JPH10239794A - 発色画像形成材料 - Google Patents

発色画像形成材料

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JPH10239794A
JPH10239794A JP9039019A JP3901997A JPH10239794A JP H10239794 A JPH10239794 A JP H10239794A JP 9039019 A JP9039019 A JP 9039019A JP 3901997 A JP3901997 A JP 3901997A JP H10239794 A JPH10239794 A JP H10239794A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存性に問題のあるロイコ色素を使用せ
ず、露光又は加熱により発色し、発色画像の膜強度に優
れた発色画像形成材料を提供する。 【解決手段】 (A)光又は熱によりスルホン酸等の酸
を発生する酸発生剤と、(B)窒素原子、酸素原子また
は硫黄原子等のヘテロ原子を含む官能基で置換された芳
香族炭化水素化合物または複素環化合物、及び、(C)
アルデヒド化合物、ケトン化合物並びにキノン等のカル
ボニル化合物、又は、アセタール化合物、イミン化合物
並びにアミジン化合物等のカルボニル化合物の等価体
と、を含み、光又は熱により発生した酸の存在下、好ま
しくはトリフェニルメタン系色素、ジフェニルメタン系
色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素およびフタ
ロシアニン系色素、ポルフィリン系色素等の色素骨格を
形成する、ことを特徴とする。ここで、(B)成分は、
ポリマーの側鎖として含有されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱紙やプルーフ、
ドライリスフィルム、カラーフィルター及び平版印刷用
版材等に用いることができる、新規な発色画像形成材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光または加熱により着色画像を形成す
る材料は、従来よく知られている。例えば、印刷業界で
用いられているプルーフや、ディスプレイ製造に用いら
れているカラーフィルターは、顔料を含む感光性記録材
料を用いている。これらの感光性記録材料は、露光によ
り画像状に硬化した後、未露光部をアルカリ水等により
除去することにより着色画像を得ている。この際の画像
部は、もともと含まれていた顔料による着色部が硬化し
て形成されたものであり、露光部で新たに色素が形成さ
れたのではない。
【0003】また、平版印刷用版材では、露光により焼
きだし画像を得られる材料が含まれている。用いられて
いる材料は、染料と光酸発生剤の組み合わせであり、露
光により発生した酸による色素の退色反応を利用してい
る。従って消色型の画像形成材料であり、露光部で新た
に色素が形成されたのではない。
【0004】さらに、印刷業界で近年用いられつつある
ドライリスフィルムは、例えば米国特許(以下、USと
表記する)5,491,045号に記載されているよう
に、色素を含有する材料を、赤外線レーザによりアブレ
ーションさせて着色画像を得ている。色素はレーザによ
り分解または昇華しており、当然ながら、レーザ照射部
で新たに色素が形成されたのではない。
【0005】一方、発色型の画像形成材料としては、感
熱紙に用いられている感熱記録材料がある。この記録材
料は、ロイコ色素と顕色剤およびマイクロカプセルを用
いており、サーマルヘッド等による加熱によりマイクロ
カプセルが崩壊または溶融し、ロイコ色素と顕色剤が反
応し発色画像を得る。したがって、加熱部で新たに色素
骨格が形成されたのではない。また、この感熱記録材料
では、ロイコ色素を用いているため記録材料を長期に保
存すると発色してしまうという問題があった。さらに、
熱印字後発色した画像の膜強度が弱いという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ロイコ色素を使用しない、新規な発色画像形成材料
を提供することである。また、本発明の別の目的は、露
光または加熱により発色した画像の膜強度に優れた発色
画像形成材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発色画像形
成材料の構成成分に着目し、鋭意検討の結果、色素骨格
を形成する化合物を用いるというまったく新しい方法に
より、上記目的が達成できことを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は、(A)光又は熱により
酸を発生させる化合物(以下、酸発生剤という。)と、
(B)分子内にヘテロ原子を含む官能基で置換された芳
香族炭化水素化合物または複素環化合物と(C)カルボ
ニル化合物及びその等価体から選択される化合物とを含
み、光又は熱により発生した酸によって、(B)と
(C)が色素骨格を形成する反応を起こすことを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。 [(A)酸発生剤]本発明において酸発生剤とは、光の
照射又は100℃以上の加熱により分解して酸を発生す
る化合物を指す。ここで発生する酸としては、スルホン
酸、塩酸等のpKaが2以下の強酸であることが効果の
観点から好ましい。本発明において好適に用いられる酸
発生剤としては、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホ
スホニウム塩、ジアゾニウム塩等のオニウム塩が挙げら
れる。具体的には、US4,708,925や特開平7
−20629号に記載されている化合物を挙げることが
できる。特に、スルホン酸イオンを対イオンとするヨー
ドニウム塩、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩が好まし
い。ジアゾニウム塩としては、米国特許第386714
7号記載のジアゾニウム化合物、米国特許第26327
03号明細書記載のジアゾニウム化合物や特開平1−1
02456号及び特開平1−102457号の各公報に
記載されているジアゾ樹脂も好ましい。また、US5,
135,838やUS5,200,544に記載されて
いるベンジルスルホナート類も好ましい。さらに、特開
平2−100054号、特開平2−100055号及び
特願平8−9444号に記載されている活性スルホン酸
エステルやジスルホニル化合物類も好ましい。他にも、
特開平7−271029号に記載されている、ハロアル
キル置換されたS−トリアジン類も好ましい。
【0009】これらの化合物は、画像記録材料全固形分
に対し0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜25
重量%、より好ましくは0.5〜15重量%の割合で発
色画像形成材料中に添加される。添加量が0.01重量
%未満の場合は、発色画像が形成されない。また添加量
