JPH11288083A - 感光性組成物および感光性平版印刷版 - Google Patents
感光性組成物および感光性平版印刷版Info
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- JPH11288083A JPH11288083A JP9317998A JP9317998A JPH11288083A JP H11288083 A JPH11288083 A JP H11288083A JP 9317998 A JP9317998 A JP 9317998A JP 9317998 A JP9317998 A JP 9317998A JP H11288083 A JPH11288083 A JP H11288083A
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Abstract
ム色素を含む感光性組成物を提供する。 【解決手段】 (チオ)ピリリウム色素の特定位置に特
定範囲のアルキル基を導入したものを用いる。
Description
リウム色素を含む感光性組成物に関する。更に詳しく
は、YAG等の近赤外レーザーを用いた直接製版に好適
な感光性組成物および感光性平版印刷版に関する。
い、デジタル画像情報から、銀塩マスクフィルムへの出
力を行なわずに、レーザー光あるいはサーマルヘッド等
により、直接レジスト画像を形成する感光または感熱ダ
イレクト製版システムが注目されている。特に、高出力
の半導体レーザーやYAGリーザーを用いる、高解像度
のレーザー感光ダイレクト製版システムは、小型化、製
版作業時の環境光や版材コストの面から、その実現が強
く望まれていた。
を利用した画像形成方法としては、昇華転写色素を利用
し色材画像を形成する方法ならびに平版を作成する方法
などが知られている。後者においては、例えば、ジアゾ
化合物の架橋反応を利用し、平版印刷版を作成する方法
(例えば、特開昭52−151024号、特公平2−5
1732号、特開昭50−15603号、特公平3−3
4051号、特公昭61−21831号、特公昭60−
12939号、米国特許第3664737号の公報また
は明細書等参照)、ニトロセルロースの分解反応を利用
し、平版印刷版を作製する方法(例えば、特開昭50−
102403号、特開昭50−102401号等の公報
参照)等が知られている。
長光線吸収色素を組み合せた技術が散見される様になっ
た。例えば特開平6−43633号明細書には特定なス
クアリリウム色素に光酸発生剤およびバインダー等を組
み合せた感光材料が開示されている。また、更にこれに
類する技法として赤外線吸収色素、潜伏性ブレンステッ
ド酸、レゾール樹脂およびノボラック樹脂を含む感光層
を半導体レーザー等により像状に露光し平版印刷版を作
製する技術が提案されており(特開平7−20629号
明細書)、更に、前記潜伏性ブレンステッド酸に代えs
−トリアジン化合物を用いる技術も開示されている(特
開平7−271029号明細書)。
いては赤外線の照射により加熱して感光材の結晶性を変
化させるレジスト材およびそれを利用したパターン形成
方法が開示されている。これらは主として波長830n
m付近またはそれ以下の半導体レーザーを光源に用いた
技術であるが、一方、これより長波長、例えば、106
4nmのYAGレーザー等に対応した好適な感光材料は
それの強い要請があるにもかかわらず余り報告がなされ
ていない。かような状況に鑑み、我々は既にいくつかの
提案を行なってきた(特願平9−13880号、特願平
9−205789号各明細書など)。
細に検討を加えていく過程でいくつかの問題点、特にそ
の組成物の主要成分である(チオ)ピリリウム色素に関
する課題が見い出された。その第一点はこれらの色素は
一般的に溶媒や感光層中での溶解性が不十分であった。
更に、光源レーザーとの波長的マッチングや調製収率等
も合わせ満足し得る色素が得にくかった点などである。
の目的は溶解特性に優れ近赤外光に好適に感応し得る
(チオ)ピリリウム色素を含む感光性組成物を見い出す
ことにあり、第2の目的は吸光度を充分有することによ
り高感度を与えしかもより容易に調製し得る前記色素を
含む感光性組成物を提供することにある。第3の目的は
特にYAGレーザーに好適に感応し得るポジ型感光性組
