して反射率が低下するので、
誘電体多層膜が好ましい。
【0032】プリズム22及び23の出射面には、偏光
変換板C2が光学接着剤で接合されている。偏光変換板
C2は、入射光の偏光面を90゜回転させることによ
り、p偏光をs偏光に変換させ、s偏光をp偏光に変換
させるものであり、例えば1/2波長板又は旋光性板で
ある。1/2波長板としては、例えば、複屈折性を有す
るポリカーボネートを保護膜で覆ったもの、又は、ポリ
ビニルアルコールフィルムを延伸させて所望の複屈折性
を持たせ、これを薄い保護ガラスで挟んだ構成である。
旋光性板としては、例えば、磁性ガーネット結晶板であ
る。偏光変換板C2の厚みは、例えば、0.2mmであ
って、例えばW/4=12mmに比し充分小さく、偏光
分離・変換素子20Aの厚みにとって無視できる。
変換板C2が光学接着剤で接合されている。偏光変換板
C2は、入射光の偏光面を90゜回転させることによ
り、p偏光をs偏光に変換させ、s偏光をp偏光に変換
させるものであり、例えば1/2波長板又は旋光性板で
ある。1/2波長板としては、例えば、複屈折性を有す
るポリカーボネートを保護膜で覆ったもの、又は、ポリ
ビニルアルコールフィルムを延伸させて所望の複屈折性
を持たせ、これを薄い保護ガラスで挟んだ構成である。
旋光性板としては、例えば、磁性ガーネット結晶板であ
る。偏光変換板C2の厚みは、例えば、0.2mmであ
って、例えばW/4=12mmに比し充分小さく、偏光
分離・変換素子20Aの厚みにとって無視できる。
【0033】上記構成において、光源10の前面の比較
的光強度が大きい領域Aから偏光分離・変換素子20A
の入射面に垂直入射した非偏光L1は、偏光分離膜D1
で透過p偏光P1と反射s偏光S1とに分離される。p
偏光P1及びs偏光S1の光強度は非偏光L1のそれの
ほぼ半分である。p偏光は、偏光分離膜D1の面に対す
るものであって、その電気ベクトル振動方向は紙面内か
つ非偏光L1の進行方向と直角である。s偏光は、その
電気ベクトル振動方向が紙面垂直方向である。s偏光S
1は、偏光分離膜D2を透過し、偏光分離膜D3で反射
されてp偏光P1と平行になり、偏光変換板C2を通っ
てp偏光P4となる。
的光強度が大きい領域Aから偏光分離・変換素子20A
の入射面に垂直入射した非偏光L1は、偏光分離膜D1
で透過p偏光P1と反射s偏光S1とに分離される。p
偏光P1及びs偏光S1の光強度は非偏光L1のそれの
ほぼ半分である。p偏光は、偏光分離膜D1の面に対す
るものであって、その電気ベクトル振動方向は紙面内か
つ非偏光L1の進行方向と直角である。s偏光は、その
電気ベクトル振動方向が紙面垂直方向である。s偏光S
1は、偏光分離膜D2を透過し、偏光分離膜D3で反射
されてp偏光P1と平行になり、偏光変換板C2を通っ
てp偏光P4となる。
【0034】光源10の前面の領域Aの外側で、領域A
よりも光強度が小さい領域Bから偏光分離・変換素子2
0Aの入射面に垂直入射した非偏光L2は、偏光分離膜
D2で透過s偏光S2と反射p偏光P5とに分離され
る。s偏光S2は、偏光変換板C2を通ってp偏光P3
となり、p偏光P5は、反射膜M4で反射されてp偏光
P1と平行になる。
よりも光強度が小さい領域Bから偏光分離・変換素子2
0Aの入射面に垂直入射した非偏光L2は、偏光分離膜
D2で透過s偏光S2と反射p偏光P5とに分離され
る。s偏光S2は、偏光変換板C2を通ってp偏光P3
となり、p偏光P5は、反射膜M4で反射されてp偏光
P1と平行になる。
【0035】図1(B)に示す照度LXBは、図16
(B)の照度LXBとほぼ同一であるのに対し、すなわ
ち同一性能であるのに対し、偏光分離・変換素子20A
の厚みW/4は、偏光分離・変換素子20Yのそれの半
分になり、薄型化且つ軽量化が顕著に達成されている。
図2は、図1の偏光分離・変換素子が適用された投射型
表示装置を示す。この投射型表示装置は、偏光分離・変
換素子以外は、一部素子のサイズを除き公知の構成であ
る。
(B)の照度LXBとほぼ同一であるのに対し、すなわ
ち同一性能であるのに対し、偏光分離・変換素子20A
の厚みW/4は、偏光分離・変換素子20Yのそれの半
分になり、薄型化且つ軽量化が顕著に達成されている。
図2は、図1の偏光分離・変換素子が適用された投射型
表示装置を示す。この投射型表示装置は、偏光分離・変
換素子以外は、一部素子のサイズを除き公知の構成であ
る。
【0036】筐体50は、光源10が収容された室51
と、光源10以外の光学系が収容された室52と、電気
回路が収容された室53とに仕切られている。光源10
の前方に配置されたUV&IRカットフィルタ13によ
り、大部分の紫外線及び赤外線がカットされる。UV&
IRカットフィルタ13の紫外線透過率は1%程度であ
る。しかし、偏光分離・変換素子で使用される光学接着
剤にとっては不充分な紫外線透過率であり、紫外線で光
学接着剤が劣化し発泡して白色になり、透過率が低下す
る。そこで、図1(A)の偏光分離・変換素子20Aと
同一構成の3つの偏光分離・変換素20AB、20AR
及び20AGを、それぞれ青色光B、赤色光R及び緑色
光Gの光路中に、すなわち光源10から離れた位置に、
配置している。
と、光源10以外の光学系が収容された室52と、電気
回路が収容された室53とに仕切られている。光源10
の前方に配置されたUV&IRカットフィルタ13によ
り、大部分の紫外線及び赤外線がカットされる。UV&
IRカットフィルタ13の紫外線透過率は1%程度であ
る。しかし、偏光分離・変換素子で使用される光学接着
剤にとっては不充分な紫外線透過率であり、紫外線で光
学接着剤が劣化し発泡して白色になり、透過率が低下す
る。そこで、図1(A)の偏光分離・変換素子20Aと
同一構成の3つの偏光分離・変換素20AB、20AR
及び20AGを、それぞれ青色光B、赤色光R及び緑色
光Gの光路中に、すなわち光源10から離れた位置に、
配置している。
【0037】光源10からの非偏光は、その可視光成分
がUV&IRカットフィルタ13を通り、ダイクロイッ
クミラー45RGにより、赤色光R及び緑色光Gと青色
光Bとに分離される。この青色光Bは、全反射ミラー4
61、偏光分離・変換素子20AB、凸レンズ44B、
液晶ライトバルブ41B及びダイクロイックミラー45
R2を通ってダイクロイックミラー45R3で反射され
る。赤色光R及び緑色光Gは、ダイクロイックミラー4
5R1で赤色光Rと緑色光Gとに分離される。この赤色
光Rは、偏光分離・変換素子20AR、凸レンズ44R
及び液晶ライトバルブ41Rを通った後、ダイクロイッ
クミラー45R2及び45R3で反射される。緑色光G
は、偏光分離・変換素子20AG、凸レンズ44G及び
液晶ライトバルブ41Gを通った後、全反射ミラー46
2で反射され、ダイクロイックミラー45R3を透過す
る。ダイクロイックミラー45R3の位置で合成された