が50重量%を越える場合は、発色画像の膜強度が弱く
なる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2
種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0010】[(B)分子内にヘテロ原子を含む官能基
で置換された芳香族炭化水素化合物または複素環化合
物]本発明において、酸触媒の存在下において形成され
る色素骨格は、好ましくはトリフェニルメタン系色素、
ジフェニルメタン系色素、シアニン系色素、メロシアニ
ン系色素およびフタロシアニン系色素、ポルフィリン系
色素等である。また、本発明においては、この(B)分
子内にヘテロ原子を含む官能基で置換された芳香族炭化
水素化合物または複素環化合物と、後述する(C)カル
ボニル化合物及びその等価体から選択される化合物と
が、(A)酸発生剤より生成した酸の存在下、反応して
前述の如き色素骨格を形成する。
【0011】この(B)は、窒素原子、酸素原子または
硫黄原子等のヘテロ原子を含む官能基で置換された芳香
族炭化水素化合物または複素環化合物であり、本発明で
は(B)の化合物として、窒素原子を含む官能基で置換
された芳香族炭化水素化合物または、窒素原子、酸素原
子および硫黄原子の内いずれか1つを含む複素環化合物
を用いることが好ましい。
【0012】窒素原子を含む官能基で置換された芳香族
炭化水素化合物としては、アミノ基置換された芳香族炭
化水素化合物が好ましい。具体的には、アニリン、ナフ
チルアミン、アントラセニルアミンや、モノメチルアニ
リン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、N−メチ
ル−N−ヒドロキシエチルアニリン、N、N−ジヒドロ
キシエチルアニリン、N−フェニルモルホリン等のアル
キルアミノ置換された芳香族炭化水素化合物、ジフェニ
ルアミン、トリフェニルアミン等のアリールアミノ置換
された芳香族炭化水素化合物、N−メチルジフェニルア
ミン等のアルキルアリールアミノ置換された芳香族炭化
水素化合物等を挙げることができる。さらに、N、N、
N’、N’−テトラメチルフェニレンジアミン等の2つ
以上のアミノ基を有する芳香族炭化水素化合物や、N、
N−ジメチルアミノフェノールおよびN、N−ジメチル
アミノチオアニソール、N、N−ジメチルアミノハロゲ
ノベンゼン等の他の置換基を有する芳香族炭化水素化合
物も好ましい。
【0013】窒素原子、酸素原子および硫黄原子の内い
ずれか1つを含む複素環化合物としては、これらのヘテ
ロ原子に共役した二重結合を1つ以上有する複素環が好
ましい。具体的には、ピロール、フラン、チオフェン、
オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチ
アゾール、イミダゾール、ピラゾール、フラザン、オキ
サジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピ
ラジン、トリアジン等の単環式複素環、及びインドー
ル、イソインドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェ
ン、インドリジン、キノリン、イソキノリン、プリン、
インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾオキサゾール、キナゾリン、シンノリン、キ
ノキサリン、フタラジン、プテリジン、カルバゾール、
アクリジン、フェナントリジン、キサンテン、フェナジ
ン、フェノチアジン等の縮合複素環が挙げられる。これ
らの複素環化合物は置換基を有していてもよい。好まし
い置換基としては、炭素数20個以下の炭化水素基、炭
素数20個以下のアルコキシ基、炭素数20個以下のア
リールオキシ基、およびハロゲン原子が挙げられる。こ
れらの複素環化合物の内、窒素原子を含むものは、発色
した際の濃度が高いので特に好ましい。
【0014】本発明において好適に用いられる複素環化
合物は、2個の共役二重結合をもった5員環、または3
個の共役二重結合をもった6員環、及びこれら複素環が
縮環した複素環化合物である。さらに、これらの複素環
にベンゼン環やナフタレン環等の芳香族炭化水素環が縮
環した複素環も好ましい。これらの複素環は、芳香族性
をもっているので、芳香族複素環と呼ばれる。
【0015】これら(B)の化合物は、低分子化合物を
そのまま用いてもよいが、発色画像を形成する際、同時
に架橋硬化反応を起こし、結果として発色画像の膜強度
が高くなるので、ポリマーに導入して用いることが好ま
しい。(B)の化合物基は、ポリマーの主鎖を構成する
成分としてポリマー中に導入されていても良いが、画像
の膜強度が高いという理由から、ポリマーの側鎖にペン
ダント状に結合している方が好ましい。この場合、
(B)の化合物は、ポリマー主鎖に直接結合していても
よいが、やはり画像部の膜強度が高いという理由から、
適当な連結鎖を介してペンダント状に結合している方が
好ましい。好ましい連結鎖としては、例えば、エステル
結合、カルボン酸アミド結合、スルホン酸アミド結合、
エーテル結合、チオエーテル結合及び、これらの結合を
含有していてもよい炭素数20以下の炭化水素基等を挙
げることができる。また、ポリマー主鎖としては、ポリ
(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ポリビニルアセ
タール等の主鎖であるビニル重合体、ポリエステル、及
びポリウレタン等が挙げられるが、入手性・経済性から
ビニル重合体であることが好ましい。
【0016】本発明において好適に用いられる、側鎖に
(B)の化合物を有するポリマーとしては、一般式
(I)で表される構造を含有するポリマーが挙げられ
る。
【0017】一般式(I)
【化1】
【0018】一般式(I)中、R1 は水素原子またはメ
チル基を示す。L1 は、単結合、エステル結合、カルボ
ン酸アミド結合、スルホン酸アミド結合、エーテル結
合、チオエーテル結合、アミノ結合またはこれらの結合
を含有していてもよい炭素数20以下の炭化水素基を示
す。またA1 は、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を
含む官能基で置換された芳香族炭化水素化合物または複
素環化合物を示す。ただし、L1 中にエーテル結合、チ
オエーテル結合またはアミノ結合がA1 に直接結合して
いる場合は、A1 中にヘテロ原子を含まなくても良い。
【0019】一般式(I)で表される構造を有するポリ
マーは、対応する一般式(II)で表されるモノマーを用
い、従来公知の方法によりラジカル重合することにより
得られる。なお、一般式(II)中、一般式(I)の符号
と同じものについては同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0020】一般式(II)
【化2】
【0021】一般式(II)で表される構造を有するポリ
マーのうち、本発明において特に好適に用いられるもの
