JPH11291041A - パルスアーク溶接の制御方法及び装置 - Google Patents

パルスアーク溶接の制御方法及び装置

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JPH11291041A
JPH11291041A JP9483298A JP9483298A JPH11291041A JP H11291041 A JPH11291041 A JP H11291041A JP 9483298 A JP9483298 A JP 9483298A JP 9483298 A JP9483298 A JP 9483298A JP H11291041 A JPH11291041 A JP H11291041A
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富治朗 中野
Seishi Kajimura
征志 梶村
Masanori Chikuma
昌則 筑摩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接中に溶接継手に適した短絡回数が少ない
条件での溶接電圧をサーチして外乱ファクターに影響さ
れることなく安定した溶接を可能とするパルスアーク溶
接の制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】短絡検出手段27は、溶接開始の初期期間
に短絡を検出し、電圧サーチ手段32は、その回数を少
ない状態に維持する電圧をサーチする。このサーチされ
た電圧は、スパッタ等の発生が少ない溶接を維持し、電
圧演算回路24は、サーチされた電圧を電圧一定制御の
目標電圧として固定しフィードバック制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドガスを使
用した消耗電極式のパルスアーク溶接の制御方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルスアーク溶接では、設定電流範囲が
極めて広く、理想的な電圧で行われる場合、任意の溶接
継手に対してスパッタ等の非常に少ないビード外観の良
好な溶接が行えることがわかっている。また、スパッタ
発生量と溶接ワイヤから離脱しようとする溶滴が母材に
も接触する短絡現象の回数とは、図8に示すように、短
絡回数が極めて少ないとき、スパッタ(非短絡型及び短
絡型)発生量も少ない。これは短絡が生じると電流が増
大し、溶滴離脱が電磁力等の影響で乱されるためであ
る。更にブローホールも、短絡回数が少ないと減少す
る。
【0003】そこで本願の発明者等は、平成7年特許願
241406号において、パルス溶接中、短絡現象の回
数が予め設定した値となるように短絡現象の回数を検出
して溶接電圧を制御する溶接装置を開示した。上記溶接
装置は、経験や実験により現場溶接に最適な電圧値と電
流値を設定し、これらの設定値を指令すると同時に、短
絡現象を急激に低下する溶接電圧を検出することで検出
している。この検出は、例えば1sec等の単位時間の
間の短絡現象の発生回数を、予め定めた上限回数と下限
回数の間に抑えた状態を最適状態とし、短絡回数が上限
回数より大きくなった場合に、電圧を増大させ、短絡回
数が下限回数より小さくなった場合に、電圧を減少させ
る制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パルス
アーク溶接では、短絡が少ない領域の電圧範囲が極めて
狭く、短絡をなくすため電圧を上げ過ぎると、アークが
広がりアンダーカットと呼ばれる溶接欠陥が生じやすく
なる。これに対し、従来の溶接装置は、短絡回数が少な
い条件で、電圧を溶接開始から溶接終了まで常に制御し
ているが、その制御の目標値は、経験や実験で求めた設
定値である。従って、事前の設定値がその継手に適した
短絡が少ない領域の電圧に合致していないと、制御を行
ってもスパッタ等の発生が少ない溶接が行われていると
は言い難く、スパッタ発生量の増大へとつながることに
なる。
【0005】また、短絡が少ない条件での電流と電圧の
関係は、溶接トーチの先端チップと母材間距離、溶接ワ
イヤの配線状態、チップ摩耗、治具の位置決め精度等の
外乱ファクターにより変動し、経験や実験により最適な
電圧と電流を設定しても、継手毎に補正しないと、実際
の現場溶接には対応できない。特に、ロボット溶接の場