成物を供する事にある。
記の本発明の構成、即ち、一般式〔I〕で示される(チ
オ)ピリリウム色素を含有する感光性組成物。
原子又はアルキル基であるが、このうち少なくとも2個
は独立にC1 〜C12のアルキル基を示し、R5 およびR
6 は水素原子又はアルキル基であるが、このうち少なく
とも1個はC1 〜C8 のアルキル基を示す。R7 および
R8 は水素原子またはC1 〜C8 のアルキル基を示す
が、相互に結合してエチレンまたはプロピレン基を形成
していてもよい。R9 は水素原子またはハロゲン原子を
示し、Y1 およびY2 は酸素原子または硫黄原子を示
す。X- は対アニオンを表わす。〕により達成し得る。
する。一般に、(チオ)ピリリウム構造を有するポリメ
チン型色素〔以下(チオ)ピリリウム色素と呼ぶ〕はし
ばしば近赤外領域での効果的な光吸収能力を示し、感光
性組成物の成分として有用な化合物である。具体的なそ
れらの感光性組成物としては、例えば、近赤外光線を受
光した結果種々の機構、特に熱作用により画像を形成す
る種類のものが挙げられる。更に例えば、特願平9−1
3880号明細書に開示されている様なネガ型や特願平
9−205789号明細書に記載されている様なポジ型
の各感光性組成物は特に有用である。しかし、これらの
感光性組成物に配合される(チオ)ピリリウム色素に関
し、更に実用的見地から評価、検討を進めた結果、様々
な問題点が確認され、特に有用な(チオ)ピリリウム色
素は極く限定された範囲に限られる事が分った。第一の
問題点はそれら色素の溶解性である。特に塗布溶媒に対
する溶解性の不足に起因して、一般溶媒では溶解時に高
温加熱を要したり、溶解性の高い溶媒を選択した場合に
は乾燥ラインにおける廃ガス処理が困難であったり、溶
媒の沸点が高く感光層中に残留し易く膜物性の悪化を招
くなどの点が生じることが分った。第二の問題点はこれ
ら色素の不十分な合成収率や調製の難度の点である。第
三の問題点はそれの吸収波長の問題である。特に、最も
有用な波長であるYAGの1064nmに極大吸収をよ
り合致させた色素構造が感度面から有利であるがそれは
しばしば他の要求物性と両立し難い点である。以上の三
つの課題を同時にほぼ満たす(チオ)ピリリウム色素は
可なり限定された範囲の構造に限られる事が分った。そ
れらの構造は下記一般式〔I〕で示されるものである。
原子又はアルキル基であるが、このうち少なくとも2個
は独立にC1 〜C12のアルキル基を示し、R5 およびR
6 は水素原子又はアルキル基であるが、このうち少なく
とも1個はC1 〜C8 のアルキル基を示す。R7 および
R8 は水素原子またはC1 〜C8 のアルキル基を示す
が、相互に結合してエチレンまたはプロピレン基を形成
していてもよい。R9 は水素原子またはハロゲン原子を
示し、Y1 およびY2 は酸素原子または硫黄原子を示
す。X- は対アニオンを表わす。〕
細に説明する。先ず、R1 〜R4 に関してはそれらがア
ルコキシ基又はアルキル基の場合が調製し易いがそのア
ルコキシ基の場合、吸収波長が大幅に長波長シフトする
為極大吸収をYAGレーザーの波長に合致させにくい短
所を有している事が分った。また、それらがアルキル基
の場合、通常、C数の多い方が溶解性に有利な傾向を示
した。次に、R5 、R 6 の基がアルキル基である場合、
溶解性に有利であって特にC1 〜C4 の範囲ではC数の
多い方が有利であった。Y1 、Y2 に関しては調製し易
さの点から硫黄原子より酸素原子の方が反応工程が少な
く有利であった。R1 〜R6 のより好ましいもの、特
に、溶解性のより有利なものはR5 、R6 が異なってい
ても良いC 1 〜C6 、特に、C2 〜C6 のアルキル基で
ありR1 〜R4 の内少なくとも3個が独立にC1 〜
C8 、特に、C2 〜C8 のアルキル基であるものであっ
た。対アニオンとしては無機酸アニオン、例えば、Cl
- 、Br- 、I- 、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - 等
より有機酸アニオン、例えば、スルホン酸類、硫酸モノ
エステル類、テトラフェニルボレート、リン酸エステル
類、高級脂肪酸類、トリハロ酢酸類等のアニオンの方が
溶解性において有利であり、中でも、有機スルホン酸も
しくは硫黄モノエステルのアニオンが好ましい。