は、下記一般式(III )または(IV)で表される構造を
有するポリマーである。
【0022】一般式(III )
【化3】
【0023】一般式(IV)
【化4】
【0024】一般式(III )および(IV)中、R1 は水
素原子またはメチル基を示す。L2は、単結合、エステ
ル結合、カルボン酸アミド結合、スルホン酸アミド結
合、エーテル結合、チオエーテル結合、アミノ結合また
はこれらの結合を含有していてもよい炭素数20以下の
炭化水素基を示す。X1は、窒素原子、酸素原子または
硫黄原子を示す。X2 は、N−R3 、酸素原子または硫
黄原子を示す。X1 とX 2 のうちいずれかが窒素原子で
あることが好ましい。R2 および及びR3 は、同じでも
異なっていてもよく、水素原子又は置換基を有していて
もよい炭素数20個以下の炭化水素基を示す。置換基と
しては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニト
ロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、炭素数10個
以下のアルコキシ基、または炭素数10個以下のアリー
ルオキシ基が好ましい。n1 およびn2 は、同じでも異
なっていてもよく0〜4の整数を示す。ただしn1 とn
2 が同時に0となることはない。A2 は置換基を有して
いてもよい炭素数20個以下の芳香族炭化水素基を示
す。置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シ
アノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、
炭素数10個以下のアルコキシ基、または炭素数10個
以下のアリールオキシ基、炭素数10個以下のペルフル
オロアルキル基、炭素数10個以下のヒドロキシアルキ
ル基、炭素数10個以下のヒドロキシアリール基が好ま
しい。A3 は、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含
む炭素数20個以下の複素環基を示し、置換基を有して
いてもよい。窒素原子を含む複素環基が特に好ましい。
置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ
基、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、炭素
数10個以下のアルコキシ基、または炭素数10個以下
のアリールオキシ基、炭素数10個以下のペルフルオロ
アルキル基、炭素数10個以下のヒドロキシアルキル
基、炭素数10個以下のヒドロキシアリール基が好まし
い。
【0025】一般式(III )または(IV)で表される構
造を有するポリマーは、対応する一般式(V)または
(VI)で表されるモノマーを用い、従来公知の方法によ
りラジカル重合することにより得られる。なお、一般式
(V)または(VI)中、一般式(III )または(IV)の
符号と同じものについては同じ符号を付して説明を省略
する。
【0026】一般式(V)
【化5】
【0027】一般式(VI)
【化6】
【0028】本発明において、好適に用いられる一般式
(V)または(VI)で表されるモノマーの例を以下に挙
げる。なお、下記式(V−1)〜(VI−19)中、R1
は水素原子またはメチル基を示し、Y1 は酸素原子また
はNHを示す。またn3 は1〜20の整数を示す。
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】本発明では、一般式(II)で表されるモノ
マーの少なくとも一つをラジカル重合することにより得
られるポリマーを使用することが好ましく、一般式(I
I)で表されるモノマーの一種のみを用いた単独重合体
や2種以上を用いた共重合体の双方を使用することがで
きる。
【0039】本発明では、一般式(II)で表されるモノ
マー以外の他の従来公知の重合性モノマーとの共重合体
を使用することが好ましい。このような他の公知のモノ
マーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ベ
ンジルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類、アクリロニトリ
ル、スチレン、p−メトキシスチレン等が挙げられる。
【0040】また、必要に応じて、アルカリ水に対する
溶解性を向上するため、酸性基を有するモノマーを用い
た共重合体としても良い。用いられるモノマーとしては
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、N−(2−カルボキシエチル)アクリルアミ
ド、N−(2−カルボキシエチル)メタクリルアミド、
N−(カルボキシフェニル)アクリルアミド、N−(カ
ルボキシフェニル)メタクリルアミド、カルボキシスチ
レン、マレイミド、N−(フェニルスルホニル)アクリ
ルアミド、N−(フェニルスルホニル)メタクリルアミ
ド、N−(トリルスルホニル)アクリルアミド、N−
(トリルスルホニル)メタクリルアミド、N−(クロロ
フェニルスルホニル)アクリルアミド、N−(クロロフ
ェニルスルホニル)メタクリルアミド、N−(スルファ
モイルフェニル)アクリルアミド、N−(スルファモイ
ルフェニル)メタクリルアミド、N−(メチルスルファ
モイルフェニル)アクリルアミド、N−(メチルスルフ
ァモイルフェニル)メタクリルアミド、N−(フェニル
スルファモイルフェニル)アクリルアミド、N−(フェ
ニルスルファモイルフェニル)メタクリルアミド、N−
(トリルスルファモイルフェニル)アクリルアミド、N
−(トリルスルファモイルフェニル)メタクリルアミ
ド、N−[(クロロフェニルスルファモイル)フェニ
ル]アクリルアミド、N−[(クロロフェニルスルファ
モイル)フェニル]メタクリルアミド、N−(ヒドロキ
シフェニル)アクリルアミド、N−(ヒドロキシフェニ
ル)メタクリルアミド、N−(ヒドロキシナフチル)ア
クリルアミド、N−(ヒドロキシナフチル)メタクリル
アミド等が挙げられる。
【0041】また、酸性基ではないが、p−スチレンス
ルホン酸のナトリウム塩、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸のアルカリ金属塩、テトラアル
キルアンモニウム塩、3−スルホプロピルアクリレート
のカリウム塩等の強酸の塩を含有するモノマーは、水に
対する溶解性を向上でき、結果として発色画像形成材料
を水性現像液にて現像する場合、現像性を向上できるの
で、共重合体の構成成分として好ましい。
【0042】これらを用いた共重合体中に含まれる一般
式(II)で表される構成単位の割合は、20〜95重量
%であることが好ましく、さらに好ましくは30〜90
重量%である。
【0043】また、本発明で使用されるポリマーの重量
平均分子量は好ましくは5000以上であり、さらに好
ましくは1万〜30万の範囲であり、数平均分子量は好
ましくは1000以上であり、さらに好ましくは200
0〜25万の範囲である。多分散度(重量平均分子量/