合、事前にロボット側から溶接機側に指令する電流、電
圧のパラメータとその関係とを求めておいても、上記外
乱ファクターの変動により相違が生じ、最適条件の設定
は困難を極めている。
【0006】本発明は、溶接中にその溶接継手に適した
短絡回数が少ない条件での溶接電圧をサーチして外乱フ
ァクターに影響されることなく安定した溶接(スパッタ
極小、溶け込み深さ一定等)を可能とするパルスアーク
溶接の制御方法及び装置を提供することを解決すべき課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のパルスアーク溶接の制御方法は、パルス化された溶
接電流を溶接ワイヤと母材との間に通電し、発生するア
ークによって溶接ワイヤを母材に溶滴移行させて溶接を
行うパルスアーク溶接の制御方法において、検知された
溶接電圧により前記溶接ワイヤの短絡現象を検出し、検
出短絡回数を所定回数に維持するように前記溶接電圧を
上下し、その上ピーク値及び下ピーク値の幅と該上ピー
ク値若しくは下ピーク値とに基づいて目標電圧をサーチ
し、該サーチした前記目標電圧を溶接電圧制御の基準電
圧とすることを特徴とするものである。
【0008】本発明のパルスアーク溶接の制御装置は、
パルス化された溶接電流を溶接ワイヤと母材との間に通
電し、発生するアークによって溶接ワイヤを母材に溶滴
移行させて溶接を行うパルスアーク溶接の制御装置にお
いて、検知された溶接電圧により前記溶接ワイヤの短絡
現象を検出する短絡検出手段と、検出短絡回数を所定回
数に維持するように前記溶接電圧を上下し、その上ピー
ク値及び下ピーク値の幅と該上ピーク値若しくは下ピー
ク値とに基づいて目標電圧をサーチする電圧サーチ手段
とを具備し、前記サーチした前記目標電圧を溶接電圧制
御の基準電圧とすることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のパルスアーク溶接の制御方法及び装置
においては、溶接開始の初期期間に短絡回数を少ない状
態に制御、すなわちスパッタ等の発生が少ない溶接を維
持し、そのときの溶接電圧をサーチしている。そして、
サーチされた溶接電圧が安定したときの電圧をその溶接
継手に最適な目標電圧として電圧一定フィードバック制
御の目標値に固定する。これにより、溶接トーチの先端
チップと母材間距離、溶接ワイヤの配線状態、チップ摩
耗、治具の位置決め精度等の外乱ファクターにより溶接
継手毎に存在する理想の溶接電圧を経験や実験等で試行
錯誤しながら見出すことなく実際の溶接中にサーチする
ことができ、準備作業が極めて簡素化できる。
【0010】本発明のパルスアーク溶接の制御方法及び
装置は、上ピーク値及び下ピーク値の幅が所定値に収束
した後に前記サーチを終了し、得られた前記目標電圧に
基づくフィードバック制御により、溶接電圧を前記目標
電圧に追従させることができる。また、溶接開始より溶
接電流を事前の設定電流に電流一定フィードバック制御
することができる。
【0011】これにより、事前に設定した経験等に基づ
く設定電圧で電圧一定のフィードバック制御をかけるも
のではないため、電圧の変動も少なく、スパッタの発生
が少なく、溶け込み量等が一定の高品質な溶接を行うこ
とが可能となる。本発明のパルスアーク溶接の制御方法
及び装置は、ロボット溶接に適する。この場合、ロボッ
トをティーチングデータで制御するロボットコントロー
ラと、溶接電源を本発明により制御する溶接電源コント
ローラとを通信可能にリンクさせることがこのましい。
【0012】上記溶接電源コントローラ用のマイコン
は、本発明の検知された溶接電圧により前記溶接ワイヤ
の短絡現象を検出する短絡検出手段と、検出短絡回数を
所定回数に維持するように前記溶接電圧を上下し、その
上ピーク値及び下ピーク値の幅と該上ピーク値若しくは
下ピーク値とに基づいて目標電圧をサーチする電圧サー
チ手段と、溶接開始より予め設定した目標電流を溶接電
流制御の基準電流として溶接電流を制御する電流制御手
段と、前記上ピーク値及び下ピーク値の幅が所定値に収
束した後に前記サーチを終了し、得られた前記目標電圧
に基づくフィードバック制御により溶接電圧を制御する
電圧制御手段との各機能を包含することができる。
【0013】本発明のパルスアーク溶接の制御方法及び
装置において、溶接電源の出力端子は、ワイヤ保持ケー
ブルと母材を固定する治具との間に電源ラインを接続す
