JPH11288087A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH11288087A
JPH11288087A JP9113098A JP9113098A JPH11288087A JP H11288087 A JPH11288087 A JP H11288087A JP 9113098 A JP9113098 A JP 9113098A JP 9113098 A JP9113098 A JP 9113098A JP H11288087 A JPH11288087 A JP H11288087A
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JP
Japan
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resin
epoxy
photosensitive resin
photosensitive
acid
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Application number
JP9113098A
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English (en)
Inventor
Takao Hirayama
隆雄 平山
Toshizumi Yoshino
利純 吉野
Kuniaki Sato
邦明 佐藤
Toshihiko Ito
敏彦 伊藤
Hiroaki Hirakura
裕昭 平倉
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐湿熱性、密着性、機械特性に優れ
た硬化膜を得ることができ、プリント配線板、高密度多
層板、半導体パッケージ等の製造に好適に用いられる感
光性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エポキシ化合物(a)と不飽和モノカル
ボン酸とのエステル化物に飽和又は不飽和多塩基酸無水
物を反応させて得られたカルボキシル基を有する感光性
樹脂(A)、カルボキシル基を有する感光性ポリアミド
樹脂及びカルボキシル基を有する感光性ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれる少なくとも1種の感光性樹脂
(B)、エラストマー(C)、エポキシ硬化剤(D)及
び光重合開始剤(E)を含有する感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リジッド及びフレ
キシブルプリント配線板、あるいはBGA(ボール グ
リッド アレイ)、CSP(チップ サイズ パッケー
ジ)、TCP(テープ キャリアー パッケージ)等の
LSIパッケージの製造に使用されるソルダーレジスト
組成物、あるいは多層配線板の感光性層間絶縁材料とし
て好適に用いられる感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ソルダーレジストはプリント配線板製造
において使用されているが、近年はBGAやCSPとい
った新しいLSIパッケージにも使用されるようになっ
てきた。ソルダーレジストはソルダリング工程で半田が
不必要な部分に付着するのを防ぐ保護膜として、また永
久マスクとして必要不可欠な材料である。ソルダーレジ
ストとしては熱硬化型のものをスクリーン印刷法で印刷
して施す方法がある。本発明もこのような方法に適用で
きるが、近年、配線の高密度化に伴いスクリーン印刷法
では解像度の点で限界があり、写真法でパターン形成す
るフォトソルダーレジストが盛んに用いられるようにな
っている。中でも炭酸ソーダ溶液等の弱アルカリ溶液で
現像可能なアルカリ現像型のものが作業環境保全、地球
環境保全の点から主流になっている。このようなものと
して特開昭61−243869号公報、特開平1−14
1904号公報に示されるものが知られている。しかし
アルカリ現像型のフォトソルダーレジストは、耐久性の
点ではまだまだ問題がある。すなわち従来の熱硬化型、
溶剤現像型のものに比べて耐薬品性、耐水性、耐熱性等
が劣る。これはアルカリ現像型フォトソルダーレジスト
はアルカリ現像可能にするために親水性基を有するもの
が主成分となっており、薬液、水、水蒸気等が浸透しや
すく、これらがレジスト皮膜と銅との密着性を低下させ
るためである。特にBGAやCSP等の半導体パッケー
ジにおいては特に耐湿熱性ともいうべき耐PCT性(耐
プレッシャークッカーテスト性)が必要であるがこのよ
うな厳しい条件下においては数時間〜十数時間程度しか
もたないのが現状である。
【0003】更に、実装方法が挿入実装から表面実装に
変わることにより実装時における温度が高くなる傾向が
ある。具体的には表面実装の場合、予めクリームはんだ
を必要部分に印刷し、全体を赤外線で加熱しはんだをリ
フローして固定するのでパッケージの温度は220℃〜
240℃と著しく高くなり、従来の液状感光性レジスト
では、熱衝撃で塗膜にクラックが発生したり、基板や封
止材から剥離してしまうという、いわゆる耐リフロー性
低下の問題があり、その改良が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決するものであり、耐熱性、耐湿熱性、密着性、
機械特性に優れた硬化膜を得ることができ、プリント配
線板、高密度多層板、半導体パッケージ等の製造に好適
に用いられる感光性樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エポキシ化合
物(a)と不飽和モノカルボン酸とのエステル化物に飽
和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られたカル
ボキシル基を有する感光性樹脂(A)、カルボキシル基
を有する感光性ポリアミド樹脂及びカルボキシル基を有
する感光性ポリアミドイミド樹脂から選ばれる少なくと
も1種の感光性樹脂(B)、エラストマー(C)、エポ
キシ硬化剤(D)及び光重合開始剤(E)を含有する感
光性樹脂組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、カルボキシル基
を有する感光性樹脂(A)としては、エポキシ化合物
(a)と不飽和モノカルボン酸のエステル化物に飽和又
は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られた反応物が
用いられる。
【0007】エポキシ化合物(a)としては例えばフェ
ノール、クレゾール、ハロゲン化フェノール又はアルキ
ルフェノール類とホルムアルデヒド類とを酸性触媒下で
反応させて得られるノボラック類とエピクロルヒドリン
とを反応させて得られるノボラック型エポキシ化合物が
あり、東都化成社製YDCN−701、704、YDP
N−638、602、ダウケミカル社製DEN−43
1、439、チバ・ガイギ社製EPN−1299、大日
本インキ化学工業社製N−730、770、865、6
65、673、VH−4150、4240、日本化薬社
製EOCN−120、BREN等が挙げられる。この他
にナフトール変性ノボラックエポキシ化合物としてNC
7000(日本化薬社製)、ESN170、185(新
日鐵化学社製)EXΑ4700(大日本インキ化学社
製)等が挙げられる。
【0008】またノボラック型エポキシ化合物以外に
も、例えばサリチルアルデヒドとフェノール又はクレゾ
ールとの反応物にエピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるサリチルアルデヒド型エポキシ化合物(日本化薬社
製EPPN502H、FAE2500等)が好適に用い
られる。また、例えば油化シェル社製エピコート82
8、1007、807、大日本インキ化学工業社製エピ
クロン840、860、3050、ダウ・ケミカル社製
DER−330、337、361、ダイセル化学工業社
製セロキサイド2021、三菱ガス化学社製TETRA
D−X、C、日本曹達社製EPB−13、27、チバ・
ガイギ社製GY−260、255、XB−2615等の
ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、水添ビスフ
ェノールA型、臭素化ビスフェノールA型、アミノ基含
有型、脂環式のグリシジルエーテル型等のエポキシ化合
物も用いられる。
【0009】また、ジシクロペンタジエン型のエポキシ
化合物ZX1329(東都化成社製)、HP7200
(日本石油社製)、TMH574(日本化薬社製)、テ
クモアVG3101(日本化薬社製)、E1031S
(油化シェル社製)、ZX1063(東都化成社製)も
使用することができる。
【0010】これらの中でノボラック型、サリチルアル
デヒド型、ビスフェノールΑ型及びビスフェノールF型
エポキシ化合物が好適に用いられる。
