JPH11290957A - パイプの溝加工方法 - Google Patents
パイプの溝加工方法Info
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Abstract
へ塑性変形させて高い寸法精度で溝を加工できるように
する。 【解決手段】 両側が小径とされた段付きパイプの中間
部分の大径部12の外周側を第1予備ダイス36で保持
しつつ、その第1予備ダイス36の内周面に設けられた
第1小幅突部38によって第1小幅溝40を加工した
後、第2予備ダイス44や正規ダイス50で同様の加工
を行うことにより、徐々に溝幅を拡大して目的とする設
定幅寸法のキーロック用溝20を形成する。こうすれ
ば、大径部12の外周を各ダイス36、44、50によ
って保持しているため、加工時に大径部12が径方向に
潰れる恐れがないとともに、溝幅を徐々に拡大している
ため、溝底の両側の内角部48a、20aは勿論、溝開
口部の両側の角部48b、20bと各ダイス44、50
との間にも隙間が生じ難く、その角部をシャープにでき
るなど高い寸法精度が得られる。
Description
の一部を内側へ塑性変形させて溝を形成する溝加工方法
の改良に関するものである。
して、円筒形状のパイプの一端側を塑性変形させて小径
部を形成するとともに、大径部の一部を内側へ塑性変形
させることによりキーロック用の直線溝を形成したもの
が、特開平5−200634号公報で提案されている。
キーロック用の直線溝は、溝に対応した凹部を有する芯
金を大径部の内部に挿入するとともに、内周面に溝に対
応した突部が設けられたダイスを大径部の外側に嵌合し
て軸方向へ移動させることによって形成されている。ま
た、このようにキーロック用の直線溝を加工した後、大
径部の端部を小径に絞り加工している。
従来の加工方法では、パイプの両端を小径とする塑性加
工を溝加工工程の前後で行う必要があり、必ずしも効率
的ではなかった。また、芯金を用いて溝加工を行ってい
るため、大径部を挟んで軸方向の両側に小径部を有する
パイプの大径部に溝加工を行うことはできなかった。
もので、その目的とするところは、芯金を使用すること
なくパイプの一部を内側へ塑性変形させて高い寸法精度
で溝を加工できるようにすることにある。
めに、第1発明は、円筒形状のパイプの一部を内側へ塑
性変形させて、予め定められた設定幅寸法の溝を軸方向
に形成する溝加工方法であって、(a) 前記パイプの外径
と略同じか所定寸法だけ小さい内径寸法で、前記溝に対
応して前記設定幅寸法より小さい幅寸法の小幅突部が内
周面に設けられた予備ダイスを、前記パイプの外周側に
嵌合して軸方向へ相対移動させ、その小幅突部によりそ
のパイプの一部を内側へ塑性変形させてその設定幅寸法
よりも幅寸法が小さい小幅溝を形成する小幅溝加工工程
と、(b) 前記予備ダイスの内径寸法と略同じか所定寸法
だけ小さい内径寸法で、前記溝に対応して前記設定幅寸
法と略等しい幅寸法の正規突部が内周面に設けられた正
規ダイスを、前記小幅溝加工工程後のパイプの外周側に
嵌合して軸方向へ相対移動させ、その正規突部により前
記小幅溝の溝幅を拡大して設定幅寸法とする正規溝加工
工程とを有することを特徴とする。
法において、前記パイプは、大径部を挟んで軸方向の両
側に小径部を一体に有するもので、その大径部に、溝底
径がその小径部の外径と同じかそれより大きい溝を形成
することを特徴とする。
イプの溝加工方法において、前記正規ダイスの内径寸法
は前記予備ダイスの内径寸法より所定寸法だけ小さく、
前記正規溝加工工程は、前記小幅溝加工工程後のパイプ
を縮径させながら前記小幅溝の溝幅を拡大して前記設定
幅寸法とするものであることを特徴とする。
側へ塑性変形させて、所定の幅寸法の溝を軸方向に形成