る。また、溶接電圧の検知位置は、アークが生じるワイ
ヤ先端にできるだけ近い位置のワイヤ保持ケーブルと治
具に検出ラインを接続することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明のパルスアーク溶接の
制御方法及び装置の具体的一実施例を図面を参照して説
明する。本発明のパルスアーク溶接の制御方法及び装置
を適用可能な溶接システムの概略は図1のようになる。
この溶接システムは、溶接トーチ(以下、トーチとい
う)1を保持したロボット2と、出力端子3a(正
極)、3b(負極)の溶接電流と溶接電圧をトーチ先端
のチップ16と母材との間に給電する溶接電源を内蔵し
た溶接機3と、ロボット2をティーチングデータTDに
基づいて制御すると共に溶接機3に事前に設定した目標
の電流指令値PIt、初期電圧指令値Pv0を送信する
ロボットコントローラ5と、ドラム6に充填された消耗
電極としての溶接ワイヤ7をトーチ1へ送給するワイヤ
送給装置8とを、母材が載置される治具9とから構成さ
れている。
【0015】ロボット2に組付けられたワイヤ送給装置
8は、曲げ矯正器11、溶接ワイヤ7を挟持した一対の
送給ローラ13a、13b、ローラ13a、13bを駆
動するモータ14及び溶接ワイヤ7をトーチ1にガイド
するトーチケープ1aをもち、溶接ワイヤ7をトーチ1
におけるノズル部15内のチップ16より突出させるよ
うにしている。そして、モータ14は、溶接機3のモー
タ制御回路により電流指令値PIに比例した送り速度の
駆動信号で制御されて溶接ワイヤ7を繰出すようになっ
ている。
【0016】ところで、溶接機3は、図2に示すよう
に、溶接電源21と、マイコンを主体とした溶接電源コ
ントローラ22とから構成される。溶接電源21は、例
えば整流回路、インバータ、出力トランス及び整流器等
からなるインバータ回路部と、電圧指令値(平均値)P
vによりパルス制御回路を制御して、その出力によりイ
ンバータのスイッチングを制御するPWM回路部とから
構成され、整流器の出力が前記出力端子3a、3bに導
出される。
【0017】溶接電源コントローラ22は、出力端子3
a、3bと接続された検出端子4a、4bに現出する電
圧Vd(検出溶接電圧)と設定値メモリ23に書込まれ
た電圧設定値との誤差を小さくするように電圧指令値P
vを演算して該指令値を溶接電源21のパルス制御回路
へフィードバックする電圧演算回路24と、前記一方の
検出端子4aに流れる電流Vd(検出溶接電流)と設定
値メモリ25に書込まれた電流設定値との誤差を小さく
するように溶接電源21のモータ制御回路へ電流指令値
PIをフィードバックする電流演算回路26とを有す
る。電圧演算回路24は、電圧指令値Pvでパルス制御
回路が出力するパルス周波数を指令することにより電圧
制御を行う。電流演算回路26は、電流指令値PIでモ
ータ制御回路でモータ14の回転数を変化させることに
より電流制御を行う。
【0018】また、溶接電源コントローラ22は、前記
検出端子4a、4b間の検出溶接電圧Vdを入力して、
検出溶接電圧Vdが急激に低下する状態を検出すること
により、ワイヤ母材間の短絡現象を検出する短絡検出手
段27と、短絡検出手段27の出力27aでカウントを
開始するタイマ28と、このタイマ28のカウントアッ
プ出力28aで前記電圧演算回路24の出力する電圧指
令値Pvをサンプリングし、サンプリング値の複数より
図4に示すように、上ピーク値PvU1、PvU2、P
U3、…及び下ピーク値PvD1、PvD2、PvD3、…を
出力するサンプリング回路29と、このサンプリング回
路29の出力29aを入力し、隣接した上ピーク値Pv
Uと下ピーク値PvDの一方と両値の幅Wとを用いて目標
電圧Vtの指令値(目標電圧値)Pvtを算出し(サー
チし)出力する目標値演算回路30と、この目標値演算
回路30が求めた前記幅Wの演算値30bと予定の収束
幅Wdとを比較し、前記演算出力30bが収束幅Wdよ
り等しいか小さくなったときに切換信号31aを出力す
る比較回路31とからなる電圧サーチ回路32を具備し
ている。
【0019】そして、前記比較回路31の出力する切換
信号31aは電圧指令値Pvを選択するためのスイッチ
32を制御している。スイッチ32は、前記初期電圧指
令値Pv0と前記電圧演算回路24からの電圧指令値P
vと前記目標値演算回路30からの目標電圧値Pvtと
を選択的に溶接電源21へ導出するものである。本発明
