JPH11291611A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH11291611A JP10362760A JP36276098A JPH11291611A JP H11291611 A JPH11291611 A JP H11291611A JP 10362760 A JP10362760 A JP 10362760A JP 36276098 A JP36276098 A JP 36276098A JP H11291611 A JPH11291611 A JP H11291611A
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信彦 竹腰
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肇 金子
Sadayuki Sugama
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Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、簡易な構成により良好な平滑化層の形
成を実現する画像形成方法を提供することである。 【解決手段】熱可塑性樹脂を有する多孔質層を表層に有
する記録媒体に、少なくともインク溶剤と色材とを有す
るインクを用いて、該インクを前記多孔質層の表面側か
ら付与して可視画像を形成する画像形成工程と、該画像
形成工程から次の工程へ前記記録媒体を搬送する搬送工
程と、該可視画像が形成された前記記録媒体の表層を加
熱しながら加圧して前記表層を平滑化層とする平滑化工
程と、を少なくとも有する画像形成方法において、前記
可視画像が形成された記録媒体の表層が加圧されるニッ
プ領域内において、該記録媒体が有するインク溶剤が沸
点に達する時点の位置をA、前記ニップ領域内において
前記記録媒体の前記多孔質層の通液性が消失する時点の
位置をB、とすると、AがBより上流側に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視像を記録する
記録部と、可視像形成後に平滑化処理を施すニップ領域
を用いて画像形成を行なう画像形成方法及び画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成方法は、記録媒体上に染
料や顔料等の可視材を用い可視像を成することにより画
像を形成するものが主流であった。しかし、このような
構成の場合、記録媒体の保存時に、可視材が光やオゾン
により変色、退色を起こしたり、水との接触によりにじ
み等を生じるといった欠点があった。また、可視材が表
面層を形成することとなる為、可視像の光沢性が十分に
得られないという問題もあった。これらの問題に対し、
記録後に平滑化処理を施すという方法が有効である。こ
の種の画像形成装置が、特開平4−21446号公報に
開示されている。
【0003】図4はこの装置の概略を示す図である。図
中、1は温風ファン、2は温風ヒータ、3はベルト駆動
ローラ、4は定着ベルト、5は圧着ローラ、6は分離ロ
ーラ、7は前乾燥用ヒータ、8は耐熱フィルム、9は定
着ヒータ、10は冷却ファン、11はローラ、13は搬
送ローラである。記録媒体は前乾燥ヒータ7にガイドさ
れて、圧着ローラ5と定着ヒータ9によって定着ベルト
4と耐熱フィルム8の間に挟持された状態で加熱加圧下
で溶融した後冷却されて、安定した透明平滑化層が得ら
れるというものでる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は透明平滑
化層を安定に得ることが出来るという利点がある。しか
し、平滑化層とインク受容層とを有した記録媒体上に、
インクにて可視像を形成した直後に平滑化処理として加
熱加圧処理を施すと平滑化層中若しくは平滑化層とイン
ク受容層との間にインク溶媒が残留し、画像濃度が低下
したり、物理的に平滑化層が変形し、膜剥がれや膨れ、
ひび割れなどを起因する問題があった。この問題に対
し、上記従来例に記載した通り記録媒体上に染料や顔料
等の色材(可視材)を用い可視像を成することにより画
像を形成した後、乾燥手段を複数設け、乾燥手段とラミ
ネート手段とを分け備えたものやラミネート手段に入る
までの空間、搬送長さを稼いだものが主流であった。し
かし、このような構成の場合、構成が複雑になり、コス
ト高を起因するばかりか、装置の大型化という問題があ
った。いずれにしても、多孔質層を用いて色材とインク
媒体を含むインクによる画像が形成されている媒体を加
熱・加圧処理した場合に発生する部分的な画像不良、す
なわち溶媒のガス化によって生じる積層構造中の部分的
「ハクリ」をなくして、良好な画像を高速処理できるこ
とが本発明の主たる課題である。
【0005】本発明の目的は、簡易な構成により良好な
平滑化層の形成を実現する画像形成方法を提供すること
である。また、本発明の他の目的は、上記課題を解決す
る手法を提供するとともに、高速且つ高画質化を多孔質
層の加熱・加圧処理する工程において達成することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の画像形成方法並びに画像形成装置は、熱可塑性樹脂
微粒子を有する多孔質層を表面に有する記録媒体に可視
像を形成するインクジェット記録部と、前記記録媒体の
前記可視像が形成された面を圧接し加熱する加熱加圧部
材を用いたニップ領域とを有する画像形成装置におい
て、前記加熱加圧部材が前記記録媒体と圧接するニップ
領域に前記記録媒体が搬送到達する直前に前記可視像を
形成するインクの溶媒成分を乾燥させてから前記記録媒
体を前記ニップ領域に所定の搬送速度にて搬送すること
により上記問題点を解決し、良好な平滑化層を得ること
を実現するものである。
【0007】特に、前記記録媒体が記録層と、該記録層
上に設けられた熱可塑性樹脂微粒子を有する多孔質層
と、を有する場合は、インクの色材を記録層に保持した
状態で、インク溶剤を、前述したような「ハクリ」を生
じさせないように蒸発させた後に多孔質層を平滑化させ
て記録層に対する保護層とすることができる。
【0008】また、前記記録媒体が、少なくとも基材
と、該基材上に設けられた離型層と、該離型層上に設け
られ、熱可塑性粒子からなる多孔質層により形成された
転写層を有する場合は、インクの色材を転写層に保持し
た状態で、インク溶剤を「ハクリ」を生じさせないよう
に蒸発させた後に、転写層自体を平準化させて、色材の
保持層とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】[ 第1実施形態]本発明における
平滑化処理は、例えば、フィルム状のラミネート材を記
録媒体の記録部に重ね合わせた状態で加熱、加圧してこ
れらを融着し、熱可塑性樹脂微粒子を有する多孔質層を
形成する方法、記録媒体の記録層上にあらかじめ熱可塑
性樹脂微粒子を有する多孔質層を設けておき、熱可塑性
樹脂微粒子を有する多孔質層上から記録を行って、イン
クを記録面へ透過させた後、加熱、加圧処理して、記録
面上に平滑化層を形成する方法等により行うことが出来
る。
【0010】以上のような平滑化処理方法が用いられる
ことから、記録媒体は次のような構成を有する。すなわ
ち、本発明の記録媒体は、表面に熱可塑性樹脂微粒子を
有する多孔質層を有するものであり、好ましくは、基材
と、前記基材上に形成された実質的にインクあるいは色
材を吸収及び捕捉する記録層と、記録層上に熱可塑性樹
脂微粒子を有する多孔質層を設けたものが好適に用いら
れる。
【0011】ここで、熱可塑性樹脂微粒子を有する多孔
質層は、インクを直接受容し、通液性を有し、実質的に
インク或いは色材が残留しにくい性質を有するものであ
っても良い。
【0012】基材上にインク受容層があり、最表層に平
滑化層がある記録媒体は前記平滑化層にインク溶媒を残
さないように平滑化処理を施さないと前述したような問
題点がある。この為インク受容層に全てインクを吸収さ
せる様々な手段が過去提案されていた。まず、打ち込む
インクの量をなるべく少なくする為にインクの打ち込み
量を制限する画像処理が極一般的に行われている。しか
しながら、この手法は、色再現範囲や階調性再現性を限
定するものである。一方、最近階調再現性向上のために
同じ色彩インクの濃度を複数設けた手段も広く用いられ
るようになった。しかし、この複数インク濃度を設けた
手法は前述した打ち込み量を制限する画像処理には不利
な作用をひき起こす。つまり、ハイライト部の再現は、
濃度の低いインクで今まで以上にインクを打ち込む必要
が出るからである。
【0013】次に、インクをインク受容層で全て吸収で
きるような吸収材の改良である。過去、ポリビニルアル
コール当を用いた水性樹脂系や、アルミナ等を用いた無
機顔料系又はそれらを混合したものなど様々なものが用
いられるが、上記記載のように最表層に平滑化層が存在
し、その下層に到達したインクを即時に多量に吸収でき
るほどの容量と速度を兼ね備えた吸収材料は未だ実現で
きない。そこで、画像形成後(平滑化処理温度以下の加
熱を施す)予備乾燥手段を設け、平滑化処理以前にイン
ク溶媒の乾燥を促す手段が広く提案されるようになっ
た。しかしながら、この手段も加熱手段が必ず複数必要
になるばかりか、装置の(特にインクジェット方式では
加熱時の熱がインクジェットヘッドそのものに伝わらな
い様に配慮する必要もあり、)大型化が必須になる。
【0014】このため本実施形態は、ニップ領域直前で
加熱されるインク溶媒と、平滑化層の温度上昇が次の関
係を満たすことを特徴とする。先ず、インク構成として
は、染料や顔料等のように着色する成分と、前記着色成
分を溶かしている若しくは分散させている溶媒部に大き
く分けられる。更にこの溶媒部には、蒸発して乾燥され
る成分と、インク受容層に着色成分と同様に吸収される
部分とに分けられる。本発明で表現するインク溶媒と
は、蒸発・乾燥される成分を示す。ところで、このイン
ク溶媒は平滑化処理時には蒸発させる為、これらの沸点
温度は、平滑化処理時に加熱する温度より低いことが望
ましい。(そうでないと、インク溶媒が蒸発し難い。)