光は、投射レンズ42でスクリーン43上に投射され
る。
がUV&IRカットフィルタ13を通り、ダイクロイッ
クミラー45RGにより、赤色光R及び緑色光Gと青色
光Bとに分離される。この青色光Bは、全反射ミラー4
61、偏光分離・変換素子20AB、凸レンズ44B、
液晶ライトバルブ41B及びダイクロイックミラー45
R2を通ってダイクロイックミラー45R3で反射され
る。赤色光R及び緑色光Gは、ダイクロイックミラー4
5R1で赤色光Rと緑色光Gとに分離される。この赤色
光Rは、偏光分離・変換素子20AR、凸レンズ44R
及び液晶ライトバルブ41Rを通った後、ダイクロイッ
クミラー45R2及び45R3で反射される。緑色光G
は、偏光分離・変換素子20AG、凸レンズ44G及び
液晶ライトバルブ41Gを通った後、全反射ミラー46
2で反射され、ダイクロイックミラー45R3を透過す
る。ダイクロイックミラー45R3の位置で合成された
光は、投射レンズ42でスクリーン43上に投射され
る。
【0038】偏光分離・変換素20AB、20AR及び
20AGは入射光束の幅を2倍に拡大するので、これに
対応して光源10の前面、ダイクロイックミラー45R
G及び45R1並びに全反射ミラー462の幅を従来の
略半分にしている。図2から明らかなように、偏光分離
・変換素子20Aの薄型化及び軽量化は、投射型表示装
置の小型化及び軽量化に寄与する。従来では、偏光分離
・変換素子の厚みが大きかったことと、小型化の要請に
より、偏光分離・変換素子を液晶ライトバルブ側に配置
することができず、UV&IRカットフィルタ13とダ
イクロイックミラー45RGとの間の光源10から離れ
た位置に偏光分離・変換素子が配置されていた。本第1
実施例の偏光分離・変換素子20Aは薄型であるので、
偏光分離・変換素子20Aを液晶ライトバルブ側に配置
しても、小型化の要請を満たすことができる。
20AGは入射光束の幅を2倍に拡大するので、これに
対応して光源10の前面、ダイクロイックミラー45R
G及び45R1並びに全反射ミラー462の幅を従来の
略半分にしている。図2から明らかなように、偏光分離
・変換素子20Aの薄型化及び軽量化は、投射型表示装
置の小型化及び軽量化に寄与する。従来では、偏光分離
・変換素子の厚みが大きかったことと、小型化の要請に
より、偏光分離・変換素子を液晶ライトバルブ側に配置
することができず、UV&IRカットフィルタ13とダ
イクロイックミラー45RGとの間の光源10から離れ
た位置に偏光分離・変換素子が配置されていた。本第1
実施例の偏光分離・変換素子20Aは薄型であるので、
偏光分離・変換素子20Aを液晶ライトバルブ側に配置
しても、小型化の要請を満たすことができる。
【0039】本第1実施例の投射型表示装置では、光源
10から遠くへ離れた位置に偏光分離・変換素子が配置
されているので、偏光分離・変換素子に対する紫外線及
び赤外線の照射量が低減し、これにより、電力が比較的
大きい光源10を用いて明るい画像をスクリーン43上
に投射することができる。また、3原色分離前より分離
後の方が波長帯域が狭く、一方、偏光分離・変換素子2
0Aの偏光分離性能及び偏光変換性能は、入射光の波長
帯域が狭いほど高いので、3原色分離後の行路中に偏光
分離・変換素子を配置することにより、液晶ライトバル
ブの光利用効率が高くなり、より明るい投射画像が得ら
れる。
10から遠くへ離れた位置に偏光分離・変換素子が配置
されているので、偏光分離・変換素子に対する紫外線及
び赤外線の照射量が低減し、これにより、電力が比較的
大きい光源10を用いて明るい画像をスクリーン43上
に投射することができる。また、3原色分離前より分離
後の方が波長帯域が狭く、一方、偏光分離・変換素子2
0Aの偏光分離性能及び偏光変換性能は、入射光の波長
帯域が狭いほど高いので、3原色分離後の行路中に偏光
分離・変換素子を配置することにより、液晶ライトバル
ブの光利用効率が高くなり、より明るい投射画像が得ら
れる。
【0040】[第2実施例]図1の偏光分離・変換素子
の基本的な考え方は、互いに反対特性の偏光分離素子を
交互に配置することであって、プリズム個数を更に増や
して同じ考え方を適用することにより、偏光照明装置の
厚みをさらに薄くすることができる。図3は、プリズム
個数を図1の場合よりも2個増やした偏光分離・変換素
子20Bを用いた、第2実施例の偏光照明装置を示す。
の基本的な考え方は、互いに反対特性の偏光分離素子を
交互に配置することであって、プリズム個数を更に増や
して同じ考え方を適用することにより、偏光照明装置の
厚みをさらに薄くすることができる。図3は、プリズム
個数を図1の場合よりも2個増やした偏光分離・変換素
子20Bを用いた、第2実施例の偏光照明装置を示す。
【0041】各プリズムのサイズは、図1の場合の2/
3となっている。プリズム24と、最も外側のプリズム
25とは、偏光分離膜D4を介して接合されている。プ
リズム25の、偏光分離膜D4と対向する面には、反射
膜M5が被着されている。また、プリズム25の出射面
に偏光変換板C3が被着されている。非偏光L1及びL
2の経路は、図1の場合と同じである。光源10の前面
を6等分したときの最も外側の領域Cからプリズム22
に垂直入射した非偏光L3は、偏光分離膜D3により透
過p偏光P7と反射s偏光S2とに分離される。s偏光
S2は、偏光分離膜D4を透過した後、反射膜M5で反
射されてs偏光S2と平行になり、偏光変換板C2を通
ってp偏光P6になる。p偏光P7は、偏光変換板C2
を通って無効なs偏光S3となるが、s偏光S3が出射
する領域にはp偏光P4が出射するので、p偏光の分布
としては好ましい。
3となっている。プリズム24と、最も外側のプリズム
25とは、偏光分離膜D4を介して接合されている。プ
リズム25の、偏光分離膜D4と対向する面には、反射
膜M5が被着されている。また、プリズム25の出射面
に偏光変換板C3が被着されている。非偏光L1及びL
2の経路は、図1の場合と同じである。光源10の前面
を6等分したときの最も外側の領域Cからプリズム22
に垂直入射した非偏光L3は、偏光分離膜D3により透
過p偏光P7と反射s偏光S2とに分離される。s偏光
S2は、偏光分離膜D4を透過した後、反射膜M5で反
射されてs偏光S2と平行になり、偏光変換板C2を通
ってp偏光P6になる。p偏光P7は、偏光変換板C2
を通って無効なs偏光S3となるが、s偏光S3が出射
する領域にはp偏光P4が出射するので、p偏光の分布
としては好ましい。
【0042】図3(B)に示す如く、照度LXBの段差
部間の長さ2W/3は、図1(B)の場合の2/3とな
り、段差は図1(B)の場合とほぼ同一であるので、上
述の議論から、第1実施例の偏光分離・変換素子20A
を用いた場合よりも幅Lを小さくできる。これにより、
投射画像の解像度が向上し、特に画素数の多い高精細投