数平均分子量)は1以上が好ましく、さらに好ましくは
1.1〜10の範囲である。
【0044】これらのポリマーは、ランダムポリマー、
ブロックポリマー、グラフトポリマー等いずれでもよい
が、ランダムポリマーであることが好ましい。
【0045】本発明で使用されるポリマーを合成する際
に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラ
ン、エチレンジクロリド、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテー
ト、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1−メト
キシ−2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロピル
アセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、トルエン、酢酸エチル、乳酸メ
チル、乳酸エチル、ジメチルスルホキシド、水等が挙げ
られる。これらの溶媒は単独で又は2種以上混合して用
いられる。
【0046】本発明で使用されるポリマーを合成する際
に用いられるラジカル重合開始剤としては、アゾ系開始
剤、過酸化物開始剤等公知の化合物が使用できる。
【0047】本発明で使用される(B)の化合物は単独
で用いても異なる種類のものを混合して用いてもよい。
これらの化合物は、画像形成材料全固形分に対し5〜9
5重量%、好ましくは10〜90重量%の割合で画像形
成材料中に添加される。添加量が5重量%未満および9
5重量%以上の場合は、十分な濃度の画像が得られな
い。
【0048】[(C)カルボニル化合物及びその等価体
から選択される化合物]本発明において、酸の存在下、
前記(B)成分と反応して色素骨格を形成する化合物は
(C)アルデヒド化合物、ケトン化合物並びにキノン等
のカルボニル化合物、又は、アセタール化合物、イミン
化合物並びにアミジン化合物等のカルボニル化合物の等
価体の組み合わせである。
【0049】本発明では、(C)の化合物として、アル
デヒド化合物、ケトン化合物およびキノン等のカルボニ
ル化合物、または、アセタール化合物、イミン化合物お
よびアミジン化合物等のカルボニル化合物の等価体を用
いることが好ましい。具体的には、ペンタナール、マロ
ンアルデヒド、グリオキサール、シラトール、1、2、
4−ブタントリカルバルデヒド、アクロレイン、1、4
−シクロヘキサンジオン、アセチルアセトン、7−オク
テン−3、5−ジオン、4−オキソ−1−シクロヘキサ
ン−カルボン酸等の脂肪族アルデヒドおよびケトン、ベ
ンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド、ヒドロキシベ
ンズアルデヒド、アニスアルデヒド、チオアニスアルデ
ヒド、1(2H)ナフタレノン、ベンゾフェノン、2、
3、4−トリヒドロキシベンゾフェノン、1、2−イン
ダンジオン、1、3、5−トリアセチルベンゼン等の芳
香族アルデヒドおよびケトン、N−エチルインドールカ
ルバルデヒド、N−エチルインドールジカルバルデヒ
ド、フルフラール、フロイン、1−(2−ピリジル)−
1−ブタノン、2−ピリドン等の複素環アルデヒドおよ
びケトン、さらに、p−ベンゾキノン、1、4−ナフト
キノン、アントラキノン、5、8−ジオキソ−5、8−
ジヒドロキノリン、2、5−ジクロロ−p−ベンゾキノ
ン、2、6−ジクロロ−p−ベンゾキノン、2、5−ジ
トルエンスルホニルオキシ−p−ベンゾキノン、2、3
−ジクロロ−1、4−ナフトキノン、2、3−フェニル
チオ−1、4−ナフトキノン、クロラニル等のキノンが
挙げられる。またこれらのアルデヒド化合物、ケトン化
合物およびキノン化合物は、対応するアセタール化合
物、イミン化合物およびアミジン化合物等のカルボニル
化合物の等価体として用いてもよい。
【0050】これらの(C)の化合物のうち、沸点が1
00℃以上の液体または常温で固体の化合物が好まし
い。また、ポリ(アクロレイン)やポリ(4−ホルミル
フェニルメタクリレート)等のようにポリマーを用いる
ことも好ましい。
【0051】本発明において、(C)の化合物は全画像
形成材料固形分中、2〜70重量%、好ましくは5〜6
5重量%の添加量で用いられる。添加量が2重量%未満
であると発色画像が形成されない。また、70重量%を
越えると形成された画像の膜強度の点で好ましくない。
これら化合物は単独で使用してもよく、また2種類以上
を組み合わせて使用してもよい。
【0052】本発明において、(B)の化合物として窒
素原子を含む官能基で置換された芳香族炭化水素化合物
または複素環化合物を用い、(C)の化合物としてアル
デヒド類又はケトン類( キノン類を含む) を用いること
が好ましい。(B)の化合物と(C)の化合物との好ま
しい配合比はそれぞれの化合物の反応機構により好適な
範囲を選択しうるが、一般的には、重量比で1:9〜
9:1が好ましく、2:8〜8:2がさらに好ましい。
【0053】酸存在下で分子内にヘテロ原子を有する化
合物(B)とカルボニル化合物及びその等価体から選ば
れる化合物(C)とを同時に用いることにより、前述の
色素骨格が形成される。例えば、ヘテロ原子を有する化
合物(B)の2分子と、(C)の化合物であるアルデヒ
ド1分子が、酸存在下反応するとトリフェニルメタン色
素のロイコ体が形成され、さらに酸素又は適当な酸化剤
により酸化され、トリフェニルメタン色素となり発色す
る。また、ヘテロ原子を有する化合物(B)の1分子
と、(C)の化合物である置換基を有するキノン類の1
分子が、酸存在下反応するとメロシアニン色素が形成さ
れ発色する。
【0054】このような色素形成反応は、色素の合成反
応としては知られているが、公知のこれら色素形成反応
は合成を目的としてすべて溶液中で行われる反応であ
り、本発明における如き塗布膜中においてこの様な反応
がなされたという技術は未だ報告されておらず、さら
に、本発明のように(A)酸発生剤と組み合わせて画像
状に発色されることはまったく新規である。形成される
色素骨格は、(B)と(C)の化合物の組み合わせを変
えることにより適宜変えることができ、従って、その色
素骨格によって発色する色調もこれらの組み合わせによ
り変えることができる。
【0055】[分光増感剤]本発明において、上述の酸
発生剤は光又は熱により分解し酸を発生させる。酸発生
剤を光により分解させる場合であって酸発生剤が吸収す
る光(例えば、紫外光線)を照射する場合は、特に分光
増感剤を用いる必要はない。しかしながら、酸発生剤が
吸収をしない光を照射する場合は、分光増感剤が必要で
ある。可視光線を照射する場合に用いられる増感剤とし
ては、従来より光ラジカル重合型の画像記録材料に用い
られている公知の増感剤を使用することができる。具体
的には、例えば、特開平4−219756号に記載され
ているエオシン類や、特開平2−244050号及び特
願平7−23133号に記載されているチアゾリジノン
骨格を有する色素が挙げられる。しかしながら、本発明