【0011】前記不飽和モノカルボン酸としては、(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸及び飽和又は不飽
和多塩基酸無水物と1分子中に1個の水酸基を有する
(メタ)アクリレート類あるいは飽和又は不飽和二塩基
酸と不飽和モノグリシジル化合物との半エステル化合物
類との反応物、例えばフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、マレイン酸、コハク酸とヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレートを常法により等モル比で反応
させて得られる反応物が挙げられる。これらの不飽和モ
ノカルボン酸は単独又は混合して用いることができる。
これらの中でアクリル酸が好ましい。
【0012】前記飽和又は不飽和多塩基酸無水物として
はフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、マレイン酸、コハク酸、トリメリット酸等の無水
物が用いられる。
【0013】上記のカルボキシル基を有する感光性樹脂
に更に、イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、
あるいはトリレンジイソシアネート又はイソホロンジイ
ソシアネートと1分子中に水酸基を1個以上有する(メ
タ)アクリレート類、例えばヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートとの等モル反応物を反応させてウレタン結
合を介して不飽和結合を導入して得られる化合物もカル
ボキシル基を有する感光性樹脂(A)として用いられ
る。
【0014】カルボキシル基を有する感光性樹脂(A)
の酸価(KOH mg/g)は、アルカリ現像性と電気
特性他の特性バランス上、40〜250、好ましくは5
0〜150である。
【0015】本発明において、感光性樹脂(B)として
はカルボキシル基を有する感光性ポリアミド樹脂及びカ
ルボキシル基を有する感光性ポリアミドイミド樹脂から
選ばれる少なくとも1種の樹脂が用いられる。このよう
な樹脂はエポキシ基含有ポリアミド樹脂及び/又はエポ
キシ基含有ポリアミドイミド樹脂(b)と不飽和モノカ
ルボン酸とのエステル化物に更に飽和又は不飽和多塩基
酸無水物を反応させて得られた樹脂が好適に用いられ
る。エポキシ基含有ポリアミド樹脂及び/又はエポキシ
基含有ポリアミドイミド樹脂(b)としては、ジカルボ
ン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸二無水物等の
多価カルボン酸成分と有機ジイソシアネート若しくはジ
アミンから縮合反応により合成できるカルボキシル基末
端ポリアミド樹脂又はカルボキシル基末端ポリアミドイ
ミド樹脂(c)(以下、カルボキシル基末端ポリアミド
(イミド)樹脂(c)ということがある。)とエポキシ
樹脂(d)とを、(d)のエポキシ基/(c)のカルボ
キシル基のモル比を1より大きくして反応させて得られ
るエポキシ基含有ポリアミド樹脂又はエポキシ基含有ポ
リアミドイミド樹脂(以下、エポキシ基含有ポリアミド
(イミド)樹脂ということがある。)が好適に用いられ
る。
【0016】上記カルボキシル基末端ポリアミド(イミ
ド)樹脂(c)の製造に使用される多価カルボン酸成分
としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、ダイ
マー酸等の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルスルホンジカルボン酸、オキシジ安息香酸等の芳香族
ジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ジフ
ェニルスルホンテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸等の芳香族多価カルボン酸及びこれらの酸
無水物などが挙げられる。これらは、単独又は2種類以
上を組み合わせて使用することができる。
【0017】上記カルボキシル基末端ポリアミド(イミ
ド)樹脂(c)の製造に使用される有機ジイソシアネー
トとしては4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、m−キシレンジイソシアネート、m−テトラメチル
キシレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、トランスシクロヘキサン−1,4−
ジイソシアネート、水添m−キシレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート
などが挙げられる。これらのうちでは耐熱性の点から芳
香族ジイソシアネートが好ましく、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
が特に好ましい。これらは単独で使用してもよいが、結
晶性が高くなるので2種類以上を組み合わせて使用する
ことが好ましい。
【0018】上記有機ジイソシアネートの代わりにジア
ミンも使用できる。ジアミンとしてはフェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルプロパン、ジアミノジフェニル
メタン、ベンジジン、4,4′−ジアミノジフェニルス
ルホン、4,4′−ジアミノジフェニルスルファイド、
ジアミノジフェニルエーテル等が挙げられる。有機溶剤
に対する可溶性を向上させるために2,2−ビス(3−
アミノフェノキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、ビス[3
−(3−アミノフェノキシフェニル)]スルホン、ビス
[4−(3−アミノフェノキシフェニル)]スルホン、
ビス[3−(4−アミノフェノキシフェニル)]スルホ
ン、ビス[4−(4−アミノフェノキシフェニル)]ス
ルホン、2,2−ビス(3−アミノフェノキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミ
ノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,
4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4−(p
−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリン、4,
4−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリ
ン等のジアミンを用いることが好ましい。
【0019】これら有機ジイソシアネート及びジアミン
は単独で使用してもよいが、2種類以上を組み合わせて
使用してもよい。ただし有機ジイソシアネートとジアミ
ンは同時に用いると反応し耐熱性の劣る尿素結合ができ
るので好ましくない。
【0020】上記カルボキシル基末端ポリアミド(イミ
ド)樹脂(c)としては、ポリアルキレンオキサイドユ
ニット及びポリカーボネートユニットから選ばれる少な
くとも1種のポリマーユニットを分子構造中に有する樹
脂が好ましく用いられる。
【0021】分子構造中に導入されるポリアルキレンオ
キサイドユニット、ポリカーボネートユニットは、前記
カルボキシル基末端ポリアミド(イミド)樹脂(c)を
製造する際に、ポリアルキレングリコール又はポリカー
ボネートジオールの両末端にカルボキシル基を導入した
ジカルボン酸を多価カルボン酸成分として用い、ジイソ
シアネート又はジアミンと反応させポリアミド(イミ
ド)骨格に導入する。ポリアルキレングリコールとして
は、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェ
ノールAあるいは水添ビスフェノールAとこれらポリア
ルキレングリコールとの反応物が挙げられ、これらによ
り導入されるポリアルキレンオキサイドユニットは一分
子中に2種以上存在していてもよい。ポリカーボネート
ジオールとしては直鎖状脂肪族ポリカーボネートジオー
ルが挙げられ、プラクセルCDシリーズ(ダイセル化学
工業社製)ニッポラン980、981(日本ポリウレタ
ン工業社製)などが挙げられる。ポリカーボネートジオ
ールの化学構造については、例えば次式で表されるもの
が挙げられる。
【0022】HO(ROCOO)nR−OH (式中、Rは2価アルコール残基を表し、nは1〜10
の整数である。) 特に、2価アルコール残基が、炭素数1〜100のも
の、例えば、1,5−ペンタンジオール残基、メチルペ
ンタンジオール残基、シクロヘキサノンジメタノール残
基、1,6−ヘキサンジオール残基、1,9−ノナンジ
オール残基、2−メチル−1,8−オクタンジオール残
基を有し、常温で液状のものが好適に用いられる。
【0023】ポリアルキレングリコール、ポリカーボネ
ートジオールの両末端にカルボキシル基を導入した両末
端カルボン酸にするには、前記した多価カルボン酸成分