そこで、平滑化処理時の温度TF は、インク溶媒の蒸発
・乾燥に寄与する沸点T1 との間でTF ≧T1 が成立す
る。また、同様にラミネート形成に寄与する表層の融点
T2 とすると、平滑化処理時の温度分布やラチチュード
を見積ってTF ≧T2 とするのが一般的である。つまり
平滑化処理時に平滑化層材は直接ローラに接し、軟化し
た多孔質状態が溶融し、表層を形成する温度は実際には
高くなる。そこで多孔性が消失する温度T3 はTF ≒T
3 ≧T2 となる。また、T1 とT2 の関係は絶対値で比
較するとそれ等の系によって決定される。例えばインク
溶媒を水100%とすればT1 は100℃、平滑化層材
をラテックス(塩化ビニル−酢酸ビニル系)とすればT
2 は約95℃となり、よってT1 >T2となる。図6
に、その概要を示す。加熱ローラ105で平滑化処理を
施されている記録媒体は基材503上に、インク受容層
502、平滑化層501を有し、ニップ領域lにて平滑
化処理されている。このとき、平滑化層501はニップ
開始点より最表層からラミネート化するものとして図示
した。図中乃至の点線は各層への単位時間あたりの
加熱量を変えた条件のもとで、記録媒体厚み方向のイン
ク媒体が液体として残留している部分と、インク媒体が
気化除去されている部分との境界を示すものである。こ
のとき、図中の点線で示したようにインク溶媒が蒸発
すると平滑化層形成後にインクは乾燥をはじめる。しか
しながら、搬送速度vが遅いと熱伝導を充分行ないなが
ら平滑化処理を行なう為、点線のように図中の傾きが
立ってきて平滑化層が完全に形成される前にインク溶媒
の蒸発乾燥が行なわれることになる(この場合、インク
打込量が多くなる程、熱伝導の傾きが図中で横になって
くる)。更に、搬送速度vが遅くなるとニップ前にイン
ク溶媒が蒸発・乾燥してから、融点T2 以上になり、軟
化した平滑化層材を加圧することで平滑化層形成する
為、良好な状態が形成できる。
【0015】また、本発明における加熱方法は、図6
中、下側のローラから加熱した場合でも上記関係を保持
しながら熱伝導する為、下側のローラが無い構成でも有
る構成でも良い。
【0016】しかしながら、極度に遅い場合は(勿論プ
リンターとしても充分な機能を発しないが)ニップ前で
平滑化層が加熱温度のみで平滑化層を形成してしまうこ
とになる。しかしながら、圧接ローラを用いる場合は、
非接触でラミネート形成する迄温度TF を上げる必要も
なく、速度的にも上げて用いるのが一般的である。
【0017】本発明は、これらの問題点を解決し、簡易
な手段により良好なラミネート画像を得ることができ
る。
【0018】図7に示したように、付与されたインクが
媒体中に存在しているものとする。このインク中の水分
が沸点に達する時点をAで示してある。一方、多孔質層
が平滑化され通液性を失う時点をBで示した。図の様
に、AがBの搬送方向のより上流にあれば、本発明の平
滑化処理は良好に達成される。
【0019】なお、多孔質層中にインクを付与する方法
としては高精細なカラー画像を得るものとしてはインク
ジェット方法によるものが最も好ましいが、ラフな画像
でも良い場合には他の方法、例えばインク液スプレー等
によるものであってもよい。
【0020】インクをすべてインク受容層で吸収せずに
インク溶媒を除去する他の方法としては、多孔質の基材
や蒸気透過性の高い繊維質の基材、さらには、積極的に
溶媒を通過させる構造を備えた基材を用いて、熱可塑性
樹脂微粒子を有する多孔質層だけでなく裏面側すなわち
基材側からも溶媒を蒸発させることが考えられる。この
場合、基材の厚みに加えて、多孔質基材の空孔率や空孔
径分布等、繊維質の基材のサイズ度等、積極的な溶媒透
過構造を有している基材の孔径等、のように、溶媒分子
の通りやすさを選択或いは制御することによって、熱可
塑性樹脂微粒子を有する多孔質層側から蒸発していく溶
媒量および基材側から蒸発していく溶媒量さらには両者
の比を、制御することが可能である。
【0021】
【実施例】(第1実施形態の実施例1)本発明における
ニップ領域とは、記録媒体を加熱、加圧し平滑化層を形
成する役割を有する。ニップ領域は、前記可視像を形成
した面に接する加熱加圧部材を含む。ここで、加熱加圧
部材の構成は主にはゴムなどの弾性ローラ対が良く用い
られる。但し、本発明は、この構成に限定したものでは
なく、例えば、ベルト形状の対やベルトとローラの組み
合わせ等、記録媒体を加圧するニップ領域を有し、その
ニップ領域で加熱するように構成した加熱加圧部材であ
れば良い。
【0022】本発明における加熱加圧部材において、ロ
ーラ形状のものを用いる場合は、シリコンゴム等のゴム
又は樹脂からなるローラの他、内層がゴム又は多孔質材
料からなり、表面層が樹脂からなるローラを用いること
が一般的である。また、加熱加圧部材は平滑化層材との
離型性の良好な材質を選択することが好ましい。
【0023】但し、すべての材質に離型性の良い素材と
いうのは現状なかなか存在し難い。そこで、離型補助材
としてシリコーンオイルなどを用いる場合がある。
【0024】本発明では加熱加圧部材にシリコーンゴム
を用い、記録媒体の平滑化層としては、ラテックス材を
用いることを提案する。
【0025】これらの組み合わせの際に、シリコーンゴ
ムをレジン状ポリオルガノシロキサンと無機微粉体0.
1〜10重量%とを混合した付加型シリコーンゴムにす
ることにより物理的強度と離型性の安定性をより向上さ
せることが出来る。また、ラテックス材の平均粒子径が
0.2〜0.8μmの範囲により、粒子径の分布幅が3
σ以内であり、かつ粒子径0.10μm以下の粒子が1
0%以下にすることで、ラテックス層のインク溶媒透過
性を早くでき、それによってインク記録時に未吸収イン
クが加熱加圧部材に直接接触することを出来るだけ減少
させ、インク焦げ等の要因で加熱加圧部材との離型性劣
化を防止することが出来る。
【0026】更に離型性向上を図る為に、シリコーンゴ
ム等のゴム製造工程中にシリコンオイル等の離型剤を内
添もしくは含浸させる手法が従来から提案されている。
しかしながら、その方法だけでは、平滑化処理を重ねて
行くといくら離型性のよい材料や、相性の良い材料の組
み合わせを取っていても加熱サイクルの繰り返しによる
強度劣化や、離型性の低下がまったく無くなる訳ではな
い。それも手伝って、加熱加圧部材表層にインクや紙
粉、ゴミ、又はラミネート等で用いるコート材又はその
一部が層状に付着し、離型性を劣化させる事もある。し
たがって、加熱加圧部材の表面を洗浄するクリーニング
手段と、離型補助剤を用い前記加熱加圧部材と平滑化層
材との離型性を向上させる手段を用いることが好まし
い。クリーニング手段としては、加熱加圧部材に対して
例えば不織布のクリーニング部材を当接させ、層状に付
着したゴミ等を除去する等の手段が用いられる。また、
離型補助剤としては、シリコーン系オイルが好適に用い
られる。ここで、離型補助剤を用いるときは、記録媒体
への転移量を一定値以下となるように調整することが好
ましい。転移量が多いと、ラミネート材の傷に離型剤が
入り込み、スジが目立ち易くなるという問題を生じ易い
からである。以上のような問題の発生を防ぎつつ良好な
離型性を達成する為にはシリコーンオイルを用いる場
合、オイル転移量は好ましくは20g/m2 以下であ
り、より好ましくは1〜5g/m2 以下である。
【0027】本発明の画像形成方法は、液体噴射記録方
式を利用してインクを付与するものであってもよい。液
体噴射記録方式は、高速画像形成の点でインクジェット
方式であることが好ましい。また、加熱加圧部材による
加熱処理に先立って、記録媒体のラミネート部材に離型
補助剤を付与してもよい。
【0028】以下、図面を参照して本発明について詳細
に説明する。図1は本発明の画像形成装置の一例であ
る。この画像形成装置は、記録部101に図示しない吐
出口から色の異なる液体を吐出して画像形成を行なう液
体噴射記録方式(インクジェット方式)の記録ヘッドが
設けられている。
【0029】このインクジェット式記録ヘッドは、イン
ク吐出口から記録媒体にインクを吐出して記録を行うも
のであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精
細な画像を高速で記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多数の色のインクを使用してカラー画像を
記録するのが容易である、等の利点を有している。
【0030】このようなインクジェット記録ヘッドとし
ては、電気エネルギーの印加によるピエゾ素子の変形を
用いるような電気機械変換式でも良いが、特に、電気エ
ネルギーの印加により発熱するヒータ等の電気熱変換体
を液路内に配設し、該電気熱変換体の発する熱エネルギ
ーを利用してインクに膜沸騰のような状態変化を起こす
ことでインクを吐出するインクジェット式の記録手段
(記録ヘッド)は、エッチング、蒸着、スパッタリング
等の半導体製造プロセスを経て、基板上に成膜された電
気熱変換体、電極、液路壁、天板等を形成することによ
り、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容
易に製造することができ、一層のコンパクト化を図るこ
とができ、更に一層の高速画像形成が可能となる点で好
ましいものである。この記録部101にて、記録媒体上
に可視像が形成される。その後、搬送手段たる搬送ベル
ト102 で平滑化手段へ搬送される。そして、加熱及び加
圧を行う平滑化手段たる加熱ローラ対105、106で
加熱及び加圧され、平滑化処理が施される。
【0031】ここでは、ラテックス表層の0.1μm以
下のラテックス粒子が20%の場合と10%の場合で
(予備乾燥なしで、)インク吸収度合いを比較すると、
約30秒でほぼインク溶媒を透過した前者に対し、後者
はほぼ瞬時(1秒以下)でインク溶媒を透過した。この
ように後者の記録媒体を用いる場合はニップ進入迄の時
間も少なくてよい。つまり、ニップ進入迄に必要な条件
は本体構成ばかりでなく、記録媒体の影響も大きい。従
って、本発明はラミネート方法についてのみ限定するも