する溝加工方法であって、前記パイプの外径より所定寸
法だけ小さい内径寸法で、前記溝に対応して前記幅寸法
と略等しい幅寸法の突部が内周面に設けられたダイス
を、前記パイプの外周側に嵌合して軸方向へ相対移動さ
せ、そのパイプを縮径させながらその突部によりそのパ
イプの一部を内側へ塑性変形させて前記溝を形成するこ
とを特徴とする。
は、パイプの外周側を予備ダイスで保持しつつ、その予
備ダイスの内周面に設けられた小幅突部によって幅寸法
が小さい小幅溝を加工した後、同じく正規ダイスでパイ
プの外周側を保持しつつ、その正規ダイスの内周面に設
けられた正規突部により小幅溝の溝幅を拡大して設定幅
寸法の溝を形成するため、芯金を用いなくても高い寸法
精度で溝を形成できる。すなわち、パイプの外周をダイ
スによって保持しているため、小幅突部や正規突部との
係合によってパイプが径方向に潰れる恐れがないととも
に、小幅溝を加工した後その溝幅を拡大するようにして
いるため、設定幅寸法の溝幅で溝深さを徐々に深くする
場合に比較して、溝底の両側の内角部は勿論、溝開口部
の両側の角部とダイスとの間にも隙間が生じ難く、その
角部をシャープにできるなど高い寸法精度が得られるの
である。
で溝を加工できるため、第2発明のように大径部の両側
に小径部を有するパイプの大径部に溝を加工することが
可能で、例えば予めパイプの両側に小径部を形成した後
に中間の大径部に溝を加工できるなど、一連の加工設計
の自由度が向上する。
ができないため、本発明を適用することにより、大径部
に高い寸法精度で溝を加工できるようになる。特に、大
径部の両側が小径部とされているため、両端が開口して
いるパイプに比較して剛性が高く、一層高い寸法精度で
溝を加工できる。
備ダイスの内径寸法より小さく、正規溝加工工程では、
小幅溝加工工程後のパイプを縮径させながら小幅溝の溝
幅を拡大して設定幅寸法とするため、縮径に対する反力
で芯金が無くてもダイスとパイプとの間に隙間が更に生
じ難くなり、正規突部に対応した一層高い寸法精度で溝
を形成できる。
け小さい内径寸法のダイスを用いて、パイプを縮径させ
ながら突部によりパイプの一部を内側へ塑性変形させて
溝を形成するもので、第3発明と同様に縮径に対する反
力で芯金が無くてもダイスとパイプとの間に隙間が生じ
難いため、突部に対応した高い寸法精度で溝を形成でき
る。これにより、1段の塑性加工のみで目的とする幅寸
法の溝を形成することができるし、前記小幅溝加工工程
および正規溝加工工程など複数の工程で溝を加工する場
合は、その各塑性加工工程に本発明を適用することによ
り、一層高い寸法精度で溝を形成することができる。
の予備ダイスを用いた1回の塑性加工だけでも良いが、
小幅突部の幅寸法が異なる複数の予備ダイスを用いて複
数回の塑性加工を施すことにより、小幅溝の幅寸法を徐
々に大きくするようにしても良い。単一の予備ダイス
に、幅寸法が段階的或いは連続的に変化する小幅突部を
軸方向に設け、予備ダイスを軸方向へ相対移動させる1
工程で、比較的大きな幅寸法の小幅溝を塑性加工するこ
ともできる。正規溝加工工程は、予備ダイスと別個に構
成された正規ダイスを用いて別工程で行うことができる
が、上記小幅突部の後に正規突部を設けて予備ダイスと
正規ダイスとを一体化し、小幅溝加工工程に続いて正規
溝加工工程を1工程で行うこともできる。
すべき溝の溝深さと略同じであることが望ましいが、そ
れより小さい寸法で、正規溝加工工程において幅寸法を
拡大するとともに溝深さを深くするようになっていても
良い。正規ダイスの正規突部は、形成すべき溝の溝深さ
と略同じ寸法で設けられる。正規ダイスの正規突部は、
パイプのスプリングバックを考慮して設定することが望
ましい。また、これ等の小幅突部および正規突部、或い
は第4発明の突部のパイプに食い込む食付き側の端部に