と同様の多価カルボン酸、好ましくはジカルボン酸を、
ポリアルキレングリコール、ポリカーボネートジオール
あるいは末端にアミノ基が導入されたポリアルキレング
リコールジアミン、ポリカーボネートジアミンに反応さ
せればよい。
【0024】また、末端にアミノ基が導入されたポリア
ルキレングリコールジアミン、ポリカーボネートジアミ
ンをジアミン成分として使用しても、又はこれらをトリ
メリット酸と反応させたイミドジカルボン酸を多価カル
ボン酸成分として使用してもカルボキシル基末端ポリア
ミド(イミド)樹脂(c)中に導入することができる。
【0025】ポリアルキレンオキサイドユニット又はポ
リカーボネートユニットの含有量の合計は、接着性の点
からカルボキシル基末端ポリアミド(イミド)樹脂
(c)中に10重量%以上、耐熱性の点から90重量%
以下使用することが好ましい。更に接着性、耐吸水性の
点からポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプ
ロピレングリコール及びこれらの(水添)ビスフェノー
ルAとの反応物を用いて導入することが好ましい。使用
できるこれらのジオールの分子量(水酸価からの算出
値)は200〜4,000が好ましい。
【0026】カルボキシル基末端ポリアミド(イミド)
樹脂(c)の製造において、多価カルボン酸成分はジイ
ソシアネート成分とジアミン成分の合計に対してモル比
で1以上、好ましくは1〜3、より好ましくは1.1〜
2.2となるように配合し、反応させる。
【0027】上記の反応はγ−ブチロラクトン等のラク
トン類、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)等のアミド系溶媒、テトラメチレ
ンスルホン等のスルホン類、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル等のエーテル類などの溶媒を使用し50℃
〜250℃で反応させる。反応収率、溶解性及び後工程
での揮散性を考慮するとγ−ブチロラクトンを溶媒の主
成分にすることが好ましい。
【0028】次に、カルボキシル基末端ポリアミド(イ
ミド)樹脂(c)と反応させるエポキシ樹脂(d)とし
てはビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂及び
その変性物、ビキシレニルジグリシジルエーテル、YD
C1312(東都化成社製商品名)、テクモアVG31
01(三井石油化学社製商品名)、TMH574(住友
化学社製商品名)、ESLV−80XY、−90CR、
−120TE、−80DE(新日鉄化学社製商品名)、
エピコート1031S(油化シェル社製商品名)等の芳
香族系エポキシ樹脂、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル
等の脂肪族系エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌ
レート等の複素環式エポキシ化合物などが挙げられる。
これらのうちでは、反応制御の点から2官能エポキシ樹
脂が好ましく、耐熱性の点から芳香族系あるいは複素環
式エポキシ樹脂がよい。また難燃性を付与するためには
臭素化エポキシ樹脂が有用である。これらは単独又は2
種類以上組み合わせて使用される。またこれらのエポキ
シ樹脂(d)はカルボキシル基末端ポリアミド(イミ
ド)樹脂(c)と、(d)のエポキシ基/(c)のカル
ボキシル基のモル比を1より大きくして、好ましくは
1.1〜2.5で反応させる。エポキシ基/カルボキシ
ル基のモル比が1以下では末端エポキシの樹脂が得られ
ない。このようにして得られるエポキシ基含有ポリアミ
ド(イミド)樹脂(c)のエポキシ当量は500〜4
0,000であることが好ましい。500より小さくて
は分子量が低く接着性が劣り、40,000を超えると
分子量が高すぎ現像性に劣る傾向がある。
【0029】続いて、上記エポキシ基含有ポリアミド
(イミド)樹脂に反応させるエチレン性不飽和カルボン
酸としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸
及び飽和又は不飽和二塩基酸無水物と1分子中に1個の
水酸基を有する(メタ)アクリレート類あるいは飽和又
は不飽和二塩基酸と不飽和モノグリシジル化合物との半
エステル化合物類、例えばフタル酸、テトラヒドロフタ
ル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マレイン酸、コハク酸と
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート又はグリ
シジル(メタ)アクリレートとを常法により等モル比で
反応させて得られるものが単独で又は混合して用いられ
る。上記エポキシ基含有ポリアミド(イミド)樹脂
(c)に対するエチレン性不飽和カルボン酸の反応割合
は、エチレン性不飽和カルボン酸のカルボキシル基/
(c)のエポキシ基のモル比で0.5〜2とすることが
好ましい。
【0030】更に、樹脂中に残っている水酸基に対し
て、感光特性等を考慮し、イソシアネートエチル(メ
タ)アクリレート、あるいはトリレンジイソシアネート
又はイソホロンジイソシアネートと1分子中に水酸基を
1個以上有する(メタ)アクリレート類例えばヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートとの等モル反応物を反応
させてウレタン結合を介して不飽和結合を導入してもよ
い。
【0031】上記エポキシ基含有ポリアミド(イミド)
樹脂(c)にエチレン性不飽和モノカルボン酸を反応さ
せた後に反応させる多塩基酸無水物としては、フタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マ
レイン酸、コハク酸、トリメリット酸等の無水物が用い
られる。更に酸価を上げたい場合、グリシドールを反応
後、更に多塩基酸無水物を反応させてもよい。
【0032】感光性ポリアミド(イミド)樹脂(B)の
酸価(KOH mg/g)は、アルカリ現像性と電気特
性他の特性バランス上、40〜250、好ましくは50
〜150である。
【0033】本発明の感光性樹脂組成物において、感光
性樹脂(A)及び感光性樹脂(B)の総量の好ましい配
合は、感光性樹脂組成物の総量に対して10〜90重量
%である。また、感光性樹脂(A)は感光性樹脂(A)
及び(B)の総量に対して50〜95重量%であること
が好ましく、感光性樹脂(B)は感光性樹脂(A)及び
(B)の総量に対して5〜50重量%であることが好ま
しい。感光性樹脂(A)が50重量%未満であると現像
性が劣る傾向があり、95重量%を超えるとそりやすく
なる傾向がある。また、感光性樹脂(B)が5重量%未
満であるとそりやすくなる傾向があり、50重量%を超
えると現像性が劣る傾向がある。
【0034】本発明の感光性樹脂組成物には、他にカル
ボキシル基と(メタ)アクリレート基を有する特公平7
−92603号公報あるいは特開昭63−205649
号公報に示されるアクリル系、スチレン系のカルボキシ
ル基を含有する感光性樹脂を配合してもよい。
【0035】本発明に用いられるエラストマー(C)と
しては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラス
トマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー、ポリアミド系エラストマー、アクリル系エラ
ストマー及びシリコーン系エラストマーが挙げられる。
【0036】スチレン系エラストマーとしては、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレ
ン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレ
ン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマ
ー、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロッ
クコポリマーが挙げられる。スチレン系エラストマーを
構成する部分であるスチレンのほかに、α−メチルスチ
レン、3−メチルスチレン、4−プロピルスチレン、4
−シクロヘキシルスチレン等のスチレン誘導体を用いる
ことができる。具体的には、タフプレン、ソルプレン
T、アサプレンT、タフテック(以上、旭化成工業
(株)製)、エラストマーΑR(アロン化成製)、クレ
イトンG、カリフレックス(以上、シェルジャパン
製)、JSR−TR、TSR−SIS、ダイナロン(以
上、日本合成ゴム(株)製)、デンカSTR(電気化学
製)、クインタック(日本ゼオン製)、TPE−SBシ
リーズ(住友化学(株)製)、ラバロン(三菱化学
(株)製)、セプトン、ハイブラー(以上、クラレ
製)、スミフレックス(住友べークライト(株)製)、
レオストマー、アクティマー(以上、理研ビニル工業