のとする。しかしながら、具体的効果を説明する上で重
要なファクターとなるので、これらの本実施例で用いた
記録媒体について、下記に述べる。
【0032】先ず、175μmの基材の上にはインク受
容層が存在する。この層材としてアルミナ水和物を用
い、その調整を以下の通りに行った。米国特許明細書第
4242271号に記載された方法にしたがってアルミ
ニウムオクタキシドを合成し、これを加水分解してアル
ミナスラリーを製造した。このアルミナスラリーをアル
ミナ水和物の固形分が5%になるまで水を加えた。次に
80℃に昇温して10時間熟成反応を行った後、このコ
ロイダルゾルをスプレー乾燥してアルミナ水和物を得
た。さらにこのアルミナ水和物をイオン交換水に混合・
分散し、硝酸によりpH10に調整した。熟成時間を5
時間としてコロイダルゾルを得た。このコロイダルゾル
を脱塩処理した後、酢酸を添加して解膠処理を行った。
このコロイダルゾルを乾燥して得たアルミナ水和物をX
線回折により測定したところ擬ベーマイトであった。上
記アルミナ水和物のコロイダルゾルを濃縮して15重量
%の溶液を得た。一方、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA117、クラレ社製)をイオン交換水に溶解
して10重量%の溶液を得た。この2種の溶液をアルミ
ナ水和物の固形分とポリビニルアルコールの固形分が重
量比で10:1になるように混合し、撹拌して分散液を
得た。この分散液をポリエチレンテレフタレートフィル
ム上にダイコートして、40μmの厚さの擬ベーマイト
を含む多孔質層を形成した。さらにこの多孔質層上に、
第一のインク受容層と(最表層)として固形分15%の
塩化ビニル−酢酸ビニル系ラテックス(商品名:ビニブ
ラン602、日信化学工業製)をダイコートして70℃
で乾燥し、約5μmの多孔質ラテックス層を形成した。
このようにインク受容層と平滑化層を有する構成の記録
媒体を得た。このラテックス(平滑化層)の0.1μm
以下の粒子は20%以上存在していたものと1%ものの
2種類を用意した。1%のものは上記記載のラテックス
を精密濾過膜(商品名:PMV313/公称孔径0.2
5μm、旭化成工業製)を用い、ラテックス原液に対し
置換純水量約25倍の条件で処理して、粒子径0.1μ
m以下の粒子を10%にしたものを得た。
【0033】一方本実施例では、加熱加圧部材として加
熱ローラ105を用いた。ローラの材質は、肉厚2mm
のHTVシリコーンゴム上に、0.5mmのレジン状ポ
リオルガノシロキサンと、無機微粉体としてシリカ、1
重量%とを混合した付加型LTVシリコーンゴムを鏡面
仕上げしたものであり、JIS K6301におけるA
型で定めるところの測定方法で硬度が40°であった。
【0034】本実施例で用いた表層のシリコーンゴムは
下記のようにして作成した。
【0035】先ず、25℃における粘度が10000P
a・sの末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキ
サン40%重量%と、25℃における粘度が35Pa・
sであり三官能性、四官能性からなるレジンセグメント
と二官能性からなるオイルセグメントを同一分子中に持
つブロックポリマーよりなる補強性レジン状オルガノポ
リシロキサン60重量%と、からなる混合物ポリシロキ
サン混合物に無機微粉体である耐熱性付与剤としてシリ
カ粉体(日本アエロジル社製R−972)を1重量%混
合した付加型シリコーンゴム組成物を150℃、10分
で硬化した後、200℃で4時間2次加硫を行って付加
型シリコーンゴムが得られる。
【0036】また、本実施例の画像形成装置において上
側加熱ローラ105の硬度を変え、得られる記録媒体の
品質との関連を検討したところ、硬度が70°を超える
と上側加熱ローラ105の表面傷が転写し易くなり、画
像面の白濁化、光沢度の低下をもたらすことが確認され
た。本例では、上述した通り、40°のものを用い、下
側加熱ローラ106も同じ構成で40°のものを用い
た。この時ニップ幅は、約5mmで、温度は180℃
で、サーミスタ107によって、±5℃で温調した。こ
の温調方法は、所定温度でハロゲンヒータ120をON
/OFFする方法を用いたが、電力値でコントロールす
る等、所定の温度が得られれば良い。また、本実施例で
は、上側加熱加熱ローラ105のクリーニング部材11
0及び図示しないクリーニング補助部材として用いてい
る。クリーニング部材110として不織布を用い、これ
をスポンジローラで当接することによって清掃し、汚れ
付着が推定される所定枚数毎に3mm程送るようにし
た。
【0037】前記所定枚数は、本例の場合A4で15枚
程度であった。一方、クリーニング補助部材は、クリー
ニング部材110に、粘度10000csのジメチルシ
リコーンオイルを約20g/m2 含浸させたものを用い
た。この時の記録媒体への転移量が3〜10g/m2 で
あった。この転移量が多いと、前述のようにラミネート
材の傷にオイルが入り込み、スジが目立ち易くなり、ま
た、作業性を低下させる。
【0038】上記構成で、インク打ち込み量は、1ノイ
ズあたり約8pl、1200×600dpiでドット径
約55μm、最大打ち込み量250%、吐出周波数は1
0kHzで印字した。この時、BK;100%、C,
M,Y;各50%、合計250%のプロセスBKを作
り、搬送速度vと反射濃度(マクベス社製RD−918
使用)の関係を図5に図示した。本グラフは、縦軸が反
射濃度(OD)、横軸が記録媒体のラミネート迄の搬送
速度(mm/sec)を示している。このグラフで示す
ように約15mm/sec以下の速度では画像濃度が安
定しているが、それ以上速度を上げると濃度がダウンす
ることがわかる。これは、上述したようにインク溶媒が
15mm/sec以上の速度ではまだインク溶媒が最表
層(平滑化層)あるいはインク受容層に残留しているこ
とが起因している。このように、高速記録(高速画像形
成)でも十分インク溶媒成分をインク受容層に吸収させ
ることによって高濃度を再現することができた。この効
果は、プロセスBKのみならず他の色再現でも同様の効
果が得られたが、取り分け打ち込み量の多い場合の効果
が顕著であった。
【0039】すなわち、搬送速度vを15mm/sec
もしくはそれ以下に設定することにより、インク溶剤が
加熱開始から沸点に達するまでの時間をt1 とし、記録
層の表層が加熱開始から融点に達するまでの時間をt2
とした場合、t1 ≦t2となり良好な状態で画像を定着さ
せることができる。
【0040】以上のような構成の画像形成装置を用いる
ことにより、ニップ部より上流側でインク溶媒が蒸発乾
燥するため良好な保護層の形成を施すことができた。そ
の為、上記クリーニング手段及び補助手段を設けていた
が殆どインクがローラに付着することはなかった。
【0041】(第1実施形態の実施例2)本発明におい
て、可視像を形成した面に接する加熱加圧部材が所定値
以下の速度であれば良く、そのニップ内、又はその上流
で熱可塑層(平滑化層)が通液性を消失する上流でイン
ク溶媒成分が十分に乾燥(または受容層に浸透)すれば
よい。その為非記録面側については特に制限が無い。し
たがって、図2に示すように非記録面側には鉄板等を用
いても良い。図中、上側加熱ローラ105に対向してい
る搬送ガイド121は、平滑な板状ガイドで、非搬送面
にはPTCヒータ122を設けている。本構成の画像形
成装置でも、前述の例と同様に、画像記録後、搬送ベル
ト102により搬送され、前記実施例で用いられたよう
なシリコーンゴム製の上側加熱ローラ105によって、
平滑化処理が施される。そして、搬送ガイド121に沿
って、搬送された後、排紙ローラ108、109を介し
て排紙トレイ111上に積載される。本発明の場合、打
ち込み量とインク受容層、最表層(平滑化層)の構成に
より最適条件は各々ことなる。しかしながら、それらの
構成、組み合わせによらず平滑化処理時の加熱、加圧処
理以前にインク溶媒成分を乾燥させる速度で搬送するこ
とはかなり共通して効果的であった。
【0042】また、その条件は同じ構成の機械、同じよ
うな処方の記録媒体でも、基材の厚さが違っていたり、
材質が(例えば、実施例1のようにPETフィルムでは
なく厚紙であった場合等)異なっていたりすると条件も
異なってくる。
【0043】以上のような画像形成装置を用いることに
より、十分にインクを乾燥させ、ニップ部に突入させる
ことで高品質の画像を得ることができた。
【0044】(第1実施形態の実施例3)本発明におい
て、加熱加圧部材は、内層がゴム又は多孔質材料からな
り、ベルトであっても良い。このような加熱加圧部材を
用いたこと以外は実施例1に示したのと同様の構成とし
た画像形成装置について説明する。図3は、加熱ベルト
300を用いた装置の断面図である。
【0045】記録ヘッド101にYほり画像が形成され
た記録媒体は、搬送手段たる搬送ローラ103により平
滑化工程へ搬送され、加熱プレート301及びテンショ
ンローラ304に巻きかけられた加熱ベルト300と加
圧ローラ306おTにより挟持され,加熱、加圧され
る。加圧量は、加圧ローラ306が装置下方から押し上
げるバネ圧と、各々の弾性力で決まる。
【0046】記録媒体は加熱ベルト300の裏面であっ
て、加圧ローラ306の対向位置に配置されるプレート
ヒータ301によって加熱される。加熱ベルト300
は、弾性層として発泡ウレタンスポンジ302を用い、
最表層として20μmのフッ素樹脂コーティングを施し
たシームレスベルトを用いた。本例のようにフッ素樹脂
を表層に用いる場合は、動摩擦力が少ない為、対向ロー
ラはゴム等、摩擦係数の大きなものを用いるとより安定
して良好な結果が得られる。以上のような構成の画像形
成装置を用いることにより、傷の無い高品質の画像を得
ることが出来た。
【0047】[第2実施形態]以下に、本発明の第2実施
態様を説明する。第2実施形態の方法は、第1実施形態
の記録媒体とは異なり、転写媒体に画像記録を行うもの
である。また、この第2実施形態の、インクが付与され
た転写層の被着体への転写工程が第1実施形態の平滑化
工程に該当する。
【0048】第2実施形態に用いる転写媒体は、少なく