は、幅寸法や突出寸法を徐々に小さくした食付き部を設
けることが望ましい。
で軸方向の両側に小径部を一体に有するパイプの大径部
に溝を加工する場合、すなわち芯金を使用することがで
きない場合に好適に適用されるが、一定の径寸法のパイ
プに溝を形成する場合など、芯金を使用できる場合の溝
加工に適用することもできる。第2発明のパイプの大径
部と小径部との間には、径寸法が滑らかに変化するテー
パ部を設けておくことが望ましい。なお、第1発明の実
施に際して、パイプの外径と略同じ内径寸法の予備ダイ
スや正規ダイスを用いる場合には、必要に応じて芯金を
併用することもできる。
備ダイスの内径寸法より小さくし、パイプを縮径させな
がら小幅溝の溝幅を拡大するようになっているが、小幅
溝加工工程でも、パイプの外径より小さい内径寸法の予
備ダイスを用いて、パイプを縮径させながら小幅溝を高
い寸法精度で形成するようにしても良い。これは、第4
発明の一実施形態でもある。
環形状(真円)であることが望ましいが、楕円等の多少
変形した円筒形状であっても本発明は適用され得る。ま
た、パイプに形成すべき溝は、例えばパイプの軸心と平
行な直線溝であるが、パイプとダイスとを軸方向へ相対
移動させながら軸心まわりに相対回転させることによ
り、軸心まわりに捩じれた捩れ溝を塑性加工することも
できる。
インシャフトの製造方法に好適に適用され、例えば(a)
肉厚および径寸法が一定の円筒形状のパイプを用意する
工程と、(b) そのパイプの所定範囲を塑性加工によって
縮径させ、大径部を挟んで軸方向の両側に小径部を一体
に有する段付きパイプとする工程と、(c) 該段付きパイ
プの大径部の外径と略同じか所定寸法だけ小さい内径寸
法で、キーロック用溝の幅寸法(請求項1の設定幅寸法
に相当)より小さい幅寸法の小幅突部が該キーロック用
溝に対応して内周面に設けられた予備ダイスを、該大径
部の外周側に嵌合して軸方向へ相対移動させ、該小幅突
部により該大径部の一部を内側へ塑性変形させて該キー
ロック用溝の幅寸法よりも幅寸法が小さい小幅溝を形成
する小幅溝加工工程と、(d) 前記予備ダイスの内径寸法
と略同じか所定寸法だけ小さい内径寸法で、前記キーロ
ック用溝の幅寸法と略等しい幅寸法の正規突部が該キー
ロック用溝に対応して内周面に設けられた正規ダイス
を、前記小幅溝加工工程後のパイプの外周側に嵌合して
軸方向へ相対移動させ、該正規突部により前記小幅溝の
溝幅を拡大して目的とする幅寸法とする正規溝加工工程
とを有して製造される。
詳細に説明する。図1(a) はステアリングメインシャフ
ト10の正面図を示しており、図1(b)は図1(a) の b
−b 断面図を示している。図において、ステアリングメ
インシャフト10は中空の円筒形状を成しているととも
に、中央部の大径部12を挟んで軸方向の両側に一対の
小径部14、15を備えている。大径部12と小径部1
4、15との間には、径寸法が滑らかに変化するテーパ
部16、17がそれぞれ設けられており、大径部12に
は、軸心と平行に直線状の一対のキーロック用溝20が
設けられている。このキーロック用溝20は請求項1に
記載の予め定められた設定幅寸法の溝に相当するもの
で、溝底径は小径部14、15の外径よりも少し大き
い。また、小径部14、15の先端部にはそれぞれセレ
ーション部18、19が設けられている。なお、本実施
例のステアリングシャフト10の全長Lは400mm
で、大径部12の外径は28.0mm、小径部14、1
5の外径は19.0mm、キーロック用溝20の幅寸法
(設定幅寸法)Wは9.0mm、溝深さ(溝中央におけ
る溝底から大径部12の外周面の延長円弧面までの寸
法)Dは3.3mmである。
各製造工程を(a) 〜(c) に渡って順次示す図である。図
2において、(a) 工程では、肉厚t=2.6mm〜2.