製)等が挙げられる。
【0037】オレフィン系エラストマーは、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン等の炭素数2〜20のα−オレフィンの共
重合体であり、例えば、エチレン−プロピレン共重合体
(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)等が挙げられ、また、ジシクロペンタジエ
ン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチ
レンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、ブタジエ
ン、イソプレン等の炭素数2〜20の非共役ジエンとα
−オレフィン共重合体が挙げられる。また、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体にメタクリル酸を共重合し
たカルボキシル基変性NBRが挙げられる。具体的に
は、エチレン・α−オレフィン共重合体ゴム、エチレン
・α−オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム、プロピ
レン・α−オレフィン共重合体ゴム、ブテン・α−オレ
フィン共重合体ゴム等が挙げられる。更に、具体的に
は、ミラストマ(三井石油化学製)、EXΑCT(エク
ソン化学製)、ENGΑGE(ダウケミカル製)、水添
スチレン−ブタジエンラバー“DYNABON HSB
R”(日本合成ゴム製)、ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体“NBRシリーズ”(日本合成ゴム製)、あ
るいは架橋点を有する変性ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体の“XERシリーズ”(日本合成ゴム製)等
が挙げられる。
【0038】ウレタンエラストマーは、低分子のエチレ
ングリコールとジイソシアネートからなるハードセグメ
ントと高分子(長鎖)ジオールとジイソシアネートから
なるソフトセグメントとの構造単位からなり、高分子
(長鎖)ジオールとして、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレンオキサイド、ポリ(1,4−ブチレ
ンアジペート)、ポリ(エチレン・1,4−ブチレンア
ジペート)、ポリカプロラクトン、ポリ(1,6−ヘキ
シレンカーボネート)、ポリ(1,6−ヘキシレン・ネ
オペンチレンアジペート)等が挙げられる。高分子(長
鎖)ジオールの数平均分子量は、500〜10,000
が好ましい。エチレングリコールの他に、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ビスフェノールΑ
等の短鎖ジオールを用いることができ、短鎖ジオールの
数平均分子量は、48〜500が好ましい。ウレタンエ
ラストマーの具体例として、PΑNDEX T−218
5、T−2983N(大日本インキ製)、シラクトラン
E790等が挙げられる。
【0039】ポリエステル系エラストマーとしては、ジ
カルボン酸又はその誘導体とジオール化合物又はその誘
導体とを重縮合して得られる。ジカルボン酸の具体例と
して、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びこれらの芳香核の水
素原子がメチル基、エチル基、フェニル基等で置換され
た芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデ
カンジカルボン酸等の炭素数2〜20の脂肪族ジカルボ
ン酸、及びシクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジ
カルボン酸などが挙げられる。これらの化合物は2種以
上用いることができる。ジオール化合物の具体例とし
て、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
オール等の脂肪族ジオール及び脂環式ジオール、又は、
その具体例として、ビスフェノールΑ、ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス−(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロパン、レゾルシン等が挙げら
れる。これらの化合物は2種以上用いることができる。
また、芳香族ポリエステル(例えば、ポリブチレンテレ
フタレート)部分をハードセグメント成分に、脂肪族ポ
リエステル(例えば、ポリテトラメチレングリコール)
部分をソフトセグメント成分にしたマルチブロック共重
合体を用いることができる。ハードセグメントとソフト
セグメントの種類、比率、分子量の違いによりさまざま
なグレードのものがある。具体例として、ハイトレル
(デュポン−東レ製)、ペルプレン(東洋紡績製)、エ
スペル(日立化成工業製)等が挙げられる。
【0040】ポリアミド系エラストマーは、ハード相に
ポリアミドを、ソフト相にポリエーテルやポリエステル
を用いたポリエーテルブロックアミド型とポリエーテル
エステルブロックアミド型の2種類に大別され、ポリア
ミドとしては、ポリアミド−6、11、12等が用いら
れ、ポリエーテルとしては、ポリオキシエチレン、ポリ
オキシプロピレン、ポリテトラメチレングリコール等が
用いられる。具体的には、UBEポリアミドエラストマ
ー(宇部興産製)、ダイアミド(ダイセルヒュルス
製)、PEBΑX(東レ製)、グリロンELY(エムス
ジャパン製)、ノバミッド(三菱化学製)、グリラック
ス(大日本インキ製)等が挙げられる。
【0041】アクリル系エラストマーは、アクリル酸エ
ステルを主成分とし、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエチ
ルアクリレート等が用いられ、また、架橋点モノマーと
して、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエ
ーテル等が用いられる。更に、アクリロニトリルやエチ
レンを共重合することもできる。具体的には、アクリロ
ニトリル−ブチルアクリレート共重合体、アクリロニト
リル−ブチルアクリレート−エチルアクリレート共重合
体、アクリロニトリル−ブチルアクリレート−グリシジ
ルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
【0042】シリコーン系エラストマーとしては、オル
ガノポリシロキサンを主成分したもので、ポリジメチル
シロキサン系、ポリメチルフェニルシロキサン系、ポリ
ジフェニルシロキサン系に分けられる。一部をビニル
基、アルコキシ基等で変性したものがある。具体例とし
て、SYシリーズ(ワッカー社製)、KEシリーズ(信
越化学製)、SEシリーズ、CYシリーズ、SHシリー
ズ(以上、東レダウコーニングシリコーン製)等が挙げ
られる。
【0043】また、上記のエラストマー以外に、ゴム変
性したエポキシ化合物を用いることができる。ゴム変性
エポキシ化合物として以下のものが使用できる。例えば
エポキシ化ポリブタジエンPB3600、PB4700
(ダイセル化学工業社製)、エポキシ化ブタジエン−ス
チレン エポブレンドΑT014等(ダイセル化学工業
社製)、あるいはポリジメチルシロキサンのエポキシ化
合物 X22−163B、KF100T(信越シリコン
社製)が挙げられる。また、両末端カルボン酸のアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴムにビスフェノールF型エポ
キシ化合物、ビスフェノールA型エポキシ化合物の一部
を反応させることにより得られる。これらゴム変性エポ
キシ化合物は、前記感光性樹脂(A)のエポキシ化合物
(a)として使用することもできる。
【0044】これらのエラストマーの中で、耐リフロー
性(封止材とのせん断密着性)の点で、ブタジエン−ア
クリロニトリル系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマー、シリコーン系エラストマー、ゴム変性エポキシ
化合物を用いた組成物が好ましい。
【0045】エラストマー(C)の配合量は、感光性樹
脂組成物中に、好ましくは1〜50重量%、更に好まし
くは、2〜40重量%用いられる。1重量%未満では、
硬化膜の高温領域での弾性率が低くならない傾向があ
り、50重量部を超えると耐熱性、現像性等劣る傾向が
ある。
【0046】エラストマー(C)を配合してポリマーア
ロイ化することで硬化膜の硬化収縮、可とう性が改質さ
れ、リフロー時の温度とされる180〜260℃の温度
領域における動的粘弾性測定で、組成物の硬化皮膜の弾
性率が0.1〜10MPaと低減でき、封止材とのせん
断接着性を改良することができる。すなわち、弾性率が
0.1MPa未満であると機械的強度が低下する傾向が
あり、10MPaを超えるとせん断接着力が低下する傾