のパルスアーク溶接の制御装置は以上のように構成さ
れ、この制御装置を用いた本発明のパルスアーク溶接の
制御方法を説明する。
【0020】本制御装置は図3のステップS1に示すよ
うに、ロボットコントローラ5から目標電流Itの指令
値PItと、初期電圧V0の指令値Pv0が入力される。
これらの入力により溶接電源コントローラ22は、指令
値PItと、指令値Pv0を認識し(S2)、指令値P
Itを溶接電源21に出力(S3)すると共に、指令値
Pv0は、スイッチ32で選択され溶接電源21に出力
され(S3)、溶接を開始する(S4)。
【0021】溶接開始の初期電圧V0は、任意に定める
ことができるが、短絡回数とアーク長の関係が図9に示
す特性となっており、かつ、アーク長が電圧にほぼ正比
例するものであるから、溶け込み形状不良、非短絡型ス
パッタ及び短絡型スパッタ、アンダーカット、ブローホ
ール等がほとんど生じない最適領域として設定したアー
ク長領域の電圧値近くにする。目標電流Itは溶接継手
に応じて予め決められている理想電流値である。
【0022】溶接開始により、短絡回数Stの検出(S
5)に基づく電圧制御と溶接電流Iが目標電流Itとな
るように電流一定制御(S6)を並列に行う。ステップ
S6は溶接電流Iに対する図5と図7に示す制御であ
る。先ず溶接電圧Vに対するステップS5以下の制御は
下記のように行われる。短絡回数Sdの検出では、図2
における検出端子4a、4b間の検出溶接電圧Vdが急
激に低下する例えば瞬間を検出し、その初回の短絡を示
す出力27aでサンプリング回路29をトリガする。短
絡が検出されると、溶接電源コントローラ22は次ステ
ップS7「St<Sd」に続くステップS8「電圧を上
げる」又はステップS9「電圧を下げる」を行う。
【0023】ステップS7→S8又はS7→S9は、初
期電圧V0での溶接中、短絡を検出し、そのときにサン
プリングされた電圧が図4の第1下ピーク値PVD1であ
った場合、目標値演算回路30は、PVD1より大きな電
圧値を目標電圧Vtの指令値PVtとして出力する(S
8)。このとき、スイッチ32は目標値演算回路30か
らの出力30aを選択しており、溶接電源21へは電圧
指令値Pvとして指令値PVtが送出される。これによ
り上昇される電圧によって短絡回数が減少する。短絡回
数が減少し、タイマ28の1周期の間に短絡が生じなか
った場合、サンプリング回路29は、タイマ28の出力
28aで電圧演算回路24からの電圧指令値Pvをサン
プリングする。このときの電圧が第1上ピーク値PVU1
であるとすると、目標値演算回路30は第1下ピーク値
PVD1と上ピーク値PVU1の幅W1を求め、第1下ピー
ク値PVD1と上ピーク値PVU1の間の目標電圧Vt1
指令値PVt1=PVD1+αW1(α=1/4〜4/3、
通常は1/2)の演算式から算出する。そして、この目
標電圧Vt1の指令値PVt1を電圧指令値Pvとして溶
接電源21に送出する(S9)。なお、αを決めるため
の外部操作可能なボリュームを設けてもよい。
【0024】また、幅W1は比較回路31によって収束
幅Wdと比較され、W1>Wdであれば、比較回路31
はスイッチ32の現状状態(目標値演算回路30の出力
30aを電圧指令値Pvとする状態)を維持する。この
比較回路31の動作は、図3のステップS10「St=
Sd?」に相当する。上記目標電圧Vt1は溶接電圧を
下げるものであるから、短絡が起りやすくなり、このた
め短絡が検出されて第2下ピーク値PVD2がサンプリン
グされると、同様の演算式から第1上ピーク値PVU1
下ピーク値PVU2との間の目標電圧Vt2の指令値PV
2が算出される。
【0025】この動作が更に繰返され、例えば第2上ピ
ーク値PVU2と第3下ピーク値PV D3との幅W4が予め
設定した収束幅Wdに等しいかそれより小さくなった場
合(W4≦Wd)、PVU2とPVD3の間に算出される目
標電圧Vti(i=1、2、3)は最適な目標電圧Vtを出力さ
せるものとして、電圧サーチ回路32の動作を終了す
る。この目標電圧Vtを求める期間をサーチ期間とし、
サーチ期間で最終的に出力される目標電圧Vtは、検出
短絡回数Sdを目標短絡回数Stに維持する電圧であ
り、溶接電源コントローラ22は、次ステップS11に
進む。
【0026】上記ステップS11では、比較回路31か
らの出力31aでスイッチ32が電圧演算回路24の電
圧指令値Pvを選択するように切換えられる動作と、最