とも基材と該基材上に設けられた、樹脂等で形成された
多孔質層よりなる転写層から成り、被着体への熱転写後
には多孔質構造が喪失した転写層が被着体に転写され、
基材が分離する構成を有していれば、従来公知の転写媒
体が使用できる。この第2実施形態では、第1実施形態
と異なり、インクの色材の大部分は転写層に保持され、
一部の色材は下層部の基層に保持される。すなわち、記
録部によって転写層へ打ち込まれたインクは転写工程に
おいて、転写層が加熱・加圧される際、インク溶剤のみ
が気化し、色材が転写層に残留して画像が定着する。本
発明の効果を十二分に発現させるためには、水性インク
を用いて転写媒体上に画像形成するインクジェット用の
転写媒体が好ましい。
【0049】また、この第2実施形態で転写画像形成を
施す被着体については、特に限定されるべきものはない
が、本発明の効果を十二分に奏するために、サイズの効
いた紙(透気性あるいはインク吸収性の悪い紙)、均質
なプラスチックフィルムや金属シートなどの水性インク
の吸収性が低いものが好ましい。尚、平板状、シート状
であれば、成型物、織物、編物、不織布等のいずれの形
態にも対応可能である。
【0050】この第2実施形態で使用するインクは、構
成として染料や顔料の色材成分と色材を溶解または分散
させている溶媒成分とに大きく分けられる。更に、溶媒
成分は、蒸発して転写媒体中から除去される成分と容易
には蒸発しないで転写媒体中に内在する成分とに分けら
れる。いずれにしても上記から構成される水性のインク
が本発明に好適である。
【0051】尚、第2実施形態でいうインク溶剤とは、
上述した蒸発して転写媒体中から蒸発・除去される成分
を指す。
【0052】第2実施形態は、ニップ領域直前で加熱さ
れる転写媒体中のインク溶媒と転写層の温度上昇が、以
下の関係となることを特徴とする。すなわち、転写媒体
中のインク溶剤の沸点は被着体への転写処理時に蒸発さ
せる必要があるため、転写処理時の加熱温度より低いこ
とが好ましい。そこで、転写処理時の温度TFは、イン
ク溶媒の蒸発・乾燥に寄与する沸点T1との間でTF≧
T1が成立する。また、同様に転写に寄与する主に熱可
塑性樹脂からなる転写層の融点をT2とすると、転写処
理時の温度分布や許容誤差を考慮して、TF≧T2とす
るのが一般的である。つまり、転写処理時に転写層材は
被着体又は転写媒体の支持体を介してローラーに接し、
転写層の多孔質構造が樹脂の溶融によって消失すると同
時に被着体に接着するためそれ相応の熱量が必要となる
からである。よって、転写層の多孔性が消失する温度T
3は、TF≒T3≧T2となる。
【0053】尚、T1とT2の関係はそれぞれの系によ
って決定される。例えば、インク溶剤を水100%とす
れば、T1=100℃、転写層を形成する材料がナイロ
ン6とナイロン12の共重合樹脂が主体とすれば、T2
≒140℃となり、T1<T2となり、転写層を形成す
る材料がエチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂が主体とす
れば、T2≒50℃となり、T1>T2となるからであ
る。
【0054】図8に本実施形態の転写処理の概要を示
す。上側加熱ローラー105で転写処理を施されている
転写媒体は、基材たる支持体1503上に離型層150
2、転写層1501を備えたものである。図8は、この
転写媒体の転写層1501上に被着体1601を重ね合
わせ、ニップ1において転写処理している状態を示して
いる。この転写処理により、転写層1501は、転写媒
体支持体1503及び離型層1502側から離脱して付
着体1601側に付着する。この転写層1501は、ニ
ップ開始点より付着体1601側からラミネート化する
ものとして図示した。図中乃至の実線は各層への単
位時間あたりの加熱量を変えた条件のもとで、転写媒体
厚み方向のインク媒体が液体として残留している部分
と、インク媒体が気化除去されている部分との境界を示
すものである。転写媒体の搬送速度Vが早い場合、転写
層中のインク溶媒量の傾きは図中の実線で示すように
なる。すなわち、転写層が溶融し被着体1601に接着
後に、インク溶媒が蒸発することとなる。上記より転写
媒体の搬送速度を遅くした場合には、転写層中のインク
溶媒量の層厚方向の変化は図中の実線で示すようにな
り、その傾きが大きくなる。即ち、層厚方向の上下間で
のインク溶媒量の差が大きくなる。これは、被着体への
転写層の接着が完了する前に、転写層1501の付着体
1601側からのインク溶媒の蒸発が開始されることを
表わす(転写媒体へのインクの付与量が多くなれば、こ
の傾きは、小さくなってくる。)。さらに搬送速度Vを
遅くした場合には、転写層中のインク溶媒量の傾きは図
中の実線で示すようになり、ニップ前にインク溶媒の
蒸発が開始され、転写層中にインク溶剤が極めて少なく
なってから被着体との加熱/加圧接着が開始されるた
め、良好な転写画像形成が達成できる。
【0055】本発明における加熱方法として、図8の下
部に図示されたローラー106を加熱源とした場合にも
上記関係を保持するため、上部ローラー105及び下部
ローラー106どちらを熱源としても良いし、併用する
ことにも問題がない。
【0056】より具体的に説明すると、図9に示したよ
うに、転写媒体中にインクが残存する場合においては、
インク溶媒が沸点に達する時点Aが、転写層が溶融し、
被着体と接着し、多孔性を消失する時点Bよりも搬送工
程上の上流側にあれば、本発明の転写処理は良好に達成
される。
【0057】本発明におけるニップ領域においては、転
写媒体を加熱、加圧し、転写層を溶融し、該転写層を被
着体に接着するという各工程の少なくともそのほとんど
が実行される。また、ニップ領域には、加圧加熱部材が
配されているが、加熱加圧部材の構成には、主にゴムな
どの弾性ローラー対がよく用いられる。しかしながら、
本発明においては特に上記構成に限定されるものではな
く、例えば、ベルト状の対構成やベルトとローラーとの
組み合わせ構成など、転写媒体と被着体を加圧するニッ
プ領域を有し、そのニップ領域内で加熱できるものであ
れば、いかなる構成でもよい。
【0058】転写媒体にインク(インク滴)を付与する
方法として、高精細なカラー画像を形成できるインクジ
ェット記録方式が最も好ましいが、形成する画像に高精
細を求めない場合、若しくは他に適切な高精細画像形成
法があれば、特に、インクジェット記録方式に限定され
ない。
【0059】尚、インク組成については、次のとおりで
ある。すなわち、画像形成に用いるインクとしては、イ
ンクジェット法に適用できるインクが好ましく利用出来
る。例えば、像を形成するための記録剤と、該記録剤を
溶解または分散させるための液媒体を必須成分とし、必
要に応じて各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比
抵抗調整剤、pH調整剤、防カビ剤、記録剤の溶解また
は分散の安定化剤等を添加した組成のものが挙げられ
る。特に後述する液媒体中の水の割合が50%以上のも
のが好ましく、より好ましくは70%である。水の割合
が50%を下回る場合には転写層中に存在する液体が多
くなり転写画像構成に支障をきたす。
【0060】インクに使用される記録剤としては、直接
染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、
分散染料、油性染料、各種顔料等が挙げられ、従来公知
のものを制限なく使用することが出来る。インク中の記
録剤の含有量は、インクに要求される特性等において決
定されるが、約0.1〜20重量%程度の一般的な濃度
のものが利用できる。先に述べたように、インクとして
アニオン性基を有する記録剤を含むものを用いた場合に
は、転写層中のカチオン性物質がインクの中のアニオン
性基を有する記録剤と会合することにより耐水性、耐湿
性が更に良好となる。
【0061】記録剤の溶解または分散に用いる液媒体と
しては、水、あるいは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒
を利用することができる。水溶性有機溶剤としては、例
えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール等のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアルデヒド等のアミド
類;アセトン、アセトンアルコール等のケトン、ケトア
ルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ジエ
チレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、
ポリエチレングリコール等のアルキレングリコール類;
グリセリン類;(ジ)エチレングリコールモノメチル
(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノ(またはジ)メチル(またはエチル)エーテル等の多
価アルコールのアルキルエーテル類;スルホラン;n−
メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等が挙げられ、これらの1種以上が使用さ
れる。これらのなかでは、インクの記録ヘッド中での乾
燥防止に効果のある水混和性グリコール類もしくはグリ
コールエーテル類がよく利用される。
【0062】なお、このインク成分は、第2実施形態の
画像形成装置に使用するみならず、第1実施形態の画像
形成装置に使用することもできる。
【0063】また、本実施形態の具体的効果を説明する
上で重要なファクターとなる転写媒体について、以下に
説明する。
【0064】本発明で使用する転写媒体は、少なくとも
熱可塑性樹脂を有する多孔性層を表層に有していればよ
く、従来公知の転写媒体が用いられる。特に、水性イン
ク記録用の転写媒体が本発明には好ましく使用すること
ができる。その具体例を以下に記載する。
【0065】転写媒体の支持体1503としては、その
少なくとも片面上に転写層を形成することができ、プリ
ンタ等のプリント装置での搬送に支障をきたさず、熱転