向がある。
【0047】なお本発明において感光性樹脂(A)及び
エラストマー(C)はそれぞれを単独で配合するのみな
らず、エラストマー(C)の化学構造をカルボキシル基
を有する感光性樹脂(A)の分子内に有するカルボキシ
ル基を有する感光性樹脂(AC)を(A)成分及び
(C)成分として用いることができる。このような感光
性樹脂(AC)は、例えば、感光性樹脂(A)を製造す
る際にエポキシ化合物(a)としてエポキシ樹脂をα,
ω−ポリブタジエンジカルボン酸で変性したエポキシ樹
脂を用いることにより製造される樹脂が挙げられる。
【0048】本発明に使用されるエポキシ硬化剤(D)
としてはエポキシ基を有する化合物であればよく、分子
内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂が好ま
しい。具体的には、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が
使用できる。また、ビスフェノールA型、S型エポキシ
樹脂及びその臭素化物等の誘導体、フェノールあるいは
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、例えば「YX4000」(油化シェルエポ
キシ社製)、特殊グリシジルエーテル系エポキシ樹脂、
例えば東都化成社製YDC1312、新日鐵化学社製E
SLV−80XY、ESLV−90DR、また「TAC
TIX742」(ダウケミカル社製)、「ZX125
7」(東都化成社製)、ESLV−120TE、−80
DE(新日鉄化学社製商品名)等のグリシジルエーテル
系エポキシ樹脂;グリシジルエステル系エポキシ樹脂、
例えば「デナコールEX711」(ナガセ化成工業社
製)、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、例えば「YH
434」(東都化成社製)、ナフタレン型エポキシ樹
脂、例えば「エピクロンHP−4032」(大日本イン
キ化学工業社製)、ジシクロ型エポキシ樹脂、例えば
「エピクロンHP−4032」(大日本インキ化学工業
社製)、ジシクロ型エポキシ樹脂、例えば「エピクロン
HP7200H」(大日本インキ化学工業社製)環式脂
肪族エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ヒダントイ
ン型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート等
の特殊エポキシ樹脂等が挙げられる。好ましくは2〜3
官能のエポキシ樹脂が耐湿熱性、機械特性の点から好適
である。
【0049】エポキシ硬化剤(D)として上記のエポキ
シ硬化剤を用いた場合の一部(50重量%以下)を、他
の感光基を有するエポキシ硬化剤に替えて使用しても良
い。感光基を有するエポキシ硬化剤としてはカルボキシ
ル基を有する感光性樹脂(A)を得る前段階の酸無水物
を反応させないノボラック型エポキシ化合物と不飽和モ
ノカルボン酸のエステル化物であるエポキシアクリレー
ト化合物が好適に用いられる。更にエポキシアクリレー
ト化合物にイソシアネートエチルメタクリレート等をウ
レタン結合を介して導入したウレタン化物なども好適に
用いられる。
【0050】エポキシ硬化剤(D)の好ましい配合割合
は感光性樹脂組成物に対して0.1〜40重量%、更に
好ましくは1〜30重量%である。
【0051】本発明に使用される光重合開始剤(E)と
しては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン類、アセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−
[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプ
ロパン−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセト
フェノン類、2−メチルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、
1−クロロアントラキノン、2−アミルアントラキノ
ン、2−アミノアントラキノン等のアントラキノン類、
2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチ
オキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジ
イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類、ア
セトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタ
ール等のケタール類、ベンゾフェノン、メチルベンゾフ
ェノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン、4,4′
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、ミヒラーズ
ケトン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサル
ファイド等のベンゾフェノン類、2−(o−クロロフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフ
ェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メ
トキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、
2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリール
イミダゾール二量体、9−フェニルアクリジン、1,7
−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等のアクリ
ジン誘導体、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキサイド等が挙げられ、これらは単独
であるいは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。光重合開始剤(E)の好ましい配合割合は感光性樹
脂組成物に対して0.1〜20重量%、更に好ましくは
1〜10重量%である。
【0052】更に光重合開始助剤としてN,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミルエステル、ペンチル−4−ジメ
チルアミノベンゾエート、ジメチルエタノールアミン、
トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の3級アミ
ン類がある。これらは、単独あるいは混合して感光性樹
脂組成物中の好ましくは0.1〜20重量%の範囲で用
いることができる。
【0053】また、必要に応じてその他の硬化剤、熱硬
化促進剤が使用できる。硬化剤としては、三フッ化ホウ
素−アミンコンプレックス、ジシアンジアミド、有機酸
ヒドラジッド、ジアミノマレオニトリル、尿素、また、
ヘキサメトキシメチル化メラミン等のアルキル化メラミ
ン樹脂、ポリアミンの塩類、ジアミノジフェニルメタ
ン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、メタキシレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホ
ン、「ハードナーHT972」(チバ・ガイギ社製)等
の芳香族アミン類、無水フタル酸、無水トリメリット
酸、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテー
ト)、グリセロールトリス(アンヒドロトリメリテー
ト)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物等の芳香
族酸無水物、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸等の脂肪族酸無水物類、ポリビニルフェノール、ポリ
ビニルフェノール臭素化物、フェノールノボラック、ア
ルキルフェノールノボラック等のポリフェノール類等が
ある。熱硬化促進剤としては、アセチルアセトナートZ
n等のアセチルアセトンの金属塩、エナミン、オクチル
酸スズ、第4級ホスホニウム塩、トリフェニルホスフィ
ン等の第3級ホスフィン類、トリ−n−ブチル(2,5
−ジヒドロキシフェニル)ホスホニウムブロマイド、ヘ
キサデシルトリブチルホスホニウムクロライド等のホス
ホニウム塩類、ベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、フェニルトリブチルアンモニウムクロライド等の
4級アンモニウム塩類、ジフェニルヨードニウムテトラ
フルオロポロエート、トリフェニルスルホニウムヘキサ