射画像の表示品質が向上する。
部間の長さ2W/3は、図1(B)の場合の2/3とな
り、段差は図1(B)の場合とほぼ同一であるので、上
述の議論から、第1実施例の偏光分離・変換素子20A
を用いた場合よりも幅Lを小さくできる。これにより、
投射画像の解像度が向上し、特に画素数の多い高精細投
射画像の表示品質が向上する。
【0043】図3(B)の平均化照度ALXBは、その
幅Lが図1(B)の2/3であるが、図1(B)の平均
化照度ALXBとほぼ同じ形になっている。 [第3実施例]上記第2実施例では、偏光分離素子の個
数を増やすことにより照度LXBの段差部間の長さを短
くしたが、偏光分離素子の個数を増やさずにこれを実現
することも可能である。
幅Lが図1(B)の2/3であるが、図1(B)の平均
化照度ALXBとほぼ同じ形になっている。 [第3実施例]上記第2実施例では、偏光分離素子の個
数を増やすことにより照度LXBの段差部間の長さを短
くしたが、偏光分離素子の個数を増やさずにこれを実現
することも可能である。
【0044】図4は、第3実施例の偏光照明装置を示
す。偏光分離・変換素子20Cは、図1(A)の、対称
面から2番目の偏光分離膜D2を、反射膜M2で置換し
た構成となっており、偏光分離・変換素子20Aとの構
成差は小さいが、後述のように顕著な効果が得られる。
偏光分離膜D1で反射されたs偏光S1は反射膜M2で
反射され、偏光変換板C2を通ってp偏光P2となる。
非偏光L2は、反射膜M2で反射され、偏光分離膜D3
で透過p偏光P5と反射s偏光S4とに分離され、p偏
光P5は反射膜M4で反射されてp偏光P1と平行にな
り、s偏光S4は偏光変換板C2を通ってp偏光P8と
なる。
す。偏光分離・変換素子20Cは、図1(A)の、対称
面から2番目の偏光分離膜D2を、反射膜M2で置換し
た構成となっており、偏光分離・変換素子20Aとの構
成差は小さいが、後述のように顕著な効果が得られる。
偏光分離膜D1で反射されたs偏光S1は反射膜M2で
反射され、偏光変換板C2を通ってp偏光P2となる。
非偏光L2は、反射膜M2で反射され、偏光分離膜D3
で透過p偏光P5と反射s偏光S4とに分離され、p偏
光P5は反射膜M4で反射されてp偏光P1と平行にな
り、s偏光S4は偏光変換板C2を通ってp偏光P8と
なる。
【0045】図4(B)において、照度LXBは0≦X
≦W/4とW/4≦X≦W/2とで同じ形になる。これ
により、照度LXBの段差部間の長さはW/2となり、
図1(B)の場合の1/2となる。さらに、照度LXB
の段差が図1(B)の場合よりも小さくなる。これらの
ことから、幅Lを図1(B)の場合の半分にした場合の
平均化照度ALXBが、図1(B)の平均化照度ALX
Bに近づき且つ中央部の凹部が消失する。
≦W/4とW/4≦X≦W/2とで同じ形になる。これ
により、照度LXBの段差部間の長さはW/2となり、
図1(B)の場合の1/2となる。さらに、照度LXB
の段差が図1(B)の場合よりも小さくなる。これらの
ことから、幅Lを図1(B)の場合の半分にした場合の
平均化照度ALXBが、図1(B)の平均化照度ALX
Bに近づき且つ中央部の凹部が消失する。
【0046】したがって、第1実施例の偏光分離・変換
素子20A及び第2実施例の偏光分離・変換素子20B
を用いた場合よりも、幅Lを小さくして投射型表示装置
の投射画像の解像度を向上させることができ、上述の色
ずれを低減することができ、かつ、明るく見やすい画像
を得ることもできる。また、偏光分離・変換素子20C
は、偏光分離・変換素子20Bよりもプリズムが2個少
なく、さらに、反射膜M2は偏光分離膜D2よりも構成
が簡単であり、かつ、偏光分離膜D2よりも反射率が高
いという利点も有する。
素子20A及び第2実施例の偏光分離・変換素子20B
を用いた場合よりも、幅Lを小さくして投射型表示装置
の投射画像の解像度を向上させることができ、上述の色
ずれを低減することができ、かつ、明るく見やすい画像
を得ることもできる。また、偏光分離・変換素子20C
は、偏光分離・変換素子20Bよりもプリズムが2個少
なく、さらに、反射膜M2は偏光分離膜D2よりも構成
が簡単であり、かつ、偏光分離膜D2よりも反射率が高
いという利点も有する。
【0047】なお、反射膜M2の前後の偏光分離膜D1
及びD3の偏光分離特性は一般に、設計上互いに独立に
選定できる。例えば、偏光分離膜D3を、偏光分離膜D
1と同一特性にし、プリズム23の出射面に偏光変換板
を付ける替わりにプリズム24の出射面に偏光変換板を
付けた構成であってもよい。 [第4実施例]図5は、第4実施例の偏光照明装置を示
す。
及びD3の偏光分離特性は一般に、設計上互いに独立に
選定できる。例えば、偏光分離膜D3を、偏光分離膜D
1と同一特性にし、プリズム23の出射面に偏光変換板
を付ける替わりにプリズム24の出射面に偏光変換板を
付けた構成であってもよい。 [第4実施例]図5は、第4実施例の偏光照明装置を示
す。
【0048】この偏光分離・変換素子20Dは、図4
(A)の反射膜M2の替わりに、プリズム22とプリズ
ム23との間を、外気に通じたエアギャップG2として
いる。これにより、プリズム22及び23の全反射特性
が利用できるので、反射膜M2を用いた場合とほぼ同様
になり、上記第3実施例の効果が得られる。エアギャッ
プG2は、光の波長に比し充分長ければ良く、0.1m
mもあれば充分である。
(A)の反射膜M2の替わりに、プリズム22とプリズ
ム23との間を、外気に通じたエアギャップG2として
いる。これにより、プリズム22及び23の全反射特性
が利用できるので、反射膜M2を用いた場合とほぼ同様
になり、上記第3実施例の効果が得られる。エアギャッ
プG2は、光の波長に比し充分長ければ良く、0.1m
mもあれば充分である。
【0049】この偏光分離・変換素子20Dは、エアギ
ャップG2を用いているので、その両側の部分を別個に
製造して組み立てれば良く、第3実施例の偏光照明装置
よりも歩留りが向上する。 [第5実施例]図3(A)において、s偏光S3は無駄
となる。この無駄を省くために、第5実施例の偏光照明
装置では、図6(A)に示す如く、偏光分離・変換素子
20Eを光軸に沿った方向の前段20E1と後段20E
2との2段構成とし、さらに、前段20E1の外面と後
段20E2の内面とが同一面内となるように、後段20
E2を光軸側へ寄せている。
ャップG2を用いているので、その両側の部分を別個に
製造して組み立てれば良く、第3実施例の偏光照明装置
よりも歩留りが向上する。 [第5実施例]図3(A)において、s偏光S3は無駄
となる。この無駄を省くために、第5実施例の偏光照明
装置では、図6(A)に示す如く、偏光分離・変換素子
20Eを光軸に沿った方向の前段20E1と後段20E
2との2段構成とし、さらに、前段20E1の外面と後