たは芳香族炭化水素のスルホン酸を意味しており、特に
置換基を有していても良い芳香族炭化水素、例えばナフ
タレンのスルホン酸が好ましい。また硫酸モノエステル
はアルキル硫酸モノエステルが好ましく、更に、ポリオ
キシエチレン構造を含むものがより好ましい。中央鎖部
のR7 〜R9 が水素原子の場合、YAGレーザー波長に
吸収がほぼ合致して有利であった。一方、R7 とR8 が
相互に結合しエチレンまたはプロピレン基を形成した場
合、合成収率と溶解性の点において若干有利であるが光
吸収率は不利であった。これらの本発明の(チオ)ピリ
リウム色素を具体的に例示するに、一般式〔I〕におい
て表1に記載した例が挙げられる。同表中および以下の
表においては、下記の略号を用いている。ポリメチン鎖
は
オン〔ペレックスNBL(花王社製)より誘導〕 Q2 −OSO3 - :アルキルフェノールポリオキシエチ
レン硫酸エステルアニオン〔レベノールWZ(花王社
製)より誘導〕 Q3 −OSO3 - :アルキルポリオキシエチレン硫酸エ
ステルアニオン〔サンノールDM1470(ライオン社
製)より誘導〕
従って調製し得る。また、これらは単独でも二種以上を
併用して用いる事もできるが溶解性、溶解安定性の面か
らは二種以上の併用の方が好ましい。また他の基本構造
の色素を混合使用する事も可能である。本発明の感光性
組成物中における本(チオ)ピリリウム色素の含有量は
その用途により異なるが、通常、全固型分中、好ましく
は0.1〜40重量%、より好ましくは0.5〜30重
量%、特に好ましくは1〜20重量%である。
本発明の感光性組成物について説明する。これに関して
は既に一部述べた様にそれに含まれる(チオ)ピリリウ
ム色素が照射された近赤外光線を吸収しそれの熱作用か
つ/または光化学反応を誘起し、その結果生ずる組成物
の変化を利用して画像等を形成し得るものであればその
形式や形態は特に限定されない。それには、例えば、ア
ブレーション、ピット形成、熱溶解転写、昇華転写が含
まれる。かような感光性組成物の別の例を具体的に例示
するに、先ず、特願平9−13880号明細書に記載さ
れている様なネガ型でいわゆる化学増幅型類似の組成物
が挙げられる。この感光性の反応機構は明確ではない
が、露光された光線を吸収した(チオ)ピリリウム色素
が光酸発生剤と何らかの反応を引き起こし触媒量の酸を
発生させる。次いで加熱工程を加えることによりその酸
の作用で架橋剤と樹脂とが結合、硬化するものと推定さ
れる。この引例特許に於てはその実施例に記載されてい
る様に(チオ)ピリリウム色素の低溶解性の為塗布溶媒
として止むを得ずクロロホルムを混合使用しているがこ
の溶媒は実ラインでは極めて扱い難い。これに対し本発
明による(チオ)ピリリウム色素は実ラインに適用し得
る一般溶媒単独で可能であり実用上非常に有効であるこ
とが分った。
としては前記の感光系よりもより高感度を示す新規なポ
ジ型感光性組成物が挙げられる。これについては本発明
の一般式[I]で示される特定の(チオ)ピリリウム色
素を除き、特願平9−205789号明細書等に詳細が
記載されている。即ち、本発明のポジ型感光性組成物
は、前記一般式[I]で示される(チオ)ピリリウム色
素およびアルカリ可溶性の高分子化合物を含むものであ
りその露光部において主として化学変化以外の変化によ
ってアルカリ現像液に対する溶解性が増大するポジ型感
光性組成物である。
外の変化によってアルカリ現像液に対する溶解性が増大
することは、例えば一旦光照射を行なった本発明の感光
性組成物を50℃付近で24時間加温した場合、露光直
後には増加した露光部のアルカリ可溶性が、しばしば露
光前に近い状態へ戻るという可逆現象がみられることか
らも推察できる。
化は、ポジ型感光性組成物の露光部に於けるアルカリ現
像液に対する溶解性(A)と、該露光部の加温後のアル
カリ現像液に対する溶解性(B)とがB<Aとなる性質
を有することにより確認できる。本発明のポジ型感光性
組成物が主として化学変化以外の変化によりポジ画像を
形成するメカニズムは必ずしも明らかではないが、光熱
変換分解物質によって吸収された光エネルギーが、熱に
変換され、その熱を受けた部分のアルカリ可溶性樹脂が
コンフォメーション変化等の何らかの化学変化以外の変
化を起こし、その部分のアルカリ可溶性が高まることに