終的に得られた指令値PVtを電圧演算回路24の設定
値メモリ23に固定する動作を行う。これにより、溶接
電源コントローラ24は、サーチした指令値PVtを設
定値メモリ23に固定して電圧演算回路24が行う電圧
一定制御のモードとなる(S12)。
【0027】上記電圧一定制御は、図6に示すように、
チップ母材間距離EXT、溶接電圧V(検出電圧)、パ
ルスアーク電流のピーク電流、ベース電流及び平均電流
Iavより求められるアーク長aを最大許容アーク長a
0以下に抑えつつ、サーチした目標電圧Vtを基準電圧
として溶接電圧Vを電圧演算回路24が制御するもので
ある。アーク長aを最大許容アーク長a0以下に抑える
ことにより、アンダーカットやブローホールがなくな
る。
【0028】図6のステップS14のアーク長aの演算
の後、ステップS15では、演算アーク長aと最大許容
アーク長a0とを比較し、a>a0の場合に、ステップS
16「Pv=PVt−K1」を行って(K1は単位変化
量)、次ステップS17によりPvをD/A変換する。
変換されたアナログ信号の電圧指令値Pvを溶接電源2
1のPWM回路に出力(S18)する。
【0029】また、アーク長の比較ステップS15にお
いて、aがa0より小さい場合、ステップS19「〓V=
Vt−Vd」により目標電圧Vtと検出溶接電圧Vdの
差分を算出する。次にステップS20「Vt>Vd」の
比較動作で溶接電圧Vが目標電圧Vtより大きいか小さ
いかを判断し、Vt>Vdの場合に差分ΔVを目標電圧
Vtより減算し、その減算された電圧値を電圧指令値P
vとし(S21)、Vt<Vdの場合に差分〓VをVt
に加算し、その加算された電圧値を電圧指令値Pvとす
る(S22)。これにより、目標電圧Vtを基準電圧と
した溶接電圧Vの制御が行われ、溶接電圧Vは図4の電
圧一定制御期間に示すように、制御のうねりのないより
安定に目標電圧Vtに制御される。
【0030】ところで、溶接開始時より溶接終了まで継
続して実行される電流一定制御は、図10に示すよう
に、ティーチング精度のばらつきによってチップ母材間
距離EXTが変動した場合の溶接電流Iの変動と、溶接
初期において目標電圧値を変更することによる電流の変
動を抑制するものである。この制御は、電流演算回路2
6で行われ、電流演算回路26は、設定値メモリ25に
書き込まれた目標電流値Itを基準電流として溶接電流
Iのフィードバック制御(比例積分制御)を行う。 こ
の比例積分制御は、図7に示すように、目標電流値It
とピーク電流期間の検出溶接電流Idとの差分〓I(比
例定数項)をステップS23で求め、続いて差分〓Iが
ほぼ零となるまでの電流変化に要する時間Tiを積分し
て求め(S24)、更にステップS25「PI′=PI
+K2・〓I+K3・Ti」の演算を行って、修正され
た電流指令値PI′を求めるものである。K2は比例定
数項、K3は積分定数項である。こうして算出された電
流指令値PI′は、ステップS26「PI′→D/A変
換」で信号形式が変換され、ステップS27「PI′の
アナログ信号出力」で溶接電源21のモータ制御回路に
電流指令値PIとして送出される。
【0031】なお、ステップS13は溶接終了がロボッ
トコントローラ5から送出されたとき、これを認識して
溶接を終了するものである。上記比例積分制御される溶
接電流Iは、図5に示すように、チップ母材間距離の変
動にかかわらず、目標電流Itを基準電流として一定に
制御され、溶け込み量の一定制御を達成する。
【0032】かくて、本実施の形態のパルスアーク溶接
の制御方法及び装置によれば、事前に決定する電圧指令
値を厳密に求めなくとも、短絡回数が少ない領域の大ま
かな電圧を初期目標電圧として決定するだけで、経験の
少ない作業者でも簡単に行うことができる。そして、溶
接開始の初期において、短絡回数が極小に安定する目標
電圧をサーチし、サーチ後はより安定に短絡が発生する
ように、この目標電圧に溶接電圧を制御だけで、短絡回
数が一定に制御され、スパッタが極小域の状態で溶接を
行うことができる。
【0033】また、溶接開始から行われる電流一定制御
により、目標電圧を上下させることによる電流の変動
と、ティーチング精度のばらつきに起因する電流の変動
を抑えることができ、外観良好で溶接強度を確保した溶
接が可能となる。本発明のパルスアーク溶接の制御方法
及び装置において、溶接開始の初期に行う目標電圧のサ
ーチは、特開平9−108837号に開示された方法及