写に耐えうる耐熱性を有していれば、いずれのものでも
使用できる。具体的には、ポリエステル、ジアセテー
ト、トリアセテート、アクリル系ポリマー、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、セロハン、セル
ロイド等のプラスチックフィルムやシート、紙、布帛、
不織布などのシートが挙げられる。柔軟性のある支持体
を用いた場合には、被着体に多少の凹凸がある場合にも
被着体の形状に転写媒体を合わせることができ、平滑面
以外の物への転写も可能となる等好ましいものである。
【0066】尚、支持体1503の表面(転写層を形成
する面)に熱転写後に支持体が容易に剥がせ、主に転写
層1501が被着体1601に転写される構成とするた
めに、シリコーン、ワックス、フッ素系樹脂等の離型剤
を、支持体1503と転写層1501の間に分離層15
02として配することや、支持体中に含有させる離型剤
処理をあらかじめ施すことが好ましい。より具体的な離
型剤としては、カルナウバワックス、パラフィンワク
ス、マイクロクリスタリンワックス、カスタ−ワックス
等のワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリ
ン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、バルミチン酸
亜鉛、メチルヒドロキシステアレート、グリセロ−ルモ
ノヒドロキシステアレート、グリセロ−ルモノヒドロキ
システアレート、等の高級脂肪酸あるいはその金属塩、
エステル等の誘導体、ポリアミド系樹脂、石油系樹脂、
ロジン誘導体、クロマン−インデン樹脂、テルペン系樹
脂、ノボラック系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、酸化ポリオレフィン
等のオレフィン系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、等が挙
げられる。またこの他に、シリコーン樹脂、フルオロシ
リコーン樹脂、フルオロオレフィンビニルエーテルター
ポリマー、パーフルオロエポキシ樹脂、パーフルオロア
ルキル基を側鎖に持つ熱硬化型アクリル樹脂、テフロン
樹脂、フッ化ビニリデン系硬化型樹脂等が挙げられる。
【0067】転写媒体を構成する転写層1501は、水
性インク記録装置によって転写媒体の転写層上に記録さ
れたインクに侵されず、インク中の色材(染料や顔料)
をできるだけ多く捕捉し、また、熱転写の際に溶融して
被着体に接着する材料から構成される必要がある。更
に、転写後は、被着体の表面に位置することから堅牢性
に耐えうる材料から構成されることが好ましい。上記を
満足する形態であれば、特開平10−16382号公報
等に開示されているインクジェット用熱転写媒体の転写
層が使用できる。
【0068】上述したように支持体1503との離型性
を良好にするためシリコーン、ワックス、樹脂などを転
写層の機能を低下させない範囲で転写層中に含有するこ
とが好ましい。具体的な材料は、前記した離型剤と同様
の材料が挙げられる。
【0069】使用する転写層1501を構成する熱可塑
性樹脂粒子としては、非水溶性の熱可塑性樹脂からなる
粒子であればいずれも好適に使用することができる。こ
のような熱可塑性の樹脂としては、例えば、ポリエチエ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル
酸エステル、ポリアクリル酸誘導体、ポリアクリル酸ア
ミド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、セルロース系樹脂、ポリアクリルニトリル、ポリイ
ミド、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、チオコ−ル、ポリスルフォン、ポリ
ウレタン、その他これらの樹脂の共重合物、変成物等が
挙げられる。中でも、ポリエチエレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、及び
これらの共重合物や変成物等がより好ましく用いること
ができる。
【0070】上記の熱可塑性樹脂が粒子の場合には、そ
の粒径はインク吸収性、画像の鮮明性の点から0. 05
μm〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは
0. 2〜50μm、さらに好ましくは5〜20μmの範
囲である。粒径が0. 05μmより小さい場合は、転写
層として形成された際に粒子間の空隙が小さすぎ、充分
なインク吸収性が得られず、良好な転写画像が得られな
い。一方、粒径が100μmよりも大きい場合は画像の
解像度が低くなり、鮮明な画像が得られない。
【0071】また、粒子としては、多孔性の粒子を用い
ることがより好ましい。多孔性の粒子を用いることによ
り、転写層1501中の空隙率が向上し、転写層150
1のインクの収容力が増加するため、多孔性でない粒子
を使用したものと比べ、転写層1501厚みを薄くする
ことが可能となり、転写性をより向上すると共に転写後
の被着体1601の風合いの発現性も高まることにな
る。
【0072】使用する転写層1501中の結着材は、上
記の粒子同士を結着して転写層1501を形成できるも
のであれば特に制限はないが、被着体1601への接着
性、後述する転写層1501中での色材の捕捉性の点
で、上記粒子と同様の従来公知の非水溶性の熱可塑性樹
脂やカチオン変性された熱可塑性樹脂の使用が好まし
い。
【0073】また、転写層1501にインク中の色材
(染料や顔料)を捕捉するために色材捕捉剤を含有する
ことが好ましい。一般的にインクジェット用インク中の
色材にはアニオン性のものが多いことから、色材捕捉剤
としてカチオン性樹脂を使用することが好ましい。本発
明で使用するカチオン性樹脂としては、例えば、下記の
ようなものが挙げられる。
【0074】 ポリビニルアルコール、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン等の樹脂のカチ
オン化変性物 アリルアミン、ジアリルアミン、アリルスルホン、
ジメチルアリルスルホン、ジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライド、等のアミン系モノマー、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエチル
アモノスチレン、メチルエチルアミノスチレン、N−メ
チルアクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリルアミド、及
びその4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミン乃至4級
アンモニウム塩基を有するアクリルモノマー、の重合物
及び共重合物などが挙げられる。
【0075】 ジシアンアミドなど主鎖に1〜3級ア
ミン乃至4級アンモニウム塩基を有する樹脂などが挙げ
られる。
【0076】色材が顔料系である場合には、無機粒子が
色材捕捉材として好ましい。使用する無機粒子として
は、インク中の顔料を捕捉し、インク中の液体成分を吸
収する連通した多孔質構造を有していれば、従来公知の
無機顔料が使用できる。インク中の顔料粒子より小さな
細孔径を持つものが好ましい。具体的にはシリカ、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシム、ハイドロタルサイ
ト、炭酸カルシウム、酸化チタン、クレイ、タルク、
(塩基性)炭酸マグネシウムなどが挙げられる。また、
より空隙率の高い材料を用いると、本目的の他に、転写
層のインク吸収性も高くなり、より鮮明な画像が得られ
る。
【0077】前記熱可塑性樹脂粒子と結着材との混合比
は、(熱可塑性樹脂粒子/結着材)=1/2〜50/1
の範囲が好ましく、より好ましくは1/2〜20/1の
範囲、さらに好ましくは1/2〜15/1の範囲であ
る。1/2よりも結着材量が多いと、転写層中の多孔性
が低下し、インクジェット記録直後のインク吸収性が低
下し、画像の解像性が低下する。一方、20/1よりも
結着材量が少ないと、熱可塑性微粒子間、またはインク
吸収層と分離層との接着が充分でなくなり、充分な強度
をもつ転写層を形成できなくなる。
【0078】転写層1501の層厚は、インク溶媒の蒸
発の点で薄ければ薄い程好ましいが、インク吸収性を加
味し、好ましくは10μm〜150μm、より好ましく
は20μm〜120μm、さらに好ましくは30μm〜
100μmの範囲である。
【0079】上記各層を形成する方法としては、上記で
好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解または分散させて
塗工液を調製し塗工する方法、フィルムを形成し支持体
上または、層上にラミネートする方法、押し出し成型す
る方法等が挙げられる。塗工方式としてはロールコータ
ー法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲ
ートロールコーター法、バーコーター法、サイズプレス
法、シムサイザー法、スプレーコート法、グラビアコー
ト法、カーテンコーター法等の従来公知の方式が使用可
能である。
【0080】転写媒体の支持体1503、転写層150
1及び分離層1502には、上記した材料以外にその他
の添加剤として、架橋剤、その触媒、顔料分散剤、流動
改良剤、消泡剤、発泡剤、浸透剤、着色剤、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、可塑
剤などを適宜配合することができる。特に、転写層15
01の転写性を向上させる目的で、使用される熱可塑性
樹脂粒子に最適な可塑剤を配合することが好ましい。
【0081】可塑剤としては従来公知の物質が使用でき
るが、例えば、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル等のフタル酸
エステル、燐酸トリブチル、燐酸トリフェニルなどの燐