よって、アルカリ現像液により画像が形成されるものと
考えられる。本発明のアルカリ可溶性高分子化合物とし
てはノボラック樹脂やポリビニルフェノール樹脂が好適
であり、具体的には、特願平9−205789号明細書
に記載のものが挙げられ、そのGPC測定によるポリス
チレン換算重量平均分子量は通常1,000〜50,0
00、好ましくは2,000〜20,000である。
ることができる。この(b)高分子化合物、(c)溶解
抑止剤成分及びその他の添加剤に関しては特願平9−2
05789号明細書において記載されているものをその
まま本発明組成物で好適に使用することができる。本感
光性組成物の機構に関してはなお不明確であるが、(チ
オ)ピリリウム色素が吸収した光線が熱に変換され高分
子の分子官能基の再配置がなされ、可溶化するものと推
定される。なお、ポジ型に関する上記特願平9−205
789号の実施例においても前記ネガ型に関する上記特
願平9−13880号のそれと同様の理由により、クロ
ロホルム混合溶媒が採用されている。
記したネガ型およびポジ型の感光性組成物が好ましい例
であるがこれらは更に、支持体上に塗布する事により得
られる、支持体上に上記感光性組成物からなる層を設け
てなる感光性平版印刷版として利用することができる。
これらは実用上、高い有用性、例えば、レーザー直接製
版に好適に適用し得る。
上記各成分を適当な溶媒に溶解して用いられる。溶媒と
しては、使用成分に対して十分な溶解度を持ち、良好な
塗膜性を与える溶媒であれば特に制限はないが、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブ
系溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコール
ジメチルエーテルなどのプロピレングリコール系溶媒、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、ジ
エチルオキサレート、ピルビン酸エチル、エチル−2−
ヒドロキシブチレート、エチルアセトアセテート、乳酸
メチル、乳酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル
などのエステル系溶媒、ヘプタノール、ヘキサノール、
ジアセトンアルコール、フルフリルアルコールなどのア
ルコール系溶媒、シクロヘキサノン、メチルアミルケト
ンなどのケトン系溶媒、あるいはこれらの混合溶媒、さ
らにはこれらに芳香族炭化水素を添加したものなどが挙
げられる。クロロホルムの様な含ハロゲン溶媒は実ライ
ンでは廃ガス処理困難で好ましくない。溶媒の使用割合
は、感光性組成物の総量に対して通常重量比として1〜
20倍程度の範囲である。
る際に用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例え
ば、回転方法、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布等を用いることが可能である。その乾燥温度または
加熱温度としては、例えば20〜170℃、好ましくは
30〜150℃が採用される。
持体上に設ける場合、支持体としては、アルミニウム、
亜鉛、鋼、銅等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニ
ッケル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金
属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が
塗布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、
親水化処理したプラスチックフィルム等のシート等が挙
げられる。このうち好ましいのはアルミニウム板であ
る。本発明の感光性平版印刷版の支持体としては、塩酸
または硝酸溶液中での電解エッチングまたはブラシ研磨
による砂目立て処理、硫酸溶媒中での陽極酸化処理およ
び必要に応じて封孔処理等の表面処理が施されているア
ルミニウム板を用いることがより好ましい。
に、表面粗さRaの値で示される。これは表面粗度計を
用いて測定することができる。本発明において用いられ
る支持体としてはその平均粗さRaとして0.3〜1.