8mm程度で径寸法φ=28.0〜29.0mm程度の
断面形状が略真円のパイプ24を用意する。パイプ24
としては、例えば機械構造用炭素鋼鋼管(STKM15
C)などが用いられ、製品長さL=400mmよりも5
〜10mm程度短く切断するとともに、焼鈍、ボンデ処
理を施して加工性を良好にした。なお、機械構造用炭素
鋼鋼管としてSTKM15Aを用いた場合は、ボンデ処
理のみでも可能である。
30、31を用いてパイプ24の両端部を塑性加工によ
って縮径させることにより、大径部12を挟んで軸方向
の両側に一対の小径部14、15を一体に有する段付き
パイプ26を成形する。この段階でパイプ24は軸方向
に延ばされて製品長さより若干長い段付きパイプ26と
なる。図3の成形型30、31において、符号90〜9
4で示される各成形面の内径寸法はそれぞれφ28、φ
19、φ16、φ12、φ18に設定されており、これ
らの成形型30、31は加工材料であるパイプ24の両
端部に両側から嵌合され、冷間で軸方向へ押し込むこと
によりスウェージング鍛造を施して目的形状に成形す
る。成形型30、31のみでパイプ24を段付きパイプ
26に鍛造成形することもできるが、複数の成形型を用
いて複数段のスウェージング鍛造を施すことにより段階
的に目的形状とするようにしても良い。なお、必要に応
じて熱間鍛造を行うようにしても良いし、外周側からパ
イプ24を押圧して縮径させるなど他の鍛造成形方法を
採用することもできる。
6の中央部の大径部12に、パイプの軸心と平行な直線
状の一対のキーロック用溝20を成形することにより、
ステアリングメインシャフト10が製造される。図4〜
図6は、(c) 工程で使用する第1予備ダイス36、第2
予備ダイス44、及び正規ダイス50をそれぞれ示す図
で、何れも(b) は(a) のb−b断面図、(a) は(b) の左
側から見た正面図である。
付きパイプ26の大径部12の外径と略等しい内径寸法
(28.0mm)を有する円筒状の部材で、前記キーロ
ック用溝20の設定幅寸法W=9.0mmより小さい
6.0mm程度の幅寸法で且つその溝深さDと略等しい
3.3mm程度の突出し寸法を有する一対の第1小幅突
部38が相対向する内周面に設けられており、一対の第
1小幅突部38の食付き側には、内周面に対して15°
程度の角度で傾斜する第1食付き部42がそれぞれ設け
られている。また、第1小幅突部38および第1食付き
部42の角部、すなわち図で符号70、71、72、7
3で示される各凹凸部分には、それぞれ曲率半径R5、
R5、R2、R3でR付けが施されている。
28.0mm程度の円筒状の部材で、キーロック用溝2
0の設定幅寸法Wより小さく上記第1小幅突部38の幅
寸法より大きい7.0mm程度の幅寸法で且つキーロッ
ク用溝20の溝深さDと略等しい3.3mm程度の突出
し寸法を有する一対の第2小幅突部46が相対向する内
周面に設けられている以外は、第1予備ダイス36と略
同じ形状を有し、第2小幅突部46の食付き側には第2
食付き部49が設けられている。第2食付き部49の幅
寸法は、第2小幅突部46から離間する前側へ向かうに
従って両側から略対称的に滑らかに(直線的に)狭くさ
れ、その前端部では前記第1予備ダイス36の第1小幅
突部38の幅寸法(6.0mm)より狭くなっている。
また、第2小幅突部46および第2食付き部49の角
部、すなわち図で符号74、75、76、77で示され
る各凹凸部分には、それぞれ第1予備ダイス36よりも
小さな曲率半径R3、R3、R1.5、R2でR付けが
施されている。
mm程度で突出し寸法が3.3mm程度の第3小幅突部
を有する第3予備ダイスも用意されている。
8.0mm程度の円筒状の部材で、キーロック用溝20
の設定幅寸法Wと略等しい9.0mm程度の幅寸法で且
つキーロック用溝20の溝深さDと略等しい3.3mm
程度の突出し寸法を有する一対の正規突部52が相対向
する内周面に設けられている以外は、第1予備ダイス3
6や第2予備ダイス44と略同じ形状を有し、正規突部
52の食付き側には正規食付き部56が設けられてい
る。正規食付き部56の幅寸法は、正規突部52から離