の画像形成材料はラジカル重合性の多官能モノマーを含
むものではない。従って、上述の光ラジカル重合型にお
いて有効な増感剤が、本発明でも有効である理由は明確
ではない。
【0056】本発明では、赤外線を発するレーザで画像
形成することもできるが、分光増感剤として赤外線吸収
剤を併用することが必要である。本発明において使用さ
れる赤外線吸収剤は、波長760nmから1200nm
の赤外線を有効に吸収する染料又は顔料である。好まし
くは、波長760nmから1200nmに吸収極大を有
する染料又は顔料である。
【0057】染料としては、市販の染料及び例えば「染
料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)等の
文献に記載されている公知のものが利用できる。具体的
には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染
料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フタロシ
アニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染料、メ
チン染料、シアニン染料、スクワリリウム色素、ピリリ
ウム塩、金属チオレート錯体等の染料が挙げられる。
【0058】好ましい染料としては、例えば、特開昭5
8−125246号、特開昭59−84356号、特開
昭59−202829号、特開昭60−78787号等
に記載されているシアニン染料、特開昭58−1736
96号、特開昭58−181690号、特開昭58−1
94595号等に記載されているメチン染料、特開昭5
8−112793号、特開昭58−224793号、特
開昭59−48187号、特開昭59−73996号、
特開昭60−52940号、特開昭60−63744号
等に記載されているナフトキノン染料、特開昭58−1
12792号等に記載されているスクワリリウム色素、
英国特許434,875号記載のシアニン染料等を挙げ
ることができる。
【0059】また、米国特許第5,156,938号記
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換されたアリールベ
ンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645
号(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチ
ンチアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同
58−220143号、同59−41363号、同59
−84248号、同59−84249号、同59−14
6063号、同59−146061号に記載されている
ピリリウム系化合物、特開昭59−216146号記載
のシアニン色素、米国特許第4,283,475号に記
載のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−13
514号、同5−19702号に開示されているピリリ
ウム化合物も好ましく用いられる。
【0060】また、染料として好ましい別の例として米
国特許第4,756,993号明細書中に式(I)、
(II)として記載されている近赤外吸収染料を挙げるこ
とができる。
【0061】これらの染料のうち特に好ましいものとし
ては、シアニン色素、スクワリリウム色素、ピリリウム
塩、ニッケルチオレート錯体が挙げられる。
【0062】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。
【0063】顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔
料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、
青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、
ポリマー結合色素が挙げられる。具体的には、不溶性ア
ゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ
顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、
ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリ
ノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、
アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍
光顔料、無機顔料、カーボンブラック等が使用できる。
これらの顔料のうち好ましいものはカーボンブラックで
ある。
【0064】これらの染料又は顔料は、画像記録材料全
固形分に対し0.01〜50重量%、好ましくは0.1
〜10重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜10
重量%、顔料の場合特に好ましくは1.0〜10重量%
の割合で画像記録材料中に添加することができる。顔料
又は染料の添加量が0.01重量%未満であると感度が
低くなり、また50重量%を越えると印刷時非画像部に
汚れが発生する。
【0065】これらの染料又は顔料は他の成分と同一の
層に添加してもよいし、別の層を設けそこへ添加しても
よい。特に、これらの染料または顔料の色が障害となる
場合は、別の層に添加し、画像形成後この層を除去する
ことが好ましい。
【0066】なお、一般に可視光増感剤の場合、その作
用機構は、「増感剤」(徳丸克己・大河原信編、講談社
(株))等に記載されている通り、エネルギー移動や電
子移動等によるものであるとされている。しかしなが
ら、赤外線増感剤の場合は、その作用機構について十分
明確となっているわけではない。例えば、赤外線吸収剤
が赤外線を吸収した後、熱を発し酸発生剤を熱的に分解
しているとも言われている。
【0067】[その他の成分]本発明では、さらに必要
に応じてこれら以外に種々の化合物を添加してもよい。
例えば、塗布性を改良するためのアルキルエーテル類
(例えばエチルセルロース、メチルセルロース)、界面
活性剤類(例えばフッ素系界面活性剤)、膜の柔軟性、
耐摩耗性を付与するための可塑剤(例えばトリクレジル
ホスフェート、ジメチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、リン酸トリオクチル、リン酸トリブチル、クエン酸
トリブチル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等)を添加することができる。これらの添加
剤の添加量はその使用目的によって異なるが、一般には
画像形成材料の全固形分に対して0.05〜20重量%
である。
【0068】また、本発明の画像形成材料中には、ノボ