段20E2の内面とが同一面内となるように、後段20
E2を光軸側へ寄せている。
【0050】前段20E1は、図1(A)の偏光分離・
変換素子20Aとサイズを除き同一構成である。偏光分
離・変換素子20Eの内側のプリズム25Aは、光軸側
へ寄せた分だけ幅が広くなっており、プリズム24のそ
れの2倍となっている。プリズム25Aと、その外側の
プリズム26とは、偏光分離膜D6を介して接合されて
いる。プリズム25A及び26の、偏光分離膜D6と反
対側の面には、それぞれ反射膜M5及びM7が被着され
ている。
変換素子20Aとサイズを除き同一構成である。偏光分
離・変換素子20Eの内側のプリズム25Aは、光軸側
へ寄せた分だけ幅が広くなっており、プリズム24のそ
れの2倍となっている。プリズム25Aと、その外側の
プリズム26とは、偏光分離膜D6を介して接合されて
いる。プリズム25A及び26の、偏光分離膜D6と反
対側の面には、それぞれ反射膜M5及びM7が被着され
ている。
【0051】光源10の前面の領域Cからプリズム25
Aに垂直入射した非偏光L3は、反射膜M5で反射さ
れ、偏光分離膜D6で透過s偏光S5と反射p偏光P9
とに分離される。s偏光S5は、反射膜M7で反射され
てp偏光P9と平行になり、偏光変換板C3を通ってp
偏光P10になる。照度LXB及び平均化照度ALXB
は、両端部を除き図3(B)のそれらとほぼ同じにな
る。
Aに垂直入射した非偏光L3は、反射膜M5で反射さ
れ、偏光分離膜D6で透過s偏光S5と反射p偏光P9
とに分離される。s偏光S5は、反射膜M7で反射され
てp偏光P9と平行になり、偏光変換板C3を通ってp
偏光P10になる。照度LXB及び平均化照度ALXB
は、両端部を除き図3(B)のそれらとほぼ同じにな
る。
【0052】この第5実施例によれば、上記第2実施例
の無駄なs偏光S3の発生が防止されることにより、光
源10から放射された光をより有効に利用することがで
きる。 [第6実施例]図4(A)の、対称面から2番目の偏光
分離膜D2の替わりに反射膜M2を用いる考え方は、上
記第5実施例に対しても適用でき、これを第6実施例と
して図7(A)及び(B)に示す。
の無駄なs偏光S3の発生が防止されることにより、光
源10から放射された光をより有効に利用することがで
きる。 [第6実施例]図4(A)の、対称面から2番目の偏光
分離膜D2の替わりに反射膜M2を用いる考え方は、上
記第5実施例に対しても適用でき、これを第6実施例と
して図7(A)及び(B)に示す。
【0053】偏光分離・変換素子20Fは、図6(A)
の偏光分離膜D2を反射膜M2で置換した構成となって
いる。図7(B)を図6(B)と比較すれば明らかなよ
うに、これにより、第3実施例の場合と同様の効果が得
られ、本実施例の中では最も段差間の長さが短く且つ段
差が小さくなり、幅Lを第1実施例の場合の1/3程度
にすることができる。
の偏光分離膜D2を反射膜M2で置換した構成となって
いる。図7(B)を図6(B)と比較すれば明らかなよ
うに、これにより、第3実施例の場合と同様の効果が得
られ、本実施例の中では最も段差間の長さが短く且つ段
差が小さくなり、幅Lを第1実施例の場合の1/3程度
にすることができる。
【0054】なお、反射膜M2の替わりに、エアギャッ
プを用いてもよいことは勿論である。 [第7実施例]図4(A)の、対称面から2番目の偏光
分離膜D2の替わりに反射膜M2を用いる考え方は、よ
り少ない数のプリズムで偏光分離・変換素子を構成する
場合にも適用可能であり、これを第7実施例として図8
(A)及び(B)に示す。
プを用いてもよいことは勿論である。 [第7実施例]図4(A)の、対称面から2番目の偏光
分離膜D2の替わりに反射膜M2を用いる考え方は、よ
り少ない数のプリズムで偏光分離・変換素子を構成する
場合にも適用可能であり、これを第7実施例として図8
(A)及び(B)に示す。
【0055】偏光分離・変換素子20Gは、偏光分離・
変換素子20Cとプリズムサイズが同一であるが、偏光
分離・変換素子20Cの両側のプリズムを省略し、偏光
分離膜D3の替わりに反射膜M3を用い、偏光変換板C
2の幅を半分にした偏光変換板C1を用いて、構成を簡
単化している。図8(B)を図4(B)と比較すれば明
らかなように、これにより、第3実施例の場合と同様の
効果が得られる。
変換素子20Cとプリズムサイズが同一であるが、偏光
分離・変換素子20Cの両側のプリズムを省略し、偏光
分離膜D3の替わりに反射膜M3を用い、偏光変換板C
2の幅を半分にした偏光変換板C1を用いて、構成を簡
単化している。図8(B)を図4(B)と比較すれば明
らかなように、これにより、第3実施例の場合と同様の
効果が得られる。
【0056】非偏光L2は、反射膜M2及びM3で反射
され、そのs偏光成分は無駄となるが、光源10の前面
両端部の、強度が比較的弱い光であるので、その無駄は
小さく、その替わりに、偏光分離・変換素子20Gが簡
単になるという効果が得られる。 [第8実施例]図9は、第8実施例の偏光照明装置を示
す。この偏光分離・変換素子20Hは、図8(A)の反
射膜M2の替わりにエアギャップG2を用いている。
され、そのs偏光成分は無駄となるが、光源10の前面
両端部の、強度が比較的弱い光であるので、その無駄は
小さく、その替わりに、偏光分離・変換素子20Gが簡
単になるという効果が得られる。 [第8実施例]図9は、第8実施例の偏光照明装置を示
す。この偏光分離・変換素子20Hは、図8(A)の反
射膜M2の替わりにエアギャップG2を用いている。
【0057】この第8実施例の効果は、上記第7実施例
の効果と同様である。 [第9実施例]図10は、第9実施例の偏光照明装置を
示す。この偏光分離・変換素子20Iは、図16(A)
の三角柱のプリズム21を台形柱とし、その幅を広くす
ることにより、両側の22Aの幅を狭くして、偏光分離
・変換素子20Iの厚みを図16(A)の場合の2/3
としている。
の効果と同様である。 [第9実施例]図10は、第9実施例の偏光照明装置を
示す。この偏光分離・変換素子20Iは、図16(A)
の三角柱のプリズム21を台形柱とし、その幅を広くす
ることにより、両側の22Aの幅を狭くして、偏光分離
・変換素子20Iの厚みを図16(A)の場合の2/3
としている。
【0058】偏光分離・変換素子20Iの中央部分を通
る光は非偏光となるので、無駄が生ずるが、図10
(B)に示す如く、段差部が両端部のみに存在するの
で、X=Lのときの平均化照度ALXBは、光軸付近で
図16(B)に示すような凹部が無く、白色ランプ11
の電力を高くすることにより、より見やすい画像が得ら
れる。
る光は非偏光となるので、無駄が生ずるが、図10
(B)に示す如く、段差部が両端部のみに存在するの
で、X=Lのときの平均化照度ALXBは、光軸付近で
図16(B)に示すような凹部が無く、白色ランプ11