フルオロアンチモネート等のポロエート、アンチモネー
ト類、ジメチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシク
ロ[5,4,0]ウンデセン、m−アミノフェノール、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノフェノール)、テ
トラメチルグアニジン等の第3級アミン類、2−エチル
−4−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、
1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−フェニル
イミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロ
キシメチルイミダゾール等のイミダゾール類が挙げら
れ、単独あるいは混合系で使用できる。硬化剤、熱硬化
促進剤はそれぞれ感光性樹脂組成物の好ましくは0.0
1重量%から10重量%の範囲で使用できる。
【0054】本発明の感光性樹脂組成物には、必要に応
じて光感度、各種特性を向上させる目的で各種感光性モ
ノマーを加えて使用することもできる。例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、ウレタン(メタ)アクリレート、あるいはポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビスフ
ェノールAのポリエチレングリコールあるいはプロピレ
ングリコール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌル酸等のモノあるいは多官能(メタ)アクリレート
類、トリグリシジルイソシアヌレートなどのグリシジル
エーテルの(メタ)アクリレート類、ジアリルフタレー
ト等の光重合性モノマーが使用できる。これらは単独あ
るいは混合系で使用できる。
【0055】本発明の感光性樹脂組成物には、必要に応
じてトリアリジン化合物を難燃性、密着性を向上させる
ために使用できる。トリアリジン化合物としては、例え
ばメラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、メ
ラミン−フェノールホルマリン樹脂、四国化成工業社
製;2MZ−AZINE、2E4MZ−AZINE、C
11Z−AZINE、2MΑ−OK等が挙げられる。ある
いはエチルジアミノ−S−トリアジン、2,4−ジアミ
ノ−S−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−キシリル
−S−トリアジン等のトリアジン誘導体類が挙げられ
る。これらは感光性樹脂組成物に対して0.1〜15重
量%で使用されるのが好ましい。
【0056】本発明の感光性樹脂組成物には、必要に応
じて、難燃剤として臭素化化合物、リン化合物を使用す
ることができる。臭素化化合物としては、上記に挙げた
臭素化エポキシ化合物あるいはこれらで変性した感光性
樹脂が挙げられる。これら以外にテトラブロモビスフェ
ノールΑ(TBA)及びこれらの誘導体例えば、TBA
ブロモエチルエーテルオリゴマー、TBAビス(2,3
ジブロモプロピルエーテル)、TBAビス(アリルエー
テル)、TBAビス(2−ヒドロキシエチルエーテ
ル)、TBA−カーボネートオリゴマー等が挙げられ
る、他にデカブロモビフェニルオキサイド、オクタブロ
モビフェニルオキサイド、ヘキサブロモビフェニルオキ
サイド、ポリジブロモフェニレンオキサイド、ビス(ペ
ンタブロモフェノキシ)エタン、テトラブロモビスフェ
ノールS等が挙げられる。他にトリアジン骨格を有する
ピロガードSR245(第一工業製薬社製)等が挙げら
れる。また臭素化化合物と併用する難燃助剤として五酸
化アンチモンが有用であり、組成物中の10重量%以下
で使用することが好ましい。また五酸化アンチモンはイ
オントラップ剤として電食性試験におけるマイグレーシ
ョンを抑制する効果がある。
【0057】難燃剤としてのリン系化合物としては、例
えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシリルホスフェート、クレジルジフェニル
ホスフェート、クレジル−2,6−キシリルホスフェー
ト、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(ク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチル)
ホスフェート等のホスフェート化合物、あるいはCR−
733S、CR−741、CR−747、PX−200
(以上、大八化学社製)等の芳香族縮合リン酸エステ
ル、CR−505、CR−509、CR−530、CR
504L、CR−570、CR−380、CR−387
(以上、大八化学社製)等の含ハロゲン縮合リン酸エス
テル等が挙げられる。あるいはPPZ(共栄社化学社
製)、SP134(大塚化学社製)等のフォスファゼン
化合物が挙げられる。
【0058】本発明の感光性樹脂組成物は、必要に応じ
て有機溶剤で希釈することができる。例えばエチルメチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、メチルセロソルブ、ブチ
ルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル
類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセテ
ート、カルビトールアセテート等のエステル類、エタノ
ール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール等のアルコール類、オクタン、デカン等の脂
肪族炭化水素、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナ
フサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤等を挙げること
ができる。
【0059】本発明の感光性樹脂組成物は、密着性、硬
度等の特性を向上する目的で必要に応じて硫酸バリウ
ム、チタン酸バリウム、粉状酸化珪素、無定形シリカ、
タルク、クレー、焼成カオリン、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、雲母粉等の無機充填剤が使用できる。その使用量は
好ましくは0〜70重量%である。
【0060】更に必要に応じてフタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーン、アイオジングリーン、ジスア
ゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸化チタン、カ
ーボンブラック、ナフタレンブラックなどの着色剤等を
用いることができる。更にハイドロキノン、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル、tert−ブチルカテコー
ル、ピロガロール、フェノチアジン等の重合禁止剤、ベ
ントン、モンモリロナイト、エアロジル、アミドワック
ス等のチキソ性付与剤、シリコーン系、フッ素系、高分
子系等の消泡剤、レベリング剤、及びイミダゾール系、
チアゾール系、トリアゾール系、シランカップリング剤
等の密着性付与剤のような添加剤類を用いることができ
る。
【0061】本発明の感光性樹脂組成物は、前記の割合
で配合した配合原料をロールミル、ビーズミル等で均一
に混合し、例えば次のように硬化させて、硬化物を得る
ことができる。即ちプリント配線板等に、スクリーン印
刷法、スプレー法、静電スプレー法、エアレススプレー
法、カーテンコータ法、ロールコート法等の方法により
10〜160μmの膜厚で本発明の組成物を塗布し、塗
膜を60〜110℃で乾燥させた後、ネガフィルムを塗
膜の上に置き、紫外線等の放射線を照射し次いで、未露
光部分を希アルカリ水溶液(例えば0.5〜2重量%炭
酸ソーダ水溶液等)で溶解除去(現像)した後、更に通
常紫外線の照射及び又は加熱(例えば100〜200℃
で0.5〜1.0時間)によって十分な硬化を行い硬化
皮膜を得る。
【0062】本発明の感光性樹脂組成物はリジッド及び
フレキシブルプリント配線板及びBGA、CSP、TC
P等のパッケージ用のソルダーレジスト組成物あるいは
多層材のビルドアップ材として特に有用であるが、その
他にも塗料、ガラス、セラミック、プラスチック、紙等
のコーティング材にも使用できる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0064】[カルボキシル基を有する感光性樹脂(A
−1)の製造例]攪拌機、還流冷却器及び温度計を備え
たフラスコに、α,ω−ポリブタジエンジカルボン酸N
ISSO−PB C−1000(日本曹達社製)48