0μmのアルミニウム板が好ましく、更に、0.4〜
0.8μmのものがより好ましい。本支持体は、必要に
応じ表面処理を施して用いることができる。
としては本発明の(チオ)ピリリウム色素が所期の目的
を達成しうるものであれば良いが900〜1300nm
の近赤外レーザーの光線を発生する光源が好ましく、例
えばルビーレーザー、YAGレーザー、半導体レーザ
ー、LED、その他の固体レーザー等を挙げることがで
き、特にYAGレーザーが好ましい。これらのレーザー
光源により、通常、走査露光後、現像液にて現像し画像
を有する平版印刷版等を得ることができる。
り集光された高強度の光線(ビーム)として感光材表面
を走査するが、それに感応する本発明の平版印刷版等の
感度特性(mJ/cm2 )は感光材表面で受光するレー
ザービームの光強度(mJ/s・cm2 )に依存するこ
とがある。ここで、レーザービームの光強度(mJ/s
・cm2 )は、版面上でのレーザービームの単位時間当
たりのエネルギー量(mJ/s)を光パワーメーターに
より測定し、また感光材表面におけるビーム径(照射面
積;cm2 )を測定し、単位時間当たりのエネルギー量
を照射面積で除することにより求めることができる。レ
ーザービームの照射面積は、通常、レーザーピーク強度
の1/e2 強度を超える部分の面積で定義されるが、簡
易的には相反則を示す感光材を感光させて測定すること
もできる。本発明に用いられる光源の光強度としては、
2.0×106 mJ/s・cm2以上であることが好ま
しく、1.0×107 mJ/s・cm2 以上であること
が更に好ましい。光強度が上記の範囲であれば、本発明
の平版印刷版等の感度特性が向上し、走査露光時間が短
くすることができ実用的に大きな利点が得られる。
現像液としては特にアルカリ水溶液を主体とするアルカ
リ現像液が好ましい。上記アルカリ現像液としては、例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ
酸カリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリ
ウム等のアルカリ金属塩の水溶液が挙げられる。アルカ
リ金属塩の濃度は0.1〜20重量%が好ましい。又、
該現像液中に必要に応じアニオン性界面活性剤、両性界
面活性剤等やアルコール等の有機溶媒を加えることがで
きる。
体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、
これらの実施例に限定されるものではない。 参考例(P−23の調製)10%水酸化ナトリウム水溶
液30gにエタノール80mlを混合、撹拌し、更に、
4′−n−ブチルアセトフェノン10.6gを加える。
これに4−iso−ブチルベンズアルデヒド10.3g
を添加混合した。室温下、4時間撹拌後、トルエン/水
を加えて分液し有機層より置換カルコン20g(微黄オ
イル)を得た。次に、前記カルコン全量のTHF25g
中の溶液を氷冷下撹拌し、これに過塩素酸(70%)2
5gを滴下、次いで無水酢酸40ccをゆっくり滴下、
氷冷下の撹拌を30分間継続した。これに4−tert
−ブチルシクロヘキサノン10.3g/THF6gの溶
液を加えて、反応温度を室温に戻し、数時間撹拌した
後、トルエン/水を加え分液し、有機層より相当するピ
リリウム過塩素酸塩中間体29.5gを赤色粘性オイル
状の粗生成物として得た。この粗ピリリウム中間体の5
gをグルタコアルデヒドジアニール塩酸塩0.43g、
酢酸ナトリウム0.8g、氷酢酸8g及び無水酢酸10
gと撹拌しつつ105℃浴中で30分間縮合反応を行な
った。室温に戻した後濾過してピリリウム色素過塩素酸
塩0.85gを得た。この全量をN−メチルピロリドン
16g中に加温溶解し、1−ナフタリンスルホン酸ナト
リウムを用いてアニオン交換処理を行ない、目的のピリ
リウム色素塩0.83gを黒色固体として得た。
いて試料作成の為に用いたアルミニウム支持体は特願平
9−205789号明細書において用いたものとほぼ同
一の砂目を共通して用いた。また実施例中の評価項目は
感度とそれに用いた(チオ)ピリリウム色素の溶解性で
あるが、前者は感光性平版印刷版試料に関し、後者は汎
用溶媒であるシクロヘキサノンに対する前記色素のそれ
を各々下記の方法により評価した。
のと同一の(チオ)ピリリウム色素を各々50mg秤量
しこれにシクロヘキサノンの特定量を加えて撹拌を継続
し、全量が溶解するまで同溶媒を追加的に添加する。溶
解に要した総溶媒量により評価a〜eのランクを与え
た。 a…溶媒量3g未満 b…溶媒量3g以上4g未満 c…溶媒量4g以上6g未満 d…溶媒量6g以上10g未満 e…溶媒量10g以上 一方、感光性平版印刷版試料の感度測定は下記方法Aま
たはBで行なった。
り付け、YAGレーザー(アプライドテクノ社製、10
64nm)をレンズで30μmのビーム径に絞ったレー