の電力を高くすることにより、より見やすい画像が得ら
れる。
【0059】[第10実施例]図11(A)及び(B)
は、第10実施例の偏光照明装置を示す。偏光分離・変
換素子20Iに用いられている光学接着剤の耐熱性は1
50°C程度であり、また、上述のように紫外線で光学
接着剤が劣化するので、白色ランプ11の電力及び空冷
能力に応じ、偏光分離・変換素子20Iを光源10から
離して配置する必要がある。このため、光源10から放
射される光のうち、一部が偏光分離・変換素子20Iの
外側へ漏れる。
は、第10実施例の偏光照明装置を示す。偏光分離・変
換素子20Iに用いられている光学接着剤の耐熱性は1
50°C程度であり、また、上述のように紫外線で光学
接着剤が劣化するので、白色ランプ11の電力及び空冷
能力に応じ、偏光分離・変換素子20Iを光源10から
離して配置する必要がある。このため、光源10から放
射される光のうち、一部が偏光分離・変換素子20Iの
外側へ漏れる。
【0060】そこで、この漏れ光を反射させて有効利用
するために、図11(A)に示す如く偏光分離・変換素
子20Iの外側に、偏光分離・変換素子20Iと同一対
称面を有する凹面鏡61を配置している。凹面鏡61
は、例えばソーダガラスの凹面に誘電体多層膜を被着し
た構成である。また、図11(B)に示す如く、偏光変
換板C1に斜め入射した光も無駄な光となる。
するために、図11(A)に示す如く偏光分離・変換素
子20Iの外側に、偏光分離・変換素子20Iと同一対
称面を有する凹面鏡61を配置している。凹面鏡61
は、例えばソーダガラスの凹面に誘電体多層膜を被着し
た構成である。また、図11(B)に示す如く、偏光変
換板C1に斜め入射した光も無駄な光となる。
【0061】そこで、偏光分離・変換素子20Iから出
射される直線偏光を妨げないように、偏光分離・変換素
子20I及び光軸から離れた位置に、偏光分離・変換素
子20Iと同一対称面を有する凹面鏡62を配置してい
る。 [第11実施例]図2において、偏光分離・変換素子2
0AB、20AR及び20AGを光源10側に配置でき
れば、これらを1つにすることができるので、構成が簡
単になる。耐熱性に関しては、空冷能力を上げ、かつ、
赤外線カット率を上げることによりその問題を解消でき
る。しかし、従来のUV&IRカットフィルタ13で
は、上述のように偏光分離・変換素子に対する紫外線カ
ット率が充分ではなく問題となる。
射される直線偏光を妨げないように、偏光分離・変換素
子20I及び光軸から離れた位置に、偏光分離・変換素
子20Iと同一対称面を有する凹面鏡62を配置してい
る。 [第11実施例]図2において、偏光分離・変換素子2
0AB、20AR及び20AGを光源10側に配置でき
れば、これらを1つにすることができるので、構成が簡
単になる。耐熱性に関しては、空冷能力を上げ、かつ、
赤外線カット率を上げることによりその問題を解消でき
る。しかし、従来のUV&IRカットフィルタ13で
は、上述のように偏光分離・変換素子に対する紫外線カ
ット率が充分ではなく問題となる。
【0062】図12は、第11実施例の偏光照明装置を
示す。偏光分離・変換素子20Aは、図1(A)に示す
ものと同一構成である。凹面鏡63は、図11(A)の
凹面鏡61の変形例であり、プリズム24に斜め入射す
る無駄な光も凹面鏡63で反射体12へ戻している。U
V&IRカットフィルタ13Aは、紫外線を吸収するガ
ラス板14、例えば重金属を含むフリント系ガラスの一
面に、紫外線カットフィルタ15を被着し、その反対側
の面に赤外線カットフィルタ16を被着している。紫外
線カットフィルタ15及び赤外線カットフィルタ16は
誘電体多層膜で形成することができる。
示す。偏光分離・変換素子20Aは、図1(A)に示す
ものと同一構成である。凹面鏡63は、図11(A)の
凹面鏡61の変形例であり、プリズム24に斜め入射す
る無駄な光も凹面鏡63で反射体12へ戻している。U
V&IRカットフィルタ13Aは、紫外線を吸収するガ
ラス板14、例えば重金属を含むフリント系ガラスの一
面に、紫外線カットフィルタ15を被着し、その反対側
の面に赤外線カットフィルタ16を被着している。紫外
線カットフィルタ15及び赤外線カットフィルタ16は
誘電体多層膜で形成することができる。
【0063】ここで、誘電体多層膜の紫外線カットフィ
ルタ15の紫外線カット率はその厚みに比例してどこま
でも増加させることはできないが、ガラス板14のそれ
は厚みに比例するという利点を有する。一方、ガラス板
14は紫外線を吸収して発熱するが、誘電体多層膜の紫
外線カットフィルタ15は殆ど紫外線を吸収しないとい
う利点を有する。
ルタ15の紫外線カット率はその厚みに比例してどこま
でも増加させることはできないが、ガラス板14のそれ
は厚みに比例するという利点を有する。一方、ガラス板
14は紫外線を吸収して発熱するが、誘電体多層膜の紫
外線カットフィルタ15は殆ど紫外線を吸収しないとい
う利点を有する。
【0064】光学接着剤を変質させるのは、波長350
nm以下の紫外線である。光学接着剤の劣化を防止する
ためには、この波長域の紫外線を10-2μW/cm2以
下にする必要がある。この紫外線の強度は、電力250
W、外形100mmのメタルハライドランプ11の場
合、ランプ11から50mm離れた位置で103μW/
cm2程度である。したがって、ランプ11からの波長
350nm以下の紫外線を0.001%以下にする必要
がある。
nm以下の紫外線である。光学接着剤の劣化を防止する
ためには、この波長域の紫外線を10-2μW/cm2以
下にする必要がある。この紫外線の強度は、電力250
W、外形100mmのメタルハライドランプ11の場
合、ランプ11から50mm離れた位置で103μW/
cm2程度である。したがって、ランプ11からの波長
350nm以下の紫外線を0.001%以下にする必要
がある。
【0065】誘電体多層膜の紫外線カットフィルタ15
の上記紫外線の透過率は1%程度であり、入射紫外線
は、紫外線カットフィルタ15で殆ど反射され、反射さ
れた紫外線の大部分は、凹ガラスに紫外線を透過するよ
うに誘電体多層膜が被着された反射体12を透過する。
ガラス板14として厚み10mmのSF11(HOYA製)
を用いた場合には、その上記紫外線の透過率は0.01
%となる。したがって、UV&IRカットフィルタ13
を透過する有害な紫外線は許容量の1/10程度にな
る。また、紫外線カットフィルタ15で紫外線の大部分
がカットされるので、ガラス板14が紫外線を吸収する
ことによる発熱は小さく、問題ない。
の上記紫外線の透過率は1%程度であり、入射紫外線
は、紫外線カットフィルタ15で殆ど反射され、反射さ
れた紫外線の大部分は、凹ガラスに紫外線を透過するよ
うに誘電体多層膜が被着された反射体12を透過する。
ガラス板14として厚み10mmのSF11(HOYA製)