2.6重量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂
YDB−400(東都化成社製)400重量部、カルビ
トールアセテート183重量部、ソルベントナフサ(ソ
ルベッソ150)110重量部を入れ、110℃で8時
間加熱した。これにアクリル酸36.4重量部、メチル
ハイドロキノン0.5重量部、カルビトールアセテート
6重量部を仕込み、70℃で、トリフェニルホスフィン
3重量部、ソルベントナフサ6重量部を仕込み、100
℃に加熱し、固形分酸価が2(KOH mg/g)以下
になるまで反応させた。次に、得られた溶液を50℃ま
で冷却し、テトラヒドロ無水フタル酸100重量部、カ
ルビトールアセテート126重量部、ソルベントナフサ
6重量部を仕込み、80℃で所定時間反応させ、固形分
酸価70(KOH mg/g)、固形分70重量%の不
飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A−1)を得た。
【0065】[カルボキシル基を含有する感光性樹脂
(A−2)の製造例]攪拌機、還流冷却器及び温度計を
備えたフラスコに、ビスフェノールF型エポキシ樹脂
(エポキシ当量526)1,052重量部、アクリル酸
144重量部、メチルハイドロキノン1重量部、カルビ
トールアセテート850重量部及びソルベントナフサ1
00重量部を仕込み、70℃で加熱撹拌して、混合物を
溶解した。次に、溶液を50℃まで冷却し、トリフェニ
ルホスフィン2重量部、ソルベントナフサ75重量部を
仕込み、100℃に加熱し、固形分酸価が1(KOH
mg/g)以下になるまで反応させた。次に、得られた
溶液を50℃まで冷却し、テトラヒドロ無水フタル酸7
45重量部、カルビトールアセテート75重量部及びソ
ルベントナフサ75重量部を仕込み、80℃で所定時間
反応させ、固形分酸価80(KOH mg/g)、固形
分62重量%の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(A−
2)を得た。
【0066】[カルボキシル基を含有する感光性樹脂
(A−3)の製造例]攪拌機、還流冷却器及び温度計を
備えたフラスコに、サリチルアルデヒド−フェノール型
エポキシ樹脂(エポキシ当量:168)55.7重量
部、アクリル酸24.1重量部、メチルハイドロキノン
0.1重量部、カルビトールアセテート26重量部及び
ソルベントナフサ(ソルベッソ150)17重量部を仕
込み、70℃で加熱撹拌して、混合物を溶解した。次
に、溶液を50℃まで冷却し、トリフェニルホスフィン
1重量部を仕込み、100℃に加熱し、固形分酸価が1
(KOH mg/g)以下になるまで反応させた。次
に、得られた溶液を50℃まで冷却し、テトラヒドロ無
水フタル酸20.3重量部、カルビトールアセテート5
重量部、ソルベントナフサ4重量部を仕込み、80℃で
所定時間反応させ、固形分酸価80(KOH mg/
g)、固形分67重量%の不飽和基含有ポリカルボン酸
樹脂(A−3)を得た。
【0067】[カルボキシル基を含有する感光性樹脂
(A−4)の製造例]攪拌機、還流冷却器及び温度計を
備えたフラスコに、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂(エポキシ当量:200)200重量部、アクリル酸
70重量部、メチルハイドロキノン0.4重量部、カル
ビトールアセテート80重量部及びソルベントナフサ2
0重量部を仕込み、70℃で加熱撹拌して、混合物を溶
解した。次に、溶液を50℃まで冷却し、トリフェニル
ホスフィン1重量部を仕込み、100℃に加熱し、固形
分酸価が1(KOH mg/g)以下になるまで反応さ
せた。次に、得られた溶液を50℃まで冷却し、無水マ
レイン酸51重量部、カルビトールアセテート48重量
部及びソルベントナフサ10重量部を仕込み、80℃で
所定時間反応させ、固形分酸価67(KOH mg/
g)、固形分67重量%の不飽和基含有ポリカルボン酸
樹脂(A−4)を得た。
【0068】[PEGPΑ(α,ω−ビス−(3−アミ
ノプロピル)ポリエチレングリコールエーテル)の両末
端カルボン酸物(B−1)の製造例]攪拌機、還流冷却
器、不活性ガス導入口及び温度計を備えたフラスコに、
PEGPΑ−1000(広栄化学工業社製:平均分子量
1,000);1,000g、セバシン酸;405gを
仕込み、2時間かけて220℃に昇温し更に4時間反応
させた後冷却し、酸価81.9、分子量1,370のP
EGPΑの両末端カルボン酸物を得た。
【0069】同様にして、ポリプロピレングリコールの
両末端にアミノ基を導入したポリプロピレングリコール
両末端ジアミン(PPG−NH2:平均分子量900)
の両末端カルボン酸物(B−2)を表1の配合で得た。
【0070】同様にして、ビスフェノールAのポリプロ
ピレングリコール反応物(Bis−PPG:平均分子量
1,450)の両末端カルボン酸物(B−3)を表1の
配合で得た。
【0071】同様にして、ポリカーボネートジオール
(プラクセルCD220:平均分子量2,000;ダイ
セル化学工業社)の両末端カルボン酸物(B−4)を表
1の配合で得た。
【0072】得られた両末端カルボン酸物の特性を表1
に示した。
【0073】
【表1】 [感光性ポリアミド樹脂(C−1)の製造例]攪拌機、
還流冷却器、不活性ガス導入口及び温度計を備えたフラ
スコに、γ−ブチロラクトン;100g、NMP;50
gを仕込み、更に上記(B−1);74.6g、アジピ
ン酸;3.3g、セバシン酸;4.6g、イソフタル
酸;7.5g、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI);4.8g、コロネートT80(トリ
レンジイソシアネート;TDI;日本ポリウレタン工業
社製);13.4gを仕込み、200℃に昇温し、4時
間保温後冷却し、加熱残分40重量%、酸価(固形分)
58.6のポリアミド樹脂を得た。更にビスフェノール
A型エポキシ樹脂エポミックR140(三井石油化学工
業社製)27.6gを仕込み、140℃で2時間保温後
ジメチルホルムアミド(DMF)を加え加熱残分40重
量%にした。120℃でメタクリル酸;3.3gを加え
3時間保温後、テトラヒドロ無水フタル酸(THP
A);37.9gを添加し1時間保温した。次いでDM
Fで希釈し加熱残分55重量%、酸価(固形分)74の
感光性ポリアミド樹脂(C−1)を得た。
【0074】[感光性ポリアミドイミド樹脂(C−2)
の製造例]攪拌機、還流冷却器、不活性ガス導入口及び
温度計を備えたフラスコに、NMP;50gを仕込み、
2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパ
ン(以下BAPPと記す);12.4g(0.030モ
ル)、無水トリメリット酸;11.6g(0.060モ
ル)を仕込み、200℃で2.5時間保温した。これに
上記(B−2);41.0g(0.033モル)、アジ
ピン酸;4.3g(0.029モル)、セバシン酸;
5.9g(0.029モル)、イソフタル酸;4.9g
(0.029モル)、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI);18.9g(0.075モ
ル)、コロネートT80(トリレンジイソシアネート;
TDI;日本ポリウレタン工業社製);8.8g(0.
050モル)及びγ−ブチロラクトン100gを仕込
み、200℃に昇温し、4時間保温後冷却した。加熱残
分40重量%、酸価(固形分);32.8のポリアミド
イミド樹脂を得た。更にカルボキシル基の2倍量になる
ようにビスフェノールA型エポキシ樹脂;エピコート1
001;66.8gを仕込み140℃で2時間保温後、
DMFを加え加熱残分40重量%にし、次いで120℃
でアクリル酸;5.0gを加え3時間保温後、THP
A;42.9gを添加し1時間保温した。次いで、DM
Fで希釈し、加熱残分55重量%、酸価(固形分換算)
85の感光性ポリアミドイミド樹脂(B−2)を得た。
【0075】表2に示すような配合(単位:g)で同様
にポリアミド(イミド)樹脂(C−3〜C−4)を得
た。
【0076】
【表2】 * ポリアミド(イミド)配合:出来高100配合 ** 三井石油化学工業社製:ビスフェノールΑ型エポ
キシ樹脂 [アクリレート基とエポキシ基を含有する樹脂(D−
1)の製造例] (D−1)製造例 攪拌機、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコに、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量:2
00)200重量部、アクリル酸20重量部、メチルハ
イドロキノン0.4重量部、カルビトールアセテート8
0重量部及びソルベントナフサ20重量部を仕込み、7
0℃で加熱攪拌して、混合物を溶解した。次に、溶液を
50℃まで冷却し、トリフェニルホスフィン0.5重量
部を仕込み、100℃に加熱し、固形分酸価が1(KO
H mg/g)以下になるまで反応させた。ソルベント