酸エステル、アジピン酸オクチル、アジピン酸イソノニ
ル等のアジピン酸エステル、セバシン酸ジブチル、セバ
シン酸ジオクチル等のセバシン酸エステル、クエン酸ア
セチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、マレ
イン酸ジブチル、マレイン酸ジエチルヘキシル、フマル
酸ジブチル、トリメリット酸系可塑剤、ポリエステル系
可塑剤、エポキシ系可塑剤、ステアリン系可塑剤、塩化
パラフィン、トルエンスルホンアミド及びその誘導体、
p−オキシ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル、等
が挙げられる。
【0082】また、転写媒体として、インク吸収性や物
流時の保存性を向上させる目的で、界面活性剤を転写層
1501、及び分離層1502に配合することが好まし
い。界面活性剤としては従来公知の物質が使用できる。
例えば、陰イオン系のカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫
酸エステル塩、燐酸エステル塩、陽イオン系の脂肪族ア
ミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム
塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリ
ニウム塩、両性系のカルボキシベタイン型、アミノカル
ボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン、レシチン、非イ
オン系のエーテル型、エーテルエステル型、エステル
型、含窒素型の界面活性剤が挙げられる。
【0083】また、フッ素系の界面活性剤や反応性の界
面活性剤なども含まれる。特に、非イオン性の界面活性
剤やフッ素系の界面活性剤の使用が好ましい。
【0084】また、本発明の方法及び装置の効果をより
発現させるために、転写媒体を構成する支持体として、
紙などの連続した多孔質構造を持つもののように転写層
中に残留するインク溶媒を積極的に排出できる構造のも
のを使用し、転写層表面側だけでなく、裏面側すなわち
支持体側からのインク蒸発を考慮することが好ましい。
【0085】
【実施例】(第2実施形態の実施例1)本発明では、加
熱加圧部材の表層にシリコーンゴムを用い、転写媒体の
表層に備えられた熱可塑性樹脂微粒子を主体とする多孔
質な転写層に保持されたインク像を、該転写層ごと被着
体へ高品位の画像を転写する画像形成方法を提案するも
のである。
【0086】以下の実施例は、第1実施形態の第1実施
例と同じ装置構成を有するものであり、図1を援用して
説明する。
【0087】図1の第1実施形態の実施例と同様に、こ
の転写画像形成装置には、記録部101に吐出口から色
又は物性の異なる液体を吐出して転写媒体上に画像形成
する液体噴射記録方式(インクジェット記録方式)の記
録ヘッドを搭載する部材あって、その部材に記録ヘッド
が搭載されている(不図示)。このインクジェット記録
ヘッドは、インクの吐出口から転写媒体にインクを吐出
して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が
容易で、高精細なカラー画像を高速で記録でき、ランニ
ングコストが安く、騒音が少ない等の利点を有してい
る。このようなインクジェット記録ヘッドとしては、電
気エネルギーの印加によるピエゾ素子の変形を用いるよ
うな電気・機械変換方式でもよいが、特に、電気エネル
ギーの印加により発熱するヒーターを用いた電気・熱変
換方式の記録ヘッドが、一層のコンパクト化、高速記録
の点で好ましいものである。
【0088】この記録部101において転写媒体上に可
視画像が形成され、その後、被着体との重ね合せ工程を
経て、加圧加熱部材に相当する加熱ローラー対105、
106で加熱加圧され、転写処理が施される。
【0089】使用する転写媒体の構成によって、可視画
像形成時の転写媒体へのインクの吸収性などに差異があ
るため、ニップ領域に浸入するまでに必要な条件は、本
体構成ばかりではなく転写媒体自体の影響もあるが、本
発明の転写画像形成方法及びその装置によると、いずれ
の条件の下でも、所望の効果を奏するものである。
【0090】本発明では、上記で説明した転写媒体の一
例として、以下の転写媒体を使用した。
【0091】支持体として両面離型紙(ST60OKT
−T(商品名)、リンテック(株)製)を使用し、その
表面上にアンカー層として、エチレン−アクリル酸エマ
ルジョン(ハイテックE−8778(商品名)、東邦化
学工業(株)製、固形分25%)を約20g/m2 とな
るように形成した。
【0092】上記で形成したアンカー層上に下記転写層
用塗料(塗料1)をメイヤーバー等の治具を用いて塗工
し、80℃に設定されたオーブン内にて乾燥し、約50
g/m2 の転写層を形成し、本発明に使用する転写媒体
を得た。
【0093】(塗料1) 熱可塑性粒子:ナイロン樹脂多孔性粒子(オルガソ
ール31501EXDNAT(商品名)、エルフ・アト
・ケム(株)製、平均粒径12μm) 100重量部 結着材:エチレン−アクリル酸エマルジョン(ハイ
テックE−8778(商品名)、東邦化学工業(株)
製、固形分25%) 360重量部 結着材:ウレタンエマルジョン(タケラックW−6
35C(商品)、武田薬品工業(株)製、固形分35
%) 30重量部 無機粒子:シリカ(ミズカシルP−78A(商
品)、水澤化学工業(株)製、平均粒径3μm) 4重
量部 カチオン樹脂:アクリル系カチオン樹脂溶液(EL
ポリマーNWS−16(商品)、新中村化学工業(株)
製、固形分35%) 30重量部 界面活性剤:フッ素系界面活性剤溶液(サーフロン
S−131(商品)、セイミケミカル(株)製、固形分
30%) 8重量部 可塑剤:N−エチル−o、p−トルエンスルホンア
ミド(トップサイザー3号(商品)、富士アミドケミカ
ル(株)製) 20重量部 イソプロピルアルコール 300重量部 一方、本実施例では、加熱加圧部材として上側加熱ロー
ラ105を用いた。ローラー材には、肉厚2mmのHT
Vシリコーンゴム上にレジン状ポリオルガノシロキサン
と無機微粉体(シリカ)を混合した付加型LTVシリコ
ーンゴム(詳細は下記に記載)を0.5mm厚で、鏡面
仕上げをしたものを使用した。JISK6301におけ
るA型で定めるところの測定硬度が40度であった。上
記で用いた付加型LTVシリコーンゴムをより具体的に
説明すると、先ず、粘度10000Pa・s(25℃)
の末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサン4
0重量%と、粘度35Pa・s(25℃)の三及び四官
能性のレジンセグメントと二官能性のオイルセグメント
を同一分子内に持つブロックポリマーからなる補強性レ
ジン状オルガノポリシロキサン60重量%とからなるポ
リシロキサン混合物に無機微粉体であるシリカ(日本ア
エロジル社製R−972)を1重量%混合した付加型シ
リコーンゴム組成物を150℃、10分で硬化した後、
200℃、4時間、二次加硫を行って使用した付加型シ
リコーンゴムが得られた。
【0094】本実施例の転写画像形成装置において、上
側加熱ローラー105に上記のものを用い、下側加熱ロ
ーラー106にも同様のものを用いた。この時のニップ
幅は約5mmで表面温度は180℃であった。表面温度
は、サーミスタ107によって設定温度に対して±5℃
内で温度調整した。ここでの温度調整方法として、所定
温度でハロゲンヒーター120をON/OFFする方法
を用いたが、電力値で制御するなど、所定の温度が調整
できればいかなる方法であってもよい。また、本実施例
では、上側加熱ローラー105のクリーニング部材11
0、及び、図示していないクリーニング補助部材を用い
ている。クリーニング部材として不織布を用い、これに
スポンジローラーを当接することによって清掃し、汚れ
付着が予想される所定数量毎に3mm程度送るようにし
た。
【0095】上記所定数量は、本実施例の場合、A4サ
イズで15枚程度であった。
【0096】尚、クリーニング補助部材には、クリーニ
ング部材110に粘度10Pa・s(25℃)のジメチ
ルシリコーンオイルを約20g/m2 含浸させたものを
用いた。
【0097】転写媒体への記録は、インクジェット記録
ヘッドを用いて実施し、1ノズルあたり約8pl、12
00×600dpi、ドット径約55μm、インク記録
密度250%、吐出周波数10kHzで実施した。ここ
で、インク記録密度250%とは、ブラックインクを記
録密度100%(全ての画素にブラックインクを吐出す
る記録)、シアンインク、マゼンダインク、イエロイン
クを各記録密度50%(半分の画素に対してそれぞれの
インクを吐出する記録)とし、合計250%の記録密度
のプロセスブラック色としたものをいう。そして、その
際、転写媒体の搬送速度vを変えて搬送させながら、約
20mm×約20mmの正方形の記録パターンを形成さ
せた。そして、転写媒体の搬送速度v(mm/sec)
と転写物の記録パターン形状保持性との関係を調べた。
その結果、転写媒体の搬送速度が0mm/secより大
きく15mm/sec以下では、転写物の記録パターン
の形状保持が安定していて記録された正方形形状を維持
していた(第1実施形態の図5参照)。転写媒体の搬送
速度が15mm/secを超え20mm/sec以下で
は、形状の認識はできるものの正方形を保っておらず、
記録パターンの形状保持が低下していた。また、転写媒
体の搬送速度が20mm/secを超えると記録パター
ンの形状の認識ができなくなった。これは、上述したよ
うに転写媒体中のインク溶媒が15mm/secを超え
る搬送速度では、転写媒体中のインク溶媒成分が蒸発し
きれずに残留していることに起因している。
【0098】すなわち、搬送速度vを15mm/sec
以下に設定することにより、加熱開始からインク溶剤が
沸点に達する時間t1と加熱開始から転写層の表面が融点
にまで温度上昇する時間t2とを比較すると、t1≧t2とな
り画像を良好な状態で定着させることができる。
【0099】このように、上記構成の転写画像形成装置