を用いた場合には、その上記紫外線の透過率は0.01
%となる。したがって、UV&IRカットフィルタ13
を透過する有害な紫外線は許容量の1/10程度にな
る。また、紫外線カットフィルタ15で紫外線の大部分
がカットされるので、ガラス板14が紫外線を吸収する
ことによる発熱は小さく、問題ない。
【0066】このようにして、紫外線カットフィルタと
ガラス板との紫外線に対する上記短所が他方の上記長所
で補われる。このUV&IRカットフィルタ13Aを用
いることにより、図13に示す如く、偏光分離・変換素
子20AをUV&IRカットフィルタ13Aに接近させ
て配置することができ、1つの偏光分離・変換素子20
Aのみ用いればよいので、この意味でUV&IRカット
フィルタ13Aの紫外線カット率向上の意義は大きい。
ガラス板との紫外線に対する上記短所が他方の上記長所
で補われる。このUV&IRカットフィルタ13Aを用
いることにより、図13に示す如く、偏光分離・変換素
子20AをUV&IRカットフィルタ13Aに接近させ
て配置することができ、1つの偏光分離・変換素子20
Aのみ用いればよいので、この意味でUV&IRカット
フィルタ13Aの紫外線カット率向上の意義は大きい。
【0067】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、上記実施例では偏光分離・変換素子が
光軸を通る対称面を有している構造を説明したが、この
対称面の一方側のみの構造であってもよい。また、p偏
光及びs偏光は偏光分離面に対するものであるので、p
偏光とs偏光の透過及び反射を上記各実施例の場合の逆
にした構成であってもよい。偏光分離・変換素子の出射
面での偏光変換板の取付位置を非取付位置と逆にすれ
ば、偏光面が90゜異なる直線偏光が得られる。
まれる。例えば、上記実施例では偏光分離・変換素子が
光軸を通る対称面を有している構造を説明したが、この
対称面の一方側のみの構造であってもよい。また、p偏
光及びs偏光は偏光分離面に対するものであるので、p
偏光とs偏光の透過及び反射を上記各実施例の場合の逆
にした構成であってもよい。偏光分離・変換素子の出射
面での偏光変換板の取付位置を非取付位置と逆にすれ
ば、偏光面が90゜異なる直線偏光が得られる。
【0068】幅Wは、偏光分離・変換素子の入射面での
実質的な光束入射幅であって、必ずしも光源10の前面
幅に一致しない。また、上記1つのプリズムを、2つ以
上のプリズムを重ね合わせて構成したものであってもよ
い。最も外側のプリズムの最も外側の面に形成された反
射膜、例えば図1(A)の反射膜M4を形成せずに、プ
リズムの全反射を反射手段とした構成であってもよい。
実質的な光束入射幅であって、必ずしも光源10の前面
幅に一致しない。また、上記1つのプリズムを、2つ以
上のプリズムを重ね合わせて構成したものであってもよ
い。最も外側のプリズムの最も外側の面に形成された反
射膜、例えば図1(A)の反射膜M4を形成せずに、プ
リズムの全反射を反射手段とした構成であってもよい。
【0069】さらに、偏光分離・変換素子のプリズム出
射面に偏光変換板を配置せずに、プリズム出射面側に他
のプリズム又はミラーを配置して光を折り曲げた後に、
偏光変換板で偏光面を90゜回転させて同一直線偏光に
揃える構成であってもよい。
射面に偏光変換板を配置せずに、プリズム出射面側に他
のプリズム又はミラーを配置して光を折り曲げた後に、
偏光変換板で偏光面を90゜回転させて同一直線偏光に
揃える構成であってもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明した如く、第1発明に係る偏光
分離・変換素子によれば、従来の偏光分離手段と反射手
段との間隔よりも偏光分離手段の間隔を短くすることが
できるので、これに比例して偏光分離・変換素子を薄く
することができ、偏光分離・変換素子の小型化且つ軽量
化が達成されるという効果を奏し、この偏光分離・変換
素子を用いた第2発明の偏光照明装置及び第3発明の投
射型表示装置の小型化及び軽量化に寄与するところが大
きい。また、この薄型化により、投射型表示装置におい
て光源とライトバルブとの間の行路長を短くできるの
で、ライトバルブの入射面照度が向上してより明るい画
像を得ることができ、換言すれば、光源の電力を低減で
きるという効果を奏する。
分離・変換素子によれば、従来の偏光分離手段と反射手
段との間隔よりも偏光分離手段の間隔を短くすることが
できるので、これに比例して偏光分離・変換素子を薄く
することができ、偏光分離・変換素子の小型化且つ軽量
化が達成されるという効果を奏し、この偏光分離・変換
素子を用いた第2発明の偏光照明装置及び第3発明の投
射型表示装置の小型化及び軽量化に寄与するところが大
きい。また、この薄型化により、投射型表示装置におい
て光源とライトバルブとの間の行路長を短くできるの
で、ライトバルブの入射面照度が向上してより明るい画
像を得ることができ、換言すれば、光源の電力を低減で
きるという効果を奏する。
【0071】第1発明の第1態様によれば、互いに平行
な偏光分離面が非対称な場合の半分になるので、互いに
平行な偏光分離手段が多くなることにより異なる偏光が
混じるのを少なくすることができるという効果を奏す
る。第1発明の第3態様によれば、偏光分離・変換素子
の出射面中央部において、照度分布の段差部間の長さ
が、反射手段を第2偏光分離手段で置換した構成の場合
の略半分となり、かつ、その段差が、該置換をした場合
よりも小さくなるので、この偏光分離・変換素子で偏光
照明装置を構成し、この偏光照明装置を投射型表示装置
に用いた場合に、該置換をした場合よりも、スクリーン
上での投射画像の解像度を向上させることができ、色ず
れを低減することができ、かつ、スクリーン中央部でよ
り明るく見やすい画像を得ることができ、したがって、
投射型表示装置の表示品質を向上させることができると
いう効果を奏する。また、一般に、反射手段の方が偏光
分離手段よりも構成が簡単であり、かつ、偏光分離手段
よりも反射率が高いので、好ましい。
な偏光分離面が非対称な場合の半分になるので、互いに
平行な偏光分離手段が多くなることにより異なる偏光が
混じるのを少なくすることができるという効果を奏す
る。第1発明の第3態様によれば、偏光分離・変換素子
の出射面中央部において、照度分布の段差部間の長さ
が、反射手段を第2偏光分離手段で置換した構成の場合
の略半分となり、かつ、その段差が、該置換をした場合
よりも小さくなるので、この偏光分離・変換素子で偏光
照明装置を構成し、この偏光照明装置を投射型表示装置
に用いた場合に、該置換をした場合よりも、スクリーン
上での投射画像の解像度を向上させることができ、色ず
れを低減することができ、かつ、スクリーン中央部でよ
り明るく見やすい画像を得ることができ、したがって、
投射型表示装置の表示品質を向上させることができると