ナフサ10重量部を仕込み、固形分67重量%の樹脂
(D−1)を得た。
【0077】実施例1〜4、比較例1、2、3 表3に示す配合組成(単位:g)に従って組成物を配合
し、3本ロールミルで混練し感光性樹脂組成物を調製し
た。これをスクリーン印刷法により、120メッシュの
テトロンスクリーンを用いて、約30μmの厚さ(乾燥
後)になるように銅張り積層板に塗布し、80℃で30
分間熱風循環式乾燥機で乾燥させた。次に、所定のパタ
ーンを有するネガマスクフィルムを塗膜に密着させ紫外
線露光装置を用いて、500mJ/cm2露光した。そ
の後、1%炭酸ナトリウム水溶液で60秒間、1.8k
gf/cm2の圧力でスプレー現像し、未露光部を溶解
現像した。得られた像を用いて現像性、光感度を評価
し、次に、150℃で1時間加熱し試験板を作製した。
試験板について、後述の密着性、耐溶剤性、耐酸性、耐
アルカリ性、はんだ耐熱性、せん断接着性の試験を行っ
た。また、基板(銅張り積層板)から剥がした塗膜につ
いて、動的粘弾性を測定した。表4に評価結果をまとめ
て示した。尚、試験方法及び評価方法は以下の通りであ
る。図1に、実施例1及び比較例1で作製した塗膜の粘
弾性の測定結果を示す。
【0078】以下同様に表3に示す組成に従って、それ
ぞれ実施例2、3、4、比較例1、2、3とし、実施例
1と同様に試験に供した。試験結果を表4に示した。
【0079】
【表3】 注)感光性樹脂、樹脂:配合は全て固形分で示した。 *ポリエステル樹脂(日立化成工業社製) **反応性NBRゴム(日本合成ゴム社製) ***シリコーン−コアのコアシェル型シリコーンゴム
(ワッカー社製) ****エポキシ樹脂(新日鐵化学社製)
【0080】
【表4】 以下の試験法で行った。
【0081】現像性:以下の評価基準を用いた。 ○・・・・現像後、完全に組成物が除去され、現像でき
た。 △・・・・現像後、わずかに残さあり ×・・・・現像後、現像されない部分あり 密着性:JIS K5400に準じて、試験片に1mm
にごばん目を100ケ作成してセロハンテープにより剥
離試験を行った。ごばん目の剥離状態を観察し、以下の
基準で評価した。 ○・・・・90/100以上剥離なし △・・・・50/100以上〜90/100未満で剥離
なし ×・・・・0/100〜50/100未満剥離あり 耐溶剤性:試験片をイソプロピルアルコールに室温で3
0分間浸漬し、外観に異常がないかを確認後、セロハン
テープにより剥離試験を行った。 ○・・・・塗膜外観に異常がなく、剥離のないもの ×・・・・塗膜外観に異常があるか、あるいは剥離する
もの 耐酸性:試験片を10%塩酸水溶液に室温で30分間浸
漬し、外観に異常がないかを確認後、セロハンテープに
より剥離試験を行った。 ○・・・・塗膜外観に異常がなく、剥離のないもの ×・・・・塗膜外観に異常があるか、あるいは剥離する
もの はんだ耐熱性:試験片にロジン系フラックスを塗布し2
60℃のはんだ槽に10秒間浸漬した。これを1サイク
ルとして、6サイクル繰り返した後、塗膜外観を目視観
察した。 ○・・・・塗膜外観に異常(剥離、フクレ)がなく、は
んだのもぐりのないもの ×・・・・塗膜外観に異常(剥離、フクレ)があるが、
あるいははんだのもぐりのあるもの 耐プレッシャークッカーテスト(PCT):121℃、
2気圧の蒸気中で96時間放置後、塗膜の外観、碁盤目
試験を行った。 ごばん目の剥離状態を観察し、以下の基準で評価した。 ○・・・・90/100以上剥離なし △・・・・50/100以上〜90/100未満で剥離
なし ×・・・・0/100〜50/100未満剥離あり せん断接着性:試験片に直径3.6mm、高さ4mmの
円錐形状に封止材(CEL9200日立化成工業製)を
モールドして、85℃、85%RH、96h吸湿後の密
着性を評価した。使用機器は、ボンドテスタ(DΑGE
社製)、測定温度245℃、単位:kgf/mm2 耐熱衝撃性:試験片を、−55℃/30分、125℃/
30分を1サイクルとして熱履歴を加え、1,000サ
イクル経過後、試験片を目視観察、顕微鏡観察した。 ○・・・・クラック発生なし △・・・・クラック発生あり ×・・・・クラック発生著しい 動的粘弾性:ソリッドアナライザーΑG−100KNE
(レオメトリックス社製)を用い、振動周波数1Hz
(6.28rad/秒)で動的粘弾性を測定した。サン
プルサイズを長さ22.6×幅5.0×厚さ0.05m
mとし、測定温度40〜300℃(昇温4℃/min)
で行い、220℃における粘弾性を調べた。単位:MP
【0082】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、密着性及
び耐湿熱性に優れ、また封止材との密着性、更には難熱
衝撃性等の機械特性に優れ、LSIパッケージに使用さ
れるソルダーレジスト組成物、あるいは多層配線板の感
光性層間絶縁材料としてとして好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 179/08 C09D 179/08 B G03F 7/032 G03F 7/032 7/037 7/037 H05K 3/28 H05K 3/28 D 3/46 3/46 T (72)発明者 伊藤 敏彦 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島工場内 (72)発明者 平倉 裕昭 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ化合物(a)と不飽和モノカル
    ボン酸とのエステル化物に飽和又は不飽和多塩基酸無水
    物を反応させて得られたカルボキシル基を有する感光性
    樹脂(A)、カルボキシル基を有する感光性ポリアミド
    樹脂及びカルボキシル基を有する感光性ポリアミドイミ
    ド樹脂から選ばれる少なくとも1種の感光性樹脂
    (B)、エラストマー(C)、エポキシ硬化剤(D)及
    び光重合開始剤(E)を含有する感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ化合物(a)がノボラック型エ
    ポキシ化合物、ビスフェノールΑ型エポキシ化合物、ビ
    スフェノールF型エポキシ化合物及びサリチルアルデヒ
    ド型エポキシ化合物からなる群から選択される少なくと
    も1種類のエポキシ化合物である請求項1記載の感光性
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 感光性樹脂(B)がエポキシ基含有ポリ
    アミド樹脂及び/又はエポキシ基含有ポリアミドイミド
    樹脂(b)と不飽和モノカルボン酸とのエステル化物に
    更に飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られ
    た樹脂である請求項1又は2記載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 エポキシ基含有ポリアミド樹脂及び/又
    はエポキシ基含有ポリアミドイミド樹脂(b)が、カル
    ボキシル基末端ポリアミド樹脂及び/又はカルボキシル
    基末端ポリアミドイミド樹脂(c)とエポキシ樹脂
    (d)とを、(d)のエポキシ基/(c)のカルボキシ
    ル基のモル比が1より大きいところで反応させて得られ
    るエポキシ基含有ポリアミド樹脂及び/又はエポキシ基
    含有ポリアミドイミド樹脂である請求項3記載の感光性
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 カルボキシル基末端ポリアミド樹脂及び
    /又はカルボキシル基末端ポリアミドイミド樹脂(c)
    がポリアルキレンオキサイドユニット及び/又はポリカ
    ーボネートユニットを分子構造中に有する樹脂である請
    求項4記載の感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 エラストマー(C)がスチレン系エラス
    トマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラス
    トマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エ
    ラストマー、アクリル系エラストマー及びシリコーン系
    エラストマーからなる群から選択される少なくとも1種
    類のエラストマーである請求項1〜5いずれかに記載の
    感光性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 180〜260℃領域における動的粘弾
    性測定で、組成物の硬化皮膜の弾性率が0.1〜10M
    Paである請求項1〜6いずれかに記載の感光性樹脂組
    成物。
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