を用いることにより、ニップ部より上流側で転写媒体中
のインク溶剤が蒸発・乾燥するために良好な転写を施す
ことができた。
【0100】(第2実施形態の実施例2)本発明におい
て、可視画像を形成した転写媒体が加熱加圧部材に直接
または間接的に接するまでは所定値以下の搬送速度であ
ればよく、そのニップ領域内、または、その上流で熱可
塑性樹脂を主体に形成されている転写層の通液性が消失
するまでにインク溶媒が乾燥すればよい。そのため、熱
源の取付け位置及び形状については、特に制限はなく、
第1実施形態の実施例2と同様に転写層の反対面側(支
持体面側)に鉄板などを用いてもよい。すなわち、第1
実施形態の実施例2の図面(図2)を援用すると、加熱
ローラー105に対向している搬送ガイド121は平滑
な板状ガイドで、非搬送面側にはPTCヒーター122
を設置している。本構成の転写画像形成装置において
も、実施例1と同様に、画像形成後にシリコーンゴム製
の上部加熱ローラー105によって転写処理が施され
る。次いで、排紙ローラー108、109による搬送駆
動により、排紙トレー111に移動する。
【0101】実施例1と異なる本実施例においても、ニ
ップ領域より上流側で転写媒体中のインク溶剤が蒸発・
乾燥することによって、良好な転写を施すことができ
た。
【0102】尚、使用する転写媒体の構成、例えば、支
持体や、転写層を構成する熱可塑性の樹脂が異なったも
のを用いた場合等によっても転写条件が異なる場合があ
る。しかしながら、この場合であっても、ニップ領域よ
り上流側で転写媒体中のインク溶剤が蒸発・乾燥するこ
とによって良好な転写を施すことができることに変わり
はない。
【0103】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を、図10に基づいて説明する。図10は同実施形態の
画像形成装置における平滑化手段の概略図である。本実
施形態では、下側加熱ローラに対向する上側加熱ローラ
を複数とし、複数のニップ領域を設けている。
【0104】同図に示すように、不図示のインクジェッ
ト記録ヘッドにより画像が記録された記録媒体は、同様
に不図示の搬送装置により、上側主加熱ローラー20
5、上側予熱ローラー207、下側加熱ローラー206
とから構成される平滑手段に搬送される。
【0105】この装置により搬送される記録媒体は、上
側主加熱ローラー205の上流側に設置される上側予熱
ローラー207により、第1のニップ領域11におい
て、あらかじめ熱を与えられる。そして、その直後、こ
の記録媒体は上側主加熱ローラー205と下側加熱ロー
ラー106による第2のニップ領域12まで搬送され、
加熱及び加圧されて前述のような平滑化工程が行われ
る。
【0106】本実施形態によれば、複数の上側加熱ロー
ラを設けたために、個々の加熱ローラの温度を下げるこ
とができる。そのため、記録ヘッドに与える、乾燥など
の熱の悪影響を小さいものとすることができる。また、
このように各加熱ローラー205、207の温度を下げ
ることができるために、待機状態から作業開始までの待
機時間を短縮することができる。
【0107】また、記録媒体が上側予熱ローラー207
によりあらかじめ暖められるため、上側主加熱ローラー
205からの温度転移が少ないため、同ローラー205
の温度変化が小さくなり、精度の高い温度制御を行うこ
とができる。さらに、記録媒体は第1と第2のニップ領
域を合わせた、広い領域で加熱されるために、記録媒体
への加熱むらを減少させることができる。
【0108】さらに、複数の加熱ローラを設けることに
より、個々の加熱ローラの圧力量を小さくすることがで
きる。そのため、前述したような柔らかい材質で形成さ
れた加熱ローラー205、207の表面への負担を小さ
いものとすることができる。さらに、上側予熱ローラ2
07と下側予熱ローラ205の加圧量を変化させること
により、画像部と非画像部とで、付与する温度又は圧力
に勾配を持たせることで、前述のA点及びB点の間隔を
変化させることができる。そのため、上側予熱ローラー
205と上側主加熱ローラー207による加熱手段の表
面状態を変えることで、効率的にインクを定着させるこ
とが可能であり、また、加熱処理後の表面状態を制御す
ることも可能である。
【0109】加えて、2つの上側加熱ローラ205、2
07で、下側加熱ローラ206の周側面に記録媒体を押
し付けるために、インク溶剤の蒸発に伴って発生するカ
ールを矯正することも可能である。
【0110】(第4実施形態)本発明の第4実施形態
を、図11に基づいて説明する。図10は同実施形態の画像
形成装置における平滑化手段の概略図である。本実施形
態では、複数の加熱ローラ間に加熱ローラーを掛け渡し
て、広いニップ領域を確保している。
【0111】同図に示すように、本実施形態の平滑化手
段は、上側第1 加熱ローラー305、第2加熱ローラー
307間に加熱ベルト308を掛け渡しており、この加
熱ベルト308をこれを所定区間で下側加熱ローラー3
06に当接させることにより構成されている。加熱ベル
ト308と下側加熱ローラー306との当接区間をニッ
プ領域21としている。
【0112】本実施形態では、第3実施形態に増して広
いニップ領域21を確保することができ、上述の第3実
施形態の効果をより確実に得ることができる。
【0113】なお、以上説明した第3実施形態及び第4
実施形態は、第2実施形態のように転写媒体を用い、イ
ンク受容層として転写層を有する形態にも応用できるこ
とは勿論である。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本発明によるニップ領域
を有する加熱加圧部材によって定着させる画像形成方法
及び画像形成装置では、前記可視画像を形成した記録媒
体とが圧接されるニップ領域内で、該記録媒体が有する
インク溶媒が沸点に達する時点をA、前記ニップ領域内
で、前記記録媒体の多孔質層の通液性が消失する時点を
B、とする際、AがBに比して上記搬送工程より上流側
にあるため、加熱加圧部材に記録媒体が搬送する前に、
記録媒体中のインク溶剤が乾燥・蒸発することになり高
品位の画像形成が可能となる。
【0115】特に、記録媒体がインク受容層と、該イン
ク受容層上に設けられた熱可塑性樹脂微粒子を有する多
孔質層とにより構成される場合は、蒸発したインク溶剤
が多孔質層中に残留することがなく、インク受容層に残
留した色材によって形成される画像の品質を落とすこと
がない。
【0116】また、記録媒体が、少なくとも基材と、該
基材上に設けられた離型層と、該離型層上に設けられ、
熱可塑性粒子からなる多孔質層により形成された転写層
を有する構成とすれば、さらに、転写層の上面に載せら
れた被着層と転写層とを圧着させることができ、もっ
て、被着体への高品位の転写画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における実施例1の画像
形成装置の概略図である。
【図2】同第1実施形態における実施例2の画像形成装
置の概略図である。
【図3】同第1 実施形態における実施例3の画像形成装
置の概略図である。
【図4】従来の画像形成装置の概略図である。
【図5】本発明における反射濃度と記録媒体の関係を示
す図である。
【図6】本発明の第1実施形態における平滑化工程の模
式図である。
【図7】同第1 実施形態の平滑化工程の模式図である。
【図8】本発明の第2実施形態における転写工程の模式
図である。
【図9】同第2実施形態における転写工程の模式図であ
る。
【図10】本発明の第3実施形態における画像形成装置の
平滑化工程の模式図である。
【図11】本発明の第4実施形態における画像形成装置の
平滑化工程の模式図である。
【符号の説明】
1、11、12、21 … ニップ領域 101… 記録部 105… 上部加熱ローラー 106… 下部加熱ローラー 107… サーミスタ 108… 排紙ローラー 109… 排紙ローラー 110… ローラークリーニング部材 111… 排紙トレイ 112… ハロゲンヒーター 121… 搬送ガイド 122… PCTヒーター 300… 加熱ベルト 301… プレートヒーター 302… 弾性層 303… 表層 304… 支持ローラー 305… 加圧ローラー 205… 上側主加熱ローラー 206… 下側加熱ローラー 207… 上側予熱ローラー 305… 上側第1加熱ローラー 306… 下側加熱ローラー 307… 上側第2加熱ローラー 308… 加熱ベルト 501… 平滑化層 502… インク受容層 503… 基材 1501 … 転写層 1502 … 剥離層 1503 … 支持層 1601 … 被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須釜 定之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂を有する多孔質層を表層に有
    する記録媒体に、少なくともインク溶剤と色材とを有す
    るインクを用いて、該インクを前記多孔質層の表面側か
    ら付与して可視画像を形成する画像形成工程と、該画像
    形成工程から次の工程へ前記記録媒体を搬送する搬送工
    程と、該可視画像が形成された前記記録媒体の表層を加
    熱しながら加圧して前記表層を平滑化層とする平滑化工
    程と、を少なくとも有する画像形成方法において、 前記可視画像が形成された記録媒体の表層が加圧される
    ニップ領域内において、該記録媒体が有するインク溶剤
    が沸点に達する時点の位置をA、前記ニップ領域内にお
    いて前記記録媒体の前記多孔質層の通液性が消失する時
    点の位置をB、とすると、AがBより上流側にあること
    を特徴とした画像形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成方法において、 前記ニップ領域で加熱する加熱温度より低い沸点を有す
    る、前記インク溶剤が、加熱開始から平滑化処理時に沸
    点に到達するまでの温度上昇時間をt1とし、平滑化層を
    形成する記録媒体の表層が加熱開始から融点に到達する