いう効果を奏する。また、一般に、反射手段の方が偏光
分離手段よりも構成が簡単であり、かつ、偏光分離手段
よりも反射率が高いので、好ましい。
【0072】第1発明の第4態様によれば、第2の偏光
分離・変換素子の最内面に形成された反射手段により、
第1の偏光分離・変換素子の最外面側の偏光分離手段に
入射することによる異なる偏光の混じりを防止でき、光
源から放射された光をより有効に利用することができる
という効果を奏する。第1発明の第5態様によれば、偏
光分離面が第1柱状プリズムの斜面のみであるので、構
成が簡単になるという効果を奏し、さらに、上記第3態
様の効果も得られる。
分離・変換素子の最内面に形成された反射手段により、
第1の偏光分離・変換素子の最外面側の偏光分離手段に
入射することによる異なる偏光の混じりを防止でき、光
源から放射された光をより有効に利用することができる
という効果を奏する。第1発明の第5態様によれば、偏
光分離面が第1柱状プリズムの斜面のみであるので、構
成が簡単になるという効果を奏し、さらに、上記第3態
様の効果も得られる。
【0073】第1発明の第6態様によれば、断面台形の
柱状プリズムを断面直角二等辺三角形の柱状プリズムよ
り薄くすることができるので、簡単な構成で偏光分離・
変換素子を薄くすることができるという効果を奏する。
第2発明の第1態様においては、誘電体多層膜の紫外線
カット率はその厚みに比例してどこまでも増加させるこ
とはできないが、ガラス板のそれは厚みに比例するとい
う利点を有し、一方、ガラス板は紫外線を吸収して発熱
するが、誘電体多層膜の紫外線カットフィルタは殆ど紫
外線を吸収しないという利点を有するので、入射紫外線
の大部分を紫外線カットフィルタで除去した後に、紫外
線カット率がより高いガラス板でさらに紫外線をカット
することにより、紫外線カットフィルタとガラス板の紫
外線に対する短所が他方の長所で補われて、UV&IR
カットフィルタの紫外線吸収による発熱が小さく、か
つ、偏光分離・変換素子を光源の近くに配置しても偏光
分離・変換素子に用いられている光学接着剤の劣化を防
止することが可能となるという効果を奏し、この偏光照
明装置を投射型表示装置に用いた場合に3原色の各光路
中に偏光分離・変換素子を配置する必要がなくなり、投
射型表示装置の構成の簡単化、低価格化、小型化及び軽
量化に寄与するところが大きい。
柱状プリズムを断面直角二等辺三角形の柱状プリズムよ
り薄くすることができるので、簡単な構成で偏光分離・
変換素子を薄くすることができるという効果を奏する。
第2発明の第1態様においては、誘電体多層膜の紫外線
カット率はその厚みに比例してどこまでも増加させるこ
とはできないが、ガラス板のそれは厚みに比例するとい
う利点を有し、一方、ガラス板は紫外線を吸収して発熱
するが、誘電体多層膜の紫外線カットフィルタは殆ど紫
外線を吸収しないという利点を有するので、入射紫外線
の大部分を紫外線カットフィルタで除去した後に、紫外
線カット率がより高いガラス板でさらに紫外線をカット
することにより、紫外線カットフィルタとガラス板の紫
外線に対する短所が他方の長所で補われて、UV&IR
カットフィルタの紫外線吸収による発熱が小さく、か
つ、偏光分離・変換素子を光源の近くに配置しても偏光
分離・変換素子に用いられている光学接着剤の劣化を防
止することが可能となるという効果を奏し、この偏光照
明装置を投射型表示装置に用いた場合に3原色の各光路
中に偏光分離・変換素子を配置する必要がなくなり、投
射型表示装置の構成の簡単化、低価格化、小型化及び軽
量化に寄与するところが大きい。
【図1】本発明の第1実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図2】図1の偏光照明装置が適用された投射型表示装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図5】本発明の第4実施例の偏光照明装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図6】本発明の第5実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図7】本発明の第6実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図8】本発明の第7実施例の偏光照明装置の構成及び
作用を示す図である。
作用を示す図である。
【図9】本発明の第8実施例の偏光照明装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図10】本発明の第9実施例の偏光照明装置の構成及
び作用を示す図である。
び作用を示す図である。
【図11】本発明の第10実施例の偏光照明装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図12】本発明の第11実施例の偏光照明装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図13】図12の偏光照明装置が適用された投射型表
示装置の構成を示す図である。
示装置の構成を示す図である。
【図14】従来の偏光照明装置の構成及び作用を示す図
である。
である。
【図15】図14の偏光照明装置が適用された投射型表
示装置の概略構成を示す図である。
示装置の概略構成を示す図である。
【図16】従来の他の偏光照明装置の構成及び作用を示
す図である。
す図である。
10 光源 13、13A UV&IRカットフィルタ 14 ガラス板 15 紫外線カットフィルタ 16 赤外線カットフィルタ 20X、20Y、20A〜20I 偏光分離・変換素子 21〜26 プリズム M1〜M7 反射膜 D1〜D6 偏光分離膜 C1〜C3 偏光変換板 41、41R、41G、41B 液晶ライトバルブ 42 投射レンズ P1〜P9、P10 p偏光 S1〜S5 s偏光 G2 エアギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甫立 真理 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 林 啓二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 小林 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 猛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 入射光を第1面において、透過光が第1
直線偏光となり反射光が第2直線偏光となり且つ該第1
直線偏光と該第2直線偏光の偏光面が互いに略直角にな
るように、該透過光と該反射光とに分離するための第1