び装置を用いることができる。この方法及び装置は、ピ
ーク電流通電期間における検出溶接電圧Vdと目標電圧
Vtとの電圧誤差の積分値の絶対値と、ベース電流通電
期間における検出溶接電圧Vdと目標電圧Vtとの電圧
誤差の積分値の絶対値とが一致するように、目標電圧V
tを上下させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパルスアーク溶接の概要を示す図で
ある。
【図2】 本発明のパルスアーク溶接の制御装置を示す
ブロック図である。
【図3】 本発明に係る溶接電源コントローラの動作を
示すフローチャートである。
【図4】 本発明により制御される溶接電圧を示す説明
図である。
【図5】 本発明により制御される溶接電流を示す説明
図である。
【図6】 本発明の電圧一定制御の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】 本発明の電流一定制御の動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】 スパッタ発生量と短絡回数の実験により得ら
れる特性図である。
【図9】 短絡回数が溶接品質に及す影響をグラフ化し
た図であり、縦軸はアーク長を横軸は短絡回数を表す。
【図10】 チップ母材間距離の変動により変化する溶
接電流の特性図である。
【符号の説明】
I…溶接電流、V…溶接電圧、27…短絡検出手段、P
VU…上ピーク値、PVD…ピーク値、W…幅、32…
電圧サーチ手段、Vt…目標電圧、It…目標電流値、
26…電流演算回路(電流制御手段)、24…電圧演算
回路(電圧制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筑摩 昌則 兵庫県神戸市西区室谷2丁目7番1 大阪 電気株式会社神戸工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス化された溶接電流を溶接ワイヤと
    母材との間に通電し、発生するアークによって溶接ワイ
    ヤを母材に溶滴移行させて溶接を行うパルスアーク溶接
    の制御方法において、 検知された溶接電圧により前記溶接ワイヤの短絡現象を
    検出し、 検出短絡回数を所定回数に維持するように前記溶接電圧
    を上下し、その上ピーク値及び下ピーク値の幅と該上ピ
    ーク値若しくは下ピーク値とに基づいて目標電圧をサー
    チし、 該サーチした前記目標電圧を溶接電圧制御の基準電圧と
    することを特徴とするパルスアーク溶接の制御方法。
  2. 【請求項2】 溶接開始より予め設定した目標電流値を
    溶接電流制御の基準電流として溶接電流の平均値を一定
    にフィードバック制御すると共に、前記上ピーク値及び
    下ピーク値の幅が所定値に収束した後に前記サーチを終
    了し、得られた前記目標電圧に基づくフィードバック制
    御により溶接電圧の平均値を一定に制御する請求項1記
    載のパルスアーク溶接の制御方法。
  3. 【請求項3】 パルス化された溶接電流を溶接ワイヤと
    母材との間に通電し、発生するアークによって溶接ワイ
    ヤを母材に溶滴移行させて溶接を行うパルスアーク溶接
    の制御装置において、 検知された溶接電圧により前記溶接ワイヤの短絡現象を
    検出する短絡検出手段と、 検出短絡回数を所定回数に維持するように前記溶接電圧
    を上下し、その上ピーク値及び下ピーク値の幅と該上ピ
    ーク値若しくは下ピーク値とに基づいて目標電圧をサー
    チする電圧サーチ手段とを具備し、 前記サーチした前記目標電圧を溶接電圧制御の基準電圧
    とすることを特徴とするパルスアーク溶接の制御装置。
  4. 【請求項4】 溶接開始より予め設定した目標電流値を
    溶接電流制御の基準電流として溶接電流の平均値を一定
    にフィードバックを制御する電流制御手段と、前記上ピ
    ーク値及び下ピーク値の幅が所定値に収束した後に前記
    サーチを終了し、得られた前記目標電圧に基づくフィー
    ドバック制御により溶接電圧の平均値を一定に制御する
    電圧制御手段とを具備する請求項3記載のパルスアーク
    溶接制御装置。
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