間する前側へ向かうに従って両側から略対称的に滑らか
に(直線的に)狭くされ、その前端部では前記第3予備
ダイスの第3小幅突部の幅寸法(8.0mm)より狭く
なっている。また、正規突部52および正規食付き部5
6の角部、すなわち図で符号78、79、80、81で
示される各凹凸部分には、それぞれ曲率半径R3、R
3、R0.7〜0.8、R0.5でR付けが施されてい
る。
第2予備ダイス44、及び正規ダイス50により、上記
段付きパイプ26に順次幅寸法を押し広げて成形される
溝をそれぞれ示している。図7において、(a) の第1小
幅溝加工工程では、第1予備ダイス36を第1食付き部
42側から段付きパイプ26の大径部12の外周側に嵌
合して軸方向へ相対移動させ、第1小幅突部38により
大径部12を内側へ塑性変形させて、キーロック用溝2
0の設定幅寸法Wよりも小さい幅寸法で且つその溝深さ
Dと略等しい溝深さを有する第1小幅溝40が形成され
る。次に、(b)の第2小幅溝加工工程では、第2予備ダ
イス44を用いて(a) と同様の押出し加工を行うことに
より、第1小幅溝40の幅寸法が僅かに押し広げられた
第2小幅溝48が形成される。そして、図示しない第3
予備ダイスを用いて第2小幅溝48の溝幅が更に拡大さ
れ、最後に(c) の正規溝加工工程において、正規ダイス
50を用いて(b) と同様の押出し加工を行うことによ
り、溝幅が更に押し広げられて目的とする設定幅寸法W
のキーロック用溝20が形成される。このようにして形
成されたキーロック用溝20は加工硬化によりHv23
0〜240程度に強度が向上しており、ロック部材とし
て十分な機能が果たせるようになっている。
イプ26の大径部12の外周側を第1予備ダイス36で
保持しつつ、その第1予備ダイス36の内周面に設けら
れた第1小幅突部38によってキーロック用溝20より
も小さな幅寸法を有する第1小幅溝40を加工した後、
第2予備ダイス44、図示しない第3予備ダイス、およ
び正規ダイス50により同様の加工を行うことにより、
溝幅を徐々に拡大して設定幅寸法Wのキーロック用溝2
0を形成するため、芯金を用いなくても高い寸法精度で
キーロック用溝20を形成できる。すなわち、段付きパ
イプ26の大径部12の外周を各ダイス36、44、5
0によって保持しているため、第1小幅突部38や第2
小幅突部46、正規突部52との係合によって大径部1
2が径方向に潰れる恐れがないとともに、第1小幅溝4
0を加工した後でその溝幅を拡大するようにしているた
め、設定幅寸法Wの溝幅で溝深さを徐々に深くする場合
に比較して、溝底の両側の内角部48a、20aは勿
論、溝開口部の両側の角部48b、20bと各ダイス4
4、50との間にも隙間が生じ難く、その角部をシャー
プにできるなど高い寸法精度が得られるのである。
い寸法精度でキーロック用溝20を加工できるため、本
実施例のように図2の(b) の工程で大径部12の両側に
小径部14、15を形成した後に、その大径部12にキ
ーロック用溝20を加工できるようになり、一連の加工
設計の自由度が向上する。大径部12の両側にテーパ部
16、17を介して小径部14、15が設けられている
ことから、両側が開口している場合に比較して剛性が高
く、一層高い寸法精度でキーロック用溝20を形成でき
る。
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用され得るものである。
備ダイス36、第2予備ダイス44、及び正規ダイス5
0の内径寸法は何れも大径部12の外径と略同じ寸法で
あったが、前記パイプ24としてステアリングメインシ
ャフト10の大径部12よりも大径、例えばφ29〜3
0程度のものを用意するとともに、図2(b) のスウェー
ジング鍛造工程では、大径部12よりも径寸法が大きい
大径部を中間部分に残し、図2(c) で予備ダイスおよび
正規ダイスを用いて段階的に溝幅を広げながらキーロッ
ク用溝20を加工する際に、それらのダイスの内径寸法
を段階的に小さくして大径部の外径を段階的に縮径し、
目的とする外径寸法の大径部12とするようにしても良
い。
を加工する際に大径部の外径を縮径させる場合に用いら