ザー光(120mW)により走査露光を行なった。次い
でアルカリ性現像液SDR−1(コニカ社製、ポジ平版
用)を5倍に希釈し25℃にて現像を行なった。得られ
たポジ画線が30μm幅を与えるドラム回転数より感度
をエネルギー値として求めた。
光後、100℃にて3分間の加熱工程を挿入、以下同様
に現像した。得られたネガ画線が30μm幅を与えるド
ラム回転数より感度を求めた。尚、比較例中で用いた
(チオ)ピリリウム色素試料の略号の示す化学構造式
は、一般式〔I〕における置換基が表2に示すものであ
る化合物を表わす。
た感光液を砂目立ておよび陽極酸化処理を施したアルミ
ニウムシート上にホワラーにて乾燥膜厚2.5μmに塗
布し、85℃で2分間乾燥した後55℃オーブン中で安
定化させた。 〔ポジ型感光液〕 高分子化合物:ノボラック樹脂 1.0g (SK−135 住友ジュレス社製) (チオ)ピリリウム色素:表3記載の化合物 0.04g 色材:クリスタルバイオレットラクトン 0.07g 溶媒:シクロヘキサノン 9g 得られた感光性平版印刷版試料を前述の方法−Aにより
感度を測定し、更に用いたピリリウム色素の溶解性評価
を前述の方法に従って行なった。得られた結果を表3に
記した。
在し正確な測定が不可の意味
液を実施例−1と同一のアルミニウムシート上に同様の
方法で塗布、乾燥し、乾燥膜厚23mg/dm2 の感光
性平版印刷版を得た。 〔ネガ型感光液〕 高分子化合物:ノボラック樹脂 0.5g (SK−188 住友ジュレズ社製) アミノ化合物架橋剤:サイメル−300 0.1g (三井サイアナミッド社製) (チオ)ピリリウム色素:P−13 0.02g 光酸発生剤:トリストリクロルメチルs−トリアジン 0.015g 色材:ビクトリアピニアブルーBOH 0.005g 塗布溶媒:シクロヘキサノン 6.5g
法−Bによりネガ画像の感度を測定し、更に用いたピリ
リウム色素の溶解性を調べた。その結果、感度1100
mJ/cm2 で溶解性はaであった。 比較例−5 実施例−15における(チオ)ピリリウム色素をR−3
に代えた以外は同様に評価を行なった結果、溶解性はe
であり、感度測定は不溶結晶が多い為困難であった。
た近赤外線レーザー光用感光性組成物および感光性平版
印刷版を提供することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 一般式〔I〕で示される(チオ)ピリリ
ウム色素を含有する感光性組成物。 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子又はアル
キル基であるが、このうち少なくとも2個は独立にC1
〜C12のアルキル基を示し、R5 およびR6 は水素原子
又はアルキル基であるが、このうち少なくとも1個はC
1 〜C8 のアルキル基を示す。R7 およびR8 は水素原
子またはC1 〜C8 のアルキル基を示すが、相互に結合
してエチレンまたはプロピレン基を形成していてもよ
い。R9 は水素原子またはハロゲン原子を示し、Y1 お
よびY2 は酸素原子または硫黄原子を示す。X- は対ア
ニオンを表わす。〕 - 【請求項2】 対アニオンX- が有機酸アニオンである
請求項1記載の感光性組成物。 - 【請求項3】 感光性組成物がアルカリ可溶性の高分子
化合物を含むものであり、その露光部において主として
化学変化以外の変化によってアルカリ現像液に対する溶
解性が増大するポジ型感光性組成物である請求項1また
は2に記載の感光性組成物。 - 【請求項4】 一般式〔I〕におけるY1 およびY2 が
酸素原子である請求項1〜3に記載の感光性組成物。 - 【請求項5】 一般式〔I〕におけるR7 、R8 および
R9 が水素原子である請求項1〜4に記載の感光性組成
物。 - 【請求項6】 一般式〔I〕におけるR5 およびR6 が
異なっていても良いC1 〜C6 のアルキル基であり、R
1 〜R4 の内少なくとも3個が独立にC1 〜C8 のアル
キル基である請求項1〜5に記載の感光性組成物。 - 【請求項7】 有機酸アニオンが有機スルホン酸もしく
は硫酸モノエステルのアニオンである請求項2に記載の
感光性組成物。 - 【請求項8】 有機スルホン酸がナフタレン環を含むも
のである請求項7に記載の感光性組成物。 - 【請求項9】 硫酸モノエステルがポリオキシエチレン
構造を含むものである請求項7に記載の感光性組成物。 - 【請求項10】 一般式〔I〕におけるR1 〜R4 の内
少なくとも3個がC 2 〜C8 のアルキル基であり、R5
およびR6 が異なっていても良いC2 〜C6のアルキル
基である請求項1〜9に記載の感光性組成物。 - 【請求項11】 支持体上に請求項1〜10に記載の感
光性組成物からなる層を設けてなる感光性平版印刷版。
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