    までの温度上昇時間をt2とすると、前記搬送工程におけ
    る前記媒体の搬送速度vを、t1≦t2となるようにしたこ
    とを特徴とした画像形成方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成方法にお
    いて、 前記記録媒体への画像形成は、吐出口からインクを吐出
    するインクジェット記録ヘッドにより行われることを特
    徴とした画像形成方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成方法において、 前記記録ヘッドは、電気熱変換体の発する熱エネルギー
    を用いて吐出口からインクを吐出する記録ヘッドである
    ことを特徴とした画像形成方法。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂を有する多孔質層を表層に有
    する記録媒体に、少なくともインク溶剤と色材とを有す
    るインクを用いて、該インクを前記多孔質層の表面側か
    ら付与して可視画像を形成する画像形成工程と、該画像
    形成工程から次の工程へ前記記録媒体を搬送する搬送工
    程と、該可視画像が形成された前記記録媒体の表層を加
    熱しながら加圧して前記表層を平滑化層とする平滑化工
    程と、を少なくとも有する画像形成方法において、 前記記録媒体がインク受容層と、該インク受容層上に設
    けられた熱可塑性樹脂微粒子を有する多孔質層と、を有
    し、 前記可視画像が形成された記録媒体の表層が加圧される
    ニップ領域内において、該記録媒体が有するインク溶剤
    が沸点に達する時点の位置をA、前記ニップ領域内にお
    いて前記記録媒体の前記多孔質層の通液性が消失する時
    点の位置をB、とすると、AがBより上流側にあること
    を特徴とした画像形成方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成方法において、 前記ニップ領域で加熱する加熱温度より低い沸点を有す
    る、前記インク溶剤が、加熱開始から平滑化処理時に沸
    点に到達するまでの温度上昇時間をt1とし、平滑化層を
    形成する記録媒体の表層が加熱開始から融点に到達する
    までの温度上昇時間をt2とすると、前記搬送工程におけ
    る前記媒体の搬送速度vを、t1≦t2となるようにしたこ
    とを特徴とした画像形成方法。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の画像形成方法にお
    いて、 前記平滑化工程において前記記録媒体への加熱・加圧
    は、ローラ対により行われることを特徴とした画像形成
    方法。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の画像形成方法にお
    いて、 前記記録媒体が搬送される速度は画像形成工程での搬送
    速度より、平滑化手段での搬送速度の方が遅く、かつ搬
    送速度の変速タイミングは前記記録媒体の先端が、前記
    記録媒体のニップ部に搬送される前であることを特徴と
    した画像形成方法。
  9. 【請求項9】請求項5または6記載の画像形成方法にお
    いて、 前記平滑化工程において、前記記録媒体への加熱・加圧
    は、複数の上部加熱ローラとこれらローラと対向する下
    部ローラの間で前記記録媒体を挟持することにより行わ
    れることを特徴とした画像形成方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成方法において、 前記複数の上部加熱ローラは、前記記録媒体の搬送方向
    上流の余熱ローラと下流の主加熱ローラとから構成され
    ることを特徴とした画像形成方法。
  11. 【請求項11】請求項9記載の画像形成方法において、 前記複数の上部加熱ローラには圧接ベルトが掛け渡され
    ていることを特徴とした画像形成方法。
  12. 【請求項12】請求項5または6記載の画像形成方法に
    おいて、 前記記録媒体への画像形成は、吐出口からインクを吐出
    するインクジェット記録ヘッドにより行われることを特
    徴とした画像形成方法。
  13. 【請求項13】請求項12記載の画像形成方法において、 前記記録ヘッドは、電気熱変換体の発する熱エネルギー
    を用いて吐出口からインクを吐出する記録ヘッドである
    ことを特徴とした画像形成方法。
  14. 【請求項14】熱可塑性樹脂を有する多孔質層を表層に
    有する記録媒体に、少なくともインク溶剤と色材とを有
    するインクを用いて、該インクを前記多孔質層の表面側
    から付与して可視画像を形成する画像形成工程と、該画
    像形成工程から次の工程へ前記記録媒体と被着体とを重
    ねて搬送する搬送工程と、該可視画像が形成された前記
    記録媒体及び被着体を加熱しながら圧接する平滑化工程
    と、を少なくとも有する画像形成方法において、 前記記録媒体が、少なくとも基材と、該基材上に設けら
    れた離型層と、該離型層上に設けられ、熱可塑性粒子か
    らなる多孔質層により形成された転写層を有し、 前記可視画像が形成された記録媒体の表層が加圧される
    ニップ領域内において、該記録媒体が有するインク溶剤
    が沸点に達する時点の位置をA、前記ニップ領域内にお
    いて前記記録媒体の前記多孔質層の通液性が消失する時
    点の位置をB、とすると、AがBより上流側にあること
    を特徴とした画像形成方法。
  15. 【請求項15】請求項14記載の画像形成方法において、 前記ニップ領域で加熱する加熱温度より低い沸点を有す
    る、前記インク溶剤が加熱開始から沸点に到達するまで
    の温度上昇時間をt1とし、平滑化層を形成する記録媒体
    の表層が加熱開始から融点に到達するまでの温度上昇時
    間をt2とすると、前記搬送工程における前記媒体の搬送
    速度vを、t1≦t2となるようにしたことを特徴とした画
    像形成方法。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載の画像形成方法に
    おいて、 前記平滑化工程において前記記録媒体への加熱・加圧
    は、ローラ対により行われることを特徴とした画像形成
    方法。
  17. 【請求項17】請求項14または15記載の像形成方法にお
    いて、 前記記録媒体が搬送される速度は画像形成工程での搬送
    速度より、平滑化手段での搬送速度の方が遅く、かつ搬
    送速度の変速タイミングは前記記録媒体の先端が、前記
    記録媒体のニップ部に搬送される前であることを特徴と
    した画像形成方法。
  18. 【請求項18】請求項14または15記載の画像形成方法に
    おいて、 前記平滑化工程において、前記記録媒体への加熱・加圧
    は、複数の上部加熱ローラとこれらローラと対向する下
    部ローラの間で前記記録媒体を挟持することにより行わ
    れることを特徴とした画像形成方法。
  19. 【請求項19】請求項18記載の画像形成方法において、 前記複数の上部加熱ローラは、前記記録媒体の搬送方向
    上流の余熱ローラと下流の主加熱ローラとから構成され
    ることを特徴とした画像形成方法。
  20. 【請求項20】請求項18記載の画像形成方法において、 前記複数の上部加熱ローラには圧接ベルトが掛け渡され
    ていることを特徴とした画像形成方法。
  21. 【請求項21】請求項14または15記載の画像形成方法に
    おいて、 前記記録媒体への画像形成は、吐出口からインクを吐出
    するインクジェット記録ヘッドにより行われることを特
    徴とした画像形成方法。
  22. 【請求項22】請求項21記載の画像形成方法において、 前記記録ヘッドは、電気熱変換体の発する熱エネルギー
    を用いて吐出口からインクを吐出する記録ヘッドであ
    る。
  23. 【請求項23】熱可塑性樹脂を有する多孔質層を表層に
    有する記録媒体に、少なくともインク溶剤と色材とを有
    するインクを用いて、該インクを前記多孔質層の表面側
    から付与して可視画像を形成し、該画像が形成された記
    録媒体を次の工程へ搬送し、該可視画像が形成された前
    記記録媒体の表層を加熱しながら加圧して前記表層を平
    滑化層とする平滑化する画像形成装置において、 前記可視画像が形成された記録媒体の表層が加圧される
    ニップ領域内において、該記録媒体が有するインク溶剤
    が沸点に達する時点の位置をA、前記ニップ領域内にお
    いて前記記録媒体の前記多孔質層の通液性が消失する時
    点の位置をB、とすると、AがBより上流側にあること
    を特徴とした画像形成装置。
  24. 【請求項24】請求項23記載の画像形成装置において、 前記ニップ領域で加熱する加熱温度より低い沸点を有す
    る、前記インク溶剤が、加熱開始から平滑化処理時に沸
    点に到達するまでの温度上昇時間をt1とし、平滑化層を
    形成する記録媒体の表層が加熱開始から融点に到達する
    までの温度上昇時間をt2とすると、前記搬送工程におけ
    る前記媒体の搬送速度vを、t1≦t2となるようにしたこ
    とを特徴とした画像形成装置。
  25. 【請求項25】請求項23または24記載の画像形成装置に
    おいて、 前記記録媒体への画像形成は、吐出口からインクを吐出
    するインクジェット記録ヘッドにより行われることを特
    徴とした画像形成装置。
  26. 【請求項26】請求項25記載の画像形成装置において、 前記記録ヘッドは、電気熱変換体の発する熱エネルギー
    を用いて吐出口からインクを吐出する記録ヘッドである
    ことを特徴とした画像形成装置。
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