れる正規ダイス60の一例を示す図で、その内周面には
大径部70、テーパ部72、小径部74が設けられてい
るとともに、その小径部74には、軸心に対して対称位
置に一対の正規突部64が設けられ、テーパ部72には
正規突部64に連続して正規食付き部62が設けられて
いる。小径部74の内径寸法は、目的とする大径部12
の外径寸法と同じ28.0mmで、大径部70の内径寸
法は、前段階である小幅溝加工工程で使用する予備ダイ
スの内径寸法より僅かに大きい寸法であり、小幅溝加工
工程後の段付きパイプが図8(b) の左側から挿入される
ことにより、テーパ部72において目的とする径寸法
(φ28)まで大径部を縮径させながら正規食付き部6
2により溝幅を拡大して設定幅寸法Wのキーロック用溝
20を形成する。図8の(b) は(a) のb−b断面図で、
(a)は(b) の左側から見た正面図である。
ようにすれば、縮径に対する反力で芯金が無くても正規
ダイス60と段付きパイプとの間に隙間が生じ難いた
め、正規突部64に対応した高い寸法精度でキーロック
用溝20を形成できる。
3に記載の発明の一実施例に相当するが、請求項4に記
載の発明の一実施例でもある。また、このように高い寸
法精度で溝を加工できることから、条件によっては小幅
溝加工工程を行うことなく、正規ダイス60の大径部7
0の径寸法を溝加工前の大径部の外径寸法より大きくす
ることにより、1段の塑性加工のみで目的とする設定幅
寸法Wのキーロック用溝20を加工することも可能であ
る。なお、大径部の縮径寸法は極小さくて充分であり、
縮径に伴う軸方向の伸びは殆ど無視できる程度である
が、この軸方向の伸びを考慮して溝加工前の大径部の長
さ寸法を設定するようにしても良い。
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
たステアリングメインシャフトの一例を示す図であっ
て、(a) は正面図、(b) は(a) の b−b 断面図である。
程を示す図であって、(a) は材料となるパイプ、(b) は
パイプに塑性加工を行って形成される段付きパイプ、
(c) は段付きパイプにキーロック用溝を形成したステア
リングメインシャフトをそれぞれ示している。
図である。
示す図であって、(a) は正面図、(b) は(a) の b−b 断
面図である。
示す図であって、(a) は正面図、(b) は(a) の b−b 断
面図である。
図であって、(a) は正面図、(b) は(a) の b−b 断面図
である。
を示す図で、(a) は図4の第1予備ダイスにより形成さ
れる第1小幅溝、(b) は図5の第2予備ダイスにより形
成される第2小幅溝、(c) は図6の正規ダイスにより形
成されるキーロック用溝をそれぞれ示している。
であって、(a) は正面図、(b)は(a) の b−b 断面図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒形状のパイプの一部を内側へ塑性変
形させて、予め定められた設定幅寸法の溝を軸方向に形
成する溝加工方法であって、 前記パイプの外径と略同じか所定寸法だけ小さい内径寸
法で、前記溝に対応して前記設定幅寸法より小さい幅寸
法の小幅突部が内周面に設けられた予備ダイスを、前記
パイプの外周側に嵌合して軸方向へ相対移動させ、該小
幅突部により該パイプの一部を内側へ塑性変形させて該
設定幅寸法よりも幅寸法が小さい小幅溝を形成する小幅
溝加工工程と、 前記予備ダイスの内径寸法と略同じか所定寸法だけ小さ
い内径寸法で、前記溝に対応して前記設定幅寸法と略等
しい幅寸法の正規突部が内周面に設けられた正規ダイス
を、前記小幅溝加工工程後のパイプの外周側に嵌合して
軸方向へ相対移動させ、該正規突部により前記小幅溝の
溝幅を拡大して該設定幅寸法とする正規溝加工工程とを
有することを特徴とするパイプの溝加工方法。 - 【請求項2】 前記パイプは、大径部を挟んで軸方向の
両側に小径部を一体に有するもので、該大径部に、溝底
径が該小径部の外径と同じかそれより大きい溝を形成す
ることを特徴とする請求項1に記載のパイプの溝加工方
法。 - 【請求項3】 前記正規ダイスの内径寸法は前記予備ダ