偏光分離手段と、 入射光を該第1面と略平行な第2面において、透過光が
該第2直線偏光となり反射光が該第1直線偏光となるよ
うに、該透過光と該反射光とに分離するための第2偏光
分離手段と、 該第1面と略平行な第3面で反射するための反射手段
と、 該第1直線偏光と該第2偏光との一方を他方に変換する
ための偏光変換手段と、 を有し、該第1偏光分離手段と該第2偏光分離手段とが
2以上配置され、少なくともその一端側に該反射手段が
配置され、該反射手段を介さずに隣合う偏光分離手段の
一方が該第1偏光分離手段で他方が該第2偏光分離手段
であり、該第1偏光分離手段及び該第2偏光分離手段か
らの互いに略平行な出射光が該第1直線偏光と該第2偏
光との一方になるように、該偏光変換手段が配置されて
いることを特徴とする偏光分離・変換素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の偏光分離・変換素子が1
対、略面対称に配置され、その対称面に最も近い偏光分
離手段が前記第1偏光分離手段であることを特徴とする
請求項1記載の偏光分離・変換素子。 - 【請求項3】 前記対称面に最も近い前記第1偏光分離
手段は、断面が略直角2等辺3角形でその隣合う辺の長
さがa及び略√2aである第1柱状プリズムと、断面
が、1つの内角が略45゜で隣合う辺がa及び略a/
(√2)である平行4辺形の第2柱状プリズムとが、同
一形状の面を対向させ誘電体多層膜を介して接合された
構成であり、 その他の前記偏光分離手段は、該第2柱状プリズムと同
一形状の2つのプリズムが、同一形状の面を対向させ誘
電体多層膜を介して接合された構成である、 ことを特徴とする請求項2記載の偏光分離・変換素子。 - 【請求項4】 前記対称面に最も近い前記第1偏光分離
手段に、前記反射手段が隣合って配置されていることを
特徴とする請求項2又は3記載の偏光分離・変換素子。 - 【請求項5】 前記偏光分離・変換素子を第1の偏光分
離・変換素子とするその最外面を含む面内に、最内面を
略一致させ且つ該最内面が該最外面と重ならずに光軸寄
りにほぼ連続して第2の偏光分離・変換素子が配置さ
れ、該最内面に前記反射手段が形成され、該第2の偏光
分離・変換素子には、該第1の偏光分離・変換素子の該
最外面の最も外側の辺を通り前記対称面に平行な面の外
側に、前記第1偏光分離手段又は前記第2偏光分離手段
が配置されていることを特徴とする請求項3又は4記載
の偏光分離・変換素子。 - 【請求項6】 前記対称面に最も近い前記第1偏光分離
手段は、断面が直角2等辺3角形でその隣合う辺の長さ
がa及び略√2aである第1柱状プリズムと、断面が、
1つの内角が略45゜で隣合う辺の長さがa及び略a/
(√2)である平行4辺形の第2柱状プリズムとが、同
一形状の面を対向させ誘電体多層膜を介して接合された
構成であり、 該第2柱状プリズムにこれと同一形状のプリズムが同一
形状の面を対向させ反射手段を介して配置され、該同一
形状のプリズムの、該反射手段と反対側の面に第2の反
射手段が形成されている、 ことを特徴とする請求項2記載の偏光分離・変換素子。 - 【請求項7】 前記対称面に最も近い前記第1偏光分離
手段は、断面が、対向する斜辺の長さが√2aの台形で
ある第3柱状プリズムと、断面が、1つの内角が略45
゜で隣合う辺の長さが略a及びa/(√2)である平行
4辺形の第2柱状プリズムとが、同一形状の面を対向さ
せ誘電体多層膜を介して接合された構成であり、 該第2柱状プリズムの、該誘電体多層膜と反対側の面に
前記反射手段が形成されている、 ことを特徴とする請求項2記載の偏光分離・変換素子。 - 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
偏光分離・変換素子と、 該偏光分離・変換素子の入射面に非偏光を入射させる光
源と、 を有することを特徴とする偏光照明装置。 - 【請求項9】 前記光源と前記偏光分離・変換素子との
間の光路中にUV&IRカットフィルタが配置され、該
UV&IRカットフィルタは、 波長350nm以下の紫外線を吸収する物質を含むガラ
ス板と、 該ガラス板の、該光源からの光が入射される面に誘電体
多層膜が被着された紫外線カットフィルタと、 該ガラス板の、該紫外線カットフィルタと反対側の面に
誘電体多層膜が被着された赤外線カットフィルタと、 を有し、該ガラス板は、紫外線カット率が該紫外線カッ
トフィルタのそれよりも大きい厚みを有することを特徴
とする請求項8記載の偏光照明装置。 - 【請求項10】 請求項8又は9記載の偏光照明装置
と、 該偏光照明装置からの直線偏光が入射され、映像入寮信
号に応じて直線偏光透過率が変化するライトバルブと、 該ライトバルブからの直線偏光をスクリーン上に投射さ
せるための投影レンズと、 を有することを特徴とする投射型表示装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6275632A JPH08114765A (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置 |
| TW084110727A TW297102B (ja) | 1994-10-15 | 1995-10-12 | |
| US08/543,607 US5764412A (en) | 1994-10-15 | 1995-10-16 | Polarization separation/conversion device for polarized lighting apparatus and projection display unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6275632A JPH08114765A (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08114765A true JPH08114765A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17558171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6275632A Withdrawn JPH08114765A (ja) | 1994-10-15 | 1994-10-15 | 偏光分離・変換素子並びにこれを用いた偏光照明装置及び投射型表示装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5764412A (ja) |
| JP (1) | JPH08114765A (ja) |
| TW (1) | TW297102B (ja) |
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