ラック樹脂やアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂等の公知のポリマーを添加しても良い。
好ましい添加量は、画像記録材料中30重量%以下であ
る。
【0069】本発明では、さらに必要に応じて発色を促
進するための酸化剤を添加することができる。好ましい
酸化剤としては、二酸化マンガン等の無機酸化剤や、ト
リアゼン、有機過酸化物、アゾ化合物等の有機酸化剤を
挙げることができる。これらの酸化剤の添加量は画像形
成材料の全固形分に対して20重量%以下である。
【0070】本発明の画像形成材料では、通常上記各成
分を溶媒に溶解し溶液として用いてもよいが、目的に応
じて適当な支持体上に塗布して用いたほうが好ましい。
ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、
シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノール、
エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−
メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピ
ルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳酸エ
チル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチ
ルラクトン、トルエン、水等を挙げることができるがこ
れに限定されるものではない。これらの溶媒は単独又は
混合して使用される。溶媒中の上記成分(添加剤を含む
全固形分)の濃度は、好ましくは1〜50重量%であ
る。また塗布、乾燥後に得られる支持体上の塗布量(固
形分)は、用途によって異なるが、概ね0.5〜100
g/m2 が好ましい。塗布する方法としては、種々の方
法を用いることができるが、例えば、バーコーター塗
布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布、ディップ
塗布、エアーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等
を挙げることができる。
【0071】[支持体]本発明では、目的に応じて種々
の支持体を用いることができる。好ましい支持体は、寸
度的に安定な板状物であり、例えば、紙、コート紙、プ
ラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例え
ば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィル
ム(例えば、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレンジカルボキシレート、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルア
セタール等)、上記の如き金属がラミネート若しくは蒸
着された紙又はプラスチックフィルム等が挙げられる。
【0072】好ましい支持体としては、紙、コート紙、
ラミネート紙、ポリエステルフィルム又はアルミニウム
板が挙げられる。
【0073】本発明の発色画像形成材料は、様々な光源
より発する放射線または熱により記録できる。例えば、
紫外線、可視光線や赤外線で記録できる。これらの光源
は、ランプであってもよいし、レーザであってもよい。
本発明においては、紫外線ランプまたは、波長760n
mから1200nmの赤外線を放射する固体レーザ及び
半導体レーザにより画像露光されることが好ましい。さ
らにサーマルヘッドによる熱的な記録も好ましい。本発
明においては、露光後加熱処理を行ってもよい。加熱処
理をする場合その条件は、60℃〜150℃の範囲内で
5秒〜5分間行うことが好ましい。加熱方法としては、
従来公知の種々の方法を用いることができる。例えば、
パネルヒーターやセラミックヒーターによる加熱、及び
ランプによる方法等が挙げられる。
【0074】必要に応じて加熱処理を行った後、本発明
の発色画像形成材料は、水又はアルカリ性水溶液にて非
画像部を除去することもできる。好ましい水溶液として
は、平版印刷版用あるいは、プループ用として従来公知
の種々のアルカリ水溶液を用いることができる。
【0075】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0076】ポリマー[BP−1]の合成 撹拌装置及び冷却管を装着した500ml容量のフラス
コに、NaHのオイル分散物7.2g(0.21モルに
相当)とテトラヒドロフラン50mlを入れ、氷水浴下
で攪拌した。この混合物に、インドール24.60g
(0.21モル)をテトラヒドロフラン100mlに溶
解した溶液を少量ずつ滴下した。滴下終了後、氷水浴を
取り外し室温下で1時間攪拌した。次に、2−クロロエ
チル−p−トルエンスルホナート49.29g(0.2
1モル)を加え、加熱還流下15時間撹拌し反応させ
た。反応終了後、不溶物を濾過により取り除き、減圧下
濃縮した。さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフィーにより、この反応混合物を精製し、1−(2
−クロロエチル)インドール15.4gを得た。
【0077】次に、撹拌装置及び冷却管を装着した20
0ml容量のフラスコに、1−(2−クロロエチル)イ
ンドール15.4g、メタクリル酸カリウム21.3
g、ヨウ化カリウム7.1g、N、N−ジメチルホルム
アミド40ml及び少量のヒドロキノンを入れ、100
℃に加熱し2.5時間撹拌した。反応終了後、不溶物を
濾過により取り除き、減圧下濃縮した。さらに、この反
応混合物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、1−(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)インドール15.5gを得た。
【0078】さらに、撹拌装置及び冷却管を装着した1
00ml容量のフラスコに、1−メトキシ−2−プロパ
ノール14.75gを入れ、窒素気流下75℃に加熱し
た。このフラスコ内を撹拌しながら、1−(2−メタク
リロイルオキシエチル)インドール11.28g、メタ
クリル酸1.36g、V−601(和光純薬(株)製ア
ゾ系重合開始剤)0.0748g、及び1−メトキシ−
2−プロパノール14.75gの混合物を2.5時間か
けて滴下した。滴下終了後、重合開始剤V−601の
0.0748gを再度加え、3時間、75℃で撹拌し
た。反応終了後室温まで冷却し、メタノール50mlを
加え、水1リットルに撹拌下投入した。析出物を濾過に
より集め、減圧乾燥することにより、本発明のポリマー
[BP−1]12.6gを得た。なお、重量平均分子量
をGPCにより測定した所、5.4万(ポリスチレン標
準)であった。
【0079】ポリマー[BP−2]の合成 撹拌装置及び冷却管を装着した500ml容量のフラス
コに、3−(2−ヒドロキシエチル)インドール24.