イスの内径寸法より所定寸法だけ小さく、前記正規溝加
工工程は、前記小幅溝加工工程後のパイプを縮径させな
がら前記小幅溝の溝幅を拡大して前記設定幅寸法とする
ものであることを特徴とする請求項1または2に記載の
パイプの溝加工方法。 - 【請求項4】 円筒形状のパイプの一部を内側へ塑性変
形させて、所定の幅寸法の溝を軸方向に形成する溝加工
方法であって、 前記パイプの外径より所定寸法だけ小さい内径寸法で、
前記溝に対応して前記幅寸法と略等しい幅寸法の突部が
内周面に設けられたダイスを、前記パイプの外周側に嵌
合して軸方向へ相対移動させ、該パイプを縮径させなが
ら該突部により該パイプの一部を内側へ塑性変形させて
前記溝を形成することを特徴とするパイプの溝加工方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114298A JP4234224B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動車のステアリングメインシャフトの溝加工方法および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114298A JP4234224B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動車のステアリングメインシャフトの溝加工方法および製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11290957A true JPH11290957A (ja) | 1999-10-26 |
| JP4234224B2 JP4234224B2 (ja) | 2009-03-04 |
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ID=14292843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10114298A Expired - Fee Related JP4234224B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動車のステアリングメインシャフトの溝加工方法および製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4234224B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104107851A (zh) * | 2014-07-10 | 2014-10-22 | 苏州鸿大金属制品有限公司 | 伞柄铜管导槽杆压工装 |
| JP2016132009A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | 株式会社三五 | 偏肉管の製造方法 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP10114298A patent/JP4234224B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104107851A (zh) * | 2014-07-10 | 2014-10-22 | 苏州鸿大金属制品有限公司 | 伞柄铜管导槽杆压工装 |
| JP2016132009A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | 株式会社三五 | 偏肉管の製造方法 |
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| Publication number | Publication date |
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| JP4234224B2 (ja) | 2009-03-04 |
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