18g(0.15モル)、トリエチルアミン16.19
g(0.16モル)、4−(N、N−ジメチルアミノ)
ピリジン2.44g(0.02モル)、酢酸エチル20
0ml、および少量のヒドロキノンを入れ、氷水浴下で
攪拌した。この混合物に、メタクリル酸無水物27.7
5g(0.18モル)を少しずつ滴下した。滴下終了
後、氷水浴を取り外し室温下で3時間攪拌した。反応終
了後、不溶物を濾過により取り除き、減圧下濃縮した。
さらに、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
により、この反応混合物を精製し、3−(2−メタクリ
ロイルオキシエチル)インドール25.0gを得た。
【0080】さらに、撹拌装置及び冷却管を装着した1
00ml容量のフラスコに、1−メトキシ−2−プロパ
ノール14.75gを入れ、窒素気流下75℃に加熱し
た。このフラスコ内を撹拌しながら、3−(2−メタク
リロイルオキシエチル)インドール11.28g、メタ
クリル酸1.36g、V−601(和光純薬(株)製ア
ゾ系重合開始剤)0.0748g、及び1−メトキシ−
2−プロパノール14.75gの混合物を2.5時間か
けて滴下した。滴下終了後、V−601の0.0748
gを再度加え、3時間、75℃で撹拌した。反応終了後
室温まで冷却し、メタノール50mlを加え、水1リッ
トルに撹拌下投入した。析出物を濾過により集め、減圧
乾燥することにより、本発明のポリマー[BP−2]1
2.4gを得た。なお、重量平均分子量をGPCにより
測定した所、7.2万(ポリスチレン標準)であった。
【0081】ポリマー[BP−3]の合成 2−アミノベンゾチアゾールとアクリル酸クロリドを塩
基性条件下反応させ、2−(アクリロイルアミノ)ベン
ゾチアゾールを合成した。さらに、アクリル酸エチルと
の共重合を行い、本発明に係るポリマー[BP−3]を
得た。なお、重量平均分子量をGPCにより測定した
所、10.6万(ポリスチレン標準)であった。
【0082】[BP−1]〜[BP−3]の構造を表1
に示す。
【0083】
【表1】
【0084】(実施例1)プルーフとしての使用 下記溶液[V]を調整し、この溶液を表面処理されたP
ETフィルムに塗布し、100℃で1分間乾燥して発色
画像形成材料[V−1]を得た。乾燥後の塗膜の重量は
1.5g/m2 であった。塗布したフィルムの色は、わ
ずかに黄色がかってはいるがほぼ無色であった。
【0085】 溶液[V] 酸発生剤[SH−1] 0.15g ポリマー[BP−1] 1.6g アルデヒド[BA−1] 0.4g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g メチルアルコール 7g
【0086】前記溶液[V]の配合成分のうち、本発明
の(A)成分が酸発生剤[SH−1]であり、酸の存在
下、色素骨格を形成する反応を起こす化合物のうち、ポ
リマー[BP−1]が(B)を側鎖に有する成分であ
り、アルデヒド[BA−1]が(C)成分にあたる。用
いた酸発生剤[SH−1]およびアルデヒド[BA−
1]の構造を以下に示す。
【0087】
【化16】
【0088】
【化17】
【0089】得られた画像形成材料[V−1]を、紫外
線にて露光したところ、露光部は紫色に発色した。さら
に、パネルヒーターにて、90℃で15秒間加熱したと
ころ、発色濃度が高くなった。この発色した画像をヒー
トローラーを用いて紙に転写したが、画像部の色は変化
しなかった。
【0090】(実施例2)プルーフとしての使用 実施例1にて得られた画像形成材料[V−1]を、実施
例1と同様にして露光し、加熱した。次に、下記組成の
アルカリ水溶液に浸漬したところ、未露光部が溶解除去
された。この際、画像部の色は紫色に保たれていた。さ
らに、この発色した画像をヒートローラーを用いて紙に
転写したが、画像部の色は変化しなかった。
【0091】[アルカリ水溶液] 炭酸水素ナトリウム 10g 炭酸ナトリウム 20g ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 50g 水 920g
【0092】(実施例3)感熱紙としての使用 下記溶液[W]を調整し、この溶液を紙に塗布し、10
0℃で1分間乾燥して発色画像形成材料[W−1]を得
た。乾燥後の塗膜の重量は1.6g/m2 であった。塗
布面の色は、ほぼ無色であった。
【0093】 溶液[W] 酸発生剤[SH−2] 0.15g ポリマー[BP−1] 1.6g アルデヒド[BA−2] 0.4g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g メチルアルコール 7g
【0094】用いた酸発生剤[SH−2]およびアルデ
ヒド[BA−2]の構造を以下に示す。
【0095】
【化18】
【0096】
【化19】
【0097】得られた画像形成材料[W−1]を、サー
マルヘッドにて熱印字したところ、熱印字部はピンク色
に発色した。発色した画像をメタノールを含む水の中で
こすったが、変化は認められなかった。
【0098】(実施例4)下記溶液[X]を調整し、こ
の溶液をPETフィルムに塗布し、100℃で1分間乾
燥して発色画像形成材料[X−1]を得た。乾燥後の塗
膜の重量は1.0g/m2 であった。塗布したフィルム
の色は、緑色であった。
【0099】 溶液[X] 酸発生剤[SH−3] 0.15g ポリマー[BP−1] 1.6g アルデヒド[BA−1] 0.4g 赤外線吸収剤[KZ−1] 0.1g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 20g
【0100】用いた酸発生剤[SH−3]および赤外線
吸収剤[KZ−1]の構造を以下に示す。
【0101】
【化20】
【0102】
【化21】
【0103】得られた画像形成材料[X−1]を、波長
830〜850nm程度の赤外線を発する半導体レーザ
で露光したところ、露光部は紫色に発色した。さらに、
パネルヒーターにて、90℃で15秒間加熱したとこ
ろ、発色濃度が高くなった。
【0104】(実施例5)ドライリスフィルムとしての使用 下記溶液[Y]を調整し、この溶液をPETフィルムに
塗布し、100℃で1分間乾燥して発色画像形成材料
[Y−1]を得た。乾燥後の塗膜の重量は2.0g/m
2 であった。塗布したフィルムの色は、ほぼ無色であっ
た。
【0105】 溶液[Y] 酸発生剤[SH−3] 0.15g ポリマー[BP−1] 1.6g アルデヒド[BA−1] 0.4g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g
【0106】次に、赤外線吸収剤[KZ−1]0.2g
とポリ(ベンジルメタクリレート)1.2gを、メチル
エチルケトン10gと1−メトキシ−2−プロパノール
5gに溶解した溶液をPETフィルムに塗布し、100
℃で1分間乾燥して赤外線吸収剤を含有する塗布フィル
ム[Y−2]を得た。
【0107】得られた[Y−1]と[Y−2]をそれぞ
れの塗布面が接触する様に張り合わせ、発色画像形成材
料[Y−3]を得た。得られた[Y−3]を、波長83
0〜850nm程度の赤外線を発する半導体レーザで露
光した。露光後、[Y−2]を剥離したところ、[Y−
1]には発色画像が形成されていた。
【0108】発色画像が形成された[Y−1]を介し
て、富士写真フイルム(株)製平版印刷用版材VPS
を、減圧下紫外線にて露光した。露光したVPSを富士
写真フイルム(株)製現像液DP−4(1:8の水希釈
液)で現像し、リンス液FR−3(1:7)で処理し、
さらに、ガムGU−7(1:1)で版面を処理し、ハイ
デルKOR−D機で印刷した。非画像部に汚れのない良
好な印刷物が多数枚得られた。
【0109】(実施例6)実施例1で用いた溶液[V]
において、酸発生剤として下記構造を有する[SH−
4]を用い、さらに、ポリマーとして[BP−2]を用
いた以外は、実施例1と同様にして、発色画像形成材料
[V−2]を得た。塗布したフィルムの色は、ほぼ無色
であった。
【0110】
【化22】
【0111】得られた画像形成材料[V−2]を、紫外
線にて露光したところ、露光部は青色に発色した。
【0112】(実施例7)実施例3で用いた溶液[W]
において、ポリマーとして[BP−3]を用いた以外
は、実施例3と同様にして、発色画像形成材料[W−
2]を得た。得られた画像形成材料[W−2]を、サー
マルヘッドにて熱印字したところ、熱印字部はオレンジ
色に発色した。発色した画像をメタノールを含む水の中
でこすったが、変化は認められなかった。
【0113】(実施例8)下記溶液[Z]を調整し、こ
の溶液をPETフィルムに塗布し、100℃で1分間乾
燥して発色画像形成材料[Z−1]を得た。乾燥後の塗
膜の重量は1.5g/m2 であった。
【0114】 溶液[Z] 酸発生剤[SH−1] 0.15g ポリマー[BP−1] 1.0g キノン[BA−3] 0.4g ポリ(ベンジルメタクリレート) 0.5g フッ素系界面活性剤 0.06g (メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 5g メチルアルコール 7g
【0115】用いたキノン[BA−3]の構造を以下に
示す。
【0116】
【化23】
【0117】得られた画像形成材料[Z−1]を、紫外
線にて露光したところ、露光部は青紫色に発色した。
【0118】(比較例1)実施例1で用いた溶液[V]
において、(A)成分である酸発生剤[SH−1]を除
いた以外は、実施例1と同様にして、発色画像形成材料
[Q−1]を得た。得られた[Q−1]を、紫外線にて
露光したが、発色は認められなかった。
【0119】(比較例2)実施例1で用いた溶液[V]
において、(C)成分であるアルデヒド[BA−1]を
除いた以外は、実施例1と同様にして、発色画像形成材
料[Q−2]を得た。得られた[Q−2]を、紫外線に
て露光したが、発色は認められなかった。
【0120】
【発明の効果】本発明の発色画像形成材料は、ロイコ色
素を使用することなく、光または熱によって発色画像を
記録することが可能であり、また、発色した画像は膜強
度に優れるという利点を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)光又は熱により酸を発生させる化
    合物と、(B)分子内にヘテロ原子を含む官能基で置換
    された芳香族炭化水素化合物または複素環化合物と
    (C)カルボニル化合物及びその等価体から選択される
    化合物とを含み、光又は熱により発生した酸によって、
    (B)と(C)が色素骨格を形成する反応を起こすこと
    を特徴とする発色画